(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
被調理物を入れる収容部及び該被調理物を加熱するための加熱部を有する調理器本体、前記被調理物への調理動作を指示するための操作部、並びに該操作部の操作結果に応じて前記調理動作を制御するための制御部を備えた加熱調理器において、
前記被調理物を撹拌するための撹拌部をさらに備え、
前記操作部は、取消キー及び取消キー以外の複数の操作キーを有し、
前記複数の操作キーは、調理動作の開始キーを含み、
前記調理動作の取り消し操作は、第1の取り消し操作又は第2の取り消し操作によって行われ、
前記第1の取り消し操作は、前記取消キーの所定時間未満の押下を行う操作であり、
前記第2の取り消し操作は、前記取消キーの前記所定時間以上の押下、又は、前記取消キーの複数回の押下を行う操作であり、
前記制御部は、前記加熱部が加熱を開始した後、前記撹拌部によって前記被調理物を撹拌するように制御し、かつ、前記開始キーの押下が行われてから前記加熱部が加熱を開始する前までの期間中に前記第1の取り消し操作を有効とし、前記加熱部が加熱を開始してから加熱を終了するまでの期間中に前記第1の取り消し操作を無効とすることを特徴とする加熱調理器。
被調理物を入れる収容部及び該被調理物を加熱するための加熱部を有する調理器本体、前記被調理物への調理動作を指示するための操作部、並びに該操作部の操作結果に応じて前記調理動作を制御するための制御部を備えた加熱調理器において、
前記被調理物を撹拌するための撹拌部をさらに備え、
前記操作部は、取消キー及び取消キー以外の複数の操作キーを有し、
前記複数の操作キーは、調理動作の開始キーを含み、
前記調理動作の取り消し操作は、第1の取り消し操作又は第2の取り消し操作によって行われ、
前記第1の取り消し操作は、前記取消キーの所定時間未満の押下を行う操作であり、
前記第2の取り消し操作は、前記取消キー以外の複数の操作キーの少なくとも1つ、及び前記取消キーを同時に押下する操作であり、
前記制御部は、前記加熱部が加熱を開始した後、前記撹拌部によって前記被調理物を撹拌するように制御し、かつ、前記開始キーの押下が行われてから前記加熱部が加熱を開始
する前までの期間中に前記第1の取り消し操作を有効とし、前記加熱部が加熱を開始してから加熱を終了するまでの期間中に前記第1の取り消し操作を無効とすることを特徴とする加熱調理器。
【背景技術】
【0002】
加熱調理器の一種として、炊飯器があるが、現在、様々な機能を備えた炊飯器が存在している。例えば、内蔵されたマイコンを使って炊き上がりを設定することができる炊飯器が販売されている。
【0003】
特許文献1には、鍋が収納される収納ケースと、鍋を加熱する加熱手段と、炊飯を制御する制御部と、炊飯スタート/保温キー、炊飯メニュー選択キー、炊飯予約キー、取消キー、十字キーからなる操作部と、操作された炊飯メニューや時刻を表示する表示部とを備えた炊飯器が開示されている。
【0004】
上記操作部において、取消キーは炊飯動作を途中で終了させるものであり、加熱工程や沸騰工程などの炊飯工程の一部では、例えば1秒以上の長い時間の押下操作(以下、長押しと称する)のみを操作有効とし、例えば1秒未満の短い時間の押下操作(以下、短押しと称する)では操作無効としている。加熱工程や沸騰工程の実行中に使用者が誤って取り消し操作を行うと、炊飯物が生煮えの状態で炊飯動作が終了してしまうので、それを防ぐために誤動作が起こりにくい長押しのみを操作有効としている。
【0005】
図10は、特許文献1に開示された炊飯器の動作を説明するためのフローチャート図である。
【0006】
炊飯開始操作を行うと、S1ステップでは吸水工程が始まり、S2ステップでは、取消キーの長押しと短押しの両方の操作が有効な状態とし、S3ステップでは取消キーが押下された、すなわちYesと判定されると炊飯動作が終了し、Noと判定されるとS4ステップに移行する。尚、吸水工程では、米が水を吸いやすい温度となる様に、加熱手段を用いて吸水温度を例えば60℃前後に15分間維持している。
【0007】
S4ステップでは加熱工程に移行し、S5ステップでは取消キーの長押し操作のみを有効な状態とし、S6ステップでは表示部に長押し操作のみ有効である旨の表示を行う。S7ステップでは取消キーが長押しされた、すなわちYesと判定されると炊飯動作が終了し、Noと判定されるとS8ステップに移行する。
【0008】
S8ステップでは沸騰工程に移行し、加熱工程と同様に取消キーの長押し操作のみを有効な状態とし、表示部に長押し操作のみ有効の旨の表示を継続する。S9ステップでは取消キーが長押しされた、すなわちYesと判定されると炊飯動作が終了し、Noと判定されるとS10ステップに移行する。
【0009】
S10ステップでは蒸らし工程へ移行し、S11ステップではS2ステップと同様に取消キーの長押しと短押しの両方の操作が有効な状態とし、S12ステップでは表示部の長押しのみ有効表示を消すように制御する。S13ステップでは取消キーが押下された、すなわちYesと判定されると炊飯動作が終了する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
〔実施形態1〕
第1の実施形態に係る炊飯器ついて、図面を参照し説明すれば以下のとおりである。
【0020】
図1は、本実施形態に用いられる炊飯器を斜め上方から見た概略斜視図である。
【0021】
図1に示すように、炊飯器1は、調理器本体である炊飯器本体2と、炊飯器本体2に開閉可能に取り付けられた蓋体3とを備える。
【0022】
炊飯器本体2の前面には、蓋体3を開けるための開ボタン4を設けている。一方、炊飯器本体2の後面には、図示しないコードリールに引き出し可能に巻きつけられた電源コード5を設けている。また、炊飯器本体2の下方部内には、調理動作を制御するための制御部である制御装置91を設けている。
【0023】
蓋体3の上面の前部には、表示部6と、操作部7とを設けている。また、蓋体3の上面の後部には、蒸気が排出される蒸気排出口8を設けている。
【0024】
図2は、炊飯器1の蓋体3が開いた状態での斜視図である。
【0025】
図2に示すように、炊飯器本体2内に、被調理物を入れる収容部である内鍋9を設けている。
【0026】
また、炊飯器本体2の上面の前部には、蓋体3の下面の前部に設けられた係止部16を解除可能に係止できるようになっている被係止部10を設けている。炊飯器本体2内には、内鍋9を誘導加熱するための加熱部の一例としての誘導加熱コイル11を設置している。
【0027】
内鍋9は、例えばアルミニウムなどの高熱伝導部材で形成され、その外面に加熱効率を向上させる例えばステンレス等の磁性体を貼り付ける一方、内面に被調理物の付着を防ぐためのフッ素樹脂をコーティングしている。
【0028】
蓋体3は、蓋体3を閉じたときに内鍋9側とは反対側に位置する外蓋14と、内鍋9側に位置する内蓋15とを設けている。外蓋14の後部の右側角部内には、モータ17を設置している。蓋体3には、回転可能な撹拌ユニット50を設置している。撹拌ユニット50は、蓋体3に回転可能に取り付けられた回転体12と、回転体12に取り付けられた攪拌体としての第1攪拌アーム13A、第2攪拌アーム13Bとを有する。尚、撹拌ユニット50は、モータ17の駆動力により回転して、内鍋9内に入れる被調理物を撹拌するようになっている。
【0029】
図3は、本実施形態に用いられる炊飯器1の操作部7の構成と、表示部6を示す図である。操作部7は、タッチパネル100上に形成されており、炊飯スタートキー101と、洗米キー102と、予約キー103と、炊飯選択キー104と、お料理選択キー105と、保温/取消キー106と、上キー107と、下キー108とで構成される。
【0030】
炊飯スタートキー101は、炊飯を開始するときや予約時刻を決定するときに押すキーである。
【0031】
洗米キー102は、内鍋9に入れた米の洗米を行うときに押すキーである。
【0032】
予約キー103は、ご飯の炊き上がり時刻を予約設定するときに押すキーである。予約キー103を押した後に、上キー107や下キー108を適宜押して時刻を変更し、炊飯スタートキー101を押して予約時刻の設定が完了となる。
【0033】
炊飯選択キー104は、炊飯する米の種類を選択するときに押すキーであり、白米、無洗米、玄米、発芽玄米などから選択する。炊飯選択キー104を押した後に、上キー107や下キー108を適宜押して米の種類を選択し、炊飯スタートキー101を押して選択された米の種類に応じた炊き方により炊飯が行われる。
【0034】
お料理選択キー105は、料理メニューを選択するときに押すキーであり、煮物、シチュー、蒸し物、お菓子などから選択する。お料理選択キー105を押した後に、上キー107や下キー108を適宜押して料理メニューを選択し、炊飯スタートキー101を押して選択された料理メニューに応じた調理が行われる。尚、電源投入時などの初期状態や調理終了後は、料理メニューは炊飯が自動的に選択されるようになっている。
【0035】
保温/取消キー106は、保温時間を切り替えるときや、操作や炊飯などを取り消すときに押すキーである。
【0036】
表示部6は、液晶表示パネルを用いており、操作部7の操作に応じて、炊飯状態や炊き上がりまでの時間などの表示を行っている。
【0037】
図4は、本実施形態に用いられる炊飯器1の制御装置91の内部構成と、その周辺回路を示す図である。
【0038】
炊飯器1の調理動作を制御するための制御部である制御装置91は、CPU(Central Processing Unit)81と、プログラムおよびデータを格納するメモリ82と、時間を計時して計時データを出力するタイマ83と、各部とデータを入出力するためのI/F(Interface)84とを備える。
【0039】
CPU81は、誘導加熱コイル11に通電して発熱動作を行わせるためのコイル駆動部92、表示部6の表示動作を制御する表示制御部93、操作部7、第1攪拌アーム13A、第2攪拌アーム13Bのモータ駆動部94、内鍋9内の被調理物の重量を計測するための重量センサ95および温度センサ96のそれぞれと、I/F84を介してデータの入出力を行っている。
【0040】
温度センサ96は、炊飯器1に備えられ、内鍋9に収容された被調理物の温度を表す信号を制御装置91に出力する。また、重力センサ95は、炊飯器1に備えられ、内鍋9の被調理物の質量を表す信号を制御装置91に出力する。
【0041】
制御装置91では、使用者の操作部7の操作結果に応じて、炊飯開始や炊飯の取り消しなどの調理動作の制御を行っており、温度センサ96と重量センサ95の計測結果も活用されている。
【0042】
図5は、本実施形態に用いられる炊飯器1の炊飯工程を説明する図である。
【0043】
図5において、縦軸は水温を示し、横軸は炊飯開始からの経過時間を示している。また、
図5では、5.5合炊きの炊飯器において、内鍋9に3合の白米を収容して炊飯した場合を示している。尚、米の1合は150グラムである。
【0044】
本実施形態の調理工程である炊飯工程は、吸水工程、立ち上げ工程、沸騰持続・炊き上げ工程、蒸らし工程を有する。尚、吸水工程の前に米を洗う洗い工程を有しており、洗い工程の水替え作業の後、炊飯スタートキー101を押して炊飯工程が開始される。
【0045】
<吸水工程>
吸水工程の開始時に、温度センサ96を用いて、米と水の混合物の温度に相当する、内鍋9の初期温度を検温する。内鍋9の初期温度を検温することにより、吸水時間や内鍋9を加熱する熱量を判定している。また、初期温度の検出前に第1攪拌アーム13A、第2攪拌アーム13Bを回転させて米と水の混合物を所定時間攪拌させてもよい。この場合、内鍋9内の米と水の混合物の温度分布が均一化されるので、温度センサ96により内鍋9の正確な初期温度を検出することができる。
【0046】
次に、炊飯開始から約1分後に誘導加熱コイル11による加熱動作が始まって、内鍋9を加熱する。内鍋9の温度が速やかに約60℃になるように最適な条件を選択して、コイル駆動部92により誘導加熱コイル11を制御して内鍋9を加熱し、その約60℃の温度を15分程度保持する。米に水と熱を加えることにより、生デンプンの形が変化し、消化されやすいアルファ(α)化デンプンになる。米のデンプンに水と熱を加えると糊状に変化する現象が見られ、米粒表面は徐々に粘りをもったやわらかいデンプンに変化する。
【0047】
また、吸水工程において、第1攪拌アーム13A、第2攪拌アーム13Bを間欠的または連続的に回転させることにより、内鍋9内の米と水の混合物を撹拌しながら温度を上げても良い。攪拌することによって、内鍋9の米と水の混合物の温度を約60℃まで全領域で均一に上昇させられるので、内鍋9内の米はムラなく水を吸収する。また、米に水と熱を加えて生デンプンの形が変化することは、米と水の混合物を攪拌することによって米が水と熱を吸収し易くなるため、より顕著な現象として現れる。
【0048】
<立ち上げ工程>
内鍋9の温度が約100℃になるように最適な条件を選択して、コイル駆動部92により誘導加熱コイル11を制御して内鍋9を加熱する。また、内鍋9内の上部領域側である、米が沈んだ上側の主に水が存在する領域を、第1攪拌アーム13A、第2攪拌アーム13Bを回転させることにより、攪拌しても良い。これにより、立ち上げ工程において、内鍋9内の米と水の混合物における温度分布が均一化され、温度ムラが少なくなって炊き上げられたご飯の仕上がりが良好になる。
【0049】
<沸騰持続・炊き上げ工程>
水の容量と米の容量に応じた最適な調理シーケンスで、コイル駆動部92により誘導加熱コイル11を制御して内鍋9を加熱し、炊き上げを行う。内鍋9は沸騰状態の約100℃を維持し、炊き上がりにより内鍋9内の水が沸騰して無くなったときに炊き上げが終了する。また、沸騰持続・炊き上げ工程において、第1攪拌アーム13A、第2攪拌アーム13Bを回転させても良い。炊き上げによって内鍋9内に生じるおねばが内鍋9内の上空間に溢れても、第1攪拌アーム13A、第2攪拌アーム13Bによりおねばを飛ばして内鍋9内の下側に戻すことができる。そして、内鍋9内に残留させることができたおねばで、炊き上がったご飯につやを出すことができて、おいしくご飯を炊くことができる。尚、おねばとは、内鍋9を沸騰させたときに生成される粘着性のあるデンプン質の成分であり、お米の旨みが凝縮されている。
【0050】
<蒸らし工程>
蒸らし工程では、内鍋9の温度を沸騰状態の約100℃よりも低い約90℃まで低下するように、コイル駆動部92により誘導加熱コイル11を制御して内鍋9の温度を制御し、蒸らしを行う。また、蒸らし工程において、第1攪拌アーム13A、第2攪拌アーム13Bを回転させることにより、おねばを飛ばして内鍋9内の下側に戻すことを継続し、炊き上げたご飯を蒸らして美味しくすることができる。
【0051】
図6は、本実施形態に用いられる炊飯器1の動作を説明するためのフローチャート図である。
【0052】
R0ステップでは、使用者が
図3に示す炊飯スタートキー101を押した後、
図4に示す制御装置91において、炊飯の開始が認識される。
【0053】
R1ステップでは、R0ステップで炊飯スタートキー101が押された後、制御装置91において、保温/取消キー106が操作有効な状態になるように処理される。取り消し操作には、所定時間以上、例えば1秒以上の長い押下操作である長押しと、所定時間未満、例えば1秒未満の短い時間の押下操作である短押しがある。保温/取消キー106が操作有効な状態というのは、長押しと短押しの両方とも操作有効であることを示している。また、保温/取消キー106が操作有効な状態となるのは、制御装置91において炊飯の開始が認識された直後であり、本実施形態では、炊飯スタートキー101が押されてから1秒後に、保温/取消キー106が操作有効な状態になっている。尚、制御装置91において炊飯の開始が認識された後、保温/取消キー106以外の操作部7は操作無効な状態になっている。操作無効な状態というのは、長押しと短押しの両方とも操作無効であることを示している。
【0054】
R2ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106が押されたと判定する、すなわちYesの場合は炊飯動作を終了し、Noの場合はR3ステップに移行する。
【0055】
R3ステップでは、制御装置91において、吸水工程の処理が始まる。
【0056】
R4ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106が押されたと判定する、すなわちYesの場合は炊飯動作を終了し、Noの場合はR3ステップに移行する。
【0057】
R5ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106が長押しのみ操作有効な状態になるように処理される。尚、この時点では、吸水工程中での誘導加熱コイル11による加熱動作は始まっていない。つまり、誘導加熱コイル11による加熱動作が始まる前に、保温/取消キー106は長押しのみ操作有効な状態になっている。
【0058】
R6ステップでは、制御装置91のコイル駆動部92により誘導加熱コイル11の加熱動作が始まる。尚、本実施形態では、炊飯スタートキー101が押された後、約1分後に加熱動作が始まり、内鍋9の温度が速やかに約60℃になるように加熱し、その約60℃の温度を15分程度保持している。
【0059】
R7ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106が長押しされたと判定する、すなわちYesの場合は炊飯動作を終了し、Noの場合はR8ステップに移行する。
【0060】
R8ステップでは、制御装置91において、吸水工程の処理が終わって、立ち上げ工程の処理が始まる。立ち上げ工程では、内鍋9の温度が約100℃になるように、コイル駆動部92により誘導加熱コイル11を制御して加熱する。
【0061】
R9ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106が長押しされたと判定する、すなわちYesの場合は炊飯動作を終了し、Noの場合はR10ステップに移行する。
【0062】
R10ステップでは、制御装置91において、立ち上げ工程の処理が終わって、沸騰持続・炊き上げ工程の処理が始まる。沸騰持続・炊き上げ工程では、内鍋9の温度が沸騰状態の約100℃を維持するように、コイル駆動部92により誘導加熱コイル11を制御して加熱する。
【0063】
R11ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106が長押しされたと判定する、すなわちYesの場合は炊飯動作を終了し、Noの場合には、R12ステップに移行する。
【0064】
R12ステップでは、制御装置91において、沸騰持続・炊き上げ工程の処理が終わって、蒸らし工程の処理が始まる。蒸らし工程では、内鍋9の温度を沸騰状態の約100℃よりも低い約90℃まで低下するように、コイル駆動部92により誘導加熱コイル11を制御して内鍋9の温度を制御する。
【0065】
R13ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106が長押しされたと判定する、すなわちYesの場合は炊飯動作を終了し、Noの場合はR14ステップに移行する。
【0066】
R14ステップでは、制御装置91において、蒸らし工程の処理が終わって、コイル駆動部92による誘導加熱コイル11の加熱動作が終わる。そして、炊飯動作が終了する。
【0067】
尚、保温/取消キー106が短押しの場合は取り消し操作が行い易く、長押しの場合は取り消し操作が行いにくいのは明らかである。
【0068】
R1〜R4ステップ、すなわち、加熱を始める前は、制御装置91において、保温/取消キー106が操作有効な状態になるように処理されているため、保温/取消キー106が短押しでも操作有効な状態となっており、取り消し操作が行い易い。炊飯スタートキー101を押した直後は、炊飯する米の種類や料理メニューの選択の間違いに気づくことが多く、その時点で使用者が意図的に炊飯動作を終了させることがあるため、保温/取消キー106の取り消し操作が行い易い方が好ましい。そこで、炊飯スタートキー101を押して炊飯動作が始まってから、米などの炊飯物に熱を加える加熱処理が行われる前であるR1〜R4ステップでは、保温/取消キー106の取り消し操作が行い易いようにしている。
【0069】
一方で、R6〜R14ステップ、すなわち、加熱している間は、制御装置91において、保温/取消キー106は長押しのみ操作有効な状態になるように処理されているため、保温/取消キー106の誤動作が起こりにくい。米などの炊飯物に熱を加える加熱処理が行われているR6〜R14ステップでは、使用者が意図的に炊飯動作を終了させる可能性は低く、むしろ誤動作により保温/取消キー106を押す可能性の方が高いため、保温/取消キー106の取り消し操作を行いにくいようにしている。
【0070】
また、R1ステップは、R0ステップの炊飯スタートキー101が押された後に、保温/取消キー106が操作有効な状態としているが、R0ステップの炊飯スタートキー101が押されるのと同時またはその前のタイミングで、保温/取消キー106が操作有効な状態としても良い。例えば、炊飯器の電源投入直後に保温/取消キー106が自動的に操作有効な状態となるようにしても良い。
【0071】
さらに、R5ステップでは、R6ステップの誘導加熱コイル11の加熱動作が始まるのと同時のタイミングで、保温/取消キー106が長押しのみ操作有効な状態となるようにしても良い。
【0072】
さらに、R1〜R4ステップでは、保温/取消キー106が短押しのみ操作有効な状態とし、長押しは操作無効な状態としても良い。その場合でも、R1〜R4ステップでは、保温/取消キー106の取り消し操作が行い易く、R6〜R14ステップでは、保温/取消キー106の誤動作が起こりにくいことに変わりはない。
【0073】
さらに、R6〜R14のステップでは、
図3に示す表示部6に「取消キーは長押し操作のみ有効」などの表示を行っても良い。そうすることにより、保温/取消キー106が長押しのみ操作有効な状態であることが使用者にとって分かり易くなる。
【0074】
さらに、R1〜R4のステップでは、表示部6に「米の種類や料理メニューの間違いはありませんか?」との表示を行っても良い。そうすることにより、保温/取消キー106による取り消し操作を行う必要があるかを、使用者に確認することができる。
【0075】
さらに、R6〜R14のステップでは、一部または全ての期間において、保温/取消キー106を短押しと長押しの両方とも操作無効な状態とし、取り消し操作ができないようにしても良い。例えば、R6〜R9ステップでは、保温/取消キー106が長押しのみ操作有効な状態とし、R10〜R14ステップでは、保温/取消キー106が短押しと長押しの両方とも操作無効な状態となるようにしても良い。R10〜R14ステップで取り消し操作ができない場合でも、R1〜R4ステップでは、保温/取消キー106を操作有効な状態にしている。
【0076】
さらに、R14のステップの後にR15ステップとして、制御装置91において、保温/取消キー106が操作有効な状態になるように処理されるステップを追加しても良い。炊飯動作の終了後の保温工程において、保温/取消キー106を押して、保温時間の切り替えなどの操作を行うことがあるため、保温/取消キー106を操作有効な状態にしておくが好ましい。そうすることにより、保温/取消キー106の保温に関する操作が行い易くなる。
【0077】
さらに、保温/取消キー106を保温キーと取消キーの2つのキーに分けても良い。
【0078】
さらに、タッチパネル100は、ユーザーが指でパネル表面をタッチして静電結合を起こし、位置検出を行う静電容量方式のタッチパネルを用いても良い。静電容量方式のタッチパネルは、指がセンサ表面に近づくだけで静電結合が起きるため、キー操作の検知が容易であるという利点を有する一方、誤ってキーに軽く触れただけでもキー操作が検知され、誤動作を起こし易いという欠点も有している。そのため、タッチパネル100として静電容量方式のタッチパネルを用いる場合には、保温/取消キー106の誤動作を起こし易くなるため、本発明を適用することが好ましい。
【0079】
さらに、タッチパネル100は、押したときの圧力を感知してタッチされたか否かを判定する感圧式のタッチパネルを用いても良い。感圧式のタッチパネルでは、強い圧力で押すことと弱い圧力で押すことができる。強い圧力で押すときは弱い圧力で押すときよりも長い時間押していることになるため、強い圧力で押すときは長押し、弱い圧力で押すときは短押しに該当する。
【0080】
さらに、タッチパネル100は、静電容量方式または感圧方式のタッチパネルに換えて、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式または電磁誘導方式などの他の方式のタッチパネルを用いても良い。
【0081】
さらに、タッチパネル100は、表示部6上にタッチパネル100を重ねて構成しても良い。
【0082】
さらに、表示部6は、液晶表示パネルに換えて、有機ELなどの他の表示デバイスを用いても良く、カラー表示に限らず、白黒表示でも良い。
【0083】
さらに、加熱部として、誘導加熱コイル11に換えて、ヒーターなどの他の加熱器を用いても良い。
【0084】
〔実施形態2〕
第2の実施形態に係る炊飯器ついて、図面を参照し説明すれば以下のとおりである。
【0085】
図7は、本実施形態に用いられる炊飯器1の動作を説明するためのフローチャート図である。本実施形態では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。本実施形態では、保温/取消キー106の操作方法が第1の実施形態とは異なる。
【0086】
R0、R2〜R4、R6、R8、R10、R12、R14ステップは、第1の実施形態と同一の内容であるため、説明を省略する。
【0087】
R1ステップでは、R0ステップで炊飯スタートキー101が押された後、制御装置91において、保温/取消キー106が操作有効な状態になるように処理される。取り消し操作には、例えば2秒以下の所定時間中に2回の押下操作である2回押しと、1回の押下操作である1回押しがある。保温/取消キー106が操作有効な状態というのは、2回押しと1回押しの両方とも操作有効であることを示している。
【0088】
R5ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106が2回押しのみ操作有効な状態になるように処理される。
【0089】
R7、R9、R11、R13ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106が2回押しされたと判定する、すなわちYesの場合は炊飯動作を終了し、Noの場合は、それぞれR8、R10、R12、R14ステップに移行する。
【0090】
尚、保温/取消キー106が1回押しの場合は取り消し操作が行い易く、2回押しの場合は取り消し操作が行いにくいのは明らかである。
【0091】
また、本実施形態において、R5ステップでは、保温/取消キー106の操作有効な押す回数として、2回押しの場合を例に挙げて示しているが、それに限定される必要はない。例えば、3回押しや4回押しでも良い。つまり、複数回数であれば良い。さらに、その複数の回数は特定の回数に限定される必要はない。例えば、2回〜4回押しのいずれかを押すように設定しても良い。
【0092】
さらに、R5ステップでは、R6ステップの誘導加熱コイル11の加熱動作が始まるのと同時のタイミングで、保温/取消キー106が2回押しのみ操作有効な状態となるようにしても良い。
【0093】
さらに、R1〜R4ステップでは、保温/取消キー106が1回押しのみ操作有効な状態とし、2回押しは操作無効な状態としても良い。その場合でも、R1〜R4ステップでは、保温/取消キー106の取り消し操作が行い易く、R6〜R14ステップでは、保温/取消キー106の誤動作が起こりにくいことに変わりはない。
【0094】
さらに、R6〜R14のステップでは、
図3に示す表示部6に「取消キーは2回押し操作のみ有効」などの表示を行っても良い。そうすることにより、保温/取消キー106が2回押しのみ操作有効な状態であることが使用者にとって分かり易くなる。
【0095】
さらに、R6〜R14のステップでは、一部または全ての期間において、保温/取消キー106を1回押しと2回押しの両方とも操作無効な状態とし、取り消し操作ができないようにしても良い。例えば、R6〜R9ステップでは、保温/取消キー106が2回押しのみ操作有効な状態とし、R10〜R14ステップでは、保温/取消キー106が1回押しと2回押しの両方とも操作無効な状態となるようにしても良い。R10〜R14ステップで取り消し操作ができない場合でも、R1〜R4ステップでは、保温/取消キー106を操作有効な状態にしている。
【0096】
〔実施形態3〕
第3の実施形態に係る炊飯器ついて、図面を参照し説明すれば以下のとおりである。
【0097】
図8は、本実施形態に用いられる炊飯器1の操作部7の構成と、表示部6を示す図である。本実施形態では、第1、2の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。本実施形態では、操作部7として、shiftキー200を追加したことが第1、第2の実施形態とは異なる。
【0098】
shiftキー200は、
図4の制御装置91において、実施形態1の長押し操作や実施形態2の2回押し操作の代わりに、保温/取消キー106と同時に押すことにより、炊飯動作の取り消しを行うことができる機能を有したキーである。
【0099】
図9は、本実施形態に用いられる炊飯器1の動作を説明するためのフローチャート図である。R0、R2〜R4、R6、R8、R10、R12、R14ステップは、第1、第2の実施形態と同一の内容であるため、説明を省略する。
【0100】
R1ステップでは、R0ステップで炊飯スタートキー101が押された後、制御装置91において、保温/取消キー106が操作有効な状態になるように処理される。保温/取消キー106が操作有効な状態というのは、保温/取消キー106の1つのキーを押す場合と、保温/取消キー106をshiftキー200と同時に押す場合の両方とも操作有効であることを示している。
【0101】
R5ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106をshiftキー200と同時に押す場合のみ操作有効な状態になるように処理される。
【0102】
R7、R9、R11、R13ステップでは、制御装置91において、保温/取消キー106がshiftキー200と同時に押されたと判定する、すなわちYesの場合は炊飯動作を終了し、Noの場合は、それぞれR8、R10、R12、R14ステップに移行する。
【0103】
尚、保温/取消キー106の1つのキーを押す場合は取り消し操作が行い易く、保温/取消キー106をshiftキー200と同時に押す場合は取り消し操作が行いにくいのは明らかである。
【0104】
また、本実施形態において、保温/取消キー106と同時に押すキーとして、shiftキー200を追加したことを例に挙げて示しているが、それに限定される必要はない。例えば、予約キー103にshiftキー200の機能を持たせ、shiftキー200の代わりに用いても良い。
【0105】
さらに、R5ステップでは、R6ステップの誘導加熱コイル11の加熱動作が始まるのと同時のタイミングで、保温/取消キー106をshiftキー200と同時に押す場合のみ操作有効な状態となるようにしても良い。
【0106】
さらに、R1〜R4ステップでは、保温/取消キー106の1つのキーを押す場合のみ操作有効な状態とし、保温/取消キー106をshiftキー200と同時に押す場合は操作無効な状態としても良い。その場合でも、R1〜R4ステップでは、保温/取消キー106の取り消し操作が行い易く、R6〜R14ステップでは、保温/取消キー106の誤動作が起こりにくいことに変わりはない。
【0107】
さらに、R6〜R14のステップでは、
図3に示す表示部6に「取消キーはshiftキー200と同時に押す場合のみ有効」などの表示を行っても良い。そうすることにより、保温/取消キー106をshiftキー200と同時に押す場合のみ操作有効な状態であることが使用者にとって分かり易くなる。
【0108】
さらに、R6〜R14のステップでは、一部または全ての期間において、保温/取消キー106の1つのキーを押す場合と、保温/取消キー106をshiftキー200と同時に押す場合の両方とも操作無効な状態とし、取り消し操作ができないようにしても良い。例えば、R6〜R9ステップでは、保温/取消キー106をshiftキー200と同時に押す場合のみ操作有効な状態とし、R10〜R14ステップでは、保温/取消キー106の1つのキーを押す場合と、保温/取消キー106をshiftキー200と同時に押す場合の両方とも操作無効な状態となるようにしても良い。R10〜R14ステップで取り消し操作ができない場合でも、R1〜R4ステップでは、保温/取消キー106を操作有効な状態にしている。
【0109】
以上、実施形態1〜実施形態3について具体的に説明を行ったが、本発明はそれらに限定されるものではない。上述した3つ実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合せて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0110】
また、実施形態1〜実施形態3では、加熱調理器として炊飯器を例に挙げて説明しているが、本発明はそれに限定されるものではなく、電子レンジや電子オーブンなどであっても良い。本発明の加熱調理器は、被調理物が収容可能な収容部を有して、食材を加熱できる調理器であれば、如何なる調理器であっても良い。