(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項2に記載のパレット保護装置および木製パレットにおいて、前記プラスチックが:リサイクルHDPE、HDPE、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン6、ナイロン6/6、およびウレタンから選択されることを特徴とするパレット保護装置および木製パレット。
請求項1に記載のパレット保護装置および木製パレットにおいて、前記保護装置が一体に形成されたプラスチック部品から実質的に構成されることを特徴とするパレット保護装置および木製パレット。
請求項4に記載のパレット保護装置および木製パレットにおいて、前記プラスチック部品が、ポリプロピレンを含むことを特徴とするパレット保護装置および木製パレット。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】
図1は、ブロックスタイルの木製パレットと、パレット保護装置の第1の例示的バージョンとを斜視図で示しており、補強装置が、パレットの前面に取り付くように配置されている。
【
図2】
図2は、
図1の装置を斜視図で示しており、保護装置が所定の位置にあり、木製パレットに取り付けられている。
【
図4】
図4は、
図1のパレットの前部部分の拡大斜視図である。
【
図5】
図5は、
図3Aのパレット保護装置のE−Eに沿った破断斜視図を示している。
【
図6A】
図6Aは、不正確なフォーク高さでパレットを取り扱うフォークリフトの側面図である。
【
図6B】
図6Bは、角度がずれた状態でパレットを取り扱うフォークリフトの平面図である。
【
図7A】
図7Aは、フォークリフトタインが挿入された
図2のパレットの概略拡大図を示している。
【
図7B】
図7Bは、タインが不適切に挿入された
図2のパレットおよびパレット保護装置の概略図を示している。
【
図8】
図8は、保護装置を備えた桁タイプのパレットに接近しているパレットジャッキの図である。
【
図9】
図9は、
図8の桁タイプのパレットに接近しているパレットジャッキを示しており、保護装置がC−C断面に沿った部分拡大図で示されている。
【
図10A】
図10Aは、桁スタイルのパレットと共に使用するのに適した第2の例示的パレット保護装置の正面斜視図である。
【
図11】
図11は、
図10Aの保護装置と共に使用するのに適した桁スタイルのパレットの前部部分の拡大図を示している。
【
図15】
図15は、桁スタイルのパレットと共に使用するパレット保護装置の代替の面取りバージョンを示している。
【
図17A】
図17Aは、桁パレットの正面の上側部分を保護する第3の例示的実施形態の正面図である。
【
図17B】
図17Bは、桁パレットの正面の上側部分を保護する第3の例示的実施形態の斜視図である。
【
図17C】
図17Cは、桁パレットの正面の上側部分を保護する第3の例示的実施形態の下側視点から見た斜視図である。
【
図18A】
図18Aは、ブロックパレットの正面の上側部分を保護する第4の例示的実施形態の正面図である。
【
図18B】
図18Bは、ブロックパレットの正面の上側部分を保護する第4の例示的実施形態の斜視図である。
【
図18C】
図18Cは、ブロックパレットの正面の上側部分を保護する第4の例示的実施形態の下側視点から見た斜視図である。
【
図19】
図19は、SolidWorksで作成したパレット保護装置の力および荷重図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
一部の実施形態のパレット保護装置は、一体のプラスチック成形部品である。パレット保護装置は、フォーク受け入れ面で木製パレットに釘留めすることも、別の方法で取り付けることもできる。保護装置は、ある寸法を有した(dimensional)部分を有することができる。すなわち、保護装置は、パレットの内部空間に延びる部分を有する。これらの突出した構造部は、パレットの重量およびモーメント、ならびにタインおよびパレットの相互作用を受けることができ、パレットの大部分に沿って力を分散させることができる。
【0006】
ブロックパレットに対する第1の例示的実施形態の構造
概説
第1の例示的パレット保護装置は、傾斜した上縁部および分割された底縁部を含む略平面状の表面板を有する。2つの導入開口は、取り付けられるパレットのデッキボードの下の内部空間にタインが入るのを可能にするように設計される。保護装置の各開口は、内部空間に延びる4面スロート部を有する。保護装置は、導入開口またはノッチを有するパレットの任意の面を保護するように設計し、大きさを合わせることができる。
【0007】
入り口からスロート部への左側、右側、上部、および底部の移行部分は、表面板の面から開口の中心に向かって内側に角度が付いている。この場合に、4面スロート部の残りの部分は、比較的まっすぐに後方に延びる。スロート部は、先頭のデッキボードの後縁まで後方に延びる。スロート部の上側は、内部空間の中で後方に延びながらテーパを付けられる。テーパは、その下側縁部からその上側縁部まで上向きである。
【0008】
第1の例示的実施形態の詳細
図1は、ブロックスタイルのパレット100と所定の位置に取り付けられるパレット保護装置101とを示している。この第1の例示的パレット保護装置は、パレットの前部構造部102に押し当てて置かれ、所定の位置でブロック103に釘留めされるように配置されて示されている。当然、皿ねじまたは他の留め具も同様に使用することができる。
図2は、組み立てたユニット104を示している。ユニット全体の組立時に、パレット保護装置の表面板は、パレットの前面に突き当てられる。示した実施形態の表面板105は、厚さが3/16インチである。最終的に組み立てた新たなパレットを標準パレットの寸法内に維持するために、パレットが最初に若干小さく作られるか、または、追加される3/16インチを考慮して既存のパレットが削られる。パレットは、両端部にこの例示的保護装置を有することができる。その場合に、パレットは、現在の寸法のままとするために3/8インチ削られる。通常、パレットの前部の木製構造部は、保護装置の対応する後面に合った概ね相補的な形状である。示したパレットでは、前面に2つの導入開口106がある。
【0009】
後の図面にさらに明瞭に示すように、パレットの前部は、保護装置の背面の形状に合ったいくつかの留め継ぎ部分を有する。
図3A、
図3B、
図3C、
図3D、
図3E、および
図3Fは、この第1の例示的パレット保護装置を様々な図で示している。
図3Aは、表面板105と、パレットの内部空間に延びることができる2つの中空突出部とを含む斜視図を示している。
図3Bは平面図を示し、
図3Cは上面図である。
図3Dは後部斜視図を示し、
図3Eは側面図である。
図3Fは側断面図である。平面状の表面板と突出部の壁との間の移行領域は傾斜している。左側107、右側108、下側109、および上側110の角度の付いた移行領域は、タインがパレットに対応するための自己整列機能を付与する。突出部の残りの部分は、上部壁111、底部壁112、左壁113、および右壁114を有する。
図3Fの断面図では、上部および底部の突出壁のテーパが見える。
【0010】
表面板部分自体は、パレットの前面に衝突したフォークリフトの力を受け、吸収し、分散させることで、先頭のボードが損傷するのを防ぐ。保護装置がパレットの前面および後面の両方で使用される場合、その寸法内でなされたバンド固定が、木材に食い込む、木材を破壊する、または木材を引き寄せるといった傾向はない。RFIDモジュール220が、表面板105のはめ込み領域に示されている。
【0011】
図1のパレットの前部部分が
図4に拡大して示されている。ブロックパレットとして、パレットは、桁板121に載った上側先頭デッキボード120を有する。ブロックは、間隔を置いて桁板を支持している。下側部分は、先頭ブロック124に直接当接した先頭デッキボード122を有し、他の底部デッキボードが後方に延びている。
図3Eに示すような保護装置の外形に合わせるために、上側および下側先頭デッキボードは留め継ぎ縁部123を有する。
【0012】
図5は、第1の実施形態の保護装置の部分拡大破断図であり、中空突出部がより接近して見られる。保護装置は、E−Eに沿って右側開口を横断して破断されている。上側110および下側109の移行面は、約45°の比較的急角度をなし、左側移行面107は、より傾斜の少ない約30%の勾配をなしている。これらの面、および図示しないが対称の右側面108は、やや「正方形の漏斗」状のものを形成している。また、突出部の上部111および底部112の壁のテーパがこの図にも示されている。表面板部分の穴128は、保護装置をパレットに固定するために設けられている。
【0013】
損傷の典型的なモード
パレットに損傷を与えるいくつかの典型的なモードがある。それらのモードの一部について以下に説明する。
【0014】
接近中
フォークリフトがパレットに接近したときに、フォークのタインが高すぎる場合、タインは、適切な開口の中にスライドするのではなくて、先頭のデッキボードに衝突することがある。一例が
図6Aに示されている。当然、低すぎる場合も同様な問題が生じ得る。上部かまたは底部のいずれかの先頭ボードに衝突することで、木材が削られる、またはえぐられることがあり、木材を脆弱にして、通常の適切な使用でさえ、さらに劣化するようになる。
【0015】
パレットが接近しているときに発生する損傷の別のモードは、タインは適切な高さにあるが、パレットが直角に向けられていない場合に生じることがある。誇張した例が
図6Bに示されている。適切な開口の中にスライドするのでなく、かつ桁またはブロックに対して平行に進む場合、タインの先端は、先頭のボードに対して垂直な支持用木製部材に衝突し、この木製部材をえぐるか、割るか、またはへこませることがある。この場合も、この損傷は、その後のパレットの使用のすべてがより適切であるとしても、さらなる劣化が生じるように、影響を受けた板の完全性を損なうことがある。
【0016】
フォークリフトと異なり、パレットジャッキは、ベース部としても機能するタインを有し、車輪を含む。これは、フォークの全高をフォークリフトのタインの全高よりも遙かに高くする。パレットジャッキを用いてパレットを持ち上げるために、大フォークがパレットの内部空間に車輪で運ばれ、次いで、油圧で持ち上げられる。鋼製の車輪で下側先頭ボードに衝突する、またはぶつかることで、そのボードが損傷を受けることがある。
【0017】
フォークリフトまたはパレットジャッキが、正確に整列しているが、速すぎる速度でパレットに接近することで、直進モードの損傷を引き起こすことがある。フォークリフト自体は、単にパレットの前部に衝突する。実際上、この問題について検討する方法の一つは、フォークリフトが、かなりの力で任意の木片に衝突した場合に、フォークリフトがどのように進入するかに関係なく、フォークリフトは、ほとんど常にパレットに損傷を与えることである。
【0018】
持ち上げ時
別のタイプの損傷は、パレットが正確な左右間の寸法および高さ寸法で係合されるが、フォークのタインの主面が、パレットの主面と平行でない場合に生じることがある。具体的には、タインが若干下向きに向けられた場合を取り上げる。係合後、次いでパレットが持ち上げられるときに、パレットおよびその商品の重量の大部分は、上端前部の先頭ボードを破壊するか、または上方に引き上げる傾向がある力を発生させる。
【0019】
本教示は、上記の損傷モードを回避する、または軽減する。
【0020】
損傷の軽減
フォークが任意の位置で表面板に衝突した場合、木材は、パレットの保護装置の強度によって、へこむ、えぐれる、および割れるのを防止される。パレット保護装置は、弾性変形することができるので、力の衝撃をある程度吸収する。打撃が大きすぎる場合、上部の傾斜した縁部は偏向を引き起こすことができ、任意の起こり得る損傷をさらに軽減する。タインが、角度的にずれているが、正確な高さで衝突した場合に、角度の付いた移行部分により、左右または上下の方向に偏向する。
【0021】
図7Aは、適切に挿入されたタイン130を示している。この図に見られる特徴の一つは、上部突出壁111がテーパを付けられていることである。上部突出壁は、角度の付いた移行領域の近くでより厚く、その末端でより薄い。薄い領域は、荷重がかかった上側デッキが、テーパのない場合よりも木材のたわみが少ない状態でタインに載るのを可能にする。
【0022】
力を分散させ、吸収する特徴を持たせるために、表面板がスロート部の上側に移行する保護装置の部分は頑丈でなければならず、したがって、適切な材料で構成され、好ましくは厚くなければならない。しかし、スロート部の上側が均一にかなり厚い場合、この上側は、荷重がかかっているときに、フォークの上側面とデッキの下側面との間の平らで当接する関係を妨害することがある。上部スロート側は比較的短く、上向きにテーパを付けられているので、木材が荷重を受けて少し撓んだときに、フォークはデッキと平行のままでデッキの下側面と当接することができる。これは、比較的均一な態様で重量を分散させることができる。
【0023】
下側ボードの下にスライドした、下向きの角度の付いたタイン130の場合、持ち上げようとすることで生じる、先頭デッキボード120に作用するトルクは分散する。
図7Bに示すように、その力は、最初にスロート部の上部壁が受け、場合によってはプラスチックが撓む。力の成分は表面板105に拡散し、表面板の多数の固定連結部を通じてブロックまたは桁に拡散する。
【0024】
桁スタイルのパレット用の第2の例示的実施形態
桁スタイルのパレットと共に使用する場合、第1の実施形態は、標準サイズのパレットジャッキを使用することができず、フォークリフトのみ使用することができる。それは、桁スタイルのパレットの開口高さが低いことによる。パレットジャッキをこのパレットスタイルで使用することを可能にする第2のバージョンが次の一連の図面に示されている。
【0025】
図8は、第2のバージョンの保護装置201を有する桁パレットに接近しているパレットジャッキ200を示している。
図9では、拡大した部分断面図により、車輪を含むパレットジャッキの脚部またはタイン202の高さに対処する適切な寸法を保護装置にもたせるのに必要とされる狭い許容範囲が示されている。
【0026】
図10Aは、保護装置の斜視図を示している。主な相違は、第2の例が、突出する「床」または下側壁を含まず、下側レール203だけを含む3面スロート部を有することである。これは、3 1/4インチのパレットジャッキタイン202が進入するのを可能にする開口高さの余裕をさらに少量付与する。長い突出部は3面だけであるが、左側210、下側211、右側212、および上側209の部分を含む開口の4面すべてに傾斜したフレームがある。
【0027】
この第2の例示的実施形態は、表面板204および2つの3面突出領域205を有する。側部の移行領域は、複合曲線に基づいて傾斜している。これはまた、
図10Bに後部から示されている。第1の実施形態とは異なり、この第2のバージョンは下側突起207を有し、この下側突起207は、パレットの木製部分のばらつきに対処するために、桁の前部部分の下に延び、分割面208で下側先頭ボードと当接する。
【0028】
このバージョンと共に使用するのに適した木製パレットの前部部分が
図11に示されている。下側先頭ボード228は、保護装置の下側突起が当接するように後退している。上側デッキボード229が桁221と共に示されている。上記のように、このバージョンは、3つの壁を有するスロート部または突出部を有する。底部は開放されている。
図12A〜12Dは、第2の実施形態の保護装置の様々な図を提示している。表面板部分204は、上側壁213を含む3面突出部205を支持している。
図13および
図14は、左側214および右側215を含むこのバージョンの背面の部分的に拡大した斜視図を提示している。
【0029】
変形形態
各バージョンは、パレット保護装置に型成形された小コンパートメントに収容されたRFIDチップまたはモジュール220を有することができる。可能な位置の一つが
図1に示されている。可能な位置には、内側上方の隅部が含まれる。第2の例示的パレット保護装置の変形形態が
図15に示されている。保護装置は、上縁面取り227および下縁面取り226を有する。これらの面取りは、表面板が非常に高い位置か、または非常に低い位置のいずれかで打撃された場合に、表面板をかすめるようにフォークタインの先端を偏向させることができる。図示したバージョンはパレットの前面全体を覆うが、部分的にのみ前面を覆うバージョンを有することも効果的であり得る。
【0030】
図16Aおよび
図16Bには、パレット保護装置の別の変形形態が示されている。このバージョンは、第1の例示的実施形態と同様であるが、パレットの内部空間に大きく突出する、4つの壁付きの構造部またはスロート部を有しない。このバージョンは、後方に延びる短い「正方形漏斗」231を有する平面状の表面板230である。開口のまわりに短く突出するこのスロート部は、進入したタインを偏向させ、自己整列させる、角度の付いた移行領域だけを含む。
【0031】
第3の実施形態
図17A、
図17B、および
図17Cは、第3のパレット保護装置の実施形態の図である。この例は、桁タイプのパレット用に設計されており、突出部が3面だけで延びているために、他の実施形態よりも少ない材料を使用し、下側レールが全くない。
【0032】
第4の実施形態
図18A、
図18B、および
図18Cは、第4のパレット保護装置の実施形態の図である。この例は、ブロックタイプのパレット用に設計されており、開口の4面のうちの3面に接してパレットの内部空間に延び、下側レールを有しない突出部を特徴とする。さらに、この実施形態は、角度の付いた移行領域を有しない。突出壁240は、表面板241に対して実質的に直角である。
【0033】
他の異なる使用法には、適切なパレット保護装置を用いてパレットの4面すべてを保護することがあり得る。第1の実施形態の保護装置は、桁パレットと共に使用することができ、第2の実施形態は、ブロックパレットと共に使用することができ、特に、これらの実施形態は、ブロックパレットの面に接して使用することができる。
【0034】
力および変位のシミュレーション
図19は、CADプログラムのSolidWorksによる、
図1に示すブロックパレット用の第1の例示的パレット保護装置の力および荷重解析のモノクロ図である。スロート部の撓みを検証する一方で、パレットの移動を制限するために、パレット保護装置の取付面で模擬的な固定を行った。
【0035】
フォークリフトが荷重のかかったパレットを持ち上げるのをシミュレーションするために、スロート部の上側壁の荷重条件を1000Nとした。垂直移動を妨げる模擬的な固定については、パレットジャッキまたはフォークリフトが生じさせる力の効果を示すために意図的に省略した。
【0036】
前部の衝撃をシミュレーションするために、保護装置の前部にも導入力(loading force)を加えた。導入力は1000Nとした。パレット保護装置の底部のいくらかの撓みはこれの結果であり、パレットが通常、地表面に置かれていることを考慮すると、これは、日常使用のもとでは発生しないが、その部分での使用可能なたわみ量を求めるために図示している。
【0037】
様々な変位量が、形態的ゆがみ、およびハッシュマークによって示されている。黒い軸および白いヘッドを有する矢印は加えられた力であり、白い矢印301は、取り付けた固定部からの反力である。
【0038】
様々なパレットタイプ
特定のパレットタイプを用いて説明および図示したが、本明細書の教示は、パレット保護装置が、
1.単一デッキ(面)の平坦な非両面型パレット
2.二重デッキ(面)の平坦な非両面型パレット
3.二重デッキ(面)の平坦な両面型パレット
4.単一デッキ(面)、単一翼の非両面型パレット
5.二重デッキ(面)、単一翼の非両面型パレット
6.二重デッキ(面)、二重翼の非両面型パレット
7.二重デッキ(面)、二重翼の両面型パレット
8.単一デッキ(面)、単一片持ち式上部および底部桁板の平坦な非両面型パレット
9.単一デッキ(面)、単一片持ち桁、単一翼の非両面型パレット
10.二重デッキ(面)、単一片持ち桁の平坦な非両面型パレット
11.二重デッキ(面)、単一片持ち桁、単一翼の非両面型パレット
12.二重デッキ(面)、単一片持ち桁、二重翼の非両面型パレット
13.二重デッキ(面)、二重片持ち桁、単一翼の非両面型パレット
14.二重デッキ(面)、二重片持ち桁、二重翼の非両面型パレット
15.二重デッキ(面)、二重片持ち桁、二重翼の両面型パレット
を含む多くのタイプのパレットに対応するのを可能にする。
【0039】
様々な業界標準パレットのタイプ、標準規格、およびサイズが、Alexandria Virginiaに所在のNational Wood Pallet Associationから出版されたUniform Standard for Wooden Palletsに列挙されている。その文献に記載された標準規格の一つは、「大陸間物資扱い用平パレット 主要寸法および公差(Flat pallets for intercontinental materials handling Principal dimensions and tolerances)」と題したISO 6780である。
【0040】
態様
a.パレット保護装置の一部のバージョンは、開口を備える、一体に形成された平面状の表面板を含み、開口は、少なくとも2つの面で、角度の付いた移行面を介して表面板の平面に垂直に延びるスロート部に連接されて、進入するタイン用の漏斗状構造部を形成する。
b.上記(a)によるバージョンにおいて、それぞれが、実質的にパレット先頭ボードの幅の長さで延びるカラーを有する2つの穴がある。
c.上記(a)によるバージョンにおいて、スロート部の外側寸法は、パレットの前面に嵌入されて、カラーの外側面がパレットの先頭ボードの内側面に当接するようなものとされる。
d.(a)によるパレット保護装置を取り付け、保護装置の表面板を貫通してパレットの前部構造部に至る留め具を用いて保護装置を固定することでパレットを補強する方法。
e.上記(a)の態様において、保護装置はプラスチックから型成形される。
f.固定された少なくとも1つのパレット保護装置を有するパレット。
g.固定された少なくとも2つのパレット保護装置を有するパレット。
【0041】
組成
様々な材料をパレット保護装置の組成に使用することができる。考えられる要因には、強度、重量、弾性、およびコストがある。一部の材料は、他の材料よりもパレットを強力に保護する。いくつかの適切な材料には、リサイクルHDPE、HDPE、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン6、ナイロン6/6、およびウレタンがある。ナノ粒子を含むこれらのおよび他の材料の合成物および添加物は、いくつかの用途において恩恵をもたらすことができる。非プラスチック材料も、その材料が強度および弾性に関して適切な特性を有する場合に使用することができる。
【0042】
これらの説明、図、および例は非限定的であり、原理および使用法を教示することを意図されている。添付の特許請求の範囲は、対照的に、本発明の境界を提示している。特許請求の範囲において、「1つの」という文言は、請求項の表現の中に「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」を明示的に示す場合があっても、「少なくとも1つの」を意味すると理解されたい。