特許6036583IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

飲料ディスペンサやカップ式自動販売機等において、シロップ等の原液を冷水や炭酸水等の希釈液で希釈した飲料を供給する飲料供給装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

この場合、原液の吐出速度は原液供給管路の内部通流抵抗で決まる。原液電磁弁を間欠開閉させることで希釈比率を所定の値に維持するためには、原液の吐出速度は希釈液の吐出速度を希釈比率で除した値よりも大きくしなくてはならない。一般的に原液は粘度が高く、また、その粘度は原液の種類によっても異なるため、原液の吐出速度調整はフローレギュレータ(流量調整器)等を用いることにより手動で調整する方法で行っていた。 しかしながら、原液の粘度は図7に示しているように温度によって変化し、原液温度が高くなると粘度が低くなって吐出速度が速くなる。原液温度が高くなり粘度が低く吐出速度が速いと、図8(a)に示しているように、原液流量計34が出力する5パルス分の原液を吐出する時間が短くなり、原液が吐出されない時間が長くなる。また、原液温度が低くなり粘度が高く吐出速度が遅いと、図8(c)に示しているように、原液流量計34が出力する5パルス分の原液を吐出する時間が長くなる。 電動コンプレッサを使用する冷却装置で冷却水槽に貯留している冷却水を冷却する飲料ディスペンサやカップ式自動販売機では、冷却水槽の冷却水が設定温度まで冷える前に原液の吐出速度調整を行った場合、吐出速度調整後に冷却水槽の冷却水が設定温度に冷却されると原液の吐出速度が遅くなりすぎ、原液の吐出速度が追い付かなくなり、図8(c)に示しているように、基準の吐出1サイクル中では原液5パルス分の吐出が終わらなくなり、原液が連続して吐出されるようになり、吐出されない原液が発生し、希釈比率の薄い飲料(希釈比率異常)になるという不具合が発生することとなる。 この原液の吐出速度を希釈液に対する希釈比率分よりもはるかに早くなるように原液供給管路の内部通流抵抗値を予め設定しておく方法も考えられる。しかしながら、原液の吐出速度が速すぎると、原液を吐出する時間が短くなり、原液が吐出されない時間が長くなると、原液が希釈液と十分に混合することができなくなるため、原液と希釈液とが十分に混ざらない状態で飲料が供給されることとなる。 このように、原液は温度によって粘度が変化することで吐出速度も大きく変化し、しかも原液の種類によっても希釈比率や粘度が大きく異なるため、原液吐出速度はその周囲温度変化の影響を大きく受けることとなる。 本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、飲料供給装置を市場設置時、また、飲料の種類変更時等の原液吐出速度調整を不要とするとともに、温度変化等による原液の物性変化が起きても、常に適切な希釈比率の飲料を供給することができる飲料供給装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る飲料供給装置は、希釈液供給管路から供給される希釈液と、原液供給管路から供給される原液と、を所定の希釈比率で混合させる制御手段を備える飲料供給装置において、 前記希釈液供給管路には、前記希釈液の通過流量に同期した周波数のパルスを出力する希釈液流量計と、弁を開閉して前記希釈液の通過を許可する希釈液電磁弁と、を設け、 前記原液供給管路には、・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、希釈液供給管路から供給される希釈液と、原液供給管路から供給される原液と、を所定の希釈比率で混合させる制御手段を備える飲料供給装置において、希釈液供給管路には、希釈液の通過流量に同期した周波数のパルスを出力する希釈液流量計と、弁を開閉して希釈液の通過を許可する希釈液電磁弁と、を設け、原液供給管路には、原液の通過流量に同期した周波数のパルスを出力する原液流量計と、原液の通過流量を調製する原液流量調整装置と、弁を開閉して原液の通過を許可する原液電磁弁と、を設け、制御手段は、希釈液流量計および原液流量計が出力するそれぞれの所定パルス数を吐出1サイクルとし、該吐出1サイクル毎に測定した希釈液吐出時間に対する原液吐出時間の吐出時間比率が予め定めている値となるように原液流量調整装置を制御することにより、原液供給管路の原液流量調整機能が自動制御可能となり、原液粘度に応じて原液吐出時間を最適化することができるので、飲料供給装置を市場設置時、また、飲料の種類変更時等の原液吐出速度調整を不要とするとともに、温度変化等による原液の物性変化が起きても、常に適切な希釈比率の飲料を供給することができる飲料供給装置を提供することが可能となる。 また、請求項2の発明によれば、制御手段は、希釈液吐出時間に対する原液吐出時間の吐出時間比率を0.8〜0.9となるように原液流量調整装置を制御することにより、原液粘度に応じて原液吐出時間を最適化することができ、飲料供給装置を市場設置時、また、飲料の種類変更時等の原液吐出速度調整を不要とするとともに、温度変化等による原液の物性変化が起きても、常に適切な希釈比率の飲料を供給することができる飲料供給装置を提供することが可能となる。 また、請求項3の発明によれば、制御手段は、希釈液電磁弁を所定時間連続して開放して希釈液を所定量連続吐出し、原液電磁弁を所定の回数に分割して開閉させて原液を分割して吐出することにより、希釈液に原液が均等に混合された飲料を調製して供給することができる飲料供給装置を提供することが可能となる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の実施の形態である飲料供給装置を示す外観斜視図である。

【図2】本発明の実施の形態である飲料供給装置の概略構成図である。

【図3】図2に示した飲料供給装置の制御ブロック図である。

【図4】図2に示した飲料供給装置の制御を示すフローチャート図である。

【図5】図2に示した飲料供給装置の制御を示すタイミングチャート図である。

【図6】従来の飲料供給装置の概略構成図である。

【図7】原液の温度変化による粘度と吐出速度の変化を示す図である。

【図8】図6に示した飲料供給装置の原液の吐出速度の変化を示すタイミングチャート図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 飲料供給装置   4 飲料選択ボタン   10 冷水供給管路   11 水入口電磁弁   12 水ポンプ   13 水冷却コイル   14 冷水流量計   15 冷水電磁弁   16 飲料吐出ノズル   20 炭酸水供給管路   21 カーボネータ給水電磁弁   22 カーボネータ   23 炭酸水流量計   24 炭酸水電磁弁   30 原液供給管路   31 炭酸ガスボンベ   32 原液タンク   33 原液冷却コイル   34 原液流量計   35 原液流量調整装置   36 原液電磁弁   90 制御部(制御手段)

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