特許第6037590号(P6037590)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6037590サービス提供予約システム、サービス提供予約管理サーバ、サービス提供予約方法およびサービス提供予約プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6037590
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】サービス提供予約システム、サービス提供予約管理サーバ、サービス提供予約方法およびサービス提供予約プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20161128BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20161128BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20161128BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20161128BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06Q10/02
   G06Q30/02 320
   G06F13/00 540E
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-13871(P2016-13871)
(22)【出願日】2016年1月27日
【審査請求日】2016年6月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516027926
【氏名又は名称】株式会社リクポ
(74)【代理人】
【識別番号】100167667
【弁理士】
【氏名又は名称】安高 史朗
(72)【発明者】
【氏名】木崎 智之
【審査官】 田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−149937(JP,A)
【文献】 特開2002−342633(JP,A)
【文献】 特開2002−056258(JP,A)
【文献】 国際公開第2004/077362(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/069384(WO,A1)
【文献】 特開2001−344492(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者端末と、提供者端末と、予約管理サーバとを備えるサービス提供予約システムであって、
前記利用者端末は、
希望する日時とサービス内容を含むリクエストの入力を行うリクエスト入力手段と、
リクエストに対して複数の提供者端末から送信されてきた一以上のアプローチの中から一のアプローチを選択して提供者端末または予約管理サーバにより発行されたクーポンを入手し、当該入手したクーポンを表示する利用者端末表示手段と、
当該入手したクーポンを使用しない場合に利用者がキャンセル処理の操作を行って、クーポンのキャンセルを送信するキャンセル送信手段と、
を備え、
前記提供者端末は、
前記利用者端末から送信されてきたリクエストを表示する提供者端末表示手段と、
リクエストに対するサービス提供内容を含むアプローチの入力を行うアプローチ入力手段と、
を備え、
前記予約管理サーバは、
前記利用者端末からのリクエストと前記提供者端末からのアプローチを送受信して予約の管理を行う予約管理手段と、
利用者および提供者に関する情報を記録する記録手段と、
利用者が入手したクーポンが指定日時から一定期間経過後に使用されない場合にクーポンのキャンセル処理を強制的に行うと共に、キャンセル処理を行ったことを記録手段に記録するキャンセル処理手段と、
を備え
前記予約管理サーバは、前記キャンセル送信手段によるキャンセル処理の回数と、前記キャンセル処理手段による強制的なキャンセル処理の回数とを利用者のキャンセル実績として管理し、当該利用者のキャンセル実績を前記提供者端末に送信し、
前記提供者端末のリクエスト表示手段は、前記利用者のキャンセル実績を表示することを特徴とするサービス提供予約システム。
【請求項2】
前記記録手段が記録するキャンセル処理の実績に応じて、前記利用者端末の機能に制限を加えるキャンセルペナルティ処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のサービス提供予約システム。
【請求項3】
前記提供者端末は、美容師又は理容師が各々使用する携帯情報端末であることを特徴とする請求項1または2に記載のサービス提供予約システム。
【請求項4】
利用者端末からサービス内容に関するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段と、
リクエストを、提供者端末へ送信するリクエスト送信手段と、
リクエストに対してサービス提供を希望する提供者端末からのアプローチを受け付けるアプローチ受付手段と、
アプローチを、前記利用者端末へ送信するアプローチ送信手段と、
一以上のアプローチから前記利用者端末により選択されたアプローチに基づいて、前記利用者端末へクーポンを送信するクーポン送信手段と、
利用者が入手したクーポンが指定日時から一定期間経過後に使用されない場合に、クーポンのキャンセル処理を強制的に行うと共に、キャンセル処理を行ったことを記録手段に記録するキャンセル処理手段と、
を備え
前記リクエスト送信手段は、前記利用者端末によるキャンセル処理の回数と、前記キャンセル処理手段による強制的なキャンセル処理の回数とを利用者のキャンセル実績として管理し、当該利用者のキャンセル実績を前記提供者端末に送信することを特徴とするサービス提供予約管理サーバ。
【請求項5】
リクエスト受付部により、利用者端末からサービス内容に関するリクエストを受け付けるリクエスト受付ステップと、
リクエスト送信部により、前記リクエスト受付ステップで受け付けたリクエストを、提供者端末へ送信するリクエスト送信ステップと、
アプローチ受付部により、前記リクエスト送信ステップで送信したリクエストに対してサービス提供を希望する前記提供者端末からのアプローチを受け付けるアプローチ受付ステップと、
アプローチ送信部により、前記アプローチ受付ステップで受け付けたアプローチを、前記利用者端末へ送信するアプローチ送信ステップと、
クーポン送信部により、前記アプローチ送信ステップで送信した一以上のアプローチから前記利用者端末により選択されたアプローチに基づいてクーポンを送信するクーポン送信ステップと、
キャンセル処理部により、利用者が入手したクーポンが指定日時から一定期間経過後に使用されない場合に、クーポンのキャンセル処理を強制的に行うと共に、キャンセル処理を行ったことを記録手段に記録するキャンセル処理ステップとを備え
前記リクエスト送信ステップは、前記利用者端末によるキャンセル処理の回数と、前記キャンセル処理ステップによる強制的なキャンセル処理の回数とを利用者のキャンセル実績として管理し、当該利用者のキャンセル実績を前記提供者端末に送信することを特徴とするサービス提供予約方法。
【請求項6】
リクエスト受付部により、利用者端末からサービス内容に関するリクエストを受け付けるリクエスト受付ステップと、
リクエスト送信部により、前記リクエスト受付ステップで受け付けたリクエストを、提供者端末へ送信するリクエスト送信ステップと、
アプローチ受付部により、前記リクエスト送信ステップで送信したリクエストに対してサービス提供を希望する提供者端末からのアプローチを受け付けるアプローチ受付ステップと、
アプローチ送信部により、前記アプローチ受付ステップで受け付けたアプローチを、利用者端末へ送信するアプローチ送信ステップと、
クーポン送信部により、前記アプローチ送信ステップで送信した一以上のアプローチから利用者端末により選択されたアプローチに基づいてクーポンを送信するクーポン送信ステップと、
キャンセル処理部により、利用者が入手したクーポンが指定日時から一定期間経過後に使用されない場合に、クーポンのキャンセル処理を強制的に行うと共に、キャンセル処理を行ったことを記録手段に記録するキャンセル処理ステップとをコンピュータに実行させるためのサービス提供予約プログラムであって、
前記リクエスト送信ステップは、前記利用者端末によるキャンセル処理の回数と、前記キャンセル処理ステップによる強制的なキャンセル処理の回数とを利用者のキャンセル実績として管理し、当該利用者のキャンセル実績を前記提供者端末に送信するサービス提供予約プログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者がサービス提供者への予約を行うサービス提供予約システム、サービス提供予約管理サーバ、サービス提供予約方法およびサービス提供予約プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者がオンラインで美容師(サービス提供者の一例)を予約するシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1のシステムでは、まず利用者は、端末装置を用いて美容院のウェブサイトへアクセスし、そのウェブサイトで公開されている美容師ごとの空き状況を確認し、希望する美容師と施術を受けたい時間を指定した予約情報を美容院の端末装置へ送信する。美容院は、端末装置を用いて、予約情報の内容を確認し、ユーザの希望に添える場合、予約を受け付けた旨の情報をユーザの端末装置へ送信する。これにより、ユーザは、自分の希望に合った美容師および時間を予約することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−344492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載のシステムでは、美容師は利用者からの予約を待つほかなく、いわゆるプル型の営業しかできない。また、利用者からしても、自らの希望に合う美容師を探す手間が生じる。
【0005】
本発明の目的は、サービス提供者が自身の営業状況に応じてプッシュ型の営業を行うことができ、また利用者がサービス提供者のアプローチを選択することができるサービス提供予約システム、サービス提供予約管理サーバ、サービス提供予約方法およびサービス提供予約プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様におけるサービス提供予約システムは、利用者端末と、提供者端末と、予約管理サーバとを備えるサービス提供予約システムであって、前記利用者端末は、希望する日時とサービス内容を含むリクエストの入力を行うリクエスト入力手段と、リクエストに対して複数の提供者端末から送信されてきた一以上のアプローチの中から一のアプローチを選択して提供者端末または予約管理サーバにより発行されたクーポンを入手し、当該入手したクーポンを表示する利用者端末表示手段と、当該入手したクーポンを使用しない場合に利用者がキャンセル処理の操作を行って、クーポンのキャンセルを送信するキャンセル送信手段と、を備え、前記提供者端末は、前記利用者端末から送信されてきたリクエストを表示する提供者端末表示手段と、リクエストに対するサービス提供内容を含むアプローチの入力を行うアプローチ入力手段と、を備え、前記予約管理サーバは、前記利用者端末からのリクエストと前記提供者端末からのアプローチを送受信して予約の管理を行う予約管理手段と、利用者および提供者に関する情報を記録する記録手段と、利用者が入手したクーポンが指定日時から一定期間経過後に使用されない場合にクーポンのキャンセル処理を強制的に行うと共に、キャンセル処理を行ったことを記録手段に記録するキャンセル処理手段と、を備え、前記予約管理サーバは、前記キャンセル送信手段によるキャンセル処理の回数と、前記キャンセル処理手段による強制的なキャンセル処理の回数とを利用者のキャンセル実績として管理し、当該利用者のキャンセル実績を前記提供者端末に送信し、前記提供者端末のリクエスト表示手段は、前記利用者のキャンセル実績を表示する。
【0007】
また、サービス提供予約システムでは、記録手段が記録するキャンセル処理の実績に応じて、利用者端末の機能に制限を加えるキャンセルペナルティ処理を行う構成でもよい。
【0009】
また、サービス提供予約システムでは、提供者端末は、美容師又は理容師が各々使用する携帯情報端末であってもよい。
【0010】
本発明の一態様におけるサービス提供予約管理サーバは、利用者端末からサービス内容に関するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段と、リクエストを、提供者端末へ送信するリクエスト送信手段と、リクエストに対してサービス提供を希望する提供者端末からのアプローチを受け付けるアプローチ受付手段と、アプローチを、前記利用者端末へ送信するアプローチ送信手段と、一以上のアプローチから前記利用者端末により選択されたアプローチに基づいて、前記利用者端末へクーポンを送信するクーポン送信手段と、利用者が入手したクーポンが指定日時から一定期間経過後に使用されない場合に、クーポンのキャンセル処理を強制的に行うと共に、キャンセル処理を行ったことを記録手段に記録するキャンセル処理手段と、を備え、前記リクエスト送信手段は、前記利用者端末によるキャンセル処理の回数と、前記キャンセル処理手段による強制的なキャンセル処理の回数とを利用者のキャンセル実績として管理し、当該利用者のキャンセル実績を前記提供者端末に送信する。
【0011】
本発明の一態様におけるサービス提供予約方法は、リクエスト受付部により、利用者端末からサービス内容に関するリクエストを受け付けるリクエスト受付ステップと、リクエスト送信部により、前記リクエスト受付ステップで受け付けたリクエストを、提供者端末へ送信するリクエスト送信ステップと、アプローチ受付部により、前記リクエスト送信ステップで送信したリクエストに対してサービス提供を希望する前記提供者端末からのアプローチを受け付けるアプローチ受付ステップと、アプローチ送信部により、前記アプローチ受付ステップで受け付けたアプローチを、前記利用者端末へ送信するアプローチ送信ステップと、クーポン送信部により、前記アプローチ送信ステップで送信した一以上のアプローチから前記利用者端末により選択されたアプローチに基づいてクーポンを送信するクーポン送信ステップと、キャンセル処理部により、利用者が入手したクーポンが指定日時から一定期間経過後に使用されない場合に、クーポンのキャンセル処理を強制的に行うと共に、キャンセル処理を行ったことを記録手段に記録するキャンセル処理ステップとを備え、前記リクエスト送信ステップは、前記利用者端末によるキャンセル処理の回数と、前記キャンセル処理ステップによる強制的なキャンセル処理の回数とを利用者のキャンセル実績として管理し、当該利用者のキャンセル実績を前記提供者端末に送信する。
【0012】
本発明の一態様におけるサービス提供予約プログラムは、リクエスト受付部により、利用者端末からサービス内容に関するリクエストを受け付けるリクエスト受付ステップと、リクエスト送信部により、前記リクエスト受付ステップで受け付けたリクエストを、提供者端末へ送信するリクエスト送信ステップと、アプローチ受付部により、前記リクエスト送信ステップで送信したリクエストに対してサービス提供を希望する提供者端末からのアプローチを受け付けるアプローチ受付ステップと、アプローチ送信部により、前記アプローチ受付ステップで受け付けたアプローチを、利用者端末へ送信するアプローチ送信ステップと、クーポン送信部により、前記アプローチ送信ステップで送信した一以上のアプローチから利用者端末により選択されたアプローチに基づいてクーポンを送信するクーポン送信ステップと、キャンセル処理部により、利用者が入手したクーポンが指定日時から一定期間経過後に使用されない場合に、クーポンのキャンセル処理を強制的に行うと共に、キャンセル処理を行ったことを記録手段に記録するキャンセル処理ステップとをコンピュータに実行させるためのサービス提供予約プログラムであって、前記リクエスト送信ステップは、前記利用者端末によるキャンセル処理の回数と、前記キャンセル処理ステップによる強制的なキャンセル処理の回数とを利用者のキャンセル実績として管理し、当該利用者のキャンセル実績を前記提供者端末に送信する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、サービス提供者が自身の営業状況に応じてプッシュ型の営業を行うことができると共に、また利用者がサービス提供者のアプローチを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係るサービス提供予約システムの構成の一例を示す図である。
図2】予約管理部の構成の一例を示す図である。
図3】記録部に記録される利用者情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図4】記録部に記録される提供者情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図5】記録部に記録されるリクエスト・アプローチ情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図6】利用者端末に表示されるリクエスト画面の一例を示す図である。
図7】利用者端末に表示されるアプローチ画面の一例を示す図である。
図8】サービス提供予約システムにおけるサービス提供予約処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態に係るサービス提供予約システム、サービス提供予約管理サーバ、サービス提供予約方法およびサービス提供予約プログラムについて図面を参照しながら説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
【0016】
なお、以下では、サービス提供予約サービスの一例として美容師の予約を例として説明するが、本サービス提供予約システムは、美容師の予約に限らず、理容師、病院、歯医者、レストラン、マッサージ等の様々なサービスへの予約に適用することができる。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係るサービス提供予約システムの全体構成を示す。本サービス提供予約システムは、一以上の利用者端末100と、予約管理サーバ200と、一以上の提供者端末300とを有する。
【0018】
利用者端末100と予約管理サーバ200と提供者端末300とは、有線および/または無線のネットワーク回線に接続されている。予約管理サーバ200はWebサーバの機能を有し、利用者端末100と予約管理サーバ200と提供者端末300とは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等を用いて通信する。
【0019】
予約管理サーバ200は、CPU(Central Processing Unit)とRAM(Random Access Memory)等で構成される主メモリと、ハードディスク等で構成される記録部202とを有する。予約管理サーバ200の記録部202には、後述する利用者情報テーブルと、提供者情報テーブルと、リクエスト・アプローチ情報テーブルと、サービス提供予約プログラムとが格納されている。予約管理サーバ200のCPUが記録部202からサービス提供予約プログラムを主メモリに読み出して実行することで、後述する予約管理部201の各機能が実現される。
【0020】
なお、記録部202は必ずしも予約管理サーバ装置200が保有する必要はなく、外部に配置されてもよい。
【0021】
利用者端末100および提供者端末300は、例えば、利用者および提供者がそれぞれ使用する携帯情報端末・スマートフォンやPC(パーソナルコンピュータ)等である。利用者端末100の記録装置に格納されるプログラムを主メモリに読みだしてCPUが実行することで、リクエスト入力部101と利用者端末表部102との各部の機能が実現される。また、提供者端末の記憶装置に格納されるプログラムを主メモリに読み出してCPUが実行することで、アプローチ入力部301と提供者端末表示部302との各機能が実現される。
【0022】
これらの両端末の各部の機能は、例えば、ネットワークを介してダウンロードされてインストールされるアプリケーションによって実現される。あるいは、両端末がWebブラウザを有し、利用者端末100のリクエスト入力部101および利用者端末表部102と、提供者端末300のアプローチ入力部301および提供者端末表示部302は、Webブラウザの機能で実現される構成とすることも可能である。この場合、両端末は、Webブラウザから予約管理サーバ(Webサーバ)にアクセスして必要な情報を送受信する。後者の構成の場合は、利用者端末100のリクエスト入力部101および利用者端末表部102と、提供者端末300のアプローチ入力部301および提供者端末表示部302は、通常のWebブラウザへの入力部および表示処理部に相当する。
【0023】
利用者端末100のリクエスト入力部101は、希望する日時とサービス内容を含むリクエストの入力を行う。具体的には、リクエスト入力部101は、利用者によるサービスの予約のリクエストを受け付ける。従来、美容室の予約を行う場合は、美容室および美容師を指名して予約を行うのが一般的である。これに対し、本実施形態に係るサービス提供予約システムでは、利用者は希望する条件のみを示して広くリクエストを行い、複数の美容師からのアプローチを待つ点に特徴がある。
【0024】
ここで、本実施例においてリクエストとは、利用者が求めるサービス内容を、予約管理サーバ200に送信することをいう。予約管理サーバ200にリクエストを送信することで、登録されている提供者端末へリクエストを送信することができる。リクエストに含まれる内容は、希望する日時や地理的エリア、金額、カット・パーマ等の希望するサービス内容である。
【0025】
また、利用者端末100の利用者端末表部102は、リクエストに対する一以上のアプローチの中からアプローチを選択して提供者端末300または予約管理サーバ200により発行されたクーポンを入手し、当該入手したクーポンを表示する。なお、クーポンの詳細については、後述する。
【0026】
また、利用者端末100のキャンセル送信部103は、入手したクーポンを使用しない場合にキャンセル関連処理の指示を送信する。キャンセル関連処理の詳細については、後述する。
【0027】
予約管理サーバ200の予約管理部201は、利用者端末100から送信されたリクエストを受信し、登録されている提供者端末300へ当該リクエストを送信する。具体的には、予約管理部201は、図3に示すように、利用者端末100からサービス内容に関するリクエストを受け付けるリクエスト受付部211と、リクエストを、提供者端末300へ送信するリクエスト送信部212と、リクエストに対してサービス提供を希望する提供者端末300からのアプローチを受け付けるアプローチ受付部213と、アプローチを、利用者端末100へ送信するアプローチ送信部214と、一以上のアプローチから利用者端末100により選択されたアプローチに基づいて、利用者端末100へクーポンを送信するクーポン送信部215とを備える。提供者端末300の提供者端末表示部302は、予約管理サーバ200を介して利用者端末100から送信されてきたリクエストを表示する。具体的には、提供者端末表示部302は、当該リクエストに含まれるサービス内容を表示する。そのサービス内容を見たサービス提供者は、提供者端末300のアプローチ入力部301からアプローチを行う。アプローチ入力部301は、リクエストに対するサービス提供内容を含むアプローチの入力を行う。また、提供者情報入力部303は、少なくとも提供者のプロフィールおよび実績を含む提供者情報を入力する。提供者情報入力部303により入力された情報は、予約管理サーバ200に送信される。
【0028】
なお、リクエストを提供者端末300へ送信する際には、エリアや金額、サービスメニューなど、あらかじめ提供者端末300の提供者情報入力部303により登録された希望条件に沿うリクエストのみを抽出し、抽出したリクエストを送信することもできる。また、予約管理部201は、リクエストの抽出において、単純な条件のみならず、例えば、AI(人工知能)を用いて、学習を繰り返しながら、提供者が登録したプロフィール等の提供者情報、利用者が登録した利用者情報、リクエスト情報、過去に提供者がアプローチをしたリクエストの情報などに基づいて、自動的に好適なリクエストのみを抽出して提供者端末300へ送信することもできる。さらに、AIを用いて、自動的に提供者端末300からアプローチをする構成とすることもできる。
【0029】
ここで、アプローチとは、提供者が提供する予定のサービス提供内容を、予約管理サーバ200に送信することをいう。予約管理部201は、提供者端末300からのアプローチを受け付けると、利用者端末100へ当該アプローチの内容を送信する。アプローチに際しては、リクエストの内容に沿って提供するサービス内容や価格を記入することができる。リクエストにて求められている内容以上のサービス(ヘッドスパなど、美容室で提供している付随サービス)を追加して提案することもできる。
【0030】
また、アプローチに際して、提供者端末300から提供者がコメントする様子などを撮影した動画や画像を添付することもできる。動画や画像を添付することで、提供者の人柄や雰囲気を分かりやすく利用者へ伝えることができる。
【0031】
なお、予約管理サーバ200から利用者端末100および提供者端末300への送信は、メールやアプリ内のメッセージ等で通知をする構成(プッシュ型の構成)とすることや、提供者端末300から予約管理サーバ200へアクセスして情報を閲覧する構成(プル型の構成)とすることもできる。また、提供者が予め設定する希望条件(エリアや金額等)にマッチするリクエストのみを通知する構成とすることも考えられる。
【0032】
提供者端末300からのアプローチがあると、予約管理サーバ200の予約管理部201は、当該アプローチを利用者端末100へ通知する。利用者端末100のアプローチ・クーポン表示部は、受信したアプローチの内容を表示し、利用者は最適なアプローチを選択することができる。一つのアプローチを選択すると、予約管理部201から、店舗等にてサービスを受けることができるクーポンを受け取る。
【0033】
ここでクーポンとは、サービス内容や価格、日時等を示した情報を指す。より好適には、店舗にて、予約したサービスを受けるための電子チケットを指す。通常のサービスに加えて特典メニューなどが記載されることもできるが、必ずしも特典の内容が含まれている必要はない。また、PDF等のファイルや、当該情報を印刷した紙により実現することもできる。クーポンを表示させて提供者へ示すことで、店舗で予約したサービスを受けることができる。
【0034】
利用者によりアプローチが選択されると、予約管理部201は、当該アプローチを行った提供者端末300へ選択された旨の通知を行う。また、アプローチが選択されなかった提供者端末300へは、他の提供者が選択された旨の通知を行う。
【0035】
以上の基本的な構成により、美容師は自分の営業状態に応じて、主体的に予約を取りに行くことができる。また、利用者は複数のアプローチから選択することで、手間を省き、自分の希望に最も合う美容師を選択することができると共に、自分だけのオリジナルクーポンを入手することができる。
【0036】
なお、提供者端末300は、美容室内のそれぞれの美容師が使用する携帯情報端末・スマートフォンやPCを利用することが望ましい。通常、美容室の広告や営業は美容室単位で行い、美容師個人で広告や営業を行うことはない。しかし、本発明の実施形態に係るサービス提供予約システムは、店舗単位ではなく美容師個人単位で使用されることでより顕著な効果を発揮する。つまり、美容師個人の営業状態、例えば「明日は予約がほとんど入っていないから予約が欲しい」、「今月はあと○件の予約が取れればノルマを達成できる」といった状況に応じて、美容師個人が積極的に予約を取りに行くという営業が可能となるのである。これは、美容師の出来高に応じて給与や待遇が変動するという特有の事情に起因する。
【0037】
また、利用者からしても、店舗単位のアプローチではどのような美容師に当たるか分からないが、美容師個人からのアプローチが来ることによって、満足のいくサービスが受けられそうか、誰を選択して予約するべきかを判断することができる。これは、同じ店舗内であっても、美容師ごとに力量や趣向が異なるという美容師業界特有の事情に起因する。よくある相見積システムを美容室予約に適用するのであれば、店舗単位に適用することが自然であるが、これを美容師単位の提供者端末300に適用し、美容師個人からアプローチをする構成にすることにより、本発明の効果をより顕著に発揮することができる。
【0038】
アプローチの選択によって、予約がなされると、予約管理サーバ200の予約管理部201は、利用者端末100へクーポンを送信する。利用者端末100の利用者端末表部102は、受信したクーポンを表示する。実際に店舗等でサービスを受ける際には、クーポンを美容師に提示することで予約の内容を簡易にサービス提供者へ示すことができる。その際に、利用者端末100を用いて実際に店舗で利用されたことをチェックすることで、利用の実態を確認することができる。
【0039】
なお、実際の店舗で使用する際は、利用者端末100の利用者端末表部102にクーポンを表示して伝える構成としてもよいし、提供者端末300や店舗の端末へ近距離無線通信等でクーポン情報を伝える構成とすることもできる。また、決済機能を持たせることもできる。店舗で使用される際に、利用者端末100または提供者端末300から、実際にクーポンが使用されたことを予約管理サーバ200へ通知することで、実際にクーポンが使用された実績を管理することができる。
【0040】
図3は、予約管理サーバ200の記録部202が記録する利用者情報テーブルの構成の一例を示す。
【0041】
利用者情報テーブルには、利用者ID、パスワード、利用者の属性情報などが記録される。利用者が初めてシステムを利用する際に、住所、年齢などの属性情報を入力する。
【0042】
また、利用者の属性情報などに加えて、自己紹介の動画を登録することもできる。動画を登録して、提供者が閲覧できる構成とすることで、提供者はより好適な利用者に対してアプローチをすることができる。
【0043】
利用者端末100のリクエスト入力部101からのリクエストを、予約管理サーバ200の予約管理部201が受信すると、当該クリエストに含まれている利用者IDに基づいて、利用者情報テーブルから利用者の情報を読み出し、条件の合致する提供者端末300へ通知する。システムの利用履歴や、キャンセル履歴についても併せて利用者情報テーブルに記録される。
【0044】
図4は、予約管理サーバ200の記録部202が記録する提供者情報テーブルの構成の一例を示す。
【0045】
提供者情報テーブルには、提供者ID、パスワード、提供者の属性情報などが記録される。また、提供者は、過去の作品の写真や動画などを投稿することもできる。
【0046】
提供者情報テーブルに記録される、提供者に関するプロフィールや過去の作品等を、利用者が閲覧できる構成とすることで、より好適に提供者の選択をすることできる。また、利用者は提供者の作品群を閲覧することで髪型の参考にし、そこから好みの美容師を探すこともできる。
【0047】
図5は、予約管理サーバ200の記録部202が記録するリクエスト・アプローチ情報テーブルの構成の一例を示す。利用者端末100と提供者端末300からのリクエストおよびアプローチは、当該リクエスト・アプローチ情報テーブルへ記録されて管理される。
【0048】
図6は、利用者端末100に表示されるリクエスト画面の構成の一例を示す。所定の項目ごとに、日時や希望するサービス内容、質問等を記入することができる。
【0049】
図7は、利用者端末100に表示されるアプローチ画面の構成の一例を示す。リクエストの内容に応じて、提供者がアプローチとして入力をしたサービス内容や価格が表示される。リクエストにて求められている以上のサービスやコメントを記載することで、より積極的に提案・営業をすることもできる。アプローチの内容および提供者のプロフィール等を踏まえて、利用者は最適なアプローチを選択し、クーポンを入手することができる。
【0050】
また、より好適には、予約管理サーバ200の予約管理部201は、キャンセル処理に関する機能(キャンセル処理部203)を備えてもよい。キャンセル処理部203は、利用者が入手したクーポンが指定日時から一定期間経過後に使用されない場合にクーポンのキャンセル処理を強制的に行うと共に、キャンセル処理を行ったことを記録部202に記録する。美容室の予約など、利用者個人によりサービスを受ける予約の場合は、利用者の都合等によって頻繁にキャンセルが起こるため、キャンセル時の対応についてもシステムの用意をする必要がある。以下に、キャンセル処理について説明を行う。
【0051】
利用者自らがキャンセルを行う場合には、利用者端末100からキャンセルを行うことができる。その場合は、一度取得したクーポンは破棄して新たにシステムを利用して再予約を行う構成としてもよいし、提供者とのやり取り等により取得したクーポンの日時等を変更する構成としてもよい。本実施例では、キャンセル処理部203が行うキャンセルには、発行したクーポンを破棄するだけでなく、再予約および変更も含む概念である。
【0052】
一方で、利用者による自主的なキャンセル処理は行われないが、指定日時に利用者が店舗等に来店しないときには、予約管理サーバ200の予約管理部201がキャンセル処理を行うことができる。指定日時から一定時間を経過してもクーポンが使用された旨の通知が無いこと等を条件として、予約管理サーバ200により強制的にクーポンを削除または利用不可とする構成としてもよいし、提供者端末300からの指示により、同じようにクーポンを削除または利用不可とする構成としてもよい。
【0053】
このようなキャンセルが発生した場合、美容師にとっては想定していた売上がなくなり、時間の空きもできるため、出来る限りキャンセル率は低減させたいという課題が存在する。そこで、利用者のキャンセル実績について、予約管理サーバ200の記録部202に記録しておき、一定回数以上のキャンセルがあった利用者に対してなんらかのキャンセルペナルティを課す構成としてもよい。
【0054】
ペナルティとして、例えば、予約管理部201が提供者端末300へ利用者からのリクエストを表示させる際に、当該利用者のキャンセル実績等を合わせて表示させることが考えられる。そうすると、提供者は利用者のキャンセル実績を加味してアプローチを行うか否かを判断することができ、より相乗的な効果が発揮される。その他、利用者のリクエスト回数に制限を加えることや、機能に制限を加える等のペナルティも考えられる。
【0055】
また、利用者自らによる自主的なキャンセル処理がされたのか、予約管理サーバ200による強制的なキャンセル処理がされたのかといったキャンセルの態様によってペナルティの内容を変える構成としてもよい。自主的キャンセルと強制的キャンセルの回数をそれぞれ記録し、それぞれの回数に重みをかけて、キャンセルペナルティ処置の内容を設定することもできる。
【0056】
これらの機能を設けることによって、キャンセルが発生した場合にも対応できるシステムとなり、利用者はキャンセルを控えようとしてキャンセル率が低減するとともに、提供者は利用者のキャンセル実績と自身の営業状況とを加味して、アプローチを行うか否かを判断することができる。
【0057】
最後に、図8を用いて、本発明の実施形態に係るサービス提供予約システムの処理の流れを改めて説明する。
【0058】
まず、利用者が利用者端末100を用いて、リクエストを行う(ステップS1)。リクエストに際しては、希望の日時や希望するサービス内容(カット・パーマ等)を入力する。また、希望する髪型や希望する美容師のタイプなどを入力することもできる。利用者の属性(年齢・性別等)は、リクエストの度に入力する構成としてもよいし、あらかじめ利用者登録をしておき、ログイン等を求める構成としてもよい。
【0059】
利用者端末100からのリクエストを予約管理サーバ200が受け付けると、予約管理部201が登録されている複数の提供者端末300へリクエストを通知し、提供者端末300の提供者端末表示部302にリクエスト情報が表示される(ステップS2)。
【0060】
利用者が入力したリクエスト情報に加え、利用者の属性情報を表示することもできる。また、当該利用者について過去のキャンセル実績が記録されている場合は、当該キャンセル実績についても合わせて表示する構成とすることもできる。提供者は、これらの情報と自身の営業状況とを踏まえて、リクエストに対してアプローチをするか否かを判断することができる。
【0061】
続いて、提供者が提供者端末300のアプローチ入力部301から、リクエストに対してアプローチを実施する(ステップS3)。アプローチに際しては、価格や提供サービス内容を入力することができる。また、リクエストされている内容以上の追加サービスを提案することもできる。リクエストに質問があった場合にはそれに回答することや、提案コメントをすること、さらには過去作品の写真等のファイルを添付することができる構成としてもよい。アプローチをすることができる期限は、例えばリクエストによるサービス提供指定日時の一定時間前までなどに制限することもできる。
【0062】
複数のアプローチの中から、利用者は最も気に入ったアプローチを選択する。アプローチを選択することで、予約管理サーバ200からクーポンを受け取る(ステップS4)。
【0063】
指定日時にクーポンが使用されたか否かを判断する(ステップS5)。指定日時にクーポンが使用された場合(Yes)には、ステップS6に進み、指定日時にクーポンが使用されなかった場合(No)には、ステップS7に進む。
【0064】
実際に店舗へ来店し、サービスを受ける際には、利用者端末100のアプローチ・クーポン表示部103により、受け取ったクーポンを提供者へ提示することで、予約内容を簡易に伝えることができる(ステップS6)。実際に表示せずとも、近距離通信手段等でクーポン内容を伝える構成としてもよい。
【0065】
一方で、利用者の都合や気が変わった等の理由で、予約はしたもののサービスを受けないこともあり得る。利用者端末100に、キャンセル機能や予約変更機能を設ける構成としてもよい。予約が成立した提供者とのやり取りにより、キャンセルや予約変更などを相談できる構成とすることもできる。
【0066】
利用者からのキャンセル処理がなく、予約指定日時を経過しても利用者が店舗へ現れない場合には、予約管理サーバ200の予約管理部201により、自動的にキャンセル処理を実施する構成とすることもできる(ステップS7)。これらキャンセルの態様に応じて、予約管理サーバ200の記録部202に利用者のキャンセル実績を記録する構成とすることもできる。ここで記録されたキャンセル実績に応じて、前述のようにリクエストの際に提供者にキャンセル実績情報を表示する構成としてもよいし、機能制限を加える等のペナルティを加えることもできる。
【0067】
なお、上記では、リクエストとアプローチによる予約管理のみを説明したが、利用者端末100から、直接美容室および美容師を指名して通常の予約をする機能を設けてもよい。また、提供者側からも、リクエストに応える形でなくとも、提供者の空き時間をクーポンとして作成し、利用者に販売する機能を追加することも考えられる。利用者からのリクエストに対して提供者がアプローチをする形態が本発明の基本的な構成であるが、それに加えて、利用者が直接提供者を指名して予約する形態と、提供者の空き時間を自らクーポンとして利用者に販売する形態を加えることで、予約システムとしての最適化を図ることができる。
【0068】
なお、利用者端末100および提供者端末300の機能は、課金の状況に基づいて一定の制限を加えることもできる。例えば、アプリケーションは無料でダウンロードして利用することができるが、提供者端末300によって無料でアプローチできる回数やマッチングの回数に制限を設ける構成としてもよい。課金の額に応じて、アプローチ回数またはマッチング回数の上限を増加させるまたは撤廃することができる。課金(契約)の単位は、提供者個人であっても、店舗単位、法人単位であってもよい。店舗単位、法人単位で契約する場合は、当該店舗・法人の提供者にIDを付与し、各提供者が使用する端末を用いてアプローチ等を行う。
【0069】
以上の構成によれば、美容師等のサービス提供者は、自身の営業状況を踏まえて積極的にプッシュ型営業をすることができる。また、利用者は、複数の提供者からのアプローチから効率的に最も自分に合う提供者を選択して予約をすることができる。さらに、店舗で使用できるクーポンを利用者端末に送ることで、円滑なサービス提供を受けることができる。さらに、キャンセル処理機能を設けることで、利用者のキャンセル率を低減させると共に、提供者は利用者のキャンセル実績等も踏まえてアプローチを行うか否かを判断することができる。
【0070】
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0071】
100…利用者端末、101…リクエスト入力部、102…利用者端末表部、103…キャンセル送信部、200…予約管理サーバ、201…予約管理部、202…記録部、203…キャンセル処理部、211…リクエスト受付部、212…リクエスト送信部、213…アプローチ受付部、214…アプローチ送信部、215…クーポン送信部、300…提供者端末、301…アプローチ入力部、302…提供者端末表示部、303…提供者情報入力部
【要約】
【課題】サービス提供者からプッシュ型営業ができるサービス提供予約システムを提供する。
【解決手段】利用者端末は、希望する日時とサービス内容とを示してリクエストを行うリクエスト手段と、リクエストに対する一以上のアプローチから一つのアプローチを選択し入手したクーポンを表示するクーポン表示手段とを備え、提供者端末は、利用者端末からのリクエストを表示する提供者端末表示手段と、リクエストに対してサービス提供内容等を示してアプローチを行うアプローチ手段とを備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図5
図6
図7
図8
図4