【実施例2】
【0046】
第2のHARQプロセス量指示情報は、サブフレーム構成情報を含み得る。このとき、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定するステップは、第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成情報に従って、第2のHARQプロセス量を判定するステップを含む。サブフレーム構成情報はさらに、基地局がいつUEとのデータ通信を実行するかに従ったHARQタイミング関係をUEに示すために使用される。したがって、UEは、サブフレーム構成情報に従って第2のHARQプロセス量を判定することができ、サブフレーム構成情報に従って、基地局とのデータ通信がいつ実行されるかに従ったHARQタイミング関係をさらに判定することができる。
【0047】
LTEシステムは、物理層HARQ技術をサポートし、ここで、各データ送信に対して、データ受信側は、データが正しく受信されるかどうかを判定するために、返答情報をデータ送信側にフィードバックする必要がある。LTEシステムにおいて、ダウンリンクデータ送信では、HARQタイミング関係は、ダウンリンクデータ送信と、アップリンク返答情報の送信との間のタイミング関係、すなわち、ダウンリンクデータ送信の後でどのサブフレームにアップリンク返答情報の送信が現れるかを指し、アップリンクデータ送信では、HARQタイミング関係は、アップリンクデータ送信とダウンリンク返答情報の送信との間のタイミング関係と、ダウンリンク返答情報の送信とアップリンクデータ再送信との間のタイミング関係とを含む。
【0048】
たとえば、基地局がUEに対して異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションを構成するとき、主要なコンポーネントキャリアがサブフレーム構成1を採用し、二次的なコンポーネントキャリアがサブフレーム構成3を採用し、基地局がサブフレーム構成3を使用することによって二次的なコンポーネントキャリア上でUEとのデータ通信を実行すると、仮定する。二次的なコンポーネントキャリア上で行われるダウンリンクデータ送信では、対応するアップリンク返答情報が主要なコンポーネントキャリアにフィードバックされ、サブフレーム構成3に対して規定されたHARQタイミング関係が継続的に使用される場合、サブフレーム4でフィードバックされることになる二次的なコンポーネントキャリアに関するアップリンク返答情報は、フィードバックされ得ず、それは、サブフレーム4が主要なコンポーネントキャリア上のダウンリンクサブフレームであるからである。この問題を解決するために、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成とは異なるサブフレーム構成を有する二次的なコンポーネントキャリアでは、サブフレーム構成情報が追加でUEのために通知され得る。たとえば、追加されるサブフレーム構成情報はサブフレーム構成5を示し、この情報は、基地局が二次的なコンポーネントキャリア上でUEとのダウンリンクデータ通信をいつ実行するかに従ったHARQタイミング関係をUEに示すために使用され、サブフレーム構成5によって規定されるHARQタイミング関係に従って、すべてのアップリンク返答情報がサブフレーム2でフィードバックされ、主要なコンポーネントキャリア上のサブフレーム2はアップリンクサブフレームでもあるので、二次的なコンポーネントキャリア上のダウンリンクデータ送信のアップリンク返答情報が主要なコンポーネントキャリアでフィードバックされ得ないという問題を回避する。
【0049】
別の例では、基地局が、たとえば
図2に示されるように、UEに対してTDDサブフレーム構成の動的な再構成の機能を有効化する場合、基地局は、SIB1を通じてサブフレーム構成1をUEに通知し、RRCメッセージを通じて、サブフレーム3、サブフレーム4、サブフレーム8、およびサブフレーム9が動的なサブフレームとして設定されることをUEに通知し、各々の動的なサブフレームは、サービス要件に従って、ダウンリンクデータ送信のために(すなわち、ダウンリンクサブフレームとして使用される)、またはアップリンクデータ送信のために(すなわち、アップリンクサブフレームとして使用される)、動的に使用され得る。ある例としてダウンリンクデータ送信をさらに使用すると、サブフレーム構成1によって規定されるHARQタイミング関係によれば、アップリンク返答情報がフィードバックされる必要があるので、サブフレーム3およびサブフレーム8はダウンリンクサブフレームとして動的に使用され得ないが、このときサブフレーム3およびサブフレーム8はアップリンクデータを何ら有さないことがあるので、動的なサブフレームの再構成によりもたらされる利益を完全には得ることができない。この問題を解決するために、基地局は追加で、サブフレーム構成情報をUEに通知することができる。たとえば、追加されるサブフレーム構成情報はサブフレーム構成2を示し、この情報は、基地局がUEとのダウンリンクデータ通信をいつ実行するかに従ったHARQタイミング関係をUEに示すために使用され、サブフレーム構成2によって規定されるHARQタイミング関係に従って、すべてのアップリンク返答情報が、動的なサブフレームでフィードバックされることなくサブフレーム2およびサブフレーム7でフィードバックされ、動的なサブフレームが、アップリンクサービスとダウンリンクサービスの要件に従って、全体がダウンリンクデータ送信またはアップリンクデータ送信のために動的に使用され得ることを確実にする。
【0050】
前述の例では、異なるサブフレーム構成が、ダウンリンクデータ送信およびアップリンクデータ送信に対してそれぞれ通知されてよく、これらのサブフレーム構成は、ダウンリンクデータ送信に対するHARQタイミング関係およびアップリンクデータ送信に対するHARQタイミング関係をそれぞれ示すために使用されることにも、留意されたい。
【0051】
SIB1を通じて通知される既存のサブフレーム構成、および、TDDサブフレーム構成の動的な再構成において実際に使用されるサブフレーム構成(動的なサブフレームの使用条件に従って決定される、または、新たに導入されたシグナリングを通じて基地局によって直接通知される)以外に、通知されるサブフレーム構成情報は、基地局がUEとのデータ通信をいつ実行するかに従ったHARQタイミング関係をUEに示すために、UEに対して新たに追加され使用されて、このことは、進んだ機能的特徴を採用することによって、基地局との通信を実行する際にUEをより良好にサポートし得る。
【0052】
好ましくは、サブフレーム構成情報は、Table 1(表1)に記載されるサブフレーム構成の1つである。このとき、新たに追加されたサブフレーム構成情報に対応するサブフレーム構成は、SIB1で通知されるサブフレーム構成(すなわち、第1のHARQプロセス量指示情報で示されるサブフレーム構成)とは異なっていてよく、SIB1で通知されるサブフレーム構成と同じであってもよく、ここで、違いは、新たに追加されるサブフレーム構成情報が、基地局がUEとのデータ通信をいつ実行するかに従ったHARQタイミング関係をUEに示し、UEとのデータ通信が実行されるときに第2のHARQプロセス量を判定するために使用される、という点にある。このとき、基地局がUEとのデータ通信を実行するときに実際に使用されるサブフレーム構成は、SIB1で通知されるサブフレーム構成、または、TDDサブフレーム構成の動的な再構成で実際に使用されるサブフレーム構成であってよい。第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成情報は、データ送信において実際に使用されるサブフレーム構成を示すために使用される代わりに、基地局がUEとのデータ通信をいつ実行するかに従ったHARQタイミング関係をUEに示すために使用され、SIB1を通じて通知されるサブフレーム構成(すなわち、第1のHARQプロセス量指示情報)は、初期バージョンのUEに対する後方互換性を提供し、進んだ機能的特徴を採用しない進化型UEとのデータ通信を実行するために使用されるということが、理解され得る。したがって、本発明の実施形態において第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成情報は、第1のHARQプロセス量指示情報とは異なる目的および使用法を有する。
【0053】
この実施形態では、第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成情報を通知することによって、UEは、実際のサブフレーム構成が変更され得るときに、実際に使用されるサブフレーム構成とは独立のHARQタイミング関係を判定し、それによって、進んだ機能的特徴を採用することによって基地局との通信を実行する際にUEをより良好にサポートする。TDDサブフレーム構成の動的な再構成が採用される場合、基地局は、合計で3つのタイプのサブフレーム構成情報をUEに示し、ここで、1つは、SIB1を通じて通知されるサブフレーム構成(すなわち、第1のHARQプロセス量指示情報)であり、1つは、データ送信に実際に使用されるサブフレーム構成であり、もう1つは、本発明の実施形態で説明される第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成情報である。SIB1を通じて通知されるサブフレーム構成は、初期バージョンのUEに対する後方互換性を提供し、進んだ機能的特徴を採用しない進化型UEとのデータ通信を実行するために使用され、データ送信において実際に使用されるサブフレーム構成は、ワイヤレスフレーム中の各サブフレームがアップリンクデータ送信に使用されるかダウンリンクデータ送信に使用されるかを判定するために使用され、第2のHARQプロセス量指示情報に含まれる第2のサブフレーム構成情報は、基地局がUEとのデータ通信をいつ実行するかに従ったHARQタイミング関係をUEに示すために使用される。このとき、基地局とUEの両方が、第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成情報によって示されるサブフレーム構成に対応するHARQタイミング関係と、HARQプロセス量との助けによって、データ通信を実行することができる。たとえば、TDDサブフレーム構成の動的な再構成では、例として
図2を使用することによって、SIB1は、サブフレーム構成1、すなわち「DSUUDDSUUD」を通知し、UEはさらに、RRCメッセージを通じて、サブフレーム3、サブフレーム4、サブフレーム8、およびサブフレーム9が動的なサブフレームとして設定されることを通知される。このとき、PDSCH HARQの設計は、すべての動的なサブフレームがダウンリンクサービス送信のために使用される極端な場合、すなわち「DSUDDDSUDD」を考慮する必要がある。基地局は、RRCメッセージを通じて、第2のHARQプロセス量指示情報がPDSCH HARQのために使用されることをUEに通知することができ、ここで、第2のHARQプロセス量指示情報はサブフレーム構成2、すなわち「DSUDDDSUDD」を示す。ある例として
図3を使用することによって、SIB1はサブフレーム構成1を通知し、UEはさらに、RRCメッセージを通じて、データ送信において実際に使用されるサブフレーム構成が、順番に、サブフレーム構成0、サブフレーム構成2、サブフレーム構成1、およびサブフレーム構成4であることを通知される。このとき、PDSCH HARQ設計は、すべての可能性のある実際に使用されるサブフレーム構成、すなわちPDSCH HARQを考慮する必要があり、サブフレーム構成0、サブフレーム構成2、サブフレーム構成1、およびサブフレーム構成4を総合的に考慮した後で、UEは、RRCメッセージを通じて、第2のHARQプロセス量指示情報がPDSCH HARQのために使用されることを通知されてよく、ここで、第2のHARQプロセス量指示情報はサブフレーム構成5を示す。異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションでは、例として
図4を使用することによって、主要なコンポーネントキャリアはサブフレーム構成2を使用し、二次的なコンポーネントキャリアはサブフレーム構成1を使用し、二次的なコンポーネントキャリア上でのPDSCH送信では、そのアップリンク返答情報は主要なコンポーネントキャリア上で送信される。このとき、UEは、RRCメッセージを通じて、サブフレーム構成5が二次的なコンポーネントキャリアPDSCH HARQのために使用されることを通知されてよく、すなわち、このとき、二次的なコンポーネントキャリアに対して、基地局は、二次的なコンポーネントキャリアの第1のHARQプロセス量指示情報がサブフレーム構成1であることをUEに通知することができ、RRCメッセージを通じて、二次的なコンポーネントキャリアの第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成情報がサブフレーム構成5であることをUEに通知することができる。同様に、FDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションのために、たとえば、FDDキャリアは主要なコンポーネントキャリアであり、TDDキャリアは二次的なコンポーネントキャリアであり、二次的なコンポーネントキャリアでは、基地局はまた、RRCメッセージを通じて、サブフレーム構成0が二次的なコンポーネントキャリアPDSCH HARQのために使用されること、すなわち、二次的なコンポーネントキャリアの第2のサブフレーム構成情報がサブフレーム構成0であることをUEに通知することができる。
【0054】
システムメッセージを通じて通知されるサブフレーム構成、および、TDDサブフレーム構成の動的な再構成におけるデータ送信で実際に使用されるサブフレーム構成以外に、基地局によって通知され新たにUEのために追加された、第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成情報を通じて、基地局は、第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成に対応するHARQタイミング関係と、対応する第2のHARQプロセス量とに基づいて、UEとのデータ送信を実行することができ、これによって、TDDサブフレーム構成の動的な再構成、異なるサブフレーム構成を有するキャリアのアグリゲーション、およびFDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションを効果的にサポートすることが、理解され得る。
【0055】
この例は、第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成情報のみに対するサブフレーム構成情報の機能および効果を分析するが、第2のHARQプロセス量指示情報が本発明の実施形態の別の例における実装の方式を含む場合、第2のHARQプロセス量指示情報の機能および効果は、サブフレーム構成情報の機能および効果と同じであり、本明細書では繰り返し説明されないことに留意されたい。
【実施例4】
【0057】
第2のHARQプロセス量指示情報は、TDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報、または、FDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報を含む。
【0058】
第2のHARQプロセス量指示情報がTDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報である場合、TDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報は、TDDサブフレーム構成の動的な再構成を有効にすることをUEに通知する情報である。この例では、TDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報は、独立のシグナリングを通じて通知されてよく、TDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報は、従来技術において存在するシグナリングを使用することによって表され得る。たとえば、動的なサブフレーム設定情報が、TDDサブフレーム構成の動的な再構成を有効にすることを表すために使用されてよく、UEが動的なサブフレーム設定情報を受信すると、UEは、TDDサブフレーム構成の動的な再構成が有効にされたことを知ることができ、または、システムメッセージを通じて通知されるサブフレーム構成以外に、データ送信によって実際に使用され新たなシグナリングを通じて通知される追加のサブフレーム構成情報が、TDDサブフレーム構成の動的な再構成を有効にすることを表すために使用され得る(すなわち、TDDサブフレーム構成の動的な再構成を実施するための前述の別の方法においてデータ送信により実際に使用されるサブフレーム構成Xを通知するために使用されるシグナリング)。このとき、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定するステップは、第2のHARQプロセス量指示情報に従って、事前に定義された値として第2のHARQプロセス量を判定するステップを含む。好ましくは、事前に定義される値は8以上であり、または4に等しい。以下の事前に定義される値は、ここでの事前に定義される値と同じであり、繰り返し説明されない。M
limitは8という値を有する定数なので、このとき、式(1)はさらに簡略化され得る。たとえば、事前に定義される値が8である場合、すなわち、M
DL_HARQ = 8である場合、式(1)は次のように簡略化され得る。
【0059】
【数2】
【0060】
または、
第2のHARQプロセス量指示情報がTDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報を含む場合、TDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報は、動的なサブフレーム設定情報またはデータ送信において実際に使用されるサブフレーム構成情報を含み、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定するステップは、動的なサブフレーム設定情報、または、TDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報に含まれるデータ送信において実際に使用されるサブフレーム構成情報の組合せに従って、第2のHARQプロセス量とすべてのサポートされる動的なサブフレーム設定との間の事前に記憶されている対応付けを探すことによって、または、第2のHARQプロセス量と使用される可能性があるサブフレーム構成情報のすべての組合せとの間の事前に記憶されている対応付けを探すことによって、第2のHARQプロセス量を判定するステップを含み得る。データ送信において実際に使用されるサブフレーム構成情報の組合せは、使用される可能性のあるサブフレーム構成の組合せに含まれるサブフレーム構成情報、または実際に使用されるサブフレーム構成のサブフレーム構成情報を含む。第2のHARQプロセス量は、ダウンリンクHARQプロセスの最大の数および/またはアップリンクHARQプロセスの最大の数を含む。対応付けは、事前に定義された表を通じて、基地局およびUEに記憶され得る。プロトコルにおいて、表は事前に定義されていてよく、ここで、すべてのサポートされる動的なサブフレーム設定が表に載せられており、サポートされる第2のHARQプロセス量は、各タイプの動的なサブフレーム設定に対して規定される。たとえば、
図2に示される動的なサブフレーム設定、すなわち、サブフレーム3、サブフレーム4、サブフレーム8、およびサブフレーム9が動的なサブフレームとして設定されるサブフレーム設定に対して、ダウンリンクHARQプロセスの最大の数が10でありアップリンクHARQプロセスの最大の数が7であることが、表において規定され得る。または、プロトコルにおいて、表は事前に定義されていてよく、ここで、使用される可能性のあるサブフレーム構成のすべての組合せが表に載せられており、サポートされる第2のHARQプロセス量は、各タイプの使用される可能性のあるサブフレーム構成の組合せに対して規定される。たとえば、
図3に示されるサブフレーム構成の組合せ、すなわち、実際に使用されるサブフレーム構成Xがサブフレーム構成0、サブフレーム構成1、サブフレーム構成2、およびサブフレーム構成4の組合せであり得る組合せに対して、ダウンリンクHARQプロセスの最大の数が15でありアップリンクHARQプロセスの最大の数が7であることが、表において規定され得る。TDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報において通知される、すべての使用される可能性のあるサブフレーム構成の組合せは、直接、すべての使用される可能性のあるサブフレーム構成に含まれるサブフレーム構成情報であってよく、実際に使用されるサブフレーム構成の組合せのインデックスであってもよく、組合せに含まれるサブフレーム構成情報はそのインデックスを通じて取得され得る。すべての使用される可能性のあるサブフレーム構成は、すべての使用される可能性のあるサブフレーム構成の組合せを構成し、すべての使用される可能性のあるサブフレーム構成の組合せが、第2のHARQプロセス量に対応する。本明細書における組合せの意味は、これと同様である。
【0061】
第2のHARQプロセス量指示情報が異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報を含む場合、第2のHARQプロセス量は、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量であり、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報は、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成を含み、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定するステップは、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報に従って事前に定義された値として判定するステップを含んでよく、二次的なコンポーネントキャリアは、主要なコンポーネントキャリアとは異なるサブフレーム構成を有する。
【0062】
または、
第2のHARQプロセス量指示情報が異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報を含む場合、第2のHARQプロセス量は、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量であり、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報は、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成を含み、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定するステップは、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報に従って、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、主要なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量と同じであるものとして判定するステップ、または、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、主要なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量と二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量のうちの大きい方として判定するステップ、または、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、主要なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量と二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量のうちの小さい方として判定するステップを含んでよく、二次的なコンポーネントキャリアは、主要なコンポーネントキャリアとは異なるサブフレーム構成を有し、主要なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量は、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量であり、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量は、二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量である。異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報は、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成を含む。
【0063】
または、
第2のHARQプロセス量指示情報が異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報を含む場合、第2のHARQプロセス量は、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量である。第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定するステップは、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報に含まれる、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成に従って、第2のHARQプロセス量と、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成のすべてのサポートされる組合せとの間の対応付けを探すことによって、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を判定するステップを含んでよく、二次的なコンポーネントキャリアは、主要なコンポーネントキャリアとは異なるサブフレーム構成を有する。プロトコルにおいて、この対応付けは事前に定義された表であってよく、ここで、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成と二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成のすべてのサポートされる組合せがその表に記載され、二次的なコンポーネントキャリア上でサポートされるHARQプロセス量は、サブフレーム構成の組合せの各タイプに対して規定される。対応付けは、事前に基地局およびUEに記憶され得る。二次的なコンポーネントキャリア上でサポートされるHARQプロセス量は、ダウンリンクHARQプロセスの最大の数および/またはアップリンクHARQプロセスの最大の数を含む。たとえば、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成がサブフレーム構成2であり、二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成がサブフレーム構成4である場合、二次的なコンポーネントキャリアのダウンリンクHARQプロセスの最大の数は15であり、二次的なコンポーネントキャリアのアップリンクHARQプロセスの最大の数は4であることが、表で規定され得る。複数の二次的なコンポーネントキャリアが主要なコンポーネントキャリアとは異なるサブフレーム構成を有する場合、各々の二次的なコンポーネントキャリアに対して、サポートされるHARQプロセス量は、表を参照することによって、二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成と主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成の組合せに従って取得され得る。主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成の、すべての前述のサポートされる組合せにおいて、データ送信および返答情報のフィードバックは、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションにおいて、それぞれ異なるコンポーネントキャリア上で実行され得る。たとえば、二次的なコンポーネントキャリア上で行われるダウンリンクデータ送信では、対応するアップリンク返答情報は主要なコンポーネントキャリアでフィードバックされる。したがって、第2のHARQプロセス量の設定は、主要なコンポーネントキャリアと二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成を、総合的に考慮する必要がある。
【0064】
第2のHARQプロセス量指示情報がFDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報を含む場合、第2のHARQプロセス量は二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量であり、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定するステップは、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、FDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報に従って事前に定義された値として判定するステップを含み得る。
【0065】
または、
第2のHARQプロセス量指示情報がFDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報である場合、第2のHARQプロセス量は二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量であり、FDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報はTDDキャリアのサブフレーム構成を含み、第2のHARQプロセス量指示情報に従ってHARQプロセス量を判定するステップは、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、FDDキャリアのHARQプロセス量と、TDDキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量のうちの大きい方として判定するステップ、または、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、FDDキャリアのHARQプロセス量と、TDDキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量のうちの小さい方として判定するステップを含み得る。または、第2のHARQプロセス量指示情報がFDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報である場合、第2のHARQプロセス量指示情報に従ってHARQプロセス量を判定するステップは、FDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報に従って、二次的なコンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合は、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量をFDDキャリアのHARQプロセス量として判定し、二次的なコンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合は、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量をTDDキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量として判定するステップを含み得る。FDDキャリアのHARQプロセス量は不変なので、FDDキャリアのHARQプロセス量は直接判定され得る。
【0066】
本発明の実施形態では、第2のHARQプロセス量指示情報をUEに送信することによって、基地局は、異なるHARQタイミング関係およびHARQプロセス量に基づいてUEとのデータ通信を実行することができ、これにより、異なる機能的特徴を採用するUEをより良好にサポートすることが可能になる。具体的には、TDDサブフレーム構成の動的な再構成、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーション、およびFDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションのような、進んだ機能的特徴により構成されるUEでは、基地局は、キャリア上のSIB1メッセージを通じて通知されるサブフレーム構成に対応するHARQタイミング関係とは異なるHARQタイミング関係を使用することによって、進んだ機能的特徴により構成されるUEと、より効果的にデータ通信を実行することができる。
【0067】
この実施形態はさらに基地局を提供し、ここでこの基地局は、本発明の前述の実施形態に従って、HARQをサポートするワイヤレス通信方法を実行することができる。
図6に示されるように、基地局は、送信モジュール601および処理モジュール602を含む。
【0068】
送信モジュール601は、第1のHARQプロセス量指示情報をUEに送信するように構成され、
処理モジュール602は、送信モジュール601がさらに第2のHARQプロセス量指示情報をUEに送信する場合に、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定し、判定された第2のHARQプロセス量に従って送信モジュール601を通じたUEとのデータ送信を実行するように構成される。
【0069】
処理モジュール602はさらに、送信モジュール601が第2のHARQプロセス量指示情報をUEに送信しない場合に、第1のHARQプロセス量指示情報に従って第1のHARQプロセス量を判定し、判定された第1のHARQプロセス量に従って送信モジュール601を通じたUEとのデータ送信を実行するように構成される。
【0070】
この実施形態では、処理モジュール602によって判定される第2のHARQプロセス量は、ダウンリンクHARQプロセスの最大の数M
DL_HARQ、またはアップリンクHARQプロセスの最大の数M
UL_HARQであり、
処理モジュールはさらに、HARQソフトバッファのサイズを計算し、ダウンリンクHARQプロセスの最大の数M
DL_HARQに従ってソフトバッファを分割し、分割されたソフトバッファおよび第2のHARQプロセス量に基づいてUEとのデータ送信を実行するように構成される。
【0071】
キャリアアグリゲーションの状況では、送信モジュール601は特に、少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対して、少なくとも1つのコンポーネントキャリアの第1のHARQプロセス量指示情報をUEに送信し、第2のHARQプロセス量指示情報がさらに送信される場合、少なくとも1つのコンポーネントキャリアの第2のHARQプロセス量指示情報をUEに送信するように構成され、
処理モジュールは、UEとのデータ送信を実行するとき、第2のHARQプロセス量に従って、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上でUEとのデータ送信を実行し、
少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、時分割複信TDDサブフレーム構成の動的な再構成の機能を有効化するコンポーネントキャリア、または、主要なコンポーネントキャリアとは異なるサブフレーム構成を有する二次的なコンポーネントキャリアである。
【0072】
この実施形態では、異なるサブフレーム構成を有するキャリアのアグリゲーションのために、複数のキャリア上でUEとの通信を同時に実行するとき、送信モジュール601は特に、各々の二次的なコンポーネントキャリアに対して、各々の二次的なコンポーネントキャリアの第2のHARQプロセス量指示情報をUEに送信するように構成され、ここで、二次的なコンポーネントキャリアは、主要なコンポーネントキャリアとは異なるサブフレーム構成を有する。
【0073】
送信モジュール601は特に、第1のシステム情報ブロックメッセージを通じて、第1のHARQプロセス量指示情報をUEに送信するように構成され、第1のHARQプロセス量指示情報は第1のシステム情報ブロックメッセージ中のサブフレーム構成情報であり、これは以下でも同じであり繰り返し説明されない。
【0074】
任意選択で、
送信モジュール601によって送信される第2のHARQプロセス量指示情報は第2のHARQプロセス量を含み、処理モジュール602は特に、第2のHARQプロセス量指示情報に含まれる第2のHARQプロセス量を第2のHARQプロセス量として判定するように構成され、または、
送信モジュール601によって送信される第2のHARQプロセス量指示情報はHARQタイミング関係を含み、処理モジュール602は特に、第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるHARQタイミング関係に従って第2のHARQプロセス量を判定するように構成され、または、
送信モジュール601によって送信される第2のHARQプロセス量指示情報はサブフレーム構成情報を含み、処理モジュール602は特に、第2のHARQプロセス量指示情報に含まれるサブフレーム構成情報に従って第2のHARQプロセス量を判定するように構成され、または、
送信モジュール601によって送信される第2のHARQプロセス量指示情報は時分割複信TDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報を含み、このとき、基地局はさらに、第2のHARQプロセス量に対して事前に定義された値を記憶するように構成される記憶モジュール603を含み、処理モジュール602は特に、TDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報に従って、第2のHARQプロセス量を記憶モジュール603に記憶された事前に定義された値として判定するように構成され、または、送信モジュール601によって送信されるTDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報は動的なサブフレーム設定情報を含み、基地局はさらに、第2のHARQプロセス量とすべてのサポートされる動的なサブフレーム設定との間の対応付けを記憶するように構成される記憶モジュール603を含み、処理モジュール602は特に、TDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報に含まれる動的なサブフレーム設定情報に従って、第2のHARQプロセス量と、記憶モジュール603に記憶されているすべてのサポートされる動的なサブフレーム設定との対応付けを探すことによって、第2のHARQプロセス量を判定するように構成され、または、送信モジュール601によって送信されるTDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報は、データ送信において実際に使用されるサブフレーム構成情報の組合せを含み、基地局はさらに、第2のHARQプロセス量と使用される可能性のあるサブフレーム構成情報のすべての組合せとの間の対応付けを記憶するように構成される記憶モジュール603を含み、処理モジュール602は特に、データ送信において実際に使用されTDDサブフレーム構成の動的な再構成の有効化情報に含まれるサブフレーム構成情報の組合せに従って、第2のHARQプロセス量と、記憶モジュール603に記憶されている使用される可能性のあるサブフレーム構成情報のすべての組合せとの間の対応付けを探すことによって、第2のHARQプロセス量を判定するように構成され、
または、
送信モジュール601によって送信される第2のHARQプロセス量指示情報は、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報を含み、第2のHARQプロセス量は二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量であり、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報は、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成を含み、二次的なコンポーネントキャリアは主要なコンポーネントキャリアとは異なるサブフレーム構成を有し、処理モジュール602は特に、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報に従って、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を記憶モジュール603に記憶されている事前に定義された値として判定するように構成され、このとき基地局はさらに第2のHARQプロセス量に対して事前に定義された値を記憶するように構成される記憶モジュール603を含み、または、二次的なコンポーネントキャリアのプロセス量を主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量として判定するように構成され、または、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量と二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量のうちの大きい方として判定するように構成され、または、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量と二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量のうちの小さい方として判定するように構成され、または、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報に含まれる、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成に従って、記憶モジュール603に記憶されている、第2のHARQプロセス量と、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成のすべてのサポートされる組合せとの間の対応付けを探すことによって、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を判定するように構成され、このとき基地局はさらに、第2のHARQプロセス量と、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成のすべてのサポートされる組合せとの間の対応付けを記憶するように構成される記憶モジュール603を含み、
または、
送信モジュール601によって送信される第2のHARQプロセス量指示情報は、FDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報を含み、第2のHARQプロセス量は二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量であり、FDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報はTDDキャリアのサブフレーム構成を含み、処理モジュール602は特に、FDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションの構成情報に従って、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を記憶モジュール603に記憶されている事前に定義された値として判定するように構成され、このとき基地局はさらに第2のHARQプロセス量に対して事前に定義された値を記憶するように構成される記憶モジュール603を含み、または、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、FDDキャリアのHARQプロセス量と、TDDキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量のうちの大きい方として判定するように構成され、または、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量を、FDDキャリアのHARQプロセス量と、TDDキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量のうちの小さい方として判定するように構成され、または、二次的なコンポーネントキャリアがTDDキャリアである場合、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量をFDDキャリアのHARQプロセス量として判定するように構成され、二次的なコンポーネントキャリアがFDDキャリアである場合、二次的なコンポーネントキャリアのHARQプロセス量をTDDキャリアのサブフレーム構成に従って判定されたHARQプロセス量として判定するように構成される。
【0075】
好ましくは、記憶モジュール603に記憶される事前に定義された値は8以上であり、または4に等しい。
【0076】
好ましくは、サブフレーム構成情報は、Table 1(表1)に記載される7つのタイプのサブフレーム構成の1つである。
【0077】
本発明の実施形態の一態様による方法では、基地局のモジュールが情報の授受および実行プロセスのような内容を実行することに留意されたい。具体的には、方法の実施形態の説明に対して参照を行うことができる。その上、基地局のこの実施形態は、前述の一態様による方法の実施形態と同じ考えに基づき、それによりもたらされる技術的効果は、本発明の方法の実施形態の技術的効果と同じである。特定の内容について、本発明の方法の実施形態の説明に対する参照を行うことができ、これは本明細書では繰り返し説明されない。
【0078】
別の態様では、本発明の別の実施形態はさらに、HARQをサポートするワイヤレス通信方法を提供する。
図7に示されるように、方法は次のステップを含む。
【0079】
ステップ701:基地局によって送信される第1のHARQプロセス量指示情報を受信する。
【0080】
このステップでは、第1のHARQプロセス量指示情報は、第1のシステム情報ブロックメッセージで搬送される、使用されることになるサブフレーム構成である。
【0081】
ステップ702:基地局によって送信される第2のHARQプロセス量指示情報がさらに受信される場合に、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定し、判定された第2のHARQプロセス量に基づいて基地局とのデータ送信を実行する。
【0082】
この実施形態はさらに、基地局によって送信される第2のHARQプロセス量指示情報が受信されない場合に、第1のHARQプロセス量指示情報に従って第1のHARQプロセス量を判定し、判定された第1のHARQプロセス量に従って基地局とのデータ送信を実行するステップを含み得る。
【0083】
第2のHARQプロセス量指示情報について、前述の実施形態の説明を参照することができ、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量をどのように判定するかということについても、前述の実施形態の対応する説明を参照することができ、これらは本明細書で繰り返し説明されない。
【0084】
この実施形態では、第2のHARQプロセス量はダウンリンクHARQプロセスの最大の数M
DL_HARQ、またはアップリンクHARQプロセスの最大の数M
UL_HARQであり、基地局とのデータ送信を実行する前に、この実施形態の方法はさらに、HARQソフトバッファのサイズを計算して、ダウンリンクHARQプロセスの最大の数M
DL_HARQに従ってソフトバッファを分割するステップを含んでよく、判定された第2のHARQプロセス量に従って基地局とのデータ送信を実行するステップは特に、分割されたソフトバッファおよび第2のHARQプロセス量に従って、基地局とのデータ送信を実行するステップを含む。
【0085】
この実施形態では、キャリアアグリゲーションの状況において、第1のHARQプロセス量指示情報を受信するステップおよび第2のHARQプロセス量指示情報を受信するステップは、
キャリアアグリゲーションの状況において、少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対して、第1のHARQプロセス量指示情報が少なくとも1つのコンポーネントキャリアの第1のHARQプロセス量指示情報であり、第2のHARQプロセス量指示情報が少なくとも1つのコンポーネントキャリアの第2のHARQプロセス量指示情報であり、
基地局とのデータ送信を実行するとき、第2のHARQプロセス量に従って、コンポーネントキャリア上で基地局とのデータ送信を実行するステップを含み、
少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、時分割複信TDDサブフレーム構成の動的な再構成の機能を有効化するコンポーネントキャリア、または、主要なコンポーネントキャリアとは異なるサブフレーム構成を有する二次的なコンポーネントキャリアである。
【0086】
本発明の実施形態では、基地局により送信される第2のHARQプロセス量指示情報を受信することによって、UEは、異なるHARQタイミング関係およびHARQプロセス量を使用することによって、基地局とのデータ通信を実行することができる。
【0087】
加えて、LTE TDDシステムでは、データ送信はスケジューリングに基づき、データ送信のスケジューリング情報(たとえば、リソース割振りおよびデータ送信フォーマットのような情報)はダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)で搬送され、DCIは、現在のデータ送信によって使用されるHARQプロセスの数を示す4ビットのHARQプロセス数フィールドを含む。ある例としてサブフレーム構成0を通知するシステムメッセージを使用することによって、Table 2(表2)から、ダウンリンクHARQプロセスの最大の数が4であることを理解でき、このとき、UEがDCIを受信し、決定を通じて4ビットのHARQプロセス数フィールドを取得した後で、UEは、値が0から3の間にある場合にのみ、HARQプロセス数フィールドの値を有効なものとして見なし、値が4から15の間にある場合は、HARQプロセス数フィールドの値を無効なものとして見なし、対応するデータを受信または送信しない。本発明の実施形態では、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定するとき、DCI中のHARQプロセス数フィールドは、第2のHARQプロセス量指示情報に従って判定されるHARQプロセス量を使用することによって決定される必要がある。第2のHARQプロセス量指示情報が送信されず、HARQプロセス量が第1のHARQプロセス量指示情報に従って判定されるとき、DCI中のHARQプロセス数フィールドは、第1のHARQプロセス量指示情報に従って判定されるHARQプロセス量を使用することによって決定される。
【0088】
本発明の実施形態では、基地局により送信される第2のHARQプロセス量指示情報を受信することによって、UEは、異なるHARQタイミング関係およびHARQプロセス量を使用することによって、基地局とのデータ通信を実行し、それに従ってDCI中のHARQプロセス数フィールドを決定することができる。具体的には、TDDサブフレーム構成の動的な再構成、異なるサブフレーム構成を有するTDDキャリアのアグリゲーション、およびFDDキャリアとTDDキャリアのアグリゲーションのような、進んだ機能的特徴により構成されるUEでは、データ通信は、キャリア上のSIB1メッセージを通じて通知されるサブフレーム構成に対応するHARQタイミング関係とは異なるHARQタイミング関係を使用することによって、基地局により実行され得る。
【0089】
前述の別の実施形態で提供される方法に基づいて、この実施形態はさらにユーザ装置を提供し、このユーザ装置は、本発明の前述の別の実施形態のHARQをサポートするワイヤレス通信方法を実行することができる。
図8に示されるように、ユーザ装置は、受信モジュール801および処理モジュール802を含む。
【0090】
受信モジュール801は、基地局によって送信される第1のハイブリッド自動再送要求HARQプロセス量指示情報を受信するように構成され、
処理モジュール802は、受信モジュール801がさらに基地局により送信される第2のHARQプロセス量指示情報を受信する場合に、第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量を判定し、判定された第2のHARQプロセス量に基づいて受信モジュール801を通じた基地局とのデータ送信を実行するように構成される。
【0091】
その上、処理モジュール802はさらに、受信モジュール801が基地局によって送信される第2のHARQプロセス量指示情報を受信しない場合に、第1のHARQプロセス量指示情報に従って第1のHARQプロセス量を判定し、判定された第1のHARQプロセス量に従って受信モジュール801を通じた基地局とのデータ送信を実行するように構成される。
【0092】
この実施形態では、処理モジュール802によって判定される第2のHARQプロセス量は、ダウンリンクHARQプロセスの最大の数M
DL_HARQ、またはアップリンクHARQプロセスの最大の数M
UL_HARQであり、
処理モジュール802はさらに、HARQソフトバッファのサイズを計算し、ダウンリンクHARQプロセスの最大の数M
DL_HARQに従ってソフトバッファを分割し、分割されたソフトバッファおよび第2のHARQプロセス量に基づいて基地局とのデータ送信を実行するように構成される。
【0093】
この実施形態において、キャリアアグリゲーションの状況では、受信モジュールは特に、少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対して、基地局によって送信される少なくとも1つのコンポーネントキャリアの第1のHARQプロセス量指示情報を受信するように構成され、第2のHARQプロセス量指示情報がさらに受信される場合、受信モジュールによって受信される第2のHARQプロセス量指示情報が少なくとも1つのコンポーネントキャリアの第2のHARQプロセス量指示情報であり、
処理モジュールは、基地局とのデータ送信を実行するとき、第2のHARQプロセス量に従って、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上で基地局とのデータ送信を実行し、
少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、TDDサブフレーム構成の動的な再構成の機能を有効化するコンポーネントキャリア、または、主要なコンポーネントキャリアとは異なるサブフレーム構成を有する二次的なコンポーネントキャリアである。
【0094】
この実施形態では、異なるサブフレーム構成を有するキャリアのアグリゲーションのために、受信モジュール801は特に、基地局が複数のキャリア上でユーザ装置UEとの通信を同時に実行するとき、各々の二次的なコンポーネントキャリアのために基地局によってUEに送信される各々の二次的なコンポーネントキャリアに関する第2のHARQプロセス量指示情報をそれぞれ受信するように構成され、二次的なコンポーネントキャリアは主要なコンポーネントキャリアとは異なるサブフレーム構成を有する。
【0095】
受信モジュール801によって受信される第2のHARQプロセス量指示情報について、前述の実施形態の説明を参照することができ、処理モジュール802が第2のHARQプロセス量指示情報に従って第2のHARQプロセス量をどのように判定するかということについても、前述の実施形態の対応する説明を参照することができ、これらは本明細書で繰り返し説明されない。ある要件に従って、ユーザ装置はさらに、第2のHARQプロセス量に対して事前に定義された値を記憶するように構成される、または、第2のHARQプロセス量とすべてのサポートされる動的なサブフレーム設定との間の対応付けを記憶するように構成される、または、第2のHARQプロセス量と使用される可能性のあるサブフレーム構成情報のすべての組合せとの間の対応付けを記憶するように構成される、または、第2のHARQプロセス量と、主要なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成および二次的なコンポーネントキャリアのサブフレーム構成のすべてのサポートされる組合せとの間の対応付けを記憶するように構成される、記憶モジュール803を含み得る。具体的には、記憶モジュール603を参照することができる。
【0096】
その上、処理モジュール802はさらに、受信モジュール801がさらに基地局によって送信される第2のHARQプロセス量指示情報を受信する場合、第2のHARQプロセス量に従って、ダウンリンク制御情報DCI中のHARQプロセス数フィールドを決定するように構成される。
【0097】
本発明の別の実施形態による方法では、ユーザ装置のモジュールが情報の授受および実行プロセスのような内容を実行することに留意されたい。具体的には、方法の実施形態の説明に対して参照を行うことができる。その上、ユーザ装置の実施形態は、前述の方法の実施形態の方法の実施形態と同じ考えに基づき、それによりもたらされる技術的効果は、本発明の方法の実施形態の技術的効果と同じである。特定の内容について、本発明の方法の実施形態の説明に対する参照を行うことができ、これは本明細書では繰り返し説明されない。
【0098】
ユーザ装置および基地局の実施形態では、機能モジュールの分割は例にすぎず、実際の適用において、要件に従って、たとえば、対応するハードウェアの構成要件またはソフトウェアの実装の便宜を考慮して、機能が実装のために異なる機能モジュールに割り振られてよく、すなわち、ユーザ装置および基地局の内部構造は、上で説明された機能のすべてまたは一部を実装するために、異なる機能モジュールに分割される。その上、実際の適用では、この実施形態における対応する機能モジュールは、対応するハードウェアによって実装されてよく、対応するソフトウェアを実行する対応するハードウェアによって実装されてもよい。たとえば、送信モジュールは、送信モジュール、たとえば送信機の機能を実行するハードウェアであってよく、一般的なプロセッサ、または、機能を実装するための対応するコンピュータプログラムを実行することが可能な別のハードウェアデバイスであってもよい。別の例では、処理モジュールは、処理モジュール、たとえばプロセッサの機能を実行するハードウェアであってよく、機能を実装するための対応するコンピュータプログラムを実行することが可能な別のハードウェアデバイスであってもよい。さらに別の例では、受信モジュールは、受信モジュール、たとえば受信機の機能を実行するハードウェアであってよく、一般的なプロセッサ、または、機能を実装するための対応するコンピュータプログラムを実行することが可能な別のハードウェアデバイスであってもよい。(前述の説明の原則は、この明細書で提供されるすべての実施形態に当てはまり得る。)
【0099】
その上、本発明のある実施形態はさらに、HARQをサポートするワイヤレス通信システムを提供し、このシステムは、前述の実施形態で説明されたユーザ装置および基地局を含む。ユーザ装置および基地局の具体的な構成および機能については、前述の実施形態を参照することができ、本明細書では繰り返し説明されない。
【0100】
実施形態の方法のステップのすべてまたは一部は、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施され得ることを、当業者は理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、記憶媒体は、読取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光学ディスクを含み得る。
【0101】
本発明の実施形態において提供される方法、ユーザ装置、および基地局が、詳細に説明される。原理を説明するために具体的な例が使用され、本発明の実装の方式は具体的な例を通じて説明される。本発明の実施形態についての説明は単に、本発明の方法および中核的な着想の理解を助けるために使用される。当業者は、本発明の着想に従って、具体的な実装の方式および適用範囲に関して、本発明に対する変更を加えることができる。したがって、本明細書で説明される内容は、本発明に対する限定として解釈されるべきではない。