特許第6038478号(P6038478)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6038478
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】営業支援システムおよびサーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20120101AFI20161128BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20161128BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20161128BHJP
【FI】
   G06Q10/00
   G06Q10/10 340
   G06Q10/10 330
   G06F13/00 630A
【請求項の数】12
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2012-91066(P2012-91066)
(22)【出願日】2012年4月12日
(65)【公開番号】特開2013-218643(P2013-218643A)
(43)【公開日】2013年10月24日
【審査請求日】2015年4月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】512096816
【氏名又は名称】株式会社パワー・プロフィット・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】特許業務法人湘洋内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】向井 俊夫
【審査官】 小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第01/084392(WO,A1)
【文献】 特開2004−272744(JP,A)
【文献】 特開2003−348241(JP,A)
【文献】 特開2002−032577(JP,A)
【文献】 特開2009−140031(JP,A)
【文献】 特開2001−229286(JP,A)
【文献】 特開2001−357099(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
どの営業担当者がどの時間帯にどこに居るかを示す営業担当者スケジュール情報を格納た営業担当者スケジュール情報DBと、訪問する顧客の住所が格納された訪問客情報DBと、訪問結果を格納する訪問結果情報DBとが記憶された記憶装置を有する管理サーバと、
顧客の訪問アポイントを取るコールセンターに設置されるコールセンター端末と、
営業担当者が属する代理店に設置される訪問代理店端末と、を備え、
前記サーバは、
前記コールセンター端末を介して前記営業担当者スケジュール情報の表示要求を受け付けると、当該営業担当者スケジュール情報を当該コールセンター端末に表示させると共に、表示された当該営業担当者スケジュール情報に対してアポイントが取れた顧客への訪問予定の追加指示、訪問先の顧客の住所の入力を受け付け、
前記訪問予定の追加指示と、前記顧客の住所の入力を受け付けると、前記営業担当者スケジュール情報DBおよび前記訪問客情報DBを更新し、
営業担当者スケジュール情報に訪問予定が入力された営業担当者宛に、スケジュールが更新された旨を通知する通知情報を生成して電子メール送信し、
前記訪問代理店端末を介して、前記営業担当者スケジュール情報および前記訪問客情報の表示要求を受け付けると、当該営業担当者スケジュール情報および訪問客情報を、当該訪問代理店端末に表示させ、
前記訪問代理店端末を介して、前記訪問結果情報の入力を受け付けると、訪問結果情報DBを更新する
ことを特徴とする営業支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の営業支援システムであって、
前記サーバは、
前記通知情報に、スケジュールが更新された旨を通知する情報とともに、アポイントが取れた顧客を識別するための識別IDを含めて営業担当者に電子メール送信し、
前記営業担当者から、顧客の前記識別IDを受け付けると、該顧客の訪問客情報を前記訪問代理店端末に表示させる
ことを特徴とする営業支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載の営業支援システムであって、
前記サーバは、
訪問予定の顧客に関する前記訪問結果情報の入力の有無を判定し、
前記訪問予定の日時から所定時間経過しても前記訪問結果情報の入力を受け付けていない場合、前記顧客の営業担当者宛てに、前記訪問結果情報が入力されていない旨を警告する警告メールを生成して送信する
ことを特徴とする営業支援システム。
【請求項4】
請求項3に記載の営業支援システムであって、
前記サーバは、
前記コールセンター端末から、前記訪問予定の顧客の訪問先を特定する情報の入力を受け付けると、
営業担当者スケジュール情報に、前記営業担当者のいる場所から訪問先までの所要時間を算出し、前記コールセンター端末に表示させる
ことを特徴とする営業支援システム。
【請求項5】
請求項4に記載の営業支援システムであって、
前記サーバの前記記憶装置には、前記コールセンター端末および前記訪問代理店端末に発行したアカウント情報が格納され、
前記サーバは、
前記コールセンター端末および前記訪問代理店端末から受け付けたアカウント情報と、前記記憶装置に格納されているアカウント情報と、が一致する場合に、該コールセンター端末および該訪問代理店端末のログインを許可する
ことを特徴とする営業支援システム。
【請求項6】
請求項4に記載の営業支援システムであって、
前記サーバは、
前記コールセンター端末および前記訪問代理店端末からログイン要求を受け付ける度に有効期限付きの異なるパスワードを発行し、
前記コールセンター端末および前記訪問代理店端末から受け付けたパスワードと前記発行したパスワードとが一致し、かつ、有効期限内のものである場合に、該コールセンター端末および該訪問代理店端末のログインを許可する
ことを特徴とする営業支援システム。
【請求項7】
どの営業担当者がどの時間帯にどこに居るかを示す営業担当者スケジュール情報を格納た営業担当者スケジュール情報DBと、訪問する顧客の住所が格納された訪問客情報DBと、訪問結果を格納する訪問結果情報DBとが記憶された記憶装置を有する管理サーバであって、
顧客の訪問アポイントを取るコールセンターに設置されるコールセンター端末を介して前記営業担当者スケジュール情報の表示要求を受け付けると、当該営業担当者スケジュール情報を当該コールセンター端末に表示させる第一の表示指示部と、
表示された前記営業担当者スケジュール情報に対してアポイントが取れた顧客への訪問予定の追加指示と、訪問先の顧客の住所の入力を受け付けると、前記営業担当者スケジュール情報DBおよび前記訪問客情報DBを更新する第一の更新部と、
営業担当者スケジュール情報に訪問予定が入力された営業担当者宛に、スケジュールが更新された旨を通知する通知情報を生成して電子メール送信する送信部と、
前記営業担当者が属する訪問代理店の端末を介して、前記営業担当者スケジュール情報
および前記訪問客情報の表示要求を受け付けると、当該営業担当者スケジュール情報および訪問客情報を、当該訪問代理店端末に表示させる第二の表示指示部と、
前記訪問代理店端末を介して、前記訪問結果情報の入力を受け付けると、訪問結果情報DBを更新する第二の更新部と、
を有することを特徴とする管理サーバ。
【請求項8】
請求項7に記載の管理サーバであって、
前記送信部は、
前記通知情報に、スケジュールが更新された旨を通知する情報とともに、アポイントが取れた顧客を識別するための識別IDを含めて営業担当者に電子メール送信し、
前記第二の表示指示部は、
前記営業担当者から、顧客の前記識別IDを受け付けると、該顧客の訪問客情報を前記訪問代理店端末に表示させる
ことを特徴とする営業支援システム。
【請求項9】
請求項8に記載の管理サーバであって、
前記訪問結果情報の更新の有無を判定する判定部を有し、
前記送信部は、
訪問予定の日時から所定時間経過しても、該訪問予定の顧客に関する前記訪問結果情報が更新されないと判定された場合、該顧客の営業担当者宛てに、前記訪問結果情報が入力されていない旨を警告する警告メールを生成して送信する
ことを特徴とする管理サーバ。
【請求項10】
請求項9に記載の管理サーバであって、
前記コールセンター端末から、前記訪問予定の顧客の訪問先を特定する情報の入力を受け付けると、営業担当者スケジュール情報に、前記営業担当者のいる場所から訪問先までの所要時間を算出する所要時間算出部を有し、
前記第一の表示指示部は、
前記コールセンター端末に、前記営業担当者スケジュール情報とともに該営業担当者のいる場所から訪問先までの所要時間を表示させる
ことを特徴とする管理サーバ。
【請求項11】
請求項10に記載の管理サーバであって、
前記記憶装置には、前記コールセンター端末および前記訪問代理店端末に発行したアカウント情報が格納され、
前記コールセンター端末および前記訪問代理店端末から受け付けたアカウント情報と、前記記憶装置に格納されているアカウント情報と、が一致する場合に、該コールセンター端末および該訪問代理店端末のログインを許可する許可部を有する
ことを特徴とする管理サーバ。
【請求項12】
請求項10に記載の管理サーバであって、
前記コールセンター端末および前記訪問代理店端末からログイン要求を受け付ける度に有効期限付きの異なるパスワードを発行し、
前記コールセンター端末および前記訪問代理店端末から受け付けたパスワードと前記発行したパスワードとが一致し、かつ、有効期限内のものである場合に、該コールセンター端末および該訪問代理店端末のログインを許可する許可部を有する
ことを特徴とする管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、営業支援システムおよびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の保険会社の商品を取り扱う訪問代理店がある。このような訪問代理店は、保険の新規契約を取り付けた場合に、保険料に応じた金額の報酬を受け取る契約を保険会社との間で結んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
訪問代理店の営業担当者は、新規契約を取ることができる顧客を効率的に訪問し、多くの新規契約を取ることが望まれる。そのためには、保険に興味がある顧客のアポイントを多く取り付け、空いているスケジュールに効率良く訪問予定を入れることが望ましい。しかしながら、従来には、営業担当者のスケジュールを効率的に管理できる仕組みがない。
【0004】
そこで、本発明は、営業担当者のスケジュールをより効率的に管理できる営業支援システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明に係るスケジュール管理システムは、どの営業担当者がどの時間帯にどこに居るかを示す営業担当者スケジュール情報を格納た営業担当者スケジュール情報DBと、訪問する顧客の住所が格納された訪問客情報DBと、訪問結果を格納する訪問結果情報DBとが記憶された記憶装置を有する管理サーバと、顧客の訪問アポイントを取るコールセンターに設置されるコールセンター端末と、営業担当者が属する代理店に設置される訪問代理店端末と、を備え、前記サーバは、前記コールセンター端末を介して前記営業担当者スケジュール情報の表示要求を受け付けると、当該営業担当者スケジュール情報を当該コールセンター端末に表示させると共に、表示された当該営業担当者スケジュール情報に対してアポイントが取れた顧客への訪問予定の追加指示と、訪問先の顧客の住所の入力を受け付け、前記訪問予定の追加指示と、前記顧客の住所の入力を受け付けると、前記営業担当者スケジュール情報DBおよび前記訪問客情報DBを更新し、営業担当者スケジュール情報に訪問予定が入力された営業担当者宛に、スケジュールが更新された旨を通知する通知情報を生成して電子メール送信し、前記訪問代理店端末を介して、前記営業担当者スケジュール情報および前記訪問客情報の表示要求を受け付けると、当該営業担当者スケジュール情報および訪問客情報を、当該訪問代理店端末に表示させ、前記訪問代理店端末を介して、前記訪問結果情報の入力を受け付けると、訪問結果情報DBを更新する、という構成を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る営業支援システムによれば、営業担当者のスケジュールをより効率的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係る営業支援システムの概略構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る顧客情報を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係る営業担当者スケジュール情報を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る訪問客情報を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る訪問結果情報を示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る成約情報を示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係る顧客情報管理装置、コールセンター端末、管理サーバ、訪問代理店端末の概略構成を示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係るコールセンター端末の機能ブロック図である。
図9】本発明の一実施形態に係る管理サーバの機能ブロック図である。
図10】本発明の一実施形態に係る訪問代理店端末の機能ブロック図である。
図11】本発明の一実施形態に係る営業担当者スケジュール情報および訪問客情報の入力処理を示すシーケンス図である。
図12】本発明の一実施形態に係る訪問代理店端末に訪問客情報の確認画面情報を表示させる処理を示すシーケンス図である。
図13】本発明の一実施形態に係る訪問代理店端末と管理サーバとの間で行われる訪問結果情報の入力処理を示すシーケンス図である。
図14】本発明の一実施形態に係る訪問代理店端末に訪問結果情報の確認画面情報を表示させる処理を示すシーケンス図である。
図15】本発明の一実施形態に係る訪問代理店端末と管理サーバとの間で行われる成約情報の入力処理を示すシーケンス図である。
図16】本発明の一実施形態に係る訪問代理店端末に成約情報の確認画面情報を表示させる処理を示すシーケンス図である。
図17】本発明の一実施形態に係るコールセンター端末に表示された営業担当者スケジュール情報の入力画面例である。
図18】本発明の一実施形態に係るコールセンター端末に表示された訪問客情報の入力画面例である。
図19】本発明の一実施形態に係る訪問代理店端末に表示された訪問客情報の確認画面例である。
図20】本発明の一実施形態に係るコールセンター端末に表示された訪問結果情報の入力画面例である。
図21】本発明の一実施形態に係る訪問代理店端末に表示された訪問結果情報の確認画面例である。
図22】本発明の一実施形態に係るコールセンター端末に表示された成約情報の入力画面例である。
図23】本発明の一実施形態に係る訪問代理店端末に表示された成約情報の確認画面例である。
図24】本発明の他の実施形態に係るコールセンター端末に表示された営業担当者スケジュール情報の入力画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
【0009】
図1は、本実施形態に係る営業支援システムの概略構成を示した図である。図示するように、営業支援システム100は、顧客情報管理装置40と、コールセンター端末20と、管理サーバ10と、訪問代理店端末30と、を有している。なお、顧客情報管理装置40と、コールセンター端末20と、管理サーバ10と、訪問代理店端末30とは、インターネットなどのネットワーク網Nにより相互に接続されている。
【0010】
このような営業支援システム100では、コールセンターのオペレーターが、リストホルダーから取得した顧客情報200に基づいてテレフォンアポイントを行う。具体的には、オペレーターは、保険商品の説明のために訪問代理店の担当者が顧客50を訪問する機会を得るためのアポイントを行う。なお、コールセンターは、保険販売の見込みが高い条件(例えば、40歳以上の女性など)を満たす顧客情報をリストホルダーから取得する。
【0011】
また、アポイントが取れた場合、オペレーターは、コールセンター端末20から管理サーバ10内の情報にアクセスし、顧客50を訪問する日時や顧客の住所などの情報を入力する。
【0012】
営業担当者は、スケジュールが更新された旨を通知する通知情報を管理サーバ10から取得し、訪問代理店端末30を使って管理サーバ10に格納されている自身のスケジュールや訪問先を確認する。
【0013】
また、営業担当者は、管理サーバ10内の情報にアクセスし、訪問結果に関する情報を入力する。
【0014】
次に、各装置およびサーバの詳細について説明する。
【0015】
顧客情報管理装置40は、リストホルダーの顧客情報を管理するための装置である。具体的には、顧客情報管理装置40が有する顧客情報データベース(データベースは、以下、「DB」という)内にリストホルダーの会員である複数の顧客情報が格納されている。なお、リストホルダーとは、例えば、クレジットカード会社、銀行、インタネットプロバイダーや通信販売会社など、多数の会員を有する会社組織などである。
【0016】
図2は、顧客情報200の一例を示した図である。顧客情報200には、リストホルダー201、会員番号202、氏名203、年齢/性別204、住所205、電話番号206などの所定情報が対応付けられて登録されている。
【0017】
このような顧客情報200は、顧客50にテレフォンアポイントを行うコールセンターのオペレーターにより参照される。
【0018】
コールセンター端末20は、テレフォンアポイント業務を行っているコールセンターに設置され、顧客情報200を表示したり、管理サーバ10内の情報に入力を行うための装置である。
【0019】
管理サーバ10は、顧客情報管理装置40、コールセンター端末20、訪問代理店端末30に種々のサービスを提供するための装置である。管理サーバ10は、営業担当スケジュール情報DBと、訪問客情報DBと、訪問結果情報DBと、成約情報DBと、を有している。営業担当スケジュールDBには、営業担当者スケジュール情報が格納されている。また、訪問客情報DBには、訪問客情報が格納されている。また、訪問結果情報DBには、訪問結果情報が格納されている。また、成約情報DBには、成約情報が格納されている。
【0020】
図3は、営業担当者スケジュール情報210の一例を示した図である。図示するように、営業担当者スケジュール情報210には、所定年月日211と、訪問代理店の営業担当者名212と、時間帯ごとの各営業担当者の予定情報213と、が対応付けられて登録されている。
【0021】
このような営業担当者スケジュール情報210は、顧客の訪問日時を入力するオペレーターに用いられる。また、自身のスケジュールを入力する営業担当者に用いられる。
【0022】
図4は、訪問客情報220の一例を示した図である。図示するように、訪問客情報220には、顧客の会員番号221、リストホルダー222、氏名223、年齢・性別224、住所225、電話番号226、最寄り駅227、備考228、アポイント日時229、などが対応付けられて登録されている。
【0023】
このような訪問客情報220は、オペレーターによって入力され、訪問先を確認する営業担当者によって参照される。
【0024】
図5は、訪問結果情報230の一例を示した図である。図示するように、訪問結果情報230には、会員番号231、氏名232、年齢・性別233・訪問日時234、結果フラグ/ステータス235、作成日236、作成者237、備考238、などの情報が対応付けられて登録されている。なお、結果フラグ/ステータス235には、訪問実施の有無(例えば、「訪問」または「未訪問」)と、所定のステータス(例えば、「次回提案」など)と、が登録される。
【0025】
このような訪問結果情報230は、営業担当者により入力される。
【0026】
図6は、成約情報240の一例を示した図である。図示するように、成約情報240には、会員番号241、氏名242、年齢/性別243、住所244、電話番号245、申込日246、保険種類247、商品名248、保険料249、などの情報が対応付けられて登録されている。
【0027】
このような成約情報240は、営業担当者によって入力される。
【0028】
訪問代理店端末30は、保険の営業代理業務を行っている訪問代理店に設置され、管理サーバ10内の情報を表示させたり、かかる情報に入力を行うための装置である。
【0029】
なお、顧客情報管理装置40、コールセンター端末20、管理サーバ10、訪問代理店端末30は、いずれも図7に示すようなCPU(Central Processing Unit)1と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などのメモリ2と、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置3と、キーボードやマウスなどの入力装置4と、ディスプレイやプリンタなどの出力装置5と、ネットワークに接続するための通信制御装置6と、これらの各装置を接続するためのバス7と、を備えた汎用的なコンピュータを用いることができる。
【0030】
次に、コールセンター端末20、管理サーバ10、訪問代理店端末30の機能ブロックについて説明する。なお、これらの装置およびサーバは、CPU1が読み込んだ所定のプログラムを実行することにより構築される。そのため、ROMなどの記憶装置3には、各機能部の処理を実行するためのプログラムが記憶されている。
【0031】
また、コールセンター端末20、管理サーバ10、訪問代理店端末30の機能ブロックは、本実施形態において実現されるこれらの装置およびサーバの機能を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。また、各機能の分類の仕方やその名称によって、本発明が制限されることはない。なお、コールセンター端末20、管理サーバ10、訪問代理店端末30の各構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、一つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0032】
また、コールセンター端末20、管理サーバ10、訪問代理店端末30の機能部は、ハードウェア(ASICなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0033】
図8は、コールセンター端末20の機能ブロックを示した図である。コールセンター端末20は、全体制御部301と、入力受付部302と、出力処理部303と、を有している。
【0034】
全体制御部301は、コールセンター端末20の様々な処理を行う中心的な機能部である。具体的には、全体制御部301は、入力受付部302や他の装置から受け付けた指示に応じて所定の情報を生成し、通信制御装置6を介して、生成した情報を他の装置や機能部に送信する。
【0035】
入力受付部302は、キーボードやマウスなどの入力装置4を介して、ユーザからの指示を受け付ける機能部である。また、出力処理部303は、ディスプレイなどの出力装置5やコールセンター端末20に接続されているプリンタなどに、全体制御部301から取得した所定の情報を出力するための機能部である。
【0036】
図9は、管理サーバ10の機能ブロックを示した図である。管理サーバ10は、全体制御部311と、入力受付部312と、出力処理部313と、DB管理部314と、を有している。なお、全体制御部311、入力受付部312および出力処理部313の機能はコールセンター端末20と同様であるため、説明を省略する。
【0037】
DB管理部314は、管理サーバ10が有するデータベースを管理する機能部である。具体的には、DB管理部314は、所定の入力情報を取得すると、データベース内の対応する情報を更新する。
【0038】
図10は、訪問代理店端末30の機能ブロックを示した図である。訪問代理店端末30は、全体制御部321と、入力受付部322と、出力処理部323と、を有している。なお、これらの機能部の機能は、コールセンター端末20と同様であるため、説明を省略する。
【0039】
[動作の説明]次に、営業支援システム100の動作について、図11〜16および図中のステップ番号に従って具体的に説明する。図11は、コールセンター端末20と管理サーバ10との間で行われる営業担当者スケジュール情報210および訪問客情報220の入力処理の流を示したシーケンス図である。
【0040】
先ず、コールセンター端末20は、オペレーターからの要求に応じて、管理サーバ10へログインする(S001)。
【0041】
次に、コールセンター端末20の全体制御部301は、オペレーターからの要求に応じて、管理サーバ10に格納されている営業担当者スケジュール情報210の入力要求信号を生成し、これを管理サーバ10へ送信する(S002)。入力要求信号を受信した管理サーバ10の全体制御部311は、営業担当者スケジュール情報210の入力画面情報を生成し、これをコールセンター端末20に送信する(S003)。営業担当者スケジュール情報210の入力画面情報を取得すると、コールセンター端末20の出力処理部303は、これを出力装置5に表示する(S004)。
【0042】
なお、入力画面情報は、管理サーバ10内の情報を更新するための入力を受け付ける入力欄を有している。これは、管理サーバ10内の情報をコールセンター端末20や訪問代理店端末30に移動させたり、コピーを作成させないようにするためである。
【0043】
図17は、営業担当者スケジュール情報210の入力画面情報が表示されたコールセンター端末20の画面例401である。オペレーターは、入力画面から営業担当者スケジュール情報210の空いているスケジュールを確認する。そして、オペレーターは、アポイントを取った顧客の訪問日時に予定が入っていない営業担当者のスケジュール402にカーソル403を重ね合わせて、かかるスケジュール402を選択することになる。
【0044】
スケジュール402が選択されると、コールセンター端末20の全体制御部301は、スケジュール入力情報を生成し(S005)、これを管理サーバ10へ送信する(S006)。スケジュール入力情報を受信すると、管理サーバ10の全体制御部311は、スケジュール入力情報を一時的にメモリ2に格納し、訪問客情報220の入力画面情報を生成する。また、管理サーバ10の全体制御部311は、訪問客情報220の入力画面情報をコールセンター端末20に送信する(S007)。訪問客情報220の入力画面情報を受信すると、コールセンター端末20の出力処理部303は、これを出力装置5に表示する(S008)。
【0045】
図18は、訪問客情報220の入力画面情報が表示されたコールセンター端末20の画面例411である。オペレーターが、アポイントを取った訪問客の所定情報を入力し、登録ボタン412を押下すると、コールセンター端末20の全体制御部301は、訪問客入力情報を生成し(S009)、これを管理サーバ10へ送信する(S010)。
【0046】
訪問客入力情報を受信すると、管理サーバ10のDB管理部314は、メモリ2に格納しておいたスケジュール入力情報を用いて、営業担当者スケジュール情報210を更新する。
【0047】
具体的には、管理サーバ10のDB管理部314は、営業担当者スケジュール情報210の選択されたスケジュールの色を反転させ、「訪問予約」の文字を表示させる。また、管理サーバ10のDB管理部314は、営業担当者スケジュール情報210の選択されたスケジュールに、訪問客入力情報に入力されている訪問客の住所を表示させる。このようにして、管理サーバ10のDB管理部314は、営業担当者スケジュール情報210を更新する(S011)。
【0048】
また、管理サーバ10のDB管理部314は、受信した訪問客入力情報を訪問客情報220に追加して、訪問客情報220を更新する(S012)。また、管理サーバ10のDB管理部314は、営業担当者スケジュール情報210および訪問客情報220を更新すると、更新を通知する信号を生成し、全体制御部311に出力する。
【0049】
管理サーバ10の全体制御部311は、DB管理部314から営業担当者スケジュール情報210および訪問客情報220が更新された旨の通知信号を取得すると、お客様レター印刷要求信号を生成し、コールセンター端末20に送信する(S013)。具体的には、管理サーバ10の全体制御部311は、訪問予約が入った営業担当者に対応付けられている紹介情報と、保険サービスに関する情報と、を記憶装置3から読み出し、かかる情報を含むお客様レター印刷要求信号をコールセンター端末20に送信する。
【0050】
なお、お客様レター印刷要求信号の生成にあたり、管理サーバ10の記憶装置3には、予め、各営業担当者の紹介情報や、保険サービスに関する情報が格納されていればよい。
【0051】
お客様レター印刷要求信号を受信すると、コールセンター端末20の全体制御部301は、コールセンター端末20に接続されているプリンタに印刷要求指示を送信する。こうして、訪問客に送付するためのお客様レターがプリンタで印刷される。
【0052】
また、営業担当者スケジュール情報210および訪問客情報220が更新されると、管理サーバ10の全体制御部311は、訪問予約が入った営業担当者に対して訪問予約が入ったことを通知する更新通知メールを生成する。具体的には、管理サーバ10の全体制御部311は、訪問予約が入った営業担当者の氏名に対応付けられているメールアドレスを記憶装置3から取得する。また、管理サーバ10の全体制御部311は、顧客を識別IDとして顧客の会員番号221を訪問客情報220から取得する。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、所定のメッセージ(例えば、「スケジュールが更新されました」)とともに会員番号221を付加した更新通知情報を、営業担当者のメールアドレス宛に送信する(S014)。
【0053】
このような更新通知情報は、営業担当者の携帯端末(例えば、携帯電話、スマートフォン、PDAなど)宛てに電子メールとして送信される。
【0054】
なお、更新通知情報の生成にあたり、管理サーバ10の記憶装置3には、予め、営業担当者の氏名とメールアドレスとが対応付けられた営業担当者連絡先情報が格納されていればよい。
【0055】
このように、顧客50の氏名223や住所情報225ではなく、顧客50の会員番号221を営業担当者に送信する理由は、例えば、営業担当者が携帯端末を紛失した場合などに、顧客の氏名や住所などの重要な個人情報が流出することを防止するためである。
【0056】
次に、訪問代理店端末30に訪問客情報220の確認画面情報を表示させる処理について説明する。図12は、かかる処理の流を示したシーケンス図である。なお、確認画面情報は、情報内容の確認に用いられるもので、情報の入力を受け付けるものではない。
【0057】
訪問代理店端末30は、営業担当者からの要求に応じて、管理サーバ10へログインする(S021)。
【0058】
次に、訪問代理店端末30の全体制御部321は、営業担当者からの要求に応じて、管理サーバ10に格納されている訪問客情報220の確認画面要求信号を生成し、これを管理サーバ10へ送信する(S022)。
【0059】
具体的には、訪問代理店端末30の全体制御部321は、所定の情報入力画像を生成し、営業担当者が表示を要求する訪問客を特定するための情報の入力を受け付ける。例えば、訪問代理店端末30の全体制御部321は、更新通知情報によって営業担当者に通知されている訪問客の会員番号221の入力を受け付ける。営業担当者から訪問客の会員番号221の入力を受け付けると、訪問代理店端末30の全体制御部321は、入力された会員番号で特定される訪問客情報220の確認画面要求信号を生成し、これを管理サーバ10に送信する。
【0060】
確認画面要求信号を受信した管理サーバ10の全体制御部311は、営業担当者スケジュール情報210の確認画面情報を生成し、これを訪問代理店端末30に送信する(S023)。訪問客情報220の確認画面情報を取得すると、訪問代理店端末30の出力処理部323は、これを出力装置5に表示する(S024)。
【0061】
図19は、訪問客情報220の確認画面情報が表示された訪問代理店端末30の画面例421である。営業担当者は、表示された訪問客情報220の内容により、アポイントが取れた顧客50の住所などを確認することができる。なお、このような訪問先情報の確認画面情報は、印刷ボタン422を押下することにより、訪問代理店端末30に接続されているプリンタから印刷することができる。
【0062】
次に、訪問代理店端末30と管理サーバ10との間で行われる訪問結果情報230の入力処理について説明する。図13は、かかる処理の流を示したシーケンス図である。
【0063】
訪問代理店端末30は、営業担当者からの要求に応じて、管理サーバ10へログインする(S031)。
【0064】
次に、訪問代理店端末30の全体制御部321は、営業担当者からの要求に応じて、管理サーバ10に格納されている訪問結果情報230の入力要求信号を生成し、これを管理サーバ10へ送信する(S032)。入力要求信号を受信した管理サーバ10の全体制御部311は、訪問結果情報230の入力画面情報を生成し、これを訪問代理店端末30に送信する(S033)。訪問結果情報230の入力画面情報を受信すると、訪問代理店端末30の出力処理部323は、これを出力装置5に表示する(S034)。
【0065】
図20は、訪問結果情報230の入力画面情報が表示された訪問代理店端末30の画面例431である。営業担当者は、訪問結果情報230に所定事項を入力し、登録ボタン432を押下することで、管理サーバ10に格納されている訪問結果情報230を更新する。
【0066】
営業担当者が訪問結果情報230の入力画面情報に所定事項を入力し、登録ボタン432を押下すると、訪問代理店端末30の全体制御部321は、結果入力情報を生成し(S035)、これを管理サーバ10へ送信する(S036)。結果入力情報を受信すると、管理サーバ10のDB管理部314は、訪問結果情報230を更新する(S037)。
【0067】
次に、訪問結果情報230の確認表示処理について説明する。図14は、訪問代理店端末30に訪問結果情報230の確認画面情報を表示させる処理の流を示したシーケンス図である。
【0068】
訪問代理店端末30は、営業担当者からの要求に応じて、管理サーバ10へログインする(S041)。
【0069】
次に、訪問代理店端末30の全体制御部321は、営業担当者からの要求に応じて、管理サーバ10に格納されている訪問結果情報230の確認画面要求信号を生成し、これを管理サーバ10へ送信する(S042)。
【0070】
具体的には、訪問代理店端末30の全体制御部321は、所定の情報入力画像を生成し、営業担当者が表示を要求する訪問結果情報230を特定するための情報の入力を受け付ける。例えば、訪問代理店端末30の全体制御部321は、訪問結果情報230に登録されている顧客の会員番号231、氏名232、訪問日時234といった所定情報の入力を受け付ける。営業担当者から所定情報の入力を受け付けると、訪問代理店端末30の全体制御部321は、入力された所定情報に対応する訪問結果情報230の確認画面要求信号を生成し、これを管理サーバ10に送信する。
【0071】
確認画面要求信号を受信した管理サーバ10の全体制御部311は、確認画面要求信号を用いて訪問結果情報230を特定する。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、特定した訪問結果情報230の確認画面情報を生成し、これを訪問代理店端末30に送信する(S043)。訪問結果情報230の確認画面情報を取得すると、訪問代理店端末30の出力処理部323は、これを出力装置5に表示する(S044)。
【0072】
図21は、訪問結果情報230の確認画面情報が表示された訪問代理店端末30の画面例441である。表示された確認画面情報の内容により、営業担当者は、訪問結果を確認することができる。なお、訪問結果情報230の確認画面情報は、印刷ボタン442を押下することにより、訪問代理店端末30に接続されているプリンタから印刷することができる。
【0073】
次に、訪問代理店端末30と管理サーバ10との間で行われる成約情報240の入力処理について説明する。図15は、かかる処理を示したシーケンス図である。
【0074】
先ず、訪問代理店端末30は、営業担当者からの要求に応じて、管理サーバ10へログインする(S051)。
【0075】
次に、訪問代理店端末30の全体制御部321は、営業担当者からの要求に応じて、管理サーバ10に格納されている成約情報240の入力要求信号を生成し、これを管理サーバ10へ送信する(S052)。入力要求信号を受信した管理サーバ10の全体制御部311は、成約情報240の入力画面情報を生成し、これを訪問代理店端末30に送信する(S053)。成約情報240の入力画面情報を受信すると、訪問代理店端末30の出力処理部323は、これを出力装置5に表示する(S054)。
【0076】
図22は、成約情報240の入力画面情報が表示された訪問代理店端末30の画面例451である。営業担当者は、成約情報240の入力画面情報に所定事項を入力し、登録ボタン452を押下することで、管理サーバ10に格納されている成約情報240を更新する。
【0077】
営業担当者が成約情報240の入力画面情報に所定事項を入力し、登録ボタン452を押下すると、訪問代理店端末30の全体制御部323は、結果入力情報を生成し(S055)、これを管理サーバ10へ送信する(S056)。結果入力情報を受信すると、管理サーバ10のDB管理部314は、成約情報240を更新する(S057)。
【0078】
次に、成約情報240の確認表示処理について説明する。図16は、訪問代理店端末30に成約情報240の確認画面情報を表示させる処理の流を示したシーケンス図である。
【0079】
訪問代理店端末30は、営業担当者からの要求に応じて、管理サーバ10へログインする(S061)。
【0080】
次に、訪問代理店端末30の全体制御部321は、営業担当者からの要求に応じて、管理サーバ10に格納されている成約情報240の確認画面要求信号を生成し、これを管理サーバ10へ送信する(S062)。
【0081】
確認画面要求信号の生成にあたり、訪問代理店端末30の全体制御部321は、所定の情報入力画像を生成し、営業担当者が表示を要求する成約情報240を特定するための情報の入力を受け付ける。具体的には、訪問代理店端末30の全体制御部321は、成約情報240に登録されている顧客50の会員番号241、氏名242、申込日246、保険種類247、商品名248といった所定情報の入力を受け付ける。営業担当者から所定情報の入力を受け付けると、訪問代理店端末30の全体制御部321は、入力された所定情報に対応付けられている成約情報240の確認画面要求信号を生成し、これを管理サーバ10に送信する。
【0082】
成約情報240の確認画面要求信号を受信した管理サーバ10の全体制御部311は、確認画面要求信号を用いて成約情報240を特定する。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、特定した成約情報240の確認画面情報を生成し、これを訪問代理店端末30に送信する(S063)。成約情報240の確認画面情報を取得すると、訪問代理店端末30の出力処理部323は、これを出力装置5に表示する(S064)。
【0083】
図23は、成約情報240の確認画面情報が表示された訪問代理店端末30の画面例461である。表示された確認画面情報の内容により、営業担当者は、成約した保険契約を確認することができる。なお、成約情報240の確認画面情報は、印刷ボタン462を押下することにより、訪問代理店端末30に接続されているプリンタから印刷することができる。
【0084】
このような本実施形態に係る営業支援システムによれば、営業担当者のスケジュールをより効率的に管理することができる。特に、本営業支援システムでは、保険販売の見込みがある顧客の顧客情報を提供するリストホルダーと、顧客にアポイントを行うコールセンターと、アポイントが取れた顧客に訪問営業を行う訪問代理店と、が各々の専門分野の業務に特化することができるため、営業担当者が専門分野以外の業務にあたらなければならない場合の負担を排除することができる。一般に、保険販売の訪問代理店の営業担当者は、保険販売の見込みがある顧客探しに多くの労力を費やしていると言われている。したがって、保険販売の可能性が比較的高い確率で見込める条件を満たす顧客情報をリストホルダーから入手することで、営業担当者の営業支援が実現される。さらに、テレフォンアポイント業務を行っているコールセンターのオペレーターが顧客とのアポイントを行うため、営業担当者の負担が軽減されることになり、営業支援が実現されることになる。
【0085】
なお、本発明は、本実施形態に限られるものではない。本実施形態の第一変形例では、管理サーバ10は、営業担当者のいる場所から訪問客までの移動所要時間を含む営業担当者スケジュール情報210の入力画面情報をコールセンター端末20に提供する。
【0086】
コールセンター端末20の全体制御部301は、管理サーバ10にログインした後で所定の情報入力画像を表示させ、アポイントを取った訪問先の住所情報(例えば、郵便番号、住所、電話番号、最寄り駅のいずれか一つ)の入力をオペレーターから受け付ける。そして、住所情報の入力を受け付けると、住所入力情報を生成し、これを管理サーバ10に送信する。
【0087】
住所入力情報を受信すると、管理サーバ10の全体制御部311は、営業担当者スケジュール情報210に登録されている予定情報を用いて、各時間帯における営業担当者から訪問客までの移動所要時間を算出する。具体的には、管理サーバ10の全体制御部311は、営業担当者スケジュール情報210から、営業担当者および時間帯ごとに、登録されている予定情報を抽出する。
【0088】
ここで、抽出した予定情報が「訪問予定」である場合、管理サーバ10の全体制御部311は、かかる訪問予定に対応付けて登録されている訪問客の住所225を訪問客情報220から抽出する。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、訪問客の住所すなわち、営業担当者のいる場所から訪問客住所までの移動所要時間を算出する。移動所要時間は、例えば、訪問客住所および営業担当者のいる住所から各々の最寄り駅を特定し、最寄り駅間の移動所要時間を算出するなど、周知の技術が用いられればよい。
【0089】
また、抽出した予定情報に予定が登録されていない場合、かかる営業担当者の属する訪問代理店の住所情報を記憶装置3から抽出する。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、訪問代理店の住所から訪問客住所までの移動所要時間を算出する。なお、訪問代理店の住所は、予め記憶装置3に格納されていればよい。
【0090】
このような移動所要時間の算出にあたり、管理サーバ10の記憶装置3には、予め、地図情報や各地点間の所要時間などが記憶されていればよい。また、管理サーバ10の全体制御部311は、ネットワークNを通じて、外部装置から移動所要時間の算出結果を取得するようにしてもよい。
【0091】
また、管理サーバ10の全体制御部321は、各予定情報の表示領域を算出する。なお、表示領域とは、画面全体の中で各予定情報が表示される表示位置を特定するための座標情報である。予定情報の各表示領域を算出すると、管理サーバ10の全体制御部321は、営業担当者および時間帯ごとに登録されている予定情報と、移動所要時間と、表示領域と、を対応付けた営業担当者スケジュール情報210の入力画面情報を生成し、これをコールセンター端末20に送信する。かかる入力画面情報を受信すると、コールセンター端末20の出力処理部303は、これを出力装置5に表示する。
【0092】
図24は、営業担当者スケジュール情報210の入力画面情報が表示された画面例471である。コールセンター端末20の全体制御部301は、オペレーターがスケジュール選択を行うためのカーソル472の位置情報を座標情報として取得する。そして、取得したカーソル位置情報が予定情報の表示領域に含まれる場合、かかる予定情報に対応付けられている移動所要時間473を表示させる。すなわち、コールセンターのオペレーターは、営業担当者スケジュール情報210の入力画面情報上でカーソルを移動させることにより、訪問客まで最も効率良く移動できる営業担当者を特定することができる。
【0093】
なお、管理サーバ10の全体制御部311は、算出した移動所要時間を早い順(移動所要時間が少ない順)にソートし、これらを並べて表示画面471に表示するようにしてもよい。具体的には、管理サーバ10の全体制御部311は、アポイントが取れた顧客の訪問希望時間以前の時間帯について、算出した各営業担当者の移動所要時間および予定情報を抽出し、移動所要時間が少ない順に並べ替える。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、担当者名と、時間帯と、予定情報と、移動所要時間とが含まれる移動目安情報を生成し、これを表示画面471内に所定の大きさで並べて表示する。
【0094】
また、管理サーバ10の全体制御部311は、移動所要時間の早い順に表示色を変えるようにしてもよい。具体的には、管理サーバ10の全体制御部311は、算出した各営業担当者の移動所要時間を抽出し、移動所要時間が少ない順にソートする。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、移動所要時間の所定範囲ごとに異なる表示色(例えば、移動所要時間が30分以内である場合には赤色、30分以上、60分以内である場合には黄色など)で移動所要時間を表示する。
【0095】
このように、移動所要時間の少ない順にソート表示したり、移動所要時間の所定範囲ごとに表示色を変えることにより、オペレーターは、移動所要時間の違いを視覚的に認識し易くなる。
【0096】
また、本実施形態の第二変形例に係る営業支援システム100は、管理サーバ10へのアクセス制限を設け、特定のユーザからの要求に対してのみサービスを提供する。具体的には、管理サーバ10は、英数字を所定桁(例えば、4桁〜12桁)組み合わせたユーザアカウントを記憶装置3に格納している。また、管理サーバ10の全体制御部311は、コールセンター端末20や訪問代理店端末30からのログイン要求信号を受け付けると、ユーザアカウント入力画面情報をこれらの端末に送信する。
【0097】
コールセンター端末20および訪問代理店端末30の全体制御部は、オペレーターおよび営業担当者からユーザアカウントを受け付けると、アカウント入力情報を生成し、これを管理サーバ10に送信する。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、受信したアカウント入力情報に含まれているユーザアカウントが記憶装置3に格納されている場合のみ、各端末に対してログインを許可する。
【0098】
なお、ユーザアカウントによらず、ログイン要求の度に発行されるワンタイムパスワードにより管理サーバ10へのアクセスを制限してもよい。具体的には、管理サーバ10は、コールセンター端末20および訪問代理店端末30からログイン要求信号を受信すると、かかる要求の度にパスワードを生成し、これを各端末に送信する。パスワードの生成は、例えば、管理サーバ10に搭載されている乱数自動生成器により行われればよい。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、ログイン要求信号を受信する度に乱数自動生成器で生成されたパスワードに有効期限(例えば、30分)を付加したパスワード情報を生成し、これを各端末に送信する。また、管理サーバ10の全体制御部311は、生成したパスワードおよび有効期限をメモリ2に記憶する。
【0099】
パスワード情報を受信すると、コールセンター端末20および訪問代理店端末30の出力処理部は、表示装置にパスワードを表示する。また、コールセンター端末20の全体制御部301および訪問代理店端末30の全体制御部321は、オペレーターや営業担当者からパスワードの入力を受け付けると、パスワード入力情報を生成し、これを管理サーバ10に送信する。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、受信したパスワード入力情報に含まれているパスワードがメモリ2に格納してあるパスワードと一致し、かつ、有効期限内のものである場合のみ、各端末に対してログインを許可する。
【0100】
このような営業支援システム100によれば、管理サーバ10へのアクセス制限を設けることにより、営業支援システムのセキュリティーを向上させることができる。
【0101】
また、本実施形態の第三変形例に係る営業支援システム100は、営業担当者が所定時間経過しても訪問結果情報230を入力しない場合に、かかる営業担当者または営業担当者の上長に対して警告通知が行われる。具体的には、管理サーバ10の全体制御部311は、営業担当者スケジュール情報210と、訪問客情報220とが更新されると、「訪問予約」が入力された営業担当者名と、訪問予約の日時と、かかる日時に訪問する顧客の訪問客情報220と、を対応付けた報告監視情報としてメモリ2に格納する。
【0102】
そして、管理サーバ10の全体制御部311は、定期的に(例えば、24時間ごと)に、かかる訪問結果情報の更新を判定し、訪問予約の日時から所定時間(例えば、120時間)が経過しても、かかる顧客50の会員番号が入力された訪問結果情報230が登録されない場合、管理サーバ10の全体制御部311は、警告通知を生成する。具体的には、管理サーバ10の全体制御部311は、報告監視情報から、営業担当者名を特定し、かかる営業担当者のアドレス情報を記憶装置3から取得する。そして、管理サーバ10の全体制御部311は、所定のメッセージ(例えば、「訪問結果が登録されていません」など)を含む警告通知を生成し、これを営業担当者宛てに送信する。
【0103】
なお、営業担当者の上長のアドレス情報が記憶装置3に格納されている場合には、管理サーバ10の全体制御部311は、かかる上長に対しても警告通知を送信する。
【0104】
また、このような警告通知にあたり、管理サーバ10の記憶装置3には、予め、営業担当者およびその上長のアドレス情報と、所定のメッセージが格納されていればよい。
【0105】
このような営業支援システム100によれば、訪問結果の登録漏れをより確実に防止することができる。
【0106】
なお、前述の実施形態では、コールセンター端末20は、顧客情報200管理装置40から顧客情報200を取得したが、本発明は本実施形態に限られるものではない。例えば、コールセンター端末20は、顧客情報200が格納されている移動可能な記録媒体(例えば、CD−ROMやDVD)をROM装置から読み込むことで、顧客情報200を取得するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0107】
10・・・管理サーバ、20・・・コールセンター端末、
30・・・訪問代理店端末、40・・・顧客情報管理装置、
50・・・顧客
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