【実施例1】
【0017】
図1は、本発明の実施例1に係る電源系統ツリー設計支援システム1の構成を示すブロック図である。電源系統ツリー設計支援システム1は、電源部品シンボル(単に、部品シンボル又はシンボルとも称する)A〜Fが登録されているライブラリ50と、電源部品シンボルA〜Fの配置及び配線を行なう電源系統ツリー設計装置2とを具備する。電源系統ツリー設計装置2は、電源系統ツリー設計プログラムを実行することで、電源部品シンボルA〜Fを所望の位置に配置する配置部51と、電源部品シンボルA〜Fの入出力端子間を配線する配線部52と、全ての配置配線順序の組合せから配線相互間の非接続箇所の交差数が最小となる組合せを抽出する抽出部53とを具備する。電源系統ツリー設計装置2は、電源部品シンボルA〜Fの配線相互間の重なりを抽出し、その配線相互間の重なりを交差数「2」以上に重み付けする方法と、配線相互間の重なりを生じている電源部品シンボルA〜Fの位置をシフトして配線相互間の重なりを解消する方法のいずれか一方を実施することで電源系統ツリーの視認性を向上する。
【0018】
図2は、電源系統ツリー設計支援システム1における電源系統ツリー設計装置2の具体的構成を示すブロック図である。電源系統ツリー設計装置2は、部品シンボル形状ライブラリ40及び電源系統図データライブラリ41を格納した記憶装置(例えば、メモリ、HDD)42と接続される。電源系統ツリー設計装置2は、入力装置(例えば、キーボード、マウス)、出力装置(例えば、ディスプレイ、プリンタ)、及び演算処理装置(例えば、プロセッサ、データ処理装置)から構成される。具体的には、電源系統ツリー設計装置2はデータ入力部10(入力装置)、電源系統図作成部20(演算処理装置)、及び電源系統図データ出漁九部30(出力装置)を具備する。
【0019】
部品シンボル形状ライブラリ40は、電源系統ツリーを構成する部品の形状を格納する。電源系統図データライブラリ41は、電源系統ツリー設計支援システム1で作成された電源系統ツリーを格納する。尚、部品シンボル形状ライブラリ40及び電源系統図データライブラリ41は前記ライブラリ50に相当する。
【0020】
電源系統ツリー設計支援システム1の操作者(又は、ユーザ)は、データ入力部10を用いて電源系統ツリーを作成するのに必要な情報を入力する。電源系統図データ出力部30は、電源系統ツリー設計支援システム1で作成された電源系統ツリーをディスプレイに表示したり、紙に印刷する。電源系統図作成部20は、データ入力部10に対するユーザの入力情報に基づき、部品シンボル形状ライブラリ40及び電源系統図データライブラリ41を参照して、電源系統図(又は、電源系統ツリー)を作成する。この電源系統図作成部20は、
図1に示す配置部51、配線部52、及び抽出部53の機能を実現する。
【0021】
次に、電源系統ツリー設計方法に従って電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20により実行される処理の一例について
図3を参照して説明する。
(ステップS101)
電源系統図作成部20は、電源系統ツリーに使用する部品シンボルの配置を指示し、配置された部品シンボルを電源系統図データ出力部30を介してディスプレイに表示する。
(ステップS102)
電源系統図作成部20は、部品シンボル出力端子と部品シンボル入力端子間の接続を指示する。
(ステップS103)
電源系統図作成部20は、電源系統ツリーを自動生成し、電源系統図データ出力部30を介して表示する。このとき、電源系統図作成部20は相互接続されない経路間の相互交差数を低減するように配線経路を自動生成する。
(ステップS104)
電源系統図作成部20は、部品シンボルの配置指示及び部品シンボルの接続指示が終了したか否かを判定する。これらの指示が終了していなければ、電源系統図作成部20はステップS101〜S103を繰り返す。これらの処理が終了すると、電源系統図作成部20は
図3の処理を終了する。
【0022】
次に、電源系統ツリー設計方法に従って電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20により実行される処理の他の例について
図4を参照して説明する。
(ステップS201)
電源系統図作成部20は、電源系統ツリーに使用する部品シンボルの配置を指示し、電源系統図データ出力部30を介してディスプレイに表示する。
(ステップS202)
電源系統
図20は、部品シンボル出力端子と、部品シンボル入力端子間の接続を指示する。
(ステップS203)
電源系統図作成部20は、接続指示に基づいて配線を自動生成し、電源系統図データ出力部30を介して表示する。
(ステップS204)
電源系統図作成部20は、部品シンボル配置指示及び部品シンボル接続指示が終了したか否かを判定する。これらの指示が終了していなければ、ステップS201〜S203を繰り返す。これらの指示を終了すると、フローはステップS205に移行する。
(ステップS205)
電源系統図作成部20は、電源系統ツリーを生成して、電源系統図データ出力部30を介して表示する。このとき、電源系統図作成部20は相互接続されない経路間の相互交差数を低減するように配線経路を自動生成する。
【0023】
次に、電源系統ツリー設計方法に従って電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20により実行される配線経路の生成処理について
図5を参照して説明する。
(ステップS301)
電源系統図作成部20は、電源系統ツリーとして配置された全ての部品シンボルの入力端子及び出力端子の座標データと、その入力端子及び出力端子間の接続関係データを読み込む。
(ステップS302)
電源系統図作成部20は、部品シンボル出力端子からの接続配線に関し、全ての配線配置順序の組合せから配線交差数が最小となる配線配置順序の組合せを抽出する。
(ステップS303)
電源系統図作成部20は、抽出した配線配置順序の組合せに基づき電源系統ツリーを表示する。尚、電源系統図作成部20は配線交差数が最小となる配線配置順序の組合せが複数ある場合には、そのうちの1つを自動選択して表示してもよい。或いは、電源系統図作成部20は複数の配線配置順序の組合せを表示して、操作者(又はユーザ)にそのうちの1つを選択させるようにしてもよい。
【0024】
次に、電源系統ツリー設計方法により作成した設計図について
図6乃至
図8を参照して説明する。電源系統ツリーの設計図では、電源部品シンボルとその他の部品シンボル(電気回路素子)とが行方向及び列方向に配列されている。
図6は、電源系統ツリー設計図の一例を示す回路図である。
図6において、電源部品シンボル「12V→5V」の出力端子G1と部品シンボルA、C、D、Fの入力端子A1、C1、D1、F1とは行方向又は列方向に配線可能であり、配線の方向転換回数が最小となるように部品シンボル間の配線が行なわれる。ここで、配線の分岐点は黒丸で示される。また、電源部品シンボル「12V→3.3V」の出力端子H1と部品シンボルA、B、C、D、Eの入力端子A2、B1、C2、D2、E1とも同様に配線される。電源部品シンボル「12V→5V」の出力端子G1から延出する配線と電源部品シンボル「12V→3.3V」の出力端子H1から延出する配線とが相互に交差しており、両者は交差点101、102、103で交差しており、配線交差数は「3」となっている。尚、配線間の交差点は非接続箇所であり、設計図上の線間においてのみ交差している。
【0025】
電源系統ツリーの設計図において、配線配置順序は列方向で入れ替え可能である。
図6の設計図の配線配置順序を列方向に入れ替えた場合の設計図を
図7に示す。
図7の設計図は
図6の設計図と同一の配線関係を有しているが、電源部品シンボル「12V→5V」の出力端子G1から延出する配線と電源部品シンボル「12V→3.3V」の出力端子H1から延出する配線とが列方向に入れ替えられており、両者は交差点104、105、106、107、108で交差しており、配線交差数は「5」である。配線交差数の観点では、
図7の設計図に比べて
図6の設計図が最小の配線交差数となる。
【0026】
図8は、電源系統ツリー設計図の他の例を示す。
図8の設計図は、
図6の設計図に比べて部品シンボルBを除外しており、電源部品シンボル「12V→5V」の出力端子G1は部品シンボルA、C、D、Eの入力端子A1、C1、D1、E1と配線され、電源部品シンボル「12V→3.3V」の出力端子H1は部品シンボルA、C、D、Fの入力端子A2、C2、D2、F1と配線されている。また、部品シンボルAが電源部品シンボル「12V→3.3V」と同じ行座標となっており、電源部品シンボル「12V→5V」の出力端子G1から延出する配線と電源部品シンボル「12V→3.3V」の出力端子H1から延出する配線とが交差せずに一部重複することとなる。即ち、
図6の設計図に比べて
図8の設計図では、電源部品シンボル「12V→5V」の出力端子G1から延出する配線と電源部品シンボル「12V→3.3V」の出力端子H1から延出する配線とが交差点102、103で交差しており、両者間の配線交差数は「2」となるが、両者間の重複領域201が発生することとなる。
【0027】
この配線配置順序に対応すべく、電源系統図作成部20は下記の処理方法のうち少なくとも一方を実施する。第1の処理方法では、重複領域の個数に対して交差点の個数に付与される重み係数よりも大きい重み係数を乗じて加算することにより配線交差数を算出する。つまり、電源系統図作成部20は「(交差点の個数)×(第1の重み係数)+(重複領域の個数)×(第2の重み係数)」(ここで、第2の重み係数>第1の重み係数)により配線交差数を算出する。例えば、第1の重み係数が「1」であり、第2の重み係数が「2」の場合、
図8の設計図における配線交差数は「4」となる。
【0028】
第2の処理方法では、設計図に重複領域が存在する場合、重複領域に係る電源部品シンボル又は部品シンボルのいずれか一方について行座標を上方向又は下方向にシフトすることにより、重複領域を解消する。
【0029】
第3の処理方法では、電源系統図作成部20は重要な配線系統ほど配線交差数が少なくなるように配線系統毎の交差点の個数に配線系統の重要度に応じた重み係数を乗じて加算することで配線交差数を算出する。配線交差数が最小となる配線配置順序が複数ある場合には、電源系統図作成部20はそのうちの1つを自動選択して表示してもよい。或いは、複数の配線配置順序を表示して電源系統ツリー設計装置2の操作者(又はユーザ)に所望の配線配置順序を選択させてもよい。
【0030】
本発明の実施例1に係る電源系統ツリー設計支援システム1によれば、電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20は全ての配線配置順序の組合せから重複領域の発生を抑制しつつ、配線相互間の非接続箇所の交差数が最小となる配線配置順序の組合せを抽出して、電源系統ツリーを表示する。このように、配送相互間の非接続箇所の交差数が最小となる配線配置順序の組合せを選択しているため、設計図上の複雑な配線経路が簡素化され、操作者の視覚上どのように配線経路が接続されているのか容易に認識することができ、電源系統ツリー作成時の設計ミスを低減することができる。
【0031】
電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20において重要な配線系統ほど配線交差数が少なくなるように交差点の個数や重複領域の個数に対する重み付け係数を決定することにより、重複領域を低減した配線配置順序の組合せを選択することが可能となる。
【0032】
電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20において電源部品シンボル及び部品シンボルに対する配置指示及び接続指示が完了した後、配線相互間の非接続箇所の交差数が最小となる電源系統ツリーを表示するため、簡潔で見易い配線経路が生成されることとなる。
【0033】
電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20において、新たな部品シンボルに対する接続指示が発せられる度に配線相互間の非接続箇所の交差数が最小となる電源系統ツリーを表示するため、複雑な配線経路を解消して簡潔で見易い配線経路が生成されることとなる。
【0034】
電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20において、配線相互間の非接続箇所の交差数が最小となる配線配置順序の組合せが複数ある場合、そのうちの1つを自動選択して表示したり、複数の配線配置順序の組合せから操作者(又はユーザ)に所望の配線配置順序の組合せを選択させて表示することが可能である。
【0035】
電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20において、全ての配線配置順序の組合せから配線相互間の非接続箇所の交差数が最小となる組合せを抽出して電源系統ツリーを表示するため、複雑な配線経路が簡素化され、操作者の視覚上どのように配線経路が接続されているのかを容易に認識することができ、電源系統ツリーの設計図作成時の設計ミスを低減することができる。
【0036】
また、電源系統ツリー設計プログラムをコンピュータにおいて実行することにより、実施例1に係る電源系統ツリー設計支援システム1の機能を実現するようにしてもよい。この電源系統ツリー設計プログラムにより全ての配線配置順序の組合せから配線相互間の非接続箇所の交差数が最小となる組合せを抽出して電源系統ツリーをディスプレイに表示するため、複雑な配線経路が簡素化され、操作者の視覚上どのように配線経路が接続されているのかを容易に認識することができ、電源系統ツリーの設計図作成時の設計ミスを低減することができる。
【実施例2】
【0037】
次に、本発明の実施例2に係る電源系統ツリー設計支援システムについて説明する。実施例2では、実施例1と同様の電源系統ツリー設計支援システム1及び電源系統ツリー設計装置2を適用しているが、電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20により実行される配線経路の生成処理について異なっている。即ち、実施例2に係る電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20は
図5の処理に代えて
図9の処理を採用している。
【0038】
図9に示す配線経路の生成処理について説明する。
(ステップS401)
電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20は、設計図上で配置された全ての電源部品シンボル及び部品シンボルの入力端子及び出力端子の座標データと、入力端子及び出力端子間の接続関係データを読み込む。尚、配線配置順序が座標データ及び接続関係データに基づいて一意に決まるような規則が予め設定されている。
(ステップS402)
電源系統図作成部20は、電源部品シンボルの出力端子の接続配線に関する全ての部品シンボル及び入出力端子の配置順序の組合せから、配線交差数が最小となる部品シンボル及び入出力端子の配置順序の組合せを抽出する。
(ステップS403)
電源系統図作成部20は、ステップS402において抽出された部品シンボル及び入出力端子の配置順序の組合せに基づいて電源系統ツリーを生成して表示する。
【0039】
次に、本発明の実施例2に係る電源系統ツリー設計方法により作成した設計図について
図10及び
図11を参照して説明する。前述の実施例1の設計図(
図6乃至
図8)と同様に、電源部品シンボルと部品シンボルとは行方向及び列方向に配線可能であり配線の方向転換回数が最小となるように配線されている。
図10は、電源系統ツリーの設計図の一例を示しており、電源部品シンボル「12V→5V」の出力端子G1は部品シンボルA、C、D、Fの入力端子A1、C1、D1、F1と接続され、電源部品シンボル「12V→3.3V」の出力端子H1は部品シンボルA、B、C、D、Eの入力端子A2、B1、C2、D2、E1と接続される。ここで、電源部品シンボル「12V→5V」の出力端子G1から延出する配線と電源部品シンボル「12V→3.3V」の出力端子H1から延出する配線とが交差点101、102、103において交差しており、配線交差数は「3」となる。
【0040】
図10の設計図において、電源部品シンボル、部品シンボル及び入出力端子の配置順序を入れ替えた場合の組合せは下記のように算出される。
(1)電源部品シンボル「12V→5V」、「12V→3.3V」の入れ替えの組合せは2通りとなる。
(2)部品シンボルA〜Fの入れ替えの組合せは120通りとなる。
(3)部品シンボルAの入力端子A1、A2、部品シンボルCの入力端子C1、C2、及び部品シンボルDの入力端子D1、D2の入れ替えの組合せは8通りとなる。
【0041】
従って、
図10の設計図において全ての電源部品シンボル、部品シンボル及び入出力端子の配置順序の組合せは、「2×120×8=1920」通りとなる。即ち、電源系統図作成部20は1920通りの配線配置順序の組合せから、配線交差数が最小となる電源部品シンボル、部品シンボル及び入出力端子に係る配線配置順序の組合せを抽出する。
【0042】
図11は、
図10の設計図において部品シンボルD、Eの行座標を入れ替えるとともに、部品シンボルDの入力端子D1、D2の行座標を入れ替えて作成した設計図を示す。
図11の設計図では、電源部品シンボル「12V→5V」の出力端子G1から延出する配線と電源部品シンボル「12V→3.3V」の出力端子H1から延出する配線とは交差点101、102で交差しており、配線交差数は「2」となる。即ち、
図11の設計図は
図10の設計図に比べて配線交差数が最小となる組合せを示している。
【0043】
図11の設計図において、
図8と同様に、部品シンボルAを電源部品シンボル「12V→3.3V」と同じ行座標に配置した場合、電源部品シンボル「12V→5V」の出力端子G1から延出する配線と電源部品シンボル「12V→3.3V」の出力端子H1から延出する配線とが一部交差せず、部品シンボルAとの接続において重複領域が発生する。この場合、実施例1と同様に、電源系統図作成部20は重複領域の個数に対して交差点の個数に付与される重み係数よりも大きい重み係数を乗じて加算することにより配線交差数を算出する。つまり、重複領域の個数を交差数「2」以上に相当するように重み付けを行なって、交差点101、102の個数「2」に加算して、配線交差数を算出する。或いは、設計図に重複領域が存在する場合、電源系統図作成部20は重複領域に係る電源部品シンボル又は部品シンボルのいずれか一方について行座標を上方向又は下方向にシフトすることにより、重複領域を解消する。更に、電源系統図作成部20は重要な電源系統ほど配線交差数が少なくなるように重複領域に対する重み付けを大きくするようにしてもよい。
【0044】
また、電源系統ツリー設計プログラムをコンピュータにおいて実行することにより、実施例2に係る電源系統ツリー設計支援システム1の機能を実現するようにしてもよい。この電源系統ツリー設計プログラムにより全ての配線配置順序の組合せから配線相互間の非接続箇所の交差数が最小となる組合せを抽出して電源系統ツリーをディスプレイに表示するため、複雑な配線経路が簡素化され、操作者の視覚上どのように配線経路が接続されているのかを容易に認識することができ、電源系統ツリーの設計図作成時の設計ミスを低減することができる。
【実施例3】
【0045】
次に、本発明の実施例3に係る電源系統ツリー設計支援システムについて説明する。実施例3では、実施例1と同様の電源系統ツリー設計支援システム1及び電源系統ツリー設計装置2を適用しているが、電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20により実行される配線経路の生成処理について異なっている。即ち、実施例3に係る電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20は
図5の処理に代えて
図12の処理を採用している。
【0046】
図12に示す配線経路の生成処理について説明する。
(ステップS501)
電源系統ツリー設計装置2の電源系統図作成部20は、設計図上で配置された全ての電源部品シンボル及び部品シンボルの入力端子及び出力端子の座標データと、入力端子及び出力端子間の接続関係データを読み込む。
(ステップS502)
電源系統図作成部20は、電源部品シンボルの出力端子の接続配線に関する全ての配線配置順序の組合せから配線交差数が最小となる配線配置順序の組合せを抽出する。
(ステップS503)
電源系統図作成部20は、電源部品シンボルの出力端子の接続配線に関する全ての部品シンボル及び入出力端子の配置順序の組合せから、配線交差数が最小となる部品シンボル及び入出力端子の配置順序の組合せを抽出する。
(ステップS504)
電源系統図作成部20は、ステップS502において抽出された配線配置順序の組合せ、ステップS503において抽出された部品シンボル及び入出力端子の配置順序の組合せに基づいて電源系統ツリーを生成して表示する。
【0047】
ステップS504において、配線交差数が最小となる配線配置順序の組合せ、配線交差数が最小となる部品シンボル及び入出力端子の配置順序の組合せが複数ある場合、電源系統図作成部20はそのうちの1つを自動選択して表示してもよい。或いは、複数の配線配置順序の組合せ及び複数の配置順序の組合せを表示して、操作者(又はユーザ)に選択させるようにしてもよい。
図12において、ステップS502とステップS503の順序を入れ替えてもよい。この場合、ステップS501で読み込んだ座標データ及び接続関係データに基づいて配線配置順序が一意にきまるような規則を設定してもよい。
【0048】
実施例3に係る電源系統ツリー設計支援システム1によれば、相互接続のない配線間の交差数が最小となるような配線配置順序の組合せに加えて、相互接続の無い配線間の交差数が最小となるような部品シンボル及び入出力端子の配置順序の組合せを抽出しているため、複雑な配線経路を簡素化することができ、操作者の視覚上どのように配線経路が接続されているのかを容易に認識することができ、電源系統ツリーの設計処理において設計ミスを低減することができる。また、電源系統ツリーの設計処理において相互接続のない配線経路間の交差数を低減するような自動配線により、複雑な配線経路に対する操作者の視認性を向上することができ、設計ミスの防止や設計時間の短縮を図ることができる。
【0049】
本発明に係る電源系統ツリー設計支援システム及び電源系統ツリー設計方法は実施例1乃至実施例3に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲により定義される発明の範囲内における種々の変更を包含するものである。