(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
エネルギーに基づく組織処置が、当技術分野においてよく知られている。様々な種類のエネルギー(例えば、電気、超音波、マイクロ波、極低温、熱、レーザー等)が、所望の結果を達成するため、組織に印加されうる。電気外科は、組織の切断、切除、凝固、または密封のための、手術部位に対する高周波電流の印加を伴う。単極電気外科においては、ソース電極またはアクティブ電極が、電気外科ジェネレータから所定の周波数で、組織に対して高周波エネルギーを送達し、対極板がジェネレータへと電流を戻す。単極電気外科において、通常、ソース電極は、外科医が手に持つ手術器具の一部であって、処置のために組織に貼り付けられるものであり、患者の対極板は、ジェネレータに電流を戻すために、アクティブ電極から離れて配置される。双極電気外科においては、アクティブ電極および対極板は、例えば手術部位で、互いに極めて接近して配置され、電気外科電流はその間を通過する。マイクロ波電気外科においては、マイクロ波エネルギー送達デバイスのアンテナが、上述のようにアクティブ電極と対極板の間に電気外科電流を発生させることなく、近接組織内に電磁場を発生させる。
【0003】
アブレーション手術において、高周波エネルギーは、電気外科プローブによって、または電気外科アンテナによって、目標組織に送達されうる。電気外科プローブを使用する組織アブレーションの場合、電極対が、アクティブ電極(+)および対極板(−)の間に高周波の電気外科電流を送達するために、手術部位に配置される。アクティブ電極(+)および対極板(−)は、電気外科プローブのシャフト上に、離間関係において配置されうるため、電気外科電流はシャフトに沿って、またはシャフトと平行に通過する。
【0004】
あるいは、第1プローブがアクティブ電極(+)として機能し、第2プローブが対極板(−)として機能してもよい。第1プローブおよび第2プローブは、互いに対して離間関係で配置されるため、電気外科電流はアクティブ電極(+)および対極板(−)の間を通過し、2つのプローブの間に存在する組織がアブレーションされる。このように、アブレーション領域はアクティブ電極(+)および対極板(−)の間の間隔によって画定され、組織の加熱は、通常、2つのプローブの間に限定される。アブレーションの間、アクティブ電極(+)および対極板(−)の間の組織における電流経路が、2つのプローブの間で局所的加熱を生じさせる。
【0005】
マイクロ波周波数帯域における高周波エネルギーは、遠位端にマイクロ波アンテナを有するマイクロ波エネルギー送達デバイスによって、目標組織に送達されうる。マイクロ波エネルギー信号を与えられると、マイクロ波エネルギー送達デバイスのアンテナは、上述したようなアクティブ電極と対極板の間の電気外科電流を発生させることなく、周辺組織に電磁場を発生させる。
【0006】
アブレーションプローブによって生じるアブレーション領域が電極間の電流経路によって規定される一方で、マイクロ波エネルギー送達デバイスによって生じるアブレーション領域(形状および体積)は、アンテナの種類、マイクロ波エネルギー信号の周波数、およびマイクロ波エネルギー信号の電力レベルによって規定される。例えば、マイクロ波エネルギー送達デバイスによって発生するアブレーション領域は、マイクロ波エネルギー送達デバイスの先端およびシャフトに対して対称でありうるものであり、シャフトの片側のみに向けられるか、または、アンテナが閉鎖されていない場合、アブレーション領域は、マイクロ波エネルギー送達デバイスの細長いシャフトに沿って近位に延在する「尾」部を含む。
【0007】
高周波プローブとは異なり、マイクロ波エネルギー送達デバイスは、互いが相互作用するように構成される必要はない。実際のところ、電磁場が入り混じることを原因として、2つのデバイスによってあらゆる相互作用が発生しうる(すなわち、極近接して配置された2つのデバイスは、それぞれのマイクロ波エネルギー送達デバイスによって発生する電磁場の重なりをもたらしうる)ため、マイクロ波エネルギー送達デバイスは通常相互作用しない。重なり合わされた電磁場は、電磁場が互いに打ち消しあうこと(加熱は生じない)、電磁場が合成されること(極めて高密度の場のポケットを発生させる)、または任意のそれらの組み合わせとして、予測不能な結果をもたらしうる。このように、マイクロ波エネルギー送達デバイス間の間隔を制御すること、および、それ故に相互作用を制御することは、外科手術が複数のマイクロ波エネルギー送達デバイスの挿入を必要とする場合に、なお一層重要となる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、添付の図面を参照して本開示の具体的な実施形態を説明するが、開示する実施形態は、様々な形態で実施されうる本開示の単なる例示であることが理解されるべきである。不要な詳細の中で本開示が不明瞭となるのを避けるために、周知の機能または構造は、詳細には説明しない。したがって、本明細書で開示する特定の構造的および機能的詳細は、限定として解釈されるべきではなく、特許請求の範囲のための基礎として、および実際に任意の適切に詳細な構造において本開示を様々に利用するために当業者に教示するための、典型となる基礎として、解釈されるべきである。
【0019】
図1A〜
図1Dは、マイクロ波エネルギー送達デバイスのアンテナ12の様々な配置と、それにより発生するアブレーション領域とを示す斜視図である。2つの隣接するアンテナ12の間の間隔は、「S」の寸法によって例示し、アブレーション手術によって発生するアブレーション領域の長さ、深さおよび幅は、それぞれ「A」、「B」および「C」の寸法によって例示する。
【0020】
図1Eに例示する表1は、実際のアブレーション手術の間に、
図1B〜
図1Dに例示する配置から発生するアブレーション領域の寸法を提供する。それぞれの手術において、アンテナ12は、CovidienがEvident(登録商標) MW Ablation Surgical AntennasおよびEvident(登録商標) MW Ablation Surgical Antennasの商標の下に販売する、組織透過性マイクロ波エネルギー送達デバイス10を使用して、およそ915MHzの周波数で2分間、45ワットの電力レベルでマイクロ波エネルギーを送達する。
【0021】
図1A〜
図1Dにおける図、および表1で提供される3つの構成についてのアブレーション領域の寸法は、それぞれのアンテナ12の追加が、アブレーション領域(例えば、「A」の大きさ)を増分的に増大させることを明示する。このように、臨床医は、発生するアブレーション領域のサイズを、アンテナの数を選択することによって、およびそれぞれのアンテナ12の互いに対する位置を制御することによって、制御することが可能である。
【0022】
本開示の実施形態によるマイクロ波スペーサー100、300は、手術の挿入ステップの間に、適切な間隔を得ることについて、臨床医を補助するために使用される。また、マイクロ波スペーサー100、300は、手術の送達ステップの間に、所望の間隔を維持することについても、臨床医を補助しうる。最後に、マイクロ波スペーサー100、300は、手術の除去ステップの間に、複数のマイクロ波エネルギー送達デバイスを患者組織から同時に除去する手段を提供することによって、臨床医を補助するように構成されうる。
【0023】
マイクロ波スペーサー100、300は、一般に、特定のマイクロ波エネルギー送達デバイス10に適した形状を有するように構成される。本開示のマイクロ波スペーサー100、300は、上述のEvident(登録商標) MW Ablation Surgical Antennasのような特定のマイクロ波エネルギー送達デバイス10と共に使用するものとして例示するが、マイクロ波スペーサー100、300は、遠位端にアンテナ12を含み、アンテナ間の間隔を制御することを必要とする、任意の適切な組織透過性マイクロ波エネルギー送達デバイス10と共に使用するように適合されうる。
【0024】
図2は、本開示の一実施形態による、マイクロ波スペーサー100の斜視図である。マイクロ波スペーサー100は、直線構成で配置された3つのマイクロ波エネルギー送達デバイス10の間の均一な間隔を提供する。マイクロ波スペーサー100は、ハウジング体に形成され、それぞれがそこを通してマイクロ波エネルギー送達デバイス10を受容するように構成された、複数のハウジングデバイス開口102a〜102eを含む。圧縮体112の一部は(
図3を参照されたい)、複数のハウジングデバイス開口102a〜102eのそれぞれに配置され、それぞれのマイクロ波エネルギー送達デバイス10をマイクロ波スペーサー100に対して保持および/または係止するように構成される。
【0025】
本開示のマイクロ波スペーサー100、300は、マイクロ波エネルギー送達デバイス10(または任意の他のエネルギー送達デバイス)を、外科手術における使用のために配置、整列、配置、および/または構成するように構成される。
図2は、ほぼ直線状に配置された3つのマイクロ波エネルギー送達デバイス10を有するマイクロ波スペーサー100を例示するが、他の構成も選択されうる。例えば、マイクロ波スペーサー100は、適切な開口102b、102d、102eを利用することによって、マイクロ波エネルギー送達デバイス10を正三角形構成で配置するように構成される。
【0026】
本明細書で説明する特定のマイクロ波エネルギー送達デバイス10は、隣接する開口間の間隔が1cmであるものを含むマイクロ波スペーサー100を使用して試験済みであるが、他の大きさ、サイズおよび/または間隔の配置も想定されている。より具体的には、選択されるマイクロ波エネルギー送達デバイス10は、様々な電源条件の下で、および/または様々な周波数で、動作しうるものであり、それ故に様々なサイズおよび間隔を必要としうる。このように、マイクロ波スペーサー100のサイズ、開口(例えば、ハウジングデバイス開口102a〜102e)の数、および/またはそれらの間の間隔は、特定のマイクロ波エネルギー送達デバイス10、マイクロ波エネルギー送達デバイス10によって送達されるエネルギーに関連するパラメータ(すなわち、エネルギーの電力、電流、電圧、および/または周波数)、遂行される外科手術、および/または外科手術の継続時間と関連しうる。
【0027】
図3は、
図2のマイクロ波スペーサー100の斜視図であり、本開示の一実施形態による圧縮性保持/係止機構を例示する。マイクロ波スペーサー100は、ハウジング体111と、圧縮体112と、を含むハウジング110を含む。ハウジング体111は、その中に画定され、圧縮体112と摺動可能に係合する、ハウジング体空洞114を含む。位置決め用合釘115a、115bは、圧縮体112に形成された対応する合釘スロット116a、116b内に配置され、これと係合する。合釘スロット116a、116bは、位置決め用合釘115a、115bとの係合によって、ハウジング体空洞114内における圧縮体112の移動を制限する。また、合釘スロット116a、116bは、ハウジング体空洞114内において、圧縮体112を案内しうる。
【0028】
本開示の一実施形態において、ハウジング体111は、その中に画定された2以上の位置決め用合釘開口(明確に図示せず)を含みうるものであり、位置決め用合釘開口は、圧縮体112に形成された対応する合釘スロット116a、116bと整列する。それぞれの位置決め用合釘開口は、そこを通して位置決め用合釘115a、115bを受容するように構成される。位置決め用合釘115a、115bは、位置決め用合釘開口内に挿入されると、任意の適切な保持または係止材料、構造または機構(例えば、接着剤、エポキシ樹脂、係止テーパー端部、プレス嵌め、および/または階段状合釘)によって、位置決め用合釘開口の内部に固定されうる。
【0029】
本開示の別の実施形態において、それぞれの位置決め用合釘115a、115bの少なくとも一部は、ハウジング体111内に形成されうる。例えば、ハウジング体111は、上部ハウジング体111aと、下部ハウジング体111bと、を含みうるものであり、これらは1つに結合してハウジング体111を形成する。上部ハウジング体111aおよび下部ハウジング体111bは、上部合釘付属物および下部合釘付属物(明確に図示せず)を含みうるものであり、これらは1つに結合した場合に位置決め用合釘115a、115bのそれぞれを形成する。
【0030】
組立ての間、圧縮体112およびばね120が、上部ハウジング体111aまたは下部ハウジング体111b上に配置されるため、1つに結合するときに、上部ハウジング体111aおよび下部ハウジング体111bのそれぞれの上部合釘付属物および下部合釘付属物が、合釘スロット116a、116b内部に位置決め用合釘115a、115bを形成する。
【0031】
マイクロ波スペーサー100は、ハウジング体空洞114内に、ハウジング体111と圧縮体112の間に配置される圧縮機構、例えばばね120を更に含む。圧縮機構は、ハウジング体空洞114内への圧縮体112の圧縮に対して抵抗するように構成される。一実施形態において、また、
図3に例示するように、圧縮機構は、ハウジング体空洞114内で、ハウジング体111の内部表面と圧縮体112の間に配置されるばね120である。ばね120は、圧縮体112をハウジング体空洞114内部で第1位置へと付勢する圧力による力、または駆動力を与えるものであり、このとき、位置決め用合釘115a、115bは、合釘スロット116a、116b内の内側位置に配置される(
図3を参照されたい)。第1位置において、合釘スロット116a、116bと位置決め用合釘115a、115bの間の接触面は、圧縮体112の少なくとも一部がハウジング体空洞114の外部に延在することを可能とする。
【0032】
ばね120は、適切な圧縮機構の一実施例である。圧縮機構は、空気圧デバイス、弾性圧縮デバイス、弾性部材、空気袋、もしくは圧縮に抵抗する任意の他の適切なデバイス、および/またはハウジング体空洞114内へと動かされた場合の圧縮体112に対する抵抗を含みうる。
【0033】
ハウジング体111および圧縮体112は、その中にそれぞれ複数のデバイス開口102a〜102eおよび102a´〜102e´を形成する。ハウジング体111内に形成されたハウジングデバイス開口102a〜102eのそれぞれに対して、対応する圧縮体開口102a´〜102e´が圧縮体112内に形成される。
【0034】
第1位置において、
図3に例示し、上述したように、それぞれのハウジングデバイス開口102a〜102eは、対応する圧縮体開口102a´〜102e´と垂直に整列していない。圧縮体112に、付勢力に対する圧縮力をハウジング体の方向に印加する(例えば、ハウジング体111と圧縮体112を共に圧迫することによって、圧縮体112をハウジング体空洞114内へと動かす)ことによって、ハウジング体111および圧縮体112を第2位置へと配置することが可能であり、このとき、ハウジングデバイス開口102a〜102eのそれぞれは、対応する圧縮体開口102a´〜102e´と整列する。第2位置において、1つまたは複数のマイクロ波エネルギー送達デバイス10を、選択されたデバイス開口対102aおよび102a´、102bおよび102b´、102cおよび102c´、102dおよび102d´、102eおよび102e´を通して挿入することが可能である。
【0035】
1つまたは複数のマイクロ波エネルギー送達デバイス10が、選択されたデバイス開口対102aおよび102a´、102bおよび102b´、102cおよび102c´、102dおよび102d´、102eおよび102e´内に配置された後に、圧縮体112は、解放された場合、ばね120(または他の付勢デバイス)によって、第1位置に向かって付勢される。1つまたは複数のマイクロ波エネルギー送達デバイス10は、それぞれが選択された開口対(例えば、102aおよび102a´)内に配置されて、圧縮体112の移動を制限し、圧縮体112が第1位置へと戻ることを防止する。代わりに、マイクロ波エネルギー送達デバイス10の選択された開口対(例えば、102aおよび102a´)内への配置が、圧縮体112を第3位置へと配置し、このとき、
図5Cに例示するように、圧縮体112およびハウジング体111の少なくとも一部が、選択された開口対102aおよび102a´内に配置されたマイクロ波エネルギー送達デバイス10の少なくとも一部に対して、付勢力(例えば、圧縮力)を印加する。圧縮体112およびハウジング体111によってそれぞれのマイクロ波エネルギー送達デバイス10に印加される付勢力は、マイクロ波エネルギー送達デバイス10を、マイクロ波スペーサー100に対して固定された位置に係止および/または保持する。
【0036】
選択された開口対102a、102a´内に配置されたマイクロ波エネルギー送達デバイス10と接触する、圧縮体112および/またはハウジング体111の一部分は、例えば、光接着剤コーティング、滑り止めカバー、または、マイクロ波スペーサー100と選択された開口対102a、102a´内に配置されたマイクロ波エネルギー送達デバイス10の間の相対運動を防止する助けとなる任意の他の適切な表面もしくはコーティングなどの、マイクロ波エネルギー送達デバイス10を摩擦的に保持するように構成されたコーティングまたは滑り止め材料を含みうる。
【0037】
マイクロ波スペーサー100の患者対向表面111c(
図2を参照されたい)は、患者の方向を向き、患者組織との接触を促進するように構成されうる。一実施形態において、患者対向表面(例えば、患者対向表面111c)の一部は、マイクロ波スペーサー100を患者組織に固定するのを助けるように構成された表面(すなわち、ハウジング体111に形成される滑り止めパターン)を含む。別の実施形態において、患者対向表面111cの一部は、例えば、接着剤コーティング、滑り止めカバー、または、マイクロ波スペーサー100を患者に固定する助けとなる任意の他の適切な表面またはコーティングのような、患者に付着するように構成されたコーティングまたは滑り止め材料を含みうる。更なる別の実施形態において、マイクロ波スペーサー100は、マイクロ波スペーサー100の患者対向表面111cの一部を患者組織に対して持ち上げるための、および/または間隔を空けるための、複数の付属物(すなわち、足および/または脚部。明確に図示せず)またはチャンネルを含みうる。
【0038】
マイクロ波スペーサー100、300の高さまたは厚さ「H」は、マイクロ波エネルギー送達デバイス10を確実に案内するのに十分であるため、マイクロ波エネルギー送達デバイス10の遠位端は、互いに対して所望の離間関係で配置される(例えば、遠位端の間隔は、所望の分だけ離間し、かつ/またはほぼ等しい)。
【0039】
図4A〜
図4Cは、本開示の別の実施形態による、第1圧縮機構316と、第1圧縮機構から独立した第2圧縮機構317(
図5Aおよび
図5Bを参照されたい)と、を含むマイクロ波スペーサー300の斜視図である。
図4Aは、そこを通して挿入された3つのマイクロ波エネルギー送達デバイス10が直線構成で配置された、マイクロ波スペーサー300の斜視図である。
図4Bは、そこを通して2つのマイクロ波エネルギー送達デバイスと、検知デバイス15と、が配置された、マイクロ波スペーサー300の斜視図である。検知デバイス15は、例えば、温度(すなわち、熱電対、RTD、または赤外線加熱測定デバイス)、インピーダンス、および/または組織液含有量のような目標組織の特性を測定するように構成された任意のデバイスを含みうる。検知デバイス15は、本明細書で説明し、例示する任意のマイクロ波スペーサー100、300において、不使用の開口対(例えば、
図3および
図5Aにおいて、それぞれ102a、102a´および302a、302a´)を通して挿入されうる。
図4Cは、そこを通る3つのマイクロ波エネルギー送達デバイス10と、3つのマイクロ波エネルギー送達デバイス10のハンドル部14を固定するハンドルクランプ340と、を配置する、マイクロ波スペーサー300の斜視図である。
【0040】
図5Aおよび
図5Bは、
図4A〜
図4Cのマイクロ波スペーサー300の斜視図であり、圧縮性保持/係止機構を提供する第1圧縮機構316および第2圧縮機構317を例示している。より具体的には、マイクロ波スペーサー300は、ハウジング体311と、圧縮体312と、を含むハウジング310を含む。ハウジング体311は、その中に、圧縮体312と摺動可能に係合するハウジング体空洞314を画定する。
【0041】
ハウジング310は、圧縮体312を、少なくとも部分的にハウジング体空洞314内部に保持する、保持機構を含む。
【0042】
例えば、
図7Aに例示するように、保持機構は、圧縮体312上に形成されたプレス嵌めタブ352を含む。プレス嵌めタブは、代替的にハウジング体311上に形成されうる。他の保持機構および方法も、圧縮体312をハウジング体空洞314内部に保持するために使用されうる。
【0043】
圧縮体312は、その中に画定され、圧縮体312の内部に配置される中央部と摺動可能に係合する、圧縮体空洞312aを含む。中央部313および圧縮体312は、ハウジング体311に対して同一平面上を動くように構成される。
【0044】
ハウジング体311は、その中に画定され、それぞれがそこを通してマイクロ波エネルギー送達デバイス10を受容するように構成された、複数の外側ハウジングデバイス開口302a、302cと、中央デバイス開口302bと、を含む。外側ハウジングデバイス開口302a、302cは、圧縮体312に形成された圧縮体開口302a´、302c´と対応する。中央デバイス開口302bは、中央部313に形成された中央デバイス開口302b´と対応する。
【0045】
マイクロ波スペーサー300は、ハウジング体311と圧縮体312の間に配置された第1圧縮機構316と、ハウジング体311と中央部313の間に配置された第2圧縮機構317と、と含む。第1圧縮機構316は、圧縮体312のハウジング体空洞314に対する圧縮を付勢するように構成され、第2圧縮機構は、中央部313を圧縮体空洞312aに対して付勢するように構成される。
【0046】
図5A、5Bおよび5Cに例示するように、第1圧縮機構316は、ハウジング体311と圧縮体312の間に配置された外側ばね310a、310cを含む。第2圧縮機構317は、ハウジング体311と中央部313の間に配置された中央ばね320bを含む。ハウジング体311は、ハウジング体空洞314に画定された、複数のばね開口314a、314b、314cを含み、ばね開口314a、314b、314cの各々は、対応する圧縮ばね320a〜322cの第1端部を収容するように構成される。
図5Aに例示するように、圧縮ばね320a〜322cは、圧縮体312をハウジング体311に向けて付勢し、中央ばね320bは、中央部313を第1位置に向けて付勢する。第1圧縮機構316および第2圧縮機構317は、空気圧デバイス、弾性圧縮デバイス、弾性部材、空気袋、または圧縮に抵抗し、ハウジング体空洞314内に動かされた場合に圧縮体312に抵抗を与えうる、任意の他の適切なデバイスを含みうる。
【0047】
圧縮体312および中央部313は、(例えば、
図5Bに例示するように、外側ばね320a、320cおよび中央ばね320bを圧縮することによって)第2位置へと圧縮されうる。第2位置において、外側ハウジングデバイス開口302a、302cが圧縮体開口302a´、302c´のそれぞれと整列し、中央デバイス開口302bが中央デバイス開口302b´と整列することによって、1つまたは複数の選択された開口対302aおよび302a´、302bおよび302b´、302cおよび302c´を通したマイクロ波エネルギー送達デバイス10の挿入を促進する。第2位置において、マイクロ波エネルギー送達デバイス10は、マイクロ波スペーサー300に形成された開口対302aおよび302a´、302bおよび302b´、302cおよび302c´のうちの任意の1つを通して自由に動く。
【0048】
図5Aおよび
図5Bを参照すると、圧縮体312の外側部分350は、
図5Aに例示する第1位置と
図5Bに例示する第2位置の間の圧縮体312の移動距離とほぼ等しい。第2状態において、圧縮体の外側部分350は、少なくとも0.05″だけハウジング体311を越えて延在する。
【0049】
図5Cに例示するように、圧縮体312は、1つまたは複数のマイクロ波エネルギー送達デバイス10が開口対302aおよび302a´、302bおよび302b´、302cおよび302c´に配置された状態で第2位置から解放された場合、外側ばね320a、320cによって第1位置に向かって動かされ、第3位置で、外側ハウジングデバイス開口302a、302c内のマイクロ波エネルギー送達デバイス10と接触する。同様に、中央部313は中央ばね320bによって動かされ、第3位置で、中央開口対(例えば、302b、302b´)内のマイクロ波エネルギー送達デバイス10と接触する。圧縮体312および/または中央部313は、矢印「BF」で例示されるように、マイクロ波エネルギー送達デバイス10の一部に対して付勢力(または圧縮力)を印加する。マイクロ波エネルギー送達デバイス10に印加された付勢力は、マイクロ波エネルギー送達デバイス10を、マイクロ波スペーサー100に対して固定された位置に係止および/または保持する。
【0050】
別の実施形態では、圧縮体312およびハウジング体311が、外側開口対302aおよび302a´、302cおよび302c´に挿入されたマイクロ波エネルギー送達デバイス10に対して第1付勢力を印加し、中央部313およびハウジング体311が、中央部開口302b、302b´内に挿入されたマイクロ波エネルギー送達デバイス10に対して第2静的付勢力を印加しうる。第1付勢力は、外側開口対302aおよび302a´、302cおよび302c´のそれぞれの中に挿入されたマイクロ波エネルギー送達デバイス10の間に均等に分けられうるものであり、かつ/または、中央部開口対302b、302b´内に挿入されたマイクロ波エネルギー送達デバイス10に対して印加される第2付勢力とほぼ等しいものでありうる。更に別の実施形態では、それぞれのマイクロ波エネルギー送達デバイス10に印加される付勢力(例えば、それぞれのマイクロ波エネルギー送達デバイス10に印加される第1付勢力の一部分と第2付勢力)は、ほぼ等しいものでなくてもよい。
【0051】
マイクロ波スペーサー300の開口対302aおよび302a´、302bおよび302b´、302cおよび302c´のうちの任意の1つに配置されたマイクロ波エネルギー送達デバイス10のそれぞれに対して印加される付勢力は、(
図5Bに例示する)第2位置へと圧縮体312を再度配置することによって解放されうる。付勢力の再配置の後で、マイクロ波エネルギー送達デバイス10が、マイクロ波スペーサー300から引き抜かれうる。
【0052】
更なる別の実施形態においては、マイクロ波スペーサー100、300によってマイクロ波エネルギー送達デバイス10に印加される付勢力は維持されうるものであり、マイクロ波スペーサー100、300は、患者組織からマイクロ波エネルギー送達デバイス10を同時に引き抜くために使用されうる。そのため、マイクロ波スペーサー100、300に対する位置を維持するためにマイクロ波エネルギー送達デバイス10のそれぞれに印加される付勢力は、マイクロ波エネルギー送達デバイス10を患者組織から引き抜くために必要とされる力よりも大きいものでなければならない。
【0053】
図6は、第1圧縮機構および第2圧縮機構の内部構成要素を更に例示する、
図5A〜
図5Cのマイクロ波スペーサー300の透視図である。圧縮体312を付勢する第1圧縮機構316は、外側ばね320a、320cを含む。中央部313を付勢する第2圧縮機構317は、中央ばね320bを含む。外側ばね320a、320cは圧縮された状態にあり、ハウジング体空洞314内部における圧縮体312の可動範囲の全体にわたって付勢力を印加する。第1位置において、ばね320a〜320cは伸長しており、圧縮体312の外側部分350はハウジング体311を越えて延在する。
【0054】
図7Aおよび
図7Bに例示するように、圧縮体312の少なくとも一部は、上述のようにハウジング体311と摺動可能に係合しながら、ハウジング体空洞314内に保持される。マイクロ波スペーサー300は、圧縮体312をハウジング体空洞314内に保持するように構成された保持機構(例えば、プレス嵌めタブ)を含む。例えば、1つまたは複数のプレス嵌めタブ352が、圧縮体312内に形成され、ハウジング体311内に形成されたアンダーカット354と連結しうる。プレス嵌めタブ352は、実質的に自由な様式で、ハウジング体311のアンダーカット354部内部を摺動する。第1位置において、アンダーカット354のアンダーカット端部354aはプレス嵌めタブ352に対するキャッチ面であり、これにより、ハウジング体空洞314内における圧縮体312の動きを制限する。
【0055】
保持機構は、ハウジング体314内に摺動可能に係合された圧縮体312を維持する、圧縮体312上の、および/またはハウジング体311上の1つまたは複数の構造を含みうる。例えば、先に例示し説明したような(
図3を参照されたい)、位置決め用合釘115a、115bおよび合釘スロット116a、116bの配置が、圧縮体312をハウジング体空洞314内部に保持および/または案内するために使用されうる。
【0056】
別の実施形態では、保持機構は、対応する溝(明確に図示せず)と摺動可能に係合する、ハウジング体311に形成された隆起構造(明確に図示せず)を含み、隆起構造の溝との係合が、圧縮体312とハウジング体311の間の可動範囲を画定および/または限定する。マイクロ波スペーサー300は、ハウジング体311および圧縮体312上に形成された、複数の隆起部および対応する溝を含みうる。
【0057】
図6および
図7Aを参照すると、マイクロ波スペーサー300は、ばね320a、320b、320cのそれぞれを、ハウジング体空洞314に形成された対応するばね開口314a、314b、314c内に配置することによって組み立てられる。圧縮体312の圧縮体空洞312a内に配置された中央部313を含む、圧縮体アセンブリは、ハウジング体空洞314内へと挿入される。挿入の間、プレス嵌めタブ352は、ハウジング体空洞314の開口部とアンダーカット354の間で、ハウジング体311と係合する。プレス嵌めタブ352はハウジング体311を圧迫し、ハウジング体311の少なくとも一部を外側に向けて曲げる。ハウジング体311は、プレス嵌めタブ352がアンダーカット354と係合した後に、曲がる前の状態に戻る。
【0058】
マイクロ波スペーサー300の分解(例えば、ハウジング体311からの圧縮体312の取り外し)は、ハウジング体311が外側に曲がることを必要とするので、プレス嵌めタブ352はアンダーカット354のアンダーカット端部354aと係合しない。
【0059】
図7Aは、
図6のマイクロ波スペーサー300の断面図であり、中央部313の圧縮体312に対する配置を例示している。中央部313の上部水平面313eおよび底部水平面313fは、中央部313と圧縮体空洞312aの任意の部分との間の干渉を避けるために、圧縮体空洞312aの上部水平面312eおよび底部水平面312fからオフセットされている。中央ばね320bは、ハウジング体311と圧縮体312の間でばね開口314b内に配置され、中央部313の可動範囲を通して少なくとも部分的に圧縮される。
【0060】
図7Bは、圧縮体空洞312a内部の中央部313のアセンブリを更に例示する。中央部313は、第1ガイド313cと、反対の垂直側端部上の第2ガイド313dと、を含む。第1ガイド313cおよび第2ガイド313dは、圧縮体312の、圧縮体空洞312aの反対の垂直側壁上に形成された、対応する第1スロット312cおよび第2スロット312dと、それぞれ摺動可能に係合する。
【0061】
第1位置において、先に説明し、
図5Aおよび
図6に例示したように、中央部313は、中央ばね320bによって、圧縮体空洞312a内で内側に向かって動かされる。第1位置から第2位置へと再配置されたとき、圧縮体312が中央部313を圧迫し、それによって中央ばね320bを圧縮する。マイクロ波エネルギー送達デバイス10が中央部開口対302b、302b´内に配置され、圧縮体112が解放された後に、上述のとおり、中央部313が、中央部開口対302b、302b´に配置されたマイクロ波エネルギー送達デバイス10の一部に対して、付勢力(例えば、圧縮力)を印加する。付勢力は、中央部313とハウジング体311の両者によってマイクロ波エネルギー送達デバイス10に印加され、中央部開口対302b、302b´を通して挿入されたマイクロ波エネルギー送達デバイス10を、マイクロ波スペーサー100に対して固定された位置に係止および/または保持する。
【0062】
図8は、圧縮構成にある、
図6のマイクロ波スペーサー300の上面斜視図であり、本開示の間隔配置の1つを例示している。上述したように、マイクロ波スペーサー100、300は、外科手術の挿入ステップの間、マイクロ波エネルギー送達デバイス10を案内するように構成される。マイクロ波スペーサー100、300は、隣接するマイクロ波エネルギー送達デバイス10間に一定の間隔を提供することを補助し、挿入中および挿入後のデバイス間の平行の維持を支援する。このように、隣接する開口間の間隔は、それがほぼ等しいものではない場合でも、それぞれのマイクロ波エネルギー送達デバイス10の遠位端に配置されたアンテナ12間の間隔に直接的に関連する。
【0063】
特定の一実施形態において、隣接する開口の間隔「AS」はおよそ1cmに等しく、開口から端部までの間隔「AE」はおよび1cmに等しい。開口から端部までの間隔「AE」は、次のアブレーションのための、隣接する開口の間隔「AS」とほぼ等しい参照間隔を提供する。別の実施形態では、開口から端部までの間隔「AE」は、隣接する開口の間隔「AS」の半分にほぼ等しく、マイクロ波スペーサーの横並びの配置が、隣接するマイクロ波スペーサーにおける隣接する外側開口間の間隔を、隣接する開口の間隔「AS」とほぼ等しいものとする。
【0064】
圧縮体312の外側部分350の一部は、ハウジング体311を越えて延在しうる。一実施形態において、外側部分350は、最小で約0.05インチ、ハウジング体311から延在しうる。
【0065】
本開示によるマイクロ波スペーサー100、300は、特定のマイクロ波アブレーション手術によって発生する温度に耐えることが可能な材料から構成されうる。スペーサーは、例えば、プラスチック(すなわち、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ゴム、ポリカーボーネート、ポリテトラフルオロエチレン、またはポリイミド)、セラミック、カーボンファイバー、または任意の他の適切な非導電性材料のような、非導電性の可塑性材料から形成しうる。また、スペーサーは、例えば、アルミニウムまたはステンレス鋼のような導電性材料から形成することもできる。導電性材料から形成されたスペーサーは、加熱をもたらしうるものであり、能動冷却または受動冷却を更に含みうる。例えば、スペーサーは、熱交換器を含みうるものであり、また、冷却フィン、空気循環チャンネル、または流体冷却ポートおよびチャンネルを形成しうる。
【0066】
使用に際して、マイクロ波スペーサー100、300は、目標組織に隣接する患者組織、または医療処置(すなわち、アブレーション手術、切除手術、または電気外科的エネルギー送達を必要とする任意の他の適切な電気外科手術)の目標となる組織上に配置される。臨床医は、マイクロ波スペーサー100、300の目標組織に対する正確な配置を決定するために、例えば、超音波システム、X線システム、CTスキャンシステム、または任意の他の適切な撮像/配置システム(明確に図示せず)のような撮像/配置システムを利用しうる。圧縮力は、圧縮体112、312およびハウジング体111、311に印加されると、ハウジング体111、311および圧縮体112、312に形成された、対応する開口対(例えば、102aおよび102a´、302aおよび302a´)を整列させる。2つ以上のマイクロ波エネルギー送達デバイス10が、対応する番号の選択された整列開口対(すなわち、102aおよび102a´、302aおよび302a´)内へと挿入される。撮像システム(明確に図示せず)は、いつ、各マイクロ波エネルギー送達デバイス10を目標組織に正確に配置するかを決定するために、挿入ステップの間に使用されうる。圧縮体112、312を第2位置に配置する圧縮力が取り除かれた場合、付勢力が、圧縮体112、312とハウジング体111、311の間のマイクロ波エネルギー送達デバイス10の少なくとも一部に印加される。マイクロ波エネルギー送達デバイス10の挿入のために使用されていない開口対(例えば、102a、102a´および302a、302a´)は、例えば、1つまたは複数の温度プローブまたはセンサのような、他のプローブまたはセンサ(明確に図示せず)の配置のために使用しうる。
【0067】
組織アブレーションのための複数のマイクロ波エネルギー送達デバイス10の配置のための方法もまた本発明によって提供され、この方法は、圧縮体112、312と摺動可能に係合するハウジング体111、311を含むマイクロ波スペーサー100、300を、目標組織に隣接する患者組織の一部上に配置することと、ハウジング体111、311によって形成されるそれぞれの開口(例えば、102a、102b、102cおよび302a、302b、302c)と、圧縮体112、312によって形成されるそれぞれの開口(例えば、102a´、102b´、102c´および302a´、302b´、302c´)とを整列させるために、マイクロ波スペーサー100、300を圧縮することと、2つ以上のマイクロ波エネルギー送達デバイス10を、整列開口対(例えば、102aおよび102a´、302aおよび302a´)を通して、目標組織内へと挿入することと、圧縮体112、312に加えられている、ハウジング体111、311に対する圧縮力を、圧縮解除または他の方法で取り除くことによって、マイクロ波エネルギー送達デバイス10に対して付勢力を印加することと、2つ以上のマイクロ波エネルギー送達デバイス10を、マイクロ波エネルギー源(明確に図示せず)と接続することと、マイクロ波エネルギー送達デバイス10を通してマイクロ波エネルギーを送達することによって、目標組織へのアブレーションを行うことと、を含む。
【0068】
複数のマイクロ波エネルギー送達デバイス10を配置し、組織アブレーションを行うための別の方法は、圧縮体112、312と摺動可能に係合するハウジング体111、311を含むマイクロ波スペーサー100、300を、目標組織に隣接する患者組織の一部上に配置することと、ハウジング体111、311および圧縮体112、312に形成された開口(例えば、102a、102´および302a、302a´)を整列させるために、圧縮力を印加することと、整列開口対(例えば、102a、102´および302a、302a´)を通してマイクロ波エネルギー送達デバイス10を配置することと、マイクロ波エネルギー送達デバイス10のアンテナ12を、目標組織に対して前進させることと、整列開口対(例えば、102a、102´および302a、302a´)を通して、目標組織内へと別のマイクロ波エネルギー送達デバイス10を挿入することと、マイクロ波スペーサー100、300に加えられている圧縮力を解放することと、マイクロ波エネルギー送達デバイス10を、マイクロ波エネルギー源と接続することと、マイクロ波エネルギー送達デバイス10を通してマイクロ波エネルギーを送達することによって、目標組織へのアブレーションを行うことと、を含む。
【0069】
これらの方法は、整列開口対(102a、102a´および302a、302a´)を通して、目標組織内へと1つまたは複数の検知デバイス15を挿入することを更に含みうる。検知デバイス15は、例えば、温度(すなわち、熱電対、RTDまたは赤外線加熱測定デバイス)、インピーダンス、および/または組織液含有量のような、目標組織の特性を測定するように構成されたデバイスを含みうる。
【0070】
本開示のいくつかの実施形態を、図面に示し、および/または本明細書で検討してきたが、本開示がこれらに限定されることは意図されておらず、本開示は、その範囲において当技術分野が可能とする広範なものとすることが意図されており、本明細書も同様に理解される。したがって、上述の説明は、限定として解釈されるべきではなく、単に特定の実施形態を例示したものとして解釈されるべきである。当業者は、添付の請求項の範囲および趣旨における他の修正を想定するであろう。