特許第6035988号(P6035988)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6035988
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】撮像装置及び異常通知方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/08 20060101AFI20161121BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20161121BHJP
   H04M 11/04 20060101ALI20161121BHJP
【FI】
   G08B25/08 A
   G08B25/00 510M
   H04M11/04
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-178466(P2012-178466)
(22)【出願日】2012年8月10日
(65)【公開番号】特開2014-35755(P2014-35755A)
(43)【公開日】2014年2月24日
【審査請求日】2015年3月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】浅見 知弘
(72)【発明者】
【氏名】宮本 慎一
【審査官】 西巻 正臣
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−016553(JP,A)
【文献】 特開平10−136336(JP,A)
【文献】 特開2007−049583(JP,A)
【文献】 特開2010−231422(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 19/00−31/00
H04M 1/00、
1/24− 3/00、
3/16− 3/20、
3/38− 3/58、
7/00− 7/16、
11/00−11/10、
99/00
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像処理を行う撮像部と、
所定ルールに基づいて前記撮像部が出力する撮像データを解析し、異常検出を行う異常検出部と、
前記異常検出部が異常を検出した場合に、前記撮像データにアクセスする為のロケーション情報とユーザ毎の識別情報とを関連付けた警告アドレス情報を含む警告テキストを複数ユーザに送信するテキスト送信制御部と、
前記警告アドレス情報を用いた前記撮像データへのアクセスを管理し、当該アクセス状態が所定のアクセス完了状態となった場合に前記テキスト送信制御部に通知するアクセス制御部と、を備え、
前記テキスト送信制御部は、前記複数ユーザの状態を示すユーザ状態情報に基づいて前記複数ユーザへの前記警告テキストの送信順序を決定し、前記送信順序に応じて所定の送信間隔をあけて前記ユーザ毎に異なるタイミングで前記警告テキストを送信し、前記アクセス完了状態となった場合に前記警告テキストをまだ未送信の前記ユーザに対する前記警告テキストの送信を中止することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記ユーザ状態情報は、前記複数ユーザが前記警告アドレス情報を用いて前記撮像データにアクセスした累積回数に関する情報であり、
前記テキスト送信制御部は、前記累積回数が多いユーザから順に前記警告テキストを送信することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記ユーザ状態情報は、前記複数ユーザの地理的な現在位置に関する情報であり、
前記テキスト送信制御部は、前記撮像装置までの物理的な距離が短いユーザから順に前記警告テキストを送信することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記ユーザ状態情報は、前記複数ユーザの勤務状態に関する情報であり、
前記テキスト送信制御部は、前記複数のユーザのうち、勤務中のユーザから順に前記警告テキストを送信することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
【請求項5】
撮像処理を行い、撮像データを生成する撮像ステップと、
所定ルールに基づいて前記撮像データを解析し、異常検出を行う異常検出ステップと、
前記異常検出ステップにおいて異常を検出した場合に、前記撮像データにアクセスする為のロケーション情報とユーザ毎の識別情報とを関連付けた警告アドレス情報を含む警告テキストであって複数ユーザに送信する警告テキストを作成する警告テキスト作成ステップと、
前記複数ユーザの状態を示すユーザ状態情報に基づいて前記複数ユーザへの前記警告テキストの送信順序を決定する送信順序決定ステップと、
前記送信順序に応じて所定の送信間隔をあけて前記ユーザ毎に異なるタイミングで前記警告テキストを送信する送信ステップと、
前記警告アドレス情報を用いた前記撮像データへのアクセスを管理し、当該アクセス状態が所定のアクセス完了状態となったことを検出するアクセス完了検出ステップと、
前記アクセス完了状態となった場合に、前記警告テキストをまだ未送信の前記ユーザに対する前記警告テキストの送信を中止する送信中止ステップと、
を実行する異常通知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置及び異常通知方法に関し、特に撮像データから異常状態を検出してユーザに通知する撮像装置及び異常通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、建物等の様子を撮像し、撮像した画像から建物等の異常を検出して、検出した異常状態を通知する撮像装置(たとえばビデオカメラ)が広く用いられている。これらの撮像装置は、登録されているユーザの携帯電話等に対してメール(警告メール)の通知を行うことにより、異常状態を通知する。各ユーザは、警告メールを参照して撮像装置にアクセスし、建物等の状態を認識する。
【0003】
上述の異常通知の仕組みに関連する技術として特許文献1が挙げられる。特許文献1には、建物に異常が発生した場合に、ユーザまたはその代理人に確実に異常を認識させることができる情報通知装置(セキュリティサーバ)が開示されている。このセキュリティサーバは、異常を検出した時点の撮像画像へのリンク及び当該セキュリティサーバのメールアドレスを埋め込んだメールを各携帯端末に送信する。セキュリティサーバは、一定時間の間に各携帯端末からのアクセスが無い場合にはセキュリティセンターに異常を通知する。これにより建物に異常が発生した場合に、ユーザまたはその代理人(セキュリティセンター)に確実に異常を認識させ、発生した異常に即座に対応することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−16553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、撮像装置にネットワークを介して接続できる端末数は、一般的に一定数(例えば1台)以下に限られている。この場合には、上述の警告メールを受信したユーザが撮像装置にアクセスを試みても他のユーザが撮像装置にアクセス中であるために異常状態を認識できない状況が発生する。そのためユーザは、警告メールを受信したにもかかわらずその異常状態に対する対応状況を認識できず、不安を抱いてしまうという問題が生じていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明は、撮像処理を行う撮像部(100)と、所定ルールに基づいて前記撮像部が出力する撮像データを解析し、異常検出を行う異常検出部(410)と、前記異常検出部(410)が異常を検出した場合に、前記撮像データにアクセスする為のロケーション情報とユーザ毎の識別情報とを関連付けた警告アドレス情報を含む警告テキストを複数ユーザに送信するテキスト送信制御部(420)と、前記警告アドレス情報を用いた前記撮像データへのアクセスを管理し、当該アクセス状態が所定のアクセス完了状態となった場合に前記テキスト送信制御部に通知するアクセス制御部(430)と、を備え、前記テキスト送信制御部(420)は、前記アクセス完了状態となった場合に、前記複数ユーザの一部または全員に警告状態が解除されたことを知らせる警告解除テキストを送信する撮像装置(1)を提供する。
上記撮像装置(1)において、前記アクセス制御部(430)は、前記警告アドレス情報を用いて前記撮像データにアクセスしたユーザを記憶し、前記アクセス完了状態となった場合に前記撮像データにアクセス済みユーザを前記テキスト送信制御部(420)に通知し、前記テキスト送信制御部(420)は、前記複数ユーザのうち、前記アクセス済みユーザ以外のユーザに対してのみ前記警告解除テキストを送信してもよい。
上記撮像装置(1)において、前記テキスト送信制御部(420)は、前記複数ユーザの状態を示すユーザ状態情報に基づいて前記複数ユーザへの前記警告テキストの送信順序を決定し、送信間隔をあけて前記警告テキストを前記送信順序に応じて送信し、前記アクセス完了状態となった場合にそれ以降の前記警告テキストの送信を中止してもよい。
上記撮像装置(1)において、前記アクセス制御部(430)は、前記撮像装置の同時アクセス数を超える状態で前記警告アドレス情報を用いた前記撮像データへのアクセスを検出した場合、規定のエラー画面情報を送信してもよい。
上記撮像装置(1)において、前記ユーザ状態情報は、前記複数ユーザが前記警告アドレス情報を用いて前記撮像データにアクセスした累積回数に関する情報であり、前記テキスト送信制御部(420)は、前記累積回数が多いユーザから順に前記警告テキストを送信してもよい。
上記撮像装置(1)において、前記ユーザ状態情報は、前記複数ユーザの地理的な現在位置に関する情報であり、前記テキスト送信制御部(420)は、前記撮像装置(1)までの物理的な距離が短いユーザから順に前記警告テキストを送信してもよい。
上記撮像装置(1)において、前記ユーザ状態情報は、前記複数ユーザの勤務状態に関する情報であり、前記テキスト送信制御部(420)は、前記複数のユーザのうち、勤務中のユーザから順に前記警告テキストを送信してもよい。
本願発明にかかる異常通知方法の一態様は、 撮像処理を行い、撮像データを生成する撮像ステップと、所定ルールに基づいて前記撮像データを解析し、異常検出を行う異常検出ステップと、前記異常検出ステップにおいて異常を検出した場合に、前記撮像データにアクセスする為のロケーション情報とユーザ毎の識別情報とを関連付けた警告アドレス情報を含む警告テキストを複数ユーザに送信する警告テキスト送信ステップと、前記警告アドレス情報を用いた前記撮像データへのアクセスを管理し、当該アクセス状態が所定のアクセス完了状態となったことを検出するアクセス完了検出ステップと、前記アクセス完了状態となった場合に、前記複数ユーザの一部または全員に警告状態が解除されたことを知らせる警告解除テキストを送信する警告解除ステップと、を実行するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、ユーザが異常状態を認識できない場合の不安感を解消することができる撮像装置、及び通知方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1にかかる撮像装置1の外観図である。
図2】実施の形態1にかかる撮像装置1の内部構成を示すブロック図である。
図3】実施の形態1にかかる中央制御部400の構成を示すブロック図である。
図4】実施の形態1にかかるユーザテーブル211の構成を示す概念図である。
図5】実施の形態1にかかる警告URLを示す概念図である。
図6A】実施の形態1にかかる警告メールの例を示す図である。
図6B】実施の形態1にかかる警告メールの例を示す図である。
図7】実施の形態1にかかる警告解除メールの例を示す図である。
図8】実施の形態1にかかる警告メールの送信に関する処理の流れを示すフローチャートである。
図9】実施の形態1にかかる警告URLを用いたアクセス時の各処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
図10】実施の形態2にかかるユーザテーブル211の構成を示す概念図である。
図11】実施の形態2にかかるユーザテーブル211の構成を示す概念図である。
図12】実施の形態2にかかるユーザテーブル211の構成を示す概念図である。
図13】実施の形態2にかかる警告メールの送信に関する処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態にかかる撮像装置1は、動画像及び静止画像を撮像することができる。撮像装置1の外観斜視図を図1に示す。
【0010】
図1は、本実施の形態に係る撮像装置1の全体的な構成を示す外観図である。以下の説明では、説明の明確化のため、図に示すようなxyz直交座標系を用いて説明を行う。
【0011】
ここでは、x軸が、撮像装置1の前後方向を示し、y軸が撮像装置1の上下方向(鉛直方向)を示し、z軸が撮像装置1の左右方向(横方向、幅方向)を示している。すなわち、x方向が、撮像装置1に設けられたレンズの光軸に平行な方向であり、y方向、及びz方向が撮像装置1に設けられたレンズの光軸と垂直な方向である。さらに、撮像装置1を把持するユーザを基準に方向を特定する。すなわち、+x側が後方側(レンズ鏡筒の開口部側の反対側)、−x側が前方側(レンズ鏡筒の開口部側)、+y側が上方側、−y側が下方側、+z側が左側、−z側が右側とする。もちろん、上記の方向は、相対的なものであり、撮像装置1の向きに応じて変化する。
【0012】
図1では、人間の手で把持可能なハンディタイプの撮像装置1を図示しているが、当該撮像装置1は建物や住居の壁面に固定することも可能である。以下の説明において、撮像装置1は、ビルや住宅の定点に設置されるビデオカメラであるものとして説明を行う。すなわち撮像装置1は、いわゆる監視カメラとして動作する。
【0013】
次に撮像装置1の内部構成について説明する。図2は、本実施の形態にかかる撮像装置1の内部構成を示すブロック図である。撮像装置1は、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102、絞り103、及び撮像素子104で構成される撮像部100を有する。ズームレンズ101は図示しないズームアクチュエータによって光軸LAに沿って移動する。同様に、フォーカスレンズ102は、図示しないフォーカスアクチュエータによって光軸LAに沿って移動する。絞り103は、図示しない絞りアクチュエータに駆動されて動作する。撮像素子104は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等で構成される。
【0014】
撮像装置1を用いた撮像は以下の手順で行われる。撮像素子104は、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102、及び絞り103を通過した光を光電変換して、被写体のアナログ画像信号を生成する。アナログ画像信号処理部105が、このアナログ画像信号を増幅した後、画像A/D変換部106が、その増幅された信号をデジタル画像データに変換する。画像入力コントローラ107は、画像A/D変換部106から出力されたデジタル画像データを撮像データとして取り込んで、バス200を介してメインメモリ205に格納する。
【0015】
デジタル信号処理部108は、バス200を介して中央制御部400からの指令に基づき、メインメモリ205に格納された撮像データを取り込み、RGB信号に対して、所定の信号処理を施して輝度信号と色差信号とからなるデータを生成する。デジタル信号処理部108はまた、オフセット処理、ホワイトバランス調整処理、ガンマ補正処理、RGB補完処理、ノイズ低減処理、輪郭補正処理、歪み補正処理、色調補正処理、光源種別判定処理等の各種デジタル補正を行う。
【0016】
マイク109は撮像時の周囲の音声を収音し、アナログ音声信号を生成する。アナログ音声信号処理部110がそのアナログ音声信号を増幅した後、音声A/D変換部111が、その増幅された信号をデジタル音声データに変換する。音声入力コントローラ112は、音声A/D変換部111から出力されたデジタル音声データを撮像データと併せてメインメモリ205に格納する。
【0017】
多重化部113は、メインメモリ205に格納された撮像データ及びデジタル音声データの圧縮データを多重化しストリームデータを生成する。また、多重化部113は、カード型記録媒体302に格納されたストリームデータに逆多重化処理を施し、映像の圧縮データと音声の圧縮データをそれぞれ分離して生成する。
【0018】
圧縮・伸長処理部201は、バス200を介して中央制御部400からの指示に従い、メインメモリ205に格納された撮像データ及びデジタル音声データに所定の圧縮処理を施し、圧縮データを生成する。また、圧縮・伸長処理部201は、中央制御部400からの指令に従い、カード型記録媒体302等に格納された映像の圧縮データ及び音声の圧縮データに所定形式の伸張処理を施し、非圧縮データを生成する。なお、本実施の形態の撮像装置1では、静止画像に対してはJPEG規格に準拠した圧縮方式が、動画像に対してはMPEG2規格やAVC/H.264規格に準拠した圧縮方式が採用される。
【0019】
音声・画像処理部202は、バス200を介して中央制御部400の指示に従い、メインメモリ205から読み出したデジタルデータに所定の画像処理を施す。例えばメニュー画像やOSD画像等、各種処理のための画像データを生成し、その画像データをメインメモリ205から読み出されたオリジナルの撮像データに重畳させて液晶モニタ304に出力する。この出力によって、液晶モニタ304に表示される画像は各種画像データが合成されたものとなる。なお、液晶モニタ304の代わりに有機EL(Electro-Luminescence)モニタ等の他のモニタを用いることも可能である。
【0020】
ROM203は、バス200を介して中央制御部400に接続されており、中央制御部400が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等を格納している。フラッシュROM204は、ユーザの設定情報等、撮像装置1の動作に関する各種設定情報を格納している。例えば、撮像装置1は、様々な撮像のシチュエーションに応じて、いくつかの撮像モードと、各モードにあわせた撮像条件の設定を予めフラッシュROM204に記憶している。そして、ユーザは撮像を開始する前に、各モードの中から最適なモードを選択することにより、最適な撮像条件で撮像を実施することができる。例えば、特定の人物の撮像に適した「ポートレートモード」、運動会等の撮像に適した「スポーツモード」、又は夜景等の暗い場所の撮像に適した「夜景モード」等である。
【0021】
メインメモリ205は、撮像データ(動画像及び静止画)の一時記憶領域として使用される。メインメモリ205は、中央制御部400の指令に応じて、保持している多重化されたストリームデータをカード型記録媒体302に格納する。また、メインメモリ205は、中央制御部400が参照する各種データを保持する。詳細は、図3を参照して説明する。
【0022】
メディア制御部206は、中央制御部400の指令に従い、カードI/F301を通じてカード型記録媒体302へのデータの書き込みやデータの読み出しを制御する。カード型記録媒体302はSDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等の外部メモリであり、撮像装置1に対して脱着可能に設けられている。
【0023】
ジャイロセンサ207は、3軸の加速度及び角速度の変化を検出し、撮像装置1のパンチルト量や上下及び左右の手ぶれ量を検出する。時計208は、撮像データの生成日時の情報を生成する。
【0024】
液晶モニタ304、スピーカ305、操作部306及び入出力端子307は入出力I/F303に接続されている。液晶モニタ304は、例えばメインメモリ205に一時記録された撮像データや各種メニュー画像データ等、各種画像データから生成された画像を表示する。スピーカ305は、例えばメインメモリ205に一時記録された音声を出力する。操作部306は、上記のように、レリーズ・スイッチや電源スイッチを含む操作キー、十字キー、ジョイスティック、又は液晶モニタ304上に重畳されたタッチパネル等から構成されており、ユーザの撮像装置1への操作入力を受け付ける。入出力端子307は、パンチルト動作が可能な雲台やテレビモニタ、PC(Personal Computer)等に接続される。
【0025】
無線モジュール309は、バス200及び無線I/F308を介して、操作端末との間で信号の送受信を行う。具体的には、無線モジュール309は、Wi−Fi等の無線LAN規格に準拠した通信処理を行う。これにより、操作端末との通信が可能になる。
【0026】
中央制御部400は、CPU、各種プログラムが格納されたROM、及びワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路により構成され、撮像、各種画像の表示、及び連携撮影に関する情報の送受信等の撮像装置1全体の処理を統括的に制御する。
【0027】
次に、図3を参照して、中央制御部400内の詳細構成について説明する。図3は、中央制御部400及びメインメモリ205の内部構成を示すブロック図である。中央制御部400は、異常検出部410、テキスト送信制御部420、及びアクセス制御部430を備える。また図示しないものの、中央制御部400は、URLを用いたリクエストを受信し、当該リクエストに応じて画像等を含むウェブページを送信する機能、すなわち簡易的なウェブサーバの機能を有する。なお、撮像装置1においては、同時アクセス数(例えば1台)が限られていることが一般的である。
【0028】
メインメモリ205は、画像保持部210及びユーザテーブル211を備える。メインメモリ205の内部構成は本発明に関連する構成のみを例示したものであり、他の種類のデータも記憶してよいことは言うまでもない。なお、メインメモリ205内のユーザテーブル211は、フラッシュROM204等(撮像装置1の電源遮断が生じた場合であってもデータが保持される記憶領域)に記憶されたデータをワークエリアであるメインメモリ205に読み出すことにより配置する。
【0029】
画像保持部210は、いわゆる撮像データ(動画像及び静止画)を保持する。撮像装置1は監視カメラのように動作するため、画像保持部210には適宜撮像データが入力される。
【0030】
異常検出部410は、画像保持部210に格納された撮像データを適宜読み出し、所定のルールに基づいて撮像対象の場所に異常が生じているかを検出する。ここで所定のルールとは、例えば決められた人間(家族等)以外が写り込んだか否か、一定音量以上の音が生じたか否か、等に関するルールである。この所定のルールに関するデータは、ROM203やフラッシュROM204に格納されたデータをメインメモリ205に読み出せばよい。異常検出部410は、公知の画像マッチング技術や音量検出技術を用いて異常を検出する。異常検出部410は、異常を検出した場合にテキスト送信制御部420に通知(以下、異常通知とも呼称する。)を行う。
【0031】
テキスト送信制御部420は、警告テキスト送信部421、及び警告解除テキスト送信部422を備える。警告テキスト送信部422は、異常検出部410から異常通知を受信した場合、メール通知を行うメールアドレスをユーザテーブル211から取得する。ユーザテーブル211は、異常検出部410が異常を検出した場合にメール通知を行うユーザの情報を保持するテーブルである。以下、図4にユーザテーブル211の構成例を示す。
【0032】
ユーザテーブル211は、ユーザ名と当該ユーザのメールアドレスを対応付けて保持している。またユーザテーブル211は、アクセス状態を管理する。例えば、ユーザ名"A"のメールアドレスは"aaa@jvckenwood.com"である。アクセス状態とは、警告URL(後述)を用いたアクセスに関する状態を示し、後述するアクセス制御部430により更新される。ユーザテーブル211は、アクセス状態以外の項目(すなわちユーザ名及びメールアドレスについては監視対象の建物等の管理者により予め設定されているものとし、任意のタイミングで更新可能である。
【0033】
警告テキスト送信部421は、ユーザテーブル211からメールアドレスを取得した後に、各ユーザへの通知に含める警告URL(警告アドレス情報)を生成する。警告URLとは、撮像装置1の撮像データを参照するためのURL(Uniform Resource Locator)であって、警告であることを示す情報と送信者の識別子を含むURLである。
【0034】
図5は、警告URLの一例を示す図である。警告URLは、図示するように3つのパート((A)、(B)、(C))から構成される。(A)は、メインメモリ205内の撮像データにアクセスするためのロケーション情報を示す。(B)は、警告であることを示す。(C)は、対象ユーザの識別子(この場合にはメールアドレス)を示す。この識別子(C)は、送信対象者に応じて変化する。例えばユーザ"B"に送信する警告URLは、この識別子(C)が"bbb@jvckenwood.com"となる。すなわち警告テキスト送信部421は、全てのユーザ(ユーザテーブル211に含まれる全てのユーザ)の各々に対応する警告URLを生成する。例えばユーザテーブル211に4人のユーザが含まれる場合、警告テキスト送信部421は4種類の警告URLを生成する。
【0035】
ここで、警告であることを示す情報(B)と対象ユーザの識別子(C)は、警告URLのリンクをクリックした際に送信されるように例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)プロトコルのGETメッセージに対応したものとしておく。また上述の説明では識別子(C)としてメールアドレスを用いたが必ずしもこれに限られず、ユーザを一意に識別できる情報であればよい。
【0036】
警告テキスト送信部421は、生成した警告URLを含むメール(警告メール)を生成して各ユーザに送信する。図6は、送信する警告メールの例を示す図である。図6AはユーザAに対して送信する警告メールの例であり、図6BはユーザBに対して送信する警告メールの例である。図6A図6Bを比較すると、警告URLに含まれる識別子の部分が各ユーザ向けの内容に変更されている。
【0037】
なお、上述の説明では警告テキスト送信部421は、警告URLへのリンクを含む警告メールを各ユーザに送信するものとして説明したが必ずしもこれに限られない。例えば警告テキスト送信部421は、SMS(ショートメッセージサービス)や他のテキスト送信の仕組みを用いて撮像装置1の警告URLの通知を行えばよい。
【0038】
再び図3を参照する。アクセス制御部430は、各ユーザからの警告URLを用いたアクセスを制御する処理部である。以下、詳細に説明する。アクセス制御部430は、警告URLを用いたリクエストを検出する。ここでアクセス制御部430は、警告URLを用いて撮像データにアクセスしたユーザについて、ユーザテーブル211内のアクセス状態の欄を"アクセス中"に変更する。なお、アクセスが終了した場合には"アクセス中"から"アクセス終了"に更新される。
【0039】
アクセス制御部430は、警告URLを用いたリクエストを受信した場合、ユーザテーブル211を参照し、既に撮像データにアクセスが行われているか否か、すなわち警告URLを用いた1人目のユーザであるか否かを判定する。1人目のユーザである場合、アクセス制御部430は、リクエストに用いられた警告URLからユーザの識別子(図6における(C))を抽出する。アクセス制御部430は、抽出したユーザの識別子に応じてユーザテーブル211のアクセス状態を更新するとともに、当該ユーザの識別子をテキスト送信制御部420に通知する。
【0040】
テキスト送信制御部420内の警告解除テキスト送信部422は、ユーザテーブル211から通知されたユーザ以外のユーザのメールアドレスを取得する。そして、警告解除テキスト送信部422は、取得したメールアドレスに対して(すなわちアクセスを行ったユーザ以外のユーザ)に対して警告状態が解除されたことを通知するメール(警告解除メール)を送信する。
【0041】
なお上述の説明では、アクセス制御部430は、既に警告URLを用いたアクセスが行われていたか否か、すなわち1人目のアクセスであるか否かに応じて警告メールの送信を行っていたが必ずしもこれに限られない。例えば累積のアクセス数をも考慮して判定を行っても良い。すなわちアクセス制御部430は、異常通知を行う警告メールを送信した後に、所定のアクセス完了状態になったか否かに応じて警告メールを送信する構成であればよい。
【0042】
図7は、警告解除メールの一例を示す図である。このように、撮像データにアクセスを行っていない各ユーザに対して、アクセスしたユーザの情報を含むメールが送信される。これによりユーザは、警告URLを含む警告メールを受け取り、撮像装置1の同時接続数制限の影響により撮像データにアクセスできない場合であっても問題が無いことを認識できる。これにより、各ユーザは安心感を抱くことができる。なお、警告解除テキスト送信部422は、警告解除メールに代わりSMS等の他のテキストサービスにより警告状態が解除されたことを通知しても良い。
【0043】
再び図3を参照し、アクセス制御部430について説明する。アクセス制御部430は、警告URLを用いたリクエストを受信した場合、ユーザテーブル211を参照し、現在、警告URLを用いたアクセスにより同時接続数に達している否かを判定する。ここで同時アクセス数に既に達している場合、すなわち、アクセス制御部430は、既存のエラーページを返送する。エラーページとは、既にアクセスが行われたことを示す静的なウェブページであり、同時アクセス数が増えたとしても返送可能なデータである。詳細には、エラーページには通常アクセス時(警告URLを用いないアクセス時)の同時アクセス数の制限によるエラーを示す通常エラーに関するエラーページと、警告URLを用いたアクセス時に同時アクセス数の制限によるエラーを通知するエラーページがある。警告URLを用いたアクセス時の同時アクセス数以上の場合には後者のエラーページが送信される。エラーページは、たとえばメインメモリ205内に格納されている。
【0044】
また、上述の説明では同時アクセス数を超えるアクセスがあった場合にエラーページを送信していたが必ずしもこれに限られず、メールやSMSを用いて通知することも可能である。
【0045】
続いて図8を参照して警告メールの送信に関する処理の流れを説明する。撮像部100は、適宜撮像データを取得する。異常検出部410は、撮像データが所定の異常状態になっているか否かを判定する(S11)。異常状態になっていない場合、異常検出部410はそのまま異常検出処理を続行する(S11:No)。異常状態が検出された場合(S11:Yes)、異常検出部410は、テキスト送信制御部420に異常状態を通知する。テキスト送信制御部420は、ユーザテーブル211から各ユーザのメールアドレスを取得して警告URLを生成し、警告メールを各ユーザに送信する(S12)。
【0046】
次に図9を参照して警告URLを用いたアクセス時の各処理部の動作について説明する。アクセス制御部430は、警告URLを用いたリクエストを検出する(S21)。アクセス制御部430は、現在の撮像装置1へのアクセス数が同時アクセス制限数を超えているか否かを判定する(S22)。同時アクセス数を超えている場合(S22:Yes)、アクセス制御部430はエラーページを返信して処理を終了する(S23)。
【0047】
同時アクセス数を超えていない場合(S22:No)、アクセス制御部430は、所定のアクセス完了状態(例えば1人目のアクセスが終了している状態)になっているか否かを判定する(S24)。所定のアクセス完了状態になっていない場合(S24:No)、アクセス制御部430は、警告URLから当該リクエストを送信してきたユーザの識別子を抽出する。そしてアクセス制御部430は、抽出したユーザの識別子を参照してユーザテーブル211のアクセス状態を更新するとともに、当該ユーザの識別子をテキスト送信制御部420に通知する。テキスト送信制御部420は、通知されたユーザの識別子を基に、警告URLを用いたアクセスを行っていないユーザに対して警告解除メールを送信する(S25)。
【0048】
S24またはS25の処理の後に、アクセス制御部430は警告URLに含まれるロケーション情報にかかる撮像データを返信する(S26)。なお撮像データの送信処理(S26)と警告解除メールの送信処理(S25)は、逆の順序で行っても良い。
【0049】
なお、警告解除メールの送信後にアクセステーブルのリセット等を行うことにより、常時の監視処理を実現することができる。
【0050】
続いて本実施の形態にかかる撮像装置1の効果について説明する。上述のように撮像装置1は、異常検出時に警告URLを含む警告メールを複数のユーザに送信するとともに、警告URLを用いたアクセスが所定のアクセス完了状態(例えば1人目のアクセスが生じた状態)になった後に、まだアクセスをしていないユーザに対して警告解除メールを送信している。これにより、まだアクセスをしていないユーザに対して警告状態が回避されたことを通知することができる。これにより、各ユーザは他のユーザがアクセスしたこと(すなわち異常状態を確認したこと)を知ることができ、安心感を抱くことができる。
【0051】
また撮像装置1は、同時アクセス数を超えた状態において、警告URLを用いたリクエストを受信した場合、エラーページを返送している。このエラーページは、他のユーザが異常状態を確認中であることを示すページである。そのため、これによっても各ユーザは、異常状態の確認が完了していることを知ることができ、安心感を抱くことができる。
【0052】
なお、上述の説明では警告解除メールは、撮像データにアクセスを行っていないユーザに対してのみ送信されるものとして説明したが、必ずしもこれに限られず、撮像データにアクセスしたユーザを含む全ユーザに対して送信しても良い。この場合であっても、各ユーザは異常状態の確認が終了したことを認識でき、安心感を抱くことができる。
【0053】
<実施の形態2>
本実施の形態2にかかる撮像装置1は、警告メールを送信するタイミングを各ユーザに応じて変化させることを特徴とする。以下、実施の形態2にかかる撮像装置1について実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
【0054】
本実施の形態にかかる撮像装置1の構成は、図2及び図3に示す構成と同様である。処理の違いを図10図13を参照して説明する。
【0055】
本実施の形態にかかるユーザテーブル211は、図4に示す構成に加えてユーザの状態を示す情報を保持している。テキスト送信制御部420は、このユーザ状態を示す情報を基に警告メールを送信する順序を決定する。本実施の形態にかかるユーザテーブル211の構成例を図10図12に示す。
【0056】
図10は、各ユーザの撮像データのアクセス総数をユーザ状態として管理している例である。アクセス総数は、警告URLを用いた撮像データへのアクセス毎にアクセス制御部430がインクリメントする。アクセス総数が多いユーザほど、異常確認の頻度が高いユーザとなる。
【0057】
テキスト送信制御部420は、アクセス総数が高い人ほど警告メールの送信を優先的に行うようにする。図10の例では、テキスト送信制御部420は、警告メールの送信順序をユーザC、ユーザB、ユーザD、ユーザAの順番に決定する。テキスト送信部420は、所定の間隔(たとえば10分間隔)でユーザC、ユーザB、ユーザD、ユーザAの順に警告メールを送信する。
【0058】
図11は、各ユーザの現在位置の情報をユーザ状態として管理している例である。各ユーザの端末装置は、GPS(Global Positioning System)等を用いて定期的に撮像装置1に対して現在位置を送信しているものとする。テキスト送信制御部420は、撮像装置1から近い位置にいるユーザほど早く警告メールを送信するように送信順序を決定する。
【0059】
図12は、各ユーザの勤務パターン(勤務休みの日程)を示す情報をユーザの状態として管理している。本例では、各ユーザは警備会社等の社員であることを想定している。テキスト送信制御部420は、現在勤務中のユーザにまず警告メールを送信するように送信順序を決定する。
【0060】
またテキスト送信制御部420は、所定のアクセス状態となり警告解除メールを送信するとともに、以降の警告メールの送信を中止する。例えば決定した送信順序がユーザC、ユーザB、ユーザD、ユーザAであり、ユーザBまで警告メールを送信した後に所定のアクセス状態となった場合、テキスト送信制御部420はユーザD及びユーザAへの警告メールの送信を中止する。
【0061】
その他の処理については、実施の形態1と略同様であればよい。
【0062】
図13は、本実施の形態にかかる警告メールの送信に関する処理の流れを示すフローチャートである。実施の形態1と同様に撮像部100は、適宜撮像データを取得する。異常検出部410は、撮像データが所定の異常状態になっているか否かを判定する(S31)。異常状態になっていない場合、異常検出部410はそのまま異常検出処理を続行する(S31:No)。異常状態が検出された場合(S31:Yes)、異常検出部410は、テキスト送信制御部420に異常状態を通知する。
【0063】
テキスト送信制御部420は、ユーザテーブル211から各ユーザのメールアドレスを読み出すとともに、各ユーザの状態を示す情報を読み出す。テキスト送信制御部420は、ユーザ状態から警告メールの送信順序を決定する(S32)。テキスト送信制御部420は、決定した送信順序に応じて警告メールを送信する(S33)。ここでテキスト送信制御部420は、所定のアクセス状態となった場合(例えばあるユーザが撮像データにアクセスした場合)に警告解除メールを送信するとともに、以降の警告メールの送信を中止する(S33)。
【0064】
続いて本実施の形態にかかる撮像装置1の効果について説明する。本実施の形態にかかる撮像装置1は、ユーザ状態に応じて警告メールを送信する送信順序を定めるとともに、所定のアクセス状態になった後には警告メールの送信を中止する。これにより、警告メールを受信するユーザの数が減り、不安感を抱くユーザを減らすことができる。また、異常状態を確認するユーザがいない場合には順次警告メールが送信されていくため、異常状態を無視してしまう可能性を減らすことができる。
【0065】
図10に示すようにユーザ状態として撮像データへのアクセス総数を用いる場合、撮像装置1は、異常状態を頻繁に確認しているユーザから順に警告メールを送信する。これにより、異常状態の確認に関連が薄いと思われるユーザに対する警告メールの送信を大幅に減らすことができる。
【0066】
図11に示すようにユーザ状態として各ユーザの現在位置を用いる場合、撮像装置1は、撮像装置1に近い位置にいるユーザから順に警告メールを送信する。これにより、撮像装置1のある場所に速やかに到着できるユーザに警告メールを確実に送信できるとともに、撮像装置1のある位置に行くことが困難なユーザに対して警告メールを送信することを回避することができる。
【0067】
図12に示すようにユーザ状態として各ユーザの勤務状態を用いる場合、撮像装置1は、勤務中のユーザから警告メールを送信する。これにより、勤務中のユーザが速やかに異常状態を確認できるとともに、勤務外のユーザに対して余計な心配をかけることを防止することができる。
【0068】
なお上述の説明では、テキスト送信制御部420は、1種類のユーザ状態に関する情報を用いて送信順序を決定したが必ずしもこれに限られない。例えばユーザテーブル211は、各ユーザの現在位置及び勤務パターンの双方を管理する。この場合テキスト送信制御部420は、現在勤務中であり撮像装置1と近い位置にいるユーザから順に警告メールを送信するように制御すればよい。このように複数種類のユーザ状態を管理し、これらの情報から総合的に送信順序を決定しても良い。
【0069】
また上述の説明では、警告メールの送信間隔については一定であるものとして説明したが必ずしもこれに限られない。たとえば最初の送信間隔を10分とし、次の送信間隔を5分にする等にしても良い。
【0070】
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
【0071】
なお上述の撮像装置1は、サーバ装置と共に用いられるシステム構成であっても良い。例えば、サーバ装置は複数台の撮像装置と接続する。そしてサーバ装置は、複数の撮像装置から撮像データを受信するとともに、上述の異常検出部410、テキスト送信制御部420、及びアクセス制御部430相当の処理部を有する。すなわち、撮像処理を行う装置と上述のアクセス制御やテキスト送信処理を行う装置が別装置であっても良い。この場合であっても上述の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0072】
1 撮像装置
100 撮像部
101 ズームレンズ
102 フォーカスレンズ
103 絞り
104 撮像素子
105 アナログ画像信号処理部
106 画像A/D変換部
107 画像入力コントローラ
108 デジタル信号処理部
109 マイク
110 アナログ音声信号処理部
111 音声A/D変換部
112 音声入力コントローラ
113 多重化部
201 圧縮・伸張処理部
202 音声・画像処理部
203 ROM
204 フラッシュROM
205 メインメモリ
206 メディア制御部
207 ジャイロセンサ
210 画像保持部
211 ユーザテーブル
301 カードI/F
302 カード型記録媒体
303 入出力I/F
304 液晶モニタ
305 スピーカ
306 操作部
307 入出力端子
308 無線I/F
309 無線モジュール
400 中央制御部
410 異常検出部
420 テキスト送信制御部
421 警告テキスト送信部
422 警告解除テキスト送信部
430 アクセス制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13