(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6041854
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】接続型エレクトレットラウドスピーカ
(51)【国際特許分類】
H04R 5/02 20060101AFI20161206BHJP
H04R 19/01 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
H04R5/02 E
H04R19/01
【請求項の数】11
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-258635(P2014-258635)
(22)【出願日】2014年12月22日
(65)【公開番号】特開2016-72949(P2016-72949A)
(43)【公開日】2016年5月9日
【審査請求日】2014年12月22日
(31)【優先権主張番号】103217169
(32)【優先日】2014年9月26日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】514326720
【氏名又は名称】晶▲いぇん▼科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】▲しぇ▼ 穆昴
(72)【発明者】
【氏名】姜 信欽
(72)【発明者】
【氏名】謝 明哲
【審査官】
千本 潤介
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−028211(JP,A)
【文献】
実開昭51−057639(JP,U)
【文献】
特開2013−201513(JP,A)
【文献】
実開平06−015393(JP,U)
【文献】
特開2006−157857(JP,A)
【文献】
特開2006−287165(JP,A)
【文献】
特開2006−115436(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0094677(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 5/02
H04R 19/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、
複数のエレクトレットスピーカユニットを含み、各該エレクトレットスピーカユニットは容量式負荷を採用し、並びにケーシング、回路板、駆動モジュール、エレクトレット振動膜、及び複数の接続ポートを含み、該ケーシングは該回路板、該駆動モジュール、該エレクトレット振動膜及びこれら接続ポートを収容し、該駆動モジュール及びこれら接続ポートは該回路板上に設置され、該駆動モジュールは該回路板を通して該エレクトレット振動膜及びこれら接続ポートに接続され、これら接続ポートは該回路板を通して相互に連結され、且つこれら接続ポートは各エレクトレットスピーカユニットの周縁に配置され、
そのうち、各該エレクトレットスピーカユニットの各該接続ポートはそれぞれもう一つの該エレクトレットスピーカユニットの該接続ポートに接続され、これらのエレクトレットスピーカユニットは並列接続の方式で相互に接続され、並びに入力電源信号及び入力音源信号が全ての該エレクトレットスピーカユニットに伝送されてこれらのエレクトレットスピーカユニットを駆動することを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【請求項2】
請求項1記載の接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、音源と電源導入ユニットを含み、該音源と電源導入ユニットは該接続ポートを通してこれらエレクトレットスピーカのうちの一つに連結され、それにより入力電源信号及び入力音源信号を提供することを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【請求項3】
請求項1記載の接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、各該接続ポートはアダプタボードにより相互に連結されることを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【請求項4】
請求項1記載の接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、各該ケーシングはさらに、複数の補助挿入孔を含み、これら補助挿入孔は、各該接続ポート付近に設置されることを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【請求項5】
請求項2記載の接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、該音源と電源導入ユニットは、無線或いは有線伝送方式で音源出力装置に接続され、それにより入力音源信号と電源を受け取ることを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【請求項6】
請求項5記載の接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、該無線伝送方式は、ブルートゥース、赤外線データ伝送協会(IrDA)規定に合致する装置、或いは、IEEE802.11b規定に合致する装置を使用することを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【請求項7】
請求項1記載の接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、これらエレクトレットスピーカユニットは、矩形、多角形、円形、楕円形、三角形或いは不規則形とされることを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【請求項8】
請求項7記載の接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、各該エレクトレットスピーカユニットの上表面は、波状を呈することを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【請求項9】
請求項8記載の接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、各該エレクトレットスピーカユニットの上表面は、さらに複数の凹溝を備えることを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【請求項10】
請求項9記載の接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、各該ケーシングはさらに、複数の出音孔を有し、これら出音孔は各該ケーシングの上表面のこれら凹溝内に設置されることを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【請求項11】
請求項10記載の接続型エレクトレットラウドスピーカにおいて、各該ケーシングはさらに、複数の補助出音孔を備え、これら補助出音孔は各該ケーシングの下表面に設置されることを特徴とする、接続型エレクトレットラウドスピーカ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一種の接続型エレクトレットラウドスピーカに係り、特に一種の、並列接続の方式で、複数のエレクトレットスピーカユニットが接続され、並びに一組の音源と電源入力ユニットにより、全てのエレクトレットスピーカユニットを駆動する応用方式に関する。
【背景技術】
【0002】
近年来、フレキシブルエレクトレットスピーカの応用開発が大衆の注目を集めるようになり、関係する研究開発もまた、相次いで出現している。エレクトレットスピーカはまた静電スピーカ或いはペーパースピーカと称され、エレクトレットスピーカの技術は、台湾工業技術研究院が率先して提出しており、それは、主には、エレクトレット材料で製造したエレクトレット振動膜で構成され、低電圧をエレクトレット振動膜に印加するときに、十分な電場を形成して振動膜を駆動して音声を発生させる。
【0003】
エレクトレットスピーカと伝統的なスピーカの最大の違いは、エレクトレットスピーカは、体積が小さく、超薄で、フレキシブルで、高効率で、節電である等の長所を有していることであり、且つ、現在、すでに大量生産可能で、且つエレクトレットスピーカは伝統的なスピーカに較べ、より広い応用レイヤーを有する。
【0004】
現在、すでに多くの領域、たとえば、消費性電子及び車用電子等の領域での可能な応用が提出され並びに実行されているが、上述の応用は十分にはエレクトレットスピーカの長所を十分に発揮できていない。このほか、現在市場には、エレクトレットスピーカの、家庭生活、室内設計及び空間インテリア等と結合した応用方式が欠乏している。
【0005】
このため、いかに、エレクトレットスピーカの応用を提出して、十分にエレクトレットスピーカの長所を発揮できるようにし、並びに直接、家庭生活、室内設計及び空間インテリア等と結合して応用できるようにすることが、解決を急がれる問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の周知の技術の問題を解決するため、本発明の、そのうち一つの目的は、一種の、接続型エレクトレットラウドスピーカを提供し、エレクトレットスピーカの長所を十分に発揮させられるようにし、並びに、直接、家庭生活、室内設計及び空間インテリア等と結合して応用できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のその内一つの目的に基づき、一種の接続型エレクトレットラウドスピーカが提出される。接続型エレクトレットラウドスピーカは、複数のエレクトレットスピーカユニットを含む。各エレクトレットスピーカユニットは、複数の接続ポートを含み、これら接続ポートは各エレクトレットスピーカユニットの周縁に配置され得て、並びに相互に連結される。そのうち、各エレクトレットスピーカユニットの各接続ポートはそれぞれもう一つのエレクトレットスピーカユニットの接続ポートに接続され、これらのエレクトレットスピーカユニットは並列の方式で相互に接続され、並びに入力電源信号及び入力音源信号が全てのエレクトレットスピーカユニットに伝送されてそれらを駆動する。
【0008】
ある実施例において、接続型エレクトレットラウドスピーカはさらに、音源と電源導入ユニットを包含し、それは接続ポートを通してこれらエレクトレットスピーカのうちの一つに連結され、それにより入力電源信号及び入力音源信号を提供する。
【0009】
ある実施例において、各エレクトレットスピーカユニットはさらに、ケーシング、回路板、駆動モジュール及びエレクトレット振動膜を包含し得る。ケーシングは回路板、駆動モジュール、エレクトレット振動膜及びこれら接続ポートを収容できる。駆動モジュール及びこれら接続ポートは回路板上に設置可能で、駆動モジュールは回路板を通してエレクトレット振動膜及びこれら接続ポートに接続可能で、これら接続ポートは回路板を通して相互に連結され得る。
【0010】
ある実施例において、各接続ポートはアダプタボードにより相互に連結され得る。
【0011】
ある実施例において、各ケーシングはさらに、複数の補助挿入孔を包含し、これら補助挿入孔は、各接続ポート付近に設置される。
【0012】
ある実施例において、音源と電源導入ユニットは、無線或いは有線伝送方式で音源出力装置に接続され、それにより入力音源信号と電源を受け取ることができる。
【0013】
ある実施例において、無線伝送方式は、ブルートゥース、赤外線データ伝送協会(IrDA)規定に合致する装置、或いは、IEEE802.11b規定に合致する装置とされ得る。
【0014】
ある実施例において、これらエレクトレットスピーカユニットは、矩形、多角形、円形、楕円形、三角形或いは不規則形とされ得る。
【0015】
ある実施例において、各エレクトレットスピーカユニットの上表面は、波状を呈し得る。
【0016】
ある実施例において、各エレクトレットスピーカユニットの上表面は、さらに複数の凹溝を包含し得る。
【0017】
ある実施例において、各ケーシングはさらに、複数の出音孔を包含し得て、これら出音孔は各ケーシングの上表面のこれら凹溝内に設置され得る。
【0018】
ある実施例において、各ケーシングはさらに、複数の補助出音孔を包含し得て、これら補助出音孔は各ケーシングの下表面に設置され得る。
【発明の効果】
【0019】
以上述べたことを受け、本発明による接続型エレクトレットラウドスピーカは、一つ或いは複数の以下のような長所を有している。
(1)本発明の実施例は、伝統的なスピーカが、互いに接続できない制限を突破し、多くの、特殊設計外形を有するエレクトレットスピーカユニットを併合して一体とする概念を提出し、この接続型エレクトレットラウドスピーカは、並びに、壁面或いは各種の異なる位置に設置可能で、音楽再生及び放送を聴くほか、その特殊造形が、空間装飾とされて、居住空間を美化し、並びに大幅に居住空間のトレンド感をアップする。
(2)本発明の実施例は、新規な回路設計概念を提出し、複数のエレクトレットスピーカユニットを並列接続方式で接続させることで、僅かに一組の音源と電源導入ユニットを利用すれば、全てのエレクトレットスピーカユニットを駆動できる。
(3)本発明の実施例のエレクトレットスピーカユニットは、その辺縁に設置された複数の接続ポートを備え、各エレクトレットスピーカユニットの各辺は、もう一つのエレクトレットスピーカユニットに接続可能とされ、これにより、エレクトレットスピーカユニットの異なる幾何形状に基づき、併合して異なる配列形式のエレクトレットスピーカユニットとでき、エレクトレットスピーカユニットの模様及び造形も自在に変更でき、使用者はさらに、その応用の空間サイズ或いは購入予算等の条件により、接続するエレクトレットスピーカユニットの数量を決定でき、使用上、極めて自由度を有している。
(4)本発明は十分に、エレクトレットスピーカの軽薄短小の特性を利用し、エレクトレットスピーカのサウンドブロックの造形により現出し、十分にエレクトレットスピーカの長所を利用し、並びに大部分の応用中で伝統的なスピーカに代わるようにする。
(5)本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカは、広く室内設計、家庭或いはビジネス空間のインテリア等の多種類の応用に運用され、インテリアデザイナー及び消費者により多くの選択を持たせ、使用範囲は非常に広く、且つ極めて商業価値を有している。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第1実施例の第1表示図である。
【
図2】本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第1実施例の第2表示図である。
【
図3】本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第1実施例の第3表示図である。
【
図4】本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第1実施例の第4表示図である。
【
図5】本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第1実施例の第5表示図である。
【
図6】本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第1実施例の第6表示図である。
【
図7】本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第2実施例の表示図である。
【
図8】本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第3実施例の表示図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、関係図面を参照し、本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの実施例を説明し、理解しやすいように、以下に述べられる実施例中の同じ部品は、同じ符号をもって説明される。
【0022】
図1を参照されたい。それは、本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第1実施例の第1表示図である。図示される本実施例の接続型エレクトレットラウドスピーカのそのうち一つのエレクトレットスピーカユニット11の構造を示す。
【0023】
図示されるように、エレクトレットスピーカユニット11はケーシング111、複数の接続ポート112、回路板113、エレクトレット振動膜114及び駆動モジュール115を含む。ケーシング111は回路板113を収容でき、駆動モジュール115、エレクトレット振動膜114及びこれら接続ポート112は回路板113上に設置され、駆動モジュール115は、アダプター等のエレメントを包含し、それは、回路板113の配線によりエレクトレット振動膜114及びこれら接続ポート112に連結され、これら接続ポート112は回路板113の配線により相互に連結される。
【0024】
本実施例中、エレクトレットスピーカユニット11は矩形とされ、その四つの辺それぞれに、一つの接続ポート112が設置され、そのうち一つの接続ポートは、音源と電源導入ユニットに接続され、音源と電源導入ユニットは、外部の入力電源信号及び入力音源信号を受け取ることができ、その他の各接続ポート112は選択的にそれぞれ別のエレクトレットスピーカユニット11と、並列接続の形式で接続され、入力電源信号及び入力音源信号が各エレクトレットスピーカユニット11の駆動モジュール115に伝わって各エレクトレットスピーカユニット11のエレクトレット振動膜114を駆動してそれを振動させて音声を発生させる。
【0025】
当然、上述の構造及びその回路設計は例にすぎず、その他の形式も可能であり、本発明はこれに制限されるものではない。
【0026】
特に言及すべきことは、伝統的なスピーカは抵抗式負荷を採用し、これにより、もし並列接続方式で複数の伝統的なスピーカを連結したならば、抵抗が小さくなり、これにより、伝統的なスピーカは並列接続の方式で連結することはできない。反対に、エレクトレットスピーカは、容量式負荷を採用しており、これにより、並列接続の方式で複数のエレクトレットスピーカを連結して、抵抗値を大きくすることができ、これにより、エレクトレットスピーカは並列接続の方式を利用して連結できる。本発明の実施例は巧妙にエレクトレットスピーカの上述の特性を利用し、新たな回路設計を提出して複数のエレクトレットスピーカを連結し、僅かに一組の音源と電源入力を利用するだけで、全てのエレクトレットスピーカユニットを駆動でき、エレクトレットスピーカの応用をより広げることができる。
【0027】
図2、
図3及び
図4を参照されたい。それは本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第1実施例の第2表示図、第3表示図及び第4表示図である。図中に示されるのは、本実施例の接続型エレクトレットラウドスピーカの一つのエレクトレットスピーカユニット11の形状及び構造である。
【0028】
図2に示されるように、本実施例において、エレクトレットスピーカユニット11は軽量薄型の矩形サウンドブロックとされ、マグネットブロックに類似の造形を備えている。エレクトレットスピーカユニット11の上表面1111は波形とされ得て、並びに複数の凹溝11111を有し、複数の出音孔がこれら凹溝11111中に隠されている。エレクトレットスピーカユニット11の四つの辺はそれぞれに一つの接続ポート112が設けられ、各接続ポート112の両側にそれぞれ一つの補助挿入孔1113が設けられ、一体に接続されたエレクトレットスピーカユニット11がよりしっかりと相互に固定される。
【0029】
当然、以上は僅かに例示されたものであり、エレクトレットスピーカユニット11は任意の形状、たとえば、矩形、多角形、円形、楕円形、三角形或いは不規則形等とされ得て、エレクトレットスピーカユニット11の構造と形状はまた必要により変化し得て、本発明はこれに制限されるものではない。
【0030】
図3に示されるように、エレクトレットスピーカユニット11の下表面は、複数の補助出音孔11122を含み、並びに任意の固定方式で、壁面或いはその他の位置に固定され得る。たとえば、両面テープで壁面に貼り付けられ得る。
【0031】
図4に示されるように、エレクトレットスピーカユニット11の各接続ポート112はアダプタボード116でもう一つのエレクトレットスピーカユニット11の接続ポートと連結され得て、それにより入力電源信号及び入力音源信号を伝送し、アダプタボード116はポカヨケ装置を有してもよい。
【0032】
当然、以上は僅かに例示されたものであり、エレクトレットスピーカユニット11の構造にはなおも多くの変化があり得て、本発明はこれに制限されない。
【0033】
図5を参照されたい。それは本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第1実施例の第5表示図である。図中に示されるのは、本発明の複数のエレクトレットスピーカユニット11を包含する接続型エレクトレットラウドスピーカ1である。
【0034】
図示されるように、音源と電源導入ユニット12がエレクトレットスピーカユニット11の外形に一致するケーシング111中に設置され得て、並びに外部の電源出力装置及び音源出力装置より導入された入力電源信号及び入力音源信号を受け取る。この電源出力装置には多種類の形式が含まれ得て、たとえば、電源出力装置は、壁上のコンセント或いは電池或いは無線給電等とされ得る。同様に、音源出力装置も多種類の形式を含み得て、たとえば、音源出力装置は、スマートフォン、ノートブック型コンピュータ等とされ得て、並びに各種の無線或いは有線伝送方式を利用して、入力音源信号を伝送でき、たとえば、スマートフォンを利用し、ブルートゥース無線伝送の方式で、入力音源信号を、音源と電源導入ユニット12へと伝送できる。そのうち、上述の無線伝送方式はまた、その他の形式とされ得て、たとえば、各種の、赤外線データ伝送協会(IrDA)規定に合致する装置、或いは、IEEE802.11b規定に合致する装置を利用し得る。
【0035】
各エレクトレットスピーカユニット11はすなわち、四つの接続ポート112、回路板113、エレクトレット振動膜114及び駆動モジュール115を含む。四つの接続ポート112はそれぞれ矩形のエレクトレットスピーカユニット11の各辺上に設置され、駆動モジュール115は回路板113の配線を介してエレクトレット振動膜114及びこれら接続ポート112に連結され、これら接続ポート112は回路板113の配線と接続される。
【0036】
音源と電源導入ユニット12はそのうち一つのエレクトレットスピーカユニット11のそのうち一つの接続ポート112に接続され得て、入力電源信号及び入力音源信号を導入する。このエレクトレットスピーカユニット11のその他の接続ポート112は、それぞれ一つのエレクトレットスピーカユニット11とアダプタボード116を介して連結され得る。上述の構造により、複数のエレクトレットスピーカユニット11により形成された接続構造が形成され得て、且つ、これらのエレクトレットスピーカユニット11は、並列接続の方式で接続され、こうして、音源と電源導入ユニット12が導入する入力電源信号及び入力音源信号が同時に全てのエレクトレットスピーカユニット11を駆動することができる。
【0037】
図6は、本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第1実施例の第6表示図である。図中に示されるのは、本発明の、複数のエレクトレットスピーカユニット11を含む接続型エレクトレットラウドスピーカ1の使用状況である。
【0038】
本実施例中、各エレクトレットスピーカユニット11は、マグネットブロックに類似の造形を備えた軽量薄型矩形サウンドブロックとされ、使用者は、異なる必要に応じて、接続型エレクトレットラウドスピーカ1のエレクトレットスピーカユニット11の数量及び配列形式を決定でき、異なる必要を満足させる。特殊造形の多機能サウンドブロックは、音楽再生を行なえるのみならず、環境装飾の効果を達成して、環境にトレンド感のある美観を持たせ、使用上、極めて便利である。
【0039】
特に言及すべきことは、伝統的なスピーカは、数々の制限を受け、これにより、使用上、比較的自由度に欠けている。本発明の実施例は、伝統的なスピーカが、並列接続できない欠点を突破し、並びに、特殊サウンドブロック外形を有し且つ軽薄短小の複数の、エレクトレットスピーカユニットを接続して一体とする概念を提出し、十分に、エレクトレットラウドスピーカの長所を利用している。
【0040】
この接続型エレクトレットラウドスピーカは並びに、リビングの壁面或いはその他の各種の異なる位置に設置可能で、大部分の応用中で、伝統的なスピーカに代わることができるほか、その特殊なトレンドにあった造形は、室内空間装飾としてより適合し、居住空間を美化し並びに大幅に居住空間のトレンド感をアップする。これにより、接続型エレクトレットラウドスピーカは、広く室内設計、家庭或いはホテル等のビジネス空間インテリア等、多種類の応用に広く運用可能で、インテリアデザイナー及び消費者に、より多くの同じでない選択を行なわせることができ、ゆえにその使用範囲は非常に広く、且つ極めて商業価値を有する。これにより、本発明は進歩性の特許の要件を有している。
【0041】
図7を参照されたい。それは本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第2実施例表示図である。図中に示されるのは、本発明の、複数のエレクトレットスピーカユニット21を含む接続型エレクトレットラウドスピーカ2の使用状況である。
【0042】
図示されるように、接続型エレクトレットラウドスピーカ2は、複数のエレクトレットスピーカユニット21を組み合わせてなり、各エレクトレットスピーカユニット21は六角形とされ並びに立体模様のサウンドブロック造形を有し、各エレクトレットスピーカユニット21の六個の辺は、選択的にもう一つのエレクトレットスピーカユニット21に接続されて特殊な配列形式を形成することができ、これにより、使用者は、異なる必要に応じて自由に変化させて、異なる効果を達成できる。
【0043】
特に言及すべきことは、周知の技術のエレクトレットスピーカは、設計上の制限により、完全にはエレクトレットスピーカの数々の長所をはっきすることができず、ゆえに、有効に家庭生活、室内設計及び空間インテリアなどの領域に応用することができなかった。
【0044】
反対に、本発明の実施例のエレクトレットスピーカユニットは、その辺縁に設置された複数の接続ポートを備え、各エレクトレットスピーカユニットの各辺に選択的にもう一つのエレクトレットスピーカユニットを接続できる。エレクトレットスピーカユニットはさらに、多様な幾何形状を有するものとされ得て、ゆえに、接続して異なる配列形式のエレクトレットスピーカとし、異なるパターンを形成でき、エレクトレットスピーカユニットの自身の模様及び造形も自由に変化し得て、異なった立体効果を発生し得る。使用者は購入予算、設置空間サイズ或いは作り上げたい雰囲気等の条件に応じて、接続するエレクトレットスピーカユニットの数量、外形、及び配列形式等を決定でき、ゆえに、使用上、極めて自由度があり、且つ効果は極めて良好である。
【0045】
図8を参照されたい。それは、本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカの第3実施例の表示図である。図中に示されるのは、本発明の、複数のエレクトレットスピーカユニット31を含む接続型エレクトレットラウドスピーカ3の使用状況である。
【0046】
接続型エレクトレットラウドスピーカ3は、複数のエレクトレットスピーカユニット31で構成され、そのうち、各エレクトレットスピーカユニット31は、多辺の不規則形とされ並びに立体模様のサウンドブロック造形を備え、図示されるように、接続型エレクトレットラウドスピーカ3は完全に全体の壁面を被覆し、壁面に特殊な造形を備えさせる。
【0047】
総合すると、本発明の実施例は、伝統的なスピーカの、並列接続できないという制限を突破し、複数の、特殊設計外形を備えたエレクトレットスピーカユニットを接続して一体とする概念を提出し、この接続型エレクトレットラウドスピーカは並びに壁面或いは各種の異なる位置に設置でき、これにより、伝統的なスピーカの機能に代わり得るほか、その特殊造形はさらに有効に環境を美化でき、居住空間のトレンド感をアップする。
【0048】
また、本発明の実施例は、周知の技術のエレクトレットスピーカを改良し、新規な電気回路設計概念を提出し、複数のエレクトレットスピーカユニットを並列接続の方式で連結することにより、一組の音源と電源導入ユニットを使用するだけで、全てのエレクトレットスピーカユニットを駆動することができる。
【0049】
このほか、本発明の実施例のエレクトレットスピーカユニットは、その辺縁に設置された複数の接続ポートを備え、各エレクトレットスピーカユニットの各辺がいずれももう一つのエレクトレットスピーカユニットに接続可能とされ、これにより、エレクトレットスピーカユニットの異なる幾何形状に基づき、異なる配列形式のエレクトレットスピーカが形成され得て、エレクトレットスピーカユニットの模様及び造形も自由に変更でき、使用者はさらにその必要に応じて接続するエレクトレットスピーカユニットの数量を決定でき、ゆえに、使用上、極めて自由度がある。
【0050】
このほか、本発明は十分に、エレクトレットスピーカの軽薄短小の特性を利用し、エレクトレットスピーカをサウンドブロックの形式で現出し、十分に、エレクトレットスピーカの長所を利用し、並びに大部分の応用中で伝統的なスピーカに代わることができる。
【0051】
さらに、本発明の接続型エレクトレットラウドスピーカは、上述の特殊な効果を有し、ゆえに、広く室内設計、家庭或いはビジネス空間のインテリア等の多種の応用に広く運用され、インテリアデザイナー及び消費者により多くの選択を与え、極めて商業価値を有している。
【0052】
本発明は従来の技術を突破し、確実にその機能はアップされ、且つ当業者が容易に思いつくものではなく、その有する進歩性、実用性は、特許の要件に合致し、ゆえにここに特許出願をいたす次第です。
【0053】
以上は本発明の好ましい実施例の説明に過ぎず、並びに本発明を限定するものではなく、本発明に提示の精神より逸脱せずに完成されるその他の同等の効果の修飾或いは置換は、いずれも本発明の権利請求範囲内に属する。
【符号の説明】
【0054】
1、2、3 接続型エレクトレットラウドスピーカ
11、21、31 エレクトレットスピーカユニット
111 ケーシング
1111 上表面
1112 下表面
11122 補助出音孔
1113 補助挿入孔
1111 凹溝
112 接続ポート
113 回路板
114 エレクトレット振動膜
115 駆動モジュール
116 アダプタボード
12 音源と電源導入ユニット