特許第6041246号(P6041246)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6041246
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月7日
(54)【発明の名称】肉加工アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A22C 11/10 20060101AFI20161128BHJP
   B65G 17/26 20060101ALN20161128BHJP
【FI】
   A22C11/10
   !B65G17/26
【請求項の数】4
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-92406(P2014-92406)
(22)【出願日】2014年4月28日
(62)【分割の表示】特願2012-535214(P2012-535214)の分割
【原出願日】2010年9月23日
(65)【公開番号】特開2014-158494(P2014-158494A)
(43)【公開日】2014年9月4日
【審査請求日】2014年5月1日
(31)【優先権主張番号】61/254,918
(32)【優先日】2009年10月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/732,391
(32)【優先日】2010年3月26日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506148349
【氏名又は名称】ストーク タウンゼント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】マダックス、アンドリュー、ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】シェ、リアンスオ
(72)【発明者】
【氏名】シンプソン、マイケル、エス.
(72)【発明者】
【氏名】アルノテ、ケネス、ビー.
(72)【発明者】
【氏名】バーガーズ、エミール、エー.
【審査官】 木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−105016(JP,A)
【文献】 特開2007−297687(JP,A)
【文献】 特開2003−116456(JP,A)
【文献】 米国特許第07140958(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22C 11/10
B65G 17/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブシャフトに搭載された一対のスプロケットと、前記一対のスプロケットの一方に接続されて前記一対のスプロケットの間に延びるピストンとを有する一対のリンカー・チェーンアセンブリと、
前記一対のスプロケットに搭載されたチェーンと、
前記一対のリンカー・チェーンアセンブリを搭載すると共に、前記一対のリンカー・チェーンアセンブリを互いに近づけたり引き離したりするよう鉛直方向に動かす支持部と、
前記ピストン及び前記支持部を制御するコントローラと
を備え、
前記コントローラは、
前記ピストンを収縮させるときに前記一対のリンカー・チェーンアセンブリを互いに引き離し、
前記ピストンを伸長させるときに前記一対のリンカー・チェーンアセンブリを互いに近づけるリンク形成機構。
【請求項2】
前記ピストンは空気駆動方式である請求項1に記載のリンク形成機構。
【請求項3】
前記一対のリンカー・チェーンアセンブリは、鉛直方向に間隔を空けて設けられている請求項1または2に記載のリンク形成機構。
【請求項4】
前記一対のスプロケットは、前記チェーンに接続された配置ピンを受け取る配置スロットを有する拡張部を有する請求項1から3の何れか1項に記載のリンク形成機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肉加工アセンブリに係り、より詳しくは、肉ポンプ、詰め込みホルン(stuffing horn)、ツイスタ、リンカー、およびコンベヤの向上に係る。
【背景技術】
【0002】
本願は、2009年10月26日提出の米国仮出願第61/254,918号明細書の恩恵を請求している。
【0003】
当技術分野では肉加工アセンブリが公知であり、繋いだ肉製品を製造するときの速度および効率を向上させるために長い間向上されてきた。しかしこれらの向上にも関わらず、まだ欠点が残っている。例えば、肉ポンプからギアを取り除いたことで、難しく時間のかかるプロセスが残った。ツイスタでは、シールを利用するとまだ損耗するおそれがあり、熱還元を最大化できていない。様々な製品にリンカーを適合させようとすると、それぞれ別のリンカーヘッドが必要になる。最後に、リンカーのコンベヤへの位置合わせは、床が平らでないと特に難しくなる。従って、肉加工アセンブリの技術分野では、これらの課題が残存している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的の1つは、ギアの着脱が容易なポンプを提供することである。
【0005】
本発明の別の目的は、それぞれ異なる種類のケーシングに詰め込みホルンを簡単に適合させるようにすることである。
【0006】
本発明のまた別の目的は、それぞれ異なるソーセージの長さでも利用可能なようにリンカーにおけるチェーンを簡単に調節、着脱することができるようにすることである。
【0007】
本発明の別の目的は、接続チェーンに一定の張力を維持することのできるリンカーを提供することである。
【0008】
本発明のまた別の目的は、リンカーのチェーン間隔を調節可能にして、支持板、それぞれ異なるサイズのスプロケット、および、それぞれ異なる間隔のシャフトを利用しなくてもよくすることである。
【0009】
本発明のまた別の目的は、床に固定設置することのできる、適合可能なコンベヤを提供することである。
【0010】
これらの、およびその他の目的は、以下の開示に基づいて当業者に明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
ポンプ筐体にギアを簡単に着脱できる、向上した練肉ポンプ(meat emulsion pump)を有する肉加工アセンブリを提供する。ホルン調節アセンブリは、詰め込みホルンの位置を調節可能として、異なるケーシング材料で利用するために異なる長さの詰め込みホルンを取り除いたり交換したりする手間を省くことができる。向上したツイスタは、ベアリングを外部環境から保護するための非接触ベアリング・アイソレータの利用により熱を還元することができる。向上したリンカーは、アイドラ・スプロケットに接続してピストンを利用することにより、それぞれ異なるレシピ用にリンカー・アセンブリを自己調節することができ、接続鎖を簡単に取り除いたり交換したりすることができ、一定の張力を鎖間に与えることができる。間隙はさらに、それぞれ異なる口径に適合させることが可能であり、支持板や、スプロケットのサイズや、シャフト間隔等が調節可能ではなくてもよいようにする。加工制御システムは、リンクを数え、検知されたデータに基づいて制御することができるようにする。最後に、向上したコンベヤは、固定基部を維持しつつ、コンベヤのルーパーを、リンカーの出力端に簡単に位置合わせすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】肉加工アセンブリの概略図である。
図2】ポンプの側部平面断面図である。
図3】ポンプの側部平面断面図である。
図4】ポンプの螺旋ギアの上部平面図である。
図5】ポンプシャフトの上部平面図である。
図6】ホルン調節アセンブリの正面平面図である。
図7】チャックの側部断面図である。
図8】リンカーの側部平面図である。
図8A】リンカーの側部平面図である。
図8B】リンカーの側部平面図である。
図9】加工処理システムの側部平面図である。
図10】本発明の調節可能なコンベヤの側部平面図である。
図11】ポンプの概略図である。
図12】ホルン調節アセンブリの概略図である。
図13】チャックの概略図である。
図14】ホルン調節アセンブリの側部平面断面図である。
図15】ポンプシャフトの概略図である。
図16】ポンプの螺旋ギアの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面を参照すると、肉加工アセンブリ10は、不図示の練肉ソースに接続された練肉ポンプ14を有するフレーム12を有している。詰め込みホルン16は、ポンプ14に摺動可能に、且つ、動作可能に接続され、ガイドシャフトまたは円筒状キャリッジ20に摺動可能に搭載されたホルン調節アセンブリ18の縦方向に動くことができる。ホルン16には、ケーシングホッパ24から、縦長の襞付筐体(elongated shirred casing)22が搭載されており、ホルン16の前端部が、ツイスタ筐体28に隣接したケーシング充填ステーション26で終端している。ツイスタ28は、充填されたケーシング22を受けて、充填されたケーシングがリンカー32内に移動する前にケーシング22を回転させる、中空の回転可能なチャック30を有している。完成したソーセージのストランド構造34はリンカー32を出て、コンベヤ38のフック36の上に載置される。前述したコンポーネントは、コンピュータ制御40に接続されて、制御を受ける。
【0014】
ポンプ14は、ギア筐体44、ポンプ筐体溶接部(weldment)46、および、アイドラシャフト51に沿った溶接部46内のボアを通って延びる滑車駆動型のドライブシャフト50を有している。さらに一対のギアロック52が、ドライブおよびアイドラシャフト50および51に取り付けられて、ギア筐体44内に配置されている。ギアロック52は、ロック52の中央軸から外側に向かって延びる複数の突起物44を有するヘッド54を有している。ヘッド54の下には、ヘッド54をロック52の本体60から分離するチャネルまたは溝58が含まれている。本体60は、チャネル58より大きな直径を有して、ショルダー62を形成している。本体60からは、ねじを切られた端部66を有するステム64が延びている。ロック52のねじを切られた端部66は、シャフト50のねじを切られたボアに係合する。
【0015】
シャフト50の上端部は、外側に向かって延びてシャフトの外径の周りに位置する複数の突起部68を含み、間隙または溝70がその間に形成されている。一対の螺旋ギア72は、シャフト50および51に着脱可能に搭載されて、ロック52で固定されている。ギア72は、上面74、底面76、および、複数の螺旋形状の歯78を、ギア72の外延部に有する。ギア72の中央部分にボア80が位置している。ボア80は、上面74からシェルフ83に延びる第1部分82と、シェルフ83から底面76に延びる第2部分84とを有する。ボア80の第2部分84の直径は、シャフト50の直径よりも僅かに大きい。ボア80の第1部分の直径は、ギアロック52上のチャネルの直径よりも僅かに大きい。シェルフ83は、ヘッド54上の突起部55と位置合わせされてキースロットを形成する複数の開口部85を有している。上部バンド85Aおよび底部バンド85Bは、ボア80の第2部分84に位置しており、これらの間には非接触領域がある。バンド85Aおよび85Bは、シャフト50の外面のステップ部87Aおよび87B内に嵌合している。従って、ギアは、6mm程度押し上げられると、解放される。
【0016】
ギア72をシャフト50に搭載するために、ギア72を、ギアロック52のヘッド54の上に配置して、ギア72を回転させて、複数の開口部85を複数の突起部55と位置合わせする。加えて、突起部55が、ドライブシャフト50の突起部68と位置合わせされる。位置合わせされると、ギアはギアロック52のヘッド54の上に位置して、ギア72のシェルフ83が、シャフト50の間隙70内に嵌合して、ギアロック52の本体60のショルダー6と係合する。この位置において、ギア72とギアロック52とは両方とも、シャフト50から隆起した位置にくる。ギア72を下げるために、ギアロック52を回転させて、ステム64のねじを切られた端部66を、シャフト50のねじを切られたボア内に係合させる。ギアロック52が下降すると、ギア72も下降する。ギア72を定位置でロックするために、ギアロック52を、突起部55がギア72のシェルフ82を覆い、垂直方向に位置合わせされるような位置にまで回転させて、ギア72の垂直運動を妨げる。定位置まで回転されると、ギアは、バンド85Aおよび85Bがステップ部87Aおよび87Bと接触するまで、シャフトの途中まで降下する。ここで、ギア72の上面は、突起部55の真下になる。ロック52が回転して、ギア72を降下させて、バンド85Aおよび85Bを、ステップ部87Aおよび87B内に完全に係合させる。ギア72内のボアと、シャフト50の外面とに段差を生じさせ、垂直方向の短い距離においてのみ係合が生じるようにする。
【0017】
ギア72を取り外すには、ギアロック52を反対方向に回転させて、シャフト50および溶接部46からギア72およびギアロック52を持ち上げる。持ち上げられると、突起部55が、開口部85に位置合わせされ、ギア72を持ち上げてギアロック52を外す。ギア72およびシャフト50の間には、このようにして段差が生じて、ギア72の上部および底部が係合して(62で)、ギアを取り外すときにシャフト50に対するギアの垂直運動が最小限に抑えられ、且つ、ギアとシャフトとが干渉することなく密着して係合される。従って、簡略化されたポンプは、ギアの取り付け、取り外しが簡単であることが示された。
【0018】
ホルン調節アセンブリ18は、円筒状のキャリッジ20および詰め込みホルン16に取り付けられている。アセンブリ18は、実質的に中央に位置しているボア88を介して円筒状のシャフト20に摺動可能に搭載されている配置部86を有している。配置部86は、任意のサイズ、形状を有してよく、好適には、第1のセクションまたは端部90、第2のセクションまたは端部92、および、これらの間に形成されたチャネル94を含み、且つ、形成ショルダー96が、第1のセクションおよび第2のセクション90、92の両方に設けられた単一のマシニング可能な複合材料であるとよい。チャネル94には、好適には、ショルダー96と平行に、少なくとも2つの溝98、100が設けられている。第1のセクションおよび第2のセクション90、92は、チャネル94の上に、枢軸ピン104を受けるように間隔を空けられた孔102を持つ。フランジ106が、配置部86の底部から延び、フランジ106の底端部112には少なくとも2つのスロット108、110が形成されている。
【0019】
第1の端部116および第2の端部118を有するレバー114は、第1端部116が枢軸ピン104に回転可能に取り付けられ、第2端部118が詰め込みホルン16に取り付けられている。レバー114は、配置部86の溝98、100内に嵌合されるよう形成される。第2端部118に隣接するように、ロックピン122を受け取る孔120が設けられる。
【0020】
ロックブラケット(locking bracket)124が、詰め込みホルン16の周りに回転可能に搭載されている。ロックブラケット124は、外側に向かって延び、中央セクション128を横切るロック部126を有する。ロック部126は、配置部86の底部フランジ106のスロット108、110内に嵌合する。好適には、中央セクション128は、詰め込みホルン16に取り付けられる中空の円筒であり、レバー114に取り付けられているカム従動子132を受けるカムスロット130を有すると良い。アーム134が、中央セクション128から外側に横切るように延びている。アーム134が、ロック部126の回転を阻止することができるように設けられる。
【0021】
第1のロック位置では、レバー114は、配置部86の第1の溝98内に入り、ロック部126がフランジ106の第1のスロット108に入り、アーム134がロックピン124と係合して、ロック部126がスロット108の外にまで回転しないようにする。ロックを解除する際には、ロックピン124を引き、アーム134と係合させないようにして、ロックブラケット124に、詰め込みホルン16の周りを回転させて、ロック部126をスロット108から取り外す。カムスロット130およびカム従動子132は、ロックブラケット124の回転量を制限する。ロックブラケット124が解放されると、レバー114が、詰め込みホルン16とロックブラケット124とともに上昇して、レバー114が第1の溝98から外れる。ホルン16をキャリッジ20内にロックするとき、カムの動作により、ロックブラケット124は、ホルン16上のフランジ125の上に作用して、ホルン16の後部の円錐形状のボス127を、レバーアセンブリ内のベアリング131が保持する円錐形状のレセプタクル128内に押し入れる。この際に、ホルン16は、回転自在に固定される。また、ピン104が、キャリッジ部90および92の孔内へと、抜き差し自在に挿入される。取り外されると、レバー114は、枢軸ピン104に沿ってスライドして、第2の溝100に位置合わせされてから降下して、第2の溝100の内部に入る。そしてロックピン124を引いて、ロックブラケット124を回転させて第2のロック位置まで戻し、ここでロック部126が第2のスロット110に入る。次にロックピン124を解放して、アーム134を係合させて、ロックブラケット124を第2のロック位置で保持する。この構成により、異なる長さの詰め込みホルン16を取り外したり交換したりすることなく、配置部86に対する詰め込みホルン16の有効な長さを簡単に、且つ、迅速に調節することができるようになるという利点が生じる。
【0022】
上では第1のロック位置と第2のロック位置しか述べていないが、別のロック位置を設けることもできる(例えば第3、第4のロック位置等)。当業者であれば上述した教示を応用して、ロック位置を数え切れないほど設けることもできる。
【0023】
ツイスタ筐体28は、適宜、ねじを切られた孔139Aと位置合わせされるスクリューまたはボルト139等で係合された第1の筐体部136と第2の筐体部138とを含む。
【0024】
プーリ142は、外部へと延びて第2の筐体部138と係合するスリーブ144を含む。ベアリング・アイソレータ148はこのスリーブ144の周りに延びる。ベアリング150は、筐体28内に搭載されて、ベアリング・アイソレータ148によってチャック30から隔絶されている。ベアリング150をチャック30から隔絶することで、ベアリング・アイソレータ148が非接触であるために、生成される熱量が格段に低くなる。
【0025】
リンカー32は、互いに垂直方向に位置合わせされる一対のリンカー・チェーンアセンブリ152を有している。各アセンブリ152は、モータ(不図示)に接続され駆動される少なくとも1つのスプロケットを有する一対のスプロケット154またはプーリを有する。スプロケットは、位置合わせスロット158を含む拡張部156を含む。第2の、アイドラ・スプロケット154Aが、スプロケット154間に延びるピストン160に接続されている。ピストン160は、どんな種類のものであってもよいが空気式が好ましく、圧縮空気源(不図示)に接続されているとよい。さらに、好適にはピストン160は、伸縮するときに、第1のセクション160Aが第2のセクション160B内にスライドするような、伸縮自在なタイプが望ましい。各アセンブリ152は、支持部162に搭載されている。
【0026】
支持部162は、キャビネット溶接部の一部であり、アセンブリ152同士を互いに近づけたり遠ざけたりするために利用される。支持部162は、アセンブリ152に固定されるフレーム162Aを有している。フレーム内には、移動アセンブリ163が取り付けられる。移動アセンブリ163は、ドライブスプロケット154を保持する回転外部アームを形成するギアボックス163A内に存在しているギアトレーン(不図示)を介してスプロケット154にドライブギア163Bを接続するギアボックス163Aを有している。ドライブギア163Bは、フレーム162Aに搭載されるギアボックス163Aに搭載される。U字状のフレーム163Cには一対のスロット163が貫通して設けられており、一対のアーム163Eがスロット163D内に摺動可能となるよう設けられている。一対のカム163Fは、支持部162に固定され、ギアボックス163Aの片側に取り付けられたカムアーム163Eを含み、U字板163Cが垂直方向に動くと、アーム163EがU字状の部材163Cのスロット163D内でスライドして、同時に第1のリンカー・チェーンアセンブリ152を、第2のリンカー・チェーンアセンブリ側へと引っ張る(図8Aおよび図8Bによく描かれている)。従って、この動きにより、チェーンを簡単に着脱することができるようになり、且つ、タッチスクリーンから上下のチェーンの間の間隔をある程度変更することができるようになる(以前であれば、支持板を内外に手で動かして調節していた)。
【0027】
スプロケット154には、一対のチェーン164が搭載されている。チェーン164は、スプロケット154の配置スロット158内に入る各チェーンの1つの配置ピン168を有することで、製品のサイズに基づいてチェーン164を正確に配置することができる。
【0028】
動作においては、コントローラ40のピストンの起動により張力が接続チェーンアセンブリ152に与えられる。より詳しくは、製品のサイズに応じて、圧縮空気源に接続されているコントローラ40が、空気をピストン160へと放出して、ピストン160を伸ばして、チェーン164上に張力をかける。
【0029】
チェーン164を取り外すときに、コントローラ40は、ピストンへの圧力を解放する。製品の長さに調節したコンベヤでチェーンを分離することで、ピストンセクションを縮めて(collapse)、チェーンが外れる。手動でピストンを縮めることもできる。同時に、支持部162の垂直移動アセンブリ163を利用して、接続チェーンアセンブリ152を、互いに離す方向に動かすこともできる。このように緩ませた状態においては、チェーン164をスプロケット154から簡単に外すことができる。新たにチェーン164を追加するときには、チェーン164上の配置ピン168を、スプロケット154上の配置スロット158に配置する。挿入されると、コントローラ40が起動され、アセンブリ152が互いに近づいて、ピストン160が伸び、チェーン164上に張力がかかる。空気式ピストン160により、支持板を微調整する必要なく、数セットの異なる長さのチェーンを搭載することができるようになる。
【0030】
一実施形態では、コントローラがソーセージのリンク数を数える。エンコーダ(つまりパルス生成器)がリンカー・チェーン軸に接続されて、パルスのストリームをコントローラに提供する。好適には、パルスのストリームの大きさを調節して、20回転するたびにリンカー・チェーンスプロケットが13,500カウントになり、一周したらゼロになるようにするとよい。コントローラは、カウンタの値が13,500からゼロになった回数を数える。
【0031】
製造が始まると、初期カウント値またはスナップショットをとり、後の計算に備えてコントローラに格納する。デバイスが動作すると、パルスストリームをコントローラに送信して、設定されている数(つまり1350)からの変遷をコントローラで数える。製造が止まると、第2のカウントまたはスナップショットをとり格納する。カウント数は、この情報から計算される。全カウント数を、ソーセージ1つについてのカウントで除算することで、今終わったばかりのソーセージストランドについてのソーセージカウントを得ることができる。
【0032】
別の実施形態では、ソーセージリンクのカウントを、センサとコントローラとを使って行う。ソーセージのストランドの流れは、センサでモニタリングして、ソフトウェアにより、センサおよびコントローラに、ソーセージのストランドのリンク数を数えさせて、連続するリンクの間のソーセージの個々のセグメントの長さを追跡させ、ソーセージのストランドの直径および輪郭をモニタリングさせる。
【0033】
コントローラ40は、さらに、ソーセージ箱詰めマシンとも電子通信を行い、コントローラ40が、センサ172からの出力信号に基づいてペースを落としたり、ペースを上げたり、あるいは、マシンを停止させたりして、完成したソーセージストランドを所望の規格に準拠させる。コントローラ40が、ソーセージのストランド34の連続したリンクの間隔が短すぎると判断すると(検知されたリンクの出現頻度が多すぎる場合)、コントローラは、ソーセージ箱詰めマシンの処理速度を上げて、個々のソーセージのセグメントの長さを長くする。逆に、コントローラ40が、ソーセージのストランド34の連続したリンクの間隔が長すぎると判断すると(検知されたリンクの出現頻度が少なすぎる場合)、コントローラは、ソーセージ箱詰めマシンの処理速度を下げて、個々のソーセージのセグメントの長さを短くする。コントローラ40は、所定の時間、ソーセージのチェーンが無いリンクを検知すると、ケーシングが途切れたと判断して、ソーセージ箱詰めマシンを停止する。またコントローラ40は、ソーセージのストランド34の直径が大きすぎる、または、小さすぎると判断すると、ソーセージ箱詰めマシンの動作を停止したり、あるいは、その動作を変更したりする。加えて、ストランド34が終わると、コントローラ40は、最後の完全なループが終わった後にも残っているリンクに基づいて、コンベヤ34の速度を上げたり下げたりして、フックにストランドを引っ掛けたり固定したりするために、ループを小さくしたり大きくしたりする。
【0034】
別の実施形態では、従動子のシリンダの排出における空気式の流れのセンサにより、コントローラに入力が行われる。この情報を他の動作パラメータとともに利用して、ケーシングがチャックに適切に供給されているかを判断する。望ましくない状況が生じると(例えば、これに限定はされないが、詰め込みホルンにケーシングを巻き込んだ場合)、センサが予期している流れを中断して、コントローラを中断させたり、製造を停止させたりして、問題をオペレータに伝えてよい。
【0035】
調節可能コンベヤ38は、フレーム174、調節部176、および、動作プラットフォーム178を含む。動作プラットフォーム178は、フレーム174により支持され、動作プラットフォーム178の周囲を回転するチェーン182が駆動するフック180を含む。コンベヤは、水平または垂直フレーム内に配置される。動作プラットフォームの一端には、ソーセージ箱詰めマシンの出力端に隣接する搭載点184が存在しており、完成したループ状のソーセージのストランド34がフック180に搭載される。
【0036】
フレームの下部には、そこから上方向に延びる支持部188を備える基部186が存在する。一実施形態では、車輪190を基部186の底部に備えつける。フレームの上部には、フレームの下部の4つの支持部188それぞれに適合可能な状態に搭載され、動作プラットフォーム178を上昇降下させることのできるスリーブ192が備えつけられる。上部にはさらに、幾つかのセグメント194が含まれ、各セグメントは、各スリーブに枢動可能に搭載される底部端196と、動作プラットフォーム178に枢動可能に搭載される上端部198を含んでいる。
【0037】
調節部176は、セグメント194を回転または旋回させて、動作プラットフォーム178の位置を調節する。一実施形態では調節部176が引き締めねじであってよい。引き締めねじは底部端が基部186に接続され、上部端がセグメント194のうちの1つの上部端に接続されてよい。または、引き締めねじ176の上部端が、動作プラットフォーム178に接続されてもよい。引き締めねじを一方向に回転させると、引き締めねじ176は入れ子状に内部へ向かい、引き締めねじ176を反対方向に回転させると、引き締めねじ176は振り出し状に外部に向かい、これにより、各セグメントを半径方向に一様に回転させて、動作プラットフォームの位置を調節することができるようになる。このようすると、搭載点184を、接続チェーンの出力端に簡単に位置合わせすることができるようになる。
【0038】
または、プラットフォーム調節部が、セグメントひいては動作プラットフォームを回転させることのできる任意のデバイスであってもよい(これらに限定はされないが、少なくとも1つのセグメントに搭載されるモータ、ラチェット機構、または、空気式もしくは油圧式のシリンダを含む)。本明細書によれば、以下の各項目に記載の事項もまた開示される。
[項目1]
一対のスプロケットがドライブシャフトに搭載され、前記一対のスプロケットの一方がピストンに接続された一対のリンカー・チェーンアセンブリと、
前記一対のスプロケットに搭載されたチェーンと
を備えるリンク形成機構。
[項目2]
前記ピストンは空気駆動方式である項目1に記載のリンク形成機構。
[項目3]
前記一対のリンカー・チェーンアセンブリは、垂直方向に間隔を空けて設けられている項目1または2に記載のリンク形成機構。
[項目4]
前記一対のスプロケットは、前記チェーンに接続された配置ピンを受け取る配置スロットを有する拡張部を有する項目1から3の何れか1項に記載のリンク形成機構。
[項目5]
前記一対のリンカー・チェーンアセンブリはそれぞれが、前記一対のリンカー・チェーンアセンブリを互いに近づけたり引き離したりするよう垂直方向に動かす支持部上に搭載されている項目1から4の何れか1項に記載のリンク形成機構。
[項目6]
ガイドシャフト上に搭載される配置部と、
詰め込みホルン上に搭載されるロックブラケットと
を備え、
前記ロックブラケットは、前記配置部に選択的に係合して、前記詰め込みホルンを定位置にロックする、ホルン調節アセンブリ。
[項目7]
レバーの一端が前記配置部に回転可能に搭載され、他端が前記詰め込みホルンに接続されている項目6に記載のホルン調節アセンブリ。
[項目8]
前記配置部は、第1のセクションと、第2のセクションと、前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間に配置されてショルダーを形成するチャネルと、複数の溝およびスロットとを有する項目6または7に記載のホルン調節アセンブリ。
[項目9]
前記ロックブラケットは、中央セクションに接続されたロック部と、前記中央セクションに接続されたアームと、前記アームに選択的に係合するよう配置されたロックピンとを有する項目6から8の何れか1項に記載のホルン調節アセンブリ。
[項目10]
筐体と、
前記筐体内に設けられたチャックと、
前記チャックの周りに延びる少なくとも1つのベアリング・アイソレータと、
前記筐体内に搭載され、前記チャックから前記ベアリング・アイソレータにより絶縁されるベアリングと
を備える、肉加工用のツイスタ。
[項目11]
リンカーに搭載されて、加工肉ストランドが前記リンカーを出ると前記ストランドを検知するセンサを備え、
前記センサは、検知したデータをコントローラに送信するように前記コントローラに接続されており、
前記コントローラは、検知された前記データに基づいて肉加工アセンブリの動作を制御する、加工制御システム。
[項目12]
前記コントローラは、検知された前記データに基づいて、ソーセージのストランドのリンク数を数える項目11に記載の加工制御システム。
[項目13]
前記加工された肉のストランドの最後の完全なループが終わった後も残っているリンクに基づいて前記コントローラによりコンベヤの速度が調節される項目11に記載の加工制御システム。
[項目14]
フレームと、
チェーンが駆動する複数のフックを有する動作プラットフォームと、
前記動作プラットフォームの位置を調節する前記フレーム上に搭載された調節可能な部材と
を備える、肉加工のためのコンベヤ。
[項目15]
前記調節可能な部材は引き締めねじである項目14に記載のコンベヤ。
[項目16]
前記フレームは、基部から上側に延びる支持部を有する前記基部と、前記支持部に搭載されたスリーブと、前記スリーブに枢動可能に搭載されたセグメントとを有する項目14または15に記載のコンベヤ。
図1
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図3
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図6
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図8A
図8B
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図10
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