(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態を説明する。
図1に示すように、システムは、制御装置10と、制御装置10によってアクセスされるメモリ装置20とを有している。制御装置10は、例えば1つのチップ(半導体集積回路装置、例えばSOC:System on Chip)である。メモリ装置20は、同期式の半導体記憶装置、例えばDDR−SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)である。
【0010】
制御装置10は、コア回路11,メモリコントローラ12,インタフェース回路13を有している。
コア回路11は、実行する処理に応じて、メモリ装置20のデータを読み込むためのリード要求と、そのデータが格納されたアドレスとをメモリコントローラ12に出力する。また、コア回路11は、メモリ装置20にデータを書き込むためのライト要求と、そのデータを格納するアドレスとをメモリコントローラ12に出力する。なお、コア回路11は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。
【0011】
メモリコントローラ12は、当該メモリコントローラ12の内部クロック信号CLKを、インタフェース回路13を介して相補のクロック信号CK,XCKとしてメモリ装置20に供給する。
【0012】
また、メモリコントローラ12は、コア回路11からの要求に応じて、インタフェース回路13を介してメモリ装置20にアクセスする。例えばコア回路11からの要求がリード要求の場合には、メモリコントローラ12は、インタフェース回路13を介してコマンドCMD(ここでは、リードコマンド)及びアドレスをメモリ装置20に供給する。メモリ装置20は、リードコマンドに応答し、該当アドレスから読み出したデータ列DQと、そのデータ列DQの電位の遷移タイミングに同期したデータストローブ信号(ストローブ信号)DQSとを、インタフェース回路13を介してメモリコントローラ12に出力する。メモリ装置20は、相補のクロック信号CK,XCKの電位の遷移タイミングに同期してデータ列DQをバースト出力する、すなわちメモリコントローラ12の内部クロック信号(図示略)と同じ周波数でデータ列DQをバースト出力する。ここで、バースト出力とは、与えられた先頭のアドレスから、連続したアドレスに格納されたデータを順次出力することを指す。一方、コア回路11からの要求がライト要求の場合には、メモリコントローラ12は、インタフェース回路13を介してライトコマンド、データ列DQ、ストローブ信号DQS、及びデータ列DQを書き込むアドレスをメモリ装置20に供給する。すると、メモリ装置20は、該当するアドレスにデータ列DQを記憶する。
【0013】
インタフェース回路13は、ストローブ信号DQSに応じてメモリ装置20との間でデータ列DQの授受を行う。すなわち、インタフェース回路13は、リード動作時に、メモリ装置20から供給されるストローブ信号DQSに応じてタイミング調整された内部ストローブ信号を生成し、その内部ストローブ信号に同期してデータ列DQを取り込み、その取り込んだデータ列DQをメモリコントローラ12に出力する。また、インタフェース回路13は、ライト動作時に、メモリコントローラ12から受け取ったデータ列DQ及びストローブ信号DQSをメモリ装置20に出力する。
【0014】
次に、インタフェース回路13の構成例を説明する。
図2に示すように、インタフェース回路13は、出力バッファ31、入力バッファ32、カウンタ33、制御回路34、アンド回路35を有している。
【0015】
出力バッファ31は、バッファ回路36、信号生成回路37、終端回路38を有している。
バッファ回路36には、メモリコントローラ12からメモリ装置20に対して送信するための送信信号TX1が供給される。バッファ回路36は、差動出力バッファであり、非反転出力端子が第1の伝送路L1に接続され、反転出力端子が第2の伝送路L2に接続されている。バッファ回路36は、送信信号TX1のレベルと等しいストローブ信号DQSを出力するとともに、送信信号TX1のレベルを論理反転したレベルの反転ストローブ信号xDQSを出力する。また、バッファ回路36は、スリーステートバッファであり、メモリコントローラ12から供給されるLレベルの制御信号TXCに応答してストローブ信号DQS,xDQSを出力し、Hレベル(高電位電源電圧)の制御信号TXCに応答して出力端子をハイインピーダンス(Hi−Z)状態とする。
【0016】
信号生成回路37には、終端制御信号SODTが供給される。また、信号生成回路37には、後述する制御回路にて生成されたオフセットイネーブル信号OFENと標準終端信号NRTが供給される。信号生成回路37は、終端制御信号SODT、オフセットイネーブル信号OFEN、標準終端信号NRTに基づいて、終端回路38に対する制御信号を生成する。信号生成回路37は、調整部の一例である。
【0017】
終端回路38は、伝送路L1と高電位電源電圧VDEを供給する配線(以下、電源配線VDE)との間に接続される終端抵抗RT1aと、伝送路L1と低電位電源電圧VSSを供給する配線(以下、電源配線VSS)との間に接続される終端抵抗RT1bを含む。また、終端回路38は、伝送路L2と高電位側の電源配線VDEとの間に接続される終端抵抗RT2aと、伝送路L2と低電位側の電源配線VSSとの間に接続される終端抵抗RT2bを含む。終端抵抗RT1a,RT1bは、それぞれの抵抗値が変更可能である。同様に、終端抵抗RT1a,RT2bは、それぞれの抵抗値が変更可能である。終端回路38は、終端制御信号SODTと信号生成回路37から出力される制御信号に基づいて活性化又は非活性化する。活性化した終端回路38は、信号生成回路37から出力される制御信号に応じた抵抗値にて伝送路L1,L2を終端する。そして、非活性化した終端回路38は、伝送路L1,L2を終端しない。
【0018】
入力バッファ32は、伝送路L1,L2におけるストローブ信号DQS,xDQSのレベルに応じたレベルの内部ストローブ信号DQSiを出力する。入力バッファ32は検出部の一例である。ストローブ信号DQS,xDQSは受信信号の一例である。入力バッファ32の非反転入力端子は伝送路L1に接続され、反転入力端子は伝送路L2に接続されている。入力バッファ32は、伝送路L1,L2を介してメモリ装置20から供給されるストローブ信号DQS,xDQSの電圧差に基づいて、内部ストローブ信号DQSiを出力する。例えば、入力バッファ32は、ストローブ信号DQS,xDQSの差電圧ΔV(=ストローブ信号DQSの電圧値VDQS−ストローブ信号xDQSの電圧値VxDQS)がしきい値Vth以上のときに第1の電位の内部ストローブ信号DQSiを出力し、差電圧ΔVがしきい値Vthより小さいときに第2の電位の内部ストローブ信号DQSiを出力する。第
1の電位は、ストローブ信号DQSにおいて、プリアンブルとポストアンブルを示す電位と等しく、例えば低電位電源電圧(Lレベル)である。第
2の電位は第
1の電位と異なる電位であり、例えば高電位電
源電圧(Hレ
ベル)である。
【0019】
カウンタ33は、入力バッファ32から出力される内部ストローブ信号DQSiのレベル変化に応じてカウント値をカウントアップ(例えば、[+1])する。カウンタ33には、メモリ装置20が連続的に出力するデータの数に応じたカウント終値が設定されている。このカウント終値は、例えば、メモリコントローラ12を介してコア回路11により供給され、レジスタに記憶される。カウンタ33は、内部ストローブ信号DQSiのレベル変化をカウントしたカウント値とカウント終値とを比較し、比較結果に応じて所定レベル(例えば、Hレベル)の終了信号BSTPを出力する。このHレベルの終了信号BSTPが出力されるタイミングは、メモリ装置20から制御装置10に対してバースト転送されるデータが終了するタイミングに対応する。つまり、カウンタ33は、メモリ装置20から制御装置10に対して連続的に転送される複数データのうち、最後のデータに対応するストローブ信号DQSに応じてHレベルの終了信号BSTPを出力する。なお、カウンタ33は、所定のタイミング(例えば、内部ストローブ信号DQSiの次の立ち上がりタイミング)で終了信号BSTPをリセットする。
【0020】
制御回路34は、終端制御信号SODTと内部ストローブ信号DQSiと終了信号BSTPに基づいて、オフセットイネーブル信号OFEN、標準終端信号NRT、ストローブイネーブル信号DQSENを生成する。制御回路34は、調整部の一例である。
【0021】
オフセットイネーブル信号OFENは、出力バッファ31の終端回路38による伝送路L1,L2における終端レベル(終端電位)のオフセットを有効又は無効にするための信号である。
【0022】
ストローブ信号DQSを伝達する伝送路L1の終端電位は、出力バッファ31の電源電圧範囲の中間電圧Vmと、中間電圧Vmより高電位側のオフセット電圧VOF1に設定されている。反転ストローブ信号xDQSを伝達する伝送路L2の終端電位は、中間電圧Vmと、中間電圧Vmより低電位側のオフセット電圧VOF2に設定されている。
【0023】
標準終端信号NRTは、出力バッファ31の終端回路38において、各伝送路L1,L2に対する終端抵抗の抵抗値(終端抵抗値RTV)を、伝送路L1,L2の特性インピーダンスに応じた値、又はその特性インピーダンスの値と異なる値に切り替えるために生成される。
【0024】
ストローブイネーブル信号DQSENは、入力バッファ32から出力される内部ストローブ信号DQSiを、メモリコントローラ12に対して出力する期間を示すために生成される。内部ストローブ信号DQSi、つまりストローブ信号DQS,xDQSは、メモリ装置20から制御装置10に対して出力されるデータを、制御装置10が取り込むタイミングを示す。従って、ストローブイネーブル信号DQSENは、入力バッファ32から出力される内部ストローブ信号DQSiのうち、データの読み取りに必要な期間を示す。この期間は、ストローブ信号DQS,xDQSにおいて、プリアンブルからポストアンブルまでの期間に対応する。
【0025】
例えば、制御回路34は、終端制御信号SODTと内部ストローブ信号DQSiと終了信号BSTPに応じて、動作状態(ステート)を変更し、動作状態(ステート)に応じて対応するレベルのオフセットイネーブル信号OFENと標準終端信号NRTを生成する。
【0026】
制御回路34は、Lレベルの終端制御信号SODTに応答して第1の動作状態(ステート[STA])となる。この動作状態(ステート[STA])において、制御回路34は、終端回路38にて伝送路L1,L2を終端しない、つまり伝送路L1,L2をハイインピーダンスとするようにオフセットイネーブル信号OFENと標準終端信号NRTを生成する。
【0027】
制御回路34は、終端制御信号SODTがHレベルのとき、オフセットイネーブル信号OFENと標準終端信号NRTのレベルに応じて、第2〜第4の動作状態(ステート[STB]〜[STD])の何れかになる。例えば、Hレベルのオフセットイネーブル信号OFENとLレベルの標準終端信号NRTに応答して第2の動作状態(ステート[STB])となる。この動作状態(ステート[STB])において、信号生成回路37は、各伝送路L1,L2を、伝送路L1,L2の特性インピーダンスよりも高い終端抵抗値(第1の抵抗値)にて終端するとともに、各伝送路L1,L2の終端電位をオフセットするように、制御信号を生成する。
【0028】
また、Hレベルのオフセットイネーブル信号OFEN及び標準終端信号NRTに応答して第3の動作状態(ステート[STC])となる。この動作状態(ステート[STC])において、信号生成回路37は、各伝送路L1,L2を、伝送路L1,L2の特性インピーダンスに対応する終端抵抗値(第2の抵抗値)にて終端するとともに、各伝送路L1,L2の終端電位をオフセットするように、制御信号を生成する。
【0029】
そして、Lレベルのオフセットイネーブル信号OFENとHレベルの標準終端信号NRTに応答して第4の動作状態(ステート[STD])となる。この動作状態(ステート[STD])において、信号生成回路37は、各伝送路L1,L2を、伝送路L1,L2の特性インピーダンスに応じた終端抵抗値(第3の抵抗値)にて終端するとともに、各伝送路L1,L2の終端電位を電源電圧範囲の中央値とするように、制御信号を生成する。
【0030】
アンド回路35は、ストローブイネーブル信号DQSENと内部ストローブ信号DQSiに基づいて、両信号を論理積演算した結果に応じたストローブ信号IDQSを出力する。例えば、アンド回路35は、Lレベルのストローブイネーブル信号DQSENに基づいて、Lレベルのストローブ信号IDQSを出力する。そして、アンド回路35は、Hレベルのストローブイネーブル信号DQSENに基づいて、内部ストローブ信号DQSiのレベルと等しいレベルのストローブ信号IDQSを出力する。
【0031】
メモリ装置20のインタフェース回路21は、出力バッファ22と入力バッファ23を有している。出力バッファ22の非反転出力端子は伝送路L1に接続され、反転出力端子は伝送路L2に接続されている。出力バッファ22は、図示しない内部回路(メモリ部)からの信号に応じて相補なストローブ信号DQS,xDQSを出力する。このストローブ信号DQS、xDQSは、伝送路L1,L2を介して制御装置10に供給される。
【0032】
入力バッファ23の非反転入力端子は伝送路L1に接続され、反転入力端子は伝送路L2に接続されている。入力バッファ23は、伝送路L1,L2を介して制御装置10から供給されるストローブ信号DQS,xDQSの電圧差に基づいて、データストローブ信号を出力する。
【0033】
図3に示すように、バッファ回路36は、ノア回路41,42、ナンド回路43,44、インバータ回路45〜50、出力部51,52を含む。
インバータ回路45は、送信信号TX1を反転したレベルの信号S1を出力する。インバータ回路46は、制御信号TXCを反転したレベルの信号S2を出力する。ノア回路41は、信号S1と制御信号TXCを否定論理和演算した結果に応じたレベルの信号を出力する。インバータ回路47は、ノア回路41の出力信号を論理反転したレベルの駆動信号Sd1を出力する。ナンド回路43は、信号S1と信号S2を否定論理積演算した結果に応じたレベルの信号を出力する。インバータ回路48は、ナンド回路43の出力信号を論理反転したレベルの駆動信号Sd2を出力する。ノア回路42は、送信信号TX1と制御信号TXCを否定論理和演算した結果に応じたレベルの信号を出力する。インバータ回路49は、ノア回路42の出力信号を論理反転したレベルの駆動信号Sd3を出力する。ナンド回路44は、送信信号TX1と信号S2を否定論理積演算した結果に応じたレベルの信号を出力する。インバータ回路50は、ナンド回路44の出力信号を論理反転したレベルの駆動信号Sd4を出力する。
【0034】
出力部51は、PチャネルMOSトランジスタT11とNチャネルMOSトランジスタT12を含む。トランジスタT11のソースは電源配線VDEに接続され、トランジスタT11のドレインは伝送路L1に接続されている。そして、トランジスタT11のゲートには駆動信号Sd1が供給される。トランジスタT12のソースは電源配線VSSに接続され、トランジスタT12のドレインは伝送路L1に接続されている。そして、トランジスタT12のゲートには駆動信号Sd2が供給される。出力部51は、Hレベルの駆動信号Sd1,Sd2に基づいて、Lレベルのデータストローブ信号DQSを伝送路L1に出力する。また、出力部51は、Lレベルの駆動信号Sd1,Sd2に基づいて、Hレベルのデータストローブ信号DQSを伝送路L1に出力する。さらに、出力部51は、Hレベルの駆動信号Sd1とLレベルの駆動信号Sd2に基づいて、伝送路L1をハイインピーダンス状態にする。
【0035】
出力部52は、PチャネルMOSトランジスタT13とNチャネルMOSトランジスタT14を含む。トランジスタT13のソースは電源配線VDEに接続され、トランジスタT13のドレインは伝送路L2に接続されている。そして、トランジスタT13のゲートには駆動信号Sd3が供給される。トランジスタT14のソースは電源配線VSSに接続され、トランジスタT14のドレインは伝送路L2に接続されている。そして、トランジスタT14のゲートには駆動信号Sd4が供給される。出力部52は、Hレベルの駆動信号Sd3,Sd4に基づいて、Lレベルの反転データストローブ信号xDQSを伝送路L2に出力する。また、出力部52は、Lレベルの駆動信号Sd3,Sd4に基づいて、Hレベルの反転データストローブ信号xDQSを伝送路L2に出力する。さらに、出力部52は、Hレベルの駆動信号Sd3とLレベルの駆動信号Sd4に基づいて、伝送路L2をハイインピーダンス状態にする。
【0036】
図4に示すように、信号生成回路37は、オア回路61、ナンド回路62〜66、インバータ回路71〜77を有している。
オア回路61は、オフセットイネーブル信号OFENと標準終端信号NRTを論理和演算した結果に応じたレベルの信号を出力する。ナンド回路62は、終端制御信号SODTとオア回路61の出力信号を否定論理積演算した結果に応じた制御信号PU4を出力する。インバータ回路71は、ナンド回路62から出力される制御信号PU4を論理反転したレベルの制御信号xPD4を出力する。ナンド回路63は、終端制御信号SODTと標準終端信号NRTを否定論理積演算した結果に応じた制御信号xPU4を出力する。インバータ回路72は、ナンド回路63から出力される制御信号xPU4を論理反転したレベルの制御信号PD4を出力する。
【0037】
ナンド回路64は、終端制御信号SODTと標準終端信号NRTを否定論理積演算した結果に応じた制御信号PU5を出力する。インバータ回路73は、ナンド回路64から出力される制御信号PU5を論理反転したレベルの制御信号xPD5を出力する。ナンド回路65は、終端制御信号SODTとオフセットイネーブル信号OFENの反転レベルと標準終端信号NRTを否定論理積演算した結果に応じた制御信号xPU5を出力する。インバータ回路74は、ナンド回路65から出力される制御信号xPU5を論理反転したレベルの制御信号PD5を出力する。
【0038】
ナンド回路66は、終端制御信号SODTとオフセットイネーブル信号OFENと標準終端信号NRTを否定論理積演算した結果に応じた制御信号PU6を出力する。インバータ回路75は、ナンド回路66から出力される制御信号PU6を論理反転したレベルの制御信号xPD6を出力する。インバータ回路76の入力端子は電源配線VSSに接続され、Hレベルの制御信号xPU6を出力する。インバータ回路77は、インバータ回路76から出力される制御信号xPU6を論理反転したレベル、つまりLレベルの制御信号PD6を出力する。
【0039】
図5に示すように、終端回路38は、複数(
図5において6つ)の終端部81〜86とインバータ回路78とを有している。
インバータ回路78は、終端制御信号SODTを論理反転したレベルの終端制御信号xSODTを出力する。終端制御信号SODT,xSODTは、終端部81〜83に供給される。
【0040】
第1の終端部81は、トランジスタT1a〜T1d、抵抗R1a〜R1dを含む。トランジスタT1a,T1cは例えばPチャネルMOSトランジスタであり、トランジスタT1b,T1dは例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタT1aのソース端子は高電位側の電源配線VDEに接続され、トランジスタT1aのドレイン端子は抵抗R1aの第1端子に接続され、抵抗R1bの第2端子は伝送路L1に接続されている。抵抗R1bの第1端子は伝送路L1に接続され、抵抗R1bの第2端子はトランジスタT1bのドレイン端子に接続され、トランジスタT1bのソース端子は低電位側の電源配線VSSに接続されている。
【0041】
トランジスタT1aのゲート端子に終端制御信号xSODTが供給され、トランジスタT1bのゲート端子に終端制御信号SODTが供給される。従って、トランジスタT1a,T1bは、両信号SODT,xSODTに応答して同時にオン・オフする。
【0042】
両トランジスタT1a,T1bがオフしたとき、第1の終端部81は伝送路L1を終端しない。つまり、第1の終端部81は、Lレベルの終端制御信号SODT(Hレベルの反転終端制御信号xSODT)に応答して非活性化する。
【0043】
トランジスタT1aがオンしたとき、オンしたトランジスタT1aと抵抗R1aにより伝送路L1が高電位電源電圧VDEにプルアップされる。従って、トランジスタT1aと抵抗R1aは伝送路L1をプルアップする第1の終端抵抗であり、第1の終端抵抗の抵抗値は、互いに直列接続されたトランジスタT1aのオン抵抗値と抵抗R1aの抵抗値を合成した値である。同様に、トランジスタT1bがオンしたとき、オンしたトランジスタT1bと抵抗R1bにより伝送路L1が低電位電源電圧VSSにプルダウンされる。従って、トランジスタT1bと抵抗R1bは伝送路L1をプルダウンする第2の終端抵抗であり、第2の終端抵抗の抵抗値は、互いに直列接続されたトランジスタT1bのオン抵抗値と抵抗R1bの抵抗値を合成した値である。このように、伝送路L1は、第1の終端抵抗により高電位電源電圧VDEにプルアップされ、第2の終端抵抗により低電位電源電圧VSSにプルダウンされる。つまり、第1の終端抵抗と第2の終端抵抗は、伝送路L1に対するテブナン終端であり、終端抵抗値は第1の終端抵抗と第2の終端抵抗の並列抵抗値となる。
【0044】
トランジスタT1cのソース端子は高電位側の電源配線VDEに接続され、トランジスタT1cのドレイン端子は抵抗R1cの第1端子に接続され、抵抗R1cの第2端子は伝送路L2に接続されている。抵抗R1dの第1端子は伝送路L2に接続され、抵抗R1dの第2端子はトランジスタT1dのドレイン端子に接続され、トランジスタT1dのソース端子は低電位側の電源配線VSSに接続されている。トランジスタT1cのゲート端子に終端制御信号xSODTが供給され、トランジスタT1dのゲート端子に終端制御信号SODTが供給される。従って、オンしたトランジスタT1cと抵抗R1c(第3の終端抵抗)は、伝送路L2をプルアップする。また、オンしたトランジスタT1dとR1d(第4の終端抵抗)は、伝送路L2をプルダウンする。
【0045】
つまり、第1の終端部81は、Hレベルの終端制御信号SODT(Lレベルの反転終端制御信号xSODT)に応答して活性化し、伝送路L1,L2を終端する。活性化した第1の終端部81における終端抵抗値は、各トランジスタT1a〜T1dのオン抵抗値と、各抵抗R1a〜R1dの抵抗値を合成した値となる。
【0046】
第2の終端部82はと第3の終端部83は、第1の終端部81と同様である。
即ち、第2の終端部82は、トランジスタT2a〜T2d、抵抗R2a〜R2dを含む。互いに直列接続されたトランジスタT2a及び抵抗R2aは伝送路L1と電源配線VDEの間に接続され、互いに直列接続されたトランジスタT2b及び抵抗R2bは伝送路L1と電源配線VSSの間に接続されている。互いに直列接続されたトランジスタT2c及び抵抗R2cは伝送路L2と電源配線VDEの間に接続され、互いに直列接続されたトランジスタT2d及び抵抗R2dは伝送路L2と電源配線VSSの間に接続されている。トランジスタT2a,T2cのゲート端子に終端制御信号xSODTが供給され、トランジスタT2b,T2dのゲート端子に終端制御信号SODTが供給される。
【0047】
従って、オンしたトランジスタT2aと抵抗R2a(第1の終端抵抗)は伝送路L1をプルアップし、オンしたトランジスタT2bと抵抗R2b(第2の終端抵抗)は伝送路L1をプルダウンする。同様に、オンしたトランジスタT2cと抵抗R2c(第3の終端抵抗)は伝送路L2をプルアップし、オンしたトランジスタT2dと抵抗R2d(第4の終端抵抗)は伝送路L2をプルダウンする。つまり、第2の終端部82は、第1の終端部81と同様に、Hレベルの終端制御信号SODT(Lレベルの反転終端制御信号xSODT)に応答して活性化し、Lレベルの終端制御信号SODT(Hレベルの反転終端制御信号xSODT)に応答して非活性化する。活性化した第2の終端部82は伝送路L1,L2を終端する。活性化した第2の終端部82における終端抵抗値は、各トランジスタT2a〜T2dのオン抵抗値と、各抵抗R2a〜R2dの抵抗値を合成した値となる。
【0048】
また、第3の終端部83は、トランジスタT3a〜T3d、抵抗R3a〜R3dを含む。互いに直列接続されたトランジスタT3a及び抵抗R3aは伝送路L1と電源配線VDEの間に接続され、互いに直列接続されたトランジスタT3b及び抵抗R3bは伝送路L1と電源配線VSSの間に接続されている。互いに直列接続されたトランジスタT3c及び抵抗R3cは伝送路L2と電源配線VDEの間に接続され、互いに直列接続されたトランジスタT3d及び抵抗R3dは伝送路L2と電源配線VSSの間に接続されている。トランジスタT3a,T3cのゲート端子に終端制御信号xSODTが供給され、トランジスタT3b,T3dのゲート端子に終端制御信号SODTが供給される。
【0049】
従って、オンしたトランジスタT3aと抵抗R3a(第1の終端抵抗)は伝送路L1をプルアップし、オンしたトランジスタT3bと抵抗R3b(第2の終端抵抗)は伝送路L1をプルダウンする。同様に、オンしたトランジスタT3cと抵抗R3c(第3の終端抵抗)は伝送路L2をプルアップし、オンしたトランジスタT3dと抵抗R3d(第4の終端抵抗)は伝送路L2をプルダウンする。つまり、第3の終端部83は、第1の終端部81,第2の終端部82と同様に、Hレベルの終端制御信号SODT(Lレベルの反転終端制御信号xSODT)に応答して活性化し、Lレベルの終端制御信号SODT(Hレベルの反転終端制御信号xSODT)に応答して非活性化する。活性化した第3の終端部83は伝送路L1,L2を終端する。活性化した第3の終端部83における終端抵抗値は、各トランジスタT3a〜T3dのオン抵抗値と、各抵抗R3a〜R3dの抵抗値を合成した値となる。
【0050】
第4の終端部84は、第1の終端部81と同様に、トランジスタT4a〜T4d、抵抗R4a〜R4dを含む。互いに直列接続されたトランジスタT4a及び抵抗R4aは伝送路L1と電源配線VDEの間に接続され、互いに直列接続されたトランジスタT4b及び抵抗R4bは伝送路L1と電源配線VSSの間に接続されている。互いに直列接続されたトランジスタT4c及び抵抗R4cは伝送路L2と電源配線VDEの間に接続され、互いに直列接続されたトランジスタT4d及び抵抗R4dは伝送路L2と電源配線VSSの間に接続されている。トランジスタT4aのゲート端子に制御信号PU4が供給され、トランジスタT4bのゲート端子に制御信号PD4が供給される。トランジスタT4cのゲート端子に制御信号xPU4が供給され、トランジスタT4dのゲート端子に制御信号xPD4が供給される。
【0051】
従って、オンしたトランジスタT4aと抵抗R4a(第1の終端抵抗)は伝送路L1をプルアップし、オンしたトランジスタT4bと抵抗R4b(第2の終端抵抗)は伝送路L1をプルダウンする。同様に、オンしたトランジスタT4cと抵抗R4c(第3の終端抵抗)は伝送路L2をプルアップし、オンしたトランジスタT4dと抵抗R4d(第4の終端抵抗)は伝送路L2をプルダウンする。つまり、第4の終端部84は、Lレベルの制御信号PU4,xPU4とHレベルの終端制御信号PD4,xPD4に応答して活性化し、伝送路L1,L2を終端する。活性化した第4の終端部84における終端抵抗値は、各トランジスタT4a〜T4dのオン抵抗値と、各抵抗R4a〜R4dの抵抗値を合成した値となる。
【0052】
第5の終端部85は、第1の終端部81と同様に、トランジスタT5a〜T5d、抵抗R5a〜R5dを含む。互いに直列接続されたトランジスタT5a及び抵抗R5aは伝送路L1と電源配線VDEの間に接続され、互いに直列接続されたトランジスタT5b及び抵抗R5bは伝送路L1と電源配線VSSの間に接続されている。互いに直列接続されたトランジスタT5c及び抵抗R5cは伝送路L2と電源配線VDEの間に接続され、互いに直列接続されたトランジスタT5d及び抵抗R5dは伝送路L2と電源配線VSSの間に接続されている。トランジスタT5aのゲート端子に制御信号PU5が供給され、トランジスタT5bのゲート端子に制御信号PD5が供給される。トランジスタT5cのゲート端子に制御信号xPU5が供給され、トランジスタT5dのゲート端子に制御信号xPD5が供給される。
【0053】
従って、オンしたトランジスタT5aと抵抗R5a(第1の終端抵抗)は伝送路L1をプルアップし、オンしたトランジスタT5bと抵抗R5b(第2の終端抵抗)は伝送路L1をプルダウンする。同様に、オンしたトランジスタT5cと抵抗R5c(第3の終端抵抗)は伝送路L2をプルアップし、オンしたトランジスタT5dと抵抗R5d(第4の終端抵抗)は伝送路L2をプルダウンする。つまり、第5の終端部85は、Lレベルの制御信号PU5,xPU5とHレベルの終端制御信号PD5,xPD5に応答して活性化し、伝送路L1,L2を終端する。活性化した第5の終端部85における終端抵抗値は、各トランジスタT5a〜T5dのオン抵抗値と、各抵抗R5a〜R5dの抵抗値を合成した値となる。
【0054】
第6の終端部86は、第1の終端部81と同様に、トランジスタT6a〜T6d、抵抗R6a〜R6dを含む。互いに直列接続されたトランジスタT6a及び抵抗R6aは伝送路L1と電源配線VDEの間に接続され、互いに直列接続されたトランジスタT6b及び抵抗R6bは伝送路L1と電源配線VSSの間に接続されている。互いに直列接続されたトランジスタT6c及び抵抗R6cは伝送路L2と電源配線VDEの間に接続され、互いに直列接続されたトランジスタT6d及び抵抗R6dは伝送路L2と電源配線VSSの間に接続されている。トランジスタT6aのゲート端子に制御信号PU6が供給され、トランジスタT6bのゲート端子に制御信号PD6が供給される。トランジスタT6cのゲート端子に制御信号xPU6が供給され、トランジスタT6dのゲート端子に制御信号xPD6が供給される。
【0055】
従って、第6の終端部86は、Lレベルの制御信号PU6とHレベルの制御信号xPD6に応答して活性化する。活性化した第6の終端部86は、オンしたトランジスタT6aと抵抗R6a(第1の終端抵抗)により伝送路L1をプルアップする。同様に、活性化した第6の終端部86は、オンしたトランジスタT6dと抵抗R6d(第4の終端抵抗)により伝送路L2をプルダウンする。
【0056】
なお、トランジスタT6cのゲート端子に供給される制御信号xPU6は、
図4に示すように、入力端子が電源配線VSSに接続されたインバータ回路76により生成され、常にHレベルである。従って、トランジスタT6cは常にオフする。同様に、
図5に示すトランジスタT6bのゲート端子に供給される制御信号PD6は、
図4に示すように、制御信号xPU6をインバータ回路77により論理反転して生成され、常にLレベルである。従って、トランジスタT6bは常にオフする。これらのトランジスタT6b,T6c及び抵抗R6b,R6cは、例えば、伝送路L1,L2に対する負荷のバランスの劣化を低減する。例えば、トランジスタT6c及び抵抗R6cを省略した場合、伝送路L1において、高電位側の電源配線VDEの間に接続された素子の数と、伝送路L2において、高電位側の電源配線VDEの間に接続された素子の数に差が生じる。このような素子数の差は、伝送路L1と伝送路L2における信号変化に影響する。従って、トランジスタT6cと抵抗R6cは、このような影響を低減する。
【0057】
上記したように、第1〜第3の終端部81〜83は、Hレベルの終端制御信号SODT(Lレベルの反転終端制御信号xSODT)に応答して活性化し、Lレベルの終端制御信号SODT(Hレベルの反転終端制御信号xSODT)に応答して非活性化する。第4の終端部84は、Lレベルの終端制御信号SODTに応答して非活性化する。そして、第4の終端部84は、Hレベルの終端制御信号SODTのとき、制御信号PU4,xPU4,PD4,xPD4に応答して活性化又は非活性化する。第5の終端部85は、Lレベルの終端制御信号SODTに応答して非活性化する。そして、第5の終端部85は、Hレベルの終端制御信号SODTのとき、制御信号PU5,xPU5,PD5,xPD5に応答して活性化又は非活性化する。第6の終端部86は、Lレベルの終端制御信号SODTに応答して非活性化する。そして、第6の終端部86は、Hレベルの終端制御信号SODTのとき、制御信号PU6,xPD6に応答して活性化又は非活性化する。
【0058】
第4〜第6の終端部84〜86に供給される制御信号は、終端制御信号SODT、オフセットイネーブル信号OFEN、標準終端信号NRTに基づいて生成される。従って、終端回路38に含まれる第1〜第6の終端部81〜86のうち、終端制御信号SODT、オフセットイネーブル信号OFEN、標準終端信号NRTに応じて、活性化する終端部の数が変化する。つまり、信号生成回路37は、終端制御信号SODT、オフセットイネーブル信号OFEN、標準終端信号NRTに応じて、活性化する終端部の数を調整する。
【0059】
第1〜第6の終端部81〜86のうち、活性化した終端部は、
図2に示す終端抵抗RT1a,RT1b,RT2a,RT2bとして動作する。各終端抵抗RT1a〜RT2bの抵抗値(終端抵抗値)は、第1〜第6の終端部81〜86のうち、活性化した終端部の数に応じた値となる。
【0060】
詳述すると、伝送路L1と電源配線VDEの間に接続されたトランジスタT1a〜T6aのうち、オンしたトランジスタと、そのオンしたトランジスタに接続された抵抗を合成した抵抗は、終端抵抗RT1aとして働く。伝送路L1と電源配線VSSの間に接続されたトランジスタT1b〜T5bのうち、オンしたトランジスタと、そのオンしたトランジスタに接続された抵抗を合成した抵抗は、終端抵抗RT1bとして働く。伝送路L2と電源配線VDEの間に接続されたトランジスタT1c〜T5cのうち、オンしたトランジスタと、そのオンしたトランジスタに接続された抵抗を合成した抵抗は、終端抵抗RT2aとして働く。伝送路L2と電源配線VSSの間に接続されたトランジスタT1d〜T6dのうち、オンしたトランジスタと、そのオンしたトランジスタに接続された抵抗を合成した抵抗は、終端抵抗RT2bとして働く。
【0061】
図6(a)及び
図6(b)に示すように、終端制御信号SODT、オフセットイネーブル信号OFEN、標準終端信号NRTに基づいて、第1〜第6の終端部81〜86に含まれるトランジスタがオン・オフする。尚、
図6(a)は、ストローブ信号DQSを伝達する伝送路L1にかかるトランジスタの状態を示し、
図6(b)はストローブ信号xDQSを伝達する伝送路L2にかかるトランジスタの状態を示す。
【0062】
図6(a)において、[PU]は、伝送路L1をプルアップする抵抗、つまり
図2に示す終端抵抗RT1aを示し、[PD]は、伝送路L1をプルダウンする抵抗、つまり
図2に示す終端抵抗RT1bを示す。そして、[RTTV]は終端抵抗RT1a,RT1bの抵抗値(合成抵抗値)を示す。同様に、
図6(b)において、[PU]は、伝送路L2をプルアップする抵抗、つまり
図2に示す終端抵抗RT2aを示し、[PD]は、伝送路L2をプルダウンする抵抗、つまり
図2に示す終端抵抗RT2bを示す。そして、[RTTV]は終端抵抗RT2a,RT2bの抵抗値(合成抵抗値)を示す。なお、終端抵抗RT1a〜RT2bの終端抵抗値は、
図5に示す終端回路38において、トランジスタT1a〜T6dのオン抵抗値を250[Ω]、抵抗R1a〜R6bの抵抗値を250[Ω]としたときの値である。
【0063】
図7(a)〜
図7(d)は、終端制御信号SODT、オフセットイネーブル信号OFEN、標準終端信号NRTに基づく動作状態(ステート)における終端抵抗RT1a〜RT2bの状態(合成抵抗値)を示す。
【0064】
図7(a)は、ステート[STA]における終端回路38の状態を示す。このステート[STA]において、
図6(a)に示すように、各トランジスタT1a〜T6bはオフしている。従って、
図7(a)の上段に示すように、終端抵抗RT1a,RT1bの抵抗値は、無限大(∞[Ω])となる。従って、伝送路L1は、ハイインピーダンス状態となる。同様に、
図6(b)に示すように、各トランジスタT1c〜T6dはオフしている。従って、
図7(b)の下段に示すように、終端抵抗RT2a,RT2bの抵抗値は、無限大(∞Ω)となる。従って、伝送路L2は、ハイインピーダンス状態となる。
【0065】
図7(b)は、ステート[STB]における終端回路38の状態を示す。このステート[STB]において、
図6(a)に示すように、トランジスタT1a〜T4a,T1b〜T3bはオンし、トランジスタT5a,T6a,T4b〜T6bはオフしている。従って、
図7(b)の上段に示すように、終端抵抗RT1aの抵抗値は125[Ω]となり、終端抵抗RT1bの抵抗値は、166.7[Ω]となる。従って、伝送路L1は、終端抵抗RT1a,RT1bにより終端される。このときの伝送路L1に対する終端抵抗の抵抗値(終端抵抗値:第1の抵抗値)は、伝送路L1の特性インピーダンス(50[Ω])より大きい71.4[Ω]となる。そして、伝送路L1の終端電位は、終端抵抗RT1a,RT1bの抵抗値の比に応じたレベルとなる。例えば、高電位側の電源電圧VDEを1.5[V]、低電位側の電源電圧VSSを0[V]とした場合、伝送路L1の終端電位は0.86[V]となる。なお、以下の説明において、電源電圧VDE,VSSの値は同じである。
【0066】
同様に、
図6(b)に示すように、トランジスタT1c〜T3c,T1d〜T4dはオンし、トランジスタT4c〜T6c,T5d,T6dはオフしている。従って、
図7(b)の下段に示すように、終端抵抗RT2aの抵抗値は166.7[Ω]となり、終端抵抗RT2bの抵抗値は、125[Ω]となる。従って、伝送路L2は、終端抵抗RT2a,RT2bにより終端される。このときの伝送路L2に対する終端抵抗の抵抗値(終端抵抗値:第1の抵抗値)は、伝送路L2の特性インピーダンス(50[Ω])より大きい71.4[Ω]となる。そして、伝送路L2の終端電位は、終端抵抗RT2a,RT2bの抵抗値の比に応じて、0.64[V]となる。
【0067】
図7(c)は、ステート[STC]における終端回路38の状態を示す。このステート[STC]において、
図6(a)に示すように、トランジスタT1a〜T6a,T1b〜T4bはオンし、トランジスタT5b,T6bはオフしている。従って、
図7(c)の上段に示すように、終端抵抗RT1aの抵抗値は83.3[Ω]となり、終端抵抗RT1bの抵抗値は、125[Ω]となる。従って、伝送路L1は、終端抵抗RT1a,RT1bにより終端される。このときの伝送路L1に対する終端抵の抵抗値(終端抵抗値:第2の抵抗値)は、伝送路L1の特性インピーダンス(50[Ω])と等しい50[Ω]となる。そして、伝送路L1の終端電位は、終端抵抗RT1a,RT1bの抵抗値の比に応じて、0.9[V]となる。
【0068】
同様に、
図6(b)に示すように、トランジスタT1c〜T4c,T1d〜T6dはオンし、トランジスタT5c,T6cはオフしている。従って、
図7(c)の下段に示すように、終端抵抗RT2aの抵抗値は125[Ω]となり、終端抵抗RT2bの抵抗値は、83.8[Ω]となる。従って、伝送路L2は、終端抵抗RT2a,RT2bにより終端される。このときの伝送路L2に対する終端抵の抵抗値(終端抵抗値:第2の抵抗値)は、伝送路L2の特性インピーダンス(50[Ω])と等しい50[Ω]となる。そして、伝送路L2の終端電位は、終端抵抗RT1a,RT1bの抵抗値の比に応じて、0.6[V]となる。
【0069】
図7(d)は、ステート[STD]における終端回路38の状態を示す。このステート[STD]において、
図6(a)に示すように、トランジスタT1a〜T5a,T1b〜T5bはオンし、トランジスタT6a,T6bはオフしている。従って、
図7(d)の上段に示すように、終端抵抗RT1aの抵抗値は100[Ω]となり、終端抵抗RT1bの抵抗値は、100[Ω]となる。従って、伝送路L1は、終端抵抗RT1a,RT1bにより終端される。このときの伝送路L1に対する終端抵の抵抗値(終端抵抗値:第3の抵抗値)は、伝送路L1の特性インピーダンス(50[Ω])と等しい50[Ω]となる。そして、伝送路L1の終端電位は、終端抵抗RT1a,RT1bの抵抗値の比に応じて、0.75[V]となる。
【0070】
同様に、
図6(b)に示すように、トランジスタT1c〜T5c,T1d〜T5dはオンし、トランジスタT6c,T6dはオフしている。従って、
図7(d)の下段に示すように、終端抵抗RT2aの抵抗値は100[Ω]となり、終端抵抗RT2bの抵抗値は、100[Ω]となる。従って、伝送路L2は、終端抵抗RT2a,RT2bにより終端される。このときの伝送路L2に対する終端抵の抵抗値(終端抵抗値:第3の抵抗値)は、伝送路L2の特性インピーダンス(50[Ω])と等しい50[Ω]となる。そして、伝送路L2の終端電位は、終端抵抗RT1a,RT1bの抵抗値の比に応じて、0.75[V]となる。
【0071】
次に、上記のインタフェース回路13の作用を
図8,
図9に従って説明する。なお、構成部材については、
図1〜
図5を参照されたい。
図8に示すように、終端制御信号SODTがLレベルのとき、オフセットイネーブル信号OFENと標準終端信号NRTはLレベルである。従って、終端回路38の動作状態はステート[STA]である。従って、伝送路L1,L2はハイインピーダンス状態である。
【0072】
次いで、
図1に示すメモリ装置20に対してリード要求が出力され、終端制御信号SODTがHレベルに立ち上がると、オフセットイネーブル信号OFENがHレベルに立ち上がる。このとき、ストローブ信号DQSは反転ストローブ信号xDQSより低いため、内部ストローブ信号DQSiはLレベルである。この結果、終端回路38の動作状態はステート[STB]となる。従って、伝送路L1のレベルは、
図7(b)の上段に示す終端抵抗RT1a,RT1bの抵抗値の比に応じたレベル(=0.86[V])へと変化する。さらに、伝送路L1は、その特性インピーダンスより高い終端抵抗値の終端回路38により終端される。
【0073】
上記のステート[STA]において、伝送路L1はハイインピーダンス状態にある。そして、ステート[STB]の終端回路38は、伝送路L1を、終端抵抗RT1a,RT1bの抵抗値の比に応じたレベルに駆動する。このとき、終端回路38は、伝送路L1の特性インピーダンスより高いインピーダンス(終端抵抗値)である。従って、伝送路L1における反射によるオーバーシュートやアンダーシュートの発生が抑制される。
【0074】
同様に、伝送路L2のレベルは、
図7(b)の下段に示す終端抵抗RT2a,RT2bの抵抗値の比に応じたレベル(=0.64[V])へと変化する。さらに、伝送路L2は、その特性インピーダンスより高い終端抵抗値の終端回路38により終端される。従って、伝送路L2におけるオーバーシュートやアンダーシュートの発生が抑制される。
【0075】
やがて、ストローブ信号DQSが反転ストローブ信号xDQSより大きくなると、内部ストローブ信号DQSiがHレベルに立ち上がり、標準終端信号NRTがHレベルに立ち上がる。この結果、終端回路38の動作状態はステート[STC]となる。従って、伝送路L1のレベルは、
図7(c)の上段に示す終端抵抗RT1a,RT1bの抵抗値の比に応じたレベル(=0.9[V])へと変化する。さらに、伝送路L1は、その特性インピーダンスと等しい終端抵抗値の終端回路38により終端される。
【0076】
同様に、伝送路L2のレベルは、
図7(c)の下段に示す終端抵抗RT2a,RT2bの抵抗値の比に応じたレベル(=0.6[V])へと変化する。さらに、伝送路L2は、その特性インピーダンスと等しい終端抵抗値の終端回路38により終端される。
【0077】
図1に示すメモリ装置20は、リード要求に応答して、伝送路L1,L2にプリアンブルを出力する。即ち、メモリ装置20は、Lレベルのストローブ信号DQSを伝送路L1に対して出力し、Hレベルの反転ストローブ信号xDQSを伝送路L2に対して出力する。このとき、終端回路38は、伝送路L1,L2の特性インピーダンスと等しい終端抵抗値にて伝送路L1,L2を終端している。従って、メモリ装置20から出力されるストローブ信号DQS,xDQSに対する反射の発生が抑制される。
【0078】
プリアンブルによりストローブ信号DQSが反転ストローブ信号xDQSより小さくなると、内部ストローブ信号DQSiがLレベルに立ち下がり、オフセットイネーブル信号OFENがLレベルに立ち下がる。そして、ストローブイネーブル信号DQSENがHレベルに立ち上がる。従って、
図2において、内部ストローブ信号DQSiと等しいレベルのストローブ信号IDQSがアンド回路35から出力される。
【0079】
図1に示すメモリ装置20は、プリアンブルの後、トグルするデータストローブ信号DQS,xDQSを出力する。これにより、内部ストローブ信号DQSiのレベルがトグルする。アンド回路35は、この内部ストローブ信号DQSiと等しいレベルのストローブ信号IDQSを出力する。これにより、メモリコントローラ12は、トグルするストローブ信号IDQSに基づいてデータDQを読み込む。
【0080】
[比較例]
図9に示すように、終端回路において終端抵抗値の調整を行わない場合、比較例の波形において、反射等によってオーバーシュートやアンダーシュートが生じる。すると、入力バッファがストローブ信号に生じるオーバーシュートやアンダーシュートによるレベル変化に従って内部ストローブ信号DQSiのレベルを変更する。この内部ストローブ信号DQSiのレベル変化に従ってストローブイネーブル信号DQSENが立ち上がるため、プリアンブルより前のストローブ信号DQS,xDQSのレベル変化に基づく内部ストローブ信号DQSiが、メモリコントローラ12に出力される。メモリコントローラ12は、この内部ストローブ信号DQSiに基づく信号のレベル変化に従ってメモリ装置20から出力される信号を取り込む。従って、メモリコントローラ12は、誤った位置の信号を取り込む誤動作が生じる。
【0081】
この比較例に対し、本実施形態では、伝送路L1,L2をハイインピーダンス状態から終端した状態(ロウインピーダンス状態)に切り替えるときに、ストローブ信号DQS,xDQSにオーバーシュートやアンダーシュート等のノイズ波形の発生を抑制する。このため、メモリコントローラ12において誤った位置の信号を取り込む誤動作の発生を抑制することができる。
【0082】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)制御回路34は、終端制御信号SODTと内部ストローブ信号DQSiと終了信号BSTPに基づいて、オフセットイネーブル信号OFEN、標準終端信号NRT、ストローブイネーブル信号DQSENを生成する。信号生成回路37は、終端制御信号SODT、オフセットイネーブル信号OFEN、標準終端信号NRTに基づいて、終端回路38に対する制御信号を生成する。
【0083】
信号生成回路37は、各伝送路L1,L2を、伝送路L1,L2の特性インピーダンスよりも高い終端抵抗値(第1の抵抗値)にて終端するとともに、各伝送路L1,L2の終端電位をオフセットするように、制御信号を生成する。そして、信号生成回路37は、各伝送路L1,L2を、伝送路L1,L2の特性インピーダンスに対応する終端抵抗値(第2の抵抗値)にて終端するとともに、各伝送路L1,L2の終端電位をオフセットするように、制御信号を生成する。
【0084】
これにより、伝送路L1,L2をハイインピーダンス状態から終端した状態(ロウインピーダンス状態)に切り替えるときに、ストローブ信号DQS,xDQSにオーバーシュートやアンダーシュート等のノイズ波形の発生を抑制する。このため、メモリコントローラ12において誤った位置の信号を取り込む誤動作の発生を抑制することができる。
【0085】
(2)信号生成回路37は、各伝送路L1,L2を、伝送路L1,L2の特性インピーダンスに応じた終端抵抗値(第3の抵抗値)にて終端するとともに、各伝送路L1,L2の終端電位を電源電圧範囲の中央値とするように、制御信号を生成する。従って、データを転送するためのストローブ信号DQS,xDQSがメモリ装置20から出力されるとき、伝送路L1,L2が、それらの伝送路L1,L2の特性インピーダンスと等しい終端抵抗値の終端回路38により終端されるため、反射の発生を抑制することができる。このため、高速なデータDQ及びストローブ信号DQS,xDQSの転送が可能となる。また、各ストローブ信号DQS,xDQSが電源電圧範囲の中央のレベルに終端されるため、相補なストローブ信号DQS,xDQSのレベル遷移の時間に差が生じるのを防ぐことができ、ストローブ信号DQS,xDQSの対称性を確保することができる。
【0086】
尚、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態にて示した終端抵抗の抵抗値、電源電圧VDE,VSSの電圧値、伝送路の特性インピーダンス、等は一例であり、適宜変更してもよい。例えば、終端制御信号SODTに基づいてオフセットするストローブ信号DQSのレベルを高電位側の電源電圧VDEレベル(反転ストローブ信号xDQSのレベルを低電位側の電源電圧VSSレベル)とするように終端抵抗の抵抗値を設定する。また、伝送路L1,L2のレベルを電源電圧範囲の中央のレベルとするとき、伝送路L1,L2の特性インピーダンスに応じて両伝送路L1,L2を終端する終端抵抗値を、例えば75[Ω]とする。
【0087】
・上記実施形態は、相補なストローブ信号DQS,xDQS、つまり差動信号を出力するインタフェース回路13,21であるが、シングルエンドのストローブ信号を出力するインタフェース回路に具体化してもよい。
【0088】
・上記形態は、制御装置10において伝送路L1,L2を終端する回路について説明したが、メモリ装置20において同様に伝送路L1,L2を終端するようにしてもよい。