(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の画面送信手段は、前記第1の画面送信手段にて前記第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間、前記受信手段が要求を受信しない場合に、前記第2の画面を構成するデータを送信する、請求項1に記載の画像処理装置。
前記第2の画面送信手段は、前記第2の画面を構成するデータとして、前記第2の画面の背景のデータと、前記第2の画面に含まれるアイコンのデータとを送信する、請求項1または2に記載の画像処理装置。
前記受信手段にて要求を受信した場合に、前記次画面における前記背景のデータおよびアイコンのデータの送信を完了したか否かを判別する送信完了判別手段をさらに備え、
前記次画面送信手段は、前記送信完了判別手段にて送信を完了したと判別した場合に、前記次画面における前記背景のデータおよびアイコンのデータを送信せずに前記次画面における背景およびアイコンの各々の位置情報を送信し、
前記次画面送信手段は、前記送信完了判別手段にて完了しないと判別した場合に、前記次画面における前記背景のデータおよびアイコンのデータのうち未送信であるデータと、前記次画面における背景およびアイコンの各々の位置情報とを送信する、請求項3に記載の画像処理装置。
前記第2の画面送信手段にて前記第2の画面を構成するデータの送信を完了しても、前記次画面データ送信手段にて前記未送信のデータを前記画像処理装置から送信しない場合に、前記第2の画面に含まれるアイコンが押下された場合に表示される第3の画面を構成するデータを送信する第3の画面送信手段をさらに備えた、請求項1〜10のいずれかに記載の画像処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
画像形成装置と携帯端末との連携において、画像形成装置から携帯端末へ操作画面のデータを送信する場合、従来においては、画像形成装置から携帯端末へ、無線AP(アクセスポイント)などを介してJPEG形式の操作画面データを送信していた。しかし、JPEG形式の画像は解像度が低く、操作画面の視認性が悪くなるという問題があった。
【0007】
携帯端末の操作画面の視認性を向上するために、操作画面を構成するデータ(操作画面の構成データ)を背景データとパーツデータ(アイコンデータ)とに分けて画像形成装置から携帯端末へ送信し、携帯端末側でこれらのデータを合成する方法が考えられる。この方法によれば、送信データの総量を抑えつつ、PNG形式などの解像度の比較的高いファイル形式でアイコンデータを送信することができる。
【0008】
しかし、パーツデータは携帯端末の操作画面の階層ごとに異なり、その種類も多岐にわたる。このため上記方法では、ユーザーの操作により操作画面がどの階層に移動してもよいように、画像形成装置と携帯端末との接続時から、全てのパーツデータを随時送信する必要がある。その結果、携帯端末で表示している操作画面とは直接関係ない(不要な)パーツデータをも携帯端末に送信するので、通信回線に不要な負担を与えるという問題があった。また、全てのパーツデータを送信するまでに時間がかかるので、パーツデータの送信中にユーサーからの操作を受け付けた場合、その操作に基づく更新画面に必要なパーツデータが未受信であるおそれがあった。その結果、ユーザーの操作性の低下を招くという問題があった。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、操作性を向上することのできる画像処理装置、画像処理装置の制御プログラム、および画像処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一の局面に従う画像処理装置は、表示部を含む携帯端末との通信を行う画像処理装置であって、携帯端末との通信を開始する通信開始手段と、通信開始手段にて通信を開始した場合に、表示部に表示する画面である第1の画面を構成するデータを携帯端末へ送信する第1の画面送信手段と、表示部に表示する画面を、第1の画面から、第1の画面に含まれるアイコンに対応する画面である次画面へ切り替える要求を携帯端末から受信する受信手段と、受信手段にて
次画面へ切り替える要求を受信した場合に、次画面を構成するデータのうち携帯端末へ未送信のデータを、携帯端末へ送信する次画面送信手段と、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信
後、次画面の候補である第2の画面を構成するデータを携帯端末へ送信する第2の画面送信手段とを備え
、第2の画面送信手段は、次画面へ切り替える要求が一定時間ない場合、第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定時間の間、第2の画面を構成するデータを送信せず、一定時間経過後に第2の画面を構成するデータを送信する。
る。
【0011】
上記画像処理装置において好ましくは、第2の画面送信手段は、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間、受信手段が要求を受信しない場合に、第2の画面を構成するデータを送信する。
【0012】
上記画像処理装置において好ましくは、第2の画面送信手段は、第2の画面を構成するデータとして、第2の画面の背景のデータと、第2の画面に含まれるアイコンのデータとを送信する。
【0013】
上記画像処理装置において好ましくは、受信手段にて要求を受信した場合に、次画面における背景のデータおよびアイコンのデータの送信を完了したか否かを判別する送信完了判別手段をさらに備え、次画面送信手段は、送信完了判別手段にて送信を完了したと判別した場合に、次画面における背景のデータおよびアイコンのデータを送信せずに次画面における背景およびアイコンの各々の位置情報を送信し、次画面送信手段は、送信完了判別手段にて完了しないと判別した場合に、次画面における背景のデータおよびアイコンのデータのうち未送信であるデータと、次画面における背景およびアイコンの各々の位置情報とを送信する。
【0014】
上記画像処理装置において好ましくは、第1の画面送信手段および次画面送信手段の各々は、画像処理装置を経由せずに、携帯端末と3G回線で接続されたサーバーからデータを送信し、第2の画面送信手段は、画像処理装置を経由してサーバーから第2の画面を構成するデータを送信する。
【0015】
上記画像処理装置において好ましくは、第1の画面送信手段は、第1の画面を構成するデータとして、プレビュー表示用の画像のデータを送信し、携帯端末が受け付けた操作であって、プレビュー表示用の画像のピンチイン、ピンチアウト、フリック、およびドラッグよりなる群から選ばれる少なくとも1つの操作に基づく処理を行うプレビュー操作処理手段をさらに備え、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間の間に、プレビュー操作処理手段にて処理を行った場合、第2の画面送信手段は第2の画面を構成するデータを送信する。
【0016】
上記画像処理装置において好ましくは、第1の画面送信手段は、第1の画面を構成するデータとして、スクロール可能な画面を構成するデータを送信し、携帯端末が受け付けた操作に基づく処理であって、スクロール可能な画面のフリックおよびドラッグのうち少なくとも1つの操作に基づく処理を行うスクロール操作処理手段をさらに備え、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間の間に、スクロール操作処理手段にて処理を行った場合、第2の画面送信手段は第2の画面を構成するデータを送信する。
【0017】
上記画像処理装置において好ましくは、携帯端末のタッチパネルの操作の情報を受信する操作情報受信手段と、携帯端末の移動を検知する移動検知手段とをさらに備え、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間、操作情報受信手段にて操作の情報を受信せず、かつ移動検知手段にて携帯端末の移動を検知しない場合、第2の画面送信手段は第2の画面を構成するデータを送信する。
【0018】
上記画像処理装置において好ましくは、画像処理装置の異常を検知する異常検知手段をさらに備え、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間の間に、異常検知手段にて異常を検知した場合、第2の画面送信手段は第2の画面を構成するデータを送信する。
【0019】
上記画像処理装置において好ましくは、第2の画面に含まれる画像を携帯端末に過去に表示した回数をカウントするカウント手段をさらに備え、第2の画面送信手段は、カウント手段にてカウントした回数が多い画像のデータから順番に送信する。
【0020】
上記画像処理装置において好ましくは、第2の画面送信手段にて第2の画面を構成するデータの送信を完了しても、次画面データ送信手段にて未送信のデータを画像処理装置から送信しない場合に、第2の画面に含まれるアイコンが押下された場合に表示される第3の画面を構成するデータを送信する第3の
画面送信手段をさらに備える。
【0021】
上記画像処理装置において好ましくは、画像処理装置は画像形成装置であり、表示部に表示する画面は、画像形成装置の操作を受け付ける操作画面である。
【0022】
本発明の他の局面に従う画像処理装置の制御プログラムは、表示部を含む携帯端末との通信を行う画像処理装置の制御プログラムであって、携帯端末との通信を開始する通信開始ステップと、通信開始ステップにて通信を開始した場合に、表示部に表示する画面である第1の画面を構成するデータを携帯端末へ送信する第1の画面送信ステップと、表示部に表示する画面を、第1の画面から、第1の画面に含まれるアイコンに対応する画面である次画面へ切り替える要求を携帯端末から受信する受信ステップと、受信ステップにて
次画面へ切り替える要求を受信した場合に、次画面を構成するデータのうち携帯端末へ未送信のデータを、携帯端末へ送信する次画面送信ステップと、第1の画面送信ステップにて第1の画面を構成するデータの送信
後、次画面の候補である第2の画面を構成するデータを携帯端末へ送信する第2の画面送信ステップとをコンピューターに実行させ
、第2の画面送信ステップにおいて、次画面へ切り替える要求が一定時間ない場合、第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定時間の間、第2の画面を構成するデータを送信せず、一定時間経過後に第2の画面を構成するデータを送信する。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、第2の画面送信ステップにおいて、第1の画面送信ステップにて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間、受信ステップにて要求を受信しない場合に、第2の画面を構成するデータを送信する。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、第2の画面送信ステップにおいて、第2の画面を構成するデータとして、第2の画面の背景のデータと、第2の画面に含まれるアイコンのデータとを送信する。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、受信ステップにて要求を受信した場合に、次画面における背景のデータおよびアイコンのデータの送信を完了したか否かを判別する送信完了判別ステップをさらにコンピューターに実行させ、次画面送信ステップにおいて、送信完了判別ステップにて送信を完了したと判別した場合に、次画面における背景のデータおよびアイコンのデータを送信せずに次画面における背景およびアイコンの各々の位置情報を送信し、次画面送信ステップにおいて、送信完了判別ステップにて完了しないと判別した場合に、次画面における背景のデータおよびアイコンのデータのうち未送信であるデータと、次画面における背景およびアイコンの各々の位置情報とを送信する。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、第1の画面送信ステップおよび次画面送信ステップの各々において、画像処理装置を経由せずに、携帯端末と3G回線で接続されたサーバーからデータを送信し、第2の画面送信ステップにおいて、画像処理装置を経由してサーバーから第2の画面を構成するデータを送信する。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、第1の画面送信ステップにおいて、第1の画面を構成するデータとして、プレビュー表示用の画像のデータを送信し、携帯端末が受け付けた操作であって、プレビュー表示用の画像のピンチイン、ピンチアウト、フリック、およびドラッグよりなる群から選ばれる少なくとも1つの操作に基づく処理を行うプレビュー操作処理ステップをさらにコンピューターに実行させ、第1の画面送信ステップにて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間の間に、プレビュー操作処理ステップにて処理を行った場合、第2の画面送信ステップにおいて第2の画面を構成するデータを送信する。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、第1の画面送信ステップにおいて、第1の画面を構成するデータとして、スクロール可能な画面を構成するデータを送信し、携帯端末が受け付けた操作に基づく処理であって、スクロール可能な画面のフリックおよびドラッグのうち少なくとも1つの操作に基づく処理を行うスクロール操作処理ステップをさらにコンピューターに実行させ、第1の画面送信ステップにて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間の間に、スクロール操作処理ステップにて処理を行った場合、第2の画面送信ステップにおいて第2の画面を構成するデータを送信する。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、携帯端末のタッチパネルの操作の情報を受信する操作情報受信ステップと、携帯端末の移動を検知する移動検知ステップとをさらにコンピューターに実行させ、第1の画面送信ステップにて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間、操作情報受信ステップにて操作の情報を受信せず、かつ移動検知ステップにて携帯端末の移動を検知しない場合、第2の画面送信ステップにおいて第2の画面を構成するデータを送信する。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、画像処理装置の異常を検知する異常検知ステップをさらにコンピューターに実行させ、第1の画面送信ステップにて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間の間に、異常検知ステップにて異常を検知した場合、第2の画面送信ステップにおいて第2の画面を構成するデータを送信する。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、第2の画面に含まれる画像を携帯端末に過去に表示した回数をカウントするカウントステップをさらにコンピューターに実行させ、第2の画面送信ステップにおいて、カウントステップにてカウントした回数が多い画像のデータから順番に送信する。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、第2の画面送信ステップにて第2の画面を構成するデータの送信を完了しても、次画面データ送信ステップにて未送信のデータを画像処理装置から送信しない場合に、第2の画面に含まれるアイコンが押下された場合に表示される第3の画面を構成するデータを送信する第3の画面送信ステップをさらにコンピューターに実行させ。
上記制御プログラムにおいて好ましくは、画像処理装置は画像形成装置であり、表示部に表示する画面は、画像形成装置の操作を受け付ける操作画面である。
【0023】
本発明のさらに他の局面に従う画像処理システムは、表示部を含む携帯端末と、携帯端末との通信を行う画像処理装置とを備えた画像処理システムであって、画像処理装置と携帯端末との通信を開始する通信開始手段と、通信開始手段にて通信を開始した場合に、表示部に表示する画面である第1の画面を構成するデータを画像処理装置から携帯端末へ送信する第1の画面送信手段と、表示部に表示する画面を、第1の画面から、第1の画面に含まれるアイコンに対応する画面である次画面へ切り替える要求を携帯端末から画像処理装置で受信する受信手段と、受信手段にて
次画面へ切り替える要求を受信した場合に、次画面を構成するデータのうち携帯端末へ未送信のデータを、画像処理装置から携帯端末へ送信する次画面送信手段と、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信
後、次画面の候補である第2の画面を構成するデータを画像処理装置から携帯端末へ送信する第2の画面送信手段とを備え
、第2の画面送信手段は、次画面へ切り替える要求が一定時間ない場合、第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定時間の間、第2の画面を構成するデータを送信せず、一定時間経過後に第2の画面を構成するデータを送信する。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、第2の画面送信手段は、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間、受信手段が要求を受信しない場合に、第2の画面を構成するデータを送信する。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、第2の画面送信手段は、第2の画面を構成するデータとして、第2の画面の背景のデータと、第2の画面に含まれるアイコンのデータとを送信する。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、受信手段にて要求を受信した場合に、次画面における背景のデータおよびアイコンのデータの送信を完了したか否かを判別する送信完了判別手段をさらに備え、次画面送信手段は、送信完了判別手段にて送信を完了したと判別した場合に、次画面における背景のデータおよびアイコンのデータを送信せずに次画面における背景およびアイコンの各々の位置情報を送信し、次画面送信手段は、送信完了判別手段にて完了しないと判別した場合に、次画面における背景のデータおよびアイコンのデータのうち未送信であるデータと、次画面における背景およびアイコンの各々の位置情報とを送信する。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、第1の画面送信手段および次画面送信手段の各々は、画像処理装置を経由せずに、携帯端末と3G回線で接続されたサーバーからデータを送信し、第2の画面送信手段は、画像処理装置を経由してサーバーから第2の画面を構成するデータを送信する。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、第1の画面送信手段は、第1の画面を構成するデータとして、プレビュー表示用の画像のデータを送信し、携帯端末が受け付けた操作であって、プレビュー表示用の画像のピンチイン、ピンチアウト、フリック、およびドラッグよりなる群から選ばれる少なくとも1つの操作に基づく処理を行うプレビュー操作処理手段をさらに備え、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間の間に、プレビュー操作処理手段にて処理を行った場合、第2の画面送信手段は第2の画面を構成するデータを送信する。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、第1の画面送信手段は、第1の画面を構成するデータとして、スクロール可能な画面を構成するデータを送信し、携帯端末が受け付けた操作に基づく処理であって、スクロール可能な画面のフリックおよびドラッグのうち少なくとも1つの操作に基づく処理を行うスクロール操作処理手段をさらに備え、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間の間に、スクロール操作処理手段にて処理を行った場合、第2の画面送信手段は第2の画面を構成するデータを送信する。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、携帯端末のタッチパネルの操作の情報を受信する操作情報受信手段と、携帯端末の移動を検知する移動検知手段とをさらに備え、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間、操作情報受信手段にて操作の情報を受信せず、かつ移動検知手段にて携帯端末の移動を検知しない場合、第2の画面送信手段は第2の画面を構成するデータを送信する。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、画像処理装置の異常を検知する異常検知手段をさらに備え、第1の画面送信手段にて第1の画面を構成するデータの送信を完了してから一定の時間の間に、異常検知手段にて異常を検知した場合、第2の画面送信手段は第2の画面を構成するデータを送信する。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、第2の画面に含まれる画像を携帯端末に過去に表示した回数をカウントするカウント手段をさらに備え、第2の画面送信手段は、カウント手段にてカウントした回数が多い画像のデータから順番に送信する。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、第2の画面送信手段にて第2の画面を構成するデータの送信を完了しても、次画面データ送信手段にて未送信のデータを画像処理装置から送信しない場合に、第2の画面に含まれるアイコンが押下された場合に表示される第3の画面を構成するデータを送信する第3の画面送信手段をさらに備える。
上記画像処理システムにおいて好ましくは、画像処理装置は画像形成装置であり、表示部に表示する画面は、画像形成装置の操作を受け付ける操作画面である。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、操作性を向上することのできる画像処理装置、画像処理装置の制御プログラム、および画像処理システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0027】
以下の実施の形態では、画像処理装置が画像形成装置(MFP(Multifunction Peripheral))である場合について示すが、画像処理装置は、スキャナーまたはPC(Personal Computer)など、画像形成装置以外のものであってもよい。画像形成装置はMFPの他、たとえばファクシミリ装置、複写機、またはプリンターなどであってもよい。携帯端末は、表示部を含み、かつ画像形成装置と通信が可能であればよく、たとえばタブレット、スマートフォン、またはPCなどである。特に携帯端末がPCである場合などにおいては、携帯端末は、タッチパネル式の表示部を有している必要はなく、キーボードやポインティングデバイスを通じて操作を受け付けるものであってもよい。
[第1の実施の形態]
始めに、本実施の形態における画像形成システムの構成について説明する。
【0028】
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成システムの概略的な構成を示す図である。
【0029】
図1を参照して、本実施の形態における画像形成システム(画像処理システムの一例、電子情報入出力システム)は、MFP10と、携帯端末(携帯型移動端末)50とを備えている。MFP10は、ネットワーク90に有線接続された無線アクセスポイント80を通じて携帯端末50と無線接続されている。MFP10と携帯端末50との接続形態は、有線接続であっても無線接続であってもよい。またMFP10は、ネットワーク90を通じて外部機器(図示無し)と相互に接続されている。
【0030】
MFP10は、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能などを備えている。またMFP10は、画面形成装置であり、携帯端末50との通信を行う。具体的には、MFP10は、MFP10の操作を受け付ける画面である操作画面を携帯端末50に表示し、携帯端末50からの操作を受け付ける。MFP10は、MFP10の付近に居るユーザーに対して各種情報を表示し、かつこのユーザーからの操作を受け付ける操作パネル18を含んでいる。
【0031】
ネットワーク90は、たとえば有線または無線のLAN(Local Area Network)などの専用回線を用いたものである。ネットワーク90は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のプロトコルを用いて各種機器を接続する。ネットワーク90に接続された機器は、お互いに各種データのやり取りが可能となっている。
【0032】
なお、画像形成システムは、たとえば外部機器やウェブサーバーなど、上記以外の構成を含んでいてもよい。ネットワーク90は、一般回線を用いたものや無線通信を用いたものであってもよい。
【0033】
MFP10は、たとえば、走査した原稿の画像、または外部機器もしくは携帯端末50から受信したプリントデータに基づいて生成した画像の複写画像などを、用紙上に形成する。プリントデータとは、たとえば、外部機器や携帯端末50のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムが発行する描画命令を、プリンタドライバーによってMFP10が処理可能なページ記述言語に変換したものである。プリントデータは、PDF、TIFF、JPEG、またはXPSなどのファイルフォーマットで記述された文書データなどであってもよい。
【0034】
図2は、MFP10および携帯端末50の内部構成を示すブロック図である。
【0035】
図2を参照して、MFP10は、全体制御部11と、画面制御部12と、通信制御部13と、携帯連携判断部14と、一次記憶部15と、二次記憶部16と、画像形成部17と、操作パネル18と、異常検知部19と、画像カウント部20とを含んでいる。
【0036】
全体制御部11は、MFP10全体の制御を行う。画面制御部12は、操作パネル18に表示する画面を制御する。通信制御部13は、ネットワーク90を介してのMFP10と携帯端末50との間での各種情報の送受信を制御する。また通信制御部13は、3G回線を通じての各種情報の送受信を制御する。携帯連携判断部14は、携帯端末50から受信した操作の情報に基づいて、携帯端末50からの要求が何であるかを判断する。一次記憶部15は、書き換え可能なRAM(Random Access Memory)と、読み取り専用のROM(Read Only Memory)とを含んでいる。ROMには、全体制御部11、画面制御部12、および通信制御部13の各々が実行する各種制御プログラムが記憶されている。二次記憶部16は、たとえばHDD(Hard Disk Drive)よりなっており、操作パネル18および携帯端末50に表示するMFP10の操作画面を構成するデータなどの各種情報を記憶する。画像形成部17は、用紙などの記録媒体に画像を形成する。異常検知部19は、用紙ジャム、トナー切れ、または本体カバーの開状態などのMFP10の異常を検知する。画像カウント部20は、操作画面に含まれる画像が携帯端末50に表示された回数をカウントする。
【0037】
携帯端末50は、全体制御部51と、画面制御部52と、通信制御部53と、タッチパネル54(表示部の一例)と、一次記憶部55と、二次記憶部56と、移動検知部57とを含んでいる。
【0038】
全体制御部51は、携帯端末50全体の制御を行う。画面制御部52は、MFP10から受信したデータに基づいて操作画面を作成し、その操作画面をタッチパネル54に表示する。通信制御部53は、ネットワーク90を介してのMFP10と携帯端末50との間での各種情報の送受信を制御する。また通信制御部53は、3G回線を通じての各種情報の送受信を制御する。タッチパネル54は、携帯端末50のユーザーに対して各種情報を表示し、かつこのユーザーからの操作を受け付ける。一次記憶部55は、書き換え可能なRAMと、読み取り専用のROMとを含んでいる。ROMには、全体制御部51、画面制御部52、および通信制御部53の各々が実行する各種制御プログラムが記憶されている。二次記憶部56は、たとえばHDDよりなっている。移動検知部57は、たとえばジャイロセンサーなどよりなっており、携帯端末50の移動状態を検知する。
【0039】
次に、MFP10の操作を携帯端末50から受け付ける場合の画像形成システムの動作について説明する。
【0040】
図3は、本発明の第1の実施の形態において、携帯端末50がタッチパネル54に表示するメニュー画面を模式的に示す図である。
【0041】
図3を参照して、携帯端末50は、タッチパネル54にメニュー画面MIを表示可能である。メニュー画面MIは、二次記憶部56に記憶されている画面であり、携帯端末50で実行可能なアプリケーションのアイコンを含んでいる。メニュー画面MIは、リモートパネルアプリを起動するためのアイコンRICを含んでいる。
【0042】
ユーザーによってアイコンRICが押下された場合、携帯端末50はリモートパネルアプリを起動し、MFP10に対して通信を開始する要求を行う。MFP10は、この要求を受け付けると、携帯端末50との通信を開始し、携帯端末50のユーザーの認証処理を行う。MFP10は、ユーザーの認証に成功した場合、そのユーザーのログイン処理を行ない、携帯端末50からのMFP10の操作を許可する。そしてMFP10は、スタート時の操作画面を構成するデータ(以降、操作画面を構成するデータを画面構成データと呼ぶことがある)と、位置情報とを携帯端末50へ送信する。
【0043】
携帯端末50は、リモートパネルアプリを起動している場合には、タッチパネル54でユーザーから受け付けた操作の情報と、移動検知部57が検知した携帯端末50の移動状態とをMFP10へ逐次送信する。
【0044】
なお、MFP10は、携帯端末50との通信を開始した場合に、ユーザーの認証処理およびログイン処理無しに、スタート時の画面構成データを携帯端末50へ送信してもよい。
【0045】
図4は、画面構成データを模式的に示す図である。
【0046】
図4を参照して、画面構成データは、背景データとアイコンデータとよりなっている。背景データとは、(a)に示すように、操作画面の背景BIのデータである。背景BIは、操作画面がスクロール可能なものである場合に、スクロールによって移動しない。
【0047】
アイコンデータとは、(b)に示すように、操作画面に含まれるアイコンICのデータである。アイコンICは、操作画面におけるユーザーからの次画面表示の要求を受け付けるアイコンであり、操作画面に表示されるアイコンの種類の数だけ存在している。アイコンICは、操作画面がスクロール可能なものである場合に、スクロールによって移動する。
【0048】
操作画面において背景BIおよびアイコンICの各々が表示される位置の情報が、位置情報である。たとえば、操作画面において、アイコンICがある基準点から上方向にXmm、右方向にYmmという位置に表示されるものである場合、アイコンICの位置情報は(X,Y)という座標で表されてもよい。
【0049】
MFP10が工場から出荷された後にユーザーによって保存されたデータ(たとえば、ユーザーが行ったジョブの設定に関するデータ)は、画面構成データには含まれない。
【0050】
なお、画面構成データは、1つの画像データ(画面構成データおよび位置情報が一体化しているもの)であってもよい。画面構成データが1つの画像データである場合、MFP10は位置情報を送信しなくてもよい。
【0051】
MFP10は、後述するタイミングで、画面構成データおよび位置情報を携帯端末50へ送信する。携帯端末50は、受信した画面構成データおよび位置情報を二次記憶部56などに記憶する。携帯端末50は、新たな画面(次画面)への切り替え要求をユーザーから受け付けた場合に、位置情報に基づいてアイコンICを背景BIと合成することにより、新たな操作画面を作成し、タッチパネル54に表示する。
【0052】
図5は、本発明の第1の実施の形態において、携帯端末50がタッチパネル54に表示するスタート時の操作画面PA1を模式的に示す図である。
【0053】
図5を参照して、操作画面PAは、MFP10の操作を受け付ける画面であって、たとえば操作パネル18の操作画面に含まれるソフトウェアキーに対応するアイコンIC1〜ICn(nは自然数)を含んでいる。アイコンIC1〜ICnは、たとえばMFP10のコピージョブの設定を行うためのアイコンである。
【0054】
操作画面PAは
図5中横方向に長いため、
図5では操作画面PAの一部である操作画面PA1のみが表示されている。操作画面PA1には、操作画面PAのアイコンIC1〜ICnのうち一部のアイコンIC1〜IC7が含まれている。操作画面PAは、スクロールバーSBにより
図5中横方向にスクロール可能である。
【0055】
なお、操作画面PAは、操作パネル18のハードウェアキーをソフトウェアキーとして示したキーや、その他のソフトウェアキーをさらに含んでいてもよい。
【0056】
ユーザーは、タッチパネル54に触れることによりMFP10を操作する。携帯端末50は、ユーザーからの操作を受け付けると、その操作の情報(たとえば入力の座標など)をMFP10へ送信する。MFP10は、携帯端末50から受信した操作の情報に基づいて、携帯端末50から受け付けた要求が何であるかを判断し、その操作に基づく処理を行う。
【0057】
スクロールバーSBを
図5中右方向に移動する操作の情報を受信した場合、MFP10は、操作画面PA1から操作画面PA2への切り替え要求を受信したと判断し、
図6に示すスクロール後の操作画面PA2を携帯端末50に表示する。スクロールバーSBを
図5中右方向に移動する操作には、操作画面PAをフリックまたはドラッグする操作が含まれる。
【0058】
図6は、操作画面PA2を模式的に示す図である。
【0059】
図6を参照して、操作画面PA2には、操作画面PAのアイコンIC1〜ICnのうち一部のアイコンIC4〜IC10が含まれている。操作画面PA2に含まれるアイコンのうちアイコンIC4〜IC7は、操作画面PA1にも含まれていたアイコンであり、アイコンIC8〜IC10は、スクロールによって新たに表示されるアイコンである。
【0060】
MFP10がスクロールバーSBを移動する操作の情報を受信した場合に、MFP10がアイコンIC8〜IC10のデータの送信を完了しているか否かによって、MFP10の動作は異なる。
【0061】
MFP10がスクロールバーSBを移動する操作の情報を受信した場合に、MFP10がアイコンIC8〜IC10のデータの送信を完了していないときは、MFP10は、アイコンIC8〜IC10のデータのうち未送信のデータと、アイコンIC4〜IC10の位置情報とを携帯端末50へ送信する。
【0062】
一方、MFP10がスクロールバーSBを移動する操作の情報を受信した場合に、MFP10がアイコンIC8〜IC10のデータの送信を完了しているときは、MFP10は、アイコンIC8〜IC10のデータを送信せず、アイコンIC4〜IC10の位置情報のみを携帯端末50へ送信する。
【0063】
携帯端末50は、操作画面PA2の画面構成データおよび位置情報の受信を完了すると、二次記憶部56などに記憶したアイコンIC4〜IC10のデータと、アイコンIC4〜IC10の位置情報とに基づいて、操作画面PA2を作成し、タッチパネル54に表示する。
【0064】
すなわち、MFP10が画面構成データを背景データとアイコンデータとに分けて携帯端末50へ送信することにより、操作画面をスクロールして表示する場合に、既に送信済みのアイコンについてはそのデータを送信する必要がなくなり、位置情報のみを送信すればよくなる。その結果、送信するデータの容量を抑えることができ、画像描画のレスポンスを向上することができる。
【0065】
MFP10が操作画面PAの画面構成データの送信を完了した後で、携帯端末50に表示された操作画面PAをフリックまたはドラッグする操作の情報を受信した場合、MFP10は、スクロール後の操作画面PAの位置情報のみを携帯端末50に送信する。MFP10が行うこの処理をスクロール操作処理と呼ぶ。
【0066】
図7は、携帯端末50に表示可能な操作画面を階層ごとに模式的に示す図である。なお
図7および
図8では、各操作画面を簡略化して矩形で示している。
【0067】
図7を参照して、スタート時の操作画面PAが最上位の階層になっている。操作画面PAの1つ下の階層には、操作画面PB1〜PBn(nは自然数)が存在している。操作画面PB1〜PBnの各々は、操作画面PAに含まれているアイコンIC1〜ICnの各々に対応する操作画面であり、アイコンIC1〜ICnの各々が押下された場合に表示される操作画面である。操作画面PB1〜PBnの1つ下の階層には、操作画面PC1〜PCm(mは自然数)が存在している。操作画面PC1〜PCmの各々は、操作画面PB1〜PBnに含まれているアイコンの各々が押下された場合に表示される操作画面である。なお、操作画面PC1〜PCmの下層にもさらに操作画面が存在していてもよい。
【0068】
MFP10は、操作画面PAの画面構成データの送信を完了すると、携帯端末50の表示画面を操作画面PAから次画面へ切り替える要求を待つ。そしてMFP10は、操作画面PAの画面構成データの送信を完了してから一定の時間、上記要求を受信しない場合に、次画面の候補である操作画面PB1〜PBnの画面構成データを順次携帯端末50へ送信する。
【0069】
MFP10は、操作画面PB1〜PBnの画面構成データの送信を完了しても、次画面への切り替え要求を受け付けない場合、次に操作画面PC1〜PCmの画面構成データを順次携帯端末50へ送信する。このように、携帯端末50に表示されている操作画面からの操作ステップ数の少ない操作画面から順に画面構成データを送信することにより、ユーザーが次画面へ切り替える操作を行った場合に画面の切り替えレスポンスを向上することができる。
【0070】
MFP10は、操作画面PAの画面構成データの送信を完了してから一定の時間の間にスクロール操作処理を行った場合に、次画面の候補である操作画面PB1〜PBnの画面構成データを順次携帯端末50へ送信してもよい。スクロール可能な操作画面において、ユーザーがフリックまたはドラッグを行った場合には、MFP10は新たな画面構成データを逐次送信する必要がなく、MFP10と携帯端末50との間でのパケット送受信量が少ないと推測されるためである。
【0071】
またMFP10は、操作画面PAの画面構成データの送信を完了してから一定の時間、携帯端末50から操作の情報を受信せず(タッチパネル54のセンサーの静電容量の変化が少なく)、かつ移動検知部57が携帯端末50の移動を検知しない場合に、次画面の候補である操作画面PB1〜PBnの画面構成データを順次携帯端末50へ送信してもよい。このような状態では、携帯端末50のユーザーは携帯端末50を手に持っていない可能性が高い。このため、MFP10は新たな画面構成データを逐次送信する必要がなく、MFP10と携帯端末50との間でのパケット送受信量が少ないと推測される。
【0072】
またMFP10は、操作画面PAの画面構成データの送信を完了してから一定の時間の間に、異常検知部19がMFP10の異常を検知した場合に、次画面の候補である操作画面PB1〜PBnの画面構成データを順次携帯端末50へ送信してもよい。このような状態では、MFP10と携帯端末50との間でのパケット送受信量が少ないと推測されるためである。
【0073】
さらにMFP10は、操作画面PAの画面構成データの送信を完了してから一定の時間、次画面の未送信のデータをMFP10から送信しない場合に、次画面の候補である操作画面PB1〜PBnの画面構成データを順次携帯端末50へ送信してもよい。
【0074】
図8は、アイコンIC1〜ICnと、操作画面PB1〜PBnとの関係を模式的に示す図である。
【0075】
図8を参照して、アイコンIC1〜ICnの各々には、操作画面PB1〜PBnの各々が対応している。操作画面PAにおいて、アイコンIC1〜ICnのうちいずれかが押下されると、携帯端末50は、携帯端末50の表示画面を、押下されたアイコンに対応する操作画面である次画面へ切り替える要求をMFP10に対して行う。
【0076】
ここでは、操作画面PAにおいて、アイコンIC1が押下された場合を想定する。この場合MFP10は、携帯端末50の表示画面をアイコンIC1に対応する操作画面PB1へ切り替える要求を携帯端末50から受信する。
【0077】
MFP10が操作画面PB1への切り替え要求を受信した場合に、MFP10が操作画面PB1の画面構成データ(操作画面PB1の背景データおよびアイコンデータ)の送信を完了しているか否かによって、MFP10の動作は異なる。
【0078】
MFP10が操作画面PB1への切り替え要求を受信した場合に、MFP10が操作画面PB1の画面構成データ(背景データおよびアイコンデータ)の送信を完了していないときは、MFP10は、操作画面PB1の画面構成データのうち未送信のデータと、操作画面PB1の位置情報(背景およびアイコンの各々の位置情報)とを携帯端末50へ送信する。
【0079】
一方、MFP10が操作画面PB1への切り替え要求を受信した場合に、MFP10が操作画面PB1の画面構成データの送信を完了しているときは、MFP10は操作画面PB1の画面構成データを送信せずに、操作画面PB1の位置情報のみを携帯端末50へ送信する。
【0080】
携帯端末50は、受信した画面構成データおよび位置情報に基づいて、操作画面PB1を作成し、タッチパネル54に表示する。
【0081】
図9および
図10は、本発明の第1の実施の形態において、MFP10と携帯端末50との間で行われる通信の一例を示すシーケンス図である。
【0082】
図9を参照して、携帯端末50は、リモートパネルアプリを起動すると、MFP10にアクセスし、MFP10との通信を要求する。携帯端末50は、認証に関する操作(ID(Identification)およびパスワードの入力など)をユーザーから受け付けると、その操作の情報をMFP10へ送信する。MFP10は、受信した操作の情報に基づいて携帯端末50のユーザーの認証処理を行う。MFP10は、ユーザーの認証に成功した場合、スタート時の操作画面の背景データおよびアイコンデータをたとえばPNG形式などに圧縮することにより、スタート時の操作画面の画面構成データを作成し、スタート時の操作画面の画面構成データと、位置情報とを携帯端末50へ送信する。以降、
図9および
図10に示すシーケンス図において、MFP10から携帯端末50へ送信する画面構成データは、背景データおよびアイコンデータをPNG形式に圧縮したものである。
【0083】
なお、MFP10は、携帯端末50との通信中は、「他のユーザーが使用しています」などのメッセージを含む固定画面を操作パネル18に表示し、操作パネル18の操作を受け付けないようにしてもよい。
【0084】
携帯端末50は、受信した画面構成データおよび位置情報を二次記憶部56などに記憶する。そして携帯端末50は、受信した画面構成データおよび位置情報に基づいて、スタート時の操作画面を作成し、タッチパネル54に表示する。このとき、携帯端末50はスタート時の操作画面の一部(たとえば操作画面PA1)を作成した時点でその画面をタッチパネル54に表示してもよい。
【0085】
MFP10は、スタート時の操作画面の画面構成データの送信を完了してから一定の時間、携帯端末50の表示画面を次画面へ切り替える要求を受信しない場合に、次画面の候補である操作画面の画面構成データ(未送信の画面構成データ)を、順次携帯端末50へ送信する。一定の時間、次画面への切り替え要求がない場合には、MFP10と携帯端末50との間で送受信するデータの量(パケット送受信量)が比較的少ない状態にあると推測されるためである。携帯端末50は、受信した画面構成データを二次記憶部56(メモリ)などに記憶(保存)する。
【0086】
なお、MFP10は、次画面の候補である操作画面の画面構成データを送信する際に、次画面の候補である操作画面の各々の位置情報を送信しないことが好ましい。これは、次画面の候補である操作画面の画面構成データを送信している状況では、背景およびアイコンの表示位置がまだ不確定であるためである。
【0087】
携帯端末50は、スタート時の操作画面のアイコンの押下(タッチ)を受け付けると、押下を受け付けた座標の情報をMFP10へ送信する。MFP10は受信した座標の情報に基づいて、携帯端末50の表示画面を、押下されたアイコンに対応する次画面へ切り替える要求を受け付けたと判断する。
【0088】
MFP10は、次画面への切り替え要求を携帯端末50から受け付けると、画面構成データの送信を中断し、要求を受けた次画面の画面構成データが、携帯端末50へ送信済みの画面構成データであるか否かを判断する。そしてMFP10は、携帯端末50へ送信済みの画面構成データであると判断した場合に、次画面の位置情報のみを携帯端末50へ送信する。
【0089】
なお、MFP10は、次画面の位置情報を画面構成データとともに携帯端末50に送信済みである場合には、次画面の位置情報を送信せず、携帯端末50にその旨を通知してもよい。
【0090】
携帯端末50は、受信した次画面の画面構成データおよび位置情報を二次記憶部56などに記憶する。そして携帯端末50は、次画面の画面構成データおよび位置情報を二次記憶部56などから読み出して次画面となる操作画面を作成し、タッチパネル54に表示する。
【0091】
図10を参照して、MFP10は、次画面の位置情報の送信を完了してから一定の時間、タッチパネル54に表示している操作画面を次画面へ切り替える要求を受信しない場合に、タッチパネル54に表示している操作画面の次画面の候補である操作画面の画面構成データを、順次携帯端末50へ送信する。携帯端末50は、受信した画面構成データを二次記憶部56などに記憶する。
【0092】
携帯端末50は、タッチパネル54に表示している操作画面のアイコンの押下を受け付けると、押下を受け付けた座標の情報をMFP10へ送信する。MFP10は受信した座標の情報に基づいて、携帯端末50の表示画面を、押下されたアイコンに対応する次画面へ切り替える要求を受け付けたと判断する。
【0093】
MFP10は、次画面への切り替え要求を携帯端末50から受信すると、画面構成データの送信を中断し、要求を受けた次画面の画面構成データが、携帯端末50へ送信済みの画面構成データであるか否かを判断する。そしてMFP10は、携帯端末50へ未送信の画面構成データであると判断した場合に、次画面の画面構成データおよび位置情報を携帯端末50へ送信する。
【0094】
携帯端末50は、受信した次画面の画面構成データおよび位置情報を二次記憶部56などに記憶する。そして携帯端末50は、次画面の画面構成データおよび位置情報を二次記憶部56などから読み出して次画面となる操作画面を作成し、タッチパネル54に表示する。
【0095】
MFP10は、送信すべき全ての画面構成データ(携帯端末50に表示している操作画面から直接または間接的に切り替え可能な全ての操作画面の画面構成データ)の送信を完了すると、それ以降、次画面への切り替え要求を携帯端末50から受信した場合には、次画面の位置情報のみを携帯端末50へ送信する。
【0096】
図11は、本発明の第1の実施の形態におけるMFP10の動作を示すフローチャートである。
【0097】
図11を参照して、MFP10の全体制御部51は、携帯端末50との通信を開始すると(S1)、スタート時の操作画面の画面構成データおよび位置情報を携帯端末50に送信する(S3)。次に全体制御部51は、次画面への切り替え要求を携帯端末50から受け付けたか否かを判別する(S5)。
【0098】
ステップS5において、次画面への切り替え要求を受け付けないと判別した場合(S5でNO)、全体制御部51は、スタート時の操作画面の画面構成データおよび位置情報を送信してから一定の時間が経過したか否かを判別する(S7)。一方、ステップS5において、次画面への切り替え要求を受け付けたと判別した場合(S5でYES)、全体制御部51はステップS15の処理へ進む。
【0099】
ステップS7において、一定の時間が経過したと判別した場合(S7でYES)、全体制御部51は、次画面の候補となる操作画面の画面構成データの携帯端末50への送信を開始する(S9)。続いて全体制御部51は、次画面への切り替え要求を携帯端末50から受け付けたか否かを判別する(S11)。一方、ステップS7において、一定の時間が経過しないと判別した場合(S7でNO)、全体制御部51はステップS5の処理へ進む。
【0100】
ステップS11において、次画面への切り替え要求を受け付けたと判別した場合(S11でYES)、全体制御部51は、次画面の候補となる操作画面の画面構成データの送信を中止し(S13)、切り替え要求を受け付けた次画面を携帯端末50に送信済みであるか否かを判別する(S15)。
【0101】
ステップS15において、送信済みであると判別した場合(S15でYES)、全体制御部51は、次画面の位置情報のみを携帯端末50に送信し(S17)、ステップS5の処理へ進む。一方、ステップS15において、未送信であると判別した場合(S15でNO)、全体制御部51は、次画面の画面構成データおよび位置情報を携帯端末50に送信し(S19)、ステップS5の処理へ進む。
【0102】
ステップS11において、次画面への切り替え要求を受け付けないと判別した場合(S11でNO)、全体制御部51は、通信を終了する通知を携帯端末50から受け付けたか否かを判別する(S21)。
【0103】
ステップS21において、通信を終了する通知を受け付けたと判別した場合(S21でYES)、全体制御部51は、携帯端末50との通信を切断し(S23)、処理を終了する。一方、ステップS21において、通信を終了する通知を受け付けないと判別した場合(S21でNO)、全体制御部51はステップS5の処理へ進む。
【0104】
本実施の形態によれば、次画面への切り替え要求を一定の時間受信しないと判断した場合に、次画面の候補となる画面構成データを予め送信することにより、次画面への切り替え要求を受け付けた場合に送信するデータの量を低減することができる。MFP10から画面構成データを送信するよりも、二次記憶部56から画面構成データを読み出す方が速いため、ユーザーが次画面へ切り替える操作を行った場合に画面の切り替えレスポンス(画像描画レスポンス)を向上することができる。
【0105】
上記効果をより詳細に説明するために、次に、MFP10が次画面への切り替え要求を携帯端末50から受け付けた後で、要求された次画面の送信を開始する比較例について説明する。
【0106】
図12は、比較例において、MFP10と携帯端末50との間で行われる通信の一例を示すシーケンス図である。
【0107】
図12を参照して、携帯端末50がMFP10にアクセスし、MFP10との通信を開始すると、MFP10は、携帯端末50のユーザーの認証処理を行う。MFP10は、ユーザーの認証に成功した場合、スタート時の操作画面をたとえばJPEG形式に圧縮し、圧縮したJPEG画面データを携帯端末50へ送信する。またMFP10は、携帯端末50との通信中は、「他のユーザーが使用しています」などのメッセージを含む固定画面を操作パネル18に表示し、操作パネル18の操作を受け付けない。
【0108】
以降、
図12に示すシーケンス図において、MFP10が送信する操作画面のデータは、全てJPEG形式に圧縮したものである。JPEG形式の画像は、PNG形式の画像に比べて容量が小さいものの、解像度が低いという特徴を有している。
【0109】
携帯端末50は、受信したJPEG画面データを二次記憶部56などに記憶する。そして携帯端末50は、受信したJPEG画面データに基づいてスタート時の操作画面を作成し、タッチパネル54に表示する。このとき、携帯端末50に表示される操作画面はJPEG形式の画像よりなっており、操作パネル18に表示されるPNG形式の画像よりも解像度が低く、容量が小さくなっている。
【0110】
携帯端末50は、スタート時の操作画面のアイコンの押下を受け付けると、押下を受け付けた座標を、操作画面がPNG形式であると仮定した場合の座標に変換して(解像度を変換して)、変換後の座標の情報をMFP10へ送信する。MFP10は受信した座標の情報に基づいて、携帯端末50の表示画面を、押下されたアイコンに対応する次画面へ切り替える要求を受け付けたと判断する。
【0111】
MFP10は、次画面への切り替え要求を携帯端末50から受け付けると、要求を受けた次画面をたとえばJPEG形式に圧縮し、圧縮したJPEG画面データを携帯端末50へ送信する。携帯端末50は、受信したJPEG画面データに基づいて次画面を作成し、タッチパネル54に表示する。
【0112】
携帯端末50に表示された操作画面において、ユーザーがMFP10との通信を接続する操作(リモートパネルアプリを終了する操作)を行った場合、携帯端末50はMFP10に対して接続を終了する指示(連携解除指示)を送信する。MFP10は、この指示を受信すると、携帯端末50との通信(連携)を解除し、操作パネル18の表示画面を固定画面から本画面(MFP10の操作を受け付ける画面)に戻す。
【0113】
上記変形例では、MFP10は、次画面への切り替え要求を携帯端末50から受け付けた後で、要求された次画面のデータの送信を開始するので、ユーザーがアイコンを押下してから携帯端末50に次画面を表示するまでの時間が長くなる。このため、画面の切り替えレスポンスを向上するには、操作画面をJPEG形式などの比較的容量の小さい形式にしなければならない。一方、本実施の形態によれば、MFP10と携帯端末50との間で送受信するデータの量が比較的少ない状態にあると推測される時に、次画面の候補となる画面構成データを予め送信するので、ユーザーがアイコンを押下してから携帯端末50に次画面を表示するまでの時間を短くすることができる。その結果、画面の切り替えレスポンスの低下を抑制しつつ、PNG形式などの高解像度の画像で操作画面を携帯端末50に表示することができる。
【0114】
[第2の実施の形態]
本実施の形態では、携帯端末50に表示される操作画面のデータがウェブサーバー100上(ウェブ上)に保存されており、ウェブサーバー100から携帯端末50へ画像構成データが送信される場合について説明する。
【0115】
図13は、MFP10、携帯端末50、およびウェブサーバー100の各々の間の通信の態様を模式的に示す図である。
【0116】
図13を参照して、MFP10は、3G回線101aを介してウェブサーバー100と接続されており、携帯端末50は、3G回線101bを介してウェブサーバー100と接続されている。携帯端末50に表示される操作画面のデータは、MFP10ではなくウェブサーバー100に保存されている。ウェブサーバー100はMFP10の制御によって動作する。
【0117】
携帯端末50がMFP10にアクセスし、MFP10との通信を開始すると、MFP10は、携帯端末50のユーザーの認証処理を行う。MFP10は、ユーザーの認証に成功した場合、ウェブサーバー100に指示を行う。ウェブサーバー100は、指示を受け付けると、スタート時の操作画面の画面構成データと、位置情報とを、3G回線101bを経由して携帯端末50へ送信する。携帯端末50は、ウェブサーバー100から受信した画像構成データおよび位置情報に基づいて、スタート時の操作画面を表示する。
【0118】
携帯端末50は、スタート時の操作画面のアイコンがユーザーに押下されると、次画面への切り替え要求をMFP10に対して行う。
【0119】
MFP10は、次画面への切り替え要求を受け付けると、ウェブサーバー100が次画面の画面構成データの送信を完了しているか否かを判別する。判別の結果、次画面の画面構成データの送信を完了していないときは、ウェブサーバー100は、MFP10の指示により、次画面の画面構成データのうち未送信のデータと、次画面の位置情報とを、3G回線101bを経由して携帯端末50へ送信する。一方、次画面の画面構成データの送信を完了しているときは、ウェブサーバー100は、MFP10の指示により、次画面の位置情報のみを3G回線101bを経由して携帯端末50へ送信する。携帯端末50は、ウェブサーバー100から受信した画像構成データおよび位置情報に基づいて、次画面を表示する。
【0120】
上述の通信方法では、スタート時の操作画面および次画面の操作画面の画面構成データは、いずれもMFP10を経由せずに、ウェブサーバー100から3G回線101bを経由して直接携帯端末50へ送信される。この通信方法では、ネットワーク90および3G回線101aは用いられず、3G回線101bのみでブラウザ連携を行っており、ネットワーク90を介してMFP10と携帯端末50との間で送受信するデータの量(パケット送受信量)が比較的少ないと推測される。
【0121】
したがって、上述の通信方法では、MFP10がスタート時の操作画面の画面構成データの送信を完了してから一定の時間、携帯端末50の表示画面を次画面へ切り替える要求を受信しない場合に、ウェブサーバー100は、次画面の候補である操作画面の画面構成データの送信を無条件で開始する。この場合、画面構成データは、3G回線101a、MFP10、およびネットワーク90を経由して、ウェブサーバー100から携帯端末50へ送信される。ウェブサーバー100は、ブラウザ連携が切断されるまでの間、画面構成データを送信し続ける。
【0122】
なお、上述以外の画像形成システムの構成および動作は、第1の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0123】
本実施の形態によれば、MFP10を経由せずに次画面の画面構成データが送信される場合に、MFP10を経由して次画面の候補となる操作画面の画面構成データが送信されるので、次画面の候補となる操作画面の画面構成データをよりスムーズに送信することができる。
【0124】
[第3の実施の形態]
図14は、本発明の第3の実施の形態において、携帯端末50がタッチパネル54にプレビュー表示した画面を模式的に示す図である。なお
図14では、プレビュー表示される画像が、「A」というアルファベットが記載された画像である場合について示している。
【0125】
図14を参照して、携帯端末50は、スタート時の操作画面PAを通じて、MFP10の二次記憶部16に記憶している画像や、MFP10でスキャンした画像をプレビュー表示する要求を受け付けた場合、その要求をMFP10に送信する。MFP10は、画像のプレビュー表示の要求を携帯端末50から受け付けた場合に、プレビュー表示用の画像のデータを携帯端末50へ送信する。携帯端末50は、プレビュー表示用の画像のデータを受信すると、そのデータを二次記憶部56などに記憶し、(a)に示すように画像をプレビュー表示する。
【0126】
ユーザーは、タッチパネル54に画像がプレビュー表示されている状態で、タッチパネル54上でピンチイン、ピンチアウト、フリック、またはドラッグを行う。ここで、ピンチインは画像を拡大する際の操作であり、ピンチアウトは画像を縮小する際の操作であり、フリックおよびドラッグはタッチパネル54に表示される画像の位置を移動する際の操作である。
【0127】
携帯端末50は、これらの操作のいずれかが行われると、行われた操作の情報をMFP10へ送信する。MFP10は、受信した情報に基づいて、次画面の位置情報のみを携帯端末50へ送信する。MFP10が行うこの処理をプレビュー操作処理と呼ぶ。携帯端末50は、位置情報を受信すると、二次記憶部56に記憶した画像のデータと、受信した位置情報とに基づいて次画面を作成し、タッチパネル54に表示する。
【0128】
たとえば、タッチパネル54に(a)に示す画像がプレビュー表示されている状態で、ユーザーがタッチパネル54上でピンチアウトを行った場合、タッチパネル54には次画面として、(b)に示すように「A」のアルファベットを拡大した画像が表示される。
【0129】
MFP10がプレビュー表示用の画像のデータの送信を完了した後で、プレビュー操作処理を行っている状態では、ネットワーク90を介してMFP10と携帯端末50との間で送受信するデータの量(パケット送受信量)が比較的少なくなる。
【0130】
したがって、本実施の形態では、MFP10がスタート時の操作画面の画面構成データの送信を完了してから一定の時間の間に、プレビュー操作処理にて処理を行った場合、MFP10は、次画面の候補である操作画面の画面構成データを携帯端末50に送信する。MFP10がプレビュー操作処理にて処理を行った場合には、MFP10と携帯端末50との間でのパケット送受信量が少ないと推測されるためである。
【0131】
なお、上述以外の画像形成システムの構成および動作は、第1の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0132】
本実施の形態によれば、MFP10がスタート時の操作画面の画面構成データの送信を完了してから一定の時間の間に、プレビュー操作処理を行った場合に、MFP10は次画面の候補となる操作画面の画面構成データを送信するので、次画面の候補となる操作画面の画面構成データをよりスムーズに送信することができる。
【0133】
[第4の実施の形態]
図15は、本発明の第4の実施の形態において、MFP10の二次記憶部16が記憶するカウント値テーブルである。
【0134】
図15を参照して、カウント値テーブルには、携帯端末50に表示される操作画面に含まれる画像が、過去に携帯端末50に表示された回数であるカウント値が記載されている。カウント値テーブルの横方向には、1つの画像のID(アイコンID)と、その画像が含まれる操作画面の名前(画面名)と、その画像のカウント値とが並んでいる。カウント値テーブルの縦方向には、カウント値の多い順に上から下へ向かって、それぞれの画像の情報が並んでいる。
【0135】
画像カウント部20は、携帯端末50から次画面への切り替え要求を受け付けた場合(または携帯端末50が新たな操作画面を表示した場合)に、その次画面に含まれる画像に関するカウント値を1つ増加する。その結果、カウント値テーブルにおけるカウント値の欄には、その画像が携帯端末50に過去に表示された回数が記入される。
【0136】
MFP10は、次画面の候補である操作画面の画面構成データを送信する場合に、次画面の候補である操作画面に含まれる画像のうち、カウント値テーブルのカウント値が多い画像のデータから順番に送信する。
【0137】
なお、上述以外の画像形成システムの構成および動作は、第1の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0138】
本実施の形態によれば、使用頻度の高い画像のデータから順番に送信するので、MFP10が次画面への切り替え要求を受け付けた場合に、その次画面の画面構成データを送信済みである確率が高くなる。その結果、ユーザーが次画面へ切り替える操作を行った場合に画面の切り替えレスポンスを向上することができる。
【0139】
[その他]
携帯端末50に表示する画面の種類は任意であり、たとえばMFP10が記憶しているファイルの画像など、MFP10の操作画面以外の画面であってもよい。
【0140】
上述の実施の形態は適宜組み合わせることができる。たとえば、第1〜第3の実施の形態を適宜組み合わせることにより、ウェブサーバー100がMFP10を経由せずに画面構成データを送信した場合、MFP10が画面構成データの送信を完了してから一定の時間の間にプレビュー操作処理を行った場合、MFP10が画面構成データの送信を完了してから一定の時間の間にスクロール操作処理を行った場合、MFP10が画面構成データの送信を完了してから一定の時間、携帯端末50で操作を受け付けず、かつ携帯端末50の移動を検知しない場合、およびMFP10が画面構成データの送信を完了してから一定の時間の間に、MFP10の異常を検知した場合のうち少なくともいずれか1つの場合に、MFP10は、次画面の候補となる操作画面の画面構成データを送信してもよい。
【0141】
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0142】
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。