特許第6039574号(P6039574)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッドの特許一覧

特許6039574タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体
<>
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000002
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000003
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000004
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000005
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000006
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000007
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000008
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000009
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000010
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000011
  • 特許6039574-タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6039574
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20130101AFI20161128BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20161128BHJP
【FI】
   G06F3/0484 150
   G06F3/0488
【請求項の数】13
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-544392(P2013-544392)
(86)(22)【出願日】2011年12月14日
(65)【公表番号】特表2013-546093(P2013-546093A)
(43)【公表日】2013年12月26日
(86)【国際出願番号】KR2011009617
(87)【国際公開番号】WO2012081901
(87)【国際公開日】20120621
【審査請求日】2014年12月8日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0127309
(32)【優先日】2010年12月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】スン−ジェ・ファン
【審査官】 菊池 智紀
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2010/0039400(US,A1)
【文献】 特開2009−295147(JP,A)
【文献】 特開2001−202176(JP,A)
【文献】 特開2009−230468(JP,A)
【文献】 特開2011−113409(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/071187(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0058226(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/00−3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法であって、
タイムラインのバーから始まる第1のドラッグを検出するステップと、
前記タイムラインと第1のドラッグの最終タッチポイントとの間の距離に従って前記タイムラインを拡大するステップと、
前記拡大したタイムラインで前記バーを第2のドラッグにより移動するステップと、
を有し、
前記第1のドラッグの最終タッチポイントは、前記タイムラインと前記最終タッチポイントとの間の距離が所定時間以上変化しない状態である場合に決定される
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記タイムラインは距離に比例して拡大されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のドラッグ及び前記第2のドラッグは連続して遂行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のドラッグは前記タッチスクリーンの第1の方向に遂行され、前記第2のドラッグは前記タッチスクリーンの第2の方向に遂行され、前記第1の方向は、実質的に前記第2の方向に直交することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のドラッグ以後に前記第2のドラッグのタッチ状態が解除されることによって、前記拡大したタイムラインを初期形態に復元するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のドラッグにより移動した前記バーの位置に対応する位置のコンテンツフレームは、前記タッチスクリーンに表示されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のドラッグと前記第2のドラッグは、ユーザー指先によるドラッグジェスチャであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
識別指標は、一定の間隔でタイムラインに表示されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の前記方法を実現するためのプログラム命令語が記録された記録媒体。
【請求項10】
タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御装置であって、
タッチスクリーン上にタイムライン及びバーを生成するタイムラインバー生成部と、
前記生成されたタイムラインからの第1のドラッグの長さを検出するタッチ検出部と、
前記タッチ検出部により検出された前記第1のドラッグの長さに従って前記タイムラインを拡大させる制御部と、
を含み、
前記制御部は、前記タイムラインとタッチポイントとの間の距離が所定時間で実質的に変化しない状態である場合、前記タイムラインと前記タッチポイントとの間の距離に従ってタイムラインを拡大する
ことを特徴とする制御装置。
【請求項11】
前記制御部は、タイムラインの拡大後に遂行される第2のドラッグのタッチ位置に基づいて前記タッチスクリーンに表示されるバーを移動させることを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
前記バーが移動した位置に該当するコンテンツフレームを表示するディスプレイ部をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
【請求項13】
請求項10乃至12のいずれか1項に記載の前記制御装置を駆動するためのプログラム命令語が記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はユーザー端末を運用する方法及び装置に関するもので、特に(タイムライン及びバーからなる)タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法及び装置、そのためのプログラムが記録される記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーン又はタッチパネルは、タッチ位置を検出し、格納されているソフトウェアを用いて上記タッチに対応するプロセスを遂行するユーザーインターフェース装置を意味する。例えば、ユーザーが指先(finger tip)、スタイラスペン、又は類似したオブジェクトのような入力手段でタッチスクリーン上に表示される文字又はイメージをタッチする場合、その文字又はイメージに該当する機能が実行される。タッチスクリーン又はタッチパネルを使用する利点は、キーボードを使用せずにユーザー入力を受信できるということである。一般的に、ユーザーの指先は入力手段として使用され、 ユーザーの指先の表面積が大きくて低いタッチ正確度を有するという問題があった。この問題を解決するために、スタイラスペンのようにハードウェア的な解決策が提案されてきた。しかしながら、別途のスタイラスペンは、不注意で紛失の恐れがあり、それを使用するために両手が必要になる不便さがあった。
【0003】
タイムラインバーは、ビデオの再生、巻き戻し、及び早送りのような操作のためのコンテンツ操作手段として広く使われている。一般的に、このタイムラインバーは、全体コンテンツの長さ又は操作パラメータ(例えば、音響、明るさなど)の全体範囲に該当するタイムラインと、現在該当する水準を表示するバーを含む。
【0004】
図1は、従来技術によるコンテンツ制御のためのタッチスクリーンに表示されるタイムラインバーを示す。
図1を参照すると、タイムライン110は、ビデオ及びオーディオのようなコンテンツの全体長さに対応する直線の形態で表示される。また、タイムライン110は、タッチスクリーン100に実際に表示されるコンテンツの位置を示すバー120を含む。さらに、ユーザーは、通常、ユーザーが指先でタイムライン110のインジケータであるバー120を移動させる。
【0005】
しかしながら、タイムラインの固定スケール及びユーザーの指先の大きいサイズによって、ユーザーが所望の範囲にコンテンツを操作するのに難しいことがある。特に、タッチスクリーンのサイズの減少とコンテンツ容量の増加により、ユーザーは、固定スケールのタイムライン110から相当な不便さを感じるようになる。したがって、マルチメディアコンテンツをより少ない認知努力でも正確に操作及び制御できる新たなインターフェース技術が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、小型タッチスクリーンでもユーザーが自由にコンテンツを操作及び制御可能にするインターフェース方法及び装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記インターフェース方法及び装置を実現するためのプログラムが記録された記録媒体及びユーザー端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法が提供される。その方法は、タイムラインのバーから始まる第1のドラッグを検出するステップと、タイムラインと第1のドラッグの最終タッチポイントとの間の距離に従ってタイムラインを拡大するステップと、拡大したタイムラインでバーを第2のドラッグにより移動するステップとを有する。
【0008】
本発明の一態様によれば、タイムラインは距離に比例して拡大される。
【0009】
本発明の一態様によれば、第1のドラッグは、タイムラインの領域を一タッチポイントとして検出するマルチタッチのドラッグである。2つのタッチポイント間の距離がマルチタッチのドラッグにより減少する場合、タイムラインは縮小される。
【0010】
本発明の一態様によれば、第1のドラッグ及び第2のドラッグは連続して遂行される。また、第1のドラッグはタッチスクリーンの第1の方向に遂行され、第2のドラッグはタッチスクリーンの第2の方向に遂行され、第1の方向は、実質的に第2の方向に直交する。
【0011】
本発明の一態様によれば、第1のドラッグの最終タッチポイントは、タイムラインとタッチポイントとの間の距離が所定時間以上変化しない状態である場合に決定される。
【0012】
本発明の一態様によれば、第2のドラッグ以後にタッチ状態が解除されることによって、拡大したタイムラインを初期形態に復元するステップをさらに有する。第2のドラッグにより移動したバーの位置に対応する位置のコンテンツフレームは、タッチスクリーンに表示される
【0013】
本発明の一態様によれば、第1のドラッグと第2のドラッグは、ユーザー指先によるドラッグジェスチャである。識別指標は、一定の間隔でタイムラインに表示される。
【0014】
本発明の他の態様によれば、タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御装置が提供される。その制御装置は、タッチスクリーン上にタイムライン及びバーを生成するタイムラインバー生成部と、生成されたタイムラインからの第1のドラッグの長さを検出するタッチ検出部と、タッチ検出部により検出されたドラッグの長さに従ってタイムラインを拡大させる制御部とを含む。
【0015】
本発明の他の態様によれば、制御部は、タイムラインとタッチポイントとの間の距離が所定時間で実質的に変化しない状態である場合、タイムラインとタッチポイントとの間の距離に従ってタイムラインを拡大する。
上記制御部は、タイムラインの拡大後に遂行される第2のドラッグのタッチ位置に基づいてタッチスクリーンに表示されるバーを移動させる。
【0016】
本発明の他の態様によれば、バーが移動した位置に該当するコンテンツフレームを表示するディスプレイ部をさらに含む。
【0017】
本発明の実施形態では、上記方法及び装置を実現及び駆動するための制御命令語が記録された記録媒体を提供する。タッチスクリーンを有するユーザー端末は、タッチスクリーン制御装置を含むことができる。
【0018】
本発明の他の様態、長所、及び顕著な特徴は、添付された図面との結合を考慮すれば、後述する詳細な説明を参照してより容易に理解できることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によるタッチスクリーンインターフェース方法は、タッチスクリーンでタイムラインから始まるドラッグの長さに基づいてタイムラインのスケールを変えることができる。すなわち、ドラッグ長さが長く検出されるに従ってタイムラインが拡大されるため、コンテンツは、バーの移動に基づいてより細かく制御され、小型タッチスクリーンでも大型タッチスクリーンのように精密なコンテンツの制御を可能にする効果がある。さらに、指先によるタイムラインの閉塞(blockage)現状を防止し、それによってユーザーは、コンテンツを所望する水準でより直観的に制御できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】従来技術により、コンテンツを制御するためにタッチスクリーンに表示されるタイムラインバーを示す図である。
図2】本発明の一実施形態によるタッチスクリーン制御方法を示す図である。
図3】本発明の一実施形態によるタイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法を示す図である。
図4】本発明の一実施形態によるタイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法を示す図である。
図5】本発明の一実施形態によるタイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法を示す図である。
図6】本発明の一実施形態によるタイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法を示す図である。
図7】本発明の一実施形態によるタイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法を示す図である。
図8】本発明の一実施形態によるタッチスクリーンに所望するイメージのフレームを表示するための方法を示す図である。
図9】本発明の一実施形態によるタッチスクリーンに所望するイメージのフレームを表示するための方法を示す図である。
図10】本発明の一実施形態によるタッチスクリーンに所望するイメージのフレームを表示するための方法を示す図である。
図11】本発明の一実施形態によるタッチスクリーン制御装置を示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
次の説明において、具体的な構成及び構成要素のような特定詳細は、ただ本発明の実施形態の全般的な理解を助けるために提供されるだけである。したがって、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、以下に説明される本発明の様々な変形及び変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。なお、公知の機能または構成に関する具体的な説明は、明瞭性と簡潔性のために省略する。
【0022】
下記の説明及び請求項に使用される用語及び単語は、辞典的意味に限定されるものではなく、発明者によって本発明の理解を明確にかつ一貫性のあるようにするために使用される。したがって、特許請求範囲とそれと均等なものに基づいて定義されるもので、本発明の実施形態の説明が但し実例を提供するためのことで、本発明の目的を限定するものでないことは、本発明の技術分野で通常の知識を持つ者には明らかである。
【0023】
英文明細書に記載の“a”、“an”、及び“the”、すなわち単数形は、コンテキスト中に特記で明示されない限り、複数形を含むことは、当業者にはわかることである。したがって、例えば、“コンポーネント表面(a component surface)”との記載は一つ又は複数の表面を含む。
【0024】
ここで使用される‘タイムライン’は、ビデオクリップ及びオーディオクリップのようなコンテンツ又は連続データを順に配置する編集プログラム作業空間を意味する。このタイムラインは、レイヤーとフレームを含み、動作するアニメーション又は音楽は、レイヤーの組み合わせを通じてスクリーンのイメージ又はオーディオを位置させることにより生成することができる。基本的に、フレームは、オブジェクトの位置、サイズ、及びイメージ属性を調整して連続的に示し、構成要素は、相互に異なるレイヤーに関連構成要素を登録及び管理することにより効果的に編集及び管理することができる。もちろん、本発明の説明は、ただ説明の便宜のために提供される一例であって、これに限定されるものではない。つまり、用語‘タイムライン’は、連続するデータが操作される任意のプログラムに関連したワークプレイスを意味する。
【0025】
図1に示す従来技術を参照すると、タイムラインバーは、スクリーンの上側又は下側に表示され、他の方向に相当な空間があるようになる。したがって、本発明は、空間のドラッグ長さに従ってタイムライン110のスケール、すなわち単位長さでバー120の移動によるコンテンツ位置の変化量を変化させる技術を提供する。それによって、タイムライン110は、拡大され、精密なコンテンツ制御が可能になる。
【0026】
図2は、本発明の一実施形態によるタッチスクリーン制御方法を示す。
図2を参照すると、タッチスクリーンに表示されるタイムライン領域(又はタイムラインバー)からの第1のドラッグは、ステップS110で検出される。ここで使用される‘タイムライン領域’は、タイムラインをタッチすると認識されるタイムラインとその付近の所定領域の両方ともを含む。タイムラインは、ステップS120で、タイムラインと第1のドラッグの最終タッチポイントとの間の距離に基づいて拡大され、ステップS130で、拡大されたタイムラインで第2のドラッグにより上記バーを移動させる。ダブルドラッグを通じて、タイムラインは、第1のドラッグにより所望する水準に拡大され、第2のドラッグを通じて拡大されたタイムラインで所望する位置にバーを移動し、それによってコンテンツのディスプレイをより精密に制御できる。
【0027】
本発明の一実施形態において、第1のドラッグは、タイムラインバーから始まるシングルタッチのドラッグである。しかしながら、第1のドラッグは、タイムライン領域の一タッチポイントを有するマルチタッチのドラッグであり得る。このとき、マルチタッチ間の現在の距離がマルチタッチ間の初期距離より長い場合、タイムラインは拡大される。一方、マルチタッチ間の現在の距離がマルチタッチ間の初期距離より短い場合、タイムラインは縮小される。すなわち、マルチタッチが認識される初期時間、すなわち複数のタッチポイントの中でタッチポイントがタイムライン領域内で検出される初期時間での2つのタッチポイント間の距離は、初期距離として定義され、それに基づいて、タイムラインは、拡大又は縮小される。
【0028】
以下、タイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法の一実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
図3図7は、本発明の一実施形態によるタイムラインバーを用いるタッチスクリーン制御方法を示す。
【0029】
図3を参照すると、本発明によるタッチスクリーン制御方法は、タッチスクリーン200に表示されるタイムライン210及びそれに表示されるバー220を用いてタッチスクリーン上に表示されるコンテンツの移動を制御する。
【0030】
図4を参照すると、ユーザーは、図3に示したタイムライン210のバー220をタッチする。バー220の位置は、タッチスクリーン200に表示されるコンテンツの現在位置に該当する。
【0031】
図5を参照すると、ユーザーは、タッチスクリーン200においてタイムライン210の垂直方向にバー220から始まる第1のドラッグを遂行する。 ここで使用される‘ドラッグ’は、タッチを維持した状態で、指先のようなタッチ入力手段を移動させるジェスチャを意味する。本発明の一実施形態では、タイムライン210は、タイムライン210又はバー220から遂行されるシングルタッチのドラッグ(すなわち、第1のドラッグ)の長さに従って拡大され、その長さは、タイムライン210と第1のドラッグの最終タッチポイントとの間の距離に対応する。最終タッチポイントは、タイムライン210とタッチポイントとの間の距離が所定時間で実質的に変化しない状態である場合、このときに検出されたタッチポイントを最終タッチポイントとして決定する。本発明の一実施形態において、第1のドラッグが遂行されることによって、タイムライン210とユーザータッチポイントとの間の距離が継続して変化する場合、第1のドラッグによる長さの変化は検出されないので、タイムライン210は、拡大されない。
【0032】
本発明の一実施形態において、第1のドラッグにより与えられる長さ(以下、“第1のドラッグ長さ”と称する)が長く検出されるほど、タイムライン210は大きく拡大される。第1のドラッグ長さが短く検出されるほど、第タイムライン210は小さく拡大される。本発明の一実施形態において、識別指標(例えば、垂直ライン)は、タイムライン210でコンテンツの所定位置に表示され、ラインL1,L2,L3間の間隔は、コンテンツの位置間の所定間隔に該当する。図5からわかるように、タイムライン210で単位ラインL1,L2,L3間の間隔は、タイムライン210でそのバー220からの第1のドラッグ長さに従って増加する。
【0033】
図6を参照すると、タイムライン210が所望する水準に拡大される場合、ユーザーは、第1のドラッグに連続する第2のドラッグを遂行することによって、タイムライン210で所望する位置にバー220を移動することができる。ここで使用される“連続する第2のドラッグ”は、第1のドラッグ以後に持続してタッチ状態を維持した状態で遂行される第2のドラッグを意味する。上記タッチが第1のドラッグ以後に解除される場合、連続するドラッグは遂行されないと見なす。
【0034】
本発明の一実施形態において、第2ドラッグは、タイムライン210でバー220を左側又は右側に移動させるドラッグであり、タイムライン210の拡大比を決定する垂直(すなわち、上側又は下側)方向に指先を移動する第1のドラッグと区別される。しかしながら、タイムライン210又はバー220がタッチスクリーン200の左側又は右側に表示される場合、第1のドラッグは水平方向に遂行され、第2のドラッグは垂直方向に遂行され、これらは両方とも本発明の範囲に含まれる。
【0035】
図6を参照すると、第2のドラッグジェスチャは、バー220の移動と連動され、このバー220は、第2のドラッグジェスチャの移動距離に従って移動する。バー220が移動するタイムライン210のスケールは、上記したタイムライン210の拡大によって既に変化された。例えば、図6において、第2のドラッグにより変化されたコンテンツ位置の変化量は、タイムライン210の拡大によって少なく、それによってより精密なコンテンツ制御が可能である。
【0036】
図7を参照すると、タッチは、第2のドラッグジェスチャ後に解除される。すなわち、ユーザーがタッチスクリーン200から指先を取り外すと、タッチ信号はターンオフされ、それによってタイムラインバー210は、初期のズーム比でタッチスクリーン200上に表示することができる。しかしながら、バー220の移動位置は、図6で、拡大したタイムライン210で遂行される第2のドラッグに該当する。
【0037】
図8図10は、本発明の一実施形態によるタッチスクリーンで所望するイメージのフレームを表示する方法を示す。
【0038】
図8を参照すると、初期高密度タイムライン210は、タッチスクリーン200に表示される。この場合、大きい指先により選択されるフレームは、1,2,3,4,5などのレベルで基準フレームであり得る。
【0039】
図9を参照すると、タイムライン210は、バー220から始まる指先を第1の距離d1だけ第1のドラッグを遂行して所定拡大比で拡大される。バー220は、バー220を移動する第2のドラッグジェスチャに対応して移動する。バー220の移動量は、第2のドラッグの長さと同一である。それによって、バー220の位置は、基準フレーム間のフレーム位置に対応する。例えば、図9において、バー220は、基準フレーム4と5との間の中間フレーム(すなわち、4.5のフレーム)に移動される。
【0040】
図10を参照すると、タイムライン210は、第1の距離d1より長い第2の距離d2によりユーザーの指先をドラッグすることによって一層拡大される。それによって、ユーザーは、基準フレーム4と5との間の微細なフレーム(すなわち、4.87フレーム)に該当するタイムラインの位置にバー220を移動することができる。ユーザーが所望するフレーム位置にバー220を移動した後にタッチを解除することで、バー220の移動位置に対応するフレームは、タッチスクリーン200に表示される。本発明の一実施形態は、このような技術を用いて、所望する水準にタイムライン210を拡大し、大きな指先にもかかわらず、バー220の移動位置をより精密に制御することができる。特に、本発明の技術は、小型ユーザー端末のタッチスクリーン200上での効果的なコンテンツ制御を可能にする。
【0041】
本発明の実施形態は、上述したタイムライン基盤のタッチスクリーン制御方法を実現するための制御装置を提供する。
【0042】
図11は、本発明の一実施形態によるタッチスクリーン制御装置を示すブロック構成図である。
図11を参照すれば、タッチスクリーン制御装置は、タッチスクリーン上にタイムライン及びバーを生成するタイムラインバー生成部310、タッチスクリーンに生成されたタイムラインからの第1のドラッグの長さを検出するタッチ検出部320、及びこのタッチ検出部320により検出された第1のドラッグ長さに基づいてタイムラインを拡大する制御部330を含む。本発明の一実施形態において、タイムラインとタッチポイントとの間の距離が所定時間の間に実質的に発生しない状態である場合、制御部330は、タイムラインとタッチポイントとの間の距離に従ってタイムラインを拡大させ、以後のドラッグ(すなわち、第2のドラッグ)のタッチポイントに基づいてバーを移動させる。
【0043】
本発明によるタイムライン基盤のタッチスクリーン制御装置は、バーの移動位置に該当するコンテンツレイヤー又はフレームを表示するディスプレイ部340をさらに含む。本発明の一実施形態では、コンテンツは、ビデオクリップ、オーディオクリップ、及び連続的な増減が可能なパラメータ(例えば、サウンド、明るさなど)のうち少なくとも一つであり得る。
【0044】
特に、本発明によるタイムライン基盤のタッチスクリーン制御装置は、携帯端末のような小型ユーザー端末に非常に有利である。すなわち、本発明によるタッチスクリーン制御装置は、ユーザーの大きい指先と小さいタッチスクリーンにより発生する低い精密度の制御限界を效果的に克服できる。
【0045】
本発明の一実施形態において、タイムライン基盤のタッチスクリーン制御方法及び装置は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されるコンピュータ読み取り可能なコードにより実現することができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムにより読み取り可能なデータが格納されるあらゆる種類の記録装置を含む。記録媒体の例としては、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、光学ディスク、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、及び非揮発性メモリを含み、搬送波伝送(例えば、インターネットを通じる伝送)を含むこともできる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ネットワークを介して接続されるコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータにより読み取られるコードを格納及び実行することができる。
【0046】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲を外れない限り、様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0047】
100 タッチスクリーン
110 タイムライン
120 バー
200 タッチスクリーン
210 タイムライン
220 バー
310 タイムラインバー生成部
320 タッチ検出部
330 制御部
340 ディスプレイ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11