(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6039147
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】ホイール圧力センサ接続部またはマスタブレーキシリンダ圧力センサ接続部を有する自動車液圧装置のポンプハウジング、及び、自動車液圧装置
(51)【国際特許分類】
B60T 8/34 20060101AFI20161128BHJP
【FI】
B60T8/34
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-547785(P2014-547785)
(86)(22)【出願日】2012年10月29日
(65)【公表番号】特表2015-503476(P2015-503476A)
(43)【公表日】2015年2月2日
(86)【国際出願番号】EP2012071332
(87)【国際公開番号】WO2013097961
(87)【国際公開日】20130704
【審査請求日】2014年6月24日
(31)【優先権主張番号】102011089915.4
(32)【優先日】2011年12月27日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】501125231
【氏名又は名称】ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 始
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル・シュリッツクス
(72)【発明者】
【氏名】マティアス・マイヤー
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス・ヴェー
【審査官】
中尾 麗
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−177560(JP,A)
【文献】
特表2010−540332(JP,A)
【文献】
西独国特許出願公開第10145540(DE,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60T 7/12−8/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車液圧装置のポンプハウジング(22)であって、該ポンプハウジング(22)に、少なくとも2つの吸入弁開口(66)と、少なくとも2つの吐出弁開口(68)と、少なくとも1つのホイール圧力センサ接続部(108)と、少なくとも1つの高圧切換弁開口(70)と、少なくとも1つの切換弁開口(72)とが形成されている形式のものにおいて、
少なくとも2つの前記吸入弁開口(66)が第1の列(116)に配置され、それに続く第2の列(118)に少なくとも2つの前記吐出弁開口(68)が配置され、さらにそれに続く第3の列(120)に少なくとも1つのホイール圧力センサ接続部(108)が配置され、さらにそれに続く第4の列(122)に少なくとも1つの前記高圧切換弁開口(70)並びに少なくとも1つの前記切換弁開口(72)が配置されており、
少なくとも1つの前記吐出弁開口(68)からホイールブレーキシリンダ開口(62)に通じる第1の管路(56)が設けられており、前記ホイール圧力センサ接続部(108)が第1の管路接続部(110)を介して前記第1の管路(56)に接続されており、
前記第1の管路接続部(110)が、ポンプハウジング(22)のポンプエレメント開口(92)の一方がある側(86)から成形された第1の横方向孔(110)によって形成されていることを特徴とする、自動車液圧装置のポンプハウジング(22)。
【請求項2】
請求項1に記載の自動車液圧装置のポンプハウジング(22)であって、該ポンプハウジング(22)に、さらに少なくとも1つのマスタシリンダ圧力センサ接続部(74)が形成されている形式のものにおいて、
さらに前記第4の列(122)に続く列(124)に少なくとも1つのマスタシリンダ圧力センサ接続部(74)が配置されていることを特徴とする、自動車液圧装置のポンプハウジング(22)。
【請求項3】
マスタシリンダ接続部(82)から少なくとも1つの前記高圧切換弁開口(70)および少なくとも1つの前記切換弁開口(72)へ通じる第2の管路(24)が設けられており、前記マスタシリンダ圧力センサ接続部(74)が第2の管路接続部(112,114)を介して前記第2の管路(24)に接続されている、請求項2に記載のポンプハウジング。
【請求項4】
前記第2の管路接続部(112,114)が、ポンプハウジング(22)のポンプエレメント開口(92)の一方がある側(86)から成形された第2の横方向孔(112)によって形成されている、請求項3に記載のポンプハウジング。
【請求項5】
自動車液圧装置のポンプハウジング(22)であって、該ポンプハウジング(22)に、少なくとも2つの吸入弁開口(66)と、少なくとも2つの吐出弁開口(68)と、少なくとも1つの高圧切換弁開口(70)と、少なくとも1つの切換弁開口(72)と、少なくとも1つのマスタシリンダ圧力センサ接続部(74)とが形成されている形式のものにおいて、
少なくとも2つの前記吸入弁開口(66)が第1の列(116)に配置され、それに続く第2の列(118)に少なくとも2つの前記吐出弁開口(68)が配置され、さらにそれに続く列(122)に少なくとも1つの高圧切換弁開口(70)並びに少なくとも1つの切換弁開口(72)が配置され、さらにそれに続く列(124)に少なくとも1つのマスタシリンダ圧力センサ接続部(74)が配置されており、
マスタシリンダ接続部(82)から少なくとも1つの前記高圧切換弁開口(70)および少なくとも1つの前記切換弁開口(72)へ通じる第2の管路(24)が設けられており、前記マスタシリンダ圧力センサ接続部(74)が第2の管路接続部(112,114)を介して前記第2の管路(24)に接続されており、
前記第2の管路接続部(112,114)が、ポンプハウジング(22)のポンプエレメント開口(92)の一方がある側(86)から成形された第2の横方向孔(112)によって形成されていることを特徴とする、自動車液圧装置のポンプハウジング(22)。
【請求項6】
2つの前記切換弁開口(72)が、2つの前記高圧切換弁開口(70)間に配置されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のポンプハウジング。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載のポンプハウジング(22)を備えていることを特徴とする、自動車液圧装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車液圧装置のポンプハウジングであって、該ポンプハウジングに、少なくとも2つの吸入弁開口と、少なくとも2つの吐出弁開口と、少なくとも1つのホイール圧力センサ接続部と、少なくとも1つの高圧切換弁開口と、少なくとも1つの切換弁開口とが形成されている形式のものに関する。また本発明は自動車液圧装置のポンプハウジングであって、該ポンプハウジングに、少なくとも2つの吸入弁開口と、少なくとも2つの吐出弁開口と、少なくとも1つの高圧切換弁開口と、少なくとも1つの切換弁開口と、少なくとも1つのマスタシリンダ圧力センサ接続部とが形成されている形式のものに関する。さらに本発明は、このような形式のポンプハウジングを自動車液圧装置に使用する使用法に関する。
【背景技術】
【0002】
液圧装置は、自動車例えば乗用車またはトラックにおいて、自動車のブレーキシステムに制御されたブレーキ圧を供給するために使用される。特にこのような形式の液圧装置によって、アンチロック制御装置(ABS)、トラクションスリップ制御装置(ASR)および/またはエレクトロニックスタビリティプログラム(ESP)の機能が実現される。ブレーキシステムにおいて、自動車の運転者によってブレーキペダルを介してブレーキ圧がマスタシリンダ若しくはマスタブレーキシリンダによって生ぜしめられる。選択的に、ESPシステムにおいては、ブレーキ圧はこのESPシステム自体によって生成される。このシステムの液圧装置は、複数のポンププランジャ若しくはポンプエレメント、モータ並びに複数の弁を備えたポンプを有している。これらの弁は、一般的に電磁的に制御されるので、個別のブレーキまたはブレーキ回路が、様々なブレーキ圧を提供することができる。
【0003】
最近の車両ブレーキ装置においてはさらに、所属のホイールブレーキおよびマスタシリンダにおいて発生した圧力を測定するために、ホイール圧力センサおよびマスタシリンダ圧力センサが使用されている。ホイール圧力センサは、例えばブレーキアシスト等のシステムにおいて特別な機能を形成するために必要である。
【0004】
このような形式の液圧装置のポンプハウジングは、一般的に概ね直方体状若しくはブロック状の形でアルミニウムより製造されていて、構成要素および管路を配置するための複数の孔を備えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、公知のポンプハウジングと比較してコンパクトに形成され、しかも安価に製造可能なポンプハウジングを備えた自動車液圧装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、少なくとも2つの吸入弁開口と、少なくとも2つの吐出弁開口と、少なくとも1つのホイール圧力センサ接続部と、少なくとも1つの高圧切換弁開口と、少なくとも1つの切換弁開口とが形成されている、自動車液圧装置のポンプハウジングによって解決された。本発明によれば、少なくとも2つの吸入弁開口が、第1の列若しくは行に配置され、それに続く第2の列若しくは行に少なくとも2つの吐出弁開口が配置され、さらにそれに続く第3の列若しくは行に少なくとも1つのホイール圧力センサ接続部が配置され、さらにそれに続く第4の列若しくは行に少なくとも1つの高圧切換弁開口並びに少なくとも1つの切換弁開口が配置されている。このような配置形式によって、全体的に特にコンパクトな液圧装置の構造形式が得られる。
【0007】
好適な形式で、本発明によるポンプハウジングにおいては、少なくとも1つの吐出弁開口からホイールブレーキシリンダ開口に通じる第1の管路が設けられており、ホイール圧力センサ接続部が第1の管路接続部を介して第1の管路に接続されている。
【0008】
好適にはさらに、本発明によるポンプハウジングに第1の管路接続部が、ポンプエレメント開口の少なくとも一方側から成形された第1の横方向孔によって形成されている。
【0009】
本発明によればさらに、少なくとも2つの吸入弁開口と、少なくとも2つの吐出弁開口と、少なくとも1つの高圧切換弁開口と、少なくとも1つの切換弁開口と、少なくとも1つのマスタシリンダ圧力センサ接続部とが形成されている、特に前記形式による自動車液圧装置のポンプハウジングが提供されており、このポンプハウジングにおいて、少なくとも2つの吸入弁開口が第1の列若しくは行に配置され、それに続く第2の列若しくは行に少なくとも2つの吐出弁開口が配置され、さらにそれに続く列若しくは行に少なくとも1つの高圧切換弁開口並びに少なくとも1つの切換弁開口が配置され、さらにそれに続く列若しくは行に少なくとも1つのマスタシリンダ圧力センサ接続部が配置されている。
【0010】
この場合、ポンプハウジングは、好適な形式で、マスタシリンダ接続部から少なくとも1つの高圧切換弁開口および少なくとも1つの切換弁開口へ通じる第2の管路を有しており、さらに、マスタシリンダ圧力センサ接続部が第2の管路接続部を介して第2の管路に接続されている。
【0011】
第2の管路接続部は、好適にはポンプエレメント開口の一方側から成形された第2の横方向孔によって形成されている。
【0012】
また特にスペース節約のために、2つの切換弁開口は、2つの高圧切換弁開口間に配置されている。
【0013】
さらに前記課題は、このような形式の本発明によるポンプハウジングを自動車液圧装置に使用することによって解決された。
【0014】
次に本発明による解決策の実施例を添付の概略図を用いて具体的に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】所属のポンプハウジングと共に形成される、従来技術による車両ブレーキ装置の液圧回路図である。
【
図2】このような形式の従来技術によるポンプハウジングの正面図である。
【
図4】
図2および
図3に示したポンプハウジングの正面から見た斜視図である。
【
図5】所属のポンプハウジングと共に形成される、本発明による車両ブレーキ装置の液圧回路図である。
【
図6】このような形式の本発明によるポンプハウジングの正面から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に示された車両ブレーキ装置10は、ブレーキ倍力装置14および、このブレーキ倍力装置14に接続されたマスタシリンダ16を備えたブレーキペダル12を有している。マスタシリンダ16は、ほぼ同じ構造を有する2つのブレーキ回路18および20に接続されており、これらのブレーキ回路18および20は、概ね共通の1つのポンプハウジング22(
図2以下参照)内に形成されている。以下では、これらのブレーキ回路のうちの1つ、つまりブレーキ回路18だけについて詳しく説明する。
【0017】
ブレーキ回路18において、管路24がマスタシリンダ16から高圧切換弁26および切換弁28に通じている。さらに、管路24にマスタシリンダ圧力センサ30が接続されている。高圧切換弁26から管路32が、ポンプエレメント34の吸込み側並びに逆止弁36に通じている。切換弁28から管路38が、ポンプエレメント34の吐出側並びに第1の吸入弁40および第2の吸入弁42に通じている。逆止弁36から管路44が、第1の吐出弁46および第2の吐出弁48に通じている。さらに管路44に蓄圧器50が接続されている。第1の吸入弁40から管路52が第1のホイールブレーキシリンダ54並びに第1の吐出弁46に通じており、また第2の吸入弁42から管路56が第2のホイールブレーキシリンダ58並びに第2の吐出弁48に通じている。
【0018】
図2〜
図4には、従来技術によるポンプハウジング22が示されており、このポンプハウジング22は概ねアルミニウムブロックより形成されていて、このアルミニウムブロック内に、穿孔若しくはフライス切削によって複数の開口が形成されている。従って、アルミニウムブロックの上面側60に、ホイールブレーキシリンダ54並びに58のための前記接続部を収容するための4つのホイールブレーキシリンダ開口62が配置されていて、アルミニウムブロックの正面側64で最上位の列に、前記吸入弁40並びに42を収容するための4つの吸入弁開口66が配置されている。4つの吸入弁開口66の下の2列目に、前記吐出弁46並びに48を収容するための4つの吐出弁開口68が配置されている。吐出弁開口68の下の3列目には、2つの高圧切換弁開口70が配置されていて、その下の4列目には、外側に2つの切換弁開口72、並びに中央に、前記高圧切換弁26、切換弁28若しくは圧力センサ30を収容するためのマスタシリンダ圧力センサ接続部74が配置されている。
【0019】
アルミニウムブロックの下面側76に、上記蓄圧器50を収容するための2つの蓄圧器開口78が配置され、また裏面側80に2つのマスタシリンダ接続部82が配置されている。蓄圧器開口78と、この蓄圧器開口78に所属するマスタシリンダ接続部82との間に、蓄圧器開口78内に設けられた長手方向孔84の形状の上記管路24が延在している。この長手方向孔84に通じる横方向孔88が、アルミニウムブロックの左側86から形成されており、この横方向孔88は、長手方向孔84を、中央に配置されたマスタシリンダ圧力センサ接続部74に接続する。この横方向孔88は、切換弁開口72を通って延在しているので、この切換弁開口72も前記長手方向孔84に接続されている。長手方向孔84内にはさらに、外方に向かって開放する高圧切換弁開口70も開口している。
【0020】
前記管路44を形成するために、2つの吐出弁開口68は、横方向孔90および長手方向孔91を介して同様に所属の蓄圧器開口78に接続されている。長手方向孔84に接続された高圧切換弁開口70はさらにポンプエレメント開口92に接続されており、このポンプエレメント開口92は、一方側からアルミニウムブロック内に侵入する形で形成されている。さらにポンプエレメント開口92は、前記管路32を形成するために、長手方向孔94を介して蓄圧器開口78に接続されており、前記長手方向孔94内で、この長手方向孔94から蓄圧器開口78への移行部に逆止弁36が配置されている。
【0021】
横方向孔88に接続された切換弁開口72はさらに、前記管路38を形成するために、長手向孔96によってポンプエレメント開口92に接続され、別の横方向孔98によって2つの吸入弁開口66に接続されている。最後に、前記管路52および56は、長手方向孔100若しくは102によって形成されており、これらの長手方向孔100若しくは102はそれぞれ、1つのホイールブレーキシリンダ開口62から所属の吸入弁開口66並びに吐出弁開口68に通じている。
【0022】
このような形式のアルミニウムブロックの裏面側に、ポンプエレメント開口92内に配置されるポンプエレメント34のための所属の駆動モータ104を備えたモータ接続部が配置されている。
【0023】
図5には、本発明による車両ブレーキ装置10の液圧回路図が示されており、この車両ブレーキ装置10は、構成要素12,14,16並びにブレーキ回路18および20に関連して、
図1に示した車両ブレーキ装置と概ね同じ構成を有している。
【0024】
図5に示した車両ブレーキ装置においてはさらに、各ブレーキ回路18および20の管路56にホイール圧力センサ106が液圧接続されている。
【0025】
図6は、所属の本発明によるポンプハウジング22を示しており、このポンプハウジング22において、同様に4つのホイールブレーキシリンダ開口62、4つの吸入弁開口66、4つの吐出弁開口68、2つの高圧切換弁開口70、2つの切換弁開口72、1つのマスタシリンダ圧力センサ接続部74、2つの蓄圧器開口78、2つのマスタシリンダ接続部82、2つのポンプエレメント開口92および、駆動モータ104が接続されるモータ接続部が設けられている。勿論、ポンプハウジング22の本発明の構成において、複数の開口および所属の複数の孔は、従来技術のものとは異なって配置され、かつ構成されている。
【0026】
従って、
図6に示した本発明によるポンプハウジング22では、その正面側64において、複数の吸入弁開口66が第1の列116若しくは行に配置され、複数の吐出弁開口68が第2の列118若しくは行に配置され、ホイール圧力センサ106に所属する2つのホイール圧力センサ接続部108がそれに続く第3の列120若しくは行に配置され、2つの高圧切換弁開口70並びに2つの切換弁開口72が、それに続く第4の列122若しくは行に配置されている。さらにそれに続く第5の列124若しくは行に、マスタシリンダ圧力センサ接続部74が配置されている。
【0027】
個別のホイール圧力センサ接続部108は横方向孔110内に開口しており、この横方向孔110は、ポンプハウジング22の左側86から所属のポンプエレメント開口92と並んで形成されている。横方向孔110は、長手方向孔102との交差個所までガイドされていて、この長手方向孔102は管路56として、1つのホイールブレーキシリンダ開口62から所属の吸入弁開口66並びに吐出弁開口68まで通じている。従って横方向孔110は、ホイール圧力センサ接続部108と、長手方向孔102に所属するホイールブレーキシリンダ開口62との間の第1の管路接続部の1区分を形成している。
【0028】
2つの切換弁開口72は、2つの高圧切換弁開口70間に配置されている。個別の切換弁開口72および個別の高圧切換弁開口70は、所属の蓄圧器開口78内に形成された長手方向孔84に、一方側86若しくは他方側から形成された横方向孔112を介して接続されている。横方向孔112は左側86において所属の切換弁開口72、所属の長手方向孔84、および所属の高圧切換弁開口70を貫通していて、第2の管路接続部の区分としてさらに、ポンプハウジング22の中央までガイドされている。ここで、横方向孔112は長手方向孔114と交差し、この長手方向孔114は、下面側76から形成されていて、マスタシリンダ圧力センサ接続部74との交差個所までの第2の管路接続部の別の区分を形成する。この場合、マスタシリンダ圧力センサ接続部74は、この長手方向孔114内に直に開口している。
【符号の説明】
【0029】
10 車両ブレーキ装置
12 ブレーキペダル
14 ブレーキ倍力装置
16 マスタシリンダ
18,20 ブレーキ回路
22 ポンプハウジング
24 管路
26 高圧切換弁
28 切換弁
30 マスタシリンダ圧力センサ
32 管路
34 ポンプエレメント
36 逆止弁
38 管路
40 第1の吸入弁
42 第2の吸入弁
44 管路
46 第1の吐出弁
48 第2の吐出弁
50 蓄圧器
52 管路
54 第1のホイールブレーキシリンダ
56 管路
58 第2のホイールブレーキシリンダ
60 上面側
62 ホイールブレーキシリンダ開口
64 正面側
66 吸入弁開口
68 吐出弁開口
70 高圧切換弁開口
72 切換弁開口
74 マスタシリンダ圧力センサ接続部
76 下面側
78 蓄圧器開口
80 裏面側
82 マスタシリンダ接続部
84 長手方向孔
86 左側、一方側
88 横方向孔
90 横方向孔
92 ポンプエレメント開口
94 長手方向孔
96 長手方向孔
98 横方向孔
100,102 長手方向孔
104 駆動モータ
106 ホイール圧力センサ
108 ホイール圧力センサ接続部
110 横方向孔
112 横方向孔
114 長手方向孔
116 第1の列
118 第2の列
120 第3の列
122 第4の列