【実施例1】
【0024】
本発明に係る実施例を
図1から
図11を参照して説明する。
図1は本発明の1実施例の10MHzバンド対応のシングルキャリアQAM送信装置の構成を示すブロック図であり、
図2は本発明の1実施例の10MHzバンド対応のシングルキャリアQAM受信装置の構成を示すブロック図であり、
図3はロールオフフィルタ前の変調波形、及び後の帯域制限されたQAM変調波形を示す模式図であり、
図4はインタポレーション後の周波数変換されたQAM変調波形を示す模式図であり、
図5はD/A変換後のQAM変調スペクトル波形を示す模式図であり、
図6はIF信号(130MHz)に変換後のQAM変調スペクトル波形を示す模式図であり、
図7はA/D変換後の受信QAM変調波形を示す模式図であり、
図8は乗算器後の受信QAM変調スペクトル波形を示す模式図であり、
図9は本発明の10MHzバンド対応OFDM時のキャリア割り当て(FFT1024ポイント時)を示す模式図であり、
図10は本発明の10MHzバンド対応OFDM時のキャリア割り当て(FFT2048ポイント時)を示す模式図であり、
図11は10MHzバンド対応の中間周波数(130MHz)に変換されたOFDM変調波形を示す模式図である。
【0025】
本発明の1実施例の10MHzバンド対応のシングルキャリアQAM送信装置の構成を示すブロック図の
図1において、従来の構成に対して、D/A変換の際のサンプリングクロックに従来のOFDM用発振器(81.80296MHz)を流用する。また、シンボルクロックを上記クロックの1/11倍(PLLにて生成)の7.43663MHzとする。また、130MHzIF(中間周波数)信号へ変換(アップコンバード)用ローカル発信器も従来のOFDM用周波数(109.54926MHz)を流用する。
各クロックは下記とする。
D/A変換サンプリングクロック周波数=81.80296MHz
QAM変調時のシンボルクロック周波数=7.43663MHz(1/11分周)
IF信号アップコンバード用ローカルクロック周波数=109.54926MHz
D/A変換は、11倍のオーバーサンプリングを行う。
【0026】
図示しないが、IF周波数には、130MHzの他に、70MHzもある。70MHzIF信号へ変換(アップコンバード)用ローカル発信器も従来のOFDM用周波数(49.54926MHz)を流用する。
また、図示しないが、D/A変換サンプリングクロック源振をFFT処理クロックの20.45074MHzの4の倍数倍(8倍:163.60592MHz、12倍:245.40888MHz、32倍:654.42368MHz)としてそのままオーバーサンプリングするか分周した81.80296MHzとしてオーバーサンプリングし、QAM変調時のシンボルクロックのD/A変換サンプリングクロック源振からの分周を11の倍数の分周(1/22、1/33、1/88)としても良い。つまり、シンボルクロック周波数をFFT処理クロックの20.45074MHzの4/11の7.4366MHzとする。
【0027】
誤り訂正等の伝送路符号化が施されたデジタル信号をマッピング(例えば、64QAM、32QAM、16QAM、QPSK)後、プリアンブル信号(受信側で波形等化する際の参照基準信号)、TMCC信号(変調モードや誤り訂正の有無、伝送ビットレート等のパラメータ情報)を付加し、QAMフレームを生成する。ここまでがシンボルクロック(7.43663MHz)による処理である。
ロールオフフィルタ(例えばロールオフ率:0.3)にて帯域制限を行い、同時に11倍のインタポレーション(補完処理)を行うことで、10MHz以下に帯域制限された変調波を得ると共に、処理クロックをD/A変換サンプリングクロック(分周=81.80296MHz)にアップサンプルされたQAM変調信号を出力する。
本発明における変調波形スペクトル帯域幅を前述の式に当てはめると、
Δf(α)=9.67MHz(=7.43663MHzx(1+0.3))
よって、10MHzチャネル帯域に対して、スペクトル帯域幅としては9.67MHzとなる。
【0028】
ロールオフフィルタ前の変調波形、及び後の帯域制限されたQAM変調波形を示す模式図の
図3と、インタポレーション後の周波数変換されたQAM変調波形を示す模式図の
図4において、中心周波数を7.43663MHzから20.45074MHzに変換し、直交変調後、D/A変換しデジタル変調波を得る。この際、D/A変換の際のサンプリングクロックは、OFDM用の分周=81.80296MHzで行う。
また、D/A変換後のQAM変調スペクトル波形を示す模式図の
図5において、バンドパスフィルタにてD/A変換時の折り返し成分を除去する。ここでのスペクトル波形は、分周/4= 20.45074MHz中心の波形となる。
【0029】
その後、IF信号(130MHz)に変換後のQAM変調スペクトル波形を示す模式図の
図6において、ミキサにて130MHzのIF(中間周波数)信号へアップコンバードする。その際のローカル発振器の周波数に従来のOFDM用の109.54926MHzを用いる。バンドパスフィルタにてアップコンバードの際の折り返し成分を除去する。
以下、図には示さないが、その後、例えば7GHz/10GHzといったマイクロ波にアップコンバートし、電力増幅され、アンテナを介して送出される。
【0030】
本発明の1実施例の10MHzバンド対応のシングルキャリアQAM受信装置の構成を示すブロック図の
図2において、130MHzIF(中間周波数)信号からの変換(ダウンコンバード)用ローカル発信器は、従来のOFDM用(109.54926MHz)と同一である。また、A/D変換の際のサンプリングクロックも、従来のOFDM用発振器(81.80296MHz)と同一であり、その8/11倍(PLLにて生成)を使用する。また、送信側と同様に、シンボルクロックを上記クロックの1/8倍の7.43663MHzとする。
各クロックは下記とする。
IF信号ダウンコンバード用ローカルクロック周波数=109.54926MHz
A/D変換サンプリングクロック周波数=59.4306MHz(8/11分周)
QAM復調時のシンボルクロック周波数=7.43663MHz(1/8分周)
A/D変換は8倍のオーバーサンプリングを行う。
【0031】
図には示さないが、
図1の送信装置よりのマイクロ波信号をアンテナにて受信、130MHzのIF(中間周波数)信号へ再びダウンコンバードする。
バンドパスフィルタにて帯域外の信号を除去、ミキサにてデジタル変調波へ周波数ダウンコンバートする。その際のローカル発振器周波数は送信側と同じく来のOFDM用の109.54926MHzを用いる。よってダウンコンバート後は、20.45074MHz(130MHz−109.54926MHz)を中心としたスペクトル波形となる。
バンドパスフィルタにて周波数ダウンコンバートの際の折り返し成分を除去後、A/D変換する。この際のA/D変換サンプリングクロックは、D/A変換のOFDM用発振器の81.80296MHzを源振クロックとして自然数同士の分数比変換(8/11分周:PLLにて生成)した59.4306MHzにて行うものとする。
【0032】
また、図示しないが、D/A変換サンプリングクロックの源振クロックをFFT処理クロックの20.45074MHzの32倍の654.42368MHzとして、それを1/11分周して59.4306MHzとしてA/D変換サンプリングクロックとしても良い。D/A変換サンプリングクロックの源振クロックの81.80296MHzをA/D変換サンプリングクロックとして11倍のオーバーサンプリングを行い、D/A変換サンプリングクロックの源振クロックの81.80296MHzを1/11分周して7.43663MHzをQAM復調時のシンボルクロック周波数としても良い。つまり、シンボルクロック周波数をFFT処理クロックの20.45074MHzの4/11の7.4366MHzとする。
図示しないが、IF周波数には、130MHzの他に、70MHzもある。70MHzIF信号へ変換(アップコンバード)用ローカル発信器も従来のOFDM用周波数(49.54926MHz)を流用する。
【0033】
A/D変換後の受信QAM変調波形を示す模式図の
図7において、A/D変換された信号に乗算器でNCO発振周波数(13.0141MHz)を掛け合わせ、周波数ダウンコンバージョンし、シンボルクロック(7.43663MHz=20.45074MHz−13.0141MHz)を中心としたスペクトル波形を得る。ここで数値制御発信器(Numerical Control Oscillator:NCO)発振周波数(13.0141MHz)は、A/D変換サンプリングクロック(59.4306MHz)のx7/32倍の関係にあるため、例えばROMテーブルにてサンプリングクロック32クロックにて7周期回転するサイン波テーブルを持つことで容易に実現可能である。
NCO発振周波数の13.0141MHzは、D/A変換サンプリングクロックの源振クロックの81.80296MHzを8/11した59.4306MHzの7/32であるから、81.80296MHzを7/44しても実現可能である。
【0034】
乗算器後の受信QAM変調スペクトル波形を示す模式図の
図8において、ここではNCO発振周波数(13.0141MHz)を中心に折り返した成分(26.0287MHz)が存在する為、次段のローパスフィルタにて取り除く必要がある。
乗算器でダウンコンバージョンされた信号よりローパスフィルタにて帯域制限して所望のシンボルクロック(7.43663MHz)を中心としたスペクトル波形のみを得る。同時にx1/2倍のデシメーション(間引き処理)を行うことで、処理クロックをA/D変換サンプリングクロック(分周=59.4306MHz)からシンボルクロックの4倍である(29.74653MHz)にダウンサンプリングする。
【0035】
(以下、従来のシングルキャリアQAM受信回路と同一回路を流用可能である。)
その後、直交復調し、送信側と同じ特性のロールオフフィルタにて帯域制限し、同時にx1/4倍のデシメーション(間引き処理)を行うことで、処理クロックをシンボルクロックの4倍である(29.74653MHz)からシンボルクロック(7.43663MHz)にダウンサンプリングする。
(以下はシンボルクロック処理である。)その後、前記プリアンブル信号を検出し、当該信号より得られる伝送路特性を推定し、本線信号に対して波形等化を行う。
波形等化信号に対してデマッピング処理を行い、再び元のデータ配列に戻してデジタル信号を得る。
【0036】
本発明の10MHzバンド対応OFDM時のキャリア割り当て(FFT1024ポイント時)を示す模式図の
図9において、総キャリア数を425本から473本に増やす。FFTクロックは従来の20.45074MHzのままとし、占有帯域幅としては、9.45MHz(473本×19.97kHz)となる。
【0037】
本発明の10MHzバンド対応OFDM時のキャリア割り当て(FFT2048ポイント時)を示す模式図の
図10の動作は
図9と同様なので、省略する。
【0038】
10MHzバンド対応の中間周波数(130MHz)に変換されたOFDM変調波形を示す模式図の
図11において、TMCC、NULLキャリア位置は、従来と変えないことで回路の共通化が図れる。データキャリアも425本から473本に増えるため、伝送ビットレートは、例えば64QAM 畳込み5/6の場合、
従来の9MHzハーフバンド時:29.824Mbit/s
本発明の10MHzバンド時 :34.085Mbit/s
と、チャネル帯域が1MHz増えた分の効果がある。