(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記プロセッサは前記第1のフィーダを動作するように構成された第1のプロセッサ、および前記ポジショナ、前記媒体切断機、および前記第2のフィーダを動作するように構成された第2のプロセッサを含む請求項1に記載の媒体供給および切断システム。
前記プロセッサは、前記第1のフィーダ、前記ポジショナ、前記媒体切断機、および前記第2のフィーダを動作するように構成された1つのプロセッサである請求項1に記載の媒体供給および切断システム。
前記第1のフィード装置および前記切断面の間に位置し、前記媒体切断機に向かって媒体の個々のシートを移動させる第1のバッフルおよび第2のバッフルをさらに含む請求項1に記載の媒体供給および切断システム。
前記第1のフィード装置および前記第2のフィード装置との間に配置される第3のフィード装置を用いて、前記第1のフィード装置から媒体のシートを自動的に移動させるステップをさらに含む請求項11に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施形態による媒体切断および供給システムの斜視図である。
【
図2】
図2は、他の実施形態による媒体切断および供給システムの簡略化概略図である。
【
図3】
図3は、他の実施形態による媒体切断および供給システムの簡略化概略図である。
【
図4A】
図4Aは、切断機への自動インフィードおよび切断機からの自動アウトフィードを含む媒体切断および供給システムの第1の実施形態の動作を示す簡略化概略図である。
【
図4B】
図4Bは、切断機への自動インフィードおよび切断機からの自動アウトフィードを含む媒体切断および供給システムの第1の実施形態の動作を示す簡略化概略図である。
【
図4C】
図4Cは、切断機への自動インフィードおよび切断機からの自動アウトフィードを含む媒体切断および供給システムの第1の実施形態の動作を示す簡略化概略図である。
【
図4D】
図4Dは、切断機への自動インフィードおよび切断機からの自動アウトフィードを含む媒体切断および供給システムの第1の実施形態の動作を示す簡略化概略図である。
【
図5A】
図5Aは、切断機への自動インフィードおよび切断機からの自動アウトフィードを含む媒体切断および供給システムの第2の実施形態の動作を示す簡略化概略図である。
【
図5B】
図5Bは、切断機への自動インフィードおよび切断機からの自動アウトフィードを含む媒体切断および供給システムの第2の実施形態の動作を示す簡略化概略図である。
【
図5C】
図5Cは、切断機への自動インフィードおよび切断機からの自動アウトフィードを含む媒体切断および供給システムの第2の実施形態の動作を示す簡略化概略図である。
【
図6】
図6は、デジタル切断プログラムが自動的に選択されるモードにおける
図4A〜
図4Dおよび
図5A〜
図5Cの媒体切断および供給システムの動作を説明するフロー図である。
【
図7】
図7は、オペレータが手動でデジタルカットプログラムを選択する
図4A〜
図4Dおよび
図5A〜
図5Cの媒体切断および供給システム動作を説明するフロー図である。
【
図8】
図8は、
図2の実施形態のためのプログラム命令を含む、または実装するために使用することができる例示的なシステムのブロック図である。
【
図9】
図9は、
図3の実施形態のためのプログラム命令を含む、または実装するために使用することができる例示的なシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書で用いる場合、「次元性文書」は媒体の平坦なシートを切断し、折り曲げて形成される3次元オブジェクトを参照する。ほとんどの場合、次元性文書はその表面上に配置されたテキストおよび画像などのような印刷物を有する(またはいくつかのケースでは均一に着色または染色された色を有する)。「媒体」は、紙、段ボール、板紙、ビニールなどのように次元性文書に形成することができる、任意のシート状のストックを参照する。「切断」は切るおよび/または切れ目を付けることを意味する。「デジタル切断機」は媒体をデジタルに切断かつこれに切れ目を付けるために使用される装置である。本明細書で使用する「フィーダ」は媒体を供給する装置を参照する。本明細書で使用する「フィード装置」はフィードロール、または真空フィード装置を参照する。「リタードフィード技術」はフィードロールおよびリタードロールまたはパッドを使用してシートを正確に分離し供給するためのさまざまな技術を参照する。「真空フィード技術」は真空を使用して供給路を介してシートを移動するためのさまざまな技術を参照する。「切断面」は媒体が切断中に位置決めされている切断機のプラットフォームまたは他の水平、傾斜または垂直、平坦または非平坦面を参照する。
【0011】
本明細書に記載される一実施形態は、次元性文書を形成する際に使用される切断機に媒体のシートを供給するプロセスを自動化する装置である。システムは、シート媒体上のデジタル切断作業を行うことのできる切断システムに、自動フィードオン機能を追加し、必要に応じて自動フィードオフ機能を含む。実施形態では、1つ以上のロールおよび/またはリタードパッドを採用するリタードフィード技術を取り入れたインフィーダ追加することにより、および/または切断面に自動的に給紙するために、ソフトウェアおよび/またはファームウェアと一緒にハードウェアを含む、真空フィード技術を取り入れることにより自動化は達成される。切断機から切断シートを排出するソフトウェアおよび/またはファームウェアと一緒にハードウェアを取り入れることにより、および切断ジョブが完了した後に切断媒体を受け取るためのスタッキングアウトフィード容器を統合することにより、さらに自動化が生ずる。
【0012】
一実施形態では、自動媒体インフィーダ、インフィーダから供給媒体を自動的に受け取るように改造された手動供給切断機、および出力スタッキング容器は、総合的な自動化されたシステムを形成するために連続的に統合される。システムは経済的に生産され、小規模プリントショップ内に収容するのに十分な少量のスペースのみを占有し、小規模プリントショップを複雑で高価な自動フィードおよび切断システムの貴重な代替手段とする。本明細書で説明する実施形態により、小規模プリントショップが重い重量の媒体上に次元性文書を作成するビジネスに参入できるようになり、中小企業の顧客が使用できるパッキングの自動生成および他の次元性ドキュメントサービスを行う。
【0013】
実施形態では、インフィード媒体ハンドリングシステムはリタードフィード技術を採用している。リタードフィード技術の特定の実施形態の詳細は、米国特許第4,368,881号に記載されている。リタードフィード技術の使用により、特に有利には、重い重量のカバーストックを、切断機への単一シートとして媒体のミスフィードを生じることなく自動的に供給することができる。対照的に、従来の低価格デジタル切断機はオペレータが手動で各シートを供給する必要がある。実施形態では、リタードフィード技術はリタードロールを取り入れている。実施形態では、リタードパッドは多くの場合バックルフィーダの一部として使用することができる。リタードフィード技術はフラッファと一緒にあるいはなしで使用することができる。
【0014】
実施形態では、真空フィード技術は切断機内および外で媒体を供給するために使用することができる。吸盤および/または真空ベルトを用いた真空フィードはフラッファを使用してまたは使用せずに使用することができる。実施形態では、バックルフィーダは切断機内および外で媒体を供給するために使用することができる。
【0015】
図1は次元性文書を生成するための自動供給切断システムを図式的に示す。全体的に10として指定される切断システムは、インフィード容器12、自動インフィーダ14、切断機16、
図1の実施形態では切断機の内側に配置されている自動アウトフィーダ18、および出力容器20を含む。インフィード容器12は複数のシートを含む媒体スタックを保持するように構成される。フィーダは通常切断機に個別にシートを搬送するように構成されている。
図1に示す実施形態では、切断システムはカート21に搭載されているが、テーブルまたは他の取付面を使用することもできる。
図1に示す実施形態はデジタル・カット・ファイルの何タイプが使用されるかを決定するために、メディア上のデータを読み取るセンサ28を含む。実施形態では、データは1次元または2次元バーコード、2次元QRコード(登録商標)、またはその種の他のもの等の情報コードである。いくつかの実施形態では、切断命令は切断機に常駐し、センサは使用されるべき命令を示すデータを検知する。実施形態では、センサは光学式スキャナーなどのような光学式読取器である。
【0016】
図2〜
図3はさまざまな実施形態での切断機および媒体供給システム間の関係を示す。
図2の実施形態では、切断機は切断ナイフを含む切断システム17およびコントローラ26を含む。自動インフィーダは媒体インフィードシステム14およびコントローラ28を含む。自動アウトフィーダの一部である、媒体アウトフィードシステム19は媒体インフィードコントローラ、切断機コントローラ、または別のコントローラ(図示せず)により制御することができる。
図2の実施例は既存の切断機を自動インフィードおよびアウトフィードシステムに統合するため改造される場合に使用することができる。
図3の実施形態では、統合された媒体供給および切断システム23は単一のコントローラ25を有する。この実施形態は、例えば、追加の装置およびソフトウェアを組み込むために既存の切断機を適合させることにより、または統合された供給および切断システムを構築することにより使用することができる。
【0017】
図4A〜
図4Dに示されているように、本明細書に記載される一実施形態は10’として指定された自動供給切断システムである。自動インフィーダ14’は、リタード・フィード・アセンブリ30、リタード・フィード・アセンブリ30の上流にあるナッジャーロール36、および切断機16’内に媒体のシート24を供給するためのニップ44を形成する下流の一対のテイクアウェイロール40および42を必要に応じて含む。媒体のシートは多くの場合、必ずしもそうではないが、事前印刷である。リタード・フィード・アセンブリ30はテイクアウェイロール40および42に、および/または切断機16’内にシートを転送するためのニップ38を一緒に形成する駆動ロール32およびリタードロール34を含む。動作中にナッジャーロール36はインフィード容器12’からスタック22の最上位のシート24に接触し、スタック22からリタード・フィード・アセンブリ30に最上位のシート24を前進させるために回転させる。
【0018】
リタードロール34はシャフト52上での回転用に支持される円筒部50を含む。リタードロール34は必要に応じて二重供給シートを分離するために不可欠なスリップクラッチ(図示せず)を有する。スリップクラッチの技術の詳細は米国特許第5,435,538号に記載されている。
【0019】
一対のテイクアウェイロール40および42はリタード・フィード・アセンブリ30の下流に配置され、上側バッフル74および中間バッフル76によりシートの上および下に規定された媒体搬送路70に沿って、切断機16’内に媒体のシート24を移動させる。
図4A〜
図4Cに示す実施形態では、媒体のシート24は前方フィード方向に移動する。
図4A〜
図4Dに示す実施形態では、上側バッフル74は横向き傾斜、若干S字曲線で上流端にあるSの上方凹部とを有する断面のシート状である。中間バッフル76は実質的に均一な幅の媒体経路を形成するために、上側バッフル74の上流部の形状に適合している。
図4A〜
図4Dに示す実施形態では、中間バッフル76は下側バッフル78に接続され、機能については以下に説明する。この実施形態では、中間バッフル76および下側バッフル78は一般的に横向きV字形の断面を有するシートから形成される。実施形態では、上側バッフル74は2つの部分、すなわち上側第1のバッフル74aおよび上側第2のバッフル74bから形成され、上側第2のバッフル74aは媒体を切断機内に向け、上側第2のバッフル74bは媒体のシートを切断面上に向ける。上側第2のバッフル74bは、例えば切断機16’に入る際に媒体詰まりが発生した場合媒体のシート24へのアクセスを容易にするためシャフト75に対して相対的に軸回転することができる。
【0020】
切断機16’はハウジング79、切断面80、および切断機16’を通ってシート24を移動させるように構成されたニップ86を画定する一対の切断機ロール82および84を含む。シート24の前縁88が切断機16’に入った後、シート24はシートの前縁部がニップ86により拾い上げられるまでテイクアウェイロール40および42により(またはテイクアウェイロールが使用されていない場合リタード・フィード・アセンブリにより)切断機16内を移動する。シート24の前縁部が切断機ロール84および86間に配置された後、シートの後縁部90はテイクアウェイロール40および42を、および媒体搬送路70の下側バッフル76を越えて通過する。この時点で、シート24の後縁90は切断面80上に下向きに落下する。シート24は切断機ロール82および84を使用して切断機16’内に沿って移動し続ける。
【0021】
第1の縁端センサ92はシート24の前縁88および/または後縁90を検知するように配置されている。実施形態では、後縁90がセンサ92を超えて通過した後、シートは所定の期間が経過して後縁90が切断面80上にくるまでフィーダから排出され続ける。一旦シート24全体が切断面80上に置かれると、シート24の移動方向は任意に反転させることができ、シート24の後縁90は下側バッフル78の下の媒体搬送路70の下に後方に誘導される。いくつかのケースではシート24の後縁90はインフィード容器12’に向かって上流へ切断面を効果的に拡張する拡張プラットフォーム102上のフィーダ16’から排出される。シート24はシートの前縁88が第2の縁端センサ96により検知されるまで逆方向に移動し続ける。切断用位置合わせプロセスを開始するためにシートが正確に位置決めされていると第2の縁端センサ96が判断した場合、シート24の移動は切断機ロール82および84の回転を停止させることにより停止する。シートは次に切断のために位置合わせされ、シートはデジタル切断ナイフやペン100でデジタル切断される。文書位置合わせシステムを含めて、従来のデジタル切断システムは使用することができる。採用されている切断機の種類に応じて、シートおよび/またはデジタル切断刃は切断処理中に移動する。
【0022】
図4A〜
図4Dに示すシステムの変形例では、センサ92および96の一方または両方を使用する代わりに、開ループシステム、または部分的な開ループシステムは、切断機16’内におよび/または切断機16’内で移動する媒体のシート24のシートサイズのデータおよびシート速度の計算を使用して、切断機16’内に媒体のシートを適切に位置決めするために使用することができる。他の変形例では、追加または代替のセンサは切断機16’内でシートの位置を検知するために使用することができる。
【0023】
切断が完了した後、切断されたシートは切断機ロール82および84を使用して出力容器20’に排出される。シート24の排出を行うために、従来の切断機は切断機ロールにこの機能を実行させるためにプログラミングすることにより適応することができる。この場合、自動アウトフィーダ18’は切断機ロール82および84を含む。別の実施形態では、ロールの追加セット(図示せず)は媒体の切断シートを排出するために追加される。
【0024】
図4A〜
図4Dに示す実施形態では、切断面80はプラットフォームであり、第1の切断プラットフォーム101および切断面の上流側に後方に延びる、および必要に応じて切断機16’自体の上流側の外側に、切断機16’の上流側(インフィード容器側)にシートが入っていくようにシートを収容するために水平方向に延びる、延長プラットフォーム102を含む。対照的に、従来の手動供給切断機は通常切断機の下流側から供給される。拡張リーフ102は媒体のシート24の後縁部をシート24の後縁部が切断機16’に入る前に前縁部と同一平面にすることができる。上側バッフル74および中間バッフル76の構成の組み合わせである、この構成はリタード・フィード・アセンブリ30の下流側詰まりエラーを最小限にする。
【0025】
いくつかのケースでは、切断機16’、または切断機16’よりも下流に配置されたコンポーネントは、文書を次元性形状に折り畳みし易くするために媒体に折り目や折り罫を付与する。いくつかの切断機は切断後に折り罫ステージを含む。既知の折り罫システムの非限定的な例は、2012年12月11日に米国特許第8,328,706号として発行された米国特許公開第2011/0152048号に記載されている。
【0026】
図5A〜
図5Cはテイクアウェイロールが使用されない実施形態を概略的に示す。この構成では、全体的に110として指定される切断システムは、インフィード容器112、自動インフィーダ114、切断機116、自動アウトフィーダ118、および出力容器120を含む。インフィード容器112および出力容器120の部分は切断機116のハウジング179内に配置される。インフィード容器112および出力容器120は各々が媒体スタックを保持するように構成され、シート124のアンカットスタック122およびカットスタック123として示される。
【0027】
自動インフィーダ114はリタード・フィード・アセンブリ130およびリタード・フィード・アセンブリ130から上流のナッジャーロール136を含む。リタード・フィード・アセンブリ130は駆動ロール132および切断機116内にシートを転送するためのニップ138を一緒に形成するリタードロール134を含む。動作中にナッジャーロール136はインフィード容器112からスタック122の最上位のシート124に接触し、最上位のシート124をスタック122からリタード・フィード・アセンブリ130に前進させるために回転させる。
【0028】
リタードロール134はシャフト152上での回転用に支持される円筒部150を含む。リタードロールは二重供給シートの分離を容易にする。上記に示すように、スリップクラッチ技術の詳細は米国特許第5,435,538号に記載されている。
【0029】
駆動ロール132およびリタードロール134は媒体のシート124を切断機116を通って前方に移動させるために回転させる。切断機116は切断面180および一対の切断ロール182。シート124はシートの前縁部が切断機ニップ186により拾い上げられるまで、駆動ロール132およびリタードロール134により切断機116を通って移動される。シート124の前縁部が切断機ロール182および184間に配置された後、シートの後縁190はリタード・フィード・アセンブリ130から排出される。この時点で、シート124の後縁190は切断面180から上流に延びる拡張プラットフォーム202上に下向きに落下する。シート124は切断機ロール182および184を使用して切断機116の内側に沿って移動し続ける。一旦切断プレート180上に水平に配置されると、シート124は位置合わせされ、デジタル切断ナイフ200で切断され、
図4A〜
図4Dに関連して上述されているのと同様であってもよい方法で排出される。上側バッフル、中間バッフルおよび下側バッフル(
図5A〜
図5Cには図示されず)はオプションであり、それぞれ
図4A〜
図4Dの実施例と同様の構成を一般的に有することができる。
図4A〜
図4Dの実施例で使用されるものと同種のセンサを使用することができ、および/または他の適切なセンサ配置を採用することができる。
【0030】
前述したように、
図5A〜
図5Cに示す本実施形態では、リタード・フィード・アセンブリ130は切断面180の上流部の上部に垂直に切断機116内に配置される。この実施形態では、拡張プラットフォーム202は切断機116内側の第1の切断プラットフォーム201の上流側から上流方向に水平に延びる。シート124の後縁部はシート124の後端部が十分に切断機116の内部に入るまで前端部と同一平面にならない。
【0031】
図1の実施例と同様に、
図4および
図5の実施形態は識別コードスキャナーなどのようなデータセンサを組み込むことができる。自動化のこの追加されたステップはさらに同じインフィード容器から媒体を利用するシーケンスで複数の異なった印刷ジョブの処理を高速化する。
【0032】
図6および
図7に示すフローチャートは自動媒体供給および切断システムの動作を説明する。自動モードは
図6に示され、そして一部自動、一部手動モードは
図7で説明される。簡潔に明言され、
図6で説明した自動方式では、個々の媒体シート(またはシートの一束内の最初のシート)には、デジタル切断にどのプログラムファイルが使用されるかを指定する識別コードが印刷されている。システムの電源がオンされた後、識別コードスキャナー28はスタックの一番上の媒体シート上のバーコードなどのような識別コードを読み取り、どのファイルが切断に使用されるべきであるかに関する信号をデジタル切断機に送信する。適切なファイルが選択され、ファイルが切断ナイフを動作させるために利用される。システムが一部手動モードで動作する時は、識別コードスキャナーは使用されない。オペレータが使用する切断プログラムを識別し、ホストPC(
図8〜
図9を参照)上にある切断ファイルをロードする。次に切断指示であるこのファイルが切断機に送信され、切断ファイルに含まれる指示に従いシートを切断する。
【0033】
より具体的には、
図6に示すように、自動化プロセスは一般に300で指定される。オペレータは必要に応じて310で切断する文書の数を選択する。(いくつかの実施形態では、切断される文書の数を選択する代わりに、供給される媒体上の読み取り識別コードがなくなるまで、またはインフィード容器に媒体が存在しなくなるまで、フィードおよび切断機が動作する。)ジョブは「スタートボタン」を押すか、または別の方法で312で開始される。フィーダは314でオンになり、その結果316で媒体の最初のシートの自動供給となる。フィーダは多くの場合ナッジャーロールおよびリタード・フィード・アセンブリを含む。テイクアウェイロールは(含まれている場合)リタード・フィード・システムとともにオンになるか、または媒体の存在が検知された時に起動される。媒体は自動的にフィーダを使用して、一度に1枚供給される。シートが切断機に向かって移動している間に、センサ28(例えば、光学式スキャナーであってもよい)はシート上のデータを読み取り、対応する情報をコントローラに送信する。媒体のシートはその前縁が第1のセンサ318で検知されるまでシステム内を前方方向に移動する。媒体のシートは切断機ニップに入り、その前縁が切断機320の内側の第2のセンサで検知されるまで前進し続ける。第2のセンサによる検知後、シートの移動方向は多くの場合322で反転される。第2のセンサがシートを検知しない場合は、供給エラーが発生したと想定され、シート供給エラーが324で修正される。プロセスは312および314または316に戻り再始動する。
【0034】
シートの移動方向が322で反転される場合、第2のセンサによるシートの縁端検知によりシートが正しく位置合わせされるまで逆方向に移動する。この時点で、切断機ニップは326で停止する。識別コードが存在することが見出された場合、328に示すように、媒体からの(事前読み取りされた)識別コード情報は使用する適切な切断プログラムを決定するためにコントローラにより使用される。(識別コードが見出されなかった場合は、切断されていないシートが切断機ニップの順方向への回転により出力容器に338で排出される。)コントローラはどの切断プログラムが媒体を切断するために使用されるのかの信号を切断機に送信し、適切なシート位置合わせアルゴリズムが330で起動される。位置合わせ記号が332で見出された後、媒体は334でデジタル切断される。(位置合わせ記号の見出に問題がある場合は、おそらく位置合わせ不良の問題が発生し、シートが338で排出される。)
【0035】
一旦切断が完了すると、切断機ニップは切断シートを排出するために338で起動される。切断機ニップによるこの動作は、例えばアウトフィード容器に切断媒体を供給するのに切断機ニップを利用するように切断機コントローラをプログラミングすることにより、達成することができる。排出後、切断機ニップは340でオフにすることができる。ジョブ内にまだシートがあるかどうかの判断は342でされる。そうである場合、プロセスは316に戻る。そうでない場合、ジョブは344で終了する。
【0036】
図6に示すプロセスの一変形例では、切断機内でのシートの位置決めは後方への移動を必要とせずに発生してもよい。この場合、シートの移動は通常、326で切断機ニップの回転を停止させることにより停止する。別の変形例では、フィード機構の異なるタイプが、例えば、真空フィード技術、特に媒体のシートを切断機に供給するため、および必要に応じて切断機内におよび外にシートを移動するためにも、プロセス内で使用される。
【0037】
図7に示し、400として指定される、一部手動動作システムの場合は、オペレータは411で切断プログラムを選択し、必要に応じて切断する文書の数を選択する(例えば、インフィード容器中の媒体シートの数が切断するシート数に等しくない限り)。ジョブは412で「スタートボタン」を押すか、または別の方法で開始される。フィーダは414でオンにされ(多くの場合ナッジャーロールおよびリタード・フィード・アセンブリも)、その結果416で媒体の最初のシートの自動供給となる。テイクアウェイロールは(含まれる場合)リタード・フィード・システムとともにオンになるか、または媒体の存在が検知された場合に起動される。リタードフィーダおよびテイクアウェイロールのニップを使用して、媒体は自動的に、一度に1シート供給される。媒体のシートはその前縁が第1のセンサ418で検知されるまでシステム内を前方に移動する。媒体のシートは、切断機ニップを通って、その前縁が420で切断機内側の第2のセンサで検知されるまで前進し続ける。第2のセンサによる検知後、シートの移動方向は多くの場合422で反転される。第2のセンサがシートを検知しない場合は、供給エラーが発生したと想定され、シート供給エラーが424で修正される。プロセスは412および414または416に戻り再始動する。
【0038】
シートの移動方向が422で反転された後、第2のセンサによるシートの縁端検知によりシートが適切に位置合わせされるまで、シートは逆方向に移動する。この時点で、切断機ニップは426で停止する。適切なシート位置合わせアルゴリズムは411で選択された切断プログラムに基づいて430で起動される。位置合わせ記号が432で見出された後、媒体は434でデジタル切断される。(位置合わせ記号の見出に問題がある場合は、おそらく位置合わせ不良の問題が発生し、シートが438で排出される。)
【0039】
一旦切断が完了すると、切断機ニップは切断シートを排出するために438で起動される。排出後、切断機ニップは440でオフにすることができる。ジョブ内にまだシートがあるかどうかの判断は442でされる。そうである場合、プロセスは416に戻る。そうでない場合、ジョブは444で終了する。
【0040】
図7に示すプロセスの一変形例では、切断機内でのシートの位置決めは後方への移動を必要とせずに発生してもよい。この場合、シートの移動は通常326で切断機ニップの回転を停止させることにより停止する。別の変形例では、フィード機構の異なるタイプが、例えば、真空フィード技術、特に媒体のシートを切断機に供給するため、および必要に応じて切断機内におよび外にシートを移動するためにも、プロセス内で使用される。
【0041】
図8〜
図9は、
図2〜
図3に示す供給および切断システムで使用するためのプログラム命令を実装するために使用できるコンピュータシステムの非限定的な例を表す。
図2のシステムの特定の実施形態に対応する
図8では、PCプロセッサ500、切断機プロセッサ502、およびフィーダプロセッサ501は、バスまたは他のデータ転送サブシステム504により相互接続される。バスまたは他のデータ転送サブシステム506は、PCプロセッサ500を、物理的なキーボードおよび/またはタッチスクリーンの形態であってもよいキーボード508、マウス510、メモリ512、ディスプレイ514および1つ以上のディスクドライブ516を含むさまざまなタイプの他のシステムコンポーネントと相互接続する。バスまたは他のデータ転送サブシステム518は、切断機プロセッサ502を、物理的なキーパッドおよび/またはタッチスクリーンの形態であってもよいキーパッド520、ディスプレイ522、メモリ524および1つ以上のディスクドライブ526を含むさまざまなタイプの他のシステムコンポーネントと相互接続する。バスまたは他のデータ転送サブシステム503は、フィーダプロセッサ501を、メモリ530と相互接続する。媒体は切断機プロセッサ502またはフィーダプロセッサ501を使用して切断機から取り除くことができる。
図3のシステムに対応する
図9では、統合化供給および切断用プロセッサ542は、バスまたは他のデータ転送サブシステム543により物理的なキーパッドおよび/またはタッチスクリーンの形態であってもよいキーパッド544、ディスプレイ546、メモリ548、および1つ以上のディスクドライブ550を含むさまざまなタイプの他のシステムコンポーネントと相互接続される。プロセッサ542はまたデータバス541を介してネットワーク540に接続される。図に示す電子的接続は選択した、および利用可能な技術に応じて有線または無線であることができる。
【0042】
媒体ローディングシステムと統合する、または組み合わせることができるデジタル切断機の非限定的な例はGraphtec Craft Robo Pro、 Roland Desktop、 Cricut、 MakiおよびIolineを含む。このシステムで使用するために適合させることができるフィード技術の非限定的な例は、多機能印刷装置で使用されるバイパスフィーダの適合バージョンに組み込むことができるゼロックス(登録商標)リタードフィード技術である。
【0043】
図1〜
図11に示す実施形態は、実行される切断の複雑さに応じて時間あたり媒体の5〜60シート、時間あたり10〜45シート、または時間あたり15〜30シートの範囲で切断するのに特に適している。
【0044】
典型的なシステムは小規模プリントショップでシステムの使用が可能な、8〜25平方フィート、または10〜18平方フィート、または10〜15平方フィートの範囲で床面積を占める。システムが占める体積は典型的には20〜100立方フィート、または20〜60立方フィート、または20〜40立方フィートの範囲である。
【0045】
上記したように、システムはプリントショップが経済的に競争力のある方法で小容量印刷ジョブ用の低価格次元性文書を生成することを可能にする。システムおよび方法は2から500個の範囲の小容量および短期の包装用途における使用に特によく適する。1〜500、または1〜250、または1〜100の範囲の印刷ジョブが説明されたシステムおよび方法を用いた切断によく適する。