特許第6041609号(P6041609)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6041609
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】カップリングの抜取装置
(51)【国際特許分類】
   B25B 28/00 20060101AFI20161206BHJP
   B25B 27/06 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   B25B28/00
   B25B27/06 Z
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-219680(P2012-219680)
(22)【出願日】2012年10月1日
(65)【公開番号】特開2014-69302(P2014-69302A)
(43)【公開日】2014年4月21日
【審査請求日】2015年9月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】591223149
【氏名又は名称】日新工機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079636
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 晃一
(72)【発明者】
【氏名】小倉 孝之
(72)【発明者】
【氏名】濱田 雅泰
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 昌二
【審査官】 須中 栄治
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭62−181381(JP,U)
【文献】 実開昭56−076331(JP,U)
【文献】 米国特許第04973094(US,A)
【文献】 特開平10−296552(JP,A)
【文献】 特開平10−291168(JP,A)
【文献】 米国特許第06640407(US,B1)
【文献】 実開昭60−194455(JP,U)
【文献】 実開平04−134210(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B25/00−33/00
B23P19/00−21/00
B66C1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後左右方向に移動可能である台車と、該台車に昇降可能に支持される取付台と、該取付台を昇降させる作動装置と、前記取付台又は該取付台とは別に設置される固定台に固定される油圧ジャッキと、該油圧ジャッキの両側に開閉可能に軸支され、閉じたときは、固定台又は取付台に固定状態で設置される発電機や電動機、或いは流体機械のカップリングの周縁に両側より抱き込むようにして係止可能な一対の爪ホルダーとを有するカップリングの抜取装置において、前記取付台又は固定台には該台より出し入れ可能なロッド支持台が取付けられると共に、該ロッド支持台にはロッドの高さ調整用のスペーサを介してV形状の受台が取付けられ、前記取付台又は固定台のうち、一方の台に設置される発電機や電動機の回転子或いは流体機械の駆動軸と、他方の台に固定される油圧ジャッキのラムとの間に、断面が前記回転子或いは駆動軸の断面内に収まるロッドを前記受台に嵌合して介在させ、該受台の前記スペーサによる高さ調整と、前記台車の前後左右動及び前記作動装置による取付台の昇降により、前記ロッドを前記回転子或いは駆動軸と前記ラムとに芯合わせした状態で前記受台に支持させることを特徴とするカップリングの抜取装置
【請求項2】
発電機や電動機の回転子或いは流体機械の駆動軸より抜き出したカップリングを下側から受けて支える支え吊具と、該支え吊具を昇降させる昇降装置を設けたことを特徴とする請求項1記載のカップリングの抜取装置。
【請求項3】
前記支え吊具は、一対の脚部と、両脚部を上端において連結する梁よりなって門形をなし、各脚部の脚端にはそれぞれ斜め内向きに突出して谷状をなす支え調整棒が設けられ、該支え調整棒の下端にはカップリングを下側より受ける受棒が取付けられることを特徴とする請求項記載のカップリングの抜取装置。
【請求項4】
前記支え調整棒は、それぞれ出し入れ可能で、止着手段により任意の位置で止着されることを特徴とする請求項記載のカップリングの抜取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば発電機や電動機或いはポンプ、送風機、タービン等の流体機械をオーバーホールする際、発電機や電動機の回転子或いは流体機械の駆動軸からカップリング、スプロケット、ブレーキホィール等(以下、これらを代表して単にカップリングといい、したがって本発明でいうカップリングとはスプロケット、ブレーキホィール等を含むものである)を抜き取ったり、交換のため回転子或いは駆動軸からカップリングを抜き取るのに使用する抜取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
回転子にカップリングが取付けられる電動機を例にとっていえば、カップリングは一般に回転子に焼きばめにて固定されており、このカップリングを交換のため、或いは電動機のオーバーホールのため、回転子から取外す場合には従来、図1に示すように、油圧ジャッキ1と、該油圧ジャッキ1に固定されるブラケット2と、鉤爪ホルダー3と、ブラケット2の両側において、両端がそれぞれブラケット2と鉤爪ホルダー3の中間部に軸着されるリンク4よりなる抜取り装置を用い、油圧ジャッキ1を人手で抱えて図2に示すようにラム5と電動機6の回転子7との間に該回転子7より小径のロッド8を介在させてラム5と回転子7との間に挟み込み、ついで両鉤爪ホルダー3を閉じ、各鉤3aを電動機6のカップリング9の周縁にそれぞれ係止させる。その後、油圧ジャッキ1の図示しない切換え弁操作を行ってラム5を突出させる。電動機は、その自重により固定状態であり、ラム5はロット8を介して回転子7の端面に当たっているため、ラム5の突出に伴い油圧ジャッキ1が後退し、これにより鉤3aをカップリング9に係止させた鉤爪ホルダー3がカップリング9を回転子7より抜き取る(図3)。
【0003】
カップリング9の抜取りに際しては、回転子7から抜け出たカップリング9を人手で受けて抱え保持していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
油圧ジャッキ1は重量があり、これを人手で抱えて芯合わせを行うのは容易でなく、ラム5と回転子7の間にロッド8を介在させるのも、ロッド8が両者で挟持されて支持されるまでは人手で保持しておく必要がある。また回転子7より抜き取ったカップリング9を受けて抱えるのにも人手と労力を要する。
【0005】
本発明は、カップリングの抜取りを自動的に行うことができる抜取り装置を提供することを第1の目的とし、更に抜取ったカップリングを受けて支持する抜取り装置を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、第1の目的を達成するカップリングの抜取り装置に関するもので、前後左右方向に移動可能である台車と、該台車に昇降可能に支持される取付台と、該取付台を昇降させる作動装置と、前記取付台又は該取付台とは別に設置される固定台に固定される油圧ジャッキと、該油圧ジャッキの両側に開閉可能に軸支され、閉じたときは、固定台又は取付台に固定状態で設置される発電機や電動機、或いは流体機械のカップリングの周縁に両側より抱き込むようにして係止可能な一対の爪ホルダーとを有するカップリングの抜取装置において、前記取付台又は固定台には該台より出し入れ可能なロッド支持台が取付けられると共に、該ロッド支持台にはロッドの高さ調整用のスペーサを介してV形状の受台が取付けられ、前記取付台又は固定台のうち、一方の台に設置される発電機や電動機の回転子或いは流体機械の駆動軸と、他方の台に固定される油圧ジャッキのラムとの間に、断面が前記回転子或いは駆動軸の断面内に収まるロッドを前記受台に嵌合して介在させ、該受台の前記スペーサによる高さ調整と、前記台車の前後左右動及び前記作動装置による取付台の昇降により、前記ロッドを前記回転子或いは駆動軸と前記ラムとに芯合わせした状態で前記受台に支持させることを特徴とする。
【0007】
【0008】
請求項に係る発明は、第2の目的を達成する抜取り装置に関するもので、請求項1に係る発明において、発電機や電動機の回転子或いは流体機械の駆動軸より抜き出したカップリングを下側から受けて支える支え吊具と、該支え吊具を昇降させる昇降装置を設けたことを特徴とし、
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、支え吊具は、一対の脚部と、両脚部を上端において連結する梁よりなって門形をなし、各脚部の脚端にはそれぞれ斜め内向きに突出して谷状をなす支え調整棒が設けられ、該支え調整棒の下端にはカップリングを下側より受ける受棒が取付けられることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記支え調整棒は、それぞれ出し入れ可能で、止着手段により任意の位置で止着されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る発明において、カップ取外時には、取付台と固定台のいずれか一方に油圧ジャッキを固定すると共に、他方に発電機や電動機、或いは流体機械を固定状態で設置し、かつロッド支持台上に取付けたV形状の受台に断面が前記回転子或いは駆動軸の断面内に収まるロッドを嵌合させる。そして台車を所望の向きに移動させて油圧ジャッキのラムと発電機や電動機の回転子或いは流体機械の駆動軸の両者の間に介在させ、台車の前後左右動と作動装置によ取付台の昇降とスペーサによる受台の高さ調整とにより、回転子或いは駆動軸とロッドとラムとの芯合わせが行われる。芯合わせによる芯出し後、鉤爪ホルダーを閉じ、各ホルダーをカップリング周縁に係止させる。その後、油圧ジャッキの切換弁操作を行ってラムを突出させる。ラム突出によりロッドが回転子或いは駆動軸を押込むのに伴い、取付台に取付けられる油圧ジャッキが取付台と共に後退するか、或いは取付台に取付けられる発電機や電動機、或いは流体機械取付台と共に押し動かされる。これにより鉤爪ホルダーに係止されるカップリングが回転子或いは駆動軸より抜き出される。
【0010】
本発明によると、重量のある油圧ジャッキであっても労力を要することなく、ラムと回転子或いは駆動軸の芯出し及びカップリングの抜き出しを容易に行うことができる。
【0011】
ラムの径が回転子或いは駆動軸の径以下であれば、ラムを回転子或いは駆動軸の端面に直接突き当てることでカップリングの抜取りが可能であるが、ラムの径が回転子或いは駆動軸の径より大きく、ラム突出時、回転子或いは駆動軸よりはみ出るラムの周縁がカップリングに当たると、カップリングを抜き取ることができなくなる。しかし発明のように、ラムと回転子或いは駆動軸の間に断面が回転子や駆動軸の断面内に納まるロッドを介在させれば、ロッドが回転子や駆動軸にのみ当たって回転子や駆動軸の周りのカップリングに当たることなく、該カップリングの抜取りが可能となる。また本発明のようにロッドをロッド支持台上に高さ調整用のスペーサを介して取付けたV形状の受台に嵌合させて支持させるようにすれば、ロッドの手持ち作業が不要となり、省力化が可能となるうえ、ロッドは形状やサイズが変化しても受台に嵌合して転がりを拘束された状態で支持可能となり、ロッド支持台より転がり落ちることはない。
【0012】
【0013】
請求項に係る発明によると、回転子や駆動軸から抜取ったカップリングを支え吊具で受け、保持することができる。
【0014】
請求項に係る発明によると、谷状に配置された一対の支え調整棒で回転子或いは駆動軸より抜き出したカップリングをそのまま支持することができ、
請求項に係る発明においては、カップリングのサイズに合わせて支え調整棒を出し入れすることによりカップリングの大小に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】カップリングの抜取りに使用される従来装置の平面図。
図2図1に示す装置を用い、電動機からカップリングを抜取るときの状態を示す 平面図。
図3】回転子よりカップリングを抜取った直後の状態を示す平面図。
図4】本発明に係る抜取装置の斜視図。
図5】油圧ジャッキのラムと電動機の回転子の間にロッドを介在させた正面図。
図6図5のA−A線断面図。
図7】支え吊具の側面図。
図8図4に示す抜取装置を用いて発電機からカップリングを抜取るときの状態を 示す斜視図。
図9】電動機の回転子とロッドが芯出しされた状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本実施形態のカップリング抜取り装置について図面により説明する。図中、図1図3に示す構造と同一構造部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
図4はカップリング抜取り装置の全体構造を示すもので、左右の一側側面に縦向きのガイド溝11aを備えた一対の縦枠11と、両縦枠11の上端より前方にせり出して設けられる横梁12よりなり、下端にコロ13を備えた台車14と、該台車14の縦枠11に昇降可能に支持され、前記ガイド溝11aに案内されて昇降する取付台15と、ハンドル操作により取付台15を縦枠11に沿って図の矢印方向に昇降させる作動装置としてのハンドリフト(市販のものであり、図示しない)と、取付台15の横向きに延出するパレット15a上に固定される油圧ジャッキ1と、該油圧ジャッキ1に開閉可能に取付けられる一対の鉤爪ホルダー3と、取付台15のパレット下に前後方向(図4の矢印で示す左右方向)にスライドして進退可能に取付けられるロッド支持台16と、横梁12に形成される図示しない長溝に沿い、前後(図の左右)方向にスライド可能に支持される昇降装置としてのチェーンブロック18により昇降可能に吊持され、チェーンブロック18を横梁12に沿ってスライドすることにより前後方向に移動可能な支え吊具19よりなり、以下これらロッド支持台16と支え吊具19について順に説明する。
【0017】
ロッド支持台16は図4に示すように取付台15のパレット15a下面に横梁12と平行をなしてスライド可能に取付けられ、人手により図4の矢印で示す前後方向にパレット15aより引出し或いは押込んで引っ込められるようにしてあり、自由端部には図5及び図6に示すように1ないし複数枚のスペーサ21を重ね、或いは厚みの異なるスペーサのうち、所要の厚みのスペーサを選択して重ね、その上にV形状の受台22がスペーサ21と共にロッド支持台16に図示しないボルトにて取外し可能に取付けられている。
【0018】
支え吊具19は図4図7及び図8に示すように、一対の脚部24と、両脚部24の上端を連結する梁25とで門形をなし、両脚部24にはそれぞれ外側に支え調整棒26が着脱可能に取付けられている。支え調整棒26は一端に受棒27を直交して取付けてT形状をなし、図7に示すように脚部24の脚端に固定の取付部28に受棒27を下向きにした傾斜状態で挿入され、それぞれネジ23によりネジ止めされて取付部28に取付けられ、図示しないネジを弛めてスライドさせることにより受棒27が斜め上下方向に出し入れされ、所望位置でネジ止めして固定されるようになっている。図中、29はチェーンブロック18のチェーン18aが掛けられるフックである。
【0019】
本装置は以上のように構成され、カップリング交換のため、或いは電動機のオーバーホールのため、回転子に焼きばめされて固定されたカップリングを抜取るときには、図8に示すように固定台31に電動機6を設置し(電動機6はその自重により固定台31に固定状態で設置される)、ついで台車14を所望の向きに押し動かして油圧ジャッキ1を電動機6のカップリング9に向ける。台車14を押し動かすのに前後して前記取付15のパレット15aよりロッド支持台16を引き出しておく。次にハンドリフトをハンドル操作してパレット上の油圧ジャッキ1を昇降させ、かつ台車14を向きを変えながら押し動かして、油圧ジャッキ1のラム5と電動機6の回転子7の芯合わせを行う。芯合わせに先立ってパレット15より引き出されたロッド支持台16上に目分量で選択し載置した0又は1ないし複数枚のスペーサ21と共に受台22を図示しないボルトにて取付け、受台22にはロッド8を載せ、電動機6の回転子7と油圧ジャッキ1のラム5の間に介在させる(図5参照)。ロッド8が回転子7よりはみ出し、回転子7の周りのカップリング9に当たるときには、ロッド8及び受台22を取外し、スペーサ22の数を増減させるか、或いは厚みの異なるスペーサに変え、受台22及びロッド8の高さを調整する。
【0020】
電動機6の回転子7と油圧ジャッキ1のラム5との間にロッド8を介在させ、そのまま台車14を押し動かしてロッド8を回転子7とラム5に押し当てる。この状態でロッド8は回転子7の端面にカップリング9に当たることなく押付けられると共に、ラム5の端面にも押付けられ、芯出しされる(図9参照)。
【0021】
この芯出しに前後して支え吊具19をチェーンブロック18の操作により降ろし、両脚部24よりそれぞれ支え調整棒26を取外し、受棒27が下向きとなるように脚部端の取付部28にそれぞれ差し込んで谷状に取付け、支え調整棒26を図の矢印方向に移動させ、カップリング9のサイズに合わせて位置調整する(図7)。
【0022】
前述の芯出し後、前述するように両鉤爪ホルダー3を閉じて鉤3aをカップリング9周縁への係止位置に位置させる。その後油圧ジャッキ1の切換弁操作を行ってラム5を突出させるが、ラム5は前記ロッド8を介して電動機6の回転子7に突き当たり、電動機6は固定状態であるため、ラム5の突出に伴い油圧ジャッキ1が台車14と共に後退し、後退途上で両鉤爪ホルダー3の鉤3aがカップリング9に係止する。そしてそのままカップリング9を回転子7より抜き取る。カップリング9の抜き取りに伴い、ロッド支持台16もロッド8と共にスライドして後退する。回転子7より抜き取られたカップリング9は支え調整棒先端の受棒27で受止められ、支持される(図7)。
以上のようにして電動機6からカップリング9の抜き取りが行われる。
【0023】
前記実施形態では、油圧ジャッキ1は台車14の取付台15のパレット15a上に固定され、電動機6は固定台31上に設置しているが、逆に油圧ジャッキ1を固定台上に固定すると共に、電動機6を台車14のパレット上に設置してもよい。この場合、カップリング9は鉤爪ホルダー3に係止して保持されたまま、電動機6が台車14と共に油圧ジャッキ1のラム5によって押し動かされ、これに伴いカップリング7が回転子9より離脱する。
【0024】
実施形態の台車14は、所望の向きに押し動かすことで油圧ジャッキ1を電動機6のカップリング9に向けるようにしているが、既知のようにコロを垂直軸線の周りに回転可能に軸支するか、或いは台車をx軸とy軸方向に移動可能に構成することで、台車を前後左右に移動して油圧ジャッキ1を電動機6のカップリング9に向けるようにすることもできる。
【0025】
前記実施形態では、抜取り装置により電動機6よりカップリング9を抜き取っているが、発電機或いはポンプ、送風機、タービン等の流体機械からカップリングやスプロケット、ブレーキホィール等を抜取る場合も前記と同様にして抜取ることができる。
【符号の説明】
【0026】
1・・油圧ジャッキ
3・・鉤爪ホルダー
5・・ラム
6・・電動機
7・・回転子
8・・ロッド
9・・カップリング
14・・台車
15・・取付台
16・・ロッド支持台
19・・支え吊具
21・・スペーサ
22・・受台
26・・支え調整棒
27・・受棒
31・・固定台
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9