(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
端末間で所定の通信プロトコルによる無線通信を行う複数の通信端末と、前記複数の通信端末と所定の通信回線を介して接続されるサーバと、を備える通信システムであって、
前記複数の通信端末は、
他の通信端末から送信された当該他の通信端末を識別するための識別情報を受信する第一の受信手段と、
前記第一の受信手段により受信された識別情報を前記所定の通信回線を介して前記サーバに送信する第一の送信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記通信端末から送信された識別情報を受信する第二の受信手段と、
前記第二の受信手段により受信された識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定する特定手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
端末間で所定の通信プロトコルによる無線通信を行い、他の通信端末から送信された当該他の通信端末を識別するための識別情報を受信する複数の通信端末と所定の通信回線を介して接続されるサーバであって、
前記複数の通信端末から送信された、他の通信端末の識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定する特定手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
端末間で所定の通信プロトコルによる無線通信を行い、他の通信端末から送信された当該他の通信端末を識別するための識別情報を受信する複数の通信端末と所定の通信回線を介して接続されるサーバのコンピュータを、
前記複数の通信端末から送信された、他の通信端末の識別情報を受信する受信手段、
前記受信手段により受信された識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定する特定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
端末間で所定の通信プロトコルによる無線通信を行い、他の通信端末から送信された当該他の通信端末を識別するための識別情報を受信する複数の通信端末と所定の通信回線を介して接続されるサーバの情報特定方法であって、
前記複数の通信端末から送信された、他の通信端末の識別情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信された識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定する特定ステップと、
を含むことを特徴とするサーバの情報特定方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の通信システム1の概略構成を示している。
【0016】
図1に示すように、通信システム1は、複数の通信端末(
図1には、3つの通信端末A、B及びCを示す)と、管理サーバ50とを備えて構成されている。各通信端末A〜Cと管理サーバ50は、インターネット等のネットワークNを介して接続されている。
【0017】
通信端末A〜Cは、例えば、近距離型の無線通信機能を備えたスマートフォンであり、他の通信端末A〜Cと通信データをやりとりすることができる。なお、通信端末A〜Cは、同様の無線通信機能を備えた携帯型の端末であれば、ゲーム機、時計、万歩計(登録商標)、ランニング用のデータ記憶装置等であっても良い。
各通信端末A〜Cが無線通信によって互いに通信データをやりとりする基本的な構成部分は略同様であるので、以下、通信端末Aの構成を一例として説明する。
【0018】
図2は、通信端末Aの構成を機能ごとに表す機能ブロック図である。
通信端末Aは、
図2に示すように、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、計時部15、マイク161、スピーカ162、通話処理部16、無線通信部17、通信部18等を備えて構成されている。通信端末Aの各部は、バス30によって接続されている。
【0019】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成されている。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラム121を読み出して、当該プログラム121を実行することにより、通信端末Aの各部の動作を制御する。
例えば、制御部11は、操作部13を介して通話が指示されると、通話処理用のプログラムを実行し、通話処理部16及び通信部18により、通話先の通信端末B又はCと通話音声をやりとりさせる。
【0020】
記憶部12は、制御部11が読み取り可能なプログラム121、プログラム121の実行に必要なデータ等を記憶している。
記憶部12としては、例えばハードディスク、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の記憶媒体を用いることができる。
【0021】
記憶部12は、他の通信端末(例えば、通信端末B、C等)の識別データ122を記憶する。
すなわち、記憶部(第一の記憶手段)12は、無線通信部17による受信処理の際に、送信処理を実行する他の通信端末から送信されて受信された通信データに含まれる識別データ122を記憶する。
ここで、無線通信部17は、例えば、識別データ122(通信データ)の受信時刻を計時部15から取得して、記憶部12は、無線通信部17による識別データ122の受信時刻と当該識別データ122とを対応付けて記憶しても良い。
【0022】
操作部13は、操作キー、タッチパネル等を備えて、ユーザによるこれらの操作に応じた操作信号を生成し、制御部11に出力する。
【0023】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro luminescence)ディスプレイ等を備え、制御部11による表示制御にしたがって、操作画面、通知画面等の表示画面を表示する。
【0024】
計時部15は、発振器から出力されるクロック信号を元に計時し、現在日時を出力する。
【0025】
マイク161は、通話音声を入力する。
通話処理部16は、マイク161により入力された通話音声をA/D変換し、符号化して通話音声のベースバンド信号を生成し、通信部18に出力する。また、通話処理部16は、通信部18から入力された通話音声のベースバンド信号を復号し、D/A変換してスピーカ162に出力する。
スピーカ162は、受話音声を出力する。
【0026】
無線通信部17は、Bluetooth用のアンテナ171及びBluetoothモジュール172を備えている。無線通信部17は、Bluetoothモジュール172により、アンテナ171を介して他の通信端末B又はCとの間で通信データの送信及び受信を行う。
【0027】
Bluetoothモジュール172は、通信データの送信及び受信に、BLE(Bluetooth Low Energy)の通信プロトコルを用いる。
BLEの通信プロトコルは、他の通信端末B又はCに対して通信データの送信のみを行う送信モードと、他の通信端末B又はCから送信された通信データの受信のみを行う受信モードを、一定間隔ごとに繰り返す。送信モードはAdvertiseと呼ばれ、受信モードはScanと呼ばれている。
無線通信部17は、この送信モードと受信モードを繰り返すBLEの通信プロトコルにしたがって、送信モード時に他の通信端末B又はCに通信データを送信し、受信モード時に他の通信端末B又はCから送信された通信データを受信する。
【0028】
BLEによれば、接続を確立することなく、通信データをやりとりすることができる。
図3は、3つの通信端末A、B及びCが接続を確立せずに通信データをやりとりする場合のタイムチャートを示している。
図3に示すように、各通信端末A、B及びCは、Advertiseで表される送信モードとScanで表される受信モードとを繰り返し、Centralとしてのrole(役割)とPeripheralとしてのroleとを交互に切り替えている。
【0029】
無線通信部17は、
図3に示すように、送信モードと受信モードのそれぞれをあらかじめ設定された時間で切り替える。具体的には、無線通信部17はカウンタを備え、当該カウンタにより時間をカウントして、切り替える時間に到達すると送信モードから受信モードへ又はその逆に切り替える。
送信モード及び受信モードの時間は、通信端末A、B及びCごとに設定することが可能である。そのため、一方の通信端末が送信モードであり、他方の通信端末が受信モードである場合に、通信データをやりとりすることができる。例えば、通信端末Aから送信された通信データを通信端末Bが受信できるのは、通信端末Aの送信モードと、通信端末Bの受信モードが重複している間である。
【0030】
図4は、BLEにおける通信データのフォーマットを示している。
図4に示すように、通信データは、Header31とPayload32とからなるパケットデータである。実データであるPayload32は、address33を先頭に、N個のAD Structure N34から構成されている。address33は、各AD Structure N34のアドレスを示す。
各AD Structure N34は、Length35、AD Type36及びAD Data37により構成されている。Length35は、AD Structure N34のデータ長を定義する。AD Type36には、AD Data37に格納されるデータの種類を示すフラグが格納される。AD Type36に0xFFのフラグを格納すると、AD Data37として特定データを格納することが可能となる。
【0031】
特定データは、BLEに制限されずに他の通信端末B又はCに配信できる任意のデータをいう。特定データとしてAD Data37に格納できるデータの例としては、配信用にユーザにより設定されたメッセージデータ、ユーザが利用しているサービスにおいて発行されたユーザID、アカウント名、通信端末Aに固有の端末ID等の識別データ122が挙げられる。
【0032】
このように、無線通信部17は、各通信端末を識別するための識別データ122を含む通信データの送信処理及び他の通信端末(例えば、通信端末B、C等)から送信される識別データ122を含む通信データの受信処理を所定の時間間隔で切り替えて実行させる。
すなわち、無線通信部17は、制御手段として、各通信端末を識別するための識別データ122の送信処理及び他の通信端末(例えば、通信端末B、C等)から送信される識別データ122の受信処理のうち、何れか一方の処理を択一的に逐次実行させる。また、無線通信部17は、第一の受信手段として、当該通信端末Aの受信処理の際に、送信処理を実行する他の通信端末(例えば、通信端末B、C等)から送信された識別データ122を受信する。
なお、無線通信部17は、識別データ122の送信処理にて、図示しない位置検出部(例えば、GPS(Global Positioning System)モジュール等)により検出された当該通信端末Aの現在位置を対応付けて送信しても良い。
【0033】
通信部18は、RF(Radio Frequency)通信用のアンテナ181を備え、当該アンテナ181により基地局との間で通話音声、メール等の送信及び受信を行う。
具体的には、通信部18は、アンテナ181を介して受信した電波を復調処理し、得られた通話音声のベースバンド信号、メールのパケット等を通話処理部16及び制御部11にそれぞれ出力する。また、通信部18は、制御部11から入力されたメールのパケット又は通話処理部16から入力されたベースバンド信号を変調処理して得られた電波を、アンテナ181を介して基地局に送信する。
なお、通信部18は、WiFi(Wireless Fidelity)により無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントに接続して、送信及び受信をネットワークN経由で行うこともできる。
【0034】
また、通信部(第一の送信手段)18は、無線通信部17により受信された他の通信端末(例えば、通信端末B、C等)の識別データ122をネットワークNを介して管理サーバ50に送信する。具体的には、通信部18は、記憶部12に記憶されている他の通信端末の識別データ122を読み出して取得し、ネットワークNを介して管理サーバ50に送信する。
このとき、通信部18は、無線通信部17により受信された他の通信端末の識別データ122を当該識別データ122の受信時刻と対応付けてネットワークNを介して管理サーバ50に送信しても良い。すなわち、通信部18は、例えば、記憶部12から他の通信端末の識別データ122と対応付けて記憶されている無線通信部17による識別データ122の受信時刻を読み出して取得し、ネットワークNを介して管理サーバ50に送信しても良い。
【0035】
また、通信部18は、当該通信端末Aによる受信処理における他の通信端末(例えば、通信端末B、C等)の識別データ122の受信漏れを問い合わせるための問い合わせ信号をネットワークNを介して管理サーバに送信する。
【0036】
図5は、管理サーバ50の構成を機能ごとに表す機能ブロック図である。
図5に示すように、管理サーバ50は、制御部51、記憶部52及び通信部53を備えて構成されている。管理サーバ50の各部はバス54によって接続されている。
【0037】
制御部51は、CPU、RAM等を備えて構成されている。制御部51は、記憶部52に記憶されたプログラム521を読み出して、当該プログラム521を実行することにより、管理サーバ50の各部の動作を制御する。
【0038】
また、制御部(特定手段)51は、通信部53により受信された識別データ122に基づいて、3つの通信端末A〜Cのうち、少なくとも何れか一の通信端末(例えば、通信端末A等)の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末を特定する。
すなわち、制御部51は、例えば、何れかの通信端末(例えば、通信端末A等)から送信された問い合わせ信号が通信部53により受信されると、当該通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末を特定する。具体的には、制御部(判定手段)51は、通信部53により受信された識別データ122に基づいて、3つの通信端末A〜Cのうち、第一の通信端末(例えば、通信端末A等)が、当該第一の通信端末の識別データ122を受信した第一の通信端末と異なる第二の通信端末(例えば、通信端末B、C等)の識別データ122を受信しているか否かを判定する。
例えば、制御部51は、記憶部52の識別データテーブル522(後述)を参照して、問い合わせ信号を送信した第一の通信端末(例えば、通信端末A等)の識別データ122と対応付けられている他の通信端末の識別データ122(例えば、識別データID−B等)、及び、第二の通信端末(例えば、通信端末B、C等)の識別データ122と対応付けられている他の通信端末の識別データ122(例えば、識別データID−A、ID−C等)を取得する。そして、制御部51は、第一の通信端末が第二の通信端末(例えば、通信端末C等)の識別データ122(例えば、識別データID−C等)を受信していないと判定すると、第二の通信端末を第一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末として特定する。
【0039】
ここで、各通信端末から他の通信端末の識別データ122と対応付けて当該識別データ122の受信時刻が送信されて通信部53により受信されている場合には、制御部51は、通信制御部53により受信された識別データ122及び受信時刻に基づいて、第一の通信端末(例えば、通信端末A等)が、第二の通信端末(例えば、通信端末B等)による第一の通信端末の識別データ122(例えば、識別データID−A等)の受信時刻を基準とする所定時間以内に第二の通信端末が受信した当該第二の通信端末と異なる第三の通信端末の識別データ122(例えば、通信端末Cの識別データID−C等)を受信しているか否かを判定しても良い。そして、当該判定の結果、制御部51は、第一の通信端末が第三の通信端末の識別データ122を所定時間以内に受信していないと判定した場合に、第三の通信端末を第一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末として特定しても良い。
【0040】
記憶部52は、制御部51が読み取り可能なプログラム521、プログラム521の実行に必要なデータ等を記憶している。
記憶部52としては、例えばハードディスク、EEPROM、フラッシュメモリ等の記憶媒体を用いることができる。
【0041】
また、記憶部52は、各通信端末A〜C毎に他の通信端末の識別データ122が対応付けられた識別データテーブル522を記憶する。
識別データテーブル(第二の記憶手段)522は、各通信端末A〜Cの識別データ122と、各通信端末A〜CからネットワークNを介して送信されて通信部53により受信された他の通信端末(例えば、通信端末Aの場合、通信端末B等)の識別データ122とを対応付けて記憶する。
【0042】
通信部53は、ネットワークインターフェイスカード等の通信用インターフェイスを備えて、ネットワークN上の各通信端末A〜Cと通信を行う。
また、通信部(第二の受信手段)53は、各通信端末A〜CからネットワークNを介して送信された他の通信端末(例えば、通信端末Aの場合、通信端末B等)の識別データ122を受信する。
【0043】
また、通信部(第二の送信手段)53は、制御部51により特定された何れか一の通信端末(例えば、通信端末A等)の受信処理にて受信されるべき通信端末の識別データ122をネットワークNを介して何れか一の通信端末に送信する(
図6参照)。具体的には、通信部53は、通信端末A〜Cの何れかの通信端末(例えば、通信端末A等)から送信された問い合わせ信号を受信し、制御部51により特定された受信漏れが生じた通信端末(例えば、通信端末C等)の識別データ122をネットワークNを介して問い合わせ信号を送信した通信端末に送信する。
ここで、問い合わせ信号を送信する通信端末は、3つの通信端末A〜Cのうち、何れか一の通信端末であっても良いし、複数の通信端末であっても良い。
【0044】
次に、通信システム1による識別データ122の受信漏れを補填する処理について、
図7を参照して説明する。
図7は、識別データ122の受信漏れを補填する処理手順を表すフローチャートである。
【0045】
図7に示すように、通信端末Aにあっては、無線通信部17は、各通信端末を識別するための識別データ122を含む通信データの送信処理及び他の通信端末(例えば、通信端末B、C等)から送信される識別データ122を含む通信データの受信処理を所定の時間間隔で切り替えて実行させる(ステップS1)。そして、無線通信部17は、受信処理にて、送信処理を実行する他の通信端末から通信データを受信したか否かを判定する(ステップS2)。
【0046】
ステップS2にて、通信データを受信していないと判定されると(ステップS2;NO)、無線通信部17は、処理をステップS1に戻し、それ以降の処理を逐次実行する。
一方、ステップS2にて、通信データを受信したと判定されると(ステップS2;YES)、記憶部12は、制御部11の制御下にて、無線通信部17により受信された通信データに含まれる識別データ122を記憶する(ステップS3)。このとき、記憶部12は、無線通信部17による識別データ122の受信時刻と当該識別データ122とを対応付けて記憶しても良い。
【0047】
なお、通信端末Aを例示して説明したが、他の通信端末(例えば、通信端末B、C等)においても通信端末Aと略同様の処理が行われる。
【0048】
その後、通信端末Aのユーザ所望のタイミングで識別データ122の受信漏れの問い合わせを行う。ここで、識別データ122の受信漏れの問い合わせは、通信端末B、Cから行われても良いが、略同様の処理であり、代表として通信端末Aを例示して説明する。
【0049】
具体的には、ユーザによる操作部13の所定操作に基づいて、識別データ122の受信漏れの問い合わせが指示されると、通信部18は、制御部11の制御下にて、記憶部12に記憶されている他の通信端末の識別データ122を読み出して取得し、当該通信端末Aによる受信処理における他の通信端末(例えば、通信端末B、C等)の識別データ122の受信漏れを問い合わせるための問い合わせ信号と対応付けて、ネットワークNを介して管理サーバ50に送信する(ステップS4)。
なお、他の通信端末の識別データ122の送信と問い合わせ信号の送信は、例えば、タイミングをずらして行われても良い。
【0050】
管理サーバ50にあっては、通信端末Aから送信された他の通信端末の識別データ122が通信部53により受信されると、記憶部52は、制御部51の制御下にて、当該通信端末Aの識別データ122と、他の通信端末の識別データ122とを対応付けて識別データテーブル522に記憶する(ステップS5)。
ここで、例えば、通信端末B、Cについても、当該通信端末B、Cから他の通信端末の識別データ122が送信されて通信部53により受信されると、記憶部52は、当該通信端末B、Cの識別データ122と、他の通信端末の識別データ122とを対応付けて識別データテーブル522に記憶する。
【0051】
そして、制御部51は、通信端末Aから送信された問い合わせ信号が通信部53により受信されると、当該通信端末Aの受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末を特定する(ステップS6)。
例えば、制御部51は、記憶部52の識別データテーブル522を参照して、問い合わせ信号を送信した通信端末Aの識別データ122と対応付けられている他の通信端末(例えば、通信端末B、C等)の識別データ122、及び、当該通信端末Aの識別データ122を受信した通信端末B、Cの識別データ122と対応付けられている他の通信端末の識別データ122を取得する。
図6の例で言えば、通信端末Aは、通信端末Bの識別データID−Bは受信しているが、通信端末Cの識別データID−Cは受信していない。これに対して、通信端末Cは、通信端末Aの識別データID−Aを受信しているので、通信端末Aと通信端末Cはすれ違いが発生していると考えられるが、通信端末Aは通信端末Cの識別データID−Cの受信漏れを起こしていると判定される。そして、制御部51は、通信端末Aが通信端末Cの識別データ122の受信漏れを起こしていると判定すると、通信端末Cを通信端末Aの受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末として特定する。
【0052】
なお、例えば、識別データテーブル522に、各通信端末から送信された他の通信端末の識別データ122と対応付けて当該識別データ122の受信時刻が記憶されている場合には、制御部51は、当該識別データ122の受信時刻を基準として、識別データ122の受信漏れが生じた通信端末の特定を行っても良い。
【0053】
次に、通信部53は、制御部51の制御下にて、特定された通信端末Aの受信処理にて受信されるべき、すなわち、識別データ122の受信漏れが生じた通信端末Cの識別データ122をネットワークNを介して通信端末Aに送信する(ステップS7;
図6参照)。
【0054】
通信端末Aにあっては、記憶部12は、制御部11の制御下にて、通信部18により受信された通信端末Cの識別データ122、すなわち、受信漏れが生じた通信端末Cの識別データ122を記憶して(ステップS8)、当該処理を終了する。
【0055】
以上のように、本実施形態の通信システム1によれば、管理サーバ50は、各通信端末を識別するための識別データ122の送信処理及び他の通信端末から送信される識別データ122の受信処理のうち、何れか一方の処理を択一的に逐次(例えば、所定の時間間隔で切り替えて)実行する複数の通信端末A〜Cにおける受信処理の際に、送信処理を実行する他の通信端末から送信され受信された識別データ122に基づいて、複数の通信端末A〜Cのうち、少なくとも何れか一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末を特定するので、通信端末どうしで接続を確立することなくデータ通信を行うすれ違い通信における受信漏れを抑制することができる。
すなわち、例えば、Bluetooth Low Energyを通信プロトコルとして利用したすれ違い通信では、複数の通信端末A〜Cの受信処理と送信処理のタイミングが上手く合わないとデータ通信を行うことができないため、識別データ122の受信漏れが生じる虞がある。そこで、何れか一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末を特定して、特定された通信端末の識別データ122を何れか一の通信端末に送信することで受信漏れを補填することができ、仮想的に通信の双方向性を確保することができる。
【0056】
具体的には、例えば、複数の通信端末A〜Cを所持する複数のユーザが所定の会場で開催される同一のイベント(例えば、サッカー観戦等)に参加した場合、各通信端末は所定距離内に存する他の通信端末の識別データ122を受信、すなわち、所定距離内の複数の通信端末で互いの識別データ122を交換することができることとなる。このような状況下で、すれ違い通信における受信漏れが生じた場合であっても、例えば、複数の通信端末A〜Cのうち、第一の通信端末(例えば、通信端末A等)が、当該第一の通信端末の識別データ122を受信した第二の通信端末(例えば、通信端末B、C等)の識別データ122を受信しているか否かを管理サーバ50が判定し、第一の通信端末が第二の通信端末(例えば、通信端末C等)の識別データ122を受信していないと判定された場合に、第二の通信端末を第一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末として適正に特定することができる。
【0057】
また、例えば、イベントの開催に関係する所定のSNS(Social Networking Service)を管理する管理サーバ50を用いた場合等に、イベントに参加したユーザが当該管理サーバ50にアクセスする機会を利用して、識別データ122の受信漏れを問い合わせるための問い合わせ信号を送信させることができ、当該問い合わせ信号に応じて、識別データ122の受信漏れが生じた通信端末を特定して、特定された通信端末の識別データ122を問い合わせ信号を送信した通信端末に送信することができる。
このとき、管理サーバ50は、例えば、ユーザのプロフィール情報も管理しておくことで、例えば、問い合わせ信号を送信する通信端末のユーザが交流したい相手のカテゴリー(例えば、趣味、年齢層、性別等)の情報とともに問い合わせることができる。そして、管理サーバは、カテゴリーに応じた優先順位付けをして優先度とともに返信することで、多くの人が同一のイベントに参加した場合であっても、自分が交流したい相手を適正に選別することもできる。
【0058】
さらに、識別データ122の受信時刻を利用することで、第一の通信端末(例えば、通信端末A等)が、第二の通信端末(例えば、通信端末B等)による第一の通信端末の識別データ122の受信時刻を基準とする所定時間以内に第二の通信端末が受信した第三の通信端末(例えば、通信端末C等)の識別データ122を受信しているか否かを管理サーバ50が判定し、第一の通信端末が第三の通信端末の識別データ122を所定時間以内に受信していないと判定された場合に、第三の通信端末を第一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末として適正に特定することができる。
すなわち、例えば、複数の通信端末A〜Cのうち、第一の通信端末(例えば、通信端末A等)が、当該第一の通信端末の識別データ122を受信した第二の通信端末(例えば、通信端末B等)が受信した第三の通信端末(例えば、通信端末C等)の識別データ122を受信していないと判定された場合には、同一のイベント等に参加することなく全く異なるタイミングで偶然にすれ違った虞もあるため、第三の通信端末を第一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末として特定しないようにすることができる。
【0059】
また、複数の通信端末A〜Cは、受信処理の際に、送信処理を実行する他の通信端末から送信されて受信された識別データ122を記憶しておき、記憶されている識別データ122を管理サーバに送信するので、識別データ122の受信漏れが生じた通信端末の特定を、ユーザ所望のタイミングで行うことができる。
【0060】
さらに、管理サーバ50は、各通信端末A〜Cから送信された、送信処理を実行する他の通信端末から送信されて受信された識別データ122を記憶しておくことで、当該記憶されている識別データ122を利用して、複数の通信端末A〜Cのうち、少なくとも何れか一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末を適正に特定することができる。
【0061】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態では、管理サーバ50は、各通信端末A〜Cから送信された問い合わせ信号に応じて、当該通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データの受信漏れが生じた通信端末を特定するようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、各通信端末A〜Cから問い合わせ信号が送信されなくとも、例えば、各通信端末A〜Cから他の通信端末の識別データが送信されて受信された際等の所定のタイミングで受信漏れが生じた通信端末を特定しても良い。
さらに、管理サーバ50は、各通信端末A〜Cから問い合わせ信号が送信されなくとも、特定された受信漏れが生じた通信端末の識別データを所定のタイミングで送信しても良い。
【0062】
また、通信システム1の構成や当該通信システム1が有する通信端末A〜Cや管理サーバ50の構成は、上記実施形態に例示したものは一例であり、これに限られるものではない。
【0063】
加えて、上記実施形態にあっては、管理サーバ50に係る受信制御手段としての機能を、当該管理サーバ50の制御部51の制御下にて、通信部53が駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、制御部51のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
すなわち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、受信制御処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、受信制御処理ルーチンにより制御部51のCPUを、複数の通信端末A〜Cから送信され、各通信端末A〜Cの受信処理にて受信された送信処理を実行する他の通信端末の識別データ122を受信する手段として機能させるようにしても良い。
また、上記実施形態にあっては、受信された識別データ122に基づいて、複数の通信端末A〜Cのうち、少なくとも何れか一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末を特定する特定手段としての機能を、管理サーバ50の制御部51のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、例えば、所定のロジック回路から構成された特定部(図示略)により実現される構成としても良い。
【0064】
また、上記実施形態にあっては、各通信端末A〜Cに係る制御手段、受信制御手段、送信制御手段としての機能を、当該通信端末A〜Cの制御部11の制御下にて、無線通信部17、通信部18が駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、制御部11のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
すなわち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、制御処理ルーチン、受信制御処理ルーチン、送信制御処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、制御処理ルーチンにより制御部11のCPUを、各通信端末A〜Cを識別するための識別データ122の送信処理及び他の通信端末から送信される識別データ122の受信処理のうち、何れか一方の処理を択一的に逐次実行させる手段として機能させるようにしても良い。また、受信制御処理ルーチンにより制御部11のCPUを、受信処理の際に、送信処理を実行する他の通信端末から送信された識別データ122を受信する手段として機能させるようにしても良い。また、送信制御処理ルーチンにより制御部11のCPUを、複数の通信端末A〜Cから送信される各通信端末A〜Cを識別するための識別データ122に基づいて、複数の通信端末A〜Cのうち、少なくとも何れか一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別データ122の受信漏れが生じた通信端末を特定する管理サーバ50に、受信された識別データ122を所定の通信回線を介して送信する手段として機能させるようにしても良い。
【0065】
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記憶媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
端末間で所定の通信プロトコルによる無線通信を行う複数の通信端末と、前記複数の通信端末と所定の通信回線を介して接続されるサーバと、を備える通信システムであって、
前記複数の通信端末は、
各通信端末を識別するための識別情報の送信処理及び他の通信端末から送信される識別情報の受信処理のうち、何れか一方の処理を択一的に逐次実行させる制御手段と、
前記受信処理の際に、前記送信処理を実行する他の通信端末から送信された識別情報を受信する第一の受信手段と、
前記第一の受信手段により受信された識別情報を前記所定の通信回線を介して前記サーバに送信する第一の送信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記通信端末から送信された識別情報を受信する第二の受信手段と、
前記第二の受信手段により受信された識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、少なくとも何れか一の通信端末の前記受信処理にて受信されるべき識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定する特定手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
<請求項2>
前記サーバは、
前記特定手段により特定された通信端末の識別情報を前記所定の通信回線を介して前記何れか一の通信端末に送信する第二の送信手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
<請求項3>
前記複数の通信端末は、更に、
前記受信処理における識別情報の受信漏れを問い合わせるための問い合わせ信号を前記所定の通信回線を介して前記サーバに送信し、
前記サーバにあっては、更に、
前記特定手段は、前記通信端末から送信された前記問い合わせ信号が受信されると、当該通信端末の前記受信処理にて受信されるべき識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定し、
前記第二の送信手段は、前記特定手段により特定された通信端末の識別情報を前記所定の通信回線を介して前記問い合わせ信号を送信した通信端末に送信することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
<請求項4>
前記サーバは、
前記第二の受信手段により受信された識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、第一の通信端末が、当該第一の通信端末の識別情報を受信した前記第一の通信端末と異なる第二の通信端末の識別情報を受信しているか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記特定手段は、前記判定手段により前記第一の通信端末が前記第二の通信端末の識別情報を受信していないと判定された場合に、前記第二の通信端末を前記第一の通信端末の前記受信処理にて受信されるべき識別情報の受信漏れが生じた通信端末として特定することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の通信システム。
<請求項5>
前記複数の通信端末にあっては、
前記第一の送信手段は、更に、
前記第一の受信手段により受信された識別情報を当該識別情報の受信時刻と対応付けて前記所定の通信回線を介して前記サーバに送信し、
前記サーバにあっては、
前記判定手段は、更に、
前記第二の受信手段により受信された識別情報及び受信時刻に基づいて、前記第一の通信端末が、前記第二の通信端末による前記第一の通信端末の識別情報の受信時刻を基準とする所定時間以内に前記第二の通信端末が受信した当該第二の通信端末と異なる第三の通信端末の識別情報を受信しているか否かを判定し、
前記特定手段は、前記判定手段により前記第一の通信端末が前記第三の通信端末の識別情報を前記所定時間以内に受信していないと判定された場合に、前記第三の通信端末を前記第一の通信端末の前記受信処理にて受信されるべき識別情報の受信漏れが生じた通信端末として特定することを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
<請求項6>
前記複数の通信端末は、
前記第一の受信手段により受信された識別情報を記憶する第一の記憶手段を更に備え、
前記第一の送信手段は、
前記第一の記憶手段に記憶されている識別情報を前記所定の通信回線を介して前記サーバに送信することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の通信システム。
<請求項7>
前記サーバは、
前記第二の受信手段により受信された識別情報を記憶する第二の記憶手段を更に備え、
前記特定手段は、
前記第二の記憶手段に記憶されている識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、少なくとも何れか一の通信端末の前記受信処理にて受信されるべき識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の通信システム。
<請求項8>
前記制御手段は、更に、
前記送信処理及び前記受信処理を所定の時間間隔で切り替えて、何れか一方の処理を択一的に逐次実行させることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の通信システム。
<請求項9>
前記所定の通信プロトコルは、Bluetooth Low Energyであることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の通信システム。
<請求項10>
端末間で所定の通信プロトコルによる無線通信を行う通信端末であって、
複数の通信端末から送信される各通信端末を識別するための識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、少なくとも何れか一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定するサーバと所定の通信回線を介して接続され、
各通信端末を識別するための識別情報の送信処理及び他の通信端末から送信される識別情報の受信処理のうち、何れか一方の処理を択一的に逐次実行させる制御手段と、
前記受信処理の際に、前記送信処理を実行する他の通信端末から送信された識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された識別情報を前記所定の通信回線を介して前記サーバに送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする通信端末。
<請求項11>
端末間で所定の通信プロトコルによる無線通信を行い、各通信端末を識別するための識別情報の送信処理及び他の通信端末から送信される識別情報の受信処理のうち、何れか一方の処理を択一的に逐次実行する複数の通信端末と所定の通信回線を介して接続されるサーバであって、
前記複数の通信端末から送信され、各通信端末の前記受信処理にて受信された前記送信処理を実行する他の通信端末の識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、少なくとも何れか一の通信端末の前記受信処理にて受信されるべき識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定する特定手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
<請求項12>
端末間で所定の通信プロトコルによる無線通信を行う複数の通信端末と、前記複数の通信端末と所定の通信回線を介して接続されるサーバと、を用いた通信方法であって、
前記複数の通信端末は、
各通信端末を識別するための識別情報の送信処理及び他の通信端末から送信される識別情報の受信処理のうち、何れか一方の処理を択一的に逐次実行させるステップと、
前記受信処理の際に、前記送信処理を実行する他の通信端末から送信された識別情報を受信するステップと、
受信された識別情報を前記所定の通信回線を介して前記サーバに送信するステップと、を行い、
前記サーバは、
前記通信端末から送信された識別情報を受信するステップと、
受信された識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、少なくとも何れか一の通信端末の前記受信処理にて受信されるべき識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定するステップと、
を行うことを特徴とする通信方法。
<請求項13>
端末間で所定の通信プロトコルによる無線通信を行う通信端末のコンピュータを、
各通信端末を識別するための識別情報の送信処理及び他の通信端末から送信される識別情報の受信処理のうち、何れか一方の処理を択一的に逐次実行させる制御手段、
前記受信処理の際に、前記送信処理を実行する他の通信端末から送信された識別情報を受信する受信制御手段、
複数の通信端末から送信される各通信端末を識別するための識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、少なくとも何れか一の通信端末の受信処理にて受信されるべき識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定するサーバに、前記受信制御手段により受信された識別情報を所定の通信回線を介して送信する送信制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項14>
端末間で所定の通信プロトコルによる無線通信を行い、各通信端末を識別するための識別情報の送信処理及び他の通信端末から送信される識別情報の受信処理のうち、何れか一方の処理を択一的に逐次実行する複数の通信端末と所定の通信回線を介して接続されるサーバのコンピュータを、
前記複数の通信端末から送信され、各通信端末の前記受信処理にて受信された前記送信処理を実行する他の通信端末の識別情報を受信する受信制御手段、
前記受信制御手段により受信された識別情報に基づいて、前記複数の通信端末のうち、少なくとも何れか一の通信端末の前記受信処理にて受信されるべき識別情報の受信漏れが生じた通信端末を特定する特定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。