(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数のインターバル走の各々の前記強度目標が、前記最高心拍数及び/又は前記最高速度の所定のパーセントの範囲に対応するように決定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記個人情報が、前記アスリートの年齢、前記アスリートの性別、前記アスリートの体重及び前記アスリートの身長を要素とする群から選ばれる少なくとも1つの要素であることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
前記パフォーマンス情報が、前記アスリートによって行われるアクティビティ中に前記携帯型フィットネスモニタリングデバイスによって記録されたことを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の方法。
前記サーバが、前記複数のインターバル走の各々の前記強度目標を、前記最高心拍数及び/又は前記最高速度の所定のパーセントの範囲に対応するように決定することを特徴とする請求項8に記載のシステム。
前記個人情報が、前記アスリートの年齢、前記アスリートの性別、前記アスリートの体重及び前記アスリートの身長を要素とする群から選ばれる少なくとも1つの要素であることを特徴とする請求項8または9に記載のシステム。
前記パフォーマンス情報が、前記アスリートによって行われるアクティビティ中に前記携帯型フィットネスモニタリングデバイスによって記録されたことを特徴とする請求項8から10いずれか1項に記載のシステム。
前記携帯型フィットネスモニタリングデバイスが、無線トランシーバを用いて前記個人情報を送信するように及び前記ワークアウトルーチンを受信するように、適合されることを特徴とする請求項8から11いずれか1項に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面に示されるような本発明の実施形態を参照して本発明をここで詳細に説明する。「一実施形態」、「ある実施形態」、「一実施形態例」、等への言及は、説明される実施形態は特定の特徴、構造または特質を有することができるが、全ての実施形態がその特定の特徴、構造または特質を有するとは限らないことを示す。さらに、そのような語句が同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、ある実施形態に関係してある特定の特徴、構造または特質が説明される場合、明示的に説明されているか否かにかかわらず、別の実施形態に関係してそのような特徴、構造または特質を適用することは当業者の知識の範囲内にあるとされる。
【0014】
読者の便宜になるように、詳細な説明は、「A.方法、システム及びプログラム製品の特徴:総論」、「B.携帯型フィットネスモニタリングデバイス及びサーバシステム」、「C.アクティビティ前データ処理及びフィードバック態様:例」、「D.アクティビティ中データ処理及びフィードバック態様:例」、「E.アクティビティ後データ処理及びフィードバック態様:例」、「F.その他の特徴」、及び「G.結論」にしたがう様々な小文節に分割した。
【0015】
A.方法、システム及びプログラム製品の特徴:総論
一般に、本発明の方法、システム及びプログラム製品は、アスリートにフィットネスモニタリングサービスを提供するために用いることができる。本発明の少なくともいくつかの実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス及びコンピュータサーバシステムはフィットネスモニタリングサービスを提供するために相互に交信することができる。
【0016】
一実施形態において、アスリートは身体アクティビティ中に携帯型フィットネスモニタリングデバイスを利用することができる。別の実施形態において、アスリートは、身体アクティビティ前、身体アクティビティ中及び/または身体アクティビティ後に、コンピュータサーバシステムと対話することができる。
【0017】
携帯型フィットネスモニタリングデバイスは、アスリートの身体アクティビティに関する様々なパフォーマンスパラメータを測定するように、アクティビティ中にアスリートにフィードバックを与えるように、サーバシステムに情報を送るように、及び/またはサーバシステムから情報を受け取るように、適合させることができる。サーバシステムは、アスリートのアクティビティに関するパフォーマンス情報を処理するように、身体アクティビティ前、身体アクティビティ中及び/または身体アクティビティ後に、アスリートにフィードバックを与えるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイスに情報を送るように、及び/または携帯型フィットネスモニタリングデバイスから情報を受け取るように、適合させることができる。
【0018】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス及びコンピュータサーバシステムは無線広域ネットワークを介して相互に交信することができる。別の実施形態において、サーバシステムはアスリートの携帯型フィットネスモニタリングデバイスを介してアスリートに情報を提示することができる。また別の実施形態において、サーバシステムは、(携帯型フィットネスモニタリングデバイスであってもなくても差し支えない)リモートコンピュータを介して(アスリートあってもなくても差し支えない)ユーザに情報を提示することができる。
【0019】
本発明の一実施形態例において、アスリートは、以下のように様々な時に様々な態様で携帯型フィットネスモニタリングデバイス及びサーバシステムと対話することができる。
【0020】
初めに、身体アクティビティに取りかかる前に、アスリートはサーバによって提供されるウエブサイトにリモート設置されたパーソナルコンピュータからアクセスすることができる。リモート設置されたパーソナルコンピュータの側にいるアスリートは、これからの身体アクティビティのプランを立ててスケジュールを定めるために、ウエブサイトを用いることができる。あるいは、アスリートは、アスリートの携帯型フィットネスモニタリングデバイスからウエブサイトにアクセスすることによって、これからの身体アクティビティのプランを立ててスケジュールを定めることができる。一実施形態において、アスリートの携帯型フィットネスモニタリングデバイスからアクセスできるウエブサイトのバージョンは比較的小さな画面上の表示にウエブサイトを最適化するために、簡易化するか、そうではなくても改変することができる。
【0021】
次に、アスリートは、携帯型フィットネスモニタリングデバイスを利用しながら、計画され、スケジュールが定められたアクティビティに取り組むことができる。あるいは、アスリートはプランが立てられておらず、スケジュールが定められていない、アクティビティに取り組むことができる。アクティビティ中、携帯型フィットネスモニタリングデバイスは、アスリートの身体アクティビティに関する様々なパフォーマンスパラメータを測定し、アクティビティ中にアスリートにフィードバックを与えることができる。アクティビティ中にアスリートに与えられるフィードバックの内のいくらかは、アクティビティ前またはアクティビティ中にサーバから受けとられた情報に依存することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイスは、アクティビティ前、アクティビティ中またはアクティビティ後のアスリートのパフォーマンスに関する情報をサーバに送ることもできる。
【0022】
最後に、アクティビティ完了後にアスリートはサーバによって提供されるウエブサイトにリモート設置されたパーソナルコンピュータから再びアクセスすることができる。リモート設置されたパーソナルコンピュータの側にいるアスリートは、アクティビティに関するパフォーマンス情報を閲覧し、分析するために、ウエブサイトを利用することができる。あるいは、アスリートはアスリートの携帯型フィットネスモニタリングデバイスからウエブサイトにアクセスすることによって、アクティビティに関するパフォーマンス情報を閲覧し、分析することができる。一実施形態において、アスリートの携帯型フィットネスモニタリングデバイスからアクセスできるウエブサイトのバージョンは比較的小さな画面上の表示にウエブサイトを最適化するために、簡略化するか、そうではなくても改変することができる。
【0023】
アクティビティ前、アクティビティ中またはアクティビティ後の様々な時点において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス及び/またはサーバのプロセッサはアスリートのパフォーマンスに関する様々なデータを受け取り、処理し、送り、及び/または表示することができる。
【0024】
本発明の実施形態を利用するアスリートは積極的に、ランニング、ウォーキング、自転車走、スケート、スイミング、スキー、エアロビクス、ウエイトリフティングを含むが、これらには限定されない、様々な身体アクティビティに参加するか、あるいは様々な個人スポーツまたはチームスポーツに参加することができる。したがって、例えば、「アスリート」、「ランナー」及び「個人」のような術語は、本明細書において互換態様で言及されることができ、全般的に、本発明の実施形態にしたがって身体アクティビティを行ういかなる人も指すことができる。
【0025】
さらに、術語「ユーザ」には身体アクティビティを行うアスリートを含めることができるが、本明細書において、術語「ユーザ」は注目する身体アクティビティを行っているアスリート以外のユーザも指して用いられ得る。言い換えれば、以下でさらに詳細に説明されるように、アスリートユーザに加えて、コーチまたは友人のような、別のユーザによる本発明のシステムとの対話が可能である。
【0026】
アスリートにフィットネスモニタリングサービスを提供するために携帯型フィットネスモニタリングデバイス及び/またはコンピュータサーバシステムを利用できる本発明の実施形態のさらに詳細な例が以下に与えられる。
【0027】
B.携帯型フィットネスモニタリングデバイス及びサーバシステム
図1及び2に示されるように、身体アクティビティに励んでいるアスリート100は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を装着することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、身体アクティビティ中にアスリート100によって、着用されるか、持ち運ばれるか、そうではなくとも保持され得る。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、以下でさらに詳細に説明されるように、アスリート100の身体アクティビティに関する様々なパフォーマンスパラメータを測定及び/または算出するように適合させることができる。術語「パフォーマンスパラメータ」には、アスリート100の身体アクティビティに関する、物理パラメータ及び生理学的パラメータのいずれも含めることができる。測定及び/または算出される物理パラメータには、例えば、時間、場所、距離、速度、ペース、歩数、歩長、歩度、及び/または高度を含めることができる。測定及び/または算出される生理学的パラメータには、例えば、心拍数、呼吸数、血中酸素レベル、血流量、脱水状態、消費カロリー、筋肉疲労、及び/または体温を含めることができる。
【0028】
一実施形態において、パフォーマンスパラメータには、例えば、ストレスレベルまたはモティベーションレベルのような、精神的または情動的なパラメータも含めることができる。精神的及び情動的なパラメータは、アスリート100に質問することによるかまたは、例えばランニング中の体幹角度または着地特性のような事柄の測定によって、直接または間接に測定及び/または算出することができる。
【0029】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、例えば、携帯電話、電子手帳、音楽ファイルプレイヤー(例えばMP3プレイヤー)、タブレットコンピュータ、インテリジェント着用品(例えばフィットネスモニタリング肌着、リストバンドまたは腕時計)、ドングル(例えば、第1の電子デバイスに物理的に接続することができる、及び/または別の電子デバイスに無線で接続することができる、小型ハードウエアデバイス)、または何か別の適する専用のまたは専用ではない携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のような、デバイスとすることができる。適するデバイスには、例えば、名称を「スポーツ電子トレーニングシステム及びその応用(Sports Electronic Training System, and Applications thereof)」とする、共通に所有される米国特許出願第11/892023号の明細書及び、名称を「携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用(Portable Fitness Monitoring Systems, and Application Thereof)」とする、共通に所有される米国特許出願第12/467944号の明細書に開示されるような、デバイスを含めることができる。これらの明細書のそれぞれはそれぞれの全体が参照として本明細書に含まれる。
【0030】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、パフォーマンスパラメータを測定及び/または算出するために用いられる情報を検出するための1つないしさらに多くのセンサ104を有するかまたはそのようなセンサ104と通信することができる。本発明の一実施形態において、
図1に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体がセンサ104を備えることができる。言い換えれば、センサ104は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と一体結合させることができ、及び/または携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と同じ筐体内に収めることができる。そのようなセンサ104は、例えば、アスリート100の場所、移動距離及び/または速度を測定及び/または算出するために用いることができる情報を検出するためのセンサ104とすることができる。
【0031】
別の実施形態において、センサ104は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102から物理的に離すことができる。言い換えれば、そのようなセンサは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と一体結合されないかまたは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と同じ筐体内に収めないようにすることができる。対照的に、そのような実施形態において、それぞれのセンサは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と有線または無線で通信することができる。例えば、
図2の実施形態において、アスリート100の心拍数を測定及び/または算出するために用いることができる情報を検出するためのセンサ104はアスリート100の胸部に取り付けられ、アスリート100の移動距離及び/または速度を測定及び/または算出するために用いることができる情報を検出するためのセンサ104はアスリート100のシューズに取り付けられる。
【0032】
適するセンサ104には、測位システム受信器(例えばGPS受信器)、加速度計、歩数計、脈拍計、温度計または、パフォーマンスパラメータを測定及び/または算出するために用いることができる情報を検出するための、その他のセンサ104を含めることができるが、これらには限定されない。
【0033】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は1つないしさらに多くの携帯型出力デバイスを備えることができ、あるいはそのような携帯型出力デバイス106と通信することができる。出力デバイス106は、例えば、単独のまたは組み合わせた、視覚的、聴覚的及び/または(例えば振動素子による)触覚的な態様のような、様々な態様でアスリート100に情報を伝えるように適合させることができる。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態においては、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体が出力デバイス106を備えることができる。言い換えれば、出力デバイス106は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と一体結合させることができ、及び/または携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と同じ筐体内に収めることができる。別の実施形態において、出力デバイス106は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102から物理的に離すことができる。言い換えれば、出力デバイス106は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と一体結合されないかまたは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と同じ筐体内に収めないようにすることができる。対照的に、そのような実施形態において、出力デバイス106は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と有線または無線で通信することができる。また別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングシステムは複数の携帯型出力デバイス106を備えることができる。
【0035】
本発明の一実施形態において、
図1に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体はビジュアル表示出力デバイス106を備えることができ、独立のオーディオ出力デバイス106(例えばヘッドフォンまたはスピーカー)が携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と有線または無線で通信することができる。
【0036】
別の実施形態において、
図2に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体は出力デバイス106を備えていないが、独立出力デバイス106(例えばビジュアル表示を有するリストバンド)が携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と有線または無線で通信することができる。さらに、独立オーディオ出力デバイス106(例えばヘッドフォン)が携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と有線または無線で通信することができる。
【0037】
独立ビジュアル表示出力デバイス106が備えられる実施形態において、独立ビジュアル表示出力デバイス106は多くの様々な形態をとることができる。例えば、携帯型独立ビジュアル表示出力デバイス106は腕時計とすることができる。別の例として、一実施形態において、携帯型独立ビジュアル表示出力デバイス106は、名称を「ディスプレイを備える携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用(Portable Fitness Monitoring Systems with Displays, and Applications Thereof)」とする、米国特許出願第12/467948号の明細書に開示されているデバイスのような、1つないしさらに多くのディスプレイを有するリストバンドとすることができる。この特許出願明細書はその全体が本明細書に参照として含まれる。独立ビジュアル表示出力デバイス106は、例えば、以下でさらに詳細に説明されるように、数値パフォーマンスパラメータ情報またはカラーコード化パフォーマンスゾーン関連情報の表示を可能とすることができる。
【0038】
図3は本発明の一実施形態にしたがう携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のコンポーネント例のブロック図である。
図3を参照すれば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、プロセッサ120,メモリ122,ユーザ入力コントロール124,測位システム受信器126,無線広域ネットワーク(WWAN)トランシーバ128,無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)トランシーバ130,ビジュアルディスプレイ132,オーディオユニット134及びコンピュータ入力/出力136を備えることができる。これらのコンポーネントは、以下でさらに詳細に説明されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の機能を実施するために動作可能な態様で接続することができる。別の実施形態において、これらのコンポーネントの1つないしさらに多くを省略することができ、あるいは別のコンポーネントを備えることができる。例えば、
図4に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は測位システム受信器126を備えていないことがある。
【0039】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のプロセッサ120は、以下でさらに詳細に説明されるような、メモリ122に格納されているアプリケーションプログラムを実施するように適合させることができる。例えば、一実施形態において、プロセッサ120はワークアウトルーチンを実行するように適合させることができる。プロセッサ120は、例えば、名称を「スポーツ電子トレーニングシステム及びその応用(Sports Electronic Training System, and Applications thereof)」とする、米国特許出願第11/892023号の明細書に開示されるような、アナログ信号処理またはデジタル信号処理のアルゴリズムを実施することも可能とすることができる。この特許出願明細書の開示は既にその全体を本明細書に含めている。プロセッサ120は、メモリ122,ユーザ入力コントロール124,測位システム受信器126,WWANトランシーバ128,WPANトランシーバ130,ビジュアルディスプレイ132,オーディオユニット134及びコンピュータ入力/出力136と動作可能な態様で接続することができる。
【0040】
メモリ122は、本明細書に説明される携帯型フィットネスモニタリングシステムの機能態様を実施するために用いられるアプリケーションプログラムを格納するように適合させることができる。メモリ122は、以下でさらに詳細に説明されるように、その他のデータ及び情報も格納するように適合させることができる。例えば、メモリ122は、記録されたパフォーマンスパラメータ情報、ワークアウトルーチン、音楽トラック及び/またはプレイリストを格納するように適合させることができる。メモリ122にはリードオンリメモリ及びランダムアクセスメモリのいずれも含めることができる。
【0041】
ユーザ入力コントロール124は、アスリート100が携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と対話するために用いることができる。一実施形態において、ユーザ入力コントロール124には1つないしさらに多くの、物理的な入力ボタン、スイッチ及び/またはキーを含めることができる。一実施形態において、ユーザ入力コントロール124には、トラックバッド、スクロールボール及び/またはタッチスクリーン入力コントロール(例えば、仮想入力ボタン、仮想スイッチ及び/または仮想キー)を含めることができる。別の実施形態において、ユーザ入力コントロール124には静電容量スイッチを含めることができる。また別の実施形態において、ユーザ入力コントロール124には音声起動コントロールを含めることができる。そのようなユーザ入力コントローラ124のそれぞれの機能は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の動作モードに基づいて定めることができる。
【0042】
一実施形態において、ユーザ入力コントロール124のいくつかまたは全ては、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と一体結合されないかまたは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体と同じ筐体内に収めないようにすることができる。例えば、ユーザ入力コントロール124のいくつかまたは全ては、リストバンドのような、独立ビジュアル表示出力デバイス106の一部とすることができる。アクティビティ中に携帯型フィットネスモニタリングデバイス102がアスリートの身体にどのように保持されるかに応じて、リストバンド上のユーザ入力コントロールのいくつかまたは全ては、アスリート100によるユーザ入力コントロール124を作動させるためのアクセスが容易になるように配置することができる。ユーザ入力コントロールを介して入力されたコマンドは、別途にさらに詳細に説明されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に無線で送信することができるであろう。
【0043】
ビジュアルディスプレイ132は、上述したような、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に一体結合されたビジュアル表示出力デバイス106とすることができる。ビジュアルディスプレイ132は、アスリート100に情報をビジュアル表示するために用いることができる。一実施形態において、ビジュアル表示スクリーン132は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)または有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイとすることができる。別の実施形態において、単一ビジュアル表示スクリーンがビジュアルディスプレイ132及び、タッチスクリーン入力コントロールの形態の、ユーザ入力コントロール124のいずれをも有することができる。
【0044】
図2を参照してさらに詳細に上述したように、一実施形態において、別の1つないしさらに多くの出力デバイス106を携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と一体結合させないか、及び/または携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体と同じ筐体内に収めないでおくことができる。例えば、上述したような、独立ビジュアル表示出力デバイス106は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と有線または無線で通信することができる。
【0045】
オーディオユニット134はオーディオ信号を処理するために用いられる。オーディオユニット134は、例えばデジタルオーディオ信号を、上述したように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に有線または無線で通信しているオーディオ出力デバイス106(例えばヘッドフォンまたはスピーカー)を駆動するために用いることができる、増幅アナログ信号に変換することができる。オーディオユニット134は、例えば、音楽トラックあるいは音声による指導/指示及びフィードバックに関する信号のような、様々なオーディオ信号を処理することができる。
【0046】
WPANトランシーバ130は、アスリート100の身体でまたはアスリート100の身体の近くに保持された携帯型フィットネスモニタリングシステムのコンポーネントとの無線通信が可能である。一実施形態において、WPANトランシーバ130は低電力トランシーバである。WPANトランシーバ130はアンテナを備えることができ、2.4GHzのような認可不要周波数帯で動作することができる。別の実施形態において、WPANトランシーバは、Dynastream InnovationsのANT及びANT+,ブルートゥース,ブルートゥースLE,ブルートゥースLETまたはブルーロビンを含むが、これらには限定されない、既知の無線プロトコルを用いて通信することができる。その他の既知の無線通信プロトコルを用いることができる。一実施形態において、単方向でしか通信できない、WPAN送信器またはWPAN受信器をWPANトランシーバ130の代わりに用いることができる。一実施形態において、WPANトランシーバは赤外線トランシーバとすることができる。
【0047】
一実施形態において、WPANトランシーバ130は携帯型フィットネスモニタリングシステムのセンサ104と通信することができる。別の実施形態において、WPANトランシーバ130は、視覚型、聴覚型及び/または触覚型の携帯型出力デバイス106と通信することができる。また別の実施形態において、様々なセンサ104及び/または出力デバイス106との通信のために複数のWPANトランシーバ130を用いることができる。
【0048】
本発明の別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、WPANトランシーバ130の機能を補助するかまたは置き換えることができるアダプタに接続することができる。そのようなアダプタは、例えば、特定のセンサ104または出力デバイス106がWPANトランシーバ130と通信できない(例えば、センサ104または出力デバイス106がWPANトランシーバ130とは異なる無線通信プロトコルを使用している)か、あるいは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102がWPANトランシーバ130を備えていない場合に、必要になり得る。一実施形態において、アダプタは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の雌型コンポーネントと物理的に嵌合するための雄型コンポーネントを備えることができ、雌型コンポーネントは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のプロセッサ120と通じている。例えば、一実施形態において、アダプタは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のオーディオ出力ジャックに差し込むことができるプラグを備えることができる。多種多様な携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が同様のオーディオ出力ジャック(例えば、3.5mmTRSジャック)を備えることができることから、同じタイプのアダプタを様々なデバイスとともに用い得るから有利である。あるいは、アダプタは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の接続ポートに差し込むことができる、USBカード、ミニUSBカードまたはSDカードのような、メモリカードとすることができる。そのようなメモリカードは様々なデバイスとともに用い得るから有利である。
【0049】
一実施形態において、アダプタは第1のデータプロトコルにしたがってエンコードされたデータ送信を受けることができ、第2のデータプロトコルにしたがってエンコードされたデータ送信を送ることができる。そうすることで、アダプタは、単一のデータプロトコルにしたがって通信することができない複数のコンポーネント間でのデータ交換をさらに容易にすることができる。
【0050】
WPANトランシーバ130とは対照的に、WWANトランシーバ128は、例えば、音声セル式電話信号を送受信するために用いることができる、セル式トランシーバとすることができる。WWANトランシーバ128は、以下でさらに詳細に説明されるように、例えばインターネットのような、コンピュータネットワークと情報を交換するために用いることもできる。WWANトランシーバ128はアンテナを備えることができる。
【0051】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、GPS対応またはガリレオ対応の受信器のような、衛星ベース測位システム受信器126も備えることができる。適する測位システム受信器には、例えば、名称を「実時間インタラクティブ通信及び自動ルート生成をサポートする携帯型場所認識フィットネストレーニングデバイス、方法及びプログラム製品(Location-aware fitness training device, methods, and program products that support real-time interactive communication and automated route generation)」とする、共通に所有される米国特許出願第10/759289号の明細書に開示されている受信器を含めることができる。この特許出願明細書はその全体が参照として本明細書に含まれる。一実施形態において、測位システム受信器126は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に一体結合されたセンサ104として機能することができ、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102による、GPS経由点(waypoint)、時間、場所、移動距離、速度及び/またはカロリーを測定及び/または算出するために用いることができる情報の検出を可能にすることができる。
【0052】
コンピュータ入力/出力136は、いずれかの入力/出力デバイスまたは、パーソナルコンピュータ114と有線または無線で通信できる、トランシーバとすることができる。一実施形態において、コンピュータ入力/出力136は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102をパーソナルコンピュータ114に接続するためのUSBハードワイアケーブルを受け入れることができる、USBポートとすることができる。あるいは、コンピュータ入力/出力136は、上述したような、オーディオジャックまたはメモリカードスロットとすることができる。いくつかの実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102及びコンピュータ114が、例えば、WPANトランシーバ130またはWWANトランシーバ128を介して無線で通信することができれば、独立のコンピュータ入力/出力136は不要とすることができる。
【0053】
本発明の一実施形態にしたがえば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と1つないしさらに多くの外部要素の間で情報を通信することができる。さらに、外部要素自体が相互間で通信することができる。
図5に示されるように、そのような外部要素には、例えば、ネットワーク110,コンピュータサーバシステム112及び/またはパーソナルコンピュータ114を含めることができる。
【0054】
一実施形態において、ネットワーク110はインターネットとすることができる。インターネットは、データを通信するためにインターネットプロトコル(TCP/IP)を用いる、サーバ、ルータ、スイッチ及び通信線の全世界的集合体である。別の実施形態において、ネットワークはプライベートイントラネットとすることができる。
【0055】
一実施形態において、サーバ112から遠隔にあるパーソナルコンピュータ114の側にいる(アスリート100であってもなくても差し支えない)ユーザは、ネットワークを介してサーバ112と通信することができる。例えば、以下でさらに詳細に説明されるように、ユーザは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いるアスリート100によって行われるべきこれからの身体アクティビティのプランを立ててスケジュールを定めるために、サーバ112によって提供されるウエブサイトを利用することができる。アクティビティが行われた後、そのアクティビティに関するパフォーマンス情報を閲覧し、分析するためにも、ユーザはサーバ112によって提供されるウエブサイトを利用することができる。あるいは、以下でさらに詳細に説明されるように、アスリート−ユーザ100は、アクティビティの前後に、それぞれの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102から直接にウエブサイトにアクセスすることができる。一実施形態において、アスリートの携帯型フィットネスモニタリングデバイスからアクセスできるウエブサイトのバージョンは、比較的小さな画面上の表示にウエブサイトを最適化するために、簡略化するか、そうではなくても改変することができる。
【0056】
別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102はネットワーク110を介してサーバ112と無線で通信することができる。そのような通信は、例えば、広域ネットワークを利用する携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のWWANトランシーバ128を用いて、達成することができる。あるいは、通信はWPANトランシーバ130を用いて達成することができる。
【0057】
例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、携帯電話で用いられるような、WWAN通信システムによって通信することができる。例えば、WWAN通信システムは、地理的に分散配置された複数の通信塔及び基地局システムを備えることができる。通信塔は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のような、長距離双方向無線周波数通信デバイスをサポートする、1つないしさらに多くのアンテナを備えることができる。アンテナと携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の間の無線周波数通信は、既知であるかまたは将来開発される無線プロトコル、例えば、GSM,GPRM,EDGE,EV-DO,UMTS,LTE,CDMA,AMPS,IEEE 802.x(例えば、IEEE 802.16(WiMAX)),等のいずれかに準拠する無線周波数信号を利用することができる。基地局システム及びセル式通信塔によって携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に空中送信される情報は、例えばインターネットを含む、1つないしさらに多くの別の回線交換通信ネットワークまたはパケット交換通信ネットワークにさらに送信されるか、またはそのような通信ネットワークから受け取ることができる。
【0058】
ネットワーク110を介する携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とサーバ112の間の無線通信は、以下でさらに詳細に説明されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いて行われる運動の実施前、実施中及び/または実施後に、行われ得る。アクティビティ前に、サーバ112は、例えば、アクティビティ目標またはルート情報を携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信することができる。例えば、サーバ112は1つないしさらに多くのワークアウトルーチンを携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信することができる。アクティビティ中、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、例えば、実時間パフォーマンス情報をサーバ112に送信することができ、これに応答してサーバ112は、例えば、実時間フィードバックを携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信することができる。一実施形態において、このアクティビティ中の通信はワークアウトルーチンに実行の結果として及び/またはワークアウトの実行と同時に、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によって行われ得る。アクティビティ後、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、例えば、完全なアクティビティパフォーマンス情報をサーバ112に送信することができ、これに応答して、サーバ112は、例えば、アクティビティ後分析結果を携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信することができる。
【0059】
別の実施形態において、
図6に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102はパーソナルコンピュータ114を介して間接的にサーバ112と通信することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114の間の通信は、例えば、有線通信、WPAN通信またはWWAN通信を用いて達成することができる。
【0060】
当業者には当然であろうように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114の間の有線通信は、例えば、パーソナルコンピュータ114の通信ポートに差し込まれた通信回線プラグを用いてパーソナルコンピュータ114に取り付けられたドッキングユニットに携帯型フィットネスモニタリングデバイス102をおくことで、達成することができる。
【0061】
別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114の間の有線通信は、例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114の間にケーブルを接続することで達成することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のコンピュータ入力/出力及びコンピュータ114の通信ポートはUSBポートを備えることができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114を接続するケーブルは、USB-A本プラグ,USB-B本プラグ,USBミニプラグまたはUSBマイクロプラグを含むが、これらには限定されない、適するUSBプラグをもつUSBケーブルとすることができる。あるいは、ケーブルはオーディオジャック−USBケーブルとすることができる。
【0062】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102とパーソナルコンピュータ114の間の有線通信、WPAN通信またはWWAN通信は、以下でさらに詳細に説明されるように、アスリート100がパーソナルコンピュータ114の比較的近くにいれば、運動パフォーマンスが行われる前及び/または行われた後に、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いて行われ得る。
【0063】
一実施形態において、
図7に示されるように、一人のアスリート100の携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は他のアスリート100の携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と通信することができる。通信はデバイス102間で、あるいはネットワーク110を介して、行われ得る。そのような通信は、上で説明したように、無線で、またはハードワイア接続で、行われ得る。
【0064】
本発明のフィットネスモニタリングサービスの実施形態にしたがえば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102,パーソナルコンピュータ114,ネットワーク110及びサーバ112のいずれの間でも、多種多様な情報を通信することができる。そのような情報には、以下でさらに詳細に説明されるように、例えば、パフォーマンスパラメータ、トレーニングアドバイス、トレーニングプラン、ワークアウトルーチン、暦日、ルート情報、音楽、ビデオ、テキスト、画像、音声通信、構成/設定、ソフトウエア、及びファームウエアを含めることができる。
【0065】
図8はサーバ112のソフトウエア構成例の概念図である。サーバ112のアプリケーションソフトウエアには、アスリート100にフィットネスモニタリングサービスを提供することができる、多くの様々なモジュールがある。本発明の一実施形態において、そのようなモジュールには、スタートモジュール200,プランモジュール300,スケジュールモジュール400,トラックモジュール500,サポートモジュール600,ライブラリモジュール700,フォーラムモジュール800,ルートモジュール1500,コーチンググループモジュール1600及びアセスメントワークアウトモジュール1700がある。それぞれのモジュールは、1つないしさらに多くの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の側にいるアスリート100及び/またはリモートパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザに提示され得る1つないしさらに多くのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)をサポートする。本発明の実施形態は、例えば、名称を「フィットネスモニタリングサービスを提供するためのプログラム製品、方法及びシステム(Program Products, Methods, and Systems for Providing Fitness Monitoring Services)」とする、共通に所有される米国特許出願第12/468025号の明細書に開示されているような、ソフトウエアモジュールを用いることができる。この特許出願明細書はその全体が参照として本明細書に含まれる。
【0066】
サーバ112は、例えば、遠距離通信サーバ、ウエブサーバまたは他の同様のタイプのデータベースサーバとすることができる。一実施形態において、サーバ112は、例えば、クラスター化コンピューティング環境またはサーバファームに組み込まれた1つないしさらに多くのコンピューティングデバイスのように、複数のプロセッサ及び複数の共有または個別メモリコンポーネントを有することができる。クラスター化コンピューティング環境またはサーバファームによって実施されるコンピューティングプロセスは、同じかまたは異なる場所にある複数のプロセッサにわたって実施することができる。一実施形態において、サーバ112は単一コンピューティングデバイス上で実施することができる。
【0067】
当業者には知られているように、GUIには、アスリート100または他のユーザが携帯型フィットネスモニタリングデバイス102またはパーソナルコンピュータ114を介して対話することができるプラットフォームを提供するために、技術とデバイスの複合体が用いられ得る。GUIは、例えば、グラフィック要素、ビジュアルインジケータ及び/またはテキストを用いて、アスリート100または他のユーザが利用できる情報及び処置を表すことができる。グラフィック要素には、例えば、ウインドウ、メニュー、ラジオボタン、チェックボックス及び/またはアイコンを含めることができる。アスリート100または他のユーザはそれぞれの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102またはパーソナルコンピュータ114の画面上のカーソルの位置を制御するために、マウス、トラックパッド及び/またはスクロールボールのような、物理的入力デバイスを用いることができる。あるいは、アスリート100または他のユーザは、表示されているGUIと(カーソルを介して間接的に対話するのではなく)直接に対話するために、スタイラスの有無にかかわらず、タッチスクリーンを使用することができる。例えば、電気抵抗性または静電容量性のタッチスクリーンのような、様々なタッチスクリーンを用いることができる。
【0068】
上述した機能または追加機能を提供または拡張するために別のまたは追加のモジュール及びサブモジュールをサーバ112内に実装できることが当業者には当然であろう。例えば、サーバのソフトウエア構成には、例えば、Windows(登録商標),UNIX(登録商標),LINUX,Mac OSXまたはAIXのような、市販のオペレーティングシステムの内の1つとすることができる、オペレーティングシステムを含めることができる。オペレーティングシステムは、ミドルウエア及びアプリケーションプログラムがそれを介してオペレーティングシステムのサービスにアクセスできる、付帯アプリケーションプログラミングインターフェースを有することもできる。さらに、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)サーバがオペレーティングシステムの最上層で稼働することができる。技術上周知であるように、HTTPサーバは、HTTPを用いて、インターネットを通じてデータを通信することができる。
【0069】
図面の多くに示されるように、本発明のフィットネスモニタリングサービスの様々なソフトウエアモジュールは、アスリート100または他のユーザが携帯型フィットネスモニタリングデバイス102及び/またはパーソナルコンピュータ114を用いてフィットネスモニタリングサービスとそれを介して対話することができるGUIをサポートできる。当業者には当然であろうように、一実施形態において、GUIは、アスリート100または他のユーザがそれぞれの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102またはパーソナルコンピュータ114上のウエブブラウザを用い、インターネットを通じてアクセスできるウエブサイトを介してサーバ112によって提供される、ウエブページとして現れることができる。別の実施形態において、GUIは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102またはパーソナルコンピュータ114,CD-ROM,メモリカードまたはその他のリムーバブルメディア,携帯電話あるいはその他の、ローカルにアクセスできる、コンピュータ読出可能メディア上に格納されている情報だけに基づいて、プロセッサにより生成され得る。本発明の実施形態において、アスリート100または他のユーザは、とりわけ、向上度を測るため、将来の目標を設定するため、パフォーマンスデータを他の人と共有するため及び/または、アスリート100の今のフィットネスレベル及び目標に適切な強さの、ワークアウトのプラン作成における補助を受けるために、過去のパフォーマンスから生成されるデータを用いることができる。
【0070】
C.アクティビティ前データ処理及びフィードバック態様:例
本発明のいくつかの実施形態において、身体アクティビティに取りかかる前に、(アスリート100であってもなくても差し支えない)ユーザは、サーバ112によって提供されるウエブサイトに、リモートパーソナルコンピュータ114からアクセスすることができる。
【0071】
術語「パーソナルコンピュータ」114は、本明細書において、1つないしさらに多くのプロセッサ、ネットワーク接続及びウエブサイトを表示できるディスプレイを備えるいずれのタイプのコンピューティングデバイスも指して用いられる。したがって、パーソナルコンピュータ114は、例えば、デスクトップコンピュータまたはラップトップコンピュータとすることができる。一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体もパーソナルコンピュータ114としてはたらくことができ−したがって、例えば、パーソナルコンピュータは、携帯電話、電子手帳、音楽ファイルプレイヤー(例えばMP3プレイヤー)またはタブレットコンピュータとすることができる。
【0072】
身体アクティビティに取りかかる前に本発明の実施形態の特徴/機能にアクセスするため、パーソナルコンピュータ114の側にいるユーザはインターネットを介してサーバ112にログインすることができる。当業者には周知であるように、スタートモジュール200によって実行されるログインウイザードで制御することができるログインプロセスは一般に、リモートユーザによる、ログインID及びパスワードまたはその他の認証情報のサーバ112への入力を含み、サーバ112は次いで、ユーザデータベースの参照等によってユーザの身元を認証する。本発明のフィットネスモニタリングサービスの実施形態は、ユーザコミュニティを構成する複数のアスリート100または他のユーザに提供することができ、サーバ112にアクセスするためのログインID及びパスワードが発行されているユーザに限定することができ、及び/または加入費と交換に提供することができる。
【0073】
ログインに成功すると、スタートモジュール200は
図9に示されるようなホームページを提示することができる。
図9に示されるように、本発明のGUIウインドウの一辺近くにメニューバー204が存在することができる。メニューバー204は、スタートモジュール200,プランモジュール300,スケジュールモジュール400,トラックモジュール500,サポートモジュール600,ライブラリモジュール700及びフォーラムモジュール800に対応する、いくつかのアイコンまたは標章を有することができる。一実施形態において、メニューバー204はサーバ112によってユーザに提示される全てのGUIページに存在することができる。サーバ112へのログイン後、ユーザは、例えばカーソルまたはタッチスクリーンインターフェースでそれぞれに対応するアイコンを選択することによって、様々なモジュールによりサポートされるウエブサイトエリアにナビゲートすることができる。ユーザがあるモジュールアイコンを選択するか、そのアイコンに重ねてカーソルを留まらせると、特定のモジュールに付帯するサブモジュールまたはプログラムウイザードに対応する別のアイコンをポップアップさせることができ、あるいは別の手段でユーザに表示することができる。
【0074】
一実施形態において、リモートパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザは、ソフトウエアウイジェットまたはモバイルデバイスウエブアプリケーションを介するサーバ112との対話を別途に選ぶことができる。当業者には知られているように、ソフトウエアウイジェットは1つないしさらに多くの様々なソフトウエアプラットフォームのためにつくられたポータブルコードを含むソフトウエアアプリケーションである。術語「ソフトウエアウイジェット」は、デスクアクセサリまたはアプレットで例示されるように、アプリケーションまたはユーザインターフェース、あるいはいずれもが、比較的簡易であり、使用が容易であり得ることを意味する。
【0075】
一実施形態において、ソフトウエアウイジェットは、パーソナルコンピュータ114のデスクトップ上での実行を目的として特殊化されたGUIウイジェットである、デスクトップウイジェットとすることができる。別の実施形態において、ソフトウエアウイジェットは、モバイルデバイス(例えばスマートフォン)上で動作し得る、モバイルウイジェットとすることができる。ウイジェットは本明細書でさらに詳細に説明されるユーザインターフェースの簡略版を提示することができ、ユーザがサーバ112にログインするための別の手段を提供することができる。ウイジェットにより、以下でさらに詳細に説明されるように、ユーザによるユーザの過去のパフォーマンスに関する要約情報の閲覧を可能にすることができ、例えば近々のワークアウトのカレンダーの確認を可能にすることができる。
【0076】
ホームページから、ユーザはカーソルでメニューバー204から対応するアイコンを選択することで、別のモジュール、サブモジュールまたはウイザードにナビゲートすることができる。一実施形態において、ユーザは紹介サブモジュールを選択することができる。
【0077】
紹介サブモジュールは、紹介ページを表示することができる。紹介ページは、本発明のフィットネスモニタリングシステムに関する、システムの簡潔な説明、対象ユーザ及びアスリート100及び他のユーザが利用できるようになるはずの恩恵を含む、一般的説明を収めることができる。
【0078】
例えば、紹介ページは、フィットネスモニタリングシステムのプラン立案、スケジュール作成及びトラッキングの能力に関する情報を収めることができる。本発明の一実施形態において、プラン立案、スケジュール作成及びトラッキングの機能のいくつかの態様は、例えば、共通に所有される、名称を「携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用」とする米国特許出願第12/467944号、名称を「ディスプレイを備える携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用」とする米国特許出願第12/467948号及び名称を「フィットネスモニタリングサービスを提供するためのプログラム製品、方法及びシステム」とする米国特許出願第12/468025号の明細書に開示されているゾーンシステムのような、カラーコード化ゾーンシステムに結び付けることができる。これらの特許出願明細書のそれぞれはそれぞれの全体が既に本明細書に参照として含まれている。そのような実施形態において、カラーコード化ゾーンシステムは、心拍数、速度、ペース、歩数、カロリー、呼吸数、血液酸素レベル、血流量、脱水状態及び/または体温を含むが、これらには限定されない、パラメータのゾーンに基づくことができる。そのようなカラーコード化システムのグラフィック表示及び簡潔な説明を紹介ページ上に、及び個人設定において、提供することができる。本発明の一実施形態において、ワークアウトのプラン立案及びスケジュール作成の前に、どのパフォーマンスパラメータ(例えば、心拍数、ペース、速度、等)に基づいてゾーンを確立するかを選ぶためのオプションをユーザに与えることができる。
【0079】
本発明の一実施形態において、提示される様々なGUIを介してサーバ112により提供されるあるグラフィック情報の色は、検出されるか目標とされるパフォーマンス情報によって規定することができる。本発明のフィットネスモニタリングサービスの様々なモジュールは、1つないしさらに多くのパフォーマンスパラメータ範囲すなわち「ゾーン」を確立するためのアルゴリズムを用いてプログラムすることができる。それぞれのゾーンは特定の色に関係付けることができる。ゾーンは、例えば、アスリート100の最高速度または最高心拍数のパーセントの範囲として、定めることができる。したがって、それぞれのゾーンは頑張りの特定のレベルに関係付けることができる。
【0080】
図10は本発明の一実施形態にしたがうゾーン定義の例の説明である。アスリート100の最高心拍数の65%〜75%の範囲にある、精力ゾーンは青色に関係付けられる。アスリート100の最高心拍数の75%〜85%の範囲にある、耐久ゾーンは緑色に関係付けられる。アスリート100の最高心拍数の85%〜90%の範囲にある、強力ゾーンは黄色に関係付けられる。最後に、アスリート100の最高心拍数の90%〜95%の範囲にある、全力ゾーンは赤色に関係付けられる。これらの範囲と色の組合せは例示でしかなく、数多くの他の範囲及び/または色を用いることができるであろう。
【0081】
図11は本発明の別の実施形態にしたがうゾーン定義の例の説明である。12分/マイル(7分30秒/km)〜10分/マイル(6分15秒/km)のペース範囲にある、精力ゾーンは青色に関係付けられる。10分/マイル〜8分/マイル(5分/km)のペース範囲にある、耐久ゾーンは緑色に関係付けられる。8分/マイル〜7分/マイル(4分23秒/km)のペース範囲にある、強力ゾーンは黄色に関係付けられる。最後に、7分/マイル〜6分/マイル(3分45秒/km)のペース範囲にある、全力ゾーンは赤色に関係付けられる。これらの範囲と色の組合せは例示でしかなく、数多くの他の範囲及び/または色を用いることができるであろう。ゾーンは、代わりに、例えば速度のような、他のパラメータに基づくこともできる。
【0082】
一実施形態において、青色、緑色及び黄色のゾーン範囲に重なる追加のゾーン(例えば桃色のゾーン)を設けることもできる。桃色のゾーンは主に初心者の強度目標設定のために用いることができる。また別の実施形態において、ゾーンカラーに関係付けられる値がゾーンの下限から上限に大きくなるに調和して、カラーは比較的明るいかまたは淡い色から比較的暗いかまたは濃い色に変化することができる。
【0083】
ゾーンは所定のフィットネス目標に基づいて割り当てることができる。例えば、
図10及び11の実施形態において、精力ゾーン(青色)は、アスリート100によるエアロビクスベースの構築を可能にする、心拍数範囲またはペース範囲のそれぞれと関係付けることができる。耐久ゾーン(緑色)は、アスリート100による心臓血管強度の構築及びカロリー燃焼を可能にする、心拍数範囲またはペース範囲のそれぞれと関係付けることができる。強力ゾーン(黄色)は、アスリート100によるエアロビクス閾、耐久力及び新陳代謝の改善を可能にする、心拍数範囲またはペース範囲のそれぞれと関係付けることができる。全力ゾーン(赤色)は、アスリート100によるエアロビクス閾、耐久力及び新陳代謝の向上を可能にする、心拍数範囲またはペース範囲のそれぞれと関係付けることができる。
【0084】
アクティビティ前プラン策定目的のため、ゾーンは、特定のワークアウトの難度の指針として、ユーザに提示することができる。以下でさらに詳細に説明されるように、アクティビティ中及びアクティビティ後のモニタリング及びトラッキングの目的のため、ゾーンは、特定のアスリート100について、例えば最高心拍数または最高速度に基づいて確立することができる。
【0085】
特に、アスリート100の最高心拍数はトレーニングで有意に変わることはできず、アスリート100の遺伝によって定まり得る。アスリート100の最高心拍数は、以下でさらに詳細に説明されるように、多くの方法で本発明のフィットネスモニタリングサービスに提供することができる。対照的に、アスリート100の最高速度はトレーニングを重ねることで大きく変わり得る。
【0086】
上で示したように、本発明の実施形態において、サーバ112のアプリケーションソフトウエアによってユーザに提示される全てのGUIページ上にメニューバー204をおくことができる。したがって、ユーザはいつでも、例えば、カーソルまたはタッチスクリーンインターフェースでメニューバー204からそれぞれに対応するアイコンを選択することによって様々なモジュール、サブモジュールまたはウイザードでサポートされるウエブサイトの領域にナビゲートすることができる。一実施形態において、ユーザはメニューバー204からプランモジュール300に対応するアイコンを選択することができる。
【0087】
図12はプランモジュール300によって表示することができるGUIウインドウの例である。プランモジュールのメインページから、(アスリート100であってもなくても差し支えない)ユーザは、トレーニングプランに対応する複数のアイコンの内から1つを選択することができる。カーソルを用いるかまたはタッチスクリーンインターフェースを介してユーザがトレーニングプランアイコンを選択すると、トレーニングサブプランに対応する別のアイコンをポップアップさせることができ、あるいは別の手段でユーザに表示することができる。
【0088】
本発明の一実施形態において、プランモジュール300は、メインプランページから、例えば、「走ることを学ぼう(Learn to Run)」サブモジュール、「合わせよう(Be Fit)」サブモジュール、「レースで走ろう(Run a race)」サブモジュール、「ストレスを解こう(De-Stress)」サブモジュール、「体重を落とそう(Lose Weight)」サブモジュール及び「もっと速くゴールしよう(Finish Faster)」サブモジュールのような、様々なトレーニングプランサブモジュールに関するトレーニングプランアイコンのユーザによる選択を可能にする。本発明の実施形態のトレーニングプランサブモジュールは、例えば、名称を「フィットネスモニタリングサービスを提供するためのプログラム製品、方法及びシステム」とする、共通に所有される米国特許出願第12/468025号の明細書に開示されているような、特徴を有することができる。この特許明細書はその全体が既に本明細書に参照として含まれている。
【0089】
本発明の一実施形態において、スポーツ固有の様々なトレーニングプランサブモジュールにトレーニングプランアイコンを関係付けることができる。例えば、サッカー(すなわちフットボール)、アメリカンフットボール、テニス、インラインスケート、ラグビー、サイクリング、及び/または野球のような、あるスポーツのためにトレーニングしたい、及び/またはコンディションを維持したい、アスリート100にトレーニングプランを提供するように構成されたトレーニングプランサブモジュールを提供することもできる。
【0090】
プランモジュール300のサブモジュールのそれぞれは様々なアスリートを対象とし、様々な目標を有する、様々なトレーニングプランと関係付けることができる。例えば、本発明の一実施形態において、「レースで走ろう」サブモジュールは、アスリート100が参加を計画しているレースの距離に応じて、複数の様々なプランを提供することができる。例えば、5kmレース、10kmレース、ハーフマラソン及びフルマラソンについて、プランを提供することができる。「レースで走ろう」プログラムの1つを利用するアスリート100は、例えば、インターバル走スピードランニング練習またはその他のスピードランニング練習を行い、長距離走及びリカバリー走を行い、レースを完走できるように耐久力及びエアロビクス能力を全般的に高めることが奨励される。
【0091】
図13は、プランモジュール300の「レースで走ろう」サブモジュールによって表示され得るGUIウインドウの例である。それぞれのプランサブモジュールページは、対照アスリート100及び目標を含む、プランの説明を有することができる。それぞれのプランサブモジュールページはさらに、レベルセレクタ314及びプランプレビュー316を有することができる。プランプレビュー316によって表示される特定の情報は、レベルセレクタ314によって選択されたレベルに依存することができる。
【0092】
これからのプランに対する難度レベルがレベルセレクタ314によって選択されると、特定のトレーニングプランサブモジュールがそのプランについてのプランプレビュー316を提供する。プランプレビュー316には、何がプランから期待されるかの説明、プランの利点の説明及び/またはサンプルスケジュールを含めることができる。プラン説明は、そのプランの一環として注目するようにアスリート100を促すことができる、特定のカラーコード化された、ペース、速度または心拍数の、ゾーンを参照することができる。
【0093】
アスリート100のニーズに最も適するプランの決定後、ユーザは、プランモジュール300にプラン個人専用化ウイザードを開始させることができる、アイコンを選択することができる。プラン個人専用化ウイザードはユーザのトレーニングプラン開始日を、その日付から進めてプランを構築できるように、選択するようにユーザを促すことができる。(「レースで走ろう」サブモジュールによって提供されるような)レース目的プランを選択したユーザに対して、個人専用化ウイザードはアスリート100のレース日を、その日付から逆算してプランを構築できるように、選択するようにユーザを促すことができる。プラン個人専用化ウイザードはさらにプランに名前を付けるようにユーザを促すことができる。一実施形態において、ウイザードはデフォールトの名前を付けることができる。このようにすれば、複数のトレーニングプランのスケジュールを定めたいユーザが、プランの名前によって1つのプランを別のプランから弁別することができる。
【0094】
一実施形態において、ユーザが個人専用化ウイザードによるプランを最終承認した後、スケジュールモジュール400がGUIカレンダー402にユーザのプラン(例えばプランの個々のワークアウト項目)を書き込むことができる。さらに、ユーザが後からサーバ112にログインしたときはいつでも、ユーザはメニューバー204からスケジュールモジュール400に対応するアイコンを選択することによってGUIカレンダー402にナビゲートすることができる。
【0095】
図14は、「もっと速くゴールしよう」レベル7マラソンプログラムを選択したユーザに対してスケジュールモジュール400によって表示され得るカレンダー402を有する、本発明の一実施形態にしたがうGUIの例である。カレンダー402のページから、ユーザはカレンダー402全体にわたって書き込まれているトレーニングプランの個々のワークアウト項目を見ることができる。
【0096】
カレンダー402に書き込まれた個々のワークアウト項目は、ゾーンバーインジケータ320で表すことができる。ゾーンバーインジケータ320はいくつかの情報を伝えることができる。ゾーンバーインジケータ320は、トレーニングインターバル走を含むワークアウトにおいて実施されるべきインターバル走の数を示すことができる。ゾーンバーインジケータ320は、例えば、色で示されるような、目標の心拍数、ペースまたは速度のゾーンに基づいて、実施されるべきそれぞれのインターバル走の相対強度を示すこともできる。カレンダー402はそれぞれの日付に対してスケジュールされているそれぞれのワークアウトの持続時間も示すことができる。カレンダー402を有するGUIページは、現行プランに対して残っているワークアウト項目の数及び/または週の数も提供することができる。
【0097】
一実施形態において、ユーザは、例えばカーソルまたはタッチスクリーンインターフェースで適切なアイコンを選択することにより、今選ばれているユーザプランの全てのワークアウト項目のリストを収めているワークアウトリストにアクセスすることができる。ワークアウトリストはカレンダー402に書き込まれているワークアウト情報を提示する別の方法である。
【0098】
さらに、スケジュールが定められたプランプログラムにアスリート100が今参加しているか否かにかかわらず、カスタムワークアウトウイザードがユーザによるカレンダー402へのワークアウトの追加を可能にすることができる。スケジュールが定められたプランプログラムにアスリート100が参加していれば、追加ワークアウトによってプランを補助するため、ワークアウトを除外するため、またはユーザが所望するようにワークアウトを編集するためにカスタムワークアウトウイザードを用いることができる。
【0099】
カスタムワークアウトウイザードは、ユーザによるゾーンが単一のワークアウトまたはゾーンが複数のゾーンインターバル走を含むワークアウトの構築を可能にすることができる。一実施形態において、
図15に示されるように、カスタムワークアウトウイザードは、ユーザによる一時に1つのインターバル走のカスタムワークアウトのグラフィック態様での構築を可能にする、GUIページを提示することができる。GUIページは、ゾーンバーインジケータ320にどことなく似ているインターバル走ビルダーバー404を有することができる。ユーザは、例えばカーソルでインターバル走ビルダーバー404の特定のセグメントを選択した後、そのセグメントにゾーン強度カラー及びインターバル走持続時間をドロップダウンメニューを用いて割り当てることができる。
【0100】
例えば、
図15の実施形態において、ユーザはこれまでに、一連の30秒間の赤ゾーン(濃灰色シェーディング)及び緑ゾーン(黒色シェーディング)のインターバル走を含む、インターバル走ビルダーバー404を構築している。そのようなパターンでは、アスリート100は30秒間の赤ゾーン全力疾走を行うことが可能になるであろう。さらに、インターバル走ビルダーバー404は、開始時と終了時に5分間の青ゾーンインターバル走(クロスハッチシェーディング)を含む。そのような青ゾーンインターバル走はウォームアップ期及びクールダウン期としてはたらくことができ、ユーザが適切なチェックボックスにチェックを入れることが可能になる。セグメント406のような、特定のインターバル走ビルダーバー404のセグメントを選択することにより、GUIページはインターバル走詳細ボックス408内のその特定のセグメントに関する詳細を表示することができる。例えば、インターバル走詳細ボックス408はセグメント406が30秒間の赤ゾーンインターバル走であることを示している。ユーザはインターバル走詳細ボックス408内のゾーン及び持続時間のオプションを調節することによってセグメント406を修正することができるであろう。
【0101】
一実施形態において、ゾーンインターバル走時間は所定の時間(例えば、30秒間、1分間、5分間)とすることができる。別の実施形態において、ユーザはゾーンインターバル走時間を調節またはプログラムすることができる。
【0102】
さらに、ユーザはカスタムワークアウトに名前を付け、その目標または目的に関するノートを提供することができ、そのカスタムワークアウトを将来の使用のためにセーブし、カレンダー402に書き込むことができる。
【0103】
本発明の一実施形態において、
図8に略述したように、サーバ112のアプリケーションソフトウエアはルートモジュール1500を備えるように構成することができる。ルートモジュール1500は、フィットネスアクティビティ中にアスリート100がたどるルートの生成、以後のアクセスのためのルートのルートデータベース内への格納、及び携帯型フィットネスモニタリングデバイス102へのルートのダウンロードを行うことができる。ルートモジュール1500は、名称を「実時間インタラクティブ通信及び自動ルート生成をサポートする場所認識携帯型フィットネストレーニングデバイス、方法及びプログラム製品」とする、共通に所有される米国特許出願第10/759289号の明細書に開示されているような、機能もさらに有することができる。この特許出願明細書はその全体が既に本明細書に参照として含まれている。
【0104】
一実施形態において、ルートモジュール1500は、所望のパラメータ及び属性を有するルートを生成するためにステップバイステッププロセスによって(アスリート100であってもなくても差し支えない)ユーザを導くことができる、ルートウイザードを備えることができる。ルートモジュール1500は、少なくとも緯度及び経度情報に、またおそらくは高度情報に、関係付けられた街路及び田舎道を格納するローカルまたはリモートにあるマップデータベースにアクセスすることができる。したがって、少なくとも1つのターミナルポイント(例えばスタート地点)が与えられれば、ルートモジュール1500は所望の長さ、高低プロファイル並びにその他のパラメータ及び属性を有する、1つないしさらに多くのルートを構成することができる。一実施形態において、ユーザはルートデータベース内の既存のルートに対する一時取込みまたは検索から新しいルートを構築することができる。
【0105】
ユーザが一時取込みからの新しいルートを構築を選ぶと、ユーザは初めに、例えばストリート地番、ZIPコード、または特定のポイントオブインタレスト(POI)を入力することによって、ルートの大体の出発点を指定するように促されることになる。次にユーザはルートの所望の全長を、トレーニングプランの特定のワークアウト項目に距離及び時間のパラメータはまだ指定されていなければ、特に距離でまたは時間で、入力するように促される。ルート長の指定に時間が用いられる場合には、ルート距離を算出できるように、所望のまたは履歴上の平均ペースが必要になる。さらに、ユーザは、例えば所望のルート高低プロファイルまたは所望のルートパターン(例えば、直線、巡回、等)のような、選択的ルート属性も入力するように促される。ユーザが必要なパラメータの全てを入力し、いずれかの選択的ルート属性も入力してしまうと、ルートモジュール1500は、入力されたリートパラメータ及びルート属性に可能な限り忠実に合致する、1つないしさらに多くのルートを構築することができる。ルートウイザードによるそのようなルートの提示は以下でさらに詳細に説明される。
【0106】
ユーザがルートデータベース内の既存のルートの検索を選ぶと、ユーザは、例えば、市名、ZIPコードまたはPOIによってルートの場所を指定することができる。ユーザはさらに、例えば、所望のルート高低プロファイル、所望のルートパターン、所望のルート安全特性及び/または所望のルート難度等級のような、選択できるルート属性も入力するように促される。一実施形態において、ルート難度等級は、ルート長、ルートにわたる高低変化及びルートの高度の内の1つないしさらに多くに基づいて、ルートに割り当てることができる。
【0107】
一実施形態において、
図16に示されるように、ルートウイザードは、ルートデータベース内に既存のルートが格納されている場所のグラフィック標識で埋められたナビゲート可能な地理的マップを提示することができる。図示される実施形態において、マップは地理的領域、例えば、政治的、文化的または地域的な境界のグラフィック表示1502を有することができる。ルートウイザードは、地理的表示1502内に、ルートデータベースがルートデータを格納している1つないしさらに多くの既存のルートの地理的位置を識別する、多くの標章1504を提示することができる。ユーザが例えばカーソルを標章1504の1つに重ねて留まらせると、ルートウイザードは、応答して、選択された標章1504に対応する地理的位置にあるルートのルートマップ1506をポップアップウインドウ内に表示することができる。ユーザがウインドウ内に表示される標識1504及び/またはルートマップ1506を査閲することで特定の地理的位置にある1つないしさらに多くの注目ルートを目で識別すれば、ユーザは関連する標章1504上でクリックすることによってその地理的位置を選択することができる。この態様において、GUIウインドウ及び付帯する機能は、注目するルート位置を目で見て選択するための地理的及び直感的な方法をユーザに提供する。
【0108】
ユーザが特定のルートを選択すると、カレンダー上でスケジュールが定められているトレーニングプランの1つないしさらに多くのワークアウトにそのルートを関係付けることができる。一実施形態において、ルートは、節目毎の指示のシーケンスに転換することができ、アクティビティに先立って携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信される。一実施形態において、ルートは、ワークアウトルーチンの一環として−またはこれと同時に−携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信することができる。
【0109】
上で示したように、メニューバー204はアプリケーションソフトウエアのサポートモジュール600に対応するアイコンを含むことができる。
【0110】
サポートモジュール600はヘルプサブモジュール及びセッティングサブモジュールを含むことができる。ヘルプサブモジュールは、システムの簡潔な説明、対象ユーザ及びそのようなユーザが利用できるようになるはずの恩恵を含む、本発明のフィットネスモニタリングシステムに関する一般的説明を収めるGUIページを提示することができる。ヘルプサブモジュールは、ソフトウエア及並びにその下にあるモジュール、サブモジュール及びウイザードによってサポートされる、対話可能なウエブサイトの様々な機能の説明を提供する。
【0111】
サポートソフトウエアモジュール600のセッティングサブモジュールは、個人設定、ワークアウト設定、デバイス設定及び/またはプライバシー設定の収集、格納及び/または閲覧のためのGUIウインドウを表示することができる。
【0112】
図17は、個人設定情報を集めるためにセッティングサブモジュールが生成できるGUIウインドウの例である。個人設定情報には、例えば、氏名、住所、eメールアドレス、パスワード、性別、生年月日及び/またはアドレス情報を含めることができる。この情報は、特定のアスリート100を特定のユーザアカウントに関係付けるために用いることができる。一実施形態において、これらの情報の内のいくつかは、携帯型フィットネスモニタリングシステムの態様をアスリート100に合わせ込むため、または、メッセージや、興味をもちそうな製品及び/またはその他のアイテムのオファーをアスリート100に送るために用いることができる。
【0113】
図18はコーチング設定情報を集めるためにセッティングサブモジュールが表示できるGUIウインドウの例である。コーチング設定には、例えば、心拍数ベースまたはペースベースのフィードバック及びコーチングを選択するための、オプションを含めることができる。コーチング設定表示は。与えられたパラメータに対するアスリート100の今のゾーン範囲の詳細を示すチャート410を有することができる。
【0114】
さらに、今のゾーン範囲は理想に合わないとユーザが感じれば、ユーザはゾーン範囲を調節するためにコーチング設定機能にアクセスすることができる。例えば、一実施形態において、ユーザは新しいゾーン範囲を手入力することができるであろう。別の実施形態において、
図18に示されるように、コーチング設定ページのGUIがアスリート100にどう感じているかを尋ねることができる。アスリート100は、例えばセレクタバー412を介して、ゾーンが楽過ぎるか、楽であるか、適度であるか、きついか、またはきつすぎると感じていることを示すことができる。コーチング設定ページは、アスリート100が質問に適切に答えられるように手助けするために、アスリート100に手引きを提供することができる。例えば、コーチング設定ページは、アスリートが緑ゾーンに達するためには全力疾走する必要があれば、「きつすぎる」オプションを選択すべきであると示すことができる。アスリートの選択に応答して、本発明のシステムはアスリート100のパフォーマンスゾーン範囲を適切に調節することができる。一実施形態において、ゾーン調節はアスリート100に対する適切な強度レベルを決定しようとする一連の質問に応答してなされ得る。
【0115】
セッティングサブモジュールは、アスリート100によるワークアウト設定情報の入力を可能にすることもできる。ワークアウト設定情報には、優先使用する、距離単位(マイル対キロメートル)、高さ単位(フィート/インチ対メートル/センチメートル)、重量単位(ポンド対キログラム)、時刻表示形式(12時間表示対24時間表示)、及び優先週開始曜日(例えば日曜日または月曜日)のような、好みを含めることができる。ワークアウト設定情報には、アスリート100の、体重、身長、性別及び(わかっていれば)最高心拍数のような、フィットネスプロファイル情報も含めることができる。一実施形態において、システムはそれぞれのフィットネスプロファイル情報を更新するようにアスリート100を定期的に促すことができる。
図19は、デバイス設定情報を集めるためにセッティングサブモジュールが表示することができるGUIウインドウの例である。デバイス設定情報には、アスリート100が有し、本発明のシステムとともに用いている、いずれの周辺デバイスに対する設定も含めることができる。例えば、そのようなデバイスには、例えば、携帯電話、専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス、非専用携帯型フィットネスモニタリングデバイス、スポーツモード対応MP3プレイヤー、スポーツ対応ドングル、スポーツ時計、表示デバイス、及びセンサ(例えば歩数計または心拍数センサ)の形態をとることができる、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を含めることができる。ユーザはアスリート100がワークアウト中に用いることができるデバイスを、もしあれば、示すことができる。
【0116】
例えば、ユーザは、設定ページを介して、以下でさらに詳細に説明されるように、ワークアウト中に携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によって提供されるオーディオフィードバックオプションを調節することができる。一実施形態において、ユーザは、例えば、性別の異なる話し手の音声、アクセントが異なる音声、異なる言語の音声、著名人または虚構のキャラクタの音声及び口調の異なる(例えば、支援する、落ち着かせる、激励する、または厳然とした)音声のような、タイプまたはスタイルが異なる音声によるオーディオフィードバックを選ぶことができる。別の実施形態において、ユーザはワークアウト中にオーディオフィードバックによって読み上げられるべきパフォーマンスパラメータ測定値を選ぶことができる。例えば、ユーザは、ワークアウトの間を通して、定期的間隔で、要求時に、または所定の時刻/場所で、経過時間、消費カロリーまたはこれまでの進行距離がアスリート100に告知されるように選ぶことができる。
【0117】
D.アクティビティ中データ処理及びフィードバック態様:例
本発明のシステムの一実施形態において、アスリート100はフィットネスアクティビティの直前及び/またはフィットネスアクティビティ中に、
図1〜4に示されるような、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と対話することができる。
【0118】
図20は携帯電話の形態の携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の説明図である。本発明の一実施形態において、携帯電話の形態の携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、
図3に示されるように、少なくとも、プロセッサ120,メモリ122,ユーザ入力コントロール124,測位システム受信器126,無線広域ネットワーク(WWAN)トランシーバ128,ビジュアルディスプレイ122及びオーディオユニット134を備えることができる。一実施形態において、携帯電話の形態の携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、
図3に示されるコンポーネントのそれぞれを備えることができる。LCDスクリーンの形態のビジュアルディスプレイ132及び物理的キーボード及びスクロールボールの形態のユーザ入力コントロール124が
図20に示される。
図20の右側にLCDスクリーンディスプレイ132の拡大図が示される。一実施形態において、ディスプレイ132の一辺にコンテンツバナー138があり得る。コンテンツバナーは例えば、広告、報償、天候情報、達成度またはフィットネスモニタリングサービスのユーザに関するその他の情報の統計を提供することができる。
【0119】
図21は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のアプリケーションソフトウエアのソフトウエア構成例の概念図である。上に示したように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のメモリは、本明細書に説明される携帯型フィットネスモニタリングシステムの機能の態様の実施に用いるためのアプリケーションプログラムを格納するように、適合させることができる。すなわち、アプリケーションソフトウエアを、例えば携帯型フィットネスモニタリングデバイスのメモリ122に、格納することができる。あるいは、ソフトウエアの全てまたは一部をサーバ112に格納し、ネットワーク110を通じてアクセスして、モバイルウエブアプリケーションとしてリモート態様で実行できることが、当業者には当然であろう。
【0120】
アプリケーションソフトウエアには、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いているアスリート100にフィットネスモニタリングサービスを提供できる多くの様々なソフトウエアモジュールがある。本発明の一実施形態において、そのようなモジュールには、スタートモジュール1000,ゴーモジュール1100,トラックモジュール1200,エクスプロアモジュール1300,セッティングモジュール1400及び測位システムスムージングサブモジュール1800がある。それぞれのモジュールは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いているアスリート100に提示され得る1つないしさらに多くのGUIをサポートすることができる。本発明の実施形態は、例えば、名称を「携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用」とする、共通に所有される米国特許出願第12/467944号の明細書に開示されているような、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102ソフトウエア機能をさらに用いることができる。この特許出願明細書はその全体が本明細書に既に参照として含まれている。
【0121】
パーソナルコンピュータ114による表示に関して上述したように、GUIは、例えば、アスリート100が利用できる情報及び処置を表すため、グラフィック要素、ビジュアルインジケータ及び/またはテキストを提供することができる。アスリート100は、キーボードまたはスクロールボールのような、物理的入力デバイスを用いて携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のGUIと対話することができる。あるいは、アスリート100はタッチスクリーンを用いて表示されているGUIと直接対話することができる。例えば、電気抵抗型または静電容量型のタッチスクリーンのような、様々なタッチスクリーンを用いることができる。
【0122】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いているアスリート100に上述した機能または追加機能を提供または拡張するために別のまたは追加のモジュール及びサブモジュールをサーバ112内に実装できることが当業者には当然であろう。例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上に格納されているソフトウエアのソフトウエア構成は、例えば、BlackBerry OS,iPhone OS,「Windows」 Mobile,Symbian,LINUX,WebOSまたはAndroidのような、市販の携帯電話オペレーティングシステムの内の1つとすることができる、携帯型デバイスオペレーティングシステムを備えることができる。携帯型デバイスオペレーティングシステムは、オペレーティングシステムのサービスにミドルウエア及びアプリケーションがそれを介してアクセスできる付帯アプリケーションプログラミングインターフェースも有することができる。
【0123】
本発明のフィットネスモニタリングサービスの様々なモジュールは、アクティビティの直前及び/またはアクティビティ中に携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いてフィットネスモニタリングサービスとアスリート100がそれを介して対話できるGUIをサポートすることができる。当業者には当然であろうように、一実施形態においてGUIは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上で実行されているモバイルデバイスウエブアプリケーションによってサポートすることができる。別の実施形態において、GUIは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上のウエブブラウザを用い、インターネット110を通じてユーザがアクセスできる、ウエブサイトを介してサーバ112によって提供されるウエブページとして現れることができる。
【0124】
身体アクティビティの直前及び/またはアクティビティ中に本発明の実施形態の機能にアクセスするため、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いるアスリート100はそれぞれの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の電源を、まだ電源が入れられた状態になっていなければ、入れることができる。いくつかの実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングモードに入ってアプリケーションソフトウエアにアクセスするためには、アスリート100がユーザ入力コントロール124を操作することが必要になり得る。
【0125】
初めてフィットネスモニタリングアプリケーションが起動されるときに、スタートモジュール1000は優先使用言語の選択をアスリート100に促すことができる。次に、以後のアプリケーションの起動時にまたは直ちに、スタートモジュール1000は先に進むためのパスワードの入力をアスリート100に促すことができる。初めてアプリケーションが起動されるときに、スタートモジュール1000はパスワードの選択をアスリート100に促すことができる。正しいパスワードが入力されると、スタートモジュール1000によってサポートされるGUIがアスリート100に、サーバ112を介して先に設定されたウエブアカウントにアスリート100の携帯型フィットネスモニタリングデバイス102をリンクさせたいか、またはリンクされないゲストとして先に進みたいかを尋ねることができる。
【0126】
ユーザ入力コントロール124の作動によってアスリート100がウエブアカウントにリンクしたいことを示すと、スタートモジュール1000はGUIログインウイザードを提示することができ、ここでアスリート100はログインしてウエブアカウントにリンクすることができる。ウエブアカウントにリンクすると、サポートモジュール600を介してパーソナルコンピュータ114及びサーバ112を用いて先に確立された設定を携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に転送するかまたは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と同期させることができる。そのような設定には、例えば、優先使用する、距離単位(マイル対キロメートル)、高さ単位(フィート/インチ対メートル/センチメートル)、重量単位(ポンド対キログラム)、時刻表示形式(12時間表示対24時間表示)、及び優先週開始曜日(例えば日曜日または月曜日)のような、ワークアウト情報、ユーザの体重、身長及び(分かっていれば)最高心拍数のようなフィットネスプロファイル情報、心拍数、ペースまたはその他のカスタムワークアウトインターバル走設定情報、オーディオフィードバックオプション情報及び/またはパフォーマンスパラメータフィードバックオプション情報を含めることができる。
【0127】
ユーザ入力コントロール124の作動によってアスリート100がウエブアカウントにリンクしないまたはしたくないことを示すと、スタートモジュール1000はログインウイザードを提示することができ、ここでアスリート100は、例えば、優先使用単位、アスリート100の年齢、身長、体重、及び性別のような個人情報及び/またはアスリート100の所望の音声トレーニングオプションのような、情報を入力することができる。このような情報は、以下でさらに詳細に説明されるように、ゲストアスリート100に対する「アセスメントワークアウト」を行うために必要になり得る。
【0128】
アスリート100がウエブアカウントへのリンクまたはゲストとしての続行を選択した後、スタートモジュール1000は、
図22Aに示されるような、ホームページGUIを提示することができる。以後のソフトウエアアプリケーションの起動中、起動時に直ちにアスリート100に提示することができる。
図22Aに示されるように、本発明のGUIウインドウの一辺の近くにヘッダー1002をおくことができる。一実施形態において、ヘッダー1002は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102でアクセスできるソフトウエアによってアスリート100に提示されるGUIページの全てにおくことができる。
【0129】
ホームページは、ゴーモジュール1100,トラックモジュール1200,エクスプロアモジュール1300及びセッティングモジュール1400に対応するアイコンまたは標章を含む、ドロップダウンリストも提供することができる。アプリケーションソフトウエアの起動後、アスリート100は、ユーザ入力コントロール124を用いて対応するアイコンを選択することによって、様々なモジュールに様々なGUIページを提供させることができる。アスリート100があるモジュールアイコンをカーソルで選択するかまたはあるモジュールアイコンに重ねてカーソルを留まらせれば、その特定のモジュールに関係付けられたサブモジュールまたはプログラムウイザードに対応する別のアイコンをポップアップさせるか、または別の手段でアスリート100に表示することができる。
【0130】
セッティングモジュール1400は、サーバ112のアプリケーションソフトウエアのサポートモジュール600に関して上述した機能と同様の機能を提供することができる。
【0131】
ゴーモジュール1100はワークアウト選択サブモジュール及びワークアウト記録サブモジュールを含むことができる。一実施形態において、アスリート100がホームページ上でゴーモジュール1100に対応するアイコンを選択すると、ゴーモジュールはワークアウト選択サブモジュールを開始する。
【0132】
図22Bはワークアウト選択サブモジュールが提供することができるGUIウインドウの例である。このGUIウインドウはアスリート100が利用できる、以下でさらに詳細に説明される、プランワークアウト及びカスタムワークアウトを、またフリーワークアウトオプション及びアセスメントワークアウトオプションも、表示することができる。一実施形態において、与えられた日にリストに挙げられたプランワークアウトまたはカスタムワークアウトの1つないしさらに多くを実施するようにスケジュールが定められていることの何らかの表示がアスリート100に与えられるであろう。例えば、
図22Bに示されるように、今日プランワークアウトまたはカスタムワークアウトをアスリート100が実施するようにスケジュールが定められていることを示すためのインジケータ1102が、いくつかのプランワークアウトまたはカスタムワークアウトで表すことができる。
【0133】
先述したように、リモート接続されたパーソナルコンピュータ114の側にいる(アスリート100であってもなくても差し支えない)ユーザはウエブサイトを利用して、これからの身体アクティビティの計画を立て、スケジュールを定めることができる。
図12〜16に示されるように、ユーザはプランモジュール300及びスケジュールモジュール400を利用して1つないしさらに多くのこれからの身体アクティビティの計画を立て、スケジュールを定めることができる。例えば、ユーザは個別のワークアウトからなるトレーニングプランを選択することができ、そのようなワークアウトはサーバ112上にセーブし、カレンダー402上にスケジュールを書き込むことができる。ユーザはサーバ112上でカスタムワークアウトを作成し、セーブし、必要に応じて、スケジュールを定めることができる。あるいは、アスリート−ユーザ100は、それぞれの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102から直接ウエブサイトにアクセスすることによって、既製ワークアウトプランを計画に入れてスケジュールを定めることができ、及び/またはカスタムワークアウトを生成し、セーブし、スケジュールを定めることができる。一実施形態において、アスリートの携帯型フィットネスモニタリングデバイスからアクセスできるバージョンは比較的小さな画面上の表示にウエブサイトを最適化するために、簡略化するか、そうではなくても改変することができる。
【0134】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によるワークアウト選択サブモジュールの開始時に、利用できるプランワークアウト及びカスタムワークアウトのリストを、サーバ112上で利用できるトレーニングプランデータ、プランワークアウトデータ及びカスタムワークアウトデータに同期させることによって、更新することができる。言い換えれば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102及びサーバ112は、例えば携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のWWANトランシーバ128を用いて、ネットワーク110を介してトレーニングプランデータ、プランワークアウトデータ及びカスタムワークアウトデータを通信することができる。一実施形態において、プランワークアウトルーチンまたはカスタムワークアウトルーチンのような、プランワークアウトデータ及びカスタムワークアウトデータは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のメモリ122に格納することができる。
【0135】
図23は、本発明の一実施形態にしたがう、ゴーモジュール1100に対応するアイコンがホームページから選択された後に、ワークアウト選択サブモジュールが開始することができる処置のシーケンスを示す。初めに、ステップ1104において、利用できるプランワークアウトルーチン及びカスタムワークアウトルーチンをサーバ112に同期させることによって更新することができる。次に、ステップ1106において、様々なワークアウトルーチンタイプ(例えば、プランワークアウト、カスタムワークアウト、フリーワークアウト及びアセスメントワークアウト)を、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のディスプレイ132を介してアスリート100に提示することができる。アスリート100は次いでユーザ入力コントロール124を用いてワークアウトタイプの1つを選択することができる。最後に、ステップ1108〜1114において、以下でさらに詳細に説明される、コーチングオプション、衛星測位システムオプション、ライブトラッキングオプション及び/または音楽オプションを含む、多くの様々なオプションに対する所望の設定を選ぶようにアスリート100を促すことができる。
【0136】
図24A〜24Dは、アスリートが特定のトレーニングプランを選択したときにワークアウト選択サブモジュールが表示することができるGUIウインドウの例である。
図24Aにおいて、アスリート100は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のユーザ入力コントロール124を用いて、「スピードスター」トレーニングプランをハイライト表示して、選択することができる。「スピードスター」プランは、上述したように、アクティビティに先立ち、またいかなる同期化にも先立って、リモートコンピュータ114を介してサーバプランモジュール300及びサーバスケジュールモジュール400を用いるユーザによって、作成され、スケジュールが定められている。
【0137】
図24Bはアスリート100が「スピードスター」プランを選択した後にワークアウト選択サブモジュールが表示することができるGUIウインドウの例である。一実施形態において、当日のための個別ワークアウトだけを列挙することができる。別の実施形態において、過去及び/または将来の個別ワークアウトも列挙することができる。いくつかの実施形態において、リストに挙げられたプランワークまたはカスタムワークの内の1つないしさらに多くをアスリート100が本日実施するべきであることの何らかの表示がアスリート100に与えられるであろう。例えば、
図24Bに示されるように、特定のプランワークアウトの次にインジケータ1102が現れるであろう。
【0138】
図24Cは「スピードスター」プランから特定の個別ワークアウトルーチンをアスリート100が選択した後にワークアウト選択サブモジュールが表示することができるGUIウインドウの例である。
図24B及び24Cに示されるように、それぞれの個別ワークアウトルーチンは、サーバスケジュールモジュール400に関して上で論じたゾーンバーインジケータと同様の、ゾーンバーインジケータ320で表すことができる。ゾーンバーインジケータ320はいくつかの情報を伝えることができる。ゾーンバーインジケータ320はトレーニングインターバル走を含むワークアウトルーチンにおいて実施されるべきインターバル走の回数を示すことができる。ゾーンバーインジケータ320は、例えば、色で示されるような、目標のペース、速度または心拍数のゾーンに基づいて、実施されるべきそれぞれのインターバル走の相対強度を示すこともできる。GUIウインドウは個別ワークアウトルーチンの持続時間を示すこともできる。詳しくは、
図24Cに示されるように、選択されたワークアウトルーチンは交互する青ゾーンインターバル走と黄ゾーンインターバル走を含み、長さは40分間である。
【0139】
図24Cに示されるGUIウインドウ例は、音声コーチングオプション、衛星測位システムオプション及びライブトラッキングオプションを選択するための、ボタン、スイッチ、ドロップダウンメニューまたはその他のGUI要素も含むことができる。
【0140】
音声コーチングは一般に、以下でさらに詳細に説明されるように、アクティビティ中にアスリート100に聞こえる態様で与えられる、口答の指示、フィードバックまたは激励を指す。ワークアウト選択サブモジュールは、アスリート100が−もしあれば−受けたいであろう音声コーチングのレベルのアスリート100による決定を可能にすることができる。例えば、一実施形態において、アスリート100は、無コーチング、消極的コーチングまたは積極的コーチングの間で選択することができる。
【0141】
「無コーチング」は、アクティビティ中に音声コーチングが完全に無しになっているかまたは消音されている状況を指すことができる。
【0142】
「消極的コーチング」は、新しいトレーニングインターバル走の開始時にだけ音声コーチングをアスリート100が受ける状況を指すことができる。例えば、緑ゾーンインターバル走を始めようとしているアスリート100は「緑ゾーンに達するように強度を上げろ」というコーチングを受けることができる。トレーニングプランワークアウトが、緑ゾーンインターバル走の後に黄ゾーンインターバル走を開始するようにアスリート100に求めていれば、黄ゾーンインターバル走の開始時にアスリート100は「緑ゾーンインターバル走は完走した。黄ゾーンに入るように強度を上げろ」というコーチングを受けることができる。
【0143】
「積極的コーチング」は、新しいトレーニングインターバル走の開始時に音声コーチングを受けるに加えて(またはその代わりに)、アスリート100がインターバル走の間ずっと反応する音声コーチングを受ける状況を指すことができる。詳しくは、音声コーチングは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のセンサ104によって検出されるパフォーマンス情報に応答することができる。すなわち、例えば、フィードバックは心拍数ベースゾーンを有するワークアウトルーチンに対して心拍数モニタによって検出される情報に基づくことができ、またはフィードバックは速度ベースゾーンまたはペースベースゾーンを有するワークアウトルーチンに対して速度またはペースを算出するために用いられる、測位システム受信器126によって検出される情報に基づくことができる。例えば、アスリート100が最初の緑ゾーンインターバル走の中途にいるべきであるが青ゾーン強度しか維持していなければ、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は「強度が青ゾーンレベルでしかない。緑ゾーンに入るように強度を上げろ」と告げることができる。
【0144】
ワークアウト選択サブモジュールは、GPS受信器のような、測位システム受信器126を作動させるべきか停止させるべきかのアスリート100による決定も可能にすることができる。一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、アスリート100がルートをたどっている間の様々な位置における、アスリート100の位置、進行距離、速度及びペースを決定するために用いることができるGPS受信器を備える。別の実施形態において、GPS受信器はないことがあり得る。GPS受信器があったとしても、例えばアスリート100が屋内でワークアウトを行おうとしているかまたは静置装置でワークアウトを行おうとしているため、あるいは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の電力低下のため、アスリート100がGPS受信器の停止を選ぶことがあり得る。一実施形態において、アスリート100は、心拍数モニタまたは加速度計ベースセンサのような、その他のセンサを作動または停止させることもできる。
【0145】
ワークアウト選択サブモジュールはさらに、ライブトラッキングを作動させるべきか停止させるべきかのアスリート100による決定を可能にすることができる。「ライブトラッキング」は、アクティビティ中にアスリート100の位置のアスリート100以外のリモートユーザによる実時間追跡能力を指す。以下でさらに詳細に説明されるように、一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、WWANトランシーバ128またはWPANトランシーバ130により実時間でネットワーク110を介してサーバ112に位置ベース情報を無線通信することができる。したがって、(リモートコンピュータ114の側にいるかまたは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102をもっている)サーバ112上のこのデータにアクセスできるユーザは、例えばマップ上に重ねて示された、1つないしさらに多くのアスリート100の位置を見ることができる。例えばプライバシーの観点から、ライブトラッキングの停止を選ぶアスリート100もいるであろう。
【0146】
図24Dは、アスリート100が音声コーチングオプション、衛星測位システムオプション及び/またはライブトラッキングオプションを選択した後に、アプリケーションソフトウエアのワークアウト選択サブモジュールが提供できるGUIウインドウの例である。このGUIウインドウは、音楽無しの選択、様々なあらかじめ設定された音楽トラックのプレイリストの選択、あるいは音楽トラックをシャッフルしてまたはランダムに再生するためにオプションの選択を含めることができる、音楽オプションを提示することができる。一実施形態において、アスリート100は、プレイリストまたはプレイリストを構成する音楽トラックに関係付けられた1つないしさらに多くのペース、速度、歩数または心拍数に基づいて、プレイリストを選択することができる。一実施形態において、個々の音楽トラック及び/またはプレイリストは、サーバ112またはリモートパーソナルコンピュータ114上に格納しておいて携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にダウンロードすることができる。一実施形態において、個々の音楽トラック及び/またはプレイリストは、トレーニングプランの1つないしさらに多くの個別ワークアウトルーチンと同時に携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にダウンロードすることができる。
【0147】
トレーニングプランワークアウトへの参加を望むアスリート100が、ワークアウト選択モジュールに促されて利用できるいずれのオプションに関する選択も行った後、ゴーモジュール1100のワークアウト記録サブモジュールがプランワークアウトルーチンの実行を開始し、記録し始めることができる。
【0148】
しかし、上に示したように、アスリート100はトレーニングプランワークアウトへの参加を望まず、代わりにカスタムワークアウトへの参加を望むことができる。先述したように、リモート接続したパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザはウエブサイトを利用してカスタムワークアウトを構築することができる。あるいは、アスリート100はそれぞれの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102から直接ウエブサイトにアクセスしてカスタムワークアウトを構築することができる。カスタムワークアウトの選択及び適切なオプションの選択のための手順は
図23及び24A〜24Dに関して略述した手順と同様である。
図25A〜25Dは、アスリートがカスタムワークアウトルーチンを選択したときにワークアウト選択サブモジュールが表示することができる一連のGUIウインドウの例を示す。カスタムワークアウトへの参加を望むアスリート100がワークアウト選択サブモジュールに促されて利用できるいずれのオプションに関しても選択を行った後に、ゴーモジュール1100のワークアウト記録サブモジュールがカスタムワークアウトルーチンの実行を開始し、記録し始めることができる。
【0149】
しかし、アスリート100がトレーニングプランワークアウトまたはカスタムワークアウトのいずれにも参加を望まなければ、アスリート100はフリーワークアウトへの参加を選択することができる。「フリーワークアウト」は、プランまたはカスタムのパフォーマンス目標が与えられず、したがってアクティビティ中の音声コーチングが全く無い状況を指す。音声コーチングが全く無いから、フリーワークアウトの開始に先立って音声コーチングオプションが提示されることはない。フリーワークアウトへの参加を望むアスリートがワークアウト選択サブモジュールに促されて利用できるいずれのオプションに関しても選択を行った後に、ゴーモジュール1100のワークアウト記録サブモジュールがフリーワークアウトを開始し、記録し始めることができる。
【0150】
本発明の一実施形態において、
図22Bに示されるようなGUIウインドウによってオプションが提示されたときにトレーニングプランワークアウト、カスタムワークアウトまたはフリーワークアウトを選択する代わりに、アスリート100は「アセスメントワークアウト」を選択することができる。アセスメントワークアウトは、アスリート100の相対フィットネスレベルを評価するため及び/または、名称を「ディスプレイを備える携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用」とする、共通に所有される米国特許出願第12/467948号の明細書に開示されているように、1つまたはさらに多くのパラメータに対するアスリート100のパフォーマンスゾーン(例えば、ペース、速度または心拍数のゾーン)を確立または修正するために、フィットネスモニタリングシステムによって用いられ得る。この特許出願明細書はその全体が本明細書に既に参照として含まれている。
【0151】
図26に示されるように、一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、アセスメントワークアウトを行うための指示をアスリート100に与えることができ、アセスメントワークアウトを開始することができ、アスリート100のパフォーマンスをモニタすることができて、アセスメントワークアウトを終了することができる。
【0152】
例えば、アセスメントワークアウト中に、例えば2分間可能な限り速く走るように、アスリート100を促すことができる。次いで、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、アセスメント運動中に検出された実心拍数または実速度に基づいてアスリート100の最高心拍数または最高速度を測定または評価することができるであろう。
【0153】
あるいは、アセスメントワークアウトは、例えば設定時間の間それぞれの最高速度の、アスリート100によって主観的に評価されるような、あるパーセンテージで走るように、アスリート100を促すことができる。例えば、アセスメントワークアウトは、1分間ずつ次々にそれぞれの最高速度の50%、75%及び100%で一貫して走ってみるようにアスリート100を促すことができる。
【0154】
この情報は、続いて、1つないしさらに多くのパラメータに対するアスリート100のパフォーマンスゾーンの確立または修正のために、単独でまたはアスリート100の年齢、身長、体重及び/または性別のような個人情報と組み合わせて、用いることができるであろう。
図27は、アスリート100がそれぞれのアセスメントワークアウトを行い、ペース、速度及び/または心拍数のパフォーマンスゾーンが確立または修正された後に、ゴーモジュール1100のワークアウト選択サブモジュールが提供できるGUIウインドウの例である。一実施形態において、ランニングまたは自転車走のような異なるアクティビティに対しては異なるゾーン範囲が与えられ得る。
【0155】
本発明の一実施形態において、アセスメントワークアウトパフォーマンス情報をサーバ112に送信することができ、サーバ112も、パフォーマンスゾーンの処理及び算出のために、アスリート100の年齢、身長、体重及び/または性別のような個人情報にアクセスすることができる。別の実施形態において、そのような処理は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のプロセッサで行うことができる。
【0156】
トレーニングプランワークアウト、カスタムワークアウト、フリーワークアウト、またはアセスメントワークアウトへの参加を望むアスリート100がワークアウト選択サブモジュールに促されて利用できるいずれのオプションに関しても選択を行った後に、ゴーモジュール1100のワークアウト記録サブモジュールがワークアウトを開始し、記録し始めることができる。
【0157】
トレーニングプランワークアウト、カスタムワークアウト、フリーワークアウト、またはアセスメントワークアウトの開始に先立ち、アスリート100は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を所定の位置につけることができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、身体アクティビティ中にアスリート100によって、着用されるか、持ち運ばれるかまたは別の手段で保持され得る。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は自転車路上を走行しているロードバイクまたはジムのエアロバイクのような、運動用具の一部に取り付けることもできる。必要であれば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と通信する、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と一体連結されていないかまたは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102内に収められた、1つないしさらに多くのセンサ104も、アスリート100によって着用されるか、持ち運ばれるか、または別の手段で保持され得る。
【0158】
図28A,28B、29A〜29C及び30A〜30Dは、本発明の様々な実施形態にしたがう、アスリート100がワークアウトの開始を選択した後にワークアウト記録アプリケーションソフトウエアサブモジュールが表示することができるGUIウインドウの例である。
【0159】
図28A及び28Bは、カラーコード化速度ベースゾーンインターバル走を含むプランワークアウトまたはカスタムワークアウトをアスリート100が行っているときに、ワークアウトルーチンを実行しているワークアウト記録サブモジュールが表示することができるGUIウインドウの例である。ワークアウト中、アスリート100は適切なユーザ入力コントロール124を操作することによって
図28Aに対応する画面と
図28Bに対応する画面を切り換えることができる。一実施形態において、
図28A及び/または25Bに対応する画面は特定の時点で自動的に現れることができる(例えば、
図28Bに対応する画面はアスリート100が適切なゾーンにいるときに現れることができる)。
【0160】
図28A及び28Bに示されるように、また上述したように、GUIウインドウの一辺近くにヘッダー1002を入れることができる。さらに、メッセージ区画1116も入れることができる。
図28A及び28Bにおいて、メッセージ区画1116は、アスリート100がその時点で聴いている音楽トラックに対応するトラック名及びアーティスト名を提示している。一実施形態において、メッセージ区画1116は、携帯型フィットネスモニタリングソフトウエアによって与えられるか、またはコーチまたは友人によって、例えばテキストメッセージにより、実時間で与えられる、コーチング、激励またはその他のメッセージを提示することができる。
【0161】
図28A及び28Bはワークアウトルーチンがカラーコード化ゾーンインターバル走を含む状況を表示しているから、プログレスバー1118が表示され得る。プログレスバー1118は、上述したような、特定のワークアウトルーチンに関係付けることができるゾーンバーインジケータ320と同様であり得る。本ワークアウトの様々なカラーコード化ゾーンインターバル走の表示に加えて、プログレスバー1118はアスリート100がゾーンベースワークアウト内のどこに今いるかを示す移動プログレスマーク1120を有することができる。例えば、
図28Aのプログレスマーク1120は、アスリートが、青ゾーンとすることができる、ワークアウトの第3のカラーコード化ゾーンインターバル走に今いることを示す。プログレスマーク1120は、アスリートがワークアウトを進行するにつれて、またワークアウトルーチンが実行されるにつれて、プログレスバー1118に沿って移動することができる。さらに、例えば、総ワークアウト時間または総ワークアウト距離のような、累積ワークアウト合計を表示することができる。
図28Aには、16分1秒の総ワークアウト時間が表示されている。
【0162】
さらに、
図28A及び28Bはアスリート100が少なくとも1つのカラーコード化ゾーン目標を含むワークアウトを行っている状況を表示しているから、ダイナミックターゲットバー1122が表示され得る。ダイナミックターゲットバー1122は左領域及び右領域を有することができる。右領域は、その時点でのワークアウトルーチンに基づく、アスリート100に対する今のカラーコード化ゾーン目標に対応することができる。左領域は、今のワークアウトルーチンカラーコード化ゾーン目標に関するような、今検出及び/または測定されているアスリート100のパフォーマンス情報に対応することができる。例えば、
図28Aにおいて、ダイナミックターゲットバー1122の右領域は、青ゾーンに対応し得る、毎時7.0マイル(11.2km)〜毎時6.0マイル(9.6km)の速度範囲を表示している。ダイナミックターゲットバー1122の左領域は、黄ゾーンに対応し得る、毎時8.2マイル(13.12km)のアスリート100の現在速度を示している。今アスリート100はその時点でのワークアウトルーチンが求めているより高い(例えば青に対して黄の)強度で運動しているから、ダイナミックターゲットバー1122はアスリート100に強度を下げる必要があることの表示を与えることができる。例えば、
図28Aに示されるように、ダイナミックターゲットバー1122の左領域を右領域よりせり上げることができ、アスリート100が強度を下げるべきであることを示す下向き矢印を添えることができる。
【0163】
別途にさらに詳細に説明されるように、様々なカラーコード化ゾーンベースシステムを用いることができ、ゾーンはベース以外の様々なパラメータに基づくことができる。さらに、アスリート100がゴーモジュール1100のワークアウト選択サブモジュールによって積極的コーチングを選択していれば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102はダイナミックターゲットバー1112によって与えられるビジュアルフィードバックを補足して、またはその代わりに、オーディオフィードバックを提供することができる。例えば、上で説明され
図28Aに示される、状況において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は「黄ゾーン強度にいる。強度を下げて青ゾーンに入れ。」と告げることができる。
【0164】
上に示したように、ワークアウトルーチンの実行中に、アスリート100は適切なユーザ入力コントロール124を操作することで
図28Aに相当する画面と
図28Bに相当する画面を切り換えることができる。
図28AのGUIとは異なり、
図28BのGUIは複数のパフォーマンスパラメータについての数値情報要約を提示するが、プログラムバー1115及びダイナミックターゲットバー1122のいずれも有していない。
図28Bにおいては、経過時間、総消費カロリー、総進行距離及び平均速度が提示されている。
【0165】
図28Aは、アスリート100の強度が高すぎる状況におけるダイナミックターゲットバー1122を示すが、アスリート100の強度が正しいかまたは低すぎることを示すために、同様のGUI要素をゴーモジュール1100のワークアウト記録サブモジュールによって提示することができる。例えば、
図29A〜29Cはそれぞれ、アスリート100のペースが、低すぎる、高すぎる及び正しい、状況におけるダイナミックターゲットバー1122を示す。
図29A〜29Cのそれぞれは、目標ペース範囲が、緑ゾーンに相当し得る、1マイル(1.6km)7分から8分の間であることを示す。したがって、ダイナミックターゲットバー1122の右領域は緑色であろう。
図29Aにおいて、ダイナミックターゲットバー1122の左領域はペースが遅いことを表す青色であろう。
図29Bにおいて、ダイナミックターゲットバー1122の左領域はペースが速いことを表す黄色であろう。また、
図29Cにおいて、ダイナミックターゲットバー1122の左領域はペースが正しいことを表す緑色であろう。
【0166】
図30A及び30Bは、アスリート100が少なくとも1つのカラーコード化ゾーン目標を有するプランワークアウトまたはカスタムワークアウトを行っているが、そのプランワークアウトまたはカスタムワークアウトに一連のカラーコード化ペースベースゾーンインターバル走は含まれていない場合に、ワークアウト記録ソフトウエアアプリケーションサブモジュールによって提供され得るGUIウインドウの例である。
図30A及び30BのGUIウインドウは
図28AのGUIウインドウといずれも同様のダイナミックターゲットバー1122を有する点では同様であるが、
図30A及び30BのGUIウインドウはペースに関し、一方、
図28AのGUIウインドウは速度に関している。多色で複数のインターバル走プログラムプログレスバー1118を有する
図28Aとは異なり、
図30A及び30Bは異なる情報を提供できるプログレスバー1118を含む。
【0167】
例えば、
図30Aにおいて、プログレスバー1118は総時間目標達成に邁進中のアスリート100の経過時間を表すプログレスバー1118内を左から右に進むであろう黒色領域を有することができる。
図30Aに示されるように、経過時間がプログレスバー1118によってトラッキングされる変数であることを、プログレスバー1118の左にあるストップウオッチアイコンがアスリート100に示すことができる。他方で、
図30Bにおいては、プログレスバー1118は総距離目標達成に邁進中のアスリート100の進行距離を表すプログレスバー1118内を左から右に進むであろう黒色領域を有することができる。
図30Bに示されるように、進行距離がプログレスバー1118によってトラッキングされる変数であることを、プログレスバー1118の左にある道路アイコンがアスリート100に示すことができる。
図30A及び30Bの実施形態のいずれにおいても、16分48秒の総経過時間が表示されている。
【0168】
図30C及び30Dは、カラーコード化ゾーン目標ではない目標を有するプランワークアウトまたはカスタムワークアウトをアスリート100が行っている場合にワークアウト記録サブモジュールによって提供され得るGUIウインドウの例である。例えば、
図30Cの実施形態において、アスリート100の目標は1時間30分の時間目標とすることができる。この実施形態においては、経過時間がプログレスバー1118によってトラッキングされる変数であることをプログレスバー1118の左にあるストップウオッチアイコンがアスリート100に示すことができる。別の例として、
図30Dの実施形態においてアスリート100の目標は8マイル(12.8km)の距離目標とすることができる。この実施形態においては、進行距離がプログラスバー1118によってトラッキングされる変数であることをプログレスバー1118の左にある道路アイコンがアスリート100に示すことができる。
図3Dはアスリート100が現在まで2.24マイル(3.584km)の距離をかせいだことも示している。
【0169】
本発明のいくつかの実施形態において、上述したように、フリーワークアウトをアスリート100が行っている場合でも、
図28A,28B,29A〜29C及び30A〜30Dと同様のGUIインターフェースが表示され得る。別の実施形態において、アスリート100がフリーワークアウトを行っている場合に、そのようなGUIインターフェースは表示されないであろう。
【0170】
上に示したように、本発明のGUIウインドウの一辺近傍にヘッダー1002をおくことができる。一実施形態において、アスリート100がワークアウトを行い、記録している間、ヘッダー1002は、
図31A及び32Aに示されるように、マップアイコン1124及び/または音楽アイコン1126を含むことができる。
【0171】
ワークアウト中、アスリート100はそれぞれの現在位置のマップ上表示を得たいことがあり得る。ユーザ入力コントロール124を用いて
図31Aに示されるマップアイコン1124を作動させると、ゴーモジュール1100のワークアウト記録サブモジュールは、アスリート100の現在位置のマップ上ビジュアル表示を含む、
図31Bに示されるようなGUIウインドウを提示することができる。アスリートに対する位置情報は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の測位システム受信器126(例えばGPS受信器)で受信される位置信号にある程度基づくことができる。
【0172】
ワークアウト中、アスリート100は現在選択されている音楽プレイリストを見たい、及び/または別の音楽トラックを選択したいこともあり得る。ユーザ入力コントロール124を用いて
図32Aに示される音楽アイコン1124を作動させると、ゴーモジュール1100のワークアウト記録サブモジュールは、当業者には知られているインターフェースのような、現在選択されている音楽プレイリストを見るため及び/または別の音楽トラックを選択するためのインターフェースを含む、
図32Bに示されるようなGUIウインドウを提示することができる。
【0173】
本発明の一実施形態において、ワークアウトのコース全体にわたって、アスリート100はパフォーマンスパラメータ情報の記録を一時的に停止するためにワークアウトを中断することができる。アスリート100はワークアウトの目標がまだ完全に満たされていない内にワークアウトを終えることもできる。
【0174】
主として携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の表示スクリーン132及びユーザ入力コントロール124の文脈で本発明のシステムとの視覚的及び触覚的相互作用を上述したが、一実施形態において、アスリート100とシステムの間の視覚的及び触覚的相互作用の少なくともいくらかは、
図2を参照して上述したような、リストバンドまたは腕時計によって行うことができる。
【0175】
例えば、リストバンドはパフォーマンスパラメータ情報をグラフィック態様または数値態様で表示することができ、あるいはカラーコード化性能ゾーンに関係付けられた情報を表示することができる。一実施形態において、リストバンドは、パフォーマンスパラメータ情報をグラフィック態様で、または、例えば7セグメントLCDディスプレイ上の心拍数値のような数値態様で表示することができる。別の実施形態において、特定のペース、速度または心拍数のゾーンに対応する、リストバンドによって放射される色の色合いを、そのゾーン内でおこるペース、速度または心拍数の測定値の変化に応じて変えることができる。警報を受け取るため、音楽機能を制御するためまたはワークアウト記録を中断するためにリストバンドを用いることも可能である。名称を「ディスプレイを備える携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用」とする、共通に所有される米国特許出願第12/467948号の明細書に開示されている相互作用のような、アスリート100と本発明のシステムの間の別の視覚的及び触覚的相互作用が可能である。この特許出願明細書はその全体が本明細書に既に参照として含まれている。
【0176】
一実施形態において、アスリート100は、アスリート100がルートをたどっている間のルート上の位置を注釈するために、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のユーザ入力コントロール124またはリストバンドのユーザ入力コントロール124を用いることができる。例えば、アスリート100が特定のボタンを作動させると、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、作動時刻におけるアスリート100の位置に関係付けられるGPS経由点に関係付けられたデータレコードを注釈することができる。別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102はマイクロフォンからの入力を受け取ることができ、よってアスリート100はルートを進んでいる間にそれぞれのルート上の位置を音声態様で注釈できる。そのような注釈は、例えば、ポイントオブインタレストまたは経験地点の位置のログに有用であり得る。例えば、アスリート100は、「ここに水飲み場がある」または「丘のこの地点はきつい」のような、音声注釈を記録することができる。また別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、アスリート100はルートをたどっている間にそれぞれのルート上の位置を注釈するために、キーボードからの入力を受け取るか、あるいは写真またはビデオクリップを撮ることができる。
【0177】
アスリート100がワークアウトを完遂するかまたはワークアウトを早めに終わらせることを選ぶと、ゴーモジュール1100のワークアウト記録サブモジュールはそのワークアウトに付随する記録されたパフォーマンス情報をセーブするかまたは棄却するようにアスリート100を促すことができる。アスリート100がそれぞれの記録されたパフォーマンス情報をセーブすると決めれば、それぞれのパフォーマンスの要約が表示され得る。
【0178】
図33Aはワークアウト直後に要約情報を提供するためにワークアウト記録ソフトウエアアプリケーションサブモジュールによって表示され得るGUIウインドウの例である。例えば、
図33Aは、アスリート100がワークアウトを17分20秒間行い、3マイル(4.8km)進み、378カロリー消費し、1マイル(1.6km)6分49秒の平均ペースを維持したことを示す。
【0179】
本発明の一実施形態において、アスリート100は測位システム受信器を用いずにワークアウトを行うことを選ぶことができる。本発明の別の実施形態において、アスリート100は携帯型心拍数モニタまたは携帯型歩数計のような他の携帯型センサ104を用いずにワークアウトを行うことを選ぶことができる。ある情報が携帯型センサ104によって記録されないが、それでもアスリート100が別の手段によってそれぞれのパラメータを記録するかそうではなくとも算出できる実施形態において、ワークアウト記録サブモジュールはワークアウト要約情報を完成させるために欠けている情報を入力するようにアスリート100を促すことができる。例えば、アスリート100はGPS受信器または、時間情報、距離情報、ペース情報、心拍数情報及び/またはカロリー情報を提供できる別の携帯型センサを用いずに、屋内でトレッドミル上のランニングを選ぶことができる。しかし、トレッドミル自体が、アスリート100に表示される、これらのパラメータに対する測定値、算出値または推定値を提供すれば、アスリート100はそれらの値を携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に手入力することができる。別の実施形態において、測定値、算出値または推定値は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に自動的に送信され得る。少なくとも1つのタイプのパラメータに対する測定値、算出値または推定値が、そのパラメータに基づく1つないしさらに多くのカラーコード化ゾーンに基づいているワークアウトルーチンをアスリート100が実行している場合には、必要になり得る。例えば、アスリート100がトレッドミル上でランニングしながらペースゾーンベースワークアウトを行っていれば、トレッドミル(またはアスリート100が着用しているセンサ)はアスリート100のペースに関するフィードバックを提供できなければならない。
【0180】
(携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によって与えられたかまたはアスリート100によって手入力された)要約情報の閲覧後、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102はいくつかの別のオプションをアスリート100に提供することができる。一実施形態において、
図33Bに示されるように、アスリート100は完了したばかりのワークアウトの以下でさらに詳細に説明されるような格付けを行うように求められ得る。例えば、アスリート100は、星が多いほど対応して格付けが高くなる、1つから5つの星印スケールでワークアウトに主観的格付けを割り当てることができる。
【0181】
別の実施形態において、
図33C及び33Dに示されるように、アスリート100は完了したばかりのワークアウトに以下でさらに詳細に説明されるような1つないしさらに多くのノートを付すことができる。例えば、アスリート100は、
図33Cに列挙されているような、1つないしさらに多くのデフォルトノートオプションから選択することができる。あるいは、
図33Dに示されているように、アスリート100は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の適切なユーザ入力コントロール124を用いてワークアウトに対しアスリートの独自のノートを入力することができる。また別の実施形態において、アスリート100は完了したばかりのワークアウトに写真またはビデオクリップを付すことができる。
【0182】
本発明の一実施形態において、アスリート100はワークアウトの記録に特定のアクティビティタイプを関係付けることができる。例えば、アスリート100は、例えば、ウォーキング、ランニング、サイクリング、クロスカントリースキー、インラインスケートに取り組んだばかりであることを示すことができる。特定のアクティビティについてのプランワークアウトに対し、アクティビティのタイプをワークアウトの記録に自動的に関係付けることができる。しかし、フリーワークアウトを特定のタイプのアクティビティに前もって関係付けることはできないから、アスリート100が手作業で関係付けを行う必要があり得る。ワークアウトの記録への特定のアクティビティタイプの関係付けは、特定のタイプのアクティビティに基づいて、より精確なデータ分析、フィードバック及びコーチングが可能になるから有益であり得る。
【0183】
また別の実施形態において、アスリート100は、アスリート100がワークアウト中に履いていた特定の一足のシューズをワークアウトの記録に関係付けることができる。一実施形態において、トラックモジュール1200のソフトウエアアプリケーションモジュールによって適切に促されて、アスリート100は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のユーザ入力コントロール124を用いて、ワークアウトに特定の一足のシューズを手作業で関係付けることができる。別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、シューズの一方または両方に付けられた専用の無線方式個体認識(RFID)チップのような、シューズの一方または両方に付けられた識別子の存在を検出することによって、アクティビティ中にどの一足のシューズが履かれていたかを自動的に検出することができる。
【0184】
当業者には知られているように、受動RFIDシステムは読取器及びチップを用いることで稼働する。読取器の走査アンテナが到達距離が比較的短い無線周波数信号を放射する。この無線周波数信号がRFIDチップに伝わり、通信にかかわるエネルギーをチップに供給する。RFIDチップが読取器の走査アンテナの電磁場を通過すると、チップはアンテナからの起動信号を検出し、目覚めて、読取器によって拾い上げられるように、チップに格納されている情報を送信する。すなわち、本発明の実施形態の文脈において、特定の片側のシューズまたは一足のシューズ内のRFIDチップは近くの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と情報を交信することができる。
【0185】
後に、以下でさらに詳細に説明されるように、アスリート100の複数足のシューズのそれぞれのリストは、アスリート100が複数足のシューズのそれぞれの一足を履いている間にアスリート100が進行した累積距離とともに、1つないしさらに多くのワークアウトと関係付けられて、提示され得る。アスリート100はこの情報を用いて、特定の一足のシューズをいつ直しに出す必要が生じるかを決定することができ、または特定の一足のシューズがアスリート100のパフォーマンスにどれだけ影響しているかを判定することができるから有益である。
【0186】
上述したように、要約情報を閲覧した後及びワークアウト記録を追加情報で注釈した後、以下でさらに詳細に説明されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、完全なワークアウト記録をローカルにセーブするかまたはサーバ112に送信することができる。
【0187】
一実施形態において、完全なワークアウト記録のサーバ112へのアップロードが無事に終わると、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102はワークアウト中のアスリート100のパフォーマンスに関するより詳細な分析情報を見るようにアスリート100を促すことができる。
図34Aに示されるように、ゴーモジュール1100のワークアウト記録サブモジュールは激励またはその他のフィードバックを、詳細分析情報を閲覧するためのオプションとともに、提供するGUIウインドウを提示することができる。アスリート100が詳細分析情報の閲覧を選べば、以下でさらに詳細に説明されるように、トラックモジュール1200によって、
図34Bに示されるGUIウインドウと同様の、GUIウインドウによって詳細分析情報が提示され得る。
【0188】
本発明の一実施形態のアプリケーションソフトウエアのゴーモジュール1100のワークアウト記録モジュールがとる様々なステップは、
図35のフローチャートにまとめることができる。ステップ1128において、ワークアウト記録サブモジュールは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によるパフォーマンス情報の記録を開始する。ステップ1130において、ワークアウト記録サブモジュールは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によるパフォーマンス情報のセーブを開始する。ステップ1132において、ワークアウト記録サブモジュールはパフォーマンス情報要約をアスリート100に提示する。ステップ1134〜1138において、ワークアウト記録サブモジュールは、格付けトラッキング、ノートトラッキング及びシューズトラッキングのオプションをアスリート100に提示する。ステップ1140において、ワークアウト記録サブモジュールはワークアウトパフォーマンス情報のサーバ112への送信を開始する。最後に、ステップ1142において、ワークアウト記録サブモジュールはワークアウトに関する詳細に分析情報のサーバ112からの受信を開始する。
【0189】
E.アクティビティ後データ処理及びフィードバック態様:例
本発明のいくつかの実施形態において、アスリート100が身体アクティビティを終えた後、(アスリート100であってもなくても差し支えない)ユーザは、アスリート100のアクティビティに関する詳細分析情報を閲覧するため、サーバ112によって提供されるウエブサイトに、リモート接続したパーソナルコンピュータ114からアクセスすることができる。先に説明したように、パーソナルコンピュータ114は、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータまたはタブレットコンピュータとすることができる。
【0190】
しかし、上述したように、一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体もパーソナルコンピュータ114としてはたらくことができる。したがって、例えば、アスリート100は、アスリート100が身体アクティビティを終えた後、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体からアクティビティに関する詳細分析情報を閲覧することができる。以下の説明では、主としてサーバ112から、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータまたはタブレットコンピュータのようなパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザへの提示の文脈における、詳細分析情報の提示が説明されるが、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体を介してアスリート100に情報を提示することもできる。したがって、少なくともデスクトップコンピュータのようなパーソナルコンピュータ114上の表示に適するGUI例の図が示されるが、そのような図は少なくとも携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上の表示に適するGUI例で補うことができる。
【0191】
図8を参照して上で説明したように、サーバ112のアプリケーションソフトウエアはアスリート100にフィットネスモニタリングサービスを提供できる多くの様々なモジュールを有することができる。本発明の一実施形態において、そのようなモジュールにトラックモジュール500がある。トラックモジュール500はアスリート100の過去のパフォーマンスデータのユーザによる閲覧及び分析を可能にする。ワークアウトを完了し、パフォーマンスデータをサーバにアップロードした後、アスリート100はサーバにログインしてそれぞれの過去のパフォーマンスデータを閲覧及び分析することができる。
【0192】
一実施形態において、完了したワークアウトルーチンのそれぞれについて、ワークアウト日報ページが、ワークアウトが完了した日付、ワークアウトの名称及びワークアウトに関する1つないしさらに多くのパフォーマンス詳細を列挙することができる。例えば、ワークアウト日報ページは、ワークアウトの経過時間、ワークアウト中に消費されたカロリー、ワークアウト中に走破した距離、ワークアウト中のアスリート100の平均心拍数、ワークアウト中のアスリート100の平均ペース、ワークアウト中のアスリート100の平均歩度、ワークアウト及び/またはルートのアスリート100の主観的格付け、ワークアウト及び/またはルートのコンピュータの自動格付け、アスリート100が行ったアクティビティのタイプ、及びアスリート100が記録を望むいずれか他のノートを列挙することができる。ワークアウト日報ページに表示される特定の情報は、システムが設定するかまたはユーザがカスタマイズすることができる。
【0193】
図33Bを参照して上述したように、主観的格付けはワークアウト完了直後に、または後になって、アスリート100が割り当てることができる。一実施形態において、アスリート100は、一つ星ワークアウトが貧弱なワークアウトであり、五つ星ワークアウトが優秀なワークアウトである、一つから五つの星のスケールでワークアウトを格付けすることができる。一実施形態において、アスリート100の格付けは全く主観的であり得る。あるいは、格付けは、ワークアウトからの様々な記録されたパフォーマンスパラメータ、アスリート100のパフォーマンス履歴、及び/または設定及びオプションに基づいて、トラックモジュール500によって客観的に割り当てることができる。例えば、客観的なルート難度格付けは、ルート長、ルートにわたる高低変化、ルートの高度、陸上パフォーマンス中の温度、陸上パフォーマンス中の湿度、陸上パフォーマンス中の風速及び陸上パフォーマンス中の風向の内の1つないしさらに多くに基づいて、ワークアウトに割り当てることができる。
【0194】
アスリート100のノートも、
図33C及び33Dを参照して上述したように、ワークアウト完了直後に、または後になって、アスリート100によって割り付けることができる。アスリート100のノートには、例えば、ワークアウトに割り当てられた格付けの説明、あるいはワークアウトに関する主観的または客観的な所見、アスリート100のコンディション、ワークアウトが行われた環境、または通ったルートを含めることができる。
【0195】
ワークアウト日報ページによって過去のオアフォーマンスデータを閲覧及び分析できるだけでなく(またはその代わりに)、ユーザは履歴サブモジュールを開始できるアイコンを選択することができる。アプリケーションソフトウエアの履歴サブモジュールは、例えば、
図36〜40に示されるGUIウインドウのような、様々なGUIウインドウをユーザに表示することができる。
【0196】
図36は履歴サブモジュールによって提示され得る、本発明の一実施形態にしたがうGUIウインドウの例である。履歴ページは、ダッシュボード510,主画面512及びサイドバー514を有することができる。ダッシュボード510は特定のパフォーマンスパラメータに関係するアイコンを提供することができる。それぞれのアイコン自体はパフォーマンスパラメータに関する情報を提供することができ、カーソルにより特定のアイコンを選択することで主画面512に表示される情報を変更することができる。サイドバー514には追加の情報、アイコン及び/またはオプションを提供することができる。
【0197】
履歴ページ上に表示される情報は特定の暦日範囲に入る単一のワークアウトまたは複数のワークアウトについての情報とすることができる。情報は、年毎、月毎、週毎、または日々毎に表示することができる。ユーザによって選択される暦日範囲はダッシュボード510のアイコン及び主画面512によって表示される情報に影響を与えることができ、サイドバー514の内容にも影響し得る。
【0198】
図36に示されるダッシュボード510は、時間、カロリー、距離、心拍数、ペース及び歩度に対するアイコンを有する。一実施形態において、総登り行程に対する表示アイコンも設けることができる。ダッシュボード510のアイコンによって与えられる数値情報は、選ばれた暦日範囲からワークアウトに関係付けられるデータに対応する。例えば、
図36に示されるように、選ばれた2008年7月27日から2008年8月26日までの期間の、ユーザの総ワークアウト時間は52時間52分16秒であった。この値は選ばれた期間にわたる累積形式及び/または平均形式でも提供され得る。
【0199】
ダッシュボード510のアイコンで与えられる情報は与えられた暦日範囲に対して同じままであり得るが、主画面512で表示される情報はユーザが選択したダッシュボード510のアイコンに応じて変わり得る。例えば、
図36においては、ユーザがダッシュボード510の心拍数アイコンを選択しているから、履歴サブモジュールは主画面512に心拍数情報を表示している。
【0200】
図36は主画面512によりに棒グラフの形式で表示された情報を示しているが、例えば、折れ線グラフ、パイチャート、レースコース表示、アニメーションまたはビデオのような、別の適するグラフィック表示を棒グラフに加えて、または棒グラフの代わりに、提供することができる。さらに、心拍数のグラフしか
図36によって示されていないが、ダッシュボード510に列挙されているパフォーマンスパラメータのいずれも、主画面512にグラフィック表示することができる。例えば、
図37はペース情報が棒グラフ形式で主画面512に表示されている履歴ページの例を示す。
【0201】
図36に示されるように、日々の心拍数情報が棒グラフ形式で主画面512に表示される場合、心拍数情報は、
図10に関して上述したカラーコード化心拍数ゾーンに基づいて表すことができる。日々毎、週毎または月ごとのペース、歩度またはその他のパラメータ情報が棒グラフ形式で主画面512に表示される場合、この情報は、これら他のパラメータに対応するカラーコード化ゾーンシステムに基づいて表されてもされなくても差し支えない。
【0202】
図37に示されるように、ペース情報だけが棒グラフ形式で主画面512に表示されているが、他のパフォーマンスパラメータ情報を棒グラフ形式で重ねて表示することができる。例えば、心拍数棒グラフをペースベースのグラフに重ねて、またはその隣に、表示することができ、よって両方のパラメータを比較することができるであろう。
【0203】
一実施形態において、主画面512内に表示されている期間に関してさらに詳しい情報を得たいアスリート100は、カーソルによって適切な期間を表すバーまたは他の標章を(例えばバーまたは他の標章の上でクリックすることによって)選択することができる。例えば、
図36の週毎GUIウインドウを見ているユーザが2008年8月9日に行われたワークアウトに関してさらに詳しい情報を得たければ、ユーザ100はその日を表すバーを選択することができ、選択の結果、履歴サブモジュールは
図38に示される日毎GUIウインドウを表示する。
図38に示される履歴画面は、ダッシュボード510,主画面512及びサイドバー514がまだ示されている点において、
図36に示される画面と同様である。しかし、
図38は、ダッシュボード510及び主画面512のいずれにも与えられている情報が単一のワークアウト日にしか関係付けられていない点で
図36と異なる。別の機能をサイドバー514によって提供することもできる。
【0204】
同様に、
図39に示される履歴画面は、
図39が心拍数情報の代わりにペース情報が表示されている履歴ページの例を示していることを除いて、
図38に示される画面と同様である。本発明の一実施形態において、
図38に示されるように、履歴サブモジュールはサイドバー514内にフィードバック区画518を設けることができる。フィードバック区画は、コーチ、友人あるいは、アスリート100にフィードバック提供が認可された、他のユーザからのフィードバックを提供することができる。サーバ112によって同様のアカウントを有する本発明のシステムの全てのユーザは、アスリート100へのフィードバック提供を認可され得る。あるいは、アスリート100によって特に認可されたシステムのユーザだけがアスリート100にフィードバックを提供することができる。一実施形態において、ソーシャルネットワーキングサイトを介してアスリート100にリンクされたユーザもアスリート100にフェードバックを与えることができる。フィードバックは、サーバ112によって提供されるGUIにより、メールを介して、テキストメッセージを介して、音声メールを介して、または技術上既知の他の適するいずれかの手段によって、与えることができる。フィードバックは、当業者には知られているように、ブログ入力またはその他のウエブ記事に関係付けられるコメントとほとんど同様に、フィードバックが寄せられた順序で時系列的に列挙することができる。
【0205】
履歴サブモジュールはサイドバー514内にノート区画を設けることができる。ノート区画はユーザによる格付け及びユーザによるノートのための区画を提供できる。これらの格付け及びノートは
図33B〜33D及び35を参照して上述した格付け及びノートと同様とすることができる。
【0206】
履歴サブモジュールは、以下でさらに詳細に説明されるように、ルートツールソフトウエアアプリケーションサブモジュールによって管理され得る、ルートツール区画をサイドバー514内に設けることができる。
【0207】
本発明の別の実施形態において、履歴サブモジュールはさらに、サイドバー514内にプレイリスト区画を設けることができる。アスリート100が携帯型音楽対応フィットネスモニタリングデバイス102で音楽を聴きながらワークアウトを行っている場合、プレイリスト区画はアスリート100のワークアウト中にアスリート100が聴く音楽オーディオトラックのリストを提供することができる。
【0208】
一実施形態において、ルートプラン及び/またはワークアウトルーチンと同時にプレイリストを携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にダウンロードできるように、特定のプレイリストを特定のルートプランまたはワークアウトルーチンと関係付けることができる。したがって、アスリート100は、同じプレイリストを聴きながら、容易に、同じ(または実質的に同じ)ワークアウトルーチンを実行し、及び/または同じルートをたどることができる。アスリート100は、プレイリストが身体アクティビティ中に適切な、楽しみ、刺激またはその他の利益を与えてくれるとアスリート100が感じるまで、それぞれのプレイリストを微調整することもできるであろう。
【0209】
一実施形態において、選択されたダッシュボード510のアイコンに基づいて主画面512に表示されることになるパフォーマンス情報は、x軸が時間ベースまたは距離ベースであり、y軸がパフォーマンスパラメータの測定値に関係付けられる、折れ線グラフで表示することができる。例えば、
図38に示されるように、折れ線グラフはワークアウト中の時間の関数として心拍数情報を図示する。
図39において、折れ線グラフをワークアウト中の時間の関数としてペース情報を図示する。
【0210】
グラフにかけてx軸に平行に平均値線を引くことができる。例えば、
図38において、ワークアウト中のアスリート100の155拍/分の平均心拍数を表す平均心拍数線がグラフにかけて引かれている。
【0211】
ワークアウトの経過にわたる瞬時パフォーマンス統計を見たいユーザは、カーソルでスクロールバー516を選択して、注目する性能パラメータについて引かれている折れ線グラフに沿ってドラッグすることができる。ユーザがx軸にかけてスクロールバー516をドラッグするにつれて、注目するパフォーマンスパラメータについて引かれた折れ線グラフに沿ってアイコンが移動することができる。さらに、別の瞬時パフォーマンスデータを表示するポップアップウインドウが現れて、移動しているアイコンとともに画面にかけて移動することができる。
図40は、スクロールバー516を用いてGUI画面にかけて移動させている瞬時パフォーマンスパラメータ情報を含む、アイコン及びポップアップウインドウの説明図である。
【0212】
一実施形態において、ユーザは、記録されたパラメータデータの内の、不正確であることがユーザに分かった、いずれのデータも手作業で訂正することができる。データは、例えば、アスリート100が使用する携帯型フィットネスモニタリングデバイス102で用いられているセンサ104の誤差によって不正確になり得る。ユーザは、例えば、ワークアウト中のアスリート100が進んだ距離を訂正することができる。ユーザは日常的に通っているルートの正確な距離を知ることができ、距離センサ104によって不正確に記録された距離を正すことを望むであろう。
【0213】
別の実施形態において、距離のような、パラメータが訂正されると、システムは記録及び格納されているデータを再較正することができる。例えば、特定のアクティビティに対して行程距離が訂正されると、そのアクティビティについての距離データ及び対応する距離グラフが訂正される。さらに、ペースデータ及びグラフィック表示のような、その距離データに依存するデータ及びグラフィック表示も訂正される。
【0214】
また別の実施形態において、距離のような、パラメータが訂正されると、この訂正されたデータを、次に携帯型フィットネスモニタリングデバイス102がネットワーク112と通信するときに、必要であれば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の距離モニタリング能力を再較正できるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信することができる。主として、サーバ112から、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータまたはタブレットコンピュータのような、パーソナルコンピュータ114の側にいるユーザへの提示の文脈においてこれらのトラッキング機能を説明したが、本発明の一実施形態においては、スマートフォンのような、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によって、
図36〜40に示されるGUIで与えられる情報及び機能と同様の情報及び機能を提供するGUIを、アスリート100に提供することができる。
【0215】
例えば、
図41Aは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によって表示されるホームページGUIの説明図であり、アスリート100がトラックモジュール1200のアプリケーションソフトウエアモジュールに対応するアイコンを強調している。トラックモジュール1200は、ワークアウト履歴モジュール、アチーブメントサブモジュール及びシューズサブモジュールを有することができる。以下でさらに説明されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイスのトラックモジュール1200のワークアウト履歴サブモジュールのいくつかの態様は、上述したような、サーバ112のトラックモジュール500の履歴サブモジュールの態様と同様とすることができる。
【0216】
アスリートがトラックモジュール1200に対応するアイコンを選択した後、トラックモジュール1200は、
図41Bに示されるように、ワークアウト履歴、アチーブメントまたはシューズに関する追加情報を受け取るオプションをアスリート100に提示する。アスリート100がワークアウト履歴に関する追加情報を受け取りたいことを示すと、ワークアウト履歴サブモジュールは、
図42Aに示されるGUIウインドウの例のような、GUIを提示することができる。
【0217】
図42Aは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のワークアウト履歴内のアクセスできるいくつかの個別ワークアウトのリストを示す。一実施形態において、先週に記録された個別ワークアウトだけのリストが示される。別の実施形態において、先月に記録された個別ワークアウトだけのリストが示される。ワークアウトのリストは個別ワークアウトのそれぞれに関して限られた詳細統計しか提供できない。
図42Aに示されるように、カラーコード化ゾーンインターバル走を含む個別ワークアウトは上で論じたゾーンバーインジケータと同様のゾーンバーインジケータ320で表すことができる。GUIウインドウはそれぞれの個別ワークアウトの継続期間及び個別ワークアウトが行われた日付も示すことができる。一実施形態において、
図42AのGUIは、上述したような、パーソナルコンピュータ114の側にいるユーザにサーバ112によって提供され得るワークアウト日報ページと同様とすることができる。
【0218】
図42Bは、アスリート100が
図42Aのワークアウトリストから1つの個別ワークアウトを選択した特に表示され得る、本発明にしたがう、GUIウインドウの例である。このGUIウインドウは、例えば、
図34Bに関して上述したような要約ワークアウト情報及びルート格付けを提供することができる。
図42Bに示されるように、チャート、ルート及びその他のノートの関する追加情報のアスリート100による要求を可能にする、ドロップダウンメニューを提供することができる。
【0219】
アスリート100が他のノートに関する追加情報を要求した場合、全般的なノート及びシューズに関する
図35のステップ1136及び1138において上述した促しに応じてアスリート100が入力した情報を提供することができる。
【0220】
図43A〜43Cは、アスリート100がチャートに関する追加情報を要求したときに表示され得る、本発明の一実施形態にしたがう、GUIウインドウの例を示す。トラックモジュール1200のアプリケーションソフトウエアモジュールのワークアウト履歴サブモジュールは、様々な異なるチャート、統計及び/またはその他のグラフィックスを含むウインドウを表示することができる。コーチングノートも含めることができる。アスリート100が画面を下にスクロールするにつれて、
図43A〜43Cに示される画像が提示され得る。一実施形態において、
図36〜40に示されるグラフと同様のグラフが提示され得る。別の実施形態において、提示されるグラフ及びチャートは
図36〜40のグラフによって表される情報と同様の情報を表すことができるが、グラフ及びチャートは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の小型画面に一層適するように比較的簡単にすることができる。
【0221】
デスクトップコンピュータまたはラップトップコンピュータのようなパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザへのサーバ112からの情報の提示に戻れば、本発明の一実施形態において、個別ワークアウト中にアスリート100がたどるルートのグラフィック表示をユーザに提示することができる。上述したように、サーバ112のトラックモジュール500の履歴サブモジュールは、ルートツールサブモジュールで管理され得る、サイドバー514内のルートツール区画を提示することができる。
【0222】
一実施形態において、ルートツールサブモジュールは、ワークアウトが特定の地理的経路の通過を含む場合に、ユーザ100による特定のルートのワークアウトとの関係付けを可能にすることができる。一実施形態において、ルートツールサブモジュールは、例えば、米国カリフォルニア州マウンテンビュー(Mountain View)のグーグル社(Google, Inc.)によって提供されるグーグルマップアプリケーションのような、ウエブベースマッピングサービスアプリケーションを用いることができる。マッピングサービスアプリケーションは、本発明のGUIウインドウへの、グーグルマップのような、マッピングサービスアプリケーションの埋込を可能にするアプリケーションプログラミングインターフェースを利用することができる。
【0223】
一実施形態において、ルートツールサブモジュールは、カーソルを用いてランドマーク及び経路をクリック及び/またはドラッグアンドドロップすることで、ワークアウト中にアスリート100がたどる経路のユーザによる再構築を可能にすることができる。ルートの大体の区域を、例えば、ストリート地番、周知のランドマークまたはZIPコードをマッピングサービスアプリケーションインターフェースに入力することによって、見いだすことができる。あるいは、一実施形態において、
図44に示されるように、アスリート100は、アスリート100がたどるルートに沿う経由地点を記録できる携帯型GPS対応フィットネスモニタリングデバイス102を用いてそれぞれのワークアウトを行うことができるであろう。ルートをたどっている間に、またはルート完了後に、GPSデータをサーバ112にアップロードし、ルートをたどっている間に収集された他のパフォーマンスモニタリング情報と関係付けることができるであろう。したがって、ルートツールサブモジュールは、アスリート100がたどる経路を自動的に再構築できるであろう。一実施形態において、
図44に示されるように、ルート詳細ボックス552が、例えば、距離、格付け、作成日、場所、コメント、ノート及び/またはその他の該当情報のような、ルートに関する要約情報を提供することができる。
【0224】
一実施形態において、ワークアウト全体にかけて瞬時パフォーマンス統計を見たいユーザは、カーソルによってスクロールバー54を選択し、x軸に沿ってドラッグすることができる。ユーザがスクロールバー542をx軸にかけてドラッグするにつれて、アイコン570が引かれているルート経路に沿って進むことができる。さらに、別の瞬時パフォーマンスデータを表示するポップアップウインドウが現れて、移動しているアイコン570とともに画面内を移動する。
図45は、スクロールバー542によってGUI画面の中を移動しているアイコン570及び、瞬時パフォーマンスパラメータ情報を収めている、ポップアップウインドウの説明図である。このように、スクロールバー542は上述したスクロールバー516と同様の態様で機能することができる。一実施形態において、スクロールバー542及び/またはアイコン570は、ランナーのような、能動図形の形態をとることができる。一実施形態において、ユーザはスクロールバー542及び/またはアイコン570に用いられる図形を、例えばデフォルトアイコンを個人の似姿またはその他の所望の像で置き換えのように、カスタマイズすることができる。
【0225】
図46に示されるように、別の実施形態において、複数のパフォーマンスパラメータがルート経路に沿って帯グラフ形式で同時にグラフィック表示されるルートビューをユーザに提供することができる。
図44及び45の実施形態のように、マップ上にユーザのルート経路を重ねて表示することができ、パフォーマンスパラメータをルートに沿う特定の地点に関係付けることができる。しかし、
図44及び45の実施形態とは異なり、ルート経路は、それぞれがルートに沿って記録されたGPS経由地点において定量化されたパフォーマンスパラメータを表す、複数の帯構造に分けることができる。
【0226】
一実施形態において、それぞれのパフォーマンスパラメータの値は、ルートに沿うそれぞれの地点におけるパフォーマンスパラメータの瞬時値を表す色のぼかし具合の変化を用いて、ルート経路に沿って図示することができる。すなわち、
図46において、内帯544,中間帯543及び外帯548のそれぞれに施された相異なるハッチングは相異なる色を表し、ハッチング線の様々な間隔は、経路に沿うそれぞれの地点におけるパラメータの値に依存する、ルート経路に沿う強度の様々なレベルにおける色の表示を表す。それぞれの色のぼかし具合に関係付けられる値は全般に、付帯する凡例550にグラフィックに表される。
【0227】
一実施形態において、ルート経路に沿ういずれの地点における瞬時パフォーマンスパラメータデータも、カーソルをその地点の上に置くと、あるいは、
図45に関して上述したスクロールバー542のような、スクロールバーをユーザが作動させると、それに応じて提示される。
【0228】
ユーザはルート経路に沿う場所にマーカーを手作業で付すことができる。一実施形態において、ルート経路に沿う2つの異なる場所に2つのマーカーをユーザが付した後、ユーザはマーカーを「ロック」することができる。マーカーがロックされると、スクロールバー542を作動させることでマーカーを同期移動させることができる。「同期移動」は、スクロールバー542の特定の作動に応答してそれぞれのマーカーが設定された数のGPS経由地点を進む状況を指すことができる。このようにすれば、その間のパフォーマンスパラメータ情報を見ることができる区間を、ユーザがグラフィカルにまた直感的に定めることができる。例えば、2つのマーカーで定められた区間に対応するパフォーマンス情報を表示するポップアップウインドウが現れて、スクロールバー542とともに画面内を移動することができる。
【0229】
本発明の一実施形態において、先述したように、ルートマップはルート途中のアスリート100によって与えられた注釈の場所を表示することができる。ユーザは注釈の場所に対応する様々なアイコンまたは記号を選択することができる。音声注釈の場合、ユーザは、音声注釈をユーザに再生するための、音声注釈の場所に対応するアイコンをクリックするかまたは別の手段で選択することができる、同様に、写真ベースまたはビデオベースの注釈については、ユーザは、ビデオクリップを再生するかまたは写真を表示するための、適切なアイコンをクリックするかまたは別の手段で選択することができる。
【0230】
別の実施形態において、アクティビティ中のルートに対するアスリート100による注釈を可能にするだけでなく、またはその代わりに、ユーザはアクティビティ完了後にルートを閲覧しながらルートに注釈を付すことができる。ルートに関するユーザの知識に基づいて、ユーザは例えば、ルートに沿う、飲み物、水またはトイレの場所あるいはその他の注目する特徴に対応する注釈を付すことができる。これらの注釈は、テキスト、記号、音声記録、ビデオクリップ及び/または写真を含むことができる。
【0231】
一実施形態において、ユーザは、記録されたGPSデータの内の、不正確であることがユーザに分かった、いずれのデータも手作業で訂正することができる。データは、例えば、名称を「場所認識フィットネスモニタリングシステムを提供するためのプログラム製品、方法及びシステム(Program Products, Methods, and Systems for Providing Location-Aware Fitness Monitoring Services)」とする、共通に所有される米国特許出願第12/569492号の明細書に開示されているような、GPS受信器の、時刻誤差、位置誤差及び/またはその他の誤差によって不正確になり得る。この特許出願明細書はその全体が本明細書に参照として含まれる。
【0232】
図16を参照して上述したように、アクティビティに取りかかる前に所定のルートがワークアウトに割り当てられる実施形態において、ルートモジュール1500は、特定のルートに対応する高低を得るために高低データベースにアクセスすることができる。この情報は、ワークアウト後分析を行う際にルートに対する高低情報を供給するために用いることができる。したがって、ルートモジュール1500によって供給される高低情報は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の測位システム受信器126によって与えられるいずれの高低情報についても、それを補足するかまたは置き換えることができる。すなわち、GPSシステムの場合、捕捉されるGPSが4つに満たないかあるいはGPS受信器が高低情報を処理するように構成されていなくとも、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、高低依存ルート及びアスリート100がたどるルートに関するパフォーマンスデータを決定することができる。ルートモジュール1500がワークアウト前に高低データベースにアクセスできなくとも、ワークアウト後にそのようなデータベースにアクセスして必要な高低情報を得ることができる。
【0233】
別の実施形態において、アプリケーションソフトウエアのルートツールサブモジュールはアスリート100による、注目するルートプランの構築、格納、共有及び見つけ出しを可能にすることができる。特定のワークアウトルーチンに関係付けられていてもいなくても差し支えないルートプランを、アスリート100がたどるための特定のルートを指定するように、構築または選択することができる。一実施形態において、ルートプランは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にダウンロードすることができる。アスリート100は、アスリート100自身が構築してサーバ112上に格納したルートプランを用いることができる。一実施形態において、他のユーザがルートプランをサーバ112に寄せ、そのルートプランをサーバ112を介して他のユーザと共有することができる。したがって、複数のユーザ100がルートプランを構築し、格納し、共有し、見つけ出し、編集し、格付けして、注目するルートプランにコメントを付すことができる。
【0234】
一実施形態において、ユーザはルートツールサブモジュールを用いてルートまたはルートプランをセーブし、名前を付けることができる。
図44の実施形態において、サイドバー514に示されるように、ユーザは複数のルートまたはルートプランに名前を付けてサーバ112にセーブしている。与えられたワークアウト記録に特定のルートまたはルートプランが自動的に割り当てられていない場合、ユーザはカーソルを用いてルートまたはルートプランを選択してそれぞれのワークアウトに関係付けたいであろう。
【0235】
ユーザが適切なアイコンを選択すれば、セーブされたルートまたはルートプランを主画面512に表示することができる。ルートの名前、距離及び場所のような、ルート詳細をGUIポップアップウインドウのルート詳細ボックス552内に与えることができる。ユーザは、ルートに関する主観的格付けを割り当て、ノートを含めることができる。これらの機能は上述したユーザ格付け及びユーザノートの機能に類似し得る。
【0236】
これらのルート関連機能は、デスクトップコンピュータまたはラップトップコンピュータのようなパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザへのサーバ112からの提示の文脈で説明したが、本発明の一実施形態において、
図44〜46に示されるGUIによって提供される情報及び機能と同様の情報及び機能を提供するGUIを、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によってアスリート100に提供することができる。
【0237】
例えば、
図47Aは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を保持しているアスリート100が
図42Aに示されるようなワークアウトリストから個別ワークアウトを選択したときに表示され得る、本発明の一実施形態にしたがう、GUIウインドウの例である。
図47Aに示されるように、ルートに関する付加情報のアスリート100による要求を可能にする、ドロップダウンリストを提供することができる。
【0238】
図47Bは、アスリート100がルートに関する付加情報を要求したときに表示され得る、本発明の一実施形態にしたがう、GUIウインドウの例を示す。トラックモジュール1200のワークアウト履歴サブモジュールが、ワークアウト中にアスリート100がたどったルートの図面を含むウインドを表示することができる。
【0239】
一実施形態において、
図44に示されるルートマップと同様のルートマップを提示することができる。別の実施形態において、提示されるルートマップは
図44のルートマップで表される情報と同様の情報を表すことができるが、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の小型表示画面に一層適するように比較的簡単にすることができる。
【0240】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いているアスリート100は、それぞれのデバイス102の間で直接に(すなわち、上述したようなウエブサイトのルート選択機能は介さずに)ルートを共有することができる。例えば、一人のアスリート100が別のアスリート100に、アスリート100の居場所にかかわらず、テキストメッセージまたは電子メールメッセージによってルートを送ることができる。あるいは、アスリート100及びそれぞれの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が互いに近接していれば、WPAN受信器及び/または赤外線通信システムを介してルートを共有することができる。したがって、アスリート100は友人と好みのルートを共有することができる。
【0241】
本発明の携帯型フィットネスモニタリングシステムとともに使用するために、サーバ112のアプリケーションソフトウエアによって他のルート関連機能をサポートすることができる。例えば、一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、ルートプラン及び、例えば、GPS読み値に基づくアスリート100の現在位置に基づいて、ルートに沿ってアスリート100を案内することができる。例えば、アスリート100がルートをたどるにしたがって、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、「10mで右に曲がれ」または「メインストリートで右に曲がれ」とアスリートに、耳に聞こえるかまたは目に見える態様で命令することができる。
【0242】
別の実施形態において、上述した「ライブトラッキング」オプションをサポートするためにサーバ112のルート関連機能を用いることができる。「ライブトラッキング」は、アスリート100以外のリモートユーザがアクティビティ中に実質的に実時間でアスリート100の居場所を追跡できる能力を指す。別途にさらに詳細に説明されるように、一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、WWANトランシーバ128またはWPANトランシーバ130によって実時間でネットワークを介してサーバ112に位置ベース情報を無線で伝えることができる。したがって、サーバ112上のこのデータにアクセスできるユーザは、例えばマップ上に重ねて示された、アスリート100の位置を見ることができる。一実施形態において、
図48に示されるように、レースで競争していて、いずれもが携帯型GPS対応フィットネスモニタリングデバイス102を炉要している、複数のアスリート100を実質的に実時間で追跡することができ、それぞれの位置554,556,558,560及び562をマップ上のルートに重ねて示すことができる。ユーザは、アイコン554のような、特定のアスリートに関係付けられたアイコンを、それに重ねてカーソルを留まらせるかまたは別の手段で選択して、そのアスリート100についての現在のパフォーマンスパラメータ情報を表示する情報ボックス564を表示させることができる。
【0243】
デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータまたはタブレットコンピュータのようなパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザへのサーバ112からの情報の提示に戻れば、本発明の一実施形態において、アスリート100のワークアウト及びトレーニングプログラムに関する要約情報をユーザに提示することができる。
【0244】
さらに詳しくは、サーバ112のアプリケーションソフトウエアのトラックモジュール500はフロントページサブモジュールを備えることができる。
図49はパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザにフロントページサブモジュールによって表示され得るGUIウインドウの例である。フロントページGUIは、プラントラッカー区画532,ライフタイム統計区画534,最終ワークアウト区画536,次回ワークアウト区画538及びコーチ談話区画540を有することができる。一実施形態において、フロントページの内容は、例えば、米国カリフォルニア州マウンテンビューのグーグル社によって提供されるiグーグルウエブポータルのような、カスタマイズ可能ウエブポータルと同様にカスタマイズして、記録することができる。
【0245】
ライフタイム統計区画534は、特定の累計ライフタイムパフォーマンスパラメータまたは平均ライフタイムパフォーマンスパラメータに関係付けられたテキスト及び/またはアイコンを提供することができる。この態様では、フロントページ上のライフタイム統計区画534によって表示される情報は他の履歴ページのダッシュボード510で表示される情報とある程度同様になり得る。ライフタイム統計区画534に表示される特定の情報は、システムが設定するかまたはユーザがカスタマイズすることができる。ユーザは所望に応じて様々な情報を付加または除去することができる。
【0246】
一実施形態において、最終ワークアウト区画536はアスリート100が完了した最終ワークアウトについての統計を表示し、次回ワークアウト区画538は次に計画されているワークアウトに関する情報を表示する。ライフタイム統計区画534,最終ワークアウト区画536及び次回ワークアウト区画538によって提供される情報は、他のモジュール及びサブモジュールによってユーザに提供される情報と同様であり得るが、簡便に一ページにまとめて提供され得る。コーチ談話区画540は、刺激を与えるかまたは特定の集中領域を指摘するか、そうではなくともアスリート100の特定のプランまたはワークアウトの最終目標に関係付けられた指針をアスリート100に与える。
【0247】
一実施形態において、フロントページはプラントラッカー区画532を有する。プラントラッカー区画532は、アスリート100のプランワークアウト、完遂されたプランワークアウトの数及び完遂されるべき残りのプランワークアウトの数をグラフィック表示することができる。例えば、
図49に示されるように、プラントラッカー区画532は、それぞれが個別ワークアウトを表す、一連のアイコンまたはハッシュマークを有することができるであろう。完遂されたワークアウトと未完遂のワークアウトは、カラーコード、ぼかしまたはその他のビジュアル標章によって区別することができる。プラントラッカー区画532は、アスリート100が完遂したワークアウトについて指定された目標を満たしているか否かについての表示を提供することができる。
【0248】
プラントラッカー区画532に表示される特定の情報は、システムが設定するかまたはユーザがカスタマイズすることができる。ユーザは所望に応じて様々な情報を付加または除去することができる。複数のプラントレーニング(例えば、ランニングベースプランと非ランニングベースプラン)に同時に取り組んでいるアスリート100は一度に複数のプラントラッカー区画532の表示を選ぶことができる。一実施形態において、プラントラッカー区画532と同様の情報を表示する別のトラッカー区画を提供することができる。例えば、体重を落とすことを目標にしているアスリート100は、体重減目標に向かうそれぞれの進行状況をトラッキングする体重トラッカー区画の表示を選ぶことができる。
【0249】
主としてデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータまたはタブレットコンピュータのようなパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザへのサーバ112からの提示の文脈においてこれらのワークアウト要約機能を説明したが、本発明の一実施形態において、
図49に示したGUIで提供される情報及び機能と同様の情報及び機能を提供するGUIを携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によってアスリート100に提供することができる。別の実施形態において、報償、賞品、アチーブメント及び/または広告も提供することができる。
【0250】
上で説明したように、アプリケーションソフトウエアのトラックモジュール1200はアチーブメントサブモジュールを有することができる。以下でさらに詳細に説明するように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のトラックモジュール1200のアチーブメントサブモジュールのいくつかの態様は、上述したようなサーバ112のトラックモジュール500のフロントページサブモジュールの態様と同様であり得る。
【0251】
上で説明したように、一実施形態において、トラックモジュール1200は、
図50Aに示されるように、ワークアウト履歴、アチーブメントまたはシューズに関する追加情報を受け取るオプションをアスリート100に提示することができる。アスリート100がアチーブメントに関する追加情報を受け取る意向を示すと、ワークアウト履歴モジュールが、
図50Bに示されるGUIウインドウ例のような、GUIを提示することができる。
【0252】
一実施形態において、
図49に示される要約情報と同様の要約情報を携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に提示することができる。別の実施形態において、提示される要約情報は
図49で表される情報と同様の情報を表すことができるが、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の小型表示画面に一層適するように比較的簡単にすることができる。
図50Bに示されるように、一実施形態において、上で論じたライフタイム統計区画534と同様の表示を携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上に提示することができる。
【0253】
上で説明したように、トラックモジュール1200はさらにシューズサブモジュールを有することができる。このサブモジュールを用いて、アスリート100はワークアウト中に履いていた特定の一足のシューズをそのワークアウトに関係付けることができる。
【0254】
一実施形態において、トラックモジュール1200に適切に促された後、アスリート100は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のユーザ入力コントロール124を用いて手作業で特定の一足のシューズをワークアウトに関係付けることができる。別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、以下でさらに詳細に説明されるように、シューズの一方または両方に付けられた無線方式個体認識(RFID)チップのような、専用識別子の存在を検出することによって、アクティビティ中にどの一足のシューズが履かれていたかを自動的に検出することができる。
【0255】
アスリート100がそれぞれのシューズに関する情報をシステムに手入力する実施形態において、シューズのブランド及びスタイルを入力するようにアスリート100を促すことができる。ブランド名及びスタイルに対するオプションはドロップダウンメニューに与えることができる。一対のシューズについてニックネームを入力するようにアスリート100を促すことができ、シューズを履いている間にどれだけのマイル(またはkm)をアスリート100が既に走破したかを評価するようにアスリート100に推定することができる。別の実施形態において、この情報は自動的に検出され得る。
【0256】
後刻に、アスリート100が1つないしさらに多くのワークアウトと関係付けたそれぞれの一足のシューズのリストを、アスリート100がそれぞれの一足のシューズを履いている間に運動した累計距離とともに、提示することができる。特定の一足の直しがいつ必要になるかを決定するため、または特定の一足のシューズがアスリート100のパフォーマンスにどれだけ影響したかを判定するために、アスリート100はこの情報を有益に用いることができる。
【0257】
本発明の一実施形態において、ある一足のシューズでアスリート100が所定のマイル(またはkm)数を走り終えると、サーバ112は一足の交換シューズの購入を促すメッセージをアスリート100に送ることができる。メッセージはシューズの性能への摩損の影響に関する情報を提供することができる。メッセージは、例えば、テキストメッセージまたは電子メールとすることができ、あるいはアスリートのソーシャルネットワーキングサイトページに寄せることができる。メッセージは特定の一足のシューズをアスリートに奨めることもできる。一実施形態において、メッセージは、アスリート100が奨められた一足のシューズを購入できるであろうオンライン小売店ウエブサイトへのリンクを提供することができ、新しい一足のシューズの購入用のクーポンをアスリートに提供することができる。
【0258】
F.その他の機能
本発明のいくつかの実施形態にしたがえば、ユーザは、本発明のフィットネスモニタリングサービスを利用しながら、身体アクティビティ前、身体アクティビティ中及び/または身体アクティビティ後に、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102及び/またはコンピュータサーバ112と他の様々な態様で対話することができる。
【0259】
上で説明したように、一実施形態において、サーバ112のアプリケーションソフトウエアはライブラリモジュール700及びフォーラムモジュール800を有する。したがって、いくつかのGUIウインドウのメニューバー204はライブラリモジュール700及びフォーラムモジュール800に対応するいくつかのアイコンまたは標章を有することができる。以下の説明では主として、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータまたはタブレットコンピュータのようなパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザへのサーバ112からの提示の文脈におけるライブラリ情報及びフォーラム情報の提示が説明されるが、情報は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体によってアスリート100に提示することもできる。
【0260】
ライブラリモジュール700は、写真、イラストレーション、ビデオ及び記事のためのGUIウインドウを表示することができる。写真、イラストレーション、ビデオ及び記事はアスリート100にそれぞれのワークアウトのプランを立て、作成し、実行するための追加のリソースを提供することができる。
【0261】
ライブラリモジュール700は、アスリート100に適切なストレッチ、ウォームアップ、クールダウン及びその他の身体鍛錬運動法を教示する、短いアニメーション及び/またはビデオを提供するビデオ区画を有することができる。アスリート100はビデオを表示させるためにカーソルでビデオアイコンを選択することができる。アスリート100の特定のビデオの選択に応答してポップアップウインドウが現れることができる。ポップアップウインドウは、アクティビティに対する、アニメーション及び/またはビデオ、アクティビティに対して推奨される反復数または時間、及びその他のノートまたはコメントを有することができる。さらにまたはあるいは、ポップアップウインドウは、アクティビティに関する、写真、イラストレーションまたはその他の画像を有することができる。
【0262】
一実施形態において、アスリート100は、離れた場所でビデオを見ることができるように、ビデオ画面を有する携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にサーバ112からビデオをダウンロードすることができる。これにより、身体鍛錬運動ルーチン前または身体鍛錬運動ルーチン中にワークアウト実施地点においてワークアウトの準備または実行に関する指示をアスリート100が見ることが可能になり得る。
【0263】
ライブラリモジュール700は、様々な健康及びフィットネスの話題に関する記事情報をアスリート100に提供する記事区画を有することができる。記事は、強度トレーニング、心血管エクササイズ、自転車走、ランニング、インラインスケートまたはゴルフのような話題あるいはその他の様々な話題に集中させることができる。記事の全てが必ずしもフィットネスに直接関係するとはいえない。例えば、食事及び栄養学に関する記事もあり得る。
【0264】
フォーラムモジュール800はユーザフォーラムのためのGUIウインドウを表示することができる。一実施形態において、フォーラムモジュール800は、例えば、米国カリフォルニア州パロアルト(Palo Alto)のフェースブック社によって提供されるフェースブックサービス、または米国カリフォルニア州サンブルノ(San Bruno)のツイッター社によって提供されるツイッターサービスのような、ソーシャルネットワーキングアプリケーションを用いることができる。ソーシャルネットワーキングアプリケーションは、フェースブックまたはツイッターのような、ソーシャルネットワーキングアプリケーションの本発明のGUIウインドウへの埋込を可能にするアプリケーションプログラミングインターフェースを利用することができる。別の実施形態において、ソーシャルネットワーキングサイトは本発明のGUIウインドウによって送信及び表示することができるフィードを提供する。
【0265】
フォーラムページは、本発明のシステムを用いてユーザがそれぞれのフィットネスプラン作成及び進行状況に関する更新を交換できる場所とすることができる。ユーザは、ウエブサイト、ユーザが用いている特定のトレーニング機器及び用具、ユーザが参加しているスポーツイベントまたはレース、及びコーチングまたはその他の助言を与える、及び/または求める、情報に関する情報も交換することができる。
【0266】
主としてデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータまたはタブレットコンピュータのようなパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザへのサーバ112からの提示の文脈においてライブラリ及びフォーラムを説明したが、本発明の一実施形態において、パーソナルコンピュータ114によって提供される情報及び機能と同様の情報及び機能を提供するGUIは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によってアスリート100に提供することができる。例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のアプリケーションソフトウエアのエクスプロアモジュール1300がそのような機能を提供することができる。
【0267】
上で詳細に説明したように、リモート接続したパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザはこれからの身体アクティビティのプランを立て、スケジュールを定めるためにウエブサイトを用いることができる。本発明の一実施形態において、ウエブサイトはコーチであるユーザによる一人またはさらに多くのアスリート100へのトレーニング情報、指導及び/またはフィードバックの提供を可能にすることができる。
【0268】
図8に示されるように、サーバ112のアプリケーションソフトウエアはコーチンググループモジュール1600を有することができる。とりわけ、コーチンググループモジュール1600は、パーソナルコンピュータ114及び/または携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の側にいるコーチ及び/またはアスリート100に提示され得る、1つないしさらに多くのGUIをサポートすることができる。
【0269】
コーチ及び/またはアスリート100は、別途に詳細に説明されるように、サーバ112によって提供されるフィットネスモニタリングサービスにアクセスすることで、コーチンググループモジュール1600によってサポートされるいくつかの機能を利用することができる。ウエブサイトにアクセスすると、コーチ及び/またはアスリート100はサーバ112によって提供されるフィットネスモニタリングサービスのアカウントにログインすることができる。
【0270】
本発明の一実施形態において、ユーザ−コーチは独立コーチングアカウントを先に開いておいて、それにログインすることができる。独立コーチングアカウントは、以下でさらに詳細に説明されるように、ユーザ−コーチによるいくつかのコーチング機能の利用を可能にし得るが、上述したフィットネスモニタリング機能の内の1つないしさらに多くのユーザ−コーチによる利用は可能にならない(例えば、ユーザ−コーチは独立コーチングアカウントを用いてそれぞれ自身のフィットネス及びワークアウトをモニタ及び分析することはできない)。
【0271】
別の実施形態において、ウエブサイトにアクセスすると、ユーザ−コーチは、上述したフィットネスモニタリング機能の1つないしさらに多くのユーザ−コーチによる利用を可能にする総合アカウント(例えば、ユーザ−コーチは総合アカウントを用いてそれぞれ自身のフィットネス及びワークアウトをモニタ及び分析することができる)にログインすることができる。この場合、ユーザ−コーチは、総合アカウントにログインする間に、その総合アカウントの一部にコーチングアカウントを開くことができる。例えば、一実施形態において、
図9に示されるメニューバーのような、メニューバー204はコーチンググループもクール1600に対応するアイコンまたは標章を有することができる。このアイコンまたは標章を選択すると、ユーザ−コーチはコーチングアカウントを開くように促され得る。
【0272】
ユーザ−コーチがそれぞれのコーチングアカウントにログインしてしまうと、アプリケーションソフトウエアのコーチンググループモジュール1600が、ユーザ−コーチによるコーチンググループ構築を可能にするGUIをユーザ−コーチに提示することができる。コーチンググループは、一方のユーザ−コーチ−が一人またはそれより多くの他方のユーザ−アスリート100−に、トレーニング情報、指導及び/またはフィードバックの提供に責任をもつ、リンクされたフィットネスモニタリングサービスアカウントのグループとすることができる。コーチンググループのアスリート100は、上述したように、フィットネスモニタリングサービスを提供するサーバ112と情報を交信することができる携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いてアクティビティを行うことができる。コーチンググループの機能は、以下でさらに詳細に説明されるように、ウエブサイトにより実施され、提供され得る。
【0273】
コーチンググループが構築されると、コーチはグループについていくつかのパラメータを決定するように促され得る。例えば、一実施形態において、コーチはコーチンググループに名前を付け、グループのメンバーに対する目標の簡潔な説明を与えることができる。別の実施形態において、コーチはグループのメンバーを、例えば、ある地域に住んでいるメンバー、あるアスレチッククラブまたはスポーツチームのメンバー、ある年齢層の人々、あるいはその他の共通の興味または特徴を有する人々に限定することができる。
【0274】
コーチがコーチンググループを構築すると、そのコーチンググループに対応するアイコンを含むようにメニューバー204を更新することができる。これで、コーチはコーチンググループアイコンを選択して、以下で説明される、コーチンググループのいくつかの機能にアクセスすることができる。
【0275】
一実施形態において、アスリート100は、コーチからのまたはコーチンググループの既存メンバー−アスリート100からの勧誘のような、勧誘を受けた後にコーチンググループに加入することができる。別の実施形態において、コーチンググループモジュール1600は、アスリート100が加入したくなるコーチンググループを検索することができるように、ウエブサイト上の検索機能を提供することができる。コーチは、フィットネスモニタリングサービスの一般ユーザコミュニティに自身のコーチンググループを公開するか否か決定することによって、自身のコーチンググループを検索して発見できるアスリート100の能力を制御することができる。
【0276】
アスリート100が(グループへの加入の要請後及び/またはグループへの加入勧誘の受け入れ後に)コーチンググループに加入すると、アスリート100の総合フィットネスモニタリングアカウントをそのコーチのコーチングアカウントにリンクさせることができる。アスリート100が未だにフィットネスモニタリングアカウントを有していなければ、フィットネスモニタリングアカウントを開くようにアスリート100を促すことができる。コーチのアカウントとアスリート100のアカウントがリンクされると、アスリートのアカウントのGUIの一部として表示され得るメニューバー204を、コーチンググループに対応するアイコンを有するように更新することができる。これで、アスリート100はコーチンググループアイコンを選択して、以下で説明される、コーチンググループのいくつかの機能にアクセスすることができる。
【0277】
コーチのアカウントとアスリート100のアカウントがリンクされた後、いつでも、コーチはアスリート100をコーチンググループから外し、よってそれぞれのアカウントのリンクを解くことができる。同様に、いつでもアスリート100はコーチンググループから身を引くことができ、よってアスリートのアカウントとコーチのアカウントのリンクを解くことができる。
【0278】
コーチはコーチンググループアイコンを選択して以下で説明されるコーチンググループのいくつかの機能にアクセスすることができる。
図51はコーチンググループモジュール1600によってコーチに表示され得るGUIウインドウの例である。このGUIウインドウはコーチンググループ、グループのメンバー及びメンバーのパフォーマンスに関する様々な情報を有するコーチングダッシュボードを表示することができる。
【0279】
図51に示されるように、コーチングダッシュボードはヘッダー1602及びメンバー情報区画1604を有することができる。ヘッダー1602はコーチンググループ名及び説明を含むことができる。例えば、グループ「ウォータータウンウォーカーズ」は、ウォータータウンの市民が自動車に乗る代わりに歩くようにするという宣言目標を有することができる。ヘッダー1602はコーチンググループの全てのメンバーについての総累計統計を提供する総統計ラインも含むことができる。例えば、
図51に示されるように、ウォータータウンウォーカーズは総括して、合計5時間23分37秒活動し、30184カロリー消費し、2349km走破し、合計で39の個別ワークアウトを行っている。このようにすれば、ヘッダー1602によって提供される統計的グループ情報を、
図49及び50に関して上述したように、個々のアスリート100に提供されるアチーブメント情報と同様の情報とすることができる。
【0280】
メンバー情報区画1604は、メンバーアスリート100の氏名を横欄に列挙し、アスリート100に関するスケジュール及び/またはパフォーマンス情報に対するカテゴリーを縦欄に提供する表を有することができる。例えば、
図51に示されるように、与えられたアスリート100について、表は、アスリート100の氏名,その週のそれぞれのパフォーマンスのスナップショット1606,アスリートが完了した最終ワークアウトに関する情報、及びアスリート100がスケジュールに入れている次のワークアウトに関する情報を提供することができる。
【0281】
一実施形態において、
図51に示されるように、スナップショット1606は、その週にアスリート100が完了したワークアウトの数及び消費したカロリーの量を列挙することができる。別の実施形態において、以下で説明されるような別のパフォーマンス情報カテゴリーについての集合計または週平均をスナップショット1606で提供することができる。例えば、一実施形態において、その週のアスリート100の平均ペース、平均速度または平均心拍数を提供することができる。
【0282】
アスリートが完了した最終のワークアウトに関する情報には、完了したワークアウトの名前またはタイプ(例えば、プランワークアウト、カスタムワークアウト、フリーワークアウトまたはアセスメントワークアウト)、ワークアウト完了日及び/または合計ワークアウト時間を含めることができる。上述し、
図14に示したゾーンバーインジケータのような、ゾーンバーインジケータ320を備えることもできる。コーチンググループモジュール1600によって提供される最終ワークアウトに関するその他の情報には、例えば、ワークアウトの経過時間、ワークアウト中にアスリート100が消費したカロリー、ワークアウト中の進行距離、ワークアウト中のアスリート100の平均心拍数、ワークアウト中のアスリートの平均ペース、ワークアウト中のアスリート100の平均歩度及びワークアウト中のアスリート100の上り勾配を含めることもできる。コーチがコーチングダッシュボードにアクセスする毎に、メンバー情報区画1604に提供されるデータの全てが更新されるように、ダッシュボードはメンバーアスリート100のアカウントに同期することができる。
【0283】
本発明の一実施形態において、ワークアウトに関するノートまたはその他のフィードバックをアスリート100またはコーチが提供していることを示すためのアイコンが表示され得る場所をフィードバック欄1608が提供することができる。例えば、アスリート100が
図33C,33Dを参照して上述したようにワークアウトに対するノートを提供していることを、
図51に示されるように、ノートアイコン1610が示すことができる。フィードバックアイコン1612に関係付けられたフィードバックは、例えば、ワークアウト中のアスリート100のパフォーマンスに関する祝福コメントまたは批判コメントとすることができる。一実施形態において、コーチはフィードバックを、例えば、テキストメッセージまたは電子メールメッセージでアスリートに与えるかあるいはアスリート100のソーシャルネットワーキングサイトページに寄せることができ、それに応じて、フィードバック欄1608にフィードバックアイコン1612が現れることができる。
【0284】
メンバー情報区画1604の表は、アスリート100がスケジュールに入れている次のワークアウトに関する情報も有することができる。アスリートがスケジュールに入れている次のワークアウトに関する情報には、完了されるべきワークアウトの名前またはタイプ(例えば、プランワークアウト、カスタムワークアウト、フリーワークアウトまたはアセスメントワークアウト)、ワークアウトが完了されるべくスケジュールに入れられている日付及び/または推定合計ワークアウトタイムを含めることができる。上述し、
図14に示したゾーンバーインジケータのような、ゾーンバーインジケータ320を備えることもできる。
【0285】
一実施形態において、ダッシュボードの様々なグラフィック要素の1つをコーチがクリックすると、それに応じてコーチンググループモジュール1600は、
図36〜40に示したような、トラックモジュール500の履歴サブモジュールによって提供され得るGUIと同様の、個々のアスリート100のワークアウトに関するさらに詳細な情報を有するGUIをコーチに提供することができる。このようにすれば、コーチはアスリートのワークアウトパフォーマンスをさらに詳細に閲覧し、分析することができる。一実施形態において、アスリート100は、アスリートのパフォーマンスデータのいくつかの部分へのコーチのアクセスを制限するように、コーチンググループ設定を調節することができる。
【0286】
別の実施形態において、コーチが、例えばアスリート100の名前またはアスリート100のスケジュールにある次のワークアウトに対応するアイコンをクリックすると、それに応じてコーチンググループモジュール1600は、
図14に示されるような、スケジュールモジュール400によって提供され得るGUIと同様の、アスリート100のスケジュールにあるワークアウトのカレンダーを含むGUIをコーチに提供することができる。
【0287】
本発明の実施形態のコーチンググループ機能のプラン立案/スケジュール策定態様に関し、コーチはメンバー−アスリート100へのワークアウト提供において様々なレベルで関与することができる。
【0288】
一実施形態において、コーチは、
図12〜14に関して上述したように、トレーニングプランを選択し、アスリート100のカレンダー上でトレーニングプランのプランワークアウトのスケジュールを定めるための権限を有することができる。本発明の別の実施形態において、コーチは、
図14に関して上述したように、カスタムワークアウトの構成、選択及び/またはアスリート100のカレンダー上でのスケジュール策定を行うための権限を有することができる。
【0289】
スケジュールが定められたワークアウトに関係付けられるワークアウトルーチンは、上述したように、アスリート100がワークアウトに取りかかる前に、アスリート100の携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信することができる。
【0290】
本発明の一実施形態の特定の例として、アスリート100は上述したフィットネスモニタリングサービスによる総合アカウントへのアクセスが認可され得る。とりわけ、フィットネスモニタリングサービスはアカウントに関連してアスリート100が完了するようにワークアウトのスケジュールを維持することができる。これは、上述したように、例えばプランモジュール300とスケジュールモジュール400のソフトウエアアプリケーションモジュールを用いることで、達成することができる。
【0291】
アスリート100はコーチンググループモジュールを利用してコーチ自身のアカウントにコーチによって構築されたコーチンググループに加入することを選ぶことができる。コーチのアカウントとアスリート100のアカウントがリンクされると、コーチはアスリート100に新規のワークアウトを提供することができる。システムがその新規ワークアウトをコーチから受け取ると、アスリート100のワークアウトのスケジュールに新規ワークアウトを加えることができる。次いで、適切な時点で、新規ワークアウトに対応するワークアウトルーチンをアスリート100の、携帯電話のような、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信することができる。アスリート100がワークアウトを完了した後、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、アスリートのそのワークアウトに関するパフォーマンス情報を、さらなる処理のためにサーバ112に送信することができる。
【0292】
一実施形態において、コーチは、ワークアウトカレンダー402のような、アスリート100のワークアウトスケジュールのグラフィック表示を有するGUIと対話することによって、アスリート100のために新規のワークアウトを提供することができる。コーチは新規ワークアウトをアスリート100のカレンダー上の特定の日付と関係付けることができる。例えば、一実施形態において、コーチは、GUIサイドバー514からカスタムワークアウトに対応するアイコンを選択して、カレンダー402上の特定の日を表す別のアイコンまでカスタムワークアウトアイコンをドラッグすることができる。システムは、このようにして、アスリート100が後日に完了するためにアスリート100のカレンダー上に新規ワークアウトのスケジュールを入れる。
【0293】
上で詳述したように、新規ワークアウトは、例えば、目標の時間、距離、速度、ペース及び/または心拍数のような、パフォーマンスパラメータ目標を有することができる。ワークアウトは、それぞれが、目標の速度、ペース及び/または心拍数のような、目標強度を有する、一連のインターバル走を含むことができる。一実施形態において、上述したように、目標強度は
図10及び11を参照して上述したカラーコード化ゾーンのような、強度範囲またはゾーン範囲とすることができる。
【0294】
上で詳述したように、本発明の一実施形態において、フィットネスモニタリングシステムは、アスリート100の相対フィットネスレベルを評価するため及び/または1つまたはさらに多くのパラメータについてアスリート100のパフォーマンスゾーンを確立または修正するために「アセスメントワークアウト」を利用することができる。この機能は、携帯型フィットネスモニタリングデバイスのゴーモジュール1100及び/またはサーバ112のサポートモジュール600によって可能になり得る。
【0295】
図8に示されるように、サーバ112の適切なソフトウエアはアセスメントワークアウトモジュール1700を有することができる。とりわけ、アセスメントワークアウトモジュール1700は、フィットネスモニタリングサービスとのアカウントをまだ開いていないアスリートに対してワークアウトルーチンを生成することができる。
【0296】
携帯電話のような、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を所有するアスリート100は、本発明の実施形態にしたがって説明されるサービスのような、フィットネスモニタリングサービスに関心をもって、試しに受けてみることができる。しかし、アスリート100はウエブサイトを介してフィットネスモニタリングサービスとのアカウントを開くことには気が進まないでいることがあり得る。本発明の一実施形態において、携帯電話のような、対応する携帯型フィットネスモニタリングデバイス102をもつアスリート102はそれぞれの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を利用し、最小限の情報をフィットネスモニタリングサービスに提供することによって、フィットネスモニタリングサービスとのアカウントを初めに開かずに、携帯型フィットネスモニタリングサービスを試しに受けることができる。
【0297】
一実施形態において、アスリート100はそれぞれの携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の電源を、まだ電源が入れられた状態になっていなければ、入れることができる。いくつかの実施形態においては、携帯型フィットネスモニタリングモードに入れてアプリケーションソフトウエアにアクセスするために、アスリート100がユーザ入力コントロール124を操作する必要があり得る。別の実施形態においては、アスリート100がアプリケーションソフトウエアをダウンロードする必要があり得る。
【0298】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス型フィットネスモニタリングアプリケーションを起動させると、スタートモジュール1000が、フィットネスモニタリングサービスとのアカウントを有していないゲストとして先に進みたいか否かを決定するようにアスリート100を促すことができる。アスリート100がフィットネスモニタリングサービスとのアカウントを有していない、及び/またはアカウントを開くことを望まないことを、ユーザ入力コントロール124の作動によってアスリート100が示すと、スタートモジュール1000は、例えば、アスリート100の年齢、アスリート100の性別、アスリート100の体重及び/またはアスリート100の身長のような個人情報のアスリート100による入力を可能にする、個人情報ウイザードを提示することができる。上でさらに詳細に説明したように、個人情報ウイザードは好みの優先単位及び好みの音声トレーニングオプションのアスリート100による入力も可能にすることができる。
【0299】
図26に関して上述したように、一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、アセスメントワークアウトを行うための指示をアスリート100に与えることができ、アセスメントワークアウトを開始させることができ、アスリート100のパフォーマンスをモニタすることができ、アセスメントワークアウトを終了させることができる。
【0300】
例えば、アスリート100に2分間可能な限り速く走れと告げる、音声によるか目に見える指示をアスリート100に提供することができる。2分間のアクティビティ中、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、例えばアスリート100の心拍数及び/または速度のような、アスリート100に関するパフォーマンス情報を測定及び記録することができる。一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102はアスリート100のアクティビティ中の最高心拍数及び/または最高速度を測定及び記録することができる。
【0301】
あるいは、アセスメントワークアウトは、アスリート100によって主観的に評価されるような、例えばそれぞれの最高速度のあるパーセンテージで設定時間走るようにアスリート100を促すことができる。例えば、アセスメントワークアウトは1分間ずつ続けてそれぞれの最高速度の50%、75%及び100%で一貫して走ってみるようにアスリート100を促すことができる。この3分間のアクティビティ中に、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、例えばアスリート100の心拍数及び/または速度のような、アスリート100に関するパフォーマンス情報を測定及び記録することができる。
【0302】
指定されたアクティビティが完了すると、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、別途に詳細に説明したように、パフォーマンス情報をフィットネスモニタリングサービスサーバ112に送信することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102からサーバへのパフォーマンス情報の送信の前に、送信とともに、または送信の後に、アスリート100の個人情報もサーバ112に送信することができる。
【0303】
サーバ112のアプリケーションソフトウエアのアセスメントワークアウトモジュール1700は、
図52のフローチャートに要点が簡潔に示されるように、いくつかの関連処置を開始することができる。ステップ1702において、サーバ112は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102からアスリート100に関する個人情報を受信することができる。ステップ1702の前に、ステップ1702とともに、またはステップ1702の後に、ステップ1704において、サーバ112は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102からアスリート100に関するパフォーマンス情報も受信することができる。次に、ステップ1706において、ワークアウトモジュール1700は個人情報及びパフォーマンス情報に基づいてワークアウトルーチンを生成することができる。最後に、ステップ1708において、サーバ112は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にワークアウトルーチンを送信することができる。
【0304】
ワークアウトモジュール1700は様々なアルゴリズムの1つを用いてワークアウトルーチンを生成することができる。一実施形態において、アスリート100の年齢、性別、体重及び/または身長の内の1つないしさらに多くをワークアウトルーチンの難度を高めるかまたは低めるための要因とすることができる。別の実施形態において、アスリート100の心拍数、ペース及び/または速度の情報をワークアウトルーチンの難度を高めるかまたは低めるための要因とすることができる。いくつかの実施形態において、ルックアップテーブルまたはパフォーマンスパラメータ指数を参照することができる。
【0305】
ワークアウトルーチンの生成に他の要因を取り入れることもできる。一実施形態において、アスリートが今居るか、そうではなくともワークアウトを行いたい、地域の天気予報を要因とすることができるであろう。例えば、予報が非常に暑い天気を告げていれば、生成されるワークアウトの強度を低めることができる。別の実施形態において、アスリートは、特定のレースのような、近く行われるイベントのためにトレーニングしていることを示すことができるであろう。それに応じて、レースルートの特徴(例えば、距離、高低、難度、等)をワークアウト生成の要因とすることができるであろう。
【0306】
また別の実施形態において、将来もフィットネスモニタリングを利用し続けるようにアスリート100を励ますために、ワークアウトルーチンとともに、特定のトレーニング助言/ヒント及び/またはアスリート100の居住域の地区在住のトレーナーまたはコーチとのコンタクト情報をアスリート100に提供することができる。
【0307】
ワークアウトルーチンは、別途にプランワークアウト及びカスタムワークアウトに関して説明したように、多くの様々な目標の内の1つないしさらに多くを有することができる。例えば、ワークアウトモジュール1700は目標時間または目標距離を有するワークアウトルーチンを生成することができる。ワークアウトモジュール1700は複数のインターバル走を含み、インターバル走のそれぞれが強度目標を有する、ワークアウトルーチンを生成することもできる。ワークアウトルーチン1700はさらに、強度目標が例えば心拍数、距離、ペースまたは速度をベースに基づいているワークアウトルーチンを生成することができる。
【0308】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102及びサーバ112は、上述したように、無線ネットワークを介して情報を交信することができる。例えば、一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、上述したように、無線トランシーバを用いて個人情報及びパフォーマンス情報を送信し、ワークアウトルーチンを受信するように適合される。
【0309】
別の実施形態において、ワークアウトモジュール1700は、ユーザの現在の所在地及び/またユーザの現在の所在地または所望の場所に関する天候状態または天気予報に基づいて、ワークアウトを生成することができる。地域ベース情報は、上述したように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の測位システム受信器126から得られる位置情報に基づいて決定することができる。
【0310】
いくつかの実施形態において、ワークアウトモジュール1700は一人のアスリート100のために単一のアセスメントワークアウトに基づいて複数のワークアウトルーチンを生成することができる。
【0311】
上で詳述したように、本発明の一実施形態に基づいて、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、パフォーマンスパラメータを測定及び/または算出するために用いられる情報を検出するための1つないしさらに多くのセンサ104を有することができ、あるいはそのような1つないしさらに多くのセンサ104と通信することができる。
図1に示される一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102自体がセンサ104を有することができる。
【0312】
一実施形態において、
図3に示されるような、測位システム受信器126は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に一体結合されたセンサ104として機能することができ、位置、進行距離、速度及び/またはペースを測定及び/または算出するために用いることができる情報の携帯型フィットネスモニタリングデバイス102による検出を可能にすることができる。測位システム受信器126は、例えばGPS対応受信器またはガリレオ対応受信器とすることができる。
【0313】
測位システム受信器126を備える携帯型フィットネスモニタリングデバイス102はアクティビティ中にアスリート100によって保持されている間、測位システム受信器126は測位システム衛星から測位システム信号を受信することができ、それぞれの測位システム信号はタイムスタンプを含むことができる。これらの測位システム信号から、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のプロセッサ120は一連のタイムスタンプ付測位点を計算することができる。これらのタイムスタンプ付測位点には、少なくとも2つのタイプの誤差、すなわち時刻誤差及び位置誤差が入り得る。
【0314】
時刻誤差は、測位システム信号処理に専念するには処理サイクルが十分ではない、測位システム受信器126を駆動するプロセッサの低性能によって引きおこされ得る。あるいはまたはさらに、時刻誤差は、例えば、GPS読み値を検証するための無線ネットワークを介する往復通信を必要とする、アシスト型GPS(A-GPS)の使用によるか、あるいは位置システム受信器126及び/またはプロセッサ120で行われるローカルフィルタリングによって、挿入され得る。
【0315】
さらに、位置誤差は(軍事用ではない)民生用測位システム信号の、GPSの場合は一般に3〜5mの間である、本質的位置誤差によって生じ得る。したがって、アスリート100が測位誤差距離を進むに必要な時間の間に測位システム信号のサンプリングレートでとられるサンプルが1サンプルより多ければ、比較的直線の経路がとられていたとしても、「ジグザグ」測位ルートが報告され得る。この位置誤差は、報告される進行距離が正しいとして計算されるいずれの平均または瞬時の速度またはペースにも強いマイナスの影響を与える。
【0316】
したがって、測位システムベースの速度またはペースの計算は上記及びその他の誤差を受け易いであろう。上述したような、実時間のコーチング及び/またはフィードバックの提供に測位システムベースの速度またはペースの計算に依存している、本発明の一実施形態において、これらの誤差はコーチング及び/またはフィードバックの確度に悪影響を与え得る。例えば、いくつかの実施形態はアスリート100が所望の速度ゾーンまたはペースゾーンから外れるとフィードバックを与えることができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイスが速度またはペースの変化を正確に検出できなければ、このフィードバックが不正確になり得る。
【0317】
図21に示されるように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のアプリケーションソフトウエアは測位システムスムージングモジュール1800を有することができる。とりわけ、測位システムスムージングモジュール1800は、測位システムベースの速度またはペースの検出の確度を高めることができ、したがって実時間のコーチング及び/またはフィードバックの確度を高めることができる。
【0318】
本発明の一実施形態において、測位システムスムージングモジュール1800は、測位システムベースの速度またはペースの検出の確度、したがって実時間のコーチング及び/またはフィードバックの確度を高めるため、バッファシステムを用いることができる。
【0319】
例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のソフトウエアはメモリ122にGPS経由地点を継続的に追加することができ、プロセッサ120は連続する経由地点間の経過時間及び距離測定値に基づいて速度点を継続的に算出することができる。ソフトウエアは次いで所定の数の速度点を速度バッファにセーブすることができ、加重平均速度を決定するために速度バッファ内の値を比較することができる。
【0320】
加重要素は、ある値がバッファに加えられたときがどれだけ最近であるかを考慮することができ、最新に近いほどデータに大きな加重を割り当てることができる。加重要素は、新値が現平均からどれだけ偏っているかを考慮することもできる。
【0321】
データは記録される際にバッファに加えられ、所定のサイズに達するまでバッファ内に蓄積され得る。バッファが一杯になると、その後は新しいデータ点が加えられる毎に最も古いデータ点が廃棄されるであろう。
【0322】
一実施形態においては、これらの加重平均速度を、アスリート100が携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を用いている間にアスリート100に表示され、サーバ112に無線送信され、フィードバック及びコーチングに用いられる、速度とすることができる。
【0323】
正確な加重平均速度を最善に決定するために様々な方法を用いることができる。そのような方法には、例えば、標準平均法、累積総和法、クラスター平均法、時間加重平均法、逆進速度デルタ加重平均法、加速調節瞬時速度法、またはこれらの方法の内の1つないしさらに多くの組合せを含めることができる。
【0324】
標準平均法は2つないしさらに多くの速度点の間の平均速度の算出を含む。累積総和法は、特定の基準速度点からの速度の差の全ての和のような、目標値からの偏差の累積総和の決定を含む。基準点は、例えば、速度値の移動標準平均とすることができるであろう。増進累積総和値が決定されると、おこり得る速度変化が妥当であるか否かを決定するためのアルゴリズムによって、その累積総和値を分析することができる。速度変化が妥当であれば、速度変化は要因に入れられてフィードバック及びコーチングを提供するために用いられる。速度変化が妥当でなければ、無視される。クラスター平均法は標準平均法と同様であるが、バッファ内の移動する連続速度点だけの平均の代わりに、時間的にさらに隔てられた速度点が比較される。
【0325】
時間加重平均法は、ある速度値がバッファに加えられたときがどれだけ最近であるかを考慮することができ、最新に近い速度値ほど大きな加重を割り当てることができる。加重係数は様々な手段で決定することができる。例えば、逆進速度デルタ加重平均法では、加重係数は、特定の速度点が特定の基準点から離れるほどその特定の速度点への加重の効果を小さくすることができる。
【0326】
加速調節瞬時速度法は、人間の既知の加速能力に基づく速度点値の調節を含む。言い換えれば、瞬時速度の地点間差を既知の最大加速で制限することができる。例えば、この方法では、人間のランナーの最大加速を1.0マイル(1.6km)/時/秒と想定することができる。すなわち、システムは、10マイル(16km)/時の速度変化を10秒間での速度変化に制限して記録及び/または出力するであろう。
【0327】
一実施形態において、測位システムスムージングモジュール1800は逆進速度デルタ加重平均法と加速調節瞬時速度法の組合せを用いることができる。例えば、算出された瞬時速度を初めに加速調節方式を用いて調節することができ、得られた値を次いで逆進速度デルタ加重平均法方式に送り込むことができる。
【0328】
本発明の別の実施形態において、GPSスムージングモジュール1800は、GPSベースの速度及びペースの検出の確度、したがって実時間のコーチング及び/またはフィードバックの確度を高めるために別の方法を用いることができる。
【0329】
上述したシナリオでは、アクティビティ中の実時間でのアスリート100の更新速度の報告にかなりの時間遅れがでることがある。例えば、アスリート100の速度を毎時10マイル(16km)まで上げるであろう新しいパフォーマンスゾーンインターバル走に入るようにワークアウトルーチンがアスリート100に求めていることを携帯型フィットネスモニタリングデバイス102がアスリート100に告げたときに、アスリート100は毎時8マイル(12.4km)で走っていることがあり得る。アスリート100が迅速に毎時10マイルまで加速すると想定すれば、加重平均速度が毎時10マイル前後に落ち着くまでに、バッファ内の複数の毎時8マイルデータ点による加重によって低められ得るから、かなりの時間が過ぎてしまうことがあり得る。
【0330】
この結果、誤った速度がアスリート100に出力され、アスリート100がこれを認識すると、アスリート100はシステムの確度を信頼しなくなるであろう。あるいは、アスリート100は、アスリート100が実際には既に適切な速度に達しているとしても、低すぎるように思える速度を見るとそれに応じてさらに一層速度を上げようとするかも知れない。同様に、携帯型フィットネスモニタリングソフトウエアは、アスリート100が実際には既に適切な速度に達しているときに、アスリート100に速度を上げるように促す余計なコーチングを提供するであろう。
【0331】
一実施形態において、この問題を軽減しようとするなかで、バッファは、アスリート100の予想される速度変化に応じてバッファ内の全てのデータ点を定期的に廃棄することができる。例えば、アスリート100のワークアウトルーチンが新しいパフォーマンスゾーンインターバル走に入るように求めていることを携帯型フィットネスモニタリングデバイス102がアスリート100に告げると、GPSスムージングモジュール1800はバッファにバッファ内の全てのデータ点を廃棄させ、よって役に立たなくなっていることが分かっている値で新しい加重平均速度が影響されないようにすることができる。言い換えれば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、ワークアウトルーチンについてのデバイスの知識に基づく、既知のまたは予想される速度変化に基づいて、バッファを調節することができる。
【0332】
本発明の一実施形態において、GPSスムージングモジュール1800は、GPSベースの速度及びぺースの検出の確度、したがって実時間のコーチング及び/またはフィードバックの確度を高めるために、
図53に略述されるような、さらにまた別の方法を用いることができる。
【0333】
ステップ1802において、複数のタイプスタンプ付測位点から複数の速度点を算出することができる。ステップ1804において、複数の速度点の内の少なくともいくつかに基づいて出力速度を算出することができる。ステップ1806において、出力速度が所定の範囲から外れているという判定がなされ得る。ステップ1808において、加速度計から加速度データを受け取ることができる。ステップ1810において、直近の速度変化がおこったという判定が加速度データに基づいてなされ得る。最後に、ステップ1812において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を介してアスリート100にフィードバックを提供することができる。一実施形態において、出力速度が所定の速度範囲から外れているという判定に応じて、及び直近の速度変化がおこったという判定に応じて、フィードバックを提供することができる。一実施形態において、これらのステップは挙げられた順序でなされる必要はない。
【0334】
複数のタイプスタンプ付測位点は、例えば、上述したように、アクティビティに取り組んでいて、ルートを走行しているアスリート100が保持する携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によって取り込まれたGPS測位点とすることができる。一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のプロセッサ120はさらなる処理のために複数のタイプスタンプ付測位点を受け取ることができる。
【0335】
複数のタイプスタンプ付測位点から複数の速度点を算出することができる。いくつかの実施形態において、上述したように、速度点算出には、連続するタイプスタンプ付測位点の対の間の距離の考慮及びタイプスタンプ付測位点の連続対の間の時間の考慮を含めることができる。
【0336】
出力速度は複数の速度点の内の少なくともいくつかに基づいて算出することができる。一実施形態において、出力速度は複数の速度点の内の2つないしさらに多くを平均することで算出することができる。上述したように、加重またはその他の平均化法を用いることができる。別の実施形態において、これも上述したように、測位システムスムージングモジュール1800は複数の速度点の内の少なくともいくつかを速度バッファに維持することができる。そのような実施形態において、出力速度を算出するステップは速度バッファ内の複数の速度点だけに基づく出力速度の算出を含む。上で説明したように、速度バッファは出力速度を決定するための平均化を行うに有用であり得る。
【0337】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイスの筐体内に加速度計を収めることができる。例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は、携帯電話筐体内にGPS受信器及び加速度計がともに収められている、携帯電話とすることができる。別の実施形態において、加速度計は、上述したように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102から物理的に隔てられ、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102と無線通信することができる。
【0338】
直近の速度変化がおこったという判定は加速度計によって提供される加速度データに基づくことができる。加速度計は、アクティビティ中の携帯型フィットネスモニタリングデバイス102及び/またはアスリート100の身体の運動に応答して加速度データを提供することができる。一実施形態において、加速度計信号のいくつかの変化は一般にアスリート100が速度を変えたことを示唆し得る。
【0339】
一実施形態において、加速度データは大きさが可変の複数の加速度点の形態をとることができる。例えば、加速度計は定期的にサンプリングされ、1G,1G及び2Gを指す連続データ点を提供することができる。この場合、直近の速度変化がおこったという判定は加速度点の大きさの差の分析を含むことができる。例えば、1Gデータ点と1Gデータ点の間では速度変化はおこっていないが、1Gデータ点と2Gデータ点の間では速度変化がおこったと判定することができる。
【0340】
別の実施形態において、加速度データは振動する加速度信号の形態をとることができる。例えば、加速度信号は一般に、ランニングのような、反復運動に対応する正弦波状出力を有することができる。この場合、直近の速度変化がおこったという判定は、加速度信号の振動の変化の分析を含むことができる。例えば、正弦波状出力の振幅または周波数の変化は速度変化がおこったことを示唆し得る。
【0341】
速度バッファが用いられる本発明の一実施形態において、測位システムスムージングモジュールは、加速度データに基づく、直近の速度変化がおこったという判定に応答して速度バッファ内の複数の速度点の廃棄を開始することができる。例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が加速度計によって直近の速度変化を検出すると、測位システムスムージングモジュール1800は、アスリート100がもはや維持していない速度に対応すると思われる値によって新しい出力速度算出が影響を受けないように、速度バッファにその速度点を全て廃棄させることができる。言い換えれば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は加速度データに基づいて速度バッファを調節することができる。これにより、測位システムベース速度検出の確度、したがって実時間のコーチング及び/またはフィードバックの確度を高めることができる。
【0342】
出力速度が所定の速度範囲から外れているという判定に応答して、及び(加速度計による)直近の速度変化がおこったという判定に応答して、フィードバックを提供することができる。本明細書を通して詳述しているように、フィードバックには、例えば、オーディオフィードバック、ビジュアルフィードバック及び/または触覚フィードバックを含めることができる。フィードバックは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が実行しているプランワークアウトまたはカスタムワークアウトの一環として生成することができる。フィードバックは、特定のワークアウト部分に対する所望の強度レベルをアスリートが下回っているかまたは上回っていることをアスリート100に告げることができる。
【0343】
一実施形態において、所定の速度範囲は、
図10及び11に示されるカラーコード化ゾーンシステムに関して上述した、カラーコード化強度ゾーンに関係付けることができる。そのような実施形態において、フィードバックはカラーコード化ゾーンシステムにしたがう色を耳または目によってアスリートに伝えることができる。
【0344】
例えば、アスリート100はワークアウトルーチンを実行している携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を利用してアクティビティに取り組むことができる。ワークアウトルーチンは現在、緑ゾーンに対応する速度(すなわち、緑ゾーンに対応する所定の速度範囲)を維持するようにアスリートに求めているとする。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が、出力速度が緑ゾーン速度範囲を下回っていると判定し、さらに加速度データに基づいて直近の速度変化がおこったと判定すると、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は「強度が青ゾーンレベルでしかない。緑ゾーンに入るまで強度を上げろ」と告げることができる。
【0345】
いくつかの状況において、加速度計データに基づく、直近の速度変化がおこったという判定は、そのような情報が考慮されない状況に比較して、測位システムベース速度検出の確度、したがって実時間のコーチング及び/またはフィードバックの確度を高めることができる。
【0346】
例えば、ワークアウトルーチンが現在緑ゾーンに対応する速度を維持するようにアスリートに求めている、上述した状況において、緑ゾーンは毎時7マイル(11.2km)から8(12.8km)マイルの範囲とすることができる。アスリート100がアクティビティを行っている間、ある程度の確度不足の問題があり得る測位システムデータから得られた出力速度が、アスリート100の速度が毎時6.5マイル(10.4km)に落ちたと示すことがあり得る。この場合には、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は通常、「強度が青ゾーンレベルでしかない。緑ゾーンに入るまで強度を上げろ」のような、スピードアップを促すフィードバックを提供するであろう。しかし、フィードバックがさらに加速度計データに基づく直近の速度変化がおこったという判定に依存する状況においては、そのような判定がなされない限り、フィードバックを抑えることができる。例えば、加速度計データはアスリート100が直近の速度を変えていないことを示す比較的安定な加速度パターンを示すことがあり得る。直近の速度変化がおこったことを加速度計データが示せば、当然、フィードバックが提供されるであろう。
【0347】
すなわち、測位システムスムージングモジュールに関して上述した様々な実施形態は、測位システムベース速度検出の確度、したがって実時間のコーチング及び/フィードバックの確度を高めることができる。
【0348】
本発明の別の実施形態において、説明した様々なスムージングモジュールの内の1つないしさらに多くを用いることができ、その結果、一連の速度及び/またはペースの出力値を得ることができる。場合によって出力値は1秒または2秒毎に変わり得るが、小量に過ぎない。例えば、8分57秒,9分03秒,9分01秒,8分53秒,9分02秒,9分04秒,9分06秒及び8分59秒のペース出力値が算出され得る。アクティビティ中にこれらの個々の値がアスリート100に表示されると、アスリートは、本質的に静的なパフォーマンスを表す、間断なく変化する値に注意を引き付けられることで集中力が減退してしまうであろう。
【0349】
一実施形態において、そのような集中力減退の可能性を最小限に抑えるため、最小偏差を算出して用いることができる。連続する算出出力値の間の差が最小偏差値より小さければ、アスリート100に実際に表示される値は変わらないであろう。例えば、上で与えたペースベースの例に関して、8秒の最小偏差が用いられれば、最初の8分57秒のペース出力値が表示された後、9分03秒,9分01秒,8分53秒,9分02秒及び9分04秒の値が受け取られたとしても、これらの値のそれぞれは8分57秒との差が8秒に満たないから、表示には8分57秒を出力され続けるであろう。しかし、9分06秒の値が受け取られると、8分57秒との差が8秒より大きくなるから、9分06秒が表示されるであろう。この時点から、9分06秒との差が8秒より大きい別の値が受け取られるまで、9分06秒が表示されているであろう。これには、全体的な巨視的変化はそのままにしてペース出力から微視的変化を取り除く効果がある。
【0350】
しかし、そのようなシステムを用いた場合、受け取られる値が最小偏差以内に留まり続けると、長時間にわたって表示が一定のままになり得るであろう。そのような表示を見ているアスリート100は表示がフリーズしたか、そうではなくともデバイスが作動していないと思い始めるかも知れない。したがって、内容表示の最大持続時間を制限することが望ましいであろう。一実施形態において、表示が、与えられた時間後に変化できなければならないように、例えば8秒のような、上限時間を課すことができる。すなわち、基準点からの偏差の大きさまたは偏差の欠如にかかわらず、8秒後には新規に受け取られた値が表示され得る。
【0351】
本発明の一実施形態において、アスリート100のアクティビティの途中でGPS信号が失われた場合に加速度計データを用いて速度データを予測することができる。例えば、上述したように、GPS信号が失われる時点の前に、出力速度を決定するためにGPSデータを用いることができている。GPS信号が失われてしまったときにゼロとして出力速度を報告するのではなく、デバイスは加速度データを確かめることができる。
【0352】
例えば、GPS停止中にアスリート100が直近に速度を変えていないことを示す比較的安定なパターンを加速度計データが示していれば、GPS信号が回復するまでデバイスは一貫した出力速度を報告し続けることができる。他方で、GPS停止中にアスリート100が速度を上げている途中であるかまたは下げている途中であることを示す安定増加または安定減少のパターンを加速度計データが示していれば、GPS信号が回復するまでデバイスは安定に増加または減少する速度を報告し続けることができる。
【0353】
本発明のいくつかの実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の測位システム受信器126は、以下でさらに詳細に説明されるように、いくつかの機能を起動させるために用いることができるから有用である。
【0354】
図54を参照すれば、一実施形態において、ステップ1902で携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上の携帯型フィットネスモニタリングアプリケーションを起動させることができる。次に、ステップ1904で携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の衛星測位システム受信器126から位置データを受け取ることができる。次いで、ステップ1906でアプリケーションは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していることを位置データが示すと判定することができる。ステップ1908で携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動しているという判定に応答してアクティビティを開始することができる。次に、ステップ1910でアプリケーションは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していないことを位置データが示すと判定することができる。最後に、ステップ1912で携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していないという判定に応答してアクティビティを終了することができる。
【0355】
そのような機能は、例えば携帯電話の形態の、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によって用いられ得る。携帯フィットネスモニタリングアプリケーションは、
図21を参照して上述したような機能を有することができる。例えば、アプリケーションはアスリート100がアクティビティに取り組んでいる間アスリート100に保持される携帯型フィットネスモニタリングデバイス102を通じてワークアウトルーチン102を実行することができる。
【0356】
上述したように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102の衛星測位システム受信器126から、複数の測位点のような、位置データを受け取ることができる。例えば、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102のGPS受信器は携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にプロセッサ102に複数のタイムスタンプ付GPS測位点を提供することができる。
【0357】
いよいよ、アスリート100がアクティビティ(例えば、ランニング、自転車走、インラインスケート、スキー、ゴルフ、等)を開始しようと決断して移動し始めた後に、アプリケーションは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していることを測位点が示していると判定することができる。上述したような、本質的なGPSの誤差及び不確定性により、そのような判定は必ずしも簡単ではない。
【0358】
一実施形態において、判定は2つの連続測位点の間の距離が所定の閾値をこえているという判定に基づくことができる。例えば、アプリケーションは、2つのGPS測位点が、測位点に関係付けられる位置が5mより大きく離れているから、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102(したがってアスリート100)が移動していることを示すと判定することができる。
【0359】
別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していることを測位点が示すという判定は、2つの連続する測位点の間の距離が少なくとも所定の時間の間に所定の閾値をこえているという判定に基づくことができる。例えば、アプリケーションは、2つの連続するGPS測位点が、5秒間のいくつかの連続する測位点群について測位点に関係付けられた位置が5mより大きく離れているから、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102(したがってアスリート100)が移動していることを示すと判定することができる。
【0360】
また別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していることを測位点が示すという判定は、一連の最小数の測位点がそれぞれ出発点から少なくとも最小距離離れているという判定に基づくことができる。測位点の最小数及び最小距離が十分大きければ、上記条件が満たされればアスリート100が移動している可能性が極めて高いであろう。しかし、これらの値を大きくし過ぎると、移動の判定を行う上での時間の遅れが大きくなる。
【0361】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していることを測位点が示すという判定は、直前の説明と同様であるが、既知の測位点不確定性を反映するように修正された判定に基づくことができる。詳しくは、特定の測位点の不確定性が既知であるか、または距離の関数として算出し、表すことができれば、上述した最小距離を不確定性の関数として修正することができる。言い換えれば、不確定性が高いとされる測位点は信頼され難いであろう。
【0362】
別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していることを測位点が示すという判定は、測位点の最小数が出発点からの距離にしたがって大きくなり続けているという判定(すなわち同心円法)に基づくことができる。この方法は、アスリート100に最小距離の移動を要求しない点で有利であるが、雑音の多い信号環境内ではこれだけで正しい判定を下すことは困難であり得る。一実施形態において、必要な測位点の最小数を減らすために加速度計信号を用いることができる。詳しくは、加速度計信号が、上述したように、速度の変化を示せば、同心円法は判定を下すために用いられる測位点を減らすためだけに必要になり得る。
【0363】
また別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していることを測位点が示すという判定は、同心円法と上述した最小距離法の内の1つとの組合せに基づく。詳しくは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102は初めに同心円法を用い、平行して、同時に最小距離法にしたがってデータを収集及び分析することができる。同心円法が満たされればアスリート100は移動していると見なされる。同心円法で判定できなければ、アスリート100が移動しているか否かを判定するためにデバイスは最小距離法に戻る。
【0364】
一実施形態において、同心円法は方位(すなわち進行方向)を分析することによって修正することができる。詳しくは、それぞれの新しい測位点が受け取ると出発地点から新しい地点への方位を算出することができる。この方法は新しい地点に対する方位が前のいずれの方位とも、例えば90°のような、ある設定確度異なっていると、役に立たない。
【0365】
別の実施形態において、測位点は組にして収集し、既知の統計的方法を用いて分析することで測位点のランダム性を決定することができる。例えば、その地点の緯度またはその地点の経度あるいはその地点の緯度及び経度のランダム性を分析することができる。
【0366】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動しているという判定に応答して、アプリケーションによりアクティビティが開始され得る。
【0367】
一実施形態において、アクティビティは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動しているという判定に応答して携帯型フィットネスモニタリングデバイス102がワークアウトルーチンの実行を開始することができるように、ワークアウトルーチンの実行とすることができる。ワークアウトルーチンは本明細書を通して説明されている。例えば、一実施形態において、ワークアウトルーチンには複数のインターバル走を含めることができ、それぞれのインターバル走にはそれぞれの強度目標がある。強度目標は、例えば、目標心拍数範囲、目標速度範囲または目標ペース範囲とすることができる。上述したように、目標パフォーマンスパラメータ強度目標範囲はカラーコード化ゾーンシステムと関係付けることができる。したがって、本発明の実施形態は、アスリート100が、例えば携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上のボタンを作動させるような、移動を開始する以上の肯定的行動をとる必要無しに、ワークアウトの開始を起動させるために用いることができるから、有用であり得る。
【0368】
別の実施形態において、アクティビティは、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動しているという判定に応答して携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が音楽再生を開始できるように、音楽の再生を設定とすることができる。一実施形態において、音楽再生はワークアウトルーチンの実行が開始されたという判定がさらになされるまでは開始されない。音楽再生については上で詳述している。
【0369】
例えば、一実施形態において、アクティビティ中にアスリート100に再生される音楽はプレイリストに関係付けることができる。音楽再生が開始されると、アプリケーションはプレイリストを調べることができ、プレイリストは再生されるべき音楽トラックグループ及び再生されるべき順序を示すことができる。プレイリストに対応する音楽トラック及び/またはプレイリストファイルは、携帯型フィットネスモニタリングデバイスのメモリ122にセーブしておくことができる。あるいは、プレイリストに対応する音楽トラック及び/またはプレイリストファイルは、例えば、無線ネットワークを介する、リモートアクセスが可能である。一実施形態において、音楽トラック及び/またはプレイリストファイルは、ワークアウトルーチンとともに携帯型フィットネスモニタリングデバイス102にダウンロードすることができる。したがって、本発明の実施形態は、アスリート100が、例えば携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上のボタンを作動させるような、移動を開始する以上の肯定的行動をとる必要無しに、プレイリストの再生を起動させるために用いることができるから、有用であり得る。
【0370】
ようやく、アスリート100がアクティビティ(例えば、ランニング、自転車走、インラインスケート、ゴルフ、等)を終了すると決断して移動を止めた後、アプリケーションは、測位点が携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していないことを示すと判定することができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していないという判定は、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していることの判定に関して上で説明した手段と同様の、様々な手段で行うことができる。
【0371】
一実施形態において、そのような判定は2つの連続する測位点の間の距離が所定の閾値より小さいという判定に基づくことができる。例えば、アプリケーションは、2つの連続するGPS測位点に関係付けられる位置の間隔が5mより小さいから、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102(したがってアスリート100)が移動していないことを2つの連続するGPS測位点が示すと判定することができる。
【0372】
別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していないことを測位点が示すという判定は、2つの連続する測位点の間の距離が、少なくとも所定の時間にわたり、所定の閾値より小さいという判定に基づくことができる。例えば、アプリケーションは、5秒の間のいくつかの連続する測位点の組について測位点に関係付けられる位置の間隔が5mより小さいから、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102(したがってアスリート100)が移動していないことを2つの連続するGPS測位点が示すと判定することができる。
【0373】
また別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していないことを測位点が示すという判定は、初めの速度点の判定に基づくことができる。速度が所定のレベル、例えば毎時1マイル(1.6km)より下がっていることを速度点が示唆すれば、アスリート100は停止していると見なされ得る。
【0374】
一実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していないことの判定に加速度計信号を用いることができる。詳しくは、上述したように、加速度計信号が速度の変化(すなわち、速度がゼロに落ちたこと)を示せば、アスリート100はもはや移動していないと想定することができる。
【0375】
アクティビティがワークアウトルーチンの実行であるかまたは音楽の再生であるかにかかわらず、アクティビティは携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が移動していないという判定に応答してアプリケーションによって終了させることができる。したがって、本発明の実施形態は、アスリート100が、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102上のボタンを作動させるような、移動を停止する以上の肯定的行動をとる必要無しに、ワークアウトの実行を終了させる、及び/または音楽の再生を終了させるために用いることができるから、有用であり得る。一実施形態において、システムは、移動の停止に応答して音楽を中断することができ、次いでユーザが再び移動し始めると音楽を再開することができる。ユーザが最終的に停止すると、システムは音楽及びワークアウトルーチンを停止することができる。
【0376】
サーバ112によりパーソナルコンピュータ114の側にいるユーザに提供されるGUIに関して上述したように、本発明の一実施形態において、トラックモジュール500の履歴サブモジュールはサイドバー514にプレイリスト区画を設けることができる。アスリート100が携帯型音楽対応フィットネスモニタリングデバイス102で音楽を聴きながらワークアウトを行っていれば、プレイリスト区画はアスリート100がワークアウト中に聴く音楽オーディオトラックのリストを提供することができる。一実施形態において、アスリート100がワークアウト中に聴く音楽オーディオトラックはワークアウト中に収集されるパフォーマンス情報に関連させることができる。
【0377】
上述したように、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102はワークアウト中アスリート100によって保持され得る。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102には、位置、走行した距離、速度、ペース及び/または心拍数のような、パフォーマンスパラメータを測定及び/または算出するために用いられる情報を検出することができる、1つないしさらに多くのセンサ104を付帯させることができる。携帯型フィットネスモニタリングデバイス102はオーディオユニット134を有することができる。一実施形態において、オーディオユニット134は、プレイリストの使用を含めることができる、音楽トラックの格納及び再生の管理にあたることができる。名称を「実時間インタラクティブ交信及び自動化ルート生成をサポートする、場所認識フィットネストレーニングでバス、方法及びプログラム製品(Location-aware fitness training device, methods, and program products that support real-time interactive communication and automated route generation)」とする、共通に所有される米国特許出願第11/857862号の明細書に開示されるような、その他の音楽トラック及び/またはプレイリスト機能も有することができる。この特許出願明細書はその全体が本明細書に参照として含まれる。
【0378】
携帯型フィットネスモニタリングデバイス102が、(例えば測位システム受信器126により)ルート走行中にアスリート100が通過するタイムスタンプ付測位点の位置を含む、パラメータ情報を検出、測定及び/または算出する場合、パフォーマンスパラメータが収集された時刻とほぼ同じ時刻に通過した測位点に瞬時パフォーマンス情報を関連させることができる。関連させたパフォーマンスパラメータ情報は、上で詳述したように、ワークアウト中に実質的に実時間で、またはワークアウトが完了した後に、例えばWWANトランシーバ128またはWPANトランシーバ130によって、サーバ112に送信することができる。
【0379】
別の実施形態において、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によってアスリート100に音楽トラックが再生された時刻とほぼ同じ時刻に通過した測位点及び/またはその時刻に収集されたパフォーマンスパラメータ情報を、アスリート100に再生された音楽トラックを関連させることができる。このようにすれば、本発明のシステムは、ワークアウト中にアスリート100が聴いている音楽とアスリート100のパフォーマンスの間の関係に関する情報をアスリート100に提供できるから、有用であり得る。
【0380】
本発明の一実施形態において、トラックモジュール500の履歴サブモジュールは、ワークアウト中のアスリート100の、時間の関数としてのパフォーマンスに関するパフォーマンスパラメータ情報を含むGUIウインドウの表示を開始することができる。GUIウインドウは、ワークアウト中に携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によってアスリート100に再生された音楽トラックのタイトルも含むことができる。一実施形態において、音楽トラックのタイトルの表示はユーザによるワークアウト中の特定の時点の指定に応答して行われ得る。
【0381】
例えば、上述し、
図38及び39に示したように、1つないしさらに多くのパフォーマンスパラメータについてのパフォーマンス情報は、GUIウインドウの主画面512に、x軸が時間ベースまたは距離ベースであり、y軸が様々なパフォーマンスパラメータの測定値に関する、折れ線グラフで表示することができる。例えば、
図38及び39において、折れ線グラスはそれぞれ心拍数情報及びペース情報をワークアウト中の時間の関数として表す。
【0382】
図40に示したように、アスリート100のワークアウト全体にわたる瞬時パフォーマンス統計を閲覧したいユーザはスクロールバー516をカーソルで選択し、x軸に沿ってドラッグすることができる。ユーザがx軸にかけてスクロールバー516をドラッグするにつれて、注目するパフォーマンスパラメータについて引かれた折れ線グラフに沿ってアイコンが移動することができる。さらに、別の瞬時パフォーマンスデータを表示するポップアップウインドウが現れ、移動するアイコンとともに画面を横切って移動することができる。
図40に表示される情報に加えて、一実施形態において、ユーザがx軸にかけてスクロールバー516をドラッグするにつれて、特定の時点において携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によりアスリート100に再生された音楽トラックのタイトルが表示され得る。これは、上述したように、アスリート100に再生された音楽トラックが、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によってアスリート100に音楽トラックが再生された時刻とほぼ同じ時刻に通過した測位点及び/またはその時刻に収集されたパフォーマンスパラメータ情報に関連させることができるから、可能になり得る。
【0383】
別の実施形態において、ユーザは、対応する音楽トラックタイトルを、スクロールバー以外の別の機構によって、表示させたいワークアウト中の特定の時点を指定することができる。例えば、一実施形態において、ユーザは、ワークアウト中の特定の時点に対応する折れ線グラフの位置に直接重ねてカーソルを置くことで、対応する音楽トラックタイトルを表示させたい特定の時点を指定することができる。
【0384】
一実施形態において、アスリート100は、走行している地理的ルートに沿う地理的測位点を記録できる、携帯型GPS対応フィットネスモニタリングデバイス102を用いてワークアウトを行うことができるであろう。ルート走行中またはルート完了後に、GPSデータをサーバ112にアップロードして、ルート走行中に収集された他のパフォーマンスモニタリング情報及び/または再生された音楽と関係付けることができる。したがって、
図44に示し、上述したように、アスリート100の地理的ルートの説明図をコンピュータ114の側にいるユーザに表示することができる。
【0385】
図45に示したように、ワークアウト全体にわたる瞬時パフォーマンス統計を閲覧したいユーザはスクロールバー542をカーソルで選択し、画面の下辺に沿ってドラッグすることができる。ユーザがスクロールバー542を画面の下辺に沿ってドラッグするにつれて、プロットされた地理的ルート経路に沿ってアイコンが移動することができる。さらに、別の瞬時パフォーマンスデータを表示するポップアップウインドウが現れ、移動するアイコンとともに画面を横切って移動することができる。
図45に表示される情報に加え、一実施形態においては、ユーザが画面の下辺に沿ってスクロールバー542をドラッグするにつれて、ルートに沿う特定の地点において携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によりアスリート100に再生された音楽トラックのタイトルが表示され得る。これは、上述したように、アスリート100に再生された音楽トラックが、携帯型フィットネスモニタリングデバイス102によってアスリート100に音楽トラックが再生された時刻とほぼ同じ時刻に遭遇した測位点及び/またはその時刻に収集されたパフォーマンスパラメータ情報に関連させることができるから、可能になり得る。
【0386】
別の実施形態において、ユーザは、地理的ルート経路に関して対応する音楽トラックタイトルを、スクロールバー以外の別の機構によって、表示させたいワークアウト中のルートに沿う特定の地点を指定することができる。例えば、一実施形態において、ユーザは、ワークアウト中のルートに沿う特定の地点に対応する地理的ルート経路の略図の部分に直接重ねてカーソルを置くことで、対応する音楽トラックタイトルを表示させたいルートに沿う特定の地点を指定することができる。別の実施形態において、システムは、ルートの特徴に基づいて(例えばユーザが上り坂に遭遇したときに)、指定された、極めて意欲をかきたてる歌を再生することができる。
【0387】
一実施形態において、
図44に関して上述したように、地理的ルートの略図を地図に重ねて表示することもできる。別の実施形態において、ワークアウト中の特定の時点のユーザ指定に応じて、音楽トラックに関するバンドまたはアーティストの名前を音楽トラックのタイトルとともに表示することもできる。
【0388】
一実施形態において、
図55に示されるように、ユーザがプレイリストの特定の歌に重ねてカーソルを置くと、アスリート100がその特定の歌(図示される場合では歌#2)を聴きながら走行したルート区域に対応するルートの強調部分574近くにポップアップバルーンが現れることができる。さらに図示されるように、ポップアップバルーン572は、歌#2がアクティビティの4分01秒から6分18秒にかけて再生され、これはアクティビティの0.20マイル(320m)〜0.63マイル(1008m)に(すなわちルート部分574に)相当することを示す。
【0389】
音楽トラックタイトルの表示に関する上述した実施形態は心拍数情報または位置情報に関係付けられた表示に依存しているが、表示は代わりに、例えば速度またはペースのような、他のいずれかのパフォーマンスパラメータに関係付けることができる。さらに、表示は時間に関するとして論じられたが、表示は距離に関することもできる。
【0390】
ワークアウト中の特定の時刻及び/または位置において再生された特定の音楽トラックに関するフィードバックを提供するだけでなく、プレイリスト区画はアスリート100がワークアウト中に聴いた音楽オーディオトラックのリストを提供することができる。
【0391】
一実施形態において、ワークアウト中に再生された音楽トラックと収集されたパフォーマンス情報との関連に基づき、サーバ112のソフトウエアは再生された音楽トラックを分析してアスリート100のパフォーマンスが特定の歌にどれだけ関連していたかを判定することができる。例えば、ソフトウエアはどの歌がアスリート100の最高の心拍数、ペース及び/または速度に対応するかを判定することができるであろう。一実施形態において、アスリート100が利用できる音楽トラックのリストは、どのトラックが最高の心拍数、ペースまたは速度に関係付けられたかに基づく順序で提供することができ、及び/または音楽トラックは様々なカテゴリーでグループに分けることができるであろう。
【0392】
別の実施形態において、この情報に基づき、サーバ112のソフトウエアは特定のワークアウトに適するプレイリストの生成を補助することができる。例えば、上述したように、いくつかの実施形態において、プレイリスト及び/またはプレイリストによって列挙される音楽トラックはワークアウトルーチンとともに携帯型フィットネスモニタリングデバイス102に送信され得る。ワークアウトルーチンが、強度がそれぞれで変わる一連の心拍数ベース、速度ベースまたはペースベースのインターバル走を含んでいれば、アスリート100に、かつてそのアスリート100に対して与えられた強度に十分良く関連することが示された音楽トラックを提供する添付プレイリストを提供することが有益であり得る。例えば、ソフトウエアが、3つの特定の音楽トラックが特定のアスリート100に対して1マイル(1.6km)7分程度のペースに関係付けられると以前に判定しており、アスリートが黄ゾーンインターバル走を求めるワークアウトに取り組むスケジュールが組まれていて、黄ゾーンが1マイル(1.6km)6分から8分のペースに対応すれば、アスリート100の黄ゾーンインターバル走の間にこれらの3つの音楽トラックが再生されるべきであることを示すプレイリストをアスリート100に提供することが有用であり得る。
【0393】
G.結論
本発明の様々な態様、あるいは本発明のいずれかの部分または機能は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、命令がそれに格納されている有形のコンピュータ読出可能またはコンピュータ使用可能な記憶メディアあるいはこれらの組合せを用いて実施することができ、1つないしさらに多くのコンピュータシステムあるいはその他の処理システムで実施することができる。
【0394】
本発明のフィットネスモニタリングサービスを提供するためのプログラム製品、方法及びシステムには、1つないしさらに多くのコンピュータ装置で実行されるいずれのソフトウエアアプリケーションも含めることができる。コンピュータ装置は、1つないしさらに多くのプロセッサを備えるいずれかのタイプのコンピュータ装置とすることができる。例えば、コンピュータ装置は、ワークステーション、モバイルデバイス(例えば、携帯電話、電子手帳、タブレットコンピュータまたはラップトップコンピュータ)、コンピュータ、サーバ、コンピュータクラスター、サーバファーム、ゲームコンソール、セットトップボックス、キヨスク、埋込システム、ジムマシン、小売りシステムまたは少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを備えるその他のデバイスとすることができる。本発明の実施形態は、コンピュータ装置内の、プロセッサ、ファームウエア、ハードウエアまたはこれらのいずれかの組合せによって実行されるソフトウエアとすることができる。
【0395】
本明細書において、「コンピュータ読出可能メディア」及び「コンピュータ使用可能メディア」のような語句は一般にリムーバブルストレージユニットのようなメディアまたはハードディスクドライブに装着されたハードディスクを指して用いられ得る。コンピュータプログラムメディア及びコンピュータ使用可能メディアは、半導体メモリ(例えば、DRAM,等)とすることができる、主メモリまたは副メモリのような、メモリを指すこともある。これらのコンピュータプログラム製品は本発明のコンピュータシステムにソフトウエアを提供する。
【0396】
(コンピュータ制御ロジックとも呼ばれる)コンピュータプログラムは主メモリ及び/または副メモリに格納され得る。コンピュータプログラムは通信インターフェースを介して受け取ることもできる。そのようなコンピュータプログラムは、実行されると、本発明のコンピュータシステムによる本明細書で説明した実施形態の実施を可能にすることができる。ソフトウエアを用いて実施形態が実施される場合、ソフトウエアは、コンピュータプログラム製品に格納し、例えば、リムーバブルストレージデバイス、インターフェース、ハードディスクドライブ及び/または通信インターフェースを用いて、コンピュータシステムにロードすることができる。
【0397】
本明細書の説明に基づき、コンピュータプログラムが、実行されると、図によって説明した方法におけるステップのような、上述したプロセスの1つないしさらに多くのプロセッサによる実施を可能にし得ることを、当業者であれば認めるであろう。一実施形態において、1つないしさらに多くのプロセッサはクラスターコンピュータ環境またはサーバファームに組み込まれているコンピュータ装置の一部とすることができる。さらに、一実施形態において、クラスターコンピュータ環境で実施されるコンピュータプロセスは同じかまたは異なる場所にある複数のプロセッサにわたって実施され得る。
【0398】
本発明のソフトウエアはいずれのコンピュータ使用可能メディア上にも格納することができる。そのようなソフトウエアは、1つないしさらに多くのデータ処理装置で実施されると、本明細書に説明されるようにデータ処理装置を動作させる。本発明の実施形態は、現在知られているかまたは将来知られるであろう、いかなるコンピュータ読出可能メディアまたはコンピュータ使用可能メディアも用いる。コンピュータ読出可能メディアの例には、主記憶装置(例えばいずれかのタイプのランダムアクセスメモリまたはリードオンリメモリ)、副記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CDROM、ZIPディスク、テープ、磁気記憶装置、光記憶装置、MEMS、ナノテクノロジー記憶装置、メモリカードまたはその他のリムーバブルストレージデバイス、等)及び通信媒体(例えば、有線及び無線の通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、インターネット、等)があるが、これらには限定されない。
【0399】
特定の機能の実施及びそれらの関係を示す機能ビルディングブロックを用いて実施形態を上述した。これらの機能ビルディングブロックの境界は説明の便宜のために本明細書では任意に定められている。特定の機能及びその関係が適切に実施される限り、別の境界を定めることができる。
【0400】
上で論じた実施形態例の多くはカラーコード化心拍数ゾーンベースシステムを参照しているが、速度、ペース、歩度、カロリー、呼吸数、血中酸素レベル、脱水状態または体温を含むが、これらには限定されない、他のパラメータのゾーンに基づくカラーコード化ゾーンシステムを用いることもできる。したがって、本発明は心拍数ベースゾーンシステムだけに限定されない。
【0401】
さらに、上で論じた実施形態例の多くは、アスリートの最高心拍数のパーセンテージの範囲としてゾーンを定めることができる、カラーコード化心拍数ゾーンベースシステムを参照しているが、心拍数ゾーンは他のパラメータに基づいて同様に定めることができる。
【0402】
実施形態例を用いて本発明を上で説明した。したがって、本発明は上述した実施形態例のいずれにも限定されるべきではなく、添付される特許請求項及びそれらの等価物によってのみ定められるべきである。