(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カプセル本体(2)及び前記カプセルキャップ(1)は、カップ形状のものであり、前記カプセル本体と前記カプセルキャップは両方共、円筒形又は楕円形の包囲壁を形成するカプセルケーシングを有する、請求項1記載のカプセル。
前記カプセル本体(2)及び前記カプセルキャップ(1)の前記カプセルケーシング領域は、挿入状態において互いに当接する側部上に、前記2つのカプセル要素を規定の整列状態でのみ互いに嵌めることができる構造体を有する、請求項3記載のカプセル。
前記カプセル本体(2)及び前記カプセルキャップ(1)は各々、前記カプセルケーシングの上側領域及び下側領域に設けられた2つの穴(7a,7b,6a,6b)を有し、前記第2の挿入位置では、前記カプセル(12)は、前記ケーシング領域に2つの穴を有する、請求項1〜4のうちいずれか一に記載のカプセル。
前記カプセル本体(2)及び前記カプセルキャップ(1)は、前記第1の挿入位置に互いに嵌合した後の前記2つのカプセル要素を非破壊的に互いにもはや分離することができない作用効果をもたらす互いに相互作用するラッチ止め要素を有すると共に/或いは互いに対する前記2つのカプセル要素の相対位置は、挿入位置で固定される、請求項1〜5のうちいずれか一に記載のカプセル。
前記カプセル本体(2)及び前記カプセルキャップ(1)は各々、これら2つのカプセル要素を互いに嵌めることによりそれに応じて位置合わせ状態になることができる穴(7,6)を有し、前記穴(7,6)のうちの1つは、他方の穴よりも大きく且つ/或いは長円形の穴又は楕円形の穴として具体化されている、請求項1〜6のうちいずれか一に記載のカプセル。
前記プッシャ(14,77)の作動後、前記環状コンポーネントは、前記プッシャ(14,77)と前記カプセル入れ物との間且つ/或いは前記プッシャ(14,77)と前記各カプセルチャンバ(13,74)との間にシールを形成する、請求項12記載の吸入器及び少なくとも1つのカプセル(11,71)を含むシステム。
前記カプセル(11,71)を前記カプセルチャンバ(13,74)内に動かした後、前記プッシャ(14,77)は、前記カプセルチャンバ(13,74)の壁領域を形成する共に/或いは前記カプセルチャンバ(13,74)の空気入口が前記プッシャ(14,77)内に形成される、請求項15記載の吸入器及びカプセル(11,71)を含むシステム。
前記プッシャ(14,77)は、少なくとも1つのラッチ止め要素、特に少なくとも1つのばねアーム(77b)を有し、該ラッチ止め要素は、特に前記プッシャ(14,77)を完全に作動させると、前記吸入器の別のコンポーネントとラッチ止め関係をなし、その結果前記プッシャ(14,77)を非破壊的にその元の位置に押し戻すことができないようなる、請求項11、12、13、15、又は16のうちいずれか一に記載の吸入器及びカプセル(11,71)を含むシステム。
前記吸入器は、前記カプセルチャンバ(13,74)を空気入口に連結するマウスチューブ(78d)を備えたマウスピース(78)を有し、前記空気出口は、使用中、口の隣りに位置する前記マウスピース(78)の端の中心に設けられた開口部を構成し、前記カプセル入れ物を形成し又は包囲するコンポーネントが前記吸入器内で前記マウスチューブ(78d)を貫通して延びている、請求項18記載の吸入器及びカプセルを含むシステム。
前記吸入器は、前記カプセルチャンバ(13,74)を画定すると共に前記カプセル入れ物を形成している前記コンポーネントを貫通して延びる舌部、ピン又はバー(75)を有し、前記コンポーネントは、前記コンポーネントと前記カプセルチャンバ(13,74)との間の相対運動中、前記舌部、ピン又はバー(75)を挿通状態で滑らせることができる凹部を有する、請求項18又は19記載の吸入器及びカプセルを含むシステム。
前記吸入器は、使用中、口の最も近くに位置し、この口の端の中央で前記カプセルチャンバ(13,74)に連結される開口部を形成する一端部を備えたマウスピース(78)を有し、前記カプセル入れ物を形成する前記コンポーネントは、キャップとして具体化され、該キャップは、前記システムの輸送状態では、ユーザが自分の唇を載せる領域が吸入器の使用時に覆われるよう前記口の端のところの前記開口部を封止する、請求項18、19又は20記載の吸入器及びカプセルを含むシステム。
前記頂部が開口した前記カプセルは、2つの組をなす予備形成穴(42,45)を有し、前記2つの組をなす予備形成穴のうちの一方の組をなす穴(42)は、前記カプセルの前記凸状に又は半球形に丸くされた壁に設けられ、第2の組をなす穴(45)は、前記半球形に丸くされた壁と円筒形壁との間の移行領域に又は前記円筒形壁全体に設けられている、請求項28記載の吸入器及びカプセル(31)を含むシステム。
前記吸入器は、粉末(40)の複数個の特定された投与単位を有する粉末リザーバ又はマガジン(50)と、前記頂部が開口した前記カプセル(31)に吸入器の内部で前記粉末リザーバ又は前記マガジン(51)から前記粉末(40)の1回分の測定投与単位を充填することができるようにする器具とを有する、請求項26〜29のうちいずれか一に記載の吸入器及びカプセル(31)を含むシステム。
前記マガジン(50)は、キャリヤ(51)内に設けられたインサート(53)を有し、前記粉末(40)の前記個々の投与単位は、前記インサート内に配置され、前記インサートは、前記投与単位を前記開口カプセル(31)中に移送するために前記キャリヤ(51)から部分的に押し出される、請求項30記載の吸入器及びカプセル(31)を含むシステム。
前記吸入器を使用する前に、前記カプセル(31)は、カプセル入れ物内に貯蔵され、前記カプセル(31)は、その内部に粉末(40)のあらかじめ測定された量を収容し、使用のためプッシャによって前記振動チャンバ(32,65)中に押し込まれる、請求項26〜29のうちいずれか一に記載の吸入器及びカプセル(31)を含むシステム。
前記カプセル(31)は、前記カプセル入れ物によって封止された少なくとも1つの予備形成穴(41,42,45,46)を有すると共に/或いは前記吸入器は、前記カプセル(31)が前記カプセルを入れ物内に貯蔵されているときに前記カプセル(31)の上側開口部を封止する平べったいコンポーネント(63)を有する、請求項33記載の吸入器及びカプセル(31)を含むシステム。
【発明を実施するための形態】
【0055】
図1は、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)から成る本発明のカプセルを概略的に示しており、カプセルキャップとカプセル本体の両方は、カップの形をしており、これらをこれらの開口部によって互いに入れ子式に嵌め合うことができる。これらの図面及び次の全ての図面は、壁厚及びこれに類似した細部が完全に示されておらず、幾つかの場合においては、必ずしも互いに縮尺通りに示されていないスケッチとして理解されるべきである。
【0056】
この図及び次の図に示されているカプセルには、好ましくは、粉末状製剤が入れられている。好ましくは、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)は、断面が丸形であり、一端が開口し、他方の閉鎖端部が凸状の、事実上半球形である筒体の形態をしている。カプセルキャップ(1)とカプセル本体(2)は両方共、好ましくは、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)、特に好ましくは、密度が950〜1000kg/m
3の高密度ポリエチレンから成る。変形例として、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)が互いに異なる材料で作られ、例えば、カプセル本体がPP又はPEで作られ、カプセルキャップがゼラチンで作られた実施形態も又可能である。カプセルサイズは、それぞれの吸入器又はカプセルが挿入されるべき吸入器内に設けられたカプセルチャンバの寸法に合わせられている。組み立て状態のカプセルの代表的な長さは、例えば9mm〜22mmであり、これらの外径は、4mm〜10mmである。カプセル寸法の例は、国際公開第2006/074982(A2)号パンフレットの第6頁第6〜27行目の記載に見受けられる。この国際公開を参照により引用し、引用した記載内容全てを本明細書の一部とする。
【0057】
好ましい材料であるポリエチレンのほかに薬理学的に許容できる全てのプラスチックを使用することができるカプセルの材料設計に関し、この点につき国際公開第2006/074982(A2)号パンフレットの第5頁第6〜31行目の記載を参照されたい。なお、かかる国際公開を参照により引用し、種々の特徴を含めこれらの記載内容を本明細書の一部とする。
【0058】
図1aは、2つの別々のカプセル要素(1),(2)を互いに嵌め合わせる前の予備形成穴(6),(7)を備えた2つの別々のカプセル要素(1),(2)を示している。図示の実施形態では、入れ子式相互嵌合中、カプセルキャップ(1)をカプセル本体(2)に嵌める。(カプセルキャップ(1)をカプセル本体(2)中に挿入する逆の場合も又実行可能であり、この場合、以下の「内側」及び「外側」という用語は全て、逆にされなければならない)。カプセルキャップ(1)がカプセル本体(2)に嵌められるここで選択した実施形態の場合、カプセルキャップ(1)のそのカップ開口部の付近における外径は、カプセル本体(2)よりもかなり大きい。この箇所におけるカプセル本体(2)の外径は、サイズがカプセルキャップ(1)の内径と同等であり、他方、直径は、カプセル要素を互いに接合したときにこれらカプセル要素がそれほど隙間のない状態でカプセルケーシング領域の付近で互いに嵌まり合うようにこれらの交差に関して互いに合わせられている。図示の形態では、カプセル要素を互いに嵌め合わせた後、カプセル本体(2)はかくして、カプセル要素の2つの当接ケーシング領域の付近にカプセルの内壁を形成する。カプセルには、例えば好ましくは粉末状製剤をカプセル本体内に詰め込むことによって好ましくは粉末状製剤を充填する。充填後、カプセルキャップ(1)を第1の挿入位置までカプセル本体(2)に押し嵌めする。図中、“p”で示された矢印は、カプセル要素が互いに押され又は押された方向を指示している。この矢印は、更に、この相互押圧のために加えられなければならない圧力を表すようになっている。
【0059】
第1の挿入位置(
図1bを比較参照されたい)では、カプセル本体(2)の外側ケーシング領域に設けられたラッチ止め要素とカプセルキャップ(1)の内側ケーシング領域に設けられたラッチ止め要素が互いに係合する。ここで示されている図の全てにおいて、これらラッチ止め要素は、環状に包囲した突出部若しくはビード及び溝又は波部の形態をしている。かくして、
図1のカプセル本体(2)は、例えば、外方に向けられた包囲ビード(5)を有し、このビードは、第1の挿入位置では、カプセルキャップ(1)の内側に設けられた第1の環状に包囲した波部(4)に嵌まり込む。同じ作用効果は、カプセル本体(1)の外側ケーシング領域に設けられている環状溝によって達成され、他方、この挿入位置では、カプセルキャップ(1)の内側ケーシング領域に設けられた環状に包囲した突出部がこの溝に嵌まり込む。しかしながら、ラッチ止め要素は、必ずしも、環状形態のものである必要はなく、これとは異なり、カプセル本体に設けられたドット状の凸部及びカプセルキャップに設けられたこれと嵌合する窪み又はこれらの逆の関係によって形成されても良い。好ましい実施形態では、カプセル本体は、複数個のドット状の環状に配置された凸部を有し、これら凸部は、カプセルキャップの外側に設けられた対応の好ましくは環状に包囲した溝に嵌まり込む。幾分ドット状のラッチ止め構成の設計に関し、この場合、国際公開第2006/074982(A2)号パンフレットの第7頁第1行目〜第8頁第32行目までの記載を参照されたい。この国際公開を参照により引用し、引用した記載内容全体を本明細書の一部とする。
【0060】
第1の挿入位置(
図1bを比較参照されたい)では、カプセル本体(2)とカプセルキャップ(1)のケーシング領域は、好ましくは、カプセル本体(2)のケーシングがカプセルキャップ(1)の穴(6)を内側から覆い、カプセルキャップ(1)のケーシングがカプセル本体(2)の穴(7)を外側から覆うようオーバーラップする。カプセルは、この第1の挿入位置では、完全に閉じられる。
【0061】
第2の挿入位置(
図1cを比較参照されたい)では、カプセルキャップ(1)とカプセル本体(2)は、それぞれの穴(6),(7)が互いに位置合わせ状態になるよう更に互いに押し込まれている。カプセルは、かくして、この第2の挿入位置では、粉末をカプセルの内部から放出することができるという意味で「開かれる」。この場合外側に位置するカプセルキャップ(1)のケーシング領域の予備形成穴(6)は、カプセル本体(2)の内側ケーシング領域の穴(7)よりも大きい。2つの穴のうちの一方が他方よりも小さいということにより、カプセルキャップ(1)とカプセル本体(2)を互いに嵌め合わせる際にむらがあったとしても、粉末の噴出のために設けられている穴直径は、部分的に覆われないようになる。内側穴(7)のサイズは、この好ましい場合、組み立て状態のカプセルの穴の全体的サイズを定める。このように、粉末状物質が噴出プロセス中にくっつく恐れのある内部段部がカプセルの内側の穴上に生じることがない。第2の挿入位置に関し、第1の挿入位置のために提供されたラッチ止め要素と同様なラッチ止め要素がカプセルキャップ(1)に設けられる。したがって、
図1に示されている実施形態では、カプセルキャップ(1)は、第2の波部(3)を有し、カプセル本体(2)の内側ケーシング領域に設けられたビード(5)又は他の突出ラッチ止め要素がこの第2の波部に嵌まり込むことができる。このように、2つの穴(6),(7)は、位置合わせ状態に維持され、カプセル要素は、カプセルを動かした場合であってももはや互いに対して動くことができない。第1及び第2の挿入位置に必要なラッチ止め要素は、例えば、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)の射出成形中付形によって形成されても良く、或いは、材料変形によってコンポーネント上に形成されても良い。かくして、例えば、カプセル本体の内側に沿ってぐるりと延びるビード(5)に伴って外側に沿ってぐるりと延びる波部が形成されるのが良い。
【0062】
肉眼的であると見なされるべきカプセル要素の構造化に加えて、本発明のカプセルの別の実施形態は、カプセル要素の内側に設けられた微細構造又はナノ構造若しくは表面皮膜を有する。これは、特に、カプセルケーシングが互いに当接しているときにカプセル、
図1の実施例ではカプセルキャップ(1)の外壁を形成するカプセル要素である。微細構造は、好ましくは、他方のカプセル要素に向いたケーシング表面上の内側に設けられる。特に、微細構造は、内側ケーシング表面の環状領域にわたって延び、この環状領域は、カプセルが第1の挿入位置(
図1a)にあるとき、カプセルのキャビティの直接的な壁を形成し、カプセルが第2の挿入位置(
図1c)にあるとき、他方のカプセル要素(
図1に示されている実施例ではカプセル本体(2))の外側ケーシング表面に当接する。
【0063】
この微細構造により、いわゆるロータス効果("lotus effect")が生じ、即ち、この微細構造は、この表面への或る特定の物質の付着力を減少させる。最適な効果を達成するため、微細構造の性状は、これが対応したタイプのカプセル内に貯蔵されるべき特定の製剤について少なくとも付着特性を提供するよう選択されなければならない。その結果、カプセルの内壁にくっつく製剤、例えば粉末からの物質は全くなく又はほとんどない。これは、特に上述の環状領域では、カプセルを第1の挿入位置から第2の挿入位置に互いに押したときに、壁にくっつく材料によって生じる摩擦が生じないという作用効果を有する。カプセルの内壁領域全てへの微細構造の拡張も又可能であり、かかる拡張は、物質が噴霧化プロセス中に放出されると、壁への付着の結果としてカプセル内に残ったままになる物質がゼロであるという作用効果を有する。
【0064】
微細構造は、表面に設けられた凸及び/又は窪みによって形成される。凸部及び/又は窪みは、点、半球体、平坦な表面、ウェッジ等の形態を取ることができる。凸部及び/又は窪みは、ランダムな配置状態を有しても良く、或いは、順序良く並べられても良く、例えば、列の状態、円の状態、ジグザグの状態、蛇行形状等の状態に配置されても良い。
【0065】
表面構造上の凸部相互間の距離は、0.1〜200ミクロン、好ましくは0.1〜100ミクロンである。粉末製剤の場合、粉末の粒径よりも小さな構造的寸法が好ましい。0.1〜50ミクロンの凸部の高さ又は窪みの深さ及び0.1〜10ミクロンの距離が最も好ましい。
【0066】
かかる微細構造及びその特性を作製する方法に関しては、国際公開第2004/062716(A1)号パンフレットの第11頁第1行目〜第13頁第13行目の記載を参照されたい。かかる国際公開を参照により引用し、かかる記載内容をこれらの特徴を含めて本明細書の一部とする。
【0067】
微細構造を内側カプセル壁に施す好ましい方法は、追加の材料をカプセル中に導入することがない方法であり、即ち、微細構造は、それぞれのカプセル要素を構成する材料中にのみ形成されるのが良い。射出成形により作られるカプセル要素の好ましい場合、微細構造は、言わば射出成形ツールのモールドインサート内で鏡映関係をなして既に再現されており、したがって、カプセル要素は、最初の製造ステップの際にこれらの微細構造及び更に予備形成穴を備えるようになる。変形例として、この種の微細構造は、サブトラクティブ表面処理、例えばエッチング若しくはガルヴァニック材料除去又は例えばカプセル要素の主開口部中に挿入される拡張可能なパンチを用いた次のエンボス加工によって内側カプセル壁上に形成されても良い。
【0068】
図2は、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)で構成されたカプセルの第2の実施形態を示している。この実施形態は、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)がそれぞれ、複数個の予備形成穴(6a),(6b)又は(7a),(7b)を有する点でのみ第1の実施形態とは異なっている。第1の挿入位置(図示せず)では、これらの穴は全て、第1の実施形態と同様、他方のカプセル要素によって閉鎖される。第2の挿入位置(
図2b)では、カプセルキャップ(1)のそれぞれの穴(6a),(6b)は、カプセル本体(2)の穴(7a),(7b)と位置が合っており、その結果、カプセルは、多くの場所で開かれるようになる。図示の実施形態では、2つの穴(6a),(6b)又は(7a),(7b)は、それぞれ、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)に形成され、その結果、第2の挿入位置ではカプセルに2つの開口部が得られる。しかしながら、このようにして、任意所望の個数の穴を設けることができる。カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)のケーシング領域の形態に応じて、穴は、カプセルの周囲及び長さにわたって分布して配置されるが良い。特に好ましくは、結果的に得られる開かれたカプセルは、カプセルの互いに反対の端部の近くのケーシング領域に、即ち、カプセルの長さに基づいて互いに明確な離隔距離のところに配置された2つの穴を有する。
【0069】
図3は、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)で構成できるカプセルの第3の実施形態を示している。この実施形態は、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)の穴(6)及び穴(7)が円形の形ではなく楕円形の形を有している点においてのみ第1の実施形態とは異なっている。これら楕円形の長軸は、互いに対して90°回転してある。これにより、互いに押している間にむらが生じた場合であっても、被覆プロセスにより形成される開口部は、常時、一定の全体的表面領域を占めるようになる。楕円形の穴に代えて、対応した整列状態の長円形の穴も又この時点で使用できる。
【0070】
図4及び
図5は、種々の実施形態に関して、カプセル本体(2)及びカプセルキャップ(1)を断面で且つ互いに嵌め合わせた後の状態で概略的に示している。カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)を互いに嵌め合わせたときにそれぞれの穴(6)及び穴(7)をすっきりと位置合わせさせることができるようにするため、カプセル要素は、これらの周囲に関して互いに整列状態で嵌め合わせられなければならない。これには、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)の縁部又はそれぞれのケーシング表面のところにロック・アンド・キー(lock and key)原理の構造及び対抗構造が必要である。さらに、カプセル要素の制御された最初の相互嵌合後、互いに対するカプセル要素の望ましくない回転が生じることがないようにする長手方向案内を提供することが有利である。
図4に示されている実施形態では、カプセルキャップ(1)及びカプセル本体(2)は、同様に、僅かに楕円形の断面を備える。楕円形により、2つのカプセル要素の正確に差し向けられた相互嵌合が生じざるを得ないようになる。楕円形カプセル要素を結合すると、結果として、互いに対して180°回転した状態の2つの考えられる向きが生じる。したがって、好ましくは、これら2つのカプセル要素のうちの一方、特に好ましくは、外側のカプセル要素(かくして、この実施形態では、カプセルキャップ(1))は、少なくとも1つの予備形成穴(6)だけを有するべきではなく、カプセル要素の周囲に沿って180°ずらされた2つの穴構造を有するべきである。かくして、2つの楕円形カプセル要素を結合するときの向きとは無関係に、これら2つの楕円形カプセル要素を第2の挿入位置に互いに押し込んだとき、穴(6)が常時露出される。
【0071】
図5の実施形態では、カプセル本体(2)の外側領域は、ラッチ止め要素(図示せず)に加えて、長手方向軸線に平行に延びる舌部(8)を有するべきであり、その輪郭は、カプセルキャップ(1)の内側に更に長手方向に設けられた溝(9)と嵌合する。カプセル要素を舌部(8)と溝(9)が互いに嵌合する方位角整列状態でのみ互いに押すことができる。舌部(8)及び溝(9)は、挿入長さ全体に沿って案内を形成する。また、所望ならば、互いに異なる離隔距離のところに且つ/或いは互いに異なる幅の複数個の舌部と溝の対がカプセル要素のケーシング表面上に設けられても良い。
【0072】
図示していない実施形態では、図示の舌部(8)及び溝(9)を含む構造的対は、湾曲した形態のものであっても良く、その結果、カプセル要素の相互押圧により、これらカプセル要素は、互いに対して回転せざるを得なくなる。これは、特にカプセルの複数個の穴を覆ったり露出させたりする目的にとって有利であると言える。
【0073】
図6は、本発明の複数個のカプセルが予備形成穴を備えた吸入器の作動モードを概略的に示している。この実施形態では、複数個のカプセル(11)が第1の挿入位置でマガジン内に貯蔵されている(第1の挿入位置でのカプセル(11)は、穴の位置に関して
図6、
図7及び
図8では作動的に忠実に記載されておらず、したがって純粋に概略的なものであると見なされるべきである)。マガジンは、垂直シャフト(16)の形態で示され、この垂直シャフトの断面は、カプセル(11)の長手方向広がり、即ち、例えば、カプセル(11)の長さ及び直径よりも僅かにしか大きくない幅を備えた長方形又はスロット形状に合わされている。第1のラッチ止め状態に配置されたカプセルは、当初、マガジン内に積み重ねられる。用いられる特定のカプセル(11)は、チャネル(17)内に運び込まれ、吸入器内で作用する空気流も又、このチャネルに沿って通る。この運搬は、重力の作用にのみ基づいていても良く、或いは、マガジンの上から加えられるばね力によって思案されても良い。チャネル(17)内において、カプセル(11)は吸入器の使用直前にプッシャ(14)によって第2の挿入位置に押し込まれ、その結果、カプセルキャップ及びカプセル本体のそれぞれの穴は、互いに上下に位置するようになる。正確な結合は、対応の寸法決めによって保証される。プッシャ(14)は、空気入口開口部を有するのが良く、かくして、粉末が空気流に乗った状態でカプセル(12)から放出されるべきカプセルチャンバ(13)に壁を形成する。このように、カプセル内容物の吸入は、カプセルの開放直後に行われるのが良い。それと同時に、プッシャ(14)は、その構造によって定位置にロックされなければならず、その結果、押し方向におけるカプセルチャンバ(13)の境界部と一緒に、プッシャは、カプセルチャンバ(13)を形成し、カプセルチャンバの長さは、カプセル(12)のその第2の挿入位置における長さに合わされており、その結果、カプセル(12)は、ベルヌーイの効果に従って空気流に乗って動くと共に振動することができるようになる。かくして、プッシャ(14)は、チャネル(17)内で少なくとも3つの位置、即ち、カプセル(11)がマガジンからチャネル(17)内に運び込まれる第1の位置、カプセルがその第2の挿入位置に押し込まれる(それと同時に、カプセルが空気出口の方向にカプセルチャンバ(13)の境界部を押す)チャネル(17)内への完全に挿入された第2の位置及び第2の位置に対して僅かに引っ込められていて、プッシャが噴霧化中、空気入口端部のところでカプセルチャンバ(13)の境界部を形成する第3の位置を占めることができる。空気出口の方向におけるカプセルチャンバ(13)の境界部は、好ましくは、スクリーン(15)又は流れ抵抗がほんの僅かにすぎない空気力学的に適切に形作られたコンポーネントによって形成される。空気入口を有するカプセルチャンバ(13)のこの境界部に隣接して、マウスピース(図示せず)が設けられ、ユーザ(これ又図示せず)は、このマウスピースのところで吸入し、それによりカプセル内容物を噴霧化するのに必要な空気流を生じさせる。
【0074】
製剤をカプセル(12)から放出した後にカプセルチャンバ(13)に新たなカプセル(11)を装填することができるようにするため、使用済みカプセル(12)を取り除くためにカプセルチャンバ(13)を開放する手段が好ましくは吸入器に設けられる。この開放手段は、例えば、シャフト(16)から見て遠くに位置するカプセルチャンバ(13)の側でチャネル(17)の壁に設けられた閉鎖可能なフラップによって形成されるのが良い。
【0075】
図7は、予備形成穴を備えた本発明の複数個のカプセルが貯蔵される吸入器の別の実施形態の作動モードを概略的に示している。この実施形態では、複数個のカプセル(11)が第1の挿入位置でシャフト形状のマガジン内に貯蔵される。この実施形態では、シャフト(16)は、チャネル(17)又はカプセルチャンバ(13)のその出口のところに、テーパ付き部分を有し、このテーパ付き部分の一つの壁は、斜めのスロープ又はランプ(傾斜部)として又は好ましくは円錐形案内レール(18)として具体化されている。テーパ付き部分の端のところ又はシャフト出口のところのシャフト直径は、第2の挿入位置における、即ち、完全組み立て状態におけるカプセル(12)のサイズに一致している。シャフト(16)の頂部のところでカプセル(11)に及ぼされる圧力によって(この圧力は、カプセル(11)からカプセル(11)に上から下へ送られる)、シャフトの直径の一様な減少により、カプセル長さの減少が生じ、即ち、斜めのスロープ若しくはランプ又は円錐形案内レール(18)により、カプセル本体(2)とカプセルキャップ(1)は、更に互いに押し込められ、ついには、シャフトの出口のところで、カプセル(2)は、第2の挿入位置になる。
【0076】
図7に示されている実施形態では、プッシャ(14)がカプセル(11)の相互押し合いとは無関係に、シャフト(16)の端のところでチャネル(17)内に配置されている。プッシャ(14)は、カプセルチャンバ(13)内へのカプセル(12)の押し込みという主要な役割を果たす。カプセルチャンバ(13)へのマガジンからの他の輸送手段も又、例えば、カプセルチャンバ(13)の壁に設けられたフラップを介して可能である。プッシャ(14)は、この実施形態では、2つの主要な位置、即ち、既に押し合わされたカプセル(12)をマガジンからチャネル(17)内に運び込むことができる第1の位置及びプッシャが噴霧化中、空気入口端部のところでカプセルチャンバ(17)の境界部を形成し、カプセルチャンバ(13)内のカプセル(12)が振動すると共に/或いは動く余地がある別の位置を占める。
【0077】
図8、
図9及び
図10は、予備形成穴を備えた本発明のカプセルが既にカプセルチャンバ(13)内に配置されている吸入器の作動モードを種々の実施形態によって概略的に示している。図示の作動モードは、確かに、複数個の貯蔵状態のカプセルを備えた吸入器の充填状態のカプセルチャンバに適用できるが、主として、図示の実施形態は、1回使用向きの吸入器に関する。ここで想定されている吸入器は、原理的には、あらかじめ挿入されたカプセル(11)を備えたカプセルチャンバ(13)と、ばね(19)によってリセット可能なプッシャ(14)と、カプセルチャンバ(13)からの空気出口が連結された吸入チャネル付きのマウスピースとからのみ成る。カプセルチャンバ(13)は、空気出口に加えて空気入口を有している。カプセルチャンバ(13)の境界部は、好ましくは、スクリーン(15)又は流れ抵抗がほんの僅かである空気力学的に適切の形のコンポーネント若しくは要素によって形成される。
【0078】
図8aは、あらかじめ挿入されたカプセル(11)が第1の挿入位置にあるこの種のカプセルチャンバ(13)を示している。カプセルチャンバ(13)は、
図8bにおいてラム又はプッシャ(14)を挿通状態で挿入させる空気入口開口部(20)を有し、カプセル(11)は、このラム又はプッシャによってスクリーン(15)に押し付けられ、即ち、空気出口端部のところでカプセルチャンバ(13)の境界部に押し付けられる。カプセルチャンバ(13)の空気出口の方へ差し向けられたそれ以上の圧力によって、カプセルキャップ(1)とカプセル本体(2)は、更に互いに押し込められ、ついには、カプセル(11)がその第2の挿入位置に結合状態で押し至らされる。次に(
図8c)、ラム又はプッシャ(14)は、再びカプセルチャンバ(13)から引き出され、そして結合状態で押されたカプセル(12)は、吸入準備ができており、即ち、その穴は、カプセル内に入っている好ましくは粉末状の物質の噴出のために開いており、カプセルは、カプセルチャンバ(13)内で振動すると共に/或いは動く余地がある。予備挿入カプセル(11)の状況では、
図8に示されているような第1の挿入位置において、ラム又はプッシャ(14)を挿入しているときにカプセルの偶発的な傾動を阻止するためには、カプセルの運動の余地が必要ではなく又はこれはできるだけ小さく保たれるべきである。
【0079】
図9は、プッシャ(14)が、空気入口が一体化されているカプセルチャンバ(13)の一部をなす吸入器を示している。プッシャ(14)は、カプセルチャンバ(13)の境界部を空気出口側で包囲している。加うるに、プッシャは、カプセルチャンバ(13)(
図9を比較参照されたい)の側壁の一部を入れ子式に形成することも可能であるが、この特徴のない実施形態も又採用可能である。
【0080】
図9aは、予備挿入カプセル(11)が第1の挿入位置にある好ましくは実質的に円筒形のカプセルチャンバ(13)を示している。空気入口開口部(20)は、空気出口と反対のカプセルチャンバ(13)の側の中心に位置しており、即ち、図面に関して、カプセルチャンバ(13)の底部のところに位置している。好ましくは、予備挿入カプセル(11)のこの状況におけるプッシャ(14)の位置は、カプセル(11)がカプセルチャンバ(13)の頂部のところでその境界部に、即ち、スクリーン(15)又は空気力学的要素に当接して空気入口開口部(20)内に入り込むようなものであり、その丸形端部領域は、この開口部(20)を閉鎖するように底部のところに位置している。このように、例えば、吸入器をその外側包装材から取り出した後における吸入器の輸送中、汚染要因物がカプセルチャンバに入るのが阻止される。
【0081】
図9bでは、カプセル(11)は、プッシャ(14)によって、より正確に言えば、プッシャの一部であるカプセルチャンバ(13)の境界部によって空気入口の付近でその当接部に押し当てられ、その結果、カプセルキャップとカプセル本体は、更に互いに押し込められ、ついには、カプセル(12)の第2の挿入位置が達成されるようになる。この実施形態では、プッシャ(14)は、カプセル(11)の方向に押圧面を有するだけでなく、カプセルチャンバ(13)内に突き出た壁領域を有している。カプセルチャンバ(13)は、或る程度までこれらの開口部を介して互いに押し込められた2つの中空筒体で形成され、かくして、側部のところにカプセルチャンバ(13)の長手方向壁(13a)及びこの中に挿入されたプッシャ(14)の内側長手方向壁(14a)によって形成された二重壁が作られる。挿入状態の長手方向壁(14a)の長さは、第2の挿入位置にあるカプセル(12)の長さに合わされなければならず、その結果、プッシャ(14)をカプセルチャンバ(13)内に更に十分に押し込めることができるようになる。カプセル(12)を結合状態に押した後、プッシャ(14)は、その開始位置に引き戻されて定位置にロックされなければならず、その結果、カプセルチャンバ(13)の長さは、吸入中、カプセルの運動を可能にするようしっかりと固定され、かくしてそのように定められる。好ましくは、吸入中、二次空気の発生を阻止するため、滑りシールがプッシャ(14)の押し込み長手方向壁(14a)とこれを受け入れるカプセルチャンバ(13)の長手方向壁(13a)との間に形成され又は挿入される。
【0082】
好ましくは、
図9に示されている作動モードによる吸入器は、カプセル(11)のほかに、カプセル(11)の穴を露出させるために互いに入れ子式に嵌め合わされ、そして吸入器の次の使用のために再び引き離される2つのコンポーネント、即ち、空気入口を有するカプセルチャンバ(13)の一部を含むコンポーネント及び空気出口、吸入チャネル及び好ましくはこれに取り付けられたマウスピースを有するカプセルチャンバ(13)の一部を含む別のコンポーネントから成る。好ましくは、両方のコンポーネントは、例えば射出成形プラスチックから一体品として作られる。吸入器の外側に設けられた掴み面の形態に応じて(この実施形態における2つのコンポーネントのうちの一方を「プッシャ」と呼ぶ場合がある)、吸入器は、底部のところで保持されるよう形作られると共にマウスピースが
図9bに概略的に示されているように押し込められるか、吸入器は、マウスピースを含む頂部のところで保持されるよう構成されると共に他方のコンポーネントが押し込められるかのいずれかである。
【0083】
図10a、
図10b及び
図10cは、
図9a、
図9b及び
図9cに示された吸入器に対応した吸入器を示しており、
図10の吸入器は、これが2つのコンポーネントを互いに押し込められた後にリセットするばね(19)を有する点においてのみ先の吸入器とは異なっている。この実施形態では、プッシャ(14)は、外側突出部(14b)を有し、ばね(19)は、この外側突出部により、プッシャ(14)をカプセルチャンバ(13)内に押し込んだときにばね力に対抗して圧縮可能である。プッシャ(14)に加わる外部圧力がなくなると、吸入器内のばね(19)のためのホルダの一部をなし、ばね(19)の最大拡張を制限する当接縁部(21)によって許容される限りにおいて、ばね(19)は、プッシャ(14)をその突出部(14b)を越えて外方に押し戻す。
【0084】
図11は、カプセルキャップ(1)と、カプセル本体(2)と、リング(22)とから成る本発明のカプセルの別の実施形態を概略的に示している。カプセルキャップ(1)とカプセル本体(2)は両方共、
図1に示された実施形態と同様にカップ形状のものであり、これらをこれらの開口部を介して互いに入れ子式に嵌め合うことができ、他方、この点に関し、
図1を参照して説明した観点はこの場合も又有効である。充填を容易にする理由で、
図11に示された実施例は、他の実施例とは異なり、カプセルキャップ(1)をカプセル本体(2)内に押し込む形態を示している。しかしながら、キャップが外部に嵌められる実施形態も又可能である。カプセルキャップ(1)と比較して大径の穴(7)を備えたカプセル本体(2)は、かくして、カプセル要素の2つの当接ケーシング領域の付近でカプセルの外壁を形成し、2つのカプセル要素のカプセルケーシング領域は、上述した実施例に類似して互いに相互作用する構造化部分を有している。
【0085】
図11aは、2つの別々のカプセル要素(1),(2)を示し、これらカプセル要素は、これらを互いに嵌め込む前に且つこれらをリング(22)に接合する前に予備形成穴(6),(7)を備えている。
【0086】
図11bは、リング(22)との接合後におけるカプセル本体(2)を示している。リング(22)は、カプセル本体(2)の穴(7)を覆っている。これは、好ましくは、粉末状の製剤がカプセル本体(2)内に送り込まれ、次に、カプセル本体が
図11cに示されているようにカプセルキャップで閉鎖される状況である。この設計例では、カプセルキャップ(1)は、最終挿入位置に達する直前までカプセル本体(2)内に押し込められるのが良い。
【0087】
図11cは、
図1の実施例に類似していて、カプセルキャップ(1)とカプセル本体(2)がラッチ止め要素(3),(5)によって互いにラッチ止めされた組み立て状態のカプセル(11)を示している。予備形成穴(6)及び(7)は、この組み立て状態のカプセルでは互いにオーバーラップしているが、結果として生じる穴は、この状態ではリング(22)によって覆われている。カプセル(11)は、このようにして適当な吸入器内に貯蔵でき又は挿入できる。ここに示されているカプセル(11)の変形例として、この設計例では、予備形成穴(7)が別の、例えば環状のコンポーネントによって閉鎖された状態で、カプセル要素は又、組み立て後に、カプセル本体(2)の穴(7)が必ずしもカプセルキャップの穴(6)と位置合わせ関係をなす必要がないように構成されるのが良いが、いずれの場合においても、カプセル(11)の組み立て状態における他方のカプセル要素のカプセルケーシングは、非常に短いので、これは、それぞれの穴を露出状態のままにするようになっている。この変形実施形態(図示せず)では、カプセル本体(2)は、予備形成穴(7)を有し、カプセルキャップ(1)は、この穴(7)と一致する穴(6)を有し、カプセルの組み立て状態におけるカプセルキャップ(1)のケーシングは、穴(7)の上方で終端していて、この穴を露出状態のままにしている。
【0088】
図12は、吸入器の作動モードを概略的に示しており、この吸入器のカプセルチャンバ(13)には、既に、本発明のカプセル(11)が入れられており、カプセルの予備形成穴は、
図11の実施形態によって示された原理に従ってリングによって外側から閉鎖されている。
図8、
図9及び
図10に示された作動モードと類似した仕方で、ここに示されている実施形態は、好ましくは、1回使用型吸入器に関する。
【0089】
図12は、
図9と同様、プッシャ(14)が、空気入口が一体化されたカプセルチャンバ(13)の一部をなす吸入器を示している。プッシャ(14)は、カプセルチャンバ(13)の境界部を空気出口端部のところで包囲している。加うるに、プッシャ(14)は、カプセルチャンバ(13)の側壁の一部を入れ子式に形成する。このようにして得られた押し込み長手方向壁(14a)の内径は、カプセル(11)の予備形成穴(6)及び(7)を閉鎖するリング(22)の外径よりも小さい。それと同時に、押し込み長手方向壁(14a)の直径は、リング(22)のない実質的に円筒形のカプセル(12)の直径よりも大きい。
【0090】
図12bでは、プッシャ(14)は、図の底部のところでカプセルチャンバ(13)に設けられた空気入口に向かって動かされている。押し込み長手方向壁(14a)の下縁部は、リング(22)に当接する。その結果、好ましくは、カプセル(11)の全体は、当初、下方に押され、その結果、カプセル(11)の丸形下端部がカプセルチャンバ底部のところで空気入口開口部(20)内に導入され、カプセルが全体として、上方に整列すると同時に言わば下側当接箇所(追加の特徴ではあるが、必要不可欠の特徴ではない)に当接するようになっている。プッシャ(14)に上から更に圧力を加えると、リング(22)は、下方に押されてカプセル(12)の外側ケーシングに当たる。リング(22)の入れ物(23)がカプセルチャンバ(13)の底部のところに形成され又は挿入される。プッシャ(14)の挿入状態の長手方向壁(14a)の下縁部は、リング(22)を小さなラッチ止め要素(23a)を越えてこの入れ物(23)中に押し込み、これらラッチ止め要素(23a)は、リング(22)を入れ物(23)内のその新たな位置に固定する。リング(22)のこの位置では、リング(22)は、カプセル(12)から分離されており、互いに上下に位置する予備形成穴(6)及び(7)は、露出されている。
【0091】
別の実施形態(図示せず)では、入れ物(23)は、リング(22)を受け入れると共にリング(22)の側に突出部を形成する溝を有する。この突出部によって、カプセル(12)は、リング(22)をカプセルチャンバ(13)に向かって溝内に押し込んだときにリング(22)から外される。この場合、突出部の形態は、好ましくは、上述の実施形態の空気入口開口部に類似して、これがカプセルチャンバ(13)内のカプセル(12)のための下側当接箇所を形成するようなものである。
【0092】
図12cでは、プッシャ(14)は、空気出口に向かって幾分引き戻されており、かくして、カプセル(12)の振動及び/又は運動を可能にするよう操作可能な余地がカプセル(12)に与えられている。カプセルは、かくして、この中に入っている製剤をいつでも送り出すことができる準備ができている。
【0093】
別の実施形態では、ばね(19)が
図10に示された実施形態と同様、プッシャ(14)上に設けられており、このばね(19)は、プッシャを作動後にリセットする。
【0094】
図13は、本発明のカプセルの別の実施形態を概略的に示している。
図13aは、カプセルをその充填物入りで全体として示している。カプセルは、半球形上端部及び下端部を備えた実質的に円筒形である。閉鎖状態のカプセル(71)は、その内部に測定された投与量の粉末(40)を収容している。
【0095】
図13bでは、カプセルの半球形上端部又はカバー及び下端部又はベースに穴(42a,42b)が設けられている。粉末を放出するため、特に吸入器内でベルヌーイ効果を利用して、少なくとも1つの穴がカプセルのベースに必要であり、少なくとも1つの穴がカプセルのカバーに必要である。また、ベース及びカバーに2つ以上の穴を用いることも可能である。穴サイズは、好ましくは、直径が0.01〜5mm、好ましくは0.5〜1.5mmである。これらの穴は、好ましくは、円形であるが、長円形、正方形又は任意他の形状のものであっても良い。これらの穴は、射出成形法で付形でき、従来型又はドリルレーザで穴あけでき、任意他の仕方で穴あけされ又は形成され、その後カプセルに粉末が入れられる。
【0096】
図13cでは、穴(72)が閉鎖状態のカプセル(71)の互いに平行な壁に又は円筒形ケーシング領域に設けられている。このように、粉末を予備形成穴を備えたカプセル内に容易に貯蔵できる。と言うのは、カプセルを円筒形管内に正確に嵌合状態で貯蔵できるからであり、すると、円筒形管は、カプセルをケーシング領域内に緊密に封止する。
【0097】
図13b及び
図13cは、穴(42a,42b,72)がカプセル(71)の半球形領域か円筒形領域化のいずれかに形成された変形例を単に示している。しかしながら、加うるに、全部で少なくとも2つの穴(42a,42b,72)を備えたカプセル(71)の変形例が可能であり、この場合、1つ又は複数の穴(42a,42b又は72)は、半球形領域の一方の側に設けられ、1つ又は複数の穴(42a,42b又は72)は、カプセル(71)の円筒形ケーシング領域の他方の側に設けられる。さらに、少なくとも2つの穴(42a,42b,72)は、カプセル(71)の円形周囲に関して180°又は他の角度ユニットだけずらされた状態で配置されても良い。また、カプセル(71)上に様々な数の穴(42a,42b,72)を分布して設けた多くの変形例も又可能であり、例えば、一方の側(底部、
図13bに関して)には穴(42a,42b又は72)が1つしか設けられず、他方の側(頂部)には少なくとも2つの穴(42a,42b又は72)が設けられる。
【0098】
図14は、器具(70)又は吸入器の作動モードを概略的に示しており、この場合、2つの予備形成穴(72a,72b)を備えたカプセル(72)(
図14a)は、穴(72a,72b)が貯蔵状態(
図14b)では閉鎖され、器具を用いるためにカプセル(71)が貯蔵状態から押し出されてカプセルチャンバ(74)(先の実施形態ではカプセルチャンバ(13)に一致している)内に押し込まれるように器具内に貯蔵される。
【0099】
図14aは、予備形成穴(72a,72b)を備えた別の閉鎖状態のカプセル(71)を示している。カプセル(71)は、円筒形端部(71a,71b)を備えた実質的に円筒形である。これらの穴(72a,72b)は、カプセルの互いに平行な壁又はいずれの場合においても半球形端部の近くに位置するカプセルのケーシング領域に設けられている。同様に、この関連において、他の実施形態のカプセル、特に、
図11cに示されているリング(22)なしのカプセル(11)又は
図13cに示されているカプセルを用いることができる。
【0100】
図14bは、カプセルを器具(70)内のその貯蔵位置で示している。この貯蔵位置では、カプセル(71)は、管(73)内にしっかりと保持される。これは、管の内壁が穴(72a,72b)を覆っているので粉末がカプセル(71)から逃げ出るのを阻止する。カプセルチャンバ(74)が器具(70)内に形成されている。カプセルチャンバ(74)は、管(73)のすぐ隣りに位置し、このカプセルチャンバは、管(73)よりもかなり大きな、好ましくは円直径を有する。カプセルチャンバ(74)は、空気出口領域に設けられたバー(75)又は他の何らかの好ましくは空気力学的な形状のコンポーネントによって画定されている。
【0101】
図14cでは、器具(70)は、いつでも使用できる状態にあり、即ち、この器具は、使用状態にある。カプセル(71)は、入口(76)を通ってカプセルチャンバ(74)内に押し込まれている。この目的のため、ピストンの形をしたプッシャがカプセルチャンバ(74)と反対のカプセル(71)の側で管(73)内に挿入されている。プッシャの押圧面は、使用状態において、空気出口と反対の側でカプセルチャンバ(74)を画定している。使用のため、ユーザは、図中、矢印(92)の方向にマウスピース(78)を介して吸息する。空気が図の矢印(91)の方向で入口(76)又はプッシャに設けられた空気案内を通って器具(70)に入り、この空気案内は、好ましくは、中空ピストンの形態をしている。カプセル(71)は、カプセルチャンバ(74)内で空気流中で振動し、他方、粉末が穴(72a,72b)を通ってカプセル(71)から放出される。
【0102】
図示していない別の実施形態では、カプセルは、振動チャンバ又はカプセルチャンバ(74)内に既に貯蔵されており、カプセル(71)は、好ましくは管状のフィルムで包まれている。
【0103】
フィルムは、カプセル(71)の円筒形ケーシング領域に密着し、穴(72)を閉鎖している。好ましくは、フィルム及びカプセル壁の材料は、好ましくは弾性且つ/或いは容易に撓むことができるフィルムが静電引き付け力によってカプセル壁にしっかりと密着するよう選択されるのが良い。カプセル(71)は、一方の端箇所のところではフィルムによってしっかりと包囲されているわけではなく、他方の端のところでは、フィルムは、カプセル(71)をかなり越えて突出すると共に/或いはプル(引き)ストリップに連結されている。カプセルの端のところで突出しているこのフィルム部分及び/又はプルストリップは、吸入器の輸送状態では空気入口内に配置され、この箇所では、フィルム及び/又はプルストリップの一部は、吸入器から突き出るようになっている。吸入器を用いる前に、この突出部分及び/又はこのプルストリップによって、空気入口中に嵌まっていないカプセルの空気入口を介してフィルムを引き取る。その結果、穴(72)が露出され、カプセル(71)にはカプセルチャンバ(74)内で操作するのに十分な余地が与えられ、吸入器は、いつでも使用できる状態にある。
【0104】
変形例として、フィルムの突出部分又はプルストリップは、吸入器のマウスピース内に配置されても良く、そしてマウスチューブを通ってシステムから引き出されても良い。一般に、フィルムをシステムから挿通状態で引き出すための開口部は又、輸送状態では閉鎖されるのが良い。突出フィルム部分又はプルストリップがマウスチューブ内に配置される実施形態では、マウスチューブは、例えば、フィルムを引き取ることができる前に取り外されなければならないマウスピース(78)に取り付けられたキャップによって閉鎖されるのが良い。
【0105】
図15は、吸入器及びカプセルを含むシステムの別の実施形態の構造を概略的に示しており、このシステムの作動モードは、
図14に示されている作動モードと類似している。
図15a〜
図15fは、ひとまとまりとなって、システムの組み立てシーケンスを概略的に示している。先ず最初に、
図15aでは、少なくとも1つの予備形成穴を備えたカプセル本体(2)をリング(22)内に挿入し、リング(22)は、カプセル本体(2)をその少なくとも1つの予備形成穴の付近で正確に包囲し、かくして穴を封止する。オプションとして、リング(22)は、内側に1つ又は好ましくは2つ以上の小さな突出部を有し、かかる突出部は、カプセル本体(2)とリング(22)を結合すると、リング(22)内にカプセル本体(2)の下側位置を定め、その結果、カプセル本体(2)がリング内で下方に動くことができずしかも/或いはカプセル本体(2)とリング(22)との間に嵌合状態が形成され、それにより、カプセル本体(2)は、リング(22)内に保持される。リング(22)に関するこの実施形態に見受けられる特徴を
図11及び
図12の実施形態からリング(22)に類似的に移すことができる。
図15bは、リング(22)内に納めたカプセル本体(2)をどのように下から管(73)内に挿入するかを示している。管(73)は、この実施形態では、カプセル入れ物を形成している。好ましくは、リング(22)は、第1のラッチ止め位置において内側から管(73)とラッチ止め関係をなし、例えば、かかる第1のラッチ止め位置では、方位ビード(22a)又は他形式のラッチ止め要素が管(73)の内側から対応の凹部内に嵌まり込む。管(73)は、その上側端部が開口しており、その結果、管(73)内に挿入されたときに開口部が上方に向くカプセル本体(2)に管(73)の上側開口部を通って上から粉末(40)を充填することができる。次に、
図15cは、粉末(40)(図示せず)の充填後、好ましくはこれ又少なくとも1つの予備形成穴を有するカプセルキャップ(1)を上から管(73)内に挿入し、かくして、管(73)の内部でカプセル本体(2)を閉鎖し又はカプセル(71)が管(73)内で組み立てられる。その間、管(73)は、好ましくは上側カラー(73a)によりカプセルキャップ(1)を正確に嵌合する仕方で包囲し、その結果、カプセルキャップ(1)の少なくとも1つの穴(72b)が管(73)によって覆われ又は封止されるようになる。
【0106】
図15d及び
図15eは、吸入器の他のコンポーネントであるマウスピース(78)及びプッシャ(77)を管(73)、粉末入りカプセル(71)及びリング(22)から成るユニットとどのように組み立てるかを示しており、好ましくは一体に形成されたマウスピース(78)は、カプセルチャンバ(74)及びカプセルチャンバ(74)の内部で頂部のところに境界部としてのバー(75)を有している。マウスピースは、上から管(73)上に置かれ、それにより管(73)とラッチ止め関係をなす。この目的のため、互いに交互に位置するラッチ止め要素がマウスピース(78)及び管(73)上に例えばマウスピースの内部で底部に設けられた環状ビード(78b)の形態で形成されており、このビードは、管(73)の頂部のところで外部に設けられた同様に環状の波部(73b)に嵌まり込んでいる。マウスピースと反対側で、即ち、図で見て下からプッシャ(77)を管(73)内に挿入する。プッシャ(77)は、入口(76)を有し、空気が吸入器の使用中、後で、この入口を通ってカプセルチャンバ(74)内に流れることができる。好ましくは、プッシャ(77)は、中空ピストンとして具体化されると共に/或いは入口(76)は、プッシャ(77)の主軸線に沿う半径方向に対称の通路によって形成されている。プッシャ(77)は、その上端部のところにテーパ付き部分(77a)を有し、かかるテーパ付き部分は、これがリング(22)内に入り込むことができるような寸法のものである。
【0107】
図15fは、カプセル(71)及び吸入器を含む完成した組み立て状態のシステムを輸送状態において概略断面図で示しており、カプセル(71)は、その予備形成穴(72a),(72b)がリング(22)によって且つ/或いは管(73)の内側によって覆われ又は封止されるよう吸入器内にあらかじめ収納されている(図示の実施形態では、全部で2つの予備形成穴(72a),(72b)が設けられ、一方の穴(72a)は、リング(22)によって封止され、一方の穴(72b)は、管の内側によって封止される。プッシャ(77)は、その下端部が吸入器から突き出ている。吸入器を作動させるため、即ち、器具を輸送状態から使用状態に変更するため、プッシャをその端部が器具の底部から突き出た状態で器具内に押し込む。好ましくは、プッシャ(77)の下端部をこの目的のために広げてプッシャを手で押し込んだときにプッシャがユーザ又は患者の親指の膨らみに快適に当たるようにする。プッシャは、滑り込んでいるときに、好ましくは、環状の形をした接触面が下からカプセル(71)に当たり、そしてカプセルを当初更にカプセルチャンバ(74)の方向にリング(22)と一緒に押し、その結果、カプセルは、リング(22)内に保持され、ついには、リング(22)が第2のラッチ止め位置でラッチ止め状態になる。プッシャ(77)を管(73)中に更に押し込むと、プッシャ(77)は、リング(22)内に入り、そしてそのテーパ付き部分(77a)でカプセル(71)をリング(22)内のその密嵌めホルダから押し出してカプセルチャンバ(74)内に押し込む。テーパ付き部分(77a)は、好ましくは、プッシャ(77)のテーパ付き領域をリング(22)及び管(73)のカラー(73a)に押し込んで、ついには、プッシャ(77)の上縁部がカプセルチャンバ(74)の下側境界部を形成することができるような長さのものであるよう設計される。好ましくは、押し込み状態(吸入器の使用状態、
図15gを比較参照されたい)では、プッシャ(77)の上縁部は、管(73)の上縁部に面一をなした状態で当たって位置する。システムの設計に応じてプッシャ(77)の上縁部と管(73)の頂部のところのカラー(73a)との間でカプセルチャンバ(74)のベースに形成され、例えば、カプセルキャップ(1)がカプセル本体(2)及びテーパ付き部分(77a)よりも直径が大きいことの結果として形成される隙間は、好ましくは、二次空気の流入を阻止するようリング(22)によって封止される。この目的のため、リング(22)は、少なくとも幾分か弾性の材料から成り、プッシャ(77)のこの押し込み状態(
図15gを比較参照されたい)では、リングは、管(73)にカラー(73a)の下で当たってプッシャ(77)を封止する。
【0108】
すると、吸入器は、
図15gに示されているようにいつでも使用状態にあり、即ち、穴(72a),(72b)が露出され、カプセル(71)は、ベルヌーイ効果による振動運動が可能であるように必要に応じてカプセルチャンバ(74)内での操作が可能な余地を有する。好ましくは、少なくとも1つ、好ましくは2つのばねアーム(77b)がプッシャ(77)の側部上に形成され、これらばねアームは、押し込み状態において、管(73)の内部に設けられた対応の凹部(73f)に嵌まり込む。これらばねアーム(77b)は、管内へのこれらの嵌合によって、プッシャ(77)が器具から引き出されるのを阻止する。かくして、これが1回使用向きの器具であることは当業者には明らかである。
【0109】
図16は、吸入器及び粉末入りカプセル(71)を含むシステムの別の実施形態の構造を概略的に示しており、この場合、特に、
図11又は
図14に示されている実施形態としてのカプセルを使用することができる。部分
図16a〜部分
図16eは、ひとまとりとなって、システムの組み立てシーケンスを概略的に示している。
【0110】
先ず最初に、
図16aを参照すると、少なくとも1つの予備形成穴を備えたカプセル本体(2)を上から管(73)内に挿入し、管(73)は、この実施形態では、本質的に一端部だけが開口しており、この管は、カプセル入れ物を形成している。管(73)は、カプセル本体(2)をその少なくとも1つの予備形成穴の付近で密嵌め関係をなして包囲し、それによりカプセル本体(2)の穴を封止している。他方、カプセル本体(2)の一端部のところの開口部は、上方に、即ち、管(73)内へのカプセル本体(2)の挿入方向に向く。カプセル入れ物の形態に応じて、カプセル(71)を正確に差し向けられた状態でカプセル入れ物内に挿入することが有利である。図示の実施形態では、カプセル入れ物は、例えば、2つの長手方向に延びるスロット(73d)を有し、かかるスロットの機能については
図16fの記載によって詳細に説明する。穴(72a),(72b)がカプセル入れ物内へのカプセル(71)の挿入によって封止されるようにするために、カプセル(71)を好ましくは穴(72a),(72b)が、スロット(73d)の付近に位置しないように差し向けられた状態で管(73)内に挿入する。カプセル(71)をカプセル入れ物内に挿入しているときのカプセル(71)の向きをあらかじめ定めるため、
図4及び
図5を参照して説明した技術を用いるのが良い。かくして、カプセル(71)及びカプセル入れ物の内部は、例えば、これらの直径が短いので形態が僅かに楕円形であるのが良い。変形例として、カプセル(71)又はカプセル入れ物の内部は、対応の対をなす長手方向に延びる舌部及び溝を有しても良く、例えば、カプセル入れ物内の長手方向に延びる舌部と関連してカプセル(71)の外壁に設けられた長手方向溝又は長手方向チャネルを有しても良い。
【0111】
図16bは、管(73)内のカプセル本体(2)への粉末(40)の充填の仕方を示しており、粉末(40)は、カプセル本体(2)の一端部のところの開口部内に上から導入される。次に(
図16c)、カプセルキャップ(1)を同じ方向から、即ち、図面で見て上から管(73)内に導入し、カプセル(71)が管(73)の内部で閉鎖されるようにする。
図16dは、吸入器の他のコンポーネントであるマウスピース(78)及びバー(75)を管(73)及び粉末入りカプセル(71)から成るユニットとどのようにして組み立てるかを示しており、管(73)をマウスピース(78)に設けられた開口部を通って好ましくはカプセルチャンバ(74)により形成された下側停止部まで上から挿入する(いま、
図16dに示されており、
図16cと比較して逆さまである)。管(73)の挿入側端部は、マウスピースの口端部であり、即ち、患者が吸入器を用いて自分の唇を当てる端部である。マウスピース(78)内への管(73)の挿入後、バー(75)をマウスピースに側方に設けられた案内を通って押し込む。その結果、バー(75)は、マウスピース(78)内に配置されたカプセルチャンバ(74)の上側境界部を形成する。バー(75)の挿入前に、管(73)を管に設けられたスロット(73d)が通路の内側でマウスピース(78)に当たり、かくして、管又はロッド(73)の挿入を可能にするよう差し向けられた状態でマウスピース内に挿入する。このように、バー(75)をマウスピース(78)内に導入することができ、その結果、管(73)により邪魔されないでバー(75)は、好ましくは一方の外壁から他方の外壁まで器具の主要軸線を通ってマウスピース(78)中に入り込むようになる。マウスピース(78)内への管(73)の配向状態の挿入は、好ましくは、両方のコンポーネントの外形によってあらかじめ定められている。かくして、図示の実施形態は、例えば、マウスピース(78)の口端部から見て本質的に長円形又は台形の断面を備えたマウスピース(78)を含む。管(73)は、カプセル入れ物から見て遠くに位置するその上側領域が好ましくはキャップの形態に形成され、このキャップは、マウスピースを口向けのその端部のところで完全に覆う。管(73)のこのキャップ構造体は、マウスピース(78)の口端部の実質的に長円形又は台形の形状に対する相手方の形状を形成し、それにより長円形の形又は非円形対称の主軸の結果として、挿入中、向きを提供する。
図16に示されている管(73)のキャップ構造体は、輸送状態において、口の端部のところで患者が自分の唇を載せる領域のマウスピース(78)の外面が管(73)によって覆われるという追加の利点を更に有する。かくして、器具がその外側包装材から極めて速すぎるほどに取り出された場合であっても、唇接触領域は、器具が使用されるまで汚染から逃れたままの状態であるようになっている。
【0112】
バー(75)は、マウスピース(78)の内部のカプセルチャンバ(74)の上側境界部を形成する。バー(75)とは別に、カプセルチャンバ(74)の他の全てのコンポーネントは、マウスピース(78)によって一体に形成される。マウスピースは、カプセルチャンバ(74)の下端部のところ、即ち、バー(75)及びマウスピース開口部と反対側のその端部のところに、入口(76)を有し、この入口(76)は、図示の実施形態では、システムの主軸線に沿う中央通路として形成されている。
【0113】
図示の吸入器は、好ましくは、3つの部分からのみ、即ち、マウスピース(78)、管(73)及びバー(75)から成り、これらは全て、プラスチック押し出しによって安価に製造でき、その結果、この設計の吸入器は、1回使用に非常に適しており、即ち、1回使用後に破棄されるべき使い捨て物品として極めて適している。
【0114】
図16eは、吸入器及びカプセル(71)を含むシステムを組み立て状態で示しており、この組み立て状態は、この場合、輸送状態にも一致している。カプセル(71)の予備形成穴(72a),(72b)(図示せず)では、管(73)の内壁によって封止されている。一方のカプセル要素、例えばカプセルキャップ(1)が他方のカプセルキャップ、例えばカプセル本体(2)の接近可能な部分よりも大きな外径を有するカプセル(71)の場合、管(73)は、内径に対応の変化を有し、小さな直径を有するカプセル要素は、大きな直径を有するカプセル要素よりも管(73)に更に内部に配置され、管(73)の内径は、したがって、カプセル(71)の外形に適合しており、その結果、管(73)は、内側から外側に段階的に幅が広くなっている。かくして、輸送状態では、カプセル(71)は、運動がそれほどできない状態でシステム内に収容される。マウスピース(78)にキャップの形態の管(73)をしっかりと嵌めるため、管は、好ましくは、その上方領域にばねアーム(73f)を有し、これらばねアームは、輸送状態では、マウスチューブ(78d)の内壁に内側から圧接し、マウスチューブ(78d)は、マウスピース(78)の口端部のところでカプセルチャンバ(74)からの空気出口を形成する。好ましくは、マウスチューブ(78d)及びカプセルチャンバ(74)は、同一の直径を有する。
【0115】
吸入器を使用するため、管(73)を
図16fに示されているようにマウスピース(78)から引き出す。管(73)のスロット(73d)により、バー(75)を越えて管(73)を引くことができる。バー(75)がマウスピース(78)内に挿入されてマウスピース開口部を通って横方向に延びることにより、カプセル(71)は、マウスピース(78)内のカプセルチャンバ(74)内に位置したままであり、このカプセルを管(73)と共に再び引き出すことができない。管(73)をマウスピース(78)から引き出した場合、先にマウスチューブ(78d)内で圧縮されていたばねアーム(73f)は、好ましくは、外方に広がり、その結果、管(73)をマウスピース(78)内に再び挿入するにはこれを壊さなければならないことになる(補助手段なしでは)。このように、ユーザには器具が使い捨て物品又はワンウェイ製品であることが示される。ユーザが管(73)をマウスピース(78)から引き出しやすくするようにするため、管(73)は、好ましくは、掴み補助手段(73e)を有する。この掴み補助手段は、例えば、
図16dに示されているように、管(73)のキャップ領域の外側側面に施された施条又はストラップ(図示せず)によって形成されるのが良い。このストラップは、好ましくは、管(73)のキャップ領域の頂部のところに、即ち、カプセル(71)の挿入開口部と反対側の端部のところで中央に配置され、このストラップは、開口部を有し、この開口部は、ユーザが管(73)をマウスピース(78)から引き出すために指をこの開口部内に(好ましくは、人指し指を)入れることができるようなサイズのものである。マウスピースを同時にもう片方の手の指で快適に保持することができるようにするため、マウスピースは、好ましくは、掴み面(78c)を備え、この掴み面は、管(73)を滑らせて出す時点で、マウスピースが手の中で又は指相互間で滑るのを阻止する。この掴み面(78c)は、好ましくは、唇を当てる好ましくは幅の広い領域の下でマウスピース(78)の2つの側部の外側の特に中央に設けられた複数個の丸形の凸部又はこぶ状突起によって形成される。
【0116】
図17は、吸入器及び2つのカプセル(71)を含むシステムを示している。この実施形態における機能は、2つのカプセル(71)が個々のカプセルチャンバ(74)内に設けられている点を除き、
図16の実施形態の機能と同一である。かくして、カプセル(71)と相互作用する特徴の全ては、2組存在し、吸入器は、ロッド(75)及びスロット(73d)を備えた管(73)に対する2つの入口(76)を備えた2つのカプセルチャンバ(74)を有する。輸送状態では、管(73)の壁は、カプセルの予備形成穴(72)が閉鎖されるようカプセル(71)を包囲する。図示の実施形態における2本の管(73)は、好ましくは、
図16の実施形態と同様、輸送状態においてマウスピース(78)の開口部を閉鎖するキャップの一部となるよう終端領域(73k)で互いに連結されている。掴み補助手段(73e)がこのキャップ上に形成され、この掴み補助手段は、
図17では、開口部を備えたストラップとして示されている。吸入前に、ユーザは、ストラップを用いてキャップをマウスピース(78)から引き離し、かくして、
図17に示されている状態に至る。次に、管(73)をカプセルチャンバ(74)から取り外した後にカプセル(71)の穴(72)を開き、カプセル(71)は、所望の振動に必要な運動を行う。2つのカプセルチャンバを通る流れチャネルは、好ましくは、互いに連結されない。かくして、吸入器は、中央壁(78e)によって互いに分離された2本のマウスチューブ(78d)を有する。マウスチューブ(78d)は、好ましくは外部が長円形のマウスピース(78)内で互いに平行に延びると共に並んだ状態で開口している。2本の管(73)は、器具の輸送状態では2本のマウスチューブ(78d)内に密に嵌合した状態で挿入され、他方、中央壁(78e)のためのスペースを実現するよう管相互間に間隔(73g)が設けられている。
【0117】
吸入器の意図した使用に応じて、2つのカプセル(71)は、これらの充填及び/又は外形の面で同一であっても良く、或いは互いに異なっていても良い。2つの互いに同一のカプセル(71)を備えた器具を使用すると、2倍の調合薬投与量を単一の使い捨て器具で送り出すことができ、かくして使い捨て材料のコストが節約されるという利点が得られる。互いに異なる充填物の入った2つのカプセル(71)を貯蔵する器具の使用は、場合によっては単一の手法で安定的に貯蔵することができない2種類の有効物質を同時に投与する治療で用いられるのに特に適している。この種の器具は、2種類の有効物質が互いに正確な比率で服用されるようにする。これにより、例えばユーザが1回の投与サイクルで2種類の互いに製剤を服用しないで同じ製剤を2度服用するという可能性が排除される。
【0118】
カプセル(71)及びこれらの関連のカプセルチャンバ(74)、マウスチューブ(78d)並びに管(73)は、この目的のために有効物質又は調合薬投与量に合わせて構成されるのが良く、例えば、これらは、互いに異なるサイズのものであって良く又は互いに異なる直径及び/又は長さのものであって良い。
【0119】
図18は、本発明のカプセルの別の実施形態を概略的に示している。
図18aは、開放端部(43)(上端部)及び内部に粉末(40)を収容した閉鎖下端部(44)を備えたカプセル(31)を示している。
図18bは、予備形成穴のないこのカプセル(31)の外形を示している。カプセルは、半球形の下端部(44)を備えた実質的に円筒形である。上端部は、好ましくは、開口しているが、特に予備充填カプセルの場合、上端部をフィルム等によって貯蔵可能に閉鎖することが可能である。上述の実施形態と比較して、カプセル(31)は、1つのカプセル要素だけから成り、言わば、即ち、カプセル本体から成る。
【0120】
穴(41)が
図18cに示されているように下端部(44)のところのドームの中央でカプセル(31)に形成されると、送り出される粉末の投与量が増大するが、放出される粉末の吸入可能なフラクションが減少することが判明した。送り出される投与量及びユーザの肺の中に導入される吸入可能なフラクションを増大させるため、穴(42)を
図18dに示されているように半球形下端部(44)の側方領域に設けられるのが良い。
【0121】
好ましくは、複数個の穴(42)が設けられ、これらのうちのいくつかは、互いに異なるサイズのものである。
図18eの穴構造体を備えたカプセル(31)は、特に有利であることが判明した。このカプセル(31)内では、2つの群をなす穴(42,45)がカプセル(31)の半球形下端部(44)全体にわたって分布して設けられ、第1の群をなす穴(42)は、半球形下端部(44)の頂点の周りにリングをなして配置され、第2の群をなす穴(45)は、頂点から遠ざかって、好ましくは、半球形壁を備えたカプセル領域及び円筒形の、即ちこれと平行な壁を備えたカプセル領域の近くに又はこれからの移行線上にリングをなして配置されている。好ましくは、穴(42,45)は、これらにより形成されるリング上に等距離間隔を置いてこれらの群をなして配置されている。好ましくは、各群をなす穴(42,45)は、直径が0.01mm〜5mm、特に好ましくは0.1mm〜1.5mmの穴サイズを有する1個又は8個の個々の穴(42,45)から成る。特に好ましくは、第2の群に属する穴(45)は、第1の群に属する穴(42)よりも大きい。特に、第1の群については直径0.4±0.1mmの4つの穴(42)及び第2の群については直径0.9±0.1mmの4つの穴(45)を有するカプセル(31)が好ましい。この種のカプセル(31)は、頂部のところが開いており、
図18eに示された8つの穴(42,45)を有する状態で、振動チャンバ内で粉末をカプセルから噴霧化する実験室試験では、全部で穴が2つしかない従来型現場カプセルの場合よりもかなり高い吸入可能なフラクションが達成された。加うるに、これら実験室試験は、8つの穴を有するカプセル(31)からの粉末の吸入可能なフラクションが従来型カプセルの場合よりも適用される空気流の流量に依存する度合いが低いという作用効果を実証した。(比較すると、対応の吸入器内に開口した多くの有孔カプセルの使用が考慮される)。かくして、頂部が開口した多数の有孔カプセル(31)を用いた場合、ユーザ(又は患者、ここで検討中の医学的使用の場合)によりカプセル(31)から吸息される粉末のフラクションのサイズは、従来型カプセルを用いた場合よりも吸息プロセスとは無関係な度合いが比較的高い。
【0122】
図18fは、カプセル(31)の別の好ましい実施形態を示しており、この実施形態では、穴(46)は、カプセル(31)の下端部(44)の半球形領域の近くに位置する下側円筒形ケーシング領域に設けられている。この図では、穴(46)は、かくして、開いたカプセル(31)の平行な壁に形成されている。このように、粉末(40)を予備形成穴(46)を備えたカプセル(31)内に容易に貯蔵できる。と言うのは、カプセルを円筒形管内にぴったりと嵌め込んだ状態で貯蔵でき、次に、円筒形管がカプセル(31)をケーシング領域のところで緊密に封止するからである(この内容に関しては
図23の説明に見受けられる)。かくして、カプセル(31)を充填した後、予備形成穴を閉鎖するのが良い。
図18fに示されているように2つ以上の穴(46)、例えば2つの互いに反対側の穴(46)の形態で設けることも又可能である。
【0123】
穴(41,42,46)は、射出成形プロセスの際に前もって形成されても良く、従来型ドリルにより又はレーザを用いて穴あけされても良く、他の何らかの適当な方法によって穴あけされ又は形成されても良く、その後にカプセル(31)に粉末(40)を充填する。
【0124】
図19は、例えば
図18の実施形態のうちの1つに従って開放状態のカプセルを器具の内部で充填する器具又は吸入器の作動モードを概略的に示しており、例えば、患者が吸息し、カプセルを運動又は振動状態にすることによって空気流を生じさせ、その結果、粉末がカプセルから放出される。
【0125】
図19aでは、カプセル(31)は、チャンバ(32)(先の実施形態ではカプセルチャンバ(13)又はカプセルチャンバ(74)に対応している)内に保持され、このチャンバは、そのベースに設けられた入口穴(33)(先の実施形態では、空気入口開口部(20)に対応している)を有し、その上端部(32a)が開口している。カプセル(31)には矢印(34)の方向で器具(図示せず)内で粉末(40)が充填される。粉末(40)は、粉末リザーバ内に貯蔵され、計量チャンバによってカプセル(31)内に計量供給されても良く、或いは、個々の投与ユニットのための対応のマガジン内にあらかじめ測定された投与量の形態で貯蔵され、そして必要に応じて開放状態のカプセル(31)内に移送されても良い。
【0126】
図19bでは、スクリーン(35)又は他の好ましくは空気力学的形状のコンポーネントがチャンバ(32)の上端部上に配置されている。このスクリーン(35)又は他のコンポーネントは、充填状態のカプセル(31)を定位置に保持するようになっている。それと同時に、このスクリーン又は他のコンポーネントは、チャンバ(32)内でカプセル(31)の上方の運動を可能にするスペースを画定している。
【0127】
図19cは、器具が使用されるときのカプセルを示している。
図19cでは、空気が矢印(38)の方向で穴(33)を通って入り、そしてスクリーン(35)を通って矢印(36)の方向で患者の口の中に流れる。空気がカプセル(31)に沿って流れているとき、カプセル(31)は、矢印(37)で示されるように振動し、開口端部(43)を通って更に、予備形成穴(41,42,46)を備えた実施形態の場合、穴(41,42,46)も通ってその内部から粉末を放出する。
【0128】
図20は、頂部が開口したカプセル(31)を
図19を参照して説明した作動モードに従って吸入器内でどのように充填できるかを概略的に示している。ここで検討中の実施形態は、カプセル(31)が、粉末(40)の個々のユニット又は個々の粉末投与分が測定された量で個々に貯蔵されたマガジン(50)から充填される実施形態である。(頂部が開口したカプセル(31)が計量装置を用いて粉末リザーバから直接充填される実施形態についてはここでは詳細に説明しない。先行技術で利用できる多数回投与型粉末リザーバからの粉末の望ましい計量方法をこの目的のために用いることができる)。
【0129】
図20aは、チャンバ(32)が振動に必要な運動のためのスペースを有する状態でチャンバ(32)内の頂部が開口したカプセル(31)を示している。この実施形態では、2つの可動チーク(頬部)(39)がこの状態ではチャンバ(32)の内壁の一部を形成するチャンバ(32)の壁の中に設置される。チャンバ(32)内の空気の流れがない場合、カプセル(31)は、チャンバ(32)内で僅かに傾けられた位置に配置される。
図20bでは、チャンバ(32)は、カプセル(31)の充填中の状態で示されている。この目的のため、チーク(39)は、これらがカプセル(31)を両方の側から直立位置に保持するほどチャンバ(32)の内部に押し込められる(水平の矢印の方向は、チーク(39)の運動を示している。カプセル(31)は、かくして、その半球形下端部(44)がチャンバ(32)の底部の中央に設けられた入口穴(33)にそれ自体整列することができ、その結果、その上側開口部は、上方に真っ直ぐに向く。他の整列手段、例えばカプセル(31)をチャンバ(32)の壁に圧接するチーク(39)の採用が変形例として可能である。
図20bは、カプセル(31)にマガジン(50)(これは、図ではほんの一部しか示されていない)からの粉末(40)を上から充填する仕方を示している。マガジン(50)は、個々に計量された粉末状投与分のための複数個の入れ物(52)を有するよう構成されている。好ましくは、マガジン(50)は、入れ物(52)が等間隔を置いて配置された特に環状キャリヤ(51)の形態をしており、これら入れ物(52)は、環状キャリヤ(51)の軸線に平行な通路として具体化されている。インサート(53)が、好ましくは、入れ物の中に配置され、これら入れ物の中には、粉末が測定投与ユニットの形態で入れられている。個々の投与ユニットは、好ましくは、特にキャリヤ(51)の平坦な両側部に被着されて入れ物(52)の上側開口部と下側開口部を閉鎖するフィルム状シール(55)によって貯蔵状態において封止される。粉末(40)の一単位をマガジン(50)から頂部が開いたカプセル(31)内に移送するため、ピペットによる投与方法と類似した技術が用いられ、この実施形態では、関連のパンチリング(57)を備えたパンチ(56)を粉末がカプセル(31)内に移送されるようにするそれぞれの入れ物(52)上に置き、そしてこれをカプセル(32)に向かって押す。この手順の細部は、
図21a〜
図21cに示されている。
図21aは、粉末を入れ物(52)から放出する動きの開始前におけるパンチリング(57)を備えたパンチ(56)が入れ物(52)上に置かれている状態を示している。粉末(40)を収容したインサート(53)は、好ましくは、内側が円筒形の管の形態をしている。この管は、外側でその上端部のところに突出部(53a)を有し、他方、インサート(53)は、比較的長い下側部分に突出部(53a)よりも直径の小さな滑らかな円筒形外壁を有している。
【0130】
この運動の第1の部分では(
図21bに示されている)、パンチ(56)とパンチリング(57)は、上からの圧力の結果として一緒に動く。パンチリング(57)は、インサート(53)の突出部(53a)を入れ物(52)内に押し込み又は入れ物(52)の内部に押し込んで内部で下方に押し込み、ついには、突出部(53a)の下縁部が入れ物(52)に設けられた当接部(52a)に当たるようにする。入れ物(52)は、この突出部(52a)の下で好ましくは摺動嵌め状態でインサート(53)の長い下側領域を包囲する。パンチリング(57)、突出部(53a)及びそれ故にインサート(53)全体は、今や、これらの下向き運動の終わりに達している。インサート(53)は、好ましくは、その下端部のところに先端を有し、特に、インサート(53)は、斜切先端部を備えた中空針又はカニューレの形態をしており、インサートは、この斜切先端によりこれが下方に動いているときに下側フィルム(55)を刺し通す。フィルムは、それにより、そのときまで穿孔され又はインサート(53)の下側開口部の前に箔材料がもはや存在しない程度まで側方に動く。
【0131】
運動が続くと、パンチ(56)は、次に、パンチリング(57)とは無関係に動き、そしてインサート(53)の内部で下方に滑って粉末(40)を
図21cに示されているようにインサート(53)から完全に押し出し、それ故に、その下に位置した上方に開口したカプセル(31)中に押し込む。インサート(53)の内部及びパンチ(56)の外部は、滑り嵌めを保証するような寸法のものである。
【0132】
図22は、頂部が開口したカプセル(31)が充填チャンバ(32b)内に押し込められてこのカプセルにチャンバ(32)から粉末(40)を充填する吸入器の実施形態を概略的に示している。このしくみは、例えば、カプセル(31)を動かすために用いられるプッシャ(図示せず)がカプセル(31)を充填チャンバ(32b)の壁に押し付けてカプセル(31)が上方に整列してマガジン(50)内の粉末ユニットのためのそれぞれの入れ物(52)の下に軸方向に配置されるように具体化されるのが良い。次に、カプセル(31)に
図22を参照して説明したように充填し、次にかかるカプセルをチャンバ(32)に戻す。充填後、粉末(40)は、次に、空気流によってスクリーン(35)を通って放出され、空気流は、患者がマウスピース(67)を通って吸息するときに作られる。放出は、先の実施形態と同様に行われる(これについては、特に
図19を比較参照されたい)。この種のマガジン(50)を備えた吸入器は、好ましくは、マガジン(50)を段階的に外方に動かす仕組みを備えており、それにより、入れ物(52)を空にした後、次の入れ物(52)が充填されるべき新たなカプセル(31)の上方に位置決めされるようになる。この段階的前進は、例えば、作動レバーによって作動可能であり、作動レバーは、他のプロセス、例えば充填チャンバ(32b)内へのカプセル(31)の運動をトリガすることができ、或いは、この段階的前進は、マウスピース(67)に取り付けられたキャップの運動に結合されても良い。両方の場合において、仕組みは、パンチリング(57)を備えたパンチ(56)がこれを動かす前にマガジン(50)から引き出されるよう設計される。
【0133】
作動レバーによるマガジン(50)の段階的前進の際、図示の軸方向整列の代替手段として入れ物(52)は、用いられる特定の仕組みと合うよう環状キャリヤ(51)内で半径方向に配置されても良い。
【0134】
作動レバーによるマガジン(50)の前進の構成に関しては、国際公開第2008/138628号パンフレットの第20頁第7行目〜第23頁第17行目まで及び第25頁第1行目〜第26頁第11行目までに
図9及び
図16を参照して行われる開示内容を参照されたい。この国際公開を参照により引用し、これら引用した記載の内容全体を本明細書の特徴として組み込む。段階的前進のための上述の仕組みに加えて、本発明の吸入器は、残りの投与量を示すカウンタ又は指示器、最後の利用可能な粉末投与分に達したときに器具をロックする装置及び/又はマガジン(50)を前進させたときに押し出し状態のインサート(53)を再び挿入する手段を有するのが良い。最後の投与分に達したときの器具のロックに関し、例えば、国際公開第2008/138628号パンフレットの第29頁第33行目〜第30頁第3行目までの記載を参照するのが良く、インサートの再挿入に関しては、国際公開第2008/138628号パンフレットの
図17を参照して行われる第31頁第19行目から第32行目までの開示内容を参照するのが良い。この国際公開を参照により引用し、これらの引用した記載の内容全体を本明細書の一部とする。
【0135】
マガジン(50)の段階的前進のためにここで使用できる別の技術は、マガジン(50)をマウスピース(67)に取り付けられたキャップの運動に結合することである。この種の結合を用いると、吸入器をユーザフレンドリーに使用することができ、その結果、ユーザ又は患者は、吸入器(67)を使用するためにマウスピースのキャップを開けるだけ済み、次に、器具を吸入のために自分の唇に当てることができ、そして、吸入が行われた後、キャップをもう一度閉じる必要があるだけである。閉鎖状態においてマウスピース(67)を覆うキャップの運動によるマガジン(50)の前進の構成に関しては、国際公開第2007/134793号パンフレットの
図1及び
図4を参照して行われる第8頁第28行目〜第9頁第31行目までの記載、第11頁第22行〜第12頁第36行目までの記載及び第14頁第4行目〜第16頁第31行目までの記載を一例として参照するのが良い。この国際公開を参照により引用し、これら引用した記載内容全体を本明細書の特徴として組み込む。
【0136】
図23は、器具(60)又は吸入器の作動モードを概略的に示しており、この場合、予備形成穴(46)を備えたカプセル(31)(
図23a)は、穴(46)が貯蔵状態(
図23b)で閉鎖されるよう器具内に貯蔵され、器具を使用するために、カプセル(31)は、貯蔵状態から振動チャンバ(65)(先の実施形態ではカプセル(13)に対応している)内に動かされる。
【0137】
図23aは、頂部が開口したカプセル(31)を示しており、平行な壁に設けられた予備形成穴(46)がカプセルの半球形底部の近くに位置している。カプセルには測定された投与量の粉末(図示せず)があらかじめ充填されている。
【0138】
図23bでは、カプセル(31)は、器具(60)内の円筒形管(62)内にしっかりと貯蔵されている。カプセル(31)を定位置に保持する入口及び平べったいコンポーネント(63)を備えたプッシャ(64)は、カプセル(31)内の粉末が使用前に落ちて出るのを阻止する。プッシャは、ユーザがこれを直接引くことができ又はカプセル(31)が内部で放出されるまでタブ等を引くことができるよう器具から突き出るのが良い。好ましくは、平べったいコンポーネント(63)は、二次空気を器具(60)の内部に入り込ませることができるようにする追加の開口部を形成しないよう器具(60)から完全には取り外されないようにすべきである。好ましくは、平べったいコンポーネント(63)の材料は、これがカプセル(31)の上縁部に当接したときに、これが硬質/軟質シールを形成することができるよう選択されるべきであり、即ち、カプセル(31)に向いた平べったいコンポーネント(63)の下面は、例えばカプセル(31)が硬い材料である場合、或る程度の弾性を有するべきである。器具(60)は、その上端部にスクリーン又はロッド(66)を備えた振動チャンバ(65)を有する。マウスピース(67)が振動チャンバ(65)に対して直角に配置されているが、マウスピース(67)の他の向き、例えば振動チャンバの軸線上の向きも又採用可能である。
【0139】
図23cでは、カプセル(31)は、平べったいコンポーネント(63)が先ず最初にその経路から引き出された後に振動チャンバ(65)内に押し込められ、そして図示の入口を備えたプッシャ(64)が器具(60)内に押し込まれている。使用のため、ユーザは、マウスピース(67)を介して吸入し、矢印(69)の方向に空気及び粉末を取り込む。空気は、プッシャ(64)に設けられた入口を通って矢印(68)の方向に器具(60)に入る。カプセル(31)は、チャンバ(65)内で振動し、この振動により、粉末が穴(46)を通ってカプセル(31)から放出される。
【0140】
本発明のカプセル及び/又は吸入器に用いられる製剤の幾つかの好ましい成分、化合物及び/又は調合薬が以下に列記されている。列記した化合物は、それら自体使用でき又は製剤の状態で互いに組み合わせることが可能である。
【0141】
以下に記載する化合物において、Wは、薬理学的に有効な物質であり、ベータミメティックス(betamimetics)、抗コリン作用薬、コルチコステロイド、PDE4‐阻害薬、LTD4‐受容体(CysLT1、CysLT2、CysLT3)拮抗薬、EGFR‐阻害薬、ドーパミン作用薬、H1‐抗ヒスタミン薬、PAF‐拮抗薬、SYK‐阻害薬、PDE3阻害薬、リポキシンA4誘導体、FPRL1修飾物質、LTB4‐受容体(BLT1、BLT2)拮抗薬、ヒスタミンH1受容体拮抗薬、ヒスタミンH4受容体拮抗薬、PI3キナーゼ阻害薬、非受容体チロシンキナーゼの阻害薬、例えばLYN、LCK、SYK、ZAP‐70、FYN、BTK又はITK、MPAキナーゼの阻害薬、例えばp38、ERK1、ERK2、JNK1、JNK2、JNK3又はSAP、NF‐kB信号経路の阻害薬、例えばIKKキナーゼ阻害薬、iNOS阻害薬、MRP4阻害薬、ロイコトリエン生合成阻害薬、例えば5‐リポキシゲナーゼ(5‐LO)阻害薬、cPLA2阻害薬、ロイコトリエンA4ヒドラーゼ阻害薬又はFLAP阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、CRTH2拮抗薬、DP1‐受容体修飾物質、トロンボキサン受容体拮抗薬、CCR1、CCR2、CCR2A、CCR2B、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CCR10、CCR11、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5、CXCR6、CX3CR1のケモカイン受容体拮抗薬、ニューロキニン(NK1、NK2)拮抗薬、スフィンゴシン1‐ホスフェート受容体修飾物質、アデノシン受容体の修飾物質、プリン作動性受容体の修飾物質、例えばP2X7、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)活性化物質、ブラジキニン(BK1、BK2)拮抗薬、TACE阻害薬、粘調整剤、PPARガンマ作用薬、ローキナーゼ阻害薬、インターロイキン1‐ベータ変換酵素(ICE)阻害薬、トール様(Toll-Like)受容体(TLR)修飾物質、HMG‐CoAレダクターゼ阻害薬、VLA‐4拮抗薬、ICAM‐1阻害薬、SHIP作用薬、TNFα拮抗薬、GABAa受容体拮抗薬、免疫療法、気道の腫脹に対抗する物質及び鎮咳性物質の中から(例えば)選択される。さらに、Wの2つ又は3つの組み合わせを作ることができる。
・Wは、抗コリン作用薬、コルチコステロイド、PDE4‐阻害薬、EGFR‐阻害薬又はLTD4‐拮抗薬と組み合わされるベータミメティックを意味する。
・Wは、ベータミメティック、コルチコステロイド、PDE4‐阻害薬、EGFR‐阻害薬又はLTD4‐拮抗薬と組み合わされる抗コリン作用薬を意味する。
・Wは、PDE4‐阻害薬、EGFR‐阻害薬又はLTD4‐拮抗薬と組み合わされるコルチコステロイドを意味する。
・Wは、EGFR‐阻害薬又はLTD4‐拮抗薬と組み合わされるPDE4‐阻害薬を意味する。
・Wは、抗コリン作用薬と組み合わされるEGFR‐阻害薬を意味する。
【0142】
ここで使用できるベータミメティックの例は、好ましくは、次の中から選択される化合物を含み、即ち、アルブテロール、アルフォルモテロール、バンブテロール、ビトルテロール、ブロクサテロール、カルブテロール、クレンブテロール、フェノテロール、ホルモテロール、ヘキソプレナリン、イブテロール、イソエタリン、イソプレナリン、レボサルブタモル、マブテロール、メルアドリン、メタプロテレノール、オルチプレナリン、ピルブテロール、プロカテロール、レプロテロール、リミテロール、リトドリン、サルメファモル、サルメテロール、ソテレノール、スルホンテロール、テルブタリン、チアラミド、トルブテロール、ジンテロール、及び、
・6‐ヒドロキシ‐8‐{1‐ヒドロキシ‐2‐[2‐(4‐メトキシ‐フェニル)‐1,1‐ジメチル‐エチルアミノ]‐エチル}‐4H‐ベンゾ[1,4]オキサジン‐3‐オン
・8‐{2‐[2‐(2,4‐ジフルオロ‐フェニル)‐1,1‐ジメチル‐エチルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐6‐ヒドロキシ‐4H‐ベンゾ[1,4]オキサジン‐3‐オン
・8‐{2‐[2‐(3,5‐ジフルオロ‐フェニル)‐1,1‐ジメチル‐エチルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐6‐ヒドロキシ‐4H‐ベンゾ[1,4]オキサジン‐3‐オン
・8‐{2‐[2‐(4‐エトキシ‐フェニル)‐1,1‐ジメチル‐エチルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐6‐ヒドロキシ‐4H‐ベンゾ[1,4]オキサジン‐3‐オン
・8‐{2‐[2‐(4‐フルオロ‐フェニル)‐1,1‐ジメチルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐6‐ヒドロキシ‐4H‐ベンゾ[1,4]オキサジン‐3‐オン
・N‐(5‐{2‐[3‐(4,4‐ジエチル‐2‐オキソ‐4H‐ベンゾ[d][1,3]オキサジン‐1‐イル)‐1,1‐ジメチル‐プロピルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐2‐ヒドロキシ‐フェニル)‐メタンスルホンアミド
・N‐(5‐{2‐[3‐(4,4‐ジエチル‐6‐フルオロ‐2‐オキソ‐4H‐ベンゾ[d][1,3]オキサジン‐1‐イル)‐1,1‐ジメチル‐プロピルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐2‐ヒドロキシ‐フェニル)‐メタンスルホンアミド
・N‐(5‐{2‐[3‐(4,4‐ジエチル‐6‐メトキシ‐2‐オキソ‐4H‐ベンゾ[d][1,3]オキサジン‐1‐イル)‐1,1‐ジメチル‐プロピルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐2‐ヒドロキシ‐フェニル)‐メタンスルホンアミド
・N‐(5‐{2‐[1,1‐ジメチル‐3‐(2‐オキソ‐4,4‐ジプロピル‐4H‐ベンゾ[d][1,3]オキサジン‐1‐イル)‐プロピルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐2‐ヒドロキシ‐フェニル)‐メタンスルホンアミド
・8‐{2‐[1,1‐ジメチル‐3‐(2‐オキソ‐2,3‐ジヒドロ‐ベンゾイミダゾル‐1‐イル)‐プロピルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐6‐ヒドロキシ‐4H‐ベンゾ[1,4]オキサジン‐3‐オン
・8‐{2‐[1,1‐ジメチル‐3‐(6‐メチル‐2‐オキソ‐2,3‐ジヒドロ‐ベンゾイミダゾル‐1‐イル)‐プロピルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐6‐ヒドロキシ‐4H‐ベンゾ[1,4]オキサジン‐3‐オン
・8‐{2‐[1,1‐ジメチル‐3‐(2‐オキソ‐5‐トリフルオロメチル‐2,3‐ジヒドロ‐ベンゾイミダゾル‐1‐イル)‐プロピルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐6‐ヒドロキシ‐4H‐ベンゾ[1,4]オキサジン‐3‐オン
・8‐{2‐[1,1‐ジメチル‐3‐(3‐メチル‐2‐オキソ‐2,3‐ジヒドロ‐ベンゾイミダゾル‐1‐イル)‐プロピルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐6‐ヒドロキシ‐4H‐ベンゾ[1,4]オキサジン‐3‐オン
・N‐[2‐ヒドロキシ‐5‐((1R)‐1‐ヒドロキシ‐2‐{2‐[4‐(2‐ヒドロキシ‐2‐フェニル‐エチルアミノ}‐フェニル]エチルアミノ}‐エチル)‐フェニル]‐ホルムアミド
・8‐ヒドロキシ‐5‐((1R)‐1‐ヒドロキシ‐2‐{2‐[4‐(6‐メトキシ‐ビフェニル‐3‐イルアミノ)‐フェニル]‐エチルアミノ}‐エチル)‐1H‐キノリン‐2‐オン
・8‐ヒドロキシ‐5‐[(1R)‐1‐ヒドロキシ‐2‐(6‐フェネチルアミノ‐ヘキシルアミノ)‐エチル]‐1H‐キノリン‐2‐オン
・5‐[(1R)‐2‐(2‐{4‐[4‐(2‐アミノ‐2‐メチル‐プロポキシ)‐フェニルアミノ]‐フェニル}‐エチルアミノ)‐1‐ヒドロキシ‐エチル]‐8‐ヒドロキシ‐1H‐キノリン‐2‐オン
・[3‐(4‐{6‐[(2R)‐2‐ヒドロキシ‐2‐(4‐ヒドロキシ‐3‐ヒドロキシメチル‐フェニル)‐エチルアミノ]‐ヘキシルオキシ}‐ブチル)‐5‐メチル‐フェニル]‐ウレア
・4‐((1R)‐2‐{6‐[2‐(2,6‐ジクロロ‐ベンジルオキシ)‐エトキシ]‐ヘキシルアミノ}‐1‐ヒドロキシ‐エチル)‐2‐ヒドロキシメチル‐フェノール
・3‐(4‐{6‐[(2R)‐2‐ヒドロキシ‐2‐(4‐ヒドロキシ‐3‐ヒドロキシメチル‐フェニル)‐エチルアミノ]‐ヘキシルオキシ}‐ブチル)‐ベンゼンスルホンアミド
・3‐(3‐{7‐[(2R)‐2‐ヒドロキシ‐2‐(4‐ヒドロキシ‐3‐ヒドロキシメチル‐フェニル)‐エチルアミノ]‐ヘプチロキシ}‐プロピル)‐ベンゼンスルホンアミド
・4‐((1R)‐2‐{6‐[4‐(3‐シクロペンタンスルホニル‐フェニル)‐ブトキシ]‐ヘキシルアミノ}‐1‐ヒドロキシ‐エチル)‐2‐ヒドロキシメチル‐フェノール
・N‐1‐アダマンタニル‐2‐{3‐[(2R)‐2‐({((2R)‐2‐ヒドロキシ‐2‐[4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}アミノ)プロピル]フェニル}アセトアミド
・(1R)‐5‐{2‐[6‐(2,2‐ジフルオロ‐2‐フェニル‐エトキシ)‐ヘキシルアミノ]‐1‐ヒドロキシ‐エチル}‐8‐ヒドロキシ‐1H‐キノリン‐2‐オン
・(R,S)‐4‐(2‐{[6‐(2,2‐ジフルオロ‐4‐フェニルブトキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシ‐エチル)‐2‐(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)‐4‐(2‐{[6‐(2,2‐ジフルオロ‐2‐フェニルエトキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシ‐エチル)‐2‐(ヒドロキシメチル)フェニル
・(R,S)‐4‐(2‐{[4,4‐ジフルオロ‐6‐(4‐フェニルブトキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシ‐エチル)‐2‐(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)‐4‐(2‐{[6‐(4,4‐ジフルオロ‐4‐フェニルブトキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシ‐エチル)‐2‐(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)‐5‐(2‐{[6‐(2,2‐ジフルオロ‐2‐フェニルエトキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシ‐エチル)‐8‐ヒドロキシキノリン‐2(1H)‐オン
・(R,S)‐[2‐({6‐[2,2‐ジフルオロ‐2‐(3‐メチルフェニル)エトキシ]ヘキシル}アミノ)‐1‐ヒドロキシエチル]‐2‐(ヒドロキシメチル)フェノール
・4‐(1R)‐2‐{[6‐(2,2‐ジフルオロ‐2‐フェニルエトキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシエチル)‐2‐(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)‐2‐(ヒドロキシメチル)‐4‐(1‐ヒドロキシ‐2‐{[4,4,5l5‐テトラフルオル‐6‐(3‐フェニルプロポキシ)‐ヘキシル]アミノ}エチル)フェノール
・(R,S)‐[5‐(2‐{[6‐(2,2‐ジフルオロ‐2‐フェニルエトキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシ‐エチル)‐2‐ヒドロキシフェニル]ホルムアミド
・(R,S)‐4‐[2‐({6‐[2‐(3‐ブロモフェニル)‐2,2‐ジフルオロエトキシ]ヘキシル}アミノ)‐1‐ヒドロキシエチル]‐2‐(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)‐N‐[3‐(1,1‐ジフルオロ‐2‐{[6‐({2‐ヒドロキシ‐2‐[4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)フェニル]‐エチル}アミノ)ヘキシル]オキシ}エチル)フェニル]‐ウレア
・3‐[3‐(1,1‐ジフルオロ‐2‐{[6‐({2‐ヒドロキシ‐2‐[4‐ヒドロキシ‐3‐(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}‐アミノ)ヘキシル]オキシ}エチル)フェニル]ミダゾリジン‐2,4‐ジオン
・(R,S)‐4‐[2‐({6‐[2,2‐ジフルオロ‐2‐(3‐メトキシフェニル)エトキシ]ヘキシル}アミノ)‐1‐ヒドロキシエチル]‐2‐(ヒドロキシメチル)フェノール
・5‐((1R)‐2‐{[6‐(2,2‐ジフルオロ‐2‐フェニルエトキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシエチル)‐8‐ヒドロキシキノリン‐2(1H)‐オン
・4‐((1R)‐2‐{[4,4‐ジフルオロ‐6‐(4‐フェニルブトキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシ‐エチル)‐2‐(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)‐4‐(2‐{[6‐(3,3‐ジフルオロ‐3‐フェニルプロポキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシ‐エチル)‐2‐(ヒドロキシメチル)フェノール
・(R,S)‐(2‐{[6‐(2,2‐ジフルオロ‐2‐フェニルエトキシ)‐4,4‐ジフルオロヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシエチル)‐2‐(ヒドロキシルメチル)フェノール
・(R,S)‐4‐(2‐{[6‐(2,2‐ジフルオロ‐3‐フェニルプロポキシ)ヘキシル]アミノ}‐1‐ヒドロキシ エチル)‐2‐(ヒドロキシメチル)フェノール
・3‐[2‐(3‐クロロ‐フェニル)‐エトキシ]‐N‐(2‐ジエチルアミノ‐エチル)‐N‐{2‐[2‐(4‐ヒドロキシ‐2‐オキソ‐2,3‐ジヒドロ‐ベンゾチアゾル‐7‐イル)‐エチルアミノ]エチル}‐プロピオンアミド
・N‐(2‐ジエチルアミノ‐エチル)‐N‐{2‐[2‐(4‐ヒドロキシ‐2‐オキソ‐2,3‐ジヒドロ‐ベンゾチアゾル‐7‐イル)‐エチルアミノ]‐エチル}‐3‐(2‐ナフタレン‐1‐イル‐エトキシ)‐プロピオンアミド
・7‐[2‐{3‐[2‐(2‐クロル‐フェニル)‐エチルアミノ]‐プロピルスルファニル}エチルアミノ)‐ヒドロキシ‐エチル]‐4‐ヒドロキシ‐3H‐ベンゾチアゾル‐2‐オン、
オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。好ましくは、本発明によれば、ベータミメティックの酸添加塩は、ヒドロクロリド(塩酸塩)、ヒドロブロミド(臭化水素酸塩)、ヒドロイオジド(沃化水素酸塩)、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。
【0143】
ここで使用できる抗コリン作用薬の例は、好ましくは、次の中から選択される化合物を含み、即ち、チオトロピウム塩、好ましくはブロミド塩、オキシトロピウム塩、好ましくはブロミド塩、フルトロピウム塩、好ましくはブロミド塩、イプラトロピウム塩、好ましくはブロミド塩、グリコピロニウム塩、好ましくはブロミド塩、トロスピウム塩、好ましくはクロリド塩、トルテロジン、(3R)‐1‐フェネチル‐3‐(9H‐キサンテン‐9‐カルボニルオキシ)‐1‐アゾニアビシクロ[2,2,2]オクタン‐塩である。上述の塩に関し、陽イオンは、薬理学的に有効な成分である。X
-陰イオンとして、上述の塩は、好ましくは、クロリド、ブロミド、イオジド、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp‐トルエンスルホネートを含むのが良く、クロリド、ブロミド、イオジド、スルヘート、メタンスルホネート、又はp‐トルエンスルホネートが対イオンとして好ましい。全ての塩のうちで、クロリド、ブロミド、イオジド及びメタンスルホネートが特に好ましい。
【0144】
他の指定される化合物は、次の通りである。
・トロペノール2,2‐ジフェニルプロピオネートメトブロミド、
・スコピン2,2‐ジフェニルプロピオネートメトブロミド、
・スコピン2,2‐フルオロ‐2,2‐ジフェニルアセテートメトブロミド、
・トロペノール2‐フルオロ‐2,2‐ジフェニルアセテートメトブロミド、
・トロペノール3,3′,4,4′‐テトラフルオロベンジレートメトブロミド、
・スコピン3,3′,4,4′‐テトラフルオロベンジレートメトブロミド、
・トロペノール4,4′‐ジフルオロベンジレートメトブロミド、
・スコピン4,4′‐ジフルオロベンジレートメトブロミド、
・トロペノール3,3′‐ジフルオロベンジレートメトブロミド、
・スコピン3,3′‐ジフルオロベンジレートメトブロミド、
・トロペノール9‐ヒドロキシ‐フルオレン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・トロペノール9‐フルオロ‐フルオレン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・スコピン9‐ヒドロキシ‐フルオレン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・スコピン9‐フルオロ‐フルオレン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・トロペノール9‐メチル‐フルオレン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・スコピン9‐メチル‐フルオレン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・シクロプロピルトロピンベンジレートメトブロミド、
・シクロプロピルトロピン2,2‐ジフェニルプロピオネートメトブロミド、
・シクロプロピルトロピン9‐ヒドロキシ‐キサンテン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・シクロプロピルトロピン9‐メチル‐フルオレン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・シクロプロピルトロピン9‐メチル‐キサンテン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・シクロプロピルトロピン9‐ヒドロキシ‐フルオレン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・シクロプロピルトロピンメチル4,4′‐ジフルオロベンジレートメトブロミド、
・トロペノール9‐ヒドロキシ‐キサンテン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・スコピン9‐ヒドロキシ‐キサンテン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・トロペノール9‐メチル‐キサンテン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・スコピン9‐メチル‐キサンテン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・トロペノール9‐エチル‐キサンテン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・トロペノール9‐ジフルオロメチル‐キサンテン‐9‐カルボキシレートメトブロミド、
・スコピン9‐ヒドロキシメチル‐キサンテン‐9‐カルボキシレートメトブロミド。
【0145】
上述の化合物は、本発明の範囲内で塩としても使用でき、この場合、メトブロミドに代えて、メト‐X塩が用いられ、この場合、Xは、X
-について上述した意味を有するのが良い。
【0146】
コルチコステロイドとして使用できる化合物は、好ましくは、次の中から選択され、即ち、ベクロメタソン(beclomethasone)、ベータメタソン(betamethasone)、ブデソニド(budesonide)、ブチキソコルト(butixocorte)、シクレソニド(ciclesonide)、デフラザコルト(deflazacorte)、デキサメタソン(dexamethasone)、エチプレドノル(etiprednole)、フルニソリド(flunisolide)、フルチカソン(fluticasone)、ロテプレドノル(loteprednole)、モメタソン(mometasone)、プレドニソロン(prednisolone)、プレドニソン(prednisone)、ロフレポニド(rofleponide)、トリアムシノロン(triamcinolone)、チプレダン及びプレグナ‐1,4‐ジエン‐3.20‐ジオン、6‐フルオロ‐11‐ヒドロキシ‐16,17‐[(1‐メチルエチリデン)ビス(オキシ)]‐21‐[[4‐[(ニトロオキシ)メチル]ベンゾイル]オキシ]、(6α,11β,16α)‐(9CI)(NCX‐1024)、
・16,17‐ブチリデンジオキシ‐6,9‐ジフルオロ‐11‐ヒドロキシ‐17‐(メチルチオ)アンドロスト‐4‐エン‐3‐オン(RPR‐106541)、
・(S)‐フルオロメチル 6,9‐ジフルオロ‐17‐[(2‐フラニルカルボニル)オキシ]‐11‐ヒドロキシ‐16‐メチル‐3‐オキソ‐アンドロスタ‐1,4‐ジエン‐17‐カルボチオネート、
・(S)‐(2‐オキソ‐テトラヒドロ‐フラン‐3S‐イル)6,9‐ジフルオロ‐11‐ヒドロキシ‐16‐メチル‐3‐オキソ‐17‐プロピオニルオキシ‐アンドロスタ‐1,4‐ジエン‐17‐カルボチオネート、
・シアオメチル 6アルファ,9アルファ‐ジフルオロ‐11β‐ヒドロキシ‐16アルファ‐メチル‐3‐オキソ‐17アルファ‐(2,2,3,3‐テトラメチルシクロプロピルカルボニル)オキシ‐アンドロスタ‐1,4‐ジエン‐17β‐カルボン酸シアノメチルエステルであり、
オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる塩及びその誘導体、溶媒化合物及び(又は)水和物である。ステロイドと言った場合、これは、存在し得るステロイドの塩又はその誘導体、水和物又は溶媒化合物を含む。ステロイドの考えられる塩及びその誘導体の例は、アルカリ金属、例えばナトリウム塩、カリウム塩、スルホベンゾエート、ホスフェート、イソニコチネート、アセテート、ジクロロアセテート、プロピオネート、ジヒドロゲンホスフェート、パルミテート、ピバレート又はフロエートである。
【0147】
使用できるPDE4‐阻害薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、エンプロフィリン、テオフィリン、ロフルミラスト、アリフロ(シロミラスト)、トフィミラスト(tofimilaste)、プマフェントリン(pumafentrine)、リリミラスト(lirimilaste)、アロフィリン(arofylline)、アチゾラム(atizorame)、オグレミラスタム、テトミラスト及び、
・5‐[(N‐(2,5‐ジクロロ‐3‐ピリジニル)‐カルボキシアミド]‐8‐メトキシ‐キノリン(D‐4418)、
・5‐N‐(3.5‐ジクロロ‐1‐オキシド‐4‐ピリジニル)‐カルボキシアミド]‐8‐メトキシ‐2‐(トリフルオロメチル)‐キノリン(D‐4396(Sch‐351591))、
・N‐(3,5‐ジクロロピリド‐4‐イル)‐[1‐(4‐フルオロベンジル)‐5‐ヒドロキシ‐インドール‐3‐イル]グリオキシル酸アミド(AWD‐12‐281)(GW‐842470))、
・9‐[(2‐フルオロフェニル)メチル]‐N‐メチル‐2‐(トリフルオロメチル)‐9H‐プリン‐6‐アミン(NCS‐613)、
・4‐[(2R)‐2‐[3‐(シクロペンチロキシ)‐4‐メトキシフェニル]‐2‐フェニルエチル]‐ピリジン(CDP‐840)、
・N‐[(3R)‐3,4,6,7‐テトラヒドロ‐9‐メチル‐4‐オキソ‐1‐フェニルピロロ[3.2.1‐jk][1.4]ベンゾジアゼピン‐3‐イル]‐4‐ピリジンカルボキシアミド(PD‐168787)、
・4‐[6,7‐ジエトキシ‐2.3‐ビス(ヒドロキシメチル)‐1‐ナフタレニル]‐1‐(2‐メトキシエチル)‐2(1H)‐ピリジオン(T‐440)、
・2‐[4‐[6,7‐ジエトキシ‐2,3‐ビス(ヒドロキシメチル)‐1‐ナフタレニル]‐2‐ピリジニル]‐4‐(3‐ピリジニル)‐1(2H)‐フタラジノン(T‐2585)、
・(3‐(3‐シクロペニロキシ‐4‐メトキシベンジル)‐6‐エチルアミノ‐8‐イソプロピル‐3H‐プリン(V‐11294A)、
・ベータ‐[3‐(シクロペンチロキシ)‐4‐メトキシフェニル]‐1,3‐ジヒドロ‐1,3‐ジオキソ‐2H‐イソインドール‐2‐プロパンアミド(CDC‐801)、
・イミダゾ[1,5‐a]ピリド[3.2‐e]ピラジン‐6(5H)‐オン、9‐エチル‐2‐メトキシ‐7‐メチル‐5‐プロピル‐(D‐22888)、
・5‐[3‐(シクロペンチロキシ)‐4‐メトキシフェニル]‐3‐[(3‐メチルフェニル)メチル]、(3S,5S)‐2‐ピペリジノン(HT‐0712)、
・4‐[1‐[3,4‐ビス(ジフルオロメトキシ)フェニル]‐2‐(3‐メチル‐1‐オキシド‐4‐ピリジニル)エチル]‐アルファ、アルファ‐ビス(トリフルオロメチル)‐ベンゼンメタノール(L‐826141)、
・N‐(3,5‐ジクロロ‐1‐オキソ‐ピリジン‐4‐イル)‐4‐ジフルオロメトキシ‐3‐シクロプロピルメトキシベンザミド、
・(‐)p‐[(4aR
*,10bS
*)‐9‐エトキシ‐1,2,3,4,4a,10b‐ヘキサヒドロ‐8‐メトキシ‐2‐メチルベンゾ[s][1,6]ナフチリジン‐6‐イル]‐N,N‐ジイソプロピルベンザミド、
・(R)‐(+)‐1‐(4‐ブロモベンジル)‐4‐[(3‐シクロペンチルオキシ)‐4‐メトキシフェニル]‐2‐ピロリドン、
・3‐(シクロペンチルオキシ‐4‐メトキシフェニル)‐1‐(4‐N′‐[N‐2‐シアノ‐S‐メチル‐イソチオウレイド]ベンジル)‐2‐ピロリドン、
・シス[4‐シアノ‐4‐(3‐シクロペンチルオキシ‐4‐メトキシフェニル)シクロヘキサン‐1‐カルボン酸]、
・2‐カルボメトキシ‐4‐シアノ‐4‐(3‐シクロプロピルメトキシ‐4‐ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン‐1‐オン、
・シス[4‐シアノ‐4‐(3‐シクロプロピルメトキシ‐4‐ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン‐1‐オル]、
・(R)‐(+)‐エチル[4‐(3‐シクロペンチルオキシ‐4‐メトキシフェニル)ピロリジン‐2‐イリデン]アセテート、
・(S)‐(‐)‐エチル[4‐(3‐シクロペンチルオキシ‐4‐メトキシフェニル)ピロリジン‐2‐イリデン]アセテート、
・9‐シクロペンチル‐5,6‐ジヒドロ‐7‐エチル‐3(2‐チエニル)‐9H‐ピラゾロ[3,4‐c]‐1,2,4‐トリアゾロ[4,3‐a]ピリジン、
・9‐シクロペンチル‐5,6‐ジヒドロ‐7‐エチル‐3‐(t‐ブチル)‐9H‐ピラゾロ[3,4‐c]‐1,2,4‐トリアゾロ[4,3‐a]、
オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物及び(又は)水和物である。本発明によれば、好ましい酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。
【0148】
使用できるEGFR‐阻害薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、セツキシマブ(cetuximab )、トラスツズマブ(trastuzumab )、パニツムマブ(=ABX‐EGF)、マブ(Mab)ICR‐62、ゲフィチニブ、カネルチニブ、エルロチニブ、及び
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(N,N‐ジエチルアミノ)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(N,N‐ジメチルアミノ)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(R)‐(1‐フェニル‐エチル)アミノ]‐6‐{[4‐(モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐シクロペンチルオキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{((R)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{[4‐((R)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐[(S)‐(テトラヒドロフラン‐3‐イル)オキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{[4‐((R)‐2‐メトキシメチル‐6‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[2‐((S)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐エトキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐({4‐[N‐(2‐メトキシ‐エチル)‐N‐メチル‐アミノ]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ)‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐({4‐[N,N‐ジメチルアミノ]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル}アミノ)‐7‐シクロペンチルオキシ‐キナゾリン、
・4‐[(R)‐(1‐フェニル‐エチル)アミノ]‐6‐({4‐[N,N‐ビス(‐(2‐メトキシ‐エチル)‐アミノ)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(R)‐(1‐フェニル‐エチル)アミノ]‐6‐({4‐[N‐(2‐メトキシ‐エチル)‐N‐メチル‐アミノ]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル}アミノ)‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(R)‐(1‐フェニル‐エチル)アミノ]‐6‐({4‐[N‐(2‐メトキシ‐エチル)‐N‐メチル‐アミノ)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル}アミノ)‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(R)‐(1‐フェニル‐エチル)アミノ]‐6‐({4‐[N‐(テトラヒドロピラン‐4‐イル)‐N‐メチル‐アミノ]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル}アミノ)‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐({4‐[N,N‐ジメチルアミノ]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐((R)‐テトラヒドロフラン‐3‐イルオキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐({4‐[N,N‐ジメチルアミノ]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐((S)‐テトラヒドロフラン‐3‐イルオキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐({4‐[N‐(2‐メトキシ‐エチル)‐N‐メチル‐アミノ]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル}アミノ)‐7‐シクロペンチルオキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐({4‐(N‐シクロプロピル‐N‐メチル‐アミノ)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐シクロペンチルロキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(N,N‐ジメチルアミノ)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐[(R)‐(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(N,N‐ジメチルアミノ)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐[(S)‐(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6,7‐ビス‐(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐7‐モルフォリン‐4‐イル)‐プロピルオキシ]‐6‐[ビニルカルボニル)アミノ]キナゾリン、
・4‐[(R)‐(1‐フェニル‐エチル)アミノ]‐6‐(4‐ヒドロキシ‐フェニル)‐7H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン、
・3‐シアノ‐4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(N,N‐ジメチルアミノ)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐エトキシ‐キノリン、
・4‐{[(3‐クロロ‐4‐(3‐フルオロ‐ベンジルオキシ)‐フェニル]アミノ}‐6‐(5‐{[2‐メタンスルホニル‐エチル)アミノ]メチル}‐フラン‐2‐イル)キナゾリン、
・4‐[(R)‐(1‐フェニル‐エチル)アミノ]‐6‐{[4‐((R)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐[(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐({4‐[N,N‐ビス‐(2‐メトキシ‐エチル)‐アミノ]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル}アミノ)‐7‐[テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(5,5‐ジメチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[2‐(2,2‐ジメチル‐6‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)エトキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[2‐(2,2‐ジメチル‐6‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)エトキシ]‐7‐[(R)‐(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐7‐[2‐(2,2‐ジメチル‐6‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)エトキシ]‐6‐[(S)‐(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{2‐[4‐(2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐ピペリジン‐1‐イル]‐エトキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[1‐(t‐ブチルオキシカルボニル)‐ピペリジン‐4‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐アミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐メタンスルホニルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐3‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(メトキシメチル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(ピペリジン‐3‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[1‐(2‐アセチルアミノ‐エチル)‐ピペリジン‐4‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐4‐イルオキシ)‐7‐エトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐((S)‐テトラヒドロピラン‐3‐イルオキシ)‐7‐ヒドロキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐4‐イルオキシ)‐7‐(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{トランス‐4[(ジメチルアミノ)スルホニルアミノ]‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{トランス‐4‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニルアミノ]‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{トランス‐4‐[(モルフォリン‐4‐イル)スルホニルアミノ]‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐4‐イルオキシ)‐7‐(2‐アセチルアミノ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロフラン‐4‐イルオキシ)‐7‐(2‐メタンスルホニルアミノ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(ピペリジン‐1‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐アミノカルボニルメチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐{N[(テトラヒドロピラン‐4‐イル)カルボニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐{N‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐{N‐[(モルフォリン‐4‐イル)スルホニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐エタンスルホニルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メタンスルホニル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐エトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メタンスルホニル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[1‐(2‐メトキシ‐アセチル)‐ピペリジン‐4‐イルオキシ]‐7‐(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐アセチルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐4‐フェニル)アミノ]‐6‐[1‐(t‐ブチルオキシカルボニル)‐ピペリジン‐4‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐4‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐{N‐[(ピペリジン‐1‐イル)カルボニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐{N‐[(4‐メチル‐ピペリジン‐1‐イル)カルボニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{シス‐4‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニルアミノ]‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[2‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)エチル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐アセチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メタンスルホニル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐イソプロピルオキシカルボニル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐メチルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐[N‐(2‐メトキシ‐アセチル)‐N‐メチル‐アミノ]‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐(ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐[1‐(2‐メトキシ‐アセチル)‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(シス‐2,6‐ジメチル‐モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(2‐メチル‐モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(S,S)‐(2‐オキサ‐5‐アザ‐ビシクロ[2.2.1]ヘプト‐5‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[N‐メチル‐N‐2‐メトキシエチル‐アミノ]カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐エチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(2‐メトキシエチル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(3‐メトキシプロピル‐アミノ)‐カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[シス‐4‐(N‐メタンスルホニル‐N‐メチル‐アミノ)‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[シス‐4‐(N‐アセチル‐N‐メチル‐アミノ)‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐メチルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[トランス‐4‐(N‐メタンスルホニル‐N‐メチル‐アミノ)‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐ジメチルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐{N‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[2‐(2,2‐ジメチル‐6‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐エトキシ]‐7‐[(S)‐(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メタンスルホニル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐シアノ‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・3‐シアノ‐4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐]N,N‐ジメチルアミノ}‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐エトキシ‐キノリン、
・[4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{[4‐ホモモルフォリン‐4‐イル]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐[(S)‐(テトラヒドロフラン‐3‐イル)オキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐7‐(2‐{4‐[(S)‐(2‐オキソ‐テトラヒドロフラン‐5‐イル)‐カルボニル]‐ピペラジン‐1‐イル}‐エトキシ)‐6‐[(ビニルカルボニル)アミノ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐7‐[2‐((S)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐エトキシ]‐6‐[(ビニルカルボニル)アミノ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐7‐[4‐((R)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐ブチルオキシ]‐6[(ビニルカルボニル)アミノ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐7‐[4‐((S)‐6メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐ブチルオキシ]‐6‐[(ビニルカルボニル)アミノ]‐キナゾリン及び
・4[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐[(4‐{N‐[2‐(エトキシカルボニル)‐エチル]‐N‐[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル)アミノ]‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、好ましい酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。
【0149】
EGFR阻害薬の例は、好ましくは、次の中から選択された化合物である。
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{[4‐((R)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{[4‐((R)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐[(S)‐(テトラヒドロフラン‐3‐イル)オキシ]‐キナゾリン
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{[4‐((R)‐2‐メトキシメチル‐6‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[2‐((S)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐エトキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐N,N‐ジメチルアミノ]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐((S)‐テトラヒドロフラン‐3‐イルオキシ)‐キナゾリン
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6,7‐ビス‐(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐7‐[3‐(モルフォリン‐4‐イル]‐プロピルオキシ]‐6‐[(ビニルカルボニル)アミノ]‐キナゾリン、 ・3‐シアノ‐4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(N,N‐ジメチルアミノ)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐エトキシ‐キノリン、
・4‐[(R)‐(1‐フェニル‐エチル)アミノ]‐6‐{[4‐((R)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(モルフォリン)‐4‐イル]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐[(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐({4‐[N,N‐ビス‐(2‐メトキシ‐エチル)‐アミノ]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル}アミノ)‐7‐[(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐{[4‐(5,5‐ジメチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[2‐(2,2‐ジメチル‐6‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐エトキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[2‐(2,2‐ジメチル‐6‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐エトキシ]‐7‐[(R)‐(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐7‐[2‐(2,2‐ジメチル‐6‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐エトキシ]‐6‐[(S)‐(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{2‐[4‐(2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐ピペリジン‐1‐イル]‐エトキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[1‐(t‐ブチルオキシカルボニル)‐ピペリジン‐4‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐アミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐メタンスルホニルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐3‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(メトキシメチル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(ピペリジン‐3‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[1‐(2‐アセチルアミノ‐エチル)‐ピペリジン‐4‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐4‐イルオキシ)‐7‐エトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐((S)‐テトラヒドロフラン‐3‐イルオキシ)‐7‐ヒドロキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐4‐イルオキシ(‐7‐(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{トランス‐4‐[(ジメチルアミノ)スルホニルアミノ]‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{トランス‐4‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニルアミノ]‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{トランス‐4‐[(モルフォリン‐4‐イル)スルホニルアミノ]‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐4‐イルオキシ)‐7‐(2‐アセチルアミノ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐4‐イルオキシ)‐7‐(2‐メタンスルホニルアミノ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(ピペリジン‐1‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6(1‐アミノカルボニルメチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐{N‐[(テトラヒドロピラン‐4‐イル)カルボニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐{N‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐{N‐[(モルフォリン‐4‐イル)スルホニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐エタンスルホニルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メタンスルホニル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐エトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メタンスルホニル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[1‐(2‐メトキシ‐アセチル)‐ピペリジン‐4‐イルオキシ]‐7‐(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐アセチルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐[1‐(t‐ブチルオキシカルボニル)‐ピペリジン‐4‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐(テトラヒドロピラン‐4‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐{N‐[ピペリジン‐1‐イル]カルボニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐{N‐[(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)カルボニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{シス‐4‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニルアミノ]‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[2‐(2‐オキソピロリジン‐1‐イル)エチル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐アセチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メタンスルホニル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7(2‐メトキシ‐エトキシ)‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミン]‐6‐(1‐イソプロピルオキシカルボニル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(シス‐4‐メチルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミン]‐6‐{シス‐4‐[N‐(2‐メトキシ‐アセチル)‐N‐メチル‐アミノ]‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐(ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐[1‐(2‐メトキシ‐アセチル)‐ピペリジン‐4‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐エチニル‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(シス‐2,6‐ジメチル‐モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(2‐メチル‐モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(S,S)‐(2‐オキサ‐5‐アザ‐ビシクロ[2.2.1]ヘプト‐5‐イル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(N‐メチル‐N‐2‐メトキシエチル‐アミノ)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐エチル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(2‐メトキシエチル)カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{1‐[(3‐メトキシプロピル‐アミノ)‐カルボニル]‐ピペリジン‐4‐イルオキシ}‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[シス‐4‐(N‐メタンスルホニル‐N‐メチル‐アミノ)‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル]アミノ]‐6‐[シス‐4‐(N‐アセチル‐N‐メチル‐アミノ)‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐メチルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[トランス‐4‐(N‐メタンスルホニル‐N‐メチル‐アミノ)‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ]‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐ジメチルアミノ‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(トランス‐4‐{N‐[(モルフォリン‐4‐イル)カルボニル]‐N‐メチル‐アミノ}‐シクロヘキサン‐1‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐[2‐(2,2‐ジメチル‐6‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐エトキシ]‐7‐[(S)‐(テトラヒドロフラン‐2‐イル)メトキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐メタンスルホニル‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐(1‐シアノ‐ピペリジン‐4‐イルオキシ)‐7‐メトキシ‐キナゾリン、
・3‐シアノ‐4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐{[4‐]N,N‐ジメチルアミノ}‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐エトキシ‐キノリン、
・[4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐6‐{[4‐ホモモルフォリン‐4‐イル]‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル]アミノ}‐7‐[(S)‐(テトラヒドロフラン‐3‐イル)オキシ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐7‐(2‐{4‐[(S)‐(2‐オキソ‐テトラヒドロフラン‐5‐イル)‐カルボニル]‐ピペラジン‐1‐イル}‐エトキシ)‐6‐[(ビニルカルボニル)アミノ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐7‐[2‐((S)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐エトキシ]‐6‐[(ビニルカルボニル)アミノ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐7‐[4‐((R)‐6‐メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐ブチルオキシ]‐6[(ビニルカルボニル)アミノ]‐キナゾリン、
・4‐[(3‐クロロ‐4‐フルオロ‐フェニル)アミノ]‐7‐[4‐((S)‐6メチル‐2‐オキソ‐モルフォリン‐4‐イル)‐ブチルオキシ]‐6‐[(ビニルカルボニル)アミノ]‐キナゾリン及び
・4[(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)アミノ]‐6‐[(4‐{N‐[2‐(エトキシカルボニル)‐エチル]‐N‐[(エトキシカルボニル)メチル]アミノ}‐1‐オキソ‐2‐ブテン‐1‐イル)アミノ]‐7‐シクロプロピルメトキシ‐キナゾリン、
セツキシマブ(cetuximab )、トラスツズマブ(trastuzumab )、ABX‐EGF、マブ(Mab)ICR‐62、ゲフィチニブ(gefitinib)、カネルチニブ(canertinib)及びエルロチニブ(eriotinib)、
オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、好ましい酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。
【0150】
ここで使用されるドーパミン作用薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、ブロモクリプチン(bromocriptine)、カベルゴリン(cabergoline)、アルファ‐ジヒドロエルゴクリプチン(alpha ‐dihydroergocryptine)、リスリド(lisuride)、ペルゴリド(pergolide)、プラミペクソール(pramipexole)、ロキシンドール(roxindole)、ロピニロール(ropinirole)、タリペクソール(talipexole)、テルグリド(terguride)、ビオザン(viozane)であり、オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、好ましい酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。
【0151】
ここで使用されるPAF‐拮抗薬は、好ましくは、レキシパファント(lexipafant)及び4‐(2‐クロロフェニル)‐9‐メチル‐2‐[3(4‐モルフォリン)‐3‐プロパノン‐1‐イル]‐6H‐チエノ‐[3.2‐f]‐[1.2.4]トリアゾロ[4.3‐a][1.4]ジアゼピン、
6‐(2‐クロロフェニル)‐8.9‐ジヒドロ‐1‐メチル‐8‐[(4‐モルフォリニル)カルボニル]‐4H.7H‐シクロ‐ペンタ‐[4.5]チエノ‐[3.2‐f][1.2.4]トリアゾロ[4.3‐a][1.4]ジアゼピン、
オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、好ましい酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。
【0152】
ここで使用されるLTB4‐受容体拮抗薬は、好ましくは、例えば次の中から選択される化合物であり、即ち、アメブラント(=エチル[[4‐[[3‐[[4‐[1‐(4‐ヒドロキシフェニル)‐1‐メチルエチル]フェノキシ]メチル]フェニル]メトキシ]フェニル]イミノメチル]‐カルバメート)であり、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、好ましい酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。
【0153】
ここで使用されるLTD4‐拮抗薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、モンテルカスト、プランルカスト、ザフィルルカスト及び(E)‐8‐[2‐[4‐[4‐(4‐フルオロフェニル)ブトキシ]フェニル]エテニル]‐2‐(1H‐テトラゾル‐5‐イル)‐4H‐1‐ベンゾピラン‐4‐オン(MEN‐91507)
・4‐[6‐アセチル‐3‐[3‐(4‐アセチル‐3‐ヒドロキシ‐2‐プロピルフェニルチオ)プロポキシ]‐2‐プロピルフェノキシ]ブチリク酸(MN‐001)、1(((R)‐(3‐(2‐6,7‐ジフルオロ‐2‐キノリニル)エテニル)フェニル)‐3‐(2‐(2‐ヒドロキシ‐2‐プロピル)フェニル)チオ)メチルシクロプロパン酢酸、1‐(((1(R)‐3(3‐(2‐(2,3‐ジクロロチエノ[3.2‐b]ピリジン‐5‐イル‐(E)‐エテニル)フェニル)‐3‐(2‐(1‐ヒドロキシ‐1‐メチルエチル)フェニル)プロピル)チオ)メチル)シクロプロパン酢酸、[2‐[[2‐(4‐t‐ブチル‐2‐チアゾリル)‐5‐ベンゾフラニル]オキシメチル]フェニル]酢酸、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、好ましい酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。LTD4‐拮抗薬がオプションとして形成できる塩又はその誘導体は、例えば、アルカリ金属、例えばナトリウム塩、カリウム塩、スルホベンゾエート、ホスフェート、イソニコチネート、アセテート、ジクロロアセテート、プロピオネート、ジヒドロゲンホスフェート、パルミテート、ピバレート又はフロエートを意味している。
【0154】
使用できるヒスタミンH1受容体拮抗薬は好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、エピナスチン(epinastine)、セチリジン(cetirizine)、アゼラスチン(azelastine)、フェクソフェンダジン(fexofenadine)、レボカバスチン(levocabastine)、ロラタジン(loratadine)、ミゾラスチン(mizolastine)、ケトチフェン(ketotifene)、エメダスチン(emedastine)、ジメチンデン(dimetindene)、クレマスチン(clemastine)、バミピン(bamipine)、セクスクロルフェニラミン(cexchlorpheniramine)、フェニラミン(pheniramine)、ドキシルアミン(doxylamine)、クロロフェノキサミン(chlorophenoxamine )、ジメンヒドリネート(dimenhydrinate)、ジフェンヒドラミン(diphenhydramine)、プロメタジン(promethazine)、エバスチン(ebastine)、デスロラチジン(desloratidine)、メクロジン(meclozine)であり、オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、好ましい酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。
【0155】
使用できるヒスタミンH4受容体拮抗薬は、好ましくは、例えば(5‐クロロ‐1H‐インドール2‐イル)(4‐メチル‐1‐ピペラジニル)‐メタノン(JNJ‐7777120)のような化合物であり、オプションとして上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、好ましい酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。
【0156】
使用できる非受容体チロシンキナーゼの阻害薬、例えば、LYN、LCK、SYK、ZAP‐70、FYN、BTK又はITKは、好ましくは、次の中から選択された化合物である。
・2‐[(2‐アミノエチル)アミノ]‐4‐[(3‐ブロモフェニル)アミノ]‐5‐ピリミジンカルボキシアミド;
・2‐[[7‐(3,4‐ジメトキシフェニル)イミダゾル[1,2‐c]ピリミジン‐5‐イル]アミノ]‐3‐ピリジンカルボキシアミド;
・6‐[[5‐フルオロ‐2‐[3.4,5‐トリメトキシフェニル)アミノ]‐4‐ピリミジニル]アミノ]‐2,2‐ジメチル‐2H‐ピリド[3.2‐b]‐1,4‐オキサジン‐3(4H)‐オン;
・N‐[3‐ブロモ‐7‐(4‐メトキシフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・7‐(4‐メトキシフェニル)‐N‐メチル‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・N‐[7‐(4‐メトキシフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(2‐チエニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,2‐エタンジアミン;
・N‐[7‐(4‐メトキシフェニル)‐2‐(トリフルオロメチル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(4‐メトキシフェニル)‐3‐フェニル‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐(7‐フェニル‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル)‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(3‐フルオロフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(3‐クロロフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[3‐(トリフルオロメトキシ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(4‐クロロフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(4′‐メチル[1,1′‐ビフェニル]‐4‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジエチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐4‐(4‐モルフォリニル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4[2‐(ジメチルアミノ)エチル]メチルアミノ]フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(4‐ブロモフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(4‐メチルフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(メチルチオ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(1‐メチルレチル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐N‐メチル‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐N,N‐ジメチル‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,4‐ブタンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,5‐ペンタンジアミン;
・3‐[[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]オキシ]‐1‐プロパノール;
・4‐[5‐(4‐アミノブトキシ)‐1,6‐ナフチリジン‐7‐イル]‐N,N‐ジメチル‐ベンゼンアミン;
・4‐[[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]アミノ]‐1‐ブタノール;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐N‐メチル‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐N′‐メチル‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐N,N′‐ジメチル‐1,3‐プロパンジアミン;
・1‐アミノ‐3‐[[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]アミノ]‐2‐プロパノール;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐2,2‐ジメチル‐1,3‐プロパンジアミン;
・7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐N‐(3‐ピリジニルメチル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・N‐[(2‐アミノフェニル)メチル]‐7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・N‐[7‐[6‐(ジメチルアミノ)[1,1′‐ビフェニル]‐3‐イル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[3‐クロロ‐4‐(ジエチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)‐3‐メトキシフェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジエチルアミノ)フェニル]‐3‐メチル‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(3′‐フルオロ[1,1′‐ビフェニル]‐3‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,2‐エタンジアミン;
・N‐[7‐(4‐メトキシフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,6‐ナフチリジン‐1,3‐プロパンジアミン;
・N,N′‐ビス(3‐アミノプロピル)‐7‐(4‐メトキシフェニル)‐2,5‐ジアミン;
・N‐[7‐(4‐メトキシフェニル)‐2‐(フェニルメトキシ)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,6‐ナフチリジン‐1,3‐プロパンジアミン;
・N5‐(3‐アミノプロピル)‐7‐(4‐メトキシフェニル)‐N2‐(フェニルメチル)‐2,5‐ジアミン;
・N‐[7‐(2‐ナフタレニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(2′フルオロ[1,1′]‐ビフェニル]‐4‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(3.4,5‐トリメトキシフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(3,4‐ジメチルフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・1‐アミノ‐3‐[[7‐(2‐ナフタレニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5イル]アミノ]‐2‐プロパノール;
・1‐アミノ‐3‐[[7‐(2′‐フルオロ[1,1′‐ビフェニル]‐4‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]アミノ]‐2‐プロパノール;
・1‐アミノ‐3‐[[7‐(4′‐メトキシ[1,1′‐ビフェニル]‐4‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]アミノ]‐2‐プロパノール;
・1‐アミノ‐3‐[[7‐(3.4,5‐トリメトキシフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]アミノ]‐2‐プロパノール;
・1‐アミノ‐3‐[[7‐(4‐ブロモフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]アミノ]‐2‐プロパノール;
・N‐[7‐(4′‐メトキシ[1,1′‐ビフェニル]‐4‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐2,2‐ジメチル‐1,3‐プロパンジアミン;
・1‐[[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]アミノ]‐2‐プロパノール;
・2‐[[2‐[[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]アミノ]エチル]チオ]‐エタノール;
・7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐N‐(3‐メチル‐5‐イソオキサゾリル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐N‐4‐ピリミジニル‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐シクロヘキサンジアミン;
・N,N‐ジメチル‐4‐[5‐(1‐ピペラジニル)‐1,6‐ナフチリジン‐7‐イル]‐ベンゼンアミン;
・4‐[5‐(2‐メトキシエトキシ)‐1,6‐ナフチリジン‐7‐イル]‐N,N‐ジメチル‐ベンゼンアミン;
・1‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐4‐ピペリジノール;
・1‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐3‐ピロリジノール;
・7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐N‐(2‐フラニルメチル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐N‐[3‐(1H‐イミダゾル‐1‐イル)プロピル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・1‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐4‐ピペリジンカルボキシアミド;
・1‐[3‐[[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]アミノ]プロピル]‐2‐ピロリジノン;
・N‐[3′‐[5‐[3‐アミノプロピル]アミノ]‐1,6‐ナフチリジン‐7‐イル][1,1′‐ビフェニル]‐3‐イル]‐アセトアミド;
・N‐[7‐(4′‐フルオロ[1,1′‐ビフェニル]‐4‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[4′‐[5‐[(3‐アミノプロピル)アミノ]‐1,6‐ナフチリジン‐7‐イル][1,1′‐ビフェニル]‐3‐イル]‐アセトアミド;
・N‐[7‐[4‐(1,3‐ベンゾジオクソル‐5‐イル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンアミン;
・N‐[7‐[4‐(2‐チエニル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐フルオロ‐3‐(トリフルオロメチル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(3‐ピリジニル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(1,3‐ベンゾジオクソル‐5‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(6‐メトキシ‐2‐ナフタレニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐N‐(4‐ピリジニルメチル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・3‐[[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]メチルアミノ]‐プロパンニトリル;
・7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐N‐[1‐(フェニルメチル)‐4‐ピペリジニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,2‐シクロヘキサンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,2‐シクロヘキサンジアミン;
・(1R,2S)‐レル‐.,N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,2‐ベンゼンジメタンアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジエチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,4‐ブタンジアミン;
・N‐[7‐[3′.5′‐ビス(トリフルオロメチル)[1,1′‐ビフェニル]‐4‐イル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル].3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(3′‐メトキシ[1,1′‐ビフェニル]‐4‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(3′‐フルオロ[1,1′‐ビフェニル]‐4‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・4‐[[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]オキシ]‐1‐ブタノール;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,4‐シクロヘキサンジアミン;
・7‐[4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐N‐(2.2.6.6‐テトラメチル‐4‐ピペリジニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐アミン
・N‐[7‐[3‐ブロモ‐4‐(ジメチルアミノ)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(1‐メチル‐1H‐インドール‐5‐イル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[3‐(トリフルオロメチル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(トリフルオロメチル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐(3‐ブロモ‐4‐メトキシフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N‐[7‐[4‐[[3‐(ジメチルアミノ)プロピル]メチルアミノ]フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,4‐シクロヘキサンジアミン;
・N‐[7‐[4‐[[2‐(ジメチルアミノ)エチル]メチルアミノ]フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,4‐シクロヘキサンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(ジメチルアミノ)‐3‐メトキシフェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,4‐シクロヘキサンジアミン;
・N‐[7‐[4‐(4‐モルフォリニル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,4‐シクロヘキサンジアミン;
・N‐[7‐[3‐ブロモ‐4‐(4‐モルフォリニル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,4‐シクロヘキサンジアミン;
・4‐[[7‐[4‐[[2‐(ジメチルアミノ)エチル]メチルアミノ]フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]オキシ]‐シクロヘキサノール;
・N‐[7‐[3‐ブロモ‐4‐(モルフォリニル)フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,3‐プロパンジアミン;
・N,N‐ジメチル‐4‐[5‐(4‐メチル‐1‐ピペラジニル)‐1,6‐ナフチリジン‐7‐イル]‐ベンゼンアミン;
・4‐[[7‐[4‐[[3‐(ジメチルアミノ)プロピル]メチルアミノ]フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]オキシ]‐シクロヘキサノール;
・N‐[7‐[4‐[[2‐(ジメチルアミノ)エチル]メチルアミノ]フェニル]‐1,6‐ナフチリジン‐5‐イル]‐1,4‐ブタンジアミン;
・1,1‐ジメチルエチル[3‐[[5‐[(3‐アミノプロピル)アミノ]‐7‐(4‐メトキシフェニル)‐1,6‐ナフチリジン‐2‐イル]アミノ]プロピル]‐カルバメート、
オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。本発明によれば、好ましい酸添加塩は、好ましくは、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。
【0157】
使用されるMAPキナーゼ阻害薬は、次の中から選択された化合物であり、即ち、
・ベンタマピモド(AS‐602801)、
・ドラマピモド(BIRB‐796)、
・5‐カルバモリンドル(SD‐169)、
・6‐[(アミノカルボニル)(2,6‐ジフルオロフェニル)アミノ]‐2‐(2,4‐ジフルオロフェニル)‐3‐ピリジンカルボキシアミド(VX‐702)、
・アルファ‐[2‐[[2‐(3‐ピリジニル)エチル]アミノ]‐4‐ピリミジニル]‐2‐ベンゾチアゾルアセトニトリル(AS‐601245)、
・9,12‐エポキシ‐1H‐ジインドロ[1,2,3‐fg:3′,2′,1′‐kl]ピロロ[3,4‐i][1.6]ベンゾジアゾチン‐10‐カルボキシリク酸 (CEP‐1347)、
・4‐[3‐(4‐クロロフェニル)‐5‐(1‐メチル‐ピペリジニル)‐1H‐ピラゾル‐4‐イル]ピリミジン(SC‐409)、
オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0158】
使用されるiNOS‐阻害薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、S‐(2‐アミノエチル)イソチオウレア、アミノグアニジン、2‐アミノメチルピリジン、5,6‐ジヒドロ‐6‐メチル‐4H‐1,3‐チアジン‐2‐アミン(AMT)、L‐カナヴァニン、2‐イミノピペリジン、S‐イソプロピリソチオウレア、S‐メチルイソチオウレア、S‐エチルイソチオウレア、S‐メチルチオチトルリン、S‐エチルチオチトルリン、L‐NA(N
ω‐ニトロ‐L‐アルジニン)、L‐NAME(N
ω‐ニトロ‐L‐アルジニンメチルエステル)、L‐NMMA(N
ωモノメチル‐L‐アルジニン)、L‐NIO(N
ωイミノエチル‐L‐オルニチン)、L‐NIL(N
ω‐イミノエチル‐リシン)、(S)‐6‐アセチミドイルアミノ‐2‐アミノ‐ヘキサノイク酸(1H‐テトラゾル‐5‐イル)‐アミド(SC‐51)、N‐[[3‐(アミノメチル)フェニル]メチル]‐エタニミドアミド(1400W)、(S)‐4‐(2‐アセチミドイルアミノ‐エチルスルファニル)‐2‐アミノ‐ブチリク酸(GW274150)、2‐[2‐(4‐メトキシ‐ピリジン‐2‐イル)‐エチル]‐3H‐イミダゾ[4,5‐b]ピリジン(BYK191023)、2‐((R)‐3‐アミノ‐1‐フェニル‐プロキシ)‐4‐クロロ‐5‐フルオロベンゾニトリル、2‐((1R,3S)‐3‐アミノ‐4‐ヒドロキシ‐1‐チアゾル‐5‐イル‐ブチルスルファニル)‐6‐トリフルオロメチル‐ニコチノニトリル、2‐((1R,3S)‐3‐アミノ‐4‐ヒドロキシ‐1‐チアゾル‐5‐イル‐ブチルスルファニル)‐4‐クロロ‐ベンゾニトリル、2‐((1R,3S)‐3‐アミノ‐4‐ヒドロキシ‐1‐チアゾル‐5‐イル‐ブチルスルファニル)‐5‐クロロ‐ベンゾニトリル、(2S,4R)‐2‐アミノ‐4‐(2‐クロロ‐5‐トリフルオロメチル‐フェニルスルファニル)‐4‐チアゾル‐5‐イル‐ブタン‐1‐オル、2‐((1R,3S)‐3‐アミノ‐4‐ヒドロキシ‐1‐チアゾル‐5‐イル‐ブチルスルファニル)‐5‐クロロ‐ニコチノニトリル、4‐((S)‐3‐アミノ‐4‐ヒドロキシ‐1‐フェニル‐ブチルスルファニル)‐6‐メトキシ‐ニコチノニトリル、置換3‐フェニル‐3,4‐ジヒドロ‐1‐イソキノィンアミン、例えば、(1S,5S,6R)‐7‐クロロ‐5‐メチル‐2‐アザ‐ビシクロ[4.1.0]ヘプト‐2‐エン‐3‐イルアミン(ONO‐1714)、(4R,5R)‐5‐エチル‐4‐メチル‐チアゾリジン‐2‐イリデンアミン、(4R,5R)‐5‐エチル‐4‐メチル‐セレナゾリジン‐2‐イリデンアミン、4‐アミノテトラヒドロビオプテリン、(E)‐3‐(4‐クロロ‐フェニル)‐N‐(1‐{2‐オキソ‐2‐[4‐(6‐トリフルオロメチル‐ピリミジン‐4‐イルオキシ)‐ピペリジン‐1‐イル]‐エチルカルバモイル}‐2‐ピリジン‐2‐イル‐エチル)‐アクリルアミド(FR260330)、3‐(2,4‐ジフルオロ‐フェニル)‐6‐[2‐(4‐イミダゾル‐1‐イルメチル‐フェノキシ)‐エトキシ]‐2‐フェニル‐ピリジン(PPA250)、メチル3‐{[(ベンゾ[1,3]ジオクソル‐5‐イルメチル)‐カルバモイル]‐メチル}‐4‐(2‐イミダゾル‐1‐イル‐ピリミジン‐4‐イル)‐ピペラジン‐1‐カルボキシレート(BBS‐1)、(R)‐1‐(2‐イミダゾル‐1‐イル‐6‐メチル‐ピリミジン‐4‐イル)‐ピロリジン‐2‐カルボキシレート(2‐ベンゾ[1,3]ジオクソル‐5‐イル‐エチル)‐アミド(BBS‐2)及び薬塩、プロドラッグ又はこれらの溶媒化合物である。
【0159】
本発明の範囲内において、iNOS‐阻害薬として、アンチセンスオリゴ核酸塩、特にiNOS‐暗号付け核酸を結合するアンチセンスオリゴ核酸塩を用いることも又可能である。例えば、国際公開第01/52902号パンフレットは、アンチセンスオリゴ核酸塩、特にiNOSの表現を修飾するためにiNOS暗号付け核酸を結合したアンチセンスオリゴ核酸塩を記載している。
【0160】
使用されるMPR4‐阻害薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、N‐アセチル‐ジニトロフェニル‐システイン、cGMP、胆汁酸塩、ジクロフェナック、デヒドロエピアンドロステロン3‐グルクロニド、デヒドロエピアンドロステロン3‐スルフェート、ジラゼプ、ジニトロフェニル‐S‐グルタチオン、エストラジオール17‐ベータ‐グルクロニド、エストラジオール3,17‐ジスルフェート、エストラジオール3‐グルクロニド、エストラジオール3‐スルフェート、エストロン3‐スルフェート、フルルビプロフェン、葉酸塩、n5‐フォルミル‐テトラヒドロ葉酸塩、グリコ胆汁酸塩、グリコリトコール酸スルフェート、イブプロフェン、インドメタシン、インドプロフェン、ケトプロフェン、リトコール酸スルフェートスルフェート、メトトレキサート、((E)‐3[[[3‐[2‐(7‐クロロ‐2‐キノリニル)エテニル]フェニル]‐[[3‐ジメチルアミノ]‐3‐オクソプロピル]チオ]メチル]チオ]‐プロパン酸、アルファ‐ナフチル‐ベータ‐D‐グルクロニド、ニトロベンジル メルカプトプリン リボシド、プロベネシド、シルデンアフィル、スルフィンエピラゾン、タウロケノデオキシコール酸、タウロ単純酸塩、タウロデオキシコール酸、タウロリトコール酸、トポテカン、トレキンシン、ザプリナスト及びジピリダモール、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0161】
使用されるロウコトリエン整合性阻害薬は、例えば、次の中から選択される化合物であり、即ち、5‐リポキシゲナーゼ(5‐LO)阻害薬、cPLA2阻害薬、ロウコトリエンA4ヒドラーゼ阻害薬又はFLAP阻害薬から選択されたロウコトリエン整合性阻害薬は、好ましくは、ジロイトン(zileuton)、チペルカスト(tipelukast)、リコフェロン(licofelone)、ダラプラジブ(darapladib)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0162】
使用することができる非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、ピロキシカム(piroxicam)、ジクロフェナク(diclofenac)、ナプロキセン(naproxen)、フルビプロフェン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、イブプロフェン、ニメスリド(nimesulide)、インドメタシン、スリンダク(sulindac)、アザプロパゾン(azapropazone)、フェニルブタゾン、アスピリン、メロキシカム(meloxicam)、セレコキシブ(celecoxib)、レフェコキシブ(rofecoxib)、バルデコキシブ(valdecoxib)、ルマロコキシブ(lumarocoxib)、パレキシブ(parecoxib)、テノキシム(tenoxicam)及びエトリコキシブ(etoricoxib)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0163】
使用されるCRTH2拮抗薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、ラマトロバン(ramatroban)及びラロピプラント(laropiprant)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0164】
使用されるDP1‐1受容体修飾物質は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、7‐[(1R,2R,3S,5S)‐2‐[[(5‐(ヒドロキシベンゾ[b]チエン‐3‐イル)カルボニル]アミノ]‐6,6‐ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプト‐3‐イル]、(5Z)‐5‐ヘプテノイク酸(S‐5751)、ラロピプラント及び2‐[[4‐[(1R,2S,3R,5R)‐5‐クロロ‐2‐[(3S)‐3‐シクロヘキシル‐3‐ヒドロキシ‐1‐プロピン‐1‐イル]‐3‐ヒドロキシクロペンチル]ブチル]チオ]‐酢酸(TS‐002)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0165】
ここで使用されるトロンボキサン受容体拮抗薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、セラトロダスト(seratrodast)、N‐[[(1,1‐ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]‐2‐[(4‐メチルフェニル)アミノ]‐5‐ニトロ‐ベンゼンスルホンアミド(BM‐573)、(+/−)‐ナトリウム[2‐(4‐クロロフェニルスルホニルアミノメチル)‐インダン‐5‐イル]アセテートモノヒドレート(Z‐335)及び2‐[[[4‐[[(4‐クロロフェニル)スルホニル]アミノ]ブチル][[3‐[[4‐(1‐メチレチル)‐2‐チアゾリル]メトキシ]フェニル]メチル]アミノ]スルホニル]‐安息香酸(KP‐496)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0166】
使用できるケモカイン受容体拮抗薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、N‐[5‐クロロ‐2‐[2‐(2R)‐4‐[(4‐フルオロフェニル)メチル]‐2‐メチル‐1‐ピペラジニル]‐2‐オキソエトキシ]フェニル]‐ウレア塩酸塩(1:1)(BX‐471)、2,N‐[(1S,2S,4R)‐4‐(アミノカルボニル)‐1‐[(3‐フルオロフェニル)メチル]‐2,7‐ジヒドロキシ‐7‐メチルロクチル]‐キノキサリンカルボキシアミド(CP‐481715)、(4,6‐ジメチル‐5‐ピリミジニル)[4‐[(3S)‐4‐[(1R)‐2‐メトキシ‐1‐[4‐(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]‐3‐メチル‐1‐ピペラジニル]‐4‐メチル‐1‐ピペリジニル]‐メタノン(Sch‐417690)、2‐ヒドロキシ‐N,N‐ジメチル‐3‐[[2‐[[(1R)‐1‐(5‐メチル‐2‐フラニル)プロピル]アミノ]‐3,4‐ジオキソ‐1‐シクロブテン‐1‐イル]アミノ]‐ベンザミド(SCH‐527123)及び1,4,8,11‐テトラアザシクロテトラデカン、1.1′‐[1,4‐フェニルエネビス(メチレン)]ビス、塩酸塩(1:8)(AMD‐3100)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0167】
使用できるネウロキニン(NK1又はNK2)は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、サレデュタント(saredutant)、ネパデュタント(nepadutant)及びフィゴピタント(figopitant)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0168】
使用できるスフィンゴシン1‐ホスフェート受容体修飾物質は、好ましくは、例えばソネプシズマブ(sonepcizumab)のような化合物であり、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0169】
使用できる粘調整剤は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、3‐[2‐オキソ‐2‐[2‐[[3‐(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ]‐3‐ピリジニル]エチル]‐1(3H)‐イソベンゾフラノン(MSI‐2216)、エルドステイン(erdosteine)、フルオロベント(furuorovent)、タルニフルメート(talniflumate)、フドステイン(fudosteine)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0170】
使用できるPPARガンマ拮抗薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、ロシグリタゾン(rosiglitazone)、シグリタゾン(ciglitazone)、ピオグリタゾン(pioglitazone)及びN‐[2‐[2‐[(3‐フルオロフェニル)イミノ]‐4‐[4‐(4‐モルフォリニル)フェニル]‐3(2H)‐チアゾリル]エチル]‐N′‐メチル‐ウレア(SMP‐028)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0171】
使用できるローキナーゼ阻害薬は、好ましくは、例えばファスジル(Fasudil)のような化合物であり、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0172】
使用できるアデノシン受容体修飾物質は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、4‐(3,4‐ジクロロフェニル)‐5‐(4‐ピリジニル)‐2‐チアゾラミン(CGH‐2466)、3‐エチル‐3,9‐ジヒドロ‐1‐プロピル‐8‐[1‐[[3‐(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]‐1H‐ピラゾル‐4‐イル]‐1H‐プリン‐2,6‐ジオン(CVT‐6883)、N‐(4‐シアノフェニル)‐2‐[4‐(2.3.6.9‐テトラヒドロ‐2,6‐ジオキソ‐1,3‐ジプロピル‐1H‐プリン‐8‐イル)フェノキシ]‐アセトアミド(MRS‐1754)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0173】
使用できるブラジキニン受容体拮抗薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、イカチバント(icatibant)及び1‐ピペラジンペンタンアミニウム、デルタ‐アミノ‐4‐[[4‐[[[2,4‐ジクロロ‐3‐[[(2,4‐ジメチル‐8‐キノリニル)オキシ]メチル]フェニル]スルホニル]アミノ]テトラヒドロ‐2H‐ピラン‐4‐イル]カルボニル]‐N,N,N‐トリメチル‐ε‐オキソ、クロリド、ヒドロクロリド(1:1:1)、(デルタS)‐(MEN‐16132)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0174】
使用できるエンドセリン拮抗薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、アクテリオン‐1、アムブリセンタン(ambrisentan)、シタキセンタン(sitaxsentan)、N‐(2‐アセチル‐4.6‐ジメチルフェニル)‐3‐[[(4‐クロロ‐3‐メチル‐5‐イソキサゾリル)アミノ]スルホニル]‐2‐チオフェンカルボキシアミド(TBC‐3214)及びボセンタン(bosentan)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0175】
使用できるインターロイキン1‐ベータ変換酵素(ICE)阻害薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、プラルナカサン(pralnacasan)及びN‐(4‐アミノ‐3‐クロロベンゾリル)‐3‐メチル‐L‐バルイル‐N‐[(2R,3S)‐エトキシテトラヒドロ‐5‐オキソ‐3‐フラニル]‐L‐プロリナミド(=VX‐765)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0176】
使用できるトール様受容体(TLR)修飾物質は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、レシキモド(resiquimod)、ヘプリサブ(heplisav)、レサトルビド(resatorvid)(TAK‐242)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0177】
使用できるHMG‐CoAレダクターゼ阻害薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、ロバスタチン(lovastatin)、シムバスタチン(simvastatin)、プラバスタチン(pravastatin)、フルバスタチン(fluvastatin)及びアボルバスタチン(avorvastatin)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0178】
使用できるVLA‐4拮抗薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、ナタリズマブ(natalizumab)、バラテグラスト(valategrast)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0179】
使用できるSHIP作用薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、2,3,4,4a,5,6,6a,11,11a,11b‐デカヒドロ‐4,4,6a,7,11b‐ペンタメチル、(4aS,6aR,11aR,11bS)‐1H‐ベンゾ[a]フルオレン‐9‐オル(AQX‐MN100)及びMN‐106、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0180】
使用できる抗TNF抗体は、好ましくは、インフリキマブ(infliximab)、アダリムマブ(adalimumab)、ゴリムマブ(golimumab)、シトファブ(cytoFab)及びエタネルセプト(etanercept)の中から選択される化合物である。
【0181】
使用できる気道の腫脹に対抗する物質は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、フェニルレフリン、フェニルプロパノールアミン、シュードフェドリン、オキシメタゾリン、エピネフィリン、ナファゾリン、キシロメタゾリン、プロピルヘキセドリン及びルレボデソキシエフェドリン、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0182】
使用できる鎮咳性物質は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、ヒドロコドン、カラミフェン、カルベタペンタン及びデキストラメトルファン、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0183】
ここで使用できる好ましいリポキシンA4誘導体は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、
・7,9,11,13‐エイコサテトラエノイック酸、5,6,15‐トリヒドロキシ、(5s、6R,7E,9E,11Z,13E,15R)‐(15‐エピ‐リポキシンa4)、
・7,9,11,13‐エイコサテトラエノイック酸、16‐(4‐フルオロフェノキシ)‐5,6,15‐トリヒドロキシ、(5S,6R,7E,9E,11Z,13E,15S)‐(ATL‐1)、
・アスピリン誘発リポキシA(4)及び類似化合物、
・プロテクチンD1(4,7,11,13,15,19‐ドコサヘキサエノイック酸、10,17‐ジヒドロキシ、(4Z,7Z,10R,11E,13E,15Z,17S,19Z)‐、
・レソルビンE1(6,8,10,14,16‐エイコサペンタエノイック酸、5,12,18‐トリヒドロキシ、(5S,6Z,8E,10E,12R,14Z,16E,18R)‐)及び
・ベンゾ‐リポキシンA4類似化合物、
オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0184】
ここで使用できる好ましいFPRL1‐修飾物質は、好ましくは、例えば、次の中から選択される化合物であり、即ち、メチル5(S),6(R),7‐トリヒドロキシヘプタノエート、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0185】
ここで使用できる好ましいPI3キナーゼ拮抗薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、
・5‐(キノキサリン‐6‐イルメチレン)チアゾリジン‐2,4‐ジオン(AS‐605240)、
・2‐[(6‐アミノ‐9H‐プリン‐9‐イル)メチル]‐5‐メチル‐3‐(2‐メチルフェニル)‐4(3H)‐キナゾリンオン(C‐87114)、
・2‐メチル‐2‐[4‐[3‐メチル‐2‐オキソ‐8‐(キノリン‐3‐イル)‐2,3‐ジヒドロイミダゾ[4,5‐c]キノリン‐1‐イル]フェニル]プロピオニトリル(BEZ‐235)、
オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0186】
ここで使用できる好ましいCCR5拮抗薬は、好ましくは、次の中から選択される化合物であり、即ち、
・マラビロク(4,4‐ジフルオロ‐N‐[(1S)‐3‐[(3‐エクソ)‐3‐[3‐メチル‐5‐(1‐メチルエチル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾ‐4‐イル]‐8‐アザビシクロ[3.2.1]オクト‐8‐イル]‐1‐フェニルプロピル]‐シクロヘキサンカルボキシアミド)、CCR5mAb004、
・ビクリビロク((4.6‐ジメチル‐5‐ピリミジニル)[4‐[(3S)‐4‐[(1R)‐2メトキシ‐1‐[4‐(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]‐3‐メチル‐1‐ピペラジニル]‐4‐メチル‐1‐ピペリジニル]‐メタンオン)、
・ニフェビロク(N‐[1‐[[(3S.4R)‐1‐(シクロペンチルカルボニル)‐4‐ヒドロキシ‐4‐フェニル‐3‐ピロリジニル]メチル]‐4‐ピペリジニル]‐N‐2‐プロペン‐1‐イル‐(4‐ニトロフェニル)メチルエステル‐カルバミニク酸)、
オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0187】
ここで使用できる好ましいCXCR1又はCXCR2拮抗薬は、好ましくは、例えば次の中から選択される化合物であり、即ち、3‐[[3‐[(ジメチルアミノ)カルボニル]‐2‐ヒドロキシフェニル]アミノ]‐4‐[[(R)‐1‐(5‐メチルフラン‐2‐イル)プロピル]アミノ]シクロブト‐3‐エン‐1,2‐ジオン(SCH‐527123)、オプションとして、上記化合物のラセミ化合物、エナンチオマー又はジアステレオマー及びオプションとして上記化合物の薬理学的に容認できる酸添加塩、溶媒化合物又は水和物である。
【0188】
好ましい物質は、本発明によれば、上述のMAPキナーゼ阻害薬、iNOS阻害薬、MRP4阻害薬、ロイコトリエン整合性阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAISD)、CRHT2拮抗薬、DP1‐受容体修飾物質、トロンボキサン受容体拮抗薬、ケモカイン受容体拮抗薬、ニューロキニン(NK1又はNK2)拮抗薬、スフィンゴシン1‐ホスフェート受容体修飾物質、粘調整剤、PPARガンマ作用薬、ローキナーゼ阻害薬、アデノシン受容体修飾物質、ブラジキニン受容体拮抗薬、エンドセリン拮抗薬、インターロイキン1‐ベータ変換酵素(ICE)拮抗薬、トール様受容体(TLR)修飾物質、HMG‐CoAレダクターゼ拮抗薬、VLA‐4拮抗薬、SHIP作用薬、抗TNF抗体、気道の腫脹に対抗する物質、鎮咳性物質、リポキシンA4誘導体、PI3キナーゼ拮抗薬、FPRL1‐修飾物質、CCR5拮抗薬、CXCR1又はCXCR2拮抗薬の酸添加塩であるり、酸添加塩はこれ又、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロイオジド、ヒドロスルフェート、ヒドロホスフェート、ヒドロメタンスルホネート、ヒドロニトレート、ヒドロマレエート、ヒドロアセテート、ヒドロシトレート、ヒドロフマレート、ヒドロタルトレート、ヒドロオキサレート、ヒドロスクシネート、ヒドロベンゾエート及びヒドロ‐p‐トルエンスルホネートの中から選択される。