特許第6040272号(P6040272)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6040272溶接形鋼の製造装置及び溶接形鋼の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6040272
(24)【登録日】2016年11月11日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】溶接形鋼の製造装置及び溶接形鋼の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B21D 3/05 20060101AFI20161128BHJP
   B23K 31/00 20060101ALI20161128BHJP
   B23K 26/21 20140101ALN20161128BHJP
【FI】
   B21D3/05 C
   B23K31/00 A
   B23K31/00 F
   !B23K26/21 N
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-71855(P2015-71855)
(22)【出願日】2015年3月31日
(65)【公開番号】特開2016-190259(P2016-190259A)
(43)【公開日】2016年11月10日
【審査請求日】2016年7月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】714003416
【氏名又は名称】日新製鋼株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128923
【弁理士】
【氏名又は名称】納谷 洋弘
(74)【代理人】
【識別番号】100180297
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 裕子
(72)【発明者】
【氏名】朝田 博
(72)【発明者】
【氏名】桜田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】家成 徹
【審査官】 福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−126334(JP,A)
【文献】 特開平01−099722(JP,A)
【文献】 実開平02−022211(JP,U)
【文献】 特開平09−285820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 3/05
B23K 31/00
B23K 26/00−26/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブ材の端部をフランジ材に直角に突き合せ、その突き合せた部分を溶接接合した後、溶接時の入熱によって熱変形したフランジ材の形状を矯正する矯正装置を備える溶接形鋼の製造装置において、
前記矯正装置は、
前記フランジ材の端部のウェブ材側を押圧することにより、前記フランジ材の端部から前記ウェブ材を突き合せた部分までの熱変形を矯正する、前記フランジ材の端部毎に配設されたフランジ材矯正ローラと
記ウェブ材のウェブ面を支持するウェブ材支持ローラと、
を有し、
前記フランジ材の端部毎に配設されたフランジ材矯正ローラは、前記フランジ材の端部毎に独立した押圧力でもって前記熱変形を矯正するものであり、
前記フランジ材矯正ローラは、前記フランジ材と直交する方向を回転軸とする円錐面を有し、その円錐面にて前記フランジ材の端部を押圧するものである
ことを特徴とする溶接形鋼の製造装置。
【請求項2】
請求項1に記載の溶接形鋼の製造装置において、
前記矯正装置は、前記フランジ材に前記ウェブ材の端部を突き合せた部分を前記フランジ材の当該部分と反対側の面から支持するフランジ材支持ローラを有する
ことを特徴とする溶接形鋼の製造装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の溶接形鋼の製造装置において
記矯正装置は、前記フランジ材矯正ローラをフランジ材の板幅方向に移動可能なフランジ材矯正ローラ位置調整機を各フランジ材矯正ローラ毎に有する
ことを特徴とする溶接形鋼の製造装置。
【請求項4】
ウェブ材の端部をフランジ材に直角に突き合せ、その突き合せた部分を溶接接合した後、溶接時の入熱によって熱変形したフランジ材の形状を矯正する工程を含む溶接形鋼の製造方法において、
前記ウェブ材のウェブ面をウェブ材支持ローラにより支持しながら、前記フランジ材の端部のウェブ材側を、端部毎に設けられたフランジ材矯正ローラによりそれぞれ独立した押圧力でもって押圧することにより、前記フランジ材の端部から前記ウェブ材を突き合せた部分までの熱変形をそれぞれ矯正する溶接形鋼の製造方法であって、
前記フランジ材矯正ローラは、前記フランジ材と直交する方向を回転軸とする円錐面を有し、その円錐面にて前記フランジ材の端部を押圧するものである
ことを特徴とする溶接形鋼の製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の溶接形鋼の製造方法において、
前記フランジ材に前記ウェブ材の端部を突き合せた部分を前記フランジ材の当該部分と反対側の面からフランジ材支持ローラにより支持しながら、前記矯正を行う
ことを特徴とする溶接形鋼の製造方法。
【請求項6】
請求項4または5に記載の溶接形鋼の製造方法において
記矯正に先立って、フランジ材矯正ローラ位置調整機により、前記フランジ材矯正ローラをフランジ材の板幅方向に移動させ、前記フランジ材矯正ローラの配置をフランジ材の端部にそれぞれ対応させる
ことを特徴とする溶接形鋼の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接時の入熱によって熱変形した形状を矯正する溶接形鋼の製造装置及び溶接形鋼の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザ溶接によってウェブ材とフランジ材を溶接接合して溶接H形鋼を製造する方法が特許文献1〜4に開示されている。これら特許文献1〜4に開示されている溶接H形鋼の製造方法では、H形に配置された状態で供給される2枚のフランジ材と1枚のウェブ材とが所定の溶接位置においてレーザ溶接により溶接接合される。ここで用いる2枚のフランジ材は、板厚、板幅および材料の何れも同一のものであり、ウェブ材はフランジ材の板幅方向中央部に突き合せてレーザ溶接にて接合される。
【0003】
レーザ溶接の後、フランジ材とウェブ材との接合箇所で多量の入熱があるため、熱ひずみによりウェブ材とフランジ材とは必ずしも直角状態を保ったまま接合されるとは限らない。例えば、ウェブ材の一方の面側から2つのフランジ材のウェブ材との突き合わせた部分にレーザ照射を行うと(特許文献2の図7(a)参照)、ウェブ材の両端側に配された2枚のフランジ材は、ウェブ材側に折れ曲がるように熱変形する。しかし、2枚のフランジ材の板厚、板幅および材料の何れもが同一であり、かつ、ウェブ材がフランジ材の板幅方向中央部に突き合せて溶接されていることから、2枚のフランジ材の熱変形量は同一となる。この場合、特許文献2の図8(a)、特許文献4の図2等に開示されているように、ウェブ材の両面側から矯正ローラを押し込んでフランジ材の熱変形を矯正することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−119485号公報
【特許文献2】特開2011−83781号公報
【特許文献3】特許第5662546号公報
【特許文献4】特開2012−135792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、溶接形鋼には、様々な種類のものがあり、例えば、ウェブ材の両端に接合される2枚のフランジ材が材料、板厚および板幅の何れか1以上において相違するもの、あるいは、2枚のフランジ材が材料、板厚および板幅の全てにおいて一致するが、フランジ材に対するウェブ材の端部の接合位置が相違するもの(以下これらを「非対称型の溶接形鋼」という。)などがある。また、J形鋼やT形鋼などウェブ材の片側のみにフランジ材が溶接された「非対称型の溶接形鋼」もある。
【0006】
しかしながら、前者の「非対称型の溶接形鋼」については、ウェブ材を水平にした状態で視て、ウェブ材の上側または下側に配される左右のフランジの熱変形量が相違するため、特許文献2,4に開示された矯正ローラを用いて左右のフランジ材の熱変形を矯正することは難しい。つまり、熱変形を矯正して本来の断面形状に戻すには、左右のフランジにそれぞれの熱変形量に応じた矯正力を与える必要があるが、特許文献2,4の矯正ローラでは、そのような矯正力を与えることは構造上不可能である。また、後者の「非対称型の溶接形鋼」については、フランジ材が1枚しかないため、2枚のフランジの存在を前提とする特許文献2,4の矯正ローラを用いることはできない。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みて創案されたものであり、溶接後にフランジ材の各部に生じる熱変形量が相違する「非対称型の溶接形鋼」であっても、本来の断面形状に容易に矯正することができる溶接形鋼の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の溶接形鋼の製造装置は、ウェブ材の端部をフランジ材に直角に突き合せ、その突き合せた部分を溶接接合した後、溶接時の入熱によって熱変形したフランジ材の形状を矯正する矯正装置を備えるものを前提とし、前記矯正装置は、前記フランジ材の端部のウェブ材側を押圧することにより、前記フランジ材の端部から前記ウェブ材を突き合せた部分までの熱変形を矯正する、前記フランジ材の端部毎に配設されたフランジ材矯正ローラと、前記ウェブ材のウェブ面を支持するウェブ材支持ローラと、を有する。前記フランジ材の端部毎に配設されたフランジ材矯正ローラは、前記フランジ材の端部毎に独立した押圧力でもって前記熱変形を矯正するものである。また、前記フランジ材矯正ローラは、前記フランジ材と直交する方向を回転軸とする円錐面を有し、その円錐面にて前記フランジ材の端部を押圧するものである。
【0009】
かかる構成を備える溶接形鋼の製造装置では、ウェブ材支持ローラがウェブ材のウェブ面を支持した状態で、各フランジ材矯正ローラがそれぞれ独立した押圧力でもってフランジ材の端部のウェブ材側を押圧し、フランジ材の各端部からウェブ材を突き合せた部分に曲げモーメントがそれぞれ作用して、各部の熱変形が矯正される。つまり、フランジ材の各端部には、それぞれ独立した押圧力を付与することができるので、各部の熱変形量に応じた矯正が可能となる。
【0010】
前記矯正装置は、前記フランジ材に前記ウェブ材の端部を突き合せた部分を前記フランジ材の当該部分と反対側の面から支持するフランジ材支持ローラを有する、ものとしてもよい。
【0011】
かかる構成を備える溶接形鋼の製造装置では、前記フランジ材に前記ウェブ材の端部を突き合せた部分を前記フランジ材の当該部分と反対側の面から支持するフランジ材支持ローラを有するので、フランジ材矯正ローラとウェブ材支持ローラとの間で作用する曲げモーメントのうち、ウェブ材に作用する曲げモーメントをゼロないし微量にすることができる。これにより、フランジ材の熱変形を矯正する際に、ウェブ材が曲げ変形を起こしてしまうことを防止ないし抑制することができる。
【0012】
記矯正装置は、前記フランジ材矯正ローラをフランジ材の板幅方向に移動可能なフランジ材矯正ローラ位置調整機を各フランジ材矯正ローラ毎に有する、ものとしてもよい。
【0013】
かかる構成を備える溶接形鋼の製造装置では、フランジ材矯正ローラ位置調整機により、フランジ材矯正ローラをフランジ材の板幅方向に移動させることで、フランジ材矯正ローラの配置をフランジ材の各端部にそれぞれ対応させることができる。また、フランジ材矯正ローラ位置調整機により、フランジ材矯正ローラの高さ位置を調整することで、フランジ材矯正ローラがフランジ材の各端部に付与する押圧力を調整することもできる。
【0014】
本発明の溶接形鋼の製造方法は、ウェブ材の端部をフランジ材に直角に突き合せ、その突き合せた部分を溶接接合した後、溶接時の入熱によって熱変形したフランジ材の形状を矯正する工程を含むものを前提とし、前記ウェブ材のウェブ面をウェブ材支持ローラにより支持しながら、前記フランジ材の端部のウェブ材側を、端部毎に設けられたフランジ材矯正ローラによりそれぞれ独立した押圧力でもって押圧することにより、前記フランジ材の端部から前記ウェブ材を突き合せた部分までの熱変形をそれぞれ矯正するものである。また、前記フランジ材矯正ローラは、前記フランジ材と直交する方向を回転軸とする円錐面を有し、その円錐面にて前記フランジ材の端部を押圧するものである。
【0015】
かかる構成を備える溶接形鋼の製造方法では、ウェブ材のウェブ面をウェブ材支持ローラにより支持しながら、フランジ材の端部のウェブ材側を、部毎に設けられたフランジ材矯正ローラによりそれぞれ独立した押圧力でもって押圧し、フランジ材の各端部からウェブ材を突き合せた部分に曲げモーメントがそれぞれ作用し各部の熱変形が矯正される。つまり、フランジ材の各端部には、それぞれ独立した押圧力を付与することができるので、各部の熱変形量に応じた矯正が可能となる。
【0016】
前記構成を備える溶接形鋼の製造方法において、前記フランジ材に前記ウェブ材の端部を突き合せた部分を前記フランジ材の当該部分と反対側の面からフランジ材支持ローラにより支持しながら、前記矯正を行う、こととしてもよい。
【0017】
かかる構成を備える溶接形鋼の製造方法では、前記フランジ材に前記ウェブ材の端部を突き合せた部分を前記フランジ材の当該部分と反対側の面からフランジ材支持ローラにより支持しながら、前記矯正を行うので、フランジ材矯正ローラとウェブ材支持ローラとの間で作用する曲げモーメントのうち、ウェブ材に作用する曲げモーメントをゼロないし微量にすることができる。これにより、フランジ材の熱変形を矯正する際に、ウェブ材が曲げ変形を起こしてしまうことを防止ないし抑制することができる。
【0018】
前記構成を備える溶接形鋼の製造方法において、前記矯正に先立って、フランジ材矯正ローラ位置調整機により、前記フランジ材矯正ローラをフランジ材の板幅方向に移動させ、前記フランジ材矯正ローラの配置をフランジ材の端部にそれぞれ対応させる、ものとしてもよい。
【0019】
かかる構成を備える溶接形鋼の製造方法では、フランジ材矯正ローラ位置調整機により、フランジ材矯正ローラをフランジ材の板幅方向に移動させることで、フランジ材矯正ローラの配置をフランジ材の各端部にそれぞれ対応させることができるので、様々な寸法形状の溶接形鋼に対してフランジ材の矯正を施すことが可能となる。また、フランジ材矯正ローラ位置調整機により、フランジ材矯正ローラの高さ位置を調整することで、フランジ材矯正ローラがフランジ材の各端部に付与する押圧力を調整することもできる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、溶接後にフランジ材の各部に生じる熱変形量が相違する非対称型の溶接形鋼であっても、本来の断面形状に容易に矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】溶接形鋼の製造装置における矯正装置の概略構成を示す概略断面図である。
図2】非対称型の溶接H形鋼の一例を示す断面図である。
図3】溶接形鋼の製造装置におけるレーザ溶接部支持装置の概略斜視図である。
図4図3のA−A断面図である。
図5】他の実施形態にかかる溶接形鋼の製造装置における矯正装置の概略構成を示す概略断面図である。
図6】他の実施形態にかかる非対称型の溶接形鋼の一例を示す断面図である。
図7】他の実施形態にかかる非対称型の溶接H形鋼の一例を示す断面図である。
図8】他の実施形態にかかる非対称型の溶接形鋼(J形鋼)の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態に係る溶接形鋼の製造装置と、この装置を使用して実施される溶接形鋼の製造方法について説明する。本実施形態では、予め裁断等により所定寸法に形成され、断面H形に配置されて供給される3枚の鋼板からH形鋼を製造する場合について説明する。なお、以下では、H形鋼を形成する2枚のフランジ材およびウェブ材の搬送方向を単に「搬送方向」という。
【0025】
先ず、本実施形態の溶接形鋼の製造装置により製造する溶接形鋼について説明する。図2に示すように、本実施形態の溶接形鋼の製造装置により製造する溶接形鋼は、第1フランジ材1と第2フランジ材2とが板厚および板幅において相違し、フランジ材1,2に対するウェブ材3の突き合わせ位置も相違した「非対称型の溶接形鋼」である。第1フランジ材1は、例えば、板幅100mm、長さ8m、板厚3.2mmの平板とされ、ウェブ材3との接合位置1cは、上端部1aから40mm、下端部1bから60mmの位置に設定されている。また、第2フランジ材2は、例えば、板幅80mm、長さ8m、板厚2.3mmの平板とされ、ウェブ材3との接合位置2cは、上端部2aから20mm、下端部2bから60mmの位置に設定されている。ウェブ材3は、例えば、板幅約100mm、長さ8m、板厚1.6mmの平板とされ、その両端部3a,3bにおいて第1及び第2フランジ材1,2にそれぞれ接合されている。なお、上記第1フランジ材1、第2フランジ材2およびウェブ材3は、例えば、Zn系めっき鋼、Al系めっき鋼、ステンレス鋼、特殊鋼、普通鋼のいずれか1種以上により構成される。
【0026】
溶接形鋼の製造装置は、板材搬送装置(図示省略)、溶接部支持装置200(図3図4参照)、矯正装置100(図1参照)等で構成されている。これらの装置は、搬送方向上流側から順に、板材搬送装置、溶接部支持装置200、矯正装置100がインライン配置されている。
【0027】
板材搬送装置は、互いに平行に縦方向に配置された2枚のフランジ材1,2の間に、水平に配置されたウェブ材3が挟まれた状態のものをフランジ材1,2の両側から挟持しながら溶接部支持装置200に向けて搬送する。
【0028】
溶接部支持装置200は、板材搬送装置により搬送されてきた2枚のフランジ材1,2およびウェブ材3に対し、レーザ溶接を施す溶接点およびその周辺部において、2枚のフランジ材1,2およびウェブ材3を搬送しながら支持するものである。この溶接部支持装置200は、図3および図4に示すように、ウェブ材3を移動可能に板厚方向に挟持するウェブ材挟持ローラ装置71と、フランジ材1,2をそれぞれ移動可能に板幅方向に挟持するフランジ材挟持ローラ61とを備えている。
【0029】
ウェブ材挟持ローラ装置71は、ウェブ材3の上面(一方の面)側に配された第1ウェブ材挟持ローラ装置71Aと、ウェブ材3の下面(他方の面)側に配された第2ウェブ材挟持ローラ装置71Bとで構成される。
【0030】
第1ウェブ材挟持ローラ装置71Aは、ウェブ材3の上面に沿って搬送方向に転動する複数のローラ74,75と、ローラ74,75をシャフト73を介して回転可能に支持する支持フレーム72とを備えている。同様に、第2ウェブ材挟持ローラ装置71Bは、ウェブ材3の下面に沿って搬送方向に転動する複数のローラ74,75と、ローラ74,75をシャフト73を介して回転可能に支持する支持フレーム72と、を備えている。上下の支持フレーム72は、ウェブ材3の中心線に沿って所定長さで搬送方向に延在しており、その両側に搬送方向に間隔をおいて上記複数のローラ74,75を支持している。これらローラ74,75は少なくとも溶接点の搬送方向位置を含む搬送方向所定範囲に亘ってウェブ材3を板厚方向に挟持する。なお、上記ウェブ材挟持ローラ装置71Aは、溶接点に向かって上方から照射されるレーザを遮らない位置に配設されている。
【0031】
フランジ材挟持ローラ61は、各フランジ材1,2の部毎に配設されている。各フランジ材挟持ローラ61は、様々な寸法・形状の溶接形鋼の製造に対応するため、上下位置調整装置(図示省略)によって各別に上下方向の位置(高さ位置)の調整が可能とされている。各フランジ材挟持ローラ61は同じフランジ材の同じ端部上において搬送方向に所定間隔をおいて複数配設(図3では2個)されている。
【0032】
矯正装置100は、溶接部支持装置200から搬送されてきた溶接形鋼のフランジ材1,2に溶接時の入熱によって生じた熱変形を矯正する。この矯正装置100は、図1に示すように、2台のスタンド11A,11Bと、各スタンド11A,11Bの上下にそれぞれ配設されたフランジ材矯正機21A〜21Dと、同じく各スタンド11A,11Bに配設されたフランジ材支持機31A,31Bと、両スタンド11A,11Bに架設された横軸材13,14に設けられたウェブ材支持機41A,41Bとを備えている。
【0033】
2台のスタンド11A,11Bは、溶接形鋼の搬送路の両側に立設されている。2台のスタンド11A,11Bの上部および下部には、横軸材13,14が架設されている。各スタンド11A,11Bは、搬送方向に対して直交する方向に各別に移動可能なスタンド土台12A,12B上に立設されている。これにより、2台のスタンド11A,11Bの同方向への位置調整をすることができるようになっている。なお、各スタンド土台12A,12Bの同方向への移動は、周知の送りねじ機構などによって実現可能である。
【0034】
フランジ材矯正機21A〜21Dは、搬送されてくる溶接形鋼のフランジ材1,2の部毎に対応してスタンド11A、11B上に設置されている。各フランジ材矯正機21A〜21Dはそれぞれ、横材22と、横材22の端部(搬送路側の端部)に設けられたシャフト23に回転自在に装着されたフランジ材矯正ローラ24と、フランジ材矯正ローラ24の高さ位置を調整するためのフランジ材矯正ローラ位置調整機51とを有する。
【0035】
フランジ材矯正ローラ24は、円錐面を有し、その円錐面にてフランジ材1,2の端部のウェブ材3側を押圧することにより、当該フランジ材1,2の端部からウェブ材3を突き合せた部分までの熱変形を矯正する。このフランジ材矯正ローラ24は、スタンド11とともに、搬送方向に直交する方向に移動して所望の横方向位置に固定でき、かつ、フランジ材矯正ローラ位置調整機51によって、上下方向に移動して所望の高さ位置に固定できるようになっている。4個のフランジ材矯正ローラ24は、それぞれ独立して高さ位置が調整可能となっているため、各フランジ材矯正ローラ24は、フランジ材1,2の部毎に独立した押圧力を付与することができる。
【0036】
フランジ材矯正ローラ位置調整機51は、横材22が嵌入固定された可動部材52と、一端が可動部材52に回転自在に接続されたボルト53と、ボルト53に螺合した雌ねじを有するとともにスタンド11に固定された雌ねじ部材54とを備えている。このフランジ材矯正ローラ位置調整機51において、ボルト53を廻すと、可動部材52とともにフランジ材矯正ローラ24が上下に移動し、その高さ位置を調整することができる。
【0037】
各フランジ材支持機31A,31Bは、スタンド11A,11Bにそれぞれ設けられている。フランジ材支持機31A,31Bは、スタンド11A,11Bに固設された一対の固定フレーム32と、一対の固定フレーム32間に設けられたシャフト33に回転自在に設けられたフランジ材支持ローラ34とを備えている。このフランジ材支持ローラ34は、回転しながら、フランジ材1,2にウェブ材3の端部を突き合せた部分をフランジ材1,2の当該部分と反対側の面から支持するものである。
【0038】
ウェブ材支持機41A,41Bは、2つのスタンド11A,11Bの上部および下部に架設された横軸材13,14にそれぞれ設けられている。ウェブ材支持機41A,41Bは、それぞれ横軸材13,14からウェブ材3側に延びた支持フレーム42と、支持フレーム42の両側に、同フレーム42に固設されたシャフト43を介して回転自在に設けられたウェブ材支持ローラ44,45とを有する。ウェブ材支持機41A,41Bは、ウェブ材3の上下に配されており、上下に配されたウェブ材支持ローラ44,45によってウェブ材3を上下から支持してウェブ材3の上下方向への移動を規制する。
【0039】
次に、本実施形態における溶接形鋼の製造方法について説明する。
【0040】
先ず、矯正装置100において、製造する溶接形鋼の寸法形状に合わせて、スタンド土台12A,12Bの移動によりフランジ材支持ローラ34の横方向の位置を調整する。併せて、フランジ材矯正ローラ位置調整機51により4つのフランジ材矯正ローラ24の高さ位置を上記溶接形鋼のフランジ材1,2の各上下端部1a,1b,2a,2bの位置および熱変形量に応じて各別に調整する。特に、同機51により、フランジ材1,2の熱変形量が比較的多い部分を押圧するフランジ材矯正ローラ24を、熱変形量が比較的少ない部分を押圧するフランジ材矯正ローラ24よりも、ウェブ材3側に近づけて配置する。これにより、フランジ材1,2の各端部に対して、各部の熱変形量に応じた大きさの矯正力を付与することができる。また、溶接部支持装置200において、既述した上下位置調整装置により、4つのフランジ材挟持ローラ61の高さ位置を上記溶接形鋼のフランジ材1,2の各上下端部1a,1b,2a,2bに合わせて各別に調整する。
【0041】
上記のフランジ材矯正ローラ24等の位置調整を行った後、予め断面H形に組まれた、2枚のフランジ材1,2およびウェブ材3を板材搬送装置(図示省略)により、溶接部支持装置200側へ搬送する。
【0042】
溶接部支持装置200では、図3および図4に示すように、第1フランジ材1は2つのフランジ材挟持ローラ61A,61Bに挟持されながら、第2フランジ材2は2つのフランジ材挟持ローラ61C,61Dに挟持されながら、ウェブ材3はウェブ材挟持ローラ装置71のローラ74,75に挟持されながら搬送される。そして、所定のレーザ溶接位置において、ウェブ材3の両端部がフランジ材1,2にそれぞれレーザ溶接される。このとき、溶接時の入熱によってフランジ材1,2には、それぞれウェブ材3側に傾くような熱変形が生じる。
【0043】
矯正装置100では、図1に示すように、溶接部支持装置200側から搬送されてきた溶接形鋼のウェブ材3がウェブ材支持ローラ44,45によって上下から支持され、かつ、フランジ材1,2がフランジ材支持ローラ34によって側方から支持された状態で、4つのフランジ材矯正ローラ24がフランジ材1,2の端部のウェブ材3側をそれぞれ独立した押圧力でもって押圧する。これにより、当該各フランジ材1,2の端部からウェブ材3を突き合せた部分にそれぞれ曲げモーメントが作用し、それぞれの熱変形量に応じた矯正が行われる。このとき、フランジ材1,2のウェブ材3の端部を突き合せた部分がフランジ材支持ローラ34よって支持されているので、ウェブ材3には曲げモーメントが作用しないか作用したとしても僅かな作用となる。
【0044】
以上に説明した本発明の実施形態に係る溶接形鋼の製造装置および製造方法によれば、ウェブ材3がウェブ材支持ローラ44,45に支持され、かつ、フランジ材1,2がフランジ材支持ローラ34に支持された状態で、4つのフランジ材矯正ローラ24により、フランジ材1,2の各端部をそれぞれ独立した押圧力でもって押圧するので、各部の熱変形量に応じた矯正を行うことができる。また、フランジ材1,2にウェブ材3の端部を突き合せた部分をフランジ材1,2の当該部分と反対側の面からフランジ材支持ローラ34が支持するので、フランジ材矯正ローラ24とウェブ材支持ローラ44,45との間で作用する曲げモーメントのうち、ウェブ材3に作用する曲げモーメントをゼロないし微量にすることができる。これにより、フランジ材1,2の熱変形を矯正する際に、ウェブ材3が曲げ変形を起こしてしまうことを防止ないし抑制することができる。
【0045】
また、本発明の実施形態に係る溶接形鋼の製造装置および製造方法によれば、各フランジ材矯正機21毎に、フランジ材矯正ローラ位置調整機51により、フランジ材矯正ローラ24の高さ位置を調整することができるので、フランジ材1,2の端部に付与する押圧力の調整を行うことができるとともに、様々な寸法形状の溶接形鋼のフランジ材の端部にフランジ材矯正ローラ24の位置を対応させることが容易に行える。
【0046】
<他の実施形態>
ウェブ材支持機41において一側に配設されたウェブ材支持ローラ44と他側に配設されたウェブ材支持ローラ45との間隔は、図1に示すようなものに限定されず、両側のウェブ材支持ローラ44,45がフランジ材矯正ローラ24に干渉しない限り、図5に示すように、シャフト43をより長軸のものとして、その間隔を最大限まで拡げてもよい。あるいは、両側のウェブ材支持ローラ44,45がフランジ材矯正ローラ24に干渉しない限り、各ウェブ材支持ローラ44,45に最大限に幅広のものを採用してもよい。このようにすることで、フランジ材1,2の熱変形を矯正する際にウェブ材3に作用する曲げモーメントを更に抑制することができ、ウェブ材3の曲げ変形を更に抑制することができる。
【0047】
既述した実施形態では、溶接方法としてレーザ溶接を用いたが、レーザ溶接に代えて、電子ビーム溶接やアーク溶接、高周波溶接などを用いても良い。
【0048】
既述した実施形態では、矯正装置100は、フランジ材矯正機21、フランジ材支持機31およびウェブ材支持機41をそれぞれ1段ずつ備えるものであったが、フランジ材矯正機21、フランジ材支持機31およびウェブ材支持機41をそれぞれ搬送方向に多段設置した矯正装置とすることが望ましい。前記段数が多いほど、フランジ材1,2の熱変形をより確実に矯正することができる。
【0049】
既述の実施形態に係る溶接形鋼の製造装置および製造方法は、図2に示したようなH形鋼に限らず、その他の「非対称型の溶接形鋼」の製造にも好適に適用することができる。例えば、図2に示したようなH形鋼以外の「非対称型の溶接形鋼」であって、ウェブ材の両端に接合される2枚のフランジ材が、材料、板厚および板幅の何れか1以上において相違するもの、2枚のフランジ材が、材料、板厚および板幅の全てにおいて一致するが、フランジ材に対するウェブ材の両端部の接合位置が相違するもの、J形鋼やT形鋼などウェブ材の片側のみにフランジ材が溶接されたものの製造装置、製造方法としても好適に適用することができる。例えば図6図8に示すような「非対称型の溶接形鋼」の製造装置、製造方法として好適に適用することができる。
【0050】
図6に示す溶接形鋼は、第1フランジ材1と第2フランジ材2が、板厚において共通するが、板幅において相違し、フランジ材1,2に対するウェブ材3の突き合わせ位置においても相違する「非対称型の溶接形鋼」である。第1フランジ材1は、例えば、板幅100mm、長さ8m、板厚3.2mmの平板とされ、ウェブ材3との接合位置1cは、上端部1aから50mm、下端部1bから50mmの位置に設定されている。また、第2フランジ材2は、例えば、板幅52mm、長さ8m、板厚3.2mmの平板とされ、ウェブ材3との接合位置2cは、上端部2aから2mm、下端部2bから50mmの位置に設定されている。ウェブ材3は、例えば、板幅約150mm、長さ8m、板厚3.2mmの平板とされ、その両端部3a,3bにおいて第1及び第2フランジ材1,2にそれぞれ接合されている。
【0051】
図6に示すような「非対称型の溶接形鋼」を本発明の実施形態にかかる溶接形鋼の製造装置および製造方法を使用して製造する場合、溶接部支持装置200において、既述した上下位置調整装置により、4つのフランジ材挟持ローラ61の高さ位置を上記溶接形鋼のフランジ材1,2の各上下端部1a,1b,2a,2bに合わせて各別に調整する。さらに、矯正装置100において、スタンド土台12A,12Bの位置調整により、フランジ材支持ローラ34の横方向位置を上記溶接形鋼のフランジ材1,2のウェブ材2と反対側の面に合わせて各別に調整するとともに、フランジ材矯正ローラ位置調整機構51により、3つのフランジ材矯正ローラ24の高さ位置を上記溶接形鋼の第1フランジ材1の上下端部1a,1b(図6参照)、第2フランジ材2の下端部2bに合わせて各別に調整する。なお、図6に示すタイプの「非対称型の溶接形鋼」では、ウェブ材3より高い位置に第2フランジ材2が殆ど存在していないので、第2フランジ材2の上端部2aに対しては、フランジ材矯正ローラ24を当接させる必要はない。つまり、図1に示すフランジ材矯正機21A〜21Dのうち右上のフランジ材矯正機21Cを使用しなくてもよい。
【0052】
図7に示す溶接形鋼は、第1フランジ材1と第2フランジ材2に対するウェブ材3の突き合わせ位置が何れも板幅方向中央にあるが、第1フランジ材1と第2フランジ材2が、板厚および板幅において相違する「非対称型の溶接形鋼」である。第1フランジ材1は、例えば、板幅100mm、長さ8m、板厚2.3mmの平板とされ、ウェブ材3との接合位置1cは、上端部1aから50mm、下端部1bから50mmの位置に設定されている。また、第2フランジ材2は、例えば、板幅60mm、長さ8m、板厚3.2mmの平板とされ、ウェブ材3との接合位置2cは、上端部2aから30mm、下端部2bから30mmの位置に設定されている。ウェブ材3は、例えば、板幅約100mm、長さ8m、板厚2.3mmの平板とされ、その両端部3a,3bにおいて第1及び第2フランジ材1,2にそれぞれ接合されている。
【0053】
図7に示す溶接形鋼は、ウェブ材3を水平に配置して視た場合に、フランジ材1,2の下端部1b,2bの高さ位置が相違している点で、図2図6図8に示す他の「非対称型の溶接形鋼」と異なっているが、本発明の実施形態かかる製造装置は、ウェブ材3の位置を基準として、溶接、熱変形の矯正等を施すようになされているので、この種の溶接形鋼の製造にも好適に適用することができる。なお、図7に示す溶接形鋼を製造するにあたっては、図2に示した溶接形鋼の場合と同様に、本発明の実施形態にかかる溶接形鋼の製造装置および製造方法を適用することができる。
【0054】
図8に示す溶接形鋼は、板材に曲げ加工が施されることにより、屈曲部5を境にして一方が第2フランジ材2をなし、他方がウェブ材3をなす断面L字材が使用されている。すなわち、この断面L字材の他方をなすウェブ材3の一端部3aに、第1フランジ材1が直角に溶接接合されて形成されたJ形鋼であって、その接合位置1cがフランジ材1の板幅方向中央から少しずれた位置にある「非対称型の溶接形鋼」である。第1フランジ材1は、例えば、板幅100mm、長さ8m、板厚3.2mmの平板とされている。また、第2フランジ材2は、例えば、板幅約55mm、長さ8m、板厚3.2mmの平板とされ、ウェブ材3から湾曲部5を介して連続している。ウェブ材3の第1フランジ材1に対する接合位置1cは、第1フランジ材1の上端部1aから45mm、下端部1bから55mmの位置に設定されている。
【0055】
図8に示すような「非対称型の溶接形鋼」を本発明の実施形態にかかる溶接形鋼の製造装置および製造方法を使用して製造する場合、溶接部支持装置200において、既述した上下位置調整装置により、3つのフランジ材挟持ローラ61A,61B,61Cの高さ位置を上記溶接形鋼の第1フランジ材1の上下端部1a,1b、第2フランジ材2の下端部2bに合わせて各別に調整する。さらに、矯正装置100において、スタンド土台12A,12Bの位置調整により、片方のフランジ材支持ローラ34の横方向位置を上記溶接形鋼の第1フランジ材1のウェブ材2と反対側の面に合わせて調整するとともに、フランジ材矯正ローラ位置調整機構51により、一方のスタンド11Aに設けられた上下2つのフランジ材矯正ローラ24の高さ位置を上記溶接形鋼の第1フランジ材1の上下端部1a,1b(図8参照)に合わせて各別に調整する。なお、図8に示すタイプの「非対称型の溶接形鋼」では、ウェブ材3より高い位置に第2フランジ2が存在しないので、図1に示すフランジ材矯正機21A〜21Dのうち右上のフランジ材矯正機21Cに備わったフランジ矯正ローラ24を使用しなくてもよい。また、第2フランジ材2は溶接位置から十分に離れているので、右下のフランジ材矯正機21Dに備わったフランジ矯正ローラ24も使用しなくてよい。つまり、第2フランジ材2の端部2bをフランジ材矯正ローラ24により押圧しなくてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、溶接時の入熱によって熱変形した形状を矯正する溶接形鋼の製造装置および製造方法に適用することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 第1フランジ材
1a 上端部
1b 下端部
1c 接合位置
2 第2フランジ材
2a 上端部
2b 下端部
2c 接合位置
3 ウェブ材
3a 端部
3b 端部
24 フランジ材矯正ローラ
34 フランジ材支持ローラ
44,45 ウェブ材支持ローラ
51 フランジ材矯正ローラ位置調整機
100 矯正装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8