(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6040377
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】引き出し用帯付き袋
(51)【国際特許分類】
B65D 33/36 20060101AFI20161128BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20161128BHJP
【FI】
B65D33/36
B65D83/00 B
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-266797(P2014-266797)
(22)【出願日】2014年12月27日
(65)【公開番号】特開2016-124582(P2016-124582A)
(43)【公開日】2016年7月11日
【審査請求日】2014年12月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】593062636
【氏名又は名称】山下 末則
(72)【発明者】
【氏名】山下末則
【審査官】
家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭63−064683(JP,U)
【文献】
特開2008−114896(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D30/00−33/38
B65D83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
引き出し用帯の片側の先端部分は袋の内部に接合されており、帯の中央部は袋の底部から少し間隔があいた状態になっており、もう片方の先端部は袋から外側に曲げられた状態になっている引き出し用帯を袋の内部に取り付けたことを特徴とする袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を入れる袋に関する
【背景技術】
【0002】
従来、揚げ物、焼き物、練り物等の食物を入れる袋は、単に物を入れるだけのものである。
また、袋の三分の一くらいのところにミシン目が入っていて袋を切って食べることが出来るようになっている袋もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許公開2005-306484
【特許文献2】特許公開2004-307016
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】http://www.futo-kamibukuro.com/ガセット袋
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の如く、従来技術にかかわる袋は、中に収納された品物を手で取り出すか、袋の底を押し上げて品物を出して食べる物である。また、袋の三分の二くらいの所にミシン目が入っていてそこを切って品物を出し食べられるようにした物がある。しかし、半分くらい食べて後で食べようとすると袋に戻せない物である。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて成されたものであり、その目的は、袋に入れた品物を食べる時に、手を汚さないで少しずつ取り出せるようにした袋であり、また、食べ残す場合は、元の状態に収納出来るように考案した引き出し用帯付き袋である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成する本発明の引き出し用帯付き袋は、引き出し用帯の片側の先端部分を袋に接着させ、中央部分を袋の中に入れ、その中央部分は袋の底から少し間隔をあける長さとし、帯のもう片方の端の部分を袋の外側に折り曲げたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
以上、説明したように本発明によれば、品物を袋に入れ時は、袋の上部を広げ品物を袋の中に入れる。その時必然的に袋の中及び引き出し用帯は、品物に触れるため、品物に付いている油脂類とか粉等が付着することになるが、袋の外側に引き出し用帯の端部を折り曲げて出しているため、端部には付着することはない。品物を食べる時は、その端部を持ち引き出し用帯を引き上げれば、手を汚すことなく、少しずつ品物を引き上げて食べることが出来る。また、食べてる途中で残したい場合には、引き出し用帯を緩めれば品物の重さで自然に袋の中に収納できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態を示す引き出し用帯付き袋の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
図においては、引き出し用帯付き袋は、袋1に引き出し用帯2の片側端部3を袋1の上部に接着5し、袋1の内部に引き出し用帯2の中央部を入れ、中央部は袋1の底部より少し間隔をあけて折り返し、もう片方の端部4を袋1の外側に折り曲げる。引き出し用帯2の中央部と袋1の底部に少し間隔をあけてあるのは、品物6を入れた時に引き出し用帯が品物6の重量で袋の底部まで下げられて、引き出し用端部4が跳ね上がり、品物6を引き出す時持ちやすくする仕組みである。
【実施例】
【0012】
引き出し用帯付き袋は、例えば、てんぷら、コロッケ、ハンバーグ等品物を直接触れないで食べたい時の入れ物袋として使用すればわざわざ手拭の紙ナプキンを付ける必要もなくなり合理的である。
【0013】
引き出し用帯の幅は、収納する品物の形状によって適宜選択されるものである。
【0014】
本発明は、これらの実施の形態、実施例に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は、衛生を心がけなければならない食品産業の販売分野で利用することが出来る。
【符号の説明】
【0016】
1 袋
2 引き出し用帯
3 接着する部分
4 折り曲げ部分
5 接着部分
6 品物