(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6034486
(24)【登録日】2016年11月4日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
G06T 3/00 20060101AFI20161121BHJP
H04N 1/387 20060101ALI20161121BHJP
G06T 11/80 20060101ALI20161121BHJP
G06F 3/0484 20130101ALI20161121BHJP
【FI】
G06T3/00 700
H04N1/387
G06T11/80 E
G06F3/0484 150
【請求項の数】13
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-511018(P2015-511018)
(86)(22)【出願日】2013年4月10日
(86)【国際出願番号】JP2013060848
(87)【国際公開番号】WO2014167675
(87)【国際公開日】20141016
【審査請求日】2015年6月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 晃司
【審査官】
岡本 俊威
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−180267(JP,A)
【文献】
特開2012−238098(JP,A)
【文献】
特表2008−521067(JP,A)
【文献】
特開2009−265835(JP,A)
【文献】
特開2005−311926(JP,A)
【文献】
特開2007−166009(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 3/00 − 3/40
G06T 11/80
H04N 1/387
G06F 3/048− 3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の画像と、四角形の選択枠とを表示画面の表示領域に表示する表示処理手段であって、入力手段からの入力に応じて前記選択枠を変形し、前記変形によって移動される選択枠上の第1の点の位置に応じて前記第1の画像を縮小または拡大する、表示処理手段
を具備し、
前記表示処理手段は、前記第1の点と前記表示領域の周囲との間の第1距離が第1設定値より短い場合に前記第1の画像を縮小する
電子機器。
【請求項2】
第1の画像と、四角形の選択枠とを表示画面の表示領域に表示する表示処理手段であって、入力手段からの入力に応じて前記選択枠を変形し、前記変形によって移動される選択枠上の第1の点の位置に応じて前記第1の画像を縮小または拡大する、表示処理手段
を具備し、
前記表示処理手段は、前記第1の点と前記選択枠の中央部との間の第2距離が第2設定値より短い場合に前記第1の画像を拡大する
電子機器。
【請求項3】
前記選択枠は前記第1の画像内の領域を選択する
請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1の点は、前記選択枠の4つの頂点のうちの第1の頂点である請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1の点は、前記選択枠の4つの頂点のうちの第1の頂点であり、
前記第2距離は、前記第1の頂点と、前記選択枠のうちの当該第1の頂点と隣り合う二つの頂点を結んだ対角線との距離を含む請求項2に記載の電子機器。
【請求項6】
前記選択枠内の前記第1の画像を切り出す切り出し手段と、
前記切り出された画像を矩形形状に修正する補正手段を更に具備する請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項7】
前記表示処理手段は、前記第1の画像を背景画像上に表示し、
前記選択枠が前記第1の画像および背景画像を含む場合、前記切り出し手段は、前記選択枠内の前記第1の画像および前記背景画像を切り出す請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示処理手段は、前記第1の点の位置に応じた速度で前記第1の画像を縮小または拡大する請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項9】
前記表示処理手段は、前記表示画面のサイズに応じた速度で前記第1の画像を縮小または拡大する請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項10】
第1の画像と、四角形の選択枠とを表示画面の表示領域に表示することと、
入力手段からの入力に応じて前記選択枠を変形することと、
前記変形によって移動される選択枠上の第1の点の位置に応じて前記第1の画像を縮小または拡大することと
を具備し、
前記縮小することは、前記第1の点と前記表示領域の周囲との間の第1距離が第1設定値より短い場合に前記第1の画像を縮小することを含む
表示方法。
【請求項11】
第1の画像と、四角形の選択枠とを表示画面の表示領域に表示することと、
入力手段からの入力に応じて前記選択枠を変形することと、
前記変形によって移動される選択枠上の第1の点の位置に応じて前記第1の画像を縮小または拡大することと
を具備し、
前記拡大することは、前記第1の点と前記選択枠の中央部との間の第2距離が第2設定値より短い場合に前記第1の画像を拡大することを含む
表示方法。
【請求項12】
第1の画像と、四角形の選択枠とを表示画面の表示領域に表示する手順と、
入力手段からの入力に応じて前記選択枠を変形する手順と、
前記変形によって移動される選択枠上の第1の点の位置に応じて前記第1の画像を縮小または拡大する手順と
をコンピュータに実行させ、
前記縮小する手順は、前記第1の点と前記表示領域の周囲との間の第1距離が第1設定値より短い場合に前記第1の画像を縮小する手順を含む
プログラム。
【請求項13】
第1の画像と、四角形の選択枠とを表示画面の表示領域に表示する手順と、
入力手段からの入力に応じて前記選択枠を変形する手順と、
前記変形によって移動される選択枠上の第1の点の位置に応じて前記第1の画像を縮小または拡大する手順と
をコンピュータに実行させ、
前記拡大する手順は、前記第1の点と前記選択枠の中央部との間の第2距離が第2設定値より短い場合に前記第1の画像を拡大する手順を含む
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像の一部を選択する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
矩形形状の輪郭を有する対象物を斜めから撮影すると、矩形形状の輪郭が歪んで撮影される。歪んだ矩形形状の輪郭を含む画像からエッジ(edge)画像を生成して対象物の輪郭の形状を取得し、撮影時の焦点距離などに基づいて歪みを補正する電子機器が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−122328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像内に輪郭の全体が表示されていない場合、自動的にエッジ画像を生成できないので、ユーザがエッジ画像を生成するための領域を選択枠によって設定する必要がある。
【0005】
この場合、画像を一旦縮小して、選択枠の頂点を対象物の角と推定される位置に移動するように、選択枠を変形させる必要がある。また、縮小しすぎたときには拡大する必要がある。この際に、従来の手法では縮小拡大操作(ピンチイン(pinch in)、ピンチアウト(pinch out)など)と選択枠の変形操作とは、別の操作となるため、操作が煩雑となる。
【0006】
本発明の目的は、画像の縮小拡大操作と選択枠の変形操作とを切り換えずに行うことが可能な電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、電子機器は、表示処理手段を具備する。表示処理手段は、第1の画像と、四角形の選択枠とを表示画面の表示領域に表示する。表示処理手段は、入力手段からの入力に応じて前記選択枠を変形し、前記変形によって移動される選択枠上の第1の点の位置に応じて前記第1の画像を縮小または拡大する。
表示処理手段は、前記第1の点と前記表示領域の周囲との間の第1距離が第1設定値より短い場合に前記第1の画像を縮小する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態の電子機器の外観の一例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態の電子機器のシステム構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、画像処理プログラムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、ホワイトボードを撮影した画像ファイルに対応する画像を表示した状態を示す図である。
【
図5】
図5は、
図4に示す選択ボタンを操作した場合の画像および選択枠を示す図である。
【
図6】
図6は、画像を縮小表示している状態を示す図である。
【
図7】
図7は、選択枠によって画像内の領域を選択した状態を示す図である。
【
図8】
図8は、切り出し処理部によって切り出された画像を示す図である。
【
図9】
図9は、補正処理部によって矩形形状に修正された画像を示す図である。
【
図10】
図10は、画像を拡大表示している状態を示す図である。
【
図11】
図11は、表示処理部による拡大/縮小処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。この電子機器は、タブレットコンピュータ(tablet computer)、ノートブック(notebook)型パーソナルコンピュータ(personal computer)、スマートフォン(smart phone)、PDA(personal digital assistant)、またはデジタルカメラ(digital camera)のような各種電子機器に内蔵される組み込みシステム(system)として実現され得る。以下では、この電子機器がタブレットコンピュータ10として実現されている場合を想定する。タブレットコンピュータ10は、タブレット(tablet)またはスレートコンピュータ(slate computer)とも称される携帯型電子機器であり、
図1に示すように、本体11とタッチスクリーンディスプレイ(touch screen display)17とを備える。タッチスクリーンディスプレイ17は、本体11の上面に重ね合わせるように取り付けられている。
【0011】
本体11は、薄い箱形の筐体を有している。タッチスクリーンディスプレイ17には、フラットパネルディスプレイ(flat panel display)と、フラットパネルディスプレイの画面上のペンまたは指の接触位置を検出するように構成されたセンサとが組み込まれている。フラットパネルディスプレイは、例えば、液晶表示装置(LCD)であってもよい。センサ(sensor)としては、例えば、静電容量方式のタッチパネル(touch panel)、電磁誘導方式のデジタイザ(digitizer)などを使用することができる。
【0012】
また、本体11の裏面側には、画像を撮影するためのカメラモジュール(camera module)が設けられている。
【0013】
図2は、タブレットコンピュータ10のシステム構成を示す図である。
タブレットコンピュータ10は、
図2に示されるように、CPU(central processing unit)101、システムコントローラ(system controller)102、主メモリ(memory)103、GPU(Graphic Processing Unit)104、BIOS−ROM105、不揮発性メモリ(nonvolatile memory)106、無線通信デバイス(device)107、エンベデッドコントローラ(EC : embedded controller)108、カメラモジュール109等を備える。
【0014】
CPU101は、タブレットコンピュータ10内の各種モジュールの動作を制御するプロセッサ(processor)である。CPU101は、ストレージデバイス(storage device)である不揮発性メモリ106から主メモリ103にロード(load)される各種ソフトウェア(software)を実行する。これらソフトウェアには、オペレーティングシステム(OS:operating system)201、および各種アプリケーションプログラム(application program)が含まれている。アプリケーションプログラムには、画像処理プログラム(program)202が含まれている。この画像処理プログラム202は、例えば、カメラモジュール109を用いて撮影された画像ファイルに対応する画像から選択された四角形の選択領域を矩形形状に修正する機能等を有する。
【0015】
また、CPU101は、BIOS−ROM105に格納された基本入出力システム(BIOS:Basic Input/Output System)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
【0016】
システムコントローラ102は、CPU101のローカルバス(local bus)と各種コンポーネント(component)との間を接続するデバイス(device)である。システムコントローラ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラ(memory controller)も内蔵されている。また、システムコントローラ102は、PCI EXPRESS規格のシリアルバス(serial bus)などを介してGPU104との通信を実行する機能も有している。
【0017】
GPU104は、本タブレットコンピュータ10のディスプレイモニタ(display monitor)として使用されるLCD17Aを制御する表示コントローラ(controller)である。このGPU104によって生成される表示信号はLCD17Aに送られる。LCD17Aは、表示信号に基づいて画面イメージを表示する。このLCD17A上にはタッチパネル17Bが配置されている。
【0018】
無線通信デバイス107は、無線LANまたは3G移動通信などの無線通信を実行するように構成されたデバイスである。EC108は、電力管理のためのエンベデッドコントローラ(embedded controller)を含むワンチップマイクロコンピュータ(one-chip microcomputer)である。EC108は、ユーザ(user)によるパワーボタン(power button)の操作に応じて本タブレットコンピュータ10を電源Onまたは電源Offする機能を有している。
【0019】
図3は、画像処理プログラム202の構成を示すブロック(block)図である。
画像処理プログラム202は、表示処理部301、切り出し処理部302、補正処理部303等を備えている。
【0020】
表示処理部301は、画像の表示領域を示す背景画像と、背景画像上の画像ファイル(file)に基づいた画像とを表示画面としてのLCD17Aに表示するための処理、画像の縮小/拡大を行う機能、背景画像と、背景画像上の画像と、画像上の四角形の選択枠とをLCD17Aに表示するための処理等を行う。画像ファイルには、撮影時の焦点距離等の撮影時の条件が記述されているEXIF(Exchangeable image file format)が埋め込まれている。
【0021】
表示処理部301は、LCD17Aに表示するための表示データを生成する。オペレーティングシステム201は、生成された表示データ(data)に基づいた表示データを、GPU104に送信する。GPU104は、送信されたデータに基づいた表示信号を生成し、生成された表示信号をLCD17Aに出力する。LCD17Aは、表示信号に基づいた映像を表示する。
【0022】
選択枠は、画像上に重畳されて表示される。表示処理部301は、入力手段としてのタッチパネル17Bからの入力に応じて、選択枠を変形して表示する。
【0023】
表示処理部301は、変形により移動している選択枠上の点の位置に応じて、画像の拡大または縮小を行う。表示処理部301は、変形により移動している選択枠上の点の位置に応じた速度で画像の拡大または縮小を行う。
【0024】
切り出し処理部302は、選択枠によって選択された四角形領域の画像を切り出す処理を行う。補正処理部303は、撮影時の時の焦点距離などに基づいて、切り出された領域の画像を矩形形状に修正する処理を行う。切り出し処理部302は、選択枠に選択された領域が画像および背景画像を含む場合、画像および背景画像を切り出す。
【0025】
図4は、カメラモジュール109によってホワイトボードを撮影した画像ファイル(画像データ)に対応する画像を表示した状態である。
図4に示すように、画像401内にホワイトボードの右上角と右下角の部分が表示されていない。領域401の右側には、選択ボタン(button)411と補正ボタン(button)412とを含むコントロールパネルが表示されている。ユーザが、選択枠501上の操作点P1〜P8の内の何れか操作点上をタッチ(touch)し、タッチしたままスライド(slide)させることで選択枠501が変形する。
【0026】
この状態で、選択ボタン411が操作されると、表示処理部301は、選択枠を表示する。
図5に示すように、ホワイトボードの字や絵が書き込まれる書き込み領域を選択するための選択枠501が表示されている。
図5において、書き込み領域の表示されていない部分を破線で示している。
図5に示すように、ホワイトボードの右上角と左上角は、LCD17Aに表示されていないので、書き込み領域を選択することができない。
【0027】
表示処理部301は、選択枠501の頂点が背景画像401の外周付近に位置するようになると、画像400を縮小表示する。表示処理部301は、変形により移動している選択枠501上の点と背景画像401の外周との距離D1が第1設定値DS1より短くなると、距離D1に応じた速度で画像400を縮小する。より詳細には、表示処理部301は、変形により移動している選択枠501の頂点(例えば、操作点P5)と背景画像401の外周との距離D1が第1設定値DS1以内である領域401A内にある場合に、距離D1に応じた速度で画像400を縮小表示する。表示処理部301は、距離D1が短いほど速い縮小速度で画像400を縮小表示する。
【0028】
縮小表示されることで、
図6に示すように、書き込み領域の右上角と推定される点C1と書き込み領域の右下角と推定される点C2とが表示領域としての背景画像上に位置するようになる。
【0029】
この時点で、ユーザは、操作が行われている操作点を領域401A外に移動させる。操作点が領域401A外に移動することで、縮小速度が0になる。そのため、操作点が領域401A外に移動する直前の縮小倍率で画像400が表示される。
【0030】
画像400が縮小表示されることで、
図7に示すように、選択枠501の操作点P3、P5をホワイボードの仮想的な右上角および右下角と推定される点C1、C2上に移動させることが可能になる。そのため、書き込み領域を含む四角形領域を選択枠501によって選択することが可能になる。
【0031】
選択枠501による選択が完了した後に補正ボタン412が操作されると、切り出し処理部302は、選択枠501により選択された領域を切り出す。
図8に示すように、画像400および背景画像401を含む画像400Aが切り出される。切り出し後、補正処理部303は、切り出された画像400Aを矩形形状に修正する。
図9は、修正された矩形画像400Bを示す。
【0032】
なお、
図10に示すように、頂点を選択枠501の中心に近づけると、表示処理部301は、画像400を拡大表示する。
【0033】
より詳細には、表示処理部301は、変形により移動している移動している選択枠の頂点と、当該頂点と隣り合う二つの頂点を結んだ対角線との距離D2が第2設定値DS2より短くなると、距離D2に応じた速度で画像400を拡大する。換言すると、表示処理部301は、変形により移動している選択枠501上の点と選択枠の中央部との距離D2が第2設定値DS2より短くなると、距離D2に応じた速度で画像400を拡大する。表示処理部301は、距離D2が短いほど速い拡大速度で画像400を拡大する。
【0034】
図11は、表示処理部301による拡大/縮小処理の手順を示すフローチャート(flow chart)である。
表示処理部301は、選択枠501の移動中の頂点と、背景画像401の外周との最短距離を示す第1距離D1が第1設定値DS1より短いかを判定する(ステップ(step)B11)。短いと判定した場合(ステップB11のYes)、表示処理部301は、第1距離D1の値に応じた縮小速度で画像を縮小表示する(ステップB14)。短くないと判定した場合(ステップB11のNo)、表示処理部301は、選択枠501の移動中の頂点と、当該頂点に隣接する二つの頂点を結ぶ対角線との距離を示す第2距離D2が第2設定値DS2より短いかを判定する(ステップB12)。短いと判定した場合(ステップB12のYes)、第2距離D2の値に応じた拡大速度で画像を拡大表示する(ステップB15)。短くないと判定した場合(ステップB12のNo)、縮小速度または拡大速度を0にする。
【0035】
なお、距離D1が第1設定値DS1より短くなく、距離D2が第2設定値DS2より短くない領域では、画像の拡大および縮小が行われない。
【0036】
表示処理部301は、LCD17Aのサイズに応じた速度で画像400を縮小または拡大しても良い。
【0037】
本実施形態によれば、変形によって移動される選択枠501上の第1の点の位置に応じて、画像の拡大または縮小を行うことによって、画像の縮小拡大操作と選択枠の変形操作とを切り換えずに行うことが可能になる。
【0038】
なお、本実施形態の画像処理の手順は全てソフトウェアによって実行することができる。このため、画像表示処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0039】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。