特許第6037703号(P6037703)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機株式会社の特許一覧
<>
  • 特許6037703-照明装置 図000002
  • 特許6037703-照明装置 図000003
  • 特許6037703-照明装置 図000004
  • 特許6037703-照明装置 図000005
  • 特許6037703-照明装置 図000006
  • 特許6037703-照明装置 図000007
  • 特許6037703-照明装置 図000008
  • 特許6037703-照明装置 図000009
  • 特許6037703-照明装置 図000010
  • 特許6037703-照明装置 図000011
  • 特許6037703-照明装置 図000012
  • 特許6037703-照明装置 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6037703
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 37/02 20060101AFI20161128BHJP
   F21S 9/02 20060101ALI20161128BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20161128BHJP
【FI】
   H05B37/02 J
   F21S9/02 150
   H05B37/02 L
   H05B37/02 U
   F21Y115:10
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-172740(P2012-172740)
(22)【出願日】2012年8月3日
(65)【公開番号】特開2014-32853(P2014-32853A)
(43)【公開日】2014年2月20日
【審査請求日】2015年6月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099461
【弁理士】
【氏名又は名称】溝井 章司
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 廣義
(72)【発明者】
【氏名】今▲吉▼ ちづる
(72)【発明者】
【氏名】江口 健太郎
【審査官】 杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−164770(JP,A)
【文献】 特開昭57−071237(JP,A)
【文献】 特開2009−205857(JP,A)
【文献】 特開2011−249133(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 37/02
F21S 9/02
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を発する光源と、
上記光源と異なる色の光を発する第二の光源と、
電力を蓄積する蓄電池と、
上記蓄電池に蓄積された電力を上記光源と上記第二の光源とに対して供給して、上記光源と上記第二の光源とを点灯する点灯回路と、
上記蓄電池が充電態である場合に、電力を上記光源に対して供給して、上記光源を点灯するとともに、上記第二の光源に対して電力を供給せず、上記第二の光源を点灯しない蓄電状態表示回路と
を有し、
上記点灯回路が上記光源と上記第二の光源とを点灯したとき、上記光源が発した光と、上記第二の光源が発した光とを混合した光を放射する照明装置。
【請求項2】
上記蓄電状態表示回路は、上記光源を、上記点灯回路が点灯するときの明るさよりも暗い明るさで点灯する請項1に記載の照明装置。
【請求項3】
上記蓄電状態表示回路は、上記光源を、上記点灯回路が点灯するときの色と異なる色で点灯する請求項1または2に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
蓄電池に電力を蓄積しておき、蓄電池に蓄積した電力により光源を点灯する照明装置がある。
このような照明装置において、蓄電池の蓄電状態を表示するための表示部を設ける場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−104923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
照明装置を小型化するに当たり、表示部の配置が障害となる場合がある。例えば、表示部を光源の近くに配置すると、光源が発した光を遮り、発光効率が低下する場合がある。特に、天井面や壁面などに埋め込んで使用される埋め込み型の照明装置の場合、室内に露出する面積が小さいので、照明装置を小型化することが難しい。
この発明は、例えば、専用の表示部を設けることなく、蓄電池の蓄電状態を表示することにより、照明装置を小型化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明にかかる照明装置は、光を発する光源と、電力を蓄積する蓄電池と、上記蓄電池に蓄積された電力を上記光源に対して供給して、上記光源を点灯する点灯回路と、上記蓄電池の蓄電状態が所定の状態である場合に、電力を上記光源に対して供給して、上記光源を点灯する蓄電状態表示回路とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
この発明にかかる照明装置によれば、専用の表示部を設けることなく、蓄電池の蓄電状態を表示するので、照明装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態1における非常用照明装置10の外観を示す斜視図。
図2】実施の形態1における非常用照明装置10の構成を示すブロック図。
図3】実施の形態1における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図。
図4】実施の形態1における蓄電池22の両端電圧と、光源41を流れる電流との関係を示すグラフ図。
図5】実施の形態2における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図。
図6】実施の形態2における蓄電池22の両端電圧と、光源41を流れる電流との関係を示すグラフ図。
図7】実施の形態3における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図。
図8】実施の形態3における蓄電池22の両端電圧と、光源41を流れる電流との関係を示すグラフ図。
図9】実施の形態4における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図。
図10】実施の形態5における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図。
図11】実施の形態6における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図。
図12】実施の形態7における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
実施の形態1について、図1図4を用いて説明する。
【0009】
図1は、この実施の形態における非常用照明装置10の外観を示す斜視図である。
【0010】
非常用照明装置10(照明装置)は、停電時などの非常時に点灯することにより、室内にいる人の避難を助けることを目的とした照明装置である。非常用照明装置10は、例えば円柱形状である。非常用照明装置10は、例えば天井面に埋め込まれ、室内に底面部分が露出した状態で設置される。非常用照明装置10は、例えば、光源41と、開口101と、点検スイッチ102とを有する。
【0011】
光源41は、電気エネルギーにより光を発する。光源41は、例えば白色LEDである。なお、光源41は、複数あってもよい。
【0012】
開口101は、光源41が発した光が室内に放射されるよう、非常用照明装置10の底面に設けられた開口穴である。なお、開口101は、カバーで覆われている構成であってもよい。カバーは、透明あるいは半透明である。カバーは、光源41が発した光を透過する。カバーは、光源41に埃などの汚れが付着するのを防ぐ。更に、例えば酸化チタンなどセルフクリーニング作用のある透明材料をカバーに塗布した構成であってもよい。セルフクリーニング作用とは、光触媒が所定の波長の光を吸収することにより超親水作用を発現し、油性の汚れが定着せず、水が水滴とならずに流れ落ちるので、表面が洗浄される作用のことである。これにより、カバーの汚れを防ぐことができる。なお、光源41が発する光に、光触媒が吸収する波長の光(例えば紫外線)が含まれる構成とすれば、光源41を点灯することにより、セルフクリーニング作用を機能させることができるので望ましい。例えば、定期点検により6か月に1回光源41を点灯させれば、そのたびにカバーに付着した汚れを落とすことができる。
【0013】
点検スイッチ102(点検操作部)は、非常用照明装置10がいざというときに正しく機能するかを点検するためのスイッチである。点検スイッチ102は、例えば押しボタンである。点検スイッチ102を操作すると、非常用照明装置10は、模擬的に停電状態となる。そこで、法令で定められた時間(例えば60分)の間、光源41が点灯するかを確認することにより、非常用照明装置10の点検を行う。点検スイッチ102は、室内にいる人が操作できるよう、室内に露出した部分に設けられている。点検スイッチ102は、例えば、非常用照明装置10の底面に設けられる。非常用照明装置10の側面の一部(例えば、底面に近い下側の部分)または全部が室内に露出して設置される場合、点検スイッチ102は、室内に露出する側面に設けられた構成であってもよい。点検スイッチ102を側面に設ければ、点検スイッチを設けるための部分を非常用照明装置10の底面に設ける必要がないので、非常用照明装置10の底面の大きさを、開口101の大きさに近くすることができる。これにより、非常用照明装置10を設置した場所の美観を損なうのを防ぐことができるので、望ましい。
【0014】
図2は、この実施の形態における非常用照明装置10の構成を示すブロック図である。
【0015】
非常用照明装置10は、例えば、点灯回路11と、蓄電回路12と、蓄電状態表示回路13と、光源回路14とを有する。
蓄電回路12は、商用交流電源などの外部電源91から供給された電力を蓄える。
点灯回路11は、停電などにより外部電源91からの電力供給が途絶えた場合に、蓄電回路12に蓄えられた電力を、光源回路14に対して供給する。点灯回路11は、蓄電回路12に蓄えられた電力を、光源回路14に供給する電力に変換する電力変換回路(コンバータ回路)である。
蓄電状態表示回路13(モニタ点灯回路)は、蓄電回路12に十分な電力が蓄えられている場合に、光源回路14に対して電力を供給する。
光源回路14は、点灯回路11及び蓄電状態表示回路13から供給された電力により、光源41を点灯する。
【0016】
点灯回路11は、例えば、出力電圧を調整して、出力電流が所定の目標値になるよう制御する。点灯回路11の出力電流は、光源回路14を流れる。点灯回路11の出力電流が所定の目標値(以下「停電時電流目標値」と呼ぶ。)になることにより、光源41は、所定の明るさで点灯する。
蓄電状態表示回路13が光源回路14に電力を供給する場合、光源回路14を流れる電流は、停電時電流目標値よりも小さい。したがって、点灯回路11から電力が供給される場合と比べて、光源41は、暗く点灯する。これにより、通常時(停電でない場合)における消費電力を抑えることができる。
【0017】
このように、点灯回路11から電力が供給される場合と、蓄電状態表示回路13から電力が供給される場合とでは、光源41の点灯状態が異なる。
【0018】
図3は、この実施の形態における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図である。
【0019】
蓄電回路12は、例えば、充電回路21と、蓄電池22とを有する。
蓄電池22(電池)は、電力を蓄える二次電池である。蓄電池22は、例えばニッケル水素蓄電池である。
充電回路21は、外部電源91から供給される電力により、蓄電池22を充電する。充電回路21は、外部電源91から供給された電力を、蓄電池22を充電するのに適した電圧値/電流値をもつ電力に変換する電力変換回路(コンバータ回路)である。
【0020】
光源回路14は、例えば光源41を有する。光源41が複数ある場合、複数の光源41は、例えば直列に電気接続している。
【0021】
蓄電状態表示回路13は、例えば、整流素子31と、限流素子32とを有する。整流素子31と、限流素子32とは、直列に接続している。整流素子31と限流素子32との直列回路は、蓄電回路12の高電位側出力と、光源回路14の高電位側入力との間に電気接続している。
整流素子31は、例えばダイオードである。整流素子31は、蓄電回路12側から光源回路14側へ向けて電流が流れる向きに接続されている。整流素子31は、点灯回路11の出力側から入力側へ電流が逆流するのを防ぐ。なお、点灯回路11の出力電圧が点灯回路11の入力電圧よりも低い電圧である場合、整流素子31は、なくてもよい。
限流素子32は、例えば抵抗である。限流素子32は、蓄電回路12から光源回路14へ向けて流れる電流を制限する。
なお、点灯回路11の低電位側入力と低電位側出力とは、点灯回路11の内部で電気接続しているものとする。
【0022】
図4は、この実施の形態における蓄電池22の両端電圧と、光源41を流れる電流との関係を示すグラフ図である。
【0023】
横軸は、電圧を示す。縦軸は、電流を示す。実線81は、蓄電池22の両端電圧と、光源41を流れる電流との関係を表わす。破線82は、蓄電池22が満充電されたときの両端電圧(以下「Vmax」と呼ぶ。)を表わす。破線83は、整流素子31の順方向降下電圧と、光源41の順方向降下電圧とを合計した電圧(以下「V」と呼ぶ。)を表わす。
【0024】
蓄電池22の両端電圧が電圧Vより低い場合、光源41には電流が流れない。
蓄電池22の両端電圧が電圧Vより高い場合(所定の状態)、光源41に電流が流れる。限流素子32が抵抗である場合、光源41を流れる電流の値は、蓄電池22の両端電圧と電圧Vとの差に比例する。比例定数は、限流素子32の抵抗値によって定まる。限流素子32の抵抗値は、蓄電池22の両端電圧が電圧Vmaxに達したときに光源41を流れる電流の値が、所定の目標値(以下「満充電時電流目標値」と呼ぶ。)になるように、設定する。これにより、蓄電池22が満充電されて、蓄電池22の両端電圧が電圧Vmaxに達すると、満充電時電流目標値の電流が光源41を流れ、光源41が所定の明るさで点灯する。
【0025】
満充電時電流目標値は、停電時電流目標値よりも小さい。例えば、満充電時電流目標値は、停電時電流目標値の2%以上10%以下である。満充電時電流目標値が停電時電流目標値の2%未満であると、光源41が点灯する明るさが暗くなり過ぎて、視認できない可能性がある。逆に、満充電時電流目標値が停電時電流目標値の10%超であると、通常時の消費電力が大きくなり過ぎる。満充電時電流目標値が停電時電流目標値の2%以上10%以下であれば、消費電力を抑えつつ、蓄電池22が十分に充電されていることを利用者に通知することができる。
【0026】
このように、蓄電池22が十分に充電されていることを利用者に通知するために、専用の表示灯を用いるのではなく、停電時に点灯させる光源41を用いる。専用の表示灯を設ける必要がないので、非常用照明装置10を小型化することができる。また、非常用照明装置10を構成する部品数を削減できるので、非常用照明装置10の製造コストを抑えることができるとともに、非常用照明装置10の信頼性を高めることができる。
【0027】
蓄電池22の蓄電状態を通知するために光源41を点灯するが、そのとき光源41を流れる電流は、定格電流と比べると非常に小さい。このため、光源41を点灯したことによる劣化はほとんどない。したがって、光源41の寿命は、蓄電池22の蓄電状態を通知するために光源41を使わない場合と、ほとんど変わらない。
【0028】
実施の形態2.
実施の形態2について、図5図6を用いて説明する。
この実施の形態では、蓄電状態表示回路13の構成の別の例について説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0029】
図5は、この実施の形態における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図である。
【0030】
蓄電状態表示回路13は、例えば、整流素子31と、限流素子32と、定電圧素子33とを有する。整流素子31と、限流素子32と、定電圧素子33とは、直列に電気接続している。整流素子31と限流素子32と定電圧素子33との直列回路は、蓄電回路12の高電位側出力と、光源回路14の高電位側入力との間に電気接続している。
整流素子31及び限流素子32は、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
定電圧素子33は、両端電圧が所定の閾値電圧に達するとオンになり電流が流れる。定電圧素子33は、例えば、ツェナーダイオードである。
【0031】
図6は、この実施の形態における蓄電池22の両端電圧と、光源41を流れる電流との関係を示すグラフ図である。
【0032】
横軸は、電圧を示す。縦軸は、電流を示す。実線81は、蓄電池22の両端電圧と、光源41を流れる電流との関係を表わす。破線82は、蓄電池22が満充電されたときの両端電圧Vmaxを表わす。破線84は、整流素子31の順方向降下電圧と、定電圧素子33の閾値電圧と、光源41の順方向降下電圧とを合計した電圧(以下「V」と呼ぶ。)を表わす。
【0033】
蓄電池22の両端電圧が電圧Vより低い場合、光源41には電流が流れない。
蓄電池22の両端電圧が電圧Vより高い場合(所定の状態)、光源41に電流が流れる。限流素子32が抵抗である場合、光源41を流れる電流の値は、蓄電池22の両端電圧と電圧Vとの差に比例する。比例定数は、限流素子32の抵抗値によって定まる。限流素子32の抵抗値は、蓄電池22の両端電圧が電圧Vmaxに達したときに光源41を流れる電流の値が、満充電時電流目標値になるように、設定する。
【0034】
電圧Vは、実施の形態1で説明した電圧Vよりも、定電圧素子33の閾値電圧の分だけ高い。すなわち、蓄電池22の両端電圧が電圧Vより高く、かつ電圧Vより低いとき、光源41は点灯せず、蓄電池22の両端電圧が電圧Vより高くなってはじめて、光源41は点灯する。すなわち、この実施の形態における蓄電状態表示回路13は、実施の形態1よりも十分に蓄電池22が充電されるまで、光源41を点灯しない。
実施の形態1では、蓄電池22の両端電圧が電圧Vを超えれば、光源41が点灯する。蓄電池22の両端電圧が電圧Vより低く、蓄電池22がまだあまり充電されていない場合、光源41は、蓄電池22が十分に充電されている場合よりも暗く点灯するが、それを見た人が、蓄電池22が十分に充電されていると誤解する可能性がある。これに対し、この実施の形態では、蓄電池22の両端電圧が電圧V以下であれば光源41が点灯しないので、誤解を防ぐことができる。
【0035】
実施の形態3.
実施の形態3について、図7図8を用いて説明する。
この実施の形態では、蓄電状態表示回路13の更に別の例について説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0036】
図7は、この実施の形態における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図である。
【0037】
蓄電状態表示回路13は、例えば、整流素子31と、限流素子32と、スイッチング素子34と、2つの分圧抵抗35,36と、定電圧素子37とを有する。
整流素子31及び限流素子32は、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
スイッチング素子34は、例えばPNP型バイポーラトランジスタである。スイッチング素子34は、制御端子(ベース端子)と、基準端子(エミッタ端子)と、出力端子(コレクタ端子)とを有する。スイッチング素子34は、制御端子と基準端子との間の電位差が所定のオン電圧に達するとオンになり、基準端子と出力端子との間を電気接続する。
定電圧素子37は、実施の形態2で説明した定電圧素子33と同じく、両端電圧が所定の閾値電圧に達すると電流が流れる。定電圧素子37は、例えば複数のダイオードを直列に接続したものである。
2つの分圧抵抗35,36は、直列に電気接続している。2つの分圧抵抗の直列回路は、蓄電池22の両端に電気接続している。2つの分圧抵抗35,36は、分圧抵抗35,36の抵抗値によって定まる所定の分圧比で、蓄電池22の両端電圧を分圧した電圧を生成する。
定電圧素子37は、分圧抵抗35と並列に電気接続している。したがって、分圧比によって定まる電圧が定電圧素子37の閾値電圧を超えた場合であっても、分圧抵抗35の両端電圧は、定電圧素子37の閾値電圧までしか上昇しない。
スイッチング素子34の制御端子は、2つの分圧抵抗35,36の接続点に電気接続している。スイッチング素子34の基準端子は、限流素子32を介して、蓄電池22の高電位側出力に電気接続している。スイッチング素子34の出力端子は、整流素子31を介して、光源回路14の高電位側入力に電気接続している。
【0038】
図8は、この実施の形態における蓄電池22の両端電圧と、光源41を流れる電流との関係を示すグラフ図である。
【0039】
横軸は、電圧を示す。縦軸は、電流を示す。実線81は、蓄電池22の両端電圧と、光源41を流れる電流との関係を表わす。破線82は、蓄電池22が満充電されたときの両端電圧Vmaxを表わす。破線85は、分圧抵抗35の両端電圧がスイッチング素子34のオン電圧に等しくなる電圧(以下「V」と呼ぶ。)を表わす。破線86は、分圧抵抗35の両端電圧が定電圧素子37の閾値電圧に等しくなる電圧(以下「V」と呼ぶ。)を表わす。
【0040】
蓄電池22の両端電圧が電圧Vより低い場合、分圧抵抗35の両端電圧がスイッチング素子34のオン電圧より低いので、スイッチング素子34がオフになり、光源41には電流が流れない。
蓄電池22の両端電圧が電圧Vより高い場合(所定の状態)、分圧抵抗35の両端電圧がスイッチング素子34のオン電圧より高いので、スイッチング素子34がオンになり、光源41に電流が流れる。このとき、光源41を流れる電流は、限流素子32を流れる電流によって発生する限流素子32の両端電圧が分圧抵抗35の両端電圧とスイッチング素子34のオン電圧との差に一致する電流に制限される。限流素子32が抵抗である場合、光源41を流れる電流は、分圧抵抗35の両端電圧とスイッチング素子34のオン電圧との差に比例する。比例定数は、限流素子32の抵抗値によって定まる。限流素子32の抵抗値は、蓄電池22の両端電圧が電圧Vに達したときに光源41を流れる電流の値が、満充電時電流目標値になるように、設定する。
蓄電池22の両端電圧が電圧Vより高い場合、分圧抵抗35の両端電圧は、定電圧素子37の閾値電圧にほぼ一致するので、光源41を流れる電流は、それ以上大きくならない。
【0041】
実施の形態2において、蓄電池22の両端電圧が電圧Vmaxに達したとき光源41を流れる電流は、電圧Vmaxと電圧Vとの差に比例する。このため、電圧Vmaxや電圧Vに誤差があると、それに伴って、蓄電池22の両端電圧が電圧Vmaxに達したとき光源41を流れる電流にも誤差が生じる。
これに対し、この実施の形態では、電圧Vmaxや電圧Vに誤差があっても、蓄電池22の両端電圧が電圧Vmaxに達したとき光源41を流れる電流は変わらない。これにより、光源41を所望の明るさで点灯することができる。
【0042】
実施の形態4.
実施の形態4について、図9を用いて説明する。
この実施の形態では、光源回路14の別の例について説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0043】
図9は、この実施の形態における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図である。
【0044】
光源回路14は、例えば、光源41と、光源42とを有する。
光源41は、実施の形態1で説明したものと同様なので、説明を省略する。
光源42(第二の光源)は、光源41と同様、電気エネルギーにより光を発する。光源42は、例えば白色LEDである。なお、光源42は、複数あってもよい。光源42が複数ある場合、複数の光源42は、例えば直列に電気接続している。
光源41と光源42とは、直列に電気接続している。蓄電状態表示回路13の出力は、光源41と光源42との接続点に電気接続している。
【0045】
点灯回路11が光源回路14に電力を供給する場合、光源41,42がともに点灯する。
蓄電状態表示回路13が光源回路14に電力を供給する場合、光源41は点灯するが、光源42は点灯しない。
【0046】
実施の形態1では、光源41を点灯する明るさで、停電時と満充電表示時とを区別する。これに対し、この実施の形態では、点灯する光源の数で、停電時と満充電表示時とを区別する。満充電時電流目標値は、停電時電流目標値と同じであってもよいし、停電時電流目標値よりも小さくてもよい。
満充電表示に光源42を使わないので、光源42の点灯時間が短くなり、光源42の寿命を延ばすことができる。停電時に、万が一、光源41が寿命により点灯しなかったとしても、光源42が点灯するので、室内にいる人の避難を助けることができる。
【0047】
また、光源41と光源42とは、異なる色の光を発する光源であってもよい。その場合、光源41と光源42と近接して配置し、開口101に白濁半透明のカバーを設けるなどして、非常用照明装置10が、光源41が発する光と光源42が発する光とが混合した光を放射する構成とすることが望ましい。例えば、光源41として、青緑色LEDを使用し、光源42として、その補色である赤色LEDを使用して、両者を点灯すると白色になる構成とする。そうすれば、非常用照明装置10は、停電時に白色の光を放射し、満充電表示時には、青緑色の光を放射する。
このように、光源41が発する光の色と、光源42が発する光の色とが異なる構成とすることにより、放射する光の色で、停電時と満充電表示時とを区別することができる。
【0048】
なお、光源42が複数ある場合、光源41を開口101の中央に配置し、光源41を取り囲むように光源42を配置することが望ましい。また、光源41が複数ある場合は、複数の光源41を開口101の中央を中心とする回転対称に配置することが望ましい。これにより、見る角度によらず、光源41を容易に視認することができる。
【0049】
実施の形態5.
実施の形態5について、図10を用いて説明する。
この実施の形態では、蓄電状態表示回路13及び光源回路14の更に別の例について説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態4と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0050】
図10は、この実施の形態における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図である。
【0051】
非常用照明装置10は、例えば、点灯回路11と、蓄電回路12と、蓄電状態表示回路13と、光源回路14と、整流素子51とを有する。点灯回路11及び蓄電回路12は、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
【0052】
光源回路14は、例えば、光源43と、3つの限流素子47〜49とを有する。
光源43は、例えば、3つのLEDチップ431〜433を1つにパッケージングしたフルカラーLEDである。LEDチップ431は、緑色の光を発する緑色LEDである。LEDチップ432は、赤色の光を発する赤色LEDである。LEDチップ433は、青色の光を発する青色LEDである。
限流素子47〜49は、例えば抵抗である。限流素子47は、LEDチップ431と直列に電気接続している。限流素子47は、LEDチップ431を流れる電流を制限する。限流素子48は、LEDチップ432と直列に電気接続している。限流素子48は、LEDチップ432を流れる電流を制限する。限流素子49は、LEDチップ433と直列に電気接続している。限流素子49は、LEDチップ433を流れる電流を制限する。限流素子47〜49は、3つのLEDチップ431〜433を流れる電流の比率が所定の比率になるよう、あらかじめ設定される。これにより、点灯回路11から電力を供給されたとき、光源43は、所定の色の光を発する。例えば、限流素子47〜49が抵抗である場合、点灯回路11から電力を供給されたと、光源43が白色光を発するよう、限流素子47〜49の抵抗値を設定する。
【0053】
整流素子51は、例えばダイオードである。整流素子51は、点灯回路11の出力と、光源回路14の入力との間に電気接続している。整流素子51は、蓄電状態表示回路13が光源回路14に供給した電力の影響が点灯回路11の出力に及ぶのを防ぐことにより、点灯回路11が動作しているか否かを蓄電状態表示回路13が正しく判定できるようにする。
【0054】
蓄電状態表示回路13は、例えば、整流素子31と、限流素子32と、2つのスイッチング素子52,56と、プルアップ抵抗53と、2つの分圧抵抗54,55とを有する。
整流素子31及び限流素子32は、実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
スイッチング素子52,56は、例えばエンハンスメント型nMOSFETである。スイッチング素子52,56は、制御端子(ゲート端子)と、基準端子(ソース端子)と、出力端子(ドレイン端子)とを有する。スイッチング素子52,56は、制御端子と基準端子との間の電位差が所定のオン電圧に達するとオンになり、基準端子と出力端子との間を電気接続する。
【0055】
整流素子31と限流素子32とは、直列に電気接続している。整流素子31と限流素子32との直列回路は、蓄電回路12の高電位側出力と、光源回路14の高電位側入力との間に電気接続している。スイッチング素子52の制御端子は、点灯回路11の高電位側出力に電気接続している。スイッチング素子52の基準端子は、点灯回路11の低電位側出力に電気接続している。スイッチング素子52の出力端子は、プルアップ抵抗53を介して、蓄電回路12の高電位側出力に電気接続している。2つの分圧抵抗54,55は、直列に電気接続している。2つの分圧抵抗54,55の直列回路は、スイッチング素子52の出力端子と、点灯回路11の低電位側出力との間に電気接続している。スイッチング素子56は、限流素子47と並列に電気接続している。スイッチング素子56の制御端子は、2つの分圧抵抗54,55の接続点に電気接続している。
【0056】
点灯回路11が動作していない場合、スイッチング素子52は、オフになる。蓄電池22の両端電圧が所定の電圧より高くなると、整流素子31及び限流素子32を介して、光源回路14に電流が流れる。これにより、光源43が点灯する。スイッチング素子56の制御端子−基準端子間には、蓄電池22の両端電圧に比例する電圧が印加される。比例定数は、プルアップ抵抗53と分圧抵抗54と分圧抵抗55との抵抗値によって定まる分圧比である。この電圧がスイッチング素子56のオン電圧より高くなると、スイッチング素子56がオンになり、限流素子47の両端が短絡する。これにより、LEDチップ431を流れる電流の比率は、あらかじめ設定した値より大きくなる。逆に、LEDチップ432,433を流れる電流の比率は、あらかじめ設定した値より小さくなり、あるいは、0になる。これにより、光源43は、緑色の光を発する。
点灯回路11が動作している場合、スイッチング素子52は、オンになる。2つの分圧抵抗54,55の直列回路の両端が短絡されるので、スイッチング素子56の制御端子−基準端子間の電圧は、0になる。したがって、スイッチング素子56は、オフになる。これにより、光源43は、あらかじめ定められた色(例えば白色)の光を発する。
【0057】
このように、発する光の色を変えることができる光源43を使用し、点灯回路11から電力が供給されたときと、蓄電状態表示回路13から電力が供給されたときとで、光源43が発する光の色を変える。これにより、非常用照明装置10が放射する光の色で、停電時と満充電表示時とを区別することができる。
【0058】
実施の形態6.
実施の形態6について、図11を用いて説明する。
この実施の形態では、光源回路14の更に別の例について説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態5と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0059】
図11は、この実施の形態における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図である。
【0060】
光源回路14は、例えば、光源42と、光源43と、3つの限流素子47〜49とを有する。光源42は、実施の形態4で説明したものと同様なので、説明を省略する。光源43及び限流素子47〜49は、実施の形態5で説明したものと同様なので、説明を省略する。
光源42と光源43とは、直列に電気接続している。
蓄電状態表示回路13は、実施の形態5で説明したものと同様である。ただし、限流素子32は、光源42と光源43との接続点に電気接続している。
光源42が実施の形態5における整流素子51としての役割を果たすので、非常用照明装置10は、整流素子51を有さない。
【0061】
点灯回路11が光源回路14に電力を供給する場合、光源42,43がともに点灯する。
蓄電状態表示回路13が光源回路14に電力を供給する場合、光源43は点灯するが、光源42は点灯しない。
【0062】
これにより、実施の形態4の効果を奏することができるとともに、実施の形態5の効果を奏することができる。
また、光源43だけでは停電時に必要な光出力に達しない場合でも、光源42の光出力を加えることにより、停電時に必要な光出力を確保することができる。
【0063】
実施の形態7.
実施の形態7について、図12を用いて説明する。
この実施の形態では、光源回路14のまた更に別の例について説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態6と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0064】
図12は、この実施の形態における非常用照明装置10の具体的な構成を示す回路図である。
【0065】
蓄電状態表示回路13は、実施の形態5と同様なので、説明を省略する。
光源回路14は、例えば、光源42と、光源43と、3つの限流素子47〜49とを有する。光源42は、実施の形態4で説明したものと同様なので、説明を省略する。光源43及び限流素子47〜49は、実施の形態5で説明したものと同様なので、説明を省略する。
光源42は、光源43及び限流素子47〜49と並列に電気接続している。
【0066】
点灯回路11から光源回路14に対して電力を供給する場合、光源42と光源43とがともに点灯するようにするため、光源42における順方向降下電圧は、光源43における順方向降下電圧と限流素子47〜49の両端電圧との合計と一致するよう、あらかじめ設定される。したがって、LEDチップ431における順方向降下電圧は、光源42における順方向降下電圧よりも小さい。
【0067】
蓄電状態表示回路13から光源回路14に対して電力を供給する場合、スイッチング素子56がオンになり、限流素子47の両端を短絡するので、光源回路14の入力電圧は、LEDチップ431の順方向降下電圧に等しくなる。これは、光源42の順方向降下電圧より小さいので、光源42は点灯しない。
【0068】
したがって、点灯回路11が光源回路14に電力を供給する場合、光源42,43がともに点灯する。蓄電状態表示回路13が光源回路14に電力を供給する場合、光源43は点灯するが、光源42は点灯しない。
【0069】
このように、光源42を、光源43及び限流素子47〜49と並列に接続しても、実施の形態6と同様の効果を奏することができる。
【0070】
以上、各実施の形態で説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、異なる実施の形態で説明した構成を、矛盾しない範囲で組み合わせた構成であってもよいし、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。
【0071】
蓄電状態表示回路13は、蓄電池22に蓄積された電力により、光源回路14の光源を点灯するのではなく、他の電源回路から電力の供給を受けて、光源回路14の光源を点灯する構成であってもよい。
また、蓄電状態表示回路13は、蓄電池22の両端電圧により蓄電池22の蓄電状態を判定するのではなく、例えば、充電回路21が蓄電池22を充電する充電電流が0になったら蓄電池22が十分に充電されたと判定するなど、他の方式により、蓄電池22の蓄電状態を判定する構成であってもよい。
【0072】
また、停電時と満充電表示時とで光源の点灯状態を変える構成については、点灯する明るさを変える構成、点灯する光源の数を変える構成、及び、放射する光の色を変える構成について説明したが、満充電時は光源を点滅させるなど、異なる構成であってもよい。
【0073】
また、実施の形態5〜実施の形態7において、蓄電状態表示回路13は、スイッチング素子56と直列に限流素子を設け、スイッチング素子56と限流素子との直列回路を限流素子47と並列に電気接続する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0074】
10 非常用照明装置、101 開口、102 点検スイッチ、11 点灯回路、12 蓄電回路、13 蓄電状態表示回路、14 光源回路、21 充電回路、22 蓄電池、31,51 整流素子、32,47,48,49 限流素子、33,37 定電圧素子、34,52,56 スイッチング素子、35,36,54,55 分圧抵抗、41,42,43 光源、431,432,433 LEDチップ、53 プルアップ抵抗、81 実線、82,83,84,85,86 破線、91 外部電源。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12