(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
A.第1実施形態:
(A1)システム構成:
図1は、本発明の第1実施形態としてのプロジェクター20を用いた投写表示システム10の構成を説明する説明図である。投写表示システム10は、プロジェクター20と、プロジェクター20の操作を行うための操作パネル70と、コンピューターPCと、プリンターPRと、サーバー装置SVとを備える。プロジェクター20と操作パネル70とは専用のケーブルCVで接続されている。プリンターPRは、操作パネル70を介してプロジェクター20と接続されている。また、操作パネル70には、外部記憶装置としてのフラッシュメモリーMRが接続されている。プロジェクター20は、操作パネル70を介して、フラッシュメモリーMRとデータの入出力を行う。コンピューターPCおよびサーバー装置SVは、各々、無線LAN(図示省略)を介してプロジェクター20と接続されている。サーバー装置SVはインターネットINTなどの外部ネットワークと接続されており、プロジェクター20はサーバー装置SVを介してINTと接続可能である。
【0016】
プロジェクター20は壁掛け式の短焦点型のプロジェクターであり、近距離に設置されたスクリーンSCRに画像を投写表示する。以下、プロジェクター20によって投写表示された画像を表示画像とも呼ぶ。プロジェクター20は、外部から入力した動画や静止画像を、表示画像として投写表示する一般的なプロジェクターとしての機能を有する。以下、このような一般的な機能として動作するプロジェクター20の動作モードを、ノーマルモード(NMLモード)とも呼ぶ。さらに、プロジェクター20は、いわゆる電子黒板としての機能を有し、スクリーンSCRに対してユーザーが行った描画行為を認識し、その描画行為に対応した描画画像をスクリーンSCRに表示画像として投写表示する機能を有する。以下、このような電子黒板機能として動作するプロジェクター20の動作モードをホワイトボードモード(WBモード)と呼ぶ。WBモードで動作する場合、プロジェクター20は、先端から赤外線を発するペン(以下、赤外線ペンPとも呼ぶ)を用いてユーザーがスクリーンSCRに対して行った動作(以下、描画行為とも呼ぶ)を、後述するカメラ54で認識し、その描画行為に対応した描画画像をスクリーンSCRに投写表示する。
【0017】
図2は、プロジェクター20の構成を概略的に説明するブロック図である。プロジェクター20は、CPU22、EEPROM42、RAM45、ROM46、操作部48、入力インターフェース(入力IF)50、出力インターフェース(出力IF)52、カメラ54、投写光学部56、本体側接続インターフェース(本体側接続IF)58を備える。これらの構成は、バス21によって互いに接続されている。
【0018】
CPU22は、プロジェクター20全体の動作を制御するために、CPU22は、描画認識部24、描画画像生成部26、編集画像生成部28、ツール制御部30、画像入力処理部32、表示画像制御部38、画像記憶処理部39、出力制御部40、起動制御部41を備える。さらに、画像入力処理部32は、静止画像取得部34と、フレーム画像取得部36とを備える。CPU22が備えるこれら機能部は、ROM46に記憶されたプログラムを、CPU22が読み込んで実行することによって実現される。これら機能部については後で詳しく説明する。
【0019】
EEPROM42は、画像記憶部44を備え、CPU22が上記各機能部として動作した際に、必要に応じて画像を記憶する。操作部48は、プロジェクター20の電源スイッチ、入力ソースの切り替えスイッチなど、ユーザーがプロジェクター20を操作する際に用いる操作機構を備える。
【0020】
入力IF50は、動画データ再生装置MV(例えばDVD)、フラッシュメモリーMR、デジタルカメラCM、スキャナーSCN、サーバー装置SV、コンピューターPCなど、データ出力装置(デバイス)から出力された画像データを入力する複数の入力機構を備える。出力IF52は、フラッシュメモリーMRや、プリンターPR、サーバー装置SVなどのデータ受信機構を備えるデータ受信装置に向けて画像データを出力する複数の出力機構を備える。なお、説明の便宜上、入力IF50や出力IF52は別個のものとして図示したが、USB端子やLAN接続端子など、双方向にデータの送受信が可能な接続インターフェースは、一つの接続インターフェースで入力IF50と出力IF52の機能を有する。また、入力IF50および出力IF52と、コンピューターPCやサーバー装置SVなどの間の接続は、有線に限らず、無線によって接続されているとしてもよい。無線による接続としては、無線LAN、ブルートゥース(登録商標)、赤外線通信などの無線通信手段を採用することができる。
【0021】
カメラ54は、スクリーンSCRおよびその近傍を所定のインターバルで撮像することにより、ユーザーが描画行為を行う際に用いる赤外線ペンPが発する赤外線を検知する。検知した赤外線の軌跡に基づいて、CPU22が、描画認識部24の機能として座標情報を取得し、描画画像生成部26の機能として描画行為に対応した描画画像を生成する。その他、スクリーンSCRとして機能する専用のボードによって、ユーザーの描画行為を認識するとしてもよい。具体的には、タッチパネルの機能を有する専用ボードとプロジェクター20とが接続されており、ユーザーが専用ボード上に行った描画行為に対応する座標情報を描画認識部24が取得し、取得した座標情報に基づいて描画画像生成部26が描画画像を生成するとしてもよい。
【0022】
投写光学部56は、光源と、光源光をRGB光源に分光する分光部と、RGB光源からの光を変調して表示画像を形成する液晶パネルと、液晶パネルで変調された光をスクリーンSCR上で結像させて表示画像を形成する複数のレンズとを備える(図示省略)。なお、RGB光源を変調する機構としてデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)を用いるとしてもよい。
【0023】
本体側接続IF58は、操作パネル70との接続に用いられる接続インターフェースである。操作パネル70はプロジェクター20との接続を行うために、ケーブルCVとパネル側接続IF71とを備える。本体側接続IF58とパネル側接続IF71とが接続されることによって、プロジェクター20と操作パネル70とが接続され、データの送受信が可能となる。
【0024】
図3は、操作パネル70の構成を説明する説明図である。操作パネル70は、パネル側接続IF71、ケーブルCV、接続端子72、接続端子73、入力IF74、出力IF75、NMLモード起動ボタン76、WBモード起動ボタン78、入力ソース検出用ボタン80、キャプチャ用ボタン82、印刷ボタン84、保存ボタン86を備える。上述したように、パネル側接続IF71は、プロジェクター20の本体側接続IF58と接続するための接続部である。接続端子72および接続端子73は、操作パネル70の本体とケーブルCVとを脱着可能にする接続部である。本体側接続IF58とパネル側接続IF71との接続部、もしくは、接続端子72と接続端子73との接続部を分離することで、ユーザーは操作パネル70をプロジェクター20と分離して持ち運びすることが可能である。
【0025】
入力IF74は、
図2において説明した入力IF50と同様の機能を有する。同じく、出力IF75は、出力IF52(
図2)と同様の機能を有する。入力IF74、出力IF75を介して入出力されたデータは、ケーブルCVおよびパネル側接続IF71を介して、プロジェクター20との間で送受信される。NMLモード起動ボタン76は、プロジェクター20を起動させるボタンであり、プロジェクター20はNMLモード起動ボタン76の「ON」を検知するとNMLモードを起動する。WBモード起動ボタン78も同じくプロジェクター20を起動させるボタンであり、プロジェクター20はWBモード起動ボタン78の「ON」を検知するとWBモードを起動する。また、電源を「OFF」にする場合には、NMLモード起動ボタン76を操作して電源OFFにすることで、NMLモード、WBモードのいずれのモードが起動していた場合も、プロジェクター20の電源をOFFにすることができる。
【0026】
入力ソース検出用ボタン80は、入力IF50および入力IF74に接続されているデータ出力装置から、入力可能なデータ元(入力ソース)が無いかの検索処理を、プロジェクター20に行わせるための操作ボタンである。キャプチャ用ボタン82は、プロジェクター20が、動画データ再生装置MVから動画データを取得して投写表示によって再生している際に、その1フレームの静止画像を取得させるための操作ボタンである。印刷ボタン84は、投写表示中の表示画像または画像記憶部44に記憶した画像を、プリンターPRを用いて印刷させるための操作ボタンである。保存ボタン86は、投写表示中の表示画像を、画像データとして保存させるための操作ボタンである。ユーザーがこれら各操作ボタンを操作すると、各操作に対応した信号がケーブルCVおよびパネル側接続IF71を介してプロジェクター20に入力される。そして、プロジェクター20のCPU22は、受信した信号に対応した動作を行う。
【0027】
(A2)プロジェクター20の動作:
次に、プロジェクター20の動作について説明する。
図4は、ユーザーがNMLモード起動ボタン76またはWBモード起動ボタン78を操作してプロジェクター20を起動した際に、CPU22が起動制御部41の機能として行う起動制御処理の流れについて説明するフローチャートである。起動制御処理は、ユーザーがNMLモード起動ボタン76またはWBモード起動ボタン78を操作することによって開始される。起動制御処理が開始されると、CPU22は、ユーザーが操作した起動ボタンがNMLモード起動ボタン76またはWBモード起動ボタン78のいずれであるかを判断する(ステップS102)。CPU22は、ユーザーの操作した起動ボタンがNMLモード起動ボタン76である場合には(ステップS102:NML)、入力IF50または入力IF74に接続されているデバイスを巡回し、入力ソースの検索を行う(ステップS104)。検索の結果、入力ソースが検出されると(ステップ104:YES)、CPU22はNMLモードを起動し(ステップS106)、その後、起動制御処理を終了する。
【0028】
NMLモードでプロジェクター20が起動した場合、CPU22は、検出した入力ソースから入力したデータに基づいて、表示画像を生成し、スクリーンSCRに投写表示する。一方、ステップS102において、ユーザーの操作したボタンがWBモード起動ボタン78で場合(ステップS102:WB)、または、ステップS104において入力ソースが検出されなかった場合(ステップS104:NO)には、CPU22はWBモードを起動し(ステップS108)、その後、起動制御処理を終了する。
【0029】
次に、WBモードにおけるプロジェクター20の動作について説明する。
図5は、WBモードで起動した際に、プロジェクター20がスクリーンSCRに投写表示する表示画像(以下、WB用表示画像DSPとも呼ぶ)を示す説明図である。
図5を用いてWBモードにおけるプロジェクター20の大凡の動作を説明した後、フローチャートを用いて処理の詳細について説明する。図示するように、WB用表示画像DSPは、編集画像領域EDFと、候補画像領域SLFと、描画済画像領域RSFと、ツール表示領域TLFとから構成される。
【0030】
編集画像領域EDFは、プレゼンテーション用の画像や写真など、ユーザーがスクリーンSCRに投写表示する所望の画像を表示するための領域である。以下、編集画像領域EDFに表示される画像を基画像とも呼ぶ。編集画像領域EDFに表示された基画像に対して、ユーザーは、赤外線ペンPを用いて描画行為および編集行為を行うことが可能である。以下、描画行為と編集行為とを広義の意味において編集と呼ぶことがある。ユーザーが編集を行うと、当該編集を反映した画像(以下、編集画像とも呼ぶ)が、リアルタイムに編集画像領域EDFに表示される。
【0031】
候補画像領域SLFは、ユーザーによって、入力IF50または入力IF74を介して外部から取り込まれ、画像記憶部44に記憶された画像(以下、候補画像とも呼ぶ)をサムネイル表示する領域である。ユーザーが描画または編集の際、候補画像領域SLFにサムネイル表示された候補画像の一つを赤外線ペンPで選択すると、選択されたサムネイルに対応する候補画像が基画像として編集画像領域EDFに表示される。
【0032】
描画済画像領域RSFは、ユーザーが描画および編集を完了した画像(以下、描画済画像とも呼ぶ)であって、画像記憶部44に保存をした画像をサムネイル表示する領域である。描画済画像領域RSFにサムネイル表示された描画済画像をユーザーが赤外線ペンPで選択すると、選択されたサムネイルに対応する描画済画像が編集画像領域EDFに表示され、再度の編集が可能となる。
【0033】
ツール表示領域TLFは、描画および編集の際にユーザーが用いる編集機能(以下、ツールとも呼ぶ)に対応するアイコンを、ユーザーに選択可能に表示する領域である。ツールを示すアイコンとしては、「ペン」「毛筆」など、描画画像を構成する線画のタイプをユーザーに選択可能に表示するアイコン、線画の色を選択可能に表示するアイコン、予め画像記憶部44に記憶された丸や三角や四角などの図形であって編集画像上に挿入可能な図形を示すアイコン、描画行為によって生成した線画を削除するための消しゴム機能を示すアイコンなど、描画・編集機能を有する一般的なアプリケーションが備えるツールを示すアイコンが表示される。
【0034】
さらに、ツール表示領域TLFには、ツールを示すアイコンとして、外部から画像を入力する機能を示す画像入力アイコン、編集画像をメールで送信する機能を示すメール送信アイコン、編集画像領域EDFに表示されている編集画像を画像記憶部44に記憶する機能を示す保存アイコン、編集画像をプロジェクター20と接続されている外部記憶装置に記憶する機能を示す外部記憶アイコン、編集画像を印刷する機能を示す印刷アイコンが表示される。ユーザーが描画または編集を行う際に、ツール表示領域TLFに表示された各種アイコンを赤外線ペンPで選択すると、選択されたアイコンに対応するツール機能が起動する。
【0035】
次に、WBモードにおいてCPU22が行う処理(以下、WBモード処理)について、フローチャートを用いて説明する。
図6は、CPU22が行うWBモード処理の流れを示すフローチャートである。WBモード処理は、起動制御処理(
図4)におけるWBモードの起動(
図4:ステップS108)によって開始される。WBモードを開始すると、CPU22は、編集画像領域EDFの基画像に白色の画像(白色画像)を設定したWB用表示画像DSPを投写表示する(ステップS112)。その後、CPU22は、ユーザーによって画像入力アイコンが操作されるか確認する(ステップS114)。ユーザーが画像入力アイコンを操作した場合には(ステップS114:YES)、CPU22は、画像入力処理を行う(ステップS120)。画像入力処理とは、入力IF50または入力IF74を介してプロジェクター20と接続されているデータ出力装置から、画像を取得し、画像記憶部44に記憶する処理である。画像入力処理によって画像記憶部44に記憶された画像は、編集画像領域EDFに表示する基画像として用いることが可能である。画像入力処理については、後で詳しく説明する。
【0036】
一方、ユーザーに画像入力アイコンが操作されなかった場合(ステップS114:NO)、または、画像入力処理(ステップS120)の終了後、CPU22は、編集画像生成部28の機能として、編集画像生成処理を行う(ステップS130)。編集画像生成処理とは、投写表示されたWB用表示画像DSP上の編集画像領域EDFに対して、ユーザーが赤外線ペンPを用いて行う描画行為および編集行為に基づいて、CPU22が、編集画像を生成する処理である。編集画像生成処理については後で詳しく説明する。
【0037】
編集画像生成処理後、CPU22は、生成した編集画像を用いて表示画像を生成する(ステップS152)。具体的には、CPU22は、生成した編集画像を編集画像領域EDFに表示したWB用表示画像DSPを生成する。そして、CPU22は、生成したWB用表示画像DSPを、表示画像として用いる。表示画像生成後、CPU22は、生成した表示画像をスクリーンSCRに投写表示する(ステップS154)。
【0038】
その後、ユーザーが、保存ボタン86(
図3参照)またはツールとしての保存アイコンを操作した場合には(ステップS156:YES)、CPU22は、画像記憶処理部39の機能として、画像記憶処理を行う(ステップS160)。画像記憶処理については後で説明する。
【0039】
また、ユーザーが印刷ボタン84や、ツールとしてのメール送信アイコンや外部記憶アイコンを操作した場合には(ステップS165:YES)、CPU22は、プロジェクター20の外部にデータを出力する処理として、出力制御部40の機能として出力制御処理を行う(ステップS170)。出力制御処理については後で説明する。
【0040】
CPU22は、ユーザーがNMLモード起動ボタン76を操作して電源をOFFにするまで、ステップS114からステップS170の処理を繰り返し行う(ステップS192:NO)。ユーザーがNMLモード起動ボタン76を操作して電源をOFFにした場合には(ステップS192:YES)、CPU22は、編集画像領域EDFに表示されている編集中の編集画像がステップS156によって保存されているか否かを確認する(ステップS194)。そして、編集中の編集画像が保存されていない場合には(ステップS194:NO)、CPU22は、編集画像を再編集可能なフォーマットで画像記憶部44に記憶する(ステップS196)。その後、CPU22はプロジェクター20の電源をOFFにし(ステップS198)、WBモード処理を終了する。
【0041】
次に、画像入力処理(
図6:ステップS120)について説明する。
図7は、CPU22が行う画像入力処理の流れについて示したフローチャートである。画像入力処理は、ユーザーが基画像として設定する所望の画像を、入力IF50または入力IF74を介して接続されているデータ出力装置(入力ソース)から取得する処理である。
【0042】
画像入力処理は、ユーザーが画像入力アイコンを操作することによって開始される(
図6/ステップS114:YES)。画像入力処理を開始すると、CPU22は、ユーザーが指定した入力ソースにアクセスし、入力ソースに記憶されている画像を含むデータを参照する(
図7/ステップS121)。具体的には、ユーザーが画像入力アイコンを操作することによって、CPU22が入力IF50および入力IF74を巡回し、各入力IFに接続されているデバイスを検出する。本実施形態における入力ソースは、
図2に示した動画データ再生装置MV、フラッシュメモリーMR、デジタルカメラCM、スキャナーSCN、コンピューターPC、およびサーバー装置SVを介して接続されているインターネット上のウェブサイトである。入力ソースの検出後、CPU22は、接続されている入力ソース(デバイス)を、ユーザーに選択可能に表示画像(例えば、ダイアログボックス)として投写表示する。ユーザーは、投写表示された入力ソースの中から所望の入力ソースおよび画像データを赤外線ペンPを用いて選択する。CPU22は、ユーザーが指定した入力ソース(デバイス)にアクセスし、指定入力ソースに格納されているデータを参照する。
【0043】
指定入力ソースの参照後、CPU22は、指定入力ソースのデータが静止画像であるか動画であるかを確認する(ステップS122)。CPU22は、指定入力ソースのデータが静止画像である場合には(ステップS122:YES)、静止画像取得部34の機能として、指定入力ソースとしての静止画像を読み込んで画像記憶部44に記憶する(ステップS123)。以下、画像入力処理によって画像記憶部44に記憶された画像を候補画像とも呼ぶ。その後、CPU22は、画像記憶部44に記憶した候補画像のサムネイル画像を生成し、候補画像領域SLFにサムネイル表示する(ステップS128)。
【0044】
一方、指定入力ソースのデータが動画である場合には(ステップS122:NO)、指定入力ソースとしての動画を再生し投写表示する(ステップS124)。動画の再生表示は、編集画像領域EDF上で行うとしてもよいし、動画再生専用の表示画像上で行うとしてもよい。本実施形態においては、動画再生専用の表示画像上で動画を再生表示する。
【0045】
動画の再生表示中に、ユーザーがキャプチャ用ボタン82を操作すると(ステップS125:YES)、CPU22は、フレーム画像取得部36の機能として、再生表示している動画のうち、ユーザーがキャプチャ用ボタン82を操作した時に投写表示している動画におけるフレーム画像を取得する(ステップS126)。また動画再生中に、ユーザーがキャプチャ用ボタン82を操作しない場合には(ステップS125:NO)、CPU22は、繰り返し動画を再生する。その他、動画の最初の画像をフレーム画像として取得するとしてもよい。
【0046】
フレーム画像を取得後、CPU22は、取得したフレーム画像を候補画像として画像記憶部44に記憶する(ステップS127)。そして、CPU22は、画像記憶部44に記憶した候補画像のサムネイル画像を生成し、候補画像領域SLFにサムネイル表示する(ステップS128)。CPU22は、ユーザーによる画像入力処理の終了の操作があるまで、ステップS121からステップS128までの処理を繰り返し行う(ステップS129:NO)。すなわち、ユーザーが複数の画像を候補画像としてプロジェクター20に入力する場合には、CPU22は、ステップS121からステップS128までの処理を繰り返し行うこととなる。本実施形態においては、画像入力処理の開始とともに、CPU22が、表示画像として画像入力処理終了アイコンを表示し、ユーザーが画像入力処理終了アイコンを操作することによって、CPU22は画像入力処理を終了する(ステップS129:YES)。なお、本実施形態においては、画像入力処理として取得した静止画像およびフレーム画像は、直接に画像記憶部44に記憶されるとしたが、一時的にRAM45に記憶された後に、画像記憶部44に記憶されるとしてもよい。
【0047】
次に、CPU22が行う編集画像生成処理(
図6:ステップS130)について説明する。
図8は、CPU22が行う編集画像生成処理の流れを示したフローチャートである。編集画像生成処理を開始すると、CPU22は、ユーザーが赤外線ペンPを用いて、候補画像領域SLFにサムネイル表示された候補画像、または、描画済画像領域RSFにサムネイル表示された描画済画像を選択する操作(画像選択操作)をしたか否かを確認する(ステップS132)。描画済画像領域RSFにサムネイル表示される描画済画像については、後述する記画像記憶処理において説明する。
【0048】
ユーザーによって画像選択操作がされた場合(ステップS132:YES)、CPU22は、選択された画像が、候補画像領域SLFに表示された候補画像である場合には(ステップS134:候補画像)、選択された候補画像を画像記憶部44から読み出して、基画像に設定する(ステップS136)。一方、ユーザーによって選択された画像が、描画済画像領域RSFに表示され描画済画像である場合には(ステップS134:描画済画像)、選択された描画済画像を画像記憶部44から読み出して、基画像に設定する(ステップS138)。また、ステップS132において、ユーザーによって画像選択操作が行われない場合には(ステップS132:NO)、基画像は、ステップS112(
図6)において設定された白色画像のままである。
【0049】
その後、CPU22は、カメラ54を用いて、赤外線ペンPが発する赤外線を検出することによって、ユーザーがスクリーンSCR上の編集画像領域EDFに対して描画行為を行っているか否かを判断する(ステップS140)。描画行為が行われていると判断した場合には(ステップS140:YES)、CPU22は、ユーザーが行う描画行為の認識を行う(ステップS142)。具体的には、CPU22は、カメラ54を制御して、スクリーンSCRおよびその近傍を所定のインターバルで撮像する。CPU22は、撮像画像から赤外線ペンPが発する赤外線の軌跡を認識し、認識した軌跡を座標データに変換する。
【0050】
描画行為認識後、CPU22は、描画画像生成部26の機能として、認識した描画行為に基づいて描画画像を生成する(ステップS144)。具体的には、赤外線ペンPが発する赤外線の軌跡から得た座標データに基づいて線画を生成する。その際、事前にユーザーが所定のツール機能を選択している場合には、そのツール機能に応じた線画を生成する。例えば、線画のタイプとして毛筆が選択され、線画の色として赤が選択されている場合には、CPU22がツール制御部30の機能として、赤色の毛筆の線画からなる描画画像を生成する。描画画像生成後、CPU22は、設定した基画像に描画画像を重畳し(ステップS146)、編集画像として生成する(ステップS148)。一方、ステップS140においてユーザーが描画行為を行わなかった場合には(ステップS140:NO)、CPU22は、設定した基画像を、編集画像として扱う(ステップS148)。このようにして編集画像を生成後、CPU22は、編集画像生成処理を終了する。
【0051】
次に、画像記憶処理(
図6:ステップS160)について説明する。
図9は、CPU22が行う画像記憶処理の流れを示すフローチャートである。画像記憶処理を開始すると、CPU22は、編集画像を、ユーザーが指定したデータフォーマット(以下、指定フォーマットとも呼ぶ)に変換する(ステップS161)。ユーザーによるデータフォーマットの指定は、ユーザーが保存ボタン86を操作した際に、CPU22が、幾つかのデータフォーマットをユーザーに選択可能に表示画像として投写表示し、ユーザーが赤外線ペンPを用いて選択することにより行う。ユーザーが選択可能なデータフォーマットとして、PNG、PDF、JPEGに加え、プロジェクター20によって再編集可能な固有のフォーマット(以下、固有フォーマットとも呼ぶ)を採用する。また、これらのフォーマット以外の、種々のデータフォーマットを採用してもよい。ユーザーはこれらのデータフォーマットから選択する。CPU22は、編集画像を指定フォーマットのデータに変換後、描画済画像として画像記憶部44に保存する(ステップS162)。その後、CPU22は、画像記憶部44に記憶した描画済画像を描画済画像領域RSFにサムネイル表示し(ステップS163)、画像記憶処理を終了する。
【0052】
次に、出力制御処理(
図6:ステップS170)について説明する。
図10は、CPU22が出力制御部40の機能として行う出力制御処理の流れを示すフローチャートである。出力制御処理を開始すると、CPU22は、ユーザーによる、印刷ボタン84または印刷アイコン、ツール表示領域TLFに表示されている外部記憶アイコン、メール送信アイコンの各操作に応じて、各々に処理を行う(ステップS171)。
【0053】
ユーザーが印刷ボタン84または印刷アイコンを操作した場合には(ステップS171:印刷)、CPU22は、編集画像を印刷データに変換する(ステップS172)。具体的には、CPU22は出力制御部40の機能としてプリンタードライバーの機能を備えており、編集画像を、プロジェクター20に接続されているプリンターPRで印刷可能な印刷データに変換する。なお、プロジェクター20に接続されたプリンターPRに適合したプリンタードライバーは、予め出力制御部40の機能として備えているとしてもよいし、プリンターPRと接続時にプリンターPRから取得するとしてもよいし、外部記憶装置やLANを介して取得するなど、プロジェクター20の外部から取得するとしてもよい。
【0054】
編集画像を印刷データに変換後、CPU22は、印刷データをプリンターPRに出力する(ステップS173)。印刷装置は、プロジェクター20から印刷データを受信し印刷処理を行う。上記説明においては編集中の編集画像を印刷する場合について説明したが、プロジェクター20は、画像入力処理(
図7)または画像記憶処理(
図9)によって画像記憶部44に記憶した候補画像または描画済画像を読み出して印刷することも可能である。具体的には、候補画像領域SLFまたは描画済画像領域RSFにサムネイル表示されている候補画像または描画済画像を、ユーザーが赤外線ペンPで選択すると、CPU22が画像記憶部44から読み出して編集画像領域EDFに表示する。その後、ユーザーが印刷ボタン84を操作すると、CPU22が上記説明したステップS172およびのステップS173の処理を行うことによって実現する。
【0055】
その他、CPU22は、編集画像を印刷データに変換する際に、印刷を行った後の印刷画像において基画像と描画画像とが視覚的に区別可能なように、データ変換を行うとしてもよい。例えば、描画画像を示す線画の輪郭線を破線や白線にすることや、描画画像の色を特定の色に統一することや、基画像の彩度や明度を描画画像と比較して上げ下げするなど、種々の方法によって、基画像と描画画像との視覚的な区別を可能とすることができる。
【0056】
また、CPU22は、編集画像を印刷データに変換する際に、印刷を行った後の印刷画像において、ユーザーが描画を行った時系列に従って描画画像を箇条的に表示するとしてもよい。この場合、CPU22が、生成された描画画像と、その生成時間とを対応付けてEEPROM42に記憶しておき、印刷データへの変換時に、生成時間に基づいて各描画画像を箇条的に表示した印刷データを生成することによって実現することができる。CPU22は、このような種々の方法によって編集画像に基づいた印刷を行うことができる。ユーザーが、会議の内容を時系列に沿って振り返りたい場合には有効である。
【0057】
一方、ユーザーが外部記憶アイコンを操作した場合には(ステップS171:外部記憶)、CPU22は、生成した編集画像を、ユーザーが指定した指定フォーマットに変換する(ステップS174)。ユーザーによるデータフォーマットの指定は、ユーザーが外部記憶アイコンを操作した際に、CPU22が、データフォーマットをユーザーに選択可能に表示画像(例えば、ダイアログボックス)として投写表示し、ユーザーが赤外線ペンPを用いて選択することにより行う。ユーザーが選択可能なデータフォーマットは、PNG、PDF、JPEG、固有フォーマットである。また、これらのフォーマット以外の、種々のデータフォーマットを採用してもよい。
【0058】
編集画像を指定フォーマットのデータに変換後、CPU22は、変換後のデータを出力IF52または出力IF75に接続されたフラッシュメモリーMRに出力する(ステップS175)。フラッシュメモリーMRは、プロジェクター20から出力されたデータを受信してデータの記録を行う。フラッシュメモリーMRにおける保存先は、ユーザーが指定フォーマットを選択後に、CPU22がダイアログボックスを表示画像として投写表示し、フラッシュメモリーMR内の保存先をユーザーが選択可能とする。その他、予め、デフォルトの保存先が設定されているとしてもよい。
【0059】
また、プロジェクター20は、画像入力処理(
図7)または画像記憶処理(
図9)において、画像記憶部44に記憶した候補画像または描画済画像を読み出してフラッシュメモリーMRに記録することも可能である。具体的には、候補画像領域SLFまたは描画済画像領域RSFにサムネイル表示されている候補画像または描画済画像を、ユーザーが赤外線ペンPを用いて選択することによって編集画像領域EDFに読み出し、外部記憶アイコンを操作すると、CPU22が、上記説明したステップS174およびステップS175の処理を行うことによって実現する。
【0060】
その他、候補画像領域SLFまたは描画済画像領域RSFにサムネイル表示されている候補画像または描画済画像を、編集画像領域EDFに読み出すことなく、直接的にフラッシュメモリーMRに出力するとしてもよい。この場合、フラッシュメモリーMRに記憶したい候補画像または描画済画像に対応するサムネイル表示画像を、一または複数個、ユーザーが選択後、外部記憶アイコンを操作することによって、CPU22が、選択された候補画像または描画済画像を画像記憶部44から読み出し、ユーザーが指定した指定フォーマットに変換し、フラッシュメモリーMRに出力する。このような処理を行うことによって実現することができる。
【0061】
一方、ユーザーがメール送信アイコンを操作した場合には(ステップS171:メール送信)、CPU22は、ステップS174と同様に、生成した編集画像を、ユーザーが指定した指定フォーマットに変換する(ステップS176)。そして、データ変換後の編集画像のデータをメールに添付し(ステップS177)、サーバー装置SVを介してメール送信を行う(ステップS178)。
【0062】
具体的には、CPU22は、出力制御部40の機能としてメーラーの機能を備えており、編集画像のデータの添付および送信を可能とする。送信先として用いるメールアドレスは、特定のデータフォーマット(例えば、vCard(登録商標))のメールアドレスデータをLANやフラッシュメモリーMRを介して外部から取得し、メーラーの起動後に、ユーザーに選択可能に表示画像として表示する。ユーザーは、表示画像として表示された一または複数のメールアドレスの中から、所望のメールアドレスを赤外線ペンPを用いて選択する。メール添付する編集画像については、編集中の編集画像の添付に限らず、候補画像領域SLFまたは描画済画像領域RSFにサムネイル表示されている候補画像または描画済画像の中から、ユーザーが指定した画像をメール添付することも可能である。この場合、CPU22は、ユーザーが候補画像領域SLFまたは描画済画像領域RSFから指定した候補画像または描画済画像を画像記憶部44から読み出し、指定フォーマットにデータ変換してメールへの添付処理を行うことによって実現可能である。CPU22はこのようにして出力制御処理を行う。
【0063】
以上説明したように、本実施形態におけるプロジェクター20は、外部から画像を入力し画像記憶部44に記憶することが可能である。また、画像記憶部44に記憶した画像のうち、ユーザーが選択した画像を編集画像領域EDFに表示させることができる。従って、複数人のユーザーが個々に持ち込んだ画像データを投写表示させてプレゼンテーションを行う場合、個々の画像を投写表示する際に、毎回、入力ソースの切り替えを行うことや、1つの入力ソース(例えばコンピューターPC)に画像データを収集してから投写表示するなどの煩雑な作業を回避することができる。また、プロジェクター20は、外部から取得した静止画像や動画のフレーム画像を基画像として用いることができる。従って、そのような機能を、有するコンピューターPCを別途用意せずに行うことができる。
【0064】
本実施形態におけるプロジェクター20は、投写表示された基画像に対して、ユーザーが描画行為および編集行為を行った場合に、描画行為および編集行為を認識し、描画画像の生成・編集、および基画像を背景画像とした編集画像を生成し、リアルタイムに投写表示することができる。また、プロジェクター20は、編集画像を記憶することができる。さらに、画像記憶部44に記憶した画像は、印刷画像、画像データ、メールとして直接に出力することができる。従って、ホワイトボードとしてプロジェクター20を用いることによってユーザーが生成した編集画像を、そのままの内容で画像記憶部44に記憶し、かつ、記憶した編集画像を読み出して投写表示することや、出力制御処理を行うことによって頒布することができる。すなわち、プロジェクター20に記録した編集画像を、複数のユーザーで、種々の態様で共有することができる。結果として、ユーザーは、記憶した編集画像を、ディスカッションの内容を記録した議事録として用いることができる。また、ユーザーは、このような機能を有する装置(例えば、コンピューターPC)を別途用意することを必要とせず、比較的簡易な作業によって、プロジェクター20を会議に適したホワイトボードして用いることができる。
【0065】
プロジェクター20は、
図4に示した起動制御処理を行うので、ユーザーが簡易な操作ですぐにWBモードを利用することを可能にする。また、プロジェクター20は、ユーザーが電源をOFFにした際、編集画像が保存されていない場合には、自動的に編集画像を画像記憶部44に記憶するので、ユーザーが編集画像の保存操作を失念して電源をOFFにした場合にも、編集画像を保持することができる。プロジェクター20は、操作パネル70によって操作可能であるので、
図1に示したようにプロジェクター20が壁掛け式のプロジェクターである場合でも、容易に操作を行うことができる。
【0066】
また、特許請求の範囲との対応関係としては、画像記憶部44が特許請求の範囲に記載の画像記憶部に対応し、編集画像生成部28が特許請求の範囲に記載の画像処理部に対応する。
【0067】
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(B1)変形例1:
上記実施形態においては、プロジェクター20と操作パネル70とは有線によって接続されるとしたが、無線LANやブルートォースなどの無線によって接続されるとしてもよい。また、プロジェクター20と操作パネル70との接続において、所定の認証手段を備えるとしてもよい。例えば、プロジェクター20と操作パネル70とが有線によって接続される場合には、本体側接続IF58とパネル側接続IF71、または、接続端子72と接続端子73とが、1組ごとに固有の形状を有しており、互いの形状が合致した場合のみ接続される。すなわち、異なる組のプロジェクター20と操作パネル70とは接続されない。
【0068】
プロジェクター20と操作パネル70とが無線によって接続される場合には、本体側接続IF58とパネル側接続IF71とが1組ごとに固有の信号によって通信を行う。すなわち、異なる組の本体側接続IF58とパネル側接続IF71とは通信を行うことができず、実質的に接続されない。
【0069】
この他、プロジェクター20に操作パネル70を接続して使用するために、暗証番号入力、指紋認証、RFIDカードによる認証、鍵による認証など、種々の認証手段を採用することができる。この場合、暗証番号入力用のテンキー、指紋認証装置、RFRD読み取り装置、キーボックスなど、各認証手段に応じた機能部を操作パネル70またはプロジェクター20に設けることによって実現することができる。また、暗証番号入力は投写表示されたテンキー画像に、ユーザーが赤外線ペンPを用いて入力するとしてもよい。
【0070】
このようにすることで、同機種のプロジェクターに用いられる操作パネルを用いて、同機種の他のプロジェクターの操作をすることを防止することができる。例えば、プロジェクター20に編集画像を記憶している場合、プロジェクター20の正当なユーザーが、プロジェクター20と操作パネル70とを分離し、操作パネル70を所持しているとした場合に、第三者が、当該プロジェクター20と接続されるべき操作パネル70とは異なる操作パネル70を用いて、プロジェクター20に記録されている編集画像を取得するといった行為を防止することができ、セキュリティーを確保することができる。
【0071】
(B2)変形例2:
上記実施形態においては、プロジェクター20の電源をOFFにした際に、編集画像を記憶するとしたが(
図6:ステップS194→ステップS196)、プロジェクター20の電源をOFFにした際に、画像記憶部44に記憶されている画像(編集画像、描画済画像、候補画像)を消去するように制御するとしてもよい。また、電源をOFFにする際に、ユーザーが特定の操作を行った場合のみ、画像記憶部44に記憶した編集画像を消去するとしてもよい。例えば、NMLモード起動ボタン76を通常より長く押して(例えば3秒以上)電源をOFFにした場合や、NMLモード起動ボタン76を連続的に3回押して電源をOFFにした場合に、CPU22が、画像記憶部44に記憶している画像(編集画像、描画済画像、候補画像)を消去するように制御するとしてもよい。このようにすることで、再度の電源投入時に、以前に生成した編集画像の内容を他人に知られることを防ぐことができ、セキュリティーを確保することができる。
【0072】
(B3)変形例3:
上記実施形態においては、プロジェクター20は、赤外線ペンPが発する赤外線を検知してユーザーの描画行為を認識するとしたが、それに限ることなく、プロジェクター20に接続されたマウスやタブレットなどのポインティングデバイスからの取得した座標情報を用いて描画行為を認識するとしてもよい。また、ユーザーの動作自体をセンサーで認識し座標情報に変換する動作認識装置から取得した座標情報に基づいて、描画行為を認識するとしてもよい。その他、スクリーンSCRとして機能する専用のボードによって、ユーザーの描画行為を認識するとしてもよい。具体的には、タッチパネルの機能を有する専用ボードとプロジェクター20とが接続されており、ユーザーが専用ボード上に行った描画行為に対応する座標情報を描画認識部24が取得し、取得した座標情報に基づいて描画画像生成部26が描画画像を生成するとしてもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0073】
(B4)変形例4:
上記実施形態においては、プロジェクター20として壁掛け式の短焦点型プロジェクターを採用したが、移動式タイプのプロジェクターを採用するとしてもよい。この場合、プロジェクターとスクリーンSCRとの相対位置が毎回異なる場合があるので、電源投入時に、相対位置を認識するためのキャリブレーションを行うことによって、赤外線ペンPを用いた描画行為の認識を精度良く行うことができる。
【0074】
(B5)変形例5:
上記実施形態における投写表示システム10において、入力IF50、入力IF74、出力IF52、出力IF75に接続されている入出力デバイスの一部が接続されていないとしてもよい。また、上記実施形態において説明した入力デバイス以外のデバイスが、プロジェクター20と接続されているとしてもよい。例えば、書画カメラや携帯電話(スマートフォンを含む)など、種々の入出力デバイスが接続されているとしてもよい。
【0075】
(B6)変形例6:
上記実施形態のプロジェクター20においては、基画像に対してユーザーが描画行為・編集行為に対して、CPU22が、基画像の編集を行うことができるとしたが、このような編集機能を備えず、候補画像の外部からの入力・記憶機能、候補画像の投写表示機能のみを備えた投写型表示装置としてもよい。このような構成を採用することによって、構造および処理の簡易化を実現することができる。また、複数人のユーザーが個々に持ち込んだ画像データを投写表示させてプレゼンテーションを行う場合、個々の画像を投写表示する際に、毎回、入力ソースの切り替えを行うことや、1つの入力ソース(例えばコンピューターPC)に画像データを収集してから投写表示するなどの煩雑な作業を回避することができる。