(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1のシート加工製品製造システムであって、第1のロール状シートから連続シートを巻き出しながら加工を施して第2のロール状シートに巻き取ることでロール状の前記シート加工製品を製造することを特徴とするシート加工製品製造システム。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<第1の実施形態>
以下、本発明のシート加工製品製造システムの第1の実施形態を
図1から
図4を参照して説明する。
(シート加工製品製造システムの構成)
図1は、第1の実施形態のシート加工製品製造システムのブロック図である。シート加工製品製造システムは、ロール状のシート加工製品を製造する各工程の、印刷機、コーター機、ルーダー機、スリッター機等のシート加工製品を製造するためのシート加工装置100に、作業映像確認システムを設置する。
【0019】
この作業映像確認システムは、シート加工装置100に設置してシート加工装置100の動作状態を感知する動作センサや動作位置計測手段等の装置動作感知手段210と、映像データ制御手段230と記憶手段240とカメラ220と映像読み出し手段250とで構成する。なお、この作業映像確認システムは、映像読み出し手段250を、シート加工装置100の設置場所に備えるとともに、通信ネットワークを介して、離れた場所に、更に別の映像読み出し手段250を備える等、複数の映像読み出し手段250を備えることも可能である。
【0020】
このカメラ220をシート加工製品の製造現場に設置し、シート加工装置100の操作者が作業をする現場を撮影する。カメラ220にはカメラ220を制御する映像データ制御手段230を接続し、映像データ制御手段230には記憶手段240を接続する。カメラ220には、そのカメラ220が撮像している映像を観察できる映像表示装置を接続することもできる。
【0021】
記憶手段240には、
図2(a)のような、動作シーケンスデータD100を記録する。更に、記憶手段240は、
図2(b)のように、カメラ220で撮影した映像データD204を、映像分類データD201に関連付けた記録映像データD200を作成して記憶する。映像データD204は、1画面のデータ、又は、複数の画面から成る動画データであっても良い。記録映像データD200は、カメラ220の画面に映像分類データD201と撮影カメラD202と撮影時刻D203と映像データD204を記録して関連付けて記憶手段240に記憶する。
【0022】
映像データ制御手段230は、シート加工装置100に設置した装置動作感知手段21
0の出力信号(装置動作感知信号D101)を受信し、装置動作感知手段210からの信号に応じて、
図2(a)のような装置動作シーケンスデータD100に従って、撮影するカメラ220を選択して映像データD204を撮影し、その映像データD204を
図2(b)のように、映像分類データD201に関連付けた記録映像データD200を作成して記憶手段240に記憶する制御を行う。
【0023】
また、映像データ制御手段230の映像読み出し手段250は、その表示部に
図3のような記録映像一覧表画面を表示し、操作者に、その一覧表画面から、確認する必要がある作業項目に関連付けられた記録映像データD200を検索・抽出する指令を入力させる。すなわち、映像分類D201と撮影カメラの記録D202とに関連付けて記録映像データD200を検索・抽出する映像読み出し指令を入力する。映像データ制御手段230は、その指令に従って、確認が必要な作業に関連付けられた記録映像データD200をそれらの分類項目で正確に、かつ、速やかに記憶手段240から検索・抽出して、映像読み出し手段250の表示部に映像データD204を表示する。その際に、その撮影時刻D203も表示に加えることが可能である。
【0024】
それにより、操作者が所定の作業の記憶を確認する際に、必要な作業分類に的確に関連付けて記録映像データD200を速やかに検索・抽出して作業の映像データD204を表示し作業の記憶を確認できる。操作者が製造作業の状況を正確、かつ、速やかに確認することができるので、手作業に誤りがあった場合に早期に発見でき、操作者が適切な改善対策を採ることでシート加工製品の製造品質を向上させることができる効果がある。ここで、操作者は、シート加工装置を操作する作業を行う者に限らず、シート加工製品の製造を監督する監督者も映像読み出し手段250の操作者として作業の映像データD204を表示し作業の記憶を確認できる。その確認を行う映像読み出し手段250を操作者の人数に合わせて複数台数の映像読み出し手段250を設置することもできる。
【0025】
装置動作シーケンスデータD100は、
図2(a)のように、作業項目が感受する装置動作感知手段210が出力する装置動作感知信号D101毎に、映像データD204を撮影するカメラ指定データD102が記録され、映像分類指定データD103に撮影した映像データの分類が記録されている。
【0026】
映像データ制御手段230が、装置動作感知手段210の出力信号(装置動作感知信号D101)に対して、装置動作シーケンスデータD100のカメラ指定データD102が指定するカメラ220で映像データD204を撮影し、その映像データD204を映像分類指定データD103の分類情報に関連付ける映像分類データD201に関連付けた記録映像データD200を作成して記憶手段240に記憶する。
【0027】
本実施形態のシート加工製品製造システムによるシート加工製品の生産工程としては、例えば、第1単位工程として、例えば蒸着用シート加工装置100により、ロール状原反(生産材)等の第1のロール状シートP0を連続シートP1として、インフィードロール1(上下に対向する所定速度で回転するニップロール)にて巻き出しながら、その連続シートP1の片面又は両面に、アルミニウム等の金属の蒸着膜、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜等の薄膜を成膜して、アウトフィードロール2(上下に対向する所定速度で回転するニップロール)にて第2のロール状シートP2として巻き取る蒸着工程を備える。
【0028】
また、エキストルーダー機を用いて、板紙等の第1のロール状シートP0を連続シートP1として、インフィードロール1にて巻き出しながら、その連続シートP1と蒸着PETフイルムの蒸着面の間に低密度ポリエチレン樹脂を310℃の樹脂温度で押出し、サンドラミネーションして積層フイルムを得て、アウトフィードロール2にて第2のロール状シートP2として巻き取る蒸着工程を利用することもできる。
【0029】
続いて第2単位工程では、例えば、塗布用シート加工装置100(コーター)や印刷用シート加工装置100(プリンター)により、先に製造したロール状シートを第1のロール状シートP0から連続シートP1として、インフィードロール1にて巻き出しながら、その連続シートP1の蒸着膜上に、塗布用シート加工装置100や印刷用シート加工装置が、樹脂液等を塗布して保護層や接着剤層をコーティング形成し、アウトフィードロール2にて、第2のロール状シートP2として巻き取るコーティング工程を備える。
【0030】
続いて第3単位工程では、例えば、パターンエンボス加工用シート加工装置100により、先に製造したロール状シートを第1のロール状シートP0から連続シートP1として、インフィードロール1にて巻き出しながら、その連続シートP1の表面をパターン状に凹凸エンボス加工して、アウトフィードロール2にて、第2のロール状シートP2として巻き取るパターンエンボス工程を備える。
【0031】
この各製造工程で用いるシート加工装置100は、連続シート巻き出し長さを、巻き出し長さ計測手段211(例えば、インフィードロール1又はアウトフィードロール2に同期して回転するパルスジェネレータ、ロータリーエンコーダなど)にて計測しながら、連続シートP1に対して加工を施す。
【0032】
このシート加工装置100は、
図5に示すようなスリッター装置であっても良く、第1のロール状シートP0から巻き出した連続シートP1を、スリッター3により、2条乃至数条の各々連続シートに分割して、アウトフィードロール2にて第2のロール状シートP2に巻き取るようにしてもよい。
【0033】
以上のようにして、ロール状原反を連続シートP1として巻き出しながら加工を施してロール状シートとして巻き取るシート加工装置100、例えば、蒸着機又はコーターやプリンター又はパターンエンボス加工用シート加工装置100によるそれぞれの工程を1単位工程(又は1単位加工工程)として、その複数単位工程を経て最終的にロール状のシート加工製品を生産する生産工程で、シート加工製品製造システムを用いる。それにより、それぞれのシート加工装置100を操作してロール状のシート加工製品を製造する作業における人為ミスを無くし、高品質にロール状のシート加工製品を製造できる効果がある。
【0034】
(シート加工製品製造システムの動作手順)
図4は、第1の実施形態のシート加工製品製造システムの動作手順を示すフローチャートである。
(ステップS1)
まず、作業映像確認システムを起動し次にシート加工装置100を起動して運転を開始する。
【0035】
(ステップS2)
シート加工装置100の運転が所定の状態に達した場合に装置動作感知手段210が装置動作感知信号D101を出力する。
【0036】
(ステップS3)
映像データ制御手段230は、その装置動作感知信号D101を受信した場合に、記憶手段240が記録している
図2(a)のような装置動作シーケンスデータD100に従って、装置動作感知手段210が出力した装置動作感知信号D101毎に、カメラ指定データD102が記録したカメラ220に映像データD204を撮影させる。そして、映像データ制御手段230は、カメラ220が撮影した映像データD204を受信し、その映像データD204を、
図2(b)のような、映像分類D201のデータと撮影カメラD202のデータと撮影時刻D203のデータに関連付けた記録映像データD200を作成して、記憶手段240に記憶する。ここで、1つの装置動作感知信号D101に従って複数のカメラ260を動作させて複数の映像データD204を撮影して、各映像データD204に関連させた記録映像データD200を作成して、記憶手段240に記憶することが可能である。
【0037】
その間に操作者は、シート加工装置100を停止させて、必要な手作業を進める。
【0038】
(ステップS4)
映像読み出し手段250の表示部には
図3のような記録映像一覧表画面を表示する。この記録映像一覧表画面は、シート加工装置100の運転とは独立して常に表示することが可能である。映像読み出し手段250の表示部には、卓上コンピュータのモニター画面等を用いる。この記録映像一覧表画面の一覧表の個別記録映像データ指定位置B200には、記録映像データD200の各々が対応する。その個別記録映像データ指定位置B200をマウスあるいはキーボード入力で移動させるカーソルを移動させて、その位置を選択することで、それに対応する記録映像データD200を選択することができる。また、再生ボタンB1の位置にカーソルを移動してそのボタンを選択する(マウスをクリックする)ことで、記録映像データD200が関連付けた映像データD204を全画面に表示する。
【0039】
それ以外の方法で記録映像データD200を検索する方法として、映像分類ボタンB2を押して詳細な映像分類を表示する画面に切り替えて詳細な分類を指定して記録映像データD200を検索できる。また、撮影カメラボタンB3を押すことでカメラを選択して記録映像データD200を抽出することもできる。
【0040】
記録映像一覧表画面には、
図3のように小画面B4を設けて、各小画面B4に小さな映像を表示することもできる。小画面B4の各々には、記録映像データD200の各々が対応する。そして、小画面B4にカーソルを移動させて、小画面に表示した映像に対応した記録映像データD200を選択することができる。また、小映像のスクロールボタンB5を設けて、そのボタンにカーソルを移動させてそのボタンを押す指令を与えることで、小画面に表示する映像をスクロールして切り替えられるようにすることが可能である。
【0041】
(記録映像表示処理)
(ステップS5)
後に、操作者が、所定の工程の作業を確認する必要を生じた際に、操作者が、
図3のような映像読み出し手段250の表示部の記録映像一覧表画面を参照しつつ、確認が必要な工程の詳細な作業に関連付けて記録映像データD200を読み出す指令を与えることで、映像データ制御手段230が、記憶手段240から記録映像データD200を検索・抽出して映像データD204を表示部に表示する記録映像表示処理を行う。この記録映像表示処理は、シート可能装置100の運転に独立して常時行うことができるようにする。
【0042】
(ステップS51)
記録映像表示処理の起動は以下のように行う。先ず、操作者が、マウス等の入力手段を用いて、
図3の記録映像一覧表の画面の詳細な作業項目に関連付けられた個別記録映像データ指定位置B200にマウスの指示するカーソルを移動してマウスをクリックしてデータを選択する。次に、再生ボタンB1を押す指示を入力する等の操作指示データ入力処理を行うことで、1つの記録映像データD200を検索・抽出する。
【0043】
(ステップS52)
それにより、記録映像一覧表から1つの記録映像データD200が選択される。これにより、操作者による、読み出す映像の映像分類D201と、撮影カメラのデータD202
とに関連付けた記録映像データD200の読み出し指令が入力される。この、記録映像データD200の検索・抽出処理は、個別記録映像データ指定位置B200の選択により行う方法に限定されず、映像分類ボタンB2や撮影カメラボタンB3を押して表示部の画面を切り替えて個別に、映像分類D201と撮影カメラのデータD202とを指定することで映像分類D201に関連付けて記録映像データD200を検索・抽出することもできる。
【0044】
映像データ制御手段230は、そのようにして映像読み出し手段250から入力された操作者の指令に従って、記憶手段240から記録映像データD200を抽出し、その映像データD204を映像読み出し手段250の表示部に表示する。その際に、記録映像データD200に記録されている撮影時刻D203も表示することが望ましい。
【0045】
こうして、映像データ制御手段230が、作業の確認に必要な映像データD204をそれらの分類項目で正確に分類した記録映像データD200を作成して記憶手段240に記憶し、また、映像読み出し手段250から受けた操作者の指示を受けて、記憶手段240が記憶する記録映像データD200を速やかに検索・抽出して読み出して表示部に表示することができる。
【0046】
それにより、操作者が所定の作業を、詳細な作業分類に従って検索・抽出して速やかに必要な映像データD204を表示して作業の記録を速やかに確認して自己の記憶を確認する助けにできる。つまり、作業映像確認システムが、操作者の行った作業の映像データD204を記録映像データD200に記録し、その記録映像データD200を、それに関連付けられた検索用のデータに関連付けて速やかに検索・抽出して記録された作業の映像データD204を表示する。その映像により、所定の工程での作業における作業ミスの有無を正確に確認できる。それにより、操作者が、作業に誤りがあった場合に適切な改善対策を採ることができ、シート加工製品の製造品質を向上させることができる効果がある。
【0047】
次に、操作者が、手作業を終えて、シート加工装置100を再起動する。映像データ制御手段230は、シート加工装置100が再起動したことを確認した場合に、設定された待機モードで装置動作感知手段210の出力信号(装置動作感知信号D101)を監視する動作を開始し、ステップS2以降の処理を繰り返す。
【0048】
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態を
図5から
図6を参照して説明する。第2の実施形態は、ロール状のシート加工製品を製造する工程の1つのスリッター工程に本発明を適用する。スリッター工程では、スリッター工程以前の工程で発生した品質不良部を手作業で除去するために、多種の複雑な工程の手作業が必要である。その手作業を行う工程には以下のものがある。
(A)巻芯カット工程。
(B)巻芯テープ止工程。
(C)紙管止めテープ切り込み工程。
(D)エンドテープ貼付け工程。
(E)継目への耳付け工程。
(F)巻外カット工程。
(G)巻外のテープ止め工程。
(H)サンプル採取工程。
第2の実施形態のシート加工製品製造システムは、これらの工程の手作業の誤りを速やかに発見して対策を採ることができ、シート加工製品の品質を高める効果が大きい。
【0049】
(シート加工製品製造システムの構成)
図5は、第2の実施形態のシート加工製品製造システムのブロック図である。シート加工製品製造システムは、スリッター装置であるシート加工装置100に、第1の実施形態と同様に作業映像確認システムを接続して構成する。
【0050】
この作業映像確認システムは、シート加工装置100に設置してシート加工装置100の動作状態を感知する装置動作感知手段210と、映像データ制御手段230と記憶手段240とカメラ220と映像読み出し手段250とで構成する。カメラ220は、スリッター工程の製造現場に設置し、シート加工装置100の操作者が作業をする現場を撮影する。カメラ220にはカメラ220を制御する映像データ制御手段230を接続し、映像データ制御手段230には記憶手段240を接続する。また、カメラ220毎に撮像している映像を表示する映像表示装置を映像データ制御手段230に設置する。
【0051】
第2の実施形態では、特に、装置動作感知手段210として、スリッター装置であるシート加工装置100の連続シートP1の巻き出し長さを計測する巻き出し長さ計測手段211と、連続シートP1の継目を検出する継目センサ212を設置する。これらの装置動作感知手段210が感知した装置の状態を示す信号を映像データ制御手段230に出力する。なお、最低限のシステム構成として、装置動作感知手段210として継目センサ212は設置するが巻き出し長さ計測手段211は省いた構成のシート加工製品製造システムを用いることもできる。
【0052】
継目センサ212は、ウェブ状で製造されるシート加工製品の継ぎ目や切れを検出する機器である。巻き出し長さ計測手段211は、第1のロール状シートP0から連続シートP1が巻き出されてシート加工製品の製造がどれくらい進んだかを計測する機器である。この巻き出し長さ計測手段211には、その出力パルスを計数するシート製造長さカウンタを設け、そのシート製造長さカウンタのプリセットレジスタにロールの送り長さデータを設定することができる。このシート製造長さカウンタは、ロールから送り出すシートの長さが規定のロールの送り長さに達した場合に指定長さ到達信号を出力する。
【0053】
(シート加工製品製造システムの動作手順)
図6は、第2の実施形態のシート加工製品製造システムの動作手順を示すフローチャートである。以下、
図6を参照して本実施形態のシート加工製品製造システムの動作手順を示す。
【0054】
(ステップS1)
まず、作業映像確認システムを起動し次にシート加工装置100を起動して運転を開始する。作業映像確認システムの映像データ制御手段230は、シート加工装置100の運転が所定の状態に達した場合に出力される装置動作感知手段210からの装置動作感知信号D101を待つ信号の監視と待機をする動作を開始する。
【0055】
(ステップS200)
シート加工装置100の運転を開始すると、最初に、装置動作感知手段210の1つの巻き出し長さ計測手段211が、巻き出し長さ0m信号D101を出力する。また、シート製造長さカウンタをリセットし、シート製造長さカウンタのプリセットレジスタにロールの送り長さデータを記憶させる。シート製造長さカウンタは、それ以降に規定のロールの送り長さに達した場合に指定長さ到達信号を出力するために、ロールがシートを送り出す都度、カウントダウンする。
【0056】
(ステップS300)
映像データ制御手段230は、巻き出し長さ0m信号D101を受信すると、第1の実施形態と同様に、
図2(a)の装置動作シーケンスデータD100に従って、カメラ指定
データD102が指定する第1のカメラ220で巻き芯カット作業の要部の映像データD204を撮影する。次に、映像分類指定データD103に関連付けて、その撮影した映像データD204に「巻き芯カット」の映像分類データD201に関連付けた記録映像データD200を作成し、そのデータを記憶手段240に記録する。
【0057】
(ステップS400)
次に、映像データ制御手段230が、映像読み出し手段250の表示部に、第1の実施形態と同様に、
図3のような記録映像一覧表画面を表示する。映像読み出し手段250の表示部は、映像データ制御手段230を含む卓上コンピュータのモニター画面等で構成する。
【0058】
その間に操作者は、シート加工装置100を停止させて、以下の手作業を進めている。(A)巻芯カット工程。
(B)巻芯テープ止工程。
(C)紙管止めテープ切り込み工程。
(D)エンドテープ貼付け工程。
【0059】
(ステップS500)
以上の作業の間に、第1の実施形態と同様に、操作者が、必要に応じて所定の工程の作業を確認するために、
図3のような映像読み出し手段250の表示部の記録映像一覧表画面を参照しつつ、詳細な作業分類に関連付けた記録映像データD200を検索することで、確認が必要な工程の作業の記録映像データD200を速やかに記憶手段240から検索・抽出してその作業の映像データD204を表示部に表示する。
【0060】
すなわち、第1の実施形態と同様にして、映像データ制御手段230が、作業の確認に必要な映像データD204をそれらの製造分類データD201に関連付けた記録映像データD200を作成して記憶手段240に記憶し、また、映像データ制御手段230が、映像読み出し手段250からの操作者の指令を受けて、映像分類データD201に関連付けられた記録映像データD200を検索して抽出して、その映像データD204を映像読み出し手段250の表示部に表示する。
【0061】
それにより、操作者が確認する必要が生じた作業を、操作者からの指示を受けて、詳細な作業分類に関連付けて記録映像データD200を検索・抽出して速やかに作業の記録の映像データD204を表示して確認できるようにする。
【0062】
(ステップS600)
次に、操作者が、以上の手作業を終えて、シート加工装置100を再起動する。映像データ制御手段230は、シート加工装置100が再起動したことを確認した場合に、設定された待機モードで装置動作感知手段210の出力信号(装置動作感知信号D101)を監視する動作を開始する。
【0063】
(ステップS201)
シート加工装置100の運転を開始し、次に、ロール状のシート加工製品の継目が継目センサ212で検出されると、継目センサ212が、継目検出信号を出力する。
【0064】
(ステップS301)
映像データ制御手段230は、継目検出信号を受信すると、
図2(a)の装置動作シーケンスデータD100に従って、カメラ指定データD102が指定する第2のカメラ220で継目耳出し作業の要部の映像データD204を撮影する。次に、映像分類指定データD103に従って、その撮影した映像データD204を「継目耳出し」の映像分類データD201に関連付けた記録映像データD200を作成し、そのデータを記憶手段240に記録する。
【0065】
(ステップS401)
次に、映像読み出し手段250の表示部に、
図3のような記録映像一覧表画面を表示する。
【0066】
その間に操作者は、シート加工装置100を停止させて、継目耳出し作業を進める。
【0067】
(ステップS501)
その作業の間に、第1の実施形態と同様に、操作者が、必要に応じて所定の工程の作業を確認するために、
図3のような映像読み出し手段250の表示部の記録映像一覧表画面を参照しつつ、確認が必要な工程の詳細な作業分類に関連付けた映像分類データD201に関連付けられた記録映像データD200を映像を記憶手段240から検索・抽出してその作業の映像データD204を表示部に表示する。
【0068】
例えば、操作者が、マウス等の入力手段を用いて
図3の記録映像一覧表の画面のカーソルを移動して、
図3の記録映像一覧表で「継目耳出し」作業に関連付けて表示された個別記録映像データ指定位置B201にカーソルを移動してマウスをクリックする。そして、再生ボタンB1の位置にカーソルを移動してマウスをクリックすることで記録映像を表示する指示を入力する。それにより、記録映像一覧表から「継目耳出し」の記録映像データD200を読み出す映像読み出し指令が入力される。
【0069】
映像読み出し手段250は、そうして選ばれた「継目耳出し」の記録映像データD200を、記憶手段240から読み出して、映像読み出し手段250の表示部に映像データD204を表示する。操作者は、表示部に表示された継目耳出し作業の映像を観察し、自己の作業の記憶を確認する助けにすることができる。
【0070】
また、例えば、操作者が以前に行ったエンドテープ貼付け工程の作業を確認する場合は、
図3の記録映像一覧表の画面のカーソルを移動して、
図3の記録映像一覧表で「エンドテープ」作業に関連付けて表示された個別記録映像データ指定位置B202にカーソルを移動してマウスをクリックする。そして、再生ボタンB1の位置にカーソルを移動してマウスをクリックすることでエンドテープ貼付け工程の記録映像を表示する指示を入力する。
【0071】
映像読み出し手段250は、そうして選ばれた「エンドテープ」の記録映像データD200を、記憶手段240から読み出して、映像読み出し手段250の表示部に映像データD204を表示する。操作者は、表示部に表示されたエンドテープ貼付け工程の作業の映像を観察し、エンドテープが貼り付けられているシート加工製品の映像によって、自己の作業の記憶を確実に確認することができる効果がある。
【0072】
(ステップS601)
次に、操作者が、継目耳出し作業を終えて、シート加工装置100を再起動する。映像データ制御手段230は、シート加工装置100が再起動したことを確認した場合に、設定された待機モードで装置動作感知手段210の出力信号(装置動作感知信号D101)を監視する動作を開始する。
【0073】
(ステップS202)
(ステップS14)
シート加工装置100の運転を開始し、次に、連続シートP1が所定のロールの送り長
さに達した場合に、シート製造長さカウンタが指定長さ到達信号を出力する。
【0074】
(ステップS302)
映像データ制御手段230は、指定長さ到達信号を受信すると、
図2(a)の装置動作シーケンスデータD100に従って、カメラ指定データD102が指定する第3のカメラ220で巻き外止めテープ作業の要部の映像データD204を撮影する。次に、映像分類指定データD103に関連付けるように、その撮影した映像データD204を「巻外止めテープ」の映像分類データD201に関連付けた記録映像データD200を作成し、そのデータを記憶手段240に記録する。
【0075】
(ステップS402)
次に、映像読み出し手段250の表示部に
図3のような記録映像一覧表画面を表示する。
【0076】
その間に操作者は、シート加工装置100を停止させて、巻き外止めテープ作業と、次に、巻外指定位置でカットする作業を進める。
【0077】
(ステップS502)
その作業の間に、第1の実施形態と同様に、操作者が、必要に応じて所定の工程の作業を確認するために、
図3のような映像読み出し手段250の表示部の記録映像一覧表画面を参照しつつ、確認が必要な工程の詳細な作業分類に関連付けた映像分類データD201に関連付けた記録映像データD200を記憶手段240から検索・抽出してその作業の映像データD204を表示部に表示する。
【0078】
操作者はこれらの作業の後に、ロール状のシート加工製品の生産を終了する。
【0079】
本実施形態のシート加工製品製造システムによると、カメラ220で操作者の作業を撮影して記録し、また、操作者が必要に応じて確認が必要な作業項目に関連付けられた記録映像データD200を検査・抽出して読み出して、作業の確認を行うことができるので、操作者の手作業において、操作に慣れていない操作者であっても操作を間違えることなくロール状のシート加工製品を製造する作業を行うことができる効果がある。
【0080】
また、本実施形態によれば、シート加工製品の製造現場での作業が記録映像データD200で記録されているので、シート加工製品に対するクレーム等が発生した時に、大量のシート加工製品を調査することなく、問題に関連する作業を記録
した映像データD204を直接に観察できるため、速やかに問題の原因をつきとめることができる効果がある。さらに、作業ミスが生じやすい作業ポイントを撮影し、その映像データD204を作業の映像分類データD201に関連付けた記録映像データD200を作成して記憶手段240に記憶しておくことで、あとで映像データD204を観察する時に作業ミスが生じやすいポイントのみを確認することができるため、迅速に原因を
つきとめることができる効果がある。
【0081】
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態を
図7から
図9を参照して説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態の作業映像確認システムに、不正規動作検査手段260を設置する。不正規動作検査手段260は、映像照合・判定手段261と基本映像記憶手段262から成る。その映像照合・判定手段261が、基本映像記憶手段262の記憶する基本映像のデータと、記憶手段240の記憶する映像データD204を比較・照合して映像データD204の差異を検出し、映像データD204の差異が規定値よりも大きい場合に、その映像データD204を不正規動作映像と判定する演算を行う。
【0082】
第3の実施形態では、作業映像確認システムが記録映像データD200を作成する際に、シート加工装置100からシート加工製品の製造番号(シリアル番号)D205のデータを取得し、
図8(a)のように、記録映像データD200を作成する。すなわち、カメラ220の撮影した映像データD204に、映像分類データD201と撮影カメラD202と撮影時刻D203とシート加工製品の製造番号(シリアル番号)D205を記録して関連付けた記録映像データD200を作成して記憶手段240に記憶する。
【0083】
そして、不正規動作検査手段260の映像照合・判定手段261は、基本映像記憶手段262の記憶する基本映像のデータと、作成した記録映像データD200の映像データD204を比較・照合して不正規動作映像を判定する演算を行う。映像照合・判定手段261は、ある映像データD204を不正規動作映像と判定した場合は、
図8(b)のような不正規動作映像データD300を作成して記憶手段240に記憶する。すなわち、不正規動作映像データD300には、不正規動作映像と判定された映像データD204と映像分類データD201と撮影カメラD202と撮影時刻D203とシート加工製品の製造番号(シリアル番号)D205を記録して関連付けて記憶手段240に記憶する。
【0084】
また、不正規動作映像データD300を作成した際に、映像照合・判定手段261の備える印字装置に、その不正規動作映像データD300の映像データD204に関連付けたシート加工製品の製造番号(シリアル番号)D205を印字する。
【0085】
映像照合・判定手段261は、作業映像確認システムが記録映像データD200を作成する際に、基本映像記憶手段262の記憶する基本映像と、作成した記録映像データD200の映像データD204を比較・照合して不正規動作映像を判定する演算を行う。あるいは、映像照合・判定手段261は、作業映像確認システムが記録映像データD200を作成した後に、記録映像データD200の映像データD204を読み出して、基本映像記憶手段262の記憶する基本映像のデータと比較・照合して不正規動作映像を判定する演算を行うこともできる。
【0086】
(シート加工製品製造システムの動作手順)
図9は、第3の実施形態のシート加工製品製造システムの動作手順を示すフローチャートである。
(ステップS1)
まず、作業映像確認システム(及び不正規動作検査手段)を起動し、次にシート加工装置100を起動して運転を開始する。シート加工装置100はシート加工製品の製造番号(シリアル番号)D205を発番し、作業映像確認システムに送信する。
【0087】
(ステップS2)
シート加工装置100の運転が所定の状態に達した場合に装置動作感知手段210が装置動作感知信号D101を出力する。
【0088】
(ステップS310)
映像データ制御手段230は、その装置動作感知信号D101を受信した場合に、記憶手段240が記録している
図2(a)のような装置動作シーケンスデータD100に従って、装置動作感知手段210が出力した装置動作感知信号D101毎に、カメラ指定データD102が記録したカメラ220に映像データD204を撮影させる。そして、映像データ制御手段230は、カメラ220が撮影した映像データD204を受信し、その映像データD204を、
図8(a)のように、映像分類D201のデータと撮影カメラD202のデータと撮影時刻D203のデータとシート加工製品の製造番号(シリアル番号)D205に関連付けた記録映像データD200を作成して、記憶手段240に記憶する。
【0089】
その間に操作者は、シート加工装置100を停止させて、必要な手作業を進める。
【0090】
(ステップS700)
それと同時に、映像照合・判定手段261が、作業映像確認システムが作成した記録映像データD200に関連する基本映像のデータを基本映像記憶手段262から読み出して、撮影された作業の映像データD204と基本映像のデータを比較・照合して不正規動作映像を判定する演算処理を行う。映像照合・判定手段261は、両映像データの主要な特徴が一致しない場合に、カメラ220が撮影した作業の映像データD204を不正規動作映像と判定する。
【0091】
(ステップS701)
映像照合・判定手段261は、ある映像データD204を不正規動作映像と判定した場合は、
図8(b)のように、シート加工製品の製造番号D205に関連付けた不正規動作映像データD300を作成して記憶手段240に記憶する。
【0092】
(ステップS702)
また、映像照合・判定手段261は、不正規動作映像データD300を作成した際に、映像照合・判定手段261の備える印字装置に、その不正規動作映像データD300の映像データD204に関連付けたシート加工製品の製造番号(シリアル番号)D205を印字する。
【0093】
(ステップS703)
操作者は、必要に応じて、映像読み出し手段250から確認すべきシート加工製品の製造番号(シリアル番号)D205を入力して指示する。映像データ制御手段230は、その操作者の指示に従って、記憶手段240から、
図8(b)のようにシート加工製品の製造番号(シリアル番号)D205に関連付けられた不正規動作映像データD300を抽出し、その作業の映像データD204を映像読み出し手段250の表示部に表示する。
【0094】
(ステップS410)
また、第1の実施形態と同様にして、映像読み出し手段250の表示部に
図3のような記録映像一覧表画面を表示する。
【0095】
(ステップS510)
その作業の間に、第1の実施形態と同様にして、操作者が、必要に応じて所定の工程の作業を確認するために、映像読み出し手段250の表示部の、
図3のような記録映像一覧表画面から指示することで、映像データ制御手段230に、確認が必要な工程の詳細な作業分類に関連する映像分類データD201に関連付けた記録映像データD200を記憶手段240から検索・抽出させて、その作業の映像データD204を映像読み出し手段250の表示部に表示させる。
【0096】
次に、操作者が、手作業を終えて、シート加工装置100を再起動する。映像データ制御手段230は、シート加工装置100が再起動したことを確認した場合に、設定された待機モードで装置動作感知手段210の出力信号(装置動作感知信号D101)を監視する動作を開始し、ステップS2以降の処理を繰り返す。