特許第6036507号(P6036507)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6036507
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】電気機器装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/00 20060101AFI20161121BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20161121BHJP
【FI】
   H05K5/00 B
   H05K5/02 J
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-84809(P2013-84809)
(22)【出願日】2013年4月15日
(65)【公開番号】特開2014-207360(P2014-207360A)
(43)【公開日】2014年10月30日
【審査請求日】2015年5月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】390001812
【氏名又は名称】アンデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001128
【氏名又は名称】特許業務法人ゆうあい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 渉
(72)【発明者】
【氏名】長元 耕司
(72)【発明者】
【氏名】林 俊洋
【審査官】 久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−169379(JP,A)
【文献】 特開平01−206700(JP,A)
【文献】 実開昭62−120383(JP,U)
【文献】 実開昭59−149602(JP,U)
【文献】 特開平03−201595(JP,A)
【文献】 実開昭64−029875(JP,U)
【文献】 特開昭62−208696(JP,A)
【文献】 実開昭58−089942(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/00 − 5/06
H02G 3/16
H02G 3/22
H01L 23/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴムよりなり、被取付部材(100)に係合する取付部(20)、収容空間(31)を形成する有底筒状のケース部(30)、および前記ケース部(30)の内壁面から前記収容空間内に突出する片持ち梁の突起部(38)を有するケース(2)と、
前記収容空間に収容された電気機器(1)と、
前記収容空間における前記突起部および前記電気機器の周囲に充填されたポッティング剤によって形成されたポッティング層(4)とを備え
前記突起部は、前記収容空間の開口部側が自由端であり、前記収容空間の反開口部側が固定端であることを特徴とする電気機器装置。
【請求項2】
前記突起部は板状であることを特徴とする請求項1に記載の電気機器装置。
【請求項3】
前記突起部に貫通孔(39)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気機器装置。
【請求項4】
ゴムよりなり、被取付部材(100)に係合する取付部(20)、収容空間(31)を形成する有底筒状のケース部(30)、および前記ケース部(30)の内壁面から前記収容空間内に突出する片持ち梁の突起部(38)を有するケース(2)と、
前記収容空間に収容された電気機器(1)と、
前記収容空間における前記突起部および前記電気機器の周囲に充填されたポッティング剤によって形成されたポッティング層(4)とを備え、
前記取付部は、前記ケース部の底部(32)および側壁(34)のうち前記側壁側に配置され、
前記突起部は、前記ポッティング層が前記収容空間から抜け出る向きに見たときに、前記取付部と前記電気機器との間に配置されていることを特徴とする電気機器装置。
【請求項5】
前記取付部は、前記ケース部の底部(32)および側壁(34)のうち前記側壁側に配置され、
前記突起部は、前記ポッティング層が前記収容空間から抜け出る向きに見たときに、前記取付部と前記電気機器との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の電気機器装置。
【請求項6】
前記電気機器は、基板(11)と、前記基板に実装された電気・電子部品(12)と、外部ターミナルと接続されるターミナル(13)とを備え、
前記電気機器は、前記ターミナルの一部を除いて前記ポッティング層に埋設されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電気機器装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケースに電気機器が収容された電気機器装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電気機器装置として、ケースに形成された収容空間に半導体リレー等の電気機器を収容し、収容空間における電気機器の周囲にポッティング剤を充填し、収容空間の開口部をベースにて閉塞したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、このような電気機器装置を例えば車両に取り付けて用いる場合、振動吸収のために、ゴム製の取付部材をケースに装着し、その取付部材を車両のステー等に係合させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−7565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電気機器装置は、ケースと取付部材を別部品として形成した後に一体化しているため、部品点数および組み付け工数が多くなるという問題があった。
【0006】
本発明は上記点に鑑みて、電気機器装置における部品点数および組み付け工数の低減を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ゴムよりなり、被取付部材(100)に係合する取付部(20)、収容空間(31)を形成する有底筒状のケース部(30)、およびケース部(30)の内壁面から収容空間内に突出する片持ち梁の突起部(38)を有するケース(2)と、収容空間に収容された電気機器(1)と、収容空間における突起部および電気機器の周囲に充填されたポッティング剤によって形成されたポッティング層(4)とを備えることを特徴とする。
【0008】
これによると、取付部およびケース部をゴムにて一体に形成しているため、振動吸収機能および電気機器を収容する機能を確保しつつ、部品点数および組み付け工数を低減することができる。
【0009】
また、ポッティング層に対して収容空間から抜け出る向きの荷重が作用した場合、ポッティング層とケース部との界面に剥がれが発生する虞があるが、突起部がポッティング層に追従して動くため、突起部とポッティング層との界面は剥がれにくく、突起部とポッティング層との間で接着力が確保され、その結果、ポッティング層が収容空間から脱落することを防止することができる。
【0010】
さらに、請求項1に記載の発明では、突起部は、収容空間の開口部側が自由端であり、収容空間の反開口部側が固定端であることを特徴とする。
これによると、ポッティング層に対して収容空間から抜け出る向きの荷重(すなわち、収容空間の反開口部側から収容空間の開口部側に向かう荷重)が作用した場合、突起部はポッティング層に追従して動きやすいため、突起部とポッティング層との界面は一層剥がれにくくなる。
請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の電気機器装置において、突起部は板状にすることができる。
【0013】
請求項に記載の発明では、請求項1または2に記載の電気機器装置において、突起部に貫通孔(39)が形成されていることを特徴とする。
【0014】
これによると、貫通孔にポッティング剤が回り込むため、突起部とポッティング層との相対移動が防止され、突起部とポッティング層との界面は一層剥がれにくくなる。
【0015】
請求項4または5に記載の発明では、取付部は、ケース部の底部(32)および側壁(34)のうち側壁側に配置され、突起部は、ポッティング層が収容空間から抜け出る向きに見たときに、取付部と電気機器との間に配置されていることを特徴とする。
【0016】
これによると、突起部とポッティング層との界面のうち剥がれが最も発生しやすい部位の剥がれを防止することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電気機器装置において、電気機器は、基板(11)と、基板に実装された電気・電子部品(12)と、外部ターミナルと接続されるターミナル(13)とを備え、電気機器は、ターミナルの一部を除いてポッティング層に埋設されていることを特徴とする。
【0018】
これによると、基板や電気・電子部品への水分等の付着を防止することができる。また、収容空間の開口部を閉塞するベースを廃止することが可能になり、部品点数および組み付け工数を一層低減することができる。
【0019】
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】(a)は本発明の第1実施形態に係る電気機器装置の正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)の下面図である。
図2】(a)は図1のA−A断面図、(b)は図1のB−B断面図、(c)は図1のC−C断面図、(d)は(a)の下面図である。
図3図2のD−D断面図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る電気機器装置のケース単体を示す正面断面図である。
図5】本発明の第1実施形態に係る電気機器装置の第1変形例を示すケース単体の下面図である。
図6】本発明の第1実施形態に係る電気機器装置の第2変形例を示すケース単体の下面図である。
図7】本発明の第1実施形態に係る電気機器装置の第3変形例を示すケース単体の下面図である。
図8】(a)は本発明の第2実施形態に係る電気機器装置のケース単体を示す下面図、(b)は(a)のF−F断面図、(c)は(a)のG−G断面図である。
図9】(a)は本発明の第3実施形態に係る電気機器装置のケース単体を示す下面図、(b)は(a)のH−H断面図、(c)は(a)のJ−J断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
【0022】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態の電気機器装置は、図示しない車両に搭載された電気機器(図示せず)の通電制御用として用いられる。
【0023】
図2に示すように、電気機器装置は、電気機器1を備えている。この電気機器1は、基板11と、基板11に実装されて電気回路を開閉する半導体リレー12と、基板11に実装されて半導体リレー12に電気的に接続された2つのターミナル13とを備えている。なお、半導体リレー12は、本発明の電気・電子部品に相当する。
【0024】
ターミナル13は、導電性金属よりなり、外部ターミナルとしての車両側ターミナル(図示せず)と接続される。そして、一方のターミナル13は、車両側ターミナルおよび配線(図示せず)を介して車両の電気機器に接続され、他方のターミナル13は、車両側ターミナルおよび配線(図示せず)を介して車両の蓄電池(図示せず)に接続される。
【0025】
図1図4に示すように、電気機器装置は、ゴム(例えば、EPDM、NBR、CR)にて形成されたケース2を備えている。このケース2は、車両に固定されたステー100に係合する取付部20、および電気機器1が収容されるケース部30を有している。
【0026】
取付部20には、ステー100が挿入される取付穴21が形成されている。なお、ステー100は、本発明の被取付部材に相当する。
【0027】
ケース部30は、有底筒状であり、一端が開口した収容空間31が形成されている。収容空間31には、電気機器1が収容されるとともに、電気機器1の周囲にポッティング剤が充填されてポッティング層4が形成されている。
【0028】
なお、図1(c)では、ポッティング層4の範囲を明瞭にするために、ポッティング層4の部位をハッチングで示している。
【0029】
ここで、ポッティング層4が収容空間31から抜け出る向きE、換言すると、ケース部30の底部32から収容空間31の開口部に向かう向きEを、脱離向きEという。
【0030】
底部32には、収容空間31に連通する底部凹部33が2つ形成されている。この底部凹部33は、一端が収容空間31に開口する円柱状空間である第1底部凹部331と、第1底部凹部331を介して収容空間31に連通する円柱状空間である第2底部凹部332とを有している。
【0031】
第1底部凹部331は第2底部凹部332よりも脱離向きE側に位置している。また、第1底部凹部331の内径は第2底部凹部332の内径よりも小さく設定されている。そして、第2底部凹部332を囲む壁面のうち、脱離向きE側に位置するとともに、脱離向きEに沿って見たときに第1底部凹部331の外周側に位置する底部凹部係合面333は、脱離向きEに対して垂直な面になっている。
【0032】
ケース部30の側壁34には、収容空間31に連通する側壁凹部35が4つ形成されている。側壁凹部35は、直方体形状の空間である。また、側壁凹部35を囲む壁面のうち、脱離向きE側に位置する側壁凹部係合面351は、脱離向きEに対して垂直な面になっている。
【0033】
側壁34における反底部側端部(すなわち、収容空間31の開口部側端部)には、側壁34の周方向に沿って溝36が形成されている。また、側壁34における反底部側端部には、側壁34の他の部位よりも肉厚が薄い側壁薄肉部37が形成されている。
【0034】
ケース部30の側壁34には、収容空間31内に突出する直方体で且つ板状の突起部38が形成されている。この突起部38は、側壁34における底部32から離れた位置を固定端とする片持ち梁であり、その固定端から脱離向きEに沿って延び、脱離向きE側の端部(すなわち、収容空間31の開口部側端部)が自由端になっている。
【0035】
取付部20は、ケース部30の底部32および側壁34のうち側壁34側に配置され、突起部38は、脱離向きEに沿って見たときに、取付部20と電気機器1との間に配置されている。
【0036】
突起部38には、収容空間31における電気機器1が配置された空間と収容空間31における取付部20側の空間とを連通させる貫通孔39が形成されている。
【0037】
ポッティング層4は、溝36や突起部38を覆う位置、換言すると、収容空間31における開口部付近まで形成されており、基板11および半導体リレー12の全域がポッティング層4に埋設されている。ターミナル13は、基板11に近い部位がポッティング層4に埋設され、基板11から遠い部位がポッティング層4から外部に突出している。
【0038】
また、収容空間31に充填されたポッティング剤が底部凹部33および側壁凹部35に侵入することにより、ポッティング層4には、底部凹部33に侵入する底部側凸部41、および、側壁凹部35に侵入する側壁側凸部42が形成される。
【0039】
そして、底部凹部係合面333と底部側凸部41との係合、および、側壁凹部係合面351と側壁側凸部42との係合により、ケース2とポッティング層4との脱離向きEの相対移動が規制される。
【0040】
また、貫通孔39にポッティング剤が回り込み、突起部38とポッティング層4との相対移動が規制される。
【0041】
本実施形態では、取付部20およびケース部30をゴムにて一体に形成しているため、振動吸収機能および電気機器1を収容する機能を確保しつつ、部品点数および組み付け工数を低減することができる。
【0042】
ところで、外部の配線から電気機器1が荷重を受けた際に、取付部20と電気機器1との間においてケース2とポッティング層4との剥がれが発生しやすい。
【0043】
ここで、ポッティング層4に対して脱離向きEの荷重が作用した場合、取付部20と電気機器1との間に位置する突起部38はポッティング層4に追従して動くため、突起部38とポッティング層4との界面は剥がれにくく、突起部38とポッティング層4との間で接着力が確保され、その結果、ポッティング層4が収容空間31から脱落することを防止することができる。
【0044】
また、貫通孔39にポッティング剤が回り込むため、突起部38とポッティング層4との相対移動が防止され、突起部38はポッティング層4により確実に追従して動くようになり、突起部38とポッティング層4との界面は一層剥がれにくくなる。
【0045】
また、底部凹部係合面333と底部側凸部41との係合、および、側壁凹部係合面351と側壁側凸部42との係合により、ケース2とポッティング層4との相対移動を防止できるため、ケース2とポッティング層4との界面の剥がれを防止することができる。
【0046】
また、溝36を設けてケース2とポッティング層4との接触面積を増加させているため、ケース2とポッティング層4との界面の剥がれをより確実に防止することができる。
【0047】
また、側壁薄肉部37は変形し易いため、ケース2とポッティング層4とが相対移動する際には、側壁薄肉部37がポッティング層4に追従し、ケース2とポッティング層4との界面の剥がれをより一層確実に防止することができる。
【0048】
また、電気機器1はターミナル13の一部を除いてポッティング層4に埋設されているため、基板11や電気・電子部品12への水分等の付着を防止することができるとともに、収容空間41の開口部を閉塞するベースを廃止することができる。
【0049】
なお、上記実施形態における突起部38は、以下述べる変形例のように、種々変更することができる。
【0050】
図5に示す第1変形例では、脱離向きEに沿って見たときの突起部38の形状を、波型にしている。
【0051】
図6に示す第2変形例では、突起部38における取付部20側の面および電気機器1側の面に複数の溝381を形成している。
【0052】
図7に示す第3変形例では、突起部38を複数に分割している。
【0053】
これらの変形例によると、ポッティング層4と突起部38との接触面積が増加し、ポッティング層4と突起部38との接着力を増加させることができる。
【0054】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、突起部38の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0055】
図8に示すように、突起部38は、ケース部30の側壁34側を固定端とする片持ち梁であり、側壁34から脱離向きEに対して垂直方向に延び、脱離向きEに対して垂直方向の収容空間31側の端部が自由端になっている。
【0056】
これによると、側壁34側の固定端から自由端への向き(すなわち、図8(a)の紙面右から左への向き)の荷重がポッティング層4に作用した場合に、突起部38はポッティング層4に特に追従して動きやすい。
【0057】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、突起部38の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0058】
図9に示すように、突起部38は、ケース部30の底部32を固定端とする片持ち梁であり、底部32から脱離向きEに沿って延び、脱離向きE側の端部(すなわち、収容空間31の開口部側端部)が自由端になっている。
【0059】
より詳細には、突起部38は、ケース部30の底部32から脱離向きEに沿って延びる円柱形状の支柱部382、および支柱部382における脱離向きE側の端部(すなわち、支柱部382の自由端側)に配置された円柱形状の鍔部383を備えている。また、鍔部383の外径は支柱部382の外径よりも大きく設定されている。なお、支柱部382および鍔部383は、角柱形状でもよい。
【0060】
これによると、脱離向きEの荷重がポッティング層4に作用した場合、支柱部382がポッティング層4に追従して動くため、支柱部382とポッティング層4との界面が剥がれにくい。
【0061】
また、鍔部383とポッティング層4との係合により、ポッティング層4が収容空間31から脱落することを防止することができる。
【0062】
(他の実施形態)
上記実施形態の電気機器1は、電気回路を開閉する半導体リレー12を備えて、車両用電気機器の通電制御用として用いられるものであったが、電気機器1は、マイコンや駆動回路等を備えて、車両用電気機器の作動制御用として用いられるものでもよい。さらに、電気機器1は、車両用以外の電気機器の通電制御用や作動制御用として用いられるものでもよい。
【0063】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
【0064】
また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
【0065】
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
【0066】
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
【0067】
また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0068】
1 電気機器
2 ケース
4 ポッティング層
20 取付部
30 ケース部
31 収容空間
38 突起部
100 ステー(被取付部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9