【課題を解決するための手段】
【0019】
最も単純な形態では、本発明のスイッチは、第1の非導電性の上部プラスチック内に一体に成形されるために形成された第1の単一のスタンプされた金属フレーム(“第1フレーム”)(第1の単一のスタンプされた金属フレームと第1の非導電性の上部プラスチックは共になってスイッチ“上部”になる)と、第2の非導電性の底部プラスチック内に一体に成形されるために形成された第2の単一のスタンプされた金属フレーム(“第2フレーム”)(第2の単一のスタンプされた金属フレームと第2の非導電性の底部プラスチックは共になってスイッチ“底部”になる)との部分で構成される。製造中、その導電性の第1フレーム及び第2フレームを各々支持する上部及び底部は、発電機に接続するための適当な導電体と共に互いに組み立てられ、そして、添付の導電体と共にキャビネットは、絶縁された外科手術ペンシル“ハウジング”の中に挿入される。
【0020】
本発明の他の実施形態では、上述のように上部の中に形成され成型された第1フレームと、上述のように底部の中に形成され成型された第2フレームとは、発電機に接続するための導電体を有しないで製造中に互いに組み立てられ、その後、キャビネットが、絶縁された外科手術ペンシルハウジングの中に挿入される。本発明のこのバージョンでは、ハウジングは、閉鎖キャップ内のピンがキャビネットから突出する対応する導線と電気的に接続するように閉鎖キャップの中に形成された適当な導電体のアッセンブリによって閉じられる。キャビネットのリード線は、キャビネットから突出する第1フレーム及び第2フレームの端部にあり、閉鎖キャップの対応するピンと容易に接触するように形成される。
【0021】
第1フレーム又は第2フレームに形成された活性化ストラップの形態のスプリングコンタクトは、本発明のスイッチの全てのバージョンに及ぶ。活性化ストラップは、キャビネットの内部の中に外科手術ペンシルハンドピースハウジングを通って延在するボタン(“ボタン”)を有する外科手術ペンシルハウジングの外部から外科医によって作動される。ペンシルの外部からボタンを押すことは、電流が第1フレーム及び第2フレームの導電体を通ってペンシルの端部に配置されたアクティブ電極に流れるのを可能にし、その電極は、本特許に対して外科医によって選択された電流を送る。
【0022】
本発明の金属フレームは、好ましくは、導電性シート金属の二つのリールから形成される。各リールは、一般的に、取り扱いを容易にするためスピンドルに巻かれた不定長の金属の長いフラットリボンから構成される。リールは、多くのフレームが平坦なダイ又は回転ダイのいずれかを使用して型打ち又は打ち抜きによって長い列に切断されるのを可能に
するのに十分に長い。好適な切断動作では、リールの幅がフレームの全長プラス支持材料を収容するのに十分であるように、リールは、切断ダイに関連して配向される。切断動作の結果は、切断された第1フレーム及び第2フレームの接続された二つの長いリールであり、そのような各フレームは、以下に記載の構成で形成される。
【0023】
フレームの金属シートは、アクティブ電極を通じて生物学的組織に電気電流を適用することにより、組織を切断、凝固、切除、削除、焼灼、又は密閉するのに十分な厚さ及び十分な導電性である。フレームは、ひとたびスタンプされると、電気外科用発電機からアクティブ切断電極への接触リード線間の電気的接続を提供する動作可能な部分を形成するために形成された穴及びタブを有する一体の導電性ストリップを形成する。本発明は、一方が上部に対し他方が底部に対する二種類のフレームを利用するので、二つのリールに巻かれた二つのリボンは、各リールに対して別個のスタンプダイ動作で、打ち抜きされた金属部品の二つの異なるリールを生産する。
【0024】
最初に第1フレームに向けると、第1リールの各第1フレームは、スイッチ回路の構成要素を起動させることを意図される第1フレームの部分から二つの起動ストラップを形成するようにスタンプされる。これらの起動ストラップは、外科医がペンシルのボタンを起動したときに、発電機からアクティブ電極への電気接続を行うことを目的とされるスイッチ内の接点の一面(各スイッチの上部にある第1側面)として機能するように曲げられている。ばね作用を達成するために、各スプリングコンタクトは、バネとして作用することができる金属のストリップを残すように、第1フレームから切断される。ボタンとの接触のため、および強化された電気的接触のための“ランディング”としてそれらの長さに沿って幅の広い部分を有するこれらのストリップは、一方の端部にある中間に向かう小さな曲げ部を有する形状にプレス加工され、それによって、第1フレーム内のバネ作用を有する二つのバネ接点ストリップを形成する。
【0025】
起動ストラップは、抵抗を提供するために、第1フレームと第2フレームとの間の回路を閉じる。しかしながら、圧力が外科手術中にスプリングコンタクトにかけられると、スプリングコンタクトは十分に圧縮され又は押されて、第1フレームと第2フレームとの間の電気的接続を閉じる。このような閉鎖は、電流が、発電機のリード線から一方のフレームを通り、スプリングコンタクトを介して他方のフレームに流れ、そしてアクティブ電極に流れるのを許容する。起動ストラップは、様々な回路閉鎖抵抗を提供するために異なる材料および厚さで形成されることができ、それによって、ユーザの好みに基づいた製造業者が、導電性ストリップ間の回路を閉じるために必要な様々な力を設計することを可能とする。従って、それらは、プレス加工金型の単純な変更及び第1フレームの起動ストラップの“幅”を変更することにより、異なる触感力を提供するために、望ましいように“調整”される。
【0026】
また、第1フレームは、各端部のタブでスタンプされる。タブは、第1フレームの“前”端部にあるアクティブ電極と接触する、一実施形態では、第1フレームの“後”端部にある発電機に接触するワイヤ導体と接触する形状に、曲げられ、プレスされ、又は圧着されることができる。より具体的には、第1フレームの前端部で、タブは、アクティブ電極を受け入れるために管状の端部を形成するために概ね圧着され、その内部にアクティブ電極は挿入されて、第1フレームとアクティブ電極との間の電気的接触を形成する。第1フレームの後端部で、タブは、絶縁変位コネクタを形成するために曲げられ、それによって、電気外科発電機からの1つのリード線は、第1フレームに接続される。
【0027】
次に、第2フレームを参照すると、第2リールの各第2フレームは、第1フレームの部分から二つの導電性ストリップを形成するようにスタンプされる。また、これらは、スイッチ回路の起動構成要素であることが意図される。これらの導電性ストリップの小さな実質的に円形の部分は、半球状又は“ドーム”形状要素(“ドーム”)にそれらの前端部近傍で曲げられ又は押圧され、半球状又は“ドーム”形状要素(“ドーム”)は、外科医がペンシルのボタンを起動するときに発電機からアクティブ電極への電気接続を形成するように意図されたスイッチ内の電気接触の第2側面としての役割を果たすことを意図される。
【0028】
また、第2フレームの二つの導電性ストリップは、それらの後端部にあるタブでスタンプされる。第1フレームと同様に、二つの導電性ストリップの後端部にあるタブは、第2フレームの後端部にある発電機に接触するワイヤ導体と接触する形状に、曲げられ、又はプレスされることができる。より具体的には、第2フレームの導電性ストリップの後端部にあるタブは、(少なくとも)二つの絶縁変位コネクタを形成するために曲げられ、それによって、電気外科発電機からの(少なくとも)二つのリード線は、第2フレームに接続される。ノーマルモードでは、第1及び第2フレームの初期切断、及び、起動ストラップを形成するための曲げ及び折り畳み、の双方は、(フレームの各リールに対して)単一の又は連続したスタンプで達成されることができる。
【0029】
最初に形成された場合、フレームの各リールの第1フレーム及び第2フレームは、リールに物理的に接続されたままであり、従って、互いに物理的に接続されたままである。最終的には、各リールのフレームは、リールから分離され、リールの接続部分は、最終的に破棄される。しかしながら、リールが最初にスタンプされた直後に、リールの狭い部分は、概ね、最終的に切り取られるリールの周囲の金属を介して各フレームを隣接するフレームに固定する。ランドの峡部がランドの大きな領域に接続するけれども、これらのリールの狭い部分の各々は、二つの大きな金属領域を接続する狭い金属の首部である。この用途では、二つの大きな金属領域を接続するこれらの狭い首部は、“峡部”と呼ばれる。峡部が切断され、それによってリールからフレームを解放するまで、フレームと、リールの残りの部分との間の峡部によって提供された物理的支持は、一方のリールの第1フレーム及び他方のリールの第2フレームがユニットとして処理されるのを許容する。
【0030】
個々のフレームに着目すると、(第1フレーム及び周囲のプラスチックからなる)上部は、第1フレームを金型に設定し、次いで金型にプラスチックを注入することにより、形成される。このプロセスでは、フレームは、金型内に配置され、適当な絶縁材料一般的にはプラスチックは、成形ベースにフレームの特定の部分を埋めるように金型の中に注入される。このように“オーバーモールド”によって、第1フレームは、第1フレームを保持するように設計されると共に対応する底部からの相補的形状のプラスチックと結合するように設計されたプラスチック内に部分的に入れられる。次いで、底部は、第2フレームをオーバーモールドすることにより形成される。上部及び底部のオーバーモールドでは、それぞれの場合の金型は、起動ストラップ、ドーム、及び、絶縁変位コネクタ及びアクティブ電極を保持するための筒状部を形成する多くのタブは、プラスチックによって覆われていないままであるように、形状づけられる。これらの各要素は、キャビネット内のスイッチの電気回路を完了するために容易にアクセスされなければならない。上部及び底部の成型されたプラスチックは、起動ストラップ、ドーム及びタブが接触のために開かれている場合を除いて、フレームを電気的に絶縁する。
【0031】
ひとたびフレームがオーバーモールドされると、フレームは、(電気的に到達できなければならないアクティブ要素を除いて)主に上部及び底部の中に存在するが、廃棄されるリールの部分は、成形プラスチックベース上に吊り下げた、又は成形プラスチックベースの周囲の外側にある、フレームの接続するほとんどの峡部を含む。また、上部及び底部のプラスチックは、二つのその外側面に沿ったチャンネルが形成され、そのチャンネルは、フレーム峡部が突出するポイントでキャビネットを狭くする。この狭さは、製造中に組み立てたキャビネットから峡部を切断しながら、隣接する上部と隣接する底部との間の密接な嵌合の中へのカッター又はパンチの挿入を許容する。また、上部及び底部のプラスチックは、ピンが形成され、ひとたび上部及び底部が接合されて互いにプレスされると上部及び底部を緊密的に一緒に保持するために、それらの長さに沿った適当なポイントで穴を一致させる。代替案では、上部又は底部(あるいはその両方)のプラスチックは、その外側縁部上に“リブ”が形成されることができ、そのリブは、キャビネット他方の要素(底部又は上部)上の一致された穴の中に挿入されて、ひとたび上部及び底部が一緒にプレスされるとキャビネットの上部及び底部を一緒に保持する。キャビネットの上部及び底部が、各半分の“穴のピン”部分によって保持されるにしても、あるいは、“チャンネルのリブ”部分によって保持されるにしても、これらの方法は、これらの構成要素が一緒にプレスされるときに“スナップフィット”を実現し、それによって、二つの部品をしっかりと接合されるのを維持する。組立中、上部は、上部及び底部のピペットの予備穴によって位置決められ、第1フレームの起動ストラップは、第2フレームのドーム上に中心に置かれる。
【0032】
キャビネットの二つのリール(オーバーモールドされた第1フレーム及び第2フレーム)から個々のキャビネットを作成するには、リールに沿った一方のキャビネットの上部及び底部は、他方のキャビネットの他の上部及び底部から分離されることができる。これは、一方のリール上で第1フレームを互いに分離し、それらの間の峡部を切断し、他方のリール上で第2フレームを互いに分離し、それらの間の峡部を切断することによって、達成されることができる。第1フレーム峡部と第2フレーム峡部は、単一の穴あけ動作で一緒に切断されることができ、これは、好適な方法である。
【0033】
このように、キャビネットの分離は、使用されていない(リサイクルされることができる)リールの部分からキャビネットが取り除かれるのを許容する。また、このように、キャビネットの分離は、自動化機械がキャビネットを捕まえ、自動化組立プロセスにおいてキャビネットを次の段階に移動させるのを許容する。
【0034】
スイッチを発電機に接続するために使用されるワイヤ発電機導体は、キャビネットのバックエンドで第1フレームの絶縁変位コネクタと、第2フレームの絶縁変位コネクタとの間に挿入される。キャビネットの上部及び底部へのワイヤ発電機導体の接合は、一般的に、フレームがオーバーモールドされた後、かつ、上部及び底部が接合される前に、以下にさらに詳細に記載された方法で行われる。ワイヤ発電機導体は、アッセンブリの一端にある複数の芯プラグを有すると共にアッセンブリの他端にある導体端部を有するケーブルアッセンブリの一部である。これらのケーブルアッセンブリは、スイッチキャビネット(一般的には上部)の第1半分に取り付けられ、スイッチキャビネット(一般的には底部)の他の半分は、ケーブルアッセンブリをキャビネットに恒久的に接合するために第1半分に押し付けられる。個々の分離されたキャビネットを取り上げると、多くの場合に数が三つである(本発明の一好適実施形態においては三つである)発電機導体の各々は、スイッチのフレームに電流を供給するために発電機の中に挿入するコネクタプラグに接続されている。これらの接続を作るために、発電機導体は、自動化切断機に固定された長さに切断される。発電機導体は、そのあと、上部の三つの“チャンネル”に配置され、それによって、第1フレームの絶縁変位コネクタと接触し、チャンネルは、発電機導体を保持するためのガイドとして作用する。発電機導体のこの配置は、キャビネットの上部及び底部を正確に接合するのに必要な非常に厳しい公差で三つの発電機導体を保持する。
【0035】
ひとたび第1フレーム及び第2フレームが閉じられたキャビネット内に存在した状態で上部及び底部が接合されると、フレームの絶縁変位コネクタ(絶縁変位コネクタ)によって適所に保持された接続ワイヤは、スイッチの近位端から延在し、そして、金属フレームの管状端は、スイッチの遠位端から延在する。
【0036】
ひとたびワイヤ導体が所定の位置に入ると、任意のキャビネットは、ペンシルを組み立てる次のステップとして、ハウジングへの(手動又は自動化された)挿入のための準備ができている。ハウジングへのキャビネットの挿入のプロセスは、ハウジングの端部の中へのキャビネットの挿入を許容するようにハウジング及びキャビネットを形成することにより容易に行われ、ハウジング内へのキャビネットのきつい接合を必要とする。特に、キャビネットは、その外面が明らかな不規則がなく、側面から側面に及び上面から底面に均一な寸法を有する概ね長くて、細長い“箱”である任意の適当な組成物のプラスチックから形成される。キャビネットの寸法及び外面のそのような均一性は、ペンシルハウジングの一端の中に挿入されることが意図され、適切な動作位置へ摺動され、そして、ハウジング内の空間に押し込められ又は“スナップされる”スイッチに望ましい。ペンシルの外面は、二つの注入成形品である、両端に開口を有するハウジングと、ハウジングの端部の開口の一つを封止する閉塞手段(“キャップ”)とで、最もよく形成されている。上述のように、ハウジングの前部にある一つの開口は、スイッチの金属の第1フレームの捲縮管状端を受容するように意図されている。従って、前部開口は、その管状端をぴったりと受け入れるために形成される。動作されるときに発電機に向かってワークピースから離れる“後”端開口は、キャップの閉鎖手段と係合するために形成される。また、後端開口は、発電機導体によってハウジングの内部へのアクセスを可能にするように形成されることができる。ハウジングの主要本体の後端にあるこれらの特徴は、スイッチキャビネットとハウジングの自動化組立を許容するハウジングの内部特徴の初めの説明の後に、以下により詳細に説明される。
【0037】
ハウジングの前端内部は、ひとたびスイッチキャビネットがハウジングの中に挿入されると、スイッチキャビネットと確実に係合するように形成されている。したがって、ハウジングの一部分は、キャビネットと同じ寸法又はキャビネットよりもわずかに大きい内部が形成される。ここでの目標は、これらの構成要素間の振動又は“遊び”のためのキャビネットとハウジングとの間の部材のクリアランスがない状態で、ハウジング内にキャビネットをしっかりと保持することである。一実施形態では、キャビネットは、側面、上面又は底面の一つ以上に圧迫される小さな突起が形成され、キャビネットがハウジング内の所定位置に押し込まれるときに変形される。代替案では、これらの突起は、ハウジングの一つ以上の内面上に形成され、そして、(突起がない)標準キャビネットが使用される。キャビネット上に形成されたあるいはハウジングの内面上に形成されたにかかわらず突起は、キャビネットが組立中にハウジング内の最終位置に押し込まれた後に、ハウジングへのスイッチの“圧縮嵌合”を提供する。
【0038】
また、ハウジングの前端のすぐ裏にあるハウジングのセクションは、組立中にキャビネットが押圧され、キャビネットが設置され、その後、キャビネットの周囲にハウジングを閉じるためにハウジングの後端開口にキャップが嵌合された後に存在する、“ストップ”又は“シート”が形成される。ストップの配置は、変更できるが、しかしながら、ストップは、スイッチの金属フレームの捲縮管端部がハウジングの前端開口に又はハウジングの前端開口から延在するのを許容するためにキャビネットが組立中にハウジングの中で十分に遠くに前方に摺動するのを許容するために概ね形成される。その中にスイッチが存在するキャビネット及びストップは、各々、互いに密接に係合するために形成され、キャビネットの縁部及びストップのコーナーは、各々、歪みを低減すると共にハウジング内のストップ対してキャビネットの適切な設置を保証するために、半径を追加することによって又は既存の半径を増加させることによって丸みを帯びていてもよい。
【0039】
後端開口に向かい、ストップの後方から離れていくと、ハウジングの内部は、差次的に広がり、容易で完全な自動化された、組立中のハウジング内へのキャビネットの挿入を許容する。代替案では、同様の目的のために、ハウジングの内部は、概ね寸法(高さ及び幅)が均一であり、キャビネットよりもわずかに大きく、小型トラック又は傾斜路は、ハウジングの内部に形成されている。このような小型のトラックや傾斜路は、後端開口にある又は後端開口近傍にあるハウジングの内部の内面で始まり、それがストップに近づくにつれて高さが増加する。これらのいずれかで構成に関し、キャビネットは、ハウジングの後端開口の中に挿入され、ハウジングの内部又は内部にあるトラック又は傾斜路が、ハウジング内に配置されたキャビネットを保持するためにキャビネットをしっかりと閉じると、ストップに対し及びストップに抗して摺動して上がる。
【0040】
ハウジングの後端には、キャビネットが組立中にそこを通って挿入される後端開口が、キャップを収容しかつ保持するために形成される。これは、様々な方法で達成することができるが、閉鎖されたハウジングのきれいな外観をもたらす一つの構成は、後端開口の周り短い距離に対してハウジングの外側面を切り取ることであり、それゆえ、キャップは、ハウジングの切り取り領域で所定の場所で摺動される。キャップの厚さとハウジングのアンダーカットの深さは、これらの構成要素間の滑らかな継ぎ目を生成するために一致させることができる。キャップはまた、様々な方法でハウジングの開口にわたって所定の位置に保持されることができるが、自動化アッセンブリに貢献する閉鎖をもたらす一構造は、ハウジングのアンダーカット領域内に周方向溝を形成することであり、その開口部近傍のキャップに形成された周方向整合隆起部又はリブが、周方向溝と係合する。もちろん、キャップの開口部がハウジングの開口と係合するのと同じキャップとハウジングとの間の“ロック”作用を有して、周方向整合隆起部又はリブがハウジングのアンダーカット領域内に形成されてキャップに形成された周方向整合溝が周方向整合隆起部又はリブと係合することができる。
【0041】
同様のロック作用は、キャップとハウジングのこれらの同じ領域内に一つ以上の非円周な整合くぼみ及び隆起部(ハウジングのアンダーカットの外面上のくぼみ及びキャップの内面上の整合隆起部、あるいは、ハウジングのアンダーカットの外面上の隆起部及びキャップの内面上の整合くぼみ)を形成することによって達成される。ハウジングのアンダーカット領域及びキャップの内面の整合面は、傾斜されることもでき、ハウジングの開口上のキャップの容易なセンタリングを可能にし、キャップが所定の位置に押下されるときに開口上のキャップの締りばめを可能にし、隆起部及び溝(又はくぼみ)が係合するときに一緒に“スナップ”する。
【0042】
ハウジングの一部は、キャビネットがハウジングの中に挿入されるように、その中に発電機導体が配置されるハウジングスリットが形成され、キャップは、ハウジング及びキャップの組み立てを完了するために後端開口上に配置される。スリットは、存在する場合には、ハウジングの底面側で、ハウジングのアンダーカット領域内で、後端開口近傍に形成され、その結果、発電機導体は、使用者によってほとんど見ることができず、ほとんど触れることができない。スリットは、存在する場合には、開口縁部から前開口に向かって概ね形成される。また、スリットは、過度の圧力を必要としないで発電機導体のためのアクセスを許容するのに十分な広さあるが、過度の遊びがなく発電機導体を保持するためにその端部では十分に狭い。スリットは、存在する場合には、導体が取り付けられるキャビネットが後端開口の中に配置され、ハウジング内でキャビネットのストップの方に前方に摺動されるときに、スリットの中への発電機導体の容易で完全に自動化されたセンタリング及び配置を可能にするために先細りにされることができる。
【0043】
また、キャビネットは、各ばね接点上に中心に置かれ、その容器の底部にある各ばね接点の一部分を露出するアクティブ化開口が提供され、そのような露出は、各ばね接点の中心上に実質的にある。これらのカバー開口部を介して、ペンシルの外面上の起動ボタンの一つから延在する細長いステムのような適切に形状づけられた構成要素を使用して、圧力を起動ストラップ(一般的には一つずつ)に適用することができる。そのような圧力は、起動ストラップが第1フレームと第2フレームとの間の接触を閉じるまで起動ストラップを押し下げる。この閉鎖は、外科医がボタンの(一般的には)一つを押すときに外科医によって選択された電気回路を完成し、それによって、ボタンのステムを、所望の回路に適合したばね接点の上部に抗して、アクティブ化開口の中に及びアクティブ化開口を通じて延在させる。同時に、押し下げられたばね接点、又は、ばね接点に圧力を適用するのに使用される構成要素、又は、これらの要素の双方は、押し下げられたときに“クリック”音を生じ、それは、ばね接点が“閉じた”位置に飛び出るようにばね接点の機械的抵抗の中断に加えられるときに、ペンシルの(電気的アクティブ又はパッシブ)のステータスに関する外科医に与えられたフィードバックを強化する。
【0044】
ハウジングの外面全体は、滑らかに形成され、又は隆起部又は他の特徴が形成され、使用者に対する所望の触覚を提供する。ハウジングの全体寸法は、様々な“グリップ”、“重量”、“重み”、“外見”、又は“触感”を提供するために、キャビネットの外側寸法によって課される制約内で変更されることができる。また、ハウジングは、自動機械を再び用いて、その上にステムを有するボタンが配置される一般的に二つの開口が形成され、その中にステムが挿入されることができる。これらの開口は、ひとたびキャビネットがハウジング内に最終的に配置され、所定の位置に押圧されると、キャビネット内に対応する開口上に配置される。従って、ボタンのステムは、ボタンが適切に配置され、所定の位置に押圧されると、キャビネット内の起動ストラップの真上の位置に延在し、あるいは、起動ストラップに接触する(それは、その後、スイッチのための接触をもたらして破る)。
【0045】
また、それによってハウジングが閉じられる本発明のキャップは、自動組立のために形成される。より具体的には、射出成形プラスチックにすることができるキャップは、自動機械によって保持されるように、形成され、さらに、最良の実施形態では、隆起部、及びハウジングの外面に適合する様々な“グリップ”、“重量”、“重み”、“外見”、又は“触感”を有する滑らかな外面が形成される。上述のように、キャップは、また、(ハウジングのアンダーカット領域内の周方向溝と整合する)キャップに形成された周方向の隆起部によって、あるいは、(ハウジングのアンダーカット領域内の周方向隆起部又はリブと整合する)キャップの周方向溝によって、ハウジングの開口上の所定の位置に保持され、それによって、キャップ及びハウジングは係合して、キャップとハウジングとの間のロック効果を達成する。ひとたびキャップ及びハウジングがこのように相互にロックされると、キャップの開口部の少なくとも一つの面は、概ね、ハウジングの後端開口で又は後端開口近傍に形成された対応する面に抗してきつく着座され、それによって、キャップをハウジングに円滑的(及びきつく)閉じる。
【0046】
キャップの一部は、位置的に一致してハウジングスリットと協働するキャップスリットが形成される。スリットは、存在する場合には、ハウジングの底面側で、キャップの開口端近傍に形成され、その結果、発電機導体は、使用者によってほとんど見ることができず、ほとんど触れることができない。また、スリットは、存在する場合には、過度の圧力を必要としないで発電機導体のためのアクセスを許容するのに十分な広さあるが、過度の遊びがなく発電機導体を保持するためにその端部では十分に狭い。スリットは、存在する場合には、キャップがハウジングの後端開口上に配置され、ハウジングのアンダーカット領域へ前方に摺動され(閉鎖手段が係合する際に所定の位置に“スナップ”され)るときに、スリットの中への発電機導体の容易で完全に自動化されたセンタリング及び配置を可能にするために先細りにされることができる。
【0047】
また、発電機導体は、発電機からハウジングの中への導体の挿入のためのハウジング及びキャップの整合スリットを形成する代わりとして、導体がキャップ内で軸方向に移動するように好ましくはほぼその中心で、キャップに形成された穴を通過する。キャップは、導体とは別に形成されるので、導体の接触端が導体の一方の端に固定されるか、導体の他端がキャビネット内のスイッチに固定されるかのいずれかの前に、キャップのそのようなホールドを通過しなければならない。中心に置かれた導体開口に由来する主な利点は、曲がりこてのデザインであるが、いくつかの製造効率が、この設計で失われる可能性がある。
【0048】
ひとたびキャビネットは、ハウジング内のその最終位置に押し込まれると、アクティブ電極は、キャビネットの“前部”から延在する、スイッチの第1フレームの捲縮管状端の中に挿入される。スイッチの捲縮管状端は、ハウジングの対応する“前”端部の開口を通じてぴったりと嵌合するように形成される。スイッチの金属のフレームの捲縮管状端は、ひとたび最終的にハウジング内に配置されると、ハウジングの前部から延在し、あるいは、ハウジングの前端内に完全に存在し、アクティブ電極切断ブレードが開口及び開口内のスイッチの金属のフレームの捲縮管状端に挿入される。アクティブ電極又は切断ブレードは、アクティブ電極ブレードを変更しない使用者によって、ペンシルの製造中あるいは製造後に最終的に配置される。しかしながら、いずれの場合においても、スイッチの金属のフレームの捲縮管状端は、そのスイッチがハウジング内の最終位置にあるときにスイッチのキャビネットからワークピースに向かって延在する。また、スイッチの金属のフレームの捲縮管状端は、使用中にペンシルの内部への水分の透過を低減するために開口内にぴったりと嵌合するように形成され、さらには、スイッチの捲縮管状端がペンシルの組み立て中に曲がらないように開口内の所定の位置に容易に摺動するように形成される。
【0049】
大規模製造においては、スイッチの構成要素の成形および組立は、増加され、その結果、多くのフレーム、上面及び底面は、不定の長さ及び速度の組立ラインで形成される。基本的には、不定の長さの第1フレームの第1リールは、第1リールの第1フレームのラインを“オーバーモールド”する第1金型の自動組立ラインの最初の端部に“装填”され、それによって仕上げ上部のラインを製造する。不定の長さの第2フレームの第2リールは、第2リールの第2フレームのラインを“オーバーモールド”する第2金型の自動組立ラインの最初の端部に“装填”され、それによって仕上げ底部のラインを製造する。第1及び第2の金型は、工具と機械サイズだけによって制限された、成形前のフレームの挿入のための任意の数の空洞を有することができる。
【0050】
この大規模な製造においては、ケーブルサブアッセンブリからのワイヤ導体は、第1フレーム及び第2フレームが第1金型及び第2金型のラインによってオーバーモールドされた後、かつ、上部及び底部が接合される前に、組立ライン上の適当なポイントで、第1フレームの絶縁変位コネクタと第2フレームの絶縁変位コネクタとの間に挿入される。
【0051】
プラグを有するケーブルアッセンブリは、その後、完成されたキャビネットと一緒に移動する。しかしながら、大規模な製造においては、第1フレームと第2フレームとの間の金属を切断することによる第1フレームの分離及び第2フレームの分離は、遅延され、その結果、上部(第1フレーム及びオーバーモールドされたプラスチック)は、組立ライン上のユニットとして処理され続け、底部(第2フレーム及びオーバーモールドされたプラスチック)は、組立ライン上のユニットとして処理され続ける。フレームの分離の遅延は、“ライン上の”スイッチのキャビネットへのケーブルサブアッセンブリの接合を許容し、その結果、ケーブルコネクタは、組立ライン上の上部と底部との間の所定の位置に置かれ、キャビネットが分離される前に上部及び底部は接合される。キャビネットの分離直後、キャビネットのハウジングへの自動挿入は、組立プロセスを短縮する。別個のしばしば平行な組立ラインでは、一連の接続されたペンシルハウジングは、ひとたび互いに分離されるとキャビネット上にぴったりと嵌合するように形成され、一連の接続された端部閉鎖キャップは、後部開口上にぴったりと嵌合伸縮ブームアッセンブリ、所定の位置にロックするように形成される。ひとたびキャビネットが組立ライン上でハウジングの中に挿入されると、すでに形成されたキャップは、後部開口に自動的に嵌合され、所定の位置に押圧される。この組立プロセスのあらゆる時点で、接続されたハウジングは、互いから分離され、接続されたキャップは、互いから分離されることができるが、後での隣接するハウジング及びキャップの分離は、より自動化されたプロセスは、一般的になる。その後、ボタンは、ハウジングのその開口の中に自動的に押圧され、アクティブ電極は、ハウジングの前開口の中に嵌合され、完成されたペンシルは、完全に自動化されたプロセスにおける全てのラインにおいて、テストされて包装される。
【0052】
この様式における電気外科用ペンシルスイッチを組み立てる完全な利点は、組立プロセス全体を自動化し、同時に多くのスイッチを組み立てるプロセスを拡張することによって得られることができる。スイッチの装置は、まさにこのような複数のスイッチの組み立てには役立つように設計される。これを達成するために、完全に自動化されたマシーンが、スイッチ及びペンシルアッセンブリのプロセスの各工程を通じて、部品の配列及び位置を形成して処理し、配列の部品を互いに固定するために利用される。上述したように、このような大規模製造においては、同一の複数のフレームのアレイは、全てのフレームが導電体を有し、(本明細書に記載されるように、それらが後で切断されるまで)同一の金属シートの一部のままである多重フレーム構成のシートメタルの大きなリールから形成される。この構成では、フレームは、フレームのアレイにおいて、物理的および電気的に隣接するフレームに接続されている。フレームの配列は、次いで、成型された上部及び底部のアレイを形成するために設計された鋳型に、配列として、配置される。適切な絶縁性材料は、上部及び底部のアレイ内、フレームのほぼすべての非移動部分、に埋め込まれるようにアレイモールドの中に注入される。この位置では、廃棄されたフレームの部分が上部及び底部の絶縁材料の外側に存在しながら、フレームは、上部及び底部の両方の絶縁材料内に広く存在する。
【0053】
大規模製造を続行する。上述のようにアレイモールドに形成された上部のアレイは、底部のアレイ上に配置され、底部のアレイは同様に形成される。キャビネットのアレイの組み立てを完了するために、自動切断機械で固定の長さに予め切断される接続ワイヤのアレイは、キャビネット内で各キャビネットに対してグループ化され、そして、上部及び底部のアレイによって受け入れられるように配置され、グループ化されたワイヤのアレイは、上部又は底部のチャンネルの中に押圧され、上部及び底部のアレイは、キャビネットのアレイを形成するために閉じられる。そのような組立により、キャビネットのアレイ内の各スイッチの全ての接続ワイヤは、その対応する絶縁変位コネクタを通じて、その自身の接続ワイヤに電気的に接続され、各接続ワイヤは、その対応する絶縁変位コネクタからの分離に抗して保持される。しかしながら、フレームの一部分、上部及び底部の絶縁材料の外側にあるフレームのほとんどの外側部分は、隣接する閉じたキャビネット間に延在する。
【0054】
大規模製造を続けると、上部及び底部の側面にあるチャンネルの中に延在するように形成された、あるいは、ひとたび上部が底部に接合されるとキャビネットの側面に沿って単に閉じるように形成された、カッター又はパンチのアレイは、キャビネットのアレイ上に展開され、キャビネットのアレイ全体を通じて、あるいは、フレームがリール上に形成されている場合には、キャビネットの接合ラインに沿って、キャビネット間の材料を切断する。フレームがリール上に形成されている場合には、そのような材料の同時切断あるいはそのような材料の“ローリング”(又は連続的な)切断は、アレイ内のキャビネットが、単一の(又は連続的な)切断動作において互いに分離されることを可能にする。
【0055】
本発明の第2の態様において、本発明の本装置の主な構成要素は、外部のペンシルのハンドピースハウジング部材及び高品質発電機導体に対応すると共に、本発明のスイッチ及びキャビネットの低コストのバージョンを生成するために形成される。このようなハウジング部材及び導体は、キャップのハウジングへの接合の大部分的な変更によって、ペンシルのハンドピースへの容易的かつ固定的に取り付けるため及びペンシルのハンドピースから分離するために形成される。
【0056】
この第2の実施形態では、スイッチは、さらに、スイッチの上部を形成するために上部プラスチック内に一体に成型された第1フレームと、スイッチの底部を形成するために底部プラスチック内に一体に成型された第2フレームと、の一部分で構成される。ひとたび組み立てられると、スイッチは、さらに、絶縁された外科手術用ペンシルハウジングの内に挿入される。しかしながら、それによって発電機がフレームに電気的に接続されるワイヤ発電機導体は、再利用できるように形成されたキャップ内に終端し、単一の“キャップ及びケーブルアッセンブリ”を形成するキャップ、発電機及びプラグアッセンブリのプラグは、各々、再利用される。外科手術用ペンシルのためのこの新規な構成は、いくらかフレーム(及び従ってフレームと共にキャビネットの上部及び底部を形成するプラスチック)の小さな変更及びハウジング及びキャップの大きな変更を必要とする。さらに、キャップでのハウジングの閉鎖は、キャップのハウジングへの接合が完了して固定することを示すよう様な方法で行われる。この第2の実施形態は、第1実施形態の構成要素を参照して、第2の実施のために意図された目的を達成するために変更されなければならないかが説明される。
【0057】
スイッチの第2実施形態のフレームに関して説明を開始すると、第1フレーム及び第2フレームの双方は、フレームの後(近位)端にあるタブの長さを低減することにより、第1実施形態の第1フレーム及び第2フレームの長さが短くされる。
【0058】
絶縁変位コネクタは、本発明のこの第2バージョンにおいては必要ないので、フレームの後部にあるタブの曲げ及びこれらのタブの追加の長さも必要ない。さらに、より短いキャビネットスイッチの全長は、以下に詳細に述べられるように形成された多くのキャップが、ハウジング内に挿入されることを可能にし、それによって、ハウジンとキャップとの間のより強固な接合を提供する。再度、金属フレームは、導電性シート金属の二つのリールから形成され、各リールが、一般的に、取り扱いを容易にするためスピンドルに巻かれた金属の長いフラットリボンから構成されるのが好ましい。
【0059】
本発明のこの第2実施形態の第1フレーム及び第2フレームの打ち抜きの結果は、再度、接続され打ち抜きされたフレームの二つの長いリールであり、各隣接するフレームは、フレームの後端にあるタブの配置を除いて第1実施形態と同様に構成される。タブに関して具体的に述べると、タブは、電気的接触のためのランドを形成するように打ち抜き中、曲げられている。このランドは、以下でより詳細に説明した処理において、(組立後にその内部スイッチを有する)ハウジング及びキャップが接合されてねじられるときに曲がる。
【0060】
この第2実施形態では、フレームは、再度、オーバーモールドされ、その結果、成型ベースに残る又は成型ベースの周囲の外にあるフレームを接続するほとんどの峡部を含むリールの部分が廃棄されるが、フレームは、(電気的に到達できなければならないアクティブ要素を除く)上部及び底部の内側に存在する。また、上部及び底部のプラスチックは、その外側面の二つに沿ってチャンネルが形成され、そのチャンネルは、キャビネットの各分離を可能にするために、フレームの峡部が突出するポイントでキャビネットを狭める。再度、上部及び底部は、ひとたび上部及び底部が接合されて一緒にプレス加工されると、上部及び底部を一緒に緊密に保持するために、それらの長さに沿った適当な位置にピン及び整合穴が形成され、組立中において、上部は、上部及び底部のピン及び穴によって底部上に配置され、その結果、第1フレームのばね接点は、第2フレームのドーム上に中心に配置される。キャビネットの上部及び底部は、再び、フレーム峡部を切断することにより、他の上部及び底部から分離される。
【0061】
しかしながら、この第2の実施形態では、次に、ワイヤ発電機導体は、上部及び底部の接合及び個々のキャビネットへの分離の前に、上部と底部との間に挿入されない。むしろ、これらの導体は、後述するように、ハウジング閉鎖キャップに組み込まれる。次に、ワイヤ発電機導体は、一端に多数のプロングプラグを有し、他端に(導体を含んだ)キャップを有するケーブルアッセンブリの一部になる。次に、この“キャップ及びケーブルアッセンブリ”は、概ね、キャップ及びケーブルアッセンブリ及びスイッチを含む多くのハウジングのパッケージの一部として最終使用者に提供される。
【0062】
本発明のこの第2実施形態では、それらの後方から延在する曲げ可能な弾性タブを有する各キャビネットは、ひとたび閉じられると、第1実施形態に関して記載されたハウジングの前端の特徴を用いて、ハウジングの中に挿入され、再度、ハウジング内で所定の位置に押圧又は“スナップ”される。これらの前端のハウジングの特徴は、その上でスイッチキャビネットがハウジング内で摺動するトラックと、その突起上にキャビネットを位置決めするための傾斜路と、ひとたびスイッチがハウジング内に所定の位置に押圧されるとそれに抗してキャビネットが付勢するストップと、を含む。しかしながら、ハウジング内にキャビネットを位置決めするためのトラック及び傾斜路も、キャビネットの全体の長さに一致するように、実質的に短縮されることができることに留意されたい。この短縮は、この第2実施形態のハウジングの内部が、滑らかでかつ断面が実質的に円形になるのを許容し、その結果、キャップ及びケーブルアッセンブリのキャップの断面の実質的な円形は、ひとたびキャップがハウジングの中に挿入されるとハウジング内でねじられることができる。キャップは、この実施形態においてハウジングの内部とぴったりと係合しなければならないので、後端開口に向いたハウジングの内部は、キャビネットの容易な挿入を可能にするために差次的に広げられない。再度、ハウジングの前方にある前開口は、スイッチの金属フレームの捲縮管状端をぴったりと収容するように形成される。
【0063】
一方、ハウジングの後端部は、キャップ及びケーブルアッセンブリに対応するように変更される必要がある。第1に、ハウジングがハウジングの中に挿入されることを意図されるキャップのその部分の長さを収容するのに十分に長くとどまる限り、ハウジングは、スイッチキャビネットが短いために多少短くされる。第2に、後端開口は、キャップ上のピン又はタブがスロット内で移動するのを許容すると共にハウジング内のキャップのねじれでロック位置に移動されるのを許容する、“J”の形態のスロットが形成される。ハウジング内でキャップをロックするための他の手段を利用することができるが、この“J”スロットの特別な使用は、以下に説明されるように、ハウジング内にキャップを挿入する者が、キャップがハウジング内の正確なロック位置にあるのを容易に確認することを許容する。
【0064】
本発明の第2実施形態におけるキャップは、ひとたびそれらがハウジング内に配置されるとキャビネットから延在するフレームの後端にあるリード又はタブと係合する少なくとも3つのピンの周りに確実に固定される。次に、少なくとも3つのピンは、キャップ本体からキャップ及びケーブルアッセンブリのプラグ上に延在するワイヤ発電機導体に確実に電気的に接続される。キャップ本体とワイヤ発電機導体との間の接合は、水密かつ安全であり、キャップの端部とプラグとの間の長さは、典型的には約3メートルであるが、任意の長さであってもよい。キャップ及びケーブルアッセンブリの構成要素の各々は、圧力がまで殺菌されて再利用することができるように、高品位の材料である。
【0065】
キャップの主要な本体は、一つの色の適当なプラスチックの“第1ショット”から形成され、次に、多くの場合、異なる色の適当なプラスチックの“第2ショット”でオーバーモールドされる。一好適実施形態では、“第1ショット”は、緑色のプラスチックで成型され、第2ショットは、青色のプラスチックで成型される。第1ショットの緑色のプラスチックの機能は、ひとたびハウジング及びキャップが接合されるとキャップがペンシルのハウジング上に正確に配置されたことの指標を使用者に提供することである。オーバーモールドの第2ショットの青色のプラスチックの一つの機能は、化粧用である。しかしながら、オーバーモールドは、その色に関係なく、キャップの主要な本体をケーブルに結合し、キャップの中への流体の侵入に対して防湿層を提供する。キャップの一端は、円形断面を有するハウジングの端部内に嵌合しなければならないため、そのように嵌合するキャップの端部は、断面が実質的に円形でなければならない。そのように形成された両方の部品で、キャップは、ハウジングの端部内で滑らかに回転することができる。
【0066】
第1実施形態と同様に、ひとたびキャビネットがハウジング内のその最終位置に押し込まれると、アクティブ電極は、キャビネットの“前”から延在するスイッチの第1フレームの捲縮管状端の中に挿入される。スイッチの捲縮管状端は、ハウジングの対応する“前”端部にある開口を通じてぴったりと嵌合するように形成される。スイッチの金属フレームの捲縮管状端は、ひとたびそれがハウジング内に最終的に配置されるとハウジングの前から延在し、あるいは、ハウジングの前端内に完全に存在し、アクティブ電極切断ブレードが開口の中に挿入され、スイッチの金属フレームの捲縮管状端は、開口内にある。アクティブ電極又は切断ブレードは、アクティブ電極切断ブレードを変更したい使用者によって、ペンシルの製造中あるいはその後に、最終的に配置されることができる。しかしながら、いずれの場合においても、スイッチの金属フレームの捲縮管状端は、スイッチがハウジング内視鏡の最終位置にあるときに、スイッチのキャビネットからワークピースに向かって延在する。また、スイッチの金属フレームの捲縮管状端は、開口内にぴったりと嵌合するように形成されて使用中にペンシルの内部への水分の透過を低減し、また、開口内の所定の位置に容易に摺動するように形成され、スイッチの金属フレームの捲縮管状端は、ペンシルの組み立て中に曲がっていない。
【0067】
本発明の第2実施形態の実質的な利益は、それ自体のキャビネット及び囲まれたスイッチを各々有する複数のペンシルハウジングが単一のキャップ及びケーブルアッセンブリで一対にされるときに見られることができる。使用時には、使用者は、(キャップ及びケーブルアッセンブリのキャップの端部を収容するように形成された)ハウジングの後端の中に円形の断面を有するキャップの端部を挿入することにより、第1の安価なハウジングを第1のキャップと接合することができる。ひとたび、ハウジングの中に完全に挿入されると、キャップ端部は、キャップの三つのピンをフレームの後端にあるリード又はタブに対して係合させかつ耐えさせるために、ハウジング内で回転され又はねじられることができる。この接触は、キャップと、スイッチ内にあるキャップ及びケーブルアッセンブリとの間の接続を完了する。
【0068】
また、ハウジング内でプラグの端部を回転させることは、概ねプラスチックのピン又はタブの形態のキャップからの延在部が、キャップの端部が後端開口内に挿入されるときにハウジングの後端開口にある“J”スロットの長さに沿って最初に滑り落ちるのを許容し、次いで、キャップの端部がハウジング内で回転されるときに、 “J”スロットの底部内で回転されるのを許容し、その結果、キャップのピン又はタブは、ハウジングの“J”スロット内のロック位置に移動される。ひとたびキャップがハウジング内に正確に挿入されて所定の位置にロックされると、使用者は、キャップ及びハウジングの接合近傍の領域を視覚的に調べることができ、そこで、“J”スロットの上部の領域において、“第1ショット”のキャップの主要本体のプラスチックの緑色を見ることができる。次に、使用者は、そのように組み合わされたペンシルが正確かつ確実に組み合わされ、アクティブであり、使用の準備ができていることを確信させられることができる。
【0069】
しかしながら、上述のように、本発明の第2実施形態の利益は、それ自体のキャビネット及び囲まれたスイッチを各々有する複数のペンシルハウジングが単一のキャップ及びケーブルアッセンブリで一対にされるときに得られることができる。従って、外科手術が完了するときにあるいは使用者が望むとき、使用者は、キャップ及びケーブルアッセンブリのキャップからペンシルのハウジングを外し、内部スイッチ(おそらく、アクティブ電極がまだ取り付けられている)と共に使用されたハウジングを捨て、そして、上述したように、キャップ及びケーブルアッセンブリのキャップを第2ペンシルハウジングに再係合することができる。このように、使用者は、第1の安価なペンシルハンドピースを捨てて、他の安価なペンシルハンドピースで使用するために(比較的)高価なキャップ及びケーブルアッセンブリを保持して再利用する。
【0070】
従って、本発明のより重要な特徴は、次に続くその詳細な説明がより良く理解されるように、及び、技術に対する本発明の貢献がより良く認識され得るようにするために、むしろ広く概説される。本発明の特定の実施形態のさらなる特徴は、以下に説明する。しかし、詳細に本発明の好ましい実施形態を説明する前に、本発明は実質的に、既存の装置及び従来技術の方法から出発し、その際に、他の構成要素が形成され、配置され、所定の位置に固定されているが、構成要素を保持するためにスイッチの金属の導電性構成要素を使用して、電気外科手術用ペンシルスイッチを増加的に組み立てることが非常に望ましい能力を使用者に提供する。このような大量の取り扱いは、自動化されたマシーンを維持し、それを大量のフレッシュな構成要素で“供給する”ことを除いて、人間の注意を必要とすることなく、自動化されたマシーンを使用して、そのような多数のスイッチ及び全体のペンシルの組み立てを可能にする。
【0071】
本発明の目的
本発明の一つの目的と利点は、非常に完全に自動化装置で、高効率で非常に対費用効果が高い完全に自動化された自動化プロセスにおける、電気外科手術ペンシル用スイッチの製造である。
【0072】
本発明の他の目的及び利点は、改善された安全性と信頼性を有するスイッチ及び電気外科手術ペンシルの製造である。
本発明の他の目的および利点は、柔軟性と、機動力又はスプリング“作用力”の選択、電気抵抗、及び、可聴な回路閉鎖のフィードバックを有するスイッチ及び電気外科手術ペンシルの製造である。
【0073】
本発明の他の目的及び利点は、容易に組み立てられる制限された数の部品を有するスイッチ及び電気外科手術ペンシルの製造である。
本発明の他の目的及び利点は、大幅なコスト削減及び医療廃棄物の低減で、低コストの代替ペンシルで何度も再利用することができる高品質の導電体を有するスイッチ及び電気外科手術ペンシルの製造である。
【0074】
本発明の他の目的及び利点は、単一の使用だけの後に外科用廃棄物として廃棄することができ、それによって、滅菌などのさらなる取り扱いのコストを排除し、生物学的な危険性を低減する、安価なスイッチ及び電気外科手術ペンシルの製造である。
【0075】
本発明の他の目的及び利点は、高い品質で再利用可能な導電体が使用時に安定したペンシル構成を形成するために低コストの代替ペンシルに接合することが可能であるスイッチ及び電気外科手術ペンシルの製造である。
【0076】
本発明の他の目的及び利点は、安価で使い捨て可能なペンシル及びスイッチがより高価で再利用可能な高品質の導電体に正確に接続されるときに、使用者に明確に示す電気外科手術ペンシルの製造である。
本発明の他の目的及び利点は、非導電性保持及び絶縁構成要素の自動化されたオーバーモールド及びそれらの最終的な使用可能な形態へのそのようなペンシルの自動化された組み立てを通じて、電気部品用の金属薄板のリールから始まる、連続したプロセスでの複数の電気外科手術ペンシルの製造である。
【0077】
本発明の他の特徴および利点は、以下に記載する本発明の現在好ましい実施形態の詳細な説明に記載されている、又はその詳細な説明から明らかである。
【0078】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本明細書に記載の説明と共に、本発明の好ましい実施形態及びそのような図面を示し、本発明の原理を説明するのに役立つ。