特許6037995IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

条鋼を圧延する条鋼圧延において精確にスタンド張力を推定する推定方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

鋼板の圧延では、一定量の圧延材を圧延すると、ロールの摩耗、肌荒れ等の理由により、圧延ロールが交換される。一方、条鋼圧延を製造する圧延ラインでは、鋼板などを圧延するような圧延ラインとは異なり、圧延材のサイズ、形状に応じて、圧延ロールだけでなく圧延スタンドの交換が頻繁に行われている。このため、圧延スタンドの交換等に伴って圧延荷重を測定するロードセルの取り外し、再取り付け、調整(校正)を繰り返し行わなければならない。ロードセルによる測定を精確なものとするためには、ロードセルの取り付け後の調整や校正を、毎回確実に行う必要が生じてくる。このようなことから、条鋼圧延ラインにおいては、ロードセルを用いて圧延荷重を測定し、得られた圧延荷重からスタンド間張力を求めることは難しいのが実情である。また、同様の理由により、ロードセルによる計測値から圧延トルクを精確に算出し、得られた圧延トルクからスタンド間張力を求めることも難しいのが実情である。 つまり、特許文献2、3、5には、圧延荷重や圧延トルクを用いてスタンド間張力を求めることが開示されているが、これらの技術を用いてスタンド間張力を求めることは、実
際の現場では困難を極めることが多い。
一方、特許文献1には、圧延材が尻抜けしたときの圧延材の幅寸法に基づいて張力を推定する残差張力推定方法の技術が開示されている。しかしながら、実際の条鋼圧延における上流側の圧延スタンドでは、尻抜け時の張力の変化が圧延材の幅寸法の変化に大きな影響を及ぼさず、特許文献1の技術のように、圧延材の幅寸法に基づいて上流側のスタンド間張力を求めることは難しい。 また、特許文献4には、電磁特性の変化によってスタンド間張力を求めることが開示されているものの、圧延材には温度ムラ(例えば、スキッドに接した部分が他部分より低温となっているなど)が存在することがあり、この温度ムラの影響により電磁特性が変化することから、特許文献4の技術を用いても安定してスタンド間張力を求めることができない。 そこで、本発明は、問題点に鑑み、安定的にスタンド間張力を求めることができる条鋼圧延におけるスタンド張力の推定方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。 すなわち、本発明におけるスタンド張力の推定方法は、モータで駆動される圧延スタンドを複数有する圧延機によって前記圧延スタンド間の張力を測定しながら条鋼圧延を行うに際し、前記圧延スタンドのモータ電流に対してローパスフィルタ処理を施し、ローパスフィルタ処理後の電流値の変化量である差電流を求め、求めた差電流と圧延モデルとを用いて・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、圧延スタンドを複数有する圧延機によって条鋼圧延を行うときに、圧延スタンドを駆動させるモータのモータ電流によってメンテナンスコストをかけず極めて安価に安定的にスタンド間張力を求めることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】条鋼線材の圧延ラインの概要図である。

【図2】圧延材の噛み込み状況とモータ電流との関係を示す図である。

【図3】モータ電流の時間推移を示した図である。

【図4】圧延スタンド間の差電流の検出と張力の演算結果を示した図である。

【図5】フィルタ処理を行った上で、圧延スタンド間の差電流の検出を実施することを示した図である。

【図6】カットオフ周波数とフィルタ前後の電流値を示した図である(線速0.52m/sec)。

【図7】カットオフ周波数とフィルタ前後の電流値を示した図である(線速3.5m/sec)。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 圧延機(圧延ライン)   2 加熱炉   3 圧延材   4 粗圧延機   5 中間圧延機   6 仕上げ圧延機   7 ピンチロール   8 巻き取り機   9 圧延スタンド   10 圧延ロール   11 電流検出手段   12 制御装置   13 張力演算手段

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