【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[形態1]
通信システムであって、
制御プロトコルと通信規格とを含むデータ通信の仕様が異なる複数種の対象機器と、
前記複数種の対象機器とデータ通信を行う通信機器と、
前記通信機器に対して前記複数種の対象機器の動作を制御させるための契機となる要求データを送信する要求機器と、を備え、
前記通信機器は、
データを送受信するための送受信部であって、前記要求データを前記要求機器から受信する送受信部と、
複数の前記要求データの種類毎に、前記複数種の対象機器のうちから制御すべき特定対象機器を機器データとして、前記特定対象機器に実行させる命令内容を命令データとして記憶する記憶部と、
前記機器データと前記命令データとを参照することで、前記送受信部が受信した前記要求データに対応する、前記特定対象機器と、前記特定対象機器に実行させる前記命令内容と、を特定する動作制御部と、を有し、
前記動作制御部は、
特定した前記特定対象機器に基づいて、前記特定対象機器に前記命令内容を実行させる為の前記制御プロトコルの種類、及び、前記特定対象機器とデータ通信を行う為の前記通信規格の種類を特定すると共に、前記命令内容を、前記特定対象機器に用いられる前記制御プロトコルに応じて定義された操作コマンドとして特定し、
前記送受信部は、前記動作制御部が特定した前記通信規格を用いて前記特定対象機器に前記操作コマンドを送信し、
前記特定対象機器は、受信した前記操作コマンドに従った動作を実行する、通信システム。
この形態によれば、制御プロトコルと通信規格とを含むデータ通信の仕様が異なる複数種の対象機器の動作を、要求データの受信を契機として容易に制御できる。また、この形態によれば、通信機器が機器データと命令データとを記憶することで、通信機器は、受信した要求データに基づいて、制御すべき特定対象機器と、特定対象機器に実行させる命令内容と、を一意的に特定できる。
[形態2]
制御プロトコルと通信規格とを含むデータ通信の仕様が異なる複数種の対象機器とデータ通信を行うための通信機器であって、
データを送受信するための送受信部であって、前記対象機器の動作を制御するための契機となる要求データを外部の機器である要求機器から受信する送受信部と、
複数の前記要求データの種類毎に、前記複数種の対象機器のうちから制御すべき特定対象機器を機器データとして、前記特定対象機器に実行させる命令内容を命令データとして記憶する記憶部と、
前記機器データと前記命令データとを参照することで、前記送受信部が受信した前記要求データに対応する、前記特定対象機器と、前記特定対象機器に実行させる前記命令内容と、を特定する動作制御部と、を備え、
前記動作制御部は、特定した前記特定対象機器に基づいて、前記特定対象機器に前記命令内容を実行させる為の前記制御プロトコルの種類、及び、前記特定対象機器とデータ通信を行う為の前記通信規格の種類を特定すると共に、前記命令内容を、前記特定対象機器に用いられる前記制御プロ
トコルに応じて定義された操作コマンドとして特定し、
特定した前記通信規格を用いて前記送受信部を介して前記特定対象機器に対し前記操作コマンドを送信する、通信機器。
この形態によれば、制御プロトコルと通信規格とを含むデータ通信の仕様が異なる複数種の対象機器の動作を、要求データの受信を契機として容易に制御できる。また、この形態によれば、通信機器が機器データと命令データとを記憶することで、通信機器は、受信した要求データに基づいて、制御すべき特定対象機器と、特定対象機器に実行させる命令内容と、を一意的に特定できる。
[形態3]
通信機器が、制御プロトコルと通信規格とを含むデータ通信の仕様が異なる複数種の対象機器とデータ通信を行うことで前記対象機器の動作を制御する制御方法であって、
(a)前記対象機器の動作を制御するための契機となると共に、前記複数種の対象機器のうち特定の対象機器に対して特定の動作を行わせるための要求データを外部の機器である要求機器から受信する工程と、
(b)前記通信機器が複数の前記要求データの種類毎に記憶するデータであって、前記複数種の対象機器のうちから制御すべき特定対象機器としての機器データ及び前記特定対象機器に実行させる命令内容としての命令データを参照することで、受信した前記要求データに対応する、前記特定対象機器と、前記特定対象機器の動作を制御するための前記命令内容とを特定する工程と、
(c)特定した前記特定対象機器に基づいて、前記特定対象機器に前記命令内容を実行させる為の前記制御プロトコルの種類、及び、前記特定対象機器とデータ通信を行う為の前記通信規格の種類を特定する工程と、
(d)前記命令内容を、前記特定対象機器に用いられる前記制御プロトコルに応じて定義した操作コマンドとして特定する工程と、
(e)特定した前記通信規格を用いて前記特定対象機器に対し前記操作コマンドを送信する工程と、を備える制御方法。
この形態によれば、制御プロトコルと通信規格とを含むデータ通信の仕様が異なる複数種の対象機器の動作を、要求データの受信を契機として容易に制御できる。また、この形態によれば、通信機器が機器データと命令データとを記憶することで、通信機器は、受信した要求データに基づいて、制御すべき特定対象機器と、特定対象機器に実行させる命令内容と、を一意的に特定できる。
[形態4]
通信機器が、制御プロトコルと通信規格とを含むデータ通信の仕様が異なる複数種の対象機器とデータ通信を行うことで前記対象機器の動作を制御するためのコンピュータプログラムであって、
(a)前記対象機器の動作を制御するための契機となると共に前記複数種の対象機器のうち特定の対象機器について特定の動作を行わせるための要求データを外部の機器である要求機器から受信する機能と、
(b)前記通信機器が複数の前記要求データの種類毎に記憶するデータであって、前記複数種の対象機器のうちから制御すべき特定対象機器としての機器データ及び前記特定対象機器に実行させる命令内容としての命令データを参照することで、受信した前記要求データに対応する、前記特定対象機器と、前記特定対象機器の動作を制御するための前記命令内容とを特定する機能と、
(c)特定した前記特定対象機器に基づいて、前記特定対象機器に前記命令内容を実行させる為の前記制御プロトコルの種類、及び、前記特定対象機器とデータ通信を行う為の前記通信規格の種類を特定する機能と、
(d)前記命令内容を、前記特定対象機器に用いられる前記制御プロトコルに応じて定義した操作コマンドとして特定する機能と、
(e)特定した前記通信規格を用いて前記特定対象機器に対し前記操作コマンドを送信する機能と、を前記通信機器に対しコンピュータを用いて実現させるためのコンピュータプログラム。
この形態によれば、制御プロトコルと通信規格とを含むデータ通信の仕様が異なる複数種の対象機器の動作を、要求データの受信を契機として容易に制御できる。また、この形態によれば、通信機器が機器データと命令データとを記憶することで、通信機器は、受信した要求データに基づいて、制御すべき特定対象機器と、特定対象機器に実行させる命令内容と、を一意的に特定できる。
【0007】
(1)本発明の一形態によれば、データ通信の仕様が異なる複数種の対象機器と、前記複数種の対象機器とデータ通信を行う通信機器と、前記通信機器に対して前記複数種の対象機器の動作を制御させるための契機となる要求データを送信する要求機器と、を備える通信システムが提供される。前記通信システムが備える前記通信機器は、データを送受信するための送受信部であって、前記要求データを受信する送受信部と、複数の前記要求データの種類毎に、前記複数種の対象機器のうちから制御すべき特定対象機器を表す機器データと、前記特定対象機器に実行させる前記命令内容を表す命令データと、を記憶する記憶部と、前記機器データと前記命令データとを参照することで、前記送受信部が受信した前記要求データに対応する、前記特定対象機器と、前記特定対象機器に実行させる命令内容と、を特定する動作制御部と、を有し、前記動作制御部は、特定した前記特定対象機器に基づいて、前記特定対象機器に前記命令内容を実行させる為のデータ通信の仕様を特定すると共に、前記命令内容を前記特定対象機器に用いられる前記データ通信の仕様を用いて定義された操作コマンドとして特定し、前記送受信部は、前記データ通信の仕様を用いて前記特定対象機器に前記操作コマンドを送信する。前記特定対象機器は、受信した前記操作コマンドに従った動作を実行する。
この形態によれば、データ通信の仕様が異なる複数種の対象機器の動作を、要求データの受信を契機として容易に制御できる。また、この形態によれば、通信機器が機器データと命令データとを記憶することで、通信機器は、受信した要求データに基づいて、制御すべき特定対象機器と、特定対象機器に実行させる命令内容と、を一意的に特定できる。
【0008】
(2)上記形態において、前記通信システムが備える前記通信機器は、さらに、前記特定対象機器との間の論理的な接続処理が完了した後に受信したパケットに基づいて、前記特定対象機器の送受信ポート及びネットワークアドレスを特定する特定部を有していても良い。
この形態によれば、特定対象機器の送受信ポートを表すデータとネットワークアドレスを表すデータを予め通信機器が記憶しておく必要がない。
【0009】
(3)本発明の他の一形態によれば、データ通信の仕様が異なる複数種の対象機器とデータ通信を行うための通信機器が提供される。この通信機器は、データを送受信するための送受信部であって、前記対象機器の動作を制御するための契機となる要求データを受信する送受信部と、複数の前記要求データの種類毎に、前記複数種の対象機器のうちから制御すべき特定対象機器を表す機器データと、前記特定対象機器に実行させる前記命令内容を表す命令データと、を記憶する記憶部と、前記機器データと前記命令データとを参照することで、前記送受信部が受信した前記要求データに対応する、前記特定対象機器と、前記特定対象機器に実行させる命令内容と、を特定する動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、特定した前記特定対象機器に基づいて、前記特定対象機器に前記命令内容を実行させる為のデータ通信の仕様を特定すると共に、前記命令内容を前記特定対象機器に用いられる前記データ通信の仕様を用いて定義された操作コマンドとして特定し、前記データ通信の仕様を用いて前記送受信部を介して前記特定対象機器に対し前記操作コマンドを送信する。
この形態によれば、データ通信の仕様が異なる複数種の対象機器の動作を、要求データの受信を契機として容易に制御できる。また、この形態によれば、通信機器が機器データと命令データとを記憶することで、通信機器は、受信した要求データに基づいて、制御すべき特定対象機器と、特定対象機器に実行させる命令内容と、を一意的に特定できる。
【0010】
(4)上記形態において、通信機器は、さらに、前記特定対象機器との間の論理的な接続処理が完了した後に受信したパケットに基づいて、前記特定対象機器の送受信ポート及びネットワークアドレスを特定する特定部を有していても良い。
この形態によれば、特定部によって、特定対象機器の送受信ポート及びネットワークアドレスを特定できるため、通信機器に対象機器の送受信ポート及びネットワークアドレス予め記憶させる必要が無い。
【0011】
(5)上記形態において、前記記憶部は、さらに、前記対象機器に使用される前記データ通信の仕様を前記対象機器毎に一意的に対応付ける仕様データを記憶し、前記動作制御部は、前記仕様データを参照することで、前記データ通信の仕様を特定しても良い。
この形態によれば、仕様データを参照することで特定対象機器に使用されるデータ通信の仕様を特定できる。
【0012】
(6)上記形態において、前記通信機器は、さらに、前記通信機器が記憶するデータのうち、前記対象機器の動作を制御するために用いられる制御データを、前記通信機器とは異なる外部記憶装置から取得して、前記制御データを更新する更新部を備えていても良い
この形態によれば、新たな対象機器が増えた場合や、対象機器に利用されるデータ通信の仕様が更新された場合でも、更新部が外部記憶装置から必要な制御データを取得できため、新たなに増えた対象機器やデータ通信の仕様が更新された対象機器の動作を制御できる。
【0013】
(7)上記形態において、前記更新部は、前記通信機器と論理的に接続された前記対象機器が新たに増えた場合に、新たに増えた前記対象機器の動作を制御するために用いられる制御データを前記外部記憶装置から取得して、前記通信機器が記憶するデータを更新しても良い。
この形態によれば、新たに対象機器(「追加対象機器」と呼ぶ。)が増えた場合でも、追加対象機器の動作を容易に制御できる。
【0014】
(8)上記形態において、前記送受信部は、前記通信機器と通信可能な端末に対し、前記対象機器を表す機器データと、前記対象機器に対して送信可能な前記命令内容を表す命令データとを送信しても良い。
この形態によれば、通信機器が制御できる対象機器の一覧と、各対象機器に対して実行させることができる命令内容の一覧とを端末によって表示させることができる。
【0015】
(9)上記形態において、前記要求データは、前記端末によって選択され前記通信機器に送信された前記機器データ及び前記命令データを含み、前記動作制御部は、前記送受信部が受信した前記機器データおよび前記命令データに基づいて、前記機器データが表す前記特定対象機器と前記命令データが表す前記命令内容とを特定しても良い。
この形態によれば、端末が通信機器を介して対象機器の動作を制御できる。
【0016】
(10)上記形態において、前記通信機器は、前記送受信部が前記特定対象機器に対し前記操作コマンドを送信した場合、又は、前記送受信部が前記特定対象機器に対し前記操作コマンドを送信した後に前記操作コマンドに対する前記特定対象機器からの肯定応答データを受信した場合に、前記操作コマンドの送信が完了したことを表す完了データを前記送受信部によって前記端末に送信させる通知部を備えていても良い。
この形態によれば、通信機器が特定対象機器に対して操作コマンドを送信したこと、又は、操作コマンドの送信状況を端末側で容易に確認できる。
【0017】
(11)上記形態において、前記通知部は、前記送受信部が前記特定対象機器に対し前記操作コマンドを送信した後に前記操作コマンドに対する前記特定対象機器からの否定応答データ
を受信した場合、又は、所定期間内に前記特定対象機器から前記操作コマンドに対する応答データを受信しなかった場合
、前記操作コマンドを前記特定対象機器に対して送信できなかったことを表す未完了データを前記送受信部によって前記端末に送信しても良い。
この形態によれば、端末を利用する利用者は、通信機器が操作コマンドを特定対象機器に送信できなかったことを容易に知ることができる。
【0018】
(12)上記形態において、前記端末は携帯電話であっても良い。
この形態によれば、広く一般に普及した携帯電話を利用者が操作することによって、通信機器を介して特定対象機器の動作を容易に制御できる。
【0019】
(13)上記形態において、前記要求データは、電力変動を表す電力データを含み、前記電力データに基づいて前記動作制御部が特定する前記命令内容は、前記特定対象機器の使用電力を変化させることであっても良い。
この形態によれば、電力変動に応じて特定対象機器の使用電力を変化させる制御を行うことができる。
【0020】
(14)上記形態において、前記電力データは、電力使用値が所定の閾値を超えたことを表すデータであり、前記電力データに基づいて前記動作制御部が特定する前記命令内容は、前記特定対象機器の使用電力を減少させることであっても良い。
この形態によれば、通信機器が特定対象機器に対し使用電力を減少させる動作制御を行うため、電力使用値が所定の閾値を超えた状態が長期間に亘る可能性を低減できる。
【0021】
(15)上記形態において、前記要求データは、前記通信機器との間で所定の範囲内で無線通信を行うことができる端末であって予め前記通信機器に登録された無線端末と、前記通信機器と、の間の論理的な接続状態を表す接続状態データを含み、前記命令内容は、前記特定対象機器の電源をON状態にする第1の内容と、前記特定対象機器の使用電力を電源ON状態より少ない省電力状態にする第2の内容と、を含み、前記動作制御部は、前記要求データとしての前記接続状態データに基づいて前記特定対象機器を特定すると共に、前記接続状態データに基づいて前記第1の内容と前記第2の内容とのいずれか一方を、前記命令内容として特定しても良い。
この形態によれば、無線端末の接続状態に応じた特定対象機器の動作制御ができる。これにより、例えば、無線端末を利用者が持ち運ぶ場合、利用者の行動に基づいて特定対象機器の動作を制御できる。
【0022】
(16)上記形態において、前記動作制御部は、前記無線端末との間で論理的な接続が発生したと判定した場合は、前記要求データとしての前記判定を表すデータに基づいて、前記特定対象機器を特定すると共に、前記第1の内容を前記命令内容として特定しても良い。
この形態によれば、無線端末の論理的な接続の発生を契機として、特定対象機器の電源を自動でON状態にできる。
【0023】
(17)上記形態において、前記動作制御部は、前記無線端末との間の論理的な接続が切断したと判定した場合は、前記要求データとしての前記判定を表すデータに基づいて、前記特定対象機器を特定すると共に、前記第2の内容を前記命令内容として特定しても良い。
この形態によれば、無線端末の論理的な接続の切断を契機として、特定対象機器の状態を自動で省電力状態にできる。ここで、省電力状態とは、電源OFF状態も含む意味で用いている。
【0024】
(18)本発明の他の一形態によれば、通信機器が、データ通信の仕様が異なる複数種の対象機器とデータ通信を行うことで前記対象機器の動作を制御する制御方法が提供される。この制御方法は、(a)前記対象機器の動作を制御するための契機となると共に、前記複数種の対象機器のうち特定対象機器に対して特定の動作を行わせるための要求データを受信する工程と、(b)前記通信機器が複数の前記要求データの種類毎に記憶するデータであって、前記複数種の対象機器のうちから制御すべき特定対象機器を表す機器データ及び前記特定対象機器に実行させる前記命令内容を表す命令データを参照することで、受信した前記要求データに対応する、前記特定対象機器と、前記特定対象機器の動作を制御するための命令内容とを特定する工程と、(c)特定した前記特定対象機器に基づいて、前記特定対象機器に前記命令内容を実行させる為のデータ通信の仕様を特定する工程と、
(d)前記命令内容を前記特定対象機器に用いられる前記データ通信の仕様を用いて定義した操作コマンドとして特定する工程と、(e)前記データ通信の仕様を用いて前記特定対象機器に対し前記操作コマンドを送信する工程と、を備える。
この形態によれば、データ通信の仕様が異なる複数種の対象機器の動作を、要求データの受信を契機として容易に制御できる。また、この形態によれば、通信機器が記憶する機器データと命令データとを参照することで、受信した要求データに基づいて、制御すべき特定対象機器と、特定対象機器に実行させる命令内容と、を一意的に特定できる。
【0025】
(19)本発明の他の一形態によれば、通信機器が、データ通信の仕様が異なる複数種の対象機器とデータ通信を行うことで前記対象機器の動作を制御するためのコンピュータプログラムが提供される。このコンピュータプログラムは、(a)前記対象機器の動作を制御するための契機となると共に前記複数種の対象機器のうち特定の対象機器について特定の動作を行わせるための要求データを受信する機能と、(b)前記通信機器が複数の前記要求データの種類毎に記憶するデータであって、記複数種の対象機器のうちから制御すべき特定対象機器を表す機器データ及び前記特定対象機器に実行させる前記命令内容を表す命令データを参照することで、受信した前記要求データに対応する、前記特定対象機器と、前記特定対象機器の動作を制御するための命令内容とを特定する機能と、(c)特定した前記特定対象機器に基づいて、前記特定対象機器に前記命令内容を実行させる為のデータ通信の仕様を特定する機能と、(d)前記命令内容を前記特定対象機器に用いられる前記データ通信の仕様を用いて定義した操作コマンドとして特定する機能と、(e)前記データ通信の仕様を用いて前記特定対象機器に対し前記操作コマンドを送信する機能と、を前記通信機器に対しコンピュータを用いて実現させる。
この形態によれば、データ通信の仕様が異なる複数種の対象機器の動作を、要求データの受信を契機として容易に制御できる。また、この形態によれば、通信機器が記憶する機器データと命令データとを参照することで、受信した要求データに基づいて、制御すべき特定対象機器と、特定対象機器に実行させる命令内容と、を一意的に特定できる。
【0026】
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素は全てが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
【0027】
例えば、本発明の一形態は、(a)データ通信の仕様が異なる複数種の対象機器と、(b)前記複数種の対象機器とデータ通信を行う通信機器と、(c)前記通信機器に対して前記複数種の対象機器の動作を制御させるための契機となる要求データを送信する要求機器と、の3つの要素のうちの一部または全部の要素を備えた通信機器として実現可能である。すなわち、本通信機器は、構成(a)を有していてもよく、有していなくてもよい。また、本通信機器は、構成(b)を有していてもよく、有していなくてもよい。また、本通信機器は、構成(c)を有していてもよく、有していなくてもよい。このような形態によれば、簡易な構成の通信システムを提供できる。
【0028】
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、本発明は、通信システム、通信機器、通信機器と外部記憶装置とを備えたシステム、それらの方法、それらの装置やシステムの機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。