特許第6039096号(P6039096)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6039096ディスプレイ上で編集可能なハンドライティングをキャプチャするためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6039096
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】ディスプレイ上で編集可能なハンドライティングをキャプチャするためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20161128BHJP
【FI】
   G06F3/041 602
   G06F3/041 662
   G06F3/041 460
【請求項の数】12
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2015-539760(P2015-539760)
(86)(22)【出願日】2013年10月23日
(65)【公表番号】特表2015-533000(P2015-533000A)
(43)【公表日】2015年11月16日
(86)【国際出願番号】US2013066430
(87)【国際公開番号】WO2014066531
(87)【国際公開日】20140501
【審査請求日】2016年8月16日
(31)【優先権主張番号】61/719,246
(32)【優先日】2012年10月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/749,200
(32)【優先日】2013年1月4日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/779,158
(32)【優先日】2013年2月27日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】モセス、ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】クレイマン、ロバート・ミッチェル
(72)【発明者】
【氏名】ムッドリック、キャンディス・ルース
(72)【発明者】
【氏名】アレクシク、ミリボジェ
【審査官】 西田 聡子
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5569520(JP,B2)
【文献】 国際公開第2010/122824(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ感知ディスプレイデバイスであって、
フレーム構造と、
前記フレーム構造に設置され、電子デバイスからの情報を表示するように構成された第1のパネルと、
前記第1のパネルに取り外し可能に固定され、前記第1のパネルを覆うように構成された透明な第2のパネルと、
前記透明な第2のパネルが前記第1のパネルに取り外し可能に固定されるとき、前記透明な第2のパネルは、少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットを覆うように前記第1のパネルと隣り合った前記フレーム構造のフロント面に設置された前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットと、ここにおいて、前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットは、前記透明な第2のパネルの端にUV光を提供するように構成される、
前記透明な第2のパネル上になされる蛍光マーキングの前記第1および第2のパネルを通して取り込まれた画像をキャプチャするように構成された、前記第1および第2のパネルの裏側に設置されたカメラと
を備える、ディスプレイ。
【請求項2】
前記第2のパネルは、ベゼルレスガラスを備える、請求項に記載のディスプレイ。
【請求項3】
前記第2のパネルは、複数の磁石によって前記第1のパネルに取り外し可能に固定される、請求項に記載のディスプレイ。
【請求項4】
前記フレーム構造に結合され、前記第2のパネル上のユーザタッチの位置を決定するように構成された少なくとも1つの圧力センサをさらに備える、請求項に記載のディスプレイ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットは、前記第2のパネル上のタッチイベントに応答してオンにされるように構成される、請求項に記載のディスプレイ。
【請求項6】
前記カメラは、前記第1および第2のパネルの裏側の前記フレーム構造に結合される、請求項に記載のディスプレイ。
【請求項7】
タッチ感知ディスプレイデバイス上のテキスト入力をキャプチャするためのシステムであって、
電子デバイスからの情報を表示するように構成された第1のパネルと、前記第1のパネルに取り外し可能に固定され、前記第1のパネルを覆うように構成された透明な第2のパネルと、前記透明な第2のパネルが前記第1のパネルに取り外し可能に固定されるとき、前記透明な第2のパネルは、少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットを覆うように前記第1のパネルと隣り合ったフレーム構造のフロント面に設置された前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットと、ここにおいて、前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットは、前記透明な第2のパネルの端にUV光を提供するように構成される、前記透明な第2のパネル上になされる蛍光マーキングの画像をキャプチャするように構成された、前記第1および第2のパネルの裏側に設置されたカメラと、ここにおいて、前記画像は、前記第1および第2のパネルを通して取り込まれる、からなるタッチ感知ディスプレイデバイスと、
前記デバイスがテキスト入力モードに入るとき、前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットをアクティベートし、
前記タッチ感知ディスプレイデバイスの前記第2のパネル上になされる前記蛍光マーキングの1つまたは複数の画像をキャプチャし、
前記デバイスがテキスト入力モードを終了するとき、前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットをデアクティベートし、
前記蛍光マーキングの前記画像をメモリ位置に記憶する
ように構成された制御モジュールと
を備える、システム。
【請求項8】
少なくとも1つの圧力センサをさらに備え、前記制御モジュールは、前記第2のパネル上のユーザタッチイベントにおける情報を含むセンサ信号を取得することによって、前記少なくとも1つの圧力センサからの入力を検出するようにさらに構成される、請求項に記載のシステム。
【請求項9】
前記制御モジュールは、前記センサ信号からの前記ユーザタッチイベントの位置座標を決定することによって、前記第2のパネル上でユーザのタッチの場所を決定するようにさらに構成される、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
タッチ感知ディスプレイデバイスであって、
前記デバイスのフロント面に紫外または近紫外光ユニットを装着するための手段と
前記デバイスがテキスト入力モードに入るとき、紫外または近紫外光を提供するための手段と、
前記デバイスがテキスト入力モードに入るとき、前記紫外または近紫外光ユニットをアクティベートするための手段と、
明な第2のパネル上になされる蛍光マーキングの1つまたは複数の画像をキャプチャするための手段と、ここにおいて、前記1つまたは複数の画像は、タッチスクリーンを通して取り込まれる、
前記デバイスがテキスト入力モードを終了するとき、前記紫外光ユニットをデアクティベートし、蛍光マーキングの画像のキャプチャを中止するための手段と
を備える、デバイス。
【請求項11】
1つまたは複数の画像をキャプチャするための前記手段は、カメラを備える、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
紫外または近紫外光を提供するための前記手段は、前記タッチスクリーンを通して光を照射するように構成された、1つまたは複数の紫外または近紫外光源を備える、請求項10に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本明細書で開示されるデバイス、システム、および方法は、一般に、電子デバイスのためのユーザインターフェースに関し、より具体的には、電子デバイスのディスプレイ上で編集可能なハンドライティングをキャプチャすることに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] タッチ感知(sensing)ディスプレイは、ユーザがコマンドやデータを容易に入力することを可能にする、一般に普及している電子デバイス上のインターフェースである。タッチディスプレイは、モバイルデバイス、電子ディスプレイ、タブレット、ラップトップ、およびデスクトップコンピュータで見られ得る。タッチディスプレイは、一般に、タッチスクリーン表面上の指タッチ、スタイラスタッチ、指移動、またはスタイラス移動に対して動作および応答するように設計される。
【0003】
[0003] タッチディスプレイ上の特定のポイントをタッチすることは、タッチディスプレイ上のその位置に見られるまたは示される仮想ボタン、特徴、または機能をアクティベートし得る。通常の特徴は、いくつかある機能の中でも、例えば、電話の呼び出しを行うこと、データを入力すること、ブラウザウィンドウを開くまたは閉じることを含み得る。
【0004】
[0004] いくつかの環境では、ユーザは、ペンを使用してタッチスクリーン上に直接情報を入力することを望み得る。ユーザは、付箋に書くこと、カレンダーにマーキングすること、またはスケッチを描くことによって、メディアサーバと直接やり取りすることを好み得る。このような入力は、通常、電子スタイラスを使用して行われている。
【0005】
[0005] いくつかの環境では、電子スタイラスの使用は、汚れや残留物がスタイラスの有効性に影響を及ぼし得る散らかった環境などでは不便であり得る。このような環境では、従来の入力デバイスを使用してメディアサーバと直接やり取りすることは困難であり得る。加えて、ユーザは、システムによる最終的なキャプチャの前に、入力を容易に編集することを希望し得る。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 本開示のシステム、方法、およびデバイスは各々、いくつかの革新的な様態を有しており、これらのうちのいずれも、本明細書に開示される望ましい属性を単独で担うものではない。
【0007】
[0007] 1つの態様では、編集可能なハンドライティングキャプチャのためのシステムは、紫外または近紫外光源と、ディスプレイの前面上のライティング(writing)をキャプチャするためにディスプレイの裏側に設置されたカメラとを備える。いくつかの実施形態では、システムはさらに、取り外し可能なフロントパネルを備え、それはまた、圧力センサを使用するタッチインタラクション(touch interaction)を提供する。取り外し可能なフロントパネルのいくつかの実施形態は、ベゼルレスガラス(bezel-less glass)を備え得る。ディスプレイデバイスが汚れや油汚れにさらされる環境では、ベゼルがないことは、ガラスを完全にきれいにするのを困難にし得るほこりや油で汚れたものがベゼルとガラスとの間の接触線に集まるのを防ぐという利点を提供する。フロントパネルは、クリーニングのために外されることができ、さらにディスプレイ自体がほこりや油で汚れたものに触れていない状態のままであり得るため、フロントパネルの取り外し可能な性質は、散らかった環境でもユーザがディスプレイを快適に使用することを可能にする。さらに、ディスプレイが傷付けられ得るまたはダメージを受け得る環境では、ディスプレイを守るために取り外し可能なパネルを用いることは、容易に交換可能なコンポーネントをダメージにさらすことによって、ディスプレイの寿命を伸ばす。
【0008】
[0008] いくつかの態様では、ユーザの手は、スクリーンをタッチすることを通してディスプレイデバイスとやり取りするのに、十分きれいではない可能性がある。これらのシナリオでは、ユーザは、水溶性の透明または不透明な蛍光インク、あるいはフロントパネルから容易に拭き取ることができる他のマーキングデバイスを有するペンを用いて、ディスプレイデバイスのフロントパネル上に直接書き込むまたは描くことによって、ディスプレイデバイスとやり取りすることができる。
【0009】
[0009] 1つの実施形態は、電子デバイスからの情報を表示するように構成された第1のパネルと、第1のパネルに取り外し可能に固定され、第1のパネルを覆うように構成された透明な第2のパネルと、透明な第2のパネルの端にUV光を提供するように構成された、少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットと、透明な第2のパネル上になされる蛍光マーキングの画像をキャプチャするように構成された、第1および第2のパネルの裏側に設置されたカメラとを含む、タッチ感知ディスプレイデバイスである。
【0010】
[0010] 別の実施形態は、電子デバイスからの情報を表示するように構成された第1のパネルと、第1のパネルに取り外し可能に固定され、第1のパネルを覆うように構成された透明な第2のパネルと、透明な第2のパネルの端にUV光を提供するように構成された、少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットと、透明な第2のパネル上になされる蛍光マーキングの画像をキャプチャするように構成された、第1および第2のパネルの裏側に設置されたカメラとを有するタッチ感知ディスプレイデバイスを含む、タッチ感知ディスプレイデバイス上のテキスト入力をキャプチャするためのシステムである。システムはさらに、デバイスがテキスト入力モードに入るとき、少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットをアクティベートし、タッチ感知ディスプレイデバイスの第2のパネル上になされる蛍光マーキングの1つまたは複数の画像をキャプチャし、デバイスがテキスト入力モードを終了するとき、少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットをデアクティベートし、蛍光マーキングの画像をメモリ位置に記憶するように構成された制御モジュールとを含む。
【0011】
[0011] さらに別の実施形態は、前面と背面とを有し、ユーザのタッチを検出することができるタッチスクリーンと、デバイスがテキスト入力モードに入るとき、紫外または近紫外光を提供するための手段と、デバイスがテキスト入力モードに入るとき、紫外光ユニットをアクティベートするための手段と、透明な第2のパネル上になされる蛍光マーキングの1つまたは複数の画像をキャプチャするための手段と、デバイスがテキスト入力モードを終了するとき、紫外光ユニットをデアクティベートし、蛍光マーキングの画像のキャプチャを中止するための手段とを含む、タッチ感知ディスプレイデバイスである。
【0012】
[0012] さらに別の実施形態は、タッチ感知デバイス上のユーザタッチから圧力を検出し、デバイスがテキスト入力モードに入るとき、紫外光ユニットをアクティベートし、タッチ感知ディスプレイデバイス上になされる蛍光マーキングの1つまたは複数の画像をキャプチャし、デバイスがテキスト入力モードを終了するとき、紫外光ユニットをデアクティベートし、蛍光マーキングの画像のキャプチャを中止するステップを含む、タッチ感知ディスプレイデバイス上のテキスト入力をキャプチャするための方法である。
【0013】
[0013] 1つの他の実施形態は、プロセッサによって行われるとき、タッチ感知電子デバイスへのデータ入力の方法を実行する命令を備える、非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体である。方法は、デバイスがテキスト入力モードに入るとき、紫外光ユニットをアクティベートし、タッチ感知ディスプレイデバイス上になされる蛍光マーキングの1つまたは複数の画像をキャプチャし、デバイスがテキスト入力モードを終了するとき、紫外光ユニットをデアクティベートし、蛍光マーキングの画像のキャプチャを中止するステップを含む。
【0014】
[0014] 開示された態様は、開示された態様を限定するためでなく例示するために提供される、添付の図面および添付物と共に下記で説明され、ここで、同様の表記は同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】[0015] 図1は、1つの実装に従った、取り外し可能なフロントパネルを有するタッチ感知ディスプレイシステムおよび装置の図である。
図2】[0016] 図2は、1つの実装に従った、タッチ感知ディスプレイデバイスの前面の透視図である。
図3】[0017] 図3は、ディスプレイの裏側に設置されたカメラを有する、タッチ感知ディスプレイデバイスの上面図である。
図4A】[0018] 図4Aは、図2のタッチ感知ディスプレイデバイスの取り外し可能なフロントパネルの裏面の概略図である。
図4B】[0019] 図4Bは、フロントパネルが取り外された状態の図2のディスプレイデバイスの概略図である。
図5】[0020] 図5は、図2のディスプレイデバイスの概略断面図である。
図6】[0021] 図6は、いくつかの動作要素を実装するタッチ感知ディスプレイシステムを表現する概略ブロック図である。
図7】[0022] 図7は、1つの実装に従った、編集可能なハンドライティングキャプチャ処理を図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0023] 実施形態は、電子システムに情報を入力するための画像システムの使用に関する。1つの実施形態では、実装は、編集可能なハンドライティングキャプチャ機能を有するディスプレイデバイスのためのシステム、デバイス、方法、および装置を含む。例えば、1つの実施形態では、デバイスは、取り付けられた電子システムからユーザへ情報およびメディアを表示するために使用される、ディスプレイスクリーンを保持するフレームを有し得る。ディスプレイパネルは、パネルを所定の位置に保持するために磁石または他の手段を使用してフレームに固定され得る、外すことが可能な透明なパネルによって覆われ得る。紫外または近紫外光源およびカメラはまた、水溶性または不溶性の蛍光マーキングデバイスを使用してディスプレイ上になされる編集可能なハンドライティングを照らすためおよびキャプチャするために使用され得る。
【0017】
[0024] ディスプレイデバイスはまた、タッチ感知インタラクション(touch sensing interaction)を提供し得る。複数の圧力センサは、ディスプレイに対する透明パネルの動きが、ユーザのタッチの位置、ユーザコマンドジェスチャのタイプを決定するために分析され、さらに編集可能なハンドライティングキャプチャ機能を開始するために分析される圧力センサ信号を作り出すために、ディスプレイのそれぞれの角に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、外すことが可能な透明なパネルは、ベゼルレスパネル(bezel-less panel)であり得る。
【0018】
[0025] 本発明は、多数の他の汎用または専用コンピューティングシステムの環境または構成で動作可能である。本発明との使用に適切であり得る周知のコンピューティングシステム、環境、および/または構成の例は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドまたはラップトップのデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、プログラム可能な家庭用電化製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、上記のシステムまたはデバイスのいずれかを含む分散型コンピューティング環境、およびそれに類似したものを含むが、それらに限定されない。
【0019】
[0026] 本明細書で使用されるように、命令は、システムで情報を処理するための、コンピュータに実装されるステップを指す。命令はソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアで実装され、システムのコンポーネントによって引き受けられる(undertaken)プログラムされたステップのいずれかのタイプを含むことができる。
【0020】
[0027] 以下の説明では、特定の詳細が例についての完全な理解を提供するために与えられる。しかしながら、当業者であれば、例がこれらの特定の詳細がなくとも実施され得ることを理解するであろう。例えば、これらの例を不必要な詳細で不明瞭にしないように、電気コンポーネント/デバイスはブロック図で示され得る。他の事例では、このようなコンポーネント、他の構造および技法が、これら例をさらに説明するために詳細に示され得る。
【0021】
[0028] また、例は処理として説明され、それは、フローチャート、フロー図、有限状態図、構造図、またはブロック図として描かれ得ることに留意されたい。フローチャートは、動作を連続した処理として説明し得るが、これら動作の多くは並列または同時に実行されることができ、また、処理は繰り返されることができる。加えて、動作の順序は並べ換えることができる。処理は、その動作が完了したときに終了される。処理は、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスがソフトウェア関数に対応する場合、その終了は、この関数が呼び出し関数または主関数に戻ることに対応する。
【0022】
[0029] 当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを用いて表され得ることを理解するであろう。例えば、上記説明の全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光粒子、あるいはこれらのいずれかの組み合わせによって表され得る。
【0023】
[ディスプレイデバイスの概要]
[0030] 発明の実施形態は、取り外し可能なフロントパネルを有するタッチ感知デバイスに関し、ここで、ディスプレイデバイスに配置された圧力センサ並びに紫外または近紫外光源、およびディスプレイの裏側に配置されたカメラは、インタラクティブな編集可能なハンドライティングキャプチャを提供する。デバイスとのユーザインタラクション(user interaction)は、タッチスクリーンデバイスの取り外し可能なフロントカバー上に直接なされるハンドライティング、図画(drawings)、覚書き(notes)、スケッチ、またはメモの形をとり得る。ハンドライティングまたは覚書きの画像は、ディスプレイの裏側に設置されたカメラによってキャプチャされ得る。覚書きまたはメモは、紫外または近紫外光がわずかに存在するあるいは全く存在しないときに、覚書きが紫外または近紫外光下で視認でき、かつ透明であるように、透明または不透明な水溶性の蛍光インクを有するペンを用いてなされ得る。異なる色の透明インクが使用され得る。透明インクの使用は、紫外光がオフにされたときにマーキングが透明になることを可能にし、マーキングを消去または削除することなく、ディスプレイの使用を可能にする。また紫外光下で発光する、(glow)ホワイトボードマーカーなどの不透明なまたは有色素のペンは、いくつかの実施形態では、紫外光をオフにした際にインクが即座に透明になることが望まれない場合に使用され得る。1つの例示的なデバイスは、「INTERACTIVE DISPLAY WITH REMOVABLE FRONT PANEL」と題され、2013年1月4日に出願された、米国特許仮出願番号第61/749184号において説明され、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【0024】
[0031] テキスト入力が蛍光を発するように紫外線および近紫外光を使用し、カメラを用いて入力の画像をキャプチャする編集可能なハンドライティングキャプチャは、説明される実施形態において図示されるようなタッチ感知ディスプレイデバイスで提供され得る。他の実施形態では、編集可能なハンドライティングキャプチャは、ラップトップ、デスクトップ、またはモバイルデバイスのような他の電子デバイス上で提供され得るが、これらに限定されない。
【0025】
[0032] 図1は、脚20、25によって支えられるフレーム構造(図示されない)に設置された、ベゼルレスで取り外し可能な透明フロントパネル15を有するタッチ感知ディスプレイシステム5の1つの実施形態を図示する。タッチ感知ディスプレイシステム5は、ユーザへ情報を表示するように構成される。図示されるように、ディスプレイ10は、ディスプレイ10上でユーザにコンテンツを表示するように構成されるラップトップ、デスクトップ、または他の処理デバイスなどの、コンピュータ11に有線または無線で接続され得る。いくつかの実施形態では、コンピュータ11は、ディスプレイデバイス10と一体化され得る。システム5はまた、ディスプレイ10にコンテンツをダウンロードするために、およびタッチ感知ディスプレイ10からのユーザ入力をアップロードするために、コンピュータ11を介してインターネットなどの広域ネットワーク13に有線または無線で接続され得る。ディスプレイ10は、紫外または近紫外光源およびカメラ(図示されない)を含み、本明細書でさらに詳細に説明されるように、フロントパネル15上になされるスケッチおよびハンドライティングなどの編集可能なテキスト入力の画像をキャプチャするように構成され得る。ユーザは、水溶性の透明または不透明な蛍光インク、あるいはフロントパネルから容易に拭き取ることができる他のマーキングデバイスを有するペンを用いてフロントパネル15に直接書くことによって、システム5に入力を提供し得る。この入力は、カメラによってキャプチャされ、ディスプレイデバイス上に表示される既知のアプリケーションと関連付けられ得る。この入力は、例えば、テキスト、数字、記号、図画、スケッチ、および/または制御コマンドを含み得る。
【0026】
[0033] 図1に示されるように、ディスプレイ10は、独立型ディスプレイデバイスである。しかしながら、ネットワークとの通信に適した他のデバイスが使用され得る。コンピュータ11に接続するディスプレイデバイス10は、インターネット13を介して他のデバイスに情報を送信し、他のデバイスから方法を受信するために使用され得る。通信された情報は、例えば、音声、データ、および/またはマルチメディアサービスなどを含み得る。ユーザデバイス10およびコンピュータ11はまた、インターネット13に加えて、例えばセルラネットワークを含むネットワークを介して通信するために使用され得る。
【0027】
[0034] コンピュータ11およびディスプレイデバイス10は、様々な規格を使用して通信し得る。例えば、特定のユーザデバイスは、IEEE 16.11(a)、(b)、または(g)を含むIEEE 16.11規格、あるいはIEEE802.11a、b、gまたはnを含むIEEE 802.11規格に従って通信することができる。いくつかの実施形態では、ユーザデバイスは、BLUETOOTH(登録商標)規格に従って、RF信号を送信および受信するためのアンテナを含むことができる。ユーザデバイスが携帯電話であるときなどの特定のユーザデバイスについて、ユーザデバイスは、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、グローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))、GSM/汎用パケット無線システム(GPRS)、エンハンストデータGSM環境(EDGE:Enhanced Data GSM Environment)、地上基板無線(TETRA:Terrestrial Trunked Radio)、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution Data Optimized)、1xEV−DO、EV−DO Rev A、EV−DO Rev B、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE)、AMPS、あるいは3Gまたは4Gの技術を利用するシステムのような無線ネットワーク内で通信するために使用される他の既知の信号を受信するように設計されるアンテナを使用して、通信することができる。
【0028】
[0035] 図2は、取り外し可能なフロントパネル15を有するタッチ感知ディスプレイデバイス10の1つの実施形態の透視図を示す。ディスプレイデバイス10は、バックパネルのガラス(back panel of glass)(図示されない)に結合された2つの脚20および25から構成されるフレーム16によって支えられる。脚20および25は、機械の留め具によってまたは接着剤などの結合剤によってバックパネルのガラスに結合され得る。動的ディスプレイパネル17は、コンピュータ11、スマートフォン、またはタブレットなどの接続された電子システムからユーザに情報を表示する画素の実際の表示を提供する。動的ディスプレイパネル17は、バックパネルのガラスの上に置かれる。動的ディスプレイパネル17は、透明LCDまたはLEDディスプレイなどのフラットパネル技術のいずれかの種類であり得る。いくつかの構成では、動的ディスプレイパネル17は、ベゼルが外された状態の22インチSamsung LTI220MT02ディスプレイであり得る。
【0029】
[0036] 透明フロントパネル15は、動的ディスプレイパネル17を完全に覆うように、フレーム16に結合され得る。フロントパネル15は、透明で高透過率の、ほぼ着色していないガラス(nearly tint-free glass)で作られ、ベゼルを有さない1つの十分に平坦な面を備えることが好ましい。例えば、1つの構成では、フロントパネル15は、横約600mm、縦約340mm、厚さ約3.3mmの、Eurowhite、Opti White、またはDiamanteと同様に知られている、Starphireガラスで作られ得る。フロントパネル15は、フロントパネル15と、フレームの脚20および25との間を結合する磁石によって、ディスプレイパネル17に取り外し可能に固定され得る。この磁石結合は、磁石40、44の厚さのおよそ1/2に等しい深さの浅い溝内にある、フロントパネル15の裏面に接合された磁石40、44のペアを含み得る。磁石40、44はさらに、各脚20および25内の中央部に配された磁石ホルダ(図示されない)に適合するように設置されるよう構成される。浅い溝内に磁石40、44を配置することは、磁石40、44を脚20、25に配された対応する磁石に合うように位置合わせすることを手助けし、さらにフロントパネル15に磁石を固着している接着剤から、一定の負荷を取り除くことを手助けする。ディスプレイデバイス10へのフロントパネル15の磁石結合はまた、磁石と磁気吸着材料(magnetically attractive material)との組み合わせを通して達成され得る。この磁石結合は、使用後にきれいにするために、動的ディスプレイパネル17の前方の取り付けられた場所からフロントパネル15が容易に外されることを可能にする。
【0030】
[0037] 紫外または近紫外(UV)光ユニット8は、図2に示されるように、デバイス10の脚20、25上に位置し得る。紫外または近紫外光ユニット8は、いずれのレンズまたはそれらを囲む筐体も有さずに、デバイスの脚の正面に配置され得る。紫外または近紫外光ユニット8は、デバイス10の各側面の方へと向けられており、紫外または近紫外光がフロントパネル15を通してトンネリングする(tunnel)ことを可能にする。1つの実施形態では、紫外または近紫外光ユニットは、およそ深さ1mmの、フロントパネル15の裏面の切欠き部に収まるLEDであり得る。UV光ユニット8が配されるフロントパネル15の裏面の溝の表面または正面側は、ユーザの目に紫外または近紫外光が直接送られるのを防ぐために、不透明にされ得る。各溝の収容筒部(housing cylinder)の表面は、フロントパネル15に紫外または近紫外光がトンネリングすることを可能にするために、透明のままであり得る。ユーザが蛍光マーキングデバイスを用いてフロントパネル15上に書き込みを行うとき、それらをカメラで見ることができるように、ガラス内からの浮遊UV光(stray UV light)がマーキングに蛍光発光を行わせる。
【0031】
[0038] いくつかの構成では、紫外または近紫外光ユニット8は、光がフロントパネル15を通してトンネリングするように光を方向付けるためにデバイス10のいずれかまたは両方の脚の正面に取り付けられた4つの光源である。UV光ユニット8はフレーム16内の動的ディスプレイパネル17の角のやや近く(approximately near the corners)に配置され得る。1つの構成では、紫外または近紫外光ユニット8は、約390nm程の波長で光を放出するLED光ユニットであり得る。いくつかの構成では、Cree(登録商標) XLamp(商標) 7090 UVV LEDのようなUV LEDが使用され得るが、いずれかの類似したLEDもまた使用され得る。
【0032】
[0039] テキスト入力105は、図2で示されるように、ディスプレイのフロントパネル15上に直接描くかまたは書き込むことによって入力され得る。ユーザがテキストモードでデバイスとすぐにやり取りできる場合、UV光ユニット8は、オンにされるだろう。ユーザは、水溶性の透明または不透明な蛍光インク、あるいはフロントパネル15から容易に拭き取ることができる他のマーキングデバイスを有するペンを使用して、ディスプレイデバイス10のフロントパネル15に覚書き105を直接書き込み得る。UV光ユニット8がオンであるときに、浮遊UV光はテキスト入力が蛍光発光することを引き起こすため、マーキングデバイスの蛍光発光に起因して、テキスト入力105は、ユーザおよびカメラに対して視認できるように現れる。ユーザがフロントパネル上でテキスト入力を行うことを終了するとき、テキスト入力105の画像は、ディスプレイ10の裏側に位置するカメラ(図示されない)によってキャプチャされ得る。これらのユーザのテキスト入力105の画像は、意図されたユーザコマンドジェスチャを決定するために、ジェスチャ処理機能を使用して分析され得る。テキスト入力105は、クリーニングクロス(cleaning cloth)または他の手段を使用してマーキングを消すことで、ユーザによって編集され得る。UV光ユニット8がオフにされるとき、蛍光ペンでなされるテキストマーキング105は、もうユーザには視認されない。これは、ユーザの最初のマーキングを消去することなく、ディスプレイの使用を可能にする。この実施形態では、ユーザ入力がテキスト入力として示されることに留意されたい。ユーザは、ディスプレイ上でスケッチを描くことによって、または他のテキストでないマーキング(non-textual markings)を行うことによって、デバイスとやり取りし得る。これらの特徴は、下記でより詳細に論じられる。
【0033】
[0040] 図3の上面図で示されるように、フロントパネル15は、動的ディスプレイパネル17と直接隣り合って設置される。フロントパネル15は、フレーム16の側方および上方に突出するように、動的ディスプレイパネル17およびバックパネル30よりも、より広い幅およびより高い高さを有し得る。いくつかの構成では、ユーザに便利な情報を提供するために、料理で使用されるものなどのように共通の量の測定を示すラベルが、フロントパネル15の側面に刻まれ得る。フロントパネル15の側面に配置されることによって、これらは、動的ディスプレイパネル17と重複せず、またディスプレイ上で示される情報に関してユーザの視線を妨げない。フロントパネル15は、クリーニングのためにフロントパネル15を外すことや楽に掴むことを容易にするために、下にあるパネルよりも大きいものであり得る。いくつかの構成ではディスプレイデバイス10は、フロントパネル15の前面からバックパネル30の背面まで、およそ1インチの厚さを有する。他の構成ではディスプレイデバイスは、およそ20mmまたは4/5インチの厚さを有する。さらなる構成では、ディスプレイデバイスは、およそ1/2インチの厚さを有し得る。
【0034】
[0041] 脚20および25は、バックパネル30と一体化されるか、バックパネル30に接合され得る。いくつかの構成では、脚20および25は、ディスプレイデバイス10に対する支えおよび安定性を提供するために、プレキシアクリル(Plexiglas Acrylic)または他の硬質プラスチックで作成され得る。脚20および25は幅がおよそ1インチであるか、または、それらはデバイス10の幅をしっかりと支えるのに十分な他の幅であり得る。いくつかの実施形態では、脚20および25は、動的ディスプレイパネル17にバックライトを提供するために、LED光ストリップ18のような特定の1つまたは複数の光源を含み得る。他の実施形態では、LED光ストリップ18は、フレーム16の側面に固定され得る。LED光ストリップ18は、動的ディスプレイパネル17を照らすために、透明なバックパネル30を通して光を方向付けるまたはトンネリングする。
【0035】
[0042] 透明なバックパネル30は、透明な動的ディスプレイパネル17の方へと進む、脚20および25に位置付けられたLEDストリップ18からの光を曲げるか、または方向付け得る。いくつかの構成では、バックパネル30は、ディスプレイ10に照明を提供するために、透明に見えかつバックパネル30の表面を通して光を均一に再方向付け(redirects)する、ACRYLITE(登録商標) Endlighten TのバージョンOF11 Lで作られ得る。
【0036】
[0043] フレーム16の下に配されるものは、動的ディスプレイパネル17を制御するためのプロセッサ、バックライトLEDストリップ18、紫外線および近紫外光ユニット8、カメラ35、またはディスプレイ10中で使用される他の電子コンポーネントなどの、ディスプレイを稼働させるために必要ないずれかの電子機器を収納するために使用され得る、電子機器収納45である。
【0037】
[0044] 図3はさらに、フロントパネル15上になされるテキスト入力の画像をキャプチャするように構成されるカメラ35の配置を図示する。カメラ35は、フレーム16の下方に位置付けられた電子機器収納45内に位置する。ディスプレイ10の裏側にカメラを置いても、ディスプレイ10の透明性のために、結果としてカメラの死角はゼロになる。いくつかの実施形態では、動的ディスプレイパネル17が動的である場合も動的でない場合も、両方ともディスプレイ10は透明である。紫外または近紫外光ユニット8は、透明なディスプレイ17の材料がUVフィルタとしての役割を果たすため、ディスプレイ10のフロントパネル15上の編集可能な入力の画像をキャプチャするためのカメラの能力を妨げない。さらに、バックライトLEDストリップ18もまた、いくつかの実施形態では、バックライトLEDストリップ18が画像キャプチャの時にオフにされるため、ユーザの入力の画像をキャプチャするためのカメラ35の能力を妨げない。
【0038】
[0045] 図4Aは、取り外し可能なフロントパネル15の裏面46を概念的に図示しており、すなわち、フロントパネル15が取り付けられたときに動的ディスプレイパネル17に面する、フロントパネル15の側面であり得る。図内の「左」および「右」の表示は、フロントパネル15が取り付けられた状態の、完全に組み立てられたデバイス10を用いてユーザが見る際の、フロントパネル15およびディスプレイデバイス10の方向を指す。図示されるように、フロントパネル15は、2組の磁石のペアの磁石結合によって、ディスプレイデバイス10に取り外し可能に固定され得る。他の実施形態では、2組以上の磁石のペアがディスプレイデバイス10にフロントパネル15を固定するために使用され得る。
【0039】
[0046] 図4Aで示されるように、2つの磁石40および44は、フロントパネル15の裏面に接着される。磁石40および44は、フロントパネル15の裏面に接合されることが好ましいが、他の接着手段によってもフロントパネル15に固定され得る。図4Aで示されるように、2つの磁石40および44は、フロントパネル15の高さのほぼ中間点に、位置付けられる。
【0040】
[0047] 複数の高PSI発砲部材(high PSI foam members)50、52、54および56は、図4Aに示されるように、フロントパネル15の裏面46の四隅の各々に位置付けられ得る。ディスプレイ10のフロントパネル15上のユーザの圧力は、フロントパネル15上でのユーザタッチを示す圧力信号の組を生成するために、ディスプレイのフレーム16上に位置付けられた対応する圧力センサに接する高PSI発砲部材50、52、54および56を押圧する。1つの構成では、高PSI発砲部材50、52、54および56は、メーカー品番8463K412である、McMaster−Carr社が流通させるもののような、タイプAデュロメータ硬さ60および抗張力2500 PSIを有する超高強度ネオプレンゴム材料で作られ得る。
【0041】
[0048] 低PSI発砲部材80および84は、フロントパネル15の裏面46上の各磁石40および44に接合され得る。低PSI発砲部材80および84は、高PSI発砲部材50、52、54および56よりも低いPSIを有する軟質発泡体(cartilage foam)で作成され得る。1つの構成では、低PSI発砲部材は、幅1.57mmであり、品番4701−40−20062−04の、Rogers Corporation社によって製造されたPORONウレタンフォームのような、軟質材料であり得る。
【0042】
[0049] 複数の溝60、62、64、66は、フロントパネル15の裏面46に位置付けられ得る。これらの溝または切欠き部は、紫外または近紫外光がガラスを通してトンネリングすることを可能にするために、UV光8を引き入れ得る(accommodate)。
【0043】
[0050] 図4Bは、フロントパネル15が取り外された状態のディスプレイ10の動的ディスプレイパネル17およびフレーム16を概念的に図示する。図示されるように、フレーム16は、動的ディスプレイパネル17の側面全体を囲んでいる。他の実施形態では、フレーム16は動的ディスプレイパネル17の左側および右側を囲み、上側および下側は囲まない可能性がある。上述されるように、フロントパネル15は、2組の磁石のペアの磁石結合によって、ディスプレイデバイス10に取り外し可能に固定され得る。図4Bで示されるように、2つの磁石42および46は、ディスプレイデバイス10のフレーム16に接着される。磁石42および46は、ディスプレイデバイス10のフレーム16に接合されることが好ましいが、他の接着手段によってもフロントパネル15に接合され得る。図示されるように、磁石42および46は、フレーム16の側方の中央部に置かれ得る。他の実施形態では、低PSI発砲部材80および84は、磁石42および46に固定され、フロントパネル15の裏面46に面し得る。
【0044】
[0051] 複数のUVヒートシンク1160、1162、1164、1166は、デバイスの脚の上にあるフレーム16に設置され得る。1つの実施形態では、UVヒートシンクは、STARヒートシンクのような熱でアイロンされた(hot ironed)または溶接された別のヒートシンク上の金属製ヒートシンクからなり得る。1つの構成では、STARヒートシンクは、Bergquist社(ミネソタ州チャナッセン)によって製造された、メーカー品番803122を有するサーマル基板であり得る。UV光ユニット8は、紫外または近紫外光がフロントパネル15を通してトンネリングすることを可能にするための溝60、62、64、66内にUV光ユニットが収まるように、ヒートシンク1160、1162、1164、1166の上に設置され得る。
【0045】
[0052] 複数の圧力センサ70、72、74、および76は、脚20および25(図示されない)上またはディスプレイ10のフレーム16上、ディスプレイパネル17の四隅の近くに位置付けられ得る。ディスプレイに対するフロントパネル15の動きは、ユーザのタッチの場所およびユーザコマンドジェスチャのタイプを決定するために分析され得る圧力信号を生成する。他の実施形態では、高PSI発砲部材50、52、54、および56は、フロントパネル15の裏面に面している圧力センサ70、72、74、および76の外側の面に接合され得る。1つの実施形態では、圧力センサ70、72、74、および76は、Interlink Electronics社が流通させている、直径14.7mmの動的エリアを有する品番FSR 402のような単一ゾーン強制センシングレジスタ(single-zone force sensing resistors)であり得る。
【0046】
[0053] フロントパネル15がディスプレイデバイス10に取り外し可能に固定されるとき、磁石42および46は、フロントパネル15の裏面上にある対応する磁石40および44と一致するときにフロントパネル15の磁石結合をディスプレイデバイスに提供する。例えば磁石40、42、44、および46は、ディスプレイデバイス10にフロントパネル15を取り付けるための磁石結合を提供するために、磁石42と44とが磁気的に引き付けられ、また磁石40と46とが磁気的に引き付けられるように方向付けられる。
【0047】
[0054] 他の実施形態では、磁石の組は、ディスプレイデバイス10のフレーム16の脚20および25の上部または下部近くに位置付けられ得る。1つの構成では磁石は、4.5 lbsの接着強度を有する、K&J Magnets社が流通させている、製品番号D91−N52のNeodymium Disc Magnetsであり得る。フロントパネル15の重さによって、片面ごとに1組以上の磁石または強度の異なる磁石が必要となり得る。
【0048】
[0055] 磁石40、42、44、および46は、フロントパネル15と動的ディスプレイパネル17との間に小さな隙間が生じるように、ディスプレイデバイス10にフロントパネル15を固定するように構成される。フロントパネル15と動的ディスプレイパネル17との間の小さな隙間は、ディスプレイパネル17並びに圧力センサ70、72、74、および76に対してフロントパネル15が動くことを可能にする。従って、フロントパネル15上のユーザ圧力は、異なる力の大きさで、高PSI発砲部材50、52、54、および56に、対応する圧力センサ70、72、74および76への圧力を適用させる、フロントパネル15の動きを開始する。フロントパネル15と動的ディスプレイパネル17との間の隙間はまた、フロントパネル15の裏面に未知の材料または破片がある場合、動的ディスプレイの表面17を傷つけることを防ぐのに役立つ。隙間はさらに、ユーザによるフロントパネル15の通常の取り外しや、ユーザがフロントパネル15を置くことによって動的ディスプレイパネル17を傷つけることを防ぐのに役立つ。いくつかの実施形態では、フロントパネル15と動的ディスプレイパネル17との間の隙間は、約3mmであり得る。他の構成では、フロントパネル15と動的ディスプレイパネルとの間の隙間は、約2mmまたはそれより小さいものであり得る。
【0049】
[0056] 各磁石のペアのうち1つの磁石に固定される低PSI発砲部材80および84は、ユーザタッチに対する圧縮反発(compressive reaction)で、フロントパネル15がディスプレイパネル17の方へ傾くおよび/または動くことを可能にし、またディスプレイパネル17に対するフロントパネル15の動きを和らげる。低PSI発砲部材80および84はまた、フロントパネル15上のユーザのタッチが解除された後、圧力センサ70、72、74、および76に対して、フロントパネル15がニュートラルポジション(neutral position)へと戻ることを可能にするためのスプリングとしての役割を果たす。低PSI発砲部材80および84は、ディスプレイデバイス10にフロントパネル15を取り付ける磁石のペアの、いずれかの磁石に接合され得る。1つの構成では、低PSI発砲部材80は、フロントパネル15の裏面上の磁石40に重ね合わせられ接合され、また低PSI発砲部材84は、磁石44に重ね合わせられ接合されることができ得る。他の構成では、低PSI発砲部材80は、磁石42に接合され、低PSI発砲部材84は、ディスプレイデバイス10の脚20および25の中央付近に位置付けられた磁石46に接合され得る。
【0050】
[0057] フロントパネル15がディスプレイ15に接合されるとき、高PSI発砲部材50、52、54、および56は、対応する圧力センサ70、72、74および76と位置合わせされる。ディスプレイ10のフロントパネル15上のユーザ圧力は、4つのセンサ70、72、74および76の各々からの圧力信号を生成するために、対応する圧力センサ70、72、74および76に接する高PSI発砲部材50、52、54、および56を押圧する。これらの信号は、下記でさらに詳細に述べられるように、フロントパネル15上のユーザのタッチの位置を決定するために分析され得る。信号はまた、下記でさらに詳細に述べられるように、行われたユーザジェスチャのタイプ、ユーザジェスチャと関連付けられた関連するコマンドを決定するため、またはテキスト入力モードをアクティベートするために分析され得る。
【0051】
[0058] 本明細書でさらに述べられるように、プロセッサは、圧力センサ70、72、74および76からの信号を受信し、ユーザジェスチャに圧力信号を関連付ける。センサは、センサ間で関連する圧力差(relative pressure differentials)に基づいて、フロントパネル上のユーザタッチからの圧力の位置を決定することができるように構成される。圧力センサ70、72、74および76は、タッチ感知ディスプレイデバイス10のフロントパネル15上でユーザ入力を受信するための1つの手段を表す。
【0052】
[0059] ディスプレイデバイス10の断面図が図5で示される。この図は、ディスプレイデバイス10の右側に位置付けられた磁石と圧力センサとを通る断面を示す。この図では、磁石40および46が、ディスプレイデバイス10にフロントパネル15を固定するために組み合わせられている。低PSI発砲部材80は、ユーザのタッチからの圧力が解除された後、ニュートラルポジションにフロントパネル15を戻すためのスプリングの役割を果たすために、磁石40と46との間に挟まれている。図5は、1つの低PSI発砲部材80を描いている。一方、対応する発砲部材84(図示されない)は、ディスプレイ10の反対側(左側)に位置付けられる。
【0053】
[0060] いくつかの実施形態では、滑りが最小限であるかまたは全くない状態でディスプレイデバイス10にフロントパネル15をしっかりと保持するために、サンドペーパーなどの高摩擦材料が、各ペアの磁石間で提供され得る。いくつかの構成では、高摩擦フィルムまたはサンドペーパーは、フレームまたは脚に取り付けられた磁石と、フロントパネル15の裏面46に固定された磁石に取り付けられた低PSI発砲部材との間に固定され得る。この高摩擦フィルムは、前部のガラスがすべり落ちるまたは左右に動くことを防ぐ。図5で示されるように、高摩擦フィルム部材90はさらに、フロントパネル15の下へまたは左右へのずれを最小にするために、磁石40と46との間に挟まれる。いくつかの構成では、高摩擦材料は、220 A−WTの、Norton社のTufbak Gold T481のようなサンドペーパーであり得る。この高摩擦材料は、フロントパネル15の汚れを落とす際、長期間にわたって繰り返し汚れを落とすことに耐え得る。加えて、この材料は、発砲部材を破ることなく低PSI発砲部材をグリップする(grip)のに十分な起伏を有する。
【0054】
[0061] 対応して、ディスプレイの他の側面(図示されない)では、磁石42および44は、磁石42と44との間に挟まれた低PSI発砲部材84および第2の高摩擦フィルム部材90を用いて、ディスプレイデバイス10にフロントパネル15を保持するのを手助けするように組み合わせられる。低PSI発砲部材80および84は、磁石40、42、44、および46がフォームおよびフィルムを圧縮する際に「食い込む(bite)」ように、高摩擦材料90に対する面をグリップする役割を果たす。
【0055】
[0062] フロントパネル15とフレーム16との間の隙間95は、図5でより明瞭に見られ得る。隙間95は、ユーザのタッチからの圧力に応答して、フロントパネル15が動的ディスプレイデバイス17およびフレーム16に対して動くことを可能にする。
【0056】
[0063] 高PSI発砲部材54および56は、図5で示されるように、圧力センサ74および76に位置合わせされる。ディスプレイ10対するフロントパネル15の動きは、対応する圧力センサに接する高PSI発砲部材を押圧し、各圧力センサからの圧力信号をトリガする。フロントパネル15の動きは、高PSI発砲部材が、対応する圧力センサに接して押圧することを引き起こし、また高PSI発砲部材が、対応する圧力センサから解除することを引き起こし得る。
【0057】
[0064] 例えば、ユーザがディスプレイの右上の区分(quadrant)をタッチするとき、フロントパネル15の右上の角は、フレーム16の方へと動き、圧力センサ74に接する高PSI発砲部材54を押圧する。フロントパネル15の硬直性は、フロントパネル15の右下の角が、フレーム16から離れて持ち上がることを引き起こす。ユーザのタッチからの圧力に応答して、フロントパネル15の動きは、ディスプレイ10の各々の側の圧力センサから異なる応答をもたらす。これらの応答は、フロントパネル15上のユーザのタッチの位置を決定するために分析され、ユーザが選択したアプリケーション内の所望するコマンドを実行するために、ユーザタッチの場所で特定のアプリケーションまたはウィンドウ起動と関連させ得る。
【0058】
[編集可能なハンドライティングキャプチャ特徴の概要]
[0065] 本発明の1つの実施形態では、編集可能なハンドライティングがカメラ35と紫外または近紫外光ユニット8とを使用して、タッチ感知ディスプレイデバイス10上でキャプチャされ得る。UV光はハンドライティングを照らし、一体化されたカメラはハンドライティングの画像をキャプチャし、それらは、スケッチまたはテキストを含むことができ、水溶性の透明なまたは不透明な蛍光インクを有するペンを使用してフロントパネル15上になされる。いくつかの実施形態では、フロントパネルから用意に拭き取ることができ得る他のマーキングデバイスが使用される。ディスプレイ10のフロントパネル15上の適用されるユーザタッチの圧力は、ディスプレイ10に設置された少なくとも1つの圧力センサ70、72、74、および76によって測定される際に、ディスプレイ上の特定の位置で、ユーザがテキスト入力モードに入るのを望むことを示し得る。これは、UV光の照明、およびカメラキャプチャセッションの開始をトリガし得る。他の実施形態では、ユーザは、特定のオプションを選択することによって、またはディスプレイ上の機械スイッチをアクティベートすることによって、テキスト入力モードの始まりを特定し得る。このコマンドに応答して、UV光8がオンにされ、カメラは、ビデオまたはスクリーンの静止画像をキャプチャすることを開始し得る。
【0059】
[0066] デバイスとのユーザインタラクションは、タッチスクリーンデバイスの取り外し可能なフロントパネル15上に直接なされたハンドライティング、図画、覚書き、スケッチ、またはメモの形をとり得る。覚書きまたはメモは、紫外または近紫外光がわずかに存在するあるいは全く存在しないときに、覚書きが紫外または近紫外光下で視認でき、かつ透明であるように、透明または不透明な水溶性の蛍光インクを有するペンを用いてなされ得る。異なる色の透明インクが使用され得る。透明インクの使用は、紫外光がオフであるときにマーキングが透明になることを可能にし、マーキングを消去または削除することなく、ディスプレイの使用を可能にする。また紫外光下で発光する、ホワイトボードマーカーなどの不透明なまたは有色素のペンは、いくつかの実施形態では、紫外光をオフにした際にインクが即座に透明になることが望めない場合にも使用され得る。
【0060】
[0067] ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ上の特定の位置で、タッチインタラクションを通してまたは他の手段を通してテキスト入力の完了を示し、ワード処理アプリケーションなどの特定のアプリケーションへテキスト入力を組み込むのを望むことを示し得る。ユーザのコマンドの際、ハンドライティングまたはメモ書きの画像は、ディスプレイ10の裏側に設置されたカメラ35によってキャプチャされ得る。画像をキャプチャする前に、バックライトLED光ストリップ18がオフにされ、また透明な動的ディスプレイパネル17は、スクリーン全体を無色(white)に設定して、それをカメラに対して完全に透明な状態にする。このような状況下で、蛍光マーキングが、フロントパネル15上で視認できるようになる。カメラ35は、テキスト入力105の画像をキャプチャし、さらなる処理が、カレンダーアプリケーションの更新などの特定のアプリケーションに、この入力を解釈し組み込むことを実行し得る。テキストマーキングの入力をキャプチャすることはまた、蛍光マーキング内の英数字を決定することを含み得る。画像がカメラ35によってキャプチャされるとき、透明な動的ディスプレイ17は、環境からのいずれの紫外光も排除するためのUVフィルタとしての役割を果たす。このフィルタリングは、青みを帯びた色がキャプチャされた画像内に現れるのを防ぐ手助けとなる。他の実施形態では、UVフィルタは、青みを帯びた色がキャプチャされた画像内に現れるのを避けるために、動的ディスプレイ17またはバックパネル30、あるいはフロントパネル15からカメラ35への光の経路内のどこかを覆うように、カメラ35の前に追加され得る。
【0061】
[0068] ユーザがテキスト入力モードを終了することを望むとき、UV光8がオフにされ、テキスト入力はもはや蛍光を発さず、ユーザが視認できるものとなるため、動的ディスプレイパネル17を遮るものなく見ることを可能にする。
【0062】
[編集可能なハンドライティングキャプチャシステムの概要]
[0069] 編集可能なハンドライティングキャプチャおよびその認証で構成されるタッチ感知ディスプレイデバイス10の1つの実施形態のハイレベルブロック図が、図6で示される。タッチ感知ディスプレイシステム10は、動的ディスプレイパネル、バックライトLEDストリップ、紫外または近紫外光ユニット8、カメラ35、またはディスプレイ10で使用される他の電子コンポーネントなどのディスプレイの機能を制御するための、電子機器収納(electronics housing)45に組み込まれ得る。図示されるように、システム10は、複数の圧力センサ70、72、74および76、並びに表示出力79にリンクされたプロセッサ120を含むコンポーネントの組を有する。カメラ35および紫外または近紫外光ユニット8はまた、プロセッサ120にリンクされる。ワーキングメモリ135およびメモリ140はまた、プロセッサ120と通信状態にある。タッチ感知ディスプレイシステム10はまた、ワード処理、ビデオおよび音声機能、またはインターネットを介したインタラクティブなブラウジングなどの、さらなるアプリケーションおよび機能をディスプレイへ提供するために、コンピュータに接続し得る。
【0063】
[0070] タッチ感知ディスプレイシステム10は、キッチンキャビネットユニットに装備されるディスプレイ、冷蔵庫、または他の電気製品などの固定デバイスであり得るか、あるいは独立したディスプレイユニットであり得る。複数のアプリケーションは、取り付けられたコンピュータシステムを介して、タッチ感知ディスプレイシステム10上でユーザに対して利用可能であり得る。これらのアプリケーションは、カレンダービュー機能および編集機能、ワード処理機能、レシピ編集機能およびビュー機能、ビデオおよび画像表示機能、並びにインターネットブラウジング機能を含み得るが、これらに制限されない。
【0064】
[0071] プロセッサ120は、汎用処理ユニット、またはディスプレイアプリケーションのために特別に設計されたプロセッサであり得る。図示されるように、プロセッサ120は、メモリ140およびワーキングメモリ135に接続されている。図示される実施形態では、メモリ140は、タッチ検出モジュール145、画像キャプチャモジュール146、画像処理モジュール150、表示モジュール155、動作システム160、およびユーザインターフェースモジュール165を記憶する。これらのモジュールは、様々なディスプレイ、タッチ感知、画像キャプチャ、および画像処理機能、並びにデバイス管理タスクを実行するためのプロセッサ120を構成する命令を含み得る。ワーキングメモリ135は、メモリ140のモジュールに含まれるプロセッサ命令のワーキングセットを記憶するために、プロセッサ120によって使用され得る。代替的に、ワーキングメモリ135はまた、タッチ感知ディスプレイシステム10の処理中に作り出される動的データ(dynamic data)を記憶するために、プロセッサ120によって使用され得る。
【0065】
[0072] 上述されるように、プロセッサ120は、メモリ140中に記憶された、いくつかのモジュールによって構成される。タッチ検出モジュール145は、圧力センサ70、72、74および76から受信した信号を分析することによって、ディスプレイ10のフロントパネル15上のユーザタッチを検出するためのプロセッサ120を構成する命令を含む。従って、プロセッサ120は、タッチ検出モジュール145および圧力センサ70、72、74、および76と共に、ディスプレイデバイス10のフロントパネル15上のユーザタッチを検出するための1つの手段を表す。
【0066】
[0073] 画像キャプチャモジュール146は、カメラ35を使用して、ディスプレイ10のフロントパネル15上になされた、ユーザの編集可能なハンドライティングされた入力の画像をキャプチャするようにプロセッサ120を構成する命令を提供する。フロントパネル15上のユーザタッチは、テキスト入力機能の開始をトリガし得る一方、フロントパネル15からのユーザの圧力を解除することは、テキスト入力機能の中止をトリガし、またテキスト入力の画像をキャプチャすることに関してのユーザに対するクエリをトリガし得る。従って、プロセッサ120は、画像キャプチャモジュール146およびカメラ35と共に、タッチ感知ディスプレイデバイスの第2のパネルになされたテキスト入力の、1つまたは複数の画像をキャプチャするための1つの手段を表す。
【0067】
[0074] 画像処理モジュール150は、どのように画像内の情報が処理されるべきかを決定するために、圧力センサデータおよびキャプチャされた画像を処理するためのプロセッサ120を構成する命令を提供する。画像処理モジュール150は、例えば、色信号処理、アナログ・デジタル変換、および/またはガンマ補正を含む、受信された画像上での様々な機能を実行することができる。画像処理モジュール150は、カメラ35から1つの画像または一連の画像を受信し、鏡像(mirrored image)を生成するために各画像を反転するように構成され得る。画像処理モジュール150は、さらなる処理タスクを実行するために、反転したおよび/または反転していない画像を使用するか、またはさらなる処理のために、カメラおよびディスプレイに接続されたプロセッサへ1つまたは複数の画像を送り得る。データはまた、メモリ140内に画像データとして記憶され得る。
【0068】
[0075] ユーザインターフェースモジュール165は、ディスプレイデバイス10の動的ディスプレイパネル17上に情報を表示するようにプロセッサ120を構成する命令を含む。
【0069】
[0076] 様々なモジュールは、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの様々な組み合わせで実装されることができる。例えば、タッチ検出モジュール145、画像キャプチャモジュール146、画像処理モジュール150、表示モジュール155、およびユーザインターフェースモジュール165は、1つまたは複数のプロセッサを使用することを行うように構成された、コンピュータ読取可能な記憶媒体上に記憶された命令として実装され得る。モジュールの実装に関するさらなる詳細は、後に下記で詳しく説明される。
【0070】
[0077] 動作システム160は、システム10の処理リソースおよびメモリを管理するためのプロセッサ120を構成する。例えば、動作システム160は、表示出力、圧力センサ70、72、74、および76、並びにカメラ35などのハードウェアリソースを管理するためのデバイスドライバを含み得る。従って、いくつかの実施形態では、上述されたタッチ感知ディスプレイシステムモジュール内に含まれる命令は、これらのハードウェアリソースに直接作用しない可能性があるが、代わりに動作システムコンポーネント160内に位置付けられた標準的なサブルーチンまたはAPIを通して作用する。動作システム160内の命令は次に、これらのハードウェアコンポーネントを用いて直接作用し得る。
【0071】
[0078] 図6は、プロセッサ、複数の圧力センサ、電子表示出力、およびメモリを含むために別個のコンポーネントを備えたデバイスを表現しているが、当業者であれば、これらの別個のコンポーネントが特定の設計目的を達成するために様々な方法で組み合わせられ得ることを理解するであろう。例えば、代替の実施形態では、メモリコンポーネントは、コストを節約しパフォーマンスを向上させるために、プロセッサコンポーネントと組み合わせられ得る。
【0072】
[0079] 加えて、図6は、いくつかのモジュール備えるメモリコンポーネント140と、ワーキングメモリを備える別個のメモリ135とを含む、2つのメモリコンポーネントを図示するが、当業者は、異なるメモリアーキテクチャを利用するいくつかの実施形態を認識するだろう。例えば、設計は、メモリ140内に含まれたモジュールを実装するプロセッサ命令の記憶のために、ROMまたはスタティックRAMメモリを利用し得る。代替的に、プロセッサ命令は、タッチ感知ディスプレイシステム10と一体化された、または外部デバイスポートを介して接続されたディスク記憶デバイスからシステム起動時に読み込まれ得る。プロセッサ命令はその後、プロセッサによる実行を容易するためにRAMにロードされ得る。例えば、ワーキングメモリ135は、プロセッサ120による実行の前に、ワーキングメモリ135にロードされた命令を有する、RAMメモリであり得る。
【0073】
[編集可能なハンドライティングキャプチャの概要]
[0080] 図7は、ディスプレイデバイス10のようなタッチ感知ディスプレイデバイスに実装され得る、編集可能なハンドライティングキャプチャ処理の概要を表現する処理700を図示するハイレベルフローチャートである。処理700は、ディスプレイデバイス10のフロントパネル15上になされるユーザのテキスト入力の1つの画像または一連の画像をキャプチャするためにいくつかの実施形態で使用され、アプリケーションに情報を追加またはアップデートするためにこの画像または複数の画像を解釈し得る。
【0074】
[0081] 処理700は、ブロック705で始まり、ブロック710へと移行し、ここで、ディスプレイデバイスは、テキスト入力モードに入る。いくつかの構成では、ユーザは、カレンダーアプリケーションに入るためにボタンをクリックし、編集処理またはテキスト入力モードを指示するためにさらなるアイコンをクリックし得る。処理700は次に、ブロック715へと移行し、ここで紫外光ユニット8は、テキスト入力モードに入るという指示に応答してオンにされるように指示される。紫外光ユニットは、タッチ感知電子ディスプレイ上でユーザのタッチを検出することに応答してオンにされ得る。
【0075】
[0082] 紫外または近紫外光ユニットおよびカメラがオンにされた後、処理700は、ブロック720へと移行し、ここで、フロントパネル上のユーザのタッチの位置が決定される。各ユーザタッチまたはジェスチャについて、タッチの継続期間は、タッチのいずれかの動きの方向または経路、およびタッチのいずれかの動きの加速度が決定され得る。ユーザのタッチの位置は、プロセッサによって受信された圧力信号の大きさおよび既知の位置、並びに複数の圧力センサの各々の間の距離から決定され得る。スクリーン上のユーザのタッチの位置は、ディスプレイデバイスとのユーザインタラクションのコンテキストを示し得る。例えばユーザのタッチの位置は、ディスプレイデバイス上の各アプリケーションの表示された位置に依存して、ユーザがインターネットブラウザウィンドウまたはテキスト編集アプリケーションとやり取りしていることを示し得る。1つの実施形態では、システムは、スクリーンを2次元の座標システムに分割し、スクリーン上に現在表示されているユーザインターフェース特徴の座標と検出されたユーザのタッチの座標とを比較する。この位置合わせは、ユーザのタッチが、ボタン、アイコン、またはスクリーン上に表示される他の項目などの特定のユーザインターフェース特徴と関連付けられるかどうかを、システムが決定することを可能にする。いくつかの構成では、カレンダー上の項目を選択するためにペンを使用することは、ユーザがカレンダーのエントリを編集するのを望むことを示し得る。他の構成では、ユーザは、ディスプレイデバイスとのユーザインタラクションのコンテキストを示すために、ボタンをクリックすることまたはアイコンを選択することによって、ノートパッドまたは他のテキストエントリプログラムを選択し得る。
【0076】
[0083] この間、紫外または近紫外光がわずかに存在するあるいは全く存在しないときに、覚書きまたは入力が紫外または近紫外光下で視認でき、かつ透明であるように、ユーザは、透明または不透明な水溶性の蛍光インクを有するペンを用いて、フロントパネル上に書き込むことまたはマーキングすることによって、ディスプレイデバイスのフロントパネル上に情報を直接入力し得る。紫外または近紫外光がわずかに存在するあるいは全く存在しないときに、蛍光マーキングの透明性は、フロントパネル上のいずれの蛍光ペンのマーキングも拭き取ることなく、紫外または近紫外光をオンおよびオフすることによって、ユーザがテキスト入力モードに入るまたはテキスト入力モードを停止するのを可能にすることを表す。いくつかの構成では、ユーザは、ノートパッドアプリケーション上のカレンダー項目を編集するか、またはto−do項目を書き込むために、フロントパネル上で直接情報を入力し得る。
【0077】
[0084] 処理700は、ブロック725のように、ユーザがテキスト入力モードの終了を命令するまで、テキスト入力モードであり続ける。ユーザがテキスト入力モードの終了を命令するとき、処理700は、ブロック730へと移行し、ここで、テキスト入力の画像がキャプチャされる。紫外または近紫外光下の蛍光ペンマーキングの白熱効果(glowing effect)に起因して、フロントパネル上のスケッチおよび他のユーザ入力は、カメラによって明瞭にキャプチャされ、蛍光マーキングから英数字が決定され得る。スナップショット中にLED光ストリップがオフにされ、透明な動的ディスプレイパネルは、スクリーン全体を無色に設定して、カメラがフロントパネル上のマーキングを明瞭に見ることができるようにそれを完全に透明な状態にする。透明な動的ディスプレイパネルは、カメラがユーザ入力のスナップショットを行うとき、フロントパネル上の好ましくない紫外または近紫外放射を避けるための紫外または近紫外フィルタとしての役割を果たす。これは、フロントパネル上のマーキングのキャプチャされた画像から、青みを帯びた任意の背景を取り除くのに望ましい。この画像は、始めは逆向きであり得るが、画像処理機能を通して、反転され得る。ユーザは、望ましくないマーキングを消去するために、濡れた布や他のクリーニング方法でフロントパネルの部分を拭くことによって、スナップショットの前に、スケッチおよびテキストを容易に編集することができる。フロントパネルは、テキスト入力がそれ以上望まれないときに、またはテキスト入力の画像がカメラによってキャプチャされた後に、濡れた布または他のクリーニング方法できれいに拭き取られ得る。
【0078】
[0085] ユーザのテキスト入力が一旦キャプチャされると、処理700は、ブロック735へと移行し、ここで、キャプチャされた画像は、メモリ位置に記憶される。画像が記憶された後、処理700は、ブロック740および終了へと移行する。カメラおよびディスプレイに接続されたプロセッサによるハンドライティング認識、画像処理などのさらなる処理が、カメラによってキャプチャされた画像上で行われ得る。
【0079】
[用語に関する説明]
[0086] 当業者であれば、本明細書で開示された実装に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、および処理ステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合せとして実装され得ることをさらに理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に例示するために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能の点から上記に説明されている。このような機能が、ハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられる設計制約に依存する。当業者は、各特定のアプリケーションに関して、多様な方法で、説明された機能を実装し得るが、このような実装の決定は、本発明の範囲から逸脱を引き起こしていると解釈されるべきではない。当業者であれば、部分、または一部が、全体よりも少ないもの、または全体に等しいものを備え得ることを理解するであろう。例えば、画素のコレクション(collection)の部分は、それらの画素のサブコレクションを指し得る。
【0080】
[0087] 本明細書で開示された実装に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは本明細書で説明された機能を実行するように設計されるこれらの任意の組み合わせで、実装または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替において、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、例えば、DSPと、1つのマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに結合した1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のこのような構成の組み合わせのようなコンピューティングデバイスの組み合わせとして実現され得る。
【0081】
[0088] 本明細書で開示された実装に関連して説明された方法またはプロセスのステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはこれら2つの組み合わせにおいて、具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD−ROM、または当該技術分野において周知の任意の他の形状の非一時的な記憶媒体内に存在し得る。例示的なコンピュータ読取可能な記憶媒体は、プロセッサがコンピュータ読取可能な記憶媒体から情報を読み取り、またそれに情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに統合され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASICに存在し得る。ASICは、ユーザ端末、カメラ、または他のデバイス内に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末カメラ、または他のデバイス内のディスクリートコンポーネントとして存在し得る。
【0082】
[0089] 見出しは、参照のためおよび様々なセクションの位置付けを支援するために、本明細書に含まれる。これらの見出しは、これらに関して説明された概念の範囲を限定するようには意図されない。このような概念は、明細書全体にわたって適用性を有し得る。
【0083】
[0090] 開示された実装の先の説明は、いずれの当業者も、本発明を製造または使用できるように提供される。これらの実装への様々な修正は、当業者にとって容易に明らかになり、本明細書で定義された一般的な原理は、本発明の主旨または範囲から逸脱することなく、他の実装にも適用され得る。したがって、本発明は、本明細書に示された実装に限定されるようには意図されず、本明細書に開示される原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられることとなる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
タッチ感知ディスプレイデバイスであって、
電子デバイスからの情報を表示するように構成された第1のパネルと、
前記第1のパネルに取り外し可能に固定され、前記第1のパネルを覆うように構成された透明な第2のパネルと、
前記透明な第2のパネルの端にUV光を提供するように構成された、少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットと、
前記透明な第2のパネル上になされる蛍光マーキングの画像をキャプチャするように構成された、前記第1および第2のパネルの裏側に設置されたカメラと
を備える、ディスプレイ。
[C2]
前記第1のパネルおよび前記第2のパネルは、フレーム構造上に設置される、C1に記載のディスプレイ。
[C3]
前記第2のパネルは、ベゼルレスガラスを備える、C2に記載のディスプレイ。
[C4]
前記第2のパネルは、複数の磁石によって前記第1のパネルに取り外し可能に固定される、C2に記載のディスプレイ。
[C5]
前記フレーム構造に結合され、前記第2のパネル上のユーザタッチの位置を決定するように構成された少なくとも1つの圧力センサをさらに備える、C2に記載のディスプレイ。
[C6]
前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットは、前記フレーム構造に結合される、C2に記載のディスプレイ。
[C7]
前記カメラは、前記第1および第2のパネルの裏側の前記フレーム構造に結合される、C2に記載のディスプレイ。
[C8]
前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットは、前記第2のパネル上のタッチイベントに応答してオンにされるように構成される、C5に記載のディスプレイ。
[C9]
タッチ感知ディスプレイデバイス上のテキスト入力をキャプチャするためのシステムであって、
電子デバイスからの情報を表示するように構成された第1のパネルと、前記第1のパネルに取り外し可能に固定され、前記第1のパネルを覆うように構成された透明な第2のパネルと、前記透明な第2のパネルの端にUV光を提供するように構成された、少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットと、前記透明な第2のパネル上になされる蛍光マーキングの画像をキャプチャするように構成された、前記第1および第2のパネルの裏側に設置されたカメラとからなるタッチ感知ディスプレイデバイスと、
前記デバイスがテキスト入力モードに入るとき、前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットをアクティベートし、
前記タッチ感知ディスプレイデバイスの前記第2のパネル上になされる前記蛍光マーキングの1つまたは複数の画像をキャプチャし、
前記デバイスがテキスト入力モードを終了するとき、前記少なくとも1つの紫外または近紫外光ユニットをデアクティベートし、
前記蛍光マーキングの前記画像をメモリ位置に記憶する
ように構成された制御モジュールと
を備える、システム。
[C10]
前記制御モジュールは、前記第2のパネル上のユーザタッチイベントにおける情報を含むセンサ信号を取得することによって、前記少なくとも1つの圧力センサからの入力を検出するようにさらに構成される、C9に記載のシステム。
[C11]
前記制御モジュールは、前記センサ信号からの前記ユーザタッチイベントの位置座標を決定することによって、前記第2のパネル上でユーザのタッチの場所を決定するようにさらに構成される、C10に記載のシステム。
[C12]
タッチ感知ディスプレイデバイスであって、
前面と背面とを有し、ユーザのタッチを検出することができるタッチスクリーンと、
前記デバイスがテキスト入力モードに入るとき、紫外または近紫外光を提供するための手段と、
前記デバイスがテキスト入力モードに入るとき、前記紫外光ユニットをアクティベートするための手段と、
透明な第2のパネル上になされる蛍光マーキングの1つまたは複数の画像をキャプチャするための手段と、
前記デバイスがテキスト入力モードを終了するとき、前記紫外光ユニットをデアクティベートし、蛍光マーキングの画像のキャプチャを中止するための手段と
を備える、デバイス。
[C13]
1つまたは複数の画像をキャプチャするための前記手段は、カメラを備える、C12に記載のデバイス。
[C14]
紫外または近紫外光を提供するための前記手段は、前記タッチスクリーンを通して光を照射するように構成された、1つまたは複数の紫外または近紫外光源を備える、C12に記載のデバイス。
[C15]
タッチ感知ディスプレイデバイス上のテキスト入力をキャプチャするための方法であって、
前記タッチ感知デバイス上のユーザタッチから圧力を検出することと、
前記デバイスがテキスト入力モードに入るとき、紫外光ユニットをアクティベートすることと、
前記タッチ感知ディスプレイデバイス上になされる蛍光マーキングの1つまたは複数の画像をキャプチャすることと、
前記デバイスがテキスト入力モードを終了するとき、前記紫外光ユニットをデアクティベートし、蛍光マーキングの画像のキャプチャを中止することと
を備える、方法。
[C16]
圧力を検出することは、1つまたは複数の圧力センサからの出力信号を測定することを備える、C15に記載の方法。
[C17]
紫外光をアクティベートすることは、前記タッチ感知デバイス上のユーザタッチからの圧力を検出することに応答して、前記紫外光をアクティベートすることを備える、C15に記載の方法。
[C18]
1つまたは複数の画像をキャプチャすることは、前記蛍光マーキング内の英数字を決定することを備える、C15に記載の方法。
[C19]
プロセッサによって行われるとき、タッチ感知電子デバイスにデータを入力する方法を実行する命令を備える、非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体であって、前記方法は、
前記デバイスがテキスト入力モードに入るとき、紫外光ユニットをアクティベートすることと、
前記タッチ感知ディスプレイデバイス上になされる蛍光マーキングの1つまたは複数の画像をキャプチャすることと、
前記デバイスがテキスト入力モードを終了するとき、前記紫外光ユニットをデアクティベートし、蛍光マーキングの画像のキャプチャを中止することと
を備える、非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体。
[C20]
1つまたは複数の画像をキャプチャするための前記命令は、前記蛍光マーキング内の英数字を決定するための命令を備える、C19に記載の非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7