【文献】
HARRIS L A,CURRENT OPINION IN MOLECULAR THERAPEUTICS,2007年 8月,V9 N4,P430-410
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群(IBS)、非潰瘍性消化不良、慢性偽性腸閉塞症、機能性消化不良、偽性結腸閉塞、十二指腸胃逆流、オピエート鎮痛剤の使用に関連する便秘、胃食道逆流性疾患(GERD)、術後便秘、胃不全麻痺、神経因性障害に関連する便秘、胸焼け、不良な胃腸運動、うっ血性心不全、高血圧症、良性前立腺肥大(BPH)、結腸癌、肺癌、膀胱癌、肝臓癌、唾液腺癌または皮膚癌、気管支炎、組織炎症、器官炎症、呼吸器炎症、喘息、およびCOPDからなる群から選択される状態を予防するためか、または処置するための組成物であって、有効な投薬量の、請求項1に記載のペプチドを含む、組成物。
前記組成物が、有効な用量のcGMP依存性ホスホジエステラーゼインヒビターと同時または連続的に組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項6に記載の組成物。
前記cGMP依存性ホスホジエステラーゼインヒビターが、スリンダクスルホン、ザプリナスト、モタピゾン、バルデナフィルおよびシルデナフィルからなる群から選択される、請求項6に記載の組成物。
前記cGMP依存性ホスホジエステラーゼインヒビターが、スリンダクスルホン、ザプリナスト、モタピゾン、バルデナフィルおよびシルデナフィルからなる群から選択される、請求項13に記載の組成物。
【発明を実施するための形態】
【0023】
詳細な説明
本発明は、グアニル酸シクラーゼ−C(GC−C)のアゴニストの開発に基づいている。そのアゴニストは、ウログアニリンおよび細菌STペプチドのアナログであり、優れた特性、例えば、N末端およびC末端において、カルボキシペプチダーゼならびに/または他のタンパク分解性酵素(例えば、刺激されたヒト腸液中およびヒト胃液中に存在するタンパク分解性酵素)による分解に対して強い抵抗性を有する。
【0024】
GC−Cは、様々な細胞上(胃腸の上皮細胞を含む)および腸管外の組織上(腎臓、肺、膵臓、下垂体、副腎、発生中の肝臓、心臓ならびに男性および女性の生殖組織を含む)に発現する(Vaandrager 2002 Mol Cell Biochem 230:73−83において概説されている)。GC−Cは、腸および腎臓における体液と電解質のバランスの重要な制御因子である。腸では、GC−Cが刺激されると、腸管上皮のcGMPが増加する。このcGMPの増加は、水およびナトリウムの吸収の減少ならびに塩素イオンおよびカリウムイオンの分泌の増加を引き起こし、それによって腸液および電解質の輸送が変化し、腸管の運動性が増大する。
【0025】
本発明に記載のグアニル酸(gualylate)シクラーゼ−Cアゴニストは、配列番号2〜54および配列番号57〜98を含み、下記の表Iおよび表IIに要約されている。本発明に記載のグアニル酸シクラーゼ−Cアゴニストは、本明細書中で集合的に「GCRAペプチド」と称される。
【0036】
【表2-6】
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、グアニル酸シクラーゼC(GC−C)に結合し、環状グアノシン一リン酸(cGMP)の細胞内産生を刺激する。必要に応じて、GCRAペプチドは、アポトーシスを誘導する。いくつかの局面において、GCRAペプチドは、天然に存在するGC−Cアゴニスト(例えば、ウログアニリン、グアニリンおよびSTペプチド)および/またはSP−304よりも高レベルで細胞内のcGMP産生を刺激する。例えば、本発明のGCRAペプチドは、天然に存在するGC−Cアゴニスト(angonists)および/またはSP−304と比べて、5%、10%、20%、30%、40%、50%、75%、90%またはそれ以上、細胞内のcGMPを刺激する。誘導されるという用語と、刺激されるという用語は、本明細書全体を通じて交換可能に使用される。本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、天然に存在するGC−Cアゴニストおよび/またはSP−304よりも安定である。より安定であるとは、そのペプチドが、刺激された胃腸の体液中および/または刺激された腸液中において、天然に存在するGC−Cアゴニストおよび/またはSP−304よりも、分解されないこと、および/またはゆっくりと分解されることを意味する。例えば、本発明のGCRAペプチドは、天然に存在するGC−Cアゴニストおよび/またはSP−304と比べて、2%、3%、5%、10%、15%、20%、30%、40%、50%、75%、90%またはそれ未満だけ分解される。
【0037】
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、例えば、胃腸の障害、炎症性障害、肺障害、癌、心障害、眼障害、口の障害、血液障害、肝臓障害、皮膚障害、前立腺障害、内分泌障害、強い胃腸の運動性および肥満症を含む多岐にわたる障害および状態の処置において治療的な価値を有する。胃腸の障害としては、例えば、過敏性腸症候群(IBS)、非潰瘍性消化不良、慢性偽性腸閉塞症、機能性消化不良、偽性結腸閉塞、十二指腸胃逆流、胃食道逆流性疾患(GERD)イレウス(例えば、術後イレウス)、胃不全麻痺、胸焼け(消化管における強い酸性)、便秘(例えば、薬剤(例えば、オピオイド類、変形性関節症薬、骨粗鬆症薬)の使用に関連する便秘;術後便秘、神経因性障害に関連する便秘)が挙げられる。炎症性障害としては、組織および器官の炎症(例えば、腎臓の炎症(例えば、腎炎)、胃腸系の炎症(例えば、クローン病および潰瘍性大腸炎);膵臓の炎症(例えば、膵炎)、肺の炎症(例えば、気管支炎または喘息)または皮膚の炎症(例えば、乾癬、湿疹)が挙げられる。肺障害としては、例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)および線維症が挙げられる。癌としては、転移を含む組織および器官の発癌、例えば、消化器癌(例えば、胃癌、食道癌、膵癌、直腸結腸癌、腸管の癌、肛門癌、肝臓癌、胆嚢癌または結腸癌;肺癌;甲状腺癌;皮膚癌(例えば、メラノーマ);口腔癌;尿路癌(例えば、膀胱癌または腎臓癌);血液癌(例えば、ミエローマまたは白血病)または前立腺癌が挙げられる。心障害としては、例えば、うっ血性心不全、気管噴門高血圧症、高コレステロールまたは高トリグリセリドが挙げられる。肝臓障害としては、例えば、肝硬変および線維症が挙げられる。眼障害としては、例えば、眼内圧上昇、緑内障、ドライアイ、網膜変性、涙腺の障害または眼の炎症が挙げられる。皮膚障害としては、例えば、乾燥症が挙げられる。口の障害としては、例えば、口渇(口腔乾燥症)、シェーグレン症候群、歯肉疾患(例えば、歯周病)または唾液腺管の閉塞もしくは機能不全が挙げられる。前立腺障害としては、例えば、良性前立腺肥大(BPH)が挙げられる。内分泌障害としては、例えば、真性糖尿病、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下および嚢胞性線維症が挙げられる。
【0038】
本明細書中で使用されるとき、用語「グアニル酸シクラーゼC(GC−C)」とは、本発明のアゴニストペプチドまたは本明細書中に記載される天然のアゴニストが結合する、任意の細胞型上のグアニル酸シクラーゼCレセプターのクラスのことを指す。本明細書中で使用されるとき、「腸管のグアニル酸シクラーゼレセプター」は、GI粘膜を裏打ちしている上皮細胞上にもっぱら見られる。ウログアニリン、グアニリンおよびSTペプチドは、これらのレセプターに結合すると予想され、アポトーシスを誘導し得る。各アゴニストペプチドに対する様々なレセプターが存在し得るという可能性は、排除されない。したがって、この用語は、GI粘膜を裏打ちしている上皮細胞上のグアニル酸シクラーゼレセプターのクラスのことを指す。
【0039】
本明細書中で使用されるとき、用語「GCRアゴニスト」は、腸管のグアニル酸シクラーゼCに結合し、体液および電解質の輸送を刺激する、ペプチドおよび/または他の化合物のことを指すと意味される。この用語は、GC−Cに結合し、体液および水の分泌を刺激するフラグメントおよびプロ−ペプチドも包含する。
【0040】
本明細書中で使用されるとき、用語「実質的な等価物」は、本ペプチドの、腸管のグアニル酸シクラーゼレセプターに結合する能力ならびに体液および電解質の輸送を刺激する能力を損なわずに、ある特定の残基が欠失されているかまたは他のアミノ酸で置換されていることがある、結合ドメインのアミノ酸配列と等価なアミノ酸配列を有するペプチドのことを指すと意味される。
【0041】
本発明の組成物にキャリア(例えば、リン酸緩衝食塩水またはPBS)および他の成分を加えることは、十分に、この分野における技術レベルの範囲内である。そのような組成物は、本化合物に加えて、薬学的に許容可能なキャリア、ならびに投与を促進することおよび/または取り込みを増大させることが知られている他の成分を含み得る。他の製剤(例えば、ミクロスフェア、ナノ粒子、リポソームおよび免疫学的に基づいた系)もまた、本発明に従って使用され得る。他の例としては、ポリマー(例えば、20%w/vポリエチレングリコール)もしくはセルロースを含む製剤、または腸溶性の製剤が挙げられる。
【0042】
本発明は、いくつかの概念に基づいている。第1の概念は、細胞の増殖とアポトーシスとのバランスを制御するcGMP依存性機構が存在すること、ならびにウログアニリン/グアニリンの欠乏および/またはcGMP特異的ホスホジエステラーゼの活性化に起因するcGMPレベルの低下が、腫瘍性形質転換における初期かつ重大な工程であることである。第2の概念は、炎症のプロセス中に細胞質ホスホリパーゼA2(cPLA2)、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)およびおそらく5−リポキシゲナーゼ(5−LO)の活性化をもたらす膜リン脂質からのアラキドン酸の放出が、cGMP依存性機構によってダウンレギュレートされて、プロスタグランジンおよびロイコトリエンのレベルの低下をもたらし、ゆえに、cGMPの細胞内レベルの上昇が、抗炎症性反応をもたらし得ることである。さらに、cGMP依存性機構は、炎症促進性プロセスの調節に関与すると考えられている。それゆえ、cGMPの細胞内レベルを上昇させることは、胃腸の障害、炎症性障害、肺障害、癌、心障害、眼障害、口の障害、血液障害、肝臓障害、皮膚障害、前立腺障害、内分泌障害、強い胃腸の運動性および肥満症を処置する手段および調節する手段として使用され得る。胃腸の障害としては、例えば、過敏性腸症候群(IBS)、非潰瘍性消化不良、慢性偽性腸閉塞症、機能性消化不良、偽性結腸閉塞、十二指腸胃逆流、胃食道逆流性疾患(GERD)イレウス(例えば、術後イレウス)、胃不全麻痺、胸焼け(消化管における強い酸性)、便秘(例えば、薬剤(例えば、オピオイド類、変形性関節症薬、骨粗鬆症薬)の使用に関連する便秘;術後便秘、神経因性障害に関連する便秘)が挙げられる。炎症性障害としては、組織および器官の炎症(例えば、腎臓の炎症(例えば、腎炎)、胃腸系の炎症(例えば、クローン病および潰瘍性大腸炎);膵臓の炎症(例えば、膵炎)、肺の炎症(例えば、気管支炎または喘息)または皮膚の炎症(例えば、乾癬、湿疹))が挙げられる。肺障害としては、例えば、COPDおよび線維症が挙げられる。癌としては、転移を含む組織および器官の発癌、例えば、消化器癌,(例えば、胃癌、食道癌、膵癌、直腸結腸癌、腸管の癌、肛門癌、肝臓癌、胆嚢癌または結腸癌);肺癌;甲状腺癌;皮膚癌(例えば、メラノーマ);口腔癌;尿路癌(例えば、膀胱癌または腎臓癌);血液癌(例えば、ミエローマまたは白血病)または前立腺癌が挙げられる。心障害としては、例えば、うっ血性心不全、気管噴門高血圧症、高コレステロールまたは高トリグリセリドが挙げられる。肝臓障害としては、例えば、肝硬変および線維症が挙げられる。眼障害としては、例えば、眼内圧上昇、緑内障、ドライアイ、網膜変性、涙腺の障害または眼の炎症が挙げられる。皮膚障害としては、例えば、乾燥症が挙げられる。口の障害としては、例えば、口渇(口腔乾燥症)、シェーグレン症候群、歯肉疾患(例えば、歯周病)または唾液腺管の閉塞もしくは機能不全が挙げられる。前立腺障害としては、例えば、良性前立腺肥大(BPH)が挙げられる。内分泌障害としては、例えば、真性糖尿病、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下および嚢胞性線維症が挙げられる。
【0043】
いかなる理論にも拘束する意図はないが、原形質膜を横断するイオン輸送は、cGMP濃度を変化させる薬剤によって影響を受けるであろう細胞の増殖とアポトーシスとのバランスの重要な制御因子であることが判明し得ると想定されている。ウログアニリンは、消化管においてK+流出、Ca++流入および水の輸送を刺激すると示されている(3)。さらに、特定のグアニル酸シクラーゼレセプターにも結合するペプチドである心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、ラットのメサンギウム細胞においてアポトーシスを誘導すること、およびcGMP機構によって心筋細胞においてアポトーシスを誘導することも示されている(21−24)。
【0044】
グアニル酸シクラーゼレセプターへの本アゴニストの結合は、cGMPの産生を刺激する。このcGMP依存性タンパク質キナーゼおよびCFTRのカスケードの活性化を介したリガンド−レセプター相互作用は、標的細胞においてアポトーシスを誘導する。それゆえ、表IおよびIIに示されるような配列番号2〜54および配列番号57〜98によって定義される新規ペプチド、すなわちウログアニリンに類似のペプチドまたはグアニリンもしくはE.coli STペプチドの投与は、胃腸の障害、炎症性障害、肺障害、癌、心障害、眼障害、口の障害、血液障害、肝臓障害、皮膚障害、前立腺障害、内分泌障害、強い胃腸の運動性および肥満症の発生を排除するか、または少なくとも遅らせる際に有用である。胃腸の障害としては、例えば、過敏性腸症候群(IBS)、非潰瘍性消化不良、慢性偽性腸閉塞症、機能性消化不良、偽性結腸閉塞、十二指腸胃逆流、胃食道逆流性疾患(GERD)、イレウス炎症(例えば、術後イレウス)、胃不全麻痺、胸焼け(消化管における強い酸性)、便秘(例えば、薬剤(例えば、オピオイド類、変形性関節症薬、骨粗鬆症薬)の使用に関連する便秘;術後便秘、神経因性障害に関連する便秘)が挙げられる。炎症性障害としては、組織および器官の炎症(例えば、腎臓の炎症(例えば、腎炎)、胃腸系の炎症(例えば、クローン病および潰瘍性大腸炎);膵臓の炎症(例えば、膵炎)、肺の炎症(例えば、気管支炎または喘息)または皮膚の炎症(例えば、乾癬、湿疹))が挙げられる。肺障害としは、例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)および線維症が挙げられる。癌としては、転移を含む組織および器官の発癌、例えば、消化器癌(例えば、胃癌、食道癌、膵癌、直腸結腸癌、腸管の癌、肛門癌、肝臓癌、胆嚢癌または結腸癌);肺癌;甲状腺癌;皮膚癌(例えば、メラノーマ);口腔癌;尿路癌(例えば、膀胱癌または腎臓癌);血液癌(例えば、ミエローマまたは白血病)または前立腺癌が挙げられる。心障害としては、例えば、うっ血性心不全、気管噴門高血圧症、高コレステロールまたは高トリグリセリドが挙げられる。肝臓障害としては、例えば、肝硬変および線維症が挙げられる。眼障害としては、例えば、眼内圧上昇、緑内障、ドライアイ、網膜変性、涙腺の障害または眼の炎症が挙げられる。皮膚障害としては、例えば、乾燥症が挙げられる。口の障害としては、例えば、口渇(口腔乾燥症)、シェーグレン症候群、歯肉疾患(例えば、歯周病)または唾液腺管の閉塞もしくは機能不全が挙げられる。前立腺障害としては、例えば、良性前立腺肥大(BPH)が挙げられる。内分泌障害としては、例えば、真性糖尿病、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下および嚢胞性線維症が挙げられる。
【0045】
ウログアニリンは、ナトリウム排泄増加性の活性を有する循環ペプチドホルモンであり、グアニル酸シクラーゼレセプターを活性化し、分泌性下痢を引き起こす、E.coliおよび他の腸内細菌の病原性株によって分泌される熱安定性のエンテロトキシン(STペプチド)の別のファミリーと類似の様式で体液および電解質の輸送を刺激することが見出されている。細菌STペプチドと異なり、グアニル酸シクラーゼレセプターへのウログアニリンの結合は、腸の生理学的pHに依存する。それゆえ、ウログアニリンは、重篤な下痢を引き起こすことなくpH依存性様式で、体液および電解質の輸送を制御すると予想される。
【0046】
GCRAペプチド
1つの局面において、本発明は、GCRAペプチドを提供する。GCRAペプチドは、アナログウログアニリンおよび細菌STペプチドである。用語「ペプチド」によって、特定の長さが意味されない。いくつかの実施形態において、GCRAペプチドは、25アミノ酸長未満、例えば、20、15、14、13、12、11、10または5アミノ酸長以下である。
【0047】
GCRAペプチドは、L−アミノ酸、D−アミノ酸またはその両方の組み合わせのポリマーであり得る。例えば、様々な実施形態において、本ペプチドは、Dレトロ−インベルソ(retro−inverso)ペプチドである。用語「レトロ−インベルソ異性体」とは、配列の向きが逆転していて、各アミノ酸残基のキラリティが反転している、直鎖ペプチドの異性体のことを指す。例えば、Jamesonら、Nature,368,744−746(1994);Bradyら、Nature,368,692−693(1994)を参照のこと。D−エナンチオマーおよび逆合成(reverse synthesis)とを組み合わせた最終結果は、各アルファ炭素における側鎖基の位置が保存されつつ、各アミド結合におけるカルボニル基およびアミノ基の位置が入れ替わっていることである。別段明確に述べられない限り、対応する天然のL−アミノ酸配列に対する配列の逆を合成することによって、本発明の任意の所与のL−アミノ酸配列をDレトロ−インベルソペプチドにし得ると推定される。例えば、GCRAペプチドは、配列番号配列番号2〜54および配列番号57〜98の配列を含む。様々な実施形態において、GCRAペプチドは、配列番号45〜54および配列番号87〜98のアミノ酸配列を含み、ここで、そのペプチドは、細胞によるcGMP産生を誘導する。様々な実施形態において、本発明のGCRAペプチドは、式I〜IXに記載のアミノ酸配列(例えば、配列番号45〜54)を含むが、ただし、GCRAペプチドは、配列番号1ではない。さらなる実施形態において、本発明のGCRAペプチドは、式X〜XVIIに記載のアミノ酸配列(例えば、配列番号87〜98)を含むが、ただし、GCRAペプチドは、配列番号55または配列番号56ではない。cGMP産生の誘導とは、GCRAペプチドが、細胞内のcGMPの産生を誘導することを意味する。細胞内のcGMPは、当該分野で公知の方法によって測定される。例えば、本発明のGCRAペプチドは、天然に存在するGC−Cアゴニストと比べて、細胞内のcGMPを5%、10%、20%、30%、40%、50%、75%、90%またはそれ以上刺激する。必要に応じて、本発明の本発明のGCRAペプチドは、SP−304(配列番号1)と比べて、細胞内のcGMPを5%、10%、20%、30%、40%、50%、75%、90%またはそれ以上刺激する。さらなる実施形態において、GCRAペプチドは、アポトーシス、例えば、プログラム細胞死を刺激するか、または嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)を活性化する。いくつかの実施形態(embodimenst)において、本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、天然に存在するGC−Cアゴニストおよび/またはSP−304(配列番号1)、SP−339(配列番号55)もしくはSP−340(配列番号56)よりも安定である。より安定であるとは、そのペプチドが、刺激された胃液中および/または刺激された腸液(ntestinal fluid)中において、天然に存在するGC−Cアゴニストおよび/またはSP−304よりも、分解されないことおよび/または遅く分解されることを意味する。例えば、本発明のGCRAペプチドは、天然に存在するGC−Cアゴニストおよび/またはSP−304、SP−339もしくはSP−340と比べて、2%、3%、5%、10%、15%、20%、30%、40%、50%、75%、90%またはそれ未満分解される。
【0048】
本明細書中で使用されるとき、PEG3、3PEGは、アミノエチルオキシ−エチルオキシ−酢酸(AeeA)などのポリエチレングリコールを表すと意味される。本明細書中で(例えば、式I〜XVII、配列番号45〜54および配列番号87〜98において)使用されるとき、X
aaは、任意の任意の天然、非天然のアミノ酸またはアミノ酸アナログであり;M
aaは、システイン(Cys)、ペニシラミン(Pen)ホモシステインまたは3−メルカプトプロリンであり;Xaa
n1は、1、2または3残基長である任意の任意の天然、非天然のアミノ酸またはアミノ酸アナログのアミノ酸配列を表すと意味され;Xaa
n2は、0または1残基長である任意の任意の天然、非天然のアミノ酸またはアミノ酸アナログのアミノ酸配列を表すと意味され;そしてXaa
n3は、0、1、2、3、4、5または6残基長である任意の任意の天然、非天然のアミノ酸またはアミノ酸アナログのアミノ酸配列を表すと意味される。さらに、Xaa、Xaa
n1、Xaa
n2またはXaa
n3によって表わされる任意のアミノ酸は、L−アミノ酸、D−アミノ酸、メチル化されたアミノ酸またはそれらの任意の組み合わせであり得る。必要に応じて、式I〜VIIによって表わされる任意のGCRAペプチドは、N末端、C末端またはその両方において1つ以上の(on or more)ポリエチレングリコール残基を含み得る。例示的なポリエチレングリコールとしては、アミノエチルオキシ−エチルオキシ−酢酸およびそのポリマーが挙げられる。
【0049】
いくつかの実施形態において、GCRAペプチドは、式Iのアミノ酸配列を含むペプチドを包含し、ここで、式Iの少なくとも1つのアミノ酸が、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸であり、そして/または16位のアミノ酸が、セリンである。好ましくは、式Iの16位のアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。例えば、式Iの16位のアミノ酸は、d−ロイシンまたはd−セリンである。必要に応じて、式Iの1〜3位のアミノ酸の1つ以上が、D−アミノ酸もしくはメチル化されたアミノ酸、またはD−アミノ酸もしくはメチル化されたアミノ酸の組み合わせである。例えば、式IのAsn1、Asp2またはGlu3(またはそれらの組み合わせ)は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。好ましくは、式IのXaa
6位のアミノ酸は、ロイシン、セリンまたはチロシンである。
【0050】
代替の実施形態において、GCRAペプチドは、式IIのアミノ酸配列を含む含むペプチドを包含し、ここで、式IIの少なくとも1つのアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。好ましくは、式IIのXaa
n2によって表されるアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。いくつかの実施形態において、式IIのXaa
n2によって表されるアミノ酸は、ロイシン、d−ロイシン、セリンまたはd−セリンである。好ましくは、式IIのXaa
n1によって表されるアミノ酸の1つ以上は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。好ましくは、式IIのXaa
6位のアミノ酸は、ロイシン、セリンまたはチロシンである。
【0051】
いくつかの実施形態において、GCRAペプチドは、式IIIのアミノ酸配列を含むペプチドを包含し、ここで、1)式Iの少なくとも1つのアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸であり、そして/または2)Maaは、システインでない。好ましくは、式IIIのXaa
n2によって表されるアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。いくつかの実施形態において、式IIIのXaa
n2によって表されるアミノ酸は、ロイシン、d−ロイシン、セリンまたはd−セリンである。好ましくは、式IIIのXaa
n1によって表されるアミノ酸の1つ以上は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。好ましくは、式IIIのXaa
6位のアミノ酸は、ロイシン、セリンまたはチロシンである。
【0052】
他の実施形態において、GCRAペプチドは、式IVのアミノ酸配列を含む含むペプチドを包含し、ここで、式IVの少なくとも1つのアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸であり、そして/または2)Maaは、システインでない。好ましくは、式IVのXaa
n2は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。いくつかの実施形態において、式IVのXaa
n2によって表されるアミノ酸は、ロイシン、d−ロイシン、セリンまたはd−セリンである。好ましくは、式IVのXaa
n1によって表されるアミノ酸の1つ以上は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。好ましくは、式IVのXaa
6によって表されるアミノ酸は、ロイシン、セリンまたはチロシンである。さらなる実施形態において、GCRAペプチドは、式Vのアミノ酸配列を含む含むペプチドを包含し、ここで、式Vの少なくとも1つのアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。好ましくは、式Vの16位のアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。例えば、式Vの16位のアミノ酸(すなわち、Xaa
16)は、d−ロイシンまたはd−セリンである。必要に応じて、式Vの1〜3位のアミノ酸の1つ以上は、D−アミノ酸もしくはメチル化されたアミノ酸またはD−アミノ酸もしくはメチル化されたアミノ酸の組み合わせである。例えば、式VのAsn1、Asp2またはGlu3(またはそれらの組み合わせ)は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。好ましくは、式VのXaa
6において表されるアミノ酸は、ロイシン、セリンまたはチロシンである。
【0053】
さらなる実施形態において、GCRAペプチドは、式VI、VII、VIII、IXのアミノ酸配列を含む含むペプチドを包含する。好ましくは、式VI、VII、VIII、IXの6位のアミノ酸は、ロイシン、セリンまたはチロシンである。いくつかの局面において、式VI、VII、VIII、IXの16位のアミノ酸は、ロイシンまたはセリンである。好ましくは、式Vの16位のアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。
【0054】
好ましい実施形態において、GCRAペプチドは、SP−332(配列番号8)、SP−333(配列番号9)またはSP−334(配列番号10)である。
【0055】
さらなる実施形態において、GCRAペプチドは、式X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVIまたはXVIIのアミノ酸配列を含む含むペプチドを包含する。必要に応じて、式X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVIまたはXVIIの1つ以上のアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。好ましくは、式X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVIまたはXVIIに記載のペプチドのカルボキシ末端におけるアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化されたアミノ酸である。例えば、式X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVIまたはXVIIに記載のペプチドのカルボキシ末端におけるアミノ酸は、D−チロシンである。
【0056】
好ましくは、式XIVのXaa
6によって表されるアミノ酸は、チロシン、フェニルアラニン(phenyalanine)またはセリンである。最も好ましくは、式XIVのXaa
6によって表されるアミノ酸は、フェニルアラニンまたはセリンである。好ましくは、式XV、XVIまたはXVIIのXaa
4によって表されるアミノ酸は、チロシン、フェニルアラニンまたはセリンである。最も好ましくは、式V、XVIまたはXVIIのXaa
4位のアミノ酸は、フェニルアラニンまたはセリンである。
【0057】
好ましい実施形態において、GCRAペプチドは、SP−353(配列番号58)またはSP−354(配列番号59)である。
【0058】
ある特定の実施形態において、GCRAペプチドの1つ以上のアミノ酸は、天然に存在しないアミノ酸、または天然に存在するか、もしくは天然に存在しないアミノ酸アナログによって置換され得る。標準的な20個(Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、TyrおよびVal)以外に多くのアミノ酸が存在する。いくつかは、天然に存在するが、その他のものは、天然に存在しない。(例えば、Hunt,The Non−Protein Amino Acids:Chemistry and
Biochemistry of the Amino Acids,Barrett,Chapman and Hall,1985を参照のこと)。例えば、芳香族アミノ酸は、3,4−ジヒドロキシ−L−フェニルアラニン、3−ヨード−L−チロシン、トリヨードチロニン、L−チロキシン、フェニルグリシン(Phg)またはノル−チロシン(norTyr)によって置換され得る。PhgおよびnorTyr、ならびにPheおよびTyrを含む他のアミノ酸は、例えば、ハロゲン、−CH3、−OH、−CH2NH3、−C(O)H、−CH2CH3、−CN、−CH2CH2CH3、−SHまたは別の基によって置換され得る。任意のアミノ酸は、そのアミノ酸のD型によって置換され得る。
【0059】
天然に存在しないアミノ酸、または天然に存在するアミノ酸アナログおよび天然に存在しないアミノ酸アナログに関しては、本明細書中に記載されるポリペプチドおよびアゴニストにおけるいくつかの置換が、単独または組み合わせで存在し得る。
【0060】
例えば、グルタミン残基は、ガンマ−ヒドロキシ−Gluまたはガンマ−カルボキシ−Gluによって置換され得る。チロシン残基は、アルファ置換型アミノ酸(例えば、L−アルファ−メチルフェニルアラニン)またはアナログ(例えば:3−アミノ−Tyr;Tyr(CH3);Tyr(PO3(CH3)2);Tyr(SO3H);ベータ−シクロヘキシル−Ala;ベータ−(1−シクロペンテニル)−Ala;ベータ−シクロペンチル−Ala;ベータ−シクロプロピル−Ala;ベータ−キノリル−Ala;ベータ−(2−チアゾリル)−Ala;ベータ−(トリアゾール−1−イル)−Ala;ベータ−(2−ピリジル)−Ala;ベータ−(3−ピリジル)−Ala;アミノ−Phe;フルオロ−Phe;シクロヘキシル−Gly;tBu−Gly;ベータ−(3−ベンゾチエニル)−Ala;ベータ−(2−チエニル)−Ala;5−メチル−Trp;およびA−メチル−Trp)によって置換され得る。プロリン残基は、ホモプロ(L−ピペコリン酸);ヒドロキシ−Pro;3,4−デヒドロ−Pro;4−フルオロ−Pro;またはアルファ−メチル−ProもしくはN(アルファ)−C(アルファ)環化アミノ酸アナログ(構造:n=0、1、2、3)で置換され得る。アラニン残基は、アルファ−置換されたアミノ酸もしくはN−メチル化されたアミノ酸(例えば、アルファ−アミノイソ酪酸(aib)、L/D−アルファ−エチルアラニン(L/D−イソバリン)、L/D−メチルバリンまたはL/D−アルファ−メチルロイシン)または非天然アミノ酸(例えば、ベータ−フルオロ−Ala))で置換され得る。アラニンはまた、n=0、1、2、3で置換され得る。グリシン残基は、アルファ−アミノイソ酪酸(aib)またはL/D−アルファ−エチルアラニン(L/D−イソバリン)で置換され得る。
【0061】
非天然アミノ酸のさらなる例としては:チロシンの非天然アナログ;グルタミンの非天然アナログ;フェニルアラニンの非天然アナログ;セリンの非天然アナログ;トレオニンの非天然アナログ;アルキル、アリール、アシル、アジド、シアノ、ハロ、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドロキシル、アルケニル、アルキニル(alkynl)、エーテル、チオール、スルホニル、セレノ、エステル、チオ酸、ボレート、ボロネート、ホスホ、ホスホノ、ホスフィン、複素環式、エノン、イミン、アルデヒド、ヒドロキシルアミン、ケトもしくはアミノで置換されたアミノ酸またはそれらの任意の組み合わせ;光活性化可能な(photoactivatable)架橋剤を有するアミノ酸;スピンラベルされたアミノ酸;蛍光アミノ酸;新規官能基を有するアミノ酸;別の分子と共有結合的または非共有結合的に相互作用するアミノ酸;金属結合アミノ酸;天然にはアミド化されない部位でアミド化されたアミノ酸、金属含有アミノ酸;放射性アミノ酸;光ケージド(photocaged)アミノ酸および/または光異性化可能なアミノ酸;ビオチンまたはビオチン−アナログを含有するアミノ酸;グリコシル化されているか、または炭水化物で改変されているアミノ酸;ケト含有アミノ酸;ポリエチレングリコールまたはポリエーテルを含むアミノ酸;重原子で置換されたアミノ酸(例えば、ジュウテリウム、トリチウム、
13C、
15Nまたは
18Oを含むアミノ酸);化学的に切断可能か、または光切断可能なアミノ酸;延長された側鎖を有するアミノ酸;毒性基を含むアミノ酸;糖で置換されたアミノ酸、例えば、糖で置換されたセリンなど;炭素結合型糖を含有するアミノ酸;酸化還元活性のあるアミノ酸;α−ヒドロキシ含有酸;アミノチオ酸含有アミノ酸;α,α二置換アミノ酸;β−アミノ酸;プロリン以外の環状アミノ酸;O−メチル−L−チロシン;L−3−(2−ナフチル)アラニン;3−メチル−フェニルアラニン;ρ−アセチル−L−フェニルアラニン;O−4−アリル−L−チロシン;4−プロピル−L−チロシン;トリ−O−アセチル−GlcNAcβ−セリン;L−Dopa;フッ化フェニルアラニン;イソプロピル−L−フェニルアラニン;p−アジド−L−フェニルアラニン;p−アシル−L−フェニルアラニン;p−ベンゾイル−L−フェニルアラニン;L−ホスホセリン;ホスホノセリン;ホスホノチロシン;p−ヨード−フェニルアラニン;4−フルオロフェニルグリシン;p−ブロモフェニルアラニン;p−アミノ−L−フェニルアラニン;イソプロピル−L−フェニルアラニン;L−3−(2−ナフチル)アラニン;D−3−(2−ナフチル)アラニン(dNal);アミノ−、イソプロピル−またはO−アリル−含有フェニルアラニンアナログ;ドパ、0−メチル−L−チロシン;グリコシル化されたアミノ酸;p−(プロパルギルオキシ)フェニルアラニン;ジメチル−リシン;ヒドロキシ−プロリン;メルカプトプロピオン酸;メチル−リシン;3−ニトロ−チロシン;ノルロイシン;ピロ−グルタミン酸;Z(カルボベンゾキシル);ε−アセチル−リシン;β−アラニン;アミノベンゾイル誘導体;アミノ酪酸(Abu);シトルリン;アミノヘキサン酸;アミノイソ酪酸(AIB);シクロヘキシルアラニン;d−シクロヘキシルアラニン;ヒドロキシプロリン;ニトロ−アルギニン;ニトロ−フェニルアラニン;ニトロ−チロシン;ノルバリン;カルボン酸オクタヒドロインドール;オルニチン(Orn);ペニシラミン(PEN);テトラヒドロイソキノリン;アセトアミドメチル保護アミノ酸およびペグ化アミノ酸が挙げられる。非天然のアミノ酸およびアミノ酸アナログのさらなる例は、U.S.20030108885、U.S.20030082575、US20060019347(パラグラフ410−418)およびそれらの中で引用されている参考文献に見られる。本発明のポリペプチドは、US20060019347のパラグラフ589に記載されているものを含むさらなる改変を含み得る。天然に存在しない(n0n−naturally occurring)アミノ酸を含む例示的な(Exempary)GCRAペプチドとしては、例えば、SP−368およびSP−369が挙げられる。
【0062】
いくつかの実施形態において、アミノ酸は、天然に存在する可欠アミノ酸、例えば、タウリンによって置換され得る。
【0063】
あるいは、GCRAペプチドは、環状ペプチドである。GCRA環状ペプチドは、当該分野で公知の方法によって調製される。例えば、大環状化は、ペプチドのN末端とC末端との間、側鎖とN末端もしくはC末端との間[例えば、pH8.5においてK
3Fe(CN)
6を用いる](Samsonら、Endocrinology,137:5182−5185(1996))または2つのアミノ酸側鎖(例えば、システイン)の間に、アミド結合を形成することによって達成されることが多い。例えば、DeGrado,Adv
Protein Chem,39:51−124(1988)を参照のこと。様々な局面において、GCRAペプチドは、[4,12;7,15]二環である。
【0064】
いくつかのGCRAペプチドにおいて、ジスルフィド結合を通常形成するCys残基の一方または両方の対の一方または両方のメンバーが、ホモシステイン、ペニシラミン、3−メルカプトプロリン(Kolodziejら、1996 Int J Pept Protein Res 48:274);β,βジメチルシステイン(Huntら、1993 Int J Pept Protein Res 42:249)またはジアミノプロピオン酸(Smithら、1978 J Med Chem 21:117)によって置換されることにより、通常のジスルフィド結合の位置において代替の内部架橋が形成され得る。
【0065】
さらに、1つ以上のジスルフィド結合は、代替の共有結合性架橋、例えば、アミド結合(−CH2CH(O)NHCH2−または−CH2NHCH(O)CH2−)、エステル結合、チオエステル結合、ラクタム架橋、カルバモイル結合、尿素結合、チオ尿素結合、ホスホネートエステル結合、アルキル結合(−CH2CH2CH2CH2−)、アルケニル結合(−CH2CH=CHCH2−)、エーテル結合(−CH2CH2OCH2−または−CH2OCH2CH2−)、チオエーテル結合(−CH2CH2SCH2−または−CH2SCH2CH2−)、アミン結合(−CH2CH2NHCH2−または−CH2NHCH2CH2−)またはチオアミド結合(−CH2CH(S)HNHCH2−または−CH2NHCH(S)CH2−)によって置き換えられ得る。例えば、Leduら(Proc Nat’l Acad.Sci.100:11263−78,2003)は、ラクタム架橋およびアミド架橋を作製するための方法を記載している。ラクタム架橋を含む例示的なGCRAペプチドとしては、例えば、SP−370が挙げられる。
【0066】
GCRAペプチドは、代替の結合によって置き換えられた1つ以上の従来のポリペプチド結合を有し得る。そのような置き換えは、そのポリペプチドの安定性を高め得る。例えば、アミノ末端の残基と芳香族残基(例えば、Tyr、Phe、Trp)との間のポリペプチド結合を代替の結合で置き換えることによって、カルボキシペプチダーゼによる切断が減少し得、消化管における半減期が延長し得る。ポリペプチド結合を置き換え得る結合としては:NH−C(O)の代わりのレトロ−インベルソ結合(C(O)−NH;還元アミド結合(NH−CH2);チオメチレン結合(S−CH2またはCH2−S);オキソメチレン結合(0−CH2またはCH2−O);エチレン結合(CH2−CH2);チオアミド結合(C(S)−NH);トランス−オレフィン結合(CH=CH);フルオロ(fiuoro)置換トランスオレフィン(olefme)結合(CF=CH);ケトメチレン結合(C(O)−CHRまたはCHR−C(O)(Rは、HまたはCH3である);およびフルオロ−ケトメチレン結合(C(O)−CFRまたはCFR−C(O)(Rは、HまたはFまたはCH3である)が挙げられる。
【0067】
GCRAペプチドは、標準的な改変を用いて改変され得る。改変は、アミノ(N−)末端、カルボキシ(C−)末端、内部で生じ得るか、または前述のもの(preceeding)のいずれかの組み合わせにおいて生じ得る。本明細書中に記載される1つの局面において、2つ以上のタイプの改変が、ポリペプチド上に存在し得る。改変としては:アセチル化、アミド化、ビオチン化、シンナモイル化(cinnamoylation)、ファルネシル化、ホルミル化、ミリストイル化、パルミトイル化、リン酸化(Ser、TyrまたはThr)、ステアロイル化、スクシニル化、スルフリル化(sulfurylation)および環化(ジスルフィド架橋またはアミド環化を介する)ならびにCys3またはCys5による改変が挙げられるがこれらに限定されない。本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、2,4−ジニトロフェニル(DNP)、DNP−リシン、7−アミノ−4−メチル−クマリン(AMC)による改変、フルオレセイン(flourescein)、NBD(7−ニトロベンゾ−2−オキサ−1,3−ジアゾール)、p−ニトロ−アニリド、ローダミンB、EDANS(5−((2−アミノエチル)アミノ)ナフタレン−1−スルホン酸)、ダブシル(dabcyl)、ダブシル(dabsyl)、ダンシル、テキサスレッド、FMOCおよびTamra(テトラメチルローダミン)によっても改変され得る。本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、例えば、ポリエチレングリコール(PEG);アルキル基(例えば、C1−C20直鎖または分枝鎖アルキル基);脂肪酸ラジカル;PEGと、アルキル基と、脂肪酸ラジカルとの組み合わせ(米国特許第6,309,633号;Solteroら、2001 Innovations in Pharmaceutical Technology 106−110を参照のこと);BSAおよびKLH(キーホールリンペットヘモシアニン)に結合体化され得る。PEGおよび本発明のポリペプチドを改変するために使用され得る他のポリマーの付加は、US2006019347のIX項に記載されている。
【0068】
本明細書中に記載されるペプチドと生物学的または機能的に等価なペプチドもまた、本発明に包含される。用語「生物学的に等価な」または機能的に等価な」は、本発明の組成物が、cGMP産生の調節作用の一部または全部を行うことができることを意味すると意図される。
【0069】
GCRAペプチドは、ある特定のアミノ酸が欠失しているかまたは置換されている、GCRAペプチドのハイブリッドおよび改変型、ならびに1つ以上のアミノ酸が、改変されたアミノ酸または通常のものではないアミノ酸に変更されているような改変、およびグリコシル化などの改変(その改変型がGCRAペプチドの生物学的活性を保持する限り(so long))を包含すると意図されるGCRAペプチドの誘導体も包含し得る。生物学的活性を保持するとは、cGMPおよびまたはアポトーシスが、GCRAペプチドによって誘導されることを意味するが、同定されている天然に存在するGCRAペプチドの作用強度と、必ずしも同じレベルの作用強度でない。
【0070】
好ましいバリアントは、1つ以上の予測される可欠アミノ酸残基において保存的なアミノ酸置換が行われているバリアントである。「保存的アミノ酸置換」は、アミノ酸残基が、類似の側鎖を有するアミノ酸残基で置換されている置換である。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当該分野において定義されている。これらのファミリーとしては、塩基性側鎖(例えば、リシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非電荷極性側鎖(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、ベータ−分枝側鎖(例えば、トレオニン、バリン、イソロイシン)および芳香族側鎖(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を有するアミノ酸が挙げられる。したがって、GCRAポリペプチドにおける予測される可欠アミノ酸残基は、同じ側鎖ファミリー由来の別のアミノ酸残基で置換される。あるいは、別の実施形態では、変異は、GCRAコード配列の全部または一部にわたってランダムに導入され得(例えば、飽和突然変異誘発によって)、得られた変異体は、活性を保持している変異体を同定するためにスクリーニングされ得る。
【0071】
GCRAペプチドに対する抗体との交差反応性によって単離され得る任意のGCRAペプチドもまた、実質的に相同の意味の中に含められる。
【0072】
GCRAペプチドの調製
GCRAペプチドは、現代のクローニング手法を用いて容易に調製されるか、または固体法もしくは部位特異的突然変異誘発によって合成され得る。GCRAペプチドは、ポリペプチドのドミナントネガティブ型を包含し得る。
【0073】
化学合成は、一般に、標準的な液相ペプチド合成法または固相ペプチド合成法を用いて行われ得、ここで、ペプチド結合は、1つのアミノ酸のアミノ基と他のアミノ酸のカルボキシ基との直接縮合(水分子が除去される)を介して生じる。上で述べたような直接縮合によるペプチド結合合成では、第1アミノ酸のアミノ基および第2アミノ酸のカルボキシル基の反応性の性質を抑制する必要がある。マスキング(masking)置換基は、不安定なペプチド分子の分解を誘導せずに容易な除去を可能にするものでなければならない。
【0074】
液相合成では、多岐にわたるカップリング方法および保護基が使用され得る(Gross and Meienhofer,eds.,“The Peptides:Analysis,Synthesis,Biology”Vol.1−4 (Academic
Press,1979);Bodansky and Bodansky,“The Practice of Peptide Synthesis,”2d ed.(Springer Verlag,1994)を参照のこと)。さらに、中間体の精製および段階的なスケールアップが可能である。当業者は、溶液合成では、主鎖および側鎖の保護基ならびに活性化方法を考慮する必要があることを認識しているだろう。さらに、セグメント縮合中のラセミ化を最小限にするために、慎重なセグメント選択が必要である。溶解性を考慮することも、1つの因子である。固相ペプチド合成は、有機合成中、支持体として不溶性ポリマーを使用する。ポリマーで支持されたペプチド鎖は、中間工程における面倒な精製の代わりに、簡便な洗浄工程および濾過工程を使用することができる。固相ペプチド合成は、一般に、Merrifieldら、J.Am.Chem.Soc,1963,85:2149の方法に従って行われ得、この方法は、保護されたアミノ酸を用いて樹脂支持体上で線状ペプチド鎖をアセンブルすることを含む。固相ペプチド合成は、代表的には、BocまたはFmocストラテジーのいずれかを利用し、それらは、当該分野で周知である。
【0075】
当業者は、固相合成において、脱保護およびカップリング反応が、完了するまで進めなければならないこと、側鎖保護基が、その合成を通じて安定でなければならないことを認識しているだろう。さらに、固相合成は、一般に、ペプチドが小規模で作製されるとき最も安定である。
【0076】
N末端のアセチル化は、樹脂から切断する前に、最終的なペプチドを無水酢酸と反応させることによって達成され得る。C−アミド化は、Boc技術を用い、メチルベンズヒドリルアミン樹脂などの適切な樹脂を用いて達成される。
【0077】
あるいは、GCRAペプチドは、現代のクローニング手法によって生成される。例えば、GCRAペプチドは、細菌(E.coliが挙げられるがこれに限定されない)またはポリペプチドもしくはタンパク質を生成するための他の既存の系(例えば、Bacillus subtilis、Drosophila Sf9細胞を用いるバキュロウイルス発現系、酵母または糸状菌の発現系、哺乳動物細胞発現系)のいずれかにおいて生成されるか、あるいは化学的に合成され得る。GCRAペプチドまたはバリアントペプチドが、細菌、例えば、E.coliにおいて生成される場合、そのポリペプチドをコードする核酸分子は、細胞から成熟ポリペプチドを分泌することを可能にするリーダー配列もコードし得る。したがって、そのポリペプチドをコードする配列は、例えば、天然に存在する細菌STポリペプチドのプレ配列およびプロ配列を含み得る。分泌された成熟ポリペプチドは、培養液から精製され得る。
【0078】
本明細書中に記載されるGCRAペプチドをコードする配列は、細菌細胞にその核酸分子を送達し、細菌細胞内で維持することができるベクターに挿入され得る。そのDNA分子は、自律複製ベクター(適当なベクターとしては、例えば、pGEM3ZおよびpcDNA3ならびにそれらの誘導体が挙げられる)中に挿入され得る。そのベクター核酸は、細菌またはバクテリオファージ(例えば、バクテリオファージラムダまたはM13およびそれらの誘導体)DNAであり得る。本明細書中に記載される核酸を含むベクターの構築に続いて、細菌などの宿主細胞の形質転換が行われ得る。適当な細菌の宿主としては、E.coli、B subtilis、Pseudomonas、Salmonellaが挙げられるがこれらに限定されない。その遺伝的構築物は、コード核酸分子に加えて、プロモーターおよび制御配列などの、発現を可能にするエレメントも含む。発現ベクターは、転写開始を調節する転写調節配列(例えば、プロモーター、エンハンサー、オペレーターおよびリプレッサー配列)を含み得る。
【0079】
種々の転写調節配列が、当業者に周知である。発現ベクターは、翻訳制御配列(例えば、非翻訳5’配列、非翻訳3’配列または配列内リボソーム進入部位)も含み得る。ベクターは、自律複製が可能であり得るか、またはポリペプチド生成中、確実に安定であるために宿主DNAに組み込まれ得る。
【0080】
本明細書中に記載されるGCRAペプチドを含むタンパク質コード配列はまた、精製を容易にするために、ポリペプチド親和性タグ、例えば、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)、マルトースE結合タンパク質、プロテインA、FLAGタグ、ヘキサ−ヒスチジン、mycタグまたはインフルエンザHAタグをコードする核酸に融合され得る。その親和性タグまたはレポーター融合物は、翻訳融合物が生成されるように、目的のポリペプチドの読み枠を、親和性タグをコードする遺伝子の読み枠に結合している。融合遺伝子の発現によって、目的のポリペプチドと親和性タグの両方を含む単一ポリペプチドの翻訳がもたらされる。親和性タグが利用されているいくつかの場合において、プロテアーゼ認識部位をコードするDNA配列が、親和性タグに対する読み枠と目的のポリペプチドに対する読み枠との間に融合される。
【0081】
細菌以外かつ当業者に周知のタンパク質発現系における、本明細書中に記載されるGCRAペプチドならびにバリアントの未成熟型および成熟型の生成に適した遺伝的構築物および方法もまた、生体系においてポリペプチドを生成するために使用され得る。
【0082】
本明細書中に開示されるペプチドは、そのペプチドに所望の特性(例えば、体内での長い半減期)を付与する第2の分子の付着によって改変され得る(例えば、ペグ化)。そのような改変物もまた、本明細書中で使用されるとき、用語「バリアント」の範囲内に入る。
【0083】
治療的な方法
本発明は、障害のリスクがある(または障害を受けやすい)被験体、またはグアニル酸シクラーゼレセプターアゴニストによって媒介される、関連する障害を有する被験体を処置する、予防的な方法と治療的な方法の両方を提供する。グアニル酸シクラーゼレセプターアゴニストによって媒介される障害としては、胃腸の障害、炎症性障害、肺障害、癌、心障害、眼障害、口の障害、血液障害、肝臓障害、皮膚障害、前立腺障害、内分泌障害、強い胃腸の運動性および肥満症が挙げられる。胃腸の障害としては、例えば、過敏性腸症候群(IBS)、非潰瘍性消化不良、慢性偽性腸閉塞症、機能性消化不良、偽性結腸閉塞、十二指腸胃逆流、胃食道逆流性疾患(GERD)イレウス(例えば、術後イレウス)、胃不全麻痺、胸焼け(消化管における強い酸性)、便秘(例えば、薬剤(例えば、オピオイド類、変形性関節症薬、骨粗鬆症薬)の使用に関連する便秘;術後便秘、神経因性障害に関連する便秘)が挙げられる。炎症性障害としては、組織および器官の炎症(例えば、腎臓の炎症(例えば、腎炎)、胃腸系の炎症(例えば、クローン病および潰瘍性大腸炎);膵臓の炎症(例えば、膵炎)、肺の炎症(例えば、気管支炎または喘息)または皮膚の炎症(例えば、乾癬、湿疹)が挙げられる。肺障害としては、例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)および線維症が挙げられる。癌としては、転移を含む組織および器官の発癌、例えば、消化器癌(例えば、胃癌、食道癌、膵癌、直腸結腸癌、腸管の癌、肛門癌、肝臓癌、胆嚢癌または結腸癌);肺癌;甲状腺癌;皮膚癌(例えば、メラノーマ);口腔癌;尿路癌(例えば、膀胱癌または腎臓癌);血液癌(例えば、ミエローマまたは白血病)または前立腺癌が挙げられる。心障害としては、例えば、うっ血性心不全、気管噴門高血圧症、高コレステロールまたは高トリグリセリドが挙げられる。肝臓障害としては、例えば、肝硬変および線維症が挙げられる。眼障害としては、例えば、眼内圧上昇、緑内障、ドライアイ、網膜変性、涙腺の障害または眼の炎症が挙げられる。皮膚障害としては、例えば、乾燥症が挙げられる。口の障害としては、例えば、口渇(口腔乾燥症)、シェーグレン症候群、歯肉疾患(例えば、歯周病)または唾液腺管の閉塞もしくは機能不全が挙げられる。前立腺障害としては、例えば、良性前立腺肥大(BPH)が挙げられる。内分泌障害としては、例えば、真性糖尿病、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下および嚢胞性線維症が挙げられる。
【0084】
用語「処置」とは、被験体において症状を低減もしくは軽減すること、症状の悪化もしくは進行を妨げること、および/または疾患を有していない被験体においてその疾患を予防することを指す。所与の被験体について、症状の改善、症状の悪化、後退または進行は、任意の客観的または主観的な基準によって判定され得る。処置の有効性は、罹患率または死亡率の改善(例えば、選択される集団についての生存曲線の延長)として判定され得る。したがって、有効な処置は、既存の疾患の治療、その進行を遅延させるかもしくは停止させることによる疾患の調節、疾患発生の予防、症状の数もしくは重症度の減少、またはそれらの組み合わせを包含し得る、その効果は、1つ以上の統計学的に有意な基準を用いて、対照研究において示され得る。
【0085】
細胞内のcGMPは、組織(例えば、胃腸の組織)または細胞をGCRAアゴニストに曝露すること、例えば、接触させることによって、誘導される。GC−Cレセプターは、消化管全体(食道から始まり、十二指腸、空腸、腸骨、盲腸および結腸)にわたって発現される。ヒト結腸癌細胞株(T81、CaCo−2およびHT−29)もまた、GC−Cレセプターを発現する。誘導とは、GCRAペプチドまたはバリアントと接触していない組織または細胞と比べたときの、cGMP産生の増加のことを意味する。組織または細胞は、GCRAペプチドまたはバリアントと直接接触される。あるいは、GCRAペプチドまたはバリアントは、全身投与される。GCRAペプチドまたはバリアントは、細胞内のcGMP濃度を上昇させるのに十分な量で投与される。cGMP産生は、当該分野で公知の細胞ベースのアッセイによって測定される(25)。
【0086】
障害は、その障害を処置されるか、予防されるか、または軽減される必要のある被験体、例えば、ヒトなどの哺乳動物に、治療的に有効な用量のGCRAペプチドを投与することによって、処置されるか、予防されるか、または軽減される。GCRAペプチドは、1つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤とともに単位用量の形態での薬学的組成物として存在し得る。用語「単位用量の形態」とは、単一の薬物送達実体、例えば、錠剤、カプセル、溶液または吸入製剤のことを指す。存在するペプチドの量は、患者に投与されたときに正の治療効果を有するのに十分でなければならない(代表的には、10μg〜3g)。「正の治療効果」を構成するものは、処置される特定の条件に依存し、当業者が容易に認識するある状態における任意の有意な改善を包含する。
【0087】
GCRAペプチドは、単独で投与され得るか、または他の薬剤とともに投与され得る。例えば、GCRAペプチドは、cGMP依存性ホスホジエステラーゼのインヒビター(例えば、スルジナクスルホン、ザプリナスト、モタピゾン、バルデナフィルまたはシルデナフィル(sildenifil));1つ以上の他の化学療法剤;または抗炎症薬(例えば、ステロイド系抗炎症薬または非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDS)、例えば、アスピリン))と組み合わせて投与され得る。
【0088】
併用療法は、2つ以上の薬剤、例えば、本明細書中に記載されるGCRAペプチドおよび別の化合物を投与する(その各々が、別々に製剤化され、投与される)ことによって達成され得るか、または単一の製剤において2つ以上の薬剤を投与することによって達成され得る。他の組み合わせも併用療法によって包含される。例えば、2つの薬剤が、共に製剤化され得、第3の薬剤を含む別個の製剤とともに投与され得る。併用療法における2つ以上の薬剤が、同時に投与され得るが、それらは、そのように同時に投与される必要はない。例えば、第1の薬剤(または薬剤の組み合わせ)の投与が、第2の薬剤(または薬剤の組み合わせ)の投与の数分、数時間、数日または数週間前に行われ得る。したがって、2つ以上の薬剤が、互いに数分以内、または互いに1、2、3、6、9、12、15、18もしくは24時間以内、または互いに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、14日以内、または互いに2、3、4、5、6、7、8、9または10週間以内に投与され得る。いくつかの場合において、なおもより長い間隔もあり得る。多くの場合において、併用療法において使用される2つ以上の薬剤が、患者の体内に同時に存在することが望ましいが、そうである必要はない。
【0089】
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、標的組織または標的器官においてcGMPのレベルをさらに増大させるために、ホスホジエステラーゼインヒビター、例えば、スリンダク(sulindae)スルホン、ザプリナスト、シルデナフィル、バルデナフィルまたはタダラフィルと併用され得る。
【0090】
併用療法は、併用して使用される1つ以上の薬剤の2回以上の投与も包含し得る。例えば、薬剤Xおよび薬剤Yが併用して使用される場合、任意の組み合わせで1回以上連続的に、例えば、X−Y−X、X−X−Y、Y−X−Y、Y−Y−X、X−X−Y−Yなどの順序で、投与され得る。
【0091】
併用療法は、異なる経路または位置を介する、2つ以上の薬剤の投与も包含し得る。例えば、(a)1つの薬剤が、経口的に投与され、別の薬剤が、静脈内に投与されるか、または(b)1つの薬剤が、経口的に投与され、別の薬剤が、局所的に投与される。各々の場合において、それらの薬剤は、同時または連続的のいずれかであり得る。本明細書中に記載される併用療法の薬剤のうちのいくつかに対するおおよその投薬量は、WO01/76632の11〜17頁の表の“BNF Recommended Dose”欄に見られ(2000年3月 British National Formularyによる表におけるデータ)、他の標準的な処方集および他の薬物処方規則書にも見られる。いくつかの薬物については、ある適応症に対する通例の処方(presecribed)用量は、国ごとにいくらか異なる。
【0092】
単独または併用でのGCRAペプチドは、任意の薬学的に許容可能なキャリアまたは媒質と組み合わされ得る。したがって、それらは、患者に投与されたときに有害なアレルギー性の反応または別途望まれない反応をもたらさない材料と組み合わされ得る。使用されるキャリアまたは媒質としては、溶媒、分散剤、コーティング、吸収促進剤、放出制御剤および1つ以上の不活性な賦形剤(デンプン、ポリオール、造粒剤、微結晶性セルロース(例えば、セルフィア(celphere)、Celphere beads(登録商標)を含む)、希釈剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤など)などが挙げられ得る。所望であれば、開示される組成物の錠剤の製剤は、標準的な水性または非水性の手法によってコーティングされ得る。
【0093】
本発明の薬学的組成物は、意図される投与経路と適合性であるように製剤化される。投与経路の例としては、非経口、例えば、静脈内、皮内、皮下、経口(例えば、吸入)、経皮的(局所的)、経粘膜的および直腸投与が挙げられる。非経口、皮内または皮下適用のために使用される溶液または懸濁液は、以下の成分:滅菌された希釈剤(例えば、注射用の水、食塩水溶液、固定油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたは他の合成溶媒);抗菌剤(例えば、ベンジルアルコールまたはメチルパラベン);酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸または重亜硫酸ナトリウム);エチレンジアミン四酢酸などのキレート剤;緩衝液(例えば、酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩)および塩化ナトリウムまたはデキストロースなどの張度を調整するための薬剤を含み得る。pHは、塩酸または水酸化ナトリウムなどの酸または塩基を用いて調整され得る。非経口調製物は、ガラスまたはプラスチックから作製されたアンプル、使い捨て注射器または反復投与バイアルの中に封入され得る。
【0094】
注射可能な用途のために適した薬学的組成物としては、滅菌された水溶液(水溶性の場合)または分散液、および滅菌された注射可能な溶液または分散液の即時調製物のための滅菌された粉末が挙げられる。静脈内投与の場合、適当なキャリアとしては、生理食塩水、静菌水、Cremophor EL
TM(BASF,Parsippany,N.J.)またはリン酸緩衝食塩水(PBS)が挙げられる。すべての場合において、本組成物は、滅菌されなければならないし、容易に注射針を通過する程度に流動性であるべきである。本組成物は、製造および貯蔵の条件下で安定でなければならないし、細菌および真菌などの微生物の汚染作用から保護されていなければならない。キャリアは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコールなど)およびその適当な混合物を含む溶媒または分散媒であり得る。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングを使用することによって、分散液の場合では必要な粒径を維持することによって、そして界面活性物質を使用することによって、維持され得る。微生物の作用を防止することは、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸、チメロサールなどによって達成され得る。多くの場合において、本組成物中に、等張剤、例えば、糖、多価アルコール(例えば、マンニトール(manitol)、ソルビトール)、塩化ナトリウムを含めることが好ましい。注射可能な組成物の吸収を延長することは、本組成物中に、吸収を遅らせる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを含めることによってもたらされ得る。
【0095】
滅菌された注射可能な溶液は、必要な量の活性な化合物(例えば、GCRAアゴニスト)を、1つで、または上に列挙した成分との組み合わせで、適切な溶媒中に組み込んだ後、必要に応じて、濾過滅菌することによって調製され得る。一般に、分散物は、基本的な分散媒および上に列挙した成分の必要とされる他の成分を含む滅菌されたビヒクルに活性な化合物を組み込むことによって調製される。滅菌された注射可能な溶液を調製するための滅菌された粉末の場合、調製方法は、活性成分およびそれらの予め濾過滅菌された溶液から任意のさらなる所望の成分の粉末をもたらす、真空乾燥および凍結乾燥である。
【0096】
経口組成物は、一般に、不活性な希釈剤または可食キャリアを含む。例えば、マンニトール、フラクトオリゴ糖、ポリエチレングリコールおよび他の賦形剤(excepients)。それらは、ゼラチンカプセル内に封入され得るか、または錠剤に圧縮され得る。経口での治療的な投与の目的のために、活性な化合物は、賦形剤とともに組み込まれ得、錠剤、トローチ剤またはカプセルの形態で使用され得る。経口組成物は、うがい薬として使用するための流体のキャリアを用いても調製され得、ここで、その流体のキャリア中の化合物は、経口的に適用され、局所使用され(swished)、吐き出されるか、または嚥下される。薬学的に適合性の結合剤および/または補助剤の材料は、組成物の一部として含められ得る。錠剤、丸剤、カプセル、トローチ剤などは、以下の成分または類似の性質の化合物:結合剤(例えば、微結晶性セルロース、トラガカントゴムまたはゼラチン);賦形剤(例えば、デンプンまたはラクトース)、崩壊剤(例えば、アルギン酸、Primogelまたはトウモロコシデンプン);潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムまたはSterotes);流動促進剤(例えば、コロイド状二酸化ケイ素);甘味剤(例えば、スクロースまたはサッカリン);または香味料(例えば、ペパーミント、サリチル酸メチルまたはオレンジ香料)のいずれかを含み得る。
【0097】
吸入による投与の場合、本化合物は、適当な噴霧剤、例えば、二酸化炭素などのガスを含む加圧された容器もしくはディスペンサーまたは噴霧器からのエアロゾルスプレーの形態で送達される。
【0098】
全身投与もまた、経粘膜的または経皮的な手段によって行われ得る。経粘膜的投与または経皮的投与の場合、透過する障壁に適切な浸透剤が、製剤中に使用される。そのような浸透剤は、通常、当該分野で公知であり、それらとしては、例えば、経粘膜的投与のために、界面活性剤、胆汁酸塩およびフシジン酸誘導体が挙げられる。経粘膜的投与は、点鼻薬または坐剤を使用することによって達成され得る。経皮的投与の場合、活性な化合物は、一般に当該分野で公知のような軟膏、膏薬、ゲルまたはクリームに製剤化される。
【0099】
本化合物は、直腸送達のために坐剤(例えば、カカオバターおよび他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を用いて)または停留浣腸の形態でも調製され得る。
【0100】
1つの実施形態において、活性な化合物は、本化合物が身体から迅速に排出されるのを保護するキャリア(例えば、埋没物およびマイクロカプセル化された送達系を含む放出制御製剤)とともに調製される。生分解性で生体適合性のポリマー(例えば、エチレンビニルアセテート、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステルおよびポリ乳酸)を使用することができる。そのような製剤を調製するための方法は、当業者に明らかであろう。上記材料は、Alza CorporationおよびNova Pharmaceuticals,Inc.から商業的に入手可能でもあり得る。リポソーマル(Liposomal)懸濁液(ウイルス抗原に対するモノクローナル抗体を用いて感染細胞に標的化されたリポソームを含む)もまた、薬学的に許容可能なキャリアとして使用され得る。これらは、例えば、米国特許第4,522,811号(その全体が本明細書中で参考として援用される)に記載されているような当業者に公知の方法に従って調製され得る。
【0101】
投与を簡便にするため、および投薬量を均一にするために、経口組成物または非経口組成物を投薬単位で製剤化することが、特に有益である。投薬単位の形態とは、本明細書中で使用されるとき、処置される被験体に対する単位投薬量として適した物理的に別個の単位のことを指し;各単位は、必要な薬学的キャリアと関連して所望の治療効果をもたらすと計算された所定量の活性な化合物を含む。本発明の投薬単位の形態に対する詳細は、活性な化合物の独特の特徴および達成されるべき特定の治療効果によって決定され、それらに直接依存する。
【0102】
本薬学的組成物は、投与のための指示書とともに容器、パックまたはディスペンサー内に含められ得る。
【0103】
本発明の組成物はまた、必要に応じて、他の治療的な成分、アンチケーキング剤、保存剤、甘味剤、着色料、香料、乾燥剤、可塑剤、色素、流動促進剤、付着防止剤、帯電防止剤、界面活性物質(湿潤剤)、酸化防止剤、フィルムコーティング剤などを含み得る。任意のそのような成分のいずれもが、製剤の安定性を保証するために本明細書中に記載される化合物と適合性でなければならない。
【0104】
本組成物は、必要に応じて、例えば(for exanple)ラクトース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、トレハロース、スクロース、マルトース、ラフィノース(raffnose)、マルチトール、メレジトース(melezitose)、スタキオース、ラクチトール、パラチナイト(palatinite)、デンプン、キシリトール、マンニトール、ミオイノシトールなど、およびそれらの水和物、ならびにアミノ酸、例えば、アラニン、グリシンおよびベタイン、そしてポリペプチドおよびタンパク質、例えば、卵白を含む他の添加物を含み得る。
【0105】
薬学的に許容可能なキャリアおよび薬学的に許容可能な不活性なキャリアとして使用するための賦形剤ならびに上述のさらなる成分の例としては、結合剤、充填剤、崩壊剤、潤滑剤、抗菌剤およびコーティング剤(例えば:結合剤:トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、他のデンプン、ゼラチン、天然ゴムおよび合成ゴム(例えば、アカシア、キサンタン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、他のアルギネート、トラガント末、グアーゴム)、セルロースおよびその誘導体(例えば、エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシルメチルセルロースナトリウム)、ポリビニルピロリドン(例えば、ポビドン、クロスポビドン、コポビドンなど)、メチルセルロース、Methocel、アルファ化デンプン(例えば、Colorcon,Ltd.から販売されているSTARCH1500(登録商標)およびSTARCH1500LM(登録商標))、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶性セルロース(FMC Corporation,Marcus Hook,PA,USA)またはそれらの混合物、充填剤:タルク、炭酸カルシウム(例えば、顆粒剤または散剤)、リン酸水素カルシウム、第三リン酸カルシウム、硫酸カルシウム(例えば、顆粒剤または散剤)、微結晶性セルロース、セルロース末、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、デンプン、アルファ化デンプン、デキストロース、フルクトース、ハチ蜜、無水ラクトース、ラクトース一水和物、ラクトースおよびアスパルテーム、ラクトースおよびセルロース、ラクトースおよび微結晶性セルロース、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、微結晶性セルロース&グアーゴム、糖蜜、スクロース、またはそれらの混合物、崩壊剤:寒天−寒天、アルギン酸、炭酸カルシウム、微結晶性セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポラクリリンカリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ジャガイモもしくはタピオカのデンプン、他のデンプン、アルファ化デンプン、粘土、他のアルギン、他のセルロース、ゴム(例えば、ジェランガム)、低置換ヒドロキシプロピルセルロースまたはそれらの混合物、潤滑剤:ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、軽油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリルフマル酸ナトリウム、植物ベースの脂肪酸潤滑剤、タルク、硬化植物油(例えば、落花生油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油およびダイズ油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、寒天、シロイド(syloid)シリカゲル(AEROSIL 200、W.R.Grace Co.,Baltimore,MD USA)、合成シリカの凝固エアロゾル(Deaussa
Co.,Piano,TX USA)、発熱性二酸化ケイ素(CAB−O−SIL、Cabot Co.,Boston,MA USA)またはそれらの混合物、抗ケーキング剤:ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、二酸化ケイ素、コロイド状二酸化ケイ素、タルクまたはそれらの混合物、抗菌剤:塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、安息香酸、ベンジルアルコール、ブチルパラベン、塩化セチルピリジニウム、クレゾール、クロロブタノール、デヒドロ酢酸、エチルパラベン、メチルパラベン、フェノール、フェニルエチルアルコール、フェノキシエタノール、酢酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、ソルビン酸カリウム、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ソルビン酸、チメロサール(thimersol)、チモ(thymo)またはそれらの混合物、およびコーティング剤:カルボキシルメチルセルロースナトリウム、セルロースアセテートフタレート、エチルセルロース、ゼラチン、薬学的グラッシ(glaze)、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアセテートフタレート、シェラック、スクロース、二酸化チタン、カルナウバろう、マイクロクリスタリンワックス、ジェランガム(gellan gum)、マルトデキストリン、メタクリレート、微結晶性セルロースおよびカラギナン、またはそれらの混合物)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0106】
本製剤はまた、他の賦形剤およびそれらのカテゴリーも含み得、それらとしては、L−ヒスチジン、Pluronic(登録商標)、Poloxamers(例えば、Lutrol(登録商標)およびPoloxamer188)、アスコルビン酸、グルタチオン、透過促進剤(例えば、脂質、コール酸ナトリウム、アシルカルニチン、サリチレート、混合胆汁酸塩、脂肪酸ミセル、キレート剤、脂肪酸、界面活性物質、中鎖グリセリド)、プロテアーゼインヒビター(例えば、ダイズトリプシンインヒビター、有機酸)、バイオアベイラビリティを高めるために有効なpH低下剤および吸収促進剤(US6086918およびUS5912014に記載されているものが挙げられるがこれらに限定されない)、クリームおよびローション(例えば、マルトデキストリンおよびカラギナン);チュアブル錠剤用の材料(例えば、デキストロース、フルクトース、ラクトース一水和物、ラクトースおよびアスパルテーム、ラクトースおよびセルロース、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、微結晶性セルロースおよびグアーゴム、結晶性ソルビトール);非経口剤(parenterals)(例えば、マンニトールおよびポビドン);可塑剤(例えば、セバシン酸ジブチル、コーティング用の可塑剤、ポリビニルアセテートフタレート);粉末潤滑剤(例えば、ベヘン酸グリセリル);ソフトゼラチンカプセル(例えば、ソルビトール特殊溶液);コーティング用の球体(例えば、糖の球体);球形化剤(例えば、ベヘン酸グリセリルおよび微結晶性セルロース);懸濁剤/ゲル化剤(例えば、カラギナン、ジェランガム、マンニトール、微結晶性セルロース、ポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム、キサンタンガム);甘味料(例えば、アスパルテーム、アスパルテームおよびラクトース、デキストロース、フルクトース、ハチ蜜、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、糖蜜、結晶性ソルビトール、ソルビトール特殊溶液、スクロース);湿式造粒剤(例えば、炭酸カルシウム、無水ラクトース、ラクトース一水和物、マルトデキストリン、マンニトール、微結晶性セルロース、ポビドン、デンプン)、カラメル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、サクランボクリーム香料およびサクランボ香料、無水クエン酸、クエン酸、粉糖、D&C Red No.33、D&C Yellow #10アルミニウムレーキ、エデト酸二ナトリウム、エチルアルコール15%、FD&C Yellow No.6アルミニウムレーキ、FD&C Blue #1アルミニウムレーキ、FD&C Blue No.1、FD&C blue no.2アルミニウムレーキ、FD&C Green No.3、FD&C Red No.40、FD&C Yellow No.6アルミニウムレーキ、FD&C Yellow No.6、FD&C Yellow No.10、パルミトステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリル、インジゴカルミン、レシチン、マンニトール(manitol)、メチルパラベンおよびプロピルパラベン、グリチルリチン酸モノアンモニウム、天然および人工のオレンジ香料、薬学的グラッシ、ポロキサマー188、ポリデキストロース、ポリソルベート20、ポリソルベート80、ポリビドン、アルファ化トウモロコシデンプン、アルファ化デンプン、赤色酸化鉄、サッカリンナトリウム、ナトリウムカルボキシメチルエーテル、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、イチゴ香料、合成黒色酸化鉄、合成赤色酸化鉄、二酸化チタンおよび白ろうが挙げられるがこれらに限定されない。
【0107】
固体経口剤形は、必要に応じて、コーティング系(例えば、Opadry(登録商標)fxフィルムコーティング系、例えば、Opadry(登録商標)ブルー(OY−LS−20921)、Opadry(登録商標)ホワイト(YS−2−7063)、Opadry(登録商標)ホワイト(YS−1−7040)および黒色インク(S−1−8106)で処理され得る。
【0108】
遊離型または塩のいずれかとしての薬剤を、ポリマー(例えば、ポリ乳酸−グリコール(glycoloic)酸(PLGA)、ポリ−(I)−乳酸−グリコール酸−酒石酸(P(I)LGT)(WO01/12233)、ポリグリコール酸(U.S.3,773,919)、ポリ乳酸(U.S.4,767,628)、ポリ(ε−カプロラクトン)およびポリ(アルキレンオキシド)(U.S.20030068384))と組み合わせることにより、徐放性製剤が形成され得る。そのような製剤は、ポリマー、ポリマーの粒径および埋没物のサイズに応じて、数日、数週間または数カ月にわたってポリペプチドまたは別の薬剤を放出する埋没物に使用され得る(例えば、U.S.6,620,422を参照のこと)。使用される他の徐放性製剤およびポリマーは、EP0467389A2、WO93/24150、U.S.5,612,052、WO97/40085、WO03/075887、WO01/01964A2、U.S.5,922,356、WO94/155587、WO02/074247A2、WO98/25642、U.S.5,968,895、U.S.6,180,608、U.S.20030171296.U.S.20020176841、U.S.5,672,659、U.S.5,893,985、U.S.5,134,122、U.S.5,192,741、U.S.5,192,741、U.S.4,668,506、U.S.4,713,244、U.S.5,445,832、U.S.4,931,279、U.S.,5,980,945、WO02/058672、WO9726015、WO97/04744およびUS20020019446に記載されている。そのような徐放性製剤において、ポリペプチドの微小粒子(Delie
and Blanco−Prieto 2005 Molecule 10:65−80)は、ポリマーの微小粒子と組み合わされる。1つ以上の徐放性埋没物が、大腸、小腸またはその両方に留置され得る。U.S.6,011,01およびWO94/06452には、ポリエチレングリコール(すなわちPEG300およびPEG400)またはトリアセチンのいずれかを提供する徐放性製剤が記載されている。WO03/053401には、消化管内でのその薬剤のバイオアベイラビリティを高め得、かつ放出制御をもたらし得る製剤が記載されている。さらなる放出制御製剤は、WO02/38129、EP326151、U.S.5,236,704、WO02/30398、WO98/13029;U.S.20030064105、U.S.20030138488A1、U.S.20030216307A1、U.S.6,667,060、WO01/49249、WO01/49311、WO01/49249、WO01/49311およびU.S.5,877,224に記載されており、WO04041195に記載されているものを含み得る材料(その中に記載されているシールおよび腸溶コーティングを含む)ならびにUS4,910,021およびWO9001329に記載されているものを含む、結腸における送達を達成するpH感受性コーティング。US4910021には、カプセルをコーティングするためのpH感受性材料の使用が記載されている。WO9001329には、酸を含むビーズ上でのpH感受性コーティングの使用が記載されており、ここで、そのビーズの中心における酸は、pH感受性コーティングの溶解を延長する。米国特許第5,175,003号には、薬物送達系において使用するための、pH感受性の腸溶性材料、および腸溶性材料に透過性を付与することができるフィルム形成可塑剤から構成される二重機構ポリマー混合物;薬物で浸透されており、時折薬学的に中性の核を被覆している二重機構ポリマー混合物から構成されるマトリックスペレット;同じ組成または異なる組成の二重機構ポリマー混合物エンベロープでコーティングされたマトリックスペレットを含む膜コーティングされたペレット;およびマトリックスペレットを含む薬学的剤形が開示されている。そのマトリックスペレットは、酸pHにおいて拡散することによって、および名目上約5.0またはそれ以上のpHレベルにおける崩壊によって、酸可溶性薬物を放出する。
【0109】
本明細書中に記載されるGCRAペプチド(peptideds)は、WO04052339に記載されている、pHによって引き金が引かれる標的化された調節放出系において製剤化され得る。本明細書中に記載される薬剤は、WO03105812(押し出された水和可能な(hyrdratable)ポリマー);WO0243767(酵素切断可能な膜輸送体);WO03007913およびWO03086297(粘膜付着性の系);WO02072075(pH低下剤および吸収促進剤を含む二重層積層製剤);WO04064769(アミド化されたポリペプチド);WO05063156(融解時に偽向性(pseudotropic)特性および/またはチキソトロピー特性を有する固体脂質懸濁液);WO03035029およびWO03035041(侵食可能な胃保持(gastric retentive)剤形);US5007790およびUS5972389(徐放性剤形);WO04112711(経口持続放出組成物);WO05027878、WO02072033およびWO02072034(天然ゴムまたは合成ゴムを含む遅延放出組成物);WO05030182(放出速度が上がっていく放出制御製剤);WO05048998(マイクロカプセル化系);米国特許第5,952,314号(生体高分子);US5,108,758(ガラス状のアミロースマトリックス送達);US5,840,860(加工デンプンベースの送達)、JP10324642(キトサン、ならびにコムギのグリアジンまたはゼインなどの胃抵抗性材料を含む送達系);US5,866,619およびUS6,368,629(サッカリド含有ポリマー);US6,531,152(水溶性コア(Caペクチネートまたは他の水不溶性ポリマー)および破裂する外側のコート(例えば、疎水性ポリマー−Eudragrit)を含む薬物送達系を記載している);US6,234,464;US6,403,130(カゼインおよび高メトキシペクチンを含むポリマーを用いたコーティング;WO0174175(メイラード反応産物);WO05063206(溶解性を増大させる製剤);WO04019872(輸送融合タンパク質)のいずれかに記載の方法に従って製剤化され得る。
【0110】
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、胃腸保持系技術(GIRES;Merrion Pharmaceuticals)を用いて製剤化され得る。GIRESは、可膨張性ポーチの内側に制御放出剤形を含み、これは、経口投与のために薬物カプセルの中に入れられる。カプセルが溶解する際、本明細書中に記載される薬剤を放出している間ずっと、気体発生系が、胃においてそのポーチを膨張させ、それは、16〜24時間保持される。
【0111】
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、US4,503,030、US5,609,590およびUS5,358,502に開示されているものを含む浸透圧デバイスとして製剤化され得る。US4,503,030には、消化管のある特定のpH領域に薬物を分配する浸透圧デバイスが開示されている。より詳細には、本発明は、薬物を含む区画を囲む、半透性のpH感受性組成物で形成された壁を備えた浸透圧デバイスに関し、その壁を通る通路は、デバイスの外部とその区画とを接続している。そのデバイスは、3.5未満のpHを有する消化管の領域に、制御された速度で薬物を送達し、そのデバイスは、自己破壊し、3.5より高いpHを有する消化管の領域においてそのすべての薬物を放出することによって、薬物吸収のための全体的な有効性をもたらす。米国特許第5,609,590号および同第5,358,502号には、有益な薬剤を水性の環境に分配するための浸透圧破裂デバイスが開示されている。このデバイスは、半透膜によって少なくとも部分的に囲まれた、有益な薬剤およびオスマジェント(osmagent)を含む。その有益な薬剤は、オスマジェントとしても機能し得る。その半透膜は、水に対して透過性であり、その有益な薬剤およびオスマジェントに対して実質的に不透過性である。引き金を引く手段は、半透膜に付着されている(例えば、カプセルの2つの半分をつないでいる)。引き金を引く手段は、3〜9のpHによって活性化され、最終的ではあるが急激な、有益な薬剤の送達を引き起こす。これらのデバイスは、浸透圧性の破裂によってボーラスとして、pHによって引き金が引かれる、有益な薬剤のコアの放出を可能にする。
【0112】
併用療法用の例示的な薬剤
鎮痛剤
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、鎮痛剤、例えば、鎮痛性化合物または鎮痛性ポリペプチドとの併用療法において使用され得る。これらのポリペプチドおよび化合物は、本明細書中に記載されるGCRAペプチドとともに(同時または連続的に)投与され得る。また、必要に応じて、それらを本明細書中に記載される薬剤と共有結合的に結合するか、または付着することにより、治療結合体を作製することができる。有用な鎮痛剤は:Caチャネルブロッカー、5HTレセプターアンタゴニスト(例えば、5HT3、5HT4および5HT1レセプターアンタゴニスト)、オピオイドレセプターアゴニスト(ロペラミド、フェドトジン(fedotozine)およびフェンタニール)、NK1レセプターアンタゴニスト、CCKレセプターアゴニスト(例えば、ロキシグルミド(loxiglumide))、NK1レセプターアンタゴニスト、NK3レセプターアンタゴニスト、ノルエピネフリン−セロトニン再取り込みインヒビター(NSRI)、バニロイドレセプターアゴニストおよびカンナビノイド(cannabanoid)レセプターアゴニストならびにシアロルフィン(sialorphin)である。様々なクラスの鎮痛薬は、文献に記載されている。
【0113】
有用な鎮痛性ポリペプチドは、VQHNPR(配列番号);VRQHNPR(配列番号);VRGQHNPR(配列番号);VRGPQHNPR(配列番号);VRGPRQHNPR(配列番号);VRGPRRQHNPR(配列番号);およびRQHNPR(配列番号)を含むアミノ酸配列QHNPR(配列番号)を含むポリペプチドを含む、シアロルフィン関連ポリペプチドである。シアロルフィン関連ポリペプチドは、ネプリライシンに結合し、サブスタンスPおよびMet−エンケファリンのネプリライシン媒介性の分解を阻害する。したがって、ネプリライシンのインヒビターである化合物またはポリペプチドは、同時治療において本明細書中に記載されるポリペプチドとともに投与され得るか、または本明細書中に記載されるポリペプチドに、例えば、共有結合によって結合され得る、有用な鎮痛剤である。シアロルフィンおよび関連ポリペプチドは、米国特許第6,589,750号;U.S.20030078200A1;およびWO02/051435A2に記載されている。
【0114】
オピオイドレセプターアンタゴニストおよびオピオイドレセプターアゴニストは、同時治療において本明細書中に記載されるGCRAペプチドとともに投与され得るか、または本明細書中に記載される薬剤に、例えば、共有結合によって結合され得る。例えば、オピオイドレセプターアンタゴニスト(例えば、ナロキソン、ナルトレキソン、メチルナロキソン(methyl nalozone)、ナルメフェン(nalmefene)、シプロジム(cypridime)、ベータフナルトレキサミン、ナロキソナジン(naloxonazine)、ナルトリンドールおよびノルビナルトルフィミン)は、IBSの処置において有用であると考えられている。そのアンタゴニストの最初の放出が中央から遠位の小腸および/または上行結腸において生じるように、遅延放出性および徐放性の製剤であるこのタイプのオピオイドアンタゴニストを製剤化することが有用であり得る。そのようなアンタゴニストは、WO01/32180A2に記載されている。エンケファリンペンタペプチド(HOE825;Tyr−D−Lys−Gly−Phe−L−ホモセリン)は、ミューオピオイドレセプターおよびデルタオピオイドレセプターのアゴニストであり、腸管の運動性を高めるために有用であると考えられており{Eur.J.Pharm.219:445,1992)、このポリペプチドは、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得る。ミュー/デルタ/カッパーオピオイドレセプターに結合し、モチリンの放出を活性化し、ガストリン、血管作動性腸管ポリペプチド、ガストリンおよびグルカゴンの放出を調節すると考えられているトリメブチンもまた有用である。カッパーオピオイドレセプターアゴニスト(例えば、フェドトジン、アシマドリン(asimadoline)およびケトシクラゾシン(ketocyclazocine)ならびにWO03/097051およびWO05/007626に記載されている化合物)は、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。さらに、ミューオピオイドレセプターアゴニスト(例えば、モルヒネ、ジフェニルオキシレート、フラケファミド(frakefamide)(H−Tyr−D−Ala−Phe(F)−Phe−NH2;WO01/019849A1)およびロペラミド)が使用され得る。
【0115】
Tyr−Arg(キョートルフィン)は、met−エンケファリンの放出を刺激することによって作用して、鎮痛作用を誘発するジペプチドである(J.Biol.Chem 262:8165,1987)。キョートルフィンは、本明細書中に記載されるGCRAペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0116】
クロモグラニン由来のポリペプチド(CgA47−66;例えば、Ghiaら、2004 Regulatory polypeptides 119:199を参照のこと)は、本明細書中に記載されるGCRAペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0117】
両生類および他の種由来のセルレインなどのCCKレセプターアゴニストは、本明細書中に記載されるGCRAペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る、有用な鎮痛剤である。
【0118】
コノトキシンポリペプチドは、電圧開口型カルシウムチャネル、NMDAレセプターまたはニコチンレセプターにおいて作用する鎮痛性ポリペプチドの大きいクラスである。これらのポリペプチドは、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。サイミュリンのペプチドアナログ(FR出願2830451)は、鎮痛活性を有し得、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0119】
ロキシグルミドおよびデキスロキシグルミド(dexloxiglumide)(ロキシグルミドのR−異性体)(WO88/05774)を含むCCK(CCKaまたはCCKb)レセプターアンタゴニストは、鎮痛活性を有し得、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0120】
他の有用な鎮痛剤としては、5−HT4アゴニスト(例えば、テガセロッド(Zelnorm(登録商標))、モサプリド、メトクロプラミド、ザコプリド(zacopride)、シサプリド、レンザプリド(renzapride)、ベンゾイミダゾロン誘導体(例えば、BIMU1およびBIMU8)およびリレキサプリド(lirexapride))が挙げられる。そのようなアゴニストは:EP1321142A1、WO03/053432A1、EP505322A1、EP505322B1、US5,510,353、EP507672A1、EP507672B1およびUS5,273,983に記載されている。
【0121】
カルシウムチャネルブロッカー(例えば、ジコノチド、および例えば、EP625162B1、US5,364,842、US5,587,454、US5,824,645、US5,859,186、US5,994,305、US6087,091、US6,136,786、WO93/13128A1、EP1336409A1、EP835126A1、EP835126B1、US5,795,864、US5,891,849、US6,054,429、WO97/01351A1に記載されている関連化合物)は、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0122】
NK−I、NK−2およびNK−3レセプターの様々なアンタゴニスト(概説として、Giardinaら、2003.Drugs 6:758を参照のこと)が、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0123】
NK1レセプターアンタゴニスト(例えば:アプレピタント(Merck & Co Inc)、ボフォピタント(vofopitant)、エズロピタント(ezlopitant)(Pfizer,Inc.)、R−673(Hoffmann−La Roche Ltd)、SR−48968(Sanofi Synthelabo)、CP−122,721(Pfizer,Inc.)、GW679769(Glaxo Smith Kline)、TAK−637(Takeda/Abbot)、SR−14033、および例えば、EP873753A1、US20010006972A1、US20030109417A1、WO01/52844A1に記載されている関連化合物)は、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0124】
NK−2レセプターアンタゴニスト(例えば、ネパデュタント(nepadutant)(Menarini Ricerche SpA)、サレデュータント(saredutant)(Sanofi−Synthelabo)、GW597599(Glaxo Smith Kline)、SR−144190(Sanofi−Synthelabo)およびUK−290795(Pfizer Inc))は、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0125】
NK3レセプターアンタゴニスト(例えば、オサネタント(osanetant)(SR−142801;Sanofi−Synthelabo)、SSR−241586、タルネタント(talnetant)ならびに例えば、WO02/094187 A2、EP876347A1、WO97/21680A1、US6,277,862、WO98/1 1090、WO95/28418、WO97/19927およびBodenら(J Med Chem.39:1664−75,1996)に記載されている関連化合物)は、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0126】
ノルエピネフリン−セロトニン再取り込みインヒビター(NSRI)(例えば、ミルナシプランおよびWO03/077897A1に記載されている関連化合物)は、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0127】
バニロイドレセプターアンタゴニスト(例えば、アルバニル(arvanil)およびWO01/64212A1に記載されている関連化合物)は、本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、またはそれらに結合され得る。
【0128】
上記の鎮痛性ポリペプチドおよび鎮痛性化合物は、本明細書中に記載されるポリペプチドおよびアゴニストとともに投与され得る(同時または連続的に)。その鎮痛剤はまた、本明細書中に記載されるポリペプチドおよびアゴニストに共有結合されることにより、治療結合体が作製され得る。その鎮痛薬が、ポリペプチドであり、かつ本明細書中に記載される薬剤に共有結合される場合、得られるポリペプチドは、少なくとも1つのトリプシン切断部位も含み得る。上記鎮痛性ポリペプチドが、本ポリペプチド内に存在するとき、その鎮痛性ポリペプチドの放出を可能にするトリプシン切断部位の前に位置してもよいし(それがカルボキシ末端である場合)、後に位置してもよい(それがアミノ末端である場合)。
【0129】
シアロルフィン関連ポリペプチドに加えて、鎮痛性ポリペプチドとしては:AspPhe、エンドモルフィン−1、エンドモルフィン−2、ノシスタチン、ダラルギン(dalargin)、リュープロン、ジコノチドおよびサブスタンスPが挙げられる。
【0130】
胃腸の障害を処置する薬剤
胃腸および他の障害を処置するさらなる治療薬の例としては、便秘を処置する薬剤(例えば、塩素イオンチャネルアクチベーター、例えば、二環式(bicylic)脂肪酸、ルビプロストン(Lubiprostone)(以前にSPI−0211として知られた;Sucampo Pharmaceuticals,Inc.;Bethesda,MD)、下剤(例えば、増量性下剤(例えば、非デンプン多糖類、コロネル(Colonel)錠剤(ポリカルボフィルカルシウム)、Plantago Ovata(登録商標)、Equalactin(登録商標)(カルシウムポリカルボフィル))、繊維(例えば、FIBERCON(登録商標)(カルシウムポリカルボフィル)、浸透圧性下剤、刺激性下剤(例えば、ジフェニルメタン(例えば、ビサコジル)、アントラキノン(例えば、カスカラ、センナ))および界面活性下剤(例えば、ひまし油、ドキュセート)、軟化薬/滑沢剤(例えば、鉱油、グリセリンおよびドキュセート)、MiraLax(Braintree Laboratories,Braintree MA)、デキスロキシグルミド(Forest Laboratories,CR2017 Rottapharm(Rotta Research Laboratorium SpA)としても知られる)、食塩水下剤、浣腸、坐剤およびCR3700(Rottapharm(Rotta Research Laboratorium SpA));酸減少剤(例えば、プロトンポンプインヒビター、例えば、オメプラゾール(Prilosec(登録商標))、エソメプラゾール(Nexium(登録商標))、ランソプラゾール(Prevacid(登録商標))、パントプラゾール(Protonix(登録商標))およびラベプラゾール(Aciphex(登録商標))ならびにヒスタミンH2−レセプターアンタゴニスト(シメチジン、ラニチジン、ファモチジンおよびニザチジンをはじめとしたH2レセプターブロッカーとしても知られる));イトプリド、オクトレオチド、ベタネコール、メトクロプラミド(Reglan(登録商標))、ドンペリドン(Motilium(登録商標))、エリスロマイシン(およびその誘導体)またはシサプリド(propulsid(登録商標))を含む消化管運動改善薬;プロキネチシン(Prokineticin)ポリペプチドホモログ、それらのバリアントおよびキメラ(US7,052,674に記載されているものを含み、それらは本明細書中に記載されるポリペプチドとともに使用され得るか、それらに結合され得る);運動促進剤(pro−motility agents)、例えば、バソスタチン(vasostatin)由来ポリペプチド、クロモグラニンA(4−16)(例えば、Ghiaら、2004 Regulatory polypeptides 121:31を参照のこと)またはモチリンアゴニスト(例えば、GM−611またはミテムシナール(mitemcinal)フマレエート)またはノシセプチン(nociceptin)/オルファニン(Orphanin)FQレセプター調節因子(US20050169917);US20050287067に記載されているものを含む、GC−Cに結合し得、かつ/またはGC−Cを活性化し得る他のペプチド;完全または部分5HT(例えば、5HT1、5HT2、5HT3、5HT4)レセプターアゴニストまたはアンタゴニスト(5HT1Aアンタゴニスト(例えば、AGI−OOl(AGI therapeutics)、5HT2Bアンタゴニスト(例えば、PGN1091およびPGNl164(Pharmagene Laboratories Limited)および5HT4レセプターアゴニスト(例えば、テガセロッド(ZELNORM(登録商標))、プルカロプリド(prucalopride)、モサプリド、メトクロプラミド、ザコプリド、シサプリド、レンザプリド、ベンゾイミダゾロン誘導体(例えば、BIMU1およびBIMU8)およびリレキサプリドを含む)(そのようなアゴニスト/調節因子は:EP1321142A1、WO03/053432A1、EP505322A1、EP505322B1、US5,510,353、EP507672A1、EP507672B1、US5,273,983およびUS6,951,867)に記載されている);MKC−733などの5HT3レセプターアゴニスト;および5HT3レセプターアンタゴニスト、例えば、DDP−225(MCI−225;Dynogen Pharmaceuticals,Inc.)、シランセトロン(cilansetron)(Calmactin(登録商標))、アロセトロン(alosetron)(Lotronex(登録商標))、オンダンセトロンHCl(Zofran(登録商標))、ドラセトロン(ANZEMET(登録商標))、パロノセトロン(palonosetron)(Aloxi(登録商標))、グラニセトロン(Kytril(登録商標))、YM060(ラモセトロン;Astellas Pharma Inc.;ラモセトロンは、EP01588707に記載されているように0.002〜0.02mgという1日量として投与され得る)およびATI−7000(Aryx Therapeutics,Santa Clara CA);ムスカリンレセプターアゴニスト;抗炎症剤;鎮痙薬(抗コリン薬(例えば、ジサイクロミン(例えば、Colimex(登録商標)、Formulex(登録商標)、Lomine(登録商標)、Protylol(登録商標)、Visceral(登録商標)、Spasmoban(登録商標)、Bentyl(登録商標)、Bentylol(登録商標))、ヒヨスチアミン(例えば、IB−Stat(登録商標)、Nulev(登録商標)、Levsin(登録商標)、Levbid(登録商標)、Levsinex Timecaps(登録商標)、Levsin/SL(登録商標)、Anaspaz(登録商標)、A−Spas S/L(登録商標)、Cystospaz(登録商標)、Cystospaz−M(登録商標)、Donnamar(登録商標)、Colidrops Liquid Pediatric(登録商標)、Gastrosed(登録商標)、Hyco Elixir(登録商標)、Hyosol(登録商標)、Hyospaz(登録商標)、Hyosyne(登録商標)、Losamine(登録商標)、Medispaz(登録商標)、Neosol(登録商標)、Spacol(登録商標)、Spasdel(登録商標)、Symax(登録商標)、Symax SL(登録商標))、ドナタル(Donnatal)(例えば、Donnatal Extentabs(登録商標))、クリジニウム(例えば、クアルザン(Quarzan)、リブリウム(Librium)=リブラックス(Librax)と併用される)、メタンテリン(例えば、バンサイン(Banthine))、メペンゾレート(例えば、カンチル(Cantil))、ホマトロピン(例えば、ヒコダン(hycodan)、ホマピン(Homapin))、臭化プロパンテリン(例えば、プロ・バンサイン)、グリコピロレート(例えば、Robinul(登録商標)、Robinul Forte(登録商標))、スコポラミン(例えば、Transderm−Scop(登録商標)、Transderm−V(登録商標))、ヒオスシン(hyosine)−N−ブチルブロミド(例えば、Buscopan(登録商標))、ピレンゼピン(例えば、Gastrozepin(登録商標))臭化プロパンテリン(例えば、Propanthel(登録商標))、ジシクロベリン(例えば、Merbentyl(登録商標))、臭化グリコピロニウム(例えば、Glycopyrrolate(登録商標))、臭化水素酸ヒオスシン、ヒオスシンメトブロミド、メタンテリニウム(methanthelinium)およびオクタトロピン(octatropine))が挙げられるがこれらに限定されない);ペパーミント油;および直接平滑筋弛緩剤、例えば、臭化シメトロピウム、メベベリン(DUSPATAL(登録商標)、DUSPATALIN(登録商標)、COLOFAC MR(登録商標)、COLOTAL(登録商標))、臭化オチロニウム(オクチロニウム(octilonium))、ピナベリウム(例えば、Dicetel(登録商標)(臭化ピナベリウム;Solvay S.A.))、Spasfon(登録商標)(水和フロログルシノールおよびトリメチルフロログルシノール)およびトリメブチン(マレイン酸トリメブチン(Modulon(登録商標)を含む);抗うつ薬(本明細書中に列挙されるもの、ならびに三環式抗うつ薬、例えば、アミトリプチリン(Elavil(登録商標))、デシプラミン(Norpramin(登録商標))、イミプラミン(Tofranil(登録商標))、アモキサピン(Asendin(登録商標))、ノルトリプチリンが挙げられるがこれらに限定されない);選択的セロトニン再取り込みインヒビター(SSRT)、例えば、パロキセチン(Paxil(登録商標))、フルオキセチン(Prozac(登録商標))、セルトラリン(Zoloft(登録商標))およびシタロプラム(citralopram)(Celexa(登録商標));ならびに他のもの、例えば、ドキセピン(Sinequan(登録商標))およびトラゾドン(Desyrel(登録商標));中枢作用鎮痛剤、例えば、オピオイドレセプターアゴニスト、オピオイドレセプターアンタゴニスト(例えば、ナルトレキソン);炎症性腸疾患を処置するための薬剤;クローン病および/または潰瘍性大腸炎を処置するための薬剤(例えば、アレケール(alequel)(Enzo Biochem,Inc.;Farmingsale,NY)、抗炎症性ポリペプチドRDP58(Genzyme,Inc.;Cambridge,MA)およびTRAFICET−EN
TM(ChemoCentryx,Inc.;San Carlos,CA);胃腸痛または内臓痛を処置する薬剤;cGMPレベルを上昇させる薬剤(US20040121994に記載されているような)、例えば、アドレナリンレセプターアンタゴニスト、ドーパミンレセプターアゴニストおよびPDE(ホスホジエステラーゼ)インヒビター(本明細書中に開示されるものが挙げられるがこれらに限定されない);腸に体液を出させる瀉下薬(例えば、VISICOL(登録商標)、リン酸ナトリウム一塩基一水和物とリン酸ナトリウム二塩基性無水物との組み合わせ);コルチコトロピン放出因子(CRF)レセプターアンタゴニスト(NBI−34041(Neurocrine Biosciences,San Diego,CA)、CRH9−41、アストレシン、R121919(Janssen Pharmaceutica)、CP154,526、NBI−27914、アンタラルミン(Antalarmin)、DMP696(Bristol−Myers Squibb)CP−316,311(Pfizer,Inc.)、SB723620(GSK)、GW876008(Neurocrine/Glaxo Smith Kline)、ONO−2333Ms(Ono Pharmaceuticals)、TS−041(Janssen)、AAG561(Novartis)ならびにUS5,063,245、US5,861,398、US20040224964、US20040198726、US20040176400、US20040171607、US20040110815、US20040006066およびUS20050209253に開示されているものを含む);グルカゴン様ポリペプチド(glp−1)およびそのアナログ(エキセンディン(exendin)−4およびGTP−010(Gastrotech Pharma A)を含む)ならびにDPP−IVのインヒビター(DPP−IVは、glp−1の不活性化を媒介する);
トフィソパム、鏡像異性的に純粋なR−トフィソパムおよびその薬学的に許容可能な塩(US20040229867);ジベンゾチアゼピンタイプの三環式抗うつ薬(Dextofisopam(登録商標)(Vela Pharmaceuticals)、チアネプチン(tianeptine)(Stablon(登録商標))およびUS6,683,072に記載されている他の薬剤が挙げられるがこれらに限定されない);(E)−4(1,3ビス(シクロヘキシルメチル)−1,2,34,−テトラヒドロ−2,6−ジオノ−9H−プリン−8−イル)桂皮酸ノナエチレングリコールメチルエーテルエステルおよびWO02/067942に記載されている関連化合物;胃腸の障害の処置に有用な微生物を含んでいる生菌のPROBACTRIX(登録商標)(The BioBalance Corporation;New York,NY);止瀉薬(ロペラミド(イモジウム(Imodium)、ペプトジアレア(Pepto Diarrhea))、アトロピンを含むジフェノキシレート(ロモチル(Lomotil)、ロモコット(Lomocot))、コレスチラミン(クエストラン(Questran)、コリバル(Cholybar))、アトロピン(コ・フェノトロープ(Co−Phenotrope)、ジアルセド(Diarsed)、ジフェノキシレート、ロフェン(Lofene)、ロゲン(Logen)、ロノクス(Lonox)、ビ−アトロ(Vi−Atro)、硫酸アトロピン注射)およびXifaxan(登録商標)(リファキシミン;Salix Pharmaceuticals Ltd)、TZP−201(Tranzyme Pharma Inc.)、神経アセチルコリンレセプター(nACh(登録商標))ブロッカーAGI−004(AGI therapeutics)および次サリチル酸ビスマス(Pepto−bismol)が挙げられるがこれらに限定されない);抗不安薬(アチバン(Ativan)(ロラゼパム)、アルプラゾラム(Xanax(登録商標))、クロルジアゼポキシド/クリジニウム(Librium(登録商標)、Librax(登録商標))、クロナゼパム(Klonopin(登録商標))、クロラゼペート(Tranxene(登録商標))、ジアゼパム(Valium(登録商標))、エスタゾラム(ProSom(登録商標))、フルラゼパム(Dalmane(登録商標))、オキサゼパム(Serax(登録商標))、プラゼパム(Centrax(登録商標))、テマゼパム(Restoril(登録商標))、トリアゾラム(Halcion(登録商標);Bedelix(登録商標)(モンモリロナイトベイデリチック(montmorillonite beidellitic);Ipsen Ltd)、Solvay SLV332(ArQuIe Inc)、YKP(SK Pharma)、アシマドリン(Asimadoline)(Tioga Pharmaceuticals/Merck)、AGI−003(AGI Therapeutics)が挙げられるがこれらに限定されない);US20060040950に記載されているものを含むニューロキニンアンタゴニスト;US7,002,015に記載されているものを含むカリウムチャネル調節因子;セロトニン調節因子AZD7371(AstraZeneca PIc);M3ムスカリンレセプターアンタゴニスト、例えば、ダリフェナシン(エナブレックス(Enablex);Novartis AGおよびザミフェナシン(zamifenacin)(Pfizer);ハーブおよび天然の治療薬(乳酸菌、カモミールティー、月見草油、ウイキョウの種子、ヨモギ、コンフリーおよびUS6923992におけるようなBao−Ji−Wanの化合物(マグノロール、ホオノキオール、インペラトリン(imperatorin)およびイソインペラトリン(isoimperatorin))が挙げられるがこれらに限定されない);およびEPO1550443に記載されているような過敏性腸症候群を処置するためのリシンおよび抗ストレス剤を含む組成物が挙げられる。
【0131】
インスリンおよびインスリン調節剤
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、霊長類、げっ歯類またはウサギのインスリンを含む、インスリンおよび関連化合物(その生物学的に活性なバリアント(対立遺伝子バリアントを含む)を含む)、より好ましくは、組換え型で利用可能なヒトインスリンとの併用療法において使用され得る。ヒトインスリンの供給源は、Humulin
TM(ヒトインスリンrDNA起源)としてEli Lilly(Indianapolis,Ind.46285)から入手可能なものなどの、薬学的に許容可能かつ滅菌された製剤を包含する。THE PHYSICIAN’S DESK REFERENCE,55.sup.th Ed.(2001)Medical Economics,Thomson Healthcare(他の適当なヒトインスリンを開示している)を参照のこと。
【0132】
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、インスリンの作用または投与時の被験体のレベルを増加させ得る薬剤、例えば、グリピジドおよび/またはロシグリタゾンとの併用療法においても使用され得る。本明細書中に記載されるポリペプチドおよびアゴニストは、SYMLIN(登録商標)(酢酸プラムリンチド)およびExenatide(登録商標)(合成エキセンディン−4;39aaポリペプチド)との併用療法(combitherapy)において使用され得る。
【0133】
術後イレウスを処置するための薬剤
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、術後イレウスおよび他の障害を処置するために使用される薬剤(例えば、Entereg
TM(アルビモパン;以前、ado lor/ADL8−2698と呼ばれていた)、コニバプタンおよびUS6,645,959に記載されている関連薬剤)との併用療法においても使用され得る。
【0134】
降圧剤
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、降圧剤との併用療法において使用され得、その血圧降下薬としては:(1)利尿薬、例えば、クロルタリドン、クロルチアジド(chlorthiazide)、ジクロロフェナミド(dichlorophenamide)、ヒドロフルメチアジド(hydroflumethiazide)、インダパミド(indapamide)、ポリチアジドおよびヒドロクロロチアジドを含むチアジド系;ループ利尿薬、例えば、ブメタニド、エタクリン酸、フロセミドおよびトルセミド(torsemide);カリウム保持剤、例えば、アミロライドおよびトリアムテレン;炭酸脱水酵素インヒビター、浸透圧剤(osmotics)、例えば、グリセリン)およびアルドステロンアンタゴニスト(例えば、スピロノラクトン、エプレレノン(epirenone)など;(2)ベータ−アドレナリンブロッカー、例えば、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ベバントロール(bevantolol)、ビソプロロール(bisoprolol)、ボピンドロール(bopindolol)、カルテオロール(carteolol)、カルベジロール、セリプロロール(celiprolol)、エスモロール、インデノロール(indenolol)、メトプロロール(metaprolol)、ナドロール(nadolol)、ネビボロール(nebivolol)、ペンブトロール(penbutolol)、ピンドロール、プロパノロール(propanolol)、ソタロール(sotalol)、テルタトロール(tertatolol)、チリソロール(tilisolol)およびチモロールなど;(3)カルシウムチャネルブロッカー、例えば、アムロジピン、アラニジピン(aranidipine)、アゼルニジピン(azelnidipine)、バルニジピン(barnidipine)、ベニジピン(benidipine)、ベプリジル(bepridil)、シナルジピン(cinaldipine)、クレビジピン(clevidipine)、ジルチアゼム、エホニジピン、フェロジピン、ガロパミル(gallopamil)、イスラジピン、ラシジピン(lacidipine)、レミルジピン(lemildipine)、レルカニジピン(lercanidipine)、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン(nilvadipine)、ニモジピン(nimodepine)、ニソルジピン、ニトレンジピン、マニジピン、プラニジピン(pranidipine)およびベラパミルなど;(4)アンギオテンシン変換酵素(ACE)インヒビター、例えば、ベナゼプリル(benazepril);カプトプリル;セラナプリル(ceranapril);シラザプリル(cilazapril);デラプリル;エナラプリル;エナロプリル(enalopril);フォシノプリル(fosinopril);イミダプリル(imidapril);リシノプリル;ロシノプリル(losinopril);モエキシプリル(moexipril);キナプリル(quinapril);キナプリラート(quinaprilat);ラミプリル(ramipril);ペリンドプリル(perindopril);ペリンドプリル(perindropril);クアニプリル(quanipril);スピラプリル(spirapril);テモカプリル(tenocapril);トランドラプリル(trandolapril)およびゾフェノプリル(zofenopril)など;(5)中性エンドペプチダーゼインヒビター、例えば、オマパトリラト(omapatrilat)、カンドキサトリル(cadoxatril)およびエカドトリル(ecadotril)、ファシドトリル(fosidotril)、サンパトリラット(sampatrilat)、AVE7688、ER4030など);(6)エンドセリンアンタゴニスト(例えば、テゾセンタン(tezosentan)、A308165およびYM62899など;(7)血管拡張薬、例えば、ヒドララジン、クロニジン、ミノキシジルおよびニコチニルアルコールなど;(8)アンギオテンシンIIレセプターアンタゴニスト、例えば、エプロサルタン(aprosartan)、カンデサルタン(candesartan)、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、オルメサルタン(olmesartan)、プラトサルタン(pratosartan)、タソサルタン(tasosartan)、テルミサルタン(telmisartan)、バルサルタンおよびEXP−3137、FI6828KおよびRNH6270など;(9)α/βアドレナリンブロッカー、例えば、ニプラジロール(nipradilol)、アロチノロール(arotinolol)およびアモスラロール(amosulalol)など;(10)アルファ1ブロッカー、例えば、テラゾシン、ウラピジル、プラゾシン、タムスロシン、ブナゾシン(bunazosin)、トリマゾシン(trimazosin)、ドキサゾシン、ナフトピジル(naftopidil)、インドラミン、WHP164およびXENOlOなど;(11)アルファ2アゴニスト、例えば、ロフェキシジン(lofexidine)、チアメニジン(tiamenidine)、モクソニジン(moxonidine)、リルメニジン(rilmenidine)およびグアナベンズ(guanobenz)など;(12)アルドステロンインヒビターなど;および(13)アンジオポエチン−2−結合剤、例えば、WO03/030833に開示されているものが挙げられるがこれらに限定されない。本明細書中に記載されるポリペプチドおよびアゴニストと組み合わせて使用され得る特定の降圧剤としては:利尿薬、例えば、チアジド系(例えば、クロルタリドン、シクロチアジド(CAS RN2259−96−3)、シクロチアジド(CAS RN72956−09−3、US2809194に開示されているように調製され得る)、ジクロロフェナミド、ヒドロフルメチアジド、インダパミド、ポリチアジド、ベンドロフルメチアジド(bendroflumethazide)、メチクロチアジド(methyclothazide)、ポリチアジド、トリクロルメタジド(trichlormethazide)、クロルタリドン、インダパミド、メトラゾン、キネサゾン、アルチアジド(althiazide)(CAS RN5588−16−9、英国特許第902,658号に開示されているように調製され得る)、ベンズチアジド(CAS RN91−33−8、US3108097に開示されているように調製され得る)、ブチアジド(buthiazide)(英国特許第861,367号に開示されているように調製され得る)およびヒドロクロロチアジド)、ループ利尿薬(例えば、ブメタニド、エタクリン酸、フロセミドおよびトラセミド(torasemide))、カリウム保持剤(例えば、アミロライドおよびトリアムテレン(CAS番号396−01−O))およびアルドステロンアンタゴニスト(例えば、スピロノラクトン(CAS番号52−01−7)、エプレレノン(epirenone)など);β−アドレナリンブロッカー、例えば、アミオダロン(コルダロン(Cordarone)、パセロン(Pacerone))、塩酸ブノロール(bunolol hydrochloride)(CAS RN31969−05−8、Parke−Davis)、アセブトロール(±N−[3−アセチル−4−[2−ヒドロキシ−3−[(lメチルエチル)アミノ]プロポキシ]フェニル]−ブタンアミドまたは(±)−3’−アセチル−4’−[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキシ]ブチルアニリド)、塩酸アセブトロール(例えば、Sectral(登録商標),Wyeth−Ayerst)、塩酸アルプレノロール(CAS RN13707−88−5、オランダ特許出願番号6,605,692を参照のこと)、アテノロール(例えば、Tenormin(登録商標)、AstraZeneca)、塩酸カルテオロール(例えば、Cartrol(登録商標)Filmtab(登録商標),Abbott)、塩酸セリプロロール(CAS RN57470−78−7、US4034009もまた参照のこと)、塩酸セタモロール(cetamolol hydrochloride)(CAS RN77590−95−5、US4059622もまた参照のこと)、塩酸ラベタロール(例えば、Normodyne(登録商標),Schering)、塩酸エスモロール(例えば、Brevibloc(登録商標),Baxter)、塩酸レボベタキソロール(levobetaxolol hydrochloride)(例えば、Betaxon
TM Ophthalmic Suspension,Alcon)、塩酸レボブノロール(例えば、C CAP(登録商標)Compliance CapとともにBetagan(登録商標)Liquifilm(登録商標),Allergan)、ナドロール(例えば、Nadolol,Mylan)、プラクトロール(CAS RN6673−35−4、US3408387もまた参照のこと)、塩酸プロプラノロール(CAS RN318−98−9)、塩酸ソタロール(例えば、Betapace AF
TM,Berlex)、チモロール(2−プロパノール,1−[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]−3−[[4−4(4−モルホリニル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イル]オキシ]−,半水和物,(S)−,CAS RN91524−16−2)、マレイン酸チモロール(S)−1−[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]−3−[[4−(4−モルホリニル)−1,2,5−チアジアゾール−3−イル]オキシ]−2−プロパノール(Z)−2−ブテンジオエート(1:1)塩、CAS RN26921−17−5)、ビソプロロール(2−プロパノール,1−[4−[[2−(1−メチルエトキシ)エトキシ]−メチル]フェノキシル]−3−[(1−メト−イルエチル)アミノ]−,(±),CAS RN66722−44−9)、フマル酸ビソプロロール(例えば、(±)−1−[4−[[2−(1−メチルエトキシ)エトキシ]メチル]フェノキシ]−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−2−プロパノール(E)−2−ブテンジオエート(2:1)(塩)、例えば、Zebeta
TM,Lederle Consumer)、ネビボロール(nebivalol)(2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール、αα’−[イミノビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−,CAS RN99200−09−6、米国特許第4,654,362号もまた参照のこと)、塩酸シクロプロロール(cicloprolol hydrochloride)、そのような2−プロパノール、1−[4−[2−(シクロプロピルメトキシ)エトキシ]フェノキシ]−3−[1−メチルエチル)アミノ]−,ハイドロクロライド,
A.A.S.RN 63686−79−3)、塩酸デキスプロプラノロール(dexpropranolol hydrochloride)(2−プロパノール,1−[1−メチルエチ)−アミノ]−3−(1−ナフタレニルオキシ)−ハイドロクロライド(CAS RN13071−11−9)、塩酸ジアセトロール(diacetolol hydrochloride)(アセトアミド,N−[3−アセチル−4−[2−ヒドロキシ−3−[(1−メチル−エチル)アミノ]プロポキシ][フェニル]−,モノハイドロクロライド CAS RN69796−04−9)、塩酸ジレバロール(dilevalol hydrochloride)(ベンズアミド,2−ヒドロキシ−5−[1−ヒドロキシ−2−[1−メチル−3−フェニルプロピル)アミノ]エチル]−,モノハイドロクロライド、CAS RN75659−08−4)、塩酸エキサプロロール(exaprolol hydrochloride)(2−プロパノール,1−(2−シクロヘキシルフェノキシ)−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−,ハイドロクロライド CAS RN59333−90−3)、硫酸フレストロール(flestolol sulfate)(安息香酸,2−フルオロ(fluro)−,3−[[2−[アミノカルボニル)アミノ]−−ジメチルエチル]アミノ]−2−ヒドロキシプロピルエステル,(+)−スルフェート(1:1)(塩)、CAS RN88844−73−9;塩酸メタロール(metalol hydrochloride)(メタンスルホンアミド,N−[4−[1−ヒドロキシ−2−(メチルアミノ)プロピル]フェニル]−,モノハイドロクロライドCAS RN7701−65−7)、メトプロロール2−プロパノール,1−[4−(2−メトキシエチル)フェノキシ]−3−[1−メチルエチル)アミノ]−;CAS RN37350−58−6)、酒石酸メトプロロール(例えば、2−プロパノール,1−[4−(2−メトキシエチル)フェノキシ]−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−,例えば、Lopressor(登録商標),Novartis)、硫酸パマトロール(pamatolol sulfate)(カルバミン酸,[2−[4−[2−ヒドロキシ−3−[(1−メチルエチル)アミノ]プロポキシル]フェニル]−エチル]−,メチルエステル,(±)スルフェート(塩)(2:1)、CAS RN59954−01−7)、硫酸ペンブトロール(2−プロパノール、1−(2−シクロペンチルフェノキシ)−3−[1,1−ジメチルエチル(dimethyle−thyl))アミノ]1,(S)−,スルフェート(2:1)(塩)、CAS RN38363−32−5)、プラクトロール(アセトアミド,N−[4−[2−ヒドロキシ−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−プロポキシ]フェニル]−,CAS RN6673−35−4;)塩酸チプレノール(プロパノール,1−[(1−メチルエチル)アミノ]−3−[2−(メチルチオ)−フェノキシ]−,ハイドロクロライド,(±),CAS RN39832−43−4)、トラモロール(tolamolol)(ベンズアミド,4−[2−[[2−ヒドロキシ−3−(2−メチルフェノキシ)−プロピル]アミノ]エトキシル]−,CAS RN38103−61−6)、ボピンドロール、インデノロール、ピンドロール、プロパノロール、テルタトロールおよびチリソロールなど;カルシウムチャネルブロッカー、例えば、アムロジピンのベシル酸塩(例えば、3−エチル−5−メチル−2−(2−アミノエトキシメチル)−4−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−3,5−ピリジンジカルボキシレートベンゼンスルホネート、例えば、Norvasc(登録商標),Pfizer)、マレイン酸クレンチアゼム(clentiazem maleate)(1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン,3−(アセチルオキシ)−8−クロロ−5−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,3−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニル)−(2S−cis)−,(Z)−2−ブテンジオエート(1:1)、US4567195もまた参照のこと)、イスラジピン(3,5−ピリジンジカルボン酸,4−(4−ベンゾフラザニル)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−,メチル1−メチルエチルエステル,(±)−4(4−ベンゾフラザニル)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−3,5−ピリジンジカルボキシレート、US4466972もまた参照のこと);ニモジピン(例えば、イソプロピル(2−メトキシエチル)1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート、例えば、Nimotop(登録商標),Bayer)、フェロジピン(例えば、エチルメチル4−(2,3−ジクロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−3,5−ピリジンジカルボキシレート−,例えば、Plendil(登録商標)Extended−Release,AstraZeneca LP)、ニルバジピン(3,5−ピリジンジカルボン酸,2−シアノ−1,4−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−,3−メチル5−(1−メチルエチル)エステル、US3799934もまた参照のこと)、ニフェジピン(例えば、3,5−ピリジンジカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフェニル)−,ジメチルエステル、例えば、Procardia XL(登録商標)Extended Release Tablets,Pfizer)、塩酸ジルチアゼムジルチアゼム(例えば、1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン,3−(アセチルオキシ)−5[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,−3−ジヒドロ−2(4−メトキシフェニル)−,モノハイドロクロライド,(+)−cis.,例えば、Tiazac(登録商標),Forest)、塩酸ベラパミル(例えば、ベンゼンアセトロニトリル,(アルファ)−[[3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]メチルアミノ]プロピル]−3,4−ジメトキシ−(アルファ)−(1−メチルエチル)ハイドロクロライド、例えば、Isoptin(登録商標)SR,Knoll Labs)、塩酸テルジピン(teludipine hydrochloride)(3,5−ピリジンジカルボン酸,2−[(ジメチルアミノ)メチル]4−[2−[(1E)−3−(1,1−ジメチルエトキシ)−3−オキソ−1−プロペニル]フェニル]−1,4−ジヒドロ−6−メチル−,ジエチルエステル,モノハイドロクロライド)CAS RN108700−03−4)、ベルホスジル(belfosdil)(ホスホン酸,[2−(2−フェノキシエチル)−1,3−プロパン−ジイル]ビス−,テトラブチルエステル CAS RN103486−79−9)、ホストジル(fostedil)(ホスホン酸,[[4−(2−ベンゾチアゾリル)フェニル]メチル]−,ジエチルエステル CAS RN75889−62−2)、アラニジピン、アゼルニジピン、バルニジピン、ベニジピン、ベプリジル、シナルジピン、クレビジピン、エホニジピン、ガロパミル、ラシジピン、レミルジピン、レルカニジピン、マレイン酸モナテピル(monatepil maleate)(1−ピペラジンブタンアミド,N−(6,11−ジヒドロジベンゾ(b,e)チエピン−11−イル)
4−(4−フルオロフェニル)−,(+)−,(Z)−2−ブテンジオエート(1:1)(±)−N−(6,11−ジヒドロジベンゾ(b,e)チエピン(thiep−in)−11−イル)−4−(p−フルオロフェニル)−1−ピペラジンブチルアミドマレエート(1:1)CAS RN132046−06−1)、ニカルジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、マニジピン、プラニジピンなど;T−チャネルカルシウムアンタゴニスト、例えば、ミベフラジル;アンギオテンシン変換酵素(ACE)インヒビター、例えば、ベナゼプリル、塩酸ベナゼプリル(例えば、3−[[1−(エトキシカルボニル)−3−フェニル−(1S)−プロピル]アミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−(3S)−ベンザゼピン−1−酢酸モノハイドロクロライド、例えば、Lotrel(登録商標),Novartis)、カプトプリル(例えば、1−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニル]−L−プロリン、例えば、Captopril,Mylan、CAS RN62571−86−2およびUS4046889に開示されているその他のもの)、セラナプリル(およびUS4452790に開示されているその他のもの)、セタプリル(cetapril)(アラセプリル(alacepril)、DainipponがEur.Therap.Res.39:671(1986);40:543(1986)に開示した)、J.Cardiovasc.Pharmacol.9:39(1987)において開示されたシラザプリル(Hoffman−LaRoche)、インダラプリル(indalapril)(塩酸デラプリル(2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−スルホンアミド,3−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−イル−6−クロロ−3,4−ジヒドロ−,1,1−ジオキシド CAS RN2259−96−3);US4385051に開示されている)、エナラプリル(およびUS4374829に開示されているその他のもの)、エナロプリル、エナラプリラート(enaloprilat)、フォシノプリル,((例えば、L−プロリン,4−シクロヘキシル−1−[[[2−メチル−1−(1−オキソプロポキシ)プロポキシ](4−フェニルブチル)ホスフィニル]アセチル]−,ナトリウム塩、例えば、モノプリル(Monopril),Bristol−Myers SquibbおよびUS4168267に開示されているその他のもの)、フォシノプリルナトリウム(L−プロリン,4−シクロヘキシル−1−[[(R)−[(1S)−2−メチル−1−(1−オキソプロポキシ(ox−opropoxy))プロポキス(propox),イミダプリル、インドラプリル(indolapril)(Schering,J.Cardiovasc.Pharmacol.5:643,655(1983)に開示されている)、リシノプリル(Merck)、ロシノプリル、モエキシプリル、塩酸モエキシプリル(3−イソキノリンカルボン酸,2−[(2S)−2−[[(1S)−1−(エトキシカルボニル)−3−フェニルプロピル]アミノ]−1−オキソプロピル]−1,−2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−,モノハイドロクロライド,(3S)−CAS RN82586−52−5)、キナプリル、キナプリラート、EP79022およびCurr.Ther.Res.40:74(1986)に開示されているラミプリル(Hoechsst)、ペリンドプリルエルブミン(perindopril erbumine)(例えば、2S,3aS,7aS−1−[(S)−N−[(S)−1−カルボキシブチルjアラニルjヘキサヒドロ^−インドリンカルボン酸,1−エチルエステル,tert−ブチルアミンを有する化合物(1:1)、例えば、Aceon(登録商標),Solvay)、ペリンドプリル(Servier,Eur.J.clin.Pharmacol.31:519(1987)に開示されている)、クアニプリル(US4344949に開示されている)、スピラプリル(Schering,Acta.Pharmacol.Toxicol.59(Supp.5):173(1986)に開示されている)、テモカプリル、トランドラプリル、ゾフェノプリル(およびUS4316906に開示されているその他のもの)、レンチアプリル(rentiapril)(フェンチアプリル(fentiapril)、Clin.Exp.Pharmacol.Physiol.10:131(1983)に開示されている)、ピボプリル(pivopril)、YS980、テプロチド(ブラジキニン増強剤BPP9a CAS RN35115−60
−7)、BRL36,378(Smith Kline Beecham,EP80822およびEP60668を参照のこと)、MC−838(Chugai,CA.102:72588vおよびJap.J.Pharmacol.40:373(1986)を参照のこと、CGS14824(Ciba−Geigy,3−([1−エトキシカルボニル−3−フェニル−(1S)−プロピル]アミノ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ(ox−o)−1−(3S)−ベンザゼピン−l酢酸HCl、英国特許第2103614号を参照のこと)、CGS16,617(Ciba−Geigy,3(S)−[[(1S)−5−アミノ−1−カルボキシペンチル]アミノ]−2,3,4,−5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンザゼピン−1−エタン酸、US4473575を参照のこと)、Ru44570(Hoechst,Arzneimittelforschung 34:1254(1985)を参照のこと)、
R31−2201(Hoffman−LaRoche FEBS Lett.165:201(1984))、CI925(Pharmacologist 26:243,266(1984))、WY−44221(Wyeth,J.Med.Chem.26:394(1983)を参照のこと)およびUS2003006922(パラグラフ28)、US4337201、US4432971に開示されているもの(ホスホンアミデート);中性エンドペプチダーゼインヒビター、例えば、オマパトリラト(Vanlev(登録商標))、CGS30440、カンドキサトリルおよびエカドトリル、ファシドトリル(fasidotril)(アラドトリル(aladotril)またはアラトリオプリル(alatriopril)としても知られる)、サンパトリラット、ミキサンプリル(mixanpril)およびゲモパトリラト(gemopatrilat)、AVE7688、ER4030、およびUS5362727、US5366973、US5225401、US4722810、US5223516、US4749688、US5552397、US5504080、US5612359、US5525723、EP0599444、EP0481522、EP0599444、EP0595610、EP0534363、EP534396、EP534492、EP0629627に開示されているもの;エンドセリンアンタゴニスト、例えば、テゾセンタン、A308165およびYM62899など;血管拡張薬、例えば、ヒドララジン(アプレソリン(apresoline))、クロニジン(塩酸クロニジン(1H−イミダゾール−2−アミン,N−(2,6−ジクロロフェニル)4,5−ジヒドロ−,モノハイドロクロライド CAS RN4205−91−8)、カタプレス(catapres)、ミノキシジル(ロニテン(loniten))、ニコチニルアルコール(ロニアコール(roniacol))、塩酸ジルチアゼム(例えば、1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン,3−(アセチルオキシ)−5[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,−3−ジヒドロ−2(4−メトキシフェニル)−,モノハイドロクロライド,(+)−cis、例えば、Tiazac(登録商標),Forest)、イソソルビドジニトレート(例えば、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール2,5−ジニトレート 例えば、Isordil(登録商標)Titradose(登録商標),Wyeth−Ayerst)、一硝酸イソソルビド(sosorbide mononitrate)(例えば、1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシト(glucito)−1,5−ニトレート,有機硝酸塩、例えば、Ismo(登録商標),Wyeth−Ayerst)、ニトログリセリン(例えば、2,3プロパントリオールトリニトレート、例えば、Nitrostat(登録商標)Parke−Davis)、塩酸ベラパミル(例えば、ベンゼンアセトニトリル,(±)−(アルファ)[3−[[2−(3,4ジメトキシフェニル)エチル]メチルアミノ]プロピル]−3,4−ジメトキシ−(アルファ)−(1−メチルエチル)ハイドロクロライド、例えば、Covera HS(登録商標)Extended−Release,Searle)、クロモナール(chromonar)(US3282938に開示されているように調製され得る)、クロニテート(clonitate)(Annalen 1870 155)、ドロプレニルアミン(droprenilamine)(DE2521113に開示されているように調製され得る)、リドフラジン(US3267104に開示されているように調製され得る);プレニラミン(US3152173に開示されているように調製され得る)、硝酸プロパチル(仏国特許第1,103,113号に開示されているように調製され得る)、塩酸ミオフラジン(mioflazine hydrochloride)(1−ピペラジンアセトアミド,3−(アミノカルボニル)
4−[4,4−ビス(4−フルオロフェニル)ブチル]−N−(2,6−ジクロロフェニル)−,ジハイドロクロライド CAS RN83898−67−3)、ミキシジン(mixidine)(ベンゼンエタンアミン,3,4−ジメトキシ−N−(1−メチル−2−ピロリジニリデン)−ピロリジン,2−[(3,4−ジメトキシフェネチル)イミノ]−1−メチル−1−メチル−2−[(3,4−ジメトキシフェネチル)イミノ]ピロリジン CAS RN27737−38−8)、モルシドミン(molsidomine)(1,2,3−オキサジアゾリウム,5−[(エトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−モルホリニル)−,分子内塩 CAS RN25717−80−0)、イソソルビドモノニトレート(D−グルシトール、1,4:3,6−ジアンヒドロ−,5−ニトレート CAS RN16051−77−7)、四硝酸エリトリチル(1,2,3,4−ブタンテトラオール,テトラニトレート,(2R,3S)−rel−CAS RN7297−25−8)、クロニトレート(clonitrate)(1,2−プロパンジオール,3−クロロ−,ジニトレート(7CI、8CI、9CI)CAS RN2612−33−1)、ジピリダモールエタノール,2,2’,2”,2”’−[(4,8−ジ−1−ピペリジニルピリミド[5,4−d]ピリミジン−2,6−ジイル)ジニトリロ]テトラキス−CAS RN58−32−2)、ニコランジル(nicorandil)(CAS RN65141−46−0 3−)、ピリジンカルボキサミド(N−[2−(ニトロオキシ)エチル]−ニソルジピン3,5−ピリジンジカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフェニル)−,メチル2−メチルプロピルエステルCAS RN63675−72−9)、ニフェジピン3,5−ピリジンジカルボン酸,1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフェニル)−,ジメチルエステルCAS RN21829−25−4)、マレイン酸ペルヘキシリン(ピペリジン,2−(2,2−ジシクロヘキシルエチル)−,(2Z)−2−ブテンジオエート(1:1)CAS RN6724−53−4)、塩酸オクスプレノロール(2−プロパノール,1−[(1−メチルエチル)アミノ]−3−[2−(2−プロペニルオキシ)フェノキシ]−,ハイドロクロライド CAS RN6452−73−9)、ペントリニトロール(pentrinitrol)(1,3−プロパンジオール,2,2−ビス[(ニトロオキシ)メチル]−,モノニトレート(エステル)CAS RN1607−17−6)、ベラパミル(ベンゼンアセトニトリル,α−[3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−メチルアミノ]プロピル]−3,4−ジメトキシ−α−(1−メチルエチル)−CAS RN52−53−9)など;アンギオテンシンIIレセプターアンタゴニスト、例えば、エプロサルタン、ゾラサルタン(zolasartan)、オルメサルタン、プラトサルタン、FI6828K、RNH6270、カンデサルタン(1H−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸,2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1’−ビフェニル]4−イル]メチル]−CAS RN139481−59−7)、カンデサルタンシレキセチル((+/−)−1−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)エチル−2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]−1H−ベンズイミダゾールカルボキシレート、CAS RN145040−37−5、US5703110およびUS5196444)、エプロサルタン(3−[1−4−カルボキシフェニルメチル)−2−n−ブチル−イミダゾール−5−イル]−(2−チエニルメチル)プロペン酸、US5185351およびUS5650650)、イルベサルタン(2−n−ブチル−3−[[2’−(1h−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]1,3−ジアザズスピロ(diazazspiro)[4,4]ノン−1−エン−4−オン、US5270317およびUS5352788)、ロサルタン(2−N−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−メチル]イミダゾール,カリウム塩、US5138069、US5153197およびUS5128355)、タソサルタン(5,8−ジヒドロ−2,4−ジメチル−8−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,r−ビフェニル]4−イル)メチル]−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン、US5149699)、テルミサルタン(4’−[(1,4−ジメチル−2’−プロピル−(2,6’−ビ−1H−ベンズイミダゾール)−r−イル)]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸、CAS RN144701−48−4、US5591762)、ミルファサルタン(milfasartan)、アビテサルタン(abitesartan)、バルサルタン(Diovan(登録商標)(Novartis),(S)−N−バレリル−N−[[2’−(lH−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]バリン、US5399578)、EXP−3137(2−N−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−メチル]イミダゾール−5−カルボン酸、US5138069、US5153197およびUS5128355)、3−(2’−(テトラゾール−5−イル)−1,r−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、4’[2−エチル−4−メチル−6−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル]−ベンズイミダゾール−1−イル]−メチル]−1,r−ビフェニル]−2−カルボン酸、2−ブチル−6−(1−メトキシ−1−メチルエチル)−2−[2’−)1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イルメチル]グイナゾリン(guinazolin)−4(3H)−オン、3−[2’−カルボキシビフェニル−4−イル)メチル]−2−シクロプロピル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−カルボン酸、2−ブチル−4−クロロ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボン酸−1−(エトキシカルボニル−オキシ)エチルエステルカリウム塩、二カリウム2−ブチル−4−(メチルチオ)−1−[[2−[[[(プロピルアミノ)カルボニル]アミノ]−スルホニル](1,1’−ビフェニル)−4−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート、メチル−2−[[4−ブチル−2−メチル−6−オキソ−5−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル]−1−(6H)−ピリミジニル]メチル]−3−チオフェンカルボキシレート、5−[(3,5−ジブチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−2−[2−(1H−テトラゾール−5−イルフェニル)]ピリジン、6−ブチル−2−(2−フェニルエチル)−5[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1’−ビフェニル]−4−メチル]ピリミジン−4−(3H)−オンD,Lリシン塩、5−メチル−7−n−プロピル−8−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン、2,7−ジエチル−5−[[2’−(5−テトラゾリ)ビフェニル−4−イル]メチル]−5H−ピラゾロ[1,5−b][1,2,4]トリアゾールカリウム塩、
2−[2−ブチル−4,5−ジヒドロ−4−オキソ−3−[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)−4−ビフェニルメチル]−3H−イミダゾール[4,5−c]ピリジン−5−イルメチル]安息香酸、エチルエステル、カリウム塩、3−メトキシ−2,6−ジメチル−4−[[2’(1H−テトラゾール−5−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル]メトキシ]ピリジン、2−エトキシ−1−[[2’−(5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、1−[N−(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル−メチル)−N−バレロリルアミノメチル(valerolylaminomethyl))シクロペンタン−1−カルボン酸、7−メチル−2n−プロピル−3−[[2’1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−3H−イミダゾ[4,5−6]ピリジン、2−[5−[(2−エチル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−キノリニル]安息香酸ナトリウム、2−ブチル−6−クロロ−4−ヒドロキシメチル−5−メチル−3−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ピリジン、2−[[[2−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチル]アミノ]安息香酸テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ピリミジン−6−オン、4(S)−[4−(カルボキシメチル)フェノキシ]−N−[2(R)−[4−(2−スルホベンズアミド)イミダゾール−1−イル]オクタノイル]−L−プロリン、1−(2,6−ジメチルフェニル)−4−ブチル−1,3−ジヒドロ−3−[[6−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−3−ピリジニル]メチル]−2H−イミダゾール−2−オン、5,8−エタノ−5,8−ジメチル−2−n−プロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−[[2’(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H,4H−1,3,4a,8a−テトラアザシクロペンタナフタレン(tetrazacyclopentanaphthalene)−9−オン、4−[1−[2’−(1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ビフェン−4−イル)メチルアミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−トリフィルキナゾリン(trifylquinazoline)、2−(2−クロロベンゾイル)イミノ−5−エチル−3−[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル−1,3,4−チアジアゾリン,2−[5−エチル−3−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル−1,3,4−チアゾリン−2−イリデン]アミノカルボニル−1−シクロペンテンカルボン酸二カリウム塩および2−ブチル−4−[N−メチル−N−(3−メチルクロトノイル)アミノ]−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−イミダゾール(imidzole)−5−カルボン酸1−エトキシカルボニルオキシエチルエステル、特許公報EP475206、EP497150、EP539086、EP539713、EP535463、EP535465、EP542059、EP497121、EP535420、EP407342、EP415886、EP424317、EP435827、EP433983、EP475898、EP490820、EP528762、EP324377、EP323841、EP420237、EP500297、EP426021、EP480204、EP429257、EP430709、EP434249、EP446062、EP505954、EP524217、EP514197、EP514198、EP514193、EP514192、EP450566、EP468372、EP485929、EP503162、EP533058、EP467207
EP399731、EP399732、EP412848、EP453210、EP456442、EP470794、EP470795、EP495626、EP495627、EP499414、EP499416、EP499415、EP511791、EP516392、EP520723、EP520724、EP539066、EP438869、EP505893、EP530702、EP400835、EP400974、EP401030、EP407102、EP411766、EP409332、EP412594、EP419048、EP480659、EP481614、EP490587、EP467715、EP479479、EP502725、EP503838、EP505098、EP505111 EP513,979 EP507594、EP510812、EP511767、EP512675、EP512676、EP512870、EP517357、EP537937、EP534706、EP527534、EP540356、EP461040、EP540039、EP465368、EP498723、EP498722、EP498721、EP515265、EP503785、EP501892、EP519831、EP532410、EP498361、EP432737、EP504888、EP508393、EP508445、EP403159、EP403158、EP425211、EP427463、EP437103、EP481448、EP488532、EP501269、EP500409、EP540400、EP005528、EP028834、EP028833、EP411507、EP425921、EP430300、EP434038、EP442473、EP443568、EP445811、EP459136、EP483683、EP518033、EP520423、EP531876、EP531874、EP392317、EP468470、EP470543、EP502314、EP529253、EP543263、EP540209、EP449699、EP465323、EP521768、EP415594、WO92/14468、WO93/08171、WO93/08169、WO91/00277、WO91/00281、WO91/14367、WO92/00067、WO92/00977、WO92/20342、WO93/04045、WO93/04046、WO91/15206、WO92/14714、WO92/09600、WO92/16552、WO93/05025、WO93/03018、WO91/07404、WO92/02508、WO92/13853、WO91/19697、WO91/11909、WO91/12001、WO91/11999、WO91/15209、WO91/15479、WO92/20687、WO92/20662、WO92/20661、WO93/01177、WO91/14679、WO91/13063、WO92/13564、WO91/17148、WO91/18888、WO91/19715、WO92/02257、WO92/04335、WO92/05161、WO92/07852、WO92/15577、WO93/03033、WO91/16313、WO92/00068、WO92/02510、WO92/09278、WO9210179、WO92/10180、WO92/10186、WO92/10181、WO92/10097、WO92/10183、WO92/10182、WO92/10187、WO92/10184、WO92/10188、WO92/10180、WO92/10185、WO92/20651、WO93/03722、WO93/06828、WO93/03040、WO92/19211、WO92/22533、WO92/06081、WO92/05784、WO93/00341、WO92/04343、WO92/04059、US5104877、US5187168、US5149699、US5185340、US4880804、US5138069、US4916129、US5153197、US5173494、US5137906、US5155126、US5140037、US5137902、US5157026、US5053329、US5132216、US5057522、US5066586、US5089626、US5049565、US5087702、US5124335、US5102880、US5128327、US5151435、US5202322、US5187159、US5198438、US5182288、US5036048、US5140036、US5087634、US5196537、US5153347、US5191086、US5190942、US5177097、US5212177、US5208234、US5208235、US5212195、US5130439、US5045540、US5041152およびUS5210204に開示されているものならびにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル;α/βアドレナリンブロッカー、例えば、ニプラジロール、アロチノロール、アモスラロール、ブレチリウムトシレート(CAS RN:61−75−6)、メシル酸ジヒドロエルゴタミン(dihydroergtamine mesylate)(例えば、エルゴタマン−3’、6’,18−トリオン,9,−10−ジヒドロ−12’−ヒドロキシ−2’−メチル−5’−(フェニルメチル)−,(5’(α))−,モノメタンスルホネート、例えば、DHE 45(登録商標)Injection,Novartis)、カルベジロール(例えば、(±)−1−(カルバゾール−4−イルオキシ)−3−[[2−(o−メトキシフェノキシ)エチル]アミノ]−2−プロパノール、例えば、Coreg(登録商標),SmithKline Beecham)、ラベタロール(例えば、5−[1−ヒドロキシ−2−[(1−メチル−3−フェニルプロピル)アミノ]エチルjサリチルアミドモノハイドロクロライド、例えば、Normodyne(登録商標),Schering)、ブレチリウムトシレート(4−メチルベンゼンスルホン酸とのベンゼンメタンアミニウム,2−ブロモ−N−エチル−N,N−ジメチル−,塩(1:1)CAS RN61−75−6)、フェントラミンメシレート(フェノール,3−[[(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)メチル](4−メチルフェニル)アミノ]−,モノメタンスルホネート(塩)CAS RN65−28−1)、酒石酸ソリペルチン(solypertine tartrate)(5H−1,3−ジオキソロ[4,5−f]インドール,7−[2−[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]エチル]−,(2R,3R)−2,3−ジヒドロキシブタンジオエート(1:1)CAS RN5591−43−5)、塩酸ゾレルチン(zolertine hydrochloride)(ピペラジン,1−フェニル4−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)エチル]−,モノハイドロクロライド(8Cl、9Cl)CAS RN7241−94−3)など;αアドレナリンレセプターブロッカー、例えば、アルフゾシン(alfuzosin)(CAS RN:81403−68−1)、テラゾシン、ウラピジル、プラゾシン(Minipress(登録商標))、タムスロシン、ブナゾシン、トリマゾシン、ドキサゾシン、ナフトピジル、インドラミン、WHP164、XENOlO、塩酸フェンスピリド(fenspiride hydrochloride)(US3399192に開示されているように調製され得る)、プロロキサン(proroxan)(CAS RN33743−96−3)および塩酸ラベタロールならびにそれらの組み合わせ;α2アゴニスト、例えば、メチルドパ、メチルドパHCL、ロフェキシジン、チアメニジン、モクソニジン、リルメニジン、グアナベンズなど;アルドステロンインヒビターなど;
アリスキレン(Aliskiren)(SPPlOO;Novartis/Speedel)を含むレニンインヒビター;アンジオポエチン−2−結合剤、例えば、WO03/030833に開示されているもの;抗アンギナ剤、例えば、ラノラジン(ranolazine)(ハイドロクロライド1−ピペラジンアセトアミド,N−(2,6−ジメチルフェニル)−4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−,ジハイドロクロライド CAS RN95635−56−6)、塩酸ベタキソロール(2−プロパノール,1−[4−[2(シクロプロピルメトキシ)エチル]フェノキシ]−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−,ハイドロクロライド CAS RN63659−19−8)、塩酸ブトプロジン(butoprozine hydrochloride)(メタノン,[4−[3(ジブチルアミノ)プロポキシ]フェニル](2−エチル−3−インドリジニル)−,モノハイドロクロライド CAS RN62134−34−3)、マレイン酸シネパゼト(cinepazet maleatel)−ピペラジン酢酸,4−[1−オキソ−3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−2−プロペニル]−,エチルエステル,(2Z)−2−ブテンジオエート(1:1)CAS RN50679−07−7)、トシフェン(tosifen)(ベンゼンスルホンアミド、4−メチル−N−[[[(1S)−1−メチル−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]−CAS RN32295−184)、塩酸ベラパミル(verapamil hydrochloride)(ベンゼンアセトニトリル,α−[3−[[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]メチルアミノ]プロピル]−3,4−ジメトキシ−α−(1−メチルエチル)−,モノハイドロクロライド CAS RN152−114)、モルシドミン(1,2,3−オキサジアゾリウム,5−[(エトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−モルホリニル)−,分子内塩 CAS RN25717−80−0)および塩酸ラノラジン(1−ピペラジンアセトアミド,N−(2,6−ジメチルフェニル)
4−[2−ヒドロキシ−3−(2−メト−オキシフェノキシ)プロピル]−,ジハイドロクロライド CAS RN95635−56−6));トシフェン(ベンゼンスルホンアミド,4−メチル−N−[[[(1S)−1−メチル−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]−CAS RN32295−184);アドレナリン刺激剤(例えば、塩酸グアンファシン(guanfacine hydrochloride)(例えば、N−アミジノ−2−(2,6−ジクロロフェニル)アセトアミドハイドロクロライド、例えば、Robinsから入手可能なTenex(登録商標)Tablets);ヒドロクロロチアジドと組み合わされるメチルドパ−ヒドロクロロチアジド(例えば、レボ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−メチルアラニン)(例えば、6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−スルホンアミド1,1−ジオキシド、例えば、Merckから入手可能なAldoril(登録商標)Tabletsとしての組み合わせ)、メチルドパ−シクロチアジド(例えば、6−クロロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−スルホンアミド1,1−ジオキシドおよび上に記載されたようなメチルドパ、例えば、Aldoclor(登録商標),Merck)、塩酸クロニジン(例えば、2−(2,6−ジクロロフェニルアミノ)−2−イミダゾリンハイドロクロライドおよびクロルタリドン(例えば、2−クロロ−5−(1−ヒドロキシ−3−オキソ−1−イソインドリニル)ベンゼンスルホンアミド)、例えば、Combipres(登録商標),Boehringer Ingelheim)、塩酸クロニジン(例えば、2−(2,6−ジクロロフェニルアミノ)−2−イミダゾリンハイドロクロライド、例えば、Catapres(登録商標),Boehringer Ingelheim)、クロニジン(1H−イミダゾール−2−アミン,N−(2,6−ジクロロフェニル)4,5−ジヒドロ−CAS RN4205−90−7)、Hyzaar(Merck;ロサルタンとヒドロクロロチアジドとの組み合わせ)、Co−Diovan(Novartis;バルサルタンとヒドロクロロチアジドとの組み合わせ、Lotrel(Novartis;ベナゼプリルとアムロジピンとの組み合わせ)およびCaduet(Pfizer;アムロジピンとアトルバスタチンとの組み合わせ)、ならびにUS20030069221に開示されている薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0135】
呼吸器障害を処置するための薬剤
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、呼吸器障害および他の障害の処置に有用な以下の薬剤のうちの1つ以上との併用療法において使用され得、それらとしては:(1)β−アゴニスト:アルブテロール(PRO VENTIL(登録商標)、SALBUT AMOl(登録商標)、VENTOLIN(登録商標))、バンブテロール(bambuterol)、ビトルテロール(bitoterol)、クレンブテロール、フェノテロール、フォルモテロール(formoterol)、イソエタリン(isoetharine)(BRONKOSOL(登録商標)、BRONKOMETER(登録商標))、メタプロテレノール(ALUPENT(登録商標)、METAPREL(登録商標))、ピルブテロール(MAXAIR(登録商標))、レプロテロール(reproterol)、リミテロール(rimiterol)、サルメテロール、テルブタリン(BRETHAIRE(登録商標)、BRETHINE(登録商標)、BRICANYL(登録商標))、アドレナリン、イソプロテレノール(ISUPREL(登録商標))、酒石酸水素エピネフリン(epinephrine bitartrate)(PRIMATENE(登録商標))、エフェドリン、オルシプレナリン(orciprenline)、フェノテロールおよびイソエタリンが挙げられるがこれらに限定されない;(2)ステロイド類(ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド(budesonide)、ブネドシド(bunedoside)、ブチキソコルト(butixocort)、デキサメタゾン、フルニソリド、フルオコルチン(fluocortin)、フルチカゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾン、モメタゾン(mometasone)、プレドニソロン、プレドニソン、チプレダン(tipredane)、チキソコルトール(tixocortal)、トリアムシノロンおよびトリアムシノロンアセトニドが挙げられるがこれらに限定されない);(3)β2−アゴニスト−コルチコステロイドの組み合わせ[例えば、サルメテロール−フルチカゾン(AD V AIR(登録商標))、フォルモテロール−ブデソニド(SYMBICORT(登録商標))];(4)ロイコトリエンD4レセプターアンタゴニスト/ロイコトリエンアンタゴニスト/LTD4アンタゴニスト(すなわち、ロイコトリエンとCys LTIレセプターとの相互作用を阻止することができるか、阻害することができるか、減少することができるか、または別途妨害することができる任意の化合物):ザフヒウカスト(zafhiukast)、モンテルカスト、モンテルカストナトリウム(SINGULAIR(登録商標))、プランルカスト(pranlukast)、イラルカスト(iralukast)、ポビルカスト(pobilukast)、SKB−106,203および米国特許第5,565,473号に記載されているLTD4拮抗活性を有すると記載されている化合物が挙げられるがこれらに限定されない;(5)5−リポキシゲナーゼインヒビターおよび/またはロイコトリエン生合成インヒビター[例えば、ジロートン(zileuton)およびBAY1005(CA registry 128253−31−6)];(6)ヒスタミンH1レセプターアンタゴニスト/抗ヒスタミン剤(すなわち、ヒスタミンとそのレセプター相互作用を阻止することができるか、阻害することができるか、減少することができるか、または別途妨害することができる任意の化合物):アステミゾール、アクリバスチン(acrivastine)、アンタゾリン、アザタジン、アゼラスチン(azelastine)、アステミゾール(astamizole)、ブロムフェニラミン、マレイン酸ブロムフェニラミン、カルビノキサミン、カレバスチン(carebastine)、セチリジン、クロルフェニラミン、マレイン酸クロロフェニラミン、シメチジンクレマスチン(cimetidine clemastine)、シクリジン、シプロヘプタジン、デスカルボエトキシロラタジン(descarboethoxyloratadine)、デクスクロルフェニラミン、ジメチンデン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、コハク酸ドキシラミン、ドキシラルニン(doxylarnine)、エバスチン(ebastine)、エフレチリジン(efletirizine)、エピナスチン(epinastine)、ファモチジン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、レボカバスチン、レボセチリジン(levocetirizine)、レボセチリジン、ロラタジン、メクリジン、メピラミン、メキタジン、メトジラジン、ミアンセリン、ミゾラスチン(mizolastine)、ノベラスチン(noberastine)、ノルアステルニゾール(norasternizole)、ノルアズテミゾール(noraztemizole)、フェニンダミン、フェニラミン、ピクマスト(picumast)、プロメタジン、ピンラミン(pynlamine)、ピリラミン、ラニチジン、テメラスチン(temelastine)、テルフェナジン、トリメプラジン、トリペレナミン(tripelenamine)およびトリプロリジンが挙げられるがこれらに限定されない;(7)抗コリン薬:アトロピン、ベンズトロピン、ビペリデン、フルトロピウム(flutropium)、ヒヨスチアミン(例えば、Levsin(登録商標);Levbid(登録商標);Levsin/SL(登録商標)、Anaspaz(登録商標)、Levsinex timecaps(登録商標)、NuLev(登録商標))、フルトロピウム(ilutropium)、イプラトロピウム、臭化イプラトロピウム、メトスコポラミン、オキシブチニン(oxybutinin)、リスペンゼピン(rispenzepine)、スコポラミンおよびチオトロピウムが挙げられるがこれらに限定されない;(8)鎮咳薬:デキストロメトルファン、コデインおよびヒドロモルホンが挙げられるがこれらに限定されない;(9)うっ血除去薬:プソイドエフェドリンおよびフェニルプロパノールアミンが挙げられるがこれらに限定されない;(10)去痰薬:グアイフェネシン(guafenesin)、グアイコールスルフェート(guaicolsulfate)、テルピン、塩化アンモニウム、グリセロールグアイコレート(glycerol guaicolate)およびヨウ化グリセロールが挙げられるがこれらに限定されない;(11)気管支拡張薬:テオフィリンおよびアミノフィリンが挙げられるがこれらに限定されない;(12)抗炎症剤:フルリビプロフェン(fluribiprofen)、ジクロフェナク(diclophenac)、インドメタシン、ケトプロフェン、S−ケトロプロフェン(ketroprophen)、テノキシカムが挙げられるがこれらに限定されない;(13)PDE(ホスホジエステラーゼ)インヒビター(本明細書中に開示されるものが挙げられるがこれらに限定されない);(14)組換えヒト化モノクローナル抗体[例えば、ゾーレア(xolair)(オマリズマブ(omalizumab)とも呼ばれる)、rhuMabおよびタリズマブ(talizumab)];(15)組換え型の界面活性物質タンパク質SP−B、SP−CまたはSP−D[例えば、SURFAXIN(登録商標)、以前はdsc−104(Discovery Laboratories)として知られた]を含むヒト化肺界面活性物質、(16)上皮ナトリウムチャネル(ENaC)を阻害する薬剤、例えば、アミロライドおよび関連化合物;(17)肺の感染症を処置するために使用される抗菌剤、例えば、アシクロビル、アミカシン、アモキシシリン、ドキシサイクリン、トリメトプリム(trimethoprin)−スルファメトキサゾール、アンホテリシンB、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ロキシスロマイシン、クラリスロマイシン、セファロスポリン(セフォキシチン(ceffoxitin)、セフメタゾールなど)、シプロフロキサシン、エタンブトール、ゲンチマイシン(gentimycin)、ガンシクロビル、イミペネム、イソニアジド、イトラコナゾール、ペニシリン、リバビリン、リファンピン、リファブチン、アマンタジン、リマンチジン(rimantidine)、ストレプトマイシン、トブラマイシンおよびバンコマイシン;(18)Ca++依存性塩素イオンチャネルを通過する塩素イオン分泌を活性化する薬剤(例えば、プリンレセプター(P2Y(2)アゴニスト);(19)痰の粘度を低下させる薬剤、例えば、ヒト組換えDNアーゼ1(Pulmozyme(登録商標));(20)非ステロイド系抗炎症剤(アセメタシン、アセトアミノフェン、アセチルサリチル酸、アルクロフェナク、アルミノプロフェン、アパゾン、アスピリン、ベノキサプロフェン、ベズピペリロン(bezpiperylon)、ブクロクス酸、カルプロフェン、クリダナク、ジクロフェナク、ジクロフェナク、ジフルニサル、ジフルシナル(diflusinal)、エトドラク、フェンブフェン、フェンブフェン、フェンクロフェナク、フェンクロズ酸、フェノプロフェン、フェンチアザク、フェプラゾン、フルフェナム酸、フルフェニサール、フルフェニサール、フルプロフェン(fluprofen)、フルルビプロフェン、フルルビプロフェン、フロフェナク(furofenac)、イブフェナク、イブプロフェン、インドメタシン、インドメタシン、インドプロフェン、イソキセパク、イソキシカム、ケトプロフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、メクロフェナム酸、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メフェナム酸、ミロプロフェン、モフェブタゾン、ナブメトンオキサプロジン、ナプロキセン、ナプロキセン、ニフルム酸、オキサプロジン、オキスピナク(oxpinac)、オキシフェンブタゾン、フェナセチン、フェニルブタゾン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、ピロキシカム、ピルプロフェン、プラノプロフェン、スドキシカム(sudoxicam)、テノキシカム(tenoxican)、スルファサラジン、スリンダク、スリンダク、スプロフェン、チアプロフェン酸、チオピナク(tiopinac)、チオキサプロフェン(tioxaprofen)、トルフェナム酸、トルメチン、トルメチン、ジドメタシン(zidometacin)、ゾメピラクおよびゾメピラク);および(21)S−ニトロソグルタチオンなどのエアロゾル化された抗酸化治療薬が挙げられるがこれらに限定されない。
【0136】
抗肥満症剤
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、抗肥満症剤との併用療法において使用され得る。適当なそのような薬剤としては:11βHSD−I(11−ベータヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼタイプ1)インヒビター(例えば、BVT3498、BVT2733、3−(1−アダマンチル)−4−エチル−5−(エチルチオ)−4H−1,2,4−トリアゾール、3−(1−アダマンチル)−5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、3−アダマンタニル−4,5,6,7,8,9,10,11,12,3a−デカヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a][11]アヌレン、ならびにWO01/90091、WOO1/90090、WOO1/90092およびWO02/072084に開示されている化合物);5HTアンタゴニスト(例えば、WO03/037871、WO03/037887などにおけるもの);5HTIa調節因子(例えば、カルビドパ、ベンセラジドおよびUS6207699、WO03/031439に開示されているものなど);5HT2c(セロトニンレセプター2c)アゴニスト(例えば、BVT933、DPCA37215、IK264、PNU22394、WAY161503、R−1065、SB243213(Glaxo Smith Kline)およびYM348、ならびにUS3914250、WO00/77010、WO02/36596、WO02/48124、WO02/10169、WO01/66548、WO02/44152、WO02/51844、WO02/40456およびWO02/40457に開示されているもの);5HT6レセプター調節因子(例えば、WO03/030901、WO03/035061、WO03/039547におけるものなど);アシル−エストロゲン(例えば、del Mar−Grasa、M.ら、Obesity Research,9:202−9(2001)および日本特許出願番号JP2000256190に開示されているオレオイル−エストロン);食欲低下二環式化合物(例えば、1426(Aventis)および1954(Aventis)、ならびにWO00/18749、WO01/32638、WO01/62746、WO01/62747およびWO03/015769に開示されている化合物);CB1(カンナビノイド−1レセプター)アンタゴニスト/インバースアゴニスト(例えば、リモナバン(rimonabant)(Acomplia;Sanofi)、SR−147778(Sanofi)、SR−141716(Sanofi)、BAY65−2520(Bayer)およびSLV 319(Solvay)、ならびに特許公報US4973587、US5013837、US5081122、US5112820、US5292736、US5532237、US5624941、US6028084、US6509367、US6509367、WO96/33159、WO97/29079、WO98/31227、WO98/33765、WO98/37061、WO98/41519、WO98/43635、WO98/43636、WO99/02499、WO00/10967、WO00/10968、WO01/09120、WO01/58869、WO01/64632、WO01/64633、WO01/64634、WO01/70700、WO01/96330、WO02/076949、WO03/006007、WO03/007887、WO03/020217、WO03/026647、WO03/026648、WO03/027069、WO03/027076、WO03/027114、WO03/037332、WO03/040107、WO03/086940、WO03/084943およびEP658546に開示されているもの);CCK−A(コレシストキニン−A)アゴニスト(例えば、AR−R15849、GI181771(GSK)、JMV−180、A−71378、A−71623およびSR146131(Sanofi)ならびにUS5739106に記載されているもの);CNTF(毛様体神経栄養因子)(例えば、GI−181771(Glaxo−SmithKline)、SRl46131(Sanofi Synthelabo)、ブタビンジド(butabindide)、PD170,292およびPD149164(Pfizer));CNTF誘導体(例えば、Axokine(登録商標)(Regeneron)およびWO94/09134、WO98/22128およびWO99/43813に開示されているもの);ジペプチジルペプチダーゼIV(DP−IV)インヒビター、例えば、イソロイシンチアゾリジド(isoleucine thiazolidide)、バリンピロリジド(valine pyrrolidide)、NVP−DPP728、LAF237、P93/01、P3298、TSL225(トリプトフィル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸;Yamadaら、Bioorg.& Med.Chem.Lett.8(1998)1537−1540によって開示された)、TMC−2A/2B/2C、CD26インヒビター(inhibtors)、FE999011、P9310/K364、VIP0177、SDZ274−444、2−シアノピロリジドおよび4−シアノピロリジド(Ashworthら、Bioorg.& Med.Chem.Lett.,Vol.6,No.22,pp 1163−1166および2745−2748(1996)によって開示されたような)および特許公報WO99/38501、WO99/46272、WO99/67279(Probiodrug)、WO99/67278(Probiodrug)、WO99/61431(Probiodrug)、WO02/083128、WO02/062764、WO03/000180、WO03/000181、WO03/000250、WO03/002530、WO03/002531、WO03/002553、WO03/002593、WO03/004498、WO03/004496/WO03/017936、WO03/024942、WO03/024965、WO03/033524、WO03/037327およびEP1258476に開示されている化合物;成長ホルモン分泌促進物質レセプターアゴニスト/アンタゴニスト(例えば、NN703、ヘキサレリン(hexarelin)、MK−0677(Merck)、SM−130686、CP−424391(Pfizer)、LY444,711(Eli Lilly)、L−692,429およびL−163,255ならびに(例えば、USSN09/662448、US仮出願60/203335、US6358951、US2002049196、US2002/022637、WO01/56592およびWO02/32888に開示されているもの));H3(ヒスタミンH3)アンタゴニスト/インバースアゴニスト(例えば、チオペラミド(thioperamide)、3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロピルN−(4−ペンテニル)カルバメート)、クロベンプロピット(clobenpropit)、ヨードフェンプロピット(iodophenpropit)、イモプロキシファン(imoproxifan)、GT2394(Gliatech)およびA331440、O−[3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパノール]カルバメート(Kiec−Kononowicz,K.ら、Pharmazie,55:349−55(2000))、ピペリジン含有ヒスタミンH3−レセプターアンタゴニスト(Lazewska,D.ら、Pharmazie,56:927−32(2001)、ベンゾフェノン誘導体および関連化合物(Sasse,A.ら、Arch.Pharm.(Weinheim)334:45−52(2001))、置換N−フェニルカルバメート(Reidemeister,S.ら、Pharmazie,55:83−6(2000))およびプロキシファン(proxifan)誘導体(Sasse,A.ら、J.Med.Chem..43:3335−43(2000))およびヒスタミンH3レセプター調節因子(例えば、WO02/15905、WO03/024928およびWO03/024929に開示されているもの));レプチン誘導体(例えば、US5552524、US5552523、US5552522、US5521283、WO96/23513、WO96/23514、WO96/23515、WO96/23516、WO96/23517、WO96/23518、WO96/23519およびWO96/23520に開示されているもの);組換えヒトレプチン(PEG−OB、Hoffman La Roche)および組換えメチオニルヒトレプチン(Amgen)を含むレプチン;リパーゼインヒビター(例えば、テトラヒドロリプスタチン(tetrahydrolipstatin)(オーリスタット/Xenical(登録商標))、Triton WRl339、RHC80267、リプスタチン(lipstatin)、テアサポニン(teasaponin)、リン酸ジエチルウンベリフェリル(diethylumbelliferyl phosphate)、FL−386、WAY−121898、Bay−N−3176、バリラクトン(valilactone)、エステラシン(esteracin)、エベラクトン(ebelactone)A、エベラクトンBおよびRHC80267、ならびに特許公報WO01/77094、US4598089、US4452813、USUS5512565、US5391571、US5602151、US4405644、US4189438およびUS4242453に開示されているもの);脂質代謝調節因子(例えば、マスリン酸(maslinic acid)、エリトロジオール(erythrodiol)、ウルソル酸ウバオール(uvaol)、ベツリン酸、ベツリンなどおよびWO03/011267に開示されている化合物);Mc4r(メラノコルチン(melanocortin)4レセプター)アゴニスト(例えば、CHIR86036(Chiron)、ME−10142、ME−10145およびHS−131(Melacure)、ならびにPCT公開番号WO99/64002、WO00/74679、WOO1/991752、WOO1/25192、WOO1/52880、WOO1/74844、WOO1/70708、WO01/70337、WO01/91752、WO02/059095、WO02/059107、WO02/059108、WO02/059117、WO02/06276、WO02/12166、WO02/11715、WO02/12178、WO02/15909、WO02/38544、WO02/068387、WO02/068388、WO02/067869、WO02/081430、WO03/06604、WO03/007949、WO03/009847、WO03/009850、WO03/013509およびWO03/031410に開示されているもの);Mc5r(メラノコルチン5レセプター)調節因子(例えば、WO97/19952、WO00/15826、WO00/15790、US20030092041に開示されているもの);メラニン凝集ホルモン1レセプター(MCHR)アンタゴニスト(例えば、T−226296(Takeda)、SB568849、SNP−7941(Synaptic)、ならびに特許公報WOO1/21169、WO01/82925、WO01/87834、WO02/051809、WO02/06245、WO02/076929、WO02/076947、WO02/04433、WO02/51809、WO02/083134、WO02/094799、WO03/004027、WO03/13574、WO03/15769、WO03/028641、WO03/035624、WO03/033476、WO03/033480、
JP13226269およびJP1437059に開示されているもの);mGluR5調節因子(例えば、WO03/029210、WO03/047581、WO03/048137、WO03/051315、WO03/051833、WO03/053922、WO03/059904などに開示されているもの);セロトニン作動剤(例えば、フェンフルラミン(例えば、Pondimin(登録商標)(ベンゼンエタンアミン、N−エチル−アルファ−メチル−3−(トリフルオロメチル)−,ハイドロクロライド)、Robbins)、デクスフェンフルラミン(dexfenfluramine)(例えば、Redux(登録商標)(ベンゼンエタンアミン、N−エチル−アルファ−メチル−3−(トリフルオロメチル)−,ハイドロクロライド)、Interneuron)およびシブトラミン((Meridia(登録商標)、Knoll/Reductil
TM)(ラセミ混合物、光学的に純粋な異性体(+)および(−)として、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩、溶媒、水和物、クラスレートおよびプロドラッグを含む)(その塩酸シブトラミン一水和物塩ならびにUS4746680、US4806570およびUS5436272、US20020006964、WOO1/27068およびWOO1/62341に開示されている化合物を含む));NE(ノルエピネフリン)輸送インヒビター(例えば、GW320659、デシプラミン(despiramine)、タルスプラム(talsupram)およびノミフェンシン);NPY1アンタゴニスト(例えば、BIBP3226、J−115814、BIBO3304、LY−357897、CP−671906、GI−264879AならびにUS6001836、WO96/14307、WO01/23387、WO99/51600、WO01/85690、WO01/85098、WO01/85173およびWO01/89528に開示されているもの);NPY5(神経ペプチドYY5)アンタゴニスト(例えば、152,804、GW−569180A、GW−594884A、GW−587081X、GW−548118X、FR235208、FR226928、FR240662、FR252384、1229U91、GI−264879A、CGP71683A、LY−377897、LY−366377、PD−160170、SR−120562A、SR−120819A、JCF−104およびH409/22、ならびに特許公報US6140354、US6191160、US6218408、US6258837、US6313298、US6326375、US6329395、US6335345、US6337332、US6329395、US6340683、EP01010691、EP−01044970、WO97/19682、WO97/20820、WO97/20821、WO97/20822、WO97/20823、WO98/27063、WO00/107409、WO00/185714、WO00/185730、WO00/64880、WO00/68197、WO00/69849、WO/0113917、WO01/09120、WO01/14376、WO01/85714、WO01/85730、WO01/07409、WO01/02379、WO01/23388、WO01/23389、WOO1/44201、WO01/62737、WO01/62738、WO01/09120、WO02/20488、WO02/22592、WO02/48152、WO02/49648、WO02/051806、WO02/094789、WO03/009845、WO03/014083、WO03/022849、WO03/028726およびNormanら、J.Med.Chem.43:4288−4312(2000)に開示されている化合物);オピオイドアンタゴニスト(例えば、ナルメフェン(nalmefene)(REVEX(登録商標))、3−メトキシナルトレキソン(methoxynaltrexone)、メチルナルトレキソン(methylnaltrexone)、ナロキソンおよびナルトレキソン(例えば、PT901;Pain Therapeutics,Inc.)、ならびにUS20050004155およびWO00/21509に開示されているもの);オレキシンアンタゴニスト(例えば、SB−334867−A、ならびに特許公報WO01/96302、WO01/68609、WO02/44172、WO02/51232、WO02/51838、WO02/089800、WO02/090355、WO03/023561、WO03/032991およびWO03/037847に開示されているもの);PDEインヒビター(例えば、ホスホジエステラーゼの阻害によって、環状AMP(cAMP)および/または環状GMP(cGMP)の分解を遅延させ、それにより、cAMPおよびcGMPの細胞内濃度を相対的に上昇させ得る化合物);あり得るPDEインヒビターは、第一に、PDE3インヒビターからなるクラス、PDE4インヒビターからなるクラスおよび/またはPDE5インヒビターからなるクラスのうちでナンバリングされる物質、特に、PDE3/4インヒビターの混合タイプまたはPDE3/4/5インヒビターの混合タイプと命名され得る物質)(例えば、特許公報DE1470341、DE2108438、DE2123328、DE2305339、DE2305575、DE2315801、DE2402908、DE2413935、DE2451417、DE2459090、DE2646469、DE2727481、DE2825048、DE2837161、DE2845220、DE2847621、DE2934747、DE3021792、DE3038166、DE3044568、EP000718、EP0008408、EP0010759、EP0059948、EP0075436、EP0096517、EPO112987、EPO116948、EP0150937、EP0158380、EP0161632、EP0161918、EP0167121、EP0199127、EP0220044、EP0247725、EP0258191、EP0272910、EP0272914、EP0294647、EP0300726、EP0335386、EP0357788、EP0389282、EP0406958、EP0426180、EP0428302、EP0435811、EP0470805、EP0482208、EP0490823、EP0506194、EP0511865、EP0527117、EP0626939、EP0664289、EP0671389、EP0685474、EP0685475、EP0685479、JP92234389、JP94329652、JP95010875、US4963561、US5141931、WO9117991、WO9200968、WO9212961、WO9307146、WO9315044、WO9315045、WO9318024、WO9319068、WO9319720、WO9319747、WO9319749、WO9319751、WO9325517、WO9402465、WO9406423、WO9412461、WO9420455、WO9422852、WO9425437、WO9427947、WO9500516、WO9501980、WO9503794、WO9504045、WO9504046、WO9505386、WO9508534、WO9509623、WO9509624、WO9509627、WO9509836、WO9514667、WO9514680、WO9514681、WO9517392、WO9517399、WO9519362、WO9522520、WO9524381、WO9527692、WO9528926、WO9535281、WO9535282、WO9600218、WO9601825、WO9602541、WO9611917、DE3142982、DE1116676、DE2162096、EP0293063、EP0463756、EP0482208、EP0579496、EP0667345 US6331543、US20050004222(式I〜XIIIおよびパラグラフ37〜39、85〜0545および557〜577に開示されているものを含む)、WO9307124、EP0163965、EP0393500、EP0510562、EP0553174、WO9501338およびWO9603399に開示されているもの)、ならびにPDE5インヒビター(例えば、RX−RA−69、SCH−51866、KT−734、ベスナリノン(vesnarinone)、ザプリナスト、SKF−96231、ER−21355、BF/GP−385、NM−702およびシルデナフィル(Viagra
TM))、PDE4インヒビター(例えば、エタゾレート(etazolate)、ICI63197、RP73401、イミダゾリジノン(imazolidinone)(RO−20−1724)、MEM1414(R1533/R1500;Pharmacia Roche)、デンブフィリン(denbufylline)、ロリプラム(rolipram)、オキサグレラート(oxagrelate)、ニトラクアゾン(nitraquazone)、Y−590、DH−6471、SKF−94120、モタピゾン、リキサジノン(lixazinone)、インドリダン(indolidan)、オルプリノン、アチゾラム(atizoram)、KS−506−G、ジパムフィリン(dipamfylline)、BMY−43351、アチゾラム、アロフィリン(arofylline)、フィラミナスト(filaminast)、PDB−093、UCB−29646、CDP−840、SKF−107806、ピクラミラスト(piclamilast)、RS−17597、RS−25344−000、SB−207499、TIBENELAST、SB−210667、SB−211572、SB−211600、SB−212066、SB−212179、GW−3600、CDP−840、モピダモール(mopidamol)、アナグレリド、イブジラスト、アムリノン、ピモベンダン、シロスタゾール、クアジノン(quazinone)およびN−(3,5−ジクロロピリド−4−イル)−3−シクロプロピルメトキシ4−ジフルオロメトキシベンズアミド)、PDE3インヒビター(例えば、ICI153、100、ベモランダン(bemorandane)(RWJ22867)、MCI−154、UD−CG212、スルマゾール(sulmazole)、アンピゾン(ampizone)、シロスタミド(cilostamide)、カルバゼラン(carbazeran)、ピロキシモン(piroximone)、イマゾダン(imazodan)、CI−930、シグアゾダン(siguazodan)、アジベンダン(adibendan)、サテリノン(saterinone)、SKF−95654、SDZ−MKS−492、349−U−85、エモラダン(emoradan)、EMD−53998、EMD−57033、NSP−306、NSP−307、レビジノン(revizinone)、NM−702、WIN−62582およびWIN−63291、エノキシモン(enoximone)およびミルリノン)、PDE3/4インヒビター(例えば、ベナフェントリン(benafentrine)、トレキンシン(trequinsin)、ORG−30029、ザルダベリン(zardaverine)、L−686398、SDZ−ISQ−844、ORG−20241、EMD−54622およびトラフェントリン(tolafentrine))および他のPDEインヒビター(例えば、ビンポセチン(vinpocetin)、パパベリン、エンプロフィリン(enprofylline)、シロミラスト(cilomilast)、
フェノキシモン(fenoximone)、ペントキシフィリン、ロフルミラスト(roflumilast)、タダラフィル(Cialis(登録商標))、テオフィリンおよびバルデナフィル(Levitra(登録商標)))であり;神経ペプチドY2(NPY2)アゴニストは:ポリペプチドYYならびにそのフラグメントおよびバリアント(例えば、YY3−36(PYY3−36)(N.Engl.J.Med.349:941,2003;IKPEAPGE DASPEELNRY YASLRHYLNL VTRQRY(配列番号XXX))およびPYYアゴニスト(例えば、WO02/47712、WO03/026591、WO03/057235およびWO03/027637に開示されているもの);セロトニン再取り込みインヒビター(例えば、パロキセチン、フルオキセチン(Prozac
TM)、フルボキサミン、セルトラリン、シタロプラムおよびイミプラミン、ならびにUS6162805、US6365633、WO03/00663、WO01/27060およびWO01/162341に開示されているもの);甲状腺ホルモンβアゴニスト(例えば、KB−2611(KaroBioBMS)ならびにWO02/15845、WO97/21993、WO99/00353、GB98/284425、米国仮出願番号60/183,223および日本特許出願番号JP2000256190に開示されているもの);UCP−I(脱共役タンパク質−1)、2または3活性化因子(例えば、フィタン酸、4−[(E)−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル(napthalenyl))−1−プロペニル]安息香酸(TTNPB)、レチノイン酸およびWO99/00123に開示されているもの);β3(ベータアドレナリンレセプター3)アゴニスト(例えば、AJ9677/TAK677(Dainippon/Takeda)、L750355(Merck)、CP331648(Pfizer)、CL−316,243、SB418790、BRL−37344、L−796568、BMS−196085、BRL−35135A、CGP12177A、BTA−243、GW427353、トレカドリン(Trecadrine)、Zeneca D7114、N−5984(Nisshin Kyorin)、LY−377604(Lilly)、SR59119AおよびUS5541204、US5770615、US5491134、US5776983、US488064、US5705515、US5451677、WO94/18161、WO95/29159、WO97/46556、WO98/04526およびWO98/32753、WO01/74782、WO02/32897、WO03/014113、WO03/016276、WO03/016307、WO03/024948、WO03/024953およびWO03/037881に開示されているもの)が挙げられるがこれらに限定されない);ノルアドレナリン作用薬(ジエチルプロピオン(例えば、Tenuate(登録商標)(1−プロパノン,2−(ジエチルアミノ)−1−フェニル−,ハイドロクロライド),Merrell)、デキストロアンフェタミン(硫酸デキストロアンフェタミン、デキサンフェタミン、デキセドリン(dexedrine)、デキサンペックス(Dexampex)、フェルンデックス(Ferndex)、オキシデス(Oxydess)II、ロベス(Robese)、スパンキャップ(Spancap)#1としても知られる)、マジンドール((または5−(p−クロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−5−オール)例えば、Sanorex(登録商標),NovartisまたはMazanor(登録商標),Wyeth Ayerst)、フェニルプロパノールアミン(またはベンゼンメタノール,アルファ−(1−アミノエチル)−,ハイドロクロライド)、フェンテルミン((またはフェノール、3−[[4,5−ジヒドロ(duhydro)−1H−イミダゾール−2−イル)エチル](4−メチルフェニル(methylpheny−l))アミノ],モノハイドロクロライド)、例えば、Adipex−P(登録商標),Lemmon、FASTIN(登録商標),Smith−Kline BeechamおよびIonamin(登録商標),Medeva)、フェンジメトラジン((または(2S,3S)−3,4−ジメチル−2フェニルモルホリンL−(+)−タルトレート(1:1))、例えば、Metra(登録商標)(Forest)、Plegine(登録商標)(Wyeth−Ay erst)、Prelu−2(登録商標)(Boehringer Ingelheim)およびStatobex(登録商標)(Lemmon)、酒石酸フェンダミン(phendamine tartrate)(例えば、Thephorin(登録商標)(2,3,4,9−テトラヒドロ−2−メチル−9−フェニル−1H−インデノール[2,1−c]ピリジンL−(+)−タルトレート(1:1)),Hoffmann−LaRoche)、メタンフェタミン(例えば、Desoxyn(登録商標)、Abbot((S)−N,(アルファ)−ジメチルベンゼンエタンアミンハイドロクロライド))および酒石酸フェンジメトラジン(例えば、Bontril(登録商標)Slow−Release Capsules、アマリン(Amarin)(−3,4−ジメチル−2−フェニルモルホリンタルトレート)が挙げられるがこれらに限定されない);脂肪酸酸化アップレギュレーター/インデューサー(例えば、Famoxin(登録商標)(Genset));モノアミンオキシダーゼインヒビター(ベフロキサトン(befloxatone)、モクロベミド(moclobemide)、ブロファロミン(brofaromine)、フェノキサチン(phenoxathine)、エスプロン(esuprone)、ベフォール(befol)、トロキサトン(toloxatone)、ピルリンドール(pirlindol)、アミフラミン(amiflamine)、セルクロレミン(sercloremine)、バジナプリン(bazinaprine)、ラザベミド(lazabemide)、ミラセミド(milacemide)、カロキサゾン(caroxazone)およびWO01/12176によって開示されているような他のある特定の化合物が挙げられるがこれらに限定されない);および他の抗肥満症剤、例えば、5HT−2アゴニスト、ACC(アセチル−CoAカルボキシラーゼ)インヒビター(例えば、WO03/072197に記載されているもの)、アルファ−リポ酸(アルファ−LA)、AOD9604、食欲抑制剤(例えば、WO03/40107におけるもの)、ATL−962(Alizyme PLC)、ベンゾカイン、塩酸ベンズフェタミン(Didrex)、ブラダーラック(bladderwrack)(focus vesiculosus)、BRS3(ボンベシンレセプターサブタイプ3)アゴニスト、ブプロピオン、カフェイン、CCKアゴニスト、キトサン、クロム、結合体化リノール酸、コルチコトロピン放出ホルモンアゴニスト、デヒドロエピアンドロステロン、DGATl(ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1)インヒビター、DGAT2(ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2)インヒビター、ジカルボキシレートトランスポーターインヒビター、マオウ、エキセンディン−4(glp−1のインヒビター)FAS(脂肪酸シンターゼ)インヒビター(例えば、セルレニン(Cerulenin)およびC75)、脂肪再吸収インヒビター(例えば、WO03/053451におけるものなど)、脂肪酸トランスポーターインヒビター、天然の水溶性繊維(例えば、オオバコ(psyllium)、シャゼンソウ(plantago)、グアー、カラスムギ、ペクチン)、ガラニンアンタゴニスト、ガレガ(galega)(Goat’s Rue,French Lilac)、garcinia cambogia、ニガクサ(germander)(teucrium chamaedrys)、グレリン抗体およびグレリンアンタゴニスト(例えば、WO01/87335およびWO02/08250に開示されているもの)、島細胞分泌に影響を及ぼすそれらのポリペプチドホルモンおよびバリアント、例えば、セクレチン/胃抑制ポリペプチド(GIP)/血管作動性腸管ポリペプチド(VIP)/下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド(PACAP)/グルカゴン様ポリペプチドII(GLP−II)/グリセンチン/グルカゴン遺伝子ファミリーのホルモンおよび/またはアドレノメデュリン/アミリン/カルシトニン遺伝子関連ポリペプチド(CGRP)遺伝子ファミリーのホルモン(そのC末端がカルボキシル化された型もしくはアミド化された型の、または改変されたGLP−1ポリペプチドおよびその改変されたもの(US20050130891のパラグラフ17〜44に記載されているものを含む)としての、GLP−1(グルカゴン様ポリペプチド1)アゴニスト(例えば、(1)エキセンディン−4、(2)US20050130891に記載されているそれらのGLP−1分子(GLP−1(7−34)、GLP−1(7−35)、GLP−1(7−36)またはGLP−1(7−37)を含む))ならびにGLP−1−(7−34)COOHおよび対応する酸アミドから得られる誘導体を含む)(以下の一般式:R−NH−HAEGTFTSDVSYLEGQAAKEFIAWLVK−CONH
2(ここで、R=H、または1〜10個の炭素原子を有する有機化合物)を有する)が使用される。好ましくは、Rは、カルボン酸の残基である。特に好ましいのは、以下のカルボン酸残基:ホルミル、アセチル、プロピオニル、イソプロピオニル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルである)およびglp−1(グルカゴン様ポリペプチド−1)、糖質コルチコイドアンタゴニスト、グルコーストランスポーターインヒビター、成長ホルモン分泌促進物質(例えば、US5536716に開示されているものおよびそれに明示的に記載されているもの)、インターロイキン−6(IL−6)およびその調節因子(WO03/057237におけるものなど)、L−カルニチン、Mc3r(メラノコルチン3レセプター)アゴニスト、MCH2R(メラニン凝集ホルモン2R)アゴニスト/アンタゴニスト、メラニン凝集ホルモンアンタゴニスト、メラノコルチンアゴニスト(例えば、メラノタン(Melanotan)IIまたはWO99/64002およびWO00/74679に記載されているもの)、nomame herba、リン酸トランスポーターインヒビター、フィトファーム(phytopharm)化合物57(CP644,673)、ピルベート、SCD−I(ステアロイル−CoAデサチュラーゼ−1)インヒビター、T71(Tularik,Inc.,Boulder CO)、トピラメート(Topimax(登録商標)、体重減少を高めることが示されている抗痙攣薬と表示されている)、転写因子調節因子(例えば、WO03/026576に開示されているもの)、β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ−1インヒビター(β−HSD−I)、β−ヒドロキシ−β−メチルブチレート、p57(Pfizer)、ゾニサミド(Zonisamide)(Zonegran
TM、体重減少をもたらすことが示されている抗てんかん薬と表示されている)、およびUS20030119428のパラグラフ20〜26に開示されている薬剤が挙げられるがこれらに限定されない。
【0137】
抗糖尿病剤
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、1つ以上の抗糖尿病剤との治療上の組み合わせにおいて使用され得、それらとしては:PPARγアゴニスト、例えば、グリタゾン類(例えば、WAY−120,744、AD 5075、バラグリタゾン(balaglitazone)、シグリタゾン(ciglitazone)、ダルグリタゾン(darglitazone)(CP−86325,Pfizer)、エングリタゾン(englitazone)(CP−68722,Pfizer)、イサグリタゾン(isaglitazone)(MIT/J&J)、MCC−555(US5594016において開示されているMitsibishi)、ピオグリタゾン(例えば例えば、Actos
TMピオグリタゾン;Takeda)、ロシグリタゾン(Avandia
TM;Smith Kline Beecham)、マレイン酸ロシグリタゾン、トログリタゾン(Rezulin(登録商標)、US4572912に開示されている)、リボグリタゾン(rivoglitazone)(CS−Ol1,Sankyo)、GL−262570(Glaxo Welcome)、BRL49653(WO98/05331に開示されている)、CLX−0921、5−BTZD、GW−0207、LG−100641、JJT−501(JPNT/P&U)、L−895645(Merck)、R−119702(Sankyo/Pfizer)、NN−2344(Dr.Reddy/NN)、YM−440(Yamanouchi)、LY−300512、LY−519818、R483(Roche)、T131(Tularik)など、ならびにUS4687777、US5002953、US5741803、US5965584、US6150383、US6150384、US6166042、US6166043、US6172090、US6211205、US6271243、US6288095、US6303640、US6329404、US5994554、W097/10813、WO97/27857、WO97/28115、WO97/28137、WO97/27847、WO00/76488、WO03/000685、WO03/027112、WO03/035602、WO03/048130、WO03/055867に開示されている化合物およびそれらの薬学的に許容可能な塩;ビグアナイド類、例えば、塩酸メトホルミン(N,N−ジメチルイミドジカルボンイミド酸ジアミドハイドロクロライド、例えば、Glucophage
TM,Bristol−Myers Squibb);グリブリドを含む塩酸メトホルミン(例えば、Glucovance
TM,Bristol−Myers Squibb);ブホルミン(イミドジカルボンイミド酸ジアミド、N−ブチル−);エトホルミン(etoformine)(1−ブチル−2−エチルビグアニド,Schering A.G.);他のメトホルミン塩の形態(塩は、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩(ftimarate)、エンボン酸塩(embonate)、クロロフェノキシ酢酸塩、グリコール酸塩、パルモ酸塩(palmoate)、アスパラギン酸塩、メタンスルホン酸塩、マレイン酸塩、パラクロロフェノキシイソ酪酸塩、ギ酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、シクロヘキサンカルボン酸塩、ヘキサン酸塩、オクタン酸塩、デカン酸塩、ヘキサデカン酸塩、オクトデカン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トリメトキシ安息香酸塩、パラトルエンスルホン酸塩、アダマンタンカルボン酸塩、グリコキシル酸塩、グルタミン酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、1−グルコースリン酸塩、硝酸塩、亜硫酸塩、ジチオン酸塩およびリン酸塩の群から選択されるものを含む)およびフェンホルミン;タンパク質チロシンホスファターゼ−IB(PTP−IB)インヒビター(例えば、A−401,674、KR 61639、OC−060062、OC−83839、OC−297962、MC52445、MC52453、ISIS113715、ならびにWO99/585521、WO99/58518、WO99/58522、WO99/61435、WO03/032916、WO03/032982、WO03/041729、WO03/055883、WO02/26707、WO02/26743、JP2002114768に開示されているもの、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル);スルホニル尿素、例えば、アセトヘキサミド(例えば、Dymelor,Eli Lilly)、カルブタミド、クロルプロパミド(例えば、Diabinese(登録商標),Pfizer)、グリアミリド(gliamilide)(Pfizer)、グリクラジド(例えば、ジアミクロン(Diamcron),ervier Canada Inc)、グリメピリド(例えば、US4379785に開示されているもの、(例えば、アマリール(Amaryl),Aventis))、グリペンチド(glipentide)、グリピジド(例えば、グルコトロール(Glucotrol)またはグルコトロールXL持続放出(Extended Release),Pfizer)、グリキドン(gliquidone)、グリソールアミド(glisolamide)、グリブリド/グリベンクラミド(例えば、ミクロナーゼ(Micronase)またはグリナーゼプレスタブ(Glynase Prestab),Pharmacia & Upjohn and Diabeta,Aventis)、トラザミド(例えば、トリナーゼ(Tolinase))およびトルブタミド(例えば、オリナーゼ(Orinase))ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル;メグリチニド(meglitinides)(例えば、レパグリニド(例えば、Pranidin(登録商標),Novo Nordisk)、KAD 1229(PF/Kissei)およびナテグリニド(例えば、Starlix(登録商標),Novartis)ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル);αグルコシド加水分解酵素インヒビター(またはグルコシドインヒビター)(例えば、アカルボース(例えば、US4904769に開示されているPrecose
TM,Bayer)、ミグリトール(miglitol)(例えば、US4639436に開示されているGLYSET
TM,Pharmacia & Upjohn)、カミグリボース(camiglibose)(メチル6−デオキシ−6−[(2R,3R,4R,5S)−3,4,5−トリヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジノ]−アルファ−D−グルコピラノシド,Marion Merrell Dow)、ボグリボース(Takeda)、アジポシン(adiposine)、エミグリテート(emiglitate)、プラディマイシン(pradimicin)−Q、サルボスタチン(salbostatin)、CKD−711、MDL−25,637、MDL−73,945およびMOR14、ならびにUS4062950、US4174439、US4254256、US4701559、US4639436、US5192772、US4634765、US5157116、US5504078、US5091418、US5217877、US51091およびWOO1/47528に開示されている化合物(ポリアミン類));α−アミラーゼインヒビター(例えば、テンダミスタット(tendamistat)、トレスタチン(trestatin)およびAl−3688、ならびにUS4451455、US4623714およびUS4273765に開示されている化合物);SGLT2インヒビター(US6414126およびUS6515117に開示されているものを含む);aP2インヒビター(例えば、US6548529に開示されているもの);インスリン分泌促進物質(secreatagogues)(例えば、リノグリリド(linogliride)、A−4166、フォルスコリン(forskilin)、ジブチル(dibutyrl)cAMP、イソブチルメチルキサンチン(IBMX)、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル);脂肪酸酸化インヒビター(例えば、クロモキシル(clomoxir)およびエトモキシル(etomoxir)、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル);A2アンタゴニスト(例えば、ミダグリゾール(midaglizole)、イサグリドール(isaglidole)、デリグリドール(deriglidole)、イダゾキサン(idazoxan)、エアロキサン(earoxan)およびフルパロキサン(fluparoxan)、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル);インスリンおよび関連化合物(例えば、インスリン模倣物)、例えば、ビオータ(biota)、LP−100、ノバラピド(novarapid)、インスリンデテミール(insulin detemir)、インスリンリスプロ(insulin lispro)、インスリングラルギン(insulin glargine)、インスリン亜鉛懸濁液(レンテ(lente)およびウルトラレンテ)、Lys−Proインスリン、GLP−I(1−36)アミド、GLP−I(73−7)(US5614492に開示されているインスリントロピン(insulintropin))、LY−315902(Lilly)、GLP−I(7−36)−NH2)、AL−401(自己免疫性)、US4579730、US4849405、US4963526、US5642868、US5763396、US5824638、US5843866、US6153632、US6191105およびWO85/05029に開示されているようなある特定の組成物、ならびに霊長類、げっ歯類またはウサギのインスリン(対立遺伝子バリアントを含む、それらの生物学的に活性なバリアントを含む)、より好ましくは、組換え型で利用可能なヒトインスリン(ヒトインスリンの供給源は、薬学的に許容可能かつ滅菌された製剤(例えば、Humulin
TM(ヒトインスリンrDNA起源)としてEli Lilly(Indianapolis,Ind.46285)から入手可能なもの)が挙げられ、THE PHYSICIAN’S DESK REFERENCE,55.sup.th Ed.(2001)Medical Economics,Thomson Healthcare(他の適当なヒトインスリンを開示している)もまた参照のこと;非チアゾリジンジオン類(例えば、JT−501およびファルグリタザル(farglitazar)(GW−2570/GI−262579)、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル);PPARα/γ二重アゴニスト(例えば、AR−HO39242(Aztrazeneca)、GW−409544(Glaxo−Wellcome)、BVT−142、CLX−0940、GW−1536、GW−1929、GW−2433、KRP−297(Kyorin Merck;5−[(2,4−ジオキソチアゾリジニル)メチル]メトキシ−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチルjベンズアミド)、L−796449、LR−90、MK−0767(Merck/Kyorin/Banyu)、SB219994、ムラグリタザル(muraglitazar)(BMS)、テサグリタザル(tesaglitzar)(Astrazeneca)、レグリタザル(reglitazar)(JTT−501)およびWO99/16758、WO99/19313、WO99/20614、WO99/38850、WO00/23415、WO00/23417、WO00/23445、WO00/50414、WO01/00579、WO01/79150、WO02/062799、WO03/004458、WO03/016265、WO03/018010、WO03/033481、WO03/033450、
WO03/033453、WO03/043985、WO031053976、2000年9月18日出願の米国出願番号09/664,598、Murakamiら、Diabetes 47,1841−1847(1998)に開示されているもの、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル);他のインスリン感作薬;VPAC2レセプターアゴニスト;GLK調節因子(例えば、WO03/015774に開示されているもの);レチノイド調節因子(例えば、WO03/000249に開示されているもの);GSK3β/GSK3インヒビター(例えば、4−[2−(2−ブロモフェニル)−4−(4−フルオロフェニル−lH−イミダゾール−5−イル]ピリジン、およびWO03/024447、WO03/037869、WO03/037877、WO03/037891、WO03/068773、EP1295884、EP1295885に開示されている化合物など);グリコーゲンホスホリラーゼ(HGLPa)インヒビター(例えば、CP−368,296、CP−316,819、BAYR3401、およびWOO1/94300、WO02/20530、WO03/037864に開示されている化合物、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩またはエステル);ATP消費促進剤(例えば、WO03/007990に開示されているもの);TRB3インヒビター;バニロイドレセプターリガンド(例えば、WO03/049702に開示されているもの);血糖降下剤(例えば、WO03/015781およびWO03/040114に開示されているもの);グリコーゲンシンターゼキナーゼ3インヒビター(例えば、WO03/035663に開示されているもの、WO99/51225、US20030134890、WO01/24786およびWO03/059870に開示されている薬剤);WO03/057827などに開示されているようなインスリン応答性DNA結合タンパク質−1(IRDBP−1);アデノシンA2アンタゴニスト(例えば、WO03/035639、WO03/035640などに開示されているもの);PPARδアゴニスト(例えば、GW501516、GW590735ならびにJP10237049およびWO02/14291に開示されている化合物);ジペプチジルペプチダーゼIV(DP−IV)インヒビター、例えば、イソロイシンチアゾリジド、NVP−DPP728A(Hughesら、Biochemistry,38(36),11597−11603,1999によって開示されている1−[[[2−[(5−シアノピリジン−2−イル)アミノ]エチル]アミノ]アセチル]−2−シアノ−(S)−ピロリジン)、P32/98、NVP−LAF−237、P3298、TSL225(Yamadaら、Bioorg.& Med.Chem.Lett.8(1998)1537−1540によって開示されているトリプトフィル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸)、バリンピロリジド、TMC−2A/2B/2C、CD−26インヒビター、FE999011、P9310/K364、VIP0177、DPP4、SDZ274−444、Ashworthら、Bioorg.& Med.Chem.Lett.,Vol.6,No.22,pp 1163−1166および2745−2748(1996)によって開示されているような2−シアノピロリジドおよび4−シアノピロリジド、ならびにUS6395767、US6573287、US6395767(開示されている化合物には、BMS−477118、BMS−471211およびBMS538,305が含まれる)、WO99/38501、WO99/46272、WO99/67279、WO99/67278、WO99/61431WO03/004498、WO03/004496、EP1258476、WO02/083128、WO02/062764、WO03/000250、WO03/002530、WO03/002531、WO03/002553、WO03/002593、WO03/000180およびWO03/000181に開示されている化合物;GLP−Iアゴニスト(例えば、エキセンディン−3およびエキセンディン−4(Exenatide(登録商標)と呼ばれる39aaポリペプチド合成エキセンディン−4を含む)ならびにUS2003087821およびNZ504256に開示されている化合物、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩およびエステル);アムリンチド(amlintide)およびSymlin(登録商標)(酢酸プラムリンチド)を含むペプチド;およびグルコキナーゼ(glycokinase)活性化因子(例えば、US2002103199(縮合複素環式芳香族化合物)およびWO02/48106(イソインドリン−1−オン−置換プロピオンアミド化合物)に開示されているもの)が挙げられるがこれらに限定されない。
【0138】
ホスホジエステラーゼインヒビター
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、ホスホジエステラーゼインヒビターとの併用療法において使用され得る。PDEインヒビターは、上記ホスホジエステラーゼの阻害によって、環状AMP(cAMP)および/または環状GMP(cGMP)の分解を遅延させ、それにより、cAMPおよび/またはcGMPの細胞内濃度を相対的に上昇させ得る化合物である。あり得るPDEインヒビターは、第一に、PDE3インヒビターからなるクラス、PDE4インヒビターからなるクラスおよび/またはPDE5インヒビターからなるクラスのうちでナンバリングされる物質、特に、PDE3/4インヒビターの混合タイプまたはPDE3/4/5インヒビターの混合タイプと命名され得る物質である。それらのPDEインヒビターの例としては、以下の特許公報および特許:DE1470341、DE2108438、DE2123328、DE2305339、DE2305575、DE2315801、DE2402908、DE2413935、DE2451417、DE2459090、DE2646469、DE2727481、DE2825048、DE2837161、DE2845220、DE2847621、DE2934747、DE3021792、DE3038166、DE3044568、EP000718、EP0008408、EP0010759、EP0059948、EP0075436、EP0096517、EPO112987、EPO116948、EP0150937、EP0158380、EP0161632、EP0161918、EP0167121、EP0199127、EP0220044、EP0247725、EP0258191、EP0272910、EP0272914、EP0294647、EP0300726、EP0335386、EP0357788、EP0389282、EP0406958、EP0426180、EP0428302、EP0435811、EP0470805、EP0482208、EP0490823、EP0506194、EP0511865、EP0527117、EP0626939、EP0664289、EP0671389、EP0685474、EP0685475、EP0685479、JP92234389、JP94329652、JP95010875、米国特許第4,963,561号、同第5,141,931号、WO9117991、WO9200968、WO9212961、WO9307146、WO9315044、WO9315045、WO9318024、WO9319068、WO9319720、WO9319747、WO9319749、WO9319751、WO9325517、WO9402465、WO9406423、WO9412461、WO9420455、WO9422852、WO9425437、WO9427947、WO9500516、WO9501980、WO9503794、WO9504045、WO9504046、WO9505386、WO9508534、WO9509623、WO9509624、WO9509627、WO9509836、WO9514667、WO9514680、WO9514681、WO9517392、WO9517399、WO9519362、WO9522520、WO9524381、WO9527692、WO9528926、WO9535281、WO9535282、WO9600218、WO9601825、WO9602541、WO9611917、DE3142982、DEl116676、DE2162096、EP0293063、EP0463756、EP0482208、EP0579496、EP0667345、US6,331,543、US20050004222(式I〜XIIIならびにパラグラフ37〜39、85〜0545および557〜577に開示されているものを含む)およびWO9307124、EP0163965、EP0393500、EP0510562、EP0553174、WO9501338およびWO9603399に記載されており、そして/または特許請求されているものなどが言及され得る。例として言及され得るPDE5インヒビターは、RX−RA−69、SCH−51866、KT−734、ベスナリノン、ザプリナスト、SKF−96231、ER−21355、BF/GP−385、NM−702およびシルデナフィル(Viagra(登録商標))である。例として言及され得るPDE4インヒビターは、RO−20−1724、MEM1414(R1533/R1500;Pharmacia Roche)、DENBUFYLLINE、ROLIPRAM、OXAGRELATE、NITRAQUAZONE、Y−590、DH−6471、SKF−94120、MOTAPIZONE、LIXAZINONE、INDOLIDAN、OLPRINONE、ATIZORAM、KS−506−G、DIPAMFYLLINE、BMY−43351、ATIZORAM、AROFYLLINE、FILAMINAST、PDB−093、UCB−29646、CDP−840、SKF−107806、PICLAMILAST、RS−17597、RS−25344−000、SB−207499、TIBENELAST、SB−210667、SB−211572、SB−211600、SB−212066、SB−212179、GW−3600、CDP−840、MOPIDAMOL、ANAGRELIDE、IBUDILAST、AMRINONE、PIMOBENDAN、CILOSTAZOL、QUAZINONEおよびN−(3,5−ジクロロピリド−4−イル)−3−シクロプロピルメトキシ4−ジフルオロメトキシベンズアミドである。例として言及され得るPDE3インヒビターは、SULMAZOLE、AMPIZONE、CILOSTAMIDE、CARBAZERAN、PIROXIMONE、IMAZODAN、CI−930、SIGUAZODAN、ADIBENDAN、SATERINONE、SKF−95654、SDZ−MKS−492、349−U−85、EMORADAN、EMD−53998、EMD−57033、NSP−306、NSP−307、REVIZINONE、NM−702、WIN−62582およびWIN−63291、ENOXIMONEおよびMILRINONEである。例として言及され得るPDE3/4インヒビターは、BENAFENTRINE、TREQUINSIN、ORG−30029、ZARDAVERINE、L−686398、SDZ−ISQ−844、ORG−20241、EMD−54622およびTOLAFENTRINEである。他のPDEインヒビターとしては:シロミラスト、ペントキシフィリン、ロフルミラスト、タダラフィル(Cialis(登録商標))、テオフィリンおよびバルデナフィル(Levitra(登録商標))、ザプリナスト(PDE5特異的)が挙げられる。
【0139】
抗子宮収縮剤
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、子宮収縮抑制剤(ベータ−アドレナリン作用薬、硫酸マグネシウム、プロスタグランジンインヒビターおよびカルシウムチャネルブロッカーが挙げられるがこれらに限定されない)との併用療法において使用され得る(例えば、子宮の収縮を減少させるか、または阻害するために)。
【0140】
抗腫瘍剤
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、抗悪性腫瘍剤(アルキル化剤、エピポドフィロトキシン、ニトロソ尿素、代謝拮抗物質、ビンカアルカロイド、アントラサイクリン抗生物質、ナイトロジェンマスタード剤などが挙げられるがこれらに限定されない)との併用療法において使用され得る。特定の抗腫瘍剤としては、タモキシフェン、タキソール、エトポシドおよび5−フルオロウラシルが挙げられ得る。
【0141】
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、抗ウイルスおよびモノクローナル抗体の治療との併用療法(例えば、化学療法組成物におけるような)において使用され得る。
【0142】
うっ血性心不全を処置する薬剤
本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、Dooleyら(The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,283 (2):735−741,1997)によって記載されているノシセプチンレセプターORL1の部分的アゴニストとの併用療法において(例えば、うっ血性心不全の予防/処置または本明細書中に記載される別の方法において)使用され得る。そのアゴニストは、アミノ酸配列Ac−RYY(RK)(WI)(RK)−NH2(“Dooleyポリペプチド”)を有するヘキサペプチドであり、ここで、括弧は、アミノ酸残基の許容可能なバリエーションを示す。したがって、Dooleyポリペプチドとしては、KYYRWR、RYYRWR、KWRYYR、RYYRWK、RYYRWK(すべてDアミノ酸(amin acids))、RYYRIK、RYYRIR、RYYKIK、RYYKIR、RYYKWR、RYYKWK、RYYRWR、RYYRWK、RYYRIK、RYYKWR、RYYKWK、RYYRWKおよびKYYRWKが挙げられ得るがこれらに限定されず、ここで、これらのアミノ酸残基は、別段示されない限り、L型である。本明細書中に記載されるGCRAペプチドは、WO0198324に記載されているDooleyポリペプチドのポリペプチド結合体化改変物との併用療法においても使用され得る。
【0143】
投薬量
被験体において、特に、炎症または疾患領域の部位および部位周囲において、本化合物の一過性または持続性の濃度を達成するために、ならびに所望の反応をもたらすために、薬学的組成物中の活性成分の投薬レベルもまた変動し得る。所望の効果を達成するのに必要な用量よりも低いレベルの化合物の用量から開始し、そして所望の効果が達成されるまでその投薬量を徐々に上げていくことは、十分に当該分野の技術範囲内である。任意の特定の被験体に対する特定の用量レベルが、体重、全般的な健康状態、食餌、疾患の自然史、投与の経路およびスケジューリング、1つ以上の他の薬物との併用、ならびに疾患の重症度をはじめとした、種々の因子に依存することが理解されるだろう。
【0144】
本組成物の有効な投薬量は、代表的には、約1μg〜約10mg/キログラム体重、好ましくは、約10μg〜5mgの化合物/キログラム体重である。投薬量の調節は、当該分野において通例の方法を用いて行われ得、使用される特定の組成物および臨床上の考慮に基づき得る。
【0145】
上に記載された方法において使用されるグアニル酸シクラーゼレセプターアゴニストは、経口的、全身的または局所的に投与され得る。剤形としては、吸入用または注射用の調製物、溶液、懸濁液、エマルジョン、錠剤、カプセル、局所的膏薬およびローション、経皮的組成物、他の公知のペプチド製剤ならびにペグ化されたペプチドアナログが挙げられる。アゴニストは、唯一の活性な薬剤として投与されてもよいし、他の薬物、例えば、cGMP依存性ホスホジエステラーゼのインヒビターおよび抗炎症剤と併用して投与されてもよい。すべての場合において、追加の薬物は、既存の技術を規準として使用して、治療的に有効な投薬量で投与されるべきである。薬物は、単一の組成物として投与されてもよいし、連続的に投与されてもよい。
【0146】
本発明の方法において使用するためのGCRアゴニストの投薬レベルは、代表的には、1日あたり約0.001mg〜約10,000mg、好ましくは、1日あたり約0.005mg〜約1,000mgである。1日量のmg/kgに基づいて、投薬量(単回量または分割量のいずれかで投与される)は、代表的には、約0.001/75mg/kg〜約10,000/75mg/kg、好ましくは、約0.005/75mg/kg〜約1,000/75mg/kgの範囲である。
【0147】
各インヒビターの総1日量は、単一用量で、または複数の分割用量(subdoses)で、患者に投与され得る。代表的には、分割用量は、1日あたり2〜6回、好ましくは、1日あたり2〜4回、なおもより好ましくは、1日あたり2〜3回で投与され得る。用量は、その病状に対して所望の調節が得られるのに十分有効な即時放出型または徐放型であり得る。
【0148】
併用および本発明の組成物を用いて、病状または障害を予防するか、処置するか、緩和するか、もしくは回復させるか、または別途病状から保護するか、もしくは病状を処置する、投与レジメンは、種々の因子に従って選択される。これらの因子としては、被験体のタイプ、年齢、体重、性別、食餌および病状、疾患の重症度、投与経路、薬理学的考慮(例えば、使用される特定のインヒビターの活性、有効性、薬物動態および毒物学プロファイル)(薬物送達系を利用するか否か、およびインヒビターが他の活性成分とともに投与されるか否かは関係ない)が挙げられるが、これらに限定されない。したがって、実際に使用される投与レジメンは、幅広く変化し得、ゆえに、上に示される好ましい投与レジメンから逸脱し得る。
【実施例】
【0149】
実施例1:GCRAペプチドの合成および精製
固相ペプチド合成のための標準的な方法を用いて、GCRAペプチドを合成した。生成されるペプチドのスケールに応じて、Boc/BzlまたはFmoc/tBu保護基のいずれかのストラテジーを選択した。少量の場合、Fmoc/tBuプロトコルを用いて所望の生成物を得ることが可能であるが、大量(1g以上)の場合、Boc/Bzlのほうが良い。
【0150】
各々の場合において、予め負荷されたWang(Fmoc)またはMerrifield(Boc)またはPam(Boc)樹脂のいずれかを用いることによって、GCRAペプチドを開始した。C末端にLeuを有する生成物の場合、Fmoc−Leu−Wang(D−1115)またはBoc−Leu−Pam樹脂(D−1230)またはBoc−Leu−Merrifield(D−1030)。したがって、C末端にd−Leuを含むペプチドの場合、樹脂は、Fmoc−dLeu−Wang樹脂(D−2535)およびBoc−dLeu−Merrifield、Boc−dLeu−Pam−樹脂(それぞれBachem Product D−1230およびD−1590)(SP−332および関連アナログ)であった。C末端がアミドとして生成されるペプチドの場合、Ramageリンカー(Bachem Product D−2200)(Fmoc)またはmBHA(Boc)(Bachem Product D−1210を有する樹脂を使用し、最初の合成工程としてC末端残基で負荷した。
【0151】
Fmoc−tBuの概要
各合成サイクルは、DMF中の20%ピペリジンを用いる脱保護からなるものであった。樹脂の洗浄は、DMFとIpOH(それぞれ樹脂を膨らませ、縮ませる)とを交互に使用することによって達成された。ペプチド合成は、C末端からN末端にその鎖を伸ばした。各アミノ酸に対する活性化化学は、45分間にわたる4倍過剰なHBTU/DIEAを用いるものであった。自動化された化学では、カップリング効率を最大にするために、各アミノ酸を二重カップリングした(double coupled)。ジスルフィド結合の正確な位置を保証するために、Cys残基をCys(Acm)として15位および7位に導入した。Cys(Trt)は、Cys4およびCys12に位置した。この保護基ストラテジーによって、正確なトポイソマーが主要な生成物として(75:25)得られる(エンテロトキシンアナログの場合、第3のジスルフィド結合保護基(Mob)を利用した)。
【0152】
C末端にAeea(アミノエチルオキシエチルオキシアセチル)基を含むペプチドの場合、Fmoc保護されたAeea誘導体を使用することによって、上の活性化化学と同じ活性化化学を用いて、これらをRamageアミドリンカーに結合させた。これらの場合におけるCysのナンバリングは、同じままであり、保護基の位置も同じままである。N末端のAeeaの延長を含むペプチドの場合、Cys残基のナンバリングは、3増えて、Cys4はCys7になり、Cys12はCys15になり;Cys7はCys10になり、そしてCys15はCys18になる。後者の対は、Acmで保護されており、前者の対は、Trt基を保持している。
【0153】
D−アミノ酸置換を含むアナログの場合、これらは、この文書に記載される活性化化学と同じ活性化化学を用いて、正しく保護された誘導体を所望の位置に組み込むことによって直接導入された。Fmocストラテジーの場合、Fmoc−dAsn(Trt)−OH、Fmoc−dAsn(Xan)−OH、Fmoc−dAsp(tBu)−OH、Fmoc−dGlu(tBu)−OHが、そしてBocストラテジーの場合、Boc−dAsn(Xan)−OH、Boc−dAsn(Trt)−OH、Boc−dAsp(Chx)、Boc−dAsp(Bzl)−OH、Boc−dGlu(Chx)−OHおよびBoc−dGlu(Bzl)−OHが、利用され得る。
【0154】
TFA:H2O:トリスイソプロピルシラン(8.5:0.75:0.75)ml/gの樹脂の切断カクテルをRTで2時間使用することにより、各ペプチドを固相支持体から切断する。脱保護された粗ペプチドを濾過することにより、使われた樹脂ビーズを取り出し、そして氷冷ジエチルエーテル中に沈殿させる。
【0155】
各ジスルフィド結合を直交的に導入した。簡潔には、粗合成産物を、NH
4OHを含む水に溶解することにより、pHを9まで上昇させた。その産物が完全に可溶化された後、H
2O
2を用いて滴定することによって、Trt脱保護されたCys残基間にジスルフィド結合を作製した。単環式の生成物をRP−HPLCで精製した。続いて、精製された単環式の生成物をヨウ素の溶液で処理することにより、Acm保護基の除去と、第2のジスルフィド結合の導入とを同時に行った。
【0156】
エンテロトキシンアナログの場合、二環式の生成物を、RTにおいて2時間、10%DMSOおよび5%チオアニソールを含むTFA85%で処理することによって、Mob基を除去した。
【0157】
次いで、MeCNに対するH2O中のTEAP、続いて、MeCNに対するH2O中のTFAの組み合わせ緩衝液系を用いて、各生成物をRP−HPLCで精製した。高度に純粋な分画を併せ、凍結乾燥した。アセテート負荷Dow−Ex樹脂によるイオン交換、またはNH
4OAcの後、MeCNに対する1%AcOH水溶液を使用する塩基洗浄工程を用いるRP−HPLCのいずれかを用いて、最終生成物を酢酸塩に変換した。
【0158】
FmocにおけるCys(Trt)またはBocにおけるCys(MeB)を使用するランダムな酸化方法を用いて、エンテロトキシンアナログを調製することも可能である。切断後に、ジスルフィド交換酸化還元対(例えば、グルタチオン(red/ox)および/またはシステイン/シスチン)を用いて、ジスルフィド結合を形成することができる。ジスルフィド対の位置を直接知る方法が存在しないので、このプロセスは、そのジスルフィド対が決定されていなければならない折り畳まれた生成物をもたらすことになる。
【0159】
Boc−Bzlプロセス
MerrifieldもしくはPamで予め負荷された樹脂において、またはC末端がアミドとして生成されるペプチドの場合はmBHAを用いて、ペプチド合成が開始される。各合成サイクルは、MeCL2中の50%TFAを用いる脱保護工程からなる。その樹脂をMeCl2およびMeOHで繰り返し洗浄する。形成されたTFA塩を、MeCl2中の10%TEAの塩基洗浄液を用いて中和する。その樹脂をMeCl2およびMeOHで洗浄し、最後にDMFで洗浄した後、カップリング工程を行う。脱保護を確かめるために、比色試験を行う。各カップリングは、HOBTとともにジイソプロピルカルボジイミドで媒介されることにより、活性なエステルを形成する。各カップリングは、RTにおいて2時間、または困難なカップリングに対しては一晩、継続させる。再カップリングは、遊離第1級アミンに対して陰性の比色試験が得られるまで、ウランまたはホスホニウム試薬のいずれかを用いて行われる。次いで、その樹脂をDMF、MeCl2およびMeOHで洗浄し、次の固相工程のために調製する。Cys保護は、7位および15位においてCys(Acm)を利用し、Cys4およびCys12においてCys(MeB)を利用する。
【0160】
0℃において60分間、スカベンジャー(9:1:1)ml:ml:g(樹脂)としてアニソールを用いてHFで処理することによって、切断および同時の脱保護を行う。続いて、そのペプチドを樹脂から抽出し、氷冷エーテル中に沈殿させる。ジスルフィド結合の導入および精製に続いて、Fmoc生成された生成物について上に記載した全く同じプロトコルを行う。
【0161】
実施例2:刺激された胃液(SGF)消化を用いるインビトロでのタンパク分解安定性
刺激された胃液(SGF)の存在下におけるSP−304の安定性を測定した。SP−304(最終濃度8.5mg/ml)を、SGF(PBS中の、プロテオースペプトン(8.3g/リットル;Difco)、D−グルコース(3.5g/リットル;Sigma)、NaCl(2.05g/リットル;Sigma)、KH
2PO
4(0.6g/リットル;Sigma)、CaCl
2(0.11g/リットル)、KCl(0.37g/リットル;Sigma)、PBS中のブタ胆汁(最終1×濃度0.05g/リットル;Sigma)、PBS中のリゾチーム(最終1×濃度0.10g/リットル;Sigma)、ペプシン(最終1×濃度0.0133g/リットル;Sigma))中でインキュベートした。SGFは、実験の日に調製し、必要に応じてHClまたはNaOHを用いてpHを2.0±0.1に調整した。pHを調整した後、0.22μmメンブランフィルターを用いてSGFを濾過滅菌する。SP−304(最終濃度8.5mg/ml)を、3つ組のアリコートで、それぞれ0、15、30、45、60および120分間、37℃のSGF中でインキュベートした。インキュベートした後、サンプルをドライアイス中で急凍し、次いで、2つ組でアッセイするまで、−80℃の冷凍庫内で保存した。
【0162】
図1Aは、記載されているとおりの時間にわたってSGFとインキュベートした後のSP−304の生物学的活性を示している棒グラフである。0分における活性を100%とした。このデータは、各データポイントに対する3つ組の平均値±SDである。このデータは、SP−304が、SGFによる消化に対して感受性でないことを証明している。さらに、このデータは、SP−304の活性が、SGFの酸性pHへの曝露に影響されないことも示唆している。
【0163】
これらの結果は、SGFによる消化後のサンプルのHPLC解析によってさらに確かめられた。ここでは、HPLCを用いてSP−304ペプチドを解析するために以前に開発された方法を用いて、すべての消化物からのサンプルのアリコートを解析した。SGF消化物からのサンプルを希釈することにより、最終濃度0.17mg/mLのSP−304を得た。
図1Bは、記載されているとおりの時点におけるSGFとのインキュベート後のSP−304サンプルのHPLCクロマトグラフを示している。SP−304の主要なピークは、SGFによる消化後に変化しなかったことから、このペプチドが、SGF消化に対して抵抗性であったことが示唆される。
【0164】
実施例3:刺激された腸液(SIF)消化を用いるインビトロでのタンパク分解安定性
SP−304の安定性を、刺激された腸液(SIF)とのインキュベート後にも評価した。United States Pharmacopoeia,24th edition,p2236に記載されているような方法によってSIF溶液を調製した。SIF溶液を調製するための処方箋は、以下に記載するとおりであった。SIF溶液は、NaCl(2.05g/リットル;Sigma)、KH
2PO
4(0.6g/リットル;Sigma)、CaCl
2(0.11g/リットル)、KCl(0.37g/リットル;Sigma)およびパンクレアチン(Pacreatin)10mg/mlを含んでいた。pHを6に調整し、その溶液を濾過滅菌した。SP−304の溶液(8.5mg/ml)を37℃のSGF中、3つ組のアリコートで、それぞれ0、30、60、90、120、150および300分間にわたってインキュベートした。インキュベート後、サンプルを取り出し、ドライアイスで急凍し、2つ組でアッセイするまで、−80℃の冷凍庫内で保存した。
図2Aは、記載されているとおりの時間にわたってSIFとインキュベートした後の、SP−304がT84細胞においてcGMP合成を刺激する能力を示している棒グラフである。0分におけるcGMP刺激活性を100%とした。このデータは、3つ組の平均値±SDである。このデータは、SP−304の生物学的活性が、SIFによる消化後に30%減少していることを示した。これは、このペプチドの分解に起因し得る。それゆえ、SIFでの消化後のサンプルをHPLCによってさらに解析した。
【0165】
SIFに曝露されたSP−340ペプチドの整合性を、SGF消化について記載された方法を本質的に用いることによってHPLCで評価した。
図2Bは、熱失活したSIFと300分間、およびSIFと120分間にわたってインキュベートした後のそれぞれのSP−304サンプルのHPLCクロマトグラフィ解析の結果の概略図である。16.2分に溶出されるSP−304の主要なピークは、9.4分における別のピークおよびいくつかの主要でないペプチドピークに変換された。したがって、SIFによる消化後に生成されるSP−304の代謝産物の構造を明らかにすることが重要であった。SP−304ペプチドを様々な時間にわたってSIFとともにインキュベートし、そのペプチド消化産物を単離し、MS解析による構造解明に供した。
【0166】
図3は、SP−304の、可能性のある代謝産物の概略図である。主要な分解産物は、SP304のN末端から切断されるNおよびD、ならびにC末端からのLを含む。しかしながら、生物学的活性が、30%低下しただけだったことから、分解産物の1つ以上が生物学的に活性だったことが示唆される。この可能性に取り組むために、いくつかの切断型ペプチドを合成し、それらがT84細胞においてcGMP合成を刺激する能力について評価した(
図4)。
【0167】
図4は、T84細胞cGMP刺激アッセイにおける様々なペプチドの解析のデータを示している(本質的にはShailubhaiら、Cancer Research 60,5151−5157(2000)に記載されているとおり。簡潔には、24ウェルプレートにおけるコンフルエントな単層のT−84細胞を、50mM HEPES(pH7.4)を含む250μlのDMEMで2回洗浄し、そして50mM HEPES(pH7.4)および1mMイソブチルメチルキサンチン(IBMX)を含む250μlのDMEMとともに37℃で10分間、プレインキュベートした。次いで、単層のT84細胞を、
図4に示されるペプチドのうちの1つを1.0μMという濃度で含む、50mM HEPES(pH7.4)を含む250μlのDMEMとともに30分間インキュベートした。30分間インキュベートした後、その培地を吸引し、3%過塩素酸を加えることによって反応を終結させた。遠心分離し、NaOH(0.1N)を加えてpHを中和した後、cGMP ELISAキット(Cat.No.581021;Cayman Chemical,Ann Arbor,MI)を用いて、可溶化物において細胞内のcGMPレベルを測定した。サンプルを2つ組でインキュベートし、各サンプルを2つ組でELISA試験した。
【0168】
このデータは、SP−304のC末端におけるロイシン(L)残基が、本ペプチドの生物学的効力に寄与することを示唆している。例えば、SP−338におけるように、SP−304からLが欠失しているとき、効力はかなり減少した。同様に、C末端にLを有しないペプチドSP−327、SP−329およびSP−331もまた、SP−326、SP−328およびSP−330ペプチドにおけるように、C末端にLを有するそれらの対応ペプチドと比べて、生物学的効力の20〜25%の低下を示した。さらに、結果は、N末端におけるアミノ酸残基もまた、本ペプチドの安定性および/または効力にとって重要であり得ることも示唆している。これらの結果に基づいて、本ペプチドのC末端およびN末端において対応するL型を置換するD型のアミノ酸を含む、いくつかの新しいペプチドを合成した。これらのペプチドを、
図5に示されるように、それらがT84細胞においてcGMP合成を刺激する能力について評価した。
【0169】
図5に示される結果は、C末端およびN末端におけるD−アミノ酸によるL−アミノ酸の置換が、それらの効力を有意に変化させなかったことを示唆している。ペプチドSP−332、SP−333およびSP−335は、T84細胞においてcGMP合成を刺激するかなりの能力を示した。他方で、SP−337中の第6位におけるD−ロイシンによるL−ロイシンの置換は、T84細胞においてcGMP合成を刺激する能力を完全に喪失させた。これらの結果は、N末端におけるアミノ酸残基Asn、AspおよびGlu、ならびにC末端におけるLeuが、それぞれのD−アミノ酸型で置換され得ることを示唆している。しかしながら、第6位におけるロイシンは、そのD型で置換できない。
【0170】
図7(A〜F)は、SIFとともに2時間インキュベートしたときの、ペプチドSP−332、SP−333およびSP−304の安定性を示している。これらの結果は、N末端にD−AsnおよびC末端にD−Leuを有するペプチドSP−333が、SIFによる消化に対して実質的に完全に抵抗性であること(
図7F)、およびSIF中での2時間のインキュベートの後、実質的に100%生物学的に活性なままであること(
図7A)を証明した。C末端にD−Leuを有するペプチドSP−332は、SIFとの120分間のインキュベート後に、効力のいくらかの低下を示した(
図7B)。しかしながら、SP−332のHPLC解析が、そのペプチドのいかなる分解も現さなかった(
図7E)ことから、これらのペプチドは、SIFによるタンパク質分解(proteoysis)に対して完全に抵抗性であることが示唆される。一方、ペプチドSP−304は、ほんの1時間のSIFによる消化後に、その効力の約30%を喪失した(
図7C)。SIFインキュベート後のSP−304のHPLC解析によって、その分解が確認された(
図7D)。これらの結果から、ペプチドSP−304が、SIFとのインキュベート後にタンパク質分解を起こすのに対し、N末端におけるD−AsnによるL−Asnの置換かつC末端におけるD−LeuによるL−Leuの置換は、SIFによる消化からSP−333を保護することが示唆される。したがって、ペプチドSP−333は、薬物候補として、より安定であり、かつ能力があるとみられる。
【0171】
実施例4:環状cGMP刺激アッセイ
腸管のGC−Cレセプターに結合し、それを活性化するGCRAペプチドの能力を、T84ヒト結腸癌細胞株を用いることによって試験した。ヒトT84結腸癌細胞は、American Type Culture Collectionから入手した。10%ウシ胎児血清、100Uペニシリン/mlおよび100μg/mlストレプトマイシンが補充された、Ham’s F−12培地と、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)との1:1混合物中で、細胞を生育した。その細胞に3日に1回、新鮮培地を与え、約80%のコンフルエンスにおいて分割した。
【0172】
以前に報告されているように(Shailubhaiら、Cancer Research 60,5151−5157(2000))、GCRAペプチドの生物学的活性をアッセイした。簡潔には、24ウェルプレートにおけるコンフルエントな単層のT−84細胞を、50mM HEPES(pH7.4)を含む250μlのDMEMで2回洗浄し、50mM HEPES(pH7.4)および1mMイソブチルメチルキサンチン(IBMX)を含む250μlのDMEMとともに37℃で10分間、プレインキュベートした後、GCRAペプチド(0.1nM〜10.mu.M)とともに30分間インキュベートした。その培地を吸引し、3%過塩素酸を加えることによって反応を終結させた。遠心分離し、0.1N NaOHで中和した後、その上清を、ELISAキット(Caymen Chemical,Ann Arbor,Mich.)を用いるcGMPの測定のために直接使用した。
【0173】
図6は、cGMP刺激アッセイ(上記のとおり)において、E.coliのエンテロトキシンSTペプチドに類似のペプチドの効力を評価する実験の結果を示している。これらのうち、ペプチドSP−353およびSP−354は、T84細胞においてcGMP合成をかなり強力に刺激すると見出された。特に、第6位にSer残基を有するペプチドSP−353は、試験されたペプチドのうち、最も強力であることが見出された。C末端にD−Tyrを有するペプチドSP−355は、他のペプチドよりも著しく低い効力を示した。
【0174】
実施例5:ペグ化されたペプチド
消化性プロテアーゼによる消化に対してペプチドをより抵抗性にするためのさらなるストラテジーは、そのペプチドをN末端およびC末端においてペグ化することである。C末端(SP−347)もしくはN末端(SP−350)または両方の末端(SP−343)において、アミノエチルオキシ−エチルオキシ−酢酸(Aeea)基を用いて、ペプチドSP−333をペグ化した。T84細胞における環状GMP合成を上に記載したような方法によって測定した。
【0175】
ペプチドSP−347およびSP−350は、T84細胞においてcGMP合成を刺激する能力について、SP−333に匹敵する効力を示した。しかしながら、ペプチドSP−343は、試験された他のペプチドと比べて、かなり効力が低かった。SP−343の不良な活性は、両方の末端における大きなAeea基によってもたらされる、かなりの立体障害に起因し得る。
【0176】
実施例6:グアニル酸シクラーゼアゴニストとホスホジエステラーゼインヒビターとの併用
環状ヌクレオチド(すなわち、cAMPおよびcGMP)の細胞内濃度の制御、そして、これらのセカンドメッセンジャーを介するシグナル伝達は、一般に、それらの細胞内の破壊の速度に対する産生の速度によって、支配されると考えられている。したがって、組織内および器官内のcGMPのレベルもまた、一般に癌および炎症性疾患において過剰発現されるcGMP特異的ホスホジエステラーゼ(cGMP−PDE)の発現レベルによって制御され得る。ゆえに、cGMP−PDEのインヒビターとともにGC−Cのアゴニストからなる併用は、標的組織および標的器官におけるcGMPのレベルに対して相乗効果をもたらし得る。
【0177】
スリンダクスルホン(SS)およびザプリナスト(ZAP)は、cGMP−PDEの公知のインヒビターの2つであり、癌細胞においてcGMP依存性機構を介してアポトーシスを誘導すると示されている。これらのPDEインヒビターがcGMPの細胞内蓄積に対して任意の相乗効果を有するか否かを判断するために、SSおよびZAPをSP304またはSP−333と組み合わせて評価した(
図9〜12)。データが示すように、100μMという濃度のSSは、cGMPの細胞内蓄積を高めなかった。しかしながら、SSとSP304との併用は、単独で使用したSP304による刺激よりもcGMP産生を数倍刺激した。cGMPレベルに対するこの相乗効果は、SP304を0.1μM濃度で使用したときに、より顕著だった(
図10)。SP304またはSP333をZAPと組み合わせて使用したときに、同様の観察結果が得られた(
図10、
図11および
図12)。これらの結果から、SSが、細胞内cGMPの枯渇に関与し得るcGMP−PDEを阻害するので、cGMPの細胞内レベルが安定化されることが示唆される。したがって、GC−CアゴニストとcGMP−PDEインヒビターとの組み合わせを使用するアプローチは、魅力的である。
【0178】
図9に示される結果について、T84細胞における環状GMP合成を、Shailubhaiら、Cancer Research 60,5151−5157(2000)に記載されているように本質的に評価した。簡潔には、24ウェルプレートにおけるコンフルエントな単層のT−84細胞を、50mM HEPES(pH7.4)を含む250μlのDMEMで2回洗浄し、そして50mM HEPES(pH7.4)および1mMイソブチルメチルキサンチン(IBMX)を含む250μlのDMEMとともに37℃で10分間、プレインキュベートした。次いで、単層のT84細胞を、以下の実験セットにおいて、以下に記載されるとおりにSP−304またはPDEインヒビターを単独または併用で含む50mM HEPES(pH7.4)を含む250μlのDMEMとともにインキュベートした:1)コントロール;2)SP−304(0.1μM);3)スリンダクスルホン(100μM);4)ザプリナスト(100μM);5)SP−304(0.1μM)+スリンダクスルホン(100μM);および6)SP−304(0.1μM)+ザプリナスト(100μM)。30分間インキュベートした後、その培地を吸引し、3%過塩素酸を加えることによって反応を終結させた。遠心分離し、NaOH(0.1N)を加えてpHを中和した後、cGMP ELISAキット(Cat.No.581021;Cayman Chemical,Ann Arbor,MI)を用いて、可溶化物において細胞内のcGMPレベルを測定した。サンプルを2つ組でインキュベートし、各サンプルを2つ組でELISA試験した。
【0179】
図10に示される結果について、使用した方法は、SP−304(0.1または1.0μM)または徐々に高くなる濃度のPDEインヒビター(0〜750μM)を単独またはSP−304との併用で含む、50mM HEPES(pH7.4)を含む500μlのDMEMとともに単層のT84細胞をインキュベートしたことを除いて、
図9において使用した方法と同じだった。30分間インキュベートした後、その培地を吸引し、3%過塩素酸を加えることによって反応を終結させた。遠心分離し、NaOH(0.1N)を加えてpHを中和した後、cGMP ELISAキット(Cat.No.581021;Cayman Chemical,Ann Arbor,MI)を用いて、可溶化物において細胞内のcGMPレベルを測定した。サンプルを3つ組でELISA試験した。
【0180】
図11に示される結果について、使用した方法は、SP−3333(0.1または1.0μM)または徐々に高くなる濃度のZAP(0〜500μM)を単独またはSP−333との併用で含む、50mM HEPES(pH7.4)を含む500μlのDMEMとともに単層のT84細胞をインキュベートしたことを除いて、
図10において使用した方法と同じだった。30分間インキュベートした後、その培地を吸引し、3%過塩素酸を加えることによって反応を終結させた。遠心分離し、NaOH(0.1N)を加えてpHを中和した後、cGMP ELISAキット(Cat.No.581021;Cayman
Chemical,Ann Arbor,MI)を用いて、可溶化物において細胞内のcGMPレベルを測定した。サンプルを3つ組でELISA試験した。
【0181】
図12に示される結果について、使用した方法は、SP−333(0.1μM)または徐々に高くなる濃度のスリンダクスルホン(0〜500μM)を単独またはSP−333との併用で含む、50mM HEPES(pH7.4)を含む500μlのDMEMとともに単層のT84細胞をインキュベートしたことを除いて、
図10において使用した方法と同じだった。30分間インキュベートした後、その培地を吸引し、3%過塩素酸を加えることによって反応を終結させた。遠心分離し、NaOH(0.1N)を加えてpHを中和した後、cGMP ELISAキット(Cat.No.581021;Cayman Chemical,Ann Arbor,MI)を用いて、可溶化物において細胞内のcGMPレベルを測定した。サンプルを3つ組でELISA試験した。
【0182】
実施例7:カニクイザルにおける経口の範囲測定毒性研究
本研究の目的は、カニクイザルへの単回の経口強制(oral gavage)投与後に、本発明に記載のGRCAペプチドの毒性を測定すること、および最低7日間の観察/休薬期間後の任意の変化に関する可逆性の評価を可能にすることである。本発明に記載の各GRCAペプチドを、2つの異なる用量レベルで投与する。
【0183】
実験計画
被験物(例えば、本発明に記載のGRCAペプチド)およびコントロール/ビヒクル物を、観察期間として最低7日間離した3つのフェーズにおいて投与する。各フェーズは、以下の表に記載されるような、雌カニクイザルへの単回の経口強制投与からなる:
フェーズ1:
8頭の非未処置雌カニクイザルをITR Spare Monkey留置所から移し、以下のとおり4つの投薬群に割り当てる:
【0184】
【表3】
フェーズ1の投薬が完了した後、すべてのサルを33日間観察する。観察期間が終了したら、すべてのサルをITR Spare Monkey留置所に戻す。
【0185】
フェーズ2:
フェーズ1において先に使用したのと同じ8頭の非未処置雌カニクイザルをITR Spare Monkey留置所から移し、以下のとおり4つの投与群に割り当てる:
【0186】
【表4】
フェーズ2の投薬が完了した後、すべてのサルを最低7日間、観察する。
【0187】
投与の経路
経口の投与経路が、ヒトにおいて好ましい治療上の経路であるので、経口の投与経路を選択する。
【0188】
被験物およびコントロール/ビヒクル物の調製
被験物およびコントロール/ビヒクル物は、冷蒸留水(氷水浴中で維持)中で、投薬日に新しく調製する。所望の濃度を達成するために、十分量の被験物の粉末を、適切な量の蒸留水に加える。投薬製剤を単純に反転させることによって混合する。
【0189】
投薬製剤における被験物の濃度および安定性の解析
その製剤中の被験物の濃度および安定性の可能な確認のために、以下に記載されるように、各群の投薬の初日に、コントロール/ビヒクル物を含む各濃度の中央から代表的なサンプルを採取する。1日目において調製の直後にサンプルを回収し、そしてその日の投薬が完了した後に再度サンプルを回収し、20mLスクリューキャップバイアルにおいて凍結保存する(名目上約80℃)。そして、投薬が完了した後できるだけ速やかに、残存している投薬製剤バイアルをPharmacy Departmentに返す。
【0190】
群1:1日目の中央からの2つ組での1.5mL(投薬前および投薬後)。
【0191】
群2:1日目の中央からの2つ組での1.5mL(投薬前および投薬後)。
【0192】
群3:1日目の中央からの2つ組での1.5mL(投薬前および投薬後)。
【0193】
群4:1日目の中央からの2つ組での1.5mL(投薬前および投薬後)。
【0194】
すべてのサンプリング手順中、その製剤を氷水浴内で冷却した状態で維持する。
【0195】
サンプリングの前に最低15分間、その製剤を、スターバーを用いて絶え間なく撹拌する。
【0196】
解析のためにSponsorによって指名された研究室に発送するようにSponsorが依頼するまで、そのサンプルをITRにおいて冷凍して保持する(名目上約−80℃)。分析者および試験責任者によってそのサンプルがもはや必要でないといったん判断されると、そのサンプルは、処分され得る。これらのサンプルの処分は、生データに記録される。
【0197】
解析される場合、投薬製剤の報告が試験責任医師によって作成され(製剤解析)、最終的な報告に含めるためにITRに提供される。
【0198】
試験系
種/系統:カニクイザル(Macaca Fasicularis)
起源: orldwide Primates Inc.,
P.O.Box 971279
Miami,Florida,33187,USA
および
Covance Research Products Inc.
P.O.Box 549
Alice,Texas,78333,USA
研究におけるサルの総数:8頭の非未処置雌
体重の範囲: 処置開始時において2〜4kg開始時の年齢の範囲: 処置開始時において若年成体
順化期間: これらの動物はITRの予備のサル用留置所から移される。そして、それらは、その実験室の環境に十分に慣れると考えられる。
【0199】
実際の年齢および体重の範囲は、最終的な報告書に記述する。
【0200】
被験物およびコントロール/ビヒクル物の投与
被験物およびコントロール/ビヒクル物を、観察/休薬期間として最低7日間離した3つのフェーズにおいて、注射器に取り付けられた栄養管を用いて、経口強制投与によって投与する。各投薬セッションは、単回の経口強制投与からなる。すべての投薬体積を動物に確実に送達するために、投薬製剤を投与した直後に、その栄養管に3mLの逆浸透水を流す。投薬体積は、コントロールを含むすべての動物に対して10mL/kgである。各フェーズの1日目に各サルに実際に投与する体積は、各フェーズの1日目の体重を用いて算出される。
【0201】
経口投与中、投薬製剤を氷水浴内に置くことによって冷却した状態で維持する。
【0202】
その投薬製剤は、投薬を開始する前に最低15分間、撹拌プレート上に置かれていなければならないし、投薬手順の間ずっと、撹拌プレート上で維持されていなければならない。
【0203】
その投薬製剤は、調製の2時間以内に使用されなければならない。
【0204】
臨床所見
詳細な臨床実験日を除いて、以下に記載されるようにケージサイド(Cage−side)臨床的徴候(健康障害、行動の変化など)を記録するが、朝のケージサイド臨床的徴候は、詳細な臨床検査(DCE)によって置き換えられる。定期的なケージサイド臨床的徴候および詳細な検査中は、排泄される糞便の量、糞便の描写などに関して、糞便に対して特別な注意を払う。
【0205】
ケージサイド臨床的徴候は、以下のとおり行われる:
前処理期間中および7日間(最低)の観察期間中:1日3回(各回の間は最低3時間)。
【0206】
フェーズ1の投薬日:投薬前、投薬の2、4、6、8および24時間後。
【0207】
フェーズ2の投薬日:投薬前、投薬後の最初の4時間は絶え間なく、ならびに投薬の6、8および24時間後。
【0208】
フェーズ3の投薬日:投薬前、投薬後の最初の4時間は絶え間なく、ならびに投薬の6、8および24時間後。
【0209】
各サルの詳細な臨床検査は、動物を移動させるときに1回、およびその後1週間に1回行う。
【0210】
臨床獣医師または臨床獣医師の監視下で働く技術者によって動物が検査され、その動物の健康状態が、さらなる評価を正当化するために判断される。いったん試験責任者から同意が得られると、獣医師が推奨する任意の処置だけが行われる。可能である場合、Sponsorは、治療的な薬物の投与の前に相談される。
【0211】
移動させた日から研究の終了日まで1日1回、すべての動物について、体重を記録する。
【0212】
移動させた日から研究の終了日まで1日1回、すべての動物について、食餌の消費を記録する。
【0213】
食餌クッキーがケージ内に残っていないことを確実にするために、食餌消費を開始する前に毎日ケージを清掃する。12pmより前に7枚のクッキーをサルに与え、12pmの後に7枚のクッキーを与える。その日に与えたクッキーの総数の合計を記録する。
【0214】
翌朝、ケージ内に残されたクッキーの数を調べるために目視検査を行う。食餌ホッパー(food hopper)内またはトレイ上に残っている完全なクッキーの数を記録する。食べたクッキーの数を算出するために、残されていた完全なクッキーの数を与えたクッキーの総数から減算する。
【0215】
実施例8:腸管の分泌の授乳期マウスモデル(SUMIアッセイ)
腸管の分泌の授乳期マウスモデルを用いて、本明細書中に記載されるGCRAペプチドが腸管の分泌を増加させる能力についてGCRAペプチドを試験し得る。このモデルでは、GCRAペプチドを7〜9日齢の授乳期マウスに投与する。それらのマウスを屠殺した後、胃から盲腸までの消化管を切開する(「腸」)。残りの部分(「死体」)ならびにその腸の重量を測定し、腸と死体との重量の比を計算する。その比が0.09を超える場合、被験化合物は、腸管の分泌を増加させると結論づけることができる。このアッセイに対するコントロールとしては、野生型SP−304,STポリペプチドおよびZelnorm(登録商標)が挙げられ得る。フェニルベンゾキノン誘発性ライジングモデル PBQ誘導性ライジングモデルを用いることにより、本明細書中に記載されるGCRAペプチドの疼痛調節活性を評価することができる。このモデルは、Siegmundらによって報告されたものである(1957 Proc.Soc.Exp.Bio.Med.95:729−731)。簡潔には、被験化合物、例えば、GCRAペプチド、モルヒネまたはビヒクルを経口投薬した1時間後に、0.02%フェニルベンゾキノン(PBQ)溶液(12.5mL/kg)を腹腔内経路によってそのマウスに注射する。ストレッチおよびライジングの回数をPBQ注射の5分後から10分後に記録し、35〜40分後および60〜65分後にも数えることにより、速度論的評価が提供され得る。それらの結果は、ストレッチおよびライジングの回数(平均値±SEM)ならびにビヒクル処置群の平均値から計算される侵害受容性閾値の変分に関するパーセンテージとして表わされる。処置群とコントロール群との間の任意の差異の統計的有意性は、SigmaStatソフトウェアを使用して、1元配置分散分析(P<0.05)後の残差分散を用いるDunnett検定によって判定される。
【0216】
実施例9:GCRAペプチドの薬物動態学的特性の測定
曝露されたマウス(本明細書中に記載されるGCRAペプチドを経口的または静脈内に投薬されたマウス)およびコントロールマウスの全血から血清サンプルを抽出し、次いで、さらに処理することなく、インライン固相抽出(SPE)カラム(Waters Oasis HLB 25μmカラム,2.0×15mm直接接続)上に直接注射する(10mL)。そのSPEカラム上のサンプルを5%メタノール、95%dH
2O溶液で洗浄し(2.1mL/分,1.0分)、次いで、分析用カラム(Waters Xterra MS C8 5μm ISカラム,2.1×20mm)上の逆転した流路にそのSPEカラムを設置させるバルブスイッチを用いて、0分析用カラム上に負荷する。逆相勾配(移動相A:dH
2O中の10mM水酸化アンモニウム、移動相B:80%アセトニトリルおよび20%メタノール中の10mM水酸化アンモニウム;最初の3分間は20%B、次いで、4分間にわたって95%Bまで増加させ、そして25分間にわたって保持、すべて0.4mL/分という流速)を用いて、上記サンプルを分析用カラムから溶出する。9.1分において、1分間にわたって勾配を20%Bの初期条件に戻す。ポリペプチドを、分析用カラムから溶出し、トリプル四重極(triple−quadrapole)質量分析(MRM,764(+2電荷状態)>182(+1電荷状態)Da;コーン電圧=30V;衝突=20eV;親分解能(parent resolution)=基準ピークにおける2Da;娘分解能(daughter resolution)=基準ピークにおける2Da)によって検出する。調製された既知量の化学合成ポリペプチドを用い、同じ手順を用いてマウス血漿に注射された検量線と比較することによって、機械の反応を濃度単位に変換する。
【0217】
同様に、LCMS法を用いて、ラットにおいて薬物動態学的特性を測定する。Waters Oasis MAX96ウェル固相抽出(SPE)プレートを用いて、GCRAペプチドを含むラット血漿サンプルを抽出する。200μLの体積のラット血漿を、準備されたSPEプレートのウェルにおいて、200μLの
13Cg、
15N標識ポリペプチドと混合する。15mmHg真空によってその固定相を通ってそれらのサンプルを取り出す。すべてのサンプルを200μLの2%水酸化アンモニウム水溶液ですすいだ後、200μLの20%メタノール水溶液ですすぐ。それらのサンプルを連続的な100μL体積の5/20/75ギ酸/水/メタノールおよび100μLの5/15/80ギ酸/水/メタノールで溶出する。それらのサンプルを窒素下で乾燥し、100μLの20%メタノール水溶液に再懸濁する。Waters 2777オートサンプラーを備えるWaters 1525バイナリーポンプに接続されたWaters Quattro Micro質量分析計によって、サンプルを解析する。40μLの体積の各サンプルをThermo Hypersil GOLD C18カラム(2.1×50mm,5um)上に注射する。アセトニトリルおよび0.05%トリフルオロ酢酸を含む水を用いる3分間にわたる勾配によってポリペプチドを溶出する。例えば、764>182または682>136という質量の移行を用いて、複数反応モニタリング(MRM)モードにおいてQuattro Micro質量分析計を作動させる。この方法を用いて、ポリペプチドを10mg/kgでラットに経口的およびIVで投薬する。曲線下面積およびバイオアベイラビリティ(bioavailabilty)を含む薬物動態学的特性を測定する。
【0218】
実施例10:利尿およびナトリウム排泄増加に対する利尿関連の実験の効果
本明細書中に記載されるGCRAペプチドの、利尿およびナトリウム排泄増加に対する効果は、WO06/001931(実施例6(p.42)および8(p.45))に記載されている方法と同様の方法を用いて測定され得る。簡潔には、本明細書中に記載されるポリペプチド/アゴニスト(180pmol)を5つの麻酔下のマウスまたは霊長類の群に60分間にわたって注入する。推定されるラット血漿体積を10mLと仮定すると、注入速度は、約3pmol/mL/分である。注入前の約40分間、注入中および注入後の約50分間にわたって、血圧、尿産生およびナトリウム排出をモニターすることにより、利尿およびナトリウム排泄増加に対するGCRAペプチドの効果を測定する。比較のために、5匹のラットのコントロール群に通例の食塩水を注入する。尿およびナトリウムの排出を評価し得る。投薬の反応もまた測定し得る。本明細書中に記載されるポリペプチド/GC−Cアゴニストをマウスまたは霊長類に60分間にわたって静脈内注入する。ポリペプチド/GC−Cアゴニスト注入が終了した後、最大180分まで30分間隔で尿を回収し、各回収間隔について、尿の体積、ナトリウム排出およびカリウム排出を測定する。血圧を連続的にモニターする。各用量について、尿の体積、ナトリウムおよびカリウムの排出に対する用量反応の関連性を判定し得る。そのポリペプチド/GC−アゴニストの血漿濃度もまた、iv注入の前および後において測定する。
【0219】
マウスまたは霊長類の利尿実験:適切なレベルの麻酔が達成されるとすぐに、滅菌されたポリウレタンカテーテルを尿道に挿入し、尿道/カテーテル接合部に1〜2滴の獣医用の結合接着剤を適用して、固定する。次いで、静脈内経路または腹腔内経路を介して、動物にビヒクルまたは被験物のいずれかを投薬する。動物が意識を回復し、1〜5時間にわたって排泄した尿の体積を各ラットについて定期的に記録する。
【0220】
参考文献
【0221】
【数1】
【0222】
【数2】