特許第6037112号(P6037112)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6037112
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】差圧/圧力発信器
(51)【国際特許分類】
   G01L 19/00 20060101AFI20161121BHJP
   G01L 13/02 20060101ALI20161121BHJP
   G01L 19/06 20060101ALI20161121BHJP
【FI】
   G01L19/00 A
   G01L13/02 A
   G01L19/06 A
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-245404(P2012-245404)
(22)【出願日】2012年11月7日
(65)【公開番号】特開2014-95558(P2014-95558A)
(43)【公開日】2014年5月22日
【審査請求日】2015年10月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091281
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 雄一
(72)【発明者】
【氏名】加藤 修久
(72)【発明者】
【氏名】大川 啓太
(72)【発明者】
【氏名】安藤 淳
(72)【発明者】
【氏名】浜尾 次男
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 悦郎
【審査官】 濱本 禎広
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭61−255771(JP,A)
【文献】 特開平03−054388(JP,A)
【文献】 特開平03−085912(JP,A)
【文献】 特開平07−306106(JP,A)
【文献】 特開2003−254847(JP,A)
【文献】 特開昭56−146088(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01L 19/00,19/06
G01L 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧側オイルの圧力と低圧側オイルの圧力との差を圧力センサにより検出する差圧/圧力発信器において、
高圧側の圧力を高圧側オイルに伝える高圧側ダイアフラムおよび低圧側の圧力を低圧側オイルに伝える低圧側ダイアフラムを有する本体と、
前記圧力センサが格納されたセンサ格納部と、
筒体の軸方向中間付近の外側に中間フランジ部が連接され、前記中間フランジ部の軸方向両側のフランジ面に断面が前記フランジ面から離れるにつれて細る形状であって前記筒体を囲むようにそれぞれ環状に形成された突部を有し、かつ導電性を有する材料からなる接続パーツと、
を備え、
前記本体および前記センサ格納部の導圧孔の開口部に、前記接続パーツの筒体を挿通するとともに、前記本体および前記センサ格納部に、前記突部を抵抗溶接によってそれぞれ接続したことを特徴とする差圧/圧力発信器。
【請求項2】
高圧側オイルの圧力と低圧側オイルの圧力との差を圧力センサにより検出する差圧/圧力発信器において、
高圧側の圧力を高圧側オイルに伝える高圧側ダイアフラムおよび低圧側の圧力を低圧側オイルに伝える低圧側ダイアフラムを有する本体と、
前記圧力センサが格納されたセンサ格納部と、
筒体の軸方向一端部の外側にフランジ部が連接され、前記フランジ部の一方の開口部側に平面状の取り付け面を有するとともに、前記フランジ部の他方の開口部側にフランジ面から離れるにつれて細る形状であって前記筒体を囲むように環状に形成された突部を有し、かつ導電性を有する材料からなる接続パーツと、
を備え、
前記本体に前記取り付け面を当接して固着させ、かつ、前記センサ格納部の導圧孔の開口部に前記接続パーツの筒体を挿通するとともに、前記センサ格納部に、前記突部を抵抗溶接によって接続したことを特徴とする差圧/圧力発信器。
【請求項3】
高圧側オイルの圧力と低圧側オイルの圧力との差を圧力センサにより検出する差圧/圧力発信器において、
高圧側の圧力を高圧側オイルに伝える高圧側ダイアフラムおよび低圧側の圧力を低圧側オイルに伝える低圧側ダイアフラムを有する本体と、
前記圧力センサ格納されたセンサ格納部と、
筒体の軸方向一端部の外側にフランジ部が連接され、前記フランジ部の一方の開口部側に平面状の取り付け面を有するとともに、前記フランジ部の他方の開口部側にフランジ面から離れるにつれて細る形状であって前記筒体を囲むように環状に形成された突部を有し、かつ導電性を有する材料からなる接続パーツと、
を備え、
前記センサ格納部に前記取り付け面を当接して固着させ、かつ、前記本体の導圧孔の開口部に前記接続パーツの筒体を挿通するとともに、前記本体に、前記突部を抵抗溶接によって接続したことを特徴とする差圧/圧力発信器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二つの部材を接続する接続パーツを内蔵した差圧/圧力発信器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術の差圧/圧力発信器について図を参照しつつ説明する。図11は、従来技術の差圧/圧力発信器の構成図である。差圧/圧力発信器200は、導圧パイプ201、本体202、センサ格納部203、高圧側ダイアフラム204、低圧側ダイアフラム205、高圧側オイル206、低圧側オイル207、圧力センサ208、信号処理部209、ケース210を備えている。
【0003】
測定対象流体の圧力は、本体202の高圧側ダイアフラム204と低圧側ダイアフラム205とで受け、それぞれ差圧/圧力発信器200内に封止される高圧側オイル206と低圧側オイル207を介し、導圧パイプ201とセンサ格納部203との流路を経て、圧力センサ208に伝わる。圧力センサ208の信号は、ケース210内に設置された信号処理部209で信号処理され、外部に圧力情報を発信する。
【0004】
特に導圧パイプ201は、本体202およびセンサ格納部203に気密性を維持するために、導圧パイプ201の全外周でTig溶接されている。そして、図11でも明らかなように、この導圧パイプ201は長く、本体202およびセンサ格納部203が離れて配置されている。この理由としては、Tig溶接装置のトーチを導圧パイプ201の全外周で近接させねばならず、本体202とセンサ格納部203との間で距離を必要とするためである。
【0005】
また、このような従来技術が、例えば特許文献1(特開2004−28704号公報、発明の名称;差圧測定装置)にも開示されている。この従来技術でも導圧管が長く、検出部と保護部とが離れて配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−28704号公報(図1図2等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術では導圧パイプ201が長いため、高圧側オイル206と低圧側オイル207の体積が大きくなり、温度や圧力によるオイルの収縮膨張変化や比誘電率等の物理変化が大きくなる。したがって、センサ温度特性や圧力特性に影響し、差圧/圧力発信器の性能が悪くなるという問題点があった。また、差圧/圧力発信器の小型化の要求に応えられないという問題があった。
【0008】
さらに、差圧/圧力発信器の製造の観点から視ると、導圧パイプ201を溶接するには高度な技術を要し、また製造時の作業に時間を要するという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で二つの部材を近接させて接続する接続パーツを用い本体とセンサ格納部とを近接させつつ取り付けて小型化を実現した差圧/圧力発信器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、
高圧側オイルの圧力と低圧側オイルの圧力との差を圧力センサにより検出する差圧/圧力発信器において、
高圧側の圧力を高圧側オイルに伝える高圧側ダイアフラムおよび低圧側の圧力を低圧側オイルに伝える低圧側ダイアフラムを有する本体と、
前記圧力センサが格納されたセンサ格納部と、
筒体の軸方向中間付近の外側に中間フランジ部が連接され、前記中間フランジ部の軸方向両側のフランジ面に断面が前記フランジ面から離れるにつれて細る形状であって前記筒体を囲むようにそれぞれ環状に形成された突部を有し、かつ導電性を有する材料からなる 接続パーツと、
を備え、
前記本体および前記センサ格納部の導圧孔の開口部に、前記接続パーツの筒体を挿通するとともに、前記本体および前記センサ格納部に、前記突部を抵抗溶接によってそれぞれ接続したことを特徴とする
【0011】
求項2に係る発明は、
高圧側オイルの圧力と低圧側オイルの圧力との差を圧力センサにより検出する差圧/圧力発信器において、
高圧側の圧力を高圧側オイルに伝える高圧側ダイアフラムおよび低圧側の圧力を低圧側オイルに伝える低圧側ダイアフラムを有する本体と、
前記圧力センサが格納されたセンサ格納部と、
筒体の軸方向一端部の外側にフランジ部が連接され、前記フランジ部の一方の開口部側に平面状の取り付け面を有するとともに、前記フランジ部の他方の開口部側にフランジ面から離れるにつれて細る形状であって前記筒体を囲むように環状に形成された突部を有し、かつ導電性を有する材料からなる接続パーツと、を備え、
前記本体に前記取り付け面を当接して固着させ、かつ、前記センサ格納部の導圧孔の開口部に前記接続パーツの筒体を挿通するとともに、前記センサ格納部に、前記突部を抵抗溶接によって接続したことを特徴とする
【0012】
求項3に係る発明は、
高圧側オイルの圧力と低圧側オイルの圧力との差を圧力センサにより検出する差圧/圧力発信器において、
高圧側の圧力を高圧側オイルに伝える高圧側ダイアフラムおよび低圧側の圧力を低圧側オイルに伝える低圧側ダイアフラムを有する本体と、
前記圧力センサ格納されたセンサ格納部と、
筒体の軸方向一端部の外側にフランジ部が連接され、前記フランジ部の一方の開口部側に平面状の取り付け面を有するとともに、前記フランジ部の他方の開口部側にフランジ面から離れるにつれて細る形状であって前記筒体を囲むように環状に形成された突部を有し、かつ導電性を有する材料からなる接続パーツと、を備え、
前記センサ格納部に前記取り付け面を当接して固着させ、かつ、前記本体の導圧孔の開口部に前記接続パーツの筒体を挿通するとともに、前記本体に、前記突部を抵抗溶接によって接続したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、簡易な構成で二つの部材を近接させて接続する接続パーツを用い本体とセンサ格納部とを近接させつつ取り付けて小型化を実現した差圧/圧力発信器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態の差圧/圧力発信器の構成図である。
図2】本発明の実施の形態の接続パーツの説明図であり、図2(a)は接続パーツの平面図、図2(b)は接続パーツの縦断面図である。
図3】接続パーツの取り付けの説明図である。
図4】本発明の他の実施の形態の接続パーツの縦断面図である。
図5】本発明の他の実施の形態の接続パーツの縦断面図である。
図6】本発明の他の実施の形態の接続パーツの縦断面図である。
図7】本発明の他の実施の形態の接続パーツの縦断面図である。
図8】本発明の他の実施の形態の接続パーツの縦断面図である。
図9】本発明の他の実施の形態の差圧/圧力発信器の構成図である。
図10】本発明の他の実施の形態の差圧/圧力発信器の構成図である。
図11】従来技術の差圧/圧力発信器の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
続いて、本発明を実施するための形態に係る接続パーツおよび差圧/圧力発信器について図を参照しつつ説明する。差圧/圧力発信器1は、接続パーツ10、本体20、センサ格納部30、高圧側ダイアフラム40、低圧側ダイアフラム50、高圧側オイル60、低圧側オイル70、圧力センサ80、信号処理部90、ケース100を備えている。
【0018】
接続パーツ10は、本体20とセンサ格納部30とで導圧孔を連通させるとともに本体20とセンサ格納部30とを機械的に連結する機能を有する。形状等については後に詳述する。
本体20は、高圧側ダイアフラム40、低圧側ダイアフラム50を格納する。
センサ格納部30は、圧力センサ80を格納する。
【0019】
高圧側ダイアフラム40は、気体や液体等の高圧を受けて高圧側オイル60へ圧力を伝える。
低圧側ダイアフラム50は、気体や液体等の低圧を受けて低圧側オイル70へ圧力を伝える。
【0020】
高圧側オイル60は、高圧側ダイアフラム40で受けた圧力変化を導圧孔を通じて圧力センサ80へ伝える。
低圧側オイル70は、低圧側ダイアフラム50で受けた圧力変化を導圧孔を通じて圧力センサ80へ伝える。
【0021】
圧力センサ80は、高圧側オイル60および低圧側オイル70により得た圧力をアナログやデジタルの電気信号に変換する。
信号処理部90は、圧力センサ80からの電気信号を受けて差圧を生成し、各種の計測値を算出し、外部へ出力する。
ケース100は、センサ格納部30や信号処理部90を収容する。
【0022】
続いて本発明の特徴をなす接続パーツ10について説明する。接続パーツ10は、さらに詳しくは、図2(a)、(b)で示すように、筒体11、中間フランジ部12、突部13を備えている。
【0023】
筒体11は導圧孔となる流路11aが形成され、両側に開口部をそれぞれ有するパイプ体である。
中間フランジ部12は、筒体11の中間付近の外側に連接されている。
【0024】
突部13は、中間フランジ部12の上下両側のフランジ面にそれぞれ形成されている。突部13は、その断面がフランジ面から離れるに連れて細る形状であって、先端には先端部13aが形成されている。突部13は、具体的には断面三角形状(△形状)である。先端部13aは、図2(a)で示すように筒体11を囲むように円環状に形成される。これにより環状でほぼ線状の先端部13aが形成される。
【0025】
このような接続パーツ10は、導電性を有する材料により、例えば、旋盤により切り出して、筒体11、中間フランジ部12、突部13が一体構造で形成されている。接続パーツ10は筒体11を中心軸とする回転体形状であり、先端部13aは中心軸に対して垂直な面内に位置している。
【0026】
続いて、この接続パーツ10による接続について図3を参照しつつ説明する。
本体20の導圧孔21の開口部21aに下側の筒体11を挿入して下側の突部13の環状の先端部13aを本体20の上面に接触させる。
また、センサ格納部30の導圧孔31の開口部31aに上側の筒体11を挿入して上側の突部13の環状の先端部13aをセンサ格納部30の下面に接触させる。
【0027】
このように本体20とセンサ格納部30とで挟まれる接続パーツ10に両側から圧縮する荷重を掛けつつ、本体20とセンサ格納部30とに直流電流を流し、本体20、接続パーツ10およびセンサ格納部30を抵抗溶接する。
【0028】
すると、先端部13aが溶けて環状の溶着部14が形成される。この中には環状の空間部15も形成される。これにより、本体20およびセンサ格納部30が接続パーツ10により確実に固定される。また、本体部20の導圧孔21の開口部21aと下側の筒体11との一部や、センサ格納部30の導圧孔31の開口部31aと上側の筒体11の一部とでも図示しない溶着部が形成され、固定に寄与する。
【0029】
なお、本体部20の導圧孔21の開口部21aと下側の筒体11とで形成される溶着部や、センサ格納部30の導圧孔31の開口部31aと上側の筒体11とで形成される溶着部は、全て確実に形成される訳ではないため、一部オイルが漏れ出るおそれがあるが、空間部15で貯留され、かつ溶着部14から漏れ出ないようにしているため、漏出するおそれを低減している。これによりオイルの圧力減少および測定値の変化が発生しないようにしている。
【0030】
なお、このような接続パーツ10は本形態の形状に限定する趣旨ではなく、各種形態が可能である。例えば、図4で示すように、突部13が断面直角三角形状であり、フランジ面から最も離れた位置に環状の先端部13bが形成されている。このような形状としても良い。
また、図5で示すように、突部13が断面四角形状であり、フランジ面から最も離れた位置に環状の先端部13cが形成されている。このような形状としても良い。
【0031】
また、図6で示すように、突部13が断面で家のような五角形状であり、フランジ面から最も離れた位置に環状の先端部13dが形成されている。このような形状としても良い。
また、図7で示すように、突部13が断面半円形状であり、フランジ面から最も離れた位置に環状の先端部13eが形成されている。このような形状としても良い。
突部13は、少なくともフランジ面から最も離れた位置に環状の先端部が形成されるならば、各種形状を選択できる。
本形態の接続パーツにより差圧/圧力発信器の小型化を実現し、かつ組み立てを容易に行えるようになる。
【0032】
続いて本発明の他の形態の接続パーツ110について説明する。接続パーツ110は、図8で示すように、筒体111、フランジ部112、突部113を備える。
筒体111は導圧孔となる流路111aが形成され、両側に開口部をそれぞれ有するパイプ体である。
フランジ部112は、筒体111の一方の開口部付近の外側に連接されている。フランジ部112には、この一方の開口部側に平面状の取り付け面112aが形成されている。
【0033】
突部113は、フランジ部112の他方の開口部側のフランジ面にのみ形成されている。突部113は、その断面がフランジ面から離れるに連れて細る形状であって、先端には先端部113aが形成されている。具体的には断面三角形状(△形状)である。先端部113aは、先の図2(a)で示すように筒体111を囲むように円環状に形成される。これにより環状でほぼ線状の先端部113aが形成される。なお、上記図4図6で示したような三角形、四角形、五角形という多角形形状や図7で示したような半円状としても良い。
このような接続パーツ110は導電性の部材により筒体111、フランジ部112、突部113が一体構造で形成されている。
【0034】
続いて、この接続パーツ110による接続について図9を参照しつつ説明する。
まず、本体20の表面に接続パーツ110の取り付け面112aを接触させて溶接等により固着する一体加工を行う。全ての接続パーツ110が本体20に予め取り付けられているものとする。そして、センサ格納部30の導圧孔31の開口部31aへ筒体111が挿通され、かつ突部113の環状の先端部113aをセンサ格納部30の下面に接触させる。このように本体20とセンサ格納部30とで接続パーツ10を挟んで圧縮する荷重を掛けつつ、本体20とセンサ格納部30とに直流電流を流し、接続パーツ10およびセンサ格納部30で抵抗溶接するものである。
【0035】
すると、図9で示すように、先端部113aが溶けた溶着部114が形成される。この中には空間部115も形成される。これにより、本体20、接続パーツ10およびセンサ格納部30が確実に固定される。また、センサ格納部30の導圧孔31の開口部31aと筒体111の一部とでも溶着部が形成され、固定に寄与する。
【0036】
なお、センサ格納部30の導圧孔31の開口部31aと筒体111とで形成される溶着部は全て確実に形成される訳ではないため、一部オイルが漏れ出るおそれがあるが、空間部115で貯留されて溶着部114から漏れ出ることはなく、漏出するおそれを低減している。
このような接続パーツを用いても差圧/圧力発信器の小型化を実現し、かつ組み立てを容易に行えるようになる。
【0037】
また、この接続パーツ110を、図10で示すように、センサ格納部30に溶着した構成としても良い。この接続パーツ110による接続について説明する。
まず、センサ格納部30の下面に接続パーツ110の取り付け面112aを接触させて溶接等により固着する一体加工を行う。全ての接続パーツ110がセンサ格納部30に予め取り付けられているものとする。そして、本体20の導圧孔21の開口部へ筒体111が挿通され、かつ突部113の環状の先端部113aを本体20の上面に接触させる。このような状態で、本体20とセンサ格納部30とで接続パーツ10を挟んで圧縮する荷重を掛けつつ、本体20とセンサ格納部30とに直流電流を流し、本体20および接続パーツ10で抵抗溶接するものである。
【0038】
すると、図10で示すように、先端部113aが溶けた溶着部114が形成される。この中には空間部115も形成される。これにより、本体20、接続パーツ10およびセンサ格納部30が確実に固定される。また、本体部20の導圧孔21の開口部21aと筒体111の一部とでも溶着部が形成され、固定に寄与する。
【0039】
なお、本体部20の導圧孔21の開口部21aと筒体111とで形成される溶着部は全て確実に形成される訳ではないため、一部オイルが漏れ出るおそれがあるが、空間部115で貯留されて溶着部114から漏れ出ることはなく、漏出するおそれを低減している。
このような接続パーツを用いても差圧/圧力発信器の小型化を実現し、かつ組み立てを容易に行えるようになる。
【0040】
以上本発明の差圧/圧力発信器について説明した。
本発明では、抵抗溶接が容易接続パーツを含む差圧/圧力発信器によって小型化を実現すると共に、製造工程を簡略化できるために製造コストの大幅な低減が可能になるという効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明における接続パーツは、圧力流体が流れる箇所での接続に適すると共に、この接続パーツ含む差圧/圧力発信器は、流体・液体についてレベル・圧力・流量に対応した値を信号に変換して伝送するものであり、化学、食品・薬品など各種の産業において利用可能である
【符号の説明】
【0042】
1:差圧/圧力発信器
10:接続パーツ
11:筒体
11a:流路
12:中間フランジ部
13:突部
13a:先端部
14:溶着部
15:空間部
20:本体
21:導圧孔
21a:開口部
30:センサ格納部
31:導圧孔
31a:開口部
40:高圧側ダイアフラム
50:低圧側ダイアフラム
60:高圧側オイル
70:低圧側オイル
80:圧力センサ
90:信号処理部
100:ケース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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