特許第6040916号(P6040916)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6040916
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】断線検出装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20161128BHJP
   H02J 7/02 20160101ALI20161128BHJP
   G01R 31/02 20060101ALI20161128BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20161128BHJP
【FI】
   H02J7/00 Y
   H02J7/02 H
   G01R31/02
   H01M10/48 P
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-238940(P2013-238940)
(22)【出願日】2013年11月19日
(65)【公開番号】特開2015-100199(P2015-100199A)
(43)【公開日】2015年5月28日
【審査請求日】2016年1月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100121821
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 強
(74)【代理人】
【識別番号】100139480
【弁理士】
【氏名又は名称】日野 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100125575
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 洋
(72)【発明者】
【氏名】溝口 朝道
(72)【発明者】
【氏名】三浦 亮太郎
【審査官】 早川 卓哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−007611(JP,A)
【文献】 特開2009−089488(JP,A)
【文献】 特開2001−116776(JP,A)
【文献】 特開2010−025925(JP,A)
【文献】 特開2010−011722(JP,A)
【文献】 特開2012−084443(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J7/00−7/12
H02J7/34−7/36
H01M10/42−10/48
G01R19/00−19/32
G01R31/02−31/06
G01R31/32−31/36
B60L11/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組電池(10)に含まれる互いに直列接続された複数の電池セル(11a〜b,11,11’)のうちの隣接する前記電池セルの接続点及び前記組電池の端部にそれぞれ接続可能な検出線(41,42,43,43’)と、
隣接する前記検出線間の単位電圧を、対応する前記電池セルのセル電圧として検出する電圧検出回路(50)と、
前記検出線のうち前記組電池の上端部に接続される上端線(41,43’)と、前記上端線とは異なる前記検出線との間に接続されたコンデンサ(21)と、
前記上端線及び下位側で前記上端線に隣接する検出線に両端がそれぞれ接続され、前記上端線と前記隣接する検出線とを短絡させるセル間スイッチ(31a,31’)と、
複数の前記電池セルを跨ぐように、最上位の前記検出線である最上位線と所定の前記検出線との間に接続された反転用スイッチ(35,35a,35c)と、を備え、
前記セル間スイッチを所定期間オンにしてからオフにした後、前記反転用スイッチをオンにした際に、前記電圧検出回路により検出される最上位の前記セル電圧の極性に基づいて、前記上端線の断線を判定することを特徴とする断線検出装置。
【請求項2】
組電池(10)に含まれる互いに直列接続された複数の電池セル(11a〜b,11,11’)のうちの隣接する前記電池セルの接続点及び前記組電池の端部にそれぞれ接続可能な検出線(41,42,43,43’)と、
隣接する前記検出線間の単位電圧を、対応する前記電池セルのセル電圧として検出する電圧検出回路(50)と、
前記検出線のうち前記組電池の下端部に接続される下端線(42)と、前記下端線とは異なる前記検出線との間に接続されたコンデンサ(21)と、
前記下端線及び上位側で前記下端線に隣接する前記検出線に両端がそれぞれ接続され、前記下端線と前記隣接する検出線とを短絡させるセル間スイッチ(31b)と、
複数の前記電池セルを跨ぐように、最下位の前記検出線である最下位線と所定の前記検出線との間に接続された反転用スイッチ(35,35b,35d)と、を備え、
前記セル間スイッチを所定期間オンにしてからオフにした後、前記反転用スイッチをオンにした際に、前記電圧検出回路により検出される最下位の前記セル電圧の極性に基づいて、前記下端線の断線を判定することを特徴とする断線検出装置。
【請求項3】
前記セル間スイッチ(31a,31)は、前記最上位線と前記最上位線に隣接する前記検出線との検出線間、及びその検出線間に隣接する所定数の検出線間のそれぞれに対して設置され、
各セル間スイッチと並列に、下位の前記検出線から上位の前記検出線へ電流を流す一方向導通素子(32a,32)及びコンデンサ(21)が、それぞれ接続された請求項1に記載の断線検出装置。
【請求項4】
前記セル間スイッチ(31b,31)は、前記最下位線と前記最下位線に隣接する前記検出線との検出線間、及びその検出線間に隣接する所定数の検出線間のそれぞれに対して設置され、
各セル間スイッチと並列に、下位の前記検出線から上位の前記検出線へ電流を流す一方向導通素子(32b,32)及びコンデンサ(21)が、それぞれ接続された請求項2に記載の断線検出装置。
【請求項5】
前記反転用スイッチは、最上位の前記検出線である最上位線及び最下位の前記検出線である最下位線に両端がそれぞれ接続されている請求項1〜4のいずれかに記載の断線検出装置。
【請求項6】
前記セル間スイッチは、隣接する前記検出線の検出線間のそれぞれに対して設置され、
各セル間スイッチと並列に、下位の前記検出線から上位の前記検出線へ電流を流す一方向導通素子及びコンデンサ(21)がそれぞれ接続された請求項5に記載の断線検出装置。
【請求項7】
前記反転用スイッチは、直列接続された複数の部分反転用スイッチ(35c,35d)から構成され、
前記反転用スイッチとして、前記複数の部分反転用スイッチのうち、断線判定の対象である前記検出線が電極に接続される前記電池セル及びその電池セルと隣接する前記電池セルを跨ぐ前記部分反転用スイッチをオンにする請求項6に記載の断線検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のセル電池から構成された組電池の端部に接続される検出線の断線を検出する断線検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の電池セルを直列接続して高電圧化した組電池が用いられている。このような組電圧では、各電池セルを保護するため、監視ICにより対応する組電池に含まれる各電池セルの電圧が監視されている。監視ICは、各電池セルの両極に接続される検出線を備え、隣接する検出線間の電圧を各電池セルの電圧を検出する。
【0003】
上記監視ICにおいて、組電池の端部に接続される検出線が断線すると、組電池の最上位電池セルや最下位電池セルの電圧を検出できなくなる。そこで、組電池の端部に接続される検出線の断線を検出する異常検出装置が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1の異常検出装置は、組電池の最上位電池セルの正極及び最下位電池セルの負極に接続される検出線の断線を、それぞれ、その検出線と隣接する検出線との間の電圧極性が正常時と反転することから検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4766104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的に、上記異常検出装置と組電池との間には、ノイズ除去用等のコンデンサが外付けされる。外付けされたコンデンサの容量が大きい場合、コンデンサの電荷を放電し終えるまでに長い時間がかかる。その結果、組電池の端部に接続される検出線が断線している場合でも、電圧の極性が反転して断線を検出できるまでに長い時間がかかる。特に、組電池以外の外部電源から異常検出装置に電源を供給する場合は、コンデンサから異常検出装置へ流れて消費される電流が小さくなり、断線を検出するまでに長い時間がかかる。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑み、短時間で組電池の端部に接続される検出線の断線を検出可能な断線検出装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の断線検出装置は、組電池に含まれる互いに直列接続された複数の電池セルのうちの隣接する前記電池セルの接続点及び前記組電池の端部にそれぞれ接続可能な検出線と、隣接する前記検出線間の単位電圧を、対応する前記電池セルのセル電圧として検出する電圧検出回路と、前記検出線のうち前記組電池の上端部に接続される上端線と、前記上端線とは異なる前記検出線との間に接続されたコンデンサと、前記上端線及び下位側で前記上端線に隣接する検出線に両端がそれぞれ接続され、前記上端線と前記隣接する検出線とを短絡させるセル間スイッチと、複数の前記電池セルを跨ぐように、最上位の検出線である最上位線と所定の前記検出線との間に接続された反転用スイッチと、を備え、前記セル間スイッチを所定期間オンにしてからオフにした後、前記反転用スイッチをオンにした際に、前記電圧検出回路により検出される最上位の前記セル電圧の極性に基づいて、前記上端線の断線を判定する。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、組電池の上端部に上端線を接続するとともに、各検出線を電池セルの接続点に接続すると、隣接する検出線間の単位電圧が、対応する電池セルのセル電圧として検出される。上端線にはノイズ除去用のコンデンサが接続されているため、組電池の上端部に接続された上端線が断線した場合でも、コンデンサの電荷が放電されるまでは、最上位のセル電圧の極性は正常時と同じになる。
【0010】
そこで、セル間スイッチをオンにして、上端線と隣接する検出線とを短絡させる。これにより、コンデンサから急速に電荷が放電される。セル間スイッチを所定期間オンにすることにより、最上位のセル電圧が0V近くになるまで電荷が放電される。セル間スイッチをオフにした後、複数の電池セルを跨ぐように最上位の検出線と所定の検出線との間に接続された反転用スイッチをオンにする。これにより、検出される最上位の電池セルの電圧は、電池セルの極性とは逆向きの極性になるため、最上位のセル電圧の極性に基づいて上端線の断線を判定できる。したがって、コンデンサの電荷を急速に放電させることにより、短時間で組電池の上端部に接続される検出線の断線を検出できる。
【0011】
なお、組電池の上端部に最上位の検出線を接続する場合は、上端線と最上位線とが同じ検出線になる。
【0012】
また、請求項2に記載の断線検出装置は、組電池に含まれる互いに直列接続された複数の電池セルのうちの隣接する前記電池セルの接続点及び前記組電池の端部にそれぞれ接続可能な検出線と、隣接する前記検出線間の単位電圧を、対応する前記電池セルのセル電圧として検出する電圧検出回路と、前記検出線のうち前記組電池の下端部に接続される下端線と、前記下端線とは異なる前記検出線との間に接続されたコンデンサと、前記下端線及び上位側で前記下端線に隣接する前記検出線に両端がそれぞれ接続され、前記下端線と前記隣接する検出線とを短絡させるセル間スイッチと、複数の前記電池セルを跨ぐように、最下位の検出線である最下位線と所定の前記検出線との間に接続された反転用スイッチと、を備え、前記セル間スイッチを所定期間オンにしてからオフにした後、前記反転用スイッチをオンにした際に、前記電圧検出回路により検出される最下位の前記セル電圧の極性に基づいて、前記下端線の断線を判定する。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、組電池の下端部に下端線を接続するとともに、各検出線を電池セルの接続点に接続すると、隣接する検出線間の単位電圧が、対応する電池セルのセル電圧として検出される。下端線にはノイズ除去用のコンデンサが接続されているため、組電池の下端部に接続された下端線が断線した場合でも、コンデンサの電荷が放電されるまでは、最下位のセル電圧の極性は正常時と同じになる。
【0014】
そこで、セル間スイッチをオンにして、下端線と隣接する検出線とを短絡させる。これにより、コンデンサから急速に電荷が放電される。セル間スイッチを所定期間オンにすることにより、最下位のセル電圧が0V近くになるまで電荷を放電される。セル間スイッチをオフにした後、複数の電池セルを跨ぐように最下位の検出線と所定の検出線との間に接続された反転用スイッチをオンにする。これにより、検出される最下位の電池セルの電圧は、最下位の電池セルの電圧極性に基づいて下端線の断線を判定できる。したがって、コンデンサの電荷を急速に放電させることにより、短時間で組電池の下端部に接続される検出線の断線を検出できる。
【0015】
なお、組電池の下端部に最下位の検出線を接続する場合は、下端線と最下位線とが同じ検出線になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施形態に係る断線検出装置の構成を示す図。
図2】組電池の上端部に接続された検出線の断線を判定する過程を示す図。
図3】セル電圧の変化を示すタイムチャート。
図4】組電池の下端部に接続された検出線の断線を判定する過程を示す図。
図5】第2実施形態に係る断線検出装置の構成を示す図。示す図。
図6】第3実施形態に係る断線検出装置の構成を示す図。
図7】他の実施形態に係る断線検出装置の構成を示す図。
図8】他の実施形態に係る断線検出装置の構成を示す図。
図9】他の実施形態に係る断線検出装置の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、断線検出装置をハイブリッド車両に適用した各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。ハイブリッド車両は、モータに電力を供給する主機バッテリ、及び車両の電装品に電力を供給する補機バッテリを備える。以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
【0018】
(第1実施形態)
図1に、本実施形態に係る断線検出装置の構成図を示す。本実施形態に係る断線検出装置40は、外部電源60(補機バッテリ)から電源の供給を受けて作動し、組電池10(主機バッテリ)の状態を検出する。組電池10は、複数の電池セル11a〜b,11が互いに直列接続されて構成された、例えばリチウムイオン蓄電池である。なお、本実施形態では、最上位の電池セル11a及び最下位の電池セル11bを含む5個の電池セル11a〜b,11から組電池10が構成されているが、車両の要求に応じて電池セルの数を増減してもよい。
【0019】
断線検出装置40は、電圧検出回路50、その他回路52、検出線41,42,43、ダイオード32a〜b,33、セル間スイッチ31a〜b,31、反転用スイッチ35、RCフィルタ回路20、バイパスコンデンサ23を備えている。
【0020】
検出線41,42,43は、隣接する電池セルの接続点及び組電池10の端部にそれぞれ接続可能な電線である。本実施形態では、検出線41(上端線、最上位線)は、最上位の検出線であり、組電池10の上端部、すなわち電池セル11aの正極と電圧検出回路50とに接続されている。検出線42(下端線、最下位線)は、最下位の検出線であり、組電池10の下端部、すなわち電池セル11bの負極と電圧検出回路50とに接続されている。検出線43は、それぞれ、電池セル11の接続点と電圧検出回路50とに接続されている。検出線41,42,43は、それぞれコネクタCを含み、コネクタCよりも組電池10側のハーネス等と、コネクタCよりも電圧検出回路50側の配線とから構成されている。検出線41,42の断線は、主として、コネクタCよりも組電池10側のハーネス等の断線を想定している。
【0021】
検出線41,42,43は、コネクタCよりも電圧検出回路50側で、それぞれ抵抗22a及び抵抗22bを介して、検出線41aと41b,42aと42b,43aと43bに分岐して、電圧検出回路50に接続されている。隣接する検出線のうちの下位の検出線に接続された抵抗22bと、上位の検出線に接続された抵抗22aとは、コンデンサ21を介して直列に接続されている。抵抗22a〜b及びコンデンサ21からノイズ除去用のRCフィルタ回路20が構成されている。また、最上位の検出線41bと最下位の検出線42aとには、バイパスコンデンサ23の両端がそれぞれ接続されている。さらに、検出線41bと検出線42aとの間には、スイッチ24が接続されている。スイッチ24は、高電圧低電流に対応したスイッチで、例えば、n型MOSFETと内部抵抗から構成されている。セル電圧を検出しないときにスイッチ24をオンにして、コンデンサ21及びバイパスコンデンサ23の電荷を放電させる。
【0022】
セル間スイッチ31は、隣接する検出線のうち上位側の検出線43a及び下位側の検出線43bに両端がそれぞれ接続され、検出線43aと隣接する検出線43bとを短絡させるスイッチである。最上位のセル間スイッチ31aは、検出線41a及び下位側で検出線41aと隣接する検出線43bに両端がそれぞれ接続され、検出線41aと隣接する検出線43bとを短絡させるスイッチである。最下位のセル間スイッチ31bは、検出線42b及び上位側で検出線42bに隣接する検出線43aに両端がそれぞれ接続され、検出線42bと隣接する検出線43aとを短絡させるスイッチである。
【0023】
セル間スイッチ31a〜b,31は、電池セル11a〜b,11の均等化に用いる均等化スイッチである。残存容量に応じて放電が必要な電池セルが選択され、選択された電池セルに対応するセル間スイッチがオンにされる。これにより、選択された電池セルの放電が行われて、電池セル11a〜b,11の均等化が行われる。セル間スイッチ31a〜b,31は、低電圧高電流に対応したスイッチで、例えば、p型MOSFETから構成されている。ダイオード32a〜b,32(一方向導通素子)及びコンデンサ21は、それぞれ、セル間スイッチ31a〜b,31に並列に接続されている。
【0024】
ダイオード32a〜b,32は、下位の検出線42b,43bにアノードが接続され、上位の検出線41a,43aにカソードが接続されており、下位の検出線から上位の検出線の向きに電流を流す素子である。また、ダイオード33は、抵抗22a,22bを介して枝分かれした2本の検出線42aと42b,43aと43bとに接続された一方向導通素子である。ダイオード33のアノードは下位のダイオード32のカソードと接続され、ダイオード33のカソードは上位のダイオード32のアノードと接続されている。ダイオード32a〜b、32,33により、検出線間に印可される電圧が制限され、電圧検出回路50やその他回路52等が保護される。
【0025】
反転用スイッチ35は、最上位の検出線41a及び最下位の検出線42bに、両端がそれぞれ接続されたスイッチである。反転用スイッチ35は、高電圧低電流に対応したスイッチで、例えば、p型MOSFETと内部抵抗から構成される。
【0026】
電圧検出回路50は、選択スイッチ群であるマルチプレクサ51を備え、隣接する検出線間の単位電圧を、対応する電池セル11のセル電圧として検出する。詳しくは、マルチプレクサ51により隣接する2本の検出線を選択し、選択した2本の検出線の間の単位電圧を、対応する電池セル11a〜b,11のセル電圧として検出する。マルチプレクサ51は、負極側の検出線として、42b,43bのうちのいずれかを選択し、正極側の検出線として41a,43aのうちのいずれかを選択する。なお、ここでは、組電池の異なる箇所に接続される検出線と検出線との間を検出線間という。
【0027】
その他回路52は、例えば、電圧検出回路50により検出されたセル電圧に基づいて、過充電を検出する過充電検出回路や、過放電を検出するか放電検出回路である。
【0028】
電圧検出回路50、その他の回路52、ダイオード32a〜b,32,33、セル間スイッチ31a〜b,31、反転用スイッチ35、スイッチ24、コネクタCよりも電圧検出回路50側の検出線41a〜b,42a〜b,43a〜bは、半導体基板30に搭載されている。
【0029】
次に、組電池10の上端部に接続される検出線41の断線を判定する方法について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、検出線41の断線を判定する過程を示した図である。図2(a)は、セル間スイッチ31aをオンにしたときの電流の流れを示す図であり、図2(b)は、反転用スイッチ35をオンにしたときの電流の流れを示す図である。図3は、セル間スイッチ31aのオンオフ状態、反転用スイッチ35のオンオフ状態、及び最上位のセル電圧の変化を示すタイムチャートである。
【0030】
まず、時点t1で、最上位の電池セル11aに対応する最上位のセル間スイッチ31aをオンにする。これにより、検出線41aと隣接する検出線43bが短絡され、図2(a)の矢印で示す経路で、セル間スイッチ31aに並列に接続されたコンデンサ21、及びバイパスコンデンサ23から電荷が急速に放電される。セル間スイッチ31aを期間T(所定期間)オンにした後、時点t2で、セル間スイッチ31aをオフにする。期間Tにおいて、最上位のセル電圧は、コンデンサ21及びバイパスコンデンサ23からの電荷の放電に伴い、電圧Vから急速に低下して0V近くになる。期間Tは、コンデンサ21及びバイパスコンデンサ23の容量等に応じて設定する。
【0031】
次に、時点t3で、反転用スイッチ35をオンにし、時点t4でオフにする。検出線41が断線している場合、反転用スイッチ35をオンにすると、ダイオード32aがオンになり、図2(b)の矢印で示す経路を通って電流が流れる。詳しくは、電池セル11aの負極、すなわち電池セル11aに隣接する電池セル11の正極から、抵抗22b、検出線43b、ダイオード32a、及び検出線41aを経て、反転用スイッチ35へ電流が流れる。正常時のセル電圧の極性を正、ダイオード32aの降下電圧をVfとすると、反転用スイッチ35をオンにしたことにより、最上位のセル電圧は−Vfに収束する。
【0032】
一方、検出線41が断線していない場合、セル間スイッチ31aをオフにすると、セル間スイッチ31aに並列に接続されたコンデンサ21へ電流が流れる。反転用スイッチ35をオンにした後も、最上位のセル電圧が収束するまで、セル間スイッチ31aに並列に接続されたコンデンサ21へ電流が流れ続ける。これにより、セル間スイッチ31aをオフにした後、最上位のセル電圧は、電圧Vから抵抗22a〜bの電圧降下分を差し引いた正の電圧に収束する。
【0033】
よって、反転用スイッチ35をオンにした際に、最上位のセル電圧の極性が反転したか否かに基づいて、検出線41の断線を判定できる。検出線41の断線の判定は、時点t3以降に行えばよい。
【0034】
次に、組電池10の下端部に接続される検出線42の断線を検出する方法について、図4を参照して説明する。図4(a)は、セル間スイッチ31bをオンにしたときの電流の流れを示す図であり、図4(b)は、反転用スイッチ35をオンにしたときの電流の流れを示す図である。セル間スイッチ31bのオンオフ状態、反転用スイッチ35のオンオフ状態、及び最下位のセル電圧の変化を示すタイムチャートは、図3と同様になる。
【0035】
まず、時点t1で、最下位の電池セル11bに対応する最下位のセル間スイッチ31bをオンにする。これにより、検出線42bと隣接する検出線43aが短絡され、図4(a)の矢印で示す経路で、セル間スイッチ31bに並列に接続されたコンデンサ21から電荷が急速に放電される。セル間スイッチ31bを期間T(所定期間)オンにした後、時点t2で、セル間スイッチ31bをオフにする。期間Tにおいて、最下位のセル電圧は急速に低下して0V近くになる。
【0036】
次に、時点t3で、反転用スイッチ35をオンにし、時点t4でオフにする。検出線42が断線している場合、反転用スイッチ35をオンにすると、ダイオード32bがオンになり、図3(b)の矢印で示す経路を通って電流が流れる。詳しくは、電池セル11aの正極から、反転用スイッチ35、及び検出線42bを経て、ダイオード32bへ電流が流れ、最下位のセル電圧は−Vfに収束する。一方、検出線42が断線していない場合は、セル間スイッチ31bをオフにした後、最下位のセル電圧は正の電圧に収束する。
【0037】
よって、反転用スイッチ35をオンにした際に、最下位のセル電圧の極性が反転したか否かに基づいて、検出線42の断線を判定できる。検出線42の断線の判定は、時点t3以降に行えばよい。
【0038】
検出線41の断線を判定する方法、及び検出線42の断線を判定する方法をそれぞれ説明したが、検出線41及び検出線42の断線を同時に判定してもよい。具体的には、セル間スイッチ31a及びセル間スイッチ31bを同時に所定期間オンにしてからオフした後、反転用スイッチ35をオンにする。反転用スイッチ35をオンにした際に、最上位のセル電圧及び最下位のセル電圧の極性に基づいて、検出線41及び検出線42の断線をそれぞれ判定する。
【0039】
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0040】
・セル間スイッチ31a〜bをオンにして、コンデンサ21及びバイパスコンデンサ23の電荷を急速に放電させることにより、短時間で組電池10の上端部及び下端部に接続される検出線41,42の断線を検出できる。
【0041】
・セル間スイッチ31a〜bには、低耐圧高電流スイッチを採用でき、反転用スイッチ35には、高耐圧低電流スイッチを採用できる。そのため、高耐圧高電流スイッチを用いる場合と比べて、コスト及び半導体基板30上のスイッチ搭載面積を抑制できる。
【0042】
(第1実施形態の変形例)
・セル間スイッチ31a〜b,31は均等化用のスイッチを兼用しなくてもよい。この場合、少なくともセル間スイッチ31a及びセル間スイッチ31bを設置すればよい。
【0043】
・ダイオード32a〜b,32,33は保護ダイオードを兼用しなくてもよい。また、ダイオード32a〜b,32は、セル間スイッチ31a〜b,31の寄生ダイオードでもよい。また、少なくともダイオード32a及びダイオード32bを設置すればよい。ダイオード33は設置しなくてもよい。
【0044】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る断線検出装置40について、図5を参照して第1実施形態と異なる点を説明する。第2実施形態では、組電池10が4個の電池セルから構成されている。検出線間の数よりも電池セルの数の方が少ないため、最上位の検出線41(最上位線)は、組電池10に接続されず、上から2番目の検出線43’(上端線)が組電池10の上端部に接続される。検出線42,43,43’は、コネクタCよりも組電池10側のハーネス等と、電圧検出回路50に接続された配線とから構成されている。一方、検出線41a〜bは、コネクタCよりも電圧検出回路50に接続された配線から構成されている。
【0045】
次に、本実施形態において、組電池10の上端部に接続される検出線43’の断線を判定する方法について説明する。まず、検出線43a’及び検出線43a’に下位側で隣接する検出線43bに、両端がそれぞれ接続されたセル間スイッチ31’をオンにする。セル間スイッチ31’は、本実施形態において最上位の電池セル11’に対応するセル間スイッチである。セル間スイッチ31’をオンにすると、セル間スイッチ31’に並列に接続されたコンデンサ21、それよりも上位側のコンデンサ21、及びバイパスコンデンサ23から電荷が急速に放電される。
【0046】
セル間スイッチ31’を所定期間オンにして、最上位のセル電圧を0V近くにした後、セル間スイッチ31’をオフにする。その後、反転用スイッチ35をオンにすると、検出線43’が断線している場合、セル間スイッチ31’に並列に接続されたダイオード32’、ダイオード32’の上位側に接続されたダイオード33及びダイオード32aがオンになり、図7の矢印で示す経路を通って電流が流れる。詳しくは、電池セル11’に隣接する電池セル11の正極から、抵抗22b、ダイオード32’に電流が流れる。そして、ダイオード33及びダイオード32aを通って、検出線43a’から検出線41aへ電流が流れ、反転用スイッチ35へ電流が流れる。これにより、最上位のセル電圧は−Vfに収束する。一方、検出線43’が断線していない場合は、セル間スイッチ31’をオフにした後、最上位のセル電圧は正の電圧に収束する。よって、反転用スイッチ35をオンにした際に、最上位のセル電圧の極性が反転したか否かに基づいて、検出線43’の断線を判定できる。
【0047】
同様にして、最下位の検出線42が組電池10に接続されていない場合でも、組電池10の下端部に接続される検出線43の断線を判定できる。例えば、最下位の検出線42(最下位線)が組電池10に接続されず、下から2番目の検出線43(下端線)が組電池10の下端部に接続される場合は、反転用スイッチ35から、検出線42b、ダイオード32b、ダイオード32bの上位側に接続されたダイオード33及びダイオード32を通って電流が流れる。これにより、最下位のセル電圧は−Vfに収束する。
【0048】
以上説明した第2実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0049】
・電圧検出回路50に接続された検出線を全て使用しない場合でも、組電池10の端部に接続される検出線の断線を、短時間で検出できる。
【0050】
・反転用スイッチ35の両端を、最上位の検出線41a及び最下位の検出線42bにそれぞれ接続することにより、検出線と組電池10との接続の仕方に関わらず、反転用スイッチ35の接続を変える必要がない。
【0051】
・全ての検出線間のそれぞれにセル間スイッチ31a,31’,31,31bが接続されているとともに、セル間スイッチ31a,31’,31,31bに並列に、ダイオード32a,32’,32,32bがそれぞれ接続されている。そのため、検出線と組電池10との接続の仕方に関わらず、短時間で最上位及び最下位のセル電圧を0V近くに低下させ、さらに極性を反転させることができる。よって、検出線と組電池10との接続の仕方に関わらず、組電池10の上端部に接続された検出線及び組電池10の下端部に接続された検出線の断線を検出できる。
【0052】
・上端線から最上位線までの電流経路、及び下端線から最下位線までの電流経路をダイオードで形成したことにより、0V近くまで低下したセル電圧の極性が反転するまでの時間を、より短くすることができる。
【0053】
(第2実施形態の変形例)
・セル間スイッチ31a,31及びセル間スイッチ31a,31に、並列に接続されるダイオード32a,32は、少なくとも、最上位の検出線41aと隣接する検出線43b’との検出線間、及びその検出線間に隣接する所定数の検出線間に接続されていればよい。このようにすれば、上側の所定数分の検出線間を電池セルの電圧検出に使用しない場合でも、組電池10の上端部に接続される検出線の断線を検出できる。なお、上端線と最上位線が同じ検出線の場合は、所定数が0でもよい。すなわち、セル間スイッチ31a及びダイオード32aのみでもよい。
【0054】
・セル間スイッチ31b,31及びセル間スイッチ31b,31に、並列に接続されるダイオード32b,32は、少なくとも、最下位の検出線42bと隣接する検出線43aとの検出線間、及びその検出線間に隣接する所定数の検出線間に接続されていればよい。このようにすれば、下側の所定数分の検出線間を電池セルの電圧検出に使用しない場合でも、組電池10の下端部に接続される検出線の断線を判定できる。なお、下端線と最下位線が同じ検出線の場合は、所定数が0でもよい。すなわち、セル間スイッチ31b及びダイオード32bのみでもよい。
【0055】
・ダイオード33は設置しなくてもよい。ダイオード33を設置した場合よりもセル電圧の極性が反転するまでの時間は長くなるが、ダイオード33を設置しなくても、抵抗22a〜bを通る電流経路が形成される。
【0056】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る断線検出装置40について、図6を参照して第1実施形態と異なる点を説明する。第3実施形態に係る断線検出装置40は、均等化用スイッチとは別のセル間スイッチ31a及びセル間スイッチ31bを備え、ダイオード32a〜b,32,33を備えない。セル間スイッチ31a及びセル間スイッチ31bは、高電圧高電流に対応したスイッチである。
【0057】
次に、本実施形態において、組電池10の上端部に接続される検出線41の断線を判定する方法について説明する。まず、セル間スイッチ31aを所定期間オンにして、最上位のセル電圧を0V近くにした後、セル間スイッチ31aをオフにする。その後、反転用スイッチ35をオンにすると、検出線41が断線している場合、検出線41aの電位は、反転用スイッチ35の下端の電位すなわち検出線42の電位と等しくなる。そのため、最上位のセル電圧は、負の極性で、最上位の電池セル11aを除いた4個の電池セル11,11b分の電圧に収束する。よって、反転用スイッチ35をオンにした際に、最上位のセル電圧の極性が反転したか否かに基づいて、検出線41の断線を判定できる。極性の反転の有無は、最上位のセル電圧が収束する途中でも判定できるため、短時間で検出線41の断線を検出できる。
【0058】
次に、組電池10の下端部に接続される検出線42の断線を判定する方法について説明する。まず、セル間スイッチ31bを所定期間オンにして、最下位のセル電圧を0V近くにした後、セル間スイッチ31bをオフにする。その後、反転用スイッチ35をオンにすると、検出線42が断線している場合、検出線42bの電位は、反転用スイッチ35の上端の電位すなわち検出線41の電位と等しくなる。そのため、最下位のセル電圧は、負の極性で、最下位の電池セル11bを除いた4個の電池セル11a,11分の電圧に収束する。よって、反転用スイッチ35をオンにした際に、最下位のセル電圧の極性が反転したか否かに基づいて、検出線42の断線を判定できる。極性の反転の有無は、最下位のセル電圧が収束する途中でも判定できるため、短時間で検出線42の断線を検出できる。
【0059】
なお、本実施形態では、検出線41及び検出線42が同時に断線している場合は断線を検出できないが、検出線41及び検出線42の一方が断線している場合は断線を検出できる。
【0060】
以上説明した第3実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0061】
・最上位及び最下位のセル電圧の極性に基づいて、組電池10の上端部及び下端部に接続される検出線41,42の断線をそれぞれ判定できる。また、最上位及び最下位のセル電圧の極性は、セル電圧が収束する途中でも判定できるため、短時間で組電池10の上端部又は下端部に接続される検出線41,42の断線をそれぞれ検出できる。
【0062】
(第3実施形態の変形例)
図5に示したように、最上位の検出線41が組電池10に接続されていなくてもよい。このような場合でも、少なくとも、組電池10の上端部に接続される上端線及び下位側で上端線に隣接する検出線に両端がそれぞれ接続されたセル間スイッチ31’があれば、同様にして上端線の断線を検出できる。詳しくは、反転用スイッチ35をオンにすると、上端線が断線している場合、上端線の電位は検出線42の電位と等しくなり、最上位のセル電圧は、負の電圧に収束する。
【0063】
・また、最下位の検出線42が組電池10に接続されていなくてもよい。このような場合でも、少なくとも、組電池10の下端部に接続される下端線及び上位側で下端線に隣接する検出線に両端がそれぞれ接続されたセル間スイッチ31があれば、同様にして、下端線の断線を検出できる。詳しくは、反転用スイッチ35をオンにすると、下端線が断線している場合、下端線の電位は検出線41の電位と等しくなり、最下位のセル電圧は、負の電圧に収束する。
【0064】
(他の実施形態)
・反転用スイッチ35は、全ての電池セルを跨いでいなくてもよい。図7に示すように、反転用スイッチ35aと、反転用スイッチ35bとから構成されていてもよい。反転用スイッチ35aは、少なくとも2つの電池セルを跨ぐように、検出線41a及び検出線43aに接続されている。反転用スイッチ35bは、少なくとも2つの電池セルを跨ぐように、検出線42b及び検出線43aに接続されている。検出線41の断線を判定する場合は、反転用スイッチ35aをオンにし、検出線42の断線を判定する場合は、反転用スイッチ35bをオンにする。反転用スイッチ35a,35bは、反転用スイッチ35よりも低耐圧のスイッチを用いることができる。
【0065】
・反転用スイッチ35は、図8に示すように、直列接続された複数の反転用スイッチ35c,35d(部分反転用スイッチ)から構成されていてもよい。反転用スイッチ35c,35dは、それぞれ少なくとも2つの検出線間を跨ぐ。この場合、断線判定の対象である検出線が電極に接続される電池セル、及びその電池セルと隣接する電池セルを跨ぐ反転用スイッチをオンにする。検出線41の断線を判定する場合は、電池セル11a及び上から2番目の電池セル11を跨ぐ反転用スイッチ35cをオンにする。また、検出線42の断線を判定する場合は、電池セル11b及び下から2番目の電池セル11を跨ぐ反転用スイッチ35dをオンにする。これにより、断線判定の対象である検出線と対応する反転用スイッチのみをオンにして、断線を判定できる。また、反転用スイッチ35c,35dは、反転用スイッチ35よりも低耐圧のスイッチを用いることができる。
【0066】
図9に示すように、反転用スイッチ35は、最上位の検出線41及び最下位の検出線42に電気的に接続されていれば、どこに接続されていてもよい。なお、図9では、コンデンサ21等は省略されている。
【0067】
・セル間スイッチ31aを備え、組電池10の上端部に接続される検出線41の断線のみを検出できる構成でもよい。また、セル間スイッチ31bを備え、組電池10の下端部に接続される検出線42の断線のみを検出できる構成でもよい。
【0068】
・検出線41,42,43は、抵抗22a,22bを介して枝分かれしていなくてもよい。すなわち、検出線41aと41b,42aと42b,43aと43bは1本の検出線41,42,43であってもよい。
【0069】
・組電池10から断線検出装置40へ電力を供給するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0070】
10…組電池、11a,11b,11,11’…電池セル、21…コンデンサ、31a,31b,31,31’…セル間スイッチ、32a,32b,32,32’…ダイオード、35,35a〜d…反転用スイッチ、41a〜b,42a〜b,43a〜b,43’a〜b…検出線。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9