【実施例】
【0036】
図1は、本発明の実施例1による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートである。
【0037】
工程101 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取る。
【0038】
本実施例では、端末のサービング・セルはマクロセルを表し得、マクロセルのカバレッジ内に分散している小規模セルはマクロセルのキャリア周波数と別のキャリア周波数を有する周波数間セルであり、ネットワーク側装置は、端末との間でデータ及びシグナリング伝送を行うことができ、端末のサービング・セルを制御する、基地局、中継局、基地局制御装置、及び無線ローカル・エリア・ネットワーク・アクセス・ポイントなどの機器を表し得る。
【0039】
当然、本発明における端末のサービング・セルは小規模セルを表し得、小規模セルのカバレッジはマイクロセル(すなわち、そのキャリア周波数が小規模セルのキャリア周波数と異なる周波数間セル)を含む。
【0040】
サービング・セルのネットワーク・トラフィック量が大きいことをネットワーク側装置が監視した場合、又は、ネットワーク・サービスを配信する対象の適切な周波数間セルを選択するために、システム容量を増加させるうえでの周波数間セルの影響を大きくする場合、ネットワーク側装置は、周波数間セル測定を行う旨を端末に指示し、測定コマンドを端末に送出する。
【0041】
測定コマンドは周波数間バンドについての情報(例えば、測定する対象のセルの周波数)を含み、よって、端末は、バンドに配置された周波数間セルを、周波数間バンドについての情報に応じて容易に判定し、測定を行うことができる。
【0042】
工程102 現在の位置の特定の範囲内に候補セルが存在しているか否かを検出する。肯定の場合、処理は工程103に進み、否定の場合、処理は工程104に進む。
【0043】
現在の位置は、サービング・セル内の端末の現在の位置を表し、候補セルは、現在測定する必要があるバンド内の周波数間セルを含み得、端末のサービング・セルと区別される候補セルである。
【0044】
種々の態様を、現在の位置の特定の範囲内に候補セルが存在しているか否かを検出するよう採用し得る。例えば、ネットワーク・エレメント装置が端末の位置の特定の範囲において存在しているか否かを衛星測位システムが獲得することによって判定し得、受け取られた信号の品質又は強度に応じて端末の特定の範囲内に候補セルが存在しているか否かを判定し得る。特定の実現態様は、以下の実施例において詳細に紹介する。
【0045】
工程103 周波数間セル測定を、予め設定された第1の測定時間パラメータに基づいて行う。
【0046】
測定時間パラメータは、ギャップ・モードの関連した測定時間パラメータを表し、ギャップは、端末が周波数間セル信号測定を行う場合に測定に実際に使用することが可能な期間を表す。
【0047】
測定時間パラメータは、ギャップ持続時間(すなわち、測定の時間それぞれにおける利用可能時間)、ギャップ反復サイクル(すなわち、ギャップ間の間隔時間)、及び、最小利用可能測定時間を含み得、特定時間範囲内の実際の測定のための時間の和は、周波数間セル測定が特定の要求を満たすことができるように、端末が測定を行う実際の時間を特定の時間内に制限するような、最小利用可能測定時間よりも小さいものでない。例えば、ギャップ持続時間は6ms(ミリ秒)であり、ギャップ反復サイクルは80msであり、480ms内の最小利用可能時間は30msである。すなわち、端末は80ms毎に1回、信号測定を行い得、測定の各回は6msを要し、最小利用可能時間は、端末が、少なくとも、測定を(30ms/6ms=)5回、各480ms内に行う旨を規定する。
【0048】
端末は、厳密に測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行う必要があり、同時に、ネットワーク側装置は更に、ギャップにおける測定中に、端末及びネットワーク側装置がデータ及びシグナリングを交換しないことを保証するように、厳密に測定時間パラメータに基づいて動作する必要がある。
【0049】
周波数間セルを測定する必要があるので、端末はまず、周波数間セルを判定する必要がある。特に、端末は、その受信周波数を周波数間バンドに調節し、次いで、周波数間バンドにおけるセルを見つけるためのサーチを行う。次に、端末は、それぞれの周波数間セル信号の測定を行い、周波数間セルの信号が特定の測定イベントを満たす場合、周波数間セルのセル識別子をネットワーク側装置に通知し、測定イベントは、ネットワーク側装置に通知することが可能な、セルの信号によって満たされるべき条件を表し得る。例えば、測定イベントは、信号の品質又は強度が、閾値よりも大きく、特定の時間の間、そのように保つことを表し得る。異なるネットワーク要求に応じて、測定イベントも、異なり得る。特定の測定処理は、従来技術におけるものと同じであり、よって、更なる詳細はここでは説明しない。
【0050】
第1の測定時間パラメータに基づいた周波数間セル信号測定については、周波数間セル信号測定は、第1のギャップ持続時間、第1のギャップ反復サイクル、及び第1の最小利用可能測定時間の規定に基づいて行われる。
【0051】
あるいは、端末が、周波数間セル測定を、第1の測定時間パラメータに基づいて行う場合、端末はまず、どの周波数間セルが存在しているかを判定するためのサーチを行う必要があり、サーチは、特定の時間を要する。したがって、端末は、サーチ時間が予め設定された時間を超えるか否かを、セル・サーチを行う場合に監視し得、端末が、予め設定された時間内に周波数間バンド上のセルを何ら見つけることができなかった場合、現在採用されている測定時間パラメータを切り換え、他の測定時間パラメータの時間規定に基づいて測定を続け得る(例えば、工程104における動作を行って、端末の電力消費を削減し得る)。
【0052】
工程104 周波数間セル測定を、予め設定された第2の測定時間パラメータに基づいて行う。
【0053】
上記測定時間パラメータの指示によれば、ギャップ持続時間が長い場合、あるいはギャップ反復サイクルが短い場合、あるいは最小利用可能時間が長い場合、特定の時間範囲内に端末が周波数間セル測定を行うためのタイマは長くなり、よって、端末が特定の期間内に測定イベントを満たすセルを判定する確率は増加する。しかし、端末の測定のための電気消費は同時に増加し得る。反対に、端末が周波数間セル測定を行うための時間は短くなり、端末が測定イベントを満たすセルを判定する確率は相応に削減される。しかし、端末の測定のための電気消費は削減し得る。
【0054】
本実施例では、第1の測定時間パラメータにおける第1のギャップ持続時間は第2の測定時間パラメータにおける第2のギャップ持続時間よりも長く、かつ/あるいは、第1のギャップ反復サイクルは第2のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/あるいは、第1の最小利用可能測定時間は第2の最小利用可能測定時間よりも長い。すなわち、第2の測定時間パラメータに基づいた周波数間セル信号測定と比較して、第1の測定時間パラメータに基づいた周波数間セル信号測定は、特定期間内の周波数間セル測定のためのより長い実際時間を提供し、よって、測定要件を満たす周波数間セルをよりすばやく選択することが可能である。
【0055】
候補セルが端末の位置の特定の範囲内に存在していると判定された場合、これは、周波数間バンドにおけるセルが端末の位置の周辺に存在し得ることを示し、よって端末は、第1の測定時間パラメータの時間規定に基づいて、周波数間セル信号測定の処理を開始して、測定イベントを満たす周波数間セルを更にすばやく判定する。
【0056】
候補セルが端末の位置の特定の範囲内に存在していないと判定された場合、これは、周波数間バンドにおけるセルが端末の位置の周辺に存在し得ないことを示し、よって端末は、第2の測定時間パラメータの時間規定に基づいて、周波数間セル信号測定の処理を開始して、端末の測定の電気消費を削減し得る。
【0057】
測定時間パラメータは、時間制限が理由で、一測定ギャップ内で測定のギャップ持続時間、ギャップ反復サイクル等を規定するので、端末は、周波数間セル全てをサーチする工程、及び測定イベントを満たす周波数間セルを測定する工程を含む測定動作全てを完了することができないことがあり得、よって、端末は、測定ギャップ期間が終了すると、現在の測定に関連した情報を保存して、前回の測定に関連した情報に応じて次の測定ギャップにおける測定を続ける。各測定ギャップ期間内に、端末は、受信周波数を周波数間バンドに調節する必要があり、次いで、測定ギャップ期間が終了すると、サービング・セルのキャリア周波数に受信周波数を戻すよう調節する。
【0058】
別の実施例では、工程103において説明したように、端末は、第1の測定時間パラメータに基づいた周波数間セル測定中にセル・サーチを行う必要があり、サーチ時間が、予め設定された時間を超えた場合、これは、周波数間セルが実際に、端末の特定の範囲内に存在していないことを示し、端末は、第2の測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行い続けて、測定のための電気消費を削減し得る。
【0059】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは、測定コマンドに収容し得る。すなわち、ネットワーク側装置は、構成された第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータを端末に送出して、周波数間バンドにおけるセルの測定を行う旨を端末に要求する。
【0060】
あるいは、端末は、測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行う場合に、採用される対象の測定時間パラメータの識別子、及び/又は測定時間パラメータの適用時点をネットワーク側装置にフィードバックする必要がある。測定時間パラメータの識別子は、別々の測定時間パラメータを区別するために使用され、測定時間パラメータにおいて収容される。ネットワーク側装置は、データ及びシグナリングの送出を、対応する測定時間パラメータに規定された時間に基づいて、測定時間パラメータの適用時点において、端末によって採用される対象の測定時間パラメータの適用時点、及び/又は、測定時間パラメータの識別子を受け取った後、制御する。
【0061】
特に、ネットワーク側装置は、端末によってフィードバックされた測定時間パラメータの適用時点(すなわち、測定時間パラメータによって特定される時間に基づいてシグナリング及びデータの送出をいつ制御するか、測定時間パラメータをいつ切り換える必要があるかという切り換えの特定の時点、又は測定時間パラメータに基づいて端末が測定を行う特定の時点)に応じて判定し得る。
【0062】
更に、ネットワーク側装置は、測定時間パラメータの識別子に対応する測定時間パラメータの適用時点を、端末とのアポイントメントについての情報に基づいて、測定時間パラメータの識別子を受け取った後に判定する。
【0063】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは、ネットワーク側装置及び端末において更に保存し得るので、端末は、測定コマンドを受け取った後に、第1の測定時間パラメータ、及び/又は第2の測定時間パラメータに基づいて、周波数間バンドにおけるセルを測定し得る。
【0064】
あるいは、端末は、測定時間パラメータに基づいて測定を行う場合に、採用される対象の測定時間パラメータの識別子、及び/又は測定時間パラメータの適用時点をネットワーク側装置にフィードバックする必要がある。
【0065】
当然、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは、端末によって更に構成し、保存し得るので、端末は、測定コマンドを受け取った後に、第1の測定時間パラメータ、及び/又は第2の測定時間パラメータに基づいて、周波数間セル測定を行う。周波数間セル測定中に、現在の測定情報は更に、ネットワーク側装置にフィードバックする必要がある。測定情報は、現在採用されている測定時間パラメータ(すなわち、第1の測定時間パラメータ及び第2の測定時間パラメータ)を含み得、更に、測定時間パラメータの適用時点を含み得る。したがって、ネットワーク側装置は、端末との間のデータ及びシグナリング伝送の動作を現在の測定時間パラメータに応じて制御し得る。
【0066】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータが端末内に予め記憶された場合、端末はまず、測定コマンドを受け取った後、測定識別子が測定コマンドに収容されているか否かを判定する。肯定の場合、端末は、次いで、工程102乃至工程104における動作を行い、否定の場合、通常のやり方に基づいて測定を行う。
【0067】
本実施例では、端末はまず、ネットワーク側装置から測定コマンドを受け取った後、候補セルがその位置の周辺に存在しているか否かを判定し、存在している場合、周波数間セル信号測定を第1の測定時間パラメータに基づいて行って、測定イベントを満たす周波数間セルをよりすばやく判定し、候補セルが端末の周辺に存在していない場合、周波数間セル信号測定を第2の測定時間パラメータに基づいて行って、測定時間を削減し、端末の電力消費を低減する。候補セルが端末の位置の周辺に存在していない場合、これは、端末が、長距離だけ、周波数間セルと離れていることを示し、よって、信号測定を、電力節減が大きい第2の測定時間パラメータに基づいて行って、端末の測定の電力消費を低減し、それにより、端末の性能を向上させる。
【0068】
図2は、本発明の実施例2による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートである。方法は以下を含み得る。
【0069】
工程201 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取る。
【0070】
本工程は、実施例1のものと同様であり、よって、更なる詳細はここでは説明しない。
【0071】
工程202 受信周波数を周波数間バンドに調節し、周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度を監視する。
【0072】
測定コマンドを受信した後、端末は、間欠測定段階に入るよう準備し得る。測定時間パラメータに規定された期間に基づいて測定を行う前に、端末はまず、その受信周波数を周波数間バンドに調節して、周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度を監視し得る。共通チャネルは、PSCH(一次同期化チャネル(Primary synchronization channel))及び/又はSSCH(二次同期化チャネル(Secondary synchronization channel))などの、周波数間バンドにおける周波数間セル全ての下りリンク共通信号伝送チャネルを表す。すなわち、端末は、一共通チャネルの信号の強度又は品質を測定し得、更に、複数の共通信号の、信号の強度又は品質を測定し得る。
【0073】
端末は、周波数間バンドへの調整後、共通チャネルを走査する(すなわち、共通チャネルの信号を監視する)。
【0074】
工程203 周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度が第1の予め設定された値よりも高いか否かを判定する。肯定の場合、処理は工程204に進み、否定の場合、処理は工程205に進む。
【0075】
第1の予め設定された値は、測定コマンドにおいて収容し得、又は、当然、端末において予め設定し、記憶し得る。
【0076】
本実施例では、周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度が第1の予め設定された値よりも高いか否かに応じて、候補セルが、端末の現在の位置の特定の範囲内に存在しているか否かが判定される。共通チャネルの信号の品質又は強度が第1の予め設定された値よりも高い場合、それは、共通チャネル上で伝送された信号が、より強いことを示し、よって、候補セルが端末の特定の範囲内に存在していると判定し得る。共通チャネルの信号の品質又は強度が第1の予め設定された値よりも低い場合、それは、共通チャネル上で伝送された信号が、より弱いことを示し、よって、候補セルが端末の特定の範囲内に存在していないと判定し得る。
【0077】
第1の予め設定された値は実際の状態に応じて設定される。例えば、予め設定された数のセルが端末の特定範囲内に存在している場合、共通チャネルの信号の品質又は強度に応じて設定される。
【0078】
本実施例では、候補セルが、周波数間バンドの共通チャネルの監視された信号の品質又は強度を介して、端末の特定の範囲内に存在しているか否かが判定されるため、候補セルは、周波数間バンドに配置された周波数間セルである。
【0079】
工程204 周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためのサーチを行い、周波数間セル信号測定を、予め設定された第1の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行う。
【0080】
受信周波数が周波数間バンドに調節された後、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためにサーチを行う必要がある。予め設定された第1の測定時間パラメータの周波数間セル信号測定は、測定ギャップ持続時間、ギャップ反復サイクル、及び最小利用可能測定時間の時間規定の周波数間セル信号測定である。
【0081】
工程205 周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためのサーチを行い、周波数間セル信号測定を、予め設定された第2の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行う。
【0082】
第1の測定時間パラメータにおける第1のギャップ持続時間は第2の測定時間パラメータにおける第2のギャップ持続時間よりも長く、かつ/あるいは、第1のギャップ反復サイクルは第2のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/あるいは、第1の最小利用可能測定時間は第2の最小利用可能測定時間よりも長い。すなわち、第2の測定時間パラメータの周波数間セル信号測定と比較して、第1の測定時間パラメータの周波数間セル信号測定は、周波数間セル測定に、より長い時間を提供し、よって、測定要件を満たす周波数間セルをよりすばやく選択することが可能である。
【0083】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは、測定コマンドに収容されていることがあり得る。すなわち、ネットワーク側装置は、構成された第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータを端末に送出して、周波数間バンドにおけるセル上の測定を行う旨を端末に要求する。
【0084】
あるいは、端末は、測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行う場合に、採用される対象の測定時間パラメータの識別子、及び/又は測定時間パラメータの適用時点をネットワーク側装置にフィードバックする必要がある。測定時間パラメータの識別子は、別々の測定時間パラメータを区別するために使用され、測定時間パラメータに収容される。ネットワーク側装置は、データ及びシグナリングの送出を、対応する測定時間パラメータに規定された時間に基づいて、測定時間パラメータの適用時点において、測定時間パラメータの適用時点、及び/又は、測定時間パラメータの識別子を受け取った後、制御し得る。
【0085】
特に、ネットワーク側装置は、測定時間パラメータによって特定される時間に基づいてシグナリング及びデータの送出をいつ制御するかを、端末によってフィードバックされた測定時間パラメータの適用時点(すなわち、測定時間パラメータを切り換える必要がある、切り換えの特定の時点、又は測定時間パラメータに基づいて端末が測定を行う特定の時点)に応じて判定し得る。
【0086】
更に、ネットワーク側装置は、測定時間パラメータの識別子に対応する測定時間パラメータの適用時点を、端末とのアポイントメントについての情報に基づいて、測定時間パラメータの識別子を受け取った後に判定する。
【0087】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは、ネットワーク側装置及び端末において更に保存し得るので、端末は、測定コマンドを受け取った後に、第1の測定時間パラメータ、及び/又は第2の測定時間パラメータに基づいて、周波数間バンドにおけるセルを測定し得る。
【0088】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは更に、端末によって更に構成し、保存し得るので、端末は、測定コマンドを受け取った後に、第1の測定時間パラメータ、及び/又は第2の測定時間パラメータに基づいて、周波数間セル測定を行う。周波数間セル測定中に、現在の測定情報は更に、ネットワーク側装置にフィードバックする必要がある。測定情報は、現在採用されている測定時間パラメータ(すなわち、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータ)を含み得、更に、測定時間パラメータの適用時点を含み得る。したがって、ネットワーク側装置は、端末との間のデータ及びシグナリング伝送の動作を現在の測定時間パラメータに応じて制御し得る。
【0089】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータが端末によって記憶されている場合、端末はまず、測定コマンドを受け取った後、測定識別子が測定コマンドに収容されているか否かを判定する。肯定の場合、端末は次いで、工程202乃至工程205における動作を行い、否定の場合、通常のやり方に基づいて、周波数間セル測定を行い、汎用測定時間パラメータを使用することにより、周波数間セル測定を行う。
【0090】
工程204及び工程205における動作は、別々の測定時間パラメータが採用される、工程203における判定結果に応じてトリガされる動作である。したがって、工程204における動作を行うことにより、実際の測定時間を増加させ得るので、候補セルが端末の位置の特定の範囲内に存在していると判定された場合、測定イベントを満たす周波数間セルを、よりすばやく判定することが可能である。工程205における動作を行うことにより、実際の測定時間が削減されるので、候補セルが端末の特定の範囲内に存在しない場合、端末は現在、測定イベントを満たす周波数間セルを何ら測定できないことがあり得る。したがって、工程205における動作を行うことにより、端末の電気消費を削減し、それにより、端末の電力消費を低減し得る。
【0091】
本実施例では、端末は、周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度が第1の予め設定された値よりも高いか否かを測定して、セルが端末の特定の範囲内に存在しているか否かを判定し、肯定の場合、第1の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて、周波数間セル信号測定を行い、否定の場合、第2の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて、周波数間セル信号測定を行って、測定イベントを満たす周波数間セルをよりすばやく測定し、判定し、同時に、端末による測定のための時間を削減し、同時に、端末による測定の時間を削減し、それにより、端末の電力消費を削減し、端末の性能を向上させる。
【0092】
図3は、本発明の実施例3による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートである。
【0093】
工程301 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取る。
【0094】
工程302 受信周波数が周波数間バンドに調節された後、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためにサーチを行う。
【0095】
本実施例と実施例2との間の差は、端末が、周波数間バンドに配置された周波数間セルをまず判定するためにサーチをまず、受信周波数が周波数間バンドに調節された後に行い得るという点にある。他の点については、実施例間で参照を行う。
【0096】
工程303 周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度を監視する。
【0097】
工程304 周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度が第1の予め設定された値よりも高いか否かを判定する。肯定の場合、処理は工程305に進み、否定の場合、処理は工程306に進む。
【0098】
工程305 周波数間セル測定を、予め設定された第1の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行う。
【0099】
工程306 周波数間セル測定を、予め設定された第2の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行う。
【0100】
本実施例では、端末は、周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度が第1の予め設定された値よりも高いか否かを監視して、セルが端末の特定の範囲内に存在しているか否かを判定し、肯定の場合、第1の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて、周波数間セル信号測定を行い、否定の場合、第2の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて、周波数間セル信号測定を行って、測定イベントを満たす周波数間セルを測定し、判定することが可能であることを保証し、同時に、端末による測定の時間を削減し、同時に、端末による測定の時間を削減し、それにより、端末の電力消費を削減し、端末の性能を向上させる。
【0101】
図4は、本発明の実施例4による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートである。
【0102】
工程401 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取る。
【0103】
工程402 衛星測位システムにより、候補セルが、現在の位置から特定の距離だけ離れた所に存在しているか否かを判定する。肯定の場合、処理は工程403に進み、否定の場合、処理は工程405に進む。
【0104】
本工程では、候補セルが、衛星測位システムにより、端末の現在位置との特定の距離だけ離れた所に存在しているかが判定される(すなわち、候補セルが、衛星測位システムにより、端末の周辺に存在しているか否かが判定される。)。
【0105】
衛星測位システムにより、候補セルが、現在の位置から特定の距離だけ離れた所に存在しているか否かが判定されることについては、具体的には、端末が、衛星測位システムにより、端末の特定の範囲内のネットワーク・エレメントの位置情報を獲得し、端末の周辺に他のネットワーク・エレメントが存在しているか否かを判定し、存在している場合、候補セルが、端末の周辺に存在していると判定する。
【0106】
工程403 受信周波数が周波数間バンドに調節された後、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためにサーチを行い、処理は工程404に進む。
【0107】
工程404 周波数間セル信号測定を、予め設定された第1の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行う。
【0108】
工程405 受信周波数が周波数間バンドに調節された後、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためにサーチを行い、処理は工程406に進む。
【0109】
工程406 周波数間セル測定を、予め設定された第2の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行う。
【0110】
本実施例では、衛星測位システムにより、端末の特定の範囲内にセルが存在しているか否かが判定され、肯定の場合、周波数間セルが判定された後、周波数間セル信号測定が、第1の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて行われ、否定の場合、周波数間セルが判定された後、周波数間セル信号測定を、第2の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて行って、測定イベントを満たす周波数間セルを測定し、判定することが可能であることを保証し、同時に、端末による測定のための時間を削減し、それにより、端末の電力消費を削減し、端末の性能を向上させる。
【0111】
図5は、本発明の実施例5による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートである。
【0112】
工程501 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取る。
【0113】
工程502 端末のサービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値よりも低いか否かを検出する。肯定の場合、処理は工程503に進み、否定の場合、処理は工程504に進む。
【0114】
端末のサービング・セルは例えば、端末が現在配置されているマクロセルを表し得、端末は、端末が配置されたサービング・セルの信号にリッスンし、サ―ビング・セルの信号の品質又は強度を検出し得る。
【0115】
第2の予め設定された値は、測定コマンドに収容し得、更に、端末に予め記憶し得る。
【0116】
端末のサービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値よりも低い場合、これは、端末の通常の通信を保証するために端末をできる限り早く、他のセルに切り換える必要があることを示す。この場合、端末は、サービング・セルの信号を好適に受信するにはサービング・セルから遠すぎることがあり得るので、測定イベントを満たす周波数間セルを判定するために、周波数間セル測定をできるだけ早く行う必要がある。
【0117】
端末のサービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値以上である場合、これは、端末のサービング・セルが更に、端末に対応し続け得、端末がサービング・セルの信号を正常に受信し得、よって、端末が、できるだけ早く、周波数間セルに切り換えなければならない訳でないことを示す。
【0118】
当然、考えられる別のケースでは、異種ネットワーク展開において、小規模セルがマクロセル内に設定される例を採ることにより、小規模セルは、マクロセルのカバレッジの縁部にあり得る。端末が、サービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値よりも低いと監視した場合、端末がサービング・セルの縁部にあるとみなされ、よって、小規模セルからの距離は短くなり、小規模セルが端末の周辺に存在していると判定し得る。端末のサービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値以上である場合、周波数間セルが端末の周辺に存在していないとみなされ得、小規模セルからの距離は大きくなる。
【0119】
第2の予め設定された値は、特に、実際の適用事例に応じて設定し得、例えば、端末がそのサービング・セルに配置され、通信を正常に行うことができる場合に端末によって受け取られた信号値に応じて設定し得る。
【0120】
工程503 周波数間セル信号測定を、予め設定された第1の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行う。
【0121】
特に、受信周波数が周波数間バンドに調節された後、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためのサーチが行われ、次に、予め設定された第1の測定時間パラメータの時間規定に基づいて、周波数間セル信号測定が行われる。
【0122】
サービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値よりも低いと判定された場合、測定ギャップ期間中に、周波数間セルを判定する動作が行われ、周波数間セル信号測定が第2の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行われる。
【0123】
工程504 周波数間セル信号測定を、予め設定された第2の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行う。
【0124】
特に、受信周波数が周波数間バンドに調節された後、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためのサーチが行われ、次に、予め設定された第2の測定時間パラメータの時間規定に基づいて、周波数間セル信号測定が行われる。
【0125】
工程503における動作及び工程504における動作は、別々の測定時間パラメータが採用される、工程502における判定結果に応じてトリガされる別々の工程である。したがって、工程503を行うことにより、実際の測定時間を増加させ得、よって、測定イベントを満たす周波数間セルをよりすばやく判定することが可能である。工程504における動作を行うことにより、実際の測定時間が削減され、サービング・セルが更に、端末に対応し続け得る場合、周波数間セル測定は第2の測定時間パラメータに基づいて行い得る。したがって、端末の電気消費を削減し、それにより、端末の電力消費が低減され得る。
【0126】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは、測定コマンドに収容されていることがあり得る。すなわち、ネットワーク側装置は、構成された第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータを端末に送出して、周波数間バンドにおけるセルの測定を行う旨を端末に要求する。
【0127】
あるいは、端末は、測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行う場合に、測定時間パラメータに収容された、測定時間パラメータの適用時点、及び/又は、採用される対象の測定時間パラメータの識別子をネットワーク側装置にフィードバックする必要がある。測定時間パラメータの識別子は、別々の測定時間パラメータを区別するために使用される。ネットワーク側装置は、データ及びシグナリングの送出を、対応する測定時間パラメータに規定された時間に基づいて、測定時間パラメータの適用時点において、測定時間パラメータの適用時点、及び/又は、測定時間パラメータの識別子を受け取った後、制御し得る。
【0128】
特に、ネットワーク側装置は、測定時間パラメータによって特定される時間に基づいてシグナリング及びデータの送出をいつ制御するかを、端末によってフィードバックされた測定時間パラメータの適用時点(すなわち、測定時間パラメータを切り換える必要がある切り換えの特定の時点、又は測定時間パラメータに基づいて端末が測定を行う特定の時点)に応じて判定し得る。
【0129】
更に、ネットワーク側装置は、測定時間パラメータの識別子に対応する測定時間パラメータの適用時点を、端末とのアポイントメントについての情報に基づいて、測定時間パラメータの識別子を受け取った後に判定する。
【0130】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは、ネットワーク側装置及び端末において更に保存し得るので、端末は、測定コマンドを受け取った後に、第1の測定時間パラメータ、及び/又は第2の測定時間パラメータに基づいて、周波数間バンドにおけるセルを測定し得る。
【0131】
あるいは、端末は、測定時間パラメータに基づいて測定を行う場合に、採用される対象の測定時間パラメータの識別子をネットワーク側装置にフィードバックする必要があり、更に、測定時間パラメータの適用時点をフィードバックする必要があり得る。
【0132】
当然、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは更に、端末によって更に構成し、保存し得るので、端末は、測定コマンドを受け取った後に、第1の測定時間パラメータ、及び/又は第2の測定時間パラメータに基づいて、周波数間セル測定を行う。周波数間セル測定中に、現在の測定情報は更に、ネットワーク側装置にフィードバックする必要がある。測定情報は、現在採用されている測定時間パラメータ(すなわち、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータ)を含み得、更に、測定時間パラメータの適用時点を含み得る。したがって、ネットワーク側装置は、端末との間のデータ及びシグナリング伝送の動作を現在の測定時間パラメータに応じて制御し得る。
【0133】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータが端末内に予め記憶されている場合、端末はまず、測定コマンドを受け取った後、測定識別子が測定コマンドに収容されているか否かを判定する。肯定の場合、端末は、次いで、工程502乃至工程504における動作を行い、否定の場合、通常のやり方に基づいて測定を行う。
【0134】
本実施例では、端末は、サービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値よりも低いか否かを監視し、肯定の場合、周波数間セル信号測定を、第1の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて行い、否定の場合、周波数間セル信号測定を、第2の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて行って、測定イベントを満たす周波数間セルをできるだけ早く判定し、同時に、端末の測定のための時間を削減し、それにより、端末の電力消費を削減し、端末の性能を向上させる。
【0135】
図6は、本発明の実施例6による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートである。
【0136】
工程601 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取る。
【0137】
本工程についての詳細については、方法の実施例における工程101を特に参照されたい。
【0138】
工程602 周波数間セル測定を、予め設定された第3の測定時間パラメータに基づいて、第1の期間内に行う。
【0139】
工程603 周波数間セル測定を、予め設定された第4の測定時間パラメータに基づいて、第2の期間内に行う。
【0140】
周波数間セル測定を行う特定の処理は、端末がまず、受信周波数を周波数間バンドに調節する必要があり、周波数間セルを判定するためのサーチを行い、次に、周波数間セル信号測定を、測定時間パラメータの時間規定に基づいて行って、信号が測定イベントを満たす周波数間セルを判定する。
【0141】
第1の期間及び第2の期間は、ネットワーク側装置によって供給し得る。すなわち、ネットワーク側装置は、測定コマンドを端末に送出した後、第1の期間をカウントし始め、第1の期間が終了すると、第1の調節トリガ情報を端末に送出し、同時に、第2の期間をカウントし始め、第2の期間が終了すると、第2の調節トリガ情報を端末に送出し、同時に、第1の期間のカウントを再始動する。したがって、端末は特に、測定コマンド又は第2の調節トリガ情報を受け取った後、周波数間セル測定を第1の測定時間パラメータに基づいて行う。第1の調節トリガ情報が受け取られた後には、すなわち、周波数間セル測定が第2の測定時間パラメータに基づいて行われる。
【0142】
当然、第1の期間及び第2の期間は端末によって制御し得、期間の特定の持続時間は予め、端末によって割り当て得、更に、ネットワーク側装置の測定コマンドに収容し得る。
【0143】
第1の期間及び第2の期間が端末によって制御される場合、端末はまず、測定コマンドを受け取った後、測定コマンドが測定識別子を収容しているか否かを判定し、肯定の場合、端末は次いで、工程602及び603における動作を行い、否定の場合、通常のやり方に基づいて測定を行う。
【0144】
本実施例では、第1の期間及び第2の期間は交互に連続時間を形成し、すなわち、端末は、周波数間セル測定を、測定ギャップ持続時間、ギャップ反復サイクル等を含む予め設定された第3の測定時間パラメータの時間規定に基づいて、第1の期間内に行い、第1の期間が終了すると、第の期間に入り、予め設定された第4の測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行い、第2の期間が終了すると、もう一度、第1の期間に入る。すなわち、第1の期間及び第2の期間が交互に連続時間を形成し、交互にくる第1の期間及び第2の期間により、端末は、別々の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて周波数間セル測定を行うことができる。
【0145】
第3の測定時間パラメータ及び第4の測定時間パラメータは異なる。すなわち、第3の測定時間パラメータ及び第4の測定時間パラメータの時間規定それぞれに基づいて、周波数間セル測定が行われた場合、端末の測定のための電気消費は異なり、端末の、異なる電力消費をもたらす。交互にくる第1の期間及び第2の期間により、端末は常に、一タイプの測定時間パラメータに基づいて測定を行う訳でなく、更に、測定イベントを満たす周波数間セルを端末が測定する確率が保証され、同時に、端末の電力消費を低減し得る。
【0146】
第3の測定時間パラメータにおける第3のギャップ持続時間は第4の測定時間パラメータにおける第4のギャップ持続時間よりも長く、かつ/あるいは、第3のギャップ反復サイクルは第4のギャップ反復サイクルよりも長く、かつ/あるいは、第3の最小利用可能測定時間は第4の最小利用可能測定時間よりも短い。あるいは、第3のギャップ持続時間は第4のギャップ持続時間よりも長く、かつ/あるいは第3のギャップ反復サイクルは第4のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/あるいは第3の最小利用可能測定時間は第4の最小利用可能測定時間おりも大きい。
【0147】
第1の期間及び第2の期間の時間長は異なり得、又は同じであり得、特に、別々の実際のケースに応じて設定し得る。例えば、端末が第3の測定時間パラメータの時間規定に基づいて周波数間セル測定を行うとみなされ、第4の測定時間パラメータの時間規定に基づいた周波数間セル測定と比較して、電気消費を節減することが可能である。したがって、第1の期間がより長い場合、端末は電力節減がより大きく、第2の期間がより長い場合、測定イベントを満たす周波数間セルを端末が判定する確率はより高く、よって、期間の長さは種々の要求に応じて具体的に設定し得る。
【0148】
本実施例では、周波数間セル測定の目的は、2つの期間を設定するやり方で達成され、当然、複数の期間、例えば、3つを設定し得、相応に、複数の測定時間パラメータが相応に設定され、更に、本発明に基づいて当業者によって拡張される技術的解決策も、本発明の保護範囲内に収まる。
【0149】
本実施例では、端末は、別々の期間内の周波数間セル測定を、別々の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行い、別々の測定時間パラメータは異なる実際の測定時間を規定し、よって、端末は、常に、一タイプの測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行う訳でないので、端末の測定のための電気消費を削減し、それにより、端末の電力消費を削減し、同時に、端末は、常に、一タイプの測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行う訳でないので、特定の時間内に測定を満たす周波数間セルを端末が判定する確率を保証する。
【0150】
図7は、本発明の実施例7による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートであり、方法は以下を含み得る。
【0151】
工程701 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取る。
【0152】
工程702 周波数間セル測定を、予め設定された第3の測定時間パラメータに基づいて、第1の期間内に行う。
【0153】
工程703 周波数間セル測定を第2の期間内において停止し、第1の期間及び第2の期間は交互に連続時間を形成する。
【0154】
本実施例と方法の実施例6との間の相違点は、第2の期間内に、端末が周波数間セル測定を停止し得る点にある。すなわち、端末は、測定ギャップ持続時間、ギャップ判定サイクル等を含む予め設定された第3の測定時間パラメータの時間規定に基づいて、周波数間セル測定を第1の期間内に行い、端末は、第1の期間が終了すると、第2の期間に入り、周波数間セル測定を停止し、端末は、第2の期間が終了すると、再び第1の期間に入って、周波数間セル測定を、予め設定された第3の測定時間パラメータの時間規定に基づいて行うことを続ける。すなわち、第1の期間及び第2の期間は交互に連続時間を形成し、交互にくる第1の期間及び第2の期間により、端末は、期間内に測定を行わず、よって、端末の測定のための電気消費を削減し、端末の電力消費を低減し、特定の時間内の測定を満たす周波数間セルを端末が判定する確率を保証し得る。
【0155】
第1の期間及び第2の期間は実際のケース(例えば、端末の特有の要件、又は測定された周波数間セルの要件)に応じて具体的に設定し得る。
【0156】
図8は、本発明の実施例8による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートである。本実施例における方法は、方法の実施例6、又は方法の実施例7の考えられる実現形態の処理である。
【0157】
工程801 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取る。
【0158】
工程802 第1のタイマを起動させ、周波数間セル信号測定を、予め設定された第3の測定時間パラメータに基づいて行う。
【0159】
第1のタイマは第1の期間を提供するよう構成される。特に、第1のタイマの持続時間を設定することにより、第1の期間は、第1のタイマが開始した時点から、持続時間が終了するにつれて第1のタイマが停止する時点までであり得る。端末はまず、測定コマンドを受け取った後、周波数間セル測定を、予め設定された第3の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて行い、同時に、第1のタイマを起動し得る。
【0160】
工程803 第1のタイマが満了すると、第2のタイマを起動させ、予め設定された第4の測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行い、又は測定を停止する。
【0161】
工程804 第2のタイマが満了したと判定された後、工程802に戻る。
【0162】
第2のタイマは第2の期間を提供する。特に、第2のタイマの持続時間を設定することにより、第2の期間は、第2のタイマが開始した時点から、持続時間が終了するにつれて第2のタイマが停止する時点までであり得る。
【0163】
第1のタイマ及び第2のタイマについて設定された持続時間パラメータは測定コマンドにおいて収容し得、更に、端末によって予め構成し得る。
【0164】
端末は、測定コマンドを受信した後、まず、測定識別子が測定コマンドに収容されるか否かを判定し、肯定の場合、工程802乃至工程804における動作を行い得る。
【0165】
本実施例では、あるいは、第3の測定時間パラメータにおける第3のギャップ持続時間は第4の測定時間パラメータにおける第4のギャップ持続時間よりも長く、かつ/あるいは、第3のギャップ反復サイクルは第4のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/あるいは、第3の最小利用可能測定時間は第4の最小利用可能測定時間よりも長い。端末はまず、測定イベントを満たす周波数間セルをよりすばやく判定することを可能にする第3の測定時間パラメータに基づいて、周波数間測定を行い得、端末が周波数間セル測定を行う時間長を第3の測定時間パラメータに基づいて設定し、第1の期間が終了すると、周波数間セル測定を、予め設定された第4の測定時間パラメータに基づいて行い、又は測定を停止して、端末の電気消費をある程度まで削除し、端末の電力消費を低減し得る。
【0166】
図9は、本発明の実施例9による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートであり、方法は以下を含み得る。
【0167】
工程901 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取る。
【0168】
工程902 第1のタイマ及び第3のタイマを同時に起動させて、周波数間セル信号測定を、予め設定された第3の測定時間パラメータに基づいて行う。
【0169】
工程903 第1のタイマが満了すると、予め設定された第4の測定時間パラメータに基づいて周波数間セル信号測定を行い、又は測定を停止する。
【0170】
工程904 第3のタイマが満了したと判定し、工程902に戻る。
【0171】
本実施例では、第1の期間及び第2の期間が2つのタイマによって提供される。
【0172】
第1のタイマの持続時間は、第3のタイマの持続時間よりも小さい。すなわち、第1の期間は、第1のタイマが開始する時点から、持続時間が終了するにつれ、第1のタイマが停止する時点までである。第2の期間は、第1のタイマが停止する時点から、設定された持続時間が終了するにつれ、第3のタイマが停止する時点までである。
【0173】
端末は、測定コマンドを受信した後、まず、測定識別子が測定コマンドに収容されているか否かを判定し、肯定の場合、工程902乃至工程904における動作を行い得る。
【0174】
本実施例では、あるいは、第3の測定時間パラメータにおける第3のギャップ持続時間は第4の測定時間パラメータにおける第4のギャップ持続時間よりも長く、かつ/あるいは、第3のギャップ反復サイクルは第4のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/あるいは、第3の最小利用可能測定時間は第4の最小利用可能測定時間よりも長い。端末はまず、測定イベントを満たす周波数間セルをよりすばやく判定することを可能にする第3の測定時間パラメータに基づいて、周波数間測定を行い、第3の測定時間パラメータに基づいて、端末が周波数間セル測定を行う時間長を設定し、第1の期間が終了すると、周波数間セル測定を、予め設定された第4の測定時間パラメータに基づいて行い、又は測定を停止して、端末の電気消費をある程度まで削除し、端末の電力消費を低減し得る。
【0175】
上記方法の実施例では、同じ又は同様な工程の動作同士を参照し得、よって、いくつかの実施例における対応する記載は比較的単純である。
【0176】
図10は、本発明の実施例10による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートであり、方法は以下を含み得る。
【0177】
工程1001 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取る。
【0178】
工程1002 測定時間パラメータと、周波数間バンドについての情報との間の予め保存されたマッピングに応じて、周波数間バンドについての情報に対応する目標測定時間パラメータをサーチする。
【0179】
ネットワーク側から送出された測定コマンドが更に、測定識別子を収容していることがあり得、よって、測定コマンドを受け取った後、まず、測定コマンドが測定識別子を収容しているか否かを判定し、肯定の場合、工程1002の動作を行い、否定の場合、周波数間セル測定を汎用測定時間パラメータに基づいて直接行い得る。
【0180】
端末は、複数の別々の周波数間バンドにおけるセルの測定を行い得るので、本実施例では、周波数間バンドについての各情報は、別々の測定時間パラメータに対応し得る。すなわち、本実施例では、端末は、別々の周波数間バンドにおけるセルの並列測定を、別々の測定時間パラメータに基づいて行い得る。したがって、端末は、まず、機能識別子をネットワーク側装置に送出し得、ネットワーク側装置は、端末が別々の測定時間パラメータに基づいて別々の周波数間バンドにおけるセルを並列に測定する機能を有すると、機能識別子を受け取った後に判定し、測定識別子を収容する測定コマンドを端末に送出し得る。
【0181】
工程1003 周波数間セル測定を、目標測定時間パラメータに基づいて行う。
【0182】
周波数間セル測定を行ううえで、まず、周波数間バンドにおけるセルを判定するためにサーチを行い、次いで、周波数間セルの信号が測定イベントを満たすか否かを判定するために周波数間セル信号測定を行う。実用的な適用分野では、別々のバンドにおける周波数間セルの場合、測定要求が異なるので、一部のバンドにおける周波数間セルを見つけ、又は一部のバンドの信号が測定イベントを満たしていると判定するために必要な時間は短い一方、一部のバンドの周波数間セルを見つけ、又は、一部のバンドの信号が測定イベントを満たしていると判定するために必要な時間は長い。汎用測定時間パラメータは従来技術において採用されており、その結果、周波数間セル測定では、測定イベントを満たす周波数間セルはすばやく測定することが可能でなく、又は測定のための電気消費が浪費される。
【0183】
したがって、本発明では、測定時間パラメータが周波数間バンドについての種々の情報に応じて予め設定され、周波数間バンドについての情報と、測定パラメータの種々の識別子との間のマッピングが保存される。一部の周波数間バンドの場合、周波数間バンドにおけるセルをよりすばやく測定する必要がある場合、測定時間パラメータにおけるギャップ持続時間を適切に延長し、ギャップ反復サイクルを短縮し、最小利用可能測定時間を増加して、測定イベントを満たす周波数間セルをよりすばやく測定し得る。
【0184】
周波数間バンドについての特定の情報の場合、測定イベントを満たす周波数間セルをすばやく測定しなくてよい場合、測定時間パラメータにおけるギャップ持続時間を短縮し、ギャップ反復サイクルを延長し、最小利用可能測定時間を短縮して、端末の電力消費の節減の目的を達成し得る。
【0185】
周波数間セル測定を目標測定時間パラメータに基づいて行う工程は特に、
受信周波数が周波数間バンドに調節された後、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためにサーチを行う工程と、
周波数間セル測定を目標測定時間パラメータの時間規定に基づいて行う工程と
を含む。
【0186】
本実施例では、端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定チャネルを受け取った後、まず、周波数間バンドについての情報に対応する目標測定時間パラメータを、測定時間パラメータと、周波数間バンドについての情報との間の予め保存されたマッピングに応じてサーチし、周波数間セル測定を目標測定時間パラメータに基づいて行う。種々の測定時間パラメータに基づいた周波数間バンドについての異なる情報に応じて、周波数間セル測定を行って、測定イベントを満たすセルをよりすばやく判定し、同時に、更に、端末の電力消費を節減し、端末の性能を向上させる。
【0187】
図11は、本発明の実施例11による、周波数間セル測定のための方法のフローチャートであり、方法は以下を含み得る。
【0188】
工程1101 端末は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報及びその対応する目標測定時間パラメータを収容する測定コマンドを受け取り、種々の測定時間パラメータと、周波数間バンドについての種々の情報との間の予め保存されたマッピングに応じて周波数間バンドについての情報に対応する目標測定時間パラメータをネットワーク側装置が求めた後に測定コマンドが送出される。
【0189】
工程1102 周波数間セル測定を、目標測定時間パラメータに基づいて行う。
【0190】
端末は、測定コマンドに収容された目標測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を、測定コマンドを受け取った後に行い得る。
【0191】
工程1101を行う前に、端末は更に、機能識別子をネットワーク側装置に送出し得、ネットワーク側装置は、種々の測定時間パラメータに基づいて別々の周波数間バンドにおけるセルを並列に測定することができると、機能識別子を受け取った後に判定し得る。したがって、ネットワーク側装置は、周波数間バンドについての情報に対応する測定時間パラメータを、測定時間パラメータと、周波数間バンドについての情報との間の予め保存されたマッピングに応じて、測定コマンドを送出する場合にまずサーチし、次いで、測定コマンドを送出し、端末は次いで、周波数間セル測定を目標測定時間パラメータに基づいて行って、測定イベントを満たすセルをよりすばやく判定し、同時に更に、端末の電力消費を節減し、端末の性能を向上させ得る。
【0192】
図12は、本発明の実施例1による、周波数間セル測定のための装置の概略構造図である。
【0193】
受け取りモジュール1201は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取るよう構成される。
【0194】
本実施例における装置は特に、端末において適用し得、測定コマンドは、周波数間バンドについての情報(例えば、測定する対象のセルの周波数)を含み、端末は、バンドに配置された周波数間セルを、周波数間バンドについての情報に応じて判定し、測定を行い得る。
【0195】
第1の検出モジュール1202は、現在の位置の特定の範囲内に候補セルが存在しているか否かを検出するよう構成される。
【0196】
現在の位置は、サービング・セル内の装置を含む端末、又は装置の位置を表し得、候補セルは、端末のサービング・セルと区別される、現在測定する必要があるバンドにおける周波数間セルを含み得る。
【0197】
第1のセル測定モジュール1203は、周波数間セル信号測定を、予め設定された第1の測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0198】
測定時間パラメータは、ギャップ持続時間(すなわち、測定の時間それぞれにおける利用可能時間)、ギャップ反復サイクル(すなわち、ギャップ間の間隔時間)、及び、最小利用可能測定時間を含み得、特定時間範囲内の実際の測定のための時間の和は、周波数間セル測定が特定の要求を満たすことができるように、特定の時間内に端末が測定を行う実際の時間を制限するような、最小利用可能測定時間よりも小さいものでない。例えば、ギャップ持続時間は6ms(ミリ秒)であり、ギャップ反復サイクルは80msであり、480ms内の最小利用可能時間は30msである。すなわち、端末は80ms毎に1回、信号測定を行い得、測定の各回は6msを要し、最小利用可能時間は、端末が、少なくとも、測定を(30ms/6ms=)5回、各480ms内に行う旨を規定する。
【0199】
第2のセル測定モジュール1204は、周波数間セル信号測定を、予め設定された第2の測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0200】
第1の測定時間パラメータは、第1のギャップ持続時間、第1のギャップ反復サイクル、及び第1の最小利用可能測定時間を含み、第2の測定時間パラメータは第2のギャップ持続時間、第2のギャップ反復サイクル、及び第2の最小利用可能測定時間を含み、第1のギャップ持続時間は第2のギャップ持続時間よりも長く、かつ/又は第2のギャップ反復サイクルは第2のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/又は第1の最小利用可能測定時間は第2の最小利用可能測定時間よりも長い。すなわち、第2の測定時間パラメータの周波数間セル信号測定と比較して、特定の期間内の周波数間セル測定の実際の時間は、第1の測定時間パラメータの周波数間セル信号測定においてより長く、よって、測定要件を満たす周波数間セルをよりすばやく選択することが可能である。
【0201】
実施例では、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは、測定コマンドに収容し得る。したがって、装置は、更に、採用される対象の測定時間パラメータの識別子及び/又は測定時間パラメータの適用時点をネットワーク側装置にフィードバックするよう構成された第1のフィードバック・モジュールを含み得る。
【0202】
別の実施例では、装置は更に、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータを保存するよう構成された保存モジュールを含み得る。したがって、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは更に、ネットワーク側装置、及び装置の保存モジュールそれぞれに保存し得、装置は更に、採用される対象の測定時間パラメータの識別子、及び/又は測定時間パラメータの適用時点をネットワーク側装置にフィードバックするよう構成された第1のフィードバック・モジュールを更に含み得る。
【0203】
更に別の実施例では、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは更に、装置の保存モジュールのみに保存し得る。したがって、あるいは、装置は更に、現在の測定情報をネットワーク側装置にフィードバックするよう構成された第2のフィードバック・モジュールを更に含み得、測定情報は、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータを含む。
【0204】
更に、装置は、測定識別子が測定コマンドに収容されているか否かを判定し、肯定の場合、第1の検出モジュールを起動させるようトリガするよう構成された第2の判定モジュールを更に含み得る。
【0205】
本実施例では、受け取りモジュールは、周波数間セル信号測定を第1の測定時間パラメータに基づいて、候補セルがその位置の周辺に存在していると第1の検出モジュールが検出した場合に、ネットワーク側装置の測定コマンドを受け取った後に行って、測定イベントを満たす周波数間セルをよりすばやく判定し、候補セルが端末の周辺に存在していない場合、第2の測定時間パラメータに基づいて周波数間セル信号測定を行って、測定のための時間を削減し、端末の電力消費を低減する。候補セルが現在の位置の周辺に存在していない場合、これは、端末が、長距離だけ、周波数間セル全てと離れていることを示し、よって、信号測定を、電力節減が大きい第2の測定時間パラメータに基づいて行い、測定のための電力消費を低減し、それにより、装置の性能を向上させる。
【0206】
図13は、本発明の実施例2による、周波数間セル測定のための装置の概略構造図である。装置は、受け取りモジュール1201、第1の検出モジュール1202、第1の測定モジュール1203、及び第2の測定モジュール1204を含み得る。モジュールの具体的な機能については、装置の実施例1を参照し得る。
【0207】
第1の検出モジュール1202は特に以下を含み得る。
【0208】
調節モジュール1212は、受信周波数を周波数間バンドに調節する。
【0209】
信号測定モジュール1222は、周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度を測定するよう構成される。
【0210】
第1の判定モジュール1223は、周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度が第1の予め設定された値よりも高いか否かを判定し、肯定の場合、第1の測定モジュール1203をトリガし、否定の場合、第2の測定モジュール1204をトリガするよう構成される。
【0211】
第1の予め設定された値は測定コマンドに収容されていることがあり得、当然、更に、装置の保存モジュールに予め設定され、記憶されていることがあり得、第1の判定モジュールはまず、測定コマンド又は保存モジュールから第1の予め設定された値を判定し、次いで判定を行う。
【0212】
第1の測定モジュール1203は特に以下を含み得る。
【0213】
第1のサーチ・モジュール1213は、受信周波数が周波数間バンドに調節された後、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためにサーチを行うよう構成される。
【0214】
第1の測定サブモジュール1223は、周波数間セル信号測定を、予め設定された第1の測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0215】
第2の検出モジュール1204は特に以下を含み得る。
【0216】
第2のサーチ・モジュール1214は、受信周波数が周波数間バンドに調節された後、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためにサーチを行うよう構成される。
【0217】
第2の測定サブモジュール1224は、周波数間セル信号測定を、予め設定された第2の測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0218】
第1の測定時間パラメータにおける第1のギャップ持続時間は第2の測定時間パラメータにおける第2のギャップ持続時間よりも長く、かつ/あるいは、第1のギャップ反復サイクルは第2のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/あるいは、第1の最小利用可能測定時間は第2の最小利用可能測定時間よりも長い。すなわち、第2の測定時間パラメータの周波数間セル信号測定と比較して、第1の測定時間パラメータの周波数間セル信号測定は、周波数間セル測定に、より長い時間を提供し、よって、測定イベント要件を満たす周波数間セルをよりすばやく選択する。
【0219】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは、測定コマンドに収容されていることがあり得、装置は更に以下を含み得る。
【0220】
第1のフィードバック・モジュールは、測定時間パラメータの現在採用されている識別子及び/又は測定時間パラメータの適用時点をネットワーク側装置にフィードバックするよう構成される。
【0221】
第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータが予め記憶されている場合、装置は更に以下を含み得る。
【0222】
第2の判定モジュールは、測定識別子が測定コマンドに収容されているか否かを判定し、肯定の場合、起動させるよう第1の検出モジュールをトリガするよう構成される。
【0223】
第2のフィードバック・モジュールは、現在の測定情報をネットワーク側装置にフィードバックするよう構成され、測定情報は、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータを含む。
【0224】
更に、第1のサーチ・モジュール1213が、周波数間セルを判定するためのサーチを行う場合、特定のサーチ時間が必要である。したがって、第1のサーチ・モジュール1213は、サーチ時間が予め設定された時間を超えている旨を監視し、かつ、第1のサーチ・モジュール1213が、予め設定された時間内に周波数間バンド上でセルを見つけることができなかった場合、現在採用されている測定時間パラメータを切り換え、起動させるよう第2の測定モジュールをトリガするよう更に構成し得、よって、装置は、第2の測定時間パラメータの時間規定に基づいて測定を続ける。
【0225】
本実施例では、第1の検出モジュールは、周波数間バンドの共通チャネルの信号の品質又は強度が第1の予め設定された値よりも高いか否かを測定することにより、セルが端末の特定の範囲内に存在しているかを判定する場合、肯定の場合、周波数間セル信号測定を、第1の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて行うよう第1の測定モジュールをトリガし、否定の場合、周波数間セル信号測定を、第2の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて行うよう第2の測定モジュールをトリガして、測定イベントを満たす周波数間セルを測定し、判定し、装置の測定のための時間を更に削減し、それにより、装置の電力消費を削減し、装置の性能を向上させる。
【0226】
更に、別の実施例では、第1の検出モジュール1203は、候補セルが、現在の位置と特定の距離離れた所に存在しているか否かを衛星測位システムによって判定し、肯定の場合、起動させるよう第1の測定モジュールをトリガし、否定の場合、起動させるよう第2の測定モジュールをトリガするよう特に構成し得る。
【0227】
図14は、本発明の実施例3による、周波数間セル測定のための装置の概略構造図であり、装置は以下を含み得る。
【0228】
受け取りモジュール1401は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取るよう構成される。
【0229】
第2の検出モジュール1402は、サービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値よりも低いか否かを検出するよう構成される。
【0230】
サービング・セルは例えば、端末が現在配置されているマクロセルを表し得、端末は、サービング・セルの信号にリッスンし、サ―ビング・セルの信号の品質又は強度を検出し得る。
【0231】
第2の予め設定された値は測定コマンドに収容し得、当然、更に、装置の保存モジュールに予め設定し、記憶し得、第2の検出モジュールはまず、測定コマンド又は保存モジュールから第1の予め設定された値を判定し、次いで判定を行う。
【0232】
サービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値よりも低い場合、これは、端末の正常な通信を保証するために端末をできる限り早く、他のセルに切り換える必要があることを示す。この場合、端末は、サービング・セルの信号を好適に受信するにはサービング・セルから遠すぎることがあり得るので、測定イベントを満たす周波数間セルを判定するために、周波数間セル測定をできるだけ早く行う必要がある。
【0233】
サービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値以上である場合、これは、サービング・セルが更に、端末に対応し続け得、端末がサービング・セルの信号を正常に受信し得ることを示し、よって、端末は、できる限り早く、周波数間セルに切り換えなければならない訳でない。
【0234】
当然、考えられる別のケースでは、異種ネットワーク展開において、小規模セルがマクロセル内に設定される例を採ることにより、小規模セルは、マクロセルのカバレッジの縁部にあり得る。サービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値よりも低いと監視された場合、端末がサービング・セルの縁部にあるとみなされ、よって、小規模セルからの距離は短くなり、小規模セルが端末の周辺に存在していると判定し得る。端末のサービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値以上である場合、周波数間セルが端末の周辺に存在していないとみなされ得、小規模セルからの距離は大きくなる。
【0235】
第1の測定モジュール1403は、第2の検出モジュールの検出結果が肯定である場合、周波数間セル測定を、予め設定された第1の測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0236】
第1の検出モジュール1403は特に以下を含み得る。
【0237】
第1のサーチ・モジュール1413は、受信周波数が周波数間バンドに調節された後、サーチを行い、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するよう構成される。
【0238】
第1の測定サブモジュール1423は、周波数間セル信号測定を、予め設定された第1の測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0239】
第2の測定モジュール1404は、第2の検出モジュールの検出結果が否定である場合、周波数間セル測定を、予め設定された第2の測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0240】
第1の測定時間パラメータは、第1のギャップ持続時間、第1のギャップ反復サイクル、及び第1の最小利用可能測定時間を含み、第2の測定時間パラメータは第2のギャップ持続時間、第2のギャップ反復サイクル、及び第2の最小利用可能測定時間を含み、第1のギャップ持続時間は第2のギャップ持続時間よりも長く、かつ/又は第2のギャップ反復サイクルは第2のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/又は第1の最小利用可能測定時間は第2の最小利用可能測定時間よりも長い。
【0241】
第2の測定モジュール1404は特に以下を含み得る。
【0242】
第2のサーチ・モジュール1414は、受信周波数が周波数間バンドに調節された後、周波数間バンドに配置された周波数間セルを判定するためにサーチを行うよう構成される。
【0243】
第2の測定サブモジュール1424は、周波数間セル信号測定を、予め設定された第2の測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0244】
実施例では、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは、測定コマンドに収容し得る。したがって、装置は、更に、採用される対象の測定時間パラメータの識別子及び/又は測定時間パラメータの適用時点をネットワーク側装置にフィードバックするよう構成された第1のフィードバック・モジュールを含み得る。
【0245】
別の実施例では、装置は更に、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータを保存するよう構成された保存モジュールを含み得る。したがって、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは更に、ネットワーク側装置、及び装置の保存モジュールそれぞれに保存し得、よって、装置は更に、採用される対象の測定時間パラメータの識別子、及び/又は測定時間パラメータの適用時点をネットワーク側装置にフィードバックするよう構成された第1のフィードバック・モジュールを含み得る。
【0246】
更に別の実施例では、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータは更に、装置の保存モジュールのみに保存し得る。したがって、あるいは、装置は更に、現在の測定情報をネットワーク側装置にフィードバックするよう構成された第2のフィードバック・モジュールを含み得、測定情報は、第1の測定時間パラメータ及び/又は第2の測定時間パラメータを含む。
【0247】
更に、装置は、測定識別子が測定コマンドに収容されているか否かを判定し、肯定の場合、起動させるよう第1の検出モジュールをトリガするよう構成された第2の判定モジュールを更に含み得る。
【0248】
本実施例では、第1の検出モジュールは、サービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値よりも低いか否かを検出し、肯定の場合、周波数間セル信号測定を、第1の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて行うよう第1の測定モジュールをトリガし、否定の場合、周波数間セル信号測定を、第2の測定時間パラメータに規定された時間に基づいて行うよう第2の測定モジュールをトリガして、測定イベントを満たす周波数間セルをできるだけ早く判定して、端末の測定のための時間を削減し、それにより、装置の電力消費を削減し、装置の性能を向上させる。
【0249】
図15は、本発明の実施例4による、周波数間セル測定のための装置の概略構造図であり、装置は以下を含み得る。
【0250】
受け取りモジュール1501は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取るよう構成される。
【0251】
第3の測定モジュール1502は、周波数間セル測定を、予め設定された第3の測定時間パラメータに基づいて第1の期間内に行うよう構成される。
【0252】
第4の測定モジュール1503は、周波数間セル測定を、予め設定された第4の測定時間パラメータに基づいて、第2の期間内に行い、又は周波数間セル測定を停止するよう構成され、第1の期間及び第2の期間が交互に連続時間を形成し、第3の測定時間パラメータは第4の測定時間パラメータと異なる。
【0253】
第1の期間及び第2の期間は、ネットワーク側装置によって供給し得る。すなわち、ネットワーク側装置は、測定コマンドを送出した後、第1の期間をカウントし始め、第1の期間が終了すると、第1の調節トリガ情報を送出し、同時に、第2の期間をカウントし始め、第2の期間が終了すると、第2の調節トリガ情報を送出し、同時に、第1の期間のカウントを再始動する。したがって、第3の測定モジュールは特に、測定コマンド又は第2の調節トリガ情報を受け取った後、周波数間セル測定を第1の測定時間パラメータに基づいて行い得る。第4の測定モジュールは特に、第1の調節トリガ情報を受け取った後、周波数間セル測定を第2の測定時間パラメータに基づいて行い得る。
【0254】
当然、第1の期間及び第2の期間は端末によって制御し得、期間の特定の持続時間は予め、端末によって割り当て得、更に、ネットワーク側装置の測定コマンドに収容し得る。
【0255】
第1の期間及び第2の期間は連続時間を交互に形成し、交互にくる第1の期間及び第2の期間により、周波数間セル測定は種々の測定時間パラメータにおいて規定された時間に基づいて行い得る。
【0256】
第3の測定時間パラメータ及び第4の測定時間パラメータは異なる。測定時間パラメータの異なる時間規定に基づいて、周波数間セル測定が行われた場合、測定の電気消費は異なり、よって、電力消費も異なる。
【0257】
装置は更に、測定コマンドが測定識別子を収容しているか否かを判定し、肯定の場合、起動させるよう第3の測定モジュール又は第4の測定モジュールをトリガするよう構成された識別子判定モジュールを含み得る。
【0258】
本実施例では、第3の測定モジュール及び第4の測定モジュールは、別々の測定時間パラメータの時間規定に基づいて、周波数間セル測定を行い、別々の測定時間パラメータは異なる実際の測定時間を規定するので、周波数間セル測定は常に、一タイプの測定時間パラメータに基づいて行われる訳でない。したがって、装置の測定のための電気消費は削減し得、それにより、装置の電力消費を低減し、装置の性能を向上させ、測定イベントを満たす周波数間セルが特定の時間内に判定される確率を保証し、装置は、端末において適用されている場合、端末の性能を向上させることができ、端末の性能を向上させることができる。
【0259】
図16は、本発明の実施例5による、周波数間セル測定のための装置の概略構造図である。装置は、受け取りモジュール1501、第3の測定モジュール1502、及び第4の測定モジュール1503を含み得る。モジュールの機能の場合、装置の実施例4を参照し得る。装置の実施例4との差は、本実施例における装置が更に、第1のタイミング・モジュール1504及び第2のタイミング・モジュール1505を含むという点にある。
【0260】
第1のタイミング・モジュール1504は、第1の期間を提供し、第1の期間が終了すると、起動させるよう第4の測定モジュール1503及び第2のタイミング・モジュール1505をトリガするよう構成される。
【0261】
第2のタイミング・モジュール1505は、第2の期間を提供し、第2の期間が終了すると、起動させるよう第3の測定モジュール1502及び第1のタイミング・モジュール1504をトリガするよう構成される。
【0262】
実用的な適用分野では、第1のタイミング・モジュール及び第2のタイミング・モジュールは具体的にはタイマであり得る。タイマについて設定された持続時間パラメータは測定コマンドにおいて収容し得、更に、装置によって予め構成し得る。
【0263】
第1のタイミング・モジュール及び第2のタイミング・モジュールは、交互にくる第1の期間及び第2の期間を実現し、連続時間を形成し始める。
【0264】
装置は更に、測定コマンドが測定識別子を収容しているか否かを判定し、肯定の場合、起動させるよう第3の測定モジュール及び第1のタイミング・モジュールをトリガするよう構成された識別子判定モジュールを含み得る。第1のタイミング・モジュールはカウントし始め、第3の測定モジュールは、周波数間セル測定を、第3の測定時間パラメータに基づいて第1のタイミング・モジュールのカウンティング期間内に行う。
【0265】
本実施例では、あるいは、第3の測定時間パラメータにおける第3のギャップ持続時間は第4の測定時間パラメータにおける第4のギャップ持続時間よりも長く、かつ/あるいは、第3のギャップ反復サイクルは第4のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/あるいは、第3の最小利用可能測定時間は第4の最小利用可能測定時間よりも長い。すなわち、端末はまず、測定イベントを満たす周波数間セルをよりすばやく判定することを可能にする第3の測定時間パラメータに基づいて、周波数間測定を行い、端末が第3の測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行う時間長を設定し、第1の期間が終了すると、周波数間セル測定を、予め設定された第4の測定時間パラメータに基づいて行い、又は測定を停止して、測定のための電気消費をある程度まで削減し、電力消費を低減し得る。
【0266】
図17は、本発明の実施例6による、周波数間セル測定のための装置の概略構造図である。装置は、受け取りモジュール1501、第3の測定モジュール1502、及び第4の測定モジュール1503を含み得る。モジュールの機能については、装置の実施例4を参照し得る。装置の実施例4との差は、本実施例における装置が更に、第1のタイミング・モジュール1504及び第2のタイミング・モジュール1506を含むという点にある。
【0267】
第1のタイミング・モジュール1504は、第1の期間を提供し、第1の期間が終了すると、起動させるよう第4の測定モジュール1503をトリガするよう構成される。
【0268】
第3のタイミング・モジュール1506は、第1の期間及び第2の期間を提供し、第2の期間が終了すると、起動させるよう第3の測定モジュール1502、及第1のタイミング・モジュール1504、及び第3のタイミング・モジュールをトリガするよう構成される。
【0269】
実用的な適用分野では、第1のタイミング・モジュール及び第3のタイミング・モジュールは具体的にはタイマであり得、タイマについて設定される持続時間パラメータは、測定コマンドに収容されていることがあり得、更に、装置によって再構成され得る。
【0270】
第1のタイミング・モジュール及び第3のタイミング・モジュールは同時に起動し得る。第1のタイミング・モジュール及び第3のタイミング・モジュールは第1の受け取りモジュールのトリガ命令を受信した後に起動し得、更に、第1の受け取りモジュールが、ネットワーク側装置によって送出された測定コマンドを受け取ったと判定された後、起動して、交互にくる第1の期間及び第2の期間を提供して、連続時間を形成し得る。
【0271】
装置は更に、測定コマンドが測定識別子を収容しているか否かを判定し、肯定の場合、起動させるよう第3の測定モジュール、第1のタイミング・モジュール、及び第2のタイミング・モジュールをトリガするよう構成された識別子判定モジュールを含み得る。
【0272】
本実施例では、あるいは、第3の測定時間パラメータにおける第3のギャップ持続時間は第4の測定時間パラメータにおける第4のギャップ持続時間よりも長く、かつ/あるいは、第3のギャップ反復サイクルは第4のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/あるいは、第3の最小利用可能測定時間は第4の最小利用可能測定時間よりも長い。すなわち、第3の測定モジュールはまず、測定イベントを満たす周波数間セルをよりすばやく判定することを可能にする第3の測定時間パラメータに基づいて、周波数間セル測定を行い、端末が第3の測定時間パラメータに基づいて周波数間セル測定を行う時間長を設定し、第1の期間が終了すると、周波数間セル測定を、予め設定された第4の測定時間パラメータに基づいて行い、又は測定を停止するよう第4の測定モジュールをトリガして、測定のための電気消費をある程度まで削減し、装置の電力消費を低減し得る。
【0273】
図18は、本発明の実施例7による、周波数間セル測定のための装置の概略構造図であり、装置は以下を含み得る。
【0274】
受け取りモジュール1801は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取るよう構成される。
【0275】
サーチ・モジュール1802は、測定時間パラメータと、周波数間バンドについての情報との間の予め保存されたマッピングに応じて、周波数間バンドについての情報に対応する目標測定時間パラメータをサーチするよう構成される。
【0276】
セル測定モジュール1803は、周波数間セル測定を目標測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0277】
装置は更に、以下を含み得る。
【0278】
第3の判定モジュール1804は、測定コマンドが測定識別子を収容しているか否かを判定し、肯定の場合、起動させるようサーチ・モジュール1802をトリガするよう構成される。
【0279】
装置は、まず、機能識別子をネットワーク側装置に送出するよう構成された送出モジュールを含み得、ネットワーク側装置は、端末が別々の測定時間パラメータに基づいて別々の周波数間バンドにおけるセルを並列に測定する機能を有すると、機能識別子を受け取った後に判定し、次いで、測定識別子を収容する測定コマンドを端末に送出し得る。
【0280】
本実施例では、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを受け取りモジュールが受け取った後、サーチ・モジュールはまず、周波数間バンドについての情報に対応する目標測定時間パラメータを、測定時間パラメータと、周波数間バンドについての情報との間の予め保存されたマッピングに応じてサーチし、周波数間セル測定を目標測定時間パラメータに基づいて行うようセル測定モジュールをトリガする。周波数間セル測定を、別々の測定時間パラメータに基づいた周波数間バンドについての異なる情報に応じて行って、測定イベントを満たすセルをよりすばやく判定して、同時に、電力消費を節減し、装置の性能を向上させる。
【0281】
図19は、本発明の実施例8による、周波数間セル測定のための装置の概略構造図であり、装置は以下を含み得る。
【0282】
受け取りモジュール1901は、ネットワーク側装置によって送出された周波数間バンドについての情報、及びその対応する目標測定時間パラメータを収容する測定コマンドを受け取るよう構成され、測定時間パラメータと、周波数間バンドについての情報との間の予め保存されたマッピングに応じて周波数間バンドについての情報に対応する目標測定時間パラメータをネットワーク側装置が求めた後に測定コマンドが送出される。
【0283】
セル測定モジュール1902は、周波数間セル測定を目標測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0284】
装置は更に、以下を含み得る。
【0285】
送出モジュール1903は、機能識別子をネットワーク側装置に送出するよう構成され、ネットワーク側装置が、機能識別子を受け取り、測定時間パラメータと、周波数間バンドについての情報との間の予め保存されたマッピングに応じて周波数間バンドについての情報に対応する目標測定時間パラメータを求めた後に、測定コマンドが特に送出される。
【0286】
上記実施例では、同じ又は同様なモジュールの機能同士を参照し得、よって、いくつかの実施例における対応する記載は比較的単純である。
【0287】
本発明の周波数間セル測定のための装置は特に、端末に一体化し得、よって、本発明は更に、周波数間セル測定のための装置を含む端末を提供する。
【0288】
本発明は更に、周波数間セル測定のためのシステムを提供する。
図20は、実施例による、システムの概略構造図である。システムは、以下を含み得る。
【0289】
ネットワーク側装置2001は、周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを端末に送出するよう構成される。
【0290】
実用的な適用分野では、ネットワーク側装置は具体的には、小規模基地局、ホーム基地局、中継局、及び無線ローカル・エリア・ネットワーク・アクセス・ポイントなどの機器であり得る。
【0291】
端末2002は、測定コマンドを受け取った後、候補セルが現在位置の特定の範囲内に存在しているか否かを検出し、肯定の場合、周波数間セル測定を、予め設定された第1の測定時間パラメータに基づいて行い、否定の場合、周波数間セル測定を、予め設定された第2の測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0292】
第1の測定時間パラメータは、第1のギャップ持続時間、第1のギャップ反復サイクル、及び第1の最小利用可能測定時間を含み、第2の測定時間パラメータは第2のギャップ持続時間、第2のギャップ反復サイクル、及び第2の最小利用可能測定時間を含み、第1のギャップ持続時間は第2のギャップ持続時間よりも長く、かつ/又は第1のギャップ反復サイクルは第2のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/又は第1の最小利用可能測定時間は第2の最小利用可能測定時間よりも長い。
【0293】
端末は現在、サ―ビング・セル2003に配置されており、キャリア周波数がサービング・セル2003のものと異なる周波数間セル2004が、サービング・セル2003において分散している。端末のサービング・セルのネットワーク・トラフィック量が高いとネットワーク側装置が監視した場合、又はネットワーク・サービスを配信するのに適した周波数間セルを選択するために、システム容量を増加させるうえで周波数間セルの影響を拡大させるために、ネットワーク側装置は、周波数間セル測定を行う旨を端末に指示し、測定コマンドを端末に送出する。
【0294】
端末及びネットワーク側装置によって具体的に行われる動作については以下の実施例を参照し得るので、更なる詳細はここでは説明しない。端末及びネットワーク側装置の概略構造図については、
図20を参照し得る。上記実施例とのその差は、端末及びネットワーク側装置によって実現される特定の機能が異なるという点にあるにすぎない。
【0295】
端末は、具体的には、実施例1又は実施例2の周波数間セル測定のための装置を含む端末であり得る。
【0296】
本実施例における周波数間セル測定のためのシステムにより、周波数間セル測定を実現し得、同時に、端末の測定のための電力消費が更に節減され、それにより、端末の性能を向上させる。
【0297】
別の実施例では、本発明は更に、周波数間セル測定のためのシステムを提供し、システムは以下を含み得る。
【0298】
ネットワーク側装置は、周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを端末に送出するよう構成される。
【0299】
端末は、測定コマンドを受け取った後、サービング・セルの信号の品質又は強度が第2の予め設定された値よりも低いか否かを検出し、第2の予め設定された値は、測定コマンドに収容されており、又は端末に予め記憶されていることがあり得る。肯定の場合、周波数間セル測定を予め設定された第1の測定時間パラメータに基づいて行い、否定の場合、周波数間セル測定を予め設定された第2の測定時間パラメータに基づいて行うよう構成される。
【0300】
第1の測定時間パラメータは、第1のギャップ持続時間、第1のギャップ反復サイクル、及び第1の最小利用可能測定時間を含み、第2の測定時間パラメータは第2のギャップ持続時間、第2のギャップ反復サイクル、及び第2の最小利用可能測定時間を含み、第1のギャップ持続時間は第2のギャップ持続時間よりも長く、かつ/又は第1のギャップ反復サイクルは第2のギャップ反復サイクルよりも短く、かつ/又は第1の最小利用可能測定時間は第2の最小利用可能測定時間よりも長い。
【0301】
端末は、実施例3における周波数間セル測定のための装置を含む端末であり得る。端末及びネットワーク側装置によって具体的に行われる動作については、上記実施例を参照し得るので、更なる詳細はここでは説明しない。端末及びネットワーク側装置の概略構造図については、
図20を参照し得る。上記実施例とのその差は、端末及びネットワーク側装置によって実現される特定の機能が異なるという点にある。
【0302】
本実施例における周波数間セル測定のためのシステムにより、周波数間セル測定を実現し得、同時に、端末の測定のための電力消費が更に節減され、それにより、端末の性能を向上させる。
【0303】
更に別の実施例では、本発明は更に、周波数間セル測定のためのシステムを提供し、システムは以下を含み得る。
【0304】
ネットワーク側装置は、周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを端末に送出するよう構成される。
【0305】
端末は、測定コマンドを受け取った後、周波数間セル測定を、予め設定された第3の測定時間パラメータに基づいて第1の期間内に行い、周波数間セル測定を、予め設定された第4の測定時間パラメータに基づいて第2の期間内に行い、又は、周波数間セル測定を停止するよう構成され、第1の期間及び第2の期間は交互に連続時間を形成し、第3の測定時間パラメータは第4の測定時間パラメータと異なる。
【0306】
端末は、実施例4、実施例5、又は実施例6における周波数間セル測定のための装置を含む端末であり得る。端末及びネットワーク側装置によって具体的に行われる動作については、上記実施例を参照し得るので、更なる詳細はここでは記載しない。端末及びネットワーク側装置の概略構造図については、
図20を参照し得る。上記実施例とのその差は、端末及びネットワーク側装置によって実現される特定の機能が異なるという点にある。
【0307】
本実施例における周波数間セル測定のためのシステムにより、周波数間セル測定を実現し得、同時に、端末の測定のための電力消費が更に節減され、それにより、端末の性能を向上させる。
【0308】
更に別の実施例では、本発明は更に、周波数間セル測定のためのシステムを提供し、システムは以下を含み得る。
【0309】
ネットワーク側装置は、周波数間バンドについての情報を収容する測定コマンドを端末に送出するよう構成される。
【0310】
端末は、測定コマンドを受け取った後、測定時間パラメータと、周波数間バンドについての情報との間の予め保存されたマッピングに応じて、周波数間バンドについての情報に対応する目標測定時間パラメータをサーチするよう構成され、端末は周波数間セル測定を目標測定時間パラメータに基づいて行う。
【0311】
端末は、実施例7における周波数間セル測定のための装置を含む端末であり得る。端末及びネットワーク側装置によって具体的に行われる動作については、上記実施例を参照し得るので、更なる詳細はここでは記載しない。端末及びネットワーク側装置の概略構造図については、
図20を参照し得る。上記実施例とのその差は、端末及びネットワーク側装置によって実現される特定の機能が異なるという点にある。
【0312】
更に別の実施例では、本発明は更に、周波数間セル測定のためのシステムを提供し、システムは以下を含み得る。
【0313】
ネットワーク側装置は、周波数間バンドについての情報に対応する目標測定時間パラメータを、測定時間パラメータと、周波数間バンドについての情報との間の予め保存されたマッピングに応じてサーチし、周波数間バンドについての情報、及びその対応する目標測定時間パラメータを収容する測定コマンドを端末に送出するよう構成される。
【0314】
端末は、周波数間セル測定を目標測定時間パラメータに基づいて、測定コマンドを受け取った後に行うよう構成される。
【0315】
端末は具体的には、実施例8における周波数間セル測定のための装置を含む端末であり得る。端末及びネットワーク側装置によって具体的に行われる動作については、上記実施例を参照し得るので、更なる詳細はここでは記載しない。端末及びネットワーク側装置の概略構造図については、
図20を参照し得る。上記実施例とのその差は、端末及びネットワーク側装置によって実現される特定の機能が異なるという点にある。
【0316】
実施例は全て、漸進法を使用することにより、本発明を表す。各実施例は、他の実施例との相違点のみについて表している。実施例全ての間での同様な部分については、関連した部分を参照し得る。実施例に開示された装置は実施例に開示された方法に関し、よって、概説している。関連付けられた部分については、方法の実施例における説明を参照し得る。
【0317】
第1及び第2などの本明細書及び特許請求の範囲に記載の関係語は、別のエンティティ又は動作と、1つのエンティティ又は動作を差異化するためにのみ使用され、これらのエンティティ又は動作間の如何なる実際の関係又は順序をも、必要とし、又は示唆するものでない。更に、「include」、「comprise」の語、及びそれらの何れかの変形は、排他的でない包含関係を含むことを意図している。したがって、一連の構成要素を含むプロセス、方法、オブジェクト、又は装置に関係して、上記プロセス、方法、オブジェクト、又は装置はそうした構成要素を含むのみならず、明示していない他の構成要素も含み、又はプロセス、方法、オブジェクト、若しくは装置の固有の構成要素を含み得る。更なる限定が行われていない場合、「a/an …を含む」によって限定された構成要素は、構成要素を含むプロセス、方法、製品、又は装置において存在している他の同様な構成要素を排除するものでない。
【0318】
開示された実施例の説明に基づいて、当業者は本発明を実現又は適用することが可能である。実施例の種々の修正が当業者に明らかであり、明細書に規定された一般原則を、本発明の趣旨又は範囲から逸脱しない限り、他の実施例において実現することが可能である。したがって、本発明は、明細書中の実施例に限定されない一方、明細書に開示された原理、及び新しい特徴と整合する最も広い範囲を包含することを意図している。