(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つまたは複数の定義されたイベントが、前記特定のネットワークノードへのハンドオーバを目標とする前記近隣ノードのうちの1つからのハンドオーバ関連のメッセージの受信を含み、前記情報を更新する前記ステップが、前記ハンドオーバ関連のメッセージに基づいて前記近隣ノードのうちの前記1つについての情報で前記第2の組を更新するステップを含む、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数の定義されたイベントが、前記特定のネットワークノードの識別子を認識した前記近隣ノードのうちの1つによって開始される近隣発見メッセージの受信を含み、前記情報を更新する前記ステップが、前記近隣発見メッセージに基づいて前記近隣ノードのうちの前記1つについての情報で前記第2の組を更新するステップを含む、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数の定義されたイベントが、前記近隣ノードのうちの1つの識別子を認識した後、前記特定のネットワークノードによって開始される近隣発見メッセージの受信を含み、前記情報を更新する前記ステップが、前記近隣発見メッセージに基づいて前記近隣ノードのうちの前記1つについての情報で前記第2の組を更新するステップを含む、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数の定義されたイベントが、前記特定のネットワークノードへのハンドオーバを目標とする前記近隣ノードのうちの1つからのハンドオーバ関連のメッセージの受信を含み、前記情報を更新する前記ステップが、前記ハンドオーバ関連のメッセージに基づいて前記近隣ノードのうちの前記1つについての情報で前記第2の組を更新するステップを含む、請求項11に記載の装置。
前記1つまたは複数の定義されたイベントが、前記特定のネットワークノードの識別子を認識した前記近隣ノードのうちの1つによって開始される近隣発見メッセージの受信を含み、前記情報を更新する前記ステップが、前記近隣発見メッセージに基づいて前記近隣ノードのうちの前記1つについての情報で前記第2の組を更新するステップを含む、請求項11に記載の装置。
前記1つまたは複数の定義されたイベントが、前記近隣ノードのうちの1つの識別子を認識した後、前記特定のネットワークノードによって開始される近隣発見メッセージの受信を含み、前記情報を更新する前記ステップが、前記近隣発見メッセージに基づいて前記近隣ノードのうちの前記1つについての情報で前記第2の組を更新するステップを含む、請求項11に記載の装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
X2は、2つの進化型ノードB(eNB)間のエンドツーエンドプロトコルとなるように設計されている。しかしながら、リレーノードまたはホームeNB(HeNB)の場合、このプロトコルは、プロキシ機能を含み得る。これは、ゲートウェイ下で潜在的に非常に大きい組のセルを管理する方法、およびX2エンドポイント発見のために使用されるS1メッセージを配信する方法など、いくつかの問題をもたらす。したがって、本開示のいくつかの態様は、一般に、多数のノードをX2エンドポイントから隠し、様々なトリガに基づいてインテリジェントにX2接続を維持するための方法および装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための方法が提供される。この方法は、一般に、第1の基地局で、クライアントノードからインターネットプロトコル(IP)アドレスクエリを受信するステップであり、IPアドレスクエリが第2の基地局の識別子を含む、ステップと、第1の基地局と第2の基地局との間のインターフェースを開始または維持するために第1の基地局でIPアドレスクエリを処理するステップと、構成の更新を第1の基地局からクライアントノードに送信するステップであり、第2の基地局が第1の基地局に関連付けられていることを示すために、構成の更新が第2の基地局の識別子を含む、ステップとを含む。
【0009】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための第1の装置が提供される。第1の装置は、一般に、クライアントノードからIPアドレスクエリを受信するように構成された受信機であり、IPアドレスクエリが第2の装置の識別子を含む、受信機と、第1の基地局と第2の基地局との間のインターフェースを開始または維持するためにIPアドレスクエリを処理するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、構成の更新をクライアントノードに送信するように構成された送信機であり、第2の装置が第1の装置に関連付けられていることを示すために、構成の更新が第2の装置の識別子を含む、送信機とを含む。
【0010】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための第1の装置が提供される。第1の装置は、一般に、クライアントノードからIPアドレスクエリを受信するための手段であり、IPアドレスクエリが第2の装置の識別子を含む、手段と、第1の装置と第2の装置との間のインターフェースを開始または維持するためにIPアドレスクエリを処理するための手段と、構成の更新を第1の装置からクライアントノードに送信するための手段であり、第2の装置が第1の装置に関連付けられていることを示すために、構成の更新が第2の装置の識別子を含む、手段とを含む。
【0011】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、一般に、第1の基地局で、クライアントノードからIPアドレスクエリを受信するためのコードであり、IPアドレスクエリが第2の基地局の識別子を含む、コードと、第1の基地局と第2の基地局との間のインターフェースを開始または維持するために第1の基地局でIPアドレスクエリを処理するためのコードと、構成の更新を第1の基地局からクライアントノードに送信するためのコードであり、第2の基地局が第1の基地局に関連付けられていることを示すために、構成の更新が第2の基地局の識別子を含む、コードとを有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0012】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための方法が提供される。この方法は、一般に、クライアントノードで、ネットワークノードからIPアドレスクエリを受信するステップであり、IPアドレスクエリがクライアントノードの識別子を含む、ステップと、IPアドレスクエリに応答して、第1のゲートウェイノードが基地局とのインターフェースを確立できるようにするために第1のゲートウェイノードのIPアドレスを示すメッセージを送信するステップとを含む。
【0013】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。この装置は、一般に、ネットワークノードからIPアドレスクエリを受信するように構成された受信機であり、IPアドレスクエリが装置の識別子を含む、受信機と、IPアドレスクエリに応答して、第1のゲートウェイノードが基地局とのインターフェースを確立できるようにするために第1のゲートウェイノードのIPアドレスを示すメッセージを送信するように構成された送信機とを含む。
【0014】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。この装置は、一般に、ネットワークノードからIPアドレスクエリを受信するための手段であり、IPアドレスクエリが装置の識別子を含む、手段と、IPアドレスクエリに応答して、ゲートウェイノードが基地局とのインターフェースを確立できるようにするためにゲートウェイノードのIPアドレスを示すメッセージを送信するための手段とを含む。
【0015】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、一般に、クライアントノードで、ネットワークノードからIPアドレスクエリを受信するためのコードであり、IPアドレスクエリがクライアントノードの識別子を含む、コードと、IPアドレスクエリに応答して、ゲートウェイノードが基地局とのインターフェースを確立できるようにするためにゲートウェイノードのIPアドレスを示すメッセージを送信するためのコードとを有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0016】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための方法が提供される。この方法は、一般に、ネットワークゲートウェイノードで、コアネットワーク構成要素からIPアドレスクエリを受信するステップであり、IPアドレスクエリがクライアントノードの識別子を含む、ステップと、IPアドレスクエリをクライアントノードに転送するステップと、ネットワークゲートウェイノードのIPアドレスを示すメッセージを受信するステップとを含む。
【0017】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。この装置は、一般に、コアネットワーク構成要素からIPアドレスクエリを受信するように構成された受信機であり、IPアドレスクエリがクライアントノードの識別子を含む、受信機と、IPアドレスクエリをクライアントノードに転送するように構成された送信機であり、受信機が、装置のIPアドレスを示すメッセージを受信するように構成されている、送信機とを含む。
【0018】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。この装置は、一般に、コアネットワーク構成要素からIPアドレスクエリを受信するための手段であり、IPアドレスクエリがクライアントノードの識別子を含む、手段と、IPアドレスクエリをクライアントノードに転送するための手段であり、受信するための手段が、装置のIPアドレスを示すメッセージを受信するように構成されている、手段とを含む。
【0019】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、一般に、ネットワークゲートウェイノードで、コアネットワーク構成要素からIPアドレスクエリを受信するためのコードであり、IPアドレスクエリがクライアントノードの識別子を含む、コードと、IPアドレスクエリをクライアントノードに転送するためのコードと、ネットワークゲートウェイノードのIPアドレスを示すメッセージを受信するためのコードとを有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0020】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための方法が提供される。この方法は、一般に、基地局で、基地局の近隣の1つまたは複数のノードの第1の組を維持するステップと、特定のネットワークノードに関連付けられた1つまたは複数の定義されたイベントに応答して、近隣ノードの第2の組をポピュレートするステップであり、第2の組が第1の組における近隣ノードの少なくとも一部を含む、ステップと、近隣ノードの第2の組の指示を特定のネットワークノードに送信するステップとを含む。
【0021】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。この装置は、一般に、少なくとも1つのプロセッサおよび送信機を含む。少なくとも1つのプロセッサは、通常、装置の近隣の1つまたは複数のノードの第1の組を維持し、特定のネットワークノードに関連付けられた1つまたは複数の定義されたイベントに応答して、近隣ノードの第2の組をポピュレートし、第2の組が第1の組における近隣ノードの少なくとも一部を含むように構成されている。送信機は、一般に、近隣ノードの第2の組の指示を特定のネットワークノードに送信するように構成されている。
【0022】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。この装置は、一般に、装置の近隣の1つまたは複数のノードの第1の組を維持するための手段と、特定のネットワークノードに関連付けられた1つまたは複数の定義されたイベントに応答して、近隣ノードの第2の組をポピュレートするための手段であり、第2の組が第1の組における近隣ノードの少なくとも一部を含む、手段と、近隣ノードの第2の組の指示を特定のネットワークノードに送信するための手段とを含む。
【0023】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、一般に、基地局で、基地局の近隣の1つまたは複数のノードの第1の組を維持するためのコードと、特定のネットワークノードに関連付けられた1つまたは複数の定義されたイベントに応答して、近隣ノードの第2の組をポピュレートするためのコードであり、第2の組が第1の組における近隣ノードの少なくとも一部を含む、コードと、近隣ノードの第2の組の指示を特定のネットワークノードに送信するためのコードとを有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0024】
本開示の特徴、性質、および利点は、下記の詳細な説明を図面と併せ読めばより明らかになる。図中、同様の参照符号は、全体を通じて同じ部分を表す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)ネットワークなどの様々なワイヤレス通信ネットワークに使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、Universal Terrestrial Radio Access (UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W-CDMA)および低チップレート(LCR)を含む。cdma2000は、IS-2000、IS-95、およびIS-856規格をカバーする。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(E-UTRA)、IEEE802.11(WiFi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRA、E-UTRAおよびGSM(登録商標)は、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。Long Term Evolution (LTE)は、E-UTRAを使用するUMTSの来るべきリリースである。UTRA、E-UTRA、GSM(登録商標)、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は、当技術分野で知られている。分かりやすくするために、技法のいくつかの態様では、以下ではLTEについて説明し、下記の説明の多くにおいてLTE用語が使用される。
【0027】
シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)は、送信機側におけるシングルキャリア変調および受信機側における周波数領域等化を利用する送信技法である。SC-FDMAは、類似の性能、および本質的にOFDMAのものと同じ全体的な複雑さを有する。しかしながら、SC-FDMA信号は、その固有のシングルキャリア構造のために、ピーク対平均電力比(PAPR)が低い。SC-FDMAは、特に、より低いPAPRが送信電力効率に関してモバイル端末に大幅に利益を与えるアップリンク通信で、大きな関心をひいた。これは現在、3GPP LTE、LTE-A、およびE-UTRAでのアップリンク多元接続方式の作業仮説である。
【0028】
例示的なワイヤレス通信システム
図1を参照すると、一態様による多元接続ワイヤレス通信システムが示されている。アクセスポイント100(AP)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループはアンテナ104およびアンテナ106を含み、別のグループはアンテナ108およびアンテナ110を含み、さらに別のグループはアンテナ112およびアンテナ114を含む。
図1では、アンテナグループごとにアンテナが2つしか示されていないが、アンテナグループごとにより多いまたはより少ないアンテナが使用されてもよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112および114と通信し、アンテナ112および114は、順方向リンク120を介してアクセス端末116に情報を送信し、逆方向リンク118を介してアクセス端末116から情報を受信する。アクセス端末122は、アンテナ106および108と通信し、アンテナ106および108は、順方向リンク126を介してアクセス端末122に情報を送信し、逆方向リンク124を介してアクセス端末122から情報を受信する。FDDシステムにおいて、通信リンク118、120、124、および126は、通信に異なる周波数を使用することができる。たとえば、順方向リンク120は、次いで逆方向リンク118によって使用される異なる周波数を使用することができる。
【0029】
アンテナの各グループおよび/またはそれらが通信するように設計されているエリアは、しばしばアクセスポイントのセクタと呼ばれる。一態様では、アンテナグループは各々、アクセスポイント100によってカバーされるエリアの、あるセクタにおけるアクセス端末と通信するように設計されている。
【0030】
順方向リンク120および126上の通信において、アクセスポイント100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116および122の順方向リンクの信号対雑音比(SNR)を改善するためにビームフォーミングを使用する。また、アクセスポイントが、ビームフォーミングを使用して、アクセスポイントのカバレージエリアを介してランダムに分散されたアクセス端末に送信することによって、アクセスポイントが単一のアンテナを介してすべてのアクセスポイントのアクセス端末に送信するよりも、近隣セルにおけるアクセス端末への干渉が少なくなる。
【0031】
アクセスポイント(AP)は、端末と通信するために使用される固定局でもよく、基地局(BS)、ノードB、またはいくつかの他の用語で呼ばれ得る。また、アクセス端末は、移動局(MS)、ユーザ機器(UE)、ワイヤレス通信デバイス、端末、ユーザ端末(UT)、またはいくつかの他の用語で呼ばれ得る。
【0032】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスポイントとしても知られている)および受信機システム250(アクセス端末としても知られている)の一態様のブロック図である。送信機システム210では、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0033】
一態様では、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを通じて送信される。TXデータプロセッサ214は、符号化されたデータを提供するためにそのデータストリームについて選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームのためのトラフィックデータをフォーマットし、符号化し、インターリーブする。
【0034】
各データストリームの符号化されたデータは、OFDM技法を使用してパイロットデータと多重化され得る。パイロットデータは、一般的には、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために、受信機システムで使用され得る。次いで、各データストリームの多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、変調シンボルを提供するためにそのデータストリームについて選択された特定の変調方式(たとえばBPSK、QSPK、M-PSK、またはM-QAM)に基づいて変調される(すなわち、シンボルマップされる)。各データストリームのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ230によって実行される命令によって決定され得る。
【0035】
すべてのデータストリームの変調シンボルは、次いで、(たとえば、OFDMについて)変調シンボルをさらに処理できるTX MIMOプロセッサ220に提供される。次いで、TX MIMOプロセッサ220は、N
T個の変調シンボルストリームをN
T個の送信機(TMTR)222a〜222tに提供する。一態様では、TX MIMOプロセッサ220は、データストリームのシンボル、およびシンボルがそこから送信されるアンテナに、ビームフォーミング重みを適用する。
【0036】
各送信機222は、それぞれのシンボルストリームを受信し、1つまたは複数のアナログ信号を提供するように処理し、MIMOチャネルを通じた送信に適した変調信号を提供するためにアナログ信号をさらに調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)する。次いで、送信機222a〜222tのN
T個の変調信号が、それぞれN
T個のアンテナ224a〜224tから送信される。
【0037】
受信機システム250において、送信された変調信号は、N
R個のアンテナ252a〜252rによって受信され、各アンテナ252から受信された信号は、それぞれの受信機(RCVR)254a〜254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、対応する「受信された」シンボルストリームを提供するようにサンプルをさらに処理する。
【0038】
次いで、RXデータプロセッサ260は、N
T個の「検出された」シンボルストリームを提供するために、特定の受信機処理技法に基づいて、N
R個の受信機254からN
R個の受信されたシンボルストリームを受信し、処理する。次いで、RXデータプロセッサ260は、データストリームのトラフィックデータを回復するために、検出された各シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210においてTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214によって実行されるものと相補関係にある。
【0039】
プロセッサ270は、どのプリコーディング行列を使用すべきかを周期的に判断する。プロセッサ270は、行列インデックス部分およびランク値部分を含む逆方向リンクメッセージを編成する。
【0040】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータストリームに関する様々なタイプの情報を含むことができる。次いで、逆方向リンクメッセージは、データソース236からいくつかのデータストリームのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、受信機254a〜254rによって調整され、送信機システム210に送り返される。
【0041】
送信機システム210において、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、受信機システム250によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出するようにRXデータプロセッサ242によって処理される。次いで、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを決定し、次いで、抽出されたメッセージを処理する。
【0042】
一態様では、論理チャネルは、制御チャネルおよびトラフィックチャネルに分類される。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするDLチャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)を含む。ページング制御チャネル(PCCH)は、ページング情報を転送するDLチャネルである。マルチキャスト制御チャネル(MCCH)は、マルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)スケジューリングならびに1つまたは複数のMTCHに関する制御情報を送信するために使用されるポイントツーマルチポイントDLチャネルである。一般に、RRC接続を確立した後、このチャネルは、MBMS(注:古いMCCH+MSCH)を受信するUEによって使用されるだけである。専用制御チャネル(DCCH)は、専用の制御情報を送信するポイントツーポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用される。ある態様では、論理トラフィックチャネルは、ユーザ情報の転送のための、1つのUEに専用の、ポイントツーポイント双方向チャネルである専用トラフィックチャネル(DTCH)を含む。また、マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)とは、トラフィックデータを送信するポイントツーマルチポイントDLチャネルである。
【0043】
一態様では、トランスポートチャネルは、DLおよびULに分類される。DLトランスポートチャネルは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有データチャネル(DL-SDCH)、およびページングチャネル(PCH)を含んでおり、UE省電力化のサポートのためのPCH(DRXサイクルはUEへのネットワークによって示される)は、セル全体にわたってブロードキャストされ、他の制御/トラフィックチャネルに使用することができるPHYリソースにマップされる。ULトランスポートチャネルは、ランダムアクセスチャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データチャネル(UL-SDCH)、および複数のPHYチャネルを含む。PHYチャネルは、DLチャネルおよびULチャネルの組を含む。
【0044】
DL PHYチャネルは、以下を含む。
共通パイロットチャネル(CPICH)
同期チャネル(SCH)
共通制御チャネル(CCCH)
共有DL制御チャネル(SDCCH)
マルチキャスト制御チャネル(MCCH)
共有UL割当てチャネル(SUACH)
肯定応答チャネル(ACKCH)
DL物理共有データチャネル(DL-PSDCH)
UL電力制御チャネル(UPCCH)
ページングインジケータチャネル(PICH)
負荷インジケータチャネル(LICH)
【0045】
UL PHYチャネルは、以下を含む。
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)
チャネル品質インジケータチャネル(CQICH)
肯定応答チャネル(ACKCH)
アンテナサブセットインジケータチャネル(ASICH)
共有要求チャネル(SREQCH)
UL物理共有データチャネル(UL-PSDCH)
ブロードバンドパイロットチャネル(BPICH)
【0046】
一態様において、シングルキャリア波形のPAR特性を低く(所与の時点に、チャネルが周波数において連続するまたは一様に離間する)保つチャネル構造が提供される。
【0047】
本文書では、以下の略語が適用される。
AM 確認型モード
AMD 確認型モードデータ
ARQ 自動再送要求
BCCH ブロードキャスト制御チャネル
BCH ブロードキャストチャネル
C- 制御-
CCCH 共通制御チャネル
CCH 制御チャネル
CCTrCH コード化複合トランスポートチャネル
CP サイクリックプレフィックス
CRC 巡回冗長検査
CTCH 共通トラフィックチャネル
DCCH 専用制御チャネル
DCH 専用チャネル
DL ダウンリンク
DSCH ダウンリンク共有チャネル
DTCH 専用トラフィックチャネル
FACH 順方向リンクアクセスチャネル
FDD 周波数分割複信
L1 レイヤ1(物理層)
L2 レイヤ2(データリンク層)
L3 レイヤ3(ネットワーク層)
LI 長さインジケータ
LSB 最下位ビット
MAC 媒体アクセス制御
MBMS マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MCCH MBMSポイントツーマルチポイント制御チャネル
MRW 動き受信ウィンドウ
MSB 最上位ビット
MSCH MBMSポイントツーマルチポイントスケジューリングチャネル
MTCH MBMSポイントツーマルチポイントトラフィックチャネル
PCCH ページング制御チャネル
PCH ページングチャネル
PDU プロトコルデータ単位
PHY 物理層
PhyCH 物理チャネル
RACH ランダムアクセスチャネル
RB リソースブロック
RLC 無線リンク制御
RRC 無線リソース制御
SAP サービスアクセスポイント
SDU サービスデータ単位
SHCCH 共有チャネル制御チャネル
SN シーケンス番号
SUFI スーパーフィールド
TCH トラフィックチャネル
TDD 時分割複信
TFI 伝送形式インジケータ
TM 透過モード
TMD 透過モードデータ
TTI 送信時間間隔
U- ユーザ-
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UM 非確認型モード
UMD 非確認型モードデータ
UMTS ユニバーサルモバイル通信システム
UTRA UMTS地上無線アクセス
UTRAN UMTS地上無線アクセスネットワーク
MBSFN マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク
MCE MBMS調整エンティティ
MCH マルチキャストチャネル
DL-SCH ダウンリンク共有チャネル
MSCH MBMS制御チャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
【0048】
例示的な中継システム
図3は、本開示のいくつかの態様が実施され得る例示的なワイヤレスシステム300を示す。図示するように、システム300は、中継BS306(中継アクセスポイントまたはリレーノード、またはリレーとしても知られる)を介してユーザ機器(UE)304と通信するドナー基地局(BS)302(ドナーアクセスポイントまたはドナー進化型ノードB(DeNB)としても知られる)を含む。
【0049】
中継BS306は、バックホールリンク308を介してドナーBS302と、およびアクセスリンク310を介してUE304と通信することができる。言い換えれば、中継BS306は、バックホールリンク308を介してドナーBS302からダウンリンクメッセージを受信し、これらのメッセージを、アクセスリンク310を介してUE304に中継することができる。同様に、中継BS306は、アクセスリンク310を介してUE304からアップリンクメッセージを受信し、これらのメッセージを、バックホールリンク308を介してドナーBS302に中継することができる。
【0050】
このようにして、中継BS306は、したがって、カバレージエリアを補い、「カバレージホール」を埋めるのを助けるのに使われ得る。いくつかの態様によれば、中継BS306は、UE304には従来のBSとして見え得る。他の態様によれば、いくつかのタイプのUEは、中継BSをそういうものとして認識することができ、中継BSは、いくつかの機能を可能にすることができる。
【0051】
ホームノードBを含む例示的な通信システム
図4は、ネットワーク環境内でのアクセスポイント基地局の配置を可能にするための例示的な通信システム400を示す。
図4に示すように、システム400は、それぞれが対応する小規模ネットワーク環境(たとえば、1つまたは複数のユーザ滞在地430)に設置され、関連するMS420にサービスするように構成される、複数のアクセスポイント基地局、ホームノードBユニット(HNB)、または、たとえばHNB410などのフェムトアクセスポイントを含む。各HNB410は、DSLルータ(図示せず)、または代わりにケーブルモデム(同じく図示せず)を介して、インターネット440および携帯電話会社コアネットワーク450にさらに結合される。
【0052】
本明細書で説明する態様は3GPP2用語を使用しているが、態様が3GPP(Rel99、Rel5、Rel6、Rel7)技術、3GPP2(1xRTT、1xEV-DO Rel0、RevA、RevB)技術、ならびに他の既知のおよび関連する技術に適用され得ることを理解されたい。本明細書で説明するそのような態様では、HNB410の所有者は、携帯電話会社コアネットワーク450によって提供される、たとえば3Gモバイルサービスなどのモバイルサービスに加入し、MS420は、マクロセルラー環境と宅内の小規模ネットワーク環境の両方において動作することができる。したがって、HNB410は、任意の既存のMS420との後方互換性がある。
【0053】
さらに、マクロセルモバイルネットワーク450に加えて、MS420は、所定の数のHNB410、すなわち、ユーザ滞在地430内にあるHNB410によってサービスされ得、マクロネットワーク450によるソフトハンドオーバ状態にはなり得ない。MS420は、マクロネットワーク450またはHNB410と通信することはできるが、両方同時に通信することはできない。HNB410と通信する許可がMS420に与えられている限り、ユーザ滞在地内で、MS420が関連するHNB410と通信することが望まれる。
【0054】
次に
図5を参照すると、たとえば、システム500は、HRPD 1xワイヤレス通信結合を介してFAPに結合された移動局504に対して、HeNB502またはFAPのアクセス制御を可能にする。ブロック要素を結ぶ破線は、制御信号結合を示し、一方、実線はデータ信号結合を示す。影なしのブロックはワイヤレス通信システム500のマクロ要素を示し、一方、影付きのブロックはフェムトセル要素を示す。システム500は、パケット交換または回路交換ネットワーク要素を含み得る。
【0055】
HeNB502またはFAPを含むシステム500は、セキュリティゲートウェイ510およびフェムトセルゲートウェイ(GW)またはホーム進化型ノードBゲートウェイ(HeNB GW)512を介してHRPDエージェントノード508と直通通信する基地局/アクセスネットワーク(BS/AN)506をさらに含む。FAP BS/AN506は、この場合もセキュリティゲートウェイ510およびHeNB GW512を介して、データシグナリングおよび制御のために、マクロネットワークのパケットデータサービングノード(PDSN)514に結合される。PDSNは、制御シグナリングを介してポリシーおよび課金規則機能516およびマクロAAAサーバ518に結合され、データシグナリングを介してホームアンカー/ローカルモビリティアンカー(HA/LMA)520に結合される。HA/LMAは、次に、データシグナリングを介してワイドエリアネットワーク(インターネット)522に結合される。FAP BS/AN506は、A12デバイス認証のためにセキュアゲートウェイ510およびHeNB GW512を介してアクセスネットワーク(AN)AAAサーバ524にさらに結合される。FAP BS/AN506は、さらに、フェムトセル管理シグナリングのためにセキュアゲートウェイ510を介してフェムト管理システム(FMS)サーバ526に結合され、AAA制御シグナリングのためにフェムトセルAAAサーバ528に結合される。
HeNB(FAP)502は、リレーノードの機能を実行することができる。すなわち、HeNB502は、ユーザ機器から基地局に、たとえばHeNB GW512に、通信およびデータ信号を中継することができる。HeNB GW512は、HeNB502に対してドナー基地局(DeNB)の機能を実行することができる。すなわち、HeNB GW512は、ワイヤレス通信システムの基地局として動作することができ、ユーザ機器のリレーとして動作する構成要素との対話およびデータの処理のための追加の機能を有する。これらの追加機能のいくつかは、本開示によって開示され、または含意される。
【0056】
例示的なE-UTRANアーキテクチャ
図6は、例示的なE-UTRANアーキテクチャを示す。E-UTRANは、eNBからなり、UEに対するE-UTRAユーザプレーン(PDCP/RLC/MAC/PHY)および制御プレーン(RRC)プロトコル終端を提供する。eNBは、X2インターフェースによって互いに相互接続される。また、eNBは、S1インターフェースによってEPC(発展型パケットコア)に、より具体的には、S1-MMEによってMME(モビリティ管理エンティティ)に、およびS1-Uによってサービングゲートウェイ(S-GW)に接続される。S1インターフェースは、MME/サービングゲートウェイとeNBとの多対多の関係をサポートする。
【0057】
一態様では、ワイヤレス通信システムのリレーノード(RN)は、ユーザ機器から基地局にメッセージを中継するように構成される。リレーノードは、ユーザ機器に対する基地局の操作を模倣する。リレーノードは、基地局に対するユーザ機器の操作を模倣し、基地局へのデータの送信のために、リレーノードが1つまたは複数のユーザ機器デバイスからの1つまたは複数のUu無線ベアラを単一のUn無線ベアラにマップするという点で変更される。RNによるUEまたはBS機能の正確な複製が必ずしも最適な効率を提供するとは限らない場合がある。本明細書で開示するように、リレーノード、およびリレーノードと通信する他のノードを含むいくつかの操作は、システム効率を向上させ得る。
【0058】
リレーノードは、いくつかの非データ情報をワイヤレス通信システムの他のノードと交換する必要がある場合がある。たとえば、リレーノードは、S1アクセスプロトコル(AP)メッセージをサービングゲートウェイまたはモバイル管理エンティティ(MME)と交換する必要がある場合がある。さらなる例では、リレーノードは、X2 APメッセージを1つまたは複数の基地局と交換する必要がある場合がある。
【0059】
たとえば、近隣セルを手動でプロビジョニングし、管理することは、LTEネットワークでは実行不可能であり得る。したがって、3GPP仕様で提供されるように、自動近隣関係(ANR)機能は、近隣関係(NR)を手動で管理する必要性からオペレータを解放するために提供される。ANR機能は、eNBにあってもよく、他の構成要素に影響する。ANRの1つの機能は、概念上の近隣関係テーブル(NRT)を管理することであり得る。さらに、近隣検出機能は、新しい近隣を識別し、それらをNRTに追加するように動作することができる。他の機能は、古いNRを取り除くための近隣削除機能を含み得る。ソースセルからターゲットセルへの既存のNRは、ソースセルを制御するeNBが、ターゲットセルのECGI/CGIおよび物理セル識別子(PCI)を知っており、ターゲットセルを識別するソースセルのためのNRTのエントリを有することを意味する。eNBは、そのセルのそれぞれのためのNRTを維持することができる。NRごとに、NRTは、ターゲットセルを識別するターゲットセル識別子(TCI)を含む。E-UTRANでは、TCIは、ターゲットセルのE-UTRANセルグローバル識別子(ECGI)および物理セル識別子(PCI)に対応し得る。
【0060】
リレーノード、ホーム基地局、および関連するエンティティのための例示的なANR機能
自動近隣関係(ANR)は、ネットワーク計画および配置を簡略化するための有益なツールである。本開示のいくつかの態様は、リレーノードでのANR機能、およびDeNBでの実装の詳細を伴う。DeNBにおけるX2プロキシ機能のために、リレーノード(RN)は、他のeNBには一意のセルIDを有するDeNBのセルとして見え得る。セルIDは、28ビットを含み、20ビットはeNB IDを表すために使用され、残りの8ビットはeNBのセルを示すために使用される。このセルIDは、2つの方法で選択され得る。(1)セルIDに埋められるeNB IDは、DeNB IDと同じものでもよい、および(2)セルIDに埋められるeNB IDは、DeNB IDと異なってもよい。第1のオプションは、ANRのために動作し得るが、第2のオプションは問題がある。実装の詳細、および数個のANRのシナリオに伴う任意の問題について、以下で説明する。
【0061】
シナリオ1:近隣eNBがUE ANRを介してRNを発見する
UEベースのANRを介してリレーノード(RN)を発見するeNB(「eNB1」と示す)について検討する。CGI_RN(すなわち、リレーノードのセルグローバル識別子(CGI))としてUEによって発見されたセルのセルIDを示す。X2がDeNBとeNB1との間にすでに存在する場合、eNB1は、このセルを所有するeNB(すなわちDeNB)とのX2関係をeNB1がすでに有することを決定するために、CGI_RN中に埋め込まれたeNB IDを使用することができる。したがって、それ以上のアクションは必要でない。しかし、X2がDeNBとeNB1との間に存在しない場合、X2インターフェースを確立し、eNB1についてRNを更新するために、いくつかのステップがとられ得る。
【0062】
図7は、近隣eNBがUE ANRを介してリレーを発見する場合の実装の詳細を示す呼フロー
図700である。
図7は、たとえば、
図6に関して上記で説明したように、S1インターフェースを介して、モバイル管理エンティティ(MME)708などのコアネットワーク構成要素と接続され得るドナーeNB(DeNB)704によってリレーノード(RN)702がサービスされることを示す。eNB1 706は、DeNB704および/またはRN702の近隣であってもよい。710で、eNB1は、eNB1によってサービスされるUEを介して、ANRによってCGI_RNを認識し得る。この時点で、eNB1とDeNB704との間にX2インターフェースはなく、eNB1は、X2インターフェースをセットアップするためのCGI_RNに対応するIPアドレス(たとえば、DeNBのIPアドレス)を知らない。
【0063】
したがって、伝送ネットワークレイヤ(TNL)アドレスの発見が実行され得る。この発見の一部は、3GPP TS 36.300 - v 9.4.0 (2010-03)規格の第22.3.6節に従って実行され得る。712で、eNB1は、S1インターフェースを介してMME708にS1構成転送メッセージ(IPアドレスクエリ)を送ることができる。S1構成転送メッセージは、CGI_RNを含み得る。応答して、MME708は、(CGI_RN中に埋め込まれたeNB IDがDeNB_IDと同じ場合)CGI_RNに基づいてDeNB704のeNB IDを決定し、714で、DeNB704にS1 MME構成転送メッセージを送ることができる。716で、DeNB704は、DeNB704のIPアドレスを示し得るS1構成転送メッセージでMME708に応答することができる。DeNB704のIPアドレスを受信すると、MME708は、718で、DeNBのIPアドレスを示すS1 MME構成転送メッセージをeNB1に送ることができる。この情報によって、DeNB704およびeNB1は、720で、2つのeNBを接続するリンクを確立するために、X2インターフェースをセットアップすることができる。
【0064】
eNB1は、
図7に示すように、サービスされたセルのeNB1のリストにCGI_RNを含むことができる。722で、DeNB704は、eNB構成更新メッセージを送信することによって、eNB1の存在について、RN702を更新することができる。eNB構成更新メッセージは、DeNB704のセルとして、CGI_eNB1を含むことができる。
【0065】
シナリオ2:RNがUE ANRを介して近隣eNBを発見する
UEベースのANRを介してeNB(「eNB1」と示す)を発見するRNについて検討する。UEによって発見されたセルのセルIDをCGI_eNB1(すなわち、近隣eNBのCGI)として示す。CGI_eNB1がDeNBによって宣伝されるセルにすでに含まれている場合、それ以上必要なステップはない。しかしながら、他の場合には、DeNBは、X2インターフェースを介してRNに対して、サービスされたセルとして、CGI_eNB1を宣伝しない場合がある。このケースは、2つの方法で生じ得る。(1)DeNBとeNB1との間にX2インターフェースがない、または(2)X2インターフェースは存在するが、DeNBは何かの理由でX2を介してRNに対してCGI_eNB1を宣伝しない。どちらの場合でも、解決策は、かなり類似しているように見える。
【0066】
図8は、リレーがUE ANRを介して近隣eNBを発見する場合の実装の詳細を示す呼フロー
図800である。802で、RN702は、RNによってサービスされるUEを介して、ANRによってCGI_eNB1を認識し得る。この時点で、DeNB704は、RN702にCGI_eNB1を宣伝していない。したがって、RN702は、804で、IPアドレスクエリ(たとえば、S1構成転送メッセージ)を送ることによって、CGI_eNB1のIPアドレスの発見を開始することができる。806で、DeNB704のS1プロキシ機能は、受信メッセージを処理することができる。
【0067】
X2インターフェースがDeNB704とeNB1との間にすでに存在しない場合、DeNBは、受信メッセージを終了し、eNB1のIPアドレスを発見しようとして、(たとえば、TNLアドレス発見を使用して)MMEに対してそれ自体のIPアドレス発見手順を開始することができる。たとえば、DeNB704は、808で、S1インターフェースを介してMMEにS1構成転送メッセージを送ることができる。S1構成転送メッセージは、CGI_eNB1を含むことができる。応答して、MME708は、CGI_eNB1に基づいてeNB1のeNB IDを決定し、810で、eNB1にS1 MME構成転送メッセージを送ることができる。812で、eNB1は、eNB1のIPアドレスを示すS1構成転送メッセージで、MME708に応答することができる。eNB1のIPアドレスを受信すると、MME708は、814で、eNB1のIPアドレスを示すS1 MME構成転送メッセージをDeNB704に送ることができる。この情報によって、DeNB704およびeNB1は、816で、2つのeNBを接続するリンクを確立するために、X2インターフェースをセットアップすることができる。
【0068】
DeNB704とeNB1との間にひとたびX2インターフェースがセットアップされると(または806で、これらのeNBの間にX2インターフェースがすでに存在している場合)、DeNB704は、818で、eNB構成更新メッセージを送信することによって、eNB1の存在についてRN702を更新することができる。eNB構成更新メッセージは、CGI_eNB1をDeNB704によってサービスされるセルとして含むことができる。
【0069】
要するに、
図8は、X2エンドポイント発見の1つの例示的なシナリオおよびX2セットアップのトリガを示す。このシナリオでは、DeNBは、リレーノードから受信されたIPアドレス発見要求に基づいて、IPアドレス発見および近隣eNBとのX2セットアップを開始する。その後、DeNBは、RNに対して、「サービスされたセル」として、近隣eNBを宣伝する。
【0070】
いくつかの態様では、DeNB704は、820で、eNB1のIPアドレスを含むS1 MME構成転送メッセージを送信することによって、804で開始されたトラップされたS1構成転送手順に応答することもできる。しかしながら、DeNB704は、この余分なメッセージを送る必要はない。RNがそれによって戻されるトンネルエンドポイント(すなわち、eNB1)との別のX2インターフェースをセットアップすることができないので、RN702は、この応答は不要である。
【0071】
RN702で、eNB構成更新メッセージを受信することについての実装の詳細に関して、メッセージコンテンツは、そこに含まれるサービスされたセルの情報に関してやや異なるように見え得る。このメッセージに含まれるセルは、通常、同じeNB IDをマップするCGIを有する。しかし、リレーノードの場合、DeNBにおけるプロキシ機能のため、異なるeNB IDにマッピングするCGIを有する近隣eNBのセルも存在し得る。RNの実装は、サービスされたセルの情報のこの独特な構造を扱うことができることを確実にしなければならない。それにもかかわらず、仕様の変更は必要でない。
【0072】
eNBでeNB構成更新メッセージを受信することについての実装の詳細に関して、レガシーeNBを考慮に入れなければならない。DeNB下のRNのCGIがすべてDeNBと同じeNB IDに対応する場合、近隣eNBによって受信されるメッセージは、代表的なメッセージのように見える。しかし、RNのCGIが異なるeNB IDに対応する場合、近隣eNBの実装は、複数のeNBからのセルを含むように見える独特なeNB構成更新メッセージを扱うことを伴い得る。すべてのレガシーeNBがこのやや独特なメッセージを扱うことが可能であることは、明らかではない。
【0073】
シナリオ3:HeNB GWに近接するeNBがUE ANRを介してHeNBを発見する
上記の例では、DeNBは、RNへのゲートウェイとして働く。ホームeNB(HeNB)のケースに同じ設計が適用可能であり、外部ボックス(たとえば、HeNBゲートウェイ)は、ネットワークゲートウェイとして働く。いくつかの態様では、この外部ボックスは、X2ゲートウェイのみであり得、または他の態様では共同のS1およびX2ゲートウェイであり得る。これらのケースいずれでも、HeNBは、機能の点でRNと類似しており、HeNB GWは、機能の点でDeNBと類似している。
【0074】
図9は、近隣eNBがUE ANRを介してHeNBを発見するステップを示す呼フロー
図900である。
図9は、
図7の呼フロー
図700と類似している。RNおよびDeNBよりはむしろ、
図9は、HeNB GW904によってサービスされるHeNB902を示す。HeNB GW904は、HeNB S1 GW906およびHeNB X2 GW908を含み、それらは、同じまたは異なるIPアドレスを有し得る。
図7におけるステップ710から722は、
図9におけるステップ910から922に類似する。
【0075】
たとえば、MME708は、912で送られたS1構成転送メッセージにおいて受信されたHeNBの識別子に基づいて、HeNB GW904のeNB IDを決定することができる。914で、MMEは、914でHeNB S1 GW906にS1 MME構成転送メッセージを送ることができる。914aで、HeNB S1 GWは、MME708から受信されたIPアドレス発見要求をHeNB902に転送することができる。HeNB902は、HeNBにサービスするHeNB GW904についてのHeNB X2 GW908のIPアドレスを決定することができ、916aで、応答して、このIPアドレスの指示を含むS1構成転送メッセージを送ることができる。916で、HeNB S1 GW906は、S1構成転送メッセージとともに、HeNB X2 GWのIPアドレスを含むメッセージをMME708に転送することができる。HeNB X2 GW908のIPアドレスを受信すると、MME708は、918で、HeNB X2 GWのIPアドレスを示すS1 MME構成転送メッセージをeNB1に送ることができる。この情報によって、HeNB X2 GW908およびeNB1は、920で、それらの間にリンクを確立するために、X2インターフェースをセットアップすることができる。
【0076】
eNB1は、
図9に示すように、サービスされたセルのeNB1のリストにHeNB902のCGIを含むことができる。922で、HeNB X2 GW908は、eNB構成更新メッセージを送信することによって、eNB1の存在について、HeNB902を更新することができる。eNB構成更新メッセージは、HeNB GW904のセルとして、CGI_eNB1を含むことができる。
【0077】
要するに、
図9は、X2エンドポイント発見およびX2セットアップのトリガの別の例示的なシナリオを示す。このシナリオでは、HeNB S1 GWは、MMEから受信されたIPアドレス発見要求をHeNBに転送する。HeNBは、(HeNB S1 GWのIPアドレスと異なっていてもよい)それ自体のHeNB X2ゲートウェイのIPアドレスで、IPアドレス発見要求に応答する。
【0078】
図10は、UE ANRによりクライアントノードが認識した第2の基地局のインターネットプロトコル(IP)アドレスを発見するための、第1の基地局によって実行され得る例示的な操作1000のフロー図である。第1の基地局は、たとえば、DeNBまたはHeNB GWとすることができる。第2の基地局は、たとえば近隣eNBなど、近隣基地局とすることができる。クライアントノードは、たとえば、リレーノードまたはHeNBとすることができる。
【0079】
1002で、第1の基地局は、クライアントノードからIPアドレスクエリを受信することができ、IPアドレスクエリが第2の基地局の識別子を含む。いくつかの態様では、識別子は、たとえば、20ビットまたは28ビットを含み得るセルグローバル識別子(CGI)を含み得る。いくつかの態様では、IPアドレスクエリは、S1構成転送メッセージを含むことができる。
【0080】
1004で、第1の基地局は、第1の基地局と第2の基地局との間のインターフェースを開始または維持するためにIPアドレスクエリを処理することができる。インターフェースは、たとえば、X2インターフェースとすることができる。
【0081】
1006で、第1の基地局は、構成の更新をクライアントノードに送信することができる。構成の更新は、第2の基地局が第1の基地局に関連付けられている(たとえば、X2インターフェースが第1の基地局と第2の基地局との間に確立されている)ことを示すために、第2の基地局の識別子を含むことができる。いくつかの態様では、構成の更新は、サービスされたセルの情報を含み得るeNB構成更新を含み得る。
【0082】
いくつかの態様では、インターフェースが第1の基地局と第2の基地局との間に確立されていない場合、第1の基地局は、1008で、第2の基地局のIPアドレスを発見するために、別のクエリをコアネットワーク構成要素に送信することができる。このクエリは、S1構成転送メッセージを含むことができる。コアネットワーク構成要素は、上記で説明したように、モバイル管理エンティティ(MME)とすることができる。1010で、第1の基地局は、送信されたクエリに応答して、第2の基地局のIPアドレスを示すメッセージをコアネットワーク構成要素から受信することができる。このメッセージは、S1 MME構成転送メッセージを含むことができる。1012で、第1の基地局は、第2の基地局のIPアドレスに基づいて、第1の基地局と第2の基地局との間にインターフェースを確立することができる。1006で構成の更新を送信する前に、インターフェースを確立することを実行することができる。
【0083】
いくつかの態様では、第1の基地局は、IPアドレスクエリに応答して、1014で、第2の基地局の余分なIPアドレスをクライアントノードに随意に送信することができる。余分なIPアドレスを送信することは、S1 MME構成転送メッセージを送信することを含み得、1006で構成の更新を送信した後に実行され得る。
【0084】
図11は、このノードがUE ANRによりネットワークゲートウェイノードによってサービスされるクライアントノードを認識した基地局とのインターフェースを確立できるように、ネットワークゲートウェイノードのIPアドレスを決定するための、ネットワークゲートウェイノードによって実行され得る例示的な操作1100のフロー図である。ネットワークゲートウェイノードは、たとえば、HeNB GWを含み得、クライアントノードは、HeNBを含み得る。いくつかの態様では、インターフェースは、X2インターフェースを含み得る。
【0085】
1102で、ネットワークゲートウェイノードは、コアネットワーク構成要素からIPアドレスクエリを受信することができる。上記で説明したように、コアネットワーク構成要素は、MMEを含むことができる。IPアドレスクエリは、クライアントノードの識別子を含むことができる。いくつかの態様では、IPアドレスクエリは、S1 MME構成転送メッセージを含むことができる。
【0086】
ネットワークゲートウェイノードは、1104で、クライアントノードにIPアドレスクエリを転送することができる。いくつかの態様では、この転送は、受信したIPアドレスクエリを処理し、処理されたクエリに基づいて新しいIPアドレスクエリを送信するステップを含み得る。この転送されたIPアドレスクエリは、S1 MME構成転送メッセージを含むことができる。
【0087】
1106で、ネットワークゲートウェイノードは、ネットワークゲートウェイノードのIPアドレスを示すメッセージを受信することができる。このIPアドレスは、ネットワークゲートウェイノードについてのX2ゲートウェイのIPアドレスとすることができ、これは、同じノードについてのS1ゲートウェイのIPアドレスとは異なってもよい。この受信メッセージは、S1構成転送メッセージを含み得る。
【0088】
いくつかの態様では、ネットワークゲートウェイノードは、IPアドレスを受信することに応答して、1108で、IPアドレスをコアネットワーク構成要素に送信することができる。この送信は、S1構成転送メッセージにおいて行われ得る。1110で、ネットワークゲートウェイノードは、基地局がコアネットワーク構成要素からネットワークゲートウェイノードのIPアドレスを学ぶことに基づいて、基地局とのインターフェース(たとえば、X2インターフェース)を確立することができる。いくつかの態様では、この基地局は、最初にIPアドレスクエリを開始するためにコアネットワーク構成要素を要求したeNBを含み得る。
【0089】
図12は、ゲートウェイノードがUE ANRによりクライアントノードを認識した基地局とのインターフェースを確立できるように、ゲートウェイノードのIPアドレスを送信するための、クライアントノードによって実行され得る例示的な操作1200のフロー図である。ゲートウェイノードは、たとえば、HeNB GW(またはより詳細には、HeNB X2 GW)を含むことができ、クライアントノードは、HeNBを含むことができる。いくつかの態様では、インターフェースは、X2インターフェースを含み得る。基地局は、最初にIPアドレスクエリを生成するためにコアネットワーク構成要素を要求したeNBを含み得る。
【0090】
1202で、クライアントノードは、ネットワークノードからIPアドレスクエリを受信することができる。ネットワークノードは、コアネットワーク構成要素(たとえば、MME)または別のゲートウェイノード(たとえば、HeNB X2 GWと同じHeNBゲートウェイの一部とすることができるHeNB S1 GW)を含み得る。いくつかの態様では、IPアドレスクエリは、コアネットワーク構成要素によって生成され得る。IPアドレスクエリは、クライアントノードの識別子を含むことができる。いくつかの態様では、IPアドレスクエリは、S1 MME構成転送メッセージを含むことができる。
【0091】
IPアドレスクエリに応答して、クライアントノードは、第1のゲートウェイノードが基地局とのインターフェースを確立できるようにするために、1204で、第1のゲートウェイノード(たとえば、HeNB X2 GW)のIPアドレスを示すメッセージを送信することができる。いくつかの態様では、送信されたメッセージは、S1構成転送メッセージを含むことができる。いくつかの態様では、ネットワークノードは、クライアントノードが第1のゲートウェイノードのIPアドレスを示すメッセージを第2のゲートウェイノードに送信することができるように、第2のゲートウェイノード(たとえば、HeNB S1 GW)を含むことができる。いくつかの態様では、第1および第2のゲートウェイノードは、同じネットワークゲートウェイ(たとえば、同じHeNB GW)の一部とすることができる。メッセージは、HeNB S1 GWのIPアドレスと異なっていてもよいHeNB X2 GWのIPアドレスのIPアドレスを示し得る。
【0092】
いくつかのイベントに基づいて近隣ノードのサブセットを更新し、宣伝すること
特に、HeNBおよびHeNB GWの場合、ゲートウェイによって宣伝されるサービスされたセルの数はかなり大きくなり得るが、標準は、X2エンドポイント当たり256のセルをサポートするだけである。たとえばリレーノードまたは近隣eNBなど、特定のネットワークノードに対してDeNBによって宣伝されるサービスされたセルの組を減らすために、いくつかの技術を使用することができる。DeNBは、そのX2の近隣のサブセットを「サービスされたセル」として宣伝することができる。この組は、最初に、X2のセットアップ時には空でもよく、その後、いくつかの定義されたイベントに基づいて更新され得る。
【0093】
たとえば、
図13は、1302で、DeNB704が新しい近隣eNBを含むサービスされたセルのリストを(たとえば、eNB構成更新メッセージで)RN702に送信するステップを示す呼フロー
図1300である。DeNBは、以下に基づいてRNに送られたサービスされたセルのリストに近隣eNBを追加することができる。(a)リレーノードから受信された無線測定、(b)
図7または
図9に示したように、(たとえば、S1 MME構成転送メッセージで)近隣eNBによって開始された近隣発見プロセス、(c)(
図8に示したように)近隣eNBに関してRNによって開始された近隣発見プロセス、(d)いくつかのノードが何かの理由で宣伝される必要がないDeNB内の構成されたデータベース、または(e)この特定のRNへのハンドオーバを目標とする近隣eNBからのハンドオーバ関連のメッセージ(たとえば、ハンドオーバ障害メッセージまたは無線リンク障害メッセージ)。
【0094】
別の例として、
図14は、1402で、DeNB704が近隣eNB(たとえば、eNB1 706)に新しいリレーノード(RN)を含むサービスされたセルのリストを送るステップを示す呼フロー
図1400である。DeNBは、以下に基づいて近隣eNB(すなわち、DeNBに隣接するeNB)に送られたサービスされたセルのリストにRNを追加することができる。(a)
図8に示したように、(たとえば、S1 MME構成転送メッセージで)RNによって開始された近隣発見プロセス、(b)(たとえば、
図7または
図9に示したように)近隣eNBによって開始された近隣発見プロセス、(c)DeNB内の構成されたデータベース、または(d)(ハンドオーバ障害メッセージまたは無線リンク障害報告メッセージを含む)この近隣eNBへのハンドオーバを目標とするRNからのハンドオーバ関連のメッセージ。
【0095】
図15は、いくつかのイベントに基づいて更新される、基地局の近隣のノードのサブセットを宣伝するための、基地局によって実行され得る例示的な操作1500のフロー図である。基地局は、たとえば、DeNBまたはHeNB GWを含み得る。
【0096】
1502で、基地局は、基地局に隣接する1つまたは複数のノードの第1の組を維持することができる。いくつかの態様では、近隣ノードは、近隣基地局(たとえば、近隣eNB)またはネットワークゲートウェイノード(たとえば、HeNB GW)を含むことができ、一方、他の態様では、近隣ノードは、近隣リレーノードまたはHeNBを含み得る。近隣ノードの第1の組は、基地局にあるメモリで維持され得る。
【0097】
基地局は、特定のネットワークノードに関連付けられた1つまたは複数の定義されたイベントに応答して、1504で、近隣ノードの第2の組をポピュレートすることができる。第2の組は、第1の組における近隣ノードの少なくとも一部を含み得る。特定のネットワークノードは、たとえば、リレーノード、HeNB、近隣eNB、またはHeNB GWとすることができる。
【0098】
いくつかの態様では、定義されたイベントは、特定のネットワークノードへのハンドオーバを目標とする近隣ノードのうちの1つからのハンドオーバ関連のメッセージの受信を含み得る。この場合、第2の組をポピュレートすることは、ハンドオーバ障害メッセージまたは無線リンク障害メッセージであり得るハンドオーバ関連のメッセージに基づいて近隣ノードのうちの1つについての情報で、第2の組を更新することを含み得る。他の態様では、定義されたイベントは、特定のネットワークノードからの近隣ノードのうちの1つの無線測定(たとえば、報告)の受信を含み得る。この場合、第2の組をポピュレートすることは、無線測定に基づいて、近隣ノードのうちの1つについての情報で、第2の組を更新することを含み得る。他の態様では、定義されたイベントは、近隣ノードの、近隣ノードのデータを指定するデータベースとの比較を含み得る。
【0099】
いくつかの態様では、定義されたイベントは、(たとえば、
図7に示すように)特定のネットワークノードの識別子を認識した近隣ノードのうちの1つによって開始される近隣発見メッセージの受信を含み得る。他の態様では、定義されたイベントは、近隣ノードのうちの1つの識別子を認識した後に特定のネットワークノードによって開始される近隣発見メッセージの受信を含み得る。いずれの場合も、第2の組をポピュレートすることは、近隣発見メッセージに基づいて近隣ノードのうちの1つについての情報で、第2の組を更新することを含み得る。
【0100】
1506で、基地局は、特定のネットワークノードに、近隣ノードの第2の組の指示を送信することができる。たとえば、指示は、eNB構成更新など、構成の更新に含まれ得るサービスされたセルの情報を含むことができる。
【0101】
いくつかの態様では、空のサービスされたセルのリストは、維持され、近隣eNBに宣伝され得る。たとえば、
図16は、1602で、DeNB704が近隣eNB(たとえば、eNB1 706)に空の「サービスされたセル」リストを送るステップを示す呼フロー
図1600である。1604で、近隣eNBは、DeNBによってサービスされたセルの組の内部データベースを維持することができ、X2メッセージルーティングのためにこのデータベースを使用することができる。セルは、以下に基づいてデータベースに追加され得る。(a)このセルに対応して受信された無線測定(ANRを含む)、(b)(たとえば、S1 MME構成転送メッセージで)リレーノードまたはDeNBによって開始される近隣発見プロセス、(c)近隣eNB内の構成されたデータベース、(d)(ハンドオーバ障害メッセージを含む)特定のRNへのハンドオーバを目標とするRNまたはDeNBからのハンドオーバ関連のメッセージ、または(e)(たとえば、リレーノードまたはHeNBなど)ノードの既知のカテゴリに対応するある物理セル識別子(PCI)を有するセル。
【0102】
上記で説明した方法の様々な動作は、対応する機能を実行することができる任意の好適な手段によって実行され得る。手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含むことができる。一般に、図に示される動作がある場合、これらの動作は、同様の番号を有する対応する対のミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。
【0103】
より詳細には、送信するための手段、送るための手段、または転送するための手段は、
図2に示された送信機222または254などの送信機を含み得る。受信するための手段は、
図2に示された受信機222または254などの受信機を含み得る。決定するための手段、処理するための手段、維持するための手段、またはポピュレートするための手段は、たとえば
図2に示されたプロセッサ230またはプロセッサ270など、少なくとも1つのプロセッサを有する処理システムを含み得る。記憶するための手段は、たとえば
図2に示されたメモリ232またはメモリ272など、メモリを含み得る。
【0104】
開示されるプロセスにおけるステップの特定の順序または階層は例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、本開示の範囲内のままでありながら、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層が再構成され得ることを理解されたい。添付の方法クレームは、サンプルの順序における様々なステップの要素を提示しており、提示される特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0105】
情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることが、当業者には理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0106】
さらに、本明細書で開示した態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈すべきではない。
【0107】
本明細書で開示する態様に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または、本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで、実装または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0108】
本明細書で開示する態様に関して説明する方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0109】
開示される態様の上記の説明は、当業者が本開示を作成または使用できるようにするためになされている。これらの態様への様々な修正が当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義する一般的な原理は、本開示の趣旨や範囲を逸脱することなしに他の態様に適用されてもよい。したがって、本開示は、本明細書に示す態様に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴に一致する最大の範囲を与えられるものである。