(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6041108
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】放出用の押しボタンを備える充填可能な栓
(51)【国際特許分類】
B65D 51/28 20060101AFI20161206BHJP
B65D 51/20 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
B65D51/28 A
B65D51/20
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-516258(P2014-516258)
(86)(22)【出願日】2012年6月1日
(65)【公表番号】特表2014-530792(P2014-530792A)
(43)【公表日】2014年11月20日
(86)【国際出願番号】EP2012060436
(87)【国際公開番号】WO2012175317
(87)【国際公開日】20121227
【審査請求日】2015年5月19日
(31)【優先権主張番号】11170835.0
(32)【優先日】2011年6月21日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012825
【氏名又は名称】ベヴァスイス アーゲー
(73)【特許権者】
【識別番号】513306361
【氏名又は名称】リウィサ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】シールホファー, フリッツ
(72)【発明者】
【氏名】ザンガール,ウォルフガング
【審査官】
谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2008/154974(WO,A1)
【文献】
特表2006−521973(JP,A)
【文献】
特開2004−238062(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0090000(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44 − 35/54
B65D 39/00 − 55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であるカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓は、容器のねじ切りした首部分(40)に螺合することができる閉止キャップ(1)からなり、別途内容物を充填したカプセル(2)を、前記カプセル(2)の下向きの封止フィルム(15)と共に閉止状態で底部から挿入することができることによって、挿入された前記カプセル(2)の上面を変形可能に設計して軸方向に押下することができるため、前記カプセル(2)の前記下向きの封止フィルム(15)は破断またはさく裂し、軸方向下方に突出する外郭(50)は、前記閉止キャップ(1)の下面に一体形成されることによって、当該外郭は、前記挿入されたカプセル(2)の前記変形可能な上面の前記外郭(50)の断面と一致するへこみ(51)に適合し、前記外郭(50)を押下することによって、前記へこみ(51)および外周コーナ(57)は前記カプセル(2)の前記封止フィルム(15)を押すことができ、また、前記封止フィルム(15)は弱化線(55、56)を特徴として備えて、前記外周コーナ(57)が、前記弱化線によって形成される弓形の二等分線上に突き当たるようにし、前記外周コーナ(57)は、前記弱化線(55、56)のさく裂後、前記外周コーナ(57)の下方に回転することができ、その後、下方への回転先の位置で保持可能とされることを特徴とする、栓。
【請求項2】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であるカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、軸方向下方に突出する外郭(50)は、前記閉止キャップ(1)の下面に一体形成され、当該十字形外郭は前記挿入されたカプセル(2)の前記変形可能な上面において十字形外郭形状のへこみ(51)に適合する栓であって、前記十字形外郭(50)を押すことによって、前記十字形外郭形状のへこみ(51)および外周コーナ(57)は前記カプセル(2)の前記封止フィルム(15)を押すことができ、また、前記封止フィルム(15)は2つの交わる弱化線(55、56)を特徴として備えて、前記外周コーナ(57)が、形成された4つの弓形の二等分線上に突き当たるようにし、前記外周コーナ(57)は、前記弱化線(55、56)のさく裂後、前記外周コーナ(57)の下方に旋回することができ、その後、下方への旋回先の位置で保持可能とされることを特徴とする、請求項1に記載の栓。
【請求項3】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であるカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、前記閉止キャップ(1)は上から押されるねじ切りキャップ(25)(
図9)を備え、前記ねじ切りキャップは、らせん状セクション(30)と共に、下面上において軸方向下方に突出する管セクション(29)を備えることによって、これらのセクションは、前記閉止キャップ(1)の変形可能な上面の管セクションに存在するようなセクションに押し込まれて固定され、押された前記ねじ切りキャップ(25)を、上から見ると、前記閉止キャップ(1)の前記上面の前記管セクションに対して反時計回りに回すと、その上面は変形し、軸方向下方に移動することができるため、前記閉止キャップ(1)の下面で軸方向下方に突出する前記十字形外郭(50)を押下することができることを特徴とする、請求項1または2に記載の栓。
【請求項4】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であるカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、前記閉止キャップ(1)は、中央で押しボタンを形成する変形可能な上面(
図10)を備えることによって、前記閉止キャップ(1)の下面で軸方向下方に突出する前記十字形外郭(50)は、前記押しボタンおよび前記十字形外郭(50)、要するに、前記へこみ(51)を押下することによって下方に移動させることができ、当該へこみの前記
外周コーナ(57)は前記カプセル(2)の前記封止フィルム(15)を押すことでき、また、前記封止フィルムは2つの交わる弱化線(55、56)を特徴として備えて、前記
外周コーナ(57)が、形成される4つの弓形の二等分線上に突き当たるようにし、前記
外周コーナ(57)は、前記弱化線(55、56)のさく裂後、前記
外周コーナ(
57)の下方に回転することができ、その後、下方への回転先の位置で保持可能とされることを特徴とする、請求項1または2に記載の栓。
【請求項5】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であるカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、前記閉止キャップ(1)は上から押されるねじ切りキャップ(25)を備え、前記ねじ切りキャップは、らせん状セクション(30)と共に、下面上において軸方向下方に突出する管セクション(29)を特徴として備えることによって、これらのセクションは、前記閉止キャップ(1)の変形可能な上面の管セクションに存在するようなセクションに押し込まれて固定され、押された前記ねじ切りキャップ(25)を、上から見ると、前記閉止キャップ(1)の前記上面の前記管セクションに対して反時計回りに回すことによって、その上面は変形し、軸方向下方に移動することができ、前記閉止キャップ(1)の下面に軸方向下方に突出する管が一体形成されて、前記管は前記挿入されたカプセル(2)の前記変形可能な上面の円筒形のへこみに適合し、また、前記管、要するに、前記へこみを押下することによって、当該へこみの外側下縁は前記カプセル(2)の前記封止フィルム(15)を押すことできることを特徴とする、請求項1または2に記載の栓。
【請求項6】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であるカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、前記閉止キャップ(1)は、中央で押しボタンを形成する変形可能な上面(
図10)を特徴として備えることによって、前記閉止キャップ(1)の下面に軸方向下方に突出する管が一体形成されて、前記管は前記挿入されたカプセル(2)の前記変形可能な上面の円筒形のへこみに適合し、また、前記管、要するに、前記へこみを押下することによって、当該へこみの外側下縁は前記カプセル(2)の前記封止フィルム(15)を押すことできることを特徴とする、請求項1または2に記載の栓。
【請求項7】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であるカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、前記閉止キャップ(1)は上からパチッと留められるねじ切りキャップ(25)を備え、前記ねじ切りキャップは、らせん状セクション(30)と共に、下面上において軸方向下方に突出する管セクション(29)を特徴として備え、前記らせん状セクションはぴったり合うように置かれ、かつ、前記閉止キャップ(1)の変形可能な上面の管セクションに存在し、パチッと留められた前記ねじ切りキャップ(25)を回すことによって軸方向下方に、上から見ると、前記閉止キャップ(1)の前記上面の前記管セクションに対して反時計回りに移動可能とされるとその上面は変形し、軸方向下方に突出する三角形または十字形外郭は前記閉止キャップ(1)の下面の当該管セクションの下に一体形成されて、前記外郭は前記挿入されたカプセル(2)の前記変形可能な上面の三角形または星形のへこみに適合し、前記三角形または星形外郭、要するに、前記へこみを押下することによって、前記へこみの外側下縁は前記カプセル(2)の前記封止フィルム(15)を押すことでき、また、前記封止フィルムはメルセデス車星マークの形状における弱化線を特徴として備えて、前記へこみの前記外周コーナが、120度角で形成される3つの弓形の二等分線上に突き当たるようにし、前記外周コーナは、前記弱化線のさく裂後、前記外周コーナの下方に回転することができ、その後、下方への回転先の位置で保持可能とされることを特徴とする、請求項1または2に記載の栓。
【請求項8】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であるカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、前記閉止キャップ(1)は、中央で押しボタンを形成する変形可能な上面を特徴として備えることによって、前記閉止キャップ(1)の下面に軸方向下方に突出する三角形または星形外郭の断面が一体形成されて、前記断面は前記挿入されたカプセル(2)の前記変形可能な上面の三角形または星形のへこみの断面に適合し、前記三角形または星形外郭、要するに、前記へこみを押すことによって、前記外周コーナは前記カプセル(2)の前記封止フィルム(15)を押すことでき、また、前記封止フィルムはメルセデス車星マークの形状における弱化線を特徴として備えて、前記外周コーナが、120度角で形成される3つの弓形の二等分線上に突き当たるようにし、前記外周コーナは、前記弱化線のさく裂後、前記外周コーナの下方に回転することができ、その後、下方への回転先の位置で保持可能とされることを特徴とする、請求項1に記載の栓。
【請求項9】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であるカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、均等押し部表面(6)と共に切妻状で軸方向に変形可能な押しボタン(4)を特徴として備えることによって、その下側に、前記挿入されたカプセル(2)の上側に接触する突起部(9)が形成され、前記押し部表面(6)に対して軸方向に上から押下される前記押しボタン(4)は、上から見ると、最初の凸形状から凹形状に変形し、それによって、前記突起部(9)は前記カプセル(2)の上面(13)および前記カプセルの内容物を押下し、また、前記カプセル(2)の下面を形成する前記フィルム(15)は、少なくとも1つの弱化線(45)を含むため、前記カプセル(2)を押下することによって封止フィルム(15)を引張応力下に置くことができ、前記封止フィルム(15)は前記弱化線の少なくとも1つに沿って破断またはさく裂するようにされることを特徴とする、請求項1に記載の栓。
【請求項10】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であるカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、ねじ切りキャップ(25)は前記閉止キャップ(1)の上から跳ね返り、作動面(26)としてらせん状縁を有する管セクション(27)は、前記閉止キャップ(1)の前記押しボタン(4)の上にある前記押し部表面(6)上で一体形成され、等価の管セクション(29)は、相対する前記ねじ切りキャップ(25)の下面(28)で軸方向に一体形成されることによって、前記管セクションのらせん状セクション(30)は下方の管セクション(27)のらせん状セクションにぴったり合うように取り付けられて、前記管セクション(27、29)の前記らせん状縁は、前記ねじ切りキャップ(25)が反時計回りに回ると連動するようにされて、これによって、前記下方の管セクション(27)は前記押しボタン(4)を作動させるため、前記押しボタン(4)を上からの圧力によって押すことが可能とされると、上から見ると、前記凸形状は軸方向に凹形状に変形し、それにより、前記つまみ(9)は前記カプセル(2)の前記上面(13)および前記カプセルの内容物を押下し、その結果、前記カプセル(2)の下面を形成する封止フィルム(15)を引張応力下に置くことができ、前記封止フィルム(15)はその弱化線で破断またはさく裂するようにされることを特徴とする、請求項1に記載の栓。
【請求項11】
充填可能な栓であって、当該栓に属し当該栓に挿入可能なカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、ねじ切りキャップ(25)が前記閉止キャップ(1)の上から押されると、周辺ビード(41)は前記ねじ切りキャップの内部で前記閉止キャップ(1)の外部の周辺溝(42)にパチッとはめられることを特徴とする、請求項10に記載の栓。
【請求項12】
充填可能な栓であって、当該栓に属し当該栓に挿入可能なカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、前記ねじ切りキャップ(25)は、上向きのアーチ形の隆起部(31)を有する要素(34)によってねじり取られないように据え置かれることで、前記ねじ切りキャップ(25)の下縁は、前記要素(34)の前記隆起部(31)で正確に適合するアーチ形つまみを特徴として備え、それによって、前記ねじ切りキャップ(25)を回す時、前記要素(34)は下方に移動可能となると、前記要素が置かれている細い箇所は変形し、かつ、上記ねじ切りキャップ(25)をねじり取ることが可能になることを特徴とする、請求項10または11に記載の栓。
【請求項13】
充填可能な栓であって、当該栓に属し当該栓に挿入可能なカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、前記ねじ切りキャップ(25)は前記閉止キャップ(1)と共に接合歯状機構(36、37)を形成し、それによって、緩める方向の前記歯状機構(37)のうちの少なくとも1つの歯状物が回転方向に傾くため、前記機構はかかりをつけたフックとして機能し、その結果、前記ねじ切りキャップ(25)を前記緩める方向のみに回すことができることを特徴とする、請求項10から12のいずれか一項に記載の栓。
【請求項14】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であり当該栓に挿入可能なカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、前記カプセル(2)は、外側から縁を折り込む当該縁の縁曲げ(14)によって前記閉止キャップ(1)において保持されることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の栓。
【請求項15】
充填可能な栓であって、当該栓の一部であり当該栓に挿入可能なカプセル(2)に別途充填した内容物を出して放出する栓において、前記カプセル(2)は、前記閉止キャップ(1)にあるかかりをつけたフック(43)によって前記閉止キャップに押し込まれて固定されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の栓。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充填可能な栓であって、当該栓内に別途内容物を充填した小型カプセルを開放して当該栓を備えた容器に出すことができるように、押しボタンによって放出できる充填可能な栓に関する。今日では、多くの飲料は濃縮液を水と混ぜることによって既に製造されているが、既製の混合液を流通させるのではなく、製造現場ではボトルに水を入れるだけで済むようにしておき、消費者が最初にボトルを開ける時に、濃縮液をボトル中の水に追加混合するようにしておけば、遥かに効率が良い。
【背景技術】
【0002】
別途液体を注ぎ足す公知の解決手段は、プラスチック製注入栓および容器に適した容器の首部分である。この手段は、ねじ切りしたキャップと、別途中身を充填可能でフィルムによっておよび/または内容物を充填した後に閉止可能なカプセルと、適切な容器の首部分とによって構成される。カプセルはこのカプセルの封止フィルムと共に容器の首部分内で下向きに保持される。容器の首部分に取り付けられたキャップはその容器首部分の内側に突出している。容器の首部分の下縁は破砕機構を備えており、当該機構によって、初めてプラスチック製注入栓を開けてカプセルに含まれる物質を容器に落とし入れる際に、カプセルの下端の底部から封止フィルムを開放可能とされる。最初に、ねじ切りしたキャップは反時計回りに、要するに緩める方向に回すと容器の首部分上で下方に移動し、その結果、カプセルのフィルムは破砕機構を介して押し付けられることで底部が切り開かれ、その一方でねじ切りしたキャップが容器の首部分に押し当たる。ねじ切りしたキャップをさらに緩める方向に回すと、これにしたがって容器の首部分も回ろうとするが容器ノズルに置かれていることで、キャップを回して開けるためにこの首部分を引き続き回すには、大きなトルクが必要となる。ねじ切りしたキャップをさらに回す場合、容器の首部分とその中にある空のカプセルとを一緒に回すことになり、栓全体が回されて容器ノズルから外されることになる。しかしながら、この解決策には欠点があり、それは、その構造および設計が複雑で、しかも、ねじ切りしたキャップを反時計回りに回して外す時にはまず下方に動かし、その後さらにキャップを回す時には別のねじ山によって上方に動かせるように、左右両方向に回るねじ山が必要とされることである。また、栓の組み付けにも問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、内容物を別途充填することができるカプセルに内容物を充填可能な栓であって、製造および組み付けが容易である栓を作成することである。当該栓は、最小数量の部品からなり、これらの部品を使用して、単一操作、要するに単一動作で、栓が備えるカプセルに充填された内容物を容器内に出すことができる。さらに、当該カプセルに気密性および耐光性を備えさせることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題は、充填可能な栓であって、当該栓に属するカプセルに別途充填した内容物を出して放出するための充填可能な栓によって解決される。この充填可能な栓において、栓は、容器のねじ切りした首部分に螺合することができる閉止キャップからなり、閉止状態で別途内容物を充填したカプセルを、カプセルにおける下向きの封止フィルムと共にこの閉止キャップに挿入することができる。この栓の特徴とするところは、閉止キャップが変形可能な上面を備えていることである。この変形可能な上面を下方に押しつけながら閉止キャップの中央を変形させることができ、それによって、挿入されたカプセルの上面も変形可能に設計され、軸方向の動きで押下することができるため、カプセルの、少なくとも1つの弱化線を備える下向きの封止フィルムを引張応力下に置くことができる。また、当該栓は、封止フィルムが、少なくとも1つの弱化線に沿って破断またはさく裂することを特徴とする。
【0005】
以下に説明する図面においては、この押しボタン付きの充填可能な栓の各種変形がいくつかの図に示されている。これら図面に基づいて当該栓について詳細に記載し、その機能を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】カプセルの中身を出すプロセスを直接動作させることによる第1の変形を示す斜視断面図である。
【
図2】挿入前に別途適切に内容物を充填したカプセルを備えた栓を示す図である。
【
図3】栓と共に、詳細な解決策Aとして、安全性を考慮して底部から挿入することができるカプセルの縁曲げ可能な縁、および別の詳細な解決策Bとして、カプセルを保持するためのかかりをつけたフックを示す斜視断面図である。
【
図4】押しボタンが押下されてカプセルの中身が出された後の栓を示す図である。
【
図5】当該栓の不正開封防止を保証するための解決策を示す図である。
【
図6】追加のねじ切りキャップを回すことによって、カプセルの中身を出すプロセスを間接的に動作させることによる栓の第2の変形を示す斜視断面図である。
【
図8】カプセルの中身を出すプロセスを間接的に動作した後の、
図6および7による閉止キャップを示す図である。
【
図9】十字形外郭形状のつまみを有すると共に、上面でこのつまみに適合するへこみと封止フィルムにおける十字形弱化線とを有するカプセルを有する栓を、ねじり取ることによって動作させることを示す図である。
【
図10】組み付け状態にある、
図9による栓を示す断面図である。
【
図11】十字形外郭形状のつまみを有する共に、上面でこのつまみに適合するへこみと封止フィルムにおける十字形弱化線とを有するカプセルを有する栓を、押しボタンによって動作させることを示す図である。
【
図12】依然閉止された状態における挿入されたカプセルを有する、
図9または10による栓を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、単一直接動作で別途内容物を充填し挿入されたカプセルの中身を出すことができる栓の第1の変形を示す。当該栓は、容器のねじ切りした首部分に螺合することができるように、雌ねじ7を有する閉止キャップ1を含む。閉止キャップ1の下縁は、細い箇所5を介して閉止キャップ1に連結される周辺細片3を特徴とする。この細片3によって不正開封防止が保証され、初めてボトルを開ける時に閉止キャップ1をねじって外しても細片3はボトルのノズルに残っており、細い箇所5の位置が上がる。閉止キャップ1は、上面上のへこみ8、すなわち、蓋表面のへこみを特徴とする。この蓋表面は、例示したくちばし形押しボタン4のように設計される。押しボタン4は軸方向に変形可能である。この押しボタン4の平坦状の先端部が円形の押し部表面6を形成する。押し部表面6はその下面上で突起部9の形状にされ、その設計上、押しボタン4の壁は比例して薄くされるため、押し部表面6に圧力を加えることによって、上から見ると、押しボタン4は凸状成形によって軸方向に押下可能となり、一方、押しボタンの壁は変形する。それにより、押しボタン4は凹状で押下可能となる。押しボタン4の下面上の外縁は、下方に突出する周辺肩部10を形成する。円形カプセル2を底部からこの肩部10に取り付けることができる。そして、カプセルの外縁をこの肩部10に正確に適合するように置き、縁曲げ14によってこの肩部上に保持する。このカプセル2自体は、外縁の上部および底部で平坦状の突出部12のような端部を有するドーム状上部からなる。へこみ11は、上部中央に形成され、突起部9は押しボタン4にうまく収まっている。このドーム状上部はさらに分離部分を形成し、内容物を充填させるために、転覆させてボウル形状にする。このボウルに内容物を充填した後、カプセル2を円板形状のフィルム15で封止する。その後、カプセル2は密封される。これにより、殺菌充填封止も保証される。ドーム状上部がアルミホイルを含み、フィルム15もアルミホイルを含む場合、カプセル2は気密性および耐光性も有することになる。これにより、最も感度が高く感光性を有する内容物を充填する可能性が広がる。
【0008】
図2は、挿入前に別途適切に内容物を充填した、湾曲した上部13を有するカプセルを備えた栓を示す。凸状の上面13を有する当該カプセルは、前部で栓1の底部から挿入される。カプセル2の下面上は平坦であり、フィルム15によって封止されている。別途カプセル2の下に示されるこのフィルム15は、弱化線45を備えて、後述されるように、これらの弱化線45に沿って意図的に破断されるようにする。弱化線45は、さらなる変形において下記で示される十字形ではなく、3本の線を有する星形を形成することもできる。フィルム15は突出部12に施され、上部13はこの突出部に適合させ、かつ溶着または封止される。凸状上面13は、突起部9が閉止キャップ1で伸長するようにされる中央部のへこみ11を特徴とする。不正開封明示帯3は、覆蓋1の下縁で可視である。この封止材は、継続する細い箇所5を介して、またはいくつかの材料ブリッジ16を介して、一体成形される。後に閉止キャップ1がねじって外される場合、または所定の破断点として設計される材料ブリッジ16がねじって外される閉止キャップ1を破断かつ解除する場合、細い箇所5は切り落とされる。
【0009】
図3は、カプセル2が閉止キャップ1にどのように含まれ得るのかに関する、細部Aに基づいた第1の解決策を示す。ドーム状アーチ4の下面上で下方に突出している肩部10にカプセル2を固定するために、本解決策において、この肩部10は、この肩部上の外縁で垂直に起立している壁取付け部17を特徴として備える。この壁取付け部は軸方向で栓に達する。カプセル2が挿入された後、矢印で描かれるように、壁取付け部17を栓中央に対して温かい状態で内方に転覆させ、フィルム15に押し付けて冷却される。縁曲げ14状態になるため、以降、カプセル2は栓1に安全に含まれる。あるいは、いくつかのかかりをつけたフック43を、詳細な解決策Bに示されるように、周囲に配された壁取付け部17において一体形成することができる。そして、カプセル2の縁をこのかかりをつけたフック43にパチッとかみ合わせ可能であるため、当該縁はこの位置に据え置かれる。
【0010】
図4は、斜視断面図で示されるように、押し部表面6を押下した後の栓を示す。押し部表面6および押し部表面を有する押しボタン4を軸方向に押下することによって、突起部9は挿入されたカプセル2の上面13の下にあるへこみ11を押す。その結果、カプセル2の内容物は当該カプセルの下面を内側から、すなわち、フィルム15を内側から押すことになる。圧力が十分増すと、弱化線45に沿って膨張し、その結果フィルム15は破断または引き裂かれることになり、カプセルの内容物はカプセルから全て落下する。
【0011】
図5は、
図1〜4に提示されるように、当該栓において不正開封防止保証手段を実装するための第1の解決策を示す。すなわち、閉止キャップ1が先の図において示されるように製造されると、誰でも、公に接触可能な押し部表面6を押下してカプセル2からボトルに内容物を出すことができる。そのため、押し部表面6は不正に押下できることになる。悪ふざけして、誰でも棚の上にある一連のボトルの押し部表面6を単純に押下することができるということであるが、これを阻止するための策はそれほど難しいものではない。かかる状況を回避するために、ここで示される閉止キャップ1の縁は一体形成されたヒンジ付カバー18を特徴として備える。留め具20はカバー18の外縁に、すなわち、カバー18の、ヒンジ19に対向する側に、つまみ上げ要素として一体形成される。カバー18の側部が変化し閉止キャップ1上で下方に旋回すると、留め具20は一体成形する細片21で窓22に引っかかることになる。以降、カバー18のみが開けられ、まず細片21が閉止キャップ1から引き裂かれてからのみ、押しボタン4および押しボタン4の押し部表面6への接触が可能とされる。この目的を達成するために、細片21は閉止キャップ1の上部外縁において細い箇所23を介して一体形成される。細片21をプルタブ24で把持し閉止キャップ1の周辺に沿って引き裂くことができると、細い箇所23が破断する。不注意に細片21が処分されるのを回避するために、細片21の全長にわたって伸張しないように細い箇所23を設計することができる。それにより、細片21は緩く部分的に引き裂かれた後閉止キャップ1に据え置かれたままであっても依然留め具20を解除することができ、カバー18を開けることができる。全般的に、栓に関する全解決策は3つの部分、すなわち、不正開封防止を保証するためにカバー18と1つに一体成形された蓋キャップ1と、さらに2つの部分、すなわち、ボウル状成形部分としてのドーム状上面13と、カプセルを閉止するためのフィルム15とから構成される、別途内容物を充填可能なカプセル2とから構成される。つまり、全体で3つの部分のみで構成されている。
【0012】
図6は、斜視断面図に提示されたカプセルの中身を出すプロセスを間接的に動作させることによる栓の第2の変形を示す。ここで栓は、さらなる別の成形部分、すなわち、栓を間接的に動作するために使用されるねじ切りキャップ25からなる。ねじ切りキャップ25の下にある栓は、実質的に、次の点のみを除けば
図1〜4に提示される栓と同一である。らせん状の作動面26を閉止キャップ1の押しボタン4およびその押し部表面6の上に実装することによって、押し部表面6から上方に伸長する管セクション27を押しボタン4の上部に一体形成する。この管セクション27の最上端は、作動面26として2つのらせん状セクションを形成する。それら表面の1つのみが断面図によって可視である。ねじ切りキャップ25の下に重なる下面28は、ぴったり合うように、らせん状セクション30が下方の管セクション27に取り付けられる軸方向に同じ管セクション29を含む。
図7の詳細な図面に基づき示されるように、一方の管セクションの縁がトングとしてかみ合うように他方のセクションが溝を形成するため、管セクション27および29双方は、有利には、合わさっている。ねじ切りキャップ25は閉止キャップ1を介して上部から押されると、周辺細片44は閉止キャップ1の外側に引っかかる。その後、ねじ切りキャップ25は閉止キャップ1に据え置かれて、また、ねじり取られないようにもされる。要素34は、この目的のために使用される。これらは、薄壁32によって要素34の下面上で支持され、アーチ形隆起部31の上部で形を成し、細い箇所33を介してねじ切りキャップ25に連結される。ねじ切りキャップ25はまた、このアーチ形隆起部31の下縁35で、要するに、このアーチ状隆起部31がある位置でアーチ状の形を成す。上から見て、ねじ切りキャップ25が反時計回りに、要するに、緩める方向に回されると、まず細い箇所33が破断し、その後でアーチ状隆起部を有する要素34が押下されることにより、ねじ切りキャップ25のアーチ状の下縁セクションに軸方向で当たると、要素34の下にある薄壁32は変形されるが、これには一定の力の量が必要とされる。要素34が十分押下された場合、ねじ切りキャップ25のみを緩める方向にさらに回すことができる。管セクション27、29のらせん状作動面26、30は連携し、管セクション26が押下されるため押しボタン6を作動させることになる。すなわち、押しボタン6およびカプセル2が押下されることにより、フィルム15が膨張し最終的には弱化線に沿ってさく裂することになる。ねじ切りキャップ25を緩める方向のみに回すために、蓋の内部に幾分可撓性のある歯状機構36を特徴として備える。この歯状機構は、閉止キャップで軸方向に拡張した箇所38の外側に形成される別の歯状機構37とかみ合い、これらの歯状物は緩める方向に傾き、かかりをつけたフックとして機能するようになる。これにより、緩める方向のみにねじ切りキャップ25をガタガタと回すことができ、歯状機構37はねじ切りキャップ25が時計回りに回転することを阻止する。
【0013】
さらに、
図6の不正開封明示帯3で要素39がかみ合うことを認識されたい。ボトルのノズルに対して初めて栓が緩められると、かみ合ったこれらの要素39は、ボトルまたは容器のノズルで対応する突出した隆起を介してパチッと留められることになる。その後、不正開封明示帯3と栓上部1との間の細い箇所5を破断することによって、栓のみを首部から緩めることができる。
【0014】
図7は、断面の拡大図で提示した
図6による栓を示す。また、ボトルまたは容器が装着される首部40を示す。この例示から、ねじ切りキャップ25が栓の閉止キャップ1にどのように保持されるのかを明確に認識することができる。この目的のために、閉止キャップ1の外部の上部領域は周辺溝42を有し、そこで、周辺ビード41はパチッと留められている間はねじ切りキャップ25の内部に据えられることになり、ねじ切りキャップ25を回転可能にし、かつ閉止キャップ1上の適所に確実に固定される。さらに、栓の次に、管セクション27、29双方をどのように合わさることができ、それによりそれらの縁が互いにしっかりと合わさったままで横方向に摺動不可能とされるのかを、細部Dとして示す。この目的のために、1つの縁は溝を含んで、対向する縁がトングとして導かれるようにする。また、これによって、一方の管セクションの外部が伸長することによって、他方の管セクションの外側に支持体が形成されるため、ある程度まで、制限用の壁1つだけで溝を形成することで十分事足りる。
【0015】
最後に、
図8は、斜視断面図で示されるように、カプセルの中身を出すプロセスを間接的に動作した後と、栓の閉止キャップ1を取り外す前の、
図6および7による閉止キャップを示す。
図7に示されるように、要素34は押下されたため、ねじ切りキャップ25は反時計回りにさらに回転可能となるが、ビード41および溝42の跳ね返りによって生じる軸方向の動きに抵抗して据え置かれる。ねじ切りキャップ25の下面上に一体形成された管セクション28およびそのらせん状作動面30は、押し部表面6に位置する管セクション27のらせん状作動面26に影響を及ぼすことになる。そのため、押しボタン4は押下されて、押し部表面6の下面の突起部9は、凸形状から凹形状になるまで、カプセル2の上面13を押す。それによりフィルム15が伸張し、フィルム15が弱化線にそって破断することになり、内容物はここで明記されるように、下方に配されるか出される。
【0016】
図9において栓の回転軸に沿った分解図で示される一実施形態によって、かなりの有利性および安全性が示される。これは、緩める方向で閉止キャップをそのねじ切りキャップと共に回転させることによって作動させた栓である。ねじ切りキャップ25は閉止キャップ1を介して上部から押される。閉止キャップ1には、ボトルねじに螺合可能な雌ねじ52が備えられている。ねじ切りキャップ25の下面は軸方向下方に伸長する一体形成された管セクション29を示す。この管セクション29は、ぴったり合うようにまさにそのセクションに置かれ、キャップ1の上面において、ここでは可視ではない管セクション上に存在するらせん状セクション30を特徴とする。キャップ1の下面は、下面にあるこの管セクションの形成物を示す。ここでのこの形成物は、十字形外郭50の形状の突起物である。この十字形外郭50は対応付けられたカプセル2の上面においても本質的に十字形外郭の形を成すへこみ51に適合する。キャップ1は円筒形の下方に突出する縁54を備えて、カプセル2が底部から挿入可能とされる受動シリンダが形成されるようにし、かつ、十字形外郭形状のへこみ51が十字形外郭50にかぶさるようにする。充填カプセル2の下縁は、封止フィルム15によって閉止される。封止フィルム15をほぼその縁に至るところまで4つの弓形に分割する2つの交わる弱化線55、56を特徴とする。封止されたカプセル2がキャップ1に挿入され、ねじ切りキャップ25がキャップ1を介して押された後、および、この栓全体が容器ねじを介してキャップ1の雌ねじ52で螺合された後の当該栓の機能を以下のように説明する。上から見て、ねじ切りキャップ25を緩める方向、要するに、反時計回りに回す。これにより、管セクション29が回され、キャップ1の上面上の管セクション上にあるらせん状肩部30で押される。よって、その管セクションは軸方向下方に押下されて、それとともにキャップ1の上面が変形する。要するに、十字形外郭50が押下される。この結果、カプセル2の上面の十字形外郭形状のへこみ51は、軸方向下方に押下される。最終的に、へこみ51の下端は、封止フィルム15の内側に接して、引張応力下に置かれる。封止フィルム15がその弱化線55、56に沿って最終的に破断するまでねじ切りキャップ25でさらに回すと、封止フィルム15に対するへこみ51の軸受圧力、要するに、生成された引張応力が増す。ここで、へこみの4つの外周コーナ57が封止フィルム15上の4つの弓形の中央におよび/または二等分線上に位置付けられることは、極めて重要である。そして唯一もたらされる効果は、押下されるへこみ51が、個別のシートのようなこれら4つの弓形部分の下方に旋回し、これらの部分を旋回先の位置で保持することである。すなわち、これらのコーナ57はそれら自体が弱化線55、56に突き当たることになると、へこみ51は封止フィルム15の開放された破断線においてへこみ51の十字形外郭で突き当たることになり、生じた開口のほとんどを閉止し栓をする。このため、これらのコーナ57が、封止フィルムの印をつけられた箇所58に接する個々の弓形の二等分線上に突き当たることが非常に重要なこととされる。封止フィルム15が破断し、へこみ51が個々の弓形の中央のコーナを押下すると、カプセルの内容物を流し落とすまたは落下させることが可能である。ねじ切りキャップ25を緩める方向にさらに回すと、ねじ切りキャップ25のドライバ53は作動し始めることになる。このドライバ53は、キャップ1を閉止すると共に作動するため、ボトルねじまたは容器ねじから当該キャップをねじって外し、最終的には栓全体がボトルまたは容器から取り外されて、首部が露出される。栓を再び首部に自由に置くことができ、ねじ切りキャップ25を閉止する方向に回すことによって、閉止キャップ1はボトルまたは容器のネックシールに再び螺合する。
【0017】
図10は、組み付け状態にあり、断面図で示される、
図9による栓を示す。前述した内容に加えて、ここでは、らせん形状セクション30を有する管セクション29の等価物、すなわち、キャップ1の変形可能な上面59のらせん形状セクション63も有する管セクション62が示されている。さらに、へこみ51に位置し、さらには4つの十字形コーナ57を特徴とする十字形外郭50が示されている。へこみ51は、降下時に最初に封止フィルム15を押し、当該フィルムの弱化線の交点で当該フィルムを分割する、下方に突出するつまみ60を中央に特徴として備えてよい。
【0018】
図11は、本質的に封止フィルム15を開放する機能を有する栓の別の実施形態を示す。
図9による実施形態とは対照的に、十字形外郭50は、ねじ切りキャップを回すことによってではなく、閉止キャップ1の上面上の押しボタン58をただ押下することによって、押下される。この目的のために、閉止キャップは、上向きのくぼみを有し、かつ押しボタン58の押し部表面を中央に形成する上面59を特徴とする。この押し部表面を上から押すと、押しボタン58は、その下面上で一体形成される十字形外郭50で軸方向に押下され、これによって、さらには、挿入されたカプセル2の上面のへこみ51が押下されることによって封止フィルム15はさく裂する。さらにこれによって、十字形外郭形状のへこみ51の4つの外周コーナは下方へ旋回するため、この4つの外周コーナは封止フィルム15の弓形を形成し、これらを下方への旋回先の位置で保持する。
【0019】
図12は、カプセル全体が依然閉止された状態において挿入される、
図9または10による栓を示す。当該栓はこの形状で配すことが可能であり、かつ、任意の容器またはボトルを、合致する雄ねじで螺合することができる。