(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記タッチ操作手段は、前記モード切替操作部をタッチする第1の指と、前記モード切替操作部以外の部分(14b)をスライド操作する第2の指との両方を同時に検知可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の表示操作装置。
前記スライド操作により同一の選択候補点を所定時間以上選択した場合、その選択候補点の選択を決定して、当該選択候補点に割り当てられているコマンドを実行させることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1つに記載の表示操作装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明にかかる表示操作装置を示す各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
【0014】
(第1実施形態)
図1に示すように、表示操作装置10は、車両の室内のうち車両運転者(ユーザ)の手が届く範囲内に搭載される。表示操作装置10による操作内容は遠方表示器20(ディスプレイ)に表示される。遠方表示器20はフロントウインドシールド30の近傍に設置されている。表示操作装置10は、運転席と助手席の間に位置する、センターコンソールの意匠パネル31(設置部材)に設置されている。つまり、表示操作装置10と遠方表示器20は別々に分離して配置されており、遠方表示器20は表示操作装置10よりも上方に配置されている。
【0015】
このように、表示操作装置10と遠方表示器20を分離して配置することで、運転者は、車両走行運転時の視線を大きく動かすことなく遠方表示器20を見ることができる。また、表示操作装置10を運転者の手元近くに配置することができるので、運転者は、走行運転時の姿勢のまま表示操作装置10を操作できる。
【0016】
表示操作装置10は、遠方表示器20の表示内容を操作することで、車両に搭載された複数の機器(操作対象機器)の作動内容を操作する装置である。具体例としては、車両に搭載されたナビゲーション機器、オーディオ機器、テレビ、ラジオ、空調機器等が挙げられる(
図2中の符号40参照)。遠方表示器20には、上述した各種機器40に対する操作内容が表示される他、各種機器40の作動状態や、表示操作装置10の操作により決定される操作メニューも表示される。
図3および
図4の例では、ナビゲーション機器による地
図M等を遠方表示器20に表示させている。
【0017】
表示操作装置10は、ユーザにより手動操作される複数の操作スイッチ11、12、13およびタッチパッド14(タッチ操作手段)を備える。操作スイッチ11〜13は、端子の接触状態を手動でオンオフ操作する機械式のスイッチであり、車両左右方向(
図1の左右方向)に複数並べて配置されている。これらの操作スイッチ11〜13は、運転者の左手の薬指、中指、人差し指により各々操作されることを想定している。
【0018】
タッチパッド14は、公知の静電容量式にて構成されている。また、タッチパッド14は操作スイッチ11〜13に隣接して配置されており、
図1の例では操作スイッチ11〜13の下方または車両後方側に配置されている。タッチパッド14は、操作プレート上における運転者の指先の動作を、静電容量の変化に基づき検出する。具体的には、操作プレート上における指先の接触位置や、操作プレートを指先でなぞった時の指先軌跡、操作プレートを指先で叩く動作(タップ操作)、操作プレートに触れている指先を目的位置までなぞる動作(スライド操作)、操作プレートに触れている指先を素早くはらう動作(フリック操作)等を検出する。なお、タップ操作については、操作プレートへの指先押付力を検出する圧力センサをタッチパッド14に搭載して検出してもよいし、静電容量の変化に基づき検出してもよい。
【0019】
これらの操作スイッチ11〜13およびタッチパッド14は、ブラインド操作が可能である。つまり、運転者は、遠方表示器20に表示されている地
図Mや操作メニューを見ながら、表示操作装置10をブラインド操作して、各機器40を操作できる。
【0020】
図2に示すように、表示操作装置10は、操作スイッチ11〜13およびタッチパッド14の他、静電検出回路16、MPU17(マイクロ・プロセッシング・ユニット)、および通信回路18を備える。タッチパッド14は、指先の動作により生じた静電容量変化を、指先動作信号として静電検出回路16へ出力する。静電検出回路16は、指先動作信号をシリアル信号によってMPU17へ出力する。
【0021】
MPU17は、静電検出回路16から出力される指先動作信号と、操作スイッチ11〜13から出力されるオンオフ信号とに基づき操作信号を生成して出力する。通信回路18は、CAN等の通信プロトコルを用いて、遠方表示器20および各種機器40とMPU17との間で双方向通信させる。これにより、MPU17から出力された操作信号は、遠方表示器20および各種機器40へ送信可能となる。遠方表示器20および各種機器40は、操作信号に応じた制御内容で作動する。
【0022】
図3および
図4は、ナビゲーション機器40による地
図M(背景)を、遠方表示器20に表示(背景表示)させている場合の一態様を示しており、地
図M上には、ユーザが関心を持つ地点であるPOI21、22、23(Points Of Interest)が複数表示されている。POI21〜23の具体例としては車両の目的地候補(選択候補点)が挙げられる。なお、地
図Mを表示する第1レイヤと、POI21〜23を表示する第2レイヤとは、別々のレイヤで構成されており、これらの両レイヤを重畳して表示することで、
図3および
図4に例示する態様の表示となる。 また、地
図M上にはポインタPが表示されている。タッチパッド14の表面に指先を接触させた状態で該指先を適宜の方向へスライドさせる操作(以下「スライド操作」と記載)をすると、そのスライド量およびスライド方向に応じて、ポインタPの表示位置が移動する。そして、複数のPOI21〜23のうちポインタPが位置するPOIは、他のPOIとは異なる態様で強調表示される。
図3(a)の例では、POI21を二重線21kで囲み、
図3(b)および
図4の例では、POI22を二重線22kで囲むことで強調表示させている。
【0023】
さて、選択しているPOI21を別のPOI22に変更させたい場合には、スライド操作してポインタPの位置を移動させればよいことは先述した通りである。しかし、このスライド操作に伴い地
図Mがスクロールすると、所望のPOI22上にポインタPを位置させることが困難になる。そこで本実施形態では、地
図Mのスクロールを禁止させつつ、スライド操作によるポインタPの移動が可能な選択モード(第1操作モード)と、スライド操作に応じて地
図Mをスクロールさせるスクロールモードと(第2操作モード)に切り替え可能に構成されている。
【0024】
例えば、選択モードでは、
図3(a)に示すようにPOI21を選択して強調表示させている状態で、POI22に向けてポインタPを移動させるようにスライド操作すると、地
図Mのスクロールが禁止された状態でポインタPが移動して、
図3(b)に示すように所望のPOI22へ選択POIを切り替えることができる。
【0025】
また、スクロールモードでは、ポインタPを
図4(a)の位置から
図4(b)の位置へ移動させるようにスライド操作すると、そのスライド操作にかかるスライド量およびスライド方向に応じて、地
図Mがスクロールする。
【0026】
このモード切り替えは、以下に説明するモード切替操作手段により行われる。すなわち、
図5中の一点鎖線14aに示すように、タッチパッド14の操作面の一部がモード切替操作部14aとして割り当てられており、このモード切替操作部14aがモード切替操作手段として機能する。
図5の例では、車両運転者が助手席側の手の親指でモード切替操作部14aをタッチすることを想定しており、タッチパッド14の操作面のうち運転者側(
図1の右側)の一部を、モード切替操作部14aとして設定している。
【0027】
そして、タッチパッド14は2本の指を同時に検知可能なものである。具体的には、モード切替操作部14aをタッチする第1の指と、前記モード切替操作部以外の部分(通常操作部14b)をスライド操作する第2の指との両方を、同時に検知可能に構成されている。
【0028】
モード切替操作部14aをタッチしている時には選択モードに切り替えられ、モード切替操作部14aから指を離すとスクロールモードに切り替えられる。したがって、モード切替操作部14aをタッチすることなく通常操作部14bをスライド操作すると、スクロールモードにて地
図MがスクロールしながらポインタPが移動する。一方、モード切替操作部14aを第1の指(例えば親指)でタッチしながら、通常操作部14bを第2の指(親指以外の指)でスライド操作すると、地
図Mのスクロールが禁止されつつポインタPが移動する。
【0029】
なお、
図4の例では、スクロールモード時であっても、選択モード時と同様にしてPOIの選択変更を可能にしている。例えば、スクロールモード時にポインタPを所望のPOI22上でタップ操作すると、そのPOI22に強調表示が変更されて選択変更される。
【0030】
また、
図3および
図4に示すように、ディスプレイ20には選択モード表示部20aが設けられており、選択モード時には、スクロールモード時とは異なる態様で選択モード表示部20aを表示させ、選択モードであるか否かをユーザに視認させるように構成されている。なお、モード表示部20aは色表示あるいはメッセージなどの文字表示であってよい。
図3ではモード表示部20aが表示されることにより、地
図Mのスクロールが禁止されつつ、ポインタPのみが移動するモードであることをユーザに認識させることができる。
【0031】
図3および
図4では図示を省略しているが、ポインタPをPOI上に位置させて強調表示させた選択状態では、
図6中の符号20bに示すように、選択されているPOI23(目的地候補)に関する情報(例えば目的地の情報)がポップアップ表示される。このポップアップ表示20bは、POIの選択を変更した時点ではポインタPと重ならない位置に表示される。つまり、
図6の例では、ポインタPが上向きの矢印であるため、ポインタPの上側にポップアップ表示20bを位置させて、ポップアップ表示20bがポインタPと重ならないようにしている。
【0032】
所望するPOIまたはそのPOIのポップアップ表示にポインタPを合わせ、その合わせた状態を所定時間以上継続させると、そのPOIの選択を決定して、当該POIまたはそのPOIのポップアップ表示に割り当てられているコマンドを実行させる。例えば、目的地の詳細情報を表示させる。
【0033】
なお、POIの選択を変更させるべくポインタPを移動させる際に、ポインタPによる選択位置に、ポップアップ表示20bおよびPOIの両方が重なって表示されている場合には、ポップアップ表示20bの選択よりも優先してPOIの選択を実行し、POI選択を変更する。
【0034】
次に、スクロールモードおよび選択モードの切り替えを実施する制御の手順について、
図7を用いて説明する。なお、
図7の処理は、MPU17により所定周期で繰り返し実行されるものである。
【0035】
先ず、
図7のステップS10において、モード切替操作部14aのタッチが為されているか否かを判定する。前記タッチが無いと判定された場合(S10:NO)、続くステップS20において、遠方表示器20の表示内容をスクロールモードにて制御する。前記タッチが有ると判定された場合(S10:YES)、続くステップS30において、遠方表示器20の表示内容を選択モードにて制御する。
【0036】
続くステップS40では、同一のPOIまたはポップアップ表示を所定時間以上選択しているか否かを判定し、肯定判定された場合には(S40:YES)、続くステップS50において、選択しているPOIのコマンドを実行する。つまり、選択POIに関する詳細情報を表示させる。
【0037】
以上により、本実施形態によれば以下の効果が発揮される。
【0038】
・ユーザは、スライド操作するに先立ちモード切替操作部14aを操作することで、地
図Mをスクロールさせるスクロールモードと、地
図Mのスクロールを禁止させつつPOIの選択変更を可能にした選択モードとに切り替えることができる。そのため、MPU17は、地
図Mのスクロールを禁止させたいのか否かを判別できるようになるので、ユーザの意図に反して地
図Mをスクロールさせることを回避できる。
【0039】
・タッチパッド14の操作面の一部をモード切替操作部14aとして割り当てるので、モード切り替え専用のスイッチを新規に設ける場合に比べて少ない部品点数で、モード切替操作を実現できる。
【0040】
・タッチパッド14は、モード切替操作部14aをタッチする第1の指と、通常操作部14bをスライド操作する第2の指との両方を同時に検知可能に構成されている。そのため、選択モードに切り替える操作とスライド操作とを片手で同時に実施できるので、その操作性を向上できる。
【0041】
・スライド操作により同一のPOIを所定時間以上選択した場合、そのPOIの選択を決定して、当該POIに割り当てられているコマンドを実行させるので、選択モードによるスライド操作とPOIのコマンド実行操作の両方を、タッチパッド14の操作で実現できる。
【0042】
・表示操作装置10と遠方表示器20を分離して通信可能に構成し、車室内のうち、車両運転時の視線に近い側に遠方表示器20を配置し、車両運転時の手元側に表示操作装置10を配置している。そのため、ユーザは車両を運転する姿勢の状態で、表示操作装置10をブラインド操作しながら遠方表示器20を視認することができる。このように分離して構成した場合、タッチパッド14をタップ操作してポインタPを所望の位置に移動させることは困難であり、スライド操作してポインタPを移動させることが現実的である。そのため、表示操作装置10と遠方表示器20を分離して構成した表示システムにおいて、「地
図Mのスクロールを禁止させたいのか否かを判別できるようになる」といった上記効果が有効に発揮される。
【0043】
(第2実施形態)
本実施形態では、複数のPOIの密集度合いが所定以上であることを条件として、選択モードへの切り替えを許可する。具体的には、上記第1実施形態にかかる
図7の処理において、
図7中の一点鎖線に示すステップS5の処理を、ステップS10の前に追加している。このステップS5では、POIの密集度が所定以上であるか否かを判定する。肯定判定(S5:YES)された場合にはステップS10に進み、モード切替操作部14aの操作内容にしたがってモード切替を実行する。一方、否定判定(S5:NO)された場合にはステップS20に進み、モード切替操作部14aのタッチ有無に拘わらずスクロールモードで表示制御する。
【0044】
ここで、POIの密集度合いが低ければ、地
図Mがスクロールしても、スライド操作で所望のPOIを選択することが、困難にならない場合が多い。或いはタップ操作で所望のPOIを選択することが、困難にならない場合が多い。一方、POIの密集度合いが高ければ、地
図Mのスクロールを禁止しなければ、スライド操作で所望のPOIを選択することは困難になる。或いはタップ操作で所望のPOIを選択することは困難になる。
【0045】
これらの点を鑑みた本実施形態では、POIの密集度合いが高い場合に選択モードへの切り替えを許可し、密集度合いが高い場合には選択モードへの切り替えを禁止する。よって、必要な時にだけ地
図Mのスクロールを禁止させることができ、好適である。
【0046】
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、表示操作装置10とディスプレイ(遠方表示器20)を分離して構成しているが、本実施形態では、
図8に示すように、タッチパッド14(表示操作装置10)とディスプレイ15を一体に構成している。
【0047】
具体的には、ディスプレイ15の表示面上にタッチパッド14が配置されていて、該表面がタッチパッド14の操作面として機能しており、ディスプレイ15の表示面を指で操作した時の静電容量変化をタッチパッド14は検知して、指先動作信号として静電検出回路16へ出力する。要するに、これらのディスプレイ15およびタッチパッド14が、いわゆるタッチパネル装置として機能する。
【0048】
本実施形態では、選択モード表示部20aをモード切替操作部14aとして機能させればよい。すなわち、選択モード表示部20aをタッチしている時には選択モードに切り替えられ、選択モード表示部20aから指を離すとスクロールモードに切り替えられる。したがって、選択モード表示部20aをタッチすることなく他の表示部をスライド操作すると、スクロールモードにて地
図MがスクロールしながらポインタPが移動する。一方、選択モード表示部20aを第1の指(例えば親指)でタッチしながら、他の表示部を第2の指(親指以外の指)でスライド操作すると、地
図Mのスクロールが禁止されつつポインタPが移動する。
【0049】
(第4実施形態)
上記第1実施形態では、ナビゲーション機器による地
図M(背景)の表示をスクロールさせるか否かを切り替えている。これに対し、本実施形態では、
図9および
図10に示すように、オーディオ機器による曲名選択レイヤL(背景)の表示をスクロールさせるか否かを切り替えている。なお、図中の曲名表示24〜28は曲名選択レイヤL上に表示されている。
【0050】
具体的には、選択モードでは、
図9(a)に示すようにPOI24を選択して強調表示させている状態で、POI26に向けてポインタPを移動させるようにスライド操作すると、曲名選択レイヤLのスクロールが禁止された状態でポインタPが移動して、
図9(b)に示すように所望のPOI26へ選択POIを切り替えることができる。
【0051】
また、スクロールモードでは、ポインタPを
図10(a)の位置から
図10(b)の位置へ移動させるようにスライド操作すると、そのスライド操作にかかるスライド量に応じて、曲名選択レイヤLがスクロールする。
【0052】
以上により、本実施形態によっても上記第1実施形態と同様の効果が発揮される。要するに、本発明はスクロール制御対象が地
図Mに限定されるものではなく、例えば本実施形態の如く曲名選択レイヤLがスクロール制御対象であってもよい。
【0053】
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
【0054】
・上記第2実施形態では、タッチパッド14とディスプレイ15を一体に構成したタッチパネルに本発明を適用しており、このタッチパネルは、車室内のインストルメントパネル等に搭載された固定式である。これに対し、可搬式のタッチパネルを本発明に適用し、その可搬式タッチパネルを車室内に持ち込んで使用してもよい。
【0055】
・上記第1実施形態では、表示操作装置10とディスプレイ15を分離して構成しており、この表示操作装置10は、車室内のセンターコンソール等に搭載された固定式である。これに対し、可搬式の表示操作装置を本発明に適用し、その可搬式表示操作装置を車室内に持ち込んで、ディスプレイ15と通信させて使用してもよい。あるいは、この可搬式表示操作装置は、ディスプレイ15と通信させずに単独で使用することも可能である。
【0056】
・
図5に示すモード切替操作部14aに替えて、
図5中の一点鎖線に示すモード切替スイッチ19をタッチパッド14に設けてもよい。この場合、車両運転者が助手席側の手の親指で切替スイッチ19を押すことを想定しており、タッチパッド14を収容するケースの側面のうち、運転者側(
図1の右側)に切替スイッチ19を配置することが望ましい。この切替スイッチ19の操作により上記モード切替操作を実現できる。切替スイッチ19は機械式であっても静電式、抵抗膜式であってもよい。
【0057】
・上記第1実施形態において、モード切替操作部14aを所定時間以上継続してタッチしたことを条件として、選択モードに切り替えるようにしてもよい。これによれば、意図に反してモード切替操作部14aに一瞬触れてしまった場合に、選択モードに切り替わることを回避できる。また、モード切替操作部14aを親指でタッチしながら、人差し指などでタッチパネル14の通常操作部14bをスライド操作するということを要しないので、操作性が向上する。
【0058】
・上記第1実施形態では、モード切替操作部14aをタッチしている時に限り選択モードを実行させているが、モード切替操作部14aをタッチして選択モードに切り替えた後、モード切替操作部14aから指を離しても選択モードが維持されるように制御してもよい。この場合、モード切替操作部14aを再度タッチすることで、スクロールモードに切り替わるように制御すればよい。
【0059】
・上記第1実施形態では、選択モード時において、スライド操作のスライド量に比例してポインタPの移動量を設定し、かつ、そのスライド方向とポインタPの移動向きを一致させている。この変形例として、選択モード時においては、前記スライド量およびスライド方向におけるポインタ位置と最も近いPOI上にポインタPを移動させて、ポインタPが常にいずれかのPOI上に位置するようにしてもよい。
【0060】
・上記第1実施形態では、POI21、22を二重線21k、22kで囲むことでPOIを強調表示させているが、POIの表示色を変化(例えば反転表示)させることで強調表示させてもよい。
【0061】
・上記第1実施形態では、スライド操作に応じてポインタPの表示位置を移動させているが、当該ポインタPを非表示としてもよい。
【0062】
・上記第1実施形態では、スクロールモード時にPOIの選択変更を許可しているが、スクロールモード時におけるPOIの選択変更を禁止させてもよい。
【0063】
・上記各実施形態では、スライド操作した場合において、選択モード(第1操作モード)とスクロールモード(第2操作モード)とで表示のさせ方を変更しているが、スライド操作以外の操作を実施した場合においても、第1操作モード第2操作モードとで表示のさせ方を変更させてもよい。例えば、タップ操作を連続して複数回実施する操作(ダブルタップ操作)を実施した場合に、第2操作モードでは、ダブルタップした位置を中心に地
図Mを拡大して表示させる。一方、第1操作モードでは、ダブルタップした位置のPOIに関連する情報を表示させる。
【0064】
・上記各実施形態では、第1レイヤの表示内容を背景表示とし、第2レイヤの表示内容を複数の選択候補点として説明しているが、第1レイヤの表示内容を複数の選択候補点とし、第2レイヤの表示内容を背景表示としてもよい。この場合、第1操作モードでは、選択候補点の強調表示位置を変更させることなく、タッチパッド14の操作に応じて背景表示を変更させ、第2操作モードでは、タッチパッド14の操作に応じて選択候補点の強調表示位置を変更させることとなる。