特許第6041236号(P6041236)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6041236
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】検卵装置
(51)【国際特許分類】
   A01K 43/00 20060101AFI20161128BHJP
【FI】
   A01K43/00
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-99314(P2011-99314)
(22)【出願日】2011年4月27日
(65)【公開番号】特開2012-228217(P2012-228217A)
(43)【公開日】2012年11月22日
【審査請求日】2013年6月13日
【審判番号】不服2015-17819(P2015-17819/J1)
【審判請求日】2015年9月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】591206728
【氏名又は名称】坪井 條一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100077296
【弁理士】
【氏名又は名称】唐木 浄治
(72)【発明者】
【氏名】坪井 條一郎
【合議体】
【審判長】 小野 忠悦
【審判官】 谷垣 圭二
【審判官】 住田 秀弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−256424(JP,A)
【文献】 特公昭46−16125(JP,B1)
【文献】 特開2001−37367(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
孵卵器から引き出された検査卵の入ったトレーを移動手段上に載置する卵投入整列部と、該卵投入整列部から搬送されたトレーに入っている検査卵の良否判定を行い、かつ不良卵を指定する検卵部と該検卵部で不良卵と判定された卵を摘出廃棄する廃棄部とを少なくとも具備すると共に、前記検卵部が上方に配置された光源部と前記トレーの下方からトレー上に載置された検査卵を上方に持ち上げて該検査卵を前記光源部に当接させるリフト部と、光源に照らされた検査卵の良否を判定する判定部とからなる該判定部によって、不良卵と判定された検査卵の位置を特定して前記廃棄部に通知する通知手段とを具備する検卵装置において、
前記リフト部が検査卵の径よりも小さい径を有する卵保持基部を上下に移動させる移動手段と、前記卵保持基部の周縁の90°毎に位置する側面に所定の間隔で設けられかつ該卵保持基部から、上方に所定の長さで延出する4枚の板状弾性部材からなる検卵保持部とから構成されることを特徴とする検卵装置。
【請求項2】
前項記載の判定部が、検査卵の良否を判定員の目視によって判定するものであり、かつ前記通知手段が持ち上げられた検査卵に対応する位置に配置されたスイッチの内の目視によって不良卵と判定して検査卵に対応する位置にあるスイッチを押すことによって、不良卵の位置を廃棄部に通知する請求項1記載の検卵装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の検卵装置において、検体としての有精卵が配列された複数のトレー10が載置される卵投入整列部2と、該卵投入整列部2から移動チェーン20のレバー21によって移動するトレー10の卵が有精卵か否かの選別又は有精卵の中でも発育優良卵と発育異常卵とを選別する第1の検査部3と、該第1選別部3の情報を受けて無精卵及び発育異常卵を吸着して前記トレー10から摘出して廃棄ボックス5に廃棄する不良卵摘出部4と、該無精卵及び発育異常卵が摘出されたトレー10に検卵済みの発育優良有精卵を自動補填する優良卵補填部6と、該優良卵補填部6から供給されてきた発育優良有精卵を再検卵して検卵ミスがないように再確認して発育優良有精卵の検査精度を高める第2の検査部7と、前記第2の検査部7によって再検査して不良卵が取り除かれて優良卵だけが詰められたトレー10を次工程に待機させる卵取出部8とによって構成される検卵装置において、作業員9による判定目視と不良卵を無精卵及び発育異常卵に選別する選別画像処理システムの自動選別を可能にする請求項1又は2記載の検卵装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、インフルエンザ用ワクチン及び動物用ワクチンなどの製造原料に使用される鶏卵について、有精卵と無精卵とを選別し、さらに発育有精卵の中の発育優良卵と発育異常卵との選別を、選択的に自動及び手動で実施することのできる検卵装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人による特許文献1(特開2008−256424号公報)は、本願発明の基礎を構成するもので、例えば図6で示すように、検卵装置1は、検体としての有精卵が配列された複数のトレー10が載置される卵投入整列部2と、卵投入部2からレバー付きチェーンによって移動してきたトレー10の卵が有精卵か否か、また有精卵の中でも発育優良卵と発育異常卵とを選別する第1の検査部3と、第1の検査部3の情報を受けて、無精卵及び発育異常卵を吸着して前記トレー10から摘出して廃棄ボックス5に廃棄する不良卵摘出部4と、無精卵及び発育異常卵が摘出されたトレー10に、検卵済みの発育優良有精卵を自動補填する優良卵補填部6と、前記優良卵補填部6から供給されてきた発育優良有精卵を含む再度検卵して検卵ミスがないように再確認して発育優良有精卵の検査精度を高める第2の検査部7と、第2の検査部7によって再度検査され不良卵が取り除かれて優良卵だけが詰められたトレー10を次工程のために待機させる卵取出部8とによって構成される。
【0003】
この有精卵自動検査装置1の第1の検査部3及び第2の検査部7において、トレー10で移動してきた検査卵は、自動又は手動によって一列毎に持ち上げられ、それぞれの卵に光が照射され、その透過光の状態や影によってその検査卵が、無精卵か有精卵かを判別し、さらに有精卵の中でも発育異常卵か発育優良卵かを判別するもので、図6に示すように、検査作業員による目視によって判別する場合、また画像処理によって自動的に判別する場合が選択的に実施されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−256424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような従来の検卵装置では、卵に光を照射するためにハロゲン式光源を用いているが、寿命が短いため、寿命の長いLED光源を使用したいという要望があるが、LED光源は光が青いため、その発光色が検卵に適しているか否かが問題となる。
【0006】
また、従来のリフトアップ機構では、卵毎にゴム製カップを持ち上げ卵を光ファイバーに押し当てて検卵を行うが、卵の大きさがまちまちであることから、卵を適正位置に持ち上げるために3回程度上下動作を繰り返す必要があった。
【0007】
このため、本願発明は、光源としてLED光源を利用可能な構造を有すると共に、卵を適正位置に確実に持ち上げることができるリフト機構を具備する検卵装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって、本願発明は、孵卵器から引き出された検査卵の入ったトレーを移動手段上に載置する卵投入整列部と、卵投入整列部から搬送されたトレーに入っている検査卵の良否判定を行い、不良卵を指定する検卵部と、該検卵部で不良卵と判定された卵を摘出廃棄する廃棄部とを少なくとも具備すると共に、前記検卵部が、上方に配置された光源部と、前記トレーの下方からトレー上に載置された検査卵を上方に持ち上げて該検査卵を前記光源部に当接させるリフト部と、光源に照らされた検査卵の良否を判定する判定部と、該判定部によって不良卵と判定された検査卵の位置を特定して前記廃棄部に通知する通知手段とを具備する検卵装置において、前記リフト部は、検査卵の径よりも小さい径を有する卵保持基部と、該卵保持基部を上下に移動させる移動手段と、前記卵保持基部の周縁に所定の間隔で設けられ、該卵保持基部から上方に所定の長さで延出する板状弾性部材からなる検卵保持部とを具備することにある。特に板状弾性部材は、卵保持基部の周縁に90°毎に4つ配置された構造が好ましい。また、板状弾性部材は、樹脂製板バネであることが望ましい。
【0009】
これによって、検査卵を持ち上げる場合、前記リフト部の卵保持基部の周囲から上方に延出する板状弾性部材が卵の下側側面に沿って外側へ開くようにして卵を抱えるように上方に持ち上げるため、板状弾性部材が卵の大きさに沿って外側に曲がることから、卵の大きさを吸収でき、確実に卵を光源部に接触させることが可能となるものである。
【0010】
また、本願発明において、前記光源部は、光源としてのLED光源を具備すると共に、前記検査卵に接触する放光側端部と、光源側に位置して光源からの光を集光する受光側端部とを有する光ファイバーを具備し、さらにLED光源と光ファイバーの受光側端部の間にオレンジ色のフィルターガラスを介在させることが望ましい。
【0011】
これによって、従来のハロゲン光源と同様の状況を作り出すことができるため、従来と同様の検卵を実施することができるものである。
【0012】
さらにまた、本願発明において、前記判定部は、検査卵の良否を判定員の目視によって判定するものであり、前記通知手段は、持ち上げられた検査卵に対応する位置に配置されたスイッチの内、目視によって不良卵と判定した検査卵に対応する位置にあるスイッチを押すことによって、不良卵の位置を廃棄部に通知するものであることが望ましい。
【0013】
また、本願発明において、前記スイッチが配置されたスイッチプパネルは、所定の角度で判定員側に傾斜することが望ましく、特に、その角度は15°であることが望ましい。特に、検査員が腰掛けて作業できるように腰掛け式とした場合に、この傾斜したスイッチパネルは有効である。
【0014】
さらに、本願発明において、前記判定部は、画像処理によって自動的に検査卵を判定し、不良卵の位置を前記廃棄部に通知する画像処理システムであることが望ましい。また、本願発明において、前記判定部は、検査員による手動式と自動式の両方が切り替えによって実施されることが望ましい。
【0015】
さらにまた、前記判定部を第1の判定部とし、前記廃棄部の後に、再度検査卵の良否判定を行う第2の判定部を設けるようにしても良いものである。この場合、第1の判定部及び第2の判定部共に、手動式及び自動式の両方が選択できるようにすることが望ましく、また第1の判定部を自動式にし、第2の判定部を検査員の目視による手動式の判定としても良いものである。
【発明の効果】
【0016】
本願発明によれば、板状弾性部材によって卵を抱えるように持ち上げることができるため、確実に光源部に接触させることができるために、検査時間を短縮させることができるという効果が生じる。さらに、光源をLED光源としたため、光源の寿命が長くすることができると共に、オレンジ色のフィルターガラスを用いることによって従来と同様の検査を実施できると共に光源寿命を延ばすことができるようになったものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本願発明に係る検卵部の構成を示した概略図である。
図2図2は、本願発明に係るリフト部の構成を示した説明図であり、(a)は検査卵を持ち上げる前及び後の状態、(b)は検査卵を持ち上げた状態を示した説明図である。
図3図3は、本願発明に係る光源部の構成を示した説明図である。
図4】リフト部の卵保持基部の構造を示した説明図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
図5】本願発明に使用されるトレーの構造を示した説明図である。
図6】従来及び本願発明の検卵装置の全体の構成を説明した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施例について、図面により説明する。
【実施例】
【0019】
本願発明に係る検卵装置1は、図6で示すように、検体としての有精卵が配列された複数のトレー10が載置される卵投入整列部2と、卵投入整列部2から移動チェーン20のレバー21によって移動するトレー10の卵が有精卵か否か、また有精卵の中でも発育優良卵と発育異常卵とを選別する第1の検査部3と、第1の選別部3の情報を受けて、無精卵及び発育異常卵を吸着して前記トレー10から摘出して廃棄ボックス5に廃棄する不良卵摘出部4と、無精卵及び発育異常卵が摘出されたトレー10に、検卵済みの発育優良有精卵を自動補填する優良卵補填部6と、前記優良卵補填部6から供給されてきた発育優良有精卵を含む再度検卵して検卵ミスがないように再確認して発育優良有精卵の検査精度を高める第2の検査部7と、第2の検査部7によって再度検査され不良卵が取り除かれて優良卵だけが詰められたトレー10を次工程のために待機させる卵取出部8とによって構成される。尚、図6では、作業員(判定員)9による目視によって不良卵(無精卵及び発育異常卵)が選別される実施例が示されているが、画像処理によって不良卵を選別する画像処理システムが設けられ、自動的に選別される自動式を選択することもできる。
【0020】
本願発明に係る第1及び第2の検査部3,7は、同じ構造をしたものであり、例えば図1に示すものである。この検査部3,7は、基本的に、判定部30と、リフト部40と、光源部50とによって構成される。
【0021】
前記リフト部40は、図1図2(a)(b)に示されるように、流体、特に気体(空気)で駆動されるエアシリンダ41と、このエアシリンダ41の移動ロッド42の上部に配される連結部43と、この連結部43上に前記トレー10に載置された複数の検査卵11に対応する位置に配された検卵保持部44とを具備する。
【0022】
前記検卵保持部44は、図3(a)(b)に示されるように、前記連結部43と一体若しくは連結部43に接続される平面が略正方形であり且つ検査卵の短い径よりも小さい大きさの基部45と、該基部45の4つの側面(基部の周縁に90°毎に位置する側面)にネジ48によって固定され、上方に延出する板状弾性プレート46とを具備する。この板状弾性プレート46は、移動ロッド42の上昇に伴って上昇し、それらの先端が検査卵11の下側に接触した後、検査卵11の下側側面に沿って外側方向に広がり、4枚の板状弾性プレート46によって検査卵11を下から抱えるように上方に持ち上げることができる。尚、板状弾性プレート46の先端部分には外側方向に傾斜したテーパ47が形成されることが望ましい。また、板状弾性プレート46は、検査卵11の大きさによって開き角度が異なることから、光源としての放光側端部51への接触位置を一定にすることができるものである。尚、前記板状弾性プレート46は、合成樹脂製であることが望ましい。
【0023】
前記光源部50は、例えば図1図2及び図4で示すように、前記検卵保持部44によって上昇してきた検査卵の上端が当接する放光側端部51と、光源側に位置してLED光源55からの光を受光側端部53とを有する光ファイバー52を具備し、さらにLED光源55と光ファイバー52の受光側端部53の間に介在されたオレンジ色のフィルターガラス54を具備するものである。尚、前記放光側端部51は、対物レンズ、絞り等の光学的な制御手段を有することが望ましく、検査卵11に照射される光の強さ、拡散性を微調整できるようにすることが望ましい。
【0024】
前記判定部30は、前記光源部50により照射された光により映し出された映像や、影の状態から判定員9の目視判定又は映像処理システムによる映像判定によって、不良卵(無精卵及び発育不良卵)を選定するもので、判定員9による目視の場合に使用する複数のスイッチ31と、これら複数のスイッチ31が検査卵11の位置に対応して配置されるスイッチパネル32と具備する。また、自動検卵の場合に対応して、検査卵11が上昇して放光側端部51に当接した位置の側方には検査卵11の照射された光による映像を撮影するカメラが設けられており、このカメラによって撮影された映像が画像処理されて不良卵を特定し、その位置を次なる不良卵摘出部4に送信する。また、判定員9による目視検査の場合には、不良卵が判定された場合、その判定された不良卵に対応する位置あるスイッチ31を押してその位置信号を次の不良卵摘出部4に送信する。
【0025】
また、前記スイッチパネル32は、図1に示すように、作業性を向上させるために、判定員9側へ所定の角度α傾斜していることが望ましい。この角度αは、例えば15°である。
【0026】
以上の構成より、図5で示されるようなトレー10に、複数の検査卵11が載置される。このトレー10は、検査卵11を載置する部分の下方に開口部12が形成されるものである。また、このトレー10には、前記移動チェーン20のレバー21が引っ掛かる切り欠き部13が形成され、さらにトレー10を重ねた場合には検査卵11がつぶれないための支柱14が設けられる。
【0027】
この検査卵11が載置されたトレー20は、卵整列投入部2からチェーン20のレバー21の移動によって第1の検査部3に移動して停止する。判定員9が検査スイッチを投入すると、シリンダ41が作動して検卵保持部44検査卵11を持ち上げて放光側端部51に当接させる光源から光が検査卵11に照射される。判定員9はその照射された光によって生じる映像又は影から検査卵11が優良有精卵であるか不良卵(無精卵及び発育不良卵)であるかを判断し、不良卵である場合にはスイッチパネル32上の対応する位置のスイッチを投入し、次なる不良卵摘出部4のその信号を送信する。検査の終了した検査卵11はトレー10に戻され、トレー10は、第1の検査部3から不良卵摘出部4に移動する。
【0028】
不良卵摘出部4では、トレー10上の検査卵11の上部に、検査卵11に対応して配置されたゴム製吸着パットの内、前記第1の検査部3からの信号に基づいて不良卵に対応するゴム製吸着パットが下降し、不良卵を吸着して持ち上げて移動し、廃棄ボックス5に廃棄するようになっている。また、不良卵摘出部4の次の優良卵補填部6では、不良卵が摘出された空白となって所に発育優良有精卵を補填し、トレー10を満杯にするものである。
【0029】
このトレー10は、さらに第2の検査部7に送られ、第1の検査部3と同様の作業が行われ、不良卵が1つでも混じらないように検査されるものである。これによって不良卵の全くないトレー10は、卵取出部8に移動して待機するものである。
【0030】
以上のことにより、本願発明の検卵装置によれば、検卵精度及び作業効率を確実に向上させることができるものである。
【符号の説明】
【0031】
1 検卵装置
2 卵投入部
3 第1の検査部
4 不良卵摘出部
5 廃棄ボックス
6 優良卵補填部
7 第2の検査部
8 卵取出部
9 判定員
10 トレー
11 検査卵
12 開口部
13 切り欠き部
14 支柱
30 判定部
31 スイッチ
32 スイッチパネル
40 リフト部
41 エアシリンダ
42 移動ロッド
43 連結部
44 検卵保持部
45 基部
46 板状弾性プレート
47 テーパ
48 ネジ
50 光源部
51 放光側端部
52 光ファイバー
53 受光側端部
54 フィルターガラス
図1
図2
図3
図4
図5
図6