(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記回転軸の回転量が前記一定の回転量に達した毎、またはプリント枚数×カバレッジの値が一定の値に達した毎に、前記回転軸を、前記シール部材との接触部分の軸方向上の幅分ずつ前記一方向のみに移動させる
請求項4記載の画像形成装置。
前記制御部は、前記回転軸の回転量が前記一定の回転量に達した毎、またはプリント枚数×カバレッジの値が一定の値に達した毎に、前記回転軸を、前記シール部材との接触部分の軸方向上の幅分ずつ前記一方向のみに移動させる
請求項11記載の画像形成装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成部,中間転写ベルト,2次転写部,定着部等の構成を示す。この画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ベルト50と、2次転写部70と、定着部80を有する。
【0014】
原稿搬送部10は、原稿をセットする原稿給紙台11と、複数のローラ12とを有している。原稿搬送部10の原稿給紙台11にセットされた原稿Gは、複数のローラ12によって、画像読取部30の読取位置に1枚ずつ搬送する。画像読取部30は、原稿搬送部10により搬送された原稿G又は原稿台13に載置された原稿の画像を読み取って、画像信号を生成する。
【0015】
用紙収納部20は、装置本体の下部に配置されており、用紙Sのサイズに応じて複数設けられている。この用紙Sは、給紙部21により給紙されて搬送部23に送られ、搬送部23によって転写位置である2次転写部70に搬送される。また、用紙収納部20の近傍には、手差部22が設けられている。この手差部22からは、用紙収納部20に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。
【0016】
画像読取部30と用紙収納部20の間には、画像形成部40と中間転写ベルト50が配置されている。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を形成するために、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
【0017】
第1の画像形成ユニット40Yは、イエローのトナー像を形成し、第2の画像形成ユニット40Mは、マゼンダのトナー像を形成する。また、第3の画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー像を形成し、第4の画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1の画像形成ユニット40Yについて説明する。
【0018】
第1の画像形成ユニット40Yは、ドラム状の感光体41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、クリーニング部45を有している。感光体41は、不図示の駆動モータによって反時計回りに回転する。帯電部42は、感光体41に電荷を与え感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、原稿Gから読み取られた画像データに基づいて、感光体41の表面に対して露光走査を行い感光体41上に静電潜像を形成する。
【0019】
現像部44は、像担持体である感光体41に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面は、イエローのトナー像が形成される。なお、第2の画像形成ユニット40Mの現像部44は、感光体41にマゼンタのトナーを付着させ、第3の画像形成ユニット40Cの現像部44は、感光体41にシアンのトナーを付着させる。そして、第4の画像形成ユニット40Kの現像部44は、感光体41にブラックのトナーを付着させる。
【0020】
感光体41上に付着したトナーは、像担持体の一例を示す中間転写ベルト50に転写される。クリーニング部45は、中間転写ベルト50に転写した後感光体41の表面に残留しているトナーを除去する。
【0021】
中間転写ベルト50は、無端状に形成されており、不図示の駆動モータで感光体41の回転方向とは逆方向の時計回りに回転する。中間転写ベルト50における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写部51が設けられている。この1次転写部51は、中間転写ベルト50にトナーと反対の極性を印加させることで、感光体41上に形成されたトナー像を中間転写ベルト50に転写させる。
【0022】
そして、中間転写ベルト50が回転することで、中間転写ベルト50の表面には、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー像が順次転写される。これにより、中間転写ベルト50上には、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのトナー像が重なり合いカラー画像が形成される。
【0023】
中間転写ベルト50の近傍で、かつ搬送部23の下流には、2次転写部70が配置されている。2次転写部70は、ローラ状に形成されており、搬送部23によって送られてきた用紙Sを中間転写ベルト50側に押圧する。そして、2次転写部70は、搬送部23によって送られてきた用紙S上に中間転写ベルト50に形成されたカラー画像を転写する。クリーニング部52は、用紙Sに転写した後中間転写ベルト50の表面に残留しているトナーを除去する。また、2次転写部70における用紙Sの排出側には、定着部80が設けられている。定着部80は、用紙Sに転写されたトナー像を加圧加熱定着させる。
【0024】
定着部80の下流には、切換ゲート24が配置されている。切換ゲート24は、定着部80を通過した用紙Sの搬送経路を切り替える。すなわち、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースアップ排紙を行う場合に、用紙Sを直進させる。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。また、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースダウン排紙及び両面画像形成を行う場合に、用紙Sを下方に案内する。
【0025】
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転して上方に搬送する。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。
両面画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転し、再給紙路27により再び転写位置へ送られる。
【0026】
また、一対の排紙ローラ25の下流側に、用紙Sを折ったり、用紙Sに対してステープル処理等を行ったりする後処理装置を配置してもよい。
【0027】
図2は、各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの現像部44及びその周辺の構成を示す。現像部44は、現像剤Gを一時的に収容する現像剤収容部61と、現像剤収容部61内の現像剤Gを攪拌しながら搬送する第1のスクリュー62と第2のスクリュー63と、第2のスクリュー63で搬送された現像剤Gを現像ローラ65に向けて送り出すパドル64と、感光体41に対向して回転する現像ローラ65と、これらを内装する筐体60とを有している。
【0028】
そして、第1のスクリュー62の回転軸621及び第2のスクリュー63の回転軸631より若干上側に現像剤Gの上側表面が来るように、サブホッパー5から現像部44に向けてトナーが補給されている。サブホッパー5には、各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kに着脱可能に装着された不図示のトナーボトルからトナーが補給されている。
【0029】
そして、第1のスクリュー62と第2のスクリュー63とにより現像剤Gは撹拌、搬送されトナーとキャリアが混合され、摩擦帯電により現像剤Gに電荷が付与される。
【0030】
図3は、各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの現像部44の構成を示す。第1のスクリュー62は、回転軸621を中心に直径方向に延びる螺旋状の羽根である螺旋羽根622を有し、軸受623により回転可能に支持されている。
【0031】
第1のスクリュー62は回転によって現像剤を攪拌しながら矢印a方向に搬送する。
【0032】
第2のスクリュー63は、回転軸631を中心に直径方向に延びる螺旋状の羽根である螺旋羽根632を有し、軸受633により回転可能に支持されている。
【0033】
第2のスクリュー63は回転によって現像剤を攪拌しながら矢印b方向に搬送する。
【0034】
そして、第1のスクリュー62により矢印a方向に搬送される現像剤は、筐体60の一方の切り欠きC1を乗り越えて第2のスクリュー63により矢印b方向に搬送され、筐体60の他方の切り欠きC2を乗り越えて再び第1のスクリュー62により矢印a方向に搬送される。
【0035】
なお、第2のスクリュー63により搬送される現像剤の一部はパドル64に向けて送り出される。
【0036】
パドル64は、回転軸641に平行な複数の羽642を有し、回転軸641を回転させることで現像剤を現像ローラ65に向けて送り出す。
【0037】
現像ローラ65は、固定された磁石651を内装し、回転可能な非磁性の現像ローラ652を有している。
【0038】
これにより、現像ローラ652の表面に、現像剤を付着させて担持、搬送し、現像ローラに対向して配置された感光体41の表面に、現像剤中のトナーを移行、付着させてトナー像を形成するようになっている。
【0039】
なお、これらの駆動は不図示の駆動モータにより行われ、モータから各回転部材への動力伝達は、例えば歯車(図番無し)からなる動力伝達系により行われる。
【0040】
ここで、使用する現像剤としては例えば2成分現像剤が挙げられる。
【0041】
2成分現像剤においては、例えば非磁性トナーとしては、体積平均粒径が3〜9μmの重合トナーを用い、キャリアとしては、体積平均粒径が30〜65μmで磁化量が20〜70emu/gの磁性粒子からなるフェライトコアのキャリアを用いることが好ましい。
【0042】
勿論、1成分現像剤を用いることもできることは言うまでもない。
【0043】
図4は、現像部44のスクリュー(
図2−3の第1のスクリュー62及び第2のスクリュー63)の両端付近の構成を示す。なお、第1のスクリュー62と第2のスクリュー63とは現像剤の漏れ防止のための構成として共通した構成を有しているため、
図4では代表して第2のスクリュー63の構成を示している。第2のスクリュー63の回転軸631の両端付近と軸受633との間には、それぞれ合成樹脂製のシール部材66が設けられている。各シール部材66は、リング状の土手部の内側に、回転軸631の直径よりも若干径の狭い穴があいた薄膜状のリップ部66aを有している。そして、各シール部材66は、それぞれこのリップ部66aの先端が現像剤収容部61のほうに向くように撓んだ状態で、回転軸631に接触している。
【0044】
このように第2のスクリュー63の回転軸631と軸受633との隙間はシール部材66でシールされているが、現像部44を長期に稼働すると、回転軸631とシール部材66との隙間に侵入した現像剤によって回転軸631が摩耗することや、侵入した現像剤が摩擦熱や圧力によって回転軸631に固着することにより、回転軸631の表面が粗くなり、シール性が低下して現像部44から現像剤が漏れる可能性がある。
【0045】
そこで、現像剤の漏れを防止する構成として、第2のスクリュー63の回転軸631の両端部のうち、現像剤が搬送されてくる側(図の左側)の端部には、第2のスクリュー63による現像剤の搬送方向とは逆方向(図の右方向)に回転軸631を移動させるための移動機構である偏心した軸移動カム67が接触している。
【0046】
軸移動カム67の回転によって回転軸631を移動させることのできる総移動量(軸移動カム67の回転中心から円周までの距離の最小値と最大値との差)は、一例として、回転軸631とシール部材66との接触部分の軸方向上の幅の整数倍以上になっている。なお、
図4では、図示の都合上、軸移動カム67の回転中心から円周までの距離の最小値と最大値との差を、実際よりも小さく描いている。また、軸移動カム67の回転を開始させる前には、軸移動カム67と接触する回転軸631の端部は実際には筐体60の外側に(図の左側)に突き出しており、この突き出した部分が軸移動カム67の回転によって筐体60の内側に押し込まれていくが、
図4ではこの突き出した部分の図示は省略している。軸移動カム67は、不図示の駆動部としての駆動手段(例えばモータ)によって駆動される。
【0047】
図5は、画像形成装置1の制御系の構成を示す。画像形成装置1は、例えばCPU(Central Processing Unit)101と、CPU101が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)102と、CPU101の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)103と、を有する。さらに、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)104と、操作表示部105を有する。なお、ROM102としては、通常電気的に消去可能なプログラマブルROMが用いられる。
【0048】
CPU101は、制御部の一例であり、ROM102、RAM103、HDD104及び操作表示部105にそれぞれシステムバス107を介して接続され、装置全体を制御する。また、CPU101は、画像読取部30、画像処理部110、画像形成部40、給紙部21にシステムバス107を介して接続されている。
【0049】
HDD104は、画像読取部30で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする。操作表示部105は、液晶表示装置(LCD)又は有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作表示部105は、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作表示部105は、複数のキーを備え、ユーザのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付けて入力信号を出力する。
【0050】
画像読取部30は、原稿画像を光学的に読み取って電気信号に変換する。例えば、カラー原稿を読み取る場合は、一画素当たりRGB各10ビットの輝度情報をもつ画像データを生成する。画像読取部30によって生成された画像データや、画像形成装置1に接続された外部装置の一例を示すPC(パーソナルコンピュータ)120から送信される画像データは、画像処理部110に送られ、画像処理される。画像処理部110は、受信した画像データをアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮等の処理を行う。
【0051】
なお、本例では、外部装置としてパーソナルコンピュータを用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、外部装置は、例えばファクシミリ装置等その他各種の装置を用いることができる。
【0052】
例えば、画像形成装置1でカラー印刷を実行する場合、画像読取部30等によって生成されたR・G・Bの画像データを画像処理部110における色変換LUT(look up table)に入力する。そして、画像処理部110は、R・G・BデータをY・M・C・Bkの画像データに色変換する。そして、色変換した画像データに対して、階調再現特性の補正、濃度補正LUTを参照した網点などのスクリーン処理、あるいは細線を強調するためのエッジ処理などを行う。
【0053】
画像形成部40は、画像処理部110によって画像処理された画像データを受け取り、用紙S上に画像を形成する。
【0054】
CPU101は、
図2−4に示した現像部44からの現像剤の漏れを防止するための処理として、下記のような処理を実行する。なお、CPU101は第1のスクリュー62と第2のスクリュー63とに対して共通した処理を実行するため、以下では代表して第2のスクリュー63に対する処理を記載している。
【0055】
CPU101は、第2のスクリュー63の回転軸631の回転量が一定の回転量に達したか否か(一度一定の回転量に達した後は、その後再び一定の回転量に達したか否か)を判断する。この一定の回転量は、回転軸631とシール部材66との隙間への現像剤の侵入や固着によって回転軸631の表面が粗くなっている可能性がある回転量に設定されている。そして、CPU101は、回転軸631の回転量がこの一定の回転量に達した毎に、不図示のモータ等の駆動手段を制御することにより、第2のスクリュー63の回転軸631を回転させながら、
図4に示した軸移動カム67を駆動して、回転軸631を、シール部材66との接触部分の軸方向上の幅分ずつ現像剤の搬送方向とは逆方向(
図4の右方向)に移動させる。
【0056】
なお、第2のスクリュー63の回転軸631の回転量が一定の回転量に達したこと、という条件に近似する条件としては、画像形成装置1でのプリント枚数×カバレッジ(画像形成領域に対する画像の範囲)の値が一定の値に達したこと、という条件も存在する。そこで、プリント枚数×カバレッジの値が一定の値に達した毎に、CPU101に上述のような処理を実行させるようにしてもよい。
【0057】
また、上述の処理において、軸移動カム67の回転によって回転軸631を移動させることのできる総移動量分だけ既に回転軸631を移動し尽くした場合は、その後回転軸631の回転量が一定の回転量に達したときに、操作表示部105に所定のメッセージ(例えばスクリューの回転軸を移動し尽くしたことなど)を表示するようにしてもよい。
【0058】
この第1の実施の形態に係る画像形成装置によれば、現像部44の第1のスクリュー62の回転軸621とシール部材66との隙間や、第2のスクリュー63の回転軸631とシール部材66との隙間への現像剤の侵入や固着によってこれらの回転軸の表面が粗くなっている可能性がある条件(回転軸の回転量が一定の回転量に達したこと、またはプリント枚数×カバレッジの値が一定の値に達したこと)が満たされる毎に、これらの回転軸がシール部材66との接触部分の幅分だけ軸方向上の一方向のみに自動的に移動する。これにより、これらの回転軸のうち表面が粗くなった可能性のある部分を避け、それ以外の部分と軸受との隙間がシール部材66でシールされるようになるので、軸受を交換することなく、シール性の低下による現像部44からの現像剤の漏れを防止することができる。
【0059】
また、
図4に示した第2のスクリュー63の回転軸631の両端付近の2つのシール部材66のうち、現像剤が搬送されてくる側(図の左側)のシール部材66のリップ部66aと回転軸631の隙間では、反対側(図の右側)のシール部材66のリップ部66aと回転軸631の隙間よりも現像剤の侵入や固着が起こりやすいが、回転軸631は現像剤の搬送方向とは逆方向に移動するので、この現像剤が搬送されてくる側のシール部材66のリップ部66aが回転軸631の移動によってめくれてしまうことを防止できる。
【0060】
また、回転軸は回転しながら移動するので、現像剤が搬送されてくる側とは反対側のシール部材66についても、リップ部66aがめくれてしまうことを抑制できる。
【0061】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と構成が同一の部分については、重複した説明を省略する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態の
図4に示した軸移動カム67を回転させるための構成が、第1の実施の形態とは異なっている。また、第1の実施の形態の
図5に示したCPU101が、
図2−4に示した現像部44からの現像剤の漏れを防止するための処理として、第1の実施の形態とは異なる処理を実行する。その他の構成は、第1の実施の形態と同一である。
【0062】
図6は、現像部44のスクリュー(
図2−3第1のスクリュー62及び第2のスクリュー63)の両端付近の構成を示しており、
図4と構成が同一の部分には同一の符号を付している。軸移動カム67に、レバー状の操作部材68が取り付けられている。軸移動カム67は、モータ等の駆動手段によって駆動されるのではなく、この操作部材68を手動で操作することによって回転する。
【0063】
また、操作部材68の近傍には、操作部材68の操作の目安となる目盛69が設けられている。この目盛69の1単位分だけ操作部材68を動かして軸移動カム67を回転させると、スクリュー63の回転軸631が、回転軸631とシール部材66との接触部分の軸方向上の幅分だけ移動するようになっている。
【0064】
これらの操作部材68及び目盛69は、画像形成装置1に設けられたドアを開けた際にユーザが目盛69を見て操作部材68を動かすことができる位置に配置されている。ただし、画像形成ユニット40Y,40M,40C,40K内での現像部44の配置状態によっては、ドアを開けるだけでなく、現像部44を画像形成装置1から取り出した上で、目盛69を見て操作部材68を動かすようにしてもよい。
【0065】
図5に示したCPU101は、
図2−4に示した現像部44からの現像剤の漏れを防止するための処理として、下記のような処理を実行する。なお、CPU101は第1のスクリュー62と第2のスクリュー63とに対して共通した処理を実行するため、以下では代表して第2のスクリュー63に対する処理を記載している。
【0066】
CPU101は、第2のスクリュー63の回転軸631の回転量が一定の回転量に達したか否か(一度一定の回転量に達した後は、その後再び一定の回転量に達したか否か)を判断する。この一定の回転量は、回転軸631とシール部材66との隙間への現像剤の侵入や固着によって回転軸631の表面が粗くなっている可能性がある回転量に設定されている。そして、CPU101は、回転軸631の回転量がこの一定の回転量に達した毎に、
図5に示した操作表示部105に、
図6に示した操作部材68の操作を促すメッセージを表示する。
【0067】
なお、第2のスクリュー63の回転軸631の回転量が一定の回転量に達したこと、という条件に近似する条件としては、画像形成装置1でのプリント枚数×カバレッジ(画像形成領域に対する画像の範囲)の値が一定の値に達したこと、という条件も存在する。そこで、プリント枚数×カバレッジの値が一定の値に達した毎に、CPU101に上述のような処理を実行させるようにしてもよい。
【0068】
この第2の実施の形態に係る画像形成装置によれば、現像部44の第1のスクリュー62の回転軸621とシール部材66との隙間や、第2のスクリュー63の回転軸631とシール部材66との隙間への現像剤の侵入や固着によってこれらの回転軸の表面が粗くなっている可能性がある条件(回転軸の回転量が一定の回転量に達したこと、またはプリント枚数×カバレッジの値が一定の値に達したこと)が満たされる毎に、操作部材68の操作を促すメッセージが操作表示部105に表示される。ユーザが、このメッセージに基づいて操作部材68を操作してこれらの回転軸を軸方向上の一方向のみに移動させることにより、これらの回転軸のうち表面が粗くなった可能性のある部分を避け、それ以外の部分と軸受との隙間がシール部材66でシールされるようになるので、軸受を交換することなく、シール性の低下による現像部44からの現像剤の漏れを防止することができる。
【0069】
また、
図4に示した第2のスクリュー63の回転軸631の両端付近の2つのシール部材66のうち、現像剤が搬送されてくる側(図の左側)のシール部材66のリップ部66aと回転軸631の隙間では、反対側(図の右側)のシール部材66のリップ部66aと回転軸631の隙間よりも現像剤の侵入や固着が起こりやすいが、回転軸631は現像剤の搬送方向とは逆方向に移動するので、この現像剤が搬送されてくる側のシール部材66のリップ部66aが回転軸631の移動によってめくれてしまうことを防止できる。
【0070】
〔変形例〕
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、上述の実施の形態に
限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変形実施が可能である。
【0071】
上述の実施の形態では、回転軸としては、現像部内に設けられたスクリューの回転軸の例を用いて説明したが、例えば、サブホッパーや現像部内に設けられた攪拌部材の回転軸や、廃トナー等を搬送する搬送パイプ内に設けられた搬送部材の回転軸に適用してもよい。
【0072】
また、上述の実施の形態では、画像形成部40に4つの画像形成ユニット40Y,4
0M,40C,40Kを設けてカラー画像を形成する例を説明したが、画像形成ユニット
を1つだけ設けた単色画像を形成する画像形成装置に適用してもよい。
【0073】
さらに、感光体41に形成されたトナー像を転写させる転写材として中間転写ベルト5
0を設け、この中間転写ベルト50から用紙Sに画像を2次転写させた例を説明したが、
感光体から用紙に直接トナー像を転写させる画像形成装置に適用してもよい。
【0074】
また、上述の第1の実施の形態では、1回あたりのスクリューの回転軸の移動量を、シール部材66との接触部分の軸方向上の幅分としているが、1回あたりのスクリューの回転軸の移動量を、これ以外の量にしてもよい。
【0075】
また、上述の第1の実施の形態では、CPU101が、スクリューの回転軸を回転させながら軸方向上の一方向のみに移動させている。しかし、
図4に示したリップ部66aのような薄膜状の部分を有しないシール部材(例えばOリング状のシール部材など)を用いる場合は、スクリューの回転軸を回転させることなく軸方向上の一方向のみに移動させてもよい。
【0076】
また、上述の第2の実施の形態では、スクリューの回転軸を手動で軸方向上の一方向のみに移動させるための軸移動カム67及び操作部材68を設けている。しかし、スクリューの回転軸を手動で回転させながら軸方向上の一方向のみに移動させるための移動機構及び操作部材を設けてもよい。
図7は、そうした移動機構及び操作部材の概略構成例を、第2のスクリュー63について示している。第2のスクリュー63の回転軸631の両端部のうち、現像剤が搬送されてくる側の端部に、ダイヤル状の操作部材201が同軸に取り付けられている。操作部材201の軸の表面の一部には、ボルト(おねじ)202が形成されている。現像部44には、このボルト202と噛み合わせるためのナット(めねじ)203を固定して取り付け可能になっている。操作部材201を手動で回すと、回転軸631が回転するとともに、操作部材201の軸表面のボルト202がナット203にガイドされることにより、回転軸631が現像剤の搬送方向とは逆方向(図の右方向)に移動する。操作部材201の近傍には、回転軸631の移動量の目安となる目盛204が設けられている。この目盛204の1単位は、回転軸631とシール部材(
図6のシール部材66)との接触部分の軸方向上の幅分の移動量になっている。
【0077】
この
図7の例のような移動機構及び操作部材を設けることにより、スクリューの回転軸を手動で軸方向上の一方向のみに移動させる場合でも、回転軸は回転しながら移動するので、現像剤が搬送されてくる側とは反対側のシール部材(
図6の右側のシール部材66)についても、リップ部がめくれてしまうことを抑制できる。
【0078】
また、上述の第2の実施の形態では、CPU101が、操作部材68の操作を促すメッセージを操作表示部105に表示する処理を行っているが、こうした処理を行わないようにしてもよい。その場合でも、ユーザが定期的に操作部材68を操作してスクリューの回転軸を軸方向上の一方向のみに移動させることにより、軸受を交換することなく、シール性の低下による現像部44からの現像剤の漏れを防止することができる。
【0079】
また、上述の各実施の形態では、スクリューの回転軸を現像剤の搬送方向とは逆方向に移動させるための軸移動カム67を設けている。しかし、
図4に示したリップ部66aのような薄膜状の部分を有しないシール部材(例えばOリング状のシール部材など)を用いる場合は、スクリューの回転軸を現像剤の搬送方向と同じ方向に移動させるための軸移動カムを設けてもよい。
【0080】
また、上述の各実施の形態では、スクリューの回転軸を軸方向上の一方向のみに移動させるための移動機構として軸移動カム67を設けているが、カム以外の周知の移動機構を設けてもよい。