(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6035462
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】割り算掛け算足し引き算具
(51)【国際特許分類】
G09B 19/02 20060101AFI20161128BHJP
G09B 1/30 20060101ALI20161128BHJP
【FI】
G09B19/02 G
G09B19/02 C
G09B1/30
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2012-288845(P2012-288845)
(22)【出願日】2012年12月11日
(65)【公開番号】特開2014-115602(P2014-115602A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2015年12月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】593208083
【氏名又は名称】岡野 戸仁子
(72)【発明者】
【氏名】柴野 戸仁子
【審査官】
鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2007/0166673(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0111378(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0028229(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 19/02
G09B 1/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
均一な数え玉と積み重ねる前記数え玉を支える心棒から成り、前記心棒に、前記数え玉の高さ幅の数字記載箇所を高さ方向に連続して複数設け、上方に行くに従って同じ差で変わる数字を記載することで、前記心棒を数字棒として形成し、
10本の前記数字棒を一定の間隔を持たせて整列立設した台と、前記数字棒にはめることが可能な中心部が穴状で均一な輪状玉とで成る本体部分と、前記数字棒に被せられるキャップや目隠しボードを用意し、又は、前記数字棒の一部を折るか前記数字棒を抜き取り、使用する前記数字棒と使用しない前記数字棒との区別を可能にする仕組みを備えることを特徴とする、割り算掛け算足し引き算具。
【請求項2】
10本の数字棒を一定の間隔を持たせて整列立設した台と、整数を記載した数字棒にはめることが可能な中心部が穴状で均一な輪状玉とで成る本体部分と、数字棒に被せられるキャップや目隠しボードを用意し、又は、数字棒の一部を折るか数字棒を抜き取り、使用する数字棒と使用しない数字棒との区別を可能にする仕組みを備えることを特徴とする、請求項1記載の、割り算掛け算足し引き算具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、算数学習、算数指導に用いる教習具に関する。
【背景技術】
【0002】
数を数えるための個体がある。
数を長さとして捉える考案がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献】 実登第3008713
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
実登第3008713は、数字とその大きさを捉え易くした考案である。しかし、9÷4の場合、4個のマークの記された直方体を何本か用意しその中から2本を選び縦向きに重ねると少し余るが、この余る長さは、別の1マークの直方体を捜して合わせ、1を確認するやり方であるため、すぐには1を確認しにくい。4×3の場合、4マークの直方体を3個用意し縦向きに重ね、10個と2個に分けるが、10になっているかどうかを他の10マークの直方体を捜して合わせ、10を確認するという手間を必要とする。
【0005】
均一な数え玉と積み重ねる
前記数え玉を支える心棒から成り、
前記心棒に、前記数え玉の高さ幅の数字記載箇所を高さ方向に連続して複数設け、上方に行くに従って同じ差で変わる数字を記載
することで、前記心棒を数字棒
として形成し、10本の
前記数字棒を一定の間隔を持たせて整列立設した台と、
前記数字棒にはめることが可能な中心部が穴状で均一な輪状玉とで成る本体部分と、
前記数字棒に被せられるキャップや目隠しボードを用意し、又は、
前記数字棒の一部を折るか
前記数字棒を抜き取り、使用する
前記数字棒と使用しない
前記数字棒との区別を可能にする仕組みを備えることを特徴とする。
【0006】
答えとなる数値は作業を終えた間近に示されるようになった。
余りは個単位で手元にあり、長さを数に変換する手間がいらなくなった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】 第一形態のaは正面図、bは平面図である。
【
図2】 部品の斜視図で、cは輪状体、dはキャップである。
【
図3】 第一形態の使用図で、eは正面図、fは平面図である。
【
図4】 第二形態の使用図で、gは正面図、hは平面図、iは使用する変形輪状体である。
【
図5】 変形輪状体の斜視図と、数字棒とそれに伴う輪状体の変形の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
先ず、
図1〜
図3を用いて、静止体の数字棒の最下段を0とし、そこから連続する整数を上向きに1ずつ増やして記載する第一形態を説明する。
図1aは5本の数字棒(3)が整列した正面図で、台(1)と最下段(2)と、数字棒と一間隔(4)を示す。bは平面図で台上に数字棒が10本並ぶことを示す。
図2は斜視図で、cは高さ幅が一間隔と同じ可動体の輪状玉(5)で、数字棒同士の前後左右の間隔は当輪状体の横幅以上となる。これは以下形態も同様である。dは数字棒の太さ以上の空洞を持つキャップ(6)である。
図3は15÷3の計算時の図で、eのように割る数とする分の3本分を残し、使わない7本の数字棒にキャップを被せて始める。割られる数とした15個分の輪状体を、割る数とした3本の数字棒に順に通し重ね、3本の数字棒に均等に重ねた時の、最上の輪状体(7)のすぐ上側の数字棒側面に表示された数値の5が答えである。fは平面図で、輪状体をはめた3本の数字棒と、キャップを被せた7本の数字棒の計10本が整列している。
掛け算の場合で3×5では、3個の輪状体を5本の数字棒にそれぞれ通した状態、5×3は5個の輪状体を3本の数字棒にそれぞれ通した状態となり、この意味の違い等について、ビジュアル的に示される。
【0009】
次に
図4、
図5を用いて、最下段を1としそこから始まる第二形態を説明する。
第一形態の数字棒(3)の最下段(2)の0を1に変えたもので、最上の輪状玉(7)位置に、答えの数値が現れる仕組みのものである。
図4は3×3又は9÷3の使用図で、gの正面図の最上の輪状体の欠け所(9)から、答えの3又はかけられる数の3が見えている。hはその時の平面図である。iは欠け所を有する輪状玉の斜視図である。
図5のjは透明の材質で作った透明輪状玉(9)の斜視図、k、l、mは数字棒(3)の形状とそれにはめた輪状玉(5)の変形を示す。
【0010】
足し算、引き算での使い方について付加する。
足し算では、ひと桁では一本の数字棒(3)を使用し、元の数の輪状体(5)を数字棒にはめ、次に加える数の輪状体をはめていけば、最上段の直ぐ上側か最上段位置に答えの数値が示されている。一本では足りない場合は2本目を使用し、10で繰り上がる仕組みを、この行動からも視覚的にも理解していくことになる。
引き算では先ず引かれる数をはめておき、引く数を外していけば、前記同様の位置に答えが示される。2本を使用する二桁の場合、一の位の数値よりも引く数が大きい場合は、隣の数字棒の10個から借りるという行為をすることになる。
また、10の束の意味、10の束が10個あれば100になること、それが10×10であること等、この器具の使用で数式の意味が理解出来、数を実体としても捉えられる。
【0011】
1 台 2 最下段 3 数字棒
4 一間隔 5 輪状玉 6 キャップ
7 最上の輪状玉 8 欠け所 9 透明輪状玉