特許第6037503号(P6037503)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6037503
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】伝送装置
(51)【国際特許分類】
   H04J 11/00 20060101AFI20161128BHJP
   H04H 20/04 20080101ALI20161128BHJP
   H04H 20/72 20080101ALI20161128BHJP
   H04L 27/36 20060101ALI20161128BHJP
   H03D 7/00 20060101ALI20161128BHJP
   H03H 17/00 20060101ALI20161128BHJP
【FI】
   H04J11/00 Z
   H04H20/04
   H04H20/72
   H04L27/00 F
   H03D7/00 B
   H03H17/00 621D
【請求項の数】2
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-222411(P2012-222411)
(22)【出願日】2012年10月4日
(65)【公開番号】特開2014-75706(P2014-75706A)
(43)【公開日】2014年4月24日
【審査請求日】2015年9月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(72)【発明者】
【氏名】藤倉 幹夫
【審査官】 岡 裕之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−036511(JP,A)
【文献】 特開2001−136140(JP,A)
【文献】 特開2009−284383(JP,A)
【文献】 特開2003−110528(JP,A)
【文献】 特開平04−235407(JP,A)
【文献】 ARIB STD-B33 1.2版,社団法人 電波産業会,2011年 3月,pp.7-16,43-45
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 11/00
H03D 7/00
H03H 17/00
H04H 20/04
H04H 20/72
H04L 27/36
IEEE Xplore
CiNii
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
FFT処理クロックの4倍等の4の倍数のD/AまたはA/Dの源振クロックの発振器を有し、前記D/AまたはA/Dの源振クロックの11の倍数の分周のシンボルクロック周波数の変調部または復調部の少なくとも一方を有するデジタル変調の映像伝送装置であって、
18MHzまたは9MHzチャネル帯域時の局部発振周波数と同一周波数の局部発振器を有し、前記D/AまたはA/Dの源振クロックを11の倍数の分周し、当該クロックをシンボルクロックとして変調し、11倍のインタポレーションフィルタにて周波数アップコンバートを行い、直交変調後、前記D/AまたはA/Dの源振クロックの自然数分周クロックでD/A変換して4分周(1/4)成分を得て、前記局部発信周波数と混合器を介して、IF信号を得る送信機能と、
IF周波数から前記局部発信周波数と混合器を介してダウンコンバートし、前記D/AまたはA/Dの源振クロックを第一の自然数同士の分数比変換して得られたクロックにてA/D変換を行い、前記D/AまたはA/Dの源振クロックを第二の自然数同士の分数比変換した周波数のクロックにより、周波数ダウンコンバージョンを行い、デシメーションフィルタにて折り返し成分の除去及び1/2のダウンサンプルを行う受信機能との少なくとも一方の機能を有することを特徴とするデジタル変調の映像伝送装置。
【請求項2】
FFT処理クロックの4倍等の4の倍数のD/AまたはA/Dの源振クロックの発振器を有し、前記D/AまたはA/Dの源振クロックの11の倍数の分周のシンボルクロック周波数の変調部または復調部の少なくとも一方を有するデジタル変調の映像伝送装置であって、
9MHzチャネル帯域時のキャリア割り当てに対し、CPキャリア、データキャリア本数を増やし、TMCCキャリア、NULLキャリアの割り当て位置は、9MHzチャネル帯域時のままとして、10MHzチャネル帯域を実現することを特徴とするデジタル変調の映像伝送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信方式がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)方式やQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)方式の伝送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
放送用素材映像を伝送する機材は日本国内では、FPU(Field Pick Up)と称される。
FPUで送信されるデータは送信制御部にて、OFDMやQAMでデジタル変調され、映像、音声その他のデータ、パイロット信号(CP:Continuaus Pilot)、伝送制御情報(TMCC:Transmission and Multiplexing Configuration and Control)、予備データ(AUX)が一つのフレームに構成される。また、日本国内では割り当てられるチャネル帯域としては、18MHz(フルバンド)のシングルキャリアQAM方式またはOFDM方式、または9MHz(ハーフバンド)のOFDM方式となっている(非特許文献1、非特許文献2参照)。
【0003】
スタジオ(放送局)から無線中継装置(放送所)へのデジタル放送信号の伝送システム(無線回線)としてのSTL(Studio to Transmitter Link)や放送所(無線中継装置)から他の放送所(無線中継装置)へのデジタル放送信号の伝送システム(無線回線)としてのTTL(Transmitter to Transmitter Link)の代替システムとして、FPUアダプタと称される機器で、STLやTTLとFPUとのクロックレートを変換している(特許文献1参照)。
【0004】
シングルキャリアQAM変調波形(チャネル帯域が18MHz:フルバンド)を示す模式図の図12と、OFDM変調波形(チャネル帯域が18MHz:フルバンド)を示す模式図の図13と、OFDM変調波形(チャネル帯域が9MHz:ハーフバンド)を示す模式図の図14と、従来の18MHz/9MHzバンド対応の送信装置の構成を示すブロック図の図15と、従来の18MHz/9MHzバンド対応の受信装置の構成を示すブロック図の図16と、従来のシングルキャリアQAM変調部の構成を示すブロック図の図17と、従来のシングルキャリアQAM復調部の構成を示すブロック図の図18と、従来のOFDM変調部の構成を示すブロック図の図19と、従来のOFDM復調部の構成を示すブロック図の図20と、従来のOFDMハーフバンド時のキャリア割り当て(Fast Fourier Transform:FFT1024ポイント時)を示す模式図の図21と、従来のOFDMハーフバンド時のキャリア割り当て(FFT2048ポイント時)を示す模式図の図22とを用いて、従来技術を説明する。
FPUにおいて、割り当てられるチャネル帯域が18MHz(フルバンド)のシングルキャリアQAM方式(図12)、またはOFDM方式(図13)、または9MHz(ハーフバンド)のOFDM方式(図14)となっている。
【0005】
従来の18MHz/9MHzバンド対応の送信装置の構成を示すブロック図の図15において、誤り訂正等の伝送路符号化が施されたデジタル信号をシングルキャリアQAM変調またはOFDM変調し、直交変調後、D/A変換しデジタル変調波を得る。D/A変換の際のサンプリングクロックは、シングルキャリアQAM時:53.41612MHz、OFDM時:81.80296MHzで行う。
【0006】
各々以下の関係となる。
<シングルキャリアQAM>
D/A変換サンプリングクロック周波数=53.41612MHz
QAM変調時のシンボルクロック周波数=13.35403MHz(1/4分周)
<OFDM>
D/A変換サンプリングクロック周波数=81.80296MHz
IFFT処理クロック周波数=20.45074MHz(1/4分周)
【0007】
各々4倍のオーバーサンプリングを行う。
バンドパスフィルタにてD/A変換時の折り返し成分を除去し、ミキサにて130MHzのIF(中間周波数)信号へアップコンバードする。
その際のローカル発振器の周波数は以下のとおり。
<シングルキャリアQAM>
116.654597MHz(=130MHz−13.35403MHz)
<OFDM>
109.54926MHz(=130MHz−20.45074MHz)
バンドパスフィルタにてアップコンバードの際の折り返し成分を除去する。
(以下、図には示さず)その後、例えば7GHz/10GHzといったマイクロ波にアップコンバートし、電力増幅され、アンテナを介して送出される。
【0008】
従来の18MHz/9MHzバンド対応の受信装置の構成を示すブロック図の図16において、図15の送信装置よりのマイクロ波信号をアンテナにて受信、130MHzのIF(中間周波数)信号へ再びダウンコンバードする(図には示さず)。
バンドパスフィルタにて帯域外の信号を除去、ミキサにてデジタル変調波へ周波数ダウンコンバートする。その際のローカル発振器周波数は送信側と同一である。
バンドパスフィルタにて周波数ダウンコンバートの際の折り返し成分を除去後、A/D変換を行う。A/D変換の際のサンプリングクロックは送信側と同一である。
同じく4倍オーバーサンプリングを行う。
A/D変換後、直交復調し、シングルキャリアQAM復調、またはOFDM復調を行い元のデジタル信号を得る。その後、誤り訂正等の伝送路復号化がなされる(図には示さず)。
【0009】
従来のシングルキャリアQAM変調部の構成を示すブロック図の図17において、デジタル信号をマッピング(例えば、64QAM、32QAM、16QAM、QPSK)後、プリアンブル信号(受信側で波形等化する際の参照基準信号)、TMCC信号(変調モードや誤り訂正の有無、伝送ビットレート等のパラメータ情報)を付加し、QAMフレームを生成する。ここまでがシンボルクロック(13.354030MHz)による処理である。
ロールオフフィルタ(例えばロールオフ率:0.3)にて帯域制限を行い、同時に4倍のインタポレーション(補完処理)を行うことで、18MHz以下に帯域制限された変調波を得ると共に、処理クロックをD/A変換サンプリングクロック(分周=53.41612MHz)にアップサンプルされたQAM変調信号を出力する。
【0010】
シングルキャリアQAMにおける変調波形スペクトル帯域幅は凡そ次式で求められる。
Δf(α)= fc x (1 + α)
Δf(α):スペクトル帯域幅、fc:シンボルクロック周波数、α:ロールオフ率
よって、本構成の場合、
Δf(α)=17.36MHz(=13.354030MHzx(1+0.3))
よって、18MHzチャネル帯域に対して、スペクトル帯域幅としては17.36MHzとなる。
その後、前述の通り、直交変調後、D/A変換される。
【0011】
従来のシングルキャリアQAM復調部の構成を示すブロック図の図18において、A/D変換後、直交復調されたQAM変調信号を送信側と同じ特性のロールオフフィルタにて帯域制限し、同時にx1/4倍のデシメーション(間引き処理)を行うことで、処理クロックをA/D変換サンプリングクロック(分周=53.41612MHz)からシンボルクロック(13.35403MHz)にダウンサンプリングする。(以下、シンボルクロック処理)その後、前記プリアンブル信号を検出し、当該信号より得られる伝送路特性を推定し、本線信号に対して波形等化を行う。
波形等化信号に対してデマッピング処理を行い、再び元のデータ配列に戻してデジタル信号を得る。
【0012】
従来のOFDM変調部の構成を示すブロック図の図19において、デジタル信号をマッピング(例えば、64QAM、32QAM、16QAM、QPSK、DQPSK、DBPSK)後、CP(パイロットキャリア)、TMCC(変調モードや誤り訂正の有無、伝送ビットレート等のパラメータ情報を含んだキャリア)、AC(本線信号とは別の付加情報用を含んだキャリア)、NULL(無変調キャリア)と共に予め決められたサブキャリア番号に応じて取り出すべき信号が選択され出力される。
【0013】
図21図22は、9MHzチャネル帯域(ハーフバンド)時のFFT1024/2048ポイントモード時の各キャリア割り当てを示す。例えば、FFT1024時の場合、総キャリア数:425本、キャリア1本当りの帯域が19.97kHz(=20.45074MHz/1024)となる事から、9MHzチャネル帯域に対して、占有帯域幅としては8.49MHz(425本×19.97kHz)となる。
その後、IFFT処理を行い、その信号にガードインターバルを付加する。ここまでが、IFFTクロックでの処理である。
ローパスフィルタにて帯域制限を行い、同時に4倍のインタポレーション(補完処理)を行うことで、18MHzまたは9MHz以下に帯域制限されたOFDM変調波を得ると共に、処理クロックをD/A変換サンプリングクロック(分周=81.80296MHz)にアップサンプルされたOFDM変調信号を出力する。その後、前述の通り、直交変調後、D/A変換される。
【0014】
従来のOFDM復調部の構成を示すブロック図の図20において、A/D変換後、直交復調されたOFDM変調信号を送信側と同じ特性のローパスフィルタにて帯域外成分を除去し、同時にx1/4倍のデシメーション(間引き処理)を行うことで、処理クロックをA/D変換サンプリングクロック(分周=81.80296MHz)からFFTクロック(20.45074MHz)にダウンサンプリングする。(以下、FFTクロック処理)その後、前記ガードインターバル信号を除去し、FFT処理を行う。FFT後の信号より得られるCP(パイロットキャリア)間を補間することで伝送路特性の推定を行い、その結果を基にFFTから入力される信号に伝送路特性の逆特性を乗じることで等化処理を行い本線信号に対して波形等化を行う。波形等化信号に対してデマッピング処理を行い、再び元のデータ配列に戻してデジタル信号を得る。
【0015】
以上述べたFPU装置の構成は、チャンネル帯域が18MHzまたは9MHzの場合であって、海外(例えば韓国)のようなチャネル帯域が10MHzの場合には適用が出来ない。例えばシングルキャリアQAMにおいては18MHzのフルバンドのみとなるため適用出来ない。OFDMに関しては、9MHzのハーフバンドで代用できるが、利用可能な帯域幅10MHzに対して1MHz少ない為、その分、最大伝送ビットレートの低下となり、周波数の有効利用の面からも問題と言える。
また、チャネル帯域を広げる手段として10MHzに合ったクロック周波数で変調を行うことも可能であるが、前記述べたFPU装置の構成におけるA/D、D/Aクロック用発振器、IF周波数130MHz変換用ローカル発振器を、別途10MHz用に持つ必要があり回路規模の増加に繋がるという問題もあった。
図示しないが、IF周波数には、130MHzの他に、70MHzもある。70MHzIF信号へ変換(アップコンバード)用ローカル発信器は、従来のOFDM用周波数は49.54926MHzである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2008−236068号公報
【0017】
【非特許文献1】ARIB STD-B11:シングルキャリアQAM方式規格。
【非特許文献2】ARIB STD-B33:OFDM方式規格。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、発振器等の追加による回路規模を増加させることなく、従来の18MHzまたは9MHz帯域に対応した回路構成で、10MHz帯域にも対応したFPU装置を実現可能とることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するため、本発明は、FFT処理クロック(20.45074MHz)の4倍等の4の倍数のD/AまたはA/Dの源振クロック(4倍:81.80296MHz、8倍:163.60592MHz、12倍:245.40888MHz、32倍:654.42368MHz等)の発振器を有し、シンボルクロック周波数を前記D/AまたはA/Dの源振クロック(4倍:81.80296MHz、8倍:163.60592MHz、12倍:245.40888MHz、32倍:654.42368MHz等)の11の倍数の分周(1/11、2/22、1/33、1/88)のシンボルクロック周波数(7.4366MHz)の変調部または復調部の少なくとも一方を有することを特徴とするデジタル変調の映像伝送装置(送信装置と受信装置と送信受信装置との少なくとも一つ)である。
【0020】
上記の映像伝送装置において、18MHzまたは9MHzチャネル帯域時の(OFDM用の)局部発振周波数(ローカルクロック:109.54926MHzまたは49.54926MHz)と同一周波数の局部発振器を有し、前記D/AまたはA/Dの源振クロックを11の倍数の分周(81.80296MHzなら1/11分周、654.42368MHzなら1/88分周)(7.4366MHz)し、当該クロックをシンボルクロックとして変調(マッピング)し、11倍のインタポレーションフィルタ(ロールオフフィルタ)にて周波数アップコンバートを行い(7.4366MHz→20.45074MHz)、直交変調後、前記D/AまたはA/Dの源振クロックの自然数分周(81.80296MHz)でD/A変換して4分周(1/4:20.45074MHz)成分を得て、前記局部発信周波数(ローカルクロック:109.54926MHz)と混合器(ミキサ)を介して、IF信号(130MHz)を得る送信機能と、IF周波数(130MHz)から前記局部発信周波数(ローカルクロック:109.54926MHz)と混合器(ミキサ)を介してダウンコンバートし、前記D/AまたはA/Dの源振クロックを第一の自然数同士の分数比変換(81.80296MHzならPLLで8/11変換または1/1、654.42368MHzなら11分周(1/11)または8分周(1/8))して得られたクロック(59.49306MHzまたは81.80296MHz)にてA/D変換を行い、前記D/AまたはA/Dの源振クロック(81.80296MHz)を第二の自然数同士の分数比変換(NCO発振)した周波数(13.0141MHz:81.80296MHzを8/11した59.4306MHzの7/32であるから81.80296MHzの7/44)により、周波数ダウンコンバージョン(20.45074MHz→7.4366MHz)を行い、デシメーションフィルタ(ローパスフィルタ)にて折り返し成分の除去及び1/2のダウンサンプルを行う受信機能との少なくとも一方の機能を有することを特徴とするデジタル変調の映像伝送装置である。
上記の映像伝送装置において、9MHzチャネル帯域(ハーフバンド)時のキャリア割り当てに対し、CPキャリア、データキャリア本数を増やし、TMCCキャリア、NULLキャリアの割り当て位置は、9MHzチャネル帯域時のままとして、10MHzチャネル帯域を実現することを特徴とするデジタル変調の映像伝送装置である。
【0021】
また、シンボルクロック周波数を(チャネル帯域18MHzのシングルキャリアQAM方式またはOFDM方式、または9MHzのOFDM方式の)FFT処理クロックの20.45074MHzの4/11の7.4366MHzとすることを特徴とするデジタル変調の映像伝送装置である。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明によると、発振器等の追加による回路規模を増加させることなく、従来の18MHzまたは9MHz帯域に対応した回路構成で、10MHz帯域にも対応したFPU装置を実現可能とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の1実施例の10MHzバンド対応のシングルキャリアQAM送信装置の構成を示すブロック図
図2】本発明の1実施例の10MHzバンド対応のシングルキャリアQAM受信装置の構成を示すブロック図
図3】ロールオフフィルタ前の変調波形、及び後の帯域制限されたQAM変調波形を示す模式図
図4】インタポレーション後の周波数変換されたQAM変調波形を示す模式図
図5】D/A変換後のQAM変調スペクトル波形を示す模式図
図6】IF信号(130MHz)に変換後のQAM変調スペクトル波形を示す模式図
図7】A/D変換後の受信QAM変調波形を示す模式図
図8】乗算器後の受信QAM変調スペクトル波形を示す模式図
図9】本発明の10MHzバンド対応OFDM時のキャリア割り当て(FFT1024ポイント時)を示す模式図
図10】本発明の10MHzバンド対応OFDM時のキャリア割り当て(FFT2048ポイント時)を示す模式図
図11】本発明の10MHzバンド対応の中間周波数(130MHz)に変換されたOFDM変調波形を示す模式図
図12】シングルキャリアQAM変調波形(チャネル帯域が18MHz:フルバンド)を示す模式図
図13】OFDM変調波形(チャネル帯域が18MHz:フルバンド)を示す模式図
図14】OFDM変調波形(チャネル帯域が9MHz:ハーフバンド)を示す模式図
図15】従来の18MHz/9MHzバンド対応の送信装置の構成を示すブロック図
図16】従来の18MHz/9MHzバンド対応の受信装置の構成を示すブロック図
図17】従来のシングルキャリアQAM変調部の構成を示すブロック図
図18】従来のシングルキャリアQAM復調部の構成を示すブロック図
図19】従来のOFDM変調部の構成を示すブロック図
図20】従来のOFDM復調部の構成を示すブロック図
図21】従来のOFDMハーフバンド時のキャリア割り当て(FFT1024ポイント時)を示す模式図
図22】従来のOFDMハーフバンド時のキャリア割り当て(FFT2048ポイント時)を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0024】
本発明に係る実施例を図1から図11を参照して説明する。
図1は本発明の1実施例の10MHzバンド対応のシングルキャリアQAM送信装置の構成を示すブロック図であり、図2は本発明の1実施例の10MHzバンド対応のシングルキャリアQAM受信装置の構成を示すブロック図であり、図3はロールオフフィルタ前の変調波形、及び後の帯域制限されたQAM変調波形を示す模式図であり、図4はインタポレーション後の周波数変換されたQAM変調波形を示す模式図であり、図5はD/A変換後のQAM変調スペクトル波形を示す模式図であり、図6はIF信号(130MHz)に変換後のQAM変調スペクトル波形を示す模式図であり、図7はA/D変換後の受信QAM変調波形を示す模式図であり、図8は乗算器後の受信QAM変調スペクトル波形を示す模式図であり、図9は本発明の10MHzバンド対応OFDM時のキャリア割り当て(FFT1024ポイント時)を示す模式図であり、図10は本発明の10MHzバンド対応OFDM時のキャリア割り当て(FFT2048ポイント時)を示す模式図であり、図11は10MHzバンド対応の中間周波数(130MHz)に変換されたOFDM変調波形を示す模式図である。
【0025】
本発明の1実施例の10MHzバンド対応のシングルキャリアQAM送信装置の構成を示すブロック図の図1において、従来の構成に対して、D/A変換の際のサンプリングクロックに従来のOFDM用発振器(81.80296MHz)を流用する。また、シンボルクロックを上記クロックの1/11倍(PLLにて生成)の7.43663MHzとする。また、130MHzIF(中間周波数)信号へ変換(アップコンバード)用ローカル発信器も従来のOFDM用周波数(109.54926MHz)を流用する。
各クロックは下記とする。
D/A変換サンプリングクロック周波数=81.80296MHz
QAM変調時のシンボルクロック周波数=7.43663MHz(1/11分周)
IF信号アップコンバード用ローカルクロック周波数=109.54926MHz
D/A変換は、11倍のオーバーサンプリングを行う。
【0026】
図示しないが、IF周波数には、130MHzの他に、70MHzもある。70MHzIF信号へ変換(アップコンバード)用ローカル発信器も従来のOFDM用周波数(49.54926MHz)を流用する。
また、図示しないが、D/A変換サンプリングクロック源振をFFT処理クロックの20.45074MHzの4の倍数倍(8倍:163.60592MHz、12倍:245.40888MHz、32倍:654.42368MHz)としてそのままオーバーサンプリングするか分周した81.80296MHzとしてオーバーサンプリングし、QAM変調時のシンボルクロックのD/A変換サンプリングクロック源振からの分周を11の倍数の分周(1/22、1/33、1/88)としても良い。つまり、シンボルクロック周波数をFFT処理クロックの20.45074MHzの4/11の7.4366MHzとする。
【0027】
誤り訂正等の伝送路符号化が施されたデジタル信号をマッピング(例えば、64QAM、32QAM、16QAM、QPSK)後、プリアンブル信号(受信側で波形等化する際の参照基準信号)、TMCC信号(変調モードや誤り訂正の有無、伝送ビットレート等のパラメータ情報)を付加し、QAMフレームを生成する。ここまでがシンボルクロック(7.43663MHz)による処理である。
ロールオフフィルタ(例えばロールオフ率:0.3)にて帯域制限を行い、同時に11倍のインタポレーション(補完処理)を行うことで、10MHz以下に帯域制限された変調波を得ると共に、処理クロックをD/A変換サンプリングクロック(分周=81.80296MHz)にアップサンプルされたQAM変調信号を出力する。
本発明における変調波形スペクトル帯域幅を前述の式に当てはめると、
Δf(α)=9.67MHz(=7.43663MHzx(1+0.3))
よって、10MHzチャネル帯域に対して、スペクトル帯域幅としては9.67MHzとなる。
【0028】
ロールオフフィルタ前の変調波形、及び後の帯域制限されたQAM変調波形を示す模式図の図3と、インタポレーション後の周波数変換されたQAM変調波形を示す模式図の図4において、中心周波数を7.43663MHzから20.45074MHzに変換し、直交変調後、D/A変換しデジタル変調波を得る。この際、D/A変換の際のサンプリングクロックは、OFDM用の分周=81.80296MHzで行う。
また、D/A変換後のQAM変調スペクトル波形を示す模式図の図5において、バンドパスフィルタにてD/A変換時の折り返し成分を除去する。ここでのスペクトル波形は、分周/4= 20.45074MHz中心の波形となる。
【0029】
その後、IF信号(130MHz)に変換後のQAM変調スペクトル波形を示す模式図の図6において、ミキサにて130MHzのIF(中間周波数)信号へアップコンバードする。その際のローカル発振器の周波数に従来のOFDM用の109.54926MHzを用いる。バンドパスフィルタにてアップコンバードの際の折り返し成分を除去する。
以下、図には示さないが、その後、例えば7GHz/10GHzといったマイクロ波にアップコンバートし、電力増幅され、アンテナを介して送出される。
【0030】
本発明の1実施例の10MHzバンド対応のシングルキャリアQAM受信装置の構成を示すブロック図の図2において、130MHzIF(中間周波数)信号からの変換(ダウンコンバード)用ローカル発信器は、従来のOFDM用(109.54926MHz)と同一である。また、A/D変換の際のサンプリングクロックも、従来のOFDM用発振器(81.80296MHz)と同一であり、その8/11倍(PLLにて生成)を使用する。また、送信側と同様に、シンボルクロックを上記クロックの1/8倍の7.43663MHzとする。
各クロックは下記とする。
IF信号ダウンコンバード用ローカルクロック周波数=109.54926MHz
A/D変換サンプリングクロック周波数=59.4306MHz(8/11分周)
QAM復調時のシンボルクロック周波数=7.43663MHz(1/8分周)
A/D変換は8倍のオーバーサンプリングを行う。
【0031】
図には示さないが、図1の送信装置よりのマイクロ波信号をアンテナにて受信、130MHzのIF(中間周波数)信号へ再びダウンコンバードする。
バンドパスフィルタにて帯域外の信号を除去、ミキサにてデジタル変調波へ周波数ダウンコンバートする。その際のローカル発振器周波数は送信側と同じく来のOFDM用の109.54926MHzを用いる。よってダウンコンバート後は、20.45074MHz(130MHz−109.54926MHz)を中心としたスペクトル波形となる。
バンドパスフィルタにて周波数ダウンコンバートの際の折り返し成分を除去後、A/D変換する。この際のA/D変換サンプリングクロックは、D/A変換のOFDM用発振器の81.80296MHzを源振クロックとして自然数同士の分数比変換(8/11分周:PLLにて生成)した59.4306MHzにて行うものとする。
【0032】
また、図示しないが、D/A変換サンプリングクロックの源振クロックをFFT処理クロックの20.45074MHzの32倍の654.42368MHzとして、それを1/11分周して59.4306MHzとしてA/D変換サンプリングクロックとしても良い。D/A変換サンプリングクロックの源振クロックの81.80296MHzをA/D変換サンプリングクロックとして11倍のオーバーサンプリングを行い、D/A変換サンプリングクロックの源振クロックの81.80296MHzを1/11分周して7.43663MHzをQAM復調時のシンボルクロック周波数としても良い。つまり、シンボルクロック周波数をFFT処理クロックの20.45074MHzの4/11の7.4366MHzとする。
図示しないが、IF周波数には、130MHzの他に、70MHzもある。70MHzIF信号へ変換(アップコンバード)用ローカル発信器も従来のOFDM用周波数(49.54926MHz)を流用する。
【0033】
A/D変換後の受信QAM変調波形を示す模式図の図7において、A/D変換された信号に乗算器でNCO発振周波数(13.0141MHz)を掛け合わせ、周波数ダウンコンバージョンし、シンボルクロック(7.43663MHz=20.45074MHz−13.0141MHz)を中心としたスペクトル波形を得る。ここで数値制御発信器(Numerical Control Oscillator:NCO)発振周波数(13.0141MHz)は、A/D変換サンプリングクロック(59.4306MHz)のx7/32倍の関係にあるため、例えばROMテーブルにてサンプリングクロック32クロックにて7周期回転するサイン波テーブルを持つことで容易に実現可能である。
NCO発振周波数の13.0141MHzは、D/A変換サンプリングクロックの源振クロックの81.80296MHzを8/11した59.4306MHzの7/32であるから、81.80296MHzを7/44しても実現可能である。
【0034】
乗算器後の受信QAM変調スペクトル波形を示す模式図の図8において、ここではNCO発振周波数(13.0141MHz)を中心に折り返した成分(26.0287MHz)が存在する為、次段のローパスフィルタにて取り除く必要がある。
乗算器でダウンコンバージョンされた信号よりローパスフィルタにて帯域制限して所望のシンボルクロック(7.43663MHz)を中心としたスペクトル波形のみを得る。同時にx1/2倍のデシメーション(間引き処理)を行うことで、処理クロックをA/D変換サンプリングクロック(分周=59.4306MHz)からシンボルクロックの4倍である(29.74653MHz)にダウンサンプリングする。
【0035】
(以下、従来のシングルキャリアQAM受信回路と同一回路を流用可能である。)
その後、直交復調し、送信側と同じ特性のロールオフフィルタにて帯域制限し、同時にx1/4倍のデシメーション(間引き処理)を行うことで、処理クロックをシンボルクロックの4倍である(29.74653MHz)からシンボルクロック(7.43663MHz)にダウンサンプリングする。
(以下はシンボルクロック処理である。)その後、前記プリアンブル信号を検出し、当該信号より得られる伝送路特性を推定し、本線信号に対して波形等化を行う。
波形等化信号に対してデマッピング処理を行い、再び元のデータ配列に戻してデジタル信号を得る。
【0036】
本発明の10MHzバンド対応OFDM時のキャリア割り当て(FFT1024ポイント時)を示す模式図の図9において、総キャリア数を425本から473本に増やす。FFTクロックは従来の20.45074MHzのままとし、占有帯域幅としては、9.45MHz(473本×19.97kHz)となる。
【0037】
本発明の10MHzバンド対応OFDM時のキャリア割り当て(FFT2048ポイント時)を示す模式図の図10の動作は図9と同様なので、省略する。
【0038】
10MHzバンド対応の中間周波数(130MHz)に変換されたOFDM変調波形を示す模式図の図11において、TMCC、NULLキャリア位置は、従来と変えないことで回路の共通化が図れる。データキャリアも425本から473本に増えるため、伝送ビットレートは、例えば64QAM 畳込み5/6の場合、
従来の9MHzハーフバンド時:29.824Mbit/s
本発明の10MHzバンド時 :34.085Mbit/s
と、チャネル帯域が1MHz増えた分の効果がある。
【符号の説明】
【0039】
1,100:シングルキャリアQAM変調部、2:OFDM変調部、
1−1:マッピング部、1−2:QAMフレーム生成部、
5:直交変調部、6:D/A変換器、10,15,16,21:バンドパスフィルタ、
7,12,30:セレクタ、11,17:ミキサ、
8:シングルキャリアQAM用D/Aクロック(59.41612MHz)
9:OFDM用D/Aクロック(81.80296MHz)
13,20:QAM用ローカルクロック(116.64597MHz)
14,19:OFDM用ローカルクロック(109.54926MHz)
24:OFDM用A/Dクロック(81.80296MHz)
25:シングルキャリアQAM用A/Dクロック(59.41612MHz)
22:A/D変換器、26:直交復調部、27:シングルキャリアQAM復調部、
27−1:ロールオフ及びデシメーション(1/4)フィルタ、
27−2:伝送路推定波形等化、27−3:デマッピング部、
28:OFDM復調部、
29:1/4分周、
101:ロールオフ及びインターポレーション(x11)フィルタ、
102:PLL(1/11)、103:PLL(8/11)、104:乗算器、
105:数値制御発信器(Numerical Control Oscillator:NCO)(13.0141MHz)、
106:1/2分周、107:ローパス及びデシメーション(1/2)フィルタ、
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
図9
図10
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図22