特許第6039130号(P6039130)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6039130復号化方法、装置、プログラム及び記録媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6039130
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】復号化方法、装置、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20161128BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20161128BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20161128BHJP
【FI】
   G06F21/31
   G06F3/0488 130
   G06F3/041 595
【請求項の数】19
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2016-510931(P2016-510931)
(86)(22)【出願日】2014年7月24日
(65)【公表番号】特表2016-522929(P2016-522929A)
(43)【公表日】2016年8月4日
(86)【国際出願番号】CN2014082905
(87)【国際公開番号】WO2015149454
(87)【国際公開日】20151008
【審査請求日】2014年9月11日
(31)【優先権主張番号】201410125595.3
(32)【優先日】2014年3月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224180
【氏名又は名称】小米科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 道▲寛▼
(72)【発明者】
【氏名】王 斌
(72)【発明者】
【氏名】翁 海斌
【審査官】 戸島 弘詩
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第103049182(CN,A)
【文献】 特開2009−211436(JP,A)
【文献】 特表2011−517810(JP,A)
【文献】 特開2013−152641(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/094065(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0066017(US,A1)
【文献】 特開2012−221179(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0057496(US,A1)
【文献】 特開2013−178636(JP,A)
【文献】 特開2012−155709(JP,A)
【文献】 特開2003−178259(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F21/31,3/041,3/0488
H04M1/00,1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出されるステップと、
前記第1移動方向が予め設置された時計回りの方向又は反時計回りの方向である基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップとを含み、
前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、タッチ信号の移動軌跡が一つの閉鎖パターンを形成したと検出された場合、閉鎖パターンを記録する個数を一つ追加させ、前に検出された移動軌跡を削除し、タッチ信号が消えるまで続いて後の移動軌跡について以上のような検出を行い、最終に記録した閉鎖パターンの個数は予め設置された基準サークルの数量と同じであることを含む
ことを特徴とする装置の復号化方法。
【請求項2】
さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップを含み、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の装置の復号化方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであり、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含み、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す
ことを特徴とする請求項2に記載の装置の復号化方法。
【請求項4】
さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップを含み、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された全ての基準参照点を通過すると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の装置の復号化方法。
【請求項5】
前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された全ての基準参照点を通過するステップにおいて、
タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された全ての基準参照点を通過し、且つ各基準参照点を通過する順序が予め設置された基準参照点の順序と同じであることを含むことを特徴とする請求項4に記載の装置の復号化方法。
【請求項6】
前記スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップにおいて、
予め設置された各参照点の表示位置に基づいて、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の装置の復号化方法。
【請求項7】
前記スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップにおいて、
スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示し、各参照点の認識情報を対応的に表示するステップを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の装置の復号化方法。
【請求項8】
前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された全ての基準参照点を通過すると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された全ての基準参照点を通過し、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含み、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す
ことを特徴とする請求項4に記載の装置の復号化方法。
【請求項9】
スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出される検出モジュールと、
前記第1移動方向が予め設置された時計回りの方向又は反時計回りの方向である基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするトリガーモジュールとを備え
前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、タッチ信号の移動軌跡が一つの閉鎖パターンを形成したと検出された場合、閉鎖パターンを記録する個数を一つ追加させ、前に検出された移動軌跡を削除し、タッチ信号が消えるまで続いて後の移動軌跡について以上のような検出を行い、最終に記録した閉鎖パターンの個数は予め設置された基準サークルの数量と同じであることを含む
ことを特徴とする復号化装置。
【請求項10】
さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する表示モジュールを備え、
前記トリガーモジュールは、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする
ことを特徴とする請求項に記載の復号化装置。
【請求項11】
前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記トリガーモジュールは、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであり、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーし、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す
ことを特徴とする請求項10に記載の復号化装置。
【請求項12】
さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する表示モジュールを含み、
前記トリガーモジュールは、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された全ての基準参照点を通過すると、アンロック状態に入るようにトリガーする
ことを特徴とする請求項に記載の復号化装置。
【請求項13】
前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された全ての基準参照点を通過することは、
タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された全ての基準参照点を通過し、且つ各基準参照点を通過する順序が予め設置された基準参照点の順序と同じであることを含む
ことを特徴とする請求項12に記載の復号化装置。
【請求項14】
前記表示モジュールは、
予め設置された各参照点の表示位置に基づいて、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する
ことを特徴とする請求項12に記載の復号化装置。
【請求項15】
前記表示モジュールは、
スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示し、各参照点の認識情報を対応的に表示する
ことを特徴とする請求項12に記載の復号化装置。
【請求項16】
前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記トリガーモジュールは、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された全ての基準参照点を通過し、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーし、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す
ことを特徴とする請求項12に記載の復号化装置。
【請求項17】
プロセッサと、
プロセッサが実行可能な指令を記憶するメモリとを備え、
前記プロセッサは、
スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出され、
前記第1移動方向が予め設置された時計回りの方向又は反時計回りの方向である基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするように構成されており、
前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、タッチ信号の移動軌跡が一つの閉鎖パターンを形成したと検出された場合、閉鎖パターンを記録する個数を一つ追加させ、前に検出された移動軌跡を削除し、タッチ信号が消えるまで続いて後の移動軌跡について以上のような検出を行い、最終に記録した閉鎖パターンの個数は予め設置された基準サークルの数量と同じであることを含む、ことを特徴とする復号化装置。
【請求項18】
プロセッサに実行されることにより、請求項1から請求項のいずれかに記載の復号化方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項19】
請求項18に記載のプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本願は、出願番号がCN201410125595.3であって、出願日が2014年3月31日である中国特許出願に基づき優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容は本願に援用する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、コンピューターの技術分野に関わり、特に復号化方法、装置、プログラム及び記録媒体に関わる。
【背景技術】
【0003】
端末技術及び通信技術の飛躍的な発展に従って、携帯、タブレットPC等の移動端末は広く普及されて利用され、人々の日常仕事、生活において非常に重要な道具になっている。スクリーンロックの暗号化、アプリケーションの暗号化等の暗号化は、端末において非常に重要な機能である。例えば、端末のスクリーンロック状態に対して暗号化する際に、ユーザーが入力した復号化情報が予め設置された復号化条件を満たすと、端末はスクリーンロック状態からアンロック状態に切り替える。
【0004】
スライディングジェスチャー暗号化は、よく使われる暗復号化方式で、対応する処理過程は、スクリーンに九つの参照点(3行に分かれ1行に三つずつ)が表示されて、ユーザーは復号化条件が設置でき、手指でスクリーン上でスライドし、手指のタッチ信号の位置は順序にその中の幾つの参照点を経り、端末はタッチ信号が経た各参照点及びその順序を復号化条件として記録し、復号化する時に、ユーザーは手指をスクリーン上でスライドし、タッチ信号が上記の記録した順序のとおりに記録した各点を通過すると、端末が復号化するようにトリガーする。
【0005】
本発明を実現する過程において、関連技術に少なくとも以下の問題が存在することに気づいた。
【0006】
前記方式によって復号化すると、スクリーン上に折れ線形のスライド跡を残し易く、それによって復号化条件が他人に容易に解読される可能性があり、端末のデーターの安全性に深刻な影響を与える。
【発明の概要】
【0007】
関連技術における問題を解決するために、本発明の実施例は、端末のデータの安全性を向上できる復号化方法及び装置を提供する。前記技術案は、以下のようである。
【0008】
本発明の実施例の第1局面において、スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出されるステップと、
前記第1移動方向が予め設置された時計回りの方向又は反時計回りの方向である基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップとを含む
ことを特徴とする復号化方法を提供する。
【0009】
好ましく、前記方法は、さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップを含み、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含む。
【0010】
好ましく、前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであり、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含み、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す。
【0011】
好ましく、前記方法は、さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップを含み、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過すると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含む。
【0012】
好ましく、前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過するステップにおいて、
タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過し、且つ各基準参照点を通過する順序が予め設置された基準参照点の順序と同じであることを含む。
【0013】
好ましく、前記スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップにおいて、
予め設置された各参照点の表示位置に基づいて、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップを含む。
【0014】
好ましく、前記スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップにおいて、
スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示し、各参照点の認識情報を対応的に表示するステップを含む。
【0015】
好ましく、前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された基準参照点を通過すると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過し、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含み、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す。
【0016】
好ましく、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、
前記タッチ信号が移動する軌跡が少なくとも一つの閉鎖パターンを形成し、各閉鎖パターンは連続的な軌跡によって形成され、且つ形成した閉鎖パターンの個数は予め設置された基準サークルの数量と同じであることを含む。
【0017】
好ましく、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、
前記タッチ信号の移動過程における角度変化の累計値が予め設置された基準角度の範囲内にあり、前記基準角度の範囲の下限は、予め設置された基準サークルの数量と円周角との積であり、前記基準角度の範囲の上限は、前記基準サークルの数量に1を追加してから円周角との積であることを含む。
【0018】
本発明の実施例の第2局面において、スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出される検出モジュールと、
前記第1移動方向が予め設置された時計回りの方向又は反時計回りの方向である基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするトリガーモジュールとを備える
ことを特徴とする復号化装置を提供する。
【0019】
好ましく、さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する表示モジュールを備え、
前記トリガーモジュールは、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする。
【0020】
好ましく、前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記トリガーモジュールは、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであり、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーし、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す。
【0021】
好ましく、さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する表示モジュールを含み、
前記トリガーモジュールは、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過すると、アンロック状態に入るようにトリガーする。
【0022】
好ましく、前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過することは、
タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過し、且つ各基準参照点を通過する順序が予め設置された基準参照点の順序と同じであることを含む。
【0023】
好ましく、前記表示モジュールは、
予め設置された各参照点の表示位置に基づいて、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する。
【0024】
好ましく、前記表示モジュールは、
スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示し、各参照点の認識情報を対応的に表示する。
【0025】
好ましく、前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記トリガーモジュールは、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過し、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーし、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す。
【0026】
好ましく、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、
前記タッチ信号が移動する軌跡が少なくとも一つの閉鎖パターンを形成し、各閉鎖パターンは連続的な軌跡によって形成され、且つ形成した閉鎖パターンの個数は予め設置された基準サークルの数量と同じであることを含む。
【0027】
好ましく、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、
前記タッチ信号の移動過程における角度変化の累計値が予め設置された基準角度の範囲内にあり、前記基準角度の範囲の下限は、予め設置された基準サークルの数量と円周角との積であり、前記基準角度の範囲の上限は、前記基準サークルの数量に1を追加してから円周角との積であることを含む。
【0028】
本発明の実施例の第3局面において、
プロセッサと、
プロセッサが実行可能な指令を記憶するメモリとを備え、
前記プロセッサは、
スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出され、
前記第1移動方向が予め設置された時計回りの方向又は反時計回りの方向である基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする
ように配置されていることを特徴とする復号化装置を提供する。
【0029】
本発明の実施例の第4局面において、プロセッサに実行されることにより、前記復号化方法を実現することを特徴とするプログラムを提供する。
【0030】
本発明の実施例の第5局面において、前記プログラムが記録された記録媒体を提供する。
【0031】
本発明は、以下のような効果がある。
【0032】
本発明の実施例において、スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出された場合、第1移動方向が時計回りの方向又は反時計回りの方向である予め設置された基準方向と同じで、且つタッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする。このように、復号化するスライド跡が複雑で、スクリーン上に残したスライド跡が認識される可能性が小さく、端末データの安全性が向上できる。
【0033】
以上の一般的な記載及び後の詳細な記載は単に例示的なもので、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
ここで述べる図面は明細書に組み込まれ明細書の一部を構成し、本発明に合致する実施例を示し、明細書とともに本発明の原理の解釈に用いられる。
【0035】
ここで説明する図面は、本発明を更なる理解に資するためのものであり、本明細書の一部分を構成し、本発明を限定するものではない。
【0036】
図1】例示的な実施例に基づいて示した復号化方法のフローチャートである。
図2a-d】それぞれ例示的な実施例に基づいて示したタッチ信号の移動の軌跡の模式図である。
図3a-c】それぞれ例示的な実施例に基づいて示したタッチ信号の移動の軌跡の模式図である。
図4a-f】それぞれ例示的な実施例に基づいて示したタッチ信号の移動の軌跡の模式図である。
図5a-d】それぞれ例示的な実施例に基づいて示したタッチ信号の移動の軌跡の模式図である。
図6】例示的な実施例に基づいて示した復号化装置の模式図である。
図7】例示的な実施例に基づいて示した端末のブロック図である。
【0037】
本発明について、上記図面で明確の実施例を示し、後述でより詳細に説明する。これらの図面及び記述は、何らかの方法で本発明の思想の範囲を限定するのではなく、特定な実施例を参考にすることで当業者に本発明のコンセプトを説明するためのものである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の目的、技術方案及び利点をより明瞭するために、実施形態と図面を併せて、本発明について更なる詳細に説明する。ここで、本発明の模式的な実施形態及びその説明は、本発明の解釈するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0039】
本発明の実施例は、復号化方法及び装置を提供し、以下では、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【実施例1】
【0040】
本発明の実施例は、復号化方法を提供し、図1に示すように、該方法の処理フローは、以下のステップを含むことができる。
【0041】
ステップ101で、スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出される。
【0042】
ステップ102で、第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つタッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする。基準方向は、時計回りの方向又は反時計回りの方向である。
【0043】
本発明の実施例において、スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出された時、第1移動方向が予め設置された時計回りの方向又は反時計回りの方向である基準方向と同じで、且つタッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする。このように、復号化のスライド跡が複雑であり、スクリーン上に残したスライド跡が認識される可能性が小さくなり、端末のデーターの安全性を高めることができる。
【実施例2】
【0044】
本発明の実施例は復号化方法を提供し、該方法の実行の主体は、携帯電話、タブレットPC等の移動端末のような端末であってもよく、本実施例では、スクリーンタッチ操作の端末を実行の主体として例示し、スクリーンをアンロックする応用のシーンを例として、技術案を詳細に説明し、他の実行の主体及び応用のシーンはこの応用のシーンと類似しているので、本実施例では重複に述べない。
【0045】
以下では、具体的な実施形態を結合して、図1に示される処理フローを詳細に説明し、具体的に以下のようである。
【0046】
ステップ101で、スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出される。本実施例の方法は、端末に用いられることができる。
【0047】
タッチ信号が行う移動は、アーク線移動又は折れ線移動等であってもよい。第1移動方向は、時計回りの方向又は反時計回りの方向であってもよい。タッチ信号は手指又は他の物体で端末のスクリーンをタッチすることによって生成された誘導信号で、スクリーンにおいて誘導点の密度が大きいので、該タッチ信号は複数の誘導点の信号によって形成されてもよい。タッチ信号の位置は、各誘導点位置によって形成された位置範囲であってもよく、該範囲の中心点(例えば、幾何的重心等)であってもよい。
【0048】
実施において、スクリーンアンロックを例として、端末がスリープ状態になっている場合、ユーザーが端末のデスクトップボタン又はオン/オフボタンを押すと、端末がスクリーンロック画面を表示するようにトリガーして、ユーザーは、予め設定された復号化条件(又はアンロック条件)に基づいて、手指又は他の物体で端末のスクリーン上で時計回りの方向又は反時計回りの方向のスライド操作を行う。その場合、端末は、手指でスクリーンをタッチすることにより生成された、時計回りの方向又は反時計回りの方向に沿って移動するタッチ信号を検出した。
【0049】
ステップ102で、第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つタッチ信号の移動するサークルの数量と予め設置された基準サークルの数量が同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする。本実施例の方法は、端末に用いられることができる。
【0050】
基準方向は、時計回りの方向又は反時計回りの方向である。基準方向及び基準サークルの数量は、端末のシステムプログラム又はアプリケーションに予め配置してもよく、又はユーザーが自分で設置してもよい。アンロック状態とは、復号化情報の認証が成功された端末の状態であって、該復号化情報は、ユーザーが入力したタッチ信号又はパスワード等であってもよく、アンロック状態は、スクリーンロックが解消された状態であってもよく、アプリケーションによってアンロックされた状態であってもよく、あるパスワードの取引が成功的に実行された状態であってもよい。
【0051】
実施において、端末は、タッチ信号が消えた時又はタッチ信号が継続されている過程で、各復号化条件を満たすか否かを判断する。復号化条件は、第1移動方向が基準方向と同じである条件1と、タッチ信号の移動サークルの数量が基準サークルの数量と同じである条件2と、を含んでもよい。各復号化条件を満たす場合、端末がアンロック状態に入るようにトリガーする。例えば、スクリーンロック状態からアンロック状態に切り替える。復号化条件を満たさない場合、端末の現在の状態を維持し、即ち、アンロック状態に切り替えることを阻止する。
【0052】
タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであるか否かを判定する方は、様々であり、以下は、幾つかの可能な判定方式である。
【0053】
方式1において、タッチ信号の移動軌跡が少なくとも一つの閉鎖パターンを形成し、各閉鎖パターンが連続的な軌跡によって形成され、且つ形成した閉鎖パターンの個数が予め設置された基準サークルの数量と同じである場合、タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると判定する。
【0054】
閉鎖パターンは、多角形、水滴形、円形等の何れの規則形状又は不規則形状の閉鎖パターンであってもよい。
【0055】
実施において、タッチ信号の移動軌跡は、図2a(時計回りの方向)又は図2b(反時計回りの方向)示すように、端末は、連続的な軌跡によって形成された閉鎖パターンの個数を記録して、不連続な軌跡によって形成された閉鎖パターンを統計しなくてもよく、記録した個数が基準サークルの数量と同じであると、タッチ信号の移動サークルの数量が基準サークルの数量と同じであると判定できる。記録する過程は、タッチ信号の移動軌跡が一つの閉鎖パターンを形成したと検出された場合、閉鎖パターンを記録する個数を一つ追加させ、前に検出された移動軌跡を削除し、タッチ信号が消えるまで続いて後の移動軌跡について以上のような検出を行い、最終に記録した閉鎖パターンの個数を取得する。
【0056】
方式2において、タッチ信号の移動過程における角度変化の累計値が予め設置された基準角度の範囲にある場合、タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると判定する。
【0057】
基準角度の範囲の下限は予め設置された基準サークルの数量と円周角との積であり、基準角度の範囲の上限は基準サークルの数量に1を追加してから円周角との積であり、円周角は360°であってもよい。例えば、予め設置された基準サークルの数量が2であると、基準角度の範囲は720°〜1080°である。
【0058】
実施において、タッチ信号の移動軌跡は、図2a、図2b、図2c(時計回りの方向)又は図2d(反時計回りの方向)に示すように、端末は、タッチ信号の移動方向をリアルタイムに検出して、移動方向の角度変化の累計値を記録することができる。移動方向が360°変化した毎に、タッチ信号が一周移動したことを意味する。タッチ信号が消えた時、記録した角度変化の累計値が取得でき、取得した累計値が上記基準角度の範囲にあれば、タッチ信号の移動サークルの数量が基準サークルの数量と同じであると判定する。
【0059】
本発明の実施例において、上記の二つの復号化条件(条件1、条件2)の以外に、スクリーンに表示される少なくとも一つの参照点を利用して、他の復号化条件を追加することができ、新たに追加された復号化条件に応じて、ステップ102の処理方式は様々であり、以下は幾つかの可能な処理方式である。
【0060】
[方式1]
第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つタッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つタッチ信号の移動過程において通過する参照点の個数が予め設置された基準数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする。
【0061】
ここで、参照点の数量及び各参照点の位置は予め設定してもよく、ランダムに確定してもよい。参照点の数量は基準数量の以上である。端末のシステムプログラム又はアプリケーションに基準数量を予め配置してもよく、又はユーザーが自分で設置してもよい。
【0062】
実施において、ユーザーがスライド操作を通じて復号化する場合、手指を第1移動方向に沿って所定のサークルの数量を移動させるとともに、移動軌跡が所定数量の参照点を通過するようにする。例えば、三つの参照点における何れの二つの参照点を通過するようにする。この過程で、タッチ信号の移動軌跡は、図3a、3b、3cに示すように、図3aは、三つの参照点における二つの参照点を通過する場合を示し、図3bは、三つの参照点における三つの参照点を通過する場合を示し、図3cは、四つの参照点における二つの参照点を通過する場合を示す。
【0063】
好ましくは、上記少なくとも一つの参照点にスライド跡の始点及び/又は終点を設置してもよく、即ち、上記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれてもよく、第1参照点は始点であってもよく、第2参照点は終点であってもよい。対応的に、復号化条件に開始条件及び/又は終止条件を追加してもよく、方式1の処理は以下のようである。
【0064】
第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じで、且つタッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーする。
【0065】
開始条件は、タッチ信号の初期位置が第1参照点に位置することを指し、終止条件は、タッチ信号が該当サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が第2参照点であることを指す。タッチ信号の初期位置は、最初にタッチ信号が生成される時の位置である。
【0066】
実施において、該処理過程は、以下の色々な状況に分かれる。
【0067】
状況1において、参照点から始点を設置し、復号化条件に開始条件を追加する。
【0068】
実施において、第1参照点を特殊なマークで表示することによりスライドの始点としてマークする。例えば、「始点」という文字で表示し、又は特殊な色、例えば赤色で表示する。ユーザーがスライド操作を通じて復号化する場合、手指で先に第1参照点をクリックし、手指を第1移動方向に沿って所定サークルの数量移動させるとともに、移動軌跡が所定数量の参照点を通過するようにする。この過程で、タッチ信号の移動軌跡は、図4a、4bに示すように、図4aは、移動軌跡が二つの参照点における一つの参照点を通過し、通過する当該一つの参照点が始点である場合を示し、図4bは、移動軌跡が二つの参照点における二つの参照点を通過し、その中の一つの参照点が始点である場合を示す。
【0069】
状況2において、参照点から終点を設置し、復号化条件に終止条件を追加する。
【0070】
実施において、第2参照点を特殊なマークで表示し、スライドの終点としてマークする。例えば、「終点」という文字で表示し、又は特殊な色、例えば青色で表示する。ユーザーがスライド操作を通じて復号化する場合、移動軌跡が一定数量の参照点を通過するように、手指を第1移動方向に沿って一定サークルの数量移動させてから、最後に第2参照点にスライドさせる。この過程で、タッチ信号の移動軌跡は、図4c、4dに示すように、図4cは、移動軌跡が二つの参照点における終点としての一つの参照点を通過する場合を示し、図4dは、移動軌跡が二つの参照点における二つの参照点を通過し、その中の一つの参照点が終点である場合を示す。
【0071】
状況3において、参照点から始点及び終点を設置し、復号化条件に開始条件及び終止条件を追加する。
【0072】
実施において、第1参照点及び第2参照点を特殊なマークで表示し、それぞれスライドの始点及び終点としてマークする。例えば、「始点」及び「終点」という文字で表示し、又はそれらをそれぞれ特殊な色で表示する。例えば、第1参照点を赤色で表示し、第2参照点を青色で表示する。ユーザーがスライド操作を通じて復号化する場合、手指で先に第1参照点をクリックしてから、移動軌跡が一定数量の参照点を通過するように、手指を第1移動方向に沿って一定サークルの数量を移動させてから、最後に第2参照点にスライドさせる。この過程で、タッチ信号の移動軌跡は、図4e、4fに示すように、図4eは、移動軌跡が二つの参照点における二つの参照点を通過し、これらの二つの参照点がそれぞれ始点及び終点である場合を示し、図4fは、移動軌跡が四つの参照点における三つの参照点を通過し、それらには始点及び終点が含まれる場合を示す。
【0073】
[方式2]
第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つタッチ信号が移動過程において表示された少なくとも一つの参照点における全部の予め設置された基準参照点を通過すると、アンロック状態に入るようにトリガーする。
【0074】
ここで、基準参照点とは、復号化条件においてタッチ信号が通過すべき参照点であり、端末のシステムプログラム又はアプリケーションに基準参照点を予め配置してもよく、又はユーザーが自身で設置してもよい。
【0075】
実施において、方式2に関して、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する方法は様々であり、以下は、その中の幾つかの可能な表示方法である。
【0076】
表示方法1において、予め設置された各参照点の表示位置に基づいて、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する。
【0077】
このような表示方法において、各参照点の表示位置は固定なものでもよく、例えば、九つの参照点は、均一に各行に3つずつ3行に配列され、又は、全部の参照点が一つの円形に囲まれる。
【0078】
表示方法2において、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示し、各参照点の認識情報を対応的に表示する。
【0079】
ここで、参照点の認識情報は、参照点と他の参照点とを区別する情報であってもよく、番号、色等であってもよい。
【0080】
このような表示方法において、各参照点の表示位置は、固定的なものであってもよく、ランダムなものであってもよい。
【0081】
前記表示の各参照点に基づいて、ユーザーがスライド操作を通じて復号化する場合、移動軌跡が表示された参照点に含まれる全部の基準参照点を通過するように、手指を第1移動方向に沿って一定サークルの数量、移動させる。例えば、図5aに示すように、スクリーンにそれぞれ1、2、3、4、5、6との六つの参照点が表示されている。ここで、1、2、3が基準参照点である場合、移動軌跡は、1、2、3の三つの参照点を通過すべきである。また、例えば、図5bに示すように、スクリーンに九つの参照点が各行に3つずつ3行に表示され、ここで、一番上の一行の三つの参照点が基準参照点である場合、移動軌跡はこれら三つの参照点を通過すべきである。この過程で、移動軌跡が各基準参照点を通過する順序について限定しない。
【0082】
好ましくは、移動軌跡が各基準参照点を通過する順序について限定してもよく、対応的に、方式2に復号化条件を新たに追加し、タッチ信号が移動過程において、表示された少なくとも一つの参照点における全部の予め設置された基準参照点を通過することは、タッチ信号が移動過程において、表示された少なくとも一つの参照点における全部の予め設置された基準参照点を通過し、且つ各基準参照点を通過する順序が予め設置された基準参照点の順序と同じである。
【0083】
ここで、基準参照点の順序の配列は、端末のシステムプログラム又はアプリケーションに予めに配置してもよく、又はユーザーが自分で設置してもよい。
【0084】
実施において、ユーザーがスライド操作を通じて復号化する場合、移動軌跡が一定の順序によって表示された参照点に含んだ全部の基準参照点を通過するように、手指を第1移動方向に沿って一定サークルの数量移動させる。例えば、図5cに示すように、スクリーンには、それぞれ1、2、3、4、5、6の六つの参照点が表示されており、1、2、3が基準参照点であり、且つ基準参照点の順序の配列が3、2、1である場合、移動軌跡は、3、2、1の順序のとおりこれらの三つの参照点を通過すべきである。また、例えば、図5dに示すように、スクリーンには各行に3つずつ3行で九つの参照点が表示され、一番上の1行の三つの参照点が基準参照点で、基準参照点の順序の配列が右から左である場合、移動軌跡は右から左の順序のとおりこれらの三つの参照点を通過すべきである。
【0085】
好ましく、前記少なくとも一つの参照点にスライドの始点及び/又は終点を設置してもよく、即ち、前記少なくとも一つの参照点に第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、第1参照点は始点で、第2参照点は終点であってもよい。対応的に、復号化条件に開始条件及び/又は終止条件を追加してもよく、方式2の処理は以下のようである。
【0086】
第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、タッチ信号の移動過程において表示された少なくとも一つの参照点における全部の予め設置された基準参照点を通過し、且つタッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーする。
【0087】
開始条件は、タッチ信号の初期位置が第1参照点に位置することを指し、終止条件は、タッチ信号が上記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す。
【0088】
実施において、該処理過程は色々の状況に分かれ、対応する処理過程は上記の状況1〜状況3に類似し、上記の内容を参照すればよく、ここでは省略する。
【0089】
本発明の実施例では、さらに、上記各基準パラメータを設置する方法を提供し、基準パラメータとしては、少なくとも基準方向及び基準サークルの数量を含み、さらに、基準数量、基準参照点、基準参照点順序、基準角度の範囲等を含んでいてもよい。対応する設置過程は、パラメータ設置指令を受信し、該パラメータ設置指令には、設置しようとする基準パラメータに対応する目標値が含まれ、設置しようとする基準パラメータの数値を、それに対応する目標値に設置する。
【0090】
設置しようとする基準パラメータは、基準方向、基準サークルの数量、基準数量、基準参照点、基準参照点順序、基準角度の範囲等における一つ以上のパラメータを含んでもよい。
【0091】
実施において、システムプログラム又はアプリケーションには暗号化設置ページが設置され、上記基準パラメータを設置してもよく、該ページには各基準パラメータの設置項目が設置されてもよく、基準パラメータの設置項目には基準パラメータのオン/オフボタンが含まれてもよく、基準方向及び基準サークルの数量はオン状態をデフォルト設置としてもよく、設置項目には、さらに基準パラメータの設置欄が含まれてもよく、設置欄は、プルダウンメニュー選択方式、数値マニュアル入力方式、模擬スライド操作方式等の異なるユーザー設置方式が採用できる。また、設置項目には、デフォルト値のリセットボタンが含まれてもよい。
【0092】
本発明の実施例において、スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出された場合、第1移動方向が時計回りの方向又は反時計回りの方向である予め設置された基準方向と同じで、且つタッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする。このように、復号化するスライド跡が複雑で、スクリーン上に残したスライド跡が認識される可能性が小さく、端末データーの安全性が向上できる。
【実施例3】
【0093】
同じ技術的思想に基づいて、本発明の実施例は、さらに図6に示すような復号化装置を提供する。この装置は、
スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出される検出モジュール610と、
前記第1移動方向が予め設置された時計回りの方向又は反時計回りの方向である基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするトリガーモジュール620とを備える。
【0094】
好ましく、さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する表示モジュールを備え、
前記トリガーモジュール620は、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする。
【0095】
好ましく、前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記トリガーモジュール620は、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであり、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーし、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す。
【0096】
好ましく、さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する表示モジュールを含み、
前記トリガーモジュール620は、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過すると、アンロック状態に入るようにトリガーする。
【0097】
好ましく、前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過することは、
タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過し、且つ各基準参照点を通過する順序が予め設置された基準参照点の順序と同じであることを含む。
【0098】
好ましく、前記表示モジュールは、
予め設置された各参照点の表示位置に基づいて、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示する。
【0099】
好ましく、前記表示モジュールは、
スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示し、各参照点の認識情報を対応的に表示する。
【0100】
好ましく、前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記トリガーモジュール620は、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過し、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーし、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す。
【0101】
好ましく、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、
前記タッチ信号が移動する軌跡が少なくとも一つの閉鎖パターンを形成し、各閉鎖パターンは連続的な軌跡によって形成され、且つ形成した閉鎖パターンの個数は予め設置された基準サークルの数量と同じであることを含む。
【0102】
好ましく、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、
前記タッチ信号の移動過程における角度変化の累計値が予め設置された基準角度の範囲内にあり、前記基準角度の範囲の下限は、予め設置された基準サークルの数量と円周角との積であり、前記基準角度の範囲の上限は、前記基準サークルの数量に1を追加してから円周角との積であることを含む。
【0103】
本発明の実施例において、スクリーンを第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出された場合、第1移動方向が時計回りの方向又は反時計回りの方向である予め設置された基準方向と同じで、且つタッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする。このように、復号化するスライド跡が複雑で、スクリーン上に残したスライド跡が認識される可能性が小さく、端末データーの安全性が向上できる。
【実施例4】
【0104】
図7は、例示的な実施例に示される端末800のブロック図である。例えば、端末800は、携帯電話、コンピューター、デジタル放送端末、メッセージ送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、健康デバイス、パーソナルデジタルアシスタント等であってもよい。
【0105】
図7を参照して、端末800は、プロセスアセンブリ802、メモリ804、電源アセンブリ806、マルチメディアアセンブリ808、オーディオアセンブリ810、入出力(I/ O)インターフェイス812、センサアセンブリ814、及び通信アセンブリ816のような一つ以上のアセンブリを含んでよい。
【0106】
プロセスアセンブリ802は、一般的には端末800の全体の操作を制御するものであり、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作と関連する操作を制御する。プロセスアセンブリ802は、一つ以上のプロセッサ820を含み、これらによって命令を実行することにより、上記の方法の全部、或は一部のステップを実現するようにしてもよい。なお、プロセスアセンブリ802は、一つ以上のモジュールを含み、これらによってプロセスアセンブリ802と他のアセンブリの間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。例えば、プロセスアセンブリ802は、マルチメディアモジュールを含み、これらによってマルチメディアアセンブリ808とプロセスアセンブリ802の間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。
【0107】
メモリ804は、各種類のデータを記憶することにより端末800の操作を支援するように構成される。これらのデータの例は、端末800において操作されるいずれのアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡対象データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ804は、いずれの種類の揮発性メモリ、不揮発性メモリ記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよく、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)EEPROM(ElectricallyErasable ProgrammableRead−Only Memory)、EPROM(ErasableProgrammable ReadOnly Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(ReadOnly Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクである。
【0108】
電源アセンブリ806は、端末800の多様なアセンブリに電力を供給する。電源アセンブリ806は、電源管理システム、一つ以上の電源、及び端末800のための電力の生成、管理及び割り当てに関連する他のアセンブリを含んでもよい。
【0109】
マルチメディアアセンブリ808は、前記端末800とユーザの間に一つの出力インターフェイスを提供するスクリーンを含む。上記の実施例において、スクリーンは液晶モニター(LCD)とタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含むことにより、スクリーンはタッチスクリーンを実現することができ、ユーザからの入力信号を受信することができる。タッチパネルは一つ以上のタッチセンサを含んでおり、タッチ、スライド、及びタッチパネル上のジェスチャを検出することができる。前記タッチセンサは、タッチ、或はスライドの動作の境界だけでなく、前記のタッチ、或はスライド操作に係る継続時間及び圧力も検出できる。上記の実施例において、マルチメディアアセンブリ808は、一つのフロントカメラ、及び/又はリアカメラを含む。端末800が、例えば撮影モード、或はビデオモード等の操作モードにある場合、フロントカメラ、及び/又はリアカメラは外部からマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラとリアカメラのそれぞれは、一つの固定型の光レンズ系、或は可変焦点距離と光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0110】
オーディオアセンブリ810は、オーディオ信号を入出力するように構成されてもよい。例えば、オーディオアセンブリ810は、一つのマイク(MIC)を含み、端末800が、例えば呼出しモード、記録モード、及び音声認識モード等の操作モードにある場合、マイクは外部のオーディオ信号を受信することができる。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ804に記憶されたり、通信アセンブリ816を介して送信されたりされる。上記の実施例において、オーディオアセンブリ810は、オーディオ信号を出力するための一つのスピーカーをさらに含む。
【0111】
I/Oインターフェイス812は、プロセスアセンブリ802と周辺インターフェイスモジュールの間にインターフェイスを提供するものであり、上記周辺インターフェイスモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、起動ボタン、ロッキングボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0112】
センサアセンブリ814は、端末800に各方面の状態に対する評価を提供するための一つ以上のセンサを含む。例えば、センサアセンブリ814は、端末800のON/OFF状態、端末800のディスプレイとキーパッドのようなアセンブリの相対的な位置決めを検出できる。また、例えば、センサアセンブリ814は、端末800、或は端末800の一つのアセンブリの位置変更、ユーザと端末800とが接触しているか否か、端末800の方位、又は加速/減速、端末800の温度の変化を検出できる。センサアセンブリ814は、何れの物理的接触がない状態にて付近の物体の存在を検出するための近接センサを含んでもよい。センサアセンブリ814は、撮影アプリケーションに適用するため、CMOS、又はCCD図像センサのような光センサを含んでもよい。上記の実施例において、当該センサアセンブリ814は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、及び温度センサをさらに含んでもよい。
【0113】
通信アセンブリ816は、端末800と他の機器の間に有線、又は无線形態の通信を提供する。端末800は、例えばWiFi、2G、3G、或はこれらの組み合わせのような、通信規格に基づいた无線ネットワークに接続されてもよい。一つの例示的な実施例において、通信アセンブリ816は、放送チャンネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号、又は放送に関連する情報を受信する。一つの例示的な実施例において、前記通信アセンブリ816は、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含むことにより、近距離通信を推進するようにする。例えば、NFCモジュールは、RFID(RadioFrequency IDentification)技術、IrDA(InfraredData Association)技術、UWB(UltraWide Band)技術、BT(Bluetooth)技術、他の技術に基づいて実現できる。
【0114】
例示的な実施例において、端末800は、一つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現されるものであり、上記方法を実行する。
【0115】
例示的な実施例において、さらに、命令を含むコンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体、例えば命令を含むメモリ804を提供しており、端末800のプロセッサ820により上記命令を実行して上記方法を実現する。例えば、前記コンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイス等である。
【0116】
コンピューター読取可能な非一時的な記録媒体として、前記記録媒体における指令が移動端末のプロセッサによって実行される場合に、移動端末がクロスプラットホーム(cross-platform)データーの取得方法を実行することができるようにする。
【0117】
前記方法は、
スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出されるステップと、
前記第1移動方向が予め設置された時計回りの方向又は反時計回りの方向である基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップとを含む。
【0118】
好ましく、前記方法は、さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップを含み、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含む。
【0119】
好ましく、前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において通過する参照点の数量が予め設置された基準数量と同じであり、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含み、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す。
【0120】
好ましく、前記方法は、さらに、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップを含み、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過すると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含む。
【0121】
好ましく、前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過するステップにおいて、
タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過し、且つ各基準参照点を通過する順序が予め設置された基準参照点の順序と同じであることを含む。
【0122】
好ましく、前記スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップにおいて、
予め設置された各参照点の表示位置に基づいて、スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップを含む。
【0123】
好ましく、前記スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示するステップにおいて、
スクリーンに少なくとも一つの参照点を表示し、各参照点の認識情報を対応的に表示するステップを含む。
【0124】
好ましく、前記少なくとも一つの参照点には、第1参照点及び/又は第2参照点が含まれ、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、且つ前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、且つ前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における予め設置された基準参照点を通過すると、アンロック状態に入るようにトリガーするステップにおいて、
前記第1移動方向が予め設置された基準方向と同じで、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じで、前記タッチ信号の移動過程において前記少なくとも一つの参照点における全部予め設置された基準参照点を通過し、且つ前記タッチ信号が予め設置された開始条件及び/又は終止条件を満たすと、アンロック状態に入るようにトリガーするステップを含み、
前記開始条件は、前記タッチ信号の初期位置が前記第1参照点に位置することを指し、前記終止条件は、前記タッチ信号が前記サークルの数量とおり移動してから、最後に通過する参照点が前記第2参照点であることを指す。
【0125】
好ましく、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、
前記タッチ信号が移動する軌跡が少なくとも一つの閉鎖パターンを形成し、各閉鎖パターンは連続的な軌跡によって形成され、且つ形成した閉鎖パターンの個数は予め設置された基準サークルの数量と同じであることを含む。
【0126】
好ましく、前記タッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであることは、
前記タッチ信号の移動過程における角度変化の累計値が予め設置された基準角度の範囲内にあり、前記基準角度の範囲の下限は、予め設置された基準サークルの数量と円周角との積であり、前記基準角度の範囲の上限は、前記基準サークルの数量に1を追加してから円周角との積であることを含む。
【0127】
本発明の実施例において、スクリーン上で第1移動方向に沿って移動するタッチ信号が検出された場合、第1移動方向が時計回りの方向又は反時計回りの方向である予め設置された基準方向と同じで、且つタッチ信号の移動サークルの数量が予め設置された基準サークルの数量と同じであると、アンロック状態に入るようにトリガーする。このように、復号化するスライド跡が複雑で、スクリーン上に残したスライド跡が認識される可能性が小さく、端末データーの安全性が向上できる。
【0128】
当業者は明細書を検討し、ここで開示した発明を実践した後、本発明のその他の実施方案を容易に思いつくことができる。本願は本発明の全ての変更、用途又は適応性の変化を含む。これらの変更、用途又は適応性の変化は本発明の一般的な原理に従っており、本発明に未開示の本技術分野における周知技術又は慣用技術手段を含む。明細書及び実施例は例示的なものに過ぎず、本発明の真の範囲及び主旨は以下の特許請求の範囲によって示される。
【0129】
本発明は、上記で説明した、また図面において示した精確な構造に限定されず、その範囲を逸脱しない前提のもとで種々の変更及び修正を行うことができることを理解すべきである。本発明の範囲は付された特許請求の範囲によってのみ限定される。
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図3a
図3b
図3c
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図4f
図5a
図5b
図5c
図5d
図6
図7