(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の処理ユニットは、前記処理ネットワーク要素が、前記基地局に隣接する前記別の基地局の信号強度が予め設定された信号強度閾値以上であるとき、前記基地局に隣接する前記別の基地局は前記基地局の前記隣接基地局であると判定するように構成された、請求項9に記載の処理ネットワーク要素。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術では、作業スタッフは一般に基地局の間の隣接関係を、経験と基地局を取り付けた地理的位置とに従って決定して、基地局ごとにスクランブリング・コードと隣接セルを構成する。小型セル基地局の取付け密度と数は両方とも相対的に大きいので、連続的なカバレッジ領域における基地局の間の隣接関係を決定するために作業担当者が彼らの経験と各基地局の地理的位置を利用し続ける場合には、その決定プロセスは労働集約的で誤りが生じやすく、基地局ごとの後続のスクランブリング・コード構成と隣接セル構成の精度に大きな影響を及ぼす。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の複数の態様では、隣接基地局を決定する精度を高めるための、隣接基地局を決定するための方法、基地局、および処理ネットワーク要素を提供する。
【0006】
本発明の第1の態様によれば、隣接基地局を決定するための方法が提供される。当該方法は、基地局により、端末により送信された当該基地局に隣接する別の基地局の測定レポートを受信するステップと、処理ネットワーク要素が当該測定レポートに従って当該基地局の隣接基地局を決定するように、当該基地局により、当該基地局に隣接する別の基地局の当該測定レポートを送信するステップとを含む。
【0007】
隣接基地局を決定するための前述の方法では、当該測定レポートは、当該基地局に隣接する別の基地局のスクランブリング・コードと信号強度を含む。
【0008】
本発明の第2の態様によれば、隣接基地局を決定するための方法が提供される。当該方法は、処理ネットワーク要素により、基地局により送信された測定レポートを受信するステップであって、当該測定レポートは、端末により送信され当該基地局により受信される当該基地局に隣接する別の基地局の測定レポートであるステップと、当該処理ネットワーク要素により、当該測定レポートに従って当該基地局の隣接基地局を決定するステップとを含む。
【0009】
隣接基地局を決定するための前述の方法では、当該測定レポートは、当該基地局に隣接する別の基地局のスクランブリング・コードと信号強度を含む。
【0010】
隣接基地局を決定するための前述の方法では、当該処理ネットワーク要素により、当該測定レポートに従って当該基地局の隣接基地局を決定するステップ
は、当該基地局に隣接する別の基地局の信号強度が予め設定された信号強度閾値以上であるとき、当該処理ネットワーク要素により、当該基地局に隣接する別の基地局は当該基地局の隣接基地局であると判定するステップ
を含む。
【0011】
隣接基地局を決定するための前述の方法は、当該処理ネットワーク要素により、当該測定レポートに従って基地局の隣接基地局を決定した後に、さらに、当該処理ネットワーク要素により、当該基地局の当該決定された隣接基地局を当該基地局の隣接セルとして構成するステップを含む。
【0012】
隣接基地局を決定するための前述の方法は、当該処理ネットワーク要素により、当該測定レポートに従って基地局の隣接基地局を決定した後に、さらに、当該処理ネットワーク要素により、当該基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該基地局と当該基地局の当該隣接基地局に割り当てるステップであって、各基地局のスクランブリング・コードは異なるステップを含む。
【0013】
隣接基地局を決定するための前述の方法では、当該処理ネットワーク要素により、当該基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該基地局と当該隣接基地局に割り当てるステップであって、各基地局のスクランブリング・コードは異なるステップ
は、当該処理ネットワーク要素により、当該基地局の当該決定された隣接基地局に従って、当該基地局の当該隣接基地局はスクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的な基地局であると判定
するステップと、当該処理ネットワーク要素により、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択し、当該選択されたスクランブリング・コードを当該基地局に割り当て、当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと同一であるかどうかを判定し、当該2つのスクランブリング・コードが同一である場合には、当該基地局に割り当てられたスクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと異なるまで、当該処理ネットワーク要素により、別のスクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択するステップ
とを含む。
【0014】
本発明の第3の態様によれば隣接基地局を決定するための方法が提供される。当該方法は、第1の基地局により、第2の基地局により送信された信号を受信するステップと、当該第1の基地局により、当該信号に従って当該信号の伝搬損失を取得するステップと、処理ネットワーク要素が当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を決定するように、当該第1の基地局により当該信号の伝搬損失を送信するステップとを含む。
【0015】
隣接基地局を決定するための前述の方法では、当該第1の基地局により、第2の基地局により送信された信号を受信するステップはさらに、当該第2の基地局により、当該第2の基地局のパイロット・チャネル電力の合計送信電力に対する比率を増大させるステップを含む。
【0016】
本発明の第4の態様によれば、隣接基地局を決定するための方法が提供される。当該方法は、処理ネットワーク要素により、第1の基地局により送信された信号の伝搬損失を受信するステップであって、当該信号の伝搬損失は、第2の基地局により送信され当該第1の基地局により受信される信号に従って当該第1の基地局により取得された伝搬損失であるステップと、当該処理ネットワーク要素により、当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を決定するステップとを含む。
【0017】
隣接基地局を決定するための前述の方法では、当該処理ネットワーク要素により、当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を決定するステップ
は、当該信号の伝搬損失が予め設定された伝搬損失閾値以下であるとき、当該処理ネットワーク要素により、当該信号を送信した第2の基地局は当該第1の基地局の隣接基地局であると判定するステップ
を含む。
【0018】
隣接基地局を決定するための前述の方法は、当該処理ネットワーク要素により、当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を決定した後、さらに、当該処理ネットワーク要素により、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局を当該第1の基地局の隣接セルとして構成するステップを含む。
【0019】
隣接基地局を決定するための前述の方法は、当該処理ネットワーク要素により、当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を決定した後、さらに、当該処理ネットワーク要素により、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該第1の基地局と当該第1の基地局の当該隣接基地局に割り当てるステップであって、各基地局のスクランブリング・コードは異なるステップを含む。
【0020】
隣接基地局を決定するための前述の方法では、当該処理ネットワーク要素により、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該第1の基地局と当該第1の基地局の当該隣接基地局に割り当てるステップであって、各基地局のスクランブリング・コードは異なるステップ
は、当該処理ネットワーク要素により当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局に従って、当該第1の基地局の当該隣接基地局が、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的な基地局であると判定
するステップと、当該処理ネットワーク要素により、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択し、当該選択されたスクランブリング・コードを当該第1の基地局に割り当て、当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと同じであるかどうかを判定し、当該2つのスクランブリング・コードが同一である場合には、当該第1の基地局に割り当てた当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと異なるまで、当該処理ネットワーク要素により、別のスクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択するステップ
とを含む。
【0021】
本発明の第5の態様によれば基地局が提供される。当該基地局は、端末により送信された当該基地局に隣接する別の基地局の測定レポートを当該基地局が受信するように構成された第1の受信ユニットと、処理ネットワーク要素が当該測定レポートに従って当該基地局の隣接基地局を決定するように、当該基地局に隣接する別の基地局の当該測定レポートを送信するように構成された第1の送信ユニットとを備える。
【0022】
本発明の第6の態様によれば処理ネットワーク要素が提供される。当該処理ネットワーク要素は、基地局により送信された測定レポートを受信するように構成された第1の処理ユニットであって、当該測定レポートは、端末により送信され当該基地局により受信される当該基地局に隣接する別の基地局の測定レポートである第1の処理ユニットと、当該測定レポートに従って当該基地局の隣接基地局を決定するように構成された第2の処理ユニットとを備える。
【0023】
前述の処理ネットワーク要素では、当該第2の処理ユニット
は、当該処理ネットワーク要素が、当該基地局に隣接する別の基地局の信号強度が予め設定された信号強度閾値以上であるとき、当該基地局に隣接する別の基地局は当該基地局の隣接基地局であると判定するように構成される。
【0024】
前述の処理ネットワーク要素はさらに第3の処理ユニットを備える。当該第3の処理ユニットは、当該基地局の当該決定された隣接基地局を当該基地局の隣接セルとして構成するように適合される。
【0025】
上述の当該処理ネットワーク要素はさらに第4の処理ユニットを備える。当該第4の処理ユニットは、当該基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該基地局と当該基地局の当該隣接基地局に割り当てるように構成され、各基地局のスクランブリング・コードは異なる。
【0026】
前述の処理ネットワーク要素では、当該第4の処理ユニットは、相互に排他的なスクランブリング・コードを有する基地局を決定するための第1のモジュールであって、当該基地局の当該決定された隣接基地局に従って、当該基地局の当該隣接基地局はスクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的な基地局であると判定するように構成された第1のモジュールと、スクランブリング・コードを割り当てるための第1のモジュールであって、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択し、当該選択されたスクランブリング・コードを当該基地局に割り当て、当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと同一であるかどうかを判定し、当該2つのスクランブリング・コードが同一である場合には、当該基地局に割り当てられた当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと異なるまで、当該処理ネットワーク要素により、別のスクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択するように構成された第1のモジュールとを備える。
【0027】
本発明の第7の態様によれば基地局が提供される。当該基地局は、別の基地局により送信された信号を受信するように構成された第2の受信ユニットと、当該信号に従って当該信号の伝搬損失を取得するように構成された取得ユニットと、処理ネットワーク要素が当該信号の伝搬損失に従って当該基地局の隣接基地局を決定するように、当該信号の伝搬損失を送信するように構成された第2の送信ユニットとを備える。
【0028】
前述の基地局はさらに電力調節ユニットを備える。当該電力調節ユニットは、当該基地局が信号を送信するとき、当該基地局のパイロット・チャネル電力の合計送信電力に対する比率を増大させるように構成される。
【0029】
本発明の第8の態様によれば処理ネットワーク要素が提供される。当該処理ネットワーク要素は、第1の基地局により送信された信号の伝搬損失を受信するように構成された第5の処理ユニットであって、当該信号の伝搬損失は、第2の基地局により送信され当該第1の基地局により受信される信号に従って当該第1の基地局により取得された伝搬損失である第5の処理ユニットと、当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を決定するように構成された第6の処理ユニットとを備える。
【0030】
前述の処理ネットワーク要素では、当該第6の処理ユニット
は、当該信号の伝搬損失が事前設定閾値以下であるとき、当該信号を送信した第2の基地局は当該第1の基地局の隣接基地局であると判定するように構成される。
【0031】
上述の処理ネットワーク要素はさらに第7の処理ユニットを備える。当該第7の処理ユニットは、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局を当該第1の基地局の隣接セルとして構成するように適合される。
【0032】
前述の処理ネットワーク要素はさらに第8の処理ユニットを備える。当該第8の処理ユニットは、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該第1の基地局と当該第1の基地局の当該隣接基地局に割り当てるように構成され、各基地局のスクランブリング・コードは異なる。
【0033】
前述の処理ネットワーク要素では、当該第8の処理ユニットは、相互に排他的なスクランブリング・コードを有する基地局を決定するための第2のモジュールであって、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局に従って、当該第1の基地局の当該隣接基地局が、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的な基地局であると判定するように構成された第2のモジュールと、スクランブリング・コードに割り当てるための第2のモジュールであって、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択し、当該選択されたスクランブリング・コードを当該第1の基地局に割り当て、当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的な基地局のスクランブリング・コードと同じであるかどうかを判定し、当該2つのスクランブリング・コードが同一である場合には、当該第1の基地局に割り当てた当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと異なるまで、当該処理ネットワーク要素により、別のスクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択するように構成された第2のモジュールとを備える。
【0034】
前述の技術的解決策から、本発明では、基地局の隣接基地局を決定でき、基地局の隣接基地局を手動で決定する際にエラーが生じうるという先行技術の問題が回避され、それにより基地局の間の隣接関係を決定する精度が高まることが分かる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下では本発明の諸実施形態の添付図面を参照して本発明の諸実施形態の技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明する以下の諸実施形態は本発明の諸実施形態の全部ではなく一部にすぎない。当業者が本発明の諸実施形態に基づいて創造的作業なしに取得した他の全ての実施形態は本発明の保護範囲に入るものとする。
【0037】
本発明の諸実施形態で説明する基地局は、小型セル基地局、例えば、マイクロセル基地局、ピコセル基地局、およびフェムトセル基地局である。各小型セル基地局がセルをカバーする。
【0038】
図1は、本発明に従う隣接基地局を決定するための方法の実施形態1の略流れ図を示す。当該実施形態の方法は以下を含む。
【0039】
ステップ101では、基地局が端末により送信された当該基地局に隣接する別の基地局の測定レポートを受信する。
【0040】
特に、ダイアリング・テストのプロセスでは、端末が、事前設定されたダイアリング・テスト・ソフトウェアを用いて、当該基地局に隣接する別の基地局の信号強度を測定し、測定結果を測定レポートの形で当該基地局に送信する。当該測定レポートは、当該基地局に隣接する別の基地局のスクランブリング・コードと信号強度を含む。
【0041】
ステップ102では、処理ネットワーク要素が当該測定レポートに従って当該基地局の隣接基地局を決定するように、当該基地局が当該基地局に隣接する別の基地局の当該測定レポートを送信する。
【0042】
当該基地局は、当該基地局に隣接する別の基地局の当該測定レポートを当該処理ネットワーク要素に送信し、当該処理ネットワーク要素が当該測定レポートに従って当該基地局の隣接基地局を決定する。当該処理ネットワーク要素が、基地局の隣接基地局を決定できるネットワーク要素であってもよく、または、さらに基地局に対して隣接セルを構成し、スクランブリング・コードを当該基地局、例えば、無線ネットワーク・コントローラ(Radio Network Controller、RNC)、アクセス・ゲートウェイ(Access Gateway、AG)、運用保守システム(OM System)に割り当てることができる。
【0043】
本発明の当該実施形態では、基地局の隣接基地局を決定することができ、基地局の隣接基地局を手動で決定する際にエラーが生じうるという先行技術の問題が回避され、それにより基地局の間の隣接関係を決定する精度が高まり、後続のスクランブリング・コード割当てと隣接セル構成に対する正確な基礎が提供される。
【0044】
図2は、本発明に従う隣接基地局を決定するための方法の実施形態2の略流れ図を示す。実施形態2の方法は以下を含む。
【0045】
ステップ201では、処理ネットワーク要素が、基地局により送信された測定レポートを受信する。当該測定レポートは、端末により送信され当該基地局により受信される当該基地局に隣接する別の基地局の測定レポートである。
【0046】
端末は、ダイアリング・テスト・ソフトウェアを用いて、当該基地局に隣接する別の基地局の信号強度を測定し、測定結果を測定レポートの形で当該基地局に送信する。当該測定レポートは、当該基地局に隣接する別の基地局のスクランブリング・コードと信号強度を含む。当該基地局は、端末により送信された受信した測定レポートを当該処理ネットワーク要素に送信する。
【0047】
ステップ202では、当該処理ネットワーク要素が、当該測定レポートに従って当該基地局の隣接基地局を決定する。
【0048】
特に、当該基地局に隣接する別の基地局の当該信号強度が予め設定された信号強度閾値以上であるとき、当該処理ネットワーク要素は当該基地局に隣接する別の基地局が当該基地局の隣接基地局であると判定する。ダイアリング・テストのプロセスでは、当該基地局は、ダイアリング・テストのプロセスにおける端末の呼破棄(call drop)を回避するために、できるだけ多くの隣接セルを構成する。当該処理ネットワーク要素は、信号強度を決定することによって当該基地局の隣接基地局を決定し、これによって基地局の間の隣接関係を決定する精度を高めることができ、効果的に当該基地局の隣接基地局の数を制御することができる。
【0049】
本発明の当該実施形態では、基地局の隣接基地局を決定することができ、基地局の隣接基地局を手動で決定する際にエラーが生じうるという先行技術の問題が回避され、それにより基地局の間の隣接関係を決定する精度が高まり、後続のスクランブリング・コード割当てと隣接セル構成に対する正確な基礎が提供される。
【0050】
当該基地局の隣接基地局を決定した後、基地局の間の決定された隣接関係に基づいて、当該処理ネットワーク要素は、当該基地局と当該基地局の当該隣接基地局に対して隣接セルを構成し、スクランブリング・コードを当該基地局と当該基地局の当該隣接基地局に割り当ててもよい。したがって、実施形態2の前述のステップ202の後、当該方法はさらに、当該処理ネットワーク要素により、当該基地局の当該決定された隣接基地局を当該基地局の隣接セルとして構成するステップを含む。特に、基地局の間の隣接関係の判定結果に基づいて、当該処理ネットワーク要素は当該基地局の当該決定された隣接基地局を当該基地局の隣接セルとして構成する。実施形態2の前述のステップ202の後、当該方法はさらに、当該処理ネットワーク要素により、当該基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該基地局と当該基地局の当該隣接基地局に割り当てるステップであって、各基地局のスクランブリング・コードは異なるステップを含む。特に、当該処理ネットワーク要素が、3GPPルールに従ってスクランブリング・コードを基地局に割り当ててもよい。当該3GPPルールは以下を含む。1つ目は隣接イントラ周波数セルのスクランブリング・コードは同一であることはできないということである。即ち、当該実施形態では、基地局のスクランブリング・コードと当該基地局に隣接する隣接基地局のスクランブリング・コードは同一であることはできない。2つ目は、イントラ周波数隣接セルのスクランブリング・コードは互いに同一であることはできないということである。即ち、当該実施形態では、基地局のスクランブリング・コードと当該基地局に隣接する隣接基地局の隣接基地局のスクランブリング・コードは同じであることはできない。
【0051】
当該処理ネットワーク要素により、基地局の決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該基地局と当該基地局の当該隣接基地局に割り当てるステップであって、各基地局のスクランブリング・コードは異なるステップは以下を含む。
【0052】
ステップ2031では、当該基地局の当該決定された隣接基地局に従って、当該処理ネットワーク要素は、当該基地局の当該隣接基地局はスクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的な基地局であると判定する。
【0053】
特に、前述の3GPPルールと当該基地局の当該決定された隣接基地局に従って、当該処理ネットワーク要素は、当該基地局に対する相互に排他的なスクランブリング・コードを有する基地局を決定する。当該処理ネットワーク要素は、当該基地局の当該隣接基地局はスクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的な基地局であると判定する。
【0054】
ステップ2032では、当該処理ネットワーク要素は、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択し、当該選択されたスクランブリング・コードを基地局に割り当て、当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと同一であるかどうかを判定し、当該2つのスクランブリング・コードが同一である場合には、当該処理ネットワーク要素が、当該基地局に割り当てられた当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと異なるまで、別のスクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択する。
【0055】
スクランブリング・コードのリソースを節約するために、当該処理ネットワーク要素が、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから順次選択することによってスクランブリング・コードを各基地局に割り当ててもよく、これにより、スクランブリング・コードのリソースの一部がスクランブリング・コードのリソースをランダムに選択する間に省略されるために生ずるスクランブリング・コードのリソースの無駄を効果的に回避する。
【0056】
本発明では、隣接基地局を決定するための方法の実施形態3を提供する。
図3に示す適用事例を参照すると、実施形態3ではさらに、本発明に従う隣接基地局を決定するための方法を説明する。実施形態3の方法は以下のステップを含む。ステップ301では、処理ネットワーク要素が各基地局を識別する。
【0057】
特に、当該処理ネットワーク要素は、当該処理ネットワーク要素により管理される基地局のうち、どの基地局にスクランブリング・コードを割り当てる必要があるかまたはどの基地局を隣接セルで構成する必要があるかを特定し、当該基地局を、スクランブリング・コードが割り当てられているかまたは隣接セルで構成されている他の基地局と区別する。当該処理ネットワーク要素が、当該処理ネットワーク要素に格納された各基地局の物理識別情報を用いて各基地局を識別してもよく、または、当該処理ネットワーク要素が、取得した識別情報を用いて各基地局を識別するように、当該処理ネットワーク要素が、スクランブリング・コードが割り当てられるかもしくは隣接セルが構成される基地局から各基地局の識別情報を取得する。
図3に示す適用事例では、当該処理ネットワーク要素により識別される基地局はそれぞれ、基地局1、基地局2、基地局3、基地局4、および基地局5である。
【0058】
ステップ302では、当該処理ネットワーク要素が、識別した基地局ごとに周波数を構成し、スクランブリング・コードのリソースから任意のスクランブリング・コードをランダムに選択することによって、識別された各基地局にスクランブリング・コードを割り当て、識別された基地局のうち任意の2つのスクランブリング・コードが異なることを保証する。
【0059】
当該処理ネットワーク要素により識別される各基地局は「ネットワーク計画モード」で動作するように設定される。即ち、各基地局に電源を入れた後、当該処理ネットワーク要素は、基地局ごとに周波数を構成し、初期スクランブリング・コードを各基地局に割り当て、当該基地局の任意の2つの初期スクランブリング・コードが異なることを保証する。基地局ごとに周波数を構成し、当該処理ネットワーク要素により各基地局に初期スクランブリング・コードを割り当てる目的は、端末に対する後続のダイアリング・テストのプロセスにおいて、当該端末が、構成された周波数を用いてダイアリング・テストを実施し割り当てられたスクランブリング・コードを用いて各セルを識別することを保証することである。「ネットワーク計画モード」とは、基地局が非「正常モード」で動作するモードをいうが、当該基地局は、信号を外部に送信するか、または、隣接セル内の基地局により送信された信号を検索し受信して、隣接セル情報を認識(または取得)することができる。当該情報は特に、隣接セルのスクランブリング・コードまたは隣接セルの識別情報であってもよい。「正常モード」とは、基地局が双方向の無線通信を既存の確立された無線通信ネットワークで実現できる動作モードをいう。当該基地局がネットワーク計画モードで動作するとき、当該処理ネットワーク要素により各基地局に割り当てられたスクランブリング・コードと周波数は一時的である。即ち、当該スクランブリング・コードと周波数は隣接関係を決定する目的のためのみにランダムに割り当てられる。したがって、各基地局の周波数とスクランブリング・コードが互いに干渉しないことを保証するだけでよく、スクランブリング・コードと周波数に関する他の問題を考慮する必要はない。
【0060】
ステップ303では、各基地局が端末により報告された測定レポートを受信するように、識別された基地局の連続カバレッジ・エリア内の端末に対してダイアリング・テストを実施する。
【0061】
特に、
図3に示す適用事例では、端末に対するダイアリング・テストを基地局1、基地局2、基地局3、基地局4、および基地局5の連続カバレッジ・エリアで実施する。作業担当者は当該端末を使用して当該基地局のうち1つで呼を生成し、次いで基地局1、基地局2、基地局3、基地局4、および基地局5の連続カバレッジ・エリア内で移動して、呼テストを実施する。例えば、作業担当者が基地局1によりカバーされるセルの端に移動すると、端末はサービスの連続性を維持するために隣接セル間でハンドオーバを実施する。このため、当該基地局は、端末に対する関連する隣接セル測定を構成して、端末が隣接セルの信号強度を測定してハンドオーバに備えるようにする。基地局1によりカバーされるセルの端で、端末は夫々の周囲の隣接セルのスクランブリング・コードを取得し、各隣接セルの信号強度を測定する。端末は、取得したスクランブリング・コードと測定した信号強度を測定レポートの形で基地局1に報告する。基地局1によりカバーされるセルから基地局2によりカバーされるセルへ移動する過程で、端末のテスト・ソフトウェアは基地局2の信号強度を適時に測定レポートの形で基地局1に報告し、同時に、基地局1は、携帯電話が基地局1によりカバーされるセルから基地局2によりカバーされるセルに移動するときに呼破棄を回避するために、当該測定レポート内の基地局2を隣接セルとして構成する必要がある。前述の方法を用いることで、当該処理ネットワーク要素により識別された全ての基地局の連続カバレッジ・エリアを作業担当者が端末とともに移動した後、各基地局は、少なくとも1つの隣接セルの信号強度を含む測定レポートを受信する。実施形態3では、ダイアリング・テストのプロセスにおいて、端末は均一な形の測定レポートで、当該基地局が属するセルに隣接する全てのセルのテストされた信号強度を当該基地局に報告することに留意されたい。特に、当該測定レポートは少なくとも1つの監視セットを含み、各監視セットは1つの隣接セルの信号強度に対応する。当該測定レポートが複数の2つの監視セットを含む場合には、当該測定レポート内の監視セット、即ち、各基地局の信号強度を区別するために、当該基地局に隣接する別の基地局の信号強度を当該基地局に送信するとき、端末は当該基地局に隣接する別の基地局のスクランブリング・コードも送信すべきである。さらに、前述のダイアリング・テストのプロセスでは、各基地局は呼破棄を回避するためにできるだけ多くの隣接セルを構成する。ダイアリング・テストのプロセスで基地局により構成された隣接セルは一時的な隣接セルである。基地局が受信された測定レポートを当該処理ネットワーク要素に送信した後、当該処理ネットワーク要素は、当該測定レポートにおいて各基地局の当該スクランブリング・コードを用いて各基地局の信号強度を区別し、当該信号強度に従って、当該信号強度に対応するスクランブリング・コードに対応する基地局が当該基地局の隣接基地局であるかどうかを判定する。
【0062】
ステップ304では、各基地局が当該測定レポートを当該処理ネットワーク要素に送信する。ステップ305では、当該処理ネットワーク要素が、当該基地局により送信された測定レポートに従って当該基地局間の隣接関係を決定する。
【0063】
例えば、
図3に示す適用事例では、当該処理ネットワーク要素は、基地局1、基地局2、基地局3、基地局4、および基地局5により送信された測定レポートを受信し、各測定レポート内の各基地局のスクランブリング・コードに従って対応する識別情報を発見し、統計情報により当該基地局間の隣接関係を取得する。特に、当該基地局間の隣接関係が、当該基地局の間の隣接関係のリストとして以下の表1に示されているか、または、隣接関係図として
図3に示されている。
図3では、2つのセルの間の直線を使用して隣接関係が2つのセルの間に存在することを示す。
【0065】
さらに、前述のプロセスでは、ダイアリング・テストのプロセスにおける端末の呼破棄を回避するために、基地局はできるだけ多くの隣接セルを構成する。各基地局の隣接セルの数を制御する必要がある場合には、当該処理ネットワーク要素は、当該基地局に隣接する別の基地局の信号強度を決定することによって基地局の隣接セルを決定してもよい。特に、当該信号強度が予め設定された信号強度閾値以上であるとき、当該処理ネットワーク要素は、当該信号強度に対応するスクランブリング・コードに対応する基地局が当該基地局の隣接基地局であると判定する。
【0066】
前述のステップ301乃至ステップ305の後、当該処理ネットワーク要素はスクランブリング・コードを各基地局に割り当て、当該基地局の間の決定された隣接関係に従って基地局ごとに隣接セルを構成してもよい。特に、当該処理ネットワーク要素が当該基地局の間の決定された隣接関係に従ってスクランブリング・コードを各基地局に割り当てるプロセスを、以下のステップを用いて実装してもよい。
【0067】
最初に、当該処理ネットワーク要素は基地局ごとに、各基地局の隣接関係に従って、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的な基地局を決定する。
【0068】
具体的には、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的な基地局を基地局ごとに決定する理論的な基礎は、各基地局の隣接基地局と各隣接基地局の隣接基地局が全て列挙され、重複した基地局が除去され、前述の相互に排他的なスクランブリング・コードを有する基地局の決定を完了できることである。計算結果を以下の表2に示す。
【0070】
次に、当該処理ネットワーク要素は、基地局ごとに決定されそのスクランブリング・コードが各基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的な基地局に従って、スクランブリング・コードを各基地局に割り当てる。
【0071】
特に、当該処理ネットワーク要素によりスクランブリング・コードを各基地局に割り当てる原理は以下の通りである。先ず、各基地局に対するスクランブリング・コードは、相互に排他的なスクランブリング・コードを有する基地局のスクランブリング・コードとは異なる。次に、スクランブリング・コードがスクランブリング・コードのリソースから順次選択される。理論的には、当該処理ネットワーク要素によりスクランブリング・コードを各基地局に割り当てるプロセスは以下のように実装される。
【0072】
最初に、当該処理ユニットが、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから順次選択し、選択されたスクランブリング・コードを基地局に割り当てる。次に、当該基地局のスクランブリング・コードが、既にスクランブリング・コードが割り当てられそのスクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局の中の基地局と同じかどうかが判定され、同じでない場合には、当該基地局の当該スクランブリング・コードは、当該処理ユニットにより当該基地局に割り当てられたスクランブリング・コードであり、当該2つのスクランブリング・コードが同一である場合には、当該処理ユニットは、当該基地局に割り当てられたスクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが既に割り当てられそのスクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局の中の基地局のスクランブリング・コードと異なるまで、次のスクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択する。
【0073】
具体的には、前述の表2における相互に排他的なスクランブリング・コードを有する基地局のサンプル・リストを1例として使用して、当該処理ユニットがスクランブリング・コードを各基地局に次々に割り当てる。当該処理ユニットによりスクランブリング・コードを基地局に割り当てる諸ステップを、以下の表におけるシーケンス番号を用いて表す。
【0075】
表4の相互に排他的なスクランブリング・コードは、現在のセルに割り当てられたスクランブリング・コードと同じではありえないスクランブリング・コードである。前述のステップでは、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局の何れにもスクランブリング・コードが割り当てられていない場合には、当該処理ユニットにより当該セルに割り当てられたスクランブリング・コードは相互に排他的なスクランブリング・コードを有さない。例えば、前述の表4では、
基地局1のスクランブリング・コードSC1は相互に排他的なスクランブリング・コードを有さない。
【0076】
図4は、本発明に従う隣接基地局を決定するための方法の実施形態4の略流れ図を示す。実施形態4の方法は以下を含む。
【0077】
ステップ401では、第1の基地局が第2の基地局により送信された信号を受信する。一般に、パイロット・チャネル電力の合計送信電力に対する比率は、2つの隣接基地局の間の相互干渉を回避するために、基地局に対してほぼ10%である。しかし、当該ステップでは、2つの隣接基地局のうち一方の基地局が他方の基地局により送信された信号を受信する必要があるとき、パイロット・チャネル電力の合計送信電力に対する比率を、当該信号を送信した基地局に対して増大する必要がある。例えば、当該比率は50%乃至60%まで増大される。パイロット・チャネル電力の合計送信電力に対する比率が増大した後、当該基地局により送信された信号のカバレッジ半径は元のカバレッジ半径の2倍であり、その結果、2つの基地局の間の信号送信を当該ステップで実装することができる。
【0078】
ステップ402では、当該第1の基地局が当該信号に従って当該信号の伝搬損失を取得する。特に、当該信号を受信した後、当該第1の基地局は、信号テストを当該信号に対して実施して、当該信号を当該第2の基地局から当該第1の基地局に送信したときに当該信号で生ずる伝搬損失を取得する。実際の適用では、当該信号を受信した後、当該第1の基地局は、受信信号に対してテストを実施して受信信号強度を取得し、当該信号が送信されたときに当該第2の基地局から当該第1の基地局により取得された送信された信号強度に従って、当該第1の基地局が、受信信号強度と送信信号強度の差異を計算して、伝搬損失を取得する。
【0079】
ステップ403では、処理ネットワーク要素が当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を決定するように、当該第1の基地局が当該信号の伝搬損失を送信する。特に、当該第1の基地局が当該信号の伝搬損失を当該処理ネットワーク要素に送信し、当該処理ネットワーク要素が当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を決定する。当該処理ネットワーク要素が、基地局の隣接基地局を決定できるネットワーク要素であってもよく、または、さらに基地局に対して隣接セルを構成し、スクランブリング・コードを当該基地局、例えば、無線ネットワーク・コントローラ(Radio Network Controller、RNC)、アクセス・ゲートウェイ(Access Gateway、AG)、運用保守システム(OM System)に割り当てることができる。
【0080】
当該実施形態では、隣接基地局間の通信により基地局の隣接基地局を決定することができ、基地局の隣接基地局を手動で決定する際にエラーが生じうるという先行技術の問題が回避され、それにより基地局の間の隣接関係を決定する精度が高まる。
【0081】
図5は、本発明に従う隣接基地局を決定するための方法の実施形態5の略流れ図を示す。実施形態5の方法は以下を含む。
【0082】
ステップ501では、処理ネットワーク要素が第1の基地局により送信された信号の伝搬損失を受信する。当該信号の伝搬損失は、第2の基地局により送信され当該第1の基地局により受信される信号に従って当該第1の基地局により取得された伝搬損失である。
【0083】
特に、当該第1の基地局が、当該第2の基地局により送信された信号を受信し、当該信号に従って、当該信号が該第2の基地局から当該第1の基地局に送信されたときに生じる信号で発生した伝搬損失を取得する。実際の適用では、当該信号を受信した後、当該第1の基地局が、信号テストを当該信号に対して実施して当該信号の信号強度を取得し、次いで、テストにより取得した信号強度を予め設定した信号強度と比較して当該信号の伝搬損失を取得する。当該予め設定した信号強度は、当該第2の基地局が当該信号を送信した信号強度である。当該予め設定した信号強度を前もって当該第1の基地局に格納することができる。最後に、当該第1の基地局が、取得した当該信号の伝搬損失を当該処理ネットワーク要素に送信する。
【0084】
ステップ502では、当該処理ネットワーク要素が当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を決定する。
【0085】
特に、当該信号の伝搬損失が予め設定された伝搬損失閾値以下であるとき、当該処理ネットワーク要素は、当該信号を送信した第2の基地局が当該第1の基地局の隣接基地局であると判定する。当該処理ネットワーク要素が、伝搬損失を決定することで基地局の隣接セルを決定し、これにより隣接関係を決定する精度を高め、各基地局の隣接セルの数を効果的に制御することができる。
【0086】
本発明の当該実施形態では、基地局の隣接基地局を決定することができ、基地局の隣接基地局を手動で決定する際にエラーが生じうるという先行技術の問題が回避され、それにより基地局の間の隣接関係を決定する精度が高まり、後続のスクランブリング・コード割当てと隣接セル構成に対する正確な基礎が提供される。
【0087】
当該処理ネットワーク要素が基地局の隣接関係を決定した後、決定された隣接関係に基づいて、当該処理ネットワーク要素が、当該基地局と当該基地局の隣接基地局に対して隣接セルを構成し、スクランブリング・コードを当該基地局と当該基地局の当該隣接基地局に割り当ててもよい。したがって、実施形態5の前述のステップ502の後、当該方法はさらに、当該処理ネットワーク要素により、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局を当該第1の基地局の隣接セルとして構成するステップを含む。実施形態5の前述のステップ502の後、当該方法はさらに、当該処理ネットワーク要素により、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該第1の基地局と当該第1の基地局の当該隣接基地局に割り当てるステップであって、各基地局のセル・スクランブリング・コードは異なるステップを含む。特に、当該処理ネットワーク要素が、3GPPルールに従ってスクランブリング・コードを各セルに割り当ててもよい。明らかに、スクランブリング・コードのリソースを節約するために、当該処理ネットワーク要素が、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから順次選択することによってスクランブリング・コードを各セルに割り当ててもよく、これにより、スクランブリング・コードのリソースの一部がスクランブリング・コードのリソースをランダムに選択する間に省かれるために生ずるスクランブリング・コードのリソースの無駄を効果的に回避する。
【0088】
当該処理ネットワーク要素により、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該第1の基地局と当該第1の基地局の当該隣接基地局に割り当てるステップであって、各基地局のスクランブリング・コードは異なるステップは以下を含む。
【0089】
ステップ5031では、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局に従って、当該処理ネットワーク要素が、当該第1の基地局の当該隣接基地局が、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的な基地局であると判定する。
【0090】
ステップ5032では、当該処理ネットワーク要素が、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択し、当該選択されたスクランブリング・コードを当該第1の基地局に割り当て、当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的な基地局のスクランブリング・コードと同じであるかどうかを判定し、当該2つのスクランブリング・コードが同一である場合には、当該第1の基地局に割り当てた当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと異なるまで、当該処理ネットワーク要素が別のスクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択する。
【0091】
本発明では、隣接基地局を決定するための方法の実施形態6を提供する。実施形態6の方法は以下のステップを含む。ステップ601では、処理ネットワーク要素が各基地局を識別する。
【0092】
特に、当該処理ネットワーク要素は、当該処理ネットワーク要素により管理される基地局のうち、どの基地局にスクランブリング・コードを割り当てる必要があるかまたはどの基地局を隣接セルで構成する必要があるかを特定し、当該基地局を、スクランブリング・コードが割り当てられているかまたは隣接セルで構成されている他の基地局と区別する。当該処理ネットワーク要素が、当該処理ネットワーク要素に格納された各基地局の物理識別情報を用いて各基地局を識別してもよく、または、当該処理ネットワーク要素が、取得した識別情報を用いて各基地局を識別するように、当該処理ネットワーク要素が、スクランブリング・コードが割り当てられるかもしくは隣接セルが構成される基地局から各基地局の識別情報を取得する。
【0093】
ステップ602では、当該処理ネットワーク要素が、全ての識別された基地局のうち1つの基地局を割り当てて信号を外部に送信し、1つまたは複数の他の基地局を割り当てて当該信号を検索し受信する。
【0094】
例えば、
図3に示す適用事例では、当該処理ネットワーク要素が、第1の命令を基地局1に送信し、その結果、基地局1が、第1の命令に保持された対応する構成パラメータに従ってセルを確立し当該セルが確立された後に信号を外部に送信する。当該処理ネットワーク要素は、第2の命令を基地局2、基地局3、基地局4、および基地局5に送信し、その結果、基地局2、基地局3、基地局4、および基地局5が受信モードで動作して基地局1により送信された信号を検索し受信する。実際、基地局1に隣接する基地局のみが、基地局1が送信した信号を受信することができる。
図3に示すように、当該信号を受信した後、基地局2と基地局5が、当該信号が受信された信号強度を同時に測定し、基地局1の識別情報を当該信号から取得する。一般に、基地局に隣接する基地局が2つ以上存在することに留意されたい。したがって、当該実施形態では、基地局が隣接基地局により送信された信号を受信したとき、受信信号の信号強度を区別するために、当該信号を送信した基地局は当該基地局の識別信号をさらに送信すべきである。明らかに、当該識別情報を当該信号に含めてもよい。基地局2と基地局5は、基地局1の取得した識別情報と信号強度を格納して、基地局1の当該識別情報と信号強度を当該処理ネットワーク要素に報告する。前述のプロセスによれば、当該処理ネットワーク要素が基地局2、基地局3、基地局4、および基地局5を次々に割り当てて信号を外部に送信し、当該処理ネットワーク要素が或る基地局を割り当てて信号を外部に送信するとき、受信モードで動作するように他の全ての基地局を割り当てる。基地局1、基地局2、基地局3、基地局4、および基地局5がそれぞれセルを確立し信号を外部に送信した後、前述のプロセスが終了する。この時点で、各基地局は、当該基地局に隣接する別の基地局の識別情報と伝搬損失を記憶している。
【0095】
ステップ603では、各基地局が、各基地局に隣接する基地局の格納された識別情報と伝搬損失を当該処理ネットワーク要素に送信する。
【0096】
ステップ604では、当該処理ネットワーク要素が、各基地局に隣接する基地局の当該識別情報と伝搬損失に従って、基地局間の隣接関係を決定する。当該識別情報と伝搬損失は各基地局により送信される。
【0097】
例えば、
図3に示す適用事例では、当該処理ネットワーク要素は、基地局1、基地局2、基地局3、基地局4、および基地局5から、これらの基地局に隣接する基地局の識別情報と伝搬損失を受信し、受信情報に従って統計情報によりこれらの基地局の間の隣接関係を取得する。具体的には、これらの基地局の間の隣接関係は、当該基地局の間の隣接関係のリストとして前述の表1に示されているか、または、隣接関係図として
図3に示されている。
図3では、2つのセル間の直線を使用して隣接関係が2つのセル間に存在することを示す。
【0098】
前述のステップ601乃至ステップ604の後、当該処理ネットワーク要素は、スクランブリング・コードを各基地局に割り当て、当該基地局の間の決定された隣接関係に従って基地局ごとに隣接セルを構成してもよい。特に、当該処理ネットワーク要素が基地局間の決定された隣接関係に従ってスクランブリング・コードを各基地局に割り当てるプロセスを、前述のプロセスを参照して実装してもよい。詳細についてはここでは繰り返し説明しない。
【0099】
前述の実施形態では、各基地局により隣接関係を1つの周波数で決定するための方法のみを説明した。本発明の諸実施形態の方法を、さらに複数の周波数のシナリオに適用してもよい。特に、本発明の諸実施形態の方法では、隣接関係が各周波数で別々に決定され、各異なる周波数で基地局により決定された隣接セルを取得することができる。
【0100】
方法の実施形態のステップの全部または一部を、関連するハードウェアに指示するプログラムにより実装してもよいことは当業者により理解される。当該プログラムをコンピュータ可読記憶媒体に格納してもよい。当該プログラムを実行したとき、当該方法の実施形態の諸ステップが実行される。当該記憶媒体には、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクのような、プログラムを格納できる任意の媒体が含まれる。
【0101】
図6は、本発明に従う基地局の実施形態1の略構造図である。
図6に示すように、当該基地局は第1の受信ユニット11と第1の送信ユニット12を備える。第1の受信ユニット11は、端末により送信された当該基地局に隣接する別の基地局の測定レポートを当該基地局が受信するように構成される。第1の送信ユニット12は、処理ネットワーク要素が当該測定レポートに従って当該基地局の隣接基地局を決定するように、当該基地局に隣接する別の基地局の当該測定レポートを送信するように構成される。
【0102】
ダイアリング・テストのプロセスでは、端末が、当該端末が測定した当該基地局に隣接する別の基地局の信号強度を、測定レポートの形で当該基地局に報告する。したがって、前述の実施形態の第1の受信ユニット
は、当該端末により送信された当該測定レポートを受信するように構成される。当該測定レポートは、当該基地局に隣接する別の基地局の当該信号強度を含む。
【0103】
実施形態1で提供した基地局が、処理ネットワーク要素が当該基地局に隣接する別の基地局の当該信号強度に従って当該基地局の隣接基地局を正確に決定できるように、端末により送信された当該基地局に隣接する別の基地局の信号強度を処理ユニットに送信してもよい。
【0104】
図7は、本発明に従う処理ネットワーク要素の実施形態1の略構造図である。
図7に示すように、当該処理ネットワーク要素は第1の処理ユニット21と第2の処理ユニット22を備える。第1の処理ユニット21は、基地局により送信された測定レポートを受信するように構成される。当該測定レポートは、端末により送信され当該基地局により受信される当該基地局に隣接する別の基地局の測定レポートである。第2の処理ユニット22は、当該測定レポートに従って当該基地局の隣接基地局を決定するように構成される。
【0105】
当該第2の処理ユニット
は、当該処理ネットワーク要素が、当該基地局に隣接する別の基地局の信号強度が予め設定された信号強度閾値以上であるとき、当該基地局に隣接する別の基地局が当該基地局の隣接基地局であると判定するように構成される。
【0106】
当該実施形態の処理ネットワーク要素がRNC、AG、OMシステム等であってもよい。基地局により送信された当該基地局に隣接する別の基地局の受信信号強度に従って、実施形態1で提供した処理ネットワーク要素が当該基地局の隣接基地局を決定し、基地局の隣接基地局を手動で決定する際にエラーが生じうるという先行技術の問題が回避され、それにより基地局の間の隣接関係を決定する精度が高まる。
【0107】
さらに、当該処理ユニットが当該基地局の隣接基地局を決定した後、当該処理ネットワーク要素が、隣接関係の決定結果に従って当該基地局に対して隣接セルを構成することができる。特に、当該処理ネットワーク要素はさらに第3の処理ユニットを備える。当該第3の処理ユニットは、当該基地局の当該決定された隣接基地局を当該基地局の隣接セルとして構成するように適合される。同様に、当該処理ネットワーク要素が、隣接セルの決定結果に従って当該基地局と当該基地局の当該隣接基地局に対してスクランブリング・コードを構成してもよい。特に、当該処理ネットワーク要素はさらに第4の処理ユニットを備える。当該第4の処理ユニットは、当該基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該基地局と当該第1の基地局の当該隣接基地局に割り当てるように構成され、各基地局のスクランブリング・コードは異なる。当該第4の処理ユニットがセルに対してスクランブリング・コードを構成するプロセスは、当該処理ネットワーク要素が基地局の間の決定された隣接関係に従ってスクランブリング・コードを各セルに割り当てる前述のプロセスと同じである。
【0108】
当該第4の処理ユニットは、相互に排他的なスクランブリング・コードを有する基地局を決定するための第1のモジュールとスクランブリング・コードを割り当てるための第1のモジュールを備える。相互に排他的なスクランブリング・コードを有する基地局を決定するための第1のモジュールは、当該基地局の当該決定された隣接基地局に従って、当該基地局の当該隣接基地局が、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的な基地局であると判定するように構成される。スクランブリング・コードを割り当てるための第1のモジュールは、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択し、当該選択されたスクランブリング・コードを当該基地局に割り当て、当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと同一であるかどうかを判定し、当該2つのスクランブリング・コードが同一である場合には、当該基地局に割り当てられた当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該基地局のスクランブリング・コードとは相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと異なるまで、当該処理ネットワーク要素により、別のスクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択するように構成される。
【0109】
以上から、基地局の隣接関係が正確に決定されることを前提として、当該処理ネットワーク要素が正確に基地局に対して隣接セルを構成し、当該基地局と当該基地局に隣接するセルに対してスクランブリング・コードを構成し、最小限のスクランブリング・コードのリソースを使用できることが理解される。
【0110】
図8は、本発明に従う基地局の実施形態2の略構造図である。
図8に示すように、実施形態2の基地局は、第2の受信ユニット31、取得ユニット32、および第2の送信ユニット33を備える。第2の受信ユニット31は、別の基地局により送信された信号を受信するように構成される。取得ユニット32は、当該信号に従って当該信号の伝搬損失を取得するように構成される。第2の送信ユニット33は、処理ネットワーク要素が当該信号の伝搬損失に従って当該基地局の隣接基地局を決定するように、当該信号の伝搬損失を送信するように構成される。
【0111】
一般に、パイロット・チャネル電力の合計送信電力に対する比率は、2つの隣接基地局の間の相互干渉を回避するために、基地局に対してほぼ10%である。しかし、当該実施形態では、2つの隣接基地局の一方の基地局が他方の基地局により送信された信号を受信する必要があるとき、パイロット・チャネル電力の合計送信電力に対する比率を、当該信号を送信した基地局に対して増大する必要がある。例えば、当該比率は50%乃至60%まで増大される。したがって、当該実施形態の基地局はさらに電力調節ユニットを備える。当該電力調節ユニットは、当該基地局が当該信号を送信したとき、パイロット・チャネル電力の合計送信電力に対する比率を当該基地局に対して増大するように構成される。当該基地局が正常動作モードで動作するとき、当該電力調節ユニットは、パイロット・チャネル電力の合計送信電力に対する増大した比率を、2つの隣接基地局の間の相互干渉が回避される比率まで減少させてもよい。
【0112】
当該実施形態で提供した基地局は、処理ネットワーク要素が当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を正確に決定するように、基地局の間の直接通信により、隣接基地局により送信された監視信号の伝搬損失を取得する。
【0113】
図9は、本発明に従う処理ネットワーク要素の実施形態2の略構造図である。
図9に示すように、実施形態2の処理ネットワーク要素は第5の処理ユニット41と第6の処理ユニット42を備える。第5の処理ユニット41は、第1の基地局により送信された信号の伝搬損失を受信するように構成される。当該信号の伝搬損失は、第2の基地局により送信され当該第1の基地局により受信された当該信号に従って当該第1の基地局により取得される伝搬損失であり、当該第2の基地局は当該第1の基地局の隣接基地局である。第6の処理ユニット42は、当該信号の伝搬損失に従って当該第1の基地局の隣接基地局を決定するように構成される。
【0114】
当該第6の処理ユニット
は、当該処理ネットワーク要素が、当該信号の伝搬損失が事前設定閾値以下であるときに、当該信号を送信した第2の基地局が当該第1の基地局の隣接基地局であると判定するように構成される。
【0115】
実施形態2の処理ネットワーク要素がRNC、AG、OMシステム等であってもよい。第1の基地局により送信された信号の受信された伝搬損失に従って、実施形態2で提供した処理ネットワーク要素は当該基地局が属するセルの隣接セルを決定し、それにより、基地局が属するセルの隣接セルを手動で決定する際にエラーが生じうるという先行技術の問題が回避され、基地局の間の隣接関係を決定する精度が高まる。
【0116】
さらに、当該処理ユニットが当該基地局の隣接セルを決定した後、当該処理ネットワーク要素は、隣接セルの決定結果に従って当該基地局に対して隣接セルを構成することができる。特に、当該処理ネットワーク要素はさらに第7の処理ユニットを備える。当該第7の処理ユニットは、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局を当該第1の基地局の隣接セルとして構成するように適合される。同様に、当該処理ネットワーク要素が、隣接セルの決定結果に従って当該基地局と当該基地局の隣接セルに対してスクランブリング・コードを構成してもよい。特に、当該処理ネットワーク要素はさらに第8の処理ユニットを備える。当該第8の処理ユニットは、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局に従ってスクランブリング・コードを当該第1の基地局と当該第1の基地局の当該隣接基地局に割り当てるように構成され、各基地局のスクランブリング・コードは異なる。当該第8の処理ユニットがセルに対してスクランブリング・コードを構成するプロセスは、当該処理ネットワーク要素が基地局の間の決定された隣接関係に従って各セルにスクランブリング・コードを割り当てる前述のプロセスと同じである。
【0117】
当該第8の処理ユニットは、相互に排他的なスクランブリング・コードを有する基地局を決定するための第2のモジュールとスクランブリング・コードに割り当てるための第2のモジュールとを備える。相互に排他的なスクランブリング・コードを有する基地局を決定するための第2のモジュールは、当該第1の基地局の当該決定された隣接基地局に従って、当該第1の基地局の当該隣接基地局が、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的な基地局であると判定するように構成される。スクランブリング・コードを割り当てるための第2のモジュールは、スクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択し、当該選択されたスクランブリング・コードを当該第1の基地局に割り当て、当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的な基地局のスクランブリング・コードと同じであるかどうかを判定し、当該2つのスクランブリング・コードが同一である場合には、当該第1の基地局に割り当てた当該スクランブリング・コードが、スクランブリング・コードが当該第1の基地局のスクランブリング・コードと相互に排他的である基地局のスクランブリング・コードと異なるまで、当該処理ネットワーク要素により、別のスクランブリング・コードをスクランブリング・コードのリソースから選択するように構成される。
【0118】
以上から、基地局の隣接関係が正確に決定されることを前提として、当該処理ネットワーク要素が正確に基地局に対して隣接セルを構成し、当該基地局と当該基地局に隣接するセルに対してスクランブリング・コードを構成し、最小限のスクランブリング・コードのリソースを使用できることは理解される。
【0119】
最後に、上述の諸実施形態は本発明の技術的解決策を説明することを意図したものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに留意されたい。上述の諸実施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明の諸実施形態の技術的解決策の趣旨と範囲から逸脱せずに、上述の諸実施形態で説明した技術的解決策に修正を加え、または、その幾つかの技術的機能に均等な置換えを行ってもよいことは当業者には理解される。