(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カバー部材および第2のカバー部材には、前記カバー部材および第2のカバー部材を取り付けるため固定部がそれぞれ設けられ、当該固定部と前記棒状部材の間に前記凸部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、乗物用のシートは、乗物に対してスライド移動可能に設置されることがあるため、このスライド移動の際またはシートベルトを引き出したり巻き戻したりする際にシートベルトがスライドレール機構と干渉して、これらのスムーズな動作が阻害されるとともにシートベルトが傷む虞があった。
【0005】
そこで、本発明は、シートベルトとスライドレール機構の干渉を抑制してシートベルトおよびスライドレール機構のスムーズな動作を実現するとともにシートベルトの耐久性の向上を図ることを目的とする。
また、本発明は、上記の目的達成のための部品点数の増加を抑制することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した課題を解決する本発明は、シートクッションと、前記シートクッションに支持されたシートバックと、シートベルトとを備えた乗物用シートであって、前記シートベルトは、前記シートクッションの下で前記シートクッションに沿って延びており、前記シートクッションをスライド移動可能に支持するスライドレール機構と、前記スライドレール機構と前記シートクッションの下の前記シートベルトとの間に配置されたカバー部材とを備えたことを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、シートクッションの下のシートベルトとスライドレール機構との間にカバー部材が設けられることでシートベルトとスライドレール機構の干渉が防止される。そのため、スライドレール機構を作動させたときにシートベルトとスライドレール機構が干渉することがなく、シートベルトを引き出し、または、巻き戻す際にも、スライドレール機構とシートベルトが干渉することがない。つまり、シートベルトとスライドレール機構の干渉を抑制してシートベルトおよびスライドレール機構のスムーズな動作を実現するとともにシートベルトの耐久性の向上を図ることができる。
【0008】
前記した乗物用シートにおいて、前記カバー部材の、前記スライドレール機構に対向する面には、凸部が形成され
、前記凸部は、前記スライドレール機構の長手方向に沿って長く延びていることが望ましい。
【0009】
このような構成によれば、カバー部材とスライドレール機構が干渉したとしても、凸部の頂点でのみスライドレール機構とカバー部材とが接触するので、比較的スムーズにスライドレール機構を作動させることができる。
【0010】
前記した乗物用シートにおいて、前記シートクッションの下の前記シートベルトは、前記スライド機構の下を通るように配置されていてもよい。
【0012】
前記した乗物用シートにおいては、
前記シートクッションは、左右に離間して配置され前後に延びる一対のサイドフレームを有することができる。そして、乗物用シートは、前記サイドフレームの後端部に支持され、左右方向に延びる棒状部材をさらに備え、前記シートクッションの下のシートベルトと前記カバー部材とは、前後方向に長く延び、前記カバー部材の後端には、後方に向けて開いた開口部が形成され、当該開口部が前記棒状部材に係合している構成とすることができる。
【0013】
このような構成によれば、カバー部材の後端を安定して支持することができる。
【0014】
この乗物用シートにおいて、前記シートベルトは、前記棒状部材に巻き掛けられ、前記シートクッションの下から、上方へ向けて引き回された構成とすることができる。
【0015】
このような構成によれば、シートベルトの引き回しを案内する部材にカバー部材の支持をさせることで、部品点数を削減することができる。
【0016】
前記した乗物用シートにおいては、前記シートクッションの下のシートベルトの下に、第2のカバー部材が設けられていることが望ましい。
【0017】
このように、シートベルトの下に第2のカバー部材が設けられていると、シートベルトを一層保護することができる。
【0018】
この第2のカバー部材が設けられた乗物用シートにおいて、前記第2のカバー部材の後端には、後方に向けて開いた開口部が形成され、当該開口部が前記棒状部材に係合していることが望ましい。
【0019】
このような構成によれば、第2のカバー部材の後端を安定して支持することができる。
【0020】
第2のカバー部材が設けられた乗物用シートにおいて、前記カバー部材および第2のカバー部材には、前記カバー部材および第2のカバー部材を取り付けるため固定部がそれぞれ設けられ、当該固定部と前記棒状部材の間に前記凸部が設けられている構成とすることができる。
【0021】
このように凸部の前側の固定部と、後側の棒状部材によりカバー部材および第2のカバー部材を支持することで、これらが安定して支持され、カバー部材の凸部とスライドレール機構が干渉した場合に、凸部とスライドレール機構が安定して摺動することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、シートベルトとスライドレール機構の干渉を抑制してシートベルトおよびスライドレール機構のスムーズな動作を実現するとともにシートベルトの耐久性の向上を図ることができる。
【0023】
本発明によれば、カバー部材とスライドレール機構が干渉したとしても、凸部の頂点でのみスライドレール機構とカバー部材とが接触するので、比較的スムーズにスライドレール機構を作動させることができる。
【0024】
本発明によれば、カバー部材の後端を安定して支持することができる。
【0025】
本発明によれば、シートベルトの引き回しを案内する部材にカバー部材の支持をさせることで、部品点数を削減することができる。
【0026】
本発明によれば、シートベルトの下に第2のカバー部材が設けられていることで、シートベルトを一層保護することができる。また、前記第2のカバー部材の後端に前記棒状部材に係合していることで、第2のカバー部材の後端を安定して支持することができる。
また、凸部の前側の固定部と、後側の棒状部材によりカバー部材および第2のカバー部材を支持することで、これらが安定して支持され、カバー部材の凸部とスライドレール機構が干渉した場合に、凸部とスライドレール機構が安定して摺動することができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、車両用シートSは、自動車の後部座席に使用されるシートであり、シートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3とを主に備えている。
シートバックS2の右側の肩口(上縁の右端部)にはシートベルトSBをガイド孔111から引出可能に支持するベルトガイド部材110が設けられている。
【0029】
シートクッションS1およびシートバックS2には、
図2に示すようなシートフレームFが内蔵されている。シートフレームFは、シートクッションS1のフレームを構成するシートクッションフレームF1と、シートバックS2のフレームを構成するシートバックフレームF2とから主に構成されている。シートクッションS1は、シートクッションフレームF1に、ウレタンフォームなどのクッション材からなるシートクッションパッドと、合成皮革や布地などからなる表皮材を被せることで構成され、シートバックS2は、シートバックフレームF2に、クッション材からなるシートバックパッドと、合成皮革や布地などからなる表皮材を被せることで構成されている。
【0030】
シートバックフレームF2は、
図9に示すように、左右のサイドフレーム81,82と、これらのサイドフレーム81,82の上端を連結するパイプ部材としての上部連結部材83とを有して構成されている。そして、シートバックフレームF2は、
図2に示すように、その下部がシートクッションフレームF1の後部にリクライニング機構RLを介して回動自在に支持されている。これにより、シートバックS2は、シートクッションS1に対し前後に傾動可能となっている。
【0031】
ここで、
図2においては、シートクッションフレームF1に対してシートバックフレームF2を最も後側に傾動した状態(後述の後傾姿勢)を図示している。なお、本明細書において、前後、左右および上下は、リクライニング機構RLによってシートバックS2が倒されていない状態(後述の基準状態)の車両用シートSに着座した乗員を基準とする。
【0032】
次に、シートクッションフレームF1について詳細に説明する。
図2〜
図4に示すように、シートクッションフレームF1は、左右のサイドフレーム10と、左右のサイドフレーム10に対して前後動および傾動可能な可動部材20と、シートバックフレームF2の傾動動作を可動部材20に伝達するために、可動部材20とシートバックフレームF2とに連結される伝達機構30とを備えている。
【0033】
左右のサイドフレーム10は、前後方向に延びる金属製のフレームであり、左右に離間して配置されている。サイドフレーム10は、当該サイドフレーム10の側面を形成する第1側壁部11と、当該第1側壁部11の周縁から左右方向内側に延出した第1フランジ部12とを有している。また、サイドフレーム10のうち前端側の部分である前端部13は、前後方向に沿って延びるように形成され、当該前端部13よりも後側の部分である後部14は、前端部13の後端から左右方向外側に屈曲した後、後方に向けて延びるように形成されている。そして、左右のサイドフレーム10のそれぞれの左右方向内側には、前後方向に延びてサイドフレーム10に連結されるインナーフレーム40(1つのみ図示)が1つずつ設けられている。
【0034】
インナーフレーム40は、当該インナーフレーム40の側面を形成する第2側壁部41と、当該第2側壁部41の周縁から左右方向外側に延出した第2フランジ部42とを有している。そして、インナーフレーム40のうち前端側の部分である前端部43は、前後方向に沿って延びるように形成されて、サイドフレーム10の前端部13に溶接により直接接合されている。
【0035】
また、インナーフレーム40は、後側が前端部43に対して左右方向内側にずれるように屈曲する屈曲部44を3箇所有している。このため、インナーフレーム40の後端46は、サイドフレーム10に対して左右方向内側に離間して配置されている。そして、この後端46は、連結ビーム51に連結されている。ここで、連結ビーム51は、左右方向に延びる断面視略矩形の筒状部材であり、その両端が左右のサイドフレーム10に接合されている。
また、インナーフレーム40は、最も後の屈曲部44の後側の後端部45において、連結ビーム51から前方に離れた位置で、左右のインナーフレーム40同士を連結する円筒状の連結パイプ(連結部材)53により連結されている。
【0036】
このようにインナーフレーム40がサイドフレーム10に連結されることで、インナーフレーム40によってサイドフレーム10を補強することができるので、サイドフレーム10の剛性を向上させることが可能となっている。また、サイドフレーム10を補強するインナーフレーム40をサイドフレーム10の左右方向内側に配置することで、例えばサイドフレームの外側に補強部材を設ける構造に比べ、車両用シートSを左右方向に小型化することが可能となっている。
【0037】
また、インナーフレーム40は、屈曲部44を有していることで、立体的形状となり、高い剛性を有している。そして、左右のインナーフレーム40は、互いに距離が近い後端46において連結ビーム51により連結されるとともに、剛性が高いとともに、互いに距離が近い後端部45同士が連結パイプ53により連結されているので、捩れが抑制されて、非常に高い剛性を持った構造となっている。
【0038】
また、サイドフレーム10の前端部13とインナーフレーム40の前端部43を直接接合することで、例えばサイドフレームとインナーフレームの後端部同士を直接接合させる構造に比べ、後述する伝達機構30の動きが、サイドフレーム10とインナーフレーム40の接合部Jで邪魔されるのを抑えることができるので、伝達機構30を良好に動作させることが可能となっている。
【0039】
また、サイドフレーム10と、インナーフレーム40と、連結ビーム51とは、平面視で三角形の構造を構成していることで、水平面内で変形しにくい高い剛性を有している。なお、これらの部材は、略鉛直方向に延びる板形状を有しているので、上下にも変形しにくく高い剛性を有している。
【0040】
また、サイドフレーム10の前端部13とインナーフレーム40の前端部43を直接接合することによって構成される接合部Jは、
図4(a)に示すように、閉断面構造となっている。具体的に、接合部Jは、前述したサイドフレーム10の第1側壁部11および第1フランジ部12の前端側の部分と、インナーフレーム40の第2側壁部41および第2フランジ部42の前端側の部分とで構成されており、第1フランジ部12の前端側部分と第2フランジ部42の前端側部分とを溶接により接合することで閉断面構造となるように構成されている。
【0041】
このように接合部Jを閉断面構造とすることで、当該接合部Jの剛性を向上させることができ、ひいてはサイドフレーム10の剛性を向上させることが可能となっている。
【0042】
また、左右のサイドフレーム10および左右のインナーフレーム40に対してそれぞれ設けられた左右の接合部Jは、左右方向に延びる連結部材の一例としての円筒状の連結パイプ52によって連結されている。これにより、インナーフレーム40の捩れを抑制することができ、左右の接合部Jの剛性をさらに向上させ、サイドフレーム10の剛性をさらに向上させることが可能となっている。
【0043】
また、サイドフレーム10とインナーフレーム40の下側、詳しくは接合部Jの後端付近には、サイドフレーム10とインナーフレーム40とを左右方向で挟み込むように保持するブラケット60が溶接により接合されている。ブラケット60は、サイドフレーム10の左右方向外側からインナーフレーム40の左右方向内側まで延びる鉛直方向に直交した板状の基部61と、基部61の前端から上方に向けて延びて接合部Jを挟み込む第1挟持部62と、基部61の後端から上方に向けて延びて接合部J以外の部位を挟み込む第2挟持部63とを一体に有している。
【0044】
第1挟持部62は、
図4(a)に示すように、接合部Jの左右方向の幅と略同じ幅の溝62Aを有しており、当該溝62A内で接合部Jを挟持し、溝62Aの左右両側の縁部と接合部Jとが溶接されている。また、第2挟持部63は、
図4(b)に示すように、サイドフレーム10の後部14の左右方向外側の外面からインナーフレーム40の後部の左右方向内側の内面までの長さと略同じ幅の溝63Aを有しており、当該溝63A内でサイドフレーム10の後部14とインナーフレーム40の後部を挟持し、溝63Aの左右両側の縁部とサイドフレーム10またはインナーフレーム40とが溶接されている。
【0045】
このようなブラケット60を設けることで、サイドフレーム10の剛性をさらに向上させることが可能となっている。また、ブラケット60が第1挟持部62と第2挟持部63を一体に有しているので、例えば接合部を挟み込むブラケットと接合部以外の部位を挟み込むブラケットを別々に設ける構造に比べ、部品点数を削減できるとともに、ブラケット60の組付作業を容易にすることが可能となっている。
【0046】
図2に示すように、可動部材20は、平面視において、前方に開口する略U字形状に形成されており、その上に図示しないパンフレームが設けられる。そして、可動部材20は、
図5に示すように、左右のサイドフレーム10に回動可能に設けられた左右のフロントリンク71およびリアリンク72に支持されることによって、サイドフレーム10に対して前後動および傾動可能となっている。フロントリンク71は、サイドフレーム10の前端部13の左右方向における外側から内側に延びるように形成され、一端部がサイドフレーム10の前端部13の左右方向外側に回動可能に連結されるとともに、他端部が可動部材20の前側部分に回動可能に連結されている(
図3も参照)。
【0047】
詳しくは、フロントリンク71は、サイドフレーム10との連結軸であるフロント側固定軸71Aからサイドフレーム10の左右方向外側の外面に沿って略後方に延びた後、左右方向内側に屈曲してサイドフレーム10よりも左右方向内側まで延び、その後略後方に向けて延び、その後端部がフロント側可動軸71Bを介して可動部材20に回動可能に連結されている。このようにフロントリンク71の一端部をサイドフレーム10の左右方向外側に連結することで、例えばフロントリンクの一端部がインナーフレームの内側に連結される構造に比べ、フロントリンク71が連結パイプ52に干渉するのを抑えることができるので、可動部材20を良好に動作させることが可能となっている。
【0048】
リアリンク72は、フロントリンク71よりも後側で、かつ、サイドフレーム10の左右方向内側に配置され、一端部がリア側固定軸72Aを介してサイドフレーム10に回動可能に連結され、他端部がリア側可動軸72Bを介して可動部材20の後部に回動可能に連結されている。詳しくは、リアリンク72は、リア側固定軸72Aから略下方に向けて延びた後、左右方向内側に屈曲して可動部材20の側面まで延び、その後当該側面に沿って略下方に延びるように形成されている。
【0049】
より詳しくは、前述したフロントリンク71およびリアリンク72は、
図6に示すように、シートバックS2が所定角度で起立した基準姿勢において、フロント側可動軸71Bがフロント側固定軸71Aよりも上方に配置され、リア側可動軸72Bがリア側固定軸72Aよりも下方に配置されるように構成されている。ここで、所定角度とは、鉛直面に対するシートバックS2の角度であって、本実施形態では23°とする。また、
図6〜
図8においては、便宜上、シートバックS2の傾動動作に応じて、サイドフレーム10に対する位置が変わらない固定軸を白抜きの丸で示し、サイドフレーム10に対して移動する可動軸をドットで示すこととする。
【0050】
このようにフロントリンク71およびリアリンク72を配置することで、シートバックS2が基準姿勢から最も後側に傾動した後傾姿勢(
図7の姿勢)に傾動するまでの間の初期段階において、可動部材20の傾動傾向が、前端部が後端部に対して相対的に上昇する第1傾向となるように構成されている。つまり、この初期段階においては、可動部材20の水平面に対する角度が、徐々に大きくなるようになっている。
【0051】
これにより、シートバックS2とシートクッションS1との角度を、乗員の脱力時の自然な姿勢を保持するための好適な角度とすることができるので、乗員が車両用シートS上で快適な休息を得ることが可能となっている。
【0052】
このように可動部材20を傾動させる構成をフロントリンク71およびリアリンク72のみで構成したので、例えばカム部材、ローラおよびリンクなど3つ以上の部材を用いて可動部材を傾動させる構造に比べ、簡易な構造で、可動部材20を傾動させることが可能となっている。
【0053】
また、本実施形態では、シートバックS2が基準姿勢(
図6)から後傾姿勢(
図7)に傾動するまでの間に、可動部材20の傾動傾向が、前述した第1傾向から、前端部が後端部に対して相対的に下降する第2傾向に切り替わるように、フロントリンク71およびリアリンク72が配置されている。つまり、シートバックS2が基準姿勢から後傾姿勢に傾動するまでの間の後期段階では、可動部材20の水平面に対する角度が、徐々に小さくなるようになっている。
【0054】
これにより、シートバックS2を後傾姿勢にしたときに、可動部材20とシートバックとS2を共に略フラットな状態に近づけることができるので、乗員が略フラットな車両用シートS上で身体を伸ばして快適な休息を得ることが可能となっている。
【0055】
また、フロント側可動軸71Bは、基準姿勢(
図6)において、フロント側固定軸71Aよりも後方で、かつ、フロント側固定軸71Aを通る第1鉛直面PF1よりもフロント側固定軸71Aを通る第1水平面FF1に近い位置に配置されている。
【0056】
これにより、フロント側固定軸71Aを中心にしてフロント側可動軸71Bを前斜め上方に回動させていく際に、最初の段階においてフロント側可動軸71Bの上昇量(単位回転角度に対する上昇量)を大きくすることができる。また、フロント側可動軸71Bが第1水平面FF1よりも第1鉛直面PF1に近くなった後の段階において、フロント側可動軸71Bの上昇量を小さく抑えることができる。そのため、可動部材20の傾動傾向を第1傾向から第2傾向に良好に切り替えることが可能となっている。
【0057】
また、リア側可動軸72Bは、基準姿勢(
図6)において、リア側固定軸72Aを通る第2水平面FF2よりもリア側固定軸72Aを通る第2鉛直面PF2に近い位置であって、第2鉛直面PF2よりも前方の位置に配置されている。これにより、リア側固定軸72Aを中心にしてリア側可動軸72Bを前斜め上方に回動させていく際に、最初の段階においてリア側可動軸72Bの上昇量(単位回転角度に対する上昇量)を小さく抑えることができる。また、リア側可動軸72Bが第2鉛直面PF2よりも第2水平面FF2に近くなった後の段階において、リア側可動軸72Bの上昇量を大きくすることができる。そのため、可動部材20の傾動傾向を第1傾向から第2傾向に良好に切り替えることが可能となっている。
【0058】
図2、
図3および
図5に示すように、伝達機構30は、第1伝達リンク31と、第2伝達リンク32と、第3伝達リンク33とを備えて構成されており、左右のサイドフレーム10の左右方向内側に1つずつ設けられている。このようにサイドフレーム10の左右方向内側に伝達機構30を配置することで、例えばサイドフレームの左右方向外側に伝達機構を配置する構造と比べ、車両用シートSを左右方向に小型化することが可能となっている。
【0059】
また、伝達機構30の一部(第3伝達リンク33の前端側の部分以外の部分)は、左右方向においてサイドフレーム10の後部14とインナーフレーム40の後部(接合部Jより後の部分)との間に配置されている。これにより、サイドフレーム10とインナーフレーム40の間に配置した伝達機構30の一部に対して左右方向内側から物が侵入するのを抑えることができるので、伝達機構30を良好に動作させることが可能となっている。
【0060】
第1伝達リンク31は、シートバックフレームF2の基端部(傾動軸F21付近)から前斜め下方に向けて延びるように形成されており、その後端部がシートバックフレームF2に第1連結軸A1を介して連結され、その前端部が第2伝達リンク32に第2連結軸A2を介して連結されている。言い換えると、第1伝達リンク31の前端部は、第2連結軸A2や、後述する第2伝達リンク32および第3伝達リンク33を介して可動部材20に間接的に連結されている。これにより、シートバックフレームF2の傾動動作が、第1伝達リンク31、第2伝達リンク32および第3伝達リンク33を介して可動部材20に伝達されるようになっている。
【0061】
より具体的には、第1連結軸A1は、基準姿勢(
図6)において、傾動軸F21(傾動中心)よりも前側、詳しくは傾動軸F21と第2連結軸A2を結んだ直線よりも僅かに上方にずれた位置に配置されている。そして、第1連結軸A1、第2連結軸A2および傾動軸F21は、シートバックS2が基準姿勢から最も前側に傾動した前傾姿勢(
図8)に到達するまでの途中の姿勢で一直線上に並ぶように構成されている。
【0062】
これにより、シートバックS2が基準姿勢から前傾姿勢に到達するまでの途中で、傾動軸F21と第1連結軸A1と第2連結軸A2が一直線上に並ぶ、すなわち傾動軸F21と第2連結軸A2とを結ぶ直線を第1連結軸A1が乗り越えるので、可動部材20の移動方向を逆方向に切り替えることが可能となっている。
【0063】
第2伝達リンク32は、側面視V字状のリンクであり、回動軸32Aを介してサイドフレーム10に回動可能に連結される基部32Bと、基部32Bから後斜め下方に延びる第1アーム部32Cと、基部32Bから後斜め上方に延びる第2アーム部32Dとを有している。そして、第1アーム部32Cの先端部には、第2連結軸A2を介して第1伝達リンク31が回動可能に連結され、第2アーム部32Dの先端部には、第3連結軸A3を介して第3伝達リンク33が回動可能に連結されている。つまり、第2伝達リンク32の回動中心から離れた位置に位置する第1アーム部32Cの先端部は、第1伝達リンク31からの駆動量が入力される入力部となっており、第2伝達リンク32の回動中心から離れ、かつ、前記入力部とは異なる位置に位置する第2アーム部32Dの先端部は、第3伝達リンク33へ駆動量を伝達するための出力部となっている。
【0064】
第3伝達リンク33は、前後方向に延びるリンクであり、その後端部が第3連結軸A3を介して第2伝達リンク32に回動可能に連結されるとともに、その前端部が前述したフロント側可動軸71Bを介して可動部材20の前側部分に回動可能に連結されている。つまり、第3伝達リンク33の可動部材20との連結軸と、フロントリンク71の可動部材20との連結軸は、同軸、すなわち同一のフロント側可動軸71Bで構成されている。これにより、例えば第3伝達リンクとフロントリンクを可動部材の別の箇所にそれぞれ連結させる構造に比べ、構造を簡易化することが可能となっている。
【0065】
以上のように、伝達機構30が構成されることで、
図6、
図7に示すように、シートバックフレームF2を基準姿勢から後に倒していくと、シートバックフレームF2によって第1伝達リンク31が後斜め上方に引っ張られて、第2伝達リンク32が図示反時計回りに回動し、第3伝達リンク33が前方に移動する。これにより、シートバックフレームF2を後に倒す場合には、伝達機構30から可動部材20の前側部分に対して前方に向かう力(フロントリンク71を起こすような力)が働くので、前述したフロントリンク71およびリアリンク72で支持された可動部材20が、前方に移動しつつ、その傾動傾向が各リンク71,72の作用によって第1傾向から第2傾向に切り替わるようになっている。
【0066】
また、
図6,
図8に示すように、シートバックフレームF2を基準姿勢から前に倒していくと、初期段階においては、シートバックフレームF2によって第1伝達リンク31が前斜め下方に押されて、第2伝達リンク32が図示時計回りに回動し、第3伝達リンク33が後方に移動する。これにより、シートバックフレームF2を基準姿勢から前に倒していく動作の初期段階では、伝達機構30から可動部材20に後方に向かう力が働くので、可動部材20は、後方に移動しつつ、フロントリンク71およびリアリンク72の作用によって、水平面に対する角度が徐々に小さくなっていく。
【0067】
そして、シートバックフレームF2を基準姿勢から前方に23°(鉛直面に対して0°)傾けた状態のときに(図示省略)、第1連結軸A1、第2連結軸A2および傾動軸F21が一直線上に並ぶ。第1連結軸A1、第2連結軸A2および傾動軸F21が一直線上に並んだ後(シートバックフレームF2を基準姿勢から前に倒していく動作の後期段階)においては、
図8に示すように、シートバックフレームF2によって第1伝達リンク31が後斜め上方に引っ張られて、第2伝達リンク32が図示反時計回りに回動し、第3伝達リンク33が前方に移動する。
【0068】
これにより、シートバックフレームF2を基準姿勢から前に倒していく動作の後期段階では、伝達機構30から可動部材20に前方に向かう力が働くので、可動部材20は、前方に移動しつつ、フロントリンク71およびリアリンク72の作用によって、水平面に対する角度が徐々に大きくなっていく。
【0069】
このようにシートバックS2が基準姿勢(
図6)から前傾姿勢(
図8)に傾動するまでの途中で可動部材20の移動方向が後方から前方に切り替わることで、例えばシートバックが基準姿勢から前傾姿勢に傾動するまでの間中可動部材が後方に移動し続けるような構造に比べ、可動部材20または可動部材20上に設けられるシートクッションS1の後端部がシートバックS2に干渉するのを抑えることができる。
【0070】
以上のような、シートクッションパッドがシートバックS2のリクライニング動作に応じて前後および上下に動く車両用シートSにおいて、
図9に示すように、シートバックフレームF2の肩口(サイドフレーム81と上部連結部材83の連結部にあたる肩口)には、前記したベルトガイド部材110が設けられている。ベルトガイド部材110には、シートベルトSBが通る、ベルトガイドの一例としてのガイド孔111が形成されている。なお、シートバックフレームF2のサイドフレーム81,82のうち、ベルトガイド部材110に対応する右側のサイドフレーム81は、十分な剛性を持たせるために、アウターサイドフレーム81Aとインナーサイドフレーム81Bとを接合することで閉断面構造を有している。すなわち、接合部Jの断面と同様に、アウターサイドフレーム81Aとインナーサイドフレーム81BがそれぞれU字断面を有し、U字の開口を向かい合わせて接合することで閉断面構造が構成されている。一方、左側のサイドフレーム82は、アウターサイドフレームのみで形成されている。このため、シートベルトSBから受ける荷重を右側のサイドフレーム81が高い剛性で受けることができるとともに、左側のサイドフレーム82をアウターサイドフレームのみとすることでコストダウンを図ることができる。
【0071】
ここで、ベルトガイド部材110のガイド孔111は、左右方向において、左右の対応する一方の、(つまり、右側の)サイドフレーム10とインナーフレーム40とが配置された範囲Wに位置している。本実施形態においては、ガイド孔111の全体が、左右方向において範囲W内に位置している。
【0072】
図10に示すように、シートベルトSBには、タング120が設けられ、左のサイドフレーム10には、タング120を係留させるためのバックル121が固定されている。そして、
図11に示すように、右のサイドフレーム10には、シートベルトSBの端部を係留するアンカー122が固定されている。
【0073】
シートベルトSBは、
図9に示すように、ベルトガイド部材110のガイド孔111を通って、下方に延びている。そして、
図11に示すように、シートクッションフレームF1の右側部分の後端からシートクッションフレームF1の下に回り込んで、シートクッションS1に沿って前方に延びている。シートクッションS1の下において、シートベルトSBは、下部ガイド130により前方に案内され、図示しないベルト巻取装置に引出可能に巻き取られている。
【0074】
下部ガイド130は、
図12(a)に示すように第2のカバー部材の一例としてのレール部材131と、カバー部材132と、から構成されている。
【0075】
レール部材131は、前後方向に水平に延び、シートベルトSBの下に位置する案内板131Aと、案内板131Aの左右両側から立ち上がるサイドガイド131Bと、サイドガイド131Bの後端に設けられたフック部131Cと、サイドガイド131Bの前端部に設けられた固定部131Fを備えて構成されている。フック部131Cは、鉛直に延びる板状部で、後方に向けて開いた開口131Dを有している。固定部131Fは、水平に延びる板状部で、上下に貫通する取付穴131Gを有している。レール部材131は、シートベルトSBの下に配置されてシートベルトSBを覆うことで、シートベルトSBの案内機能に加え、カバー部材132とともにシートベルトSBを保護する機能をも有している。
【0076】
カバー部材132は、前後方向に水平に延び、シートベルトSBの上に位置する本体部132Aと、本体部132Aの左右両側から下方に延びるサイドガイド132Bと、サイドガイド132Bの後端に設けられたフック部132Cと、本体部132Aの前端部に設けられた固定部132Fを備えて構成されている。フック部132Cは、鉛直に延びる板状部で、後方に向けて開いた開口132Dを有している。固定部132Fは、水平に延びる板状部で、上下に貫通する取付穴132Gを有している。本体部132Aの前後方向の中ほどには、左右に長い凸部132Hが上方に突出して形成されている。
【0077】
このような下部ガイド130は、
図11に示すように、サイドフレーム10の一部としての、後ブラケット150と、前ブラケット170に固定されている。
後ブラケット150は、サイドフレーム10の後部に溶接されている。前ブラケット170は、上ブラケット171と下ブラケット172により構成され、上ブラケット171がサイドフレーム10に溶接され、下ブラケット172は、上ブラケット171にネジ止めにより固定されている。
【0078】
図12(a)に示すように、後ブラケット150は、前後方向を向く前壁部151と、前壁部151の左右両端から後方に延びる側壁部152とを備え、側壁部152に、円形の貫通穴153が形成されている。
【0079】
図12(b)に示すように、レール部材131の上にはカバー部材132が被せられ、レール部材131とカバー部材132の間の空間にシートベルトSBが通されている。レール部材131のフック部131Cとカバー部材132のフック部132Cとは、開口131D,132Dが重なるようにしてレール部材131とカバー部材132とが合わせられている。そして、開口131D,132Dを、後ブラケット150の貫通穴153に合わせた上、貫通穴153、開口131D,132Dに、棒状部材の一例としてのピン160が挿通されることで、カバー部材132の後部が支持されている。ピン160は、シートベルトSBが巻き掛けられ、シートクッションフレームF1の下で前後方向に延びるシートベルトSBを、シートバックフレームF2の後側へ方向を変えて案内する部材として機能している。
【0080】
図11に示すように、固定部131F,132Fは、下ブラケット172に合わせられ、下ブラケット172にネジにより固定されている。
シートクッションフレームF1は、サイドフレーム10が、スライドレール機構140に支持されることで、左右方向にスライド移動可能となっている。具体的には、図示しない前後スライドレール機構のスライダに、左右方向に延びる横レール141が固定されており、この横レール141に対しスライド移動可能に係合した横スライダ142が左右のサイドフレーム10に固定されている。
【0081】
ここで、前記したカバー部材132は、スライドレール機構140に一部が対向するように配置され、スライドレール機構140に対向する部分に凸部132Hが配置されている。前記したように、凸部132は、左右、すなわち、スライドレール機構140の長手方向に沿って長く延びている。これにより、スライドレール機構140を作動させた時に、横レール141がカバー部材132に接触したとしても、左右方向に延びる凸部132Hの頂部でのみ接触するので、接触音を抑えられるとともに、スムーズに摺動させることができる。
そして、凸部132Hは、固定部131F,132Fと、ピン160の間に設けられている。
【0082】
以上のように構成された車両用シートSによれば、次のような効果を奏することができる。
図3に示すように、シートクッションフレームF1の一対のサイドフレーム10の内側には、サイドフレーム10と接続して前後に延びるインナーフレーム40が設けられているため、サイドフレーム10の剛性を高くすることができる。そして、車両の衝突時などにシートベルトSBに大きな引張荷重が掛かって、ガイド孔111に前方および下方への大きな力が掛かり、シートクッションS1に伝わったとしても、この荷重をシートクッションS1のサイドフレーム10とインナーフレーム40が受け止めることができる。ここで、ガイド孔111は、左右方向において、右のサイドフレーム10とインナーフレーム40とが配置された範囲Wに位置しているため、シートベルトSBから掛かる荷重は、サイドフレーム10とインナーフレーム40の間に向かうため、シートバックS2やシートクッションS1が捩れにくく、サイドフレーム10とインナーフレーム40が安定して荷重を受け止めることができる。これにより、シートクッションフレームF1の変形を抑制することができる。
【0083】
そして、インナーフレーム40は、後側が内側にずれるように屈曲する屈曲部44を有しているので、高い剛性を持ち、シートクッションフレームF1の変形をより抑制することができる。
【0084】
また、左右のインナーフレーム40は、後端部45において連結パイプ53により連結されているため、左右への変形が抑制され、インナーフレーム40の剛性が高くなるので、シートクッションフレームF1の変形をさらに抑制することができる。
【0085】
また、左右のインナーフレーム40は、前端部(接合部J)において、連結パイプ52により連結されているため、左右の変形が抑制され、剛性が非常に高くなっている。また、左右のサイドフレーム10およびインナーフレーム40は、それらの後端で連結ビーム51により連結されているため、左右の変形が抑制され、剛性が非常に高くなっている。このため、シートクッションフレームF1の変形をより一層抑制することができる。
【0086】
そして、シートクッションS1の下のシートベルトSBとスライドレール機構140との間にカバー部材132が設けられることでシートベルトSBとスライドレール機構140の干渉が防止される。そのため、スライドレール機構140を作動させたときにシートベルトSBとスライドレール機構140が干渉することがなく、シートベルトSBを引き出し、または、巻き戻す際にも、スライドレール機構140とシートベルトSBが干渉することがない。つまり、シートベルトSBとスライドレール機構140の干渉を抑制してシートベルトSBおよびスライドレール機構140のスムーズな動作を実現するとともに、シートベルトSBの耐久性の向上を図ることができる。
【0087】
また、カバー部材132には、スライドレール機構140と対向する部分に凸部132Hが形成され、凸部132Hは、スライドレール機構140の長手方向に沿っているので、カバー部材132とスライドレール機構140が干渉したとしても、これらがスムーズに摺動し、スライドレール機構140をスムーズに作動させることができる。
【0088】
また、カバー部材132およびレール部材131の後端には、それぞれ、開口132Dを有するフック部132Cおよび開口131Dを有するフック131Cが形成され、サイドフレーム10の後端部の後ブラケット150に係合したピン160に開口132D,131Dが係合することでカバー部材132およびレール部材131が支持されているので、カバー部材132およびレール部材131を安定して支持することができる。しかも、ピン160は、シートベルトSBのガイドを兼ねているので、シートベルトSBのガイドとカバー部材132を支持する部材を別に構成する場合に比較して部品点数を削減することができる。
【0089】
そして、カバー部材132およびレール部材131は、凸部132Hの前側の固定部132F,131Fと、後側のピン160により支持されていることで、これらが安定して支持され、カバー部材132の凸部132Hとスライドレール機構140が干渉した場合に、凸部132Hとスライドレール機構140が安定して摺動することができる。
【0090】
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以下の他の形態に示すように、適宜変形して実施することが可能である。
【0091】
前記実施形態において、インナーフレーム40は、左右のサイドフレーム10に対応して2つ設けられていたが、インナーフレームは、一対のサイドフレーム10のうち少なくともベルトガイドが設けられた側の一方に対応して設けられていればよい。例えば、前記実施形態では、インナーフレーム40は、右側にのみ設けられていてもよく、左側のインナーフレーム40は無くても構わない。
【0092】
また、前記実施形態においては、シートバックS2を傾動させるのに連動させてシートクッションフレームF1の可動部材20が移動する構成を例示したが、このような連動のための機構を設けなくてもよい。この場合、
図13に示す例のようにサイドフレーム10およびインナーフレーム40に、パンフレーム90を固定するとよい。この場合、パンフレーム90の支持体(つまり、サイドフレーム10およびインナーフレーム40)を大きくすることができるので、可動部材20にパンフレームを固定していた前記実施形態に比較して、パンフレーム90をしっかりと支持させることができる。また、パンフレーム90が左右のサイドフレーム10およびインナーフレーム40を連結するので、シートクッションフレームF1の剛性を非常に高くすることができる。
【0093】
前記実施形態では、ガイド孔111の全体が左右方向において範囲W内に位置していたが、その一部のみが左右方向において範囲Wに配置された構成としてもよい。
【0094】
前記実施形態では、連結部材として円筒状の連結パイプ53を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば多角形状のパイプや棒状部材などであってもよい。
【0095】
前記実施形態では、乗物用シートとして、自動車で使用される車両用シートSを例示したが、本発明はこれに限定されず、その他の乗物用シート、例えば、船舶や航空機などで使用されるシートに適用することもできる。