【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像予測符号化装置は、
入力画像を複数のブロックに分割する領域分割手段と、
前記複数のブロックに対し処理対象である対象ブロックに含まれる画素信号に対し、複数の予測方法から差分値の最も小さい予測モードを決定し、前記予測モードに従い予測信号を生成する予測信号生成手段と、
前記対象ブロックの画素信号と前記予測信号との残差信号を求める残差信号生成手段と、
前記残差信号を符号化し圧縮信号を生成する信号符号化手段と、
決定された前記予測モードを符号化する予測モード符号化手段と、
前記圧縮信号を復元し、再生画素信号として格納する格納手段と、を備える画像予測符号化装置であって、
前記予測モード符号化手段は、前記対象ブロックに隣接する複数の既再生ブロックの予測モードを成分として含む候補予測モードリストを生成し、前記決定された前記予測モードに該当する成分が前記候補予測モードリストにあるかどうかを示すフラグを符号化し、該当する成分がある場合は前記候補予測モードリストにある前記成分へのインデックスをさらに符号化し、該当する成分がない場合は、前記候補予測モードリストにある各成分が取り除かれ残りの予測モードが最小の成分から最大の成分まで順序付けられた後、前記予測モードの順序付け後の位置に応じた番号付けで、前記決定された前記予測モードを符号化することを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像予測符号化方法は、
画像予測符号化装置によって実行される画像予測符号化方法であり、
入力画像を複数のブロックに分割する領域分割ステップと、
前記複数のブロックのうち処理対象である対象ブロックに含まれる画素信号に対し、複数の予測方法から差分値の最も小さい予測モードを決定し、決定された前記予測モードに従い予測信号を生成する予測信号生成ステップと、
前記対象ブロックの画素信号と前記予測信号との差を表す残差信号を求める残差信号生成ステップと、
前記残差信号を符号化し圧縮信号を生成する信号符号化ステップと、
決定された前記予測モードを符号化する予測モード符号化ステップと、
前記圧縮信号を復元し、再生画素信号として格納する格納ステップと、
を備える画像予測符号化方法であって、
前記予測モード符号化ステップでは、前記対象ブロックに隣接する複数の既再生ブロックの予測モードを成分として含む候補予測モードリストを生成し、前記決定された前記予測モードに該当する成分が前記候補予測モードリストにあるかどうかを示すフラグを符号化し、該当する成分がある場合は前記候補予測モードリストにある前記成分へのインデックスをさらに符号化し、該当する成分がない場合は、前記候補予測モードリストにある各成分が取り除かれ残りの予測モードが最小の成分から最大の成分まで順序付けられた後、前記予測モードの順序付け後の位置に応じた番号付けで、前記決定された前記予測モードを符号化することを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像予測復号装置は、
画像を複数のブロックに分割し対象ブロックを予測符号化することにより生成された残差信号及び前記対象ブロックの予測信号の生成方法を示す予測モードに関する符号化情報、を含む圧縮画像データを入力する入力手段と、
前記圧縮画像データの中から前記対象ブロックの残差信号を抽出し、再生残差信号に復元する復元手段と、
前記予測モードに関する符号化情報を復元し、前記予測モードを生成する予測モード復号手段と、
前記予測モードに基づいて前記対象ブロックの予測信号を生成する予測信号生成手段と、
前記予測信号を前記再生残差信号に加算することによって、前記対象ブロックの画素信号を復元する画像復元手段と、
前記復元された画素信号を、再生画素信号として格納する格納手段と、
を備えることを特徴とする画像予測復号装置であって、
前記予測モード復号手段は、
前記対象ブロックに隣接する複数の既再生ブロックの予測モードを成分として含む候補予測モードリストを生成し、
前記対象ブロックの前記予測モードに該当する成分が前記候補予測モードリストにあるかどうかを示すフラグを復号し、
前記フラグが「該当する成分がある」と示す場合に、前記候補予測モードリストに含まれる該当する成分を指すインデックスをさらに復号し、前記インデックスの指す成分を前記対象ブロックの前記予測モードとし、
前記フラグが「該当する成分がない」と示す場合に、
REMモードを復号し、
復号されたREMモードの値を前記対象ブロックの画面内予測モードの変数に代入し、
前記候補予測モードリスト内の各成分について、前記変数を、前記候補予測モードリストにおいて未だ比較されていない成分のうち最小の成分と比較する処理と、前記変数が前記最小の成分以上の場合に前記変数の値に1を加える処理とを繰り返し実行して、前記変数の最終的な値を前記対象ブロックの前記予測モードとする、
ことを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像予測復号方法は、
画像予測復号装置によって実行される画像予測復号方法であり、
画像を複数のブロックに分割し対象ブロックを予測符号化することにより生成された残差信号及び前記対象ブロックの予測信号の生成方法を示す予測モードに関する符号化情報、を含む圧縮画像データを入力する入力ステップと、
前記圧縮画像データの中から前記対象ブロックの残差信号を抽出し、再生残差信号に復元する復元ステップと、
前記予測モードに関する符号化情報を復元し、前記予測モードを生成する予測モード復号ステップと、
前記予測モードに基づいて前記対象ブロックの予測信号を生成する予測信号生成ステップと、
前記予測信号を前記再生残差信号に加算することによって、前記対象ブロックの画素信号を復元する画像復元ステップと、
前記復元された画素信号を、再生画素信号として格納する格納ステップと、を備えることを特徴とする画像予測復号方法であって、
前記予測モード復号ステップは、
前記対象ブロックに隣接する複数の既再生ブロックの予測モードを成分として含む候補予測モードリストを生成するサブステップと、
前記対象ブロックの前記予測モードに該当する成分が前記候補予測モードリストにあるかどうかを示すフラグを復号するサブステップと、
前記フラグが「該当する成分がある」と示す場合に、前記候補予測モードリストに含まれる該当する成分を指すインデックスをさらに復号し、前記インデックスの指す成分を前記対象ブロックの前記予測モードとするサブステップと、
前記フラグが「該当する成分がない」と示す場合に、
REMモードを復号し、
復号されたREMモードの値を前記対象ブロックの画面内予測モードの変数に代入し、
前記候補予測モードリスト内の各成分について、前記変数を、前記候補予測モードリストにおいて未だ比較されていない成分のうち最小の成分と比較する処理と、前記変数が前記最小の成分以上の場合に前記変数の値に1を加える処理とを繰り返し実行して、前記変数の最終的な値を前記対象ブロックの前記予測モードとするサブステップと、
を含む、
ことを特徴とする。
【0017】
本発明は、以下の態様を採用してもよい。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像予測符号化方法は、入力画像を複数のブロックに分割する領域分割ステップと、複数のブロックに対し処理対象である対象ブロックに含まれる画素信号に対し、複数の予測方法から差分値の最も小さい最適予測モードを決定し、最適予測モードに従い予測信号を生成する予測信号生成ステップと、対象ブロックの画素信号と予測信号との残差信号を求める残差信号生成ステップと、残差信号を符号化し圧縮信号を生成する信号符号化ステップと、最適予測モードを符号化する予測モード符号化ステップと、圧縮信号を復元し、再生画素信号として格納する格納ステップと、を具備し、予測モード符号化ステップでは、対象ブロックに隣接する複数の既再生ブロックの最適予測モードを成分とする候補予測モードリストを生成し、候補予測モードリストに最適予測モードが該当する成分があるかどうかを示すフラグを符号化し、該当する成分がある場合は候補予測モードリストにある該当する成分へのインデックスをさらに符号化し、該当する成分がない場合は、候補予測モードリストにある各成分を取り除いた番号付けで最適予測モードを符号化することを含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る画像予測復号方法は、画像を複数のブロックに分割し対象ブロックを予測符号化することにより生成された残差信号及び対象ブロックの予測信号の生成方法を示す予測モードに関する符号化情報を含む圧縮画像データを入力する入力ステップと、圧縮画像データの中から対象ブロックの残差信号を抽出し、再生残差信号に復元する復元ステップと、予測モードに関する符号化情報を復元し、最適予測モードを生成する予測モード復号ステップと、最適予測モードに基づいて対象ブロックの予測信号を生成する予測信号生成ステップと、予測信号と再生残差信号とを加算することによって、対象ブロックの画素信号を復元する画像復元ステップと、復元された画素信号を、再生画素信号として格納する格納ステップと、を具備し、予測モード復号ステップは、対象ブロックに隣接する複数の既再生ブロックの最適予測モードを成分とする候補予測モードリストを生成し、候補予測モードリストに最適予測モードが該当する成分があるかどうかを示すフラグを復号し、当該フラグが「該当する成分がある」と示す場合は候補予測モードリストに指すインデックスをさらに復号し、そのインデックスの指す成分を最適予測モードとし、当該フラグが「該当する成分がない」と示す場合は、REMモードに関する情報をさらに復号し、候補予測モードリストに基づいて変換されたREMモードの値を最適予測モードとすることを含むことを特徴とする。