特許第6037251号(P6037251)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6037251ネットワーク経路を制御するための方法、デバイス、及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6037251
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】ネットワーク経路を制御するための方法、デバイス、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/721 20130101AFI20161128BHJP
   H04W 40/24 20090101ALI20161128BHJP
   H04W 40/02 20090101ALI20161128BHJP
【FI】
   H04L12/721 Z
   H04W40/24
   H04W40/02
【請求項の数】17
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-518759(P2015-518759)
(86)(22)【出願日】2012年6月28日
(65)【公表番号】特表2015-527784(P2015-527784A)
(43)【公表日】2015年9月17日
(86)【国際出願番号】CN2012077752
(87)【国際公開番号】WO2014000226
(87)【国際公開日】20140103
【審査請求日】2014年12月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】504277388
【氏名又は名称】▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】熊 怡
(72)【発明者】
【氏名】▲ウ▼ 小前
(72)【発明者】
【氏名】▲ヤン▼ ▲長▼江
(72)【発明者】
【氏名】胡 ▲傑▼▲暉▼
【審査官】 安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−044583(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/070173(WO,A1)
【文献】 特開2004−356953(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/721
H04W 40/02
H04W 40/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークトポロジ情報に従って、第1のアクセスポイント(AP)のための経路情報を、第1の制御デバイスによって生成し、前記第1のAPの取得された転送リソース情報と前記経路情報とに従って、前記第1のAPのための第1の転送情報を生成し、前記第1のAPに前記第1の転送情報を送信するステップであって、前記経路情報は、前記第1の制御デバイスと前記第1のAPとの間の双方向の経路情報、及び/又は第2の制御デバイスと前記第1のAPとの間の双方向の経路情報を有する、ステップと、
前記第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが前記経路情報に含まれることを、前記第1の制御デバイスによって決定し、前記第2のAPを管理するための第2の制御デバイスに前記経路情報を送信するステップであって、それにより前記第2の制御デバイスが前記経路情報と前記第2のAPの取得された転送リソース情報とに従って、前記第2のAPのための第2の転送情報を生成し、前記第2のAPに前記第2の転送情報を送信する、ステップと
を含むネットワーク経路を制御するための方法。
【請求項2】
前記第1の制御デバイスによって管理されない前記第2のAPが前記経路情報に含まれることを、前記第1の制御デバイスによって決定するステップは、具体的に、
前記第2のAPが前記経路情報に含まれるとともに、前記第1の制御デバイスが前記第2のAPの転送リソース情報を有さないときに、前記第1の制御デバイスによって管理されない前記第2のAPが前記経路情報に含まれることを、前記第1の制御デバイスによって決定するステップを有することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク経路を制御するための方法。
【請求項3】
前記ネットワークトポロジ情報に従って前記第1のAPのための前記経路情報を、前記第1の制御デバイスによって生成するステップの前に、前記方法は、
前記第1のAPによって送信された前記転送リソース情報を、前記第1の制御デバイスによって受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク経路を制御するための方法。
【請求項4】
前記第1のAPによって送信された前記転送リソース情報を、前記第1の制御デバイスによって受信するステップの前に、前記方法は、
前記第1のAPに前記転送リソース情報を、前記第1の制御デバイスによって要求するステップをさらに含むことを特徴とする請求項に記載のネットワーク経路を制御するための方法。
【請求項5】
第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスのそれぞれに、転送リソース情報を、アクセスポイントAPによって送信するステップであって、前記APによって前記第1の制御デバイスに送信された転送リソース情報と前記APによって前記第2の制御デバイスに送信された転送リソース情報との間にリソースの衝突がない、ステップと、
前記第1の制御デバイスによって送信された第1の転送情報と前記第2の制御デバイスによって送信された第2の転送情報とを、前記APによって受信するステップと、
前記第1の転送情報と前記第2の転送情報とに従って有効な転送情報を、前記APによって決定するとともに、前記有効な転送情報に従って受信したパケットを転送するステップと
を含むことを特徴とするネットワーク経路を制御するための方法。
【請求項6】
前記第1の転送情報は、前記APへの前記第1の制御デバイスによって配信された第1の優先度を有し、前記第2の転送情報は、前記APへの前記第2の制御デバイスによって配信された第2の優先度を有し、前記第1の転送情報と前記第2の転送情報とに従って前記有効な転送情報を、前記APによって決定するステップは、具体的に
前記第1の優先度が前記第2の優先度よりも高いとき、前記有効な転送情報として前記第1の転送情報を、前記APによって選択するステップを有することを特徴とする請求項に記載のネットワーク経路を制御するための方法。
【請求項7】
前記第1の転送情報と前記第2の転送情報とに従って、前記有効な転送情報を、前記APによって決定するステップは、具体的に、
プリセットポリシに従って、前記有効な転送情報として、前記第1の転送情報と前記第2の転送情報のうちの1つを、前記APによって選択するステップを含むことを特徴とする請求項に記載のネットワーク経路を制御するための方法。
【請求項8】
前記第1の制御デバイス及び前記第2の制御デバイスのそれぞれに、前記転送リソース情報を、前記APによって送信するステップは、
前記第1の制御デバイスによって送信される要求を必要とする受信した第1の転送リソース情報に従って、前記第1の制御デバイスに前記転送リソース情報を、前記APによって送信するステップと、
前記第2の制御デバイスによって送信される要求を必要とする受信した第2の転送リソース情報に従って、前記第2の制御デバイスに前記転送リソース情報を前記APによって送信するステップと
を含むことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のネットワーク経路を制御するための方法。
【請求項9】
第1の制御デバイスであって、
ネットワークトポロジ情報に従って、第1のアクセスポイント(AP)のための経路情報を生成し、前記第1のAPの取得された転送リソース情報と前記経路情報とに従って、前記第1のAPのための第1の転送情報を生成し、前記第1のAPに前記第1の転送情報を送信するように構成された第1の処理ユニットであって、前記経路情報は、前記第1の制御デバイスと前記第1のAPとの間の双方向の経路情報、及び/又は第2の制御デバイスと前記第1のAPとの間の双方向の経路情報を有する、第1の処理ユニットと、
第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが前記経路情報に含まれることを決定し、前記第2のAPを管理するための第2の制御デバイスに前記経路情報を送信するように構成された第2の処理ユニットであって、それにより前記第2の制御デバイスが前記経路情報と前記第2のAPの取得された転送リソース情報とに従って、前記第2のAPのための第2の転送情報を生成し、前記第2のAPに前記第2の転送情報を送信する、第2の処理ユニットとを具備する第1の制御デバイス。
【請求項10】
前記第2の処理ユニットは、前記第2のAPが前記経路情報に含まれるとともに、前記第1の制御デバイスが前記第2のAPの転送リソース情報を有さないときに、前記第1の制御デバイスによって管理されない前記第2のAPが前記経路情報に含まれることを、決定するようにさらに構成されることを特徴とする請求項に記載の第1の制御デバイス。
【請求項11】
前記第1のAPによって送信された前記転送リソース情報を受信するように構成された第1の受信ユニットをさらに具備することを特徴とする請求項9又は10に記載の第1の制御デバイス。
【請求項12】
前記第1のAPに前記転送リソース情報を要求するように構成された要求ユニット
をさらに具備することを特徴とする請求項11に記載の第1の制御デバイス。
【請求項13】
第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスのそれぞれに、転送リソース情報を送信するように構成された送信ユニットであって、前記送信ユニットによって記第1の制御デバイスに送信された転送リソース情報と前記送信ユニットによって前記第2の制御デバイスに送信された転送リソース情報との間にリソースの衝突がない、送信ユニットと、
前記第1の制御デバイスによって送信された第1の転送情報と前記第2の制御デバイスによって送信された第2の転送情報とを受信するように構成された第2の受信ユニットと、
前記第1の転送情報と前記第2の転送情報とに従って有効な転送情報を決定するとともに、前記有効な転送情報に従って受信したパケットを転送するように構成された転送ユニットとを具備することを特徴とするアクセスポイント。
【請求項14】
前記第1の転送情報は、前記APへの前記第1の制御デバイスによって配信された第1の優先度を有し、前記第2の転送情報は、前記APへの第2の制御デバイスによって配信された第2の優先度を有し、
前記転送ユニットは、前記第1の優先度が前記第2の優先度よりも高いとき、前記有効な転送情報として前記第1の転送情報を選択するようにさらに構成されることを特徴とする請求項13に記載のアクセスポイント。
【請求項15】
前記転送ユニットは、プリセットポリシに従って、前記有効な転送情報として、前記第1の転送情報と前記第2の転送情報のうちの1つを選択するようにさらに構成されることを特徴とする請求項13に記載のアクセスポイント。
【請求項16】
前記第2の受信ユニットは、前記第1の制御デバイスによって送信される要求を必要とする受信した第1の転送リソース情報に従って、前記第1の制御デバイスに前記転送リソース情報を送信し、前記第2の制御デバイスによって送信される要求を必要とする受信した第2の転送リソース情報に従って、前記第2の制御デバイスに前記転送リソース情報を送信するように構成されることを特徴とする請求項13から15のいずれか一項に記載のアクセスポイント。
【請求項17】
第1の制御デバイスと、第2の制御デバイスと、第1のアクセスポイント(AP)と、第2のAPとを具備し、
前記第1の制御デバイスは、ネットワークトポロジ情報に従って、第1のAPのための経路情報を生成し、前記第1のAPの取得された転送リソース情報と前記経路情報とに従って、前記第1のAPの第1の転送情報を生成し、前記第1のAPに前記第1の転送情報を送信し、前記第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが前記経路情報に含まれることを、前記第1の制御デバイスによって決定し、前記第2のAPを管理するための第2の制御デバイスに前記経路情報を送信するように構成され、それにより前記第2の制御デバイスが前記経路情報と前記第2のAPの取得された転送リソース情報とに従って、前記第2のAPのための第2の転送情報を生成し、前記第2のAPに前記第2の転送情報を送信し、前記経路情報は、前記第1の制御デバイスと前記第1のAPとの間の双方向の経路情報、及び/又は前記第2の制御デバイスと前記第1のAPとの間の双方向の経路情報を有し
前記第1のAPは、第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスのそれぞれに、転送リソース情報を送信し、前記第1の制御デバイスによって送信された第1の転送情報と前記第2の制御デバイスによって送信された第3の転送情報とを受信し、前記第1の転送情報と前記第3の転送情報とに従って有効な転送情報を決定するとともに、前記有効な転送情報に従って受信したパケットを転送するように構成され、前記第1のAPによって前記第1の制御デバイスに送信された転送リソース情報と前記第1のAPによって前記第2の制御デバイスに送信された転送リソース情報との間にリソースの衝突がないことを特徴とするネットワーク経路を制御するためのシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術に関し、特にネットワーク経路を制御するための方法、デバイス、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、ネットワークデバイス間の通信は、通常転送パケットが通る複数のルータ及び/又はスイッチによって実現される。一般に、各ルータ又はスイッチには、制御プレーン、管理プレーン、及びデータプレーンが設けられている。ユーザは、管理プレーンを介してルータ又はスイッチを管理し、制御プレーンは様々な転送プロトコルを動作させ、経路を計算し、転送エンティティを生成し、転送エンティティをデータプレーンに発行し、データプレーンは転送エンティティに従ってパケットを転送する。
【0003】
ネットワーク内の各ルータ又はスイッチは、上述の3つのプレーンの動作を実行するので、ネットワークプロトコルが更新されるとき、各ルータ又はスイッチは設定されメンテナンスされる必要があり、複雑なネットワークの管理容易性(manageability)が不十分である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の態様は、ネットワーク経路を制御するための方法、デバイス、及びシステムを提供し、制御プレーンの集中化(centralization)を実現し、ネットワークの管理容易性が向上する。
【0005】
本発明の態様は、ネットワーク経路を制御するための方法を提供し、方法は、
ネットワークトポロジ情報に従って、第1のAPのための経路情報を、第1の制御デバイスによって生成し、前記第1のAPの取得された転送リソース情報と前記経路情報とに従って、前記第1のAPのための第1の転送情報を生成し、前記第1のAPに前記第1の転送情報を送信するステップと、
前記第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが前記経路情報に含まれることを、前記第1の制御デバイスによって決定し、前記第2のAPを管理するための第2の制御デバイスに前記経路情報を送信するステップであって、それにより前記第2の制御デバイスが前記経路情報と前記第2のAPの取得された転送リソース情報とに従って、前記第2のAPのための第2の転送情報を生成し、前記第2のAPに前記第2の転送情報を送信する、ステップとを含む。
【0006】
本発明の態様は、ネットワーク経路を制御するための方法を提供し、方法は、
第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスのそれぞれに、転送リソース情報を、アクセスポイントAPによって送信するステップと、
前記第1の制御デバイスによって送信された第1の転送情報と前記第2の制御デバイスによって送信された第3の転送情報とを、前記APによって、受信するステップと、
前記第1の転送情報と前記第3の転送情報とに従って有効な転送情報を、前記APによって決定するとともに、前記有効な転送情報に従って受信したパケットを転送するステップと含む。
【0007】
本発明の態様は、
ネットワークトポロジ情報に従って、第1のAPのための経路情報を生成し、前記第1のAPの取得された転送リソース情報と前記経路情報とに従って、前記第1のAPのための第1の転送情報を生成し、前記第1のAPに前記第1の転送情報を送信するように構成された第1の処理ユニットと、
前記第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが前記経路情報に含まれることを決定し、前記第2のAPを管理するための第2の制御デバイスに前記経路情報を送信するように構成された第2の処理ユニットであって、それにより前記第2の制御デバイスが前記経路情報と前記第2のAPの取得された転送リソース情報とに従って、前記第2のAPのための第2の転送情報を生成し、前記第2のAPに前記第2の転送情報を送信する、第2の処理ユニットとを具備する第1の制御デバイスを提供する。
【0008】
本発明の態様は、
第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスのそれぞれに、転送リソース情報を送信するように構成された送信ユニットと、
前記第1の制御デバイスによって送信された第1の転送情報と前記第2の制御デバイスによって送信された第3の転送情報とを受信するように構成された第2の受信ユニットと、
前記第1の転送情報と前記第3の転送情報とに従って有効な転送情報を決定するとともに、前記有効な転送情報に従って受信したパケットを転送するように構成された転送ユニットと
を具備するアクセスポイントを提供する。
【0009】
本発明の態様は、ネットワーク経路を制御するためのシステムを提供し、システムは、
第1の制御デバイスと、第2の制御デバイスと、第1のアクセスポイントAPと、第2のAPとを具備し、
前記第1の制御デバイスは、ネットワークトポロジ情報に従って、第1のAPのための経路情報を生成し、前記第1のAPの取得された転送リソース情報と前記経路情報とに従って、前記第1のAPのための第1の転送情報を生成し、前記第1のAPに前記第1の転送情報を送信し、前記第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが前記経路情報に含まれることを、前記第1の制御デバイスによって決定し、前記第2のAPを管理するための第2の制御デバイスに前記経路情報を送信するように構成され、それにより前記第2の制御デバイスが前記経路情報と前記第2のAPの取得された転送リソース情報とに従って、前記第2のAPのための第2の転送情報を生成し、前記第2のAPに前記第2の転送情報を送信し、
前記第1のAPは、第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスのそれぞれに、転送リソース情報を送信し、前記第1の制御デバイスによって送信された第1の転送情報と前記第2の制御デバイスによって送信された第3の転送情報とを受信し、前記第1の転送情報と前記第3の転送情報とに従って有効な転送情報を決定するとともに、前記有効な転送情報に従って受信したパケットを転送するように構成される。
【発明の効果】
【0010】
上述の技術的解決策からわかるように、本発明の態様で提供されるネットワーク経路を制御するための方法、デバイス、及びシステムにおいて、第1の制御デバイスは、ネットワークトポロジ情報に従って第1のAPのための経路情報を生成し、第1のAPの取得された転送リソース情報及び経路情報に従って第1のAPのための第1の転送情報を生成し、第1のAPに第1の転送情報を送信し、第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが経路情報内に含まれることを決定し、第2のAPを管理するための第2の制御デバイスに経路情報を送信し、その結果、第2の制御デバイスは、経路情報及び第2のAPの取得された転送リソース情報に従って第2のAPのための第2の転送情報を生成し、第2のAPに第2の転送情報を送信する。第1の制御デバイスの設定に従って、第1のAPの制御プレーンが第1の制御デバイスに集中化され、第1の制御デバイスは、第1の制御デバイスによって管理される第1のAPのための経路計算を実行し、第1の転送情報を生成し、第1のAPに第1の転送情報を発行し、かつ第1のAPは、経路計算を実行せず、受信した第1の転送情報に従ってパケットを転送するのみである。その上、第2の制御デバイスの設定に従って、第2の制御デバイスは、第1の制御デバイスと協力して、第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPの第2の転送情報を生成し発行できる。従って、ネットワーク内の各APのための設定の実行及びメンテナンスが回避でき、ネットワーク構造が簡素化され、かつネットワークの管理容易性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態によるネットワーク経路を制御するための方法のフローチャートである。
図2】本発明の別の実施形態によるネットワーク経路を制御するための方法のフローチャートである。
図3】本発明の別の実施形態によるネットワーク経路を制御するための方法のフローチャートである。
図4】本発明の実施形態による第1の制御デバイスの概略の構成図である。
図5】本発明の別の実施形態による第1の制御デバイスの概略の構成図である。
図6】本発明の実施形態によるアクセスポイントの概略の構成図である。
図7】本発明の実施形態によるネットワーク経路を制御するためのシステムの概略の構成図である。
図8】本発明の実施形態によるネットワークトポロジの概略の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、利点をより分かりやすくするために、本発明の実施形態における技術的解決策が本発明の実施形態の添付の図面を参照して明確に完全に以降に記載される。本明細書に記載の実施形態は単に本発明の実施形態の一部であり、実施形態の全てではないことは明らかである。創造的努力なく本発明に記載の実施形態に基づいて当業者sが得る他の全ての実施形態は、本発明の範囲に含まれる。
【0013】
図1は、本発明の実施形態によるネットワーク経路を制御するための方法のフローチャートである。図1に図示されるように、この実施形態で提供されるネットワーク経路を制御するための方法は、具体的には、ネットワーク内の複数のルータ又はスイッチのルーティング制御プロセスに適用できる。この実施形態で提供されるネットワーク経路を制御するための方法は、具体的には、以下のステップを含む。
【0014】
ステップA10:第1の制御デバイスは、ネットワークトポロジ情報に従って第1のAPのための経路情報を生成し、第1のAPの取得された転送リソース情報及び経路情報に従って第1のAPのための第1の転送情報を生成し、第1のAPに第1の転送情報を送信する。
【0015】
ステップA20:第1の制御デバイスは、第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが経路情報に含まれることを決定し、第2のAPを管理するための第2の制御デバイスに経路情報を送信し、それにより第2の制御デバイスが経路情報及び第2のAPの取得された転送リソース情報に従って第2のAPのための第2の転送情報を生成し、第2のAPに第2の転送情報を送信する。
【0016】
具体的には、複数のルータ又はスイッチは、互いに通信するネットワークデバイス間に配置され、それによりネットワークデバイス間で交換されるパケットを転送する。例えば、基地局と基地局コントローラの間に配置される無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、略してRAN)には、複数のルータ又はスイッチが設けられ、それにより基地局と基地局コントローラ間の通信を実現する。もちろん、この実施形態は、1つの応用シナリオを記載しているだけであり、この実施形態で提供されるネットワーク経路を制御するための方法は、複数のルータ又はスイッチがネットワークデバイス間の通信を実現するためのパケット交換のために使用される他の応用シナリオにもさらに適用できる。
【0017】
ネットワーク内の複数のルータ又はスイッチの少なくとも1つは、あらかじめ第1の制御デバイスになるよう設定されてよく、複数のルータ又はスイッチの少なくとも1つは、第2の制御デバイスになるよう設定されてよく、一方他のルータ又はスイッチがAPになるように設定され、かついくつかのAPが第1の制御デバイスによって管理されるように設定され、一方他のAPが第2の制御デバイスによって管理されるように設定される。ネットワーク内のルータ又はスイッチが第1の制御デバイス又は第2の制御デバイスとして機能を果たすとき、制御プレーン及び管理プレーンの機能に加え、データプレーンの機能も第1の制御デバイス又は第2の制御デバイスによって実現されるべきである。サーバは、第1の制御デバイス又は第2の制御デバイスとしてさらに設定され得、サーバが、第1の制御デバイス又は第2の制御デバイスとして機能を果たすとき、第1の制御デバイス又は第2の制御デバイスは、データプレーンの機能なく、制御プレーン及び管理プレーンの機能を実現する必要があるだけである。制御プレーンの機能は具体的には経路計算を実行し、転送情報を生成することであり、管理プレーンの機能は具体的にはユーザの管理インタフェースであり、データプレーンの機能は具体的には制御プレーンによって発行される転送情報に従ってパケットを転送することである。
【0018】
設定プロセスのいくつかの実装がある。
一実施形態では、ルータ又はスイッチでは、設定インタフェースが設けられ、ルータ又はスイッチは、設定インタフェースを介してユーザによって入力された第1の設定情報に従って第1の制御デバイスになるように自身を設定でき、APが第1の設定情報に従ってルータ又はスイッチ自身によって管理されることを知ることができる。第1の制御デバイスは、管理されるべきAPが動作しているか否かを能動的に検出でき、かつAPの管理を実現するためにAPとのコネクションを確立することができる。
【0019】
別の実装では、APではまた、設定インタフェースが設けられ、APは設定インタフェースを介してユーザによって入力された第2の設定情報に従ってAPになるように自身を設定でき、第2の設定情報に従ってAP自身を管理する第1の制御デバイスを知ることができる。APは、AP自身を管理する第1の制御デバイスが動作しているか否かを能動的に検出でき、かつ第1の制御デバイスの制御下にあるように、第1の制御デバイスとのコネクションを確立できる。
【0020】
別の実施では、APは、ネットワーク内に存在する第1の制御デバイスを知ることもでき、かつAP自身が制御される第1の制御デバイスを選択することができる。APは、第1の制御デバイスを選択し、自身を管理する第1の制御デバイスが動作しているか否かを能動的に検出し、かつ第1の制御デバイスの制御下にあるように、第1の制御デバイスとのコネクションを確立する。
【0021】
第1の制御デバイスとAPの間のコネクションを確立するための方法は、既存のネットワークプロトコルを使用してもよく、たとえば、第1の制御デバイス及びAPはそれぞれIPアドレスが設定され、TCP/IPコネクションが第1の制御デバイスとAPの間に確立され、第1の制御デバイスとAPの間の連絡可能なIPルートがISIS(Intermediate System to Intermediate System)プロトコルを介して実現できる。第1の制御デバイスとAPの間にレイヤ2ネットワークがあり、コネクションがETHフレームを送信することにより確立される。第1の制御デバイス及びAPは、同一のVLAN(Virtual Local Area Network)に分類され、レイヤ2管理ネットワークが第1の制御デバイスとAPの間の通信を実現するために確立される。
【0022】
第2の制御デバイスを設定するためのプロセスと、第2の制御デバイスによって管理されるAPを設定するためのプロセスとは、具体的には第1の制御デバイスを設定するためのプロセスの具体的な記述を参照でき、ここではさらなる詳細を記載しない。
【0023】
第1の制御デバイスによって管理されるAPのうち、第1の制御デバイスは一部のAPのマスタ制御デバイスであり、第1の制御デバイスは残りのAPの予備制御デバイスである。記述を簡易にするために、第1の制御デバイスをマスタ制御デバイスとして受け取るAPをこの実施形態では第1のAPと呼び、第1の制御デバイスを予備制御デバイスとして受け取るAPをこの実施形態では第3のAPと呼ぶ。第1の制御デバイスは、経路計算を実行するとともに第1のAPのための転送情報を生成し、第1の制御デバイスは第3のAPのための転送情報のみを生成するが、第3のAPのための経路計算を実行しない。第2の制御デバイスが第1のAPを管理する予備制御デバイスとして設定されてよく、他の制御デバイスもまた第1のAPを管理するための予備制御デバイスとして設定されてもよい。好ましくは、ネットワーク配備において、第1の制御デバイスが第1のAPのための経路計算を実行するときに生成される経路情報が第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPを含む場合、第2のAPを管理するための制御デバイスは、同時に第1の制御デバイスによって管理される少なくとも1つのAPを管理する。同様に、第3のAPも対応するマスタ制御デバイスを有する。
【0024】
実際の応用において、第1の制御デバイスがAPのマスタ制御デバイスであるとともに、別のAPの予備制御デバイスであってもよい。第2の制御デバイスがAPの予備制御デバイスであるとともに、別のAPのマスタ制御デバイスであってもよい。すなわち、ネットワークでは各制御デバイスが役割を設定される複数の制御デバイスが設定されてよく、同一APに関して、1つの制御デバイスがマスタ制御デバイス又は予備制御デバイスのいずれかである1つの役割のみを有しする。1つのAPは、複数のマスタ制御デバイスを有してよく、複数の予備制御デバイスを有してもよい。好ましくは、1つのAPは、1つのマスタ制御デバイスを有し、それにより計算された経路情報において出現する共にルーティングされる経路を避ける。
【0025】
例えば、第1のAPのマスタ制御デバイスが第1の制御デバイスであり、第1のAPの予備制御デバイスが第2の制御デバイスであり、第1の制御デバイスが障害を有するか又はアップグレードされるとき、第2の制御デバイスが第1の制御デバイスの機能を引き継ぎ、その結果、サービスが中断せず、それによってネットワーク信頼性が向上し、第1の制御デバイスがISSU(In-Service Software Upgrade)をサポートしていない場合でさえ、全体のネットワークサービスは、第1の制御デバイスをアップグレードする間、依然として中断しないようにできる。
【0026】
第1の制御デバイスはあらかじめネットワークトポロジ情報を認識し、ネットワークトポロジ情報に従って第1のAPのための経路情報を生成してよく、ここで、経路情報は、具体的には第1の制御デバイスと第1のAPの間の双方向の経路情報及び/又は第2の制御デバイスと第1のAPの間の双方向の経路情報を含む。第1の制御デバイスはまた、あらかじめ第1のAPの転送リソース情報を取得してもよく、第1のAPの転送リソース情報は具体的には第1のAPの転送リソースの状況を示すために使用され、転送リソース情報は具体的には第1のAPの、ラベル空間、MAC(Media Access Control, media access control)アドレス、及びポート情報などを含み得る。第1のAPの転送リソース情報を取得するための方法は、第1の制御デバイスが能動的に第1のAPの転送リソース情報を第1のAPに要求するか、又は第1のAPが能動的に第1のAPの転送リソース情報を第1の制御デバイスに報告することである。第1の制御デバイスは、第1のAPの転送リソース情報及び経路情報に従って第1のAPのための第1の転送情報を生成し、第1の転送情報の個数は、具体的には複数であり得る。ネットワーク内のパケット転送がMPLS(Multi-Protocol Label Switching, multi-protocol label switching)転送であるとき、第1の転送情報は、入力ラベル、入口ポート、出力ラベル、出口ポート、及びラベル動作タイプなどの情報を含む。ネットワーク内のパケット転送がレイヤ2転送であるとき、第1の転送情報は具体的には、VLAN、入口ポート、MACアドレス、出口ポート、及びVLAN動作タイプなどの情報を含む。
【0027】
第1の制御デバイスは、第1のAPに第1の転送情報を送信し、第1のAPに送信された第1の転送情報が複数のとき、第1のAPは、複数の第1の転送情報に従って有効な転送情報を決定し、有効な転送情報に従ってパケット転送を実行し得る。具体的には、第1の転送情報の優先度は、あらかじめ第1の制御デバイス中に設定されてよく、かつ優先度は第1の転送情報中で伝送されるとともに、第1のAPに発行されてよい。その結果、第1のAPは、優先度に従って有効な転送情報を決定できる。第1の制御デバイスはまた、第1の転送情報を選択するとともに、第1のAPに第1の転送情報を送信してよい。
【0028】
第1の制御デバイスによって第1のAPのために生成される経路情報が、第1の制御デバイスによって管理される第3のAPを含むとき、第1の制御デバイスはあらかじめ第3のAPの転送リソース情報を取得し、経路情報及び第3のAPの転送リソース情報に従って、第3のAPの転送情報を生成し、第3のAPに第3のAPの転送情報を送信し得る。第3のAPの転送リソース情報を取得するための方法は、第1の制御デバイスが第3のAPに第3のAPの転送リソース情報を能動的に要求するか、又は第3のAPが第1の制御デバイスに第3のAPの転送リソース情報を能動的に報告することであり得る。
【0029】
第1の制御デバイスによって第1のAPのために生成される経路情報が、第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPを含むとき、経路情報は、第2のAPを管理するための第2の制御デバイスに送信される。第2のAPを管理するための第2の制御デバイスは、あらかじめ第2のAPの転送リソース情報を取得し、第2の制御デバイスが、受信した経路情報と第2のAPの転送リソース情報とに従って第2のAPの第2の転送情報を生成し、第2のAPに第2の転送情報を送信してもよい。第2のAPの転送リソース情報を取得するための方法は、第1の制御デバイスが第2のAPに第2のAPの転送リソース情報を能動的に要求するか、又は第2のAPが第1の制御デバイスに第2のAPの転送リソース情報を能動的に報告することである。
【0030】
具体的には、第1の制御デバイスによって管理される第1のAPの予備制御デバイスの少なくとも1つが第2の制御デバイスであり、第1の制御デバイスは第2の制御デバイスを認識でき、第1のAPのために生成された経路情報を第2の制御デバイスと同期できる。第1の制御デバイスは、第2の制御デバイスと経路情報を同期し、第1の制御デバイスが障害を有する又はアップグレードされるとともに、第2の制御デバイスが第1の制御デバイスの機能を引き継ぐとき、第2の制御デバイスが経路情報に従って後続のジョブを直接実行してもよく、それにより中断のないサービスが保証される。
【0031】
第1の制御デバイスは、様々な方法で第1のAPの第2の制御デバイスを認識してもよく、例えば、第1の制御デバイスは第1の設定情報に従って第1の制御デバイスによってマスタ制御される第1のAPの予備制御デバイスの情報を認識、すなわち第2の制御デバイスを決定してもよい。第1のAPは、第2の設定情報に従って第1のAPの予備制御デバイスの情報を認識してよく、かつ第1の制御デバイスに予備制御デバイスの情報を報告してもよく、その結果、第1の制御デバイスは第2の制御デバイスを認識できる。第1の制御デバイスは第2の制御デバイスに第1のAPのために生成した経路情報を送信する。第1の制御デバイスは、IPを介して第2の制御デバイスに接続してよく、第1の制御デバイスは又はレイヤ2コネクションを介して第2の制御デバイスに接続してもよい。第2の制御デバイスは別のAPのマスタ制御デバイスであってもよく、同様に、第2の制御デバイスは、経路情報と第2の制御デバイスによってマスタ制御されるAPの取得された転送リソース情報とに従って、第2の制御デバイスによってマスタ制御されるAPに対応する経路情報を生成する。
【0032】
この実施形態で提供されるネットワーク経路を制御するための方法において、第1の制御デバイスがネットワークトポロジ情報に従って第1のAPのための経路情報を生成し、取得された転送リソース情報と第1のAPの経路情報とに従って、第1のAPのための第1の転送情報を生成し、第1のAPに第1の転送情報を送信し、第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが経路情報に含まれることを決定し、第2のAPを管理するための第2の制御デバイスに経路情報を送信し、その結果、第2の制御デバイスが、経路情報と第2のAPの取得された転送リソース情報とに従って、第2のAPのための第2の転送情報を生成し、第2のAPに第2の転送情報を送信する。第1の制御デバイスの設定に従って、第1のAPの制御プレーンが第1の制御デバイスに集中化され、第1の制御デバイスは第1の制御デバイスによって管理される第1のAPのための経路計算を実行し、第1の転送情報を生成するとともに、第1のAPに第1の転送情報を発行し、第1のAPは経路計算を実行しないが、受信した第1の転送情報に従ってパケットを転送する。その上、第2の制御デバイスの設定に従って、第2の制御デバイスは第1の制御デバイスと協力して第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPの第2の転送情報を生成し発行する。従って、ネットワーク内の各APの設定の実行とメンテナンスが回避でき、ネットワーク構造が簡素化され、ネットワークの管理容易性が向上する。
【0033】
図2は、本発明の別の実施形態によるネットワーク経路を制御するための方法のフローチャートである。図2に図示されるように、この実施形態では、第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが経路情報内に含まれることを第1の制御デバイスによって決定すること(ステップA20である)は、具体的には、
第1の制御デバイスは、第2のAPが経路情報に含まれるとともに第1の制御デバイスが第2のAPの転送リソース情報を有さないとき、第1の制御デバイスによって管理されない第2のAPが経路情報に含まれることを決定することを含む。
【0034】
具体的には、第1の制御デバイスがあらかじめ第1の制御デバイス自身によって管理されるAPの転送リソース情報を取得し得、第1のAPのための第1の制御デバイスによって生成された経路情報が第2のAPを含み、かつ第1の制御デバイスが第2のAPの転送リソース情報を有さないとき、第1の制御デバイスは、第2のAPが第1の制御デバイスによって管理されないことを認識し得る。
【0035】
この実施形態では、経路情報は、第1の制御デバイスと第1のAPの間の双方向の経路情報、及び/又は第2の制御デバイスと第1のAPの間の双方向の経路情報を含む。
【0036】
具体的には、第1の制御デバイスと第1のAPの間の双方向の経路情報は、リンクプロテクションを実現するために使用され得るとともに、第2の制御デバイスと第1のAPの間の双方向の経路情報はノードプロテクションを実現するために使用され得る。
【0037】
この実施形態では、第1の制御デバイスが、ステップA10においてネットワークトポロジ情報に従って第1のAPのための経路情報を生成する前に、方法はさらに、
ステップA30:第1の制御デバイスが第1のAPによって送信される転送リソース情報を受信する
を含む。
【0038】
具体的には、第1のAPが第2の設定情報に従って第1の制御デバイスの制御下にあることを認識し、第1の制御デバイスに第1のAPの転送リソース情報を送信し得、第1の制御デバイスが第1のAPによって送信される転送リソース情報を受信する。第1の制御デバイスはまた、第1の設定情報に従って第1の制御デバイスによって管理される第1のAPを認識し、第1のAPに第1のAPの転送リソース情報を要求し得、第1のAPは、第1の制御デバイスに第1のAPの転送リソース情報を送信し、第1の制御デバイスは、第1のAPによって送信された転送リソース情報を受信する。
【0039】
この実施形態では、第1の制御デバイスは、第1のAPによって送信された転送リソース情報を受信する前に、方法はさらに、
ステップA40:第1の制御デバイスが第1のAPに転送リソース情報を要求する。
を含む。
【0040】
実際の応用では、第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスが、それぞれ第1のAPのマスタ制御デバイス及び予備制御デバイスであるとき、第1のAPは第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスのそれぞれに転送リソース情報を送信し、第1のAPから送信された転送リソース情報は、リソースの衝突を避ける。例として、転送リソース情報におけるラベル空間を取り上げると、第1の制御デバイスに第1のAPから送信された転送リソース情報におけるラベル空間は、第2の制御デバイスに送信された転送リソース情報におけるラベル空間と重ならない。第1の制御デバイスは第1のAPのための転送情報を生成し、第2の制御デバイスもまた第1のAPのための転送情報を生成し、故に、第1のAPは、第1の制御デバイスによって送信された転送情報と第2の制御デバイスによって送信された転送情報とをそれぞれ受信し、ここで、転送情報は転送情報を送信する制御デバイスの識別子を伝送し得、APは自身のポリシ又はユーザ設定に従って有効な転送情報としてある制御デバイスによって送信された転送情報をまず選択し、有効な転送情報に従ってパケット転送をガイドし得る。
【0041】
第1の制御デバイスが第3のAPを管理するが、第3のAPの予備制御デバイスとしての機能を果たすのみであるとき、第1の制御デバイスはまた、第3のAPのマスタ制御デバイスによって同期され、かつ第3のAPのために生成される経路情報を受信し、第1の制御デバイスは、経路情報及び第3のAPの転送リソース情報に従って第3のAPのための転送情報を生成し得る。
【0042】
図3は、本発明の別の実施形態によるネットワーク経路を制御するための方法のフローチャートである。図3に図示されるように、この実施形態において提供されるネットワーク経路を制御するための方法は、図1に図示される実施形態と協力してよく、具体的な実装プロセスについてのさらなる詳細はここでは記載しない。この実施形態において提供されるネットワーク経路を制御するための方法は、具体的には、
ステップB10:アクセスポイント(AP)が第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスにそれぞれ転送リソース情報を送信する
ステップB20:APは、第1の制御デバイスによって送信された第1の転送情報と第2の制御デバイスによって送信された第3の転送情報を受信する
ステップB30:APは、第1の転送情報と第3の転送情報に従って有効な転送情報を決定し、有効な転送情報に従って受信したパケットを転送する
を含む。
【0043】
具体的には、第1の制御デバイスと第2の制御デバイスとは、それぞれAPを管理するための制御デバイスであり、第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスの両方は、APのための転送情報を生成するとともにAPに転送情報を送信する。第1の制御デバイスがAPのマスタ制御デバイスであるとき、第2の制御デバイスがAPの予備制御デバイスであり、第1の制御デバイスは経路を計算するとともにAPのための第1の転送情報を生成し、第2の制御デバイスがAPのための第3の転送情報を生成する。APは、様々な方法で有効な転送情報を決定してよく、例えば、第1の転送情報の優先度が第1の制御デバイスに事前設定され、第3の転送情報の優先度が第2の制御デバイスに事前設定され、優先度が、転送情報中に伝送されるとともに第1のAPに発行されるなどであり、その結果第1のAPは優先度に従って有効な転送情報を決定できる。各制御デバイスの優先度は、第1のAPに事前設定されてもよく、第1のAPは、複数の転送情報を受信するとき、優先度に従って有効な転送情報を決定する。第1のAPはまた、より大きなIPアドレスがより高い優先度を持つような、制御デバイスのIPアドレスなど、プリセットのポリシに従って有効な転送情報を決定してもよい。
【0044】
この実施形態において提供されるネットワーク経路を制御するための方法では、APは、第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスにそれぞれ転送リソース情報を送信し、第1の制御デバイスによって送信された第1の転送情報と第2の制御デバイスによって送信された第3の転送情報を受信し、第1の転送情報と第3の転送情報に従って有効な転送情報を決定し、有効な転送情報に従って受信したパケットを転送する。第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスの設定に従って、APの制御プレーンが制御デバイスに集中化され、第1の制御デバイスと第2の制御デバイスのそれぞれが、APのための転送情報を生成し、APは、受信した転送情報に従ってパケットを転送するのみである。従って、ネットワーク内の各APに対する設定の実行及びメンテナンスを回避でき、ネットワーク構造が簡素化され、ネットワークの管理容易性が向上する。
【0045】
この実施形態において、第1の転送情報は、第1の制御デバイスからのAPへの第1の優先度を含み、第3の転送情報は第2の制御デバイスからのAPへの第3の優先度を含み、第1の転送情報及び第3の転送情報に従って有効な転送情報をAPによって決定するステップ(ステップB30である)は、具体的には、
第1の優先度が第3の優先度より高いときAPが有効な転送情報として第1の転送情報を選択する。
【0046】
具体的には、優先度は、ネットワーク内の各デバイスの実行状態及びリンク状態に従って設定され得、優先度の設定に伴い、APは、優先順序に従って転送情報を選択し得、その結果、転送情報を選択する信頼性が向上する。
【0047】
この実施形態では、第1の転送情報及び第3の転送情報に従って有効な転送情報をAPによって決定するステップ(ステップB30である)は、具体的には、APがプリセットポリシに従って有効な転送情報として第1の転送情報及び第3の転送情報のうちの1つを選択する。
【0048】
APはまた、プリセットポリシに従って転送情報を選択してよく、その結果、転送情報を選択する柔軟性が向上する。
【0049】
この実施形態では、第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスのそれぞれに転送リソース情報を、アクセスポイント(AP)によって送信するステップ(ステップB10)は、具体的には、
APが、第1の制御デバイスによって送信される要求を必要とする受信された第1の転送リソース情報に従って、第1の制御デバイスに転送リソース情報を送信する。
【0050】
APは、第2の制御デバイスによって送信される要求を必要とする受信された第2の転送リソース情報に従って、第2の制御デバイスに転送リソース情報を送信する。
【0051】
実際の応用では、APは、第1の制御デバイス及び第2の制御デバイスに転送リソース情報を能動的に報告してもよい。
【0052】
図4は、本発明の実施形態による第1の制御デバイスの概略的な構成図である。図4に図示されるように、この実施形態で提供される第1の制御デバイス81は、具体的には図1に図示される実施形態において提供されるネットワーク経路を制御するための方法の各ステップを実行し、さらなる詳細はここでは記載しない。この実施形態で提供される第1の制御デバイス81は具体的には、第1の処理ユニット11及び第2の処理ユニット12を具備する。第1の処理ユニット11は、ネットワークトポロジ情報に従って第1のAP831のための経路情報を生成し、第1のAP831の取得された転送リソース情報と経路情報とに従って第1のAP831のための第1の転送情報を生成し、第1のAP831に第1の転送情報を送信する。第2の処理ユニット12は、第1の制御デバイスによって管理されない第2のAP832が経路情報に含まれることを決定し、第2のAP832を管理するための第2の制御デバイス82に経路情報を送信するように構成され、その結果、第2の制御デバイス82が経路情報及び第2のAP832の取得された転送リソース情報に従って第2のAP832のための第2の転送情報を生成し、第2のAP832に第2の転送情報を送信する。
【0053】
この実施形態で提供される第1の制御デバイス81において、第1の処理ユニット11がネットワークトポロジ情報に従って第1のAP831のための経路情報を生成し、第1のAP831の取得された転送リソース情報と経路情報とに従って、第1のAP831のための第1の転送情報を生成し、第1のAP831に第1の転送情報を送信する。第2の処理ユニット12は、第1の制御デバイスによって管理されない第2のAP832が経路情報に含まれることを決定し、第2のAPを管理するための第2の制御デバイス82に経路情報を送信し、その結果、第2の制御デバイス82が、経路情報と第2のAP832の取得された転送リソース情報に従って第2のAP832の第2の転送情報を生成し、第2のAP832に第2の転送情報を送信する。第1の制御デバイス81の設定に従って、第1のAP831の制御プレーンが第1の制御デバイスに集中化され、第1の制御デバイス81は第1の制御デバイスによって管理される第1のAP831のための経路計算を実行し、第1の転送情報を生成するとともに、第1のAP831に第1の転送情報を発行し、第1のAP831は経路計算を実行しないが、受信した第1の転送情報に従ってパケットを転送するのみである。その上、第2の制御デバイス82及び第1の制御デバイスの間の協力に従って、第1の制御デバイス81によって管理されない第2のAP832の第2の転送情報を生成し発行することが実現される。従って、ネットワーク内の各APの設定の実行とメンテナンスが回避でき、ネットワーク構造が簡素化され、ネットワークの管理容易性が向上する。
【0054】
図5は、本発明の別の実施形態による第1の制御デバイスの概略的な構成図である。図5に図示されるように、この実施形態では、第2のAP832が経路情報に含まれ、かつ第1の制御デバイス81が第2のAP832の転送リソース情報を有さないとき、第2の処理ユニット12がさらに第1の制御デバイス81によって管理されない第2のAP832が経路情報に含まれることを決定する。
【0055】
この実施形態では、経路情報は、第1の制御デバイス81と第1のAP831の間の双方向の経路情報、及び/又は第2の制御デバイス82と第1のAP831の間の双方向の経路情報を含む。
【0056】
この実施形態では、第1の制御デバイス81はまた第1の受信ユニット13を具備してよく、第1の受信ユニット13は第1のAP831によって送信された転送リソース情報を受信するように構成される。
【0057】
この実施形態では、第1の制御デバイス81はまた要求ユニット14を具備してよく、要求ユニット14は、第1のAP831に転送リソース情報を要求するように構成される。
【0058】
図6は、本発明の実施形態によるアクセスポイントの概略的な構成図である。図6に図示されるように、この実施形態において提供されるアクセスポイント(AP)83が、具体的には図2に図示される実施形態で提供されるネットワーク経路を制御するための方法の各ステップを実行してよく、さらなる詳細はここには記載しない。この実施形態で提供されるアクセスポイント(AP)83は、具体的には、送信ユニット21、第2の受信ユニット22、及び転送ユニット23を具備する。送信ユニット21は、第1の制御デバイス81及び第2の制御デバイス82にそれぞれ転送リソース情報を送信するように構成される。第2の受信ユニット22は、第1の制御デバイス81によって送信された第1の転送情報と第2の制御デバイス82によって送信された第3の転送情報とを受信するように構成される。転送ユニット23は、第1の転送情報と第3の転送情報に従って有効な転送情報を決定し、有効な転送情報に従って受信したパケットを転送するように構成される。
【0059】
この実施形態において提供されるアクセスポイント(AP)83では、送信ユニット21は、第1の制御デバイス81及び第2の制御デバイス82にそれぞれ転送リソース情報を送信する。第2の受信ユニット22は、第1の制御デバイス81によって送信された第1の転送情報と第2の制御デバイス82によって送信された第3の転送情報を受信する。転送ユニット23は、第1の転送情報と第3の転送情報に従って有効な転送情報を決定し、有効な転送情報に従って受信したパケットを転送する。第1の制御デバイス81及び第2の制御デバイス82の設定に従って、AP83の制御プレーンが制御デバイスに集中化され、第1の制御デバイス81と第2の制御デバイス82は、それぞれAP83のための転送情報を生成し、AP83は、受信した転送情報に従ってパケットを転送するのみである。従って、ネットワーク内の各AP83に対する設定の実行及びメンテナンスを回避でき、ネットワーク構造が簡素化され、ネットワークの管理容易性が向上する。
【0060】
この実施形態において、第1の転送情報は、第1の制御デバイス81からのAP83への第1の優先度を含み、第3の転送情報は第2の制御デバイス82からのAP83への第3の優先度を含み、第1の優先度が第3の優先度より高いとき、転送ユニット23は有効な転送情報として第1の転送情報を選択するようにさらに構成される。
【0061】
この実施形態において、転送ユニット23は、プリセットポリシに従って有効な転送情報として第1の転送情報及び第3の転送情報のうちの1つを選択するようにさらに構成される。
【0062】
この実施形態において、第2の受信ユニット22は、第1の制御デバイス81によって送信される要求を必要とする受信された第1の転送リソース情報に従って、第1の制御デバイス81に転送リソース情報を送信し、第2の制御デバイス82によって送信される要求を必要とする受信された第2の転送リソース情報に従って、第2の制御デバイス82に転送リソース情報を送信するように構成される。
【0063】
図7は、本発明の実施形態によるネットワーク経路を制御するためのシステムの概略的な構成図である。図示されるように、この実施形態で提供されるネットワーク経路を制御するためのシステムは、第1の制御デバイス81、第2の制御デバイス82、第1のアクセスポイント(AP)831、及び第2のアクセスポイント(AP)832を具備する。第1の制御デバイス81は、ネットワークトポロジ情報に従って第1のAP831のための経路情報を生成し、第1のAP831の取得された転送リソース情報及び経路情報に従って第1のAP831のための第1の転送情報を生成し、第1のAP831に第1の転送情報を送信すし、第1の制御デバイス81によって管理されない第2のAP832が経路情報に含まれることを決定し、第2のAP832を管理するための第2の制御デバイス82に経路情報を送信し、その結果、第2の制御デバイス82が経路情報及び第2のAP832の取得された転送リソース情報に従って第2のAP832のための第2の転送情報を生成し、第2のAP832に第2の転送情報を送信するように構成される。第1のAP831は、第1の制御デバイス81及び第2の制御デバイス82にそれぞれ転送リソース情報を送信し、第1の制御デバイス81によって送信された第1の転送情報と第2の制御デバイス82によって送信された第3の転送情報を受信し、第1の転送情報と第3の転送情報に従って有効な転送情報を決定し、有効な転送情報に従って受信したパケットを転送するように構成される。
【0064】
この実施形態において提供されるネットワーク経路を制御するためのシステムでは、第1の制御デバイス81及び第2の制御デバイス82の設定に従って、第1のAP83の制御プレーンが第1の制御デバイス81及び第2の制御デバイス82に集中化され、第1の制御デバイス81は第1の制御デバイスによって管理される第1のAP831のための経路計算を実行し、第1のAP831のための第1の転送情報を生成するとともに、第1のAP831に第1の転送情報を発行し、第2の制御デバイス82は、第2の制御デバイス82によって管理される第1のAP831のための第3の転送情報を生成する。第1のAP831は経路計算を実行しないが、受信した第1の転送情報及び第3の転送情報に従ってパケット転送をガイドするのみである。その上、第2の制御デバイス82は、第1の制御デバイス81と協力して第1の制御デバイス81によって管理されない第2のAP832の第2の転送情報を生成し発行する。従って、ネットワーク内の各APの設定の実行とメンテナンスが回避でき、ネットワーク構造が簡素化され、ネットワークの管理容易性が向上する。
【0065】
図8は、本発明の実施形態によるネットワークトポロジの概略的な構成図である。図8に図示されるネットワークトポロジ構造では、8つのルータ又はスイッチがあり、それらのうちの3つが制御デバイスであり、すなわち、マスタ1、マスタ2、及びマスタ3であり、その他は、AP、すなわちAP1、AP2、AP3、AP4、AP5である。この実施形態で提供されるネットワーク経路を制御するためのシステムの動作プロセスは、マスタ1及びマスタ2がそれぞれAP2のマスタ制御デバイス及び予備制御デバイスであり、マスタ1がAP1の予備制御デバイスであり、マスタ2がAP3の予備制御デバイスであるという例とするケースを取り上げて以降に詳細に記載される。
【0066】
AP1は、マスタ1に転送リソース情報を送信し、AP3はマスタ2に転送リソース情報を送信し、AP2はマスタ1及びマスタ2にそれぞれ転送リソース情報を送信する。
【0067】
マスタ1は、ネットワークトポロジ情報に従ってAP2のための経路情報を計算し、経路情報は、限定ではなく、第1の経路情報と第2の経路情報を含んでよい。第1の経路情報は、AP2->AP1->マスタ1であり、第2の経路情報は、AP2->AP3->マスタ2である。経路情報の表現形式は、ネットワークが基づくネットワークプロトコルによって異なる。例えば、LSP(Label Switch Path, label switched path)転送では、経路情報の形式は、(AP2のLSRID)->(AP1のLSRID)->(マスタ1のLSRID)であり得る。マスタ1は、経路情報の上述の2つの部分をマスタ2と同期する。
【0068】
マスタ1は、第1の経路情報及びAP2の転送リソース情報に従ってAP2のための転送情報を生成し、マスタ1は、第1の経路情報及びAP1の転送リソース情報に従ってAP1のための転送情報を生成する。マスタ2は、第2の経路情報とAP2の転送リソース情報に従ってAP2のための転送情報を生成し、マスタ2は、第2の経路情報及びAP3の転送リソース情報に従ってAP3のための転送情報を生成する。マスタ1及びマスタ2はそれぞれ、AP2に対応する転送情報をAP2に送信し、マスタ1は、AP1に対応する転送情報をAP1に送信し、マスタ2はAP3に対応する転送情報をAP3に送信し、AP2は、受信した転送情報に従って有効な転送情報を決定し、有効な転送情報に従って受信したパケットを転送し得る。
【0069】
もちろん、複数のサーバが、制御デバイスを実装するために追加されてよく、特定の実装では、制御デバイスとして機能するサーバは、経路情報中のノードとして機能しない。
【0070】
この実施形態において提供されるネットワーク経路を制御するためのシステムでは、ネットワーク内に複数のデバイスがあるとき、ネットワーク仮想化の後、制御プレーンが1つではなくいくつかある。全体の仮想ネットワークは実際複数の仮想制御プレーンを提示し、各制御デバイスは仮想制御プレーンとして考えら得る。仮想ネットワーク内のAPノードは、AP自身のためのサービスを提供する制御デバイスを自由に選択してよい。APがAP自身のためのサービスを提供する制御デバイスを自由に選択することができるので、タンジェントリングネットワーク(tangent ring networking)、インタセクトリングネットワーク(intersecting ring networking)、及びリングインリングネットワーク(ring-in-ring networking)などの複数の複合ネットワークモードが実現でき、マスタ制御デバイスが障害を有するか又はアップグレードされるとき、マスタ制御デバイス上のサービスを予備制御デバイスにハンドオーバするのに都合がよく、その結果、全体のネットワークサービスが中断しないようにできる。
【0071】
第1及び第2の制御デバイス、第1及び第3のAP、第1から第3までの転送情報は、区別するのに使用しただけであり、順番を制限する目的ではないことに留意すべきである。
【0072】
上述の実施形態の方法におけるステップの全部又は一部は、プログラムの命令の下、関連するハードウェアによって完了してよく、プログラムはコンピュータ可読記録媒体中に格納され、プログラムの実行時、上述の実施形態の方法中のステップが実行され、記録媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)/ランダムアクセスメモリ(RAM)、フロッピー(登録商標)ディスク、又は光学ディスク、及び同類のものなどプログラムコードを格納できる様々な媒体を含むことに当業者によって適切にすべきである。
【0073】
最後に、上述の実施形態は、本発明の技術的解決策を記載するために提供されるだけであり、本発明を限定する目的ではないことに留意すべきである。本発明は上述の実施形態を参照して詳細が記載されるが、上述の実施形態に記載される技術的解決策が変形可能であり、また一部又は全部の技術的解決策中の技術的特徴に均等な置き換えができ、しかしながら、そのような変形又は置き換えは、対応する技術的解決策の本質を本発明の実施形態の範囲から逸脱させることはないことを当業者は理解すべきである。
【符号の説明】
【0074】
11 第1の処理ユニット
12 第2の処理ユニット
13 第1の受信ユニット
14 要求ユニット
21 送信ユニット
22 第2の受信ユニット
23 転送ユニット
81 第1の制御デバイス
82 第2の制御デバイス
831 第1のAP
832 第2のAP
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8