(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6034675
(24)【登録日】2016年11月4日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】のり面風化深度調査機
(51)【国際特許分類】
E02D 1/04 20060101AFI20161121BHJP
E02D 17/20 20060101ALI20161121BHJP
G01N 1/08 20060101ALI20161121BHJP
【FI】
E02D1/04
E02D17/20 104B
G01N1/08 C
G01N1/08 B
G01N1/08 D
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-259488(P2012-259488)
(22)【出願日】2012年11月28日
(65)【公開番号】特開2014-105495(P2014-105495A)
(43)【公開日】2014年6月9日
【審査請求日】2015年4月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】592141400
【氏名又は名称】株式会社高特
(73)【特許権者】
【識別番号】511212608
【氏名又は名称】有限会社南部技工
(74)【代理人】
【識別番号】100072202
【弁理士】
【氏名又は名称】磯野 政雄
(72)【発明者】
【氏名】設樂 雅之
(72)【発明者】
【氏名】高橋 房雄
(72)【発明者】
【氏名】本多 竹三郎
(72)【発明者】
【氏名】福島 誠一
【審査官】
亀谷 英樹
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−190657(JP,A)
【文献】
特開2003−329593(JP,A)
【文献】
特開平05−149080(JP,A)
【文献】
特開2002−212937(JP,A)
【文献】
特開2001−336380(JP,A)
【文献】
特開平03−069717(JP,A)
【文献】
実開平06−074212(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 1/04
E02D 17/20
G01N 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ(L)が約1.7mの金属製縦基体(11)と、横幅(W)が約1.0m横桟(12)を組み合わせて成形した基台枠(1)と、当該縦基体の左右前後に設けた縦孔溝(10)を介して出没できるように取付けた車輪(2)と、基台枠(1)の先端中央部位に基台枠(1)に対して垂直に起立固定した支柱(31)とその前面に高さ方向のラック(32)とを具備してあるガイドセル(3)と、ガイドセル(3)に先端にビット(43)を有するコアロッド(42)付きコアドリル(41)を当該ガイドセル(3)に上下摺動できるように装着した削孔機(4)と、基台枠(1)に対して垂直に起立設置したガイドセル(3)の振れ止めを防止するために当該支柱(31)の頂部(3′)と基台枠(1)の後部とに渡って所定の角度(θ′)で連結固定したステー状の補強部材(5)と、基台枠(1)の後半部付近に当該基台枠(1)に対して垂直に位置すると共に、左右両側に長方形の足載体を配置してなる足場部材(6)と、足場部材(6)の頂部と基台枠(1)の後部に所定の角度(θ″)で連結固定した補強部材(7)とからなり、金属製縦基体(11)の前後端部位を所定の角度(θ)で上向きに成形し、且つ当該基台枠(1)の前部にコアロッド(42)の位置決め兼振れ止め用の環状部材(8)を設け、基台枠(1)上の足場部材(6)を成形する左右足載体の間に位置するコアロッド収納ケース(9)を所定角度で設けることを特徴とするのり面風化深度調査機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、のり面風化深度調査機に関するもので、小型軽量の簡易型で設置し易すく、急傾斜の斜面・のり面において足場工を設置することなく容易にコアが採取できる地質調査ができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
近年、施工後30〜40年経過したモルタル吹付工は、凍結、クラック、空洞化、地山の風化など老朽化が進行して崩壊の危険性など、深刻な状態となっている箇所が多くみられる。
【0003】
そこで、従来においても、既設のり面の老朽化、のり面の背面や風化状態などは、地質状況を直接観察できるボーリング調査、コアドリルによるコア採取、および吹付面の温度差の解析による熱赤外線影像調査等によって行われていた。
しかし、第1に従来のボーリングマシン等はのり面などからコアを採取する場合は、足場を道路面等から設置しなければならない。また、面積の大きいのり面、高所、急傾斜等では削孔機の設置や移動はクレーン車等必要とする他、現場条件により設置が困難になる場合がある。
したがって、多点調査の場合は高額で工程も長期となり不経済である。さらに垂直方向のコア採取には優れているが、のり面(すべり面)に対し直角方向の削孔は困難である。
【0004】
第2に、一般のコアドリル等の削孔深度は1m程度であり、防災対策に必要な深さ(3m程度)のコアが採取できない。
【0005】
第3に、吹付面のひび割れ、空洞を調査できる熱赤外線影像調査は、吹付面の温度変化の違いから判定するため、気象条件、植生、湧水状況などに影響を受けやすい他、撮影カメラの設置が困難な場合がある
【0006】
また、従来からこの種の地盤を調査する装置としての発明が開示されている。その1は、地盤又は法面に対して、先端部にスクリューポイントを有するロッドを鉛直方向に貫入させて地盤又は法面の成層構造における透水層と不透水層との境界層を調査するための地盤調査機である。また、その2は、地盤の軟弱層における貫入体の急激な自沈を制止し、正確な地盤強度の調査が図れるエアーシリンダ式地盤強度調査機である。その3は、先端にコーンを取り付けた試験用ロッドを地中に貫入して試験する自走式地質調査機に関するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−115685号公報
【特許文献2】特開2011−163010号公報
【特許文献3】特開2003−213661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の特許文献1は、調査実施対象が専ら略水平な地表を調査対象とするものである。なお、略水平のほか、法面を調査対象とすることできるとしてはいるが、法面が急勾配の調査作業においての実施形態が必ずしも明らかではない。すなわち、実施形態1にあって、急勾配作業時における作業員の足場など体勢をどう確保するのかが明示されていない。
【0009】
特許文献2は、平坦な地盤を対象とする調査に適していると思われるが、急勾配の法面で調査作業については明示されていない。
【0010】
特許文献3にあっては、宅地建設予定地等の地質を調査対象とする、運転者が専用の席に座って行う比較的大型の自走式車両である。そのため、急勾配の法面の調査を対象とすることは、想定していないものである。
以上、各特許文献は、それぞれの調査対象に合わせた発明であるが、本願発明の対象とする平坦地のほか、急勾配ののり面の地質まで調査対象とするものではない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、従来の課題を解決するために提供するもので、本発明の第1は、のり面風化深度調査機において、所定の長さの金属製縦基体を所定の横幅の間隔で左右に配置してその前後部位を横桟で結合して基台枠を成形し、その基台枠の左右前後に車輪を取り付け、当該基台枠の先端中央部位に基台枠に対して垂直のガイドセルを当該ガイドセルの振れ止め補強部材を介在させて設け、当該ガイドセルに先端にビットを有するコアロッド付きコアドリルの駆動部を当該ガイドセルに上下摺動できるように装着し、基台枠の後半部付近に基台枠に対して垂直の足場部材を当該足場部材の補強部材を介在させて設け、且つ基台枠上にコアロッド収納ケースを所定の角度を保持して設けたものである。
【0012】
本発明の第2は、第1の発明に係るのり面風化深度調査機において、支柱の頂部と基台枠の後部をステー状の補強部材で連結固定し、且つ長方形の足場部材を金属製縦基体の左右両側に設置し、その各長方形の足場部材の先端部と基台枠の後部をステー状の補強部材で連結固定したものである。
【0013】
本発明の第3は、第1又は第2の発明に係るのり面風化深度調査機において、金属製縦基体の前後端部位を所定の角度で上向きに成形し、且つ当該基台枠前部にコアロッドの下降時の位置決め兼振れ止め用の環状部材を設けたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、上記の構成であるから、次のような効果がある。
第1に、本発明に係る調査機は、のり面のすべり面に対し直角方向に設置でき、採取したコアで硬さ、岩組織、風化深度等地山の断面を直接観察・把握できることにより、災害を未然に抑止する対策工の設計に反映しやすい。
【0015】
第2に、本発明に係る調査機は、振れ止め装置・コアロッド用の振れ止め補強部材を有するため、崩壊規模の90%以上を含む3m程度の深さまでのコアを低コストで採取できる。また、コアロッド用の振れ止め補強部材、コアロッド用環状部材を有するため、地山に影響を与えない小口径の穿孔および精度の良い(正確な寸法)コアが採取できる。
【0016】
第3に、本発明に係る調査機は、不陸調整装置を有するため、凹凸法面に適応できる。
【0017】
第4に本発明に係る調査機は、基台枠に移動用車輪、足場部材、コアロッドの収納ケースが装備されているため、急傾斜の設置や、高所での作業も効率良く施工できる。
【0018】
第5に本調査装置は、長尺のガイドセル(支柱・ラック)を有するため、一回の削孔サイクルで1m程度のコアを採取でき作業効率、経済性に優れている。
第6に、調査機全体が比較的軽量であるため、急勾配の吹付けのり面の目的の場所まで安全迅速に到達させると共に吹付けのり面に複数本のコンクリートアンカーで固定できるため、設置が容易である。
【0019】
また、第7に足場部材が基台枠の左右両側に設けられているから、作業員がその足場に乗って作業が行える。
【0020】
第8に足場部材が基台枠の左右両側に設けられているから、作業員2人がその左右の各足場部材に作業員が乗れるから、合計2人の作業員が乗り、共同してコア採取等風化深度の調査作業を効率的に行える。
【0021】
第9に、車輪付きの基台枠はその前後部が所定の角度で上向きに成形してあるから、基台枠が牽引装置により、のり面に沿って上昇移動又は下降移動する際に縦基体の前後部がのり面の凹凸部に引っ掛かって動きがとれなくなるようなおそれがなくなる。
【0022】
第10に、基台枠の前部に設けた、環状部材によって、下降してのり面に貫入するために下降するコアロッドが環状部材を通過することにより、当該コアロッドの位置決め及び振れ止めが行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明に係るのり面風化深度調査機の側面図である。
【
図4】使用時における
図1の前部を示す拡大側面図である。
【
図5】
図1及び
図2ののり面風化深度調査機に乗って調査作業を行っている斜視図である。
【
図6】既設のコンクリート吹付けのり面の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
上記発明の構成において、実施形態を示すと、次のとおりになる。
【0025】
図1〜3において、1は縦長基体1
1と横桟1
2を組み合わせて成形した基台枠であり、縦長基体1
1を長さLが約1.7mの金属製縦長とし、これを横幅Wが約1.0mの間隔で左右に配置してその前後部位を横桟1
2で結合してなるものである。また、基台枠を成形する基体1
1の前後部1′をのり面の凹凸等の障害に対応するために所定の角度θ(
図1及び
図3で約30度)で上向きに傾斜させてある。
2は基台枠1の左右前後に取付けた車輪であり、基台枠1に設けた縦孔溝10を介して出没して収納できるようにしてある。
3は基台枠1の先端中央部位に当該基台枠1に対して垂直に起立設置した支柱3
1とその前面の高さ方向ラック3
2とを具備してあるガイドセルである。
4は先端にビット4
3を有するコアロッド4
2付きコアドリルの駆動部4
1からなる削孔機であり、ガイドセル3のラック3
2に噛み合うピニオン4pを介して上下摺動できるように装着してある。
図1において、コアロッド4
2付の駆動部4
1がガイドセルに沿って、約3mのストロークSで上下移動させることができる。
5は基台枠1に対して垂直に起立設置したガイドセル3の振れ止めを防止するために当該支柱の頂部3′と基台枠1の後部とに渡って所定の角度θ′の連結固定した補強部材、6は基台枠1の後半部付近に当該基台枠に対して垂直に設けた足場部材であり、
図2にあっては、基台枠1の左右両側に長方形の足載体を配置してある。
7は足場部材6の頂部6′と基台枠1の後部に所定の角度θ″で連結固定した補強部材、8は基台枠前部に設けたコアロッド4
2の位置決め兼振れ止め用の環状部材、9は基台枠1に設けたコアロッド4
2の収納管、10は基台枠1に設けた輪2の収納用縦孔であり、この縦孔に車輪2のナット付きの車軸を上下にスライドできるように取付け、車輪2を下降させてナットを締め付けると走行可能となり、ナットを緩めて車輪2を所定の高さhで上昇させて再度締め付けると、基台枠1から引っ込んで車輪なし基台枠の状態になる。11は基台枠固定アンカーであり、当該基台枠を目的の場所で定置させるために、基台枠アンカーの止め穴に合わせた位置に本体打込アンカー11
1を打ち込み、不陸調整用ボルト・ナット11
2を差し込み込み固定する。
12は基台枠をのり肩方向に引き上げ又はのり先方向に引き下ろし用ロープrの結合孔である。
【0026】
「本発明における調査項目」
老朽化した吹付のり面Gは、吹付背面の状態が健全であるか、あるいは風化が進行し崩壊等の危険性があるか確認できない。
したがって、既存資料の確認やのり面全体の調査結果に基づいて、各詳細調査を実施し、次の調査に反映させる必要がある。
【0027】
老朽化のり面Gの調査は次の手順で行う(
図6及び
図7参照)。
(1)既存資料の確認(ステップ1:S1)
調査を円滑に進めるために、当初行われたのり面工事の計画時の地形や地質調査資料は背面の地山の状態を知る重要な資料となる。調査に先立って既存の資料を収集する。
(2)目視点検調査(ステップ2:S2)
調査対象のり面Gを、以下の着眼点に注意して行う。
a) のり面全体を見渡せる位置およびのり面Gの周囲から構造物の変状(変形、はらみ出し、亀裂等)を観察し、のり面展開図に変状箇所の状況をスケッチする。
b) 詳細調査は親綱等を使用し、のり面上の亀裂、浮き、剥離吹付体g
1の劣化、木の根等の植生、湧水などの調査を行う。
c) のり肩上部の斜面部分も踏査し、地山の変形、亀裂等の有無を調査する。
(3)打音調査(ステップ3:S3)
打音調査は、以下の方法で行う。
a) 打音調査は、のり面Gに縦横2mピッチに紐を張り、区画番号を付与して調査箇所の位置を特定できるようにする。
b) テストハンマーで直接吹付体g
1を打撃し、音感から吹付体と背面との密着不良や空洞化状況を推定する。
(4)吹付体コア抜き調査(ステップ4:S4)
吹付体コア抜きの調査は、コア抜き用のハンマードリルを使用し、以下の方法で行う。
a) 打音調査の結果、密着不良や空洞化箇所g
nと特定された区分を中心に、吹付体g
1のコア抜きを行う。
b) 採取した吹付体のコアから、吹付体g
1の厚さ、吹付体の劣化等を確認するとともに、吹付体と地山との空洞化個所g
nの程度を確認する(必要に応じて強度試験、中性化試験を行う)。
c) 吹付体g
1の厚さ、地山ののり面Gとの密着度、空洞の程度をのり面展開図に記録する。
(5)風化深度調査「斜面の土質調査にも適応」(ステップ5:S5)
【0028】
「調査方法」
風化深度の調査は、吹付体g
1のコア抜きで得た空洞化個所g
nや地山の風化状況に基づき、吹付背面の地山の風化状況を直接的に観察する必要がある場合に、以下の方法で行う。(
図4〜
図6参照)
a) のり面Gの風化状態に適応する風化深度調査機の選定およびコアの採取が可能なロッド4
2、ビット4
3を組合せ、風化深度状況を確認できるコアを採取する。
b) 削孔深度は、削孔過程で風化の進行した層を過ぎ、新鮮な岩層に到着したことをコア等で確認できるまで行う。
c) 削孔および採取したコアにより地山に大きな亀裂を確認した場合は、必要に応じてファイバースコープで確認する。
d) 採取したコアから、硬さ、岩組織、風化深度など直接観察し、コア箱に収容する。
【0029】
「具体的な施工例」
本発明の具体的な作業例を示すと、次のとおりである。
(1)基台枠1に設置してある車輪(収納式)2を引き出し可動できるように車軸2
1のナット2
2を緩めて基台枠1より接地方向に突出させる。
(2)基台枠1を牽引用ロープrでのり面Gのコア採取箇所まで引き上げたら車輪2を縦孔10を介して基台枠1の下面より所定の高さhだけ引っ込めて収納状態にする。
(3)基台枠1のアンカー止め穴に合わせた位置に本体打込アンカー11
1をのり面Gに打ち込み固定する。
(4)本体打込アンカー11
1に不陸調整ボルト・ナット11
2を差し込みガイドセル3がのり面Gと直角になるよう調整しながら不陸調整ボルト・ナット11
2で基台枠1をのり面Gに強固に固定する。
以後の作業は、基台枠1と一体となっている足場部材6に作業員が乗って行うことができる。
(5)コアドリル4
1にコアロッド4
2およびコアロッドの先端に穿孔用のビット4
3を取り付ける。また、コアドリル4
1に給水ホース(図示省略)を接続する。
(6)環状部材8にコアロッド4
2を差し込み、ラック3
2に歯合するピニオン4nを介して送りハンドル4
hを回しながらガイドセル3に沿ってコアドリル4
1を押し込み穿孔する。
(7)コアドリル4
1がガイドセルの最下部に届き、削孔がロッドの長さに達したら送りハンドル4
hを戻してロッドを引き抜く。引抜いたロッド4
2をコアドリル4
1から取り外しロッドの中から地山のコアを採取する。
(8)最初に取り付けたコアロッド(約1m)以上の位置(深度)から地山コアを採取する場合は、コアロッド収納管9よりロッドを取り出し、当該ロッドを継ぎ足して本施工例(6)及び(7)の工程を繰り返す。
(9)採取したコアをコア収納箱に採取順に並べて地山の状態を観察する。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明はのり面での地質調査に格別の威力を発揮するが、平坦な地面への地質調査にも適用できる。
【符号の説明】
【0031】
1…基台枠
2…基台枠の前後左右に取付けた車輪
3…基台枠に対して垂直に起立設置したガイドセル
4…削孔機
5…支柱の振れ止め補強部材
6…基台枠に対して垂直の足場部材
7…足場部材の補強部材
8…コアロッドの位置決め兼振れ止め用の環状部材
9…コアロッド収納管
10…車輪の収納用長孔
11…基台枠用のアンカー
12…基台枠に設けた牽引用ロープの結合孔