特許第6035497号(P6035497)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6035497
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20161121BHJP
【FI】
   A63F5/04 512D
   A63F5/04 516F
【請求項の数】3
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2012-79942(P2012-79942)
(22)【出願日】2012年3月30日
(65)【公開番号】特開2013-208228(P2013-208228A)
(43)【公開日】2013年10月10日
【審査請求日】2014年12月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】特許業務法人青海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 好彦
【審査官】 太田 恒明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−252752(JP,A)
【文献】 特開2006−122257(JP,A)
【文献】 特開2009−153818(JP,A)
【文献】 特開2006−271530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタートスイッチの操作に基づき、当選役およびハズレのうちのいずれかを抽選により決定する当選役抽選手段と、
前記当選役抽選手段で決定された当選役またはハズレに基づいて、複数の演出抽選テーブルのうちいずれかを参照し、該演出抽選テーブルにおける複数の当選領域のうちいずれかを決定し、該当選領域に対応付けられた遊技の演出を決定する演出決定手段と、
前記演出決定手段で決定された前記当選領域の序数に基づいて、遊技者に有利な特定遊技を実行するか否かを決定する特定遊技決定手段と、
前記特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記複数の当選領域の序数それぞれに特定遊技を実行するか否かが対応付けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記演出抽選テーブルは複数の階層毎に設けられ、
前記演出決定手段は、上位階層の演出抽選テーブルを参照して決定した演出に基づいて下位階層の演出抽選テーブルを決定し、階層毎に順次、決定された演出抽選テーブルにおける複数の当選領域のうちいずれかを決定し、
前記特定遊技決定手段は、前記複数の階層毎の演出抽選テーブルにおける前記演出決定手段で決定された前記当選領域の序数それぞれの合計値に基づいて、前記特定遊技を実行するか否か決定することを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者に遊技上の利益を付与するか否かを抽選により決定する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機としてのスロットマシンでは、遊技者によるメダル(遊技媒体)の投入およびスタートスイッチの操作に応じて、当選役の抽選を行うと共に、種々の図柄が記された複数の回転リールが回転する。そして、抽選結果と遊技者によるストップスイッチの操作に応じて回転リールが順次停止され、払い出しの対象となるラインである有効ライン上に、当選役に対応する図柄組み合わせが表示されると、所定枚数のメダルが払い出されるなど、当選役に応じた遊技上の利益が遊技者に付与されることとなる。
【0003】
また、スロットマシンでは、遊技の進行に際し、遊技者の有利度合いを異にする複数の遊技状態が設けられている。例えば、当選役のうちボーナス役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることで、メダルが払い出される小役の当選確率が通常遊技状態より高いボーナス遊技状態に移行し、遊技者は多くの遊技上の利益を得ることが可能となる。
【0004】
そして、このような当選役や遊技状態に当選したことの期待を遊技者に持たせるための演出が実行される。かかる演出は、当選した当選役や遊技状態に応じて抽選によって決定される。例えば、演出の抽選に用いる演出抽選テーブルを階層構造とし、まず、上位階層の抽選テーブルに基づいて抽選が行われ、その抽選結果に基づいて下位階層の抽選テーブルの選択率が変更され、その選択率に従って演出が決定されたりしている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−130259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
遊技機では、上述したボーナス遊技状態のみならず、遊技者に対し遊技が有利に進行する、所謂、AT(アシストタイム)遊技状態やRT(リプレイタイム)遊技状態といった特定遊技状態への移行を抽選により決定できる。しかし、従来、このような特定遊技状態への移行は、当選役の抽選結果に基づいて単純に抽選され、その抽選結果に基づいて演出が単調に決まっていた。このような状況下では、遊技者は、当選役を通じて抽選結果をある程度把握してしまい、倦怠感を覚え、遊技の興趣が削がれるおそれがあった。また、遊技者は、当選役を把握した時点で、演出の完了を待つことなく演出をキャンセルし、次の遊技に移行してしまい、演出効果が向上しないといった実情がある。したがって、遊技者の期待感を継続できる抽選システムの多様化やさらなる演出効果の向上が望まれている。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、抽選機会を多様化することで演出効果を向上し、遊技の興趣を向上することが可能な遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、スタートスイッチの操作に基づき、当選役およびハズレのうちのいずれかを抽選により決定する当選役抽選手段と、当選役抽選手段で決定された当選役またはハズレに基づいて、複数の演出抽選テーブルのうちいずれかを参照し、演出抽選テーブルにおける複数の当選領域のうちいずれかを決定し、当選領域に対応付けられた遊技の演出を決定する演出決定手段と、演出決定手段で決定された当選領域の序数に基づいて、遊技者に有利な特定遊技を実行するか否かを決定する特定遊技決定手段と、特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
複数の当選領域の序数それぞれに特定遊技を実行するか否かが対応付けられていてもよい。
【0010】
演出抽選テーブルは複数の階層毎に設けられ、演出決定手段は、上位階層の演出抽選テーブルを参照して決定した演出に基づいて下位階層の演出抽選テーブルを決定し、階層毎に順次、決定された演出抽選テーブルにおける複数の当選領域のうちいずれかを決定し、特定遊技決定手段は、複数の階層毎の演出抽選テーブルにおける演出決定手段で決定された当選領域の序数それぞれの合計値に基づいて、特定遊技を実行するか否か決定してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、抽選機会を多様化することで演出効果を向上し、遊技の興趣を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための外観図である。
図2】スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための前面扉を開いた状態での外観図である。
図3】リールの図柄配列を示す図である。
図4】スロットマシンの概略的な電気的構成を示したブロック図である。
図5】有効ラインおよび図柄組み合わせを説明するための説明図である。
図6】通常遊技状態用当選役抽選テーブルを示す図である。
図7】内部中遊技状態用当選役抽選テーブルを示す図である。
図8】ボーナス遊技状態用当選役抽選テーブルを示す図である。
図9】RT遊技状態用当選役抽選テーブルを示す図である。
図10】特定遊技抽選テーブルを示す図である。
図11】演出抽選テーブルを示す図である。
図12】特定遊技の当否判定を加えた演出抽選テーブルを示す図である。
図13】主制御基板のメイン処理を示したフローチャートである。
図14】副制御基板のサブ処理を示したフローチャートである。
図15】副制御基板のコマンド受信処理を示したフローチャートである。
図16】副制御基板の特定遊技抽選処理を示したフローチャートである。
図17】補助演出の一例を示した図である。
図18】他の実施形態を説明するための演出抽選テーブルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0014】
本発明の実施形態の理解を容易にするため、まず、遊技者が遊技可能なスロットマシン(遊技機)の機械的構成および電気的構成を簡単に説明し、その後、スロットマシンの各基板における具体的な処理を説明する。
【0015】
(スロットマシン100の機械的構成)
図1図2の外観図に示すように、スロットマシン100は、略矩形状の箱体である筐体102と、筐体102の前面開口部に対して回動可能な連結部材により開閉可能に取り付けられた前面上扉104と、前面上扉104の下方に位置し、前面上扉104同様、筐体102の前面開口部に対して開閉可能に取り付けられた前面下扉106と、前面下扉106の下部に位置し、メダル排出口108aから払い出されたメダルを貯留するための受け皿部108とを備えている。
【0016】
前面下扉106の上部には操作部設置台122が形成され、操作部設置台122には、メダル投入部124、ベットボタン126、スタートスイッチ128、ストップスイッチ130、精算ボタン132等が配設されている。
【0017】
操作部設置台122の右側に位置するメダル投入部(遊技媒体受付手段)124は、メダル投入口(投入口)124aを通じて遊技媒体としてのメダルの投入を受け付け、前面下扉106の背面に設けられたメダルセレクタ(図示せず)にメダルを送る。メダルセレクタには、メダルの投入が可能な投入期間外に投入されたメダルや規格外のメダルをメダル排出口108aに導くブロッカー(図示せず)と、投入期間内に投入された規格内のメダルの通過を検出する投入メダル検出部124bとが設けられている。ここで、メダル排出口108aに導かれたメダルは受け皿部108に排出される。遊技者により、1遊技を開始するために必要なメダルの投入枚数である規定数を超えてメダルが投入されると、その規定数を超えた分のメダルが、所定枚数(例えば50枚)を上限としてスロットマシン100の内部に電子的に貯留(以下、単に「クレジット」という。)される。
【0018】
ここで、1遊技は、メダルの投入を条件として1度の払い出しを受け得る一連の遊技をいう。また、ここでは、規定数は「3」に固定されている。ただし、スロットマシン100の機種によっては規定数が異なったり、あるいは、同一機種であっても規定数が変化したりして、規定数が固定されている場合と、複数の中から選択可能な場合がある。なお、1遊技を開始するために必要なメダル数を、複数の規定数から任意に選択できる場合、その複数の規定数の中の最大のものを最大規定数といい、最小のものを最小規定数という。仮に、規定数が1〜3の間で選択可能な場合、最大規定数は「3」となり、最小規定数は「1」となる。ここでは、規定数が「3」に固定されているので、最大規定数および最小規定数は「3」となる。
【0019】
ベットボタン126は、クレジットされているメダルのうち規定数のメダルを投入(ベット)する、押圧式のボタンスイッチである。精算ボタン132は、クレジットされているメダルの返却(精算)要求操作を受け付ける、押圧式のボタンスイッチである。遊技者は、精算ボタン132を操作することにより、ベットされたメダルや電子的にクレジットされたメダルを精算する精算要求を行うことができ、かかる精算要求に応じて、ベットされているメダルや電子的にクレジットされているメダルがメダル排出口108aから排出される。
【0020】
操作部設置台122の左側に位置するスタートスイッチ128は、傾倒操作を検出可能なレバーで形成され、遊技者による1遊技の開始操作を検出する。また、スタートスイッチ128は、押圧操作を検出可能なボタンスイッチによって形成することも可能である。
【0021】
前面上扉104の下部略中央には、ガラス板や透明樹脂板等で構成された無色透明の図柄表示窓136が設けられ、筐体102内の図柄表示窓136に対応した位置には、リールユニット134が設けられている。リールユニット134には、図3に示すように、21に等分された各領域に複数種類の図柄がそれぞれ配列された3つの回転リール(左リール134a、中リール134b、右リール134c)が、それぞれ独立して回動可能に設けられ、遊技者は、図柄表示窓136を通じて、左リール134a、中リール134b、右リール134cを視認することができる。リールユニット134は、スタートスイッチ128の操作を契機として、左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転を開始する。
【0022】
操作部設置台122の中央に位置するストップスイッチ130は、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれに対応して設けられた、遊技者の押圧操作を検出可能なボタンスイッチであり、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれを停止させようとする遊技者の停止操作を検出する。なお、ストップスイッチ130に係る3つのボタンスイッチを特にストップボタンスイッチとよび、左から順にストップボタンスイッチ130a、130b、130cとする。
【0023】
前面上扉104の上部略中央には、演出に伴う様々な映像を表示する液晶表示部(表示部)138が設けられている。また、前面上扉104の上部や左右には、例えば高輝度の発光ダイオード(LED)によって構成される演出用ランプ142が設けられる。
【0024】
また、図2に示すように、前面上扉104の裏面における液晶表示部138の左右位置や前面下扉106の裏面における内面左右位置には、効果音や楽音等による聴覚的な演出を行うスピーカ140が設けられている。さらに、筐体102内におけるリールユニット134の下方には、メダル排出口108aからメダルを払い出すためのメダル払出装置(メダルホッパー)264が設けられている。メダル払出装置264は、メダルを貯留するメダル貯留部264aと、メダル貯留部264aに貯留されたメダルをメダル排出口108aから排出するための払出制御部264bと、メダル排出口108aから排出されるメダルを検出する払出メダル検出部264cとを備えている。具体的に払出制御部264bは、当該払出制御部264bの本体外装に回転可能に支持され、メダル貯留部264aから落下したメダルが上方より1枚ずつ嵌入するメダル嵌入孔を円周方向に複数配してなるディスク(図示せず)と、かかるディスクを回転するディスクモータ(図示せず)とを備え、このディスクを回転させて、メダル嵌入孔に嵌入したメダルを、押出機構を通じて1枚ずつ外部に排出すると共に、排出により空いたメダル嵌入孔に次のメダルを順次嵌入させることで、メダルを1枚ずつ連続排出する。
【0025】
また、図1図2では図示していないが、各回転リール134a、134b、134cの内側には、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれに施された図柄のうち、図柄表示窓136に対応する(有効ラインの対象となり得る)各回転リール134a、134b、134cの上段、中段、下段の図柄を背面から個々に独立して照射するリールバックライト144(図4参照)が設けられている。また、図柄表示窓136の裏面上部にも左リール134a、中リール134b、右リール134c全ての正面を直接照射するリール上方ライト146が設けられている。
【0026】
また、図1に示すように、操作部設置台122において、図柄表示窓136とストップスイッチ130との間に設けられた段部122aの略水平面には、メインクレジット表示部152およびメイン払出表示部154が設けられている。また、図柄表示窓136と操作部設置台122との間には、サブクレジット表示部156およびサブ払出表示部158が設けられている。これらメインクレジット表示部152およびサブクレジット表示部156にはクレジット枚数が表示され、メイン払出表示部154およびサブ払出表示部158にはメダルの払出枚数が表示される。なお、サブクレジット表示部156およびサブ払出表示部158には、演出に伴う様々な数値を表示することもできる。
【0027】
(スロットマシン100の電気的構成)
図4は、スロットマシン100の概略的な電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、スロットマシン100は、主として、主制御基板200と、副制御基板202と、液晶制御基板204とによって制御されている。ここでは、遊技の進行に関わるプログラムのうち、遊技に供する当選役の抽選やその入賞といったような、特に重要な処理を主制御基板200で実行し、それ以外の例えば演出に関する処理を副制御基板202や液晶制御基板204で実行している。
【0028】
(主制御基板200)
主制御基板200は、中央処理装置であるメインCPU200a、プログラム等が格納されたメインROM200b、ワークエリアとして機能するメインRAM200c等を含む各種半導体集積回路を有し、スロットマシン100全体を統括的に制御する。ただし、メインRAM200cには不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、意図的にメインRAM200cの初期化処理を実行しない限り、データが消去されることなく保持される。
【0029】
また、主制御基板200は、メインCPU200aが、メインROM200bに格納されたプログラムに基づきメインRAM200cと協働することで機能する、初期化手段300、ベット手段302、当選役抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308、払出制御手段310、クレジット手段312を有する。初期化手段300は、主制御基板200における初期化処理を実行する。ベット手段302は、遊技に使用するためのメダルをベットする。当選役抽選手段304は、メダルのベットおよびスタートスイッチ128の操作に基づき、当選役およびハズレのうちいずれかを当選役抽選により決定する。リール制御手段306は、回転リール134a、134b、134cを回転および停止制御する。判定手段308は、当選役抽選で決定した当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたか否か判定する。払出制御手段310は、当選役抽選で決定した当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたことに基づいて、当該当選役に対応するメダルを払い出す。クレジット手段312は、メダルをクレジットとして貯留する。
【0030】
主制御基板200では、投入メダル検出部124b、ベットボタン126、スタートスイッチ128、ストップスイッチ130、精算ボタン132から各種の検出信号を受信しており、受信した検出信号に基づいて、メインCPU200aが種々の処理を実行する。また、主制御基板200には、メインクレジット表示部152およびメイン払出表示部154が接続されており、払出制御手段310が両表示部152、154に対してメダルのクレジット枚数や払出枚数の表示を制御する。
【0031】
また、主制御基板200には、リール駆動制御部258が接続されている。このリール駆動制御部258は、スタートスイッチ128の操作信号に基づき主制御基板200から送信される回転リール134a、134b、134cの回転開始信号に基づいて、ステッピングモータ262を駆動すると共に、ストップスイッチ130の操作信号に基づき主制御基板200から送信される、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれの停止信号および回転位置検出回路260の検出信号に基づいて、ステッピングモータ262の駆動を停止する。
【0032】
また、主制御基板200には、メダル払出装置264が接続されている。主制御基板200には払出メダル検出部264cの検出信号が入力されるようになっており、払出制御手段310は、その検出信号に応じてメダルの払出枚数をカウントしながら払出制御部264bからのメダルの排出を制御する。
【0033】
また、主制御基板200には、乱数発生手段200dが設けられる。乱数発生手段200dは、計数値を順次インクリメントし、所定の数値範囲内でループさせ、所定の時点における計数値を抽出することで乱数を得る。乱数発生手段200dによって生成される乱数は、遊技者に付与する遊技上の利益、例えば、当選役を決定するために用いられる(当選役抽選乱数)。
【0034】
(主制御基板200で用いられるテーブル)
スロットマシン100においては、遊技の進行に際して複数の遊技状態が設けられており、これら遊技状態および設定値に対応する複数の当選役抽選テーブル等がメインROM200bに格納されている。当選役抽選手段304は、メインRAM200cに記憶された現在の遊技状態および設定値に応じて、対応する当選役抽選テーブルをメインROM200bから抽出すると共に、抽出した当選役抽選テーブルに基づき、スタートスイッチ128の操作信号に応じて取得された当選役抽選乱数が当選役抽選テーブル内のいずれの当選役またはハズレに対応するか判定する。
【0035】
ここで、各当選役抽選テーブルで抽出される当選役には、リプレイ役、小役、ボーナス役がある。このような当選役に対応する図柄組み合わせが、有効ライン上に揃った状態を表示(入賞)といい、当選役に当選し、その当選役に対応する図柄組み合わせが表示されるまでの状態を内部当選状態とする。当選役のうちのリプレイ役は、そのリプレイ役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、メダルの新たなるベットを行わずして再度1遊技を実行できる役であり、小役は、その小役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることにより所定枚数のメダルの払い出しを受けることができる役である。また、ボーナス役は、そのボーナス役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることにより、遊技状態を、通常遊技状態からボーナス遊技状態に移行させることができる当選役である。ここで、ボーナス遊技状態とは、当選役の判定にあたり、メダルが実質的に増加するように小役の当選確率が設定された当選役抽選テーブル(後述するボーナス遊技状態用当選役抽選テーブル)を用いる遊技状態であり、通常遊技状態よりも有利な遊技状態をいう。以下に、当選役および遊技者に付与される遊技上の利益について説明する。
【0036】
図5は、有効ラインおよび図柄組み合わせを説明するための説明図である。図5(a)は、本実施形態における有効ラインを示している。ここで、有効ラインは5本あり、具体的に、図柄表示窓136に臨む9つの図柄のうち、左リール134a、中リール134b、右リール134cのそれぞれ中段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインA、左リール134aの上段、中リール134bの中段、右リール134cの下段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインB1、左リール134aの下段、中リール134bの中段、右リール134cの上段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインB2、左リール134aの上段、中リール134bの中段、右リール134cの上段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインC1、左リール134aの下段、中リール134bの中段、右リール134cの下段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインC2をそれぞれ有効ラインとして設定している。
【0037】
また、図5(b)の図柄組み合わせに示すように、本実施形態においては、当選役として、「リプレイ1」、「リプレイ2」、「リプレイ3」、「ベル」、「スイカ1」、「スイカ2」、「スイカ3」、「スイカ4」、「スイカ5」、「スイカ6」、「スイカ7」、「スイカ8」(以下、「スイカ1」〜「スイカ8」までを「スイカ1〜8」と略す場合がある)、「チェリー」、「ビッグボーナス(以下、「BB」という)」、「レギュラーボーナス(以下、「RB」という)」、の合計15種類の当選役が設けられている。このうち、当選役「リプレイ1」、「リプレイ2」および「リプレイ3」が上記リプレイ役に相当し、「ベル」、「スイカ1」、「スイカ2」、「スイカ3」、「スイカ4」、「スイカ5」、「スイカ6」、「スイカ7」、「スイカ8」および「チェリー」が上記小役に相当し、「BB」および「RB」が上記ボーナス役に相当する。
【0038】
当選役抽選の結果、当選役「リプレイ1」に当選した場合には、当選役「リプレイ1」に対応する図柄組み合わせのうち、回転リール134a、134b、134cそれぞれに記される「リプレイ」図柄が同一の有効ライン上に表示可能となる。また、当選役抽選の結果、当選役「リプレイ2」に当選した場合には、当選役「リプレイ2」に対応する図柄組み合わせのうち、左リール134aに記される「ベル」図柄が有効ライン上に表示可能となり、中リール134bおよび右リール134cそれぞれに記される「リプレイ」図柄が上記と同一の有効ライン上に表示可能となる。また、当選役抽選の結果、当選役「リプレイ3」に当選した場合には、当選役「リプレイ3」に対応する図柄組み合わせのうち、左リール134aおよび中リール134bそれぞれに記される「リプレイ」図柄が同一の有効ライン上に表示可能となり、右リール134cに記される「ベル」図柄が上記と同一の有効ライン上に表示可能となる。
【0039】
ここで、本実施形態においては、ストップスイッチ130が押圧操作されたときに、当選役に対応する図柄が有効ライン上にある場合には、当該図柄を有効ライン上に停止するように停止制御がなされる。また、ストップスイッチ130が押圧操作されたときに、当選役に対応する図柄が、有効ライン上にはないが、回転リール134a、134b、134cの回転方向と反対の方向の図柄4つ分に相当する範囲(引込範囲)内に存在している場合には、当該当選役に対応する図柄を有効ライン上に引き込むように停止制御がなされる。以下、単に「停止制御」や「表示可能」と言った場合、このような引込範囲内で当選役に対応する図柄を引き込むといった処理を含む。
【0040】
そして、各回転リール134a、134b、134cにおいては、「リプレイ」図柄および「ベル」図柄が、上記の停止制御によって、必ず有効ライン上に表示可能なように配置されている(図3および図5(b)参照)。したがって、当選役「リプレイ1」、当選役「リプレイ2」または当選役「リプレイ3」に当選した場合には、これら当選役「リプレイ1」、当選役「リプレイ2」または当選役「リプレイ3」に対応する図柄組み合わせが、必ず、有効ライン上に表示されることとなる。このようにして、当選役「リプレイ1」、当選役「リプレイ2」または当選役「リプレイ3」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合には、メダルを投入することなく次回の1遊技を開始することが可能となる。
【0041】
また、当選役抽選の結果、当選役「ベル」に当選した場合には、「ベル」に対応する図柄組み合わせのうち、回転リール134a、134b、134cそれぞれに記される「ベル」図柄が同一の有効ライン上に表示可能となる。そして、当選役「ベル」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合には、10枚のメダルが遊技者に払い出される。なお、詳しくは後述するが、当選役「ベル」に当選した場合の停止制御は、その当選態様(例えば、当選役「ベル」が単独で当選したか、他の当選役と重複当選したか、さらに他のいずれの当選役と重複当選したか等)によって異なるように設定されている。したがって、上記したとおり、各回転リール134a、134b、134cにおいては、「ベル」図柄が、必ず有効ライン上に表示可能なように配置されている(図3および図5(b)参照)ものの、当選役「ベル」に当選しても、その当選態様によっては、当選役「ベル」に対応する図柄組み合わせが必ずしも有効ライン上に表示されるとは限らない。
【0042】
また、当選役抽選の結果、当選役「スイカ1」に当選した場合には、左リール134a、中リール134bおよび右リール134cに記される「スイカA」図柄が同一の有効ライン上に表示可能となる。
【0043】
また、当選役抽選の結果、当選役「スイカ2」に当選した場合には、左リール134aおよび中リール134bに記される「スイカA」図柄が同一の有効ライン上に表示可能となり、右リール134cに記される「スイカB」図柄が上記と同一の有効ライン上に表示可能となる。
【0044】
また、当選役抽選の結果、当選役「スイカ3」に当選した場合には、左リール134aおよび右リール134cに記される「スイカA」図柄が同一の有効ライン上に表示可能となり、中リール134bに記される「スイカB」図柄が上記と同一の有効ライン上に表示可能となる。
【0045】
また、当選役抽選の結果、当選役「スイカ4」に当選した場合には、左リール134aに記される「スイカA」図柄が有効ライン上に表示可能となり、中リール134bおおび右リール134cに記される「スイカB」図柄が上記と同一の有効ライン上に表示可能となる。
【0046】
また、当選役抽選の結果、当選役「スイカ5」に当選した場合には、左リール134aに記される「スイカB」図柄が有効ライン上に表示可能となり、中リール134bおよび右リール134cに記される「スイカA」図柄が上記と同一の有効ライン上に表示可能となる。
【0047】
また、当選役抽選の結果、当選役「スイカ6」に当選した場合には、左リール134aおよび右リール134cに記される「スイカB」図柄が同一の有効ライン上に表示可能となり、中リール134bに記される「スイカA」図柄が上記と同一の有効ライン上に表示可能となる。
【0048】
また、当選役抽選の結果、当選役「スイカ7」に当選した場合には、左リール134aおよび中リール134bに記される「スイカB」図柄が同一の有効ライン上に表示可能となり、右リール134cに記される「スイカA」図柄が上記と同一の有効ライン上に表示可能となる。
【0049】
また、当選役抽選の結果、当選役「スイカ8」に当選した場合には、左リール134a、中リール134bおよび右リール134cに記される「スイカB」図柄が同一の有効ライン上に表示可能となる。
【0050】
そして、上記の当選役「スイカ1〜8」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合には、10枚のメダルが遊技者に払い出される。なお、回転リール134a、134b、134cにおいては、「スイカA」図柄および「スイカB」図柄が、上記の停止制御によっても、有効ライン上に表示されない場合があるように配置されている(図3および図5(b)参照)。そのため、当選役「スイカ1〜8」に当選したとしても、遊技者は、当選役「スイカ1〜8」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ライン上に表示させられるとは限らない。
【0051】
また、当選役抽選の結果、当選役「チェリー」に当選した場合には、当選役「チェリー」に対応する図柄組み合わせのうち、左リール134aに記される「チェリー」図柄が有効ライン上に表示可能となる。そして、左リール134aの「チェリー」図柄が有効ライン上に表示されると、2枚のメダルが遊技者に払い出される。なお、左リール134aにおいては、「チェリー」図柄が、必ず有効ライン上に表示可能なように配置されている(図3および図5(b)参照)。そのため、当選役「チェリー」に当選した場合には、遊技者は、当選役「チェリー」に対応する図柄組み合わせを必ず有効ライン上に表示させることができる。
【0052】
また、当選役抽選の結果、当選役「BB」に当選した場合には、回転リール134a、134b、134cに記される「赤7」図柄または「青7」図柄が同一の有効ライン上に停止可能となる。そして、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、BB遊技フラグがONすることで、遊技状態がBB遊技状態に設定され、次遊技以降、メダルが所定枚数(例えば465枚)払い出されるまで、BB遊技状態にて遊技を実行することが可能となる。なお、回転リール134a、134b、134cにおいては、それぞれ「青7」図柄および「赤7」図柄が、上記の停止制御によっても、有効ライン上に表示されない場合があるように配置されている(図3および図5(b)参照)。そのため、当選役「BB」に当選したとしても、遊技者は、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させられるとは限らない。
【0053】
また、当選役抽選の結果、当選役「RB」に当選した場合には、回転リール134a、134b、134cに記される「BAR」図柄が同一の有効ライン上に表示可能となる。そして、当選役「RB」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、RB遊技フラグがONすることで、遊技状態がRB遊技状態に設定され、次遊技以降、メダルが所定枚数(例えば120枚)払い出されるまで、RB遊技状態にて遊技を実行することが可能となる。なお、回転リール134a、134b、134cにおいては、それぞれ「BAR」図柄が、上記の停止制御によっても、有効ライン上に表示されない場合があるように配置されている(図3および図5(b)参照)。そのため、当選役「RB」に当選したとしても、遊技者は、当選役「RB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させられるとは限らない。
【0054】
なお、いずれかの当選役に当選すると、それぞれの当選役に対応する内部当選フラグが成立(ON)すると共に、この内部当選フラグの成立状況に応じて、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれの停止制御がなされることとなる。このとき、当選役「ベル」、当選役「スイカ1〜8」、当選役「チェリー」に当選したものの、これら当選役に対応する図柄組み合わせを、その1遊技で有効ライン上に表示させることができなかった場合には、当該遊技において内部当選フラグがOFFされる。つまり、小役の当選の権利は当該遊技のみに限られ、当該権利を次の1遊技(以下、単に「次遊技」という。)に持ち越すことはできない。
【0055】
これに対して、当選役「BB」や当選役「RB」に当選した場合には、BB内部当選フラグまたはRB内部当選フラグが成立(ON)すると共に、BB内部当選フラグやRB内部当選フラグの成立状況に応じて遊技状態が内部中遊技状態となり、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれの停止制御がなされる。このとき、当選役「BB」や当選役「RB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることができなかった場合には、そのままBB内部当選フラグやRB内部当選フラグが次遊技に持ち越され、次回以降の遊技においても当選役「BB」や当選役「RB」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることが可能となる。
【0056】
なお、リプレイ役である当選役「リプレイ1」、当選役「リプレイ2」または当選役「リプレイ3」に対応する内部当選フラグが成立した場合には、その当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示され、メダルを要することなく次遊技を行うために必要となる処理が行われた後に、当該内部当選フラグがOFFされる。
【0057】
図6は、通常遊技状態において当選役抽選乱数を判定する場合に用いられる通常遊技状態用当選役抽選テーブルを示す図である。ここでは、当選役抽選乱数の総数(65536)に相当する領域が複数の当選領域(1〜20)に区画されており、当選領域毎に、当選役と、当選役やハズレのそれぞれが当選する比率を相対数で示した当選範囲値(置数)が対応付けられている。例えば、当選領域1には当選範囲値として8500が対応付けられ、当選役として「リプレイ1」が対応付けられている。したがって、当選役「リプレイ1」が当選する確率は8500/65536となる。他の当選領域2〜20についても同様の対応付けが為されている。当選役抽選手段304は、当該通常遊技状態用当選役抽選テーブルにおける複数の当選領域から、順次、当選範囲値を取得し、その当選範囲値を当選役抽選乱数から減算して、その減算値が0未満となると、その時点の当選領域に対応付けられた当選役を抽選結果としている。当該抽選の手順は、他の抽選においても適用できる。
【0058】
また、この通常遊技状態用当選役抽選テーブルによれば、複数の当選役に重複して当選することがある。例えば、当選領域2には、当選範囲値として500が対応付けられ、当選役として当選役「リプレイ2」および当選役「リプレイ3」が対応付けられている。当選領域2のように、当選役「リプレイ2」と当選役「リプレイ3」とが重複して当選した場合には、いずれの当選役に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させるかについての停止条件が設定されている。
【0059】
例えば、当選領域2が当選役抽選により決定されると、左リール134a、中リール134b、右リール134cのうち、右リール134cを最初に停止(第1停止)するようにストップスイッチ130が操作された場合に、当選役「リプレイ2」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示するように停止制御がなされる。一方、左リール134aまたは中リール134bを第1停止するようにストップスイッチ130が操作された場合には、当選役「リプレイ3」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示するように停止制御がなされる。ここで、上記した通り、「リプレイ」図柄および「ベル」図柄は、その図柄配列上、いずれのタイミングでストップスイッチ130を押圧操作したとしても、有効ライン上に表示可能となっている。したがって、遊技者が、左リール134a、中リール134b、右リール134cのいずれを最初に停止するようにストップスイッチ130を操作したとしてもリプレイ役に対応する図柄組み合わせを表示することは可能であるが、その停止順により表示される図柄の組み合わせが異なることとなる。このようなリプレイ役の重複当選では、重複した当選役のうち特定の当選役に対応した図柄組み合わせ(ここでは、「リプレイ2」に対応する図柄組み合わせ)を有効ライン上に表示させることを条件として、例えば、後述するRT遊技状態を開始させることができ、遊技者は、当該当選領域2に当選したことを把握することで、上記停止順に従って特定の当選役(例えば、「リプレイ2」)の図柄組み合わせを有効ライン上に表示させ、遊技状態をRT遊技状態に移行させることが可能となる。
【0060】
また、当選領域4には、当選範囲値として700が対応付けられ、当選役として当選役「ベル」、当選役「スイカ1」および当選役「スイカ4」が対応付けられている。ここで、当選領域4〜15において、当選役「スイカ1〜8」のうちのいずれか2つの当選役と当選役「ベル」とが重複して当選した場合には、いずれの当選役に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させるかについての停止条件が設定されている。
【0061】
例えば、当選領域4が当選役抽選により決定され、当選役「ベル」、当選役「スイカ1」および当選役「スイカ4」が重複当選した場合には、左リール134a、中リール134b、右リール134cのうち、左リール134aを最初に停止(第1停止)するようにストップスイッチ130が操作された場合に、当選役「ベル」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示するように停止制御がなされる。一方、中リール134bまたは右リール134cを第1停止するようにストップスイッチ130が操作された場合には、以下のようにして停止制御がなされる。
【0062】
すなわち、当選役「スイカ1」または当選役「スイカ4」に対応する図柄が有効ライン上にあるときにストップスイッチ130が操作された場合には、当該当選役「スイカ1」または当選役「スイカ4」に対応する図柄を有効ライン上に表示し、当選役「スイカ1」または当選役「スイカ4」に対応する図柄が有効ライン上にはないが、4コマの範囲内にあるときにストップスイッチ130が操作された場合には、当選役「スイカ1」または当選役「スイカ4」に対応する図柄を有効ライン上に引き込むように停止制御する。
【0063】
ここで、上記した通り、「ベル」図柄はその図柄配列上、いずれのタイミングでストップスイッチ130を押圧操作したとしても、有効ライン上に表示可能となっている。一方、当選役「スイカ1」および当選役「スイカ4」に対応する図柄組み合わせを構成する「スイカA」図柄および「スイカB」図柄は、ストップスイッチ130の操作タイミングによっては有効ライン上に表示することができない。そのため、当選役「スイカ1」および当選役「スイカ4」は、当選役「ベル」に比べて入賞が困難となっており、当選役「ベル」を入賞させるための停止順で操作を行わなかった場合には、いわゆる取りこぼしが生じやすくなっている。したがって、当選役「ベル」、当選役「スイカ1」および当選役「スイカ4」に重複当選した場合には、図示の停止順のとおりにストップスイッチ130を操作することにより、確実に当選役「ベル」を入賞させることが遊技者にとって有利となる。
【0064】
そして、当選領域4〜15においては、それぞれ当選役「スイカ1〜8」のうちのいずれか2つの当選役が当選役「ベル」と重複当選するようになっており、当選役「ベル」を入賞させるための停止操作が当選領域によって異なるように設定されている。遊技者は、通常、いずれの当選役に当選しているのかを知ることができないため、上記のような当選領域4〜15を設けることにより、当選役「スイカ1〜8」のうちのいずれか2つの当選役と当選役「ベル」とが重複当選したとしても、当該当選役を入賞させることが極めて難しくなっている。
【0065】
なお、当選領域20には当選範囲値40336と「ハズレ」とが対応付けられている。かかるハズレはメダルの払い出し等は伴わないが、特定の図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることで遊技の開始、終了条件や遊技上の利益の抽選契機に利用することができる。
【0066】
図7は、内部中遊技状態用当選役抽選テーブルを示す図である。この内部中遊技状態用当選役抽選テーブルは、内部中遊技状態において当選役抽選乱数を判定する場合に用いられるものである。なお、内部中遊技状態は、BB内部当選フラグまたはRB内部当選フラグが持ち越される場合に設定され、当選役「BB」または当選役「RB」に入賞することにより終了する。この内部中遊技状態用当選役抽選テーブルによれば、さらにボーナス役に当選することがなく、また、当選役「リプレイ1」の当選確率を、図6に示した通常遊技状態用当選役抽選テーブルに比べて高く設定することもできる。また、当選役「リプレイ2」、当選役「リプレイ3」および各小役の当選確率は通常遊技状態用当選役抽選テーブルと等しく設定されている。
【0067】
図8は、ボーナス遊技状態用当選役抽選テーブルを示す図である。このボーナス遊技状態用当選役抽選テーブルは、当選役「BB」または当選役「RB」に対応する図柄組み合わせに入賞して設定されるBB遊技状態またはRB遊技状態において当選役抽選乱数を判定する場合に用いられるものである。このボーナス遊技状態用当選役抽選テーブルによれば、さらにボーナス役およびリプレイ役に当選することがなく、各小役の当選確率が図6に示した通常遊技状態用当選役抽選テーブルに比べて高く設定されている。
【0068】
図9は、RT遊技状態用当選役抽選テーブルを示す図である。このRT遊技状態用当選役抽選テーブルは、予め定められた図柄組み合わせが表示されることによって設定されるRT遊技状態において当選役抽選乱数を判定する場合に用いられるものである。ここでRT遊技状態は、後述する特定遊技状態に含まれ、リプレイ役の当選確率が通常遊技状態より高く設定された遊技状態をいう。かかるRT遊技状態を通じて、メダルの消費が抑えられることで、当選役の抽選機会を増やすことができる。したがって、RT遊技状態用当選役抽選テーブルによれば、当選役「リプレイ1」や、当選役「リプレイ2」および当選役「リプレイ3」が重複当選する当選確率が図6に示した通常遊技状態用当選役抽選テーブルに比べて高く設定されている。かかるRT遊技状態の動作に関しては後ほど詳述する。
【0069】
ここでは、通常遊技状態用当選役抽選テーブル、内部中遊技状態用当選役抽選テーブル、ボーナス遊技状態用当選役抽選テーブル、RT遊技状態用当選役抽選テーブルを挙げて当選役抽選テーブルを説明したが、当選役抽選テーブルはこれに限らず、その遊技状態に応じて様々な当選役抽選テーブルが用いられる。
【0070】
(副制御基板202)
図4に戻り、副制御基板202は、主制御基板200と同様に、中央処理装置であるサブCPU202a、プログラム等が格納されたサブROM202b、ワークエリアとして機能するサブRAM202c等を含む各種半導体集積回路を有し、主制御基板200からのコマンドに基づき、特に演出を制御する。また、サブRAM202cにもメインRAM200c同様、不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、データが消去されることなく保持される。また、サブRAM202cは、後述する識別子の現在の値を記憶する記憶手段としても機能する。なお、副制御基板202にも、主制御基板200同様、乱数発生手段202dが設けられており、乱数発生手段202dによって生成される乱数は、主に、後述する特定遊技を抽選により決定するため(特定遊技抽選乱数)、および、演出の態様を決定するため(演出抽選乱数)に用いられる。
【0071】
また、副制御基板202は、サブCPU202aが、サブROM202bに格納されたプログラムに基づき、サブRAM202cと協働することで機能する、初期化決定手段330、コマンド受信手段332、特定遊技抽選手段334、演出決定手段336、特定遊技決定手段338、特定遊技実行手段340を有する。初期化決定手段330は、副制御基板202における初期化処理を実行する。コマンド受信手段332は、主制御基板200等、他の制御基板からのコマンドを受信し、コマンドに対する処理を行う。特定遊技抽選手段334は、当選役抽選手段304が決定した当選役に基づいて、特定遊技を実行するか否かを抽選により決定する。演出決定手段336は、特定遊技抽選手段334の抽選結果に基づいて遊技の演出を抽選により決定する。特定遊技決定手段338は、演出決定手段336が決定した演出の抽選態様に基づいて、特定遊技を実行するか否かを抽選により決定する。特定遊技実行手段340は、決定された特定遊技を実行すべく特定遊技状態に移行する。
【0072】
ここで、特定遊技状態とは、上述したRT遊技状態や、ストップスイッチ130の操作順や操作タイミングが入賞条件として設定された当選役に当選したときに、そのストップスイッチ130の操作順や操作タイミングを報知することで当該当選役を入賞し易くする、所謂、AT遊技状態、RT遊技状態とAT遊技状態が同時に進行されるART遊技状態等の遊技状態を含む。本実施形態では、特定遊技状態として、ART遊技状態を挙げて説明する。なお、ART遊技状態のうちRT遊技状態は、上述したように正確には主制御基板200で管理されるが、その開始や終了について、実質的に副制御基板202が管理する。したがって、本実施形態では、理解を容易にするため、ART遊技状態の開始や終了を副制御基板202の機能として取り扱う。
【0073】
また、演出とは、遊技の進行に伴い、液晶表示部138、スピーカ140、演出用ランプ142、リールバックライト144、リール上方ライト146、サブクレジット表示部156、サブ払出表示部158等を通じて提供される視覚的および聴覚的な表現手段であり、当該遊技にストーリー性を与えたり、当選役や特定遊技の抽選結果をよりダイナミックな画像で示唆したりすることができる。例えば、上述したボーナス役に関しては、BB内部当選フラグやRB内部当選フラグを複数遊技に亘って持ち越すことが可能なので、ボーナス役の当選を示唆する演出を複数遊技に亘って行ったり、いずれかの遊技で遊技者の操作入力を所定時間無効化し、その間に特定の演出を実行するフリーズ処理を行ったりして、遊技者の期待感を高めることができる。また、たとえ、いずれの当選役も当選していなかったとしても、恰も当選しているかのような演出を通じて遊技者に高配当の期待感を持たせ、遊技者を飽きさせないようにすることが可能となる。ただし、液晶表示部138に表示される静止画や動画を含む画像は、データ容量やその表示に伴う処理負荷が膨大となるため、別途、液晶制御基板204を介在させて制御する。
【0074】
上述した当選役の抽選結果を示唆する演出としては以下のようなものがある。例えば、遊技者が左リール134a、中リール134b、右リール134cの停止操作を適当に行っただけでは、当選役に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ライン上に表示させることができるとは限らない当選役に当選した場合に、遊技者が停止操作を行う前にその当選役を示唆する演出を行うことで、当選役に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させるように促す。また、有効ライン上に表示された図柄組み合わせのみではボーナス役や特定遊技に当選したか否かを遊技者が把握できない場合に、ボーナス役または特定遊技に当選しているか否かを示唆する演出を行って、それらに当選したかもしれないとの期待感を持たせることもできる。
【0075】
(副制御基板202で用いられるテーブル)
サブROM202bには、複数の特定遊技抽選テーブルや演出抽選テーブル等が格納されている。特定遊技抽選手段334は、当選役抽選手段304が決定した当選役に基づいて対応する特定遊技抽選テーブルをサブROM202bから抽出すると共に、抽出した特定遊技抽選テーブルに基づき、特定遊技抽選乱数が特定遊技の当選に対応するか否か判定する。
【0076】
図10は、特定遊技抽選テーブルを示す図である。ここでは、特定遊技乱数の総数(65536)に相当する領域が2つの当選領域に区画されており、当選領域1には当選範囲値100と特定遊技の当選が対応付けられ、当選領域2には当選範囲値65436とハズレが対応付けられている。したがって、特定遊技が当選する確率は100/65536となる。
【0077】
また、演出決定手段336は、当選役抽選手段304が決定した当選役と特定遊技抽選手段334の抽選結果とに基づいて対応する演出抽選テーブルをサブROM202bから抽出すると共に、抽出した演出抽選テーブルに基づき、遊技の演出を決定する。ここでは、演出抽選テーブルとして、液晶表示部138に表示させる動画または静止画を決定するための演出抽選テーブルを挙げる。かかる演出抽選テーブルは、遊技状態毎に設けられ、それぞれ複数の階層で構成される。
【0078】
例えば、通常遊技状態においては、図11に示すように、ステージ、カテゴリ、パターンの3階層からなる演出抽選テーブルが設けられ、上位階層の演出抽選テーブルから順に用いられて階層毎に演出が決定される。ここで、ステージは、例えば、背景を含む演出のシチュエーションを示し、カテゴリは、例えば、ステージ上で動くキャラクタを示し、パターンは、例えば、キャラクタの具体的動作を示す。また、各演出抽選テーブルには、それぞれ総数および導出タイミングの異なる演出抽選乱数が用いられる。ここでは、演出抽選テーブルが3階層からなる例を挙げて説明するが、階層の数は任意に決定できることは言うまでもない。以下に、各階層の演出抽選テーブルを説明する。
【0079】
演出決定手段336は、特定遊技抽選手段334の抽選結果(例えば、「ハズレ」)に基づいて、まず、図11(a)に示すステージ演出抽選テーブルを抽出する。ステージ演出抽選テーブルは、演出抽選乱数の総数(32760)に相当する領域が当選範囲値(3276)を等しくして10の当選領域に区画されており、当選領域毎に、当選範囲値とステージが対応付けられている。当該ステージ演出抽選テーブルを含む演出抽選テーブルでは各当選領域で当選範囲値を等しくしているが、それぞれ異なる当選範囲値を用いてもよい。かかるステージ演出抽選テーブルと演出抽選乱数とに基づいて1のステージ(ここではステージ5)が決定される。
【0080】
そして、演出決定手段336は、決定したステージ5に応じた図11(b)に示すカテゴリ演出抽選テーブルを抽出する。カテゴリ演出抽選テーブルは、演出抽選乱数の総数(32768)に相当する領域が8の当選領域に区画されており、当選領域毎に、当選範囲値とカテゴリが対応付けられている。かかるカテゴリ演出抽選テーブルと演出抽選乱数とに基づいて1のカテゴリ(ここではカテゴリ8)が決定される。
【0081】
続いて、演出決定手段336は、決定したカテゴリ8に応じた図11(c)に示すパターン演出抽選テーブルを抽出する。パターン演出抽選テーブルは、演出抽選乱数の総数(34816)に相当する領域が17の当選領域に区画されており、当選領域毎に、当選範囲値とパターンが対応付けられている。かかるパターン演出抽選テーブルと演出抽選乱数とに基づいて1のパターン(ここではパターン16)が決定される。
【0082】
このように、演出決定手段336によって、ステージ、カテゴリ、パターンが決定され、かかる演出の組み合わせが1遊技の間に液晶表示部138に表示されることとなる。
【0083】
また、本実施形態の特定遊技決定手段338は、上述した演出決定手段336による演出抽選テーブルを用いた抽選結果に基づき、特定遊技抽選手段334の抽選と機会を異にして、特定遊技を実行するか否かを決定する。
【0084】
図12は、特定遊技の当否判定を加えた演出抽選テーブルを示す図である。本実施形態では、図11に示した演出抽選テーブルに代えて図12に示す演出抽選テーブルを利用する。図12に示すように、各階層の演出抽選テーブルには、当選範囲値と抽選対象(ステージ、カテゴリ、パターン)に加えて、特定遊技の当選またはハズレが対応づけられている。特定遊技決定手段338は、演出決定手段336の抽選結果(ステージ5、カテゴリ8、パターン16の組み合わせ)に基づき、いずれかの抽選結果の当選領域の序数(順番を示す数値)に特定遊技の当選が対応しているか否か判定する。ここでは、パターン16に対応付けられた当選領域の序数「16」が特定遊技の当選に対応しているので、特定遊技決定手段338は特定遊技の実行を決定する。したがって、図12に示す演出抽選テーブルの範囲では、パターン演出抽選テーブルにおける当選領域の序数が14以上(すなわち14〜17)の範囲を当選範囲としているので、特定遊技の当選確率は、当選範囲に対応する当選領域の序数14〜17の数4/(ステージ数10×カテゴリ数8×パターン数17)=4/1360となる。このような特定遊技の当選は、特定の序数(例えば14、15、16、17)に直接対応付けてもよいし、特定の閾値(例えば14)を用いて、14以上といったように対応付けてもよいし、特定の範囲(例えば、14〜17)に対応付けてもよい。
【0085】
ここでは、3階層目のパターン演出抽選テーブルの4つの当選領域(当選領域14〜当選領域17)の序数(14〜17)に特定遊技の当選を対応付けているが、当選領域の総数および当選を対応付ける当選領域の序数の数によって、容易に当選確率を微調整することができる。また、当選確率を大まかに調整する場合には、1階層目のステージ演出抽選テーブルや2階層目のカテゴリ演出抽選テーブルの当選領域の序数に特定遊技の当選を対応付ければよい。このように各階層の演出抽選テーブルにおける各当選領域の序数に特定遊技の当選を適切に対応付けることで、特定遊技の当選確率を様々に設定することが可能となる。また、ここでは、特定遊技抽選手段334の抽選結果「ハズレ」に基づく演出抽選テーブルの当選領域の序数に特定遊技の当選を対応させた例を挙げたが、抽選結果「当選」に基づいた演出抽選テーブルの当選領域の序数に特定遊技の当選を対応付けることも当然可能である。
【0086】
このように、特定遊技抽選手段334による特定遊技の抽選と機会を異にして、演出の抽選を特定遊技の決定契機とすることで、遊技者は、当選役に基づく特定遊技の抽選結果に加え、演出の抽選結果に基づいても特定遊技の実行を期待することができる。例えば、遊技者は、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれの停止操作により、当選役を把握し、その当選役に基づく特定遊技の当選確率で当選を期待し、また、その当選役に基づいて液晶表示部138に表示される演出に基づく特定遊技の当選確率でも当選を期待することができる。こうして、遊技者は、演出が実行されている間も期待感を継続することが可能となる。
【0087】
また、特定遊技の当選が対応付けられたパターン演出抽選テーブルの当選領域のパターンのうち、選択された1または複数、もしくは、全部のパターンを、特定遊技の当選が確定した演出パターン(確定演出パターン)とし、その演出を通じて、特定遊技に当選したことを遊技者に報知してもよい。こうして遊技者は、特定遊技抽選手段334による抽選結果に拘わらず、特定遊技決定手段338によって特定遊技に当選したことを容易に把握することができる。また、確定演出パターンの代わりに、または、加えて当選の期待度の高いパターンを設けてもよい。
【0088】
また、特定遊技抽選手段334による特定遊技の抽選と、特定遊技決定手段338による特定遊技の決定とは、1遊技中に並行して行うことが可能なので、特定遊技に重ねて当選することもあり、その場合、1回の当選と比較して高い遊技利益を付与することができる。例えば、ART遊技状態において予め定められた所定の遊技数を設定する場合に、特定遊技に重ねて当選すると、所定の遊技数の2倍の遊技数を設定することができる。したがって、遊技者は、1遊技で複数の抽選契機を得ることとなり、その複数の抽選契機において、特定遊技に複数回当選することもできる。したがって、遊技者は、当選役および演出のいずれにも特定遊技の実行に期待を持つことができ、演出効果を向上し、遊技の興趣を向上することが可能となる。
【0089】
さらに、本実施形態の特定遊技決定手段338は、当選領域の序数に基づいて特定遊技の決定を行っており、例えば、当選領域の序数が14以上であるか否かといった簡易な処理で特定遊技の決定判定を行うことが可能となる。
【0090】
(液晶制御基板204)
図4に戻り、液晶制御基板204は、副制御基板202と接続され、中央処理装置である液晶CPU204a、プログラムや画像データ等が格納された液晶ROM204b、ワークエリアとして機能する液晶RAM204c、画像制御を行う際のワークエリアとして機能するVRAM204e等を含む各種半導体集積回路を有し、副制御基板202と双方向通信することにより液晶表示部138を制御する。また、液晶制御基板204は、液晶CPU204aが、液晶ROM204bに格納されたプログラムに基づき、液晶RAM204cと協働することで機能する、初期化手段360、コマンド受信手段362、演出実行手段364を有する。
【0091】
上記初期化手段360は、液晶制御基板204における初期化処理を実行する。コマンド受信手段362は、副制御基板202等、他の制御基板からのコマンドを受信し、コマンドに対する処理を行う。演出実行手段364は、受信したコマンドに基づいて液晶表示部138に様々な画像を表示する。例えば、演出実行手段364は、図12を用いて説明した、ステージ5、カテゴリ8、パターン16の組み合わせによる演出を表示する旨のコマンドを受信すると、そのコマンドに基づいて液晶ROM204bからステージ5、カテゴリ8、パターン16それぞれに対応する液晶表示データを抽出し、それぞれの液晶表示データに基づく画像をレイヤとして重畳し、フレーム周期(例えば33msec)毎に液晶表示部138に表示する。
【0092】
以下、主制御基板200および副制御基板202における具体的処理を説明する。
【0093】
(主制御基板200のメイン処理)
図13は、主制御基板200のメイン処理を示したフローチャートである。ここでは、まず、主制御基板200のメイン処理に沿って、初期化後の1遊技の概略を説明し、その後、各処理の詳細について説明する。
【0094】
(ステップS100)
電源スイッチを介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化手段300は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化手段300は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをメインRAM200cに保持している。したがって、不意の電断が生じたとしても、この初期化処理において、保持されたバックアップデータを用い電断前の状態に復帰させることができる。例えば、各回転リール134a、134b、134cが回転中に不意の電断が起きたとしても、復帰動作後に再度各回転リール134a、134b、134cが回転している状態から開始される。したがって、初期化処理では、基本的にメインRAM200cの初期化(RAMクリア)は行われないが、メダルの払い出しに関係のない情報、例えば、演出に関する情報は必要に応じて初期化される。そして、初期化手段300は、リールユニット134をはじめとする各種装置の接続状況や作動状況を確認する。
【0095】
(ステップS200)
次に、ベット手段302は、メダル投入部124から規定数のメダルの投入を受け付け、あるいは、規定数以上のクレジットが貯留されている状況でベットボタン126の操作を受け付けて、メダルのベットを完了させ、スタートスイッチ128の操作待ち状態に移行する。また、ベット手段302は、その操作が為されたことを示す投入コマンドを副制御基板202に送信する。そして、スタートスイッチ128の操作が検知されると、次のステップS300に処理が移される。
【0096】
(ステップS300)
次に、当選役抽選手段304は、スタートスイッチ128の操作に応じて、乱数発生手段200dによって更新された当選役抽選乱数から、スタートスイッチ128が操作された時点における1の当選役抽選乱数を取得する。そして、当選役抽選手段304は、図6〜9に示した当選役抽選テーブルを含む複数の当選役抽選テーブルから、現在設定されている遊技状態に対応する1の当選役抽選テーブルを決定すると共に、取得した当選役抽選乱数が、決定した当選役抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域の当選役またはハズレを抽選結果として決定する。また、当選役抽選手段304は、スタートスイッチ128の操作に応じて抽選結果が決定された後、当選役抽選の抽選結果(当選役またはハズレ)や遊技状態に関する情報等を含む当選役コマンドを副制御基板202に送信する。
【0097】
(ステップS400)
上記のようにして抽選処理が終了すると、次に、リール制御手段306は、ステッピングモータ262を駆動して左リール134a、中リール134b、右リール134cを回転させる。このリール回転処理においては、前回の1遊技における左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転開始時点から所定の時間(例えば4.1秒)が経過すると(ウェイト)、当該遊技における左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転を開始し、左リール134a、中リール134b、右リール134cの全てが定速回転となったところで、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を有効化する。
【0098】
(ステップS500)
続いて、リール制御手段306は、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cが有効化されている状態で、遊技者によるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を受け付けると、その操作に対応する回転リール(左リール134a、中リール134b、右リール134cのいずれか)を所定の停止制御に従って停止させる。また、リール制御手段306は、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作に応じ、その操作が為されたことを示す第1停止コマンド、第2停止コマンド、第3停止コマンドを操作の度に、順次、副制御基板202に送信する。
【0099】
(ステップS600)
次に、判定手段308は、図5(a)に示した有効ライン上に表示された図柄組み合わせが、図5(b)に示した、予め定められたどの組み合わせに相当するかを判定し、その図柄組み合わせに応じて、メダルの払出枚数の決定処理、遊技状態の変更処理、および、リプレイに際して要求される種々の処理を実行する。ここで、判定手段308は、当選役抽選で決定した当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたことに基づいて、遊技者の有利度合いを異にする複数の遊技状態のうち1の遊技状態、例えば、ボーナス遊技状態を決定する。また、判定手段308は、有効ライン上に表示された図柄組み合わせや、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示された場合におけるメダルの払出枚数等を含む入賞コマンドを副制御基板202に送信する。
【0100】
(ステップS700)
続いて、払出制御手段310は、ステップS600における判定結果に基づき、例えば、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示されると、当該小役に対応するメダルの払出処理を実行し、有効ライン上にリプレイ役に対応する図柄組み合わせが表示されると、自動的に次遊技のベットを行うための処理を実行する。このように、払出制御手段310は、有効ライン上に表示された図柄組み合わせに対応して種々の処理を遂行し、当該1遊技を終了する。また、払出制御手段310は、メダルの払出処理が為された場合、払出処理が為されたことを示す払出コマンドを副制御基板202に送信する。
【0101】
ステップS200からステップS700に示したように、メダルの投入を通じて遊技を開始可能な状態となり、スタートスイッチ128の操作から入賞による払い出しまでの一連の処理を通じて1遊技が実行される。以後は、ステップS200からステップS700までを繰り返すこととなる。
【0102】
(副制御基板202のサブ処理)
図14は、副制御基板202のサブ処理を示したフローチャートである。
【0103】
(ステップS1100)
電源スイッチを介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、副制御基板202の初期化決定手段330は、主制御基板200の初期化手段300同様、初期化処理を実行し、割込を許可する。また、初期化決定手段330は、電源が投入されている間、バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをサブRAM202cに保持し、不意の電源断が生じた場合、この初期化処理において、保持されたバックアップデータを用い電源断前の状態に復帰させる処理を実行する。
【0104】
(ステップS1200)
コマンド受信手段332は、主制御基板200からのコマンドが受信されたか否か判定し、コマンドが受信されない間、ステップS1200の処理を繰り返すことでコマンド待機状態を維持する。そして、コマンドが受信されたと判定した場合、コマンド受信手段332は、処理をステップS1300に移行する。
【0105】
(ステップS1300)
上記ステップS1200においてコマンドが受信されていると判定されれば、コマンド受信手段332は、当該受信されたコマンドに基づいて種々の処理を実行する。
【0106】
(コマンド受信処理S1300の詳細な処理)
図15は、上記ステップS1300のコマンド受信処理を示したフローチャートである。ここでは本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
【0107】
(ステップS1301)
まず、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが当選役コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが当選役コマンドであれば、ステップS1302に処理を移し、当選役コマンドでなければ、ステップS1303に処理を移す。
【0108】
(ステップS1302)
上記ステップS1301において受信したコマンドが当選役コマンドであると判定されれば、特定遊技抽選手段334は、特定遊技の抽選を行う。当該特定遊技抽選処理S1302は図16を用いて詳述する。なお、この当選役コマンドは、上記したとおり、図13のステップS300で送信されるコマンドであり、いずれかの当選役に当選した場合にはその当選役の種別を示す情報が付加されており、いずれの当選役にも当選しなかった場合にはハズレを示す情報が付加されている。
【0109】
(ステップS1303)
次に、コマンド受信手段332は、受信したコマンド(例えば、投入コマンド、当選役コマンド、第1〜第3停止コマンド、入賞コマンド、払出コマンド等)に対する他の種々の処理、例えば、液晶表示部138に表示させる画像を特定するための画像コマンドを生成して液晶制御基板204に送信する等の処理を遂行して、当該コマンド受信処理S1300を終了する。かかる処理に関しては、本実施形態の特徴と無関係なので、ここでは説明を省略する。
【0110】
図16は、上記ステップS1302の特定遊技抽選処理を示す図である。
【0111】
(ステップS1302−1)
コマンド受信手段332が当選役コマンドを受信すると、特定遊技抽選手段334は、乱数発生手段202dによって更新された特定遊技抽選乱数から1の特定遊技抽選乱数を取得する。そして、特定遊技抽選手段334は、図10に示した特定遊技抽選テーブルを含む複数の特定遊技抽選テーブルから、当選役コマンドに情報として含まれる当選役に対応する1の特定遊技抽選テーブル(図10参照)を決定するとともに、取得した特定遊技抽選乱数が、特定遊技抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域の当選またはハズレを抽選結果として決定する。
【0112】
(ステップS1302−2)
次に、演出決定手段336は、乱数発生手段202dによって更新された演出抽選乱数から1の演出抽選乱数を取得する。そして、演出決定手段336は、図12(a)に示すステージ演出抽選テーブルを含む複数のステージ演出抽選テーブルから、当選役コマンドに情報として含まれる当選役および特定遊技抽選手段334が決定した抽選結果に対応する1のステージ演出抽選テーブルを決定するとともに、取得した演出抽選乱数が、ステージ演出抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域のステージを抽選結果として決定する。
【0113】
具体的に、演出決定手段336は、ステージ演出抽選テーブルにおける複数の当選領域から、予め定められた順番(ここでは当選領域に付した序数で順番を示す)に従って、順次、当選範囲値を参照し、その当選範囲値を演出抽選乱数から減算して、その減算値が0未満となると、その時点の当選領域に対応付けられた演出を抽選結果としている。すなわち、上記順番に参照した当選領域の当選範囲値の和が演出抽選乱数に対応するか否かに基づいて対象となる当選領域を決定し、その当選領域に対応付けられた演出を抽選結果としている。当該抽選の手順は、以下に示す他の演出抽選テーブルの抽選においても適用できる。
【0114】
(ステップS1302−3)
続いて、演出決定手段336は、乱数発生手段202dによって更新された演出抽選乱数から、さらに1の演出抽選乱数を取得する。そして、演出決定手段336は、図12(b)に示すカテゴリ演出抽選テーブルを含む複数のカテゴリ演出抽選テーブルから、上記ステップS1302−2で決定したステージに対応する1のカテゴリ演出抽選テーブルを決定するとともに、取得した演出抽選乱数が、カテゴリ演出抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域のカテゴリを抽選結果として決定する。
【0115】
(ステップS1302−4)
演出決定手段336は、乱数発生手段202dによって更新された演出抽選乱数から、さらに1の演出抽選乱数を取得する。そして、演出決定手段336は、図12(c)に示すパターン演出抽選テーブルを含む複数のパターン演出抽選テーブルから、上記ステップS1302−3で決定したカテゴリに対応する1のパターン演出抽選テーブルを決定するとともに、取得した演出抽選乱数が、パターン演出抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域のパターンを抽選結果として決定する。
【0116】
(ステップS1302−5)
次に、特定遊技決定手段338は、決定されたステージ、カテゴリおよびパターンが、上記ステップS1302−2〜ステップS1302−4で決定されたステージ演出抽選テーブル、カテゴリ演出抽選テーブル、パターン演出抽選テーブルの各演出抽選テーブルにおける、いずれの当選領域の序数に対応するか把握し、かかる当選領域の序数のいずれかが当選であるか否か判定する。
【0117】
例えば、図12の例では、ステージ演出抽選テーブルおよびカテゴリ演出抽選テーブルには特定遊技の当選が対応付けられていないので、特定遊技決定手段338は、パターン演出抽選テーブルのみを対象とし、決定されたパターンの当選領域の序数が、パターン演出抽選テーブルの14番目の当選領域(当選領域14)の序数14〜17番目の当選領域(当選領域17)の序数17に含まれるか否か判定する。仮に、上記ステップS1302−4においてパターン16が決定されたとすると、パターン16が対応付けられた当選領域16の序数16は、序数14〜17に含まれるので、特定遊技の当選が決定される。
【0118】
このように、複数の演出抽選テーブルにおけるいずれか1の当選領域において当選が対応付けられていれば、特定遊技の実行が決定される。本実施形態の特定遊技決定手段338では、上述した演出決定手段336による演出抽選テーブルを用いた抽選結果に基づき、特定遊技抽選手段334と機会を異にして、特定遊技を実行するか否かを決定することができる。
【0119】
(ステップS1302−6)
次に、特定遊技決定手段338は、ステップS1302−1またはステップS1302−5のいずれかにおける抽選結果が特定遊技の当選であるか否か判定する。その結果、いずれかにおいて抽選結果が特定遊技の当選であると判定した場合、ステップS1302−7に移行し、いずれの抽選結果もハズレであると判定した場合、ステップS1302−8に移行する。
【0120】
(ステップS1302−7)
上記ステップS1302−6において、抽選結果が特定遊技の当選であると判定した場合、特定遊技決定手段338は、特定遊技フラグをONして、特定遊技状態を開始し、特定遊技カウンタに特定遊技の遊技数を設定する。ここでは、当選契機で特定遊技を開始しているが、予め定められた複数遊技を経由させたり、特定の図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたことを契機にして、特定遊技フラグをONしてもよい。ここで、特定遊技フラグは、特定遊技状態であることを示すフラグである。また、特定遊技カウンタは、特定遊技の遊技数を管理するための記憶領域であり、当該特定遊技カウンタに記憶された遊技数が特定遊技数の残り遊技数に相当する。
【0121】
また、ステップS1302−1およびステップS1302−5のいずれにおいても特定遊技に当選している場合(ダブル当選)、特定遊技決定手段338は、それに応じて、一方のみの当選より多い特定遊技の遊技数を特定遊技カウンタに設定する。また、特定遊技カウンタに特定遊技の遊技数が既に設定されている(特定遊技カウンタに記憶されている値>0)状態で、特定遊技に当選した場合、特定遊技決定手段338は、特定遊技カウンタに記憶されている値に、その当選によって付与された特定遊技の遊技数を加算した値を、新たに特定遊技カウンタに記憶する。こうして特定遊技の残り遊技数が上乗せされる。
【0122】
(ステップS1302−8)
続いて、特定遊技実行手段340は、特定遊技フラグがONであるか否か判定する。その結果、特定遊技フラグがONであると判定した場合にはステップS1302−10に処理を移行し、特定遊技フラグがONではない、すなわちOFFであると判定した場合にはステップS1302−9に処理を移行する。
【0123】
(ステップS1302−9)
上記ステップS1302−8において、特定遊技フラグがOFFであると判定された場合、演出決定手段336は、上記ステップS1302−2で決定されたステージ、上記ステップS1302−3で決定されたカテゴリ、および、上記ステップS1302−4で決定されたパターンに基づく演出表示コマンドを生成して、液晶制御基板204に送信し、当該特定遊技抽選処理S1302を終了する。こうして、決定されたステージ、カテゴリおよびパターンに基づく演出表示が実行されることとなる。
【0124】
(ステップS1302−10)
上記ステップS1302−8において、特定遊技フラグがONであると判定した場合、特定遊技実行手段340は、当選役に当選役「リプレイ2」または当選役「スイカ1〜8」のいずれかが含まれているかを判定する。その結果、当選役に当選役「リプレイ2」または当選役「スイカ1〜8」のいずれかが含まれていると判定した場合、ステップS1302−11に処理を移し、当選役に当選役「リプレイ2」および当選役「スイカ1〜8」が含まれていないと判定した場合、ステップS1302−12に処理を移す。
【0125】
(ステップS1302−11)
上記ステップS1302−2において、当選役に当選役「リプレイ2」または当選役「スイカ1〜8」のいずれかが含まれていると判定した場合、特定遊技実行手段340は、ステップS1302−2〜ステップS1302−4で決定された演出を省略して、特定遊技に基づく補助演出を実行する。この補助演出は、例えば、当選役に当選役「リプレイ2」が含まれる場合に当選役「リプレイ2」を表示させるための停止順を遊技者に報知したり、当選役「ベル」と当選役「スイカ1〜8」のいずれかが含まれる場合に当選役「ベル」を入賞させるための停止順を遊技者に報知したりする演出である。
【0126】
図17は、特定遊技状態において、図9に示すRT遊技状態用当選役抽選テーブルの当選領域2が決定され、当選役「リプレイ2」と当選役「リプレイ3」とが重複当選した場合に実行される補助演出の一例を示している。当選領域2が決定された場合には、右リール134cを第1停止操作することが望ましいことを遊技者に報知し、これによって遊技者が右リール134cを第1停止操作して、当選役「リプレイ2」に対応する図柄が当選役「リプレイ3」に対応する図柄に優先して停止制御されるようにしている。
【0127】
ここでは、当選役に「リプレイ2」が含まれる場合に、当選役「リプレイ2」を表示させるための停止順を遊技者に報知することで、遊技者は、停止順に従って当選役「リプレイ2」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることが可能となる。本実施形態においては、当選役「リプレイ2」に対応する図柄組み合わせは、RT遊技状態となっていない場合においてRT遊技状態の開始契機となり、RT遊技状態となっている場合においてRT遊技状態の継続を示す。
【0128】
一方、当選役「リプレイ2」を表示させるための停止順以外の停止順でストップスイッチ130を押圧操作すると当選役「リプレイ3」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることとなる。本実施形態においては、当選役「リプレイ3」に対応する図柄組み合わせは、RT遊技状態となっている場合においてRT遊技状態の終了契機となる。すなわち、特定遊技フラグがONの間(AT遊技状態が継続している間)は、RT遊技状態も継続させる。また、特定遊技フラグがOFFであり、補助演出が行われていないとき、当選役「リプレイ2」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させる停止順を行った場合、例えば、遊技利益を所定遊技数の間与えない等のペナルティを課す。したがって、遊技者は、当選役「リプレイ3」に対応する図柄組み合わせしか有効ライン上に表示することができず、RT遊技状態を終了させることができる。
【0129】
また、当選役に当選役「スイカ1〜8」が含まれる場合、すなわち、当選役「スイカ1〜8」と当選役「ベル」とが重複して当選している場合に、当選役「ベル」を表示させるための停止順を遊技者に報知することで、遊技者は、停止順に従うだけで当選役「ベル」に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることが可能となる。本実施形態においては、上述したように、「ベル」図柄はその図柄配列上、いずれのタイミングでストップスイッチ130を押圧操作したとしても、有効ライン上に表示可能となっている。一方で、当選役「スイカ1〜8」に対応する図柄組み合わせを構成する「スイカA」図柄および「スイカB」図柄は、ストップスイッチ130の操作タイミングによっては必ずしも有効ライン上に表示させることができない。そうすると、当選役「スイカ1〜8」に対応する図柄組み合わせは有効ライン上に表示させることが困難であるが、当選役「ベル」に対応する図柄組み合わせは容易に表示させることができる。こうして、遊技者は、特定遊技状態において、通常遊技状態より多くのメダルを獲得することが可能となる。
【0130】
(ステップS1302−12)
上記ステップS1302−10において、当選役に当選役「リプレイ2」および当選役「スイカ1〜8」のいずれも含まれていないと判定した場合、演出決定手段336は、ステップS1302−9同様、上記ステップS1302−2で決定されたステージ、上記ステップS1302−3で決定されたカテゴリ、および、上記ステップS1302−4で決定されたパターンに基づく演出表示コマンドを生成して、液晶制御基板204に送信する。こうして、決定されたステージ、カテゴリおよびパターンに基づく演出表示が実行されることとなる。
【0131】
(ステップS1302−13)
特定遊技実行手段340は、特定遊技カウンタに記憶されている値から「1」を減算した値を、新たに特定遊技カウンタに記憶する。こうして特定遊技の残り遊技数を更新する。
【0132】
(ステップS1302−14)
次に、特定遊技実行手段340は、特定遊技カウンタを読み出し、特定遊技カウンタが「0」であるか否かを判定する。その結果、特定遊技カウンタが「0」であると判定した場合、ステップS1302−15に移行し、特定遊技カウンタが「0」でないと判定した場合、当該特定遊技抽選処理S1302を終了する。
【0133】
(ステップS1302−15)
上記ステップS1302−14において、特定遊技カウンタが「0」であると判定した場合、特定遊技実行手段340は、特定遊技フラグをOFFして、特定遊技状態を終了する。具体的には、まず、AT遊技状態が終了され、その後、当選役「リプレイ3」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示され、RT遊技状態が終了する。
【0134】
以上、説明したスロットマシン100によれば、特定遊技抽選手段334による特定遊技の抽選に加え、特定遊技決定手段338によって特定遊技を決定して抽選機会を多様化しているので、演出効果を向上し、遊技の興趣を向上することが可能となる。
【0135】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0136】
図18は、他の実施形態を説明するための演出抽選テーブルを示す図である。例えば、上述した実施形態では、演出決定手段336により決定された演出に対応付けられた当選領域の序数(上記の例では当選領域に付された数値14〜17)を参照して特定遊技を実行するか否か決定しているが、かかる場合に限らず、当選領域の序数を複合的に判定することもできる。例えば、上記のステージ演出抽選テーブル、カテゴリ演出抽選テーブル、パターン演出抽選テーブルの各演出抽選テーブルのように演出抽選テーブルが複数の階層毎に設けられている場合、演出決定手段336は、上位階層で決定した演出(例えば、ステージ5やカテゴリ8)に基づいて下位階層の演出抽選テーブルを決定する。そして、特定遊技決定手段338は、複数の階層毎の演出抽選テーブルにおける決定された演出に対応付けられた当選領域の序数それぞれの合計値に基づいて、特定遊技を実行するか否か決定してもよい。例えば、図18に示した例では、ステージ演出抽選テーブルにおいて当選領域5に対応付けられたステージ5と、カテゴリ演出抽選テーブルにおいて当選領域8に対応付けられたカテゴリ8と、パターン演出抽選テーブルにおいて当選領域16に対応付けられたパターン16とが演出として決定されているので、その当選領域の序数「5」、「8」、「16」の合計値「29」に基づいて特定遊技を実行するか否か決定する。仮に、特定遊技を実行する条件を合計値「30」以上とすると、上記の合計値「29」は「30」未満なので、特定遊技に否当選となる。ここでは、特定遊技の当選を合計値「30」以上といったように特定の閾値を用いて対応付けたが、特定の合計値、例えば「30」、「33」および「36」に直接対応付けてもよいし、特定の範囲、例えば「30」〜「33」に対応付けてもよい。
【0137】
また、上述した実施形態では、当選領域の序数に基づいて特定遊技を実行するか否か決定したが、演出抽選テーブルの階層数に基づいて特定遊技を実行するか否かを決定することもできる。演出抽選テーブルの階層は、特定遊技抽選手段334の抽選結果に基づいて様々に構成することができ、例えば、決定された演出のいずれかが予め定められた階層数に到達していれば、特定遊技を実行するとしてもよい。ただし、かかる条件は、予め定められた階層数の演出抽選テーブルを読み出す元となる、それより上位階層の当選領域(図18の例では、3階層目のパターン演出抽選テーブルを読み出す元となるカテゴリ演出抽選テーブルの当選領域8)に特定遊技の実行を対応付けることでも実現できる。
【0138】
また、上述した実施形態では、当選領域の序数に基づいて特定遊技を実行するか否か決定したが、序数の代わりに当選領域を特定できる他の指標に基づいて特定遊技を実行するか否か決定してもよい。
【0139】
また、上述した実施形態では、各演出抽選テーブルの当選領域の序数に特定遊技の実行を直接対応付けたが、かかる場合に限らず、各当選領域の序数にさらに当選範囲値を複数対応付け、当該当選領域が決定されたとき、特定遊技の実行をさらに抽選により決定するとしてもよい。
【0140】
また、上述した実施形態において、特定遊技決定手段338は、演出抽選テーブルに基づいて特定遊技の実行を決定しているが、かかる場合に限らず、様々な抽選テーブルを対象とすることができる。例えば、主制御基板200において、ウェイト時間の抽選テーブルに基づいて特定遊技の実行を決定してもよい。
【0141】
また、上述した実施形態においては、演出決定手段336が、当選役抽選手段304が決定した当選役と特定遊技抽選手段334の抽選結果とに基づいて参照した演出抽選テーブルを用い、抽選により演出を決定する例を挙げて説明しているが、かかる演出は、抽選に限らず、様々な決定態様をとることができる。例えば、演出抽選テーブルにおいて、当選役抽選手段304が決定した当選役や、特定遊技抽選手段334の抽選結果に直接演出を対応付け、演出決定手段336は、当選役抽選手段304が決定した当選役や、特定遊技抽選手段334の抽選結果に基づいて一義的に決定するとしてもよい。
【0142】
また、図18を用いた説明において、特定遊技決定手段338は、複数の階層毎の演出抽選テーブルにおける決定された当選領域の序数「5」、「8」、「16」全ての合計値に基づいて特定遊技を実行するか否か決定しているが、特定の1または複数の階層の演出抽選テーブルにおける決定された当選領域の序数のみの合計値、例えば、ステージ演出抽選テーブルの当選領域の序数「5」と、パターン演出抽選テーブルの当選領域の序数「16」との合計値に基づいて特定遊技を実行するか否か決定してもよい。
【0143】
また、上述した主制御基板200および副制御基板202が行う各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
【符号の説明】
【0144】
100 …スロットマシン(遊技機)
304 …当選役抽選手段
336 …演出決定手段
338 …特定遊技決定手段
340 …特定遊技実行手段
図1
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