特許第6041880号(P6041880)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6041880
(24)【登録日】2016年11月18日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】EP1受容体のリガンド
(51)【国際特許分類】
   C07D 209/08 20060101AFI20161206BHJP
   C07D 401/06 20060101ALI20161206BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20161206BHJP
   C07D 235/08 20060101ALI20161206BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20161206BHJP
   C07D 405/10 20060101ALI20161206BHJP
   C07D 231/56 20060101ALI20161206BHJP
   C07D 265/36 20060101ALI20161206BHJP
   C07D 215/48 20060101ALI20161206BHJP
   C07D 215/36 20060101ALI20161206BHJP
   C07D 241/42 20060101ALI20161206BHJP
   C07D 209/34 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/404 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/4184 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/416 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/538 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/47 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/4375 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/498 20060101ALI20161206BHJP
   A61K 31/403 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 25/06 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 13/02 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 15/06 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 19/10 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20161206BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
   C07D209/08CSP
   C07D401/06
   C07D471/04 104Z
   C07D235/08
   C07D487/04 140
   C07D405/10
   C07D231/56 Z
   C07D471/04 106C
   C07D265/36
   C07D215/48
   C07D215/36
   C07D471/04 114A
   C07D471/04 113
   C07D241/42
   C07D209/34
   A61K31/404
   A61K31/4439
   A61K31/437
   A61K31/4184
   A61K31/519
   A61K31/416
   A61K31/538
   A61K31/47
   A61K31/4375
   A61K31/498
   A61K31/403
   A61P43/00 111
   A61P29/00
   A61P25/04
   A61P25/06
   A61P19/02
   A61P29/00 101
   A61P17/02
   A61P17/00
   A61P13/02
   A61P15/00
   A61P1/04
   A61P1/00
   A61P15/06
   A61P35/00
   A61P27/02
   A61P25/00
   A61P25/28
   A61P25/14
   A61P25/16
   A61P19/10
   A61P13/12
   A61P9/00
   A61P9/10
   A61P31/12
【請求項の数】30
【全頁数】189
(21)【出願番号】特願2014-530243(P2014-530243)
(86)(22)【出願日】2012年9月14日
(65)【公表番号】特表2014-530184(P2014-530184A)
(43)【公表日】2014年11月17日
(86)【国際出願番号】EP2012068101
(87)【国際公開番号】WO2013037960
(87)【国際公開日】20130321
【審査請求日】2015年9月4日
(31)【優先権主張番号】11382296.9
(32)【優先日】2011年9月16日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】512117971
【氏名又は名称】ラボラトリオス デル ドクトル エステヴェ エセ ア
【氏名又は名称原語表記】LABORATORIOS DEL DR. ESTEVE, S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100160004
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 憲雅
(74)【代理人】
【識別番号】100120558
【弁理士】
【氏名又は名称】住吉 勝彦
(74)【代理人】
【識別番号】100148909
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧澤 匡則
(74)【代理人】
【識別番号】100161355
【弁理士】
【氏名又は名称】野崎 俊剛
(72)【発明者】
【氏名】アントニ・トレンス・ホヴェール
(72)【発明者】
【氏名】ラモン・メルセー・ヴィダール
(72)【発明者】
【氏名】フランセース・ザヴィエール・カルデンテイ・フロンテーラ
(72)【発明者】
【氏名】アントニオ・ダヴィード・ロドリゲス・ガリード
(72)【発明者】
【氏名】エレーナ・カルセリェール・ゴンザレス
(72)【発明者】
【氏名】ジョルディ・サラス・ソラナ
【審査官】 三上 晶子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2002/0082280(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D201/00−521/00
A61K 31/33− 33/44
A61P 1/00− 43/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式Iの化合物(ただし、6−カルボキシ−1−(2−ベンジルオキシベンジル)−2−メチルベンズイミダゾールである場合を除く。)
【化1】
一般式I中、
が、フェニルまたは、1もしくは2つのN原子を含む6−員のヘテロ芳香環であり;Wが、1つのRで置換されており、および場合により、1つ以上のRで置換されており;
が、1つのN原子を含む、5−または6−員の複素環であり、および、N、OおよびSからなる群から選択される、1もしくは2つのヘテロ原子をさらに含むことができ;前記環が、芳香族、部分的に不飽和または飽和であり、および、前記環が、場合により、1つ以上のRで置換されており;
が、−R−Rであり;
各Rが、H、ハロゲン、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、ヒドロキシC1−6−アルキル、CN、−NR14COR15、−NR14SO15および−SO15からなる群から独立して選択され;
各Rが、H、ハロゲン、C1−6−アルキルC1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、ヒドロキシC1−6−アルキル、−C1−4−アルキレン−OR14、−C2−4−アルケニレン−COOH、=OおよびCNからなる群から独立して選択され;
各Rが、HおよびC1−6−アルキルからなる群から独立して選択され;または、C原子に結合している両Rが共に、C3−6−シクロアルキルを形成し;
が、H、ハロゲン、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、−OH、C1−6−アルキル、C3−6−シクロアルキルおよび−SO15からなる群から選択され;
が、直接結合、−C1−4−アルキレン−、−O−C1−4−アルキレン−および−C2−4−アルケニレン−からなる群から選択され;
が、−COH、−SOH、5−テトラゾリル、−OPO、−PO、−CONR1212、−CONH−SO12、−NR14CONR14−SO15および−SO−NHCOR15からなる群から選択され、
Yが、−C2−4−アルキレン−、−O−C1−4−アルキレン−、−C2−4−アルケニレン−、−C1−4−アルキレン−O−、−NR13−C1−4−アルキレン−および−C1−4−アルキレン−NR13−からなる群から選択され;
Bが、C2−6−アルキル、C2−6−アルケニルおよびCyからなる群から選択され、それらのいずれかが、場合により、1つ以上のRで置換されており;
各Rが、ハロゲン、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、C1−6−アルキル、−OH、−CN、−CHOR14および−CONR1212からなる群から独立して選択され;
各Rが、CR10およびNからなる群から独立して選択され;
各R10が、H、ハロゲン、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキルおよびヒドロキシC1−6−アルキルからなる群から独立して選択され;
11が、CRまたはNであり、
各R12が、H、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキル、−NR1414およびC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
各R13が、H、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキルおよびC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
各R14が、HおよびC1−6−アルキルからなる群から独立して選択され;
各R15が、C1−6−アルキルからなる群から独立して選択され;
Cyが、3−6員の単環式または8−12員の多環式の環であり、前記環が、炭素環または、N、OおよびSから選択される1から3つのヘテロ原子を含む複素環であることができ、および、芳香族、部分的に不飽和または飽和であることができ、および、Cyにおける1つ以上のCまたはS原子が酸化されて、CO、SOまたはSOを形成することができ;
W1およびW2がベンズイミダゾールである場合、R6およびR7が、それぞれ同時に、−O−C1−4−アルキレン−および−COHではないか、または、Rが、−CONH−SO12でないという条件であり:
ならびにその塩および溶媒和物
【請求項2】
各Rが、CR10であり、各R10が、Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
各Rが、Hである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Yが、−O−CH−または−CH−O−ある、請求項1から3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
11が、CRであり、Rが、H、ハロゲンおよび−C1−6−ハロアルキルからなる群から選択される、請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
Bが、フェニル、C3−6−シクロアルキル、C2−6−アルキル、C2−6−アルケニルであるか、または、1もしくは2つのN原子を含む5−6員の単環式の複素環であって、芳香族、部分的に不飽和または飽和であることができ、それらのいずれかが、場合により、1つ以上のRで置換されている、請求項1から5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
Bが、1から5個のRで場合により置換されているフェニルである、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
【化2】
が、
【化3】
を表し、
、EおよびEが、CRであり;または、E、EもしくはEの1つが、Nであり、他のものが、CRであり;または、E、EもしくはEの2つが、Nであり、他のものが、CRである、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
【化4】
が、
【化5】
を表し、
Gが、CR、CR、OCR;OCR;CR−CRおよびNからなる群から選択され;
Dが、CR、CRおよびNからなる群から選択され;
−−−が、単結合または二重結合を表す、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
【化6】
が、
【化7】
からなる群から選択される、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
【化8】
が、
【化9】
を表す、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
が、直接結合であり、Rが、−COHである、請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
各Rが、Hおよびハロゲンからなる群から独立して選択され、各Rが、Hである、請求項1から12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
(E)−1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−(ベンジルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(4−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,3,5,6−テトラフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4,5−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−((2,4,5−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((3−ブロモ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−((4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−((4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,3,4−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((2,3,4−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((3−ブロモ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((3−ブロモ−4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(3−ブロモ−2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2−クロロ−5−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2−クロロ−4,5−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−((3,4,5−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2−クロロ−4,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2−クロロ−5−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(3−ブロモ−5−クロロ−2−((2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((3,5−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)フェニル)エチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−(ベンジルオキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((3−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(3,5−ジクロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((4−クロロ−2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−((3−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
3−(1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)プロパン酸,
1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロフェネチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−((2,4,5−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(2−((3−ブロモ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−((3,4,5−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(2−((2−クロロ−4,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(2−((2−クロロ−5−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸,
(E)−3−(1−(2−(ベンジルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)アクリル酸,
(E)−3−(1−(5−ブロモ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)アクリル酸,
(E)−3−(1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)アクリル酸,
(E)−3−(1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)アクリル酸,
(E)−3−(1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)アクリル酸,
2−((1−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)酢酸,
2−((1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)酢酸,
2−((1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)酢酸,
1−(2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモベンジル)−1H−インドール−6−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−6−カルボン酸,
3−(1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)プロパン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
7−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−カルボン酸,
7−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−7−フルオロ−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−5−メトキシベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(シクロヘキシルメトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(シクロペンチルメトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−プロポキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(シクロペンチルオキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−プロポキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−イソブトキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−イソブトキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(2,2−ジフルオロエトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロエトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(ネオペンチルオキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸,
4−(5−クロロ−2−シクロブトキシベンジル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(5−ブロモ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸
4−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(2−(ベンジルオキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
1−(2−((2−クロロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(2−((2−クロロベンジル)オキシ)−5−メチルベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−((2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(2−((2−フルオロベンジル)オキシ)−5−メチルベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2−クロロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−プロポキシベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(シクロペンチルオキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−イソブトキシベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−プロポキシベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−ブロモ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−シクロブトキシベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(ネオペンチルオキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−カルボン酸,
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−7−フルオロ−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−シクロブトキシ−5−フルオロベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−イソブトキシベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
(E)−3−(2−カルボキシラトビニル)−1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
(E)−3−(2−カルボキシラトビニル)−1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−フルオロ−2−イソブトキシベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−シクロブトキシベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(シクロブチルメトキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(2−メチルプロパ−2−エニル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロプロポキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−{[2−(フルオロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−スルホン酸,
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−スルホン酸,
1−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−スルホン酸,
N−((1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)スルホニル)アセトアミド,
N−((1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)スルホニル)アセトアミド,
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(シクロペンチルオキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(プロポキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−(2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)−5−メチルベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(ネオペンチルオキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
4−(2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)−5−メチルベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(5−フルオロ−2−イソブトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(5−クロロ−2−シクロブトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
4−(5−クロロ−2−(ネオペンチルオキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(ネオペンチルオキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−((3−メチルオキセタン−3−イル)メトキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
(S)−1−(5−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−3−(メトキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−2−オキソインドリン−4−カルボン酸,
1−(2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)−5−シクロプロピルベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−3−(メトキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−エチルベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)ベンジル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル]−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン,
8−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸,
8−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1H−インドール−4−カルボキサミド,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1H−インドール−4−カルボキサミド,
1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミド,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミド,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミド,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミド,
N−({1−(5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル})−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル]アミノ}カルボニル)メタンスルホンアミド,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミド,
1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸,
1−{2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸,
1−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸,
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸
1−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−5−フルオロベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−メチルベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸
1−{2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]−5−フルオロベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸
1−{2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]−5−メチルベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸
4−(2−シクロブトキシ−5−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸,
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸,
1−(5−クロロ−2−シクロブトキシベンジル)−2−オキソインドリン−4−カルボン酸
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−2−オキソインドリン−4−カルボン酸
から選択される、合物ならびにそれらの塩および溶媒和物
【請求項15】
医薬として使用するための、請求項1から14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
EP1受容体により媒介される疾患または障害の処置および/または予防に使用するための、合物であって、
前記疾患または障害が、炎症に関連する疼痛術後疼痛;神経因性疼痛;内臓痛;緊張型頭痛;群発性頭痛;片頭痛;運動性関連障害月経困難症;早期陣痛;糖尿病性網膜症;腫瘍血管新生;ガン;転移性腫瘍増殖;神経変性疾患脳卒中;緑内障;骨粗しょう症;骨折;パジェット病;異常高熱インフルエンザもしくは他のウイルスの感染に関連する症状;化学療法に関連する消化器障害もしくは過敏性腸症候群;消化管出血;凝固障害腎臓疾患;および/または、血栓症および血管閉塞性疾患の中から選択される、請求項1から14のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
前記炎症に関連する疼痛が、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、変形性関節疾患、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、および/または、熱傷である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
前記関節炎が、関節リウマチである、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
前記熱傷が、放射線および腐食性薬品の傷害、および/または、日光皮膚炎である、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
前記運動性関連障害が、消化器障害、尿失禁、および/または、他の尿路疾患である、請求項16に記載の化合物。
【請求項21】
前記神経変性疾患が、老年性認知症、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン病、パーキンソン病、クロイツフェルト−ヤコブ病、または、筋萎縮性側索硬化症である、請求項16に記載の化合物。
【請求項22】
前記異常高熱が、種々のタイプの発熱である、請求項16に記載の化合物。
【請求項23】
前記種々のタイプの発熱が、リウマチ熱である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
前記凝固障害が、貧血、低プロトロンビン血症、または、血友病である、請求項16に記載の化合物。
【請求項25】
前記腎臓疾患が、腎炎である、請求項16に記載の化合物。
【請求項26】
前記腎炎が、メサンギウム増殖性糸球体腎炎、および/または、腎炎症候群である、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
EP1受容体により媒介される疾患または障害の処置および/または予防に使用するための、化合物であって、
前記疾患または障害が、疼痛、炎症に関連する疼痛術後疼痛;神経因性疼痛;内臓痛;緊張型頭痛;群発性頭痛;および/または、片頭痛の中から選択される、請求項1から14のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
前記炎症に関連する疼痛が、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、変形性関節疾患、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、および/または、熱傷である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
前記関節炎が、関節リウマチであり、前記熱傷が、放射線および腐食性薬品の傷害、および/または、日光皮膚炎である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
少なくとも1つの請求項1から14のいずれかに記載の化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容され得るキャリア、添加剤、補助剤または媒体とを含む薬学的組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、EP1受容体のリガンドの分野に属する。より具体的には、EP1受容体についての高い親和性および選択性を有する、一般式(I)の化合物に関する。また、本発明は、それを調製するための方法、前記EP1受容体により媒介される疾患または障害の処置および/または予防のための医薬としてのその使用、ならびに、それらを含む薬学的組成物にも関する。
【背景技術】
【0002】
プロスタノイドは、プロスタグランジン(PG)、プロスタサイクリン(PGI)およびトロンボキサン(Tx)を含む、エイコサノイドのファミリーである。それらの受容体は、Gタンパク質共役受容体(GPCR)のスーパーファミリーの受容体に属し、5つの分類、すなわち、天然に存在する5つのプロスタノイドである、PGD2、PGE2、PGF2[アルファ]、PGI2およびTxA2それぞれに対するその感受性に基づいて、プロスタグランジンD(DP)、プロスタグランジンE(EP)、プロスタグランジンF(FP)、プロスタグランジンI(IP)およびトロンボキサンA(TP)にグループ化され得る(Coleman,R.A.,2000)(非特許文献1)。
【0003】
プロスタグランジンは、末梢性炎症において、末梢および中枢の侵害受容ニューロンの感作に寄与し(Dirig and Yaksh,1999)(非特許文献2)、神経損傷に基づく神経因性疼痛の発症に重要な役割を果たす。(Syriatowiczら、1999;Kawaharaら、2001;Samadら、2002;Ma and Eisenach,2003;Durrenbergerら、2006)(非特許文献3〜7)。
【0004】
プロスタグランジンE2(PGE2)は、主な侵害促進性のプロスタノイドであると考えられる。Guayらは、脳脊髄液における種々のプロスタグランジンの濃度を分析することにより、PGE2が、最も優勢なプロスタノイドであり、末梢性のカラゲニン誘導性炎症後に最も高い増加を示すことを見出した(Guayら、2004)(非特許文献8)。PGE2は、機械的、熱的または化学的傷害ならびに炎症性侵襲に対する応答において、ほとんどの細胞で産生され、感作または知覚神経終末付近の直接的な活性化をもたらす。その産生には、恒常的に発現されるCOX−1、または炎症誘導性PGE2形成に関して誘導性で特に関連するCOX−2という、2つのシクロオキシゲナーゼのアイソフォームの少なくとも1つの活性を必要とする。したがって、COX−1およびCOX−2の非選択的阻害剤ならびに選択的COX−2阻害剤は、良好な疼痛緩和を提供する。しかしながら、それらの長期間の使用は、それぞれ、胃腸または循環器の副作用につながる。
【0005】
炎症性カスケードの下流における構成要素は、前記PGE2に関連する疼痛の処置のための別の切り口となり得る。PGE2は、4種類のGタンパク質共役受容体、すなわち、EP1、EP2、EP3およびEP4に結合する(Narumiyaら、1999)(非特許文献9)。
【0006】
アンタゴニスト用いた研究から、EP1、EP2、EP3またはEP4の受容体を遮断することにより、ある種の疼痛が低下する場合があることが示唆されている(Okaら、1997;Omoteら、2002;Linら、2006)(非特許文献10〜12)。また、アゴニストは、侵害受容応答を向上する(Minamiら、1994)(非特許文献13)。これらのPGE2受容体サブタイプの中でも、薬剤開発研究の大部分は、EP1受容体に集中されてきた(Hallら、2007)(非特許文献14)。
【0007】
EP1受容体の刺激は、細胞内のカルシウムイオンの増大を媒介し、神経伝達物質の放出を促進する(Asbothら、1996)(非特許文献15)。EP1受容体は、一次感覚ニューロン、例えば、その脊髄末端において主に発現されるが(Oiddaら、1995)(非特許文献16)、前記EP1受容体は、他の組織にも分布している(Breyerら、2000;Schlotzer−Schrehardtら、2002)(非特許文献17および18)。脳において、大脳領域の中でも、EP1発現レベルにおける顕著な差異が見出された。最も強いレベルのEP1 mRNAが、頭頂葉皮質および小脳において見出され、続けて降順で、前頭皮質および線条体で見出された。視床下部、海馬および脳幹では、低いレベルのEP1 mRNAシグナルを示した(Candelario−Jalilら、2005)(非特許文献19)。脊髄では、複数の研究が、神経興奮またはシナプス伝達(Babaら、2001)(非特許文献20)および、痛みの伝達(Nakayamaら、2004)(非特許文献21)におけるPGE2の作用を報告してきた。このため、PGEにより媒介される正のフィードバックカスケードを遮断するEP1受容体アンタゴニストは、鎮痛効果をもたらす場合がある。この点について、EP受容体欠損マウスを使用することにより、EP1受容体の顕著な関与が説明されてきた(Minamiら、2001)(非特許文献22)。EP1−/−ノックアウトマウスは、PGE2を皮下注射した後の末梢性の熱感作の媒介における、この受容体の役割を説明した(Moriyamaら、2005;Johanssonら、2011)(非特許文献23および24)。および、EP1受容体遮断は、神経傷害のラット(Kawaharaら、2001)(非特許文献25)、カラゲニンモデル(Nakayamaら、2002)(非特許文献26)または、術後疼痛の切開モデル(Omoteら、2002)(非特許文献27)において、機械的な痛覚過敏を低下させることが報告されてきた。さらに、EP1アンタゴニストは、膝関節の関節炎の完全なFreundのアジュバントモデルにおいて、鎮痛活性を示した(Giblinら、2007;Hallら、2009)(非特許文献28および29)。EP1受容体により媒介されるヒトの内臓痛の過敏症におけるPGE2の関与も報告されている(Sarkarら、2003)(非特許文献30)。
【0008】
疼痛の調節に有用であることに加えて、EP1アンタゴニストは、他のEP1受容体媒介性疾患、例えば、運動性関連障害、例えば、消化器障害、尿失禁および他の尿路疾患;月経困難症;早期陣痛;糖尿病性網膜症;腫瘍血管新生;ガン;転移性腫瘍増殖;神経変性疾患、例えば、老年性認知症、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン病、パーキンソン病、クロイツフェルト−ヤコブ病または筋萎縮性側索硬化症;神経保護作用/脳卒中;緑内障;骨粗しょう症;骨折;パジェット病;異常高熱、例えば、種々のタイプの発熱、例えば、リウマチ熱;インフルエンザもしくは他のウイルスの感染に関連する症状;化学療法に関連する消化器障害もしくは過敏性腸症候群;消化管出血;凝固障害、例えば、貧血、低プロトロンビン血症、血友病または他の出血性の問題;腎臓疾患、例えば、腎炎、特にメサンギウム増殖性糸球体腎炎および腎炎症候群;血栓症および血管閉塞性疾患の処置または予防にも有用であり得る。
【0009】
次に、EP1受容体アゴニストも、多くの有用性を有し得る。前記有用性としては、制限されず、インフルエンザの処置、骨折の回復、骨疾患、緑内障、高眼圧症、月経困難症、早期陣痛、免疫障害、骨粗しょう症、喘息、アレルギー、受胎力、男性性機能不全、女性性機能不全、歯周病、胃潰瘍および腎臓疾患があげられる。EP受容体アゴニストは、造血幹細胞群の増殖にも有用であり得る。
【0010】
動物およびヒトの研究から生じる上記結果に基づいて、EP1受容体は、PGE2作用が関与するそれらの疾患の処置ための、新たな可能性のある療法の開発のための選択的なターゲットとして特定されてきた。EP1受容体のアゴニストおよびアンタゴニストの可能性のある治療用途の観点から、選択的なリガンドを発見することに努力が向けられている。この分野における精力的な研究努力にもかかわらず、選択的なEP1活性を有する化合物の報告は、非常に少ない。
【0011】
したがって、EP1受容体に対して薬理的な活性を有し、効果および選択性の両方を備え、および、良好な「ドラッガビリティ(druggability)」特性、すなわち、投与、分布、代謝および排出に関する良好な薬理的特性を有する化合物を見出す必要性が未だに存在する。
【0012】
本発明は、上記特性に適合する、いくつかの新規な化合物を提供する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】Coleman,R.A.,2000
【非特許文献2】Dirig and Yaksh,1999
【非特許文献3】Syriatowiczら、1999
【非特許文献4】Kawaharaら、2001
【非特許文献5】Samadら、2002
【非特許文献6】Ma and Eisenach,2003
【非特許文献7】Durrenbergerら、2006
【非特許文献8】Guayら、2004
【非特許文献9】Narumiyaら、1999
【非特許文献10】Okaら、1997
【非特許文献11】Omoteら、2002
【非特許文献12】Linら、2006
【非特許文献13】Minamiら、1994
【非特許文献14】Hallら、2007
【非特許文献15】Asbothら、1996
【非特許文献16】Oiddaら、1995
【非特許文献17】Breyerら、2000
【非特許文献18】Schlotzer−Schrehardtら、2002
【非特許文献19】Candelario−Jalilら、2005
【非特許文献20】Babaら、2001
【非特許文献21】Nakayamaら、2004
【非特許文献22】Minamiら、2001
【非特許文献23】Moriyamaら、2005
【非特許文献24】Johanssonら、2011
【非特許文献25】Kawaharaら、2001
【非特許文献26】Nakayamaら、2002
【非特許文献27】Omoteら、2002
【非特許文献28】Giblinら、2007
【非特許文献29】Hallら、2009
【非特許文献30】Sarkarら、2003
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、EP1関連の障害または疾患の処置に使用され得る、EP1受容体に高い親和性を有する新規な化合物を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
具体的には、本発明の目的は、一般式Iの化合物:
【化1】
一般式I中、
が、フェニルまたは、1もしくは2つのN原子を含む6−員のヘテロ芳香環であり、Wが、1つのRで置換されており、および場合により、1つ以上のRで置換されており;
が、1つのN原子を含む、5−または6−員の複素環であり、および、N、OおよびSからなる群から選択される、1もしくは2つのヘテロ原子をさらに含むことができ;前記環が、芳香族、部分的に不飽和または飽和であり、および、前記環が、場合により、1つ以上のRで置換されており;
が、−R−Rであり;
各Rが、H、ハロゲン、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、ヒドロキシC1−6−アルキル、CN、−NR14COR15、−NR14SO15および−SO15からなる群から独立して選択され;
各Rが、H、ハロゲン、C1−6−アルキルC1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、ヒドロキシC1−6−アルキル、−C1−4−アルキレン−OR14、−C2−4−アルケニレン−COOH、=OおよびCNからなる群から独立して選択され;
各Rが、HおよびC1−6−アルキルからなる群から独立して選択され、または、C原子に結合している両Rが共に、C3−6−シクロアルキルを形成し;
が、H、ハロゲン、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、−OH、C1−6−アルキル、C3−6−シクロアルキルおよび−SO15からなる群から選択され;
が、直接結合、−C1−4−アルキレン−、−O−C1−4−アルキレン−および−C2−4−アルケニレン−からなる群から選択され;
が、−COH、−SOH、5−テトラゾリル、−OPO、−PO、−CONR1212、−CONH−SO12、−NR14CONR14−SO15および−SO−NHCOR15からなる群から選択され、
Yが、−C2−4−アルキレン−、−O−C1−4−アルキレン−、−C2−4−アルケニレン−、−C1−4−アルキレン−O−、−NR13−C1−4−アルキレン−および−C1−4−アルキレン−NR13−からなる群から選択され;
Bが、C2−6−アルキル、C2−6−アルケニルおよびCyからなる群から選択され、それらのいずれかが、場合により、1つ以上のRで置換されており;
各Rが、ハロゲン、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、C1−6−アルキル、−OH、−CN、−CHOR14および−CONR1212からなる群から独立して選択され;
各Rが、CR10およびNからなる群から独立して選択され;
各R10が、H、ハロゲン、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキルおよびヒドロキシC1−6−アルキルからなる群から独立して選択され;
11が、CRまたはNであり、
各R12が、H、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキル、−NR1414およびC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
各R13が、H、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキルおよびC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
各R14が、HおよびC1−6−アルキルからなる群から独立して選択され;
各R15が、C1−6−アルキルからなる群から独立して選択され;
Cyが、3−6員の単環式または8−12員の多環式の環であり、前記環が、炭素環または、N、OおよびSから選択される1から3つのヘテロ原子を含む複素環であることができ、および、芳香族、部分的に不飽和または飽和であることができ、および、Cyにおける1つ以上のCまたはS原子が酸化されて、CO、SOまたはSOを形成することができ;
W1およびW2がベンズイミダゾールである場合、R6およびR7が、それぞれ同時に、−O−C1−4−アルキレン−および−COHではないか、または、Rが、−CONH−SO12でないという条件であり;
ならびにその塩、溶媒和物およびプロドラッグである。
【0016】
一般式(I)の化合物を調製するための方法も、本発明の目的である。
【0017】
別の態様では、本発明は、医薬として使用するための、一般式(I)の化合物に関する。
本発明のさらに別の目的は、EP1受容体により媒介される疾患または障害の処置および/または予防に使用するための、一般式(I)の化合物である。前記疾患または障害としては、制限されず、炎症に関連する疼痛、例えば、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、例えば、関節リウマチ、変形性関節疾患、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、熱傷、例えば、放射線および腐食性薬品の傷害および日光皮膚炎;術後疼痛;神経因性疼痛;内臓痛;緊張型頭痛;群発性頭痛;片頭痛;運動性関連障害、例えば、消化器障害、尿失禁および他の尿路疾患;月経困難症;早期陣痛;糖尿病性網膜症;腫瘍血管新生;ガン;転移性腫瘍増殖;神経変性疾患、例えば、老年性認知症、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン病、パーキンソン病、クロイツフェルト−ヤコブ病または筋萎縮性側索硬化症;神経保護作用/脳卒中;緑内障;骨粗しょう症;骨折;パジェット病;異常高熱、例えば、種々のタイプの発熱、例えば、リウマチ熱;インフルエンザもしくは他のウイルスの感染に関連する症状;化学療法に関連する消化器障害もしくは過敏性腸症候群;消化管出血;凝固障害、例えば、貧血、低プロトロンビン血症、血友病または他の出血性の問題;腎臓疾患、例えば、腎炎、特にメサンギウム増殖性糸球体腎炎および腎炎症候群;血栓症および血管閉塞性疾患等の疾患があげられる。
【0018】
本発明の別の目的は、少なくとも1つの一般式(I)の化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容され得るキャリア、添加剤、補助剤または媒体とを含む薬学的組成物である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
第1の態様では、本発明は、一般式(I)の化合物:
【化2】
一般式I中、
が、フェニルまたは、1もしくは2つのN原子を含む6−員のヘテロ芳香環であり、
が、1つのRで置換されており、および場合により、1つ以上のRで置換されており;
が、1つのN原子を含む、5−または6−員の複素環であり、および、さらに、N、OおよびSからなる群から選択される、1もしくは2つのヘテロ原子を含むことができ;前記環が、芳香族、部分的に不飽和または飽和であり、および場合により、1つ以上のRで置換されており;
が、−R−Rであり;
各Rが、H、ハロゲン、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、ヒドロキシC1−6−アルキル、CN、−NR14COR15、−NR14SO15および−SO15からなる群から独立して選択され;
各Rが、H、ハロゲン、C1−6−アルキルC1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、ヒドロキシC1−6−アルキル、−C1−4−アルキレン−OR14、−C2−4−アルケニレン−COOH、=OおよびCNからなる群から独立して選択され;
各Rが、HおよびC1−6−アルキルからなる群から独立して選択され、または、C原子に結合している両Rが共に、C3−6−シクロアルキルを形成し;
が、H、ハロゲン、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、−OH、C1−6−アルキル、C3−6−シクロアルキルおよび−SO15からなる群から選択され;
が、直接結合、−C1−4−アルキレン−、−O−C1−4−アルキレン−および−C2−4−アルケニレン−からなる群から選択され;
が、−COH、−SOH、5−テトラゾリル、−OPO、−PO、−CONR1212、−CONH−SO12、−NR14CONR14−SO15および−SO−NHCOR15からなる群から選択され、
Yが、−C2−4−アルキレン−、−O−C1−4−アルキレン−、−C2−4−アルケニレン−、−C1−4−アルキレン−O−、−NR13−C1−4−アルキレン−および−C1−4−アルキレン−NR13−からなる群から選択され;
Bが、C2−6−アルキル、C2−6−アルケニルおよびCyからなる群から選択され、それらのいずれかが、場合により、1つ以上のRで置換されており;
各Rが、ハロゲン、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、C1−6−アルキル、−OH、−CN、−CHOR14および−CONR1212からなる群から独立して選択され;
各Rが、CR10およびNからなる群から独立して選択され;
各R10が、H、ハロゲン、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキルおよびヒドロキシC1−6−アルキルからなる群から独立して選択され;
11が、CRまたはNであり、
各R12が、H、C1−6−アルキルC1−6−ハロアルキル、−NR1414およびC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
各R13が、H、C1−6−アルキルC1−6−ハロアルキルおよびC3−6−シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
各R14が、HおよびC1−6−アルキルからなる群から独立して選択され;
各R15が、C1−6−アルキルからなる群から独立して選択され;
Cyが、3−6員の単環式または8−12員の多環式の環であり、前記環が、炭素環または、N、OおよびSから選択される1から3つのヘテロ原子を含む複素環であることができ、および、芳香族、部分的に不飽和または飽和であることができ、Cyにおける1つ以上のCまたはS原子が酸化されて、CO、SOまたはSOを形成することができ;
W1およびW2がベンズイミダゾールである場合、R6およびR7が、それぞれ同時に、−O−C1−4−アルキレン−および−COHではないか、または、Rが、−CONH−SO12でないという条件であり;
ならびにその塩、溶媒和物およびプロドラッグに関する。
【0020】
前記式(I)の化合物の異性体、多形体、同位体、塩、溶媒和物およびプロドラッグも本発明の範囲内に含まれる。本明細書全体を通して、式(I)の化合物へのいずれかの言及は、このような式Iの化合物の異性体、多形体、同位体、塩、溶媒和物またはプロドラッグのいずれかへの言及を含む。
【0021】
前記式Iの化合物は、種々の物理的形態、すわなち、非晶性および結晶性の形態で存在し得る。さらに、本発明の化合物は、多形として知られる特性である、2つ以上の形態に結晶化する能力を有し得る。多形体は、当該分野において周知の種々の物理的な特性、例えば、X線回折図形、融点または溶解性により区別され得る。前記式Iの化合物の全ての物理的な形態、例えば、その全ての多形型(「多形体」)が、本発明の範囲内に含まれる。
【0022】
本発明の化合物のいくつかは、複数の光学異性体および/または複数のジアステレオマーとして存在し得る。ジアステレオマーは、従来技術、例えば、クロマトグラフィーまたは分別晶出により、分離され得る。光学異性体は、光学分割の従来技術により分割されて、光学的に純粋な異性体を得ることができる。この分割は、任意のキラルな合成中間体または前記式Iの生成物において行われ得る。エナンチオ特異的合成を使用してもまた、光学的に純粋な異性体が個々に取得され得る。本発明は、合成により取得されるか、または、物理的にそれらを混合することにより取得されるかに関わらず、全ての個々の異性体およびそれらの混合物(例えば、ラセミ混合物またはジアステレオマーの混合物)を包含する。
【0023】
さらに、本願明細書で与えられるいずれの式も、前記化合物における、非標識の形態および同位体標識された形態を表すことを意図する。同位体標識された化合物は、1つ以上の原子が、選択された原子質量または質量数を有する原子で置き替えられていること以外は、本願明細書で与えられた前記式で表される化学構造を有する。本発明の化合物に包含され得る同位体としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素およびヨウ素、例えば、H、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、36S、18F、36Clおよび125Iがそれぞれあげられる。このような同位体標識された化合物は、代謝研究(好ましくは、14Cにより)、反応速度論研究(例えば、HまたはHにより)、検出または画像化技術[例えば、ポジトロン放出断層撮影法(PET)または単光子放出コンピュータ断層撮影法(SPECT)]、例えば、薬剤もしくは基質の組織分布アッセイまたは患者の放射線処置に有用である。具体的には、18Fまたは11Cで標識された化合物は、PETまたはSPECT研究に特に好ましくあり得る。さらに、より重い同位体、例えば、重水素(すなわち、H)での置換により、高い代謝安定性、例えば、in vivo半減期の延長または用量要求の低減による、特定の治療的利益が得られる場合がある。前記非標識型に加えて、前記式Iの化合物における全ての同位体標識型が、本発明の範囲内に含まれる。
【0024】
本発明で言及するとき、「ハロゲン」または「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を表す。
【0025】
単独または組み合わせにおける「アルキル」の用語は、非環式、直鎖状または分岐鎖状の、好ましくは、1から約6個の炭素原子を含む基を意味する。このような基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ターシャリ−ブチル、ペンチル、iso−アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル等があげられる。具体的な置換が特定されていない場合、アルキル基は、場合により、ヒドロキシ、スルフヒドリル、メトキシ、エトキシ、アミノ、シアノ、クロロおよびフルオロからなる基で置換されていてもよい。種々の炭化水素含有部分の炭素原子含量は、その部分における炭素原子の下限および上限の数を指定する接尾辞により示される。このため、例えば、「C1−6−アルキル」は、1から6個の炭素原子を含んだアルキルを意味する。
【0026】
単独または組み合わせにおける「アルケニル」の用語は、直鎖状または分岐鎖状の非環式の基を意味し、好ましくは1から約6個の炭素原子を含み、少なくとも1つの二重結合を含む。このような基としては、例えば、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、sec−ブテニル、ターシャリ−ブテニル等があげられる。具体的な置換が特定されていない場合、アルケニル基は、場合により、ヒドロキシ、スルフヒドリル、メトキシ、エトキシ、アミノ、シアノ、クロロおよびフルオロからなる基で置換されていてもよい。種々の炭化水素含有部分の炭素原子含量は、その部分における炭素原子の下限および上限の数を指定する接尾辞により示される。このため、例えば、「C1−6−アルケニル」は、1から6個の炭素原子を含んだアルケニルを意味する。
【0027】
結合基である「アルキレン」は、好ましくは、1−4個の炭素原子を含み、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレンを表す。種々の炭化水素含有部分の炭素原子含量は、その部分における炭素原子の下限および上限の数を指定する接尾辞により示される。このため、例えば、「C1−4−アルキレン」は、1から4個の炭素原子を含んだアルキレンを意味する。
【0028】
結合基である「アルケニレン」は、好ましくは、2から4個の炭素原子を含み、例えば、エテニレン、1,3−プロペニレン、1,4−ブト−1−エニレン、1,4−ブト−2−エチレンを表す。種々の炭化水素含有部分の炭素原子含量は、その部分における炭素原子の下限および上限の数を指定する接尾辞により示される。このため、例えば、「C2−4−アルケニレン」は、2から4個の炭素原子を含んだアルケニレンを意味する。
【0029】
「シクロアルキル」は、好ましくは、3から6個の炭素原子を含む単環式のシクロアルキルである。例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルがあげられる。種々の炭化水素含有部分の炭素原子含量は、その部分における炭素原子の下限および上限の数を指定する接尾辞により示される。このため、例えば、「C3−6−シクロアルキル」は、3から6個の炭素原子を含んだシクロアルキルを意味する。
【0030】
「炭素環式」、「炭素環」および「カルボシクリル」の用語は、炭素原子のみから形成されている、飽和、不飽和または芳香族の、単環または多環のシクロアルキルを意味する。
【0031】
「複素環式」、「複素環」および「ヘテロシクリル」の用語は、1つ以上の炭素原子がN、SまたはOにより置き替えられている、飽和、不飽和または芳香族の、単環または多環のシクロアルキルを意味する。「複素環式」、「複素環系」および「ヘテロシクリル」の用語は、完全に飽和の環構造、例えば、ピペラジニル、ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、オキシラニル、アジリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、チアゾリジニル等を含む。「複素環式」、「複素環系」および「ヘテロシクリル」の用語は、部分的に不飽和の環構造、例えば、ジヒドロフラニル、ジヒドロピロリル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、ピロリニル、クロマニル、ジヒドロチエニル等も含む。「複素環式」、「複素環系」および「ヘテロシクリル」の用語は、芳香族の構造、例えば、場合により置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびテトラゾリルを含む。
【0032】
「ヘテロ芳香族環」の用語は、芳香族の複素環を意味する。「ヘテロ芳香族環」としては、例えば、場合により置換されている、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チオニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびテトラゾリルを含む。
【0033】
本発明に基づく「環」または「環系」の用語は、飽和、不飽和または芳香族の炭素環系を含む環系を意味する。前記炭素環系は、場合により、環員として少なくとも1つのヘテロ原子を含み、場合により、少なくとも一置換されている。前記環系は、他の炭素環系と縮合され得る。
【0034】
「単環」の用語は、1つの環から構成される環系を意味する。
【0035】
「多環」の用語は、少なくとも2つの環から構成される環系を意味する。
【0036】
「塩」の用語は、この発明に基づいて使用される活性な化合物の任意の形態であり、前記化合物が、イオン型であるか、または、荷電され、対イオン(カチオンもしくはアニオン)と結合されているか、または、溶液中に存在するものと理解されるべきである。この定義は、四級アンモニウム塩および、活性な分子と他の分子およびイオンとの錯体、特にイオン性相互作用により形成される錯体も含む。その定義は、特に生理学的に許容され得る塩を含み;この用語は、「薬学的に許容され得る塩」と同等であると理解されるべきである。
【0037】
この発明の文脈における「薬学的に許容され得る塩」の用語は、処置に適切な方法で使用される、特にヒトおよび/または哺乳類に適用または使用される場合、生理学的(特に対イオンの結果として、非毒性であることを通常意味する)に許容される任意の塩を意味する。これらの薬学的に許容され得る塩は、カチオンまたは塩基により形成される場合があり、この発明の文脈において、特にヒトおよび/または哺乳類に使用される場合、本発明に基づいて使用される少なくとも1つの化合物−通常、(脱プロトンされた)酸−例えば、アニオンおよび少なくとも1つの生理学的に許容されるカチオン、好ましくは、無機のカチオンにより形成される塩であると理解される。アルカリ金属およびアルカリ土類金属との塩、ならびにアンモニウムカチオン(NH)と形成されたものが特に好ましい。好ましい塩は、(モノ)もしくは(ジ)ナトリウム、(モノ)もしくは(ジ)カリウム、マグネシウムまたはカルシウムと形成されたものである。これらの生理学的に許容され得る塩は、アニオンまたは酸とも形成される場合があり、この発明の文脈において、特にヒトおよび/または哺乳類に使用される場合、本発明に基づいて使用される少なくとも1つの化合物−例えば、窒素において通常プロトン化された−例えば、カチオンおよび少なくとも1つの生理学的に許容されるアニオンにより形成される塩であると理解される。具体的には、この定義は、この発明の文脈において、特にヒトおよび/または哺乳類に使用される場合、生理学的に許容される酸により形成される塩、すなわち、特定の活性な化合物と生理学的に許容される有機もしくは無機の酸との塩を含む。この種の塩は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸またはクエン酸により形成されたものである。
【0038】
この発明に基づく「溶媒和物」の用語は、非共有結合により他の分子(通常、極性溶媒)に結合している、本発明に基づく活性な化合物の任意の形態、特に例えば、水和物およびアルコラート、例えば、メタノラートを意味すると理解されるべきである。
【0039】
「プロドラッグ」の用語は、その最も広い意味で使用され、生体内(in vivo)において本発明の化合物に変換される、それらの誘導体を包含する。プロドラッグの例としては、制限されないが、生体において加水分解可能な部分、例えば、生体において加水分解可能なアミド、生体において加水分解可能なエステル、生体において加水分解可能なカルバミン酸エステル、生体において加水分解可能な炭酸エステル、生体において加水分解可能なウレイドおよび生体において加水分解可能なリン酸エステル類似体を含む、式(I)の化合物の誘導体および代謝産物があげられる。好ましくは、カルボキシル官能基を有する化合物のプロドラッグは、カルボン酸の低級アルキルエステルである。そのようなカルボン酸エステルは、分子中に存在するカルボン酸部分のいずれかをエステル化することにより、都合よく形成される。プロドラッグは、典型的には、周知の方法、例えば、Burgerにより記載されたもの「Medicinal Chemistry and Drug Discovery 6th ed.(Donald J.Abraham ed.,2001,Wiley)および「Design and Applications of Prodrugs」(H.Bundgaard ed.,1985,Harwood Academic Publishers)を使用して調製され得る。
【0040】
「予防(prevention)」、「予防すること(preventing)」、「予防的な(preventive)」、「予防する(prevent)」および「予防(prophylaxis)」の用語は、その開始前に、疾患または症状の開始または進行を防止、最少化または困難にするための治療的能力を意味する。
【0041】
「処置すること(treating)」または「処置(treatment)」の用語は、対象を苦しめる状態に関連する症状の、少なくとも抑制または緩和を意味する。抑制および緩和は、治療される状態に関連する症状、例えば、疼痛等のパラメータの度合いにおける少なくとも低下を意味するのに、広い意味で使用される。したがって、本発明の方法は、対象がその状態をもはや経験しないように、その状態が完全に防止され、終了される状態も含む。
【0042】
本発明の具体的および好ましい実施形態では、前記一般式(I)における各Rは、CR10であり、各R10は、好ましくは、Hである。
【0043】
本発明の別の好ましい実施形態では、各Rは、Hである。
【0044】
さらに別の具体的な実施形態では、Yは、好ましくは、−O−C1−4−アルキレン−または−C1−4−アルキレン−O−、およびより好ましくは、−O−CH−または−CH−O−である。好ましい実施形態では、Yは、−O−C1−4−アルキレン−である。より好ましい実施形態では、Yは、−O−CH−である。
【0045】
別の実施形態では、R11は、CRであり、Rは、H、ハロゲン、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、−OHおよびC1−6−アルキルからなる群から選択される。
【0046】
本発明の別の好ましい実施形態では、Rは、H、ハロゲンおよび−C1−6−ハロアルキルからなる群から選択される。
【0047】
別の好ましい実施形態は、Bが、Cyであり、これが、好ましくは、フェニル、C3−6−シクロアルキル、C2−6−アルキル、C2−6−アルケニルであるか、または、1もしくは2つのN原子を含む5−6員の単環式の複素環であって、芳香族、部分的に不飽和または飽和であることができ、それらのいずれかが、場合により、1つ以上のRで置換されている。
【0048】
別の実施形態では、Bは、フェニルまたはシクロプロピルであり、それらのいずれかが、場合により、1つ以上のRで置換されている。
【0049】
別の実施形態では、Bは、フェニルおよびC2−6−アルキルである。
【0050】
好ましい実施形態では、Bは、好ましくは、場合により、1−5個のR、より好ましくは、1−4個のRで置換されているフェニルである。
【0051】
別の実施形態では、Bは、
【化3】
である。
【0052】
別の実施形態では、Bは、
【化4】
である。
【0053】
別の実施形態では、Bは、
【化5】
である。
【0054】
別の実施形態では、Rは、ハロゲン、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、C1−6−アルキルおよび−OHからなる群から独立して選択される。
【0055】
別の実施形態では、Rは、ハロゲンおよびC1−6−ハロアルキルからなる群から選択される。
【0056】
本発明の具体的な実施形態では、
【化6】
は、
【化7】
を表し、
、EおよびEは、CRであり;または、E、EもしくはEの1つが、Nであり、他のものが、CRであり;または、E、EもしくはEの2つが、Nであり、他のものが、CRである。
【0057】
別の実施形態では、E、EおよびEは、CRである。
【0058】
別の実施形態では、EはNであり、EおよびEは、CRである。
【0059】
別の実施形態では、EはNであり、EおよびEは、CRである。
【0060】
別の実施形態では、EはNであり、EおよびEは、CRである。
【0061】
別の実施形態では、EおよびEは、Nであり、EはCRである。
【0062】
本発明の別の具体的な実施形態では、
【化8】
は、
【化9】
を表し、
Gは、CR、CR、OCR、OCR、CR−CRおよびNからなる群から選択され;
Dは、CR、CRおよびNからなる群から選択され;
および、−−−は、単結合または二重結合を表す。
【0063】
別の実施形態では、Gは、CR、CR、O、SおよびNからなる群から選択される。
【0064】
別の実施形態では、Gは、CR=CR、CR−CR、N−CR、N−CR、CR−N、O−CR、O−CR、CR−O、S−CR、S−CRおよびCR−Sからなる群から選択される。
【0065】
別の実施形態では、Gは、CR、CRおよびNからなる群から選択される。
【0066】
別の実施形態では、Gは、CR−CRである。
【0067】
別の実施形態では、Gは、CR、CR、N、CR=CR、CR−CR、N−CR、N−CR、CR−Nからなる群から選択される。
【0068】
別の実施形態では、Gは、CR、CR、NおよびCR−CRからなる群から選択される。
【0069】
別の実施形態では、
【化10】
は、
【化11】
を表し、
Gは、CR、CRおよびNからなる群から選択され;
Dは、CR、CRおよびNからなる群から選択され;
−−−は、単結合または二重結合を表す。
【0070】
別の実施形態では、
【化12】
は、
【化13】
を表し、
Gは、CR−CRからなる群から選択され;
Dは、CR、CRおよびNからなる群から選択され;
−−−は、単結合または二重結合を表す。
【0071】
別の実施形態では、Dは、CR、CRおよびNからなる群から選択される。
【0072】
別の実施形態では、
【化14】
は、
【化15】
からなる群から選択される。
【0073】
本発明の好ましい実施形態では、
【化16】
は、
【化17】
からなる群から選択される。
【0074】
別の好ましい実施形態では、
【化18】
は、
【化19】
を表す。
【0075】
別の好ましい実施形態では、
【化20】
は、
【化21】
を表す。
【0076】
別の好ましい実施形態では、
【化22】
は、
【化23】
を表す。
【0077】
別の実施形態では、Rは、直接結合である。
【0078】
別の実施形態では、Rは、−COH、−SOHおよび5−テトラゾリルからなる群から選択される。
【0079】
別の実施形態では、Rは、−COHである。
【0080】
本発明の別の好ましい実施形態は、Rが直接結合であり、Rが−COHである。
【0081】
具体的な実施形態では、Rは、H、ハロゲン、C1−6−アルキル、C1−6−ハロアルキル、−O−C1−6−アルキル、−O−C1−6−ハロアルキル、ヒドロキシC1−6−アルキルおよびCNからなる群から独立して選択される。
【0082】
別の実施形態では、Rは、Hおよびハロゲンからなる群から独立して選択される。
【0083】
別の実施形態では、Rは、Hである。
【0084】
別の実施形態では、各Rは、Hおよびハロゲンからなる群から独立して選択され、各Rは、Hである。
【0085】
前記一般式(I)に包含される全ての化合物の中でも、下記化合物
(E)−1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−(ベンジルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(4−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,3,5,6−テトラフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4,5−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−((2,4,5−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((3−ブロモ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−((4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−((4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,3,4−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((2,3,4−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((3−ブロモ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((3−ブロモ−4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(3−ブロモ−2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2−クロロ−5−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2−クロロ−4,5−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−((3,4,5−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2−クロロ−4,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2−クロロ−5−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(3−ブロモ−5−クロロ−2−((2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((3,5−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)フェニル)エチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−(ベンジルオキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((3−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−クロロベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(3,5−ジクロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((4−クロロ−2,6−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−((3−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
3−(1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)プロパン酸、
1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロフェネチル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−((2,4,5−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(2−((3−ブロモ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−((3,4,5−トリフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(2−((2−クロロ−4,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(2−((2−クロロ−5−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
(E)−3−(1−(2−(ベンジルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)アクリル酸、
(E)−3−(1−(5−ブロモ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)アクリル酸、
(E)−3−(1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)アクリル酸、
(E)−3−(1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)アクリル酸、
(E)−3−(1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)アクリル酸、
2−((1−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)酢酸、
2−((1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)酢酸、
2−((1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)酢酸、
1−(2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモベンジル)−1H−インドール−6−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−6−カルボン酸、
3−(1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)プロパン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
7−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−カルボン酸、
7−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−7−フルオロ−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−5−メトキシベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(シクロヘキシルメトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(シクロペンチルメトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−プロポキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(シクロペンチルオキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−プロポキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エトキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−イソブトキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−イソブトキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(2,2−ジフルオロエトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロエトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(ネオペンチルオキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸、
4−(5−クロロ−2−シクロブトキシベンジル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(5−ブロモ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸
4−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(2−(ベンジルオキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
1−(2−((2−クロロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(2−((2−クロロベンジル)オキシ)−5−メチルベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−((2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(2−((2−フルオロベンジル)オキシ)−5−メチルベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2−クロロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−プロポキシベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(シクロペンチルオキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−イソブトキシベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−プロポキシベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−ブロモ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−シクロブトキシベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(ネオペンチルオキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−7−フルオロ−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−シクロブトキシ−5−フルオロベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−イソブトキシベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
(E)−3−(2−カルボキシラトビニル)−1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
(E)−3−(2−カルボキシラトビニル)−1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(2−((2−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−フルオロ−2−イソブトキシベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−シクロブトキシベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(シクロブチルメトキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(2−メチルプロパ−2−エニル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロプロポキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−{[2−(フルオロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸)
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−スルホン酸、
1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−スルホン酸、
1−(2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−スルホン酸、
N−((1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)スルホニル)アセトアミド、
N−((1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)スルホニル)アセトアミド、
1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(シクロペンチルオキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(プロポキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−(2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)−5−メチルベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(ネオペンチルオキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
4−(2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)−5−メチルベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(5−フルオロ−2−イソブトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(5−クロロ−2−シクロブトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
4−(5−クロロ−2−(ネオペンチルオキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(ネオペンチルオキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−((3−メチルオキセタン−3−イル)メトキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
(S)−1−(5−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−3−(メトキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−2−オキソインドリン−4−カルボン酸、
1−(2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)−5−シクロプロピルベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−3−(メトキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−エチルベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)ベンジル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル]−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、
8−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸、
8−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1H−インドール−4−カルボキサミド、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1H−インドール−4−カルボキサミド、
1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミド、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミド、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミド、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミド、
N−({1−(5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル})−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル]アミノ}カルボニル)メタンスルホンアミド、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミド、
1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸、
1−{2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸、
1−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸、
1−[5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸
1−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−5−フルオロベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸
1−(2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)−5−メチルベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸
1−{2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]−5−フルオロベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸
1−{2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]−5−メチルベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸
4−(2−シクロブトキシ−5−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸、
1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(5−クロロ−2−シクロブトキシベンジル)−2−オキソインドリン−4−カルボン酸
1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−2−オキソインドリン−4−カルボン酸、ならびにそれらの塩、溶媒和物およびプロドラッグが特に好ましい。
【0086】
別の実施形態では、先の化合物のナトリウム塩が好ましい。
【0087】
別の態様では、本発明は、本発明の化合物を調製するための方法に関する。
【0088】
本発明の化合物は、各種の方法、例えば、標準的な化学的手法により製造され得る。特に断らない限り、上述で規定された各変数は、それよりも前に規定された意味を有し続ける。実例となる一般的な合成法が、以下に提示される。ついで、本発明の具体的な化合物の調製が、実験項において、より詳細に記載される。
【0089】
例えば、一般式(I)の化合物を調製するための方法は、一般式(II):
【化24】
で表される化合物と、一般式(III)で表される化合物または当該式のWにおけるR基が保護されているその保護型と、の反応を含む。ここで、一般式(II)におけるLGは、脱離基、好ましくはブロモである。
【化25】
【0090】
続けて、必要に応じ、任意の保護基が存在する場合にはこれを除去する。
【0091】
一般的に、式IIIの化合物は、保護型、すなわちW1におけるR基が適切な保護基で保護された状態で好ましく使用される。IIIがIIと保護型で反応する場合、Rにおける前記保護基を除去するための次の工程が、式Iの化合物を得るために必要とされる。そのような次の工程は、当該分野において周知の標準的な条件下において行われる。式IIIの化合物におけるRが−COHである場合、化合物IIIは、保護型であるエステルとして使用される。このため、IIとIIIとの反応後に、標準的な条件下において、酸が脱保護されなければならない。このための適切な条件には、テトラヒドロフランまたはメタノール中にて、対応するエステルとNaOH(10%)とを約50℃で処理することが含まれる。
【0092】
このようにして得られた式Iの化合物は、標準的な手順を使用して塩に変換される。例えば、式Iの化合物におけるRが−COHである場合、例えば対応するカルボン酸とナトリウムターシャリ−ブトキシドとを室温にてメタノール中で処理することにより、そのナトリウム塩が取得され得る。
【0093】
一般式Iの化合物を合成するための方法は、下記のように要約され得る。
【化26】
【0094】
上記スキームにおいて、W、W、R、Y、B、RおよびR11は、先に規定の意味を有する。LGは、脱離基を表す。脱離基は、不均等結合開裂において、その結合の電子対を維持する基である。適切な脱離基は、当該分野において周知であり、Cl、Br、Iおよび−O−SO14を含む。R14は、F、C1−4−アルキル、C1−4−ハロアルキルまたは、場合により置換されているフェニルである。好ましい脱離基は、Cl、Br、I、トシレート、メシレート、トリフラート、ノナフラートおよびフルオロスルホナートである。
【0095】
好ましくは、LGがブロモである式(II)の化合物が使用される。
【0096】
式(II)および(III)の化合物は、不活性の有機溶媒中において、塩基の存在下で、互いに適切に反応される。このような溶媒としては、芳香族炭化水素、例えば、トルエン、o−、m−、p−キシレン;ハロゲン化炭化水素、例えば、塩化メチレン、クロロホルムおよびクロロベンゼン;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ターシャリ−ブチルメチルエーテル、5ジオキサン、アニソールおよびテトラヒドロフラン;ニトリル、例えば、アセトニトリルおよびプロピオニトリル;ケトン、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンおよびターシャリ−ブチルメチルケトン;アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ターシャリ−ブタノールがあげられ、ならびに、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、DMSO(N,N−ジメチルスルホキシド)および水もあげられる。好ましい溶媒としては、DMSO、DMF、アセトニトリルおよびTHFが挙げられる。これらの溶媒の混合物も様々な混合比において使用可能である。適切な塩基は、一般的に、無機化合物、例えば、アルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化カルシウム;アルカリ金属酸化物およびアルカリ土類金属酸化物、酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化マグネシウムおよび酸化カルシウム;アルカリ金属水素化物およびアルカリ土類金属水素化物、例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムおよび水素化カルシウム;アルカリ金属、アミドおよびアルカリ土類金属アミド、例えば、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドおよびカルシウムアミド;アルカリ金属炭酸塩およびアルカリ土類金属炭酸塩、例えば、炭酸リチウムおよび炭酸カルシウム;アルカリ金属重炭酸塩およびアルカリ土類金属重炭酸塩、例えば、重炭酸ナトリウム;有機金属化合物、特にアルカリ金属アルキル、例えば、メチルリチウム、ブチルリチウム、フェニルリチウム;アルキルハロゲン化マグネシウム、例えば、メチルマグネシウムクロリドならびに、アルカリ金属アルコキシドおよびアルカリ土類金属アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムターシャリブトキシドおよびジ−メトキシマグネシウムでもあり、さらに、有機塩基、例えば、トリエチルアミン、トリイソプロピルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジンである。水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水酸化カリウム、炭酸カリウムおよびトリエチルアミンが、特に好ましい。適切には、前記反応は、相間移動触媒、例えば、テトラ−n−ブチルアンモニウム硫酸水素塩等の存在下で作用させてもよい。不活性なガス、例えば、N、ArまたはHeを使用することにより不活性雰囲気とされてもよい。反応時間は、1から24時間、好ましくは2から6時間で変動してもよい。その後必要であれば、得られた化合物は、その塩に変換される。
【0097】
一般式(II)の開始化合物は、複数の方法で調製され得る。式(II)の化合物の調製における全体的なスキームは、以下に表される。
【化27】
【0098】
上記スキームにおいて、
LGは、脱離基を表す。脱離基は、不均等結合開裂において、前記結合の電子対を維持する基である。適切な脱離基は、当該分野において周知であり、Cl、Br、Iおよび−O−SO16を含む。R16は、F、C1−4−アルキル、C1−4−ハロアルキルまたは、場合により置換されているフェニルである。好ましい脱離基は、Cl、Br、I、トシレート、メシレート、トリフラート、ノナフラートおよびフルオロスルホナートである。
は、C1−2−アルキレン基を表す。
は、−C−アルキル−CO−C−アルキル−Bを表し、nおよびmは、独立して、0から2の値を有し、n+m≦2である。
は、−O−または−NR13−のいずれかを表す。
全ての残りの置換基は、式(I)の化合物に関して先に規定したのと同じ意味を有する。
【0099】
式(II)の化合物の調製のための適切な反応条件としては、式(IVa)、(IVb)、(IVc)および(IVd)の化合物のヒドロキシル基を、脱離基、例えば、Brに変換するための従来からの方法が挙げられる。LG=ブロモの場合、溶媒、例えばジクロロメタン中にて、低下させた温度、例えば0℃未満で、式(IV)の化合物を三臭化リンと反応させる。このような変換は、当業者に周知であり、例えば、L.G.Wade,Jr.,Organic Chemistry,6th ed.,p.477,Pearson/Prentice Hall,Upper Saddle River,New Jersey,USA,2005に記載されている。
【0100】
式(IV)の化合物を調製するための適切な反応条件としては、式(V)の化合物のカルボニル基をヒドロキシル基に還元するための従来の方法が挙げられる。前記還元工程は、還元剤、例えば、NaBH、NaCNBH、LiAlH、LiBHまたはZn(BHを使用して行われる。式(Va)、(Vc)および(Vd)の化合物においては、NaBHを使用して前記還元工程を行うのが好ましい。好ましくは、過剰量のNaBHが使用される。前記還元工程は、アルコール溶媒中で行われるのが好ましい。典型的なアルコールは、メタノール、エタノール、イソプロパノールおよびそれらの混合物である。好ましいアルコールは、メタノールである。式(Vb)の化合物においては、LiAlHを使用して前記還元工程を行うのが好ましい。好ましくは、過剰量のLiAlHが使用される。前記還元工程は、アルキルエーテル溶媒中で行われるのが好ましい。典型的なアルキルエーテル溶媒は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジイソプロピルエーテルおよびそれらの混合物である。好ましいアルキルエーテルは、テトラヒドロフランである。このような変換は、当業者に周知であり、例えば、Banfi,L.;Narisano,E.;Riva,R.;Stiasni,N.;Hiersemann,M.「Sodium Borohydride」in Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis(Ed:L.Paquette)2004,J.Wiley&Sons,New York.;および、Seyden−Penne,J.「Reductions by the Alumino−and Borohydrides in Organic Synthesis」;VCH−Lavoisier:Paris,1991に記載されている。
【0101】
式(Va)および(Vb)の化合物を調製するための適切な反応条件としては、式(VIa)および(VIb)の化合物をアルキル化するための従来の方法があげられる。この場合において、Aは、−O−または−NR13−のいずれかを表す。適切なLG基は、臭素または塩化物である。前記式(VIa)および(VIb)の化合物のアルキル化反応は、不活性な有機溶媒、例えばテトラヒドロフランまたはジメチルホルムアミド中において、室温または高温で、場合により、適切な塩基、例えば炭酸カリウムもしくはセシウムまたは強塩基、例えばナトリウムt−ブトキシドもしくはリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)の存在下において行うことができる。
【0102】
式(Vc)および(Vd)の化合物を調製するための適切な反応条件としては、式(VIc)および(VId)の化合物におけるシアノ基をヒドロキシル基に還元するための従来の方法があげられる。そのような還元工程は、還元剤、例えばDIBA−Hを使用して、不活性な有機溶媒、例えばヘキサン、ヘプタンまたはシクロヘキサン中において、室温または低温、好ましくは0℃から5℃で行うことができる。
【0103】
が−O−または−NR13−のいずれかである式(VI)の中間体は、商業的に入手できるか、または、例えば、適切な商業的に入手できる出発原料から、当業者に公知の方法で容易に調製され得る。
【0104】
式(III)の化合物は、商業的に入手できるか、または、従来の方法により取得され得る。
【0105】
一般式(II)および(III)の化合物の調製における具体的な実施形態については、以下に示す実験項の表題「中間体化合物」にて述べる。
【0106】
上記いずれかの反応中間体および式(I)の化合物における特定の置換基は、当業者に公知の従来の方法により、他の置換基に変換されてもよい。このような変換としては、例えば、アルケン基を得るためのアルデヒド基のWittig反応;エステルの加水分解、ヒドロキシおよびアミノ基のアルキル化;ならびに、カルボン酸の塩の形成があげられる。このような変換は、当業者に周知であり、例えば、Richard Larock,Comprehensive Organic Transformations,2nd edition,Wiley−VCH,ISBN 0−471−19031−4に記載されている。
【0107】
上記経路のいずれかにおいて、種々の基および部分を分子に導入するための合成工程の正確な順序は、変更されてもよい。一段階のプロセスで導入される基または部分が、後の変換および反応による影響を受けないであろうことを確保すること、ならびに、そのために合成工程の順序を選択することは、当該分野における実務者の技術の範囲内である。一部の例では、1つ以上の基または部分の間の反応を防止するために、保護基を使用することが適切であり得る。このような手順は、当業者によく知られている(例えば、「Protective groups in organic synthesis」by T.W.Greene and P.G.M.Wuts(John Wiley&sons 10 1999)または、「Protecting Groups」by P.J.Kocienski(Georg Thieme Verlag 1994)を参照のこと。)。
【0108】
本発明の更なる態様は、一般式(I)の化合物の治療的使用に関する。上記のように、一般式(I)の化合物は、EP1受容体に対する強力な親和性を示す。このため、これらの化合物は、EP1受容体により媒介される障害および疾患の処置および/または予防に適切である。
【0109】
本発明の化合物は、疼痛の調節に特に有用である。本発明の化合物は、とりわけ、炎症に関連する疼痛(Hallら、2007)、例えば、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、例えば、関節リウマチ、変形性関節疾患(変形性関節症)、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、熱傷、例えば、放射線および腐食性薬品の傷害および日光皮膚炎;術後疼痛(Omoteら、2001)、例えば、歯科的処置;神経因性疼痛(Kawaharaら、2001);内臓痛(Sarkarら、2003);緊張型頭痛;群発性頭痛;片頭痛等を含む、複数の病状に関連する疼痛を処置または予防し得る。
【0110】
さらに、収縮性プロスタノイドと拮抗することまたは緩和性プロスタノイドを模倣することによる、プロスタノイド誘導性平滑筋収縮の阻害により、EP1調節剤は、運動性関連障害(疼痛を伴うかまたは伴わない)、例えば、消化器障害(Sarkarら、2003;Mizuguchiら、2010)ならびに、尿失禁および他の尿路疾患(Teramuraら、2000;Leeら、2007;Okadaら、2010;Wibrahamら、2010;Mikiら、2010)、月経困難症ならびに早期陣痛の処置に使用され得る。
【0111】
本発明の化合物は、プロスタグランジン媒介性の増殖障害、例えば、糖尿病性網膜症および腫瘍血管新生、ガン(Watanabeら、1999;Nihoら、2005)、細胞新生物性転移および転移性腫瘍増殖の阻害にも有用であり得る。
【0112】
本発明の化合物は、さらに、神経変性疾患(例えば、老年性認知症、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン病、パーキンソン病、クロイツフェルト−ヤコブ病または筋萎縮性側索硬化症)(Liら、2011)、神経保護作用/脳卒中(Abeら、2009)、緑内障(Woodwardら、1997)、骨喪失(骨粗しょう症)および骨形成の割合(骨折の治療)(Zhangら、2011;Leeら、2007)ならびに、他の骨疾患、例えば、パジェット病の処置に使用され得る。
【0113】
ラットにおけるPGE2誘導性の異常高熱が、主にEP1受容体により媒介されるので(Honemannら、2001;Okaら、2003)、種々の発熱、例えば、リウマチ熱;インフルエンザもしくは他のウイルスの感染に関連する症状ならびに感冒も、EP1調節剤に関する標的疾患であり得る。
【0114】
本発明の化合物は、化学療法に関連する種々の消化器障害もしくは過敏性腸症候群の患者における、細胞保護活性も有し得る。本発明の化合物により処置または予防され得る他の疾患としては、消化管出血、凝固障害、例えば、貧血、例えば、低プロトロンビン血症、血友病または他の出血性の問題;腎臓疾患(腎炎(Rahalら、2006)、特にメサンギウム増殖性糸球体腎炎および腎炎症候群);血栓症および血管閉塞性疾患があげられる。
【0115】
この意味で、式(I)の化合物は、炎症に関連する疼痛、例えば、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、例えば、関節リウマチ、変形性関節疾患(例えば、変形性関節症)、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、熱傷、例えば、放射線および腐食性薬品の傷害および日光皮膚炎;術後疼痛;神経因性疼痛;内臓痛;緊張型頭痛;群発性頭痛;片頭痛;運動性関連障害、例えば、消化器障害、尿失禁および他の尿路疾患;月経困難症;早期陣痛;糖尿病性網膜症;腫瘍血管新生;ガン;転移性腫瘍増殖;神経変性疾患、例えば、老年性認知症、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン病、パーキンソン病、クロイツフェルト−ヤコブ病または筋萎縮性側索硬化症;神経保護作用/脳卒中;緑内障;骨粗しょう症;骨折;パジェット病;異常高熱、例えば、種々のタイプの発熱、例えば、リウマチ熱;インフルエンザもしくは他のウイルスの感染に関連する症状;感冒、化学療法に関連する消化器障害もしくは過敏性腸症候群;消化管出血;凝固障害、例えば、貧血、低プロトロンビン血症、血友病または他の出血性の問題;腎臓疾患、例えば、腎炎、特にメサンギウム増殖性糸球体腎炎および腎炎症候群;血栓症および血管閉塞性疾患を含む疾患または障害の処置または予防に適切である。
【0116】
このため、本発明は、EP1媒介性の疾患または障害の処置および/または予防に使用するための式(I)の化合物に関する。一実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、疼痛、運動性関連障害、消化器障害、尿路疾患、ガン、神経変性疾患、脳卒中、緑内障、骨疾患、発熱、凝固障害および血管閉塞性疾患からなる群から選択される。好ましい実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、疼痛である。別の実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、炎症に関連する疼痛、例えば、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、例えば、関節リウマチ、変形性関節疾患(例えば、変形性関節症)、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、熱傷、例えば、放射線および腐食性薬品の傷害および日光皮膚炎;術後疼痛;神経因性疼痛;内臓痛;緊張型頭痛;群発性頭痛;片頭痛;運動性関連障害、例えば、消化器障害、尿失禁および他の尿路疾患;月経困難症;早期陣痛;糖尿病性網膜症;腫瘍血管新生;ガン;転移性腫瘍増殖;神経変性疾患、例えば、老年性認知症、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン病、パーキンソン病、クロイツフェルト−ヤコブ病または筋萎縮性側索硬化症;神経保護作用/脳卒中;緑内障;骨粗しょう症;骨折;パジェット病;異常高熱、例えば、種々のタイプの発熱、例えば、リウマチ熱;インフルエンザもしくは他のウイルスの感染に関連する症状;感冒、化学療法に関連する消化器障害もしくは過敏性腸症候群;消化管出血;凝固障害、例えば、貧血、低プロトロンビン血症、血友病または他の出血性の問題;腎臓疾患、例えば、腎炎、特にメサンギウム増殖性糸球体腎炎および腎炎症候群;血栓症および血管閉塞性疾患からなる群から選択される。好ましい実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、炎症に関連する疼痛、例えば、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、例えば、関節リウマチ、変形性関節疾患(例えば、変形性関節症)、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、熱傷、例えば、放射線および腐食性薬品の傷害および日光皮膚炎;術後疼痛;神経因性疼痛;内臓痛;緊張型頭痛;群発性頭痛;片頭痛を含む疼痛である。
【0117】
関連する態様は、EP1受容体により媒介されるか、または、EP1受容体が関与する疾患または障害の処置および/または予防のための、医薬の製造のための少なくとも1つの一般式(I)の化合物の使用に関する。
【0118】
一実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、疼痛、運動性関連障害、消化器障害、尿路疾患、ガン、神経変性疾患、脳卒中、緑内障、骨疾患、発熱、凝固障害および血管閉塞性疾患からなる群から選択される。好ましい実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、疼痛である。別の実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、炎症に関連する疼痛、例えば、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、例えば、関節リウマチ、変形性関節疾患(例えば、変形性関節症)、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、熱傷、例えば、放射線および腐食性薬品の傷害および日光皮膚炎;術後疼痛;神経因性疼痛;内臓痛;緊張型頭痛;群発性頭痛;片頭痛;運動性関連障害、例えば、消化器障害、尿失禁および他の尿路疾患;月経困難症;早期陣痛;糖尿病性網膜症;腫瘍血管新生;ガン;転移性腫瘍増殖;神経変性疾患、例えば、老年性認知症、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン病、パーキンソン病、クロイツフェルト−ヤコブ病または筋萎縮性側索硬化症;神経保護作用/脳卒中;緑内障;骨粗しょう症;骨折;パジェット病;異常高熱、例えば、種々のタイプの発熱、例えば、リウマチ熱;インフルエンザもしくは他のウイルスの感染に関連する症状;感冒、化学療法に関連する消化器障害もしくは過敏性腸症候群;消化管出血;凝固障害、例えば、貧血、低プロトロンビン血症、血友病または他の出血性の問題;腎臓疾患、例えば、腎炎、特にメサンギウム増殖性糸球体腎炎および腎炎症候群;血栓症および血管閉塞性疾患からなる群から選択される。別の実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、炎症に関連する疼痛(例えば、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、例えば、関節リウマチ、変形性関節疾患(例えば、変形性関節症)、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、熱傷、例えば、放射線および腐食性薬品の傷害および日光皮膚炎);術後疼痛;神経因性疼痛;内臓痛;緊張型頭痛;群発性頭痛;および片頭痛からなる群から選択される。
【0119】
前記一般式(I)の化合物の治療的使用に関する本発明の態様は、治療的に有効量の、少なくとも1つの一般式(I)の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、EP1受容体により媒介される障害および疾患の処置および/または予防をする方法である。一実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、疼痛、運動性関連障害、消化器障害、尿路疾患、ガン、神経変性疾患、脳卒中、緑内障、骨疾患、発熱、凝固障害および血管閉塞性疾患からなる群から選択される。好ましい実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、疼痛である。別の実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、炎症に関連する疼痛、例えば、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、例えば、関節リウマチ、変形性関節疾患(例えば、変形性関節症)、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、熱傷、例えば、放射線および腐食性薬品の傷害および日光皮膚炎;術後疼痛;神経因性疼痛;内臓痛;緊張型頭痛;群発性頭痛;片頭痛;運動性関連障害、例えば、消化器障害、尿失禁および他の尿路疾患;月経困難症;早期陣痛;糖尿病性網膜症;腫瘍血管新生;ガン;転移性腫瘍増殖;神経変性疾患、例えば、老年性認知症、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン病、パーキンソン病、クロイツフェルト−ヤコブ病または筋萎縮性側索硬化症;神経保護作用/脳卒中;緑内障;骨粗しょう症;骨折;パジェット病;異常高熱、例えば、種々のタイプの発熱、例えば、リウマチ熱;インフルエンザもしくは他のウイルスの感染に関連する症状;感冒、化学療法に関連する消化器障害もしくは過敏性腸症候群;消化管出血;凝固障害、例えば、貧血、低プロトロンビン血症、血友病または他の出血性の問題;腎臓疾患、例えば、腎炎、特にメサンギウム増殖性糸球体腎炎および腎炎症候群;血栓症および血管閉塞性疾患からなる群から選択される。別の実施形態では、前記EP1媒介性の疾患または障害は、炎症に関連する疼痛(例えば、腰部および頸部の疼痛、骨格痛、産後の疼痛、歯痛、捻挫および張り、筋炎、神経痛、滑膜炎、関節炎、例えば、関節リウマチ、変形性関節疾患(例えば、変形性関節症)、通風および硬直性脊椎炎、滑液包炎、熱傷、例えば、放射線および腐食性薬品の傷害および日光皮膚炎);術後疼痛;神経因性疼痛;内臓痛;緊張型頭痛;群発性頭痛;および片頭痛からなる群から選択される。
【0120】
前記患者に投与されるべき活性成分の量は、前記患者の体重、用途の種類、前記疾患の症状および重症度により決まる。通常、ヒトにおいて、1から1500mgの活性成分が、1日に、1回または複数回投与される。
【0121】
本発明の更なる態様は、一般式(I)の化合物と、少なくとも薬学的に許容され得るキャリア、添加剤、補助剤または媒体とを含む薬学的組成物に関する。
【0122】
前記補助材料または添加剤は、キャリア、賦形剤、支持材料、潤滑剤、充填材、溶媒、希釈剤、着色剤、風味調整剤、例えば、糖、酸化防止剤および/または接着剤の中から選択され得る。坐剤の場合、これには、非経口用途のワックスもしくは脂肪酸エステルまたは保存料、乳化剤および/またはキャリアが含まれる。これらの補助材料および/または添加剤ならびに使用される量の選択は、前記薬学的組成物の投与形態により決定される。
【0123】
本発明に基づく薬学的組成物は、任意の剤形の投与に採用されることができ、経口的または非経口的、例えば、経肺、経鼻、直腸および/または静脈内である。したがって、本発明に基づく製剤は、局所的または全身的な用途、特に皮膚、皮下、筋肉内、関節内、腹膜内、肺、バッカル、舌下、経鼻、経皮、経膣、経口または非経口の用途に採用され得る。
【0124】
経口用途に適切な調製物は、錠剤、丸剤、チューインガム、カプセル剤、顆粒、ドロップまたはシロップである。非経口用途に適切な調製物は、溶液、懸濁液、再構成可能な乾燥調製物またはスプレーである。
経皮用途のための、溶解された形態またはパッチにおける堆積物としての本発明の化合物。
皮膚用途としては、軟膏、ゲル、クリーム、ローション、懸濁液またはエマルジョンがあげられる。
直腸用途の好ましい剤形は、坐剤の手段によるものである。
【0125】
下記段落では、中間体化合物(II)および(III)ならびに式(I)の化合物の一部の具体的な実施例が提供され、あわせて、本発明の化合物の生物学的活性の実施例も提供される。
【0126】
[実験項]
下記略称は、実験項において使用される。
ACN:アセトニトリル
AcOH:酢酸
CDI:1,1’−カルボニルジイミダゾール
DAST:三フッ化ジエチルアミノ硫黄
DBU:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DCM:ジクロロメタン
DIBAL−H:水素化ジイソブチルアルミニウム
DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMAP:4−(ジメチルアミノ)ピリジン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
DPPA:ジフェニルリン酸アジド
Dppf:1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDCI.HCl:N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩
EDTA:エチレンジアミン四酢酸
EtO:ジエチルエーテル
EtAcO:酢酸エチル
EtOH:エタノール
Hex:ヘキサン
HMTA:ヘキサメチレンテトラミン
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
LC−MS:液体クロマトグラフィー−質量分析法
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
MeI:ヨードメタン
MEM−Cl:2−メトキシエトキシメチルクロリド
MeOH:メタノール
MES:2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸
Me−THF:2−メチルテトラヒドロフラン
MsCl:メタンスルホニルクロライド
NaAcO:酢酸ナトリウム
NaBH(OAc)3:ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド
NaHMDS:ヘキサメチルジシラザンナトリウム
NBS:N−ブロモスクシンイミド
n−BuLi:ブチルリチウム
NMR:核磁気共鳴
Pd/C:パラジウム炭素
Pd(OAc):酢酸パラジウム(II)
P(OEt):亜リン酸トリエチル
Pd(PPh:テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
PPTS:パラトルエンスルホン酸ピリジニウム
p−TsCl:塩化パラトルエンスルホニル
p−TsOH:パラトルエンスルホン酸
Rf:保持因子
RT:室温
TBAF:フッ化テトラブチルアンモニウム
t−BuONa:ナトリウムターシャリ−ブトキシド
TEA:トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TLC:薄層クロマトグラフィー
TMSN:トリメチルシリルアジド
tr:保持時間
X−Phos:2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル
【0127】
[中間体化合物]
中間体化合物1:2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンゼンの合成
a)5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(2.04g、13mmol)のDMF溶液に、炭酸カリウム(2.64g、15.6mmol)および1−(ブロモメチル)−2,4−ジフルオロベンゼン(2.83g、13.7mmol)を添加した。得られた黄色の混合物を、40℃でオーバーナイト撹拌した。
ついで、その混合物を水で希釈し、pHが中性に達するまで1M HClを添加した。
得られた混合物を、EtAcO(×3)で抽出し、有機相を合わせて塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。
【0128】
b)溶媒を除去した後に得られた白色の固形物(3.67g、100%)を、25mLの無水EtOHに懸濁させた。その混合物を、0℃に冷却し、ついで、560mg(14.7mmol)のNaBHを添加した。10分後、白色の懸濁液は、無色の溶液となった。TLCにより、出発原料が残っていないことが示された。この溶液を水で希釈し、pHが酸性に達するまで、1M HClを添加した。得られた混合物をEtAcO(×3)で抽出し、有機相を合わせて塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させて、3.42g(12mmol、93%)の(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)フェニル)メタノールを得た。
【0129】
c)(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)フェニル)メタノール(3.42g)の乾燥DCM溶液(50mL)に、アルゴン下、0℃にて、PBr(3.25g、12mmol)を滴下して添加した。その溶液を、0℃で90分間、ついで、室温でオーバーナイト撹拌した。ついで、pHが中性に達するまで炭酸水素ナトリウムの飽和溶液を添加した。その混合物を、ジクロロメタンおよび水で希釈した。有機相を分離し、水で洗浄し、ついで、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固させた。
Hex/EtAcO 8:2を溶出液として、粗製物をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンゼンを白色の固形物として取得した(3.67g、88%)。
H NMR(400MHz CDCl)δ 7.59(1H,m),7.36(1H,d),7.26(1H,dd,),6.96(1H,m),6.89(2H,m),5.17(2H,s),4.53(2H,s).
【0130】
中間体化合物1におけるのと同じ手順を使用して、下記化合物を調製した。
【表1】
*中間体化合物を、更なる分析をすることなく、次の工程に直接使用した。
**LC−MS(方法4):t=1.55[M−H]=289
【0131】
中間体化合物2:2−(1−ブロモエチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンゼンの合成
a)1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)フェニル)エタノール
5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンズアルデヒド(200mg、0.67mmol)の乾燥ジエチルエーテル溶液に、3M 臭化メチルマグネシウムのエーテル溶液(0.45mL、1.34mmol)を、窒素雰囲気下において、0℃で添加した。混合物を撹拌し、室温に達しさせた。3時間後、TLCにより、出発原料が残っていないことが示された。この混合物を塩化アンモニウムの飽和溶液で処理し、水で希釈し、ジエチルエーテル(×3)で抽出した。有機相を合わせて塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を真空において除去して、粗製の目的物を定量的に得た。
【0132】
b)1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)フェニル)エタノールを出発原料として使用して、中間体化合物1に記載したのと同様の手順(工程c)に基づいて、表題の化合物を取得した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.52(t,1H),7.49(d,1H),7.24−7.17(m,2H),7.15(dd,1H),6.85(d,1H),5.59(q,1H),5.20−5.09(m,2H),2.00(d,3H).
【0133】
中間体化合物3:2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ)ベンゼンの合成
5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒドおよび1−(1−ブロモエチル)−2,4−ジフルオロベンゼンを出発原料として使用して、中間体化合物1に記載したのと同様の手順(工程a、b、c)に基づいて、表題の化合物を取得した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.61(1H,dd),7.35(1H,d),7.24(1H,dd),7.18(1H,dd),7.05(1H,td),6.84(1H,d),5.15(1H,m),4.53(2H,s),1.72(3H,d).
【0134】
中間体化合物4:4−ブロモ−1−((4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンジル)オキシ)−2−フルオロベンゼンの合成
a)5−ブロモ−2−メチル安息香酸(2.80g、13mmol)のMeOH溶液(11mL)に、2.5mLの4.0M HCl(10mmol)のジオキサン溶液を添加した。
その反応は、70℃で加熱され、その温度でオーバーナイト撹拌した。
ついで、その混合物を濃縮し、0℃に冷却し、飽和NaHCOで中和した。得られた混合物をDCMで抽出し、蒸発させて、メチル 5−ブロモ−2−メチルベンゾエートを黄色のオイルとして得た(2.8g、94%)。そのオイルは、針状結晶に凝固した。
【0135】
b)2.8g(12.2mmol)の5−ブロモ−2−メチルベンゾエートを19mLのCClに溶解し、ついで、NBS(2.6g、14.7mmol)および過酸化ベンゾイル(0.28g、0.9mmol)を添加した。得られた黄色の混合物を80℃に加熱し、その温度でオーバーナイト撹拌した。
固形物をろ過により除去し、DCMで洗浄した。黄色のろ液を濃縮し、溶出液をhex/EtAcO 95:5、ついで9:1として、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル 5−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾエートを得た。
【0136】
c)255mg(0.7mmol)のメチル 5−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾエートおよび111mg(0.6mmol)の4−ブロモ−2−フルオロフェノールの乾燥DMF溶液(2mL)に、KCO(117mg、0.85mmol)を添加した。反応を50℃でオーバーナイト撹拌した。
ついで、その反応を室温に冷却した。水を添加し、白色の沈殿物が現れた。その混合物をEtAcO(×3)で抽出した。有機相を合わせて、NaClの10%水溶液で洗浄した。その有機相を無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、溶媒を蒸発させた。シクロヘキサン/EtAcO 9:1を溶出液として、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで化合物を精製した。
メチル 5−ブロモ−2−((4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)メチル)ベンゾエート(290mg、98%)を白色の固形物として得た。
【0137】
d)290mg(0.7mmol)のメチル 5−ブロモ−2−((4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)メチル)ベンゾエートの乾燥THF溶液(4mL)をアルゴン下で0℃に冷却し、0.8mLの1.0M LiAlHのTHF溶液を滴下して添加した。
5分後、TLCにより、出発原料が残っていないことが示された。水分を含むEtAcOを、前記反応を停止させるのに使用した。得られた混合物を無水NaSOで乾燥させ、ついで、セライトでろ過した。溶媒を蒸発させた後、(5−ブロモ−2−((4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)メタノール(267mg、99%)を白色の針状結晶として得た。
【0138】
e)4−ブロモ−1−((4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンジル)オキシ)−2−フルオロベンゼンを出発原料として、中間体化合物1に記載したのと同様の手順(工程c)に基づいて、表題の化合物を取得した。
H NMR(400MHzCDCl)δ 7.57(1H,d),7.49(1H,dd),7.35−7.28(2H,m),7.23−7.20(1H,m),6.95(1H,t),5.21(2H,s),4.57(2H,s).
【0139】
中間体化合物5:2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(4−クロロ−2−フルオロフェネチル)ベンゼンの合成
a)2−(ブロモメチル)−5−クロロベンゾニトリル
5−クロロ−2−メチルベンゾニトリル(2.5g、16.5mmol)を四塩化炭素(40mL)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(2.94g、16.5mmol)を添加し、続けて、過酸化ベンゾイル(0.107g、0.33mmol)を添加した。その混合物を4時間還流し、白色のスクシンイミドの残渣をろ過した。溶媒を減圧下において蒸発させ、ヘキサン:EtAcO(1:0から9:1)を溶出液として、残渣をシリカゲルでクロマトグラフした。1つの純粋な画分を、白色の結晶固形物として得た(2.05g、収率54%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.65(1H,d),7.57(1H,dd),7.50(1H,d),4.60(2H,s).
【0140】
b)ジエチル 4−クロロ−2−シアノベンジルホスホナート
2−(ブロモメチル)−5−クロロベンゾニトリル(1.95g、8.46mmol)およびP(OEt)(3.63mL、21.15mmol)のトルエン溶液を140℃にて4時間加熱した。過剰のP(OEt)を真空下にて除去した。その後、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を合わせて、MgSOで乾燥させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、所望の生成物をわずかに黄色のオイルとして取得した(2.1g、収率86%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.65−7.58(1H,m),7.51(2H,m),4.19−4.00(4H,m),3.37(2H,d),1.29(6H,t).
【0141】
c)(E)−5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンゾニトリル
4−クロロ−2−フルオロベンズアルデヒド(1.43g、9.04mmol)およびジエチル 4−クロロ−2−シアノベンジルホスホネート(2.6g、9.04mmol)のTHF溶液(50mL)に、カリウムターシャリブトキシド(2.03g、18.1mmol)を室温で添加した。前記反応を3時間撹拌した。ついで、その混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。溶媒を真空下で除去した後、粗製の生成物をメタノールで結晶化させて精製した(2.6g、9.04mmol)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.76(1H,d),7.67−7.53(3H,m),7.39(2H,dd),7.22−7.11(2H,m).
【0142】
d)5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロフェネチル)ベンゾニトリル
(E)−5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンゾニトリルをTHFに溶解し、触媒量のPd/Cを添加した。反応容器をHでパージし、H(1atm)下において、室温で24時間保持した。反応混合物をセライトでろ過し、濃縮して、所望の生成物を白色の固形物として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.59(1H,d),7.45(1H,dd),7.15(1H,d),7.08−7.00(3H,m),3.13−3.01(2H,m),3.04−2.76(2H,m).
【0143】
e)5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロフェネチル)ベンズアルデヒド
乾燥したシュレンク管において、5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロフェネチル)ベンゾニトリル(410mg、1.39mmol)を20mLの乾燥ジクロロメタンに溶解した。その溶液を0℃に冷却し、1.54mLのDIBAL−Hのヘキサン溶液(c=1mol/l)を、温度を5℃未満に維持しながらシリンジで滴下して添加した。20分後、冷却浴を取り外し、その混合物を室温で撹拌した。出発原料が存在しないことがTLCで示された時点で、10mLの希塩酸を注意深く添加した。飽和NaCl水溶液を添加することにより、その混合物を解乳化し、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせてMgSOで乾燥させ、ろ過し、ロータリーエバポレータで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘキサン/EtO、9:1)で粗製の生成物を精製し、生成物を白色の固形物として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 10.14(1H,s),7.79(1H,d),7.44(1H,dd),7.13(1H,d),7.08−6.87(3H,m),3.26(2H,t),2.89(2H,t).
【0144】
f)2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(4−クロロ−2−フルオロフェネチル)ベンゼン
5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロフェネチル)ベンズアルデヒドを出発原料として使用して、中間体化合物1に記載したのと同様の手順(工程b、c)に基づいて、表題の化合物を取得した。
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.40(1H,d),7.20(1H,dd),7.11−6.99(4H,m),4.67(2H,s),2.99−2.75(4H,m).
【0145】
中間体化合物6:(E)−2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンゼンの合成
a)(E)−5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンズアルデヒド
乾燥したシュレンク管において、(E)−5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンゾニトリル(335mg、1.15mmol)を20mLの乾燥ジクロロメタンに溶解した。その溶液を0℃に冷却し、1.34mLのDIBAL−Hのヘキサン溶液(c=1mol/l)を、温度を5℃未満に維持しながらシリンジで滴下して添加した。20分後、冷却浴を取り外し、その混合物を室温で撹拌した。出発原料が存在しないことがTLCで示された時点で、10mLの希塩酸を注意深く添加した。飽和NaCl水溶液を添加することにより、その混合物を解乳化し、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせてMgSOで乾燥させ、ろ過し、ロータリーエバポレータで濃縮した。白色の固形物として生成物を取得し、更なる精製をすることなく次の工程で使用した。
【0146】
b)(E)−2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンゼン
(E)−5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンズアルデヒドを出発原料として使用して、中間体化合物1に記載したのと同様の手順(工程b、c)に基づいて、表題の化合物を取得した。
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.58(1H,d),7.52(1H,t),7.41(2H,dd),7.31(1H,dd),7.18−7.06(3H,m),4.81(2H,s).
【0147】
中間体化合物7:メチル 7−フルオロ−1H−インドール−4−カルボキシラートの合成
a)2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(4−クロロ−2−フルオロフェネチル)ベンゼン
4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(5.5g、25mmol)のテトラヒドロフラン溶液(100mL)に、臭化ビニルマグネシウム(75mmol)のテトラヒドロフラン溶液(75mL)を、−40℃にて、30分間かけて滴下して添加した。−40℃で1時間後、その混合物を塩化アンモニウムの飽和水溶液(50mL)に注いだ。有機層を蒸発させ、粗製物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーに供して、1.2g(収率22%)の4−ブロモ−7−フルオロ−1H−インドールを取得した。
【0148】
b)メチル 7−フルオロ−1H−インドール−4−カルボキシラート
不活性雰囲気下において(グローブボックス)、25mLの容量を有し、マグネティックスターラーを備えたステンレススチールの高圧反応器に、4−ブロモ−7−フルオロ−1H−インドール(150mg、0.7mmol)、テトラキス(トリフェニルホスファン)パラジウム(0)(162mg、0.14mmol)、乾燥メタノール(3mL)およびトリエチルアミン(196μL、1.4mmol)を入れた。COでその系を3回パージし、25barに加圧した。反応器を100℃に加温し、600rpmでオーバーナイト撹拌した。ついで、室温に冷却し、生成物を減圧下において濃縮した。粗製物を、シリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーに供して、41mg(収率30%)の所望の生成物を取得した。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.60(1H,sNH),7.89(1H,dd),7.38−7.35(1H,m),7.21(1H,td),6.94(1H,dd),3.98(3H,s).
【0149】
中間体化合物8:メチル 7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−カルボキシラートの合成
a)4−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(336mg、2.15mmol)および3.5mLの57%ヨウ化水素酸の混合物を室温で16時間撹拌した。固形物をろ過し、3mLの水に懸濁させ、アンモニア水溶液でpH=8にした。その懸濁液を0℃に冷却し、固形物をろ過し、冷水で洗浄し、乾燥させて、所望の生成物を取得した(410mg)。その生成物は、約10%の出発原料を含む。
【0150】
b)メチル 7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−カルボキシラート
不活性雰囲気下において(グローブボックス)、25mLの容量を有し、マグネティックスターラーを備えたステンレススチールの高圧反応器に、4−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(300mg、1.22mmol)、テトラキス(トリフェニルホスファン)パラジウム(0)(283mg、0.25mmol)、乾燥メタノール(4mL)およびトリエチルアミン(342μL、2.5mmol)を入れた。COでその系を3回パージし、5barに加圧した。その反応器を100℃に加温し、600rpmでオーバーナイト撹拌した。ついで、室温に冷却し、生成物を減圧下において濃縮した。粗製物を、シリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーに供して、200mg(収率92%)の所望の生成物を取得した。
H NMR(500MHz,CDCl)δ 10.27(1H,sNH),9.08(1H,s),7.58(1H,dd),7.16(1H,d),4.11(3H,s).
【0151】
中間体化合物9:4−(2−(2−(ブロモメチル)−4−クロロフェノキシ)エチル)テトラヒドロ−2H−ピランの合成
【化28】
a)鉱油を含む60%NaH180mg(7.5mmol)を5mLのベンゼンに懸濁させた懸濁液に、アルゴン下、0℃にて、1.5mL(7.5mmol)のトリエチルホスホノアセテートを滴下して添加した(注:ガス発生)。その混合物を0℃で20分間撹拌し、ついで、250mg(2.5mmol)のジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オンを添加した。反応を室温で2時間撹拌した。ついで、NHClの飽和溶液でその反応を停止させ、EtAcOで抽出した。有機層を合わせて、水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。hex/EtAcO 95:5から8:2を溶出液として、粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。所望の化合物である、エチル 2−(ジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−イリデン)アセテートを定量的に得た。
【0152】
b)425mg(2.5mmol)のエチル 2−(ジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−イリデン)アセテートのMeOH溶液(15mL)に、133mgの10%パラジウム炭素を添加した。水素雰囲気とし(1atm、バルーンによる)、反応を室温でオーバーナイト撹拌した。反応溶液を多量のEtAcOで洗浄して、セライトのパッドを通してろ過した。溶媒を除去した後、所望の化合物である、エチル 2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセテートを、無色のオイルとして取得した(99%)。
【0153】
c)425mg(2.5mmol)のエチル 2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセテートの乾燥THF溶液(10mL)に、アルゴン下、0℃で冷却しながら、2.71mLの1M LiAlHのTHF溶液を添加した。泡立ちが観察された。その溶液を、室温で30分間撹拌し、ついで、水分を含むEtAcOで反応を停止させ、MgSOで乾燥させ、多量のEtAcOで洗浄して、セライトでろ過した。溶媒を除去した後、所望の化合物である2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノールを取得した(300mg、93%)。
【0154】
d)300mg(2.2mmol)の2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノールのDCM溶液(10mL)に、0℃にて、TEA(0.38mL、2.7mmol)およびメタンスルホニルクロリド(0.19mL、2.5mmol)を添加した。その混合物を室温に温め、この温度でオーバーナイト撹拌した。その反応溶液に飽和NaHCOを加え、15分間撹拌した。水相をDCM(×3)で抽出した。有機層を合わせてMgSOで乾燥させ、ろ過および濃縮をして、無色のオイルとして、2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチルメタンメタンスルホナートを定量的に収集した。
【0155】
e)465mg(2.2mmol)の2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチルメタンスルホナートのアセトン溶液(11mL)に、LiBr(970mg、11.1mmol)を添加した。得られた混合物を、50℃で5時間撹拌した。ついで、その混合物を、室温に冷却し、溶媒を蒸発させた。水を添加し、その混合物をDCM(×3)で抽出した。抽出物を合わせてMgSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した。ヘキサン/EtAcOの混合物を溶出液として、粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。4−(2−ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピランを無色のオイルとして得た(200mg、46%)。
【0156】
f)162mg(1.0mmol)の5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒドのDMF溶液(2mL)に、172mgのKCO(1.2mmol)および4−(2−ブロモエチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(200mg、1.0mmol)を添加した。反応を40℃でオーバーナイト撹拌し、その後室温に冷却した。水を添加し、白色の沈殿物が現れた。その混合物をEtAcO(×3)で抽出した。有機相を合わせて、NaClの10%水溶液で洗浄した。その有機相を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を蒸発させて、5−クロロ−2−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エトキシ)ベンズアルデヒドを得た(220mg、80%)。
【0157】
g)220mgの5−クロロ−2−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エトキシ)ベンズアルデヒドの無水エタノール懸濁液(4mL)に、0℃に冷却しながら、NaBH(37mg、1.0mmol)を添加した。15分後、TLCにより、出発原料が残っていないことが示された。1M HClで反応を停止させ、EtAcO(×3)で抽出し、水で洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、ろ過することで、(5−クロロ−2−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エトキシ)フェニル)メタノールを定量的に取得した。
【0158】
h)(5−クロロ−2−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エトキシ)フェニル)メタノール(222mg、0.82mmol)のDCM溶液(4mL)に、アルゴン下、0℃に冷却しながら、PBr(77μL、0.82mmol)をゆっくり添加した。前記反応を、0℃で1時間、ついで、室温でオーバーナイト撹拌した。NaHCOの飽和溶液で反応を停止させ、DCMで抽出した。有機抽出物を合わせて、NaClの飽和溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を蒸発させて、4−(2−(2−(ブロモメチル)−4−クロロフェノキシ)エチル)テトラヒドロ−2H−ピランを、白色の固形物として取得した(200mg、73%)。
H NMR CDCl(400MHz)7.32(1H,d,J=3.4MHz),7.23(1H,dd,J=11.7,3.4MHz),6.79(1H,d,J=11.7MHz),4.49(2H,s),4.08(2H,t,J=8.2MHz),3.98(2H,dd,J=14.6,5.0MHz),3.43(2H,td,J=14.6,2.5MHz),1.94−1.31(7H,m).
【0159】
4−(2−(2−(ブロモメチル)−4−クロロフェノキシ)エチル)テトラヒドロ−2H−ピランにおいてと同じ手順(工程f、gおよびh)を使用して、下記化合物を調製した。
【0160】
【表2】
【0161】
中間体化合物10:1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−スルホン酸ナトリウムの合成
a)チオニルクロリド(4.2mL)を、混合物の温度を0−7℃に維持して、30分にわたって、水(25mL)に滴下して添加し、0℃に冷却した。その溶液を、17時間かけて18℃まで温め、CuCl(15mg、0.14mmol)を添加した。得られた黄緑色の溶液を、−3℃に冷却した。
【0162】
b)濃塩酸(14mL)を0℃に冷却し、キノリン−5−アミン(2g、13.9mmol)を少量ずつ添加した。これを、添加中にわずかに温めた。添加の完了後、−5℃の亜硝酸ナトリウム(1.053g、15.3mmol)水溶液(4mL)を、前記反応混合物の温度を−5から0℃に維持して、45分にわたって、滴下して添加した。
【0163】
c)工程bからのスラリーを−5℃に冷却し、工程aから得られた溶液に、反応混合物の温度を−3から0℃に維持して(工程bからのスラリーを添加中に−5℃に維持した。)、30分にわたって滴下して添加した。その添加が完了した時点で、反応混合物を0℃で90分間振とうした。沈殿した固形物をろ過し、水で洗浄し、真空下において40℃で乾燥させて、キノリン−5−スルホニルクロリド(1.5g、収率48%)を赤橙色の固形物として得た。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ 9.18(dt,J=8.7,0.8Hz,1H),9.12(dd,J=4.3,1.6Hz,1H),8.57(d,J=8.5Hz,1H),8.45(dd,J=7.6,1.2Hz,1H),7.89(dd,J=8.5,7.6Hz,1H),7.75(dd,J=8.8,4.3Hz,1H).
【0164】
d)キノリン−5−スルホニルクロリド(500mg、2.2mmol)を10mLのジオキサンに室温で懸濁させた。水酸化ナトリウム(88mg、2.2mmol)の水溶液(5mL)を添加し、続けて、1mgのDMAPを添加した。その反応の進行を、hplc−massで追跡した。60℃で3時間後、溶媒を真空下において除去した。得られた固形物を冷えたEtAcOで洗浄した。
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 9.18(dd,J=8.7,1.7Hz,1H),8.88(dd,J=4.1,1.8Hz,1H),7.98(2H),7.68(t,J=7.8Hz,1H),7.54(dd,J=8.6,4.1Hz,1H).
【0165】
e)330mgのキノリン−5−スルホン酸(1.43mmol)をMeOH(25mL)に懸濁させ、10% Pd/Cを添加した(200mg)。その混合物を室温で水素化した(Hバルーン)。その反応の進行をhplc−massで追跡した。4時間後、前記懸濁液を、セライトのプラグを通過させた。ろ液を蒸発させて、無色のオイルとして生成物を得た(330mg、収率98%)。
H NMR(500MHz,重水)δ 7.31(dd,J=7.8,1.2Hz,1H),7.14(t,J=7.9Hz,1H),6.86(dd,J=8.1,1.3Hz,1H),3.26−3.20(m,2H),3.10(t,J=6.5Hz,2H),1.98−1.90(m,2H).
【0166】
中間体化合物11:メチル 3−ホルミル−1H−インドール−4−カルボキシラートの合成
乾燥したアルゴン雰囲気下において、6mLの無水DMFに溶解させた573mg(3.27mmol)のメチル 1H−インドール−4−カルボキシラートの撹拌溶液に、0.9mL(9.8mmol)の塩化リン酸化物を0℃で添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。ついで、NaHCOの冷えた飽和水溶液にその反応混合物を注ぎ、30分間撹拌した。得られた混合物をEtAcO(×3)で抽出した。有機層を合わせて、無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。ついで、そのろ液を減圧下において濃縮し、シリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル 3−ホルミル−1H−インドール−4−カルボキシラートを白色の固形物として得た(400mg、60%)。
H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ 10.49(s,1H),9.93(br s,1H,NH),8.05(d,J=3.3Hz,1H),7.83(dd,J=7.5,1.0Hz,1H),7.64(dd,J=8.2,1.0Hz,1H),7.31(t,J=7.9Hz,1H),4.00(s,3H).
【0167】
中間体化合物12:エチル 3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシラートの合成
a)不活性雰囲気下において(グローブボックス)、100mLの容量を有し、マグネティックスターラーを備えたステンレススチールの高圧反応器に、4−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.03g、5.2mmol)、ビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)クロリド(21mg、0.05mmol),dppf(87mg、0.16mmol),脱気したエタノール(45mL)およびトリエチルアミン(876μL、6.3mmol)を入れた。COでその系を3回パージし、25barに加圧した。その反応器を130℃に加温し、600rpmでオーバーナイト撹拌した。ついで、室温に冷却し、DCMを添加した。有機相を、水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、減圧下において濃縮した。シクロヘキサン:EtAcO(4:1から2:1)を溶出液として、粗製物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーに供して、わずかに黄色の固形物として700mg(収率70%)のエチル 1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシラートを得た。
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.59(s,1H),7.90(dd,J=8.4,4.8Hz,1H),7.36(t,J=2.8Hz,1H),7.22(dd,J=5.6,3.3Hz,1H),6.94(dd,J=10.4,8.4Hz,1H),4.45(q,J=7.1Hz,2H),1.46(t,J=7.1Hz,3H).
【0168】
b)エチル 1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシラート(387mg、2.0mmol)を、4mLの33% AcOHに懸濁させた。HMTA(428mg、3.1mmol)を一度に添加し、懸濁液をオーバーナイト還流した。16時間後、その混合物を室温に冷却し、水を添加した。その後、ろ過し、水で洗浄して、所望の生成物を白色の固形物として得た。
H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 13.06(br s,1H,NH),10.09(s,1H),8.55(s,1H),8.47(d,J=4.8Hz,1H),7.48(d,J=4.9Hz,1H),4.40(q,J=7.1Hz,2H),1.30(t,J=7.1Hz,3H).
【0169】
中間体化合物13:メチル 3−ホルミル−1H−インダゾール−4−カルボキシラートの合成
国際公開第2011/140325号パンフレットに基づく手順
H NMR(300MHz)CDCl 10.81(1H,s),8.10(1H,d,J=8.4MHz),8.10(1H,d,J=7.2MHz),7.56(1H,t,J=7.8MHz)
【0170】
中間体化合物14:N−((1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)スルホニル)アセトアミドの合成
a)NHOHの水溶液(30% w/vの45mL)を、キノリン−5−スルホニルクロリド(1g、4.4mmol)の冷えた(0℃)ジオキサン溶液(35mL)に添加した。前記反応を室温でオーバーナイト進行させた。水を添加し、EtAcOで2回およびDCMで2回抽出した。有機相を合わせて乾燥させた。溶媒を蒸発させて、キノリン−5−スルホンアミドをわずかに褐色の固形物として得た(750mg、収率82%)。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ 9.13−8.92(m,2H),8.36(d,J=7.9Hz,2H),7.80(t,J=7.9Hz,1H),7.61(dd,J=8.7,4.1Hz,1H),4.95(s,2H).
【0171】
b)無水酢酸(1mL、10.1mmol)およびDMAP(123mg、1.01mmol)を、キノリン−5−スルホンアミド(700mg、3.36mmol)のピリジン懸濁液(2mL)に添加した。前記反応を撹拌して、室温で6時間進行させた。
HPLC−massスペクトルにより、完全に変換されたことが示された。EtAcO(150mL)を添加し、この溶液を、飽和NHCl(50mL)で2回およびHO(2×50mL)で洗浄した。有機相を乾燥させた(MgSO)。溶媒を真空において除去して、N−(キノリン−5−イルスルホニル)アセトアミドをわずかに黄色の固形物として得た(350mg、収率42%)。
H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ 9.12−8.96(m,2H),8.53(dd,J=7.5,1.3Hz,1H),8.43(dt,J=8.4,1.1Hz,1H),7.86(dd,J=8.5,7.5Hz,1H),7.61(dd,J=8.8,4.2Hz,1H),2.05(s,3H).
【0172】
c)330mgのN−(キノリン−5−イルスルホニル)アセトアミド(1.32mmol)をMeOH(25mL)に懸濁させ、10% Pd/Cを添加した(281mg)。その混合物を室温で水素化した(Hバルーン)。反応の進行をhplc−massで追跡した。
3時間で完全に変換された。懸濁液を、セライトのプラグを通過させた。溶媒を、ロータリーエバポレータを使用して除去した。わずかに褐色の泡状物質(330mg、収率98%)。
H NMR(500MHz,クロロホルム−d)δ 7.39(dd,J=7.9,1.1Hz,1H),7.08(t,J=8.0Hz,1H),6.69(dd,J=8.1,1.2Hz,1H),3.36−3.26(m,2H),3.10(t,J=6.4Hz,2H),2.11(s,3H),2.01−1.92(m,2H).
【0173】
中間体化合物15:(1H−インドール−7−イル)ボロン酸の合成
遮光されたフラスコ中に、アルゴン雰囲気下、0℃で、KH(62mg、1.53mmol)を無水THF(0.4ml)に懸濁させた。7−ブロモインドール(300mg、1.53mmol)の無水THF溶液(2.6mL)を添加し、混合物を15分間撹拌した。−78℃に冷却した後、予め−78℃に冷却したtBuLiのペンタン溶液(3.1mmol)を滴下して添加した。混合物を室温にし、15分間撹拌し、−78℃に再度冷却した。B(OMe)(341μl、1.53mmol)を添加し、室温でさらに3時間、撹拌を継続した。HO(5mL)を添加し、その混合物をEtAcO(2×10ml)で抽出した。水相を10% HClでpH1に酸性化し、EtAcO(3×10ml)で再度抽出した。有機相を合わせて、無水MgSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を蒸発させ、淡い褐色のオイルとして、粗製のインドリルボロン酸が残った。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ 9.52(s,1H),8.03(dd,J=7.1,1.2Hz,1H),7.98−7.92(m,1H),7.43(dd,J=3.2,2.2Hz,1H),7.33(dd,J=7.8,7.0Hz,1H),6.68(dd,J=3.3,2.0Hz,1H).
【0174】
中間体化合物16:メチル 3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボキシラートの合成
メチル 2−ヒドロキシ−3−ニトロベンゾエート(11.1mmol、2.18g)のEtAcO溶液(55mL)に、10% Pd/Cを添加した。その溶液をH雰囲気(1atm)下において、出発原料が消費されるまで(TLC)、室温で撹拌した。溶液を、多量のEtAcOで洗浄して、セライトを通してろ過した。溶媒を真空において除去した。褐色の固形物を更なる精製をすることなく使用した。
【0175】
b)メチル 3−アミノ−2−ヒドロキシベンゾエート(11mmol、1.84g)の乾燥DMF溶液(55mL)に、オーブンで乾燥させたKCO(33mmol、4.56g)および1,2−ジブロモエタン(13.2mmol、1.14mL)を添加した。その溶液を、出発原料が消費されるまで、120℃で撹拌した。ついで、溶液を冷却し、水で反応を停止させ、EtAcO(×3)で抽出した。有機相を、塩水(×2)で洗浄し、溶媒を蒸発させた。シクロヘキサン/EtAcO 2:1を溶出液として、粗製の生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル 3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボキシラートを褐色のオイルとして得た(81%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.15(dd,1H),6.79−6.68(m,2H),4.36−4.30(m,2H),3.95(s,1H),3.88(s,3H),3.47−3.40(m,3H).
【0176】
中間体化合物17:エチル 8−イソブトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラートの合成
a)5−ブロモヒドロキシキノリンのDMF溶液に、KCOを添加して、明るい黄色の溶液を得た。2−メチルブロモプロパンを滴下して添加し、出発原料のキノロンが完全に消費されるまで、80℃で撹拌した。ついで、その混合物を冷却し、水で反応を停止させ、EtAcO(×3)で抽出した。有機相を、塩水(×2)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を除去し、溶出液をシクロヘキサン/EtAcO 9:1から1:1の勾配として、粗製の生成物をSiO CombiFlashクロマトグラフィーで精製した。純粋な生成物を黄色がかった固形物として得た(収率60%)。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ 8.97(dd,1H),8.48(dd,1H),7.70(d,1H),7.52(dd,1H),6.93(d,1H),3.98(d,2H),2.39(hept,1H),1.11(d,6H).
【0177】
b)不活性雰囲気下において(グローブボックス)、スターラーバーを備えるステンレスの高圧反応器に、5−ブロモ−8−イソブトキシキノリン、パラジウム触媒、dppf、脱気したTEAおよび脱気したEtOHを入れた。CO(×3)でその系をパージし、25barに加圧した。その反応器を130℃に加温し、600rpmでオーバーナイト撹拌した。ついで、前記系を冷却し、減圧した。混合物をDCMで希釈した。この有機相を水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を真空において除去した。溶出液をシクロヘキサン/EtAcO 9:1から1:1の勾配として、粗製の生成物をSiO CombiFlashクロマトグラフィーで精製して、純粋な生成物を黄色のオイルとして得た(91%)。
H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ 9.46(dd,1H),8.98(dd,1H),8.31(d,1H),7.53(dd,1H),7.03(d,1H),4.44(q,2H),4.06(d,2H),2.42(hept,1H),1.45(t,4H),1.12(d,6H).
【0178】
c)エチル 8−イソブトキシキノリン−5−カルボキシラートの酢酸溶液に、シアノ水素化ホウ素ナトリウムを、室温において15分にわたって、注意深く3回に分けて添加した。2時間後、出発原料は残っていなかった(TLC)。その混合物を水で希釈し、2M NaOHで塩基性化し、DCM(×5)で抽出し、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶出液をシクロヘキサン/EtAcO 9:1から1:1の勾配として、粗製の生成物をSiO Combiflashクロマトグラフィーで精製した。純粋な生成物を無色のオイルとして得た(収率60%)。
H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ 7.27(d,2H),6.59(d,1H),4.38(s,1H),4.29(q,3H),3.78(d,2H),3.44−3.25(m,2H),3.12(t,2H),2.13(hept,1H),2.03−1.83(m,2H),1.36(t,3H),1.04(d,6H).
【0179】
中間体化合物18:(E)−メチル 3−(3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−1H−インドール−4−カルボキシラートの合成
鉱油を含む60%NaH(118mg、3.0mmol)を5mLのベンゼンに懸濁させた懸濁液に、アルゴン下、0℃に冷却して、トリエチルホスホノアセテート(0.6mL、3.0mmol)を滴下して添加した(注:ガス発生)。その混合物を0℃で20分間撹拌し、ついで、ジヒドロメチル 3−ホルミル−1H−インドール−4−カルボキシラート(200mg、1.0mmol)のベンゼン溶液(5mL)を添加した。反応を室温で2時間撹拌した。ついで、NHClの飽和溶液でその反応を停止させ、EtAcOで抽出した。有機層を合わせて、水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。シクロヘキサン/EtAcOを溶出液として、粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。(E)−メチル 3−(3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−1H−インドール−4−カルボキシラートを得た(220mg、82%)。
H NMR CDCl(300MHz)8.99(1H,bs),8.42(1H,d,J=15.8MHz),7.80(1H,d,J=7.7MHz),7.68(1H,d,J=2.7MHz),7.58(1H,d,J=7.7MHz),7.27(1H,t,J=7.7MHz),6.16(1H,d,J=15.8MHz),4.28(2H,q,J=7.1MHz),4.01(3H,s),1.35(3H,t,J=7.1MHz).
【0180】
中間体化合物19:2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンゼンの合成
a)3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル 4−メチルベンゼンスルホナート
2−メチルプロパン−1,3−ジオール(2.30mL、26.23mmol)およびTEA(1.50mL、10.50mmol)のDCM溶液(20mL)にp−TsCl(1.00g、5.25mmol)を添加し、室温で撹拌した。4時間後、その反応混合物をDCM(40mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(15→50% EtAcO/ヘキサン)、0.86gの3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル 4−メチルベンゼンメタンスルホナートを得た[Rf=0.40(40% EtAcO/ヘキサン)、無色のオイル、収率67%]。
LC−MS ESI+m/z:245(M+1,99%)(方法5).
【0181】
b)5−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ベンズアルデヒド
一般的な手順に基づいて、出発原料として5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(2.27g、14.48mmol)、KCO(2.00g、14.48mmol)および3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル 4−メチルベンゼンスルホナート(2.95g、12.07mmol)を使用して、80℃で17時間撹拌した後に、表題の化合物を収率46%で取得した(淡い黄色のオイル)。
LC−MS ESI+m/z:229(M+1,92%)(方法5).
【0182】
c)3−(4−クロロ−2−ホルミルフェノキシ)−2−メチルプロピル トリフルオロメタンスルホナート
−78℃で冷却した5−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ベンズアルデヒド(1.40g、6.12mmol)およびDIPEA(2.10mL、12.24mmol)のDCM溶液(20mL)に、TfO(1.67mL、6.12mmol)を滴下して添加した。15分後、その反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、2.90gの3−(4−クロロ−2−ホルミルフェノキシ)−2−メチルプロピル トリフルオロメタンスルホナートを取得し[Rf=0.60(40% EtAcO/ヘキサン)、褐色の固形物、収率100%]、更なる精製をすることなく使用した。
【0183】
d)5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンズアルデヒド
0℃で冷却した3−(4−クロロ−2−ホルミルフェノキシ)−2−メチルプロピル トリフルオロメタンスルホナート(2.20g、6.12mmol)のTHF溶液(20mL)に、TBAF(9.18mLの1M THF溶液、9.18mmol)を滴下して添加し、その混合物を室温に達しさせた。2時間後、溶媒をロータリーエバポレーションで除去し、得られた残渣をEtAcO(40mL)に溶解し、水(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(5→15% EtAcO/ヘキサン)、0.63gの5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンズアルデヒドを得た[Rf=0.70(30% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色のオイル、収率45%]。
LC:純度93%(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):10.42(s,1H,CHO);7.77(d,J=2.9Hz,1H,ArH);7.48(dd,J=9.0,2.9Hz,1H,ArH);6.95(d,J=9.0Hz,1H,ArH);4.68−4.38(m,2H);4.12−3.98(m,2H);2.52−2.27(m,1H);1.13(dd,J=6.8,1.0Hz,3H).
【0184】
e)[5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)フェニル]メタノール
中間体化合物1、セクションbに記載したのと同様の手順に基づいて、5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンズアルデヒド(0.66g、2.86mmol)およびNaBH(0.11g、2.86mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を収率73%で得た(無色のオイル)。
LC:純度96%(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.30(d,J=2.8Hz,1H,ArH);7.20(dd,J=8.6,2.8Hz,1H,ArH);6.79(d,J=8.6Hz,1H,ArH);4.66(s,2H);4.64−4.32(m,2H);4.02−3.90(m,2H);2.47−2.25(m,1H);1.99(br s,1H,OH);1.10(d,J=7.8Hz,3H).
【0185】
f)2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンゼン
中間体化合物1、セクションcに記載したのと同様の手順に基づいて、[5−クロロ−2−(3−フルオロ−2−メチルプロポキシ)フェニル]メタノール(0.48g、2.04mmol)およびPBr(0.19mL、2.04mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を収率98%で得た(淡い黄色のオイル)。
【0186】
中間体化合物20:2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(2−フルオロプロポキシ)ベンゼンの合成
a)4−クロロ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノール
5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(5.00g、31.93mmol)、エチレングリコール(5.40mL、95.79mmol)およびp−TsOH(0.30g、1.60mmol)のトルエン溶液(50mL)を、ディーンスターク装置に接続して還流した。32時間後、反応を室温に達しさせ、EtAcO(40mL)で希釈し、水(2×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(5□10% EtAcO/ヘキサン)、3.40gの4−クロロ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノールを得た[Rf=0.40(20% EtAcO/ヘキサン)、白色の固形物、収率53%]。
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.72(s,1H,ArH);7.25−7.17(m,2H,ArH+OH);6.83(d,J=7.7Hz,1H,ArH);5.92(s,1H);4.18−4.04(m,4H).
【0187】
b)1−[4−クロロ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノキシ]アセトン
1−クロロアセトン(0.29mL、3.59mmol)KCO(0.62g、4.49mmol)および4−クロロ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノール(0.60g、2.99mmol)のDMF(15mL)中での混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をEtAcO(80mL)に注ぎ、水(2×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(40% EtAcO/ヘキサン)、0.69gの1−[4−クロロ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノキシ]アセトンを得た[Rf=0.25(30% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色の固形物、収率90%]。
LC−MS ESI+ m/z:257(M+1,98%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.54(d,J=2.7Hz,1H,ArH);7.26(dd,J=8.9,2.7Hz,1H,ArH);6.67(d,J=8.9Hz,1H,ArH);6.20(s,1H);4.56(s,2H);4.18−4.01(m,4H);2.29(s,3H).
【0188】
c)1−[4−クロロ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノキシ]プロパン−2−オール
1−[4−クロロ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノキシ]アセトン(0.77g、2.99mmol)のMEOH溶液(15mL)を0℃に冷却し、これにNaBH(0.12g、3.20mmol)を少量ずつ添加した。ガスの発生が観察された。10分後、溶媒をロータリーエバポレーションで除去した。得られた残渣をDCM(20mL)に溶解し、HCl(10%水溶液、3mL)で酸性化し、水(20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(30□45% EtAcO/ヘキサン)、0.53gの1−[4−クロロ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノキシ]プロパン−2−オールを得た[Rf=0.33(40% EtAcO/ヘキサン)、無色のオイル、収率69%]。
LC−MS ESI+m/z:259(M+1,93%)(方法5).
【0189】
d)2−[5−クロロ−2−(2−フルオロプロポキシ)フェニル]−1,3−ジオキソラン
1−[4−クロロ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノキシ]プロパン−2−オール(0.53g、2.05mmol)のDCM溶液(15mL)を0℃に冷却し、これにDAST(0.50g、3.07mmol)を滴下して添加し、混合物を室温に達しさせた。1.5時間後、反応混合物をDCM(15mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(8→15% EtAcO/ヘキサン)、0.30gの2−[5−クロロ−2−(2−フルオロプロポキシ)フェニル]−1,3−ジオキソランを得た[Rf=0.50(20% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色のオイル、収率58%]。
LC−MS ESI+ m/z:261(M+1,97%)(方法5).
【0190】
e)5−クロロ−2−(2−フルオロプロポキシ)ベンズアルデヒド
2−[5−クロロ−2−(2−フルオロプロポキシ)フェニル]−1,3−ジオキソラン(0.50g、1.92mmol)の水(1mL)およびアセトン(5mL)の混合物中の懸濁液に、PPTS(48mg、0.19mmol)を添加した。反応を還流で6時間加熱した。反応を室温に達しさせた。揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。得られた残渣をEtAcO(30mL)に溶解し、水(30mL)およびMaOH(10%、10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、0.42gの5−クロロ−2−(2−フルオロプロポキシ)ベンズアルデヒドを取得し[Rf=0.50(20% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色のオイル、収率100%、粗製物]、更なる精製をすることなく使用した。
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):10.45(s,1H,CHO);7.80(d,J=2.7Hz,1H,ArH);7.49(dd,J=9.1,2.7Hz,1H,ArH);6.93(d,J=9.1Hz,1H,ArH);5.23−4.90(m,1H);4.22−4.10(m,2H);1.56−1.42(m,3H).
【0191】
f)[5−クロロ−2−(2−フルオロプロポキシ)フェニル]メタノール
中間体化合物1、セクションbに記載したのと同様の手順に基づいて、5−クロロ−2−(2−フルオロプロポキシ)ベンズアルデヒド(0.60g、2.77mmol)およびNaBH(0.10g、2.77mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を、収率71%で取得した(無色のオイル)。
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.31(d,J=2.8Hz,1H,ArH);7.21(dd,J=8.6,2.8Hz,1H,ArH);6.77(d,J=8.6Hz,1H,ArH);5.18−4.86(m,1H);4.68(dd,J=15.5,13.5Hz,2H);4.15−3.99(m,2H);1.92(br s,1H,OH);1.46(dd,J=23.5,6.5Hz,3H).
【0192】
g)2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(2−フルオロプロポキシ)ベンゼン
中間体化合物1、セクションcに記載したのと同様の手順に基づいて、[5−クロロ−2−(2−フルオロプロポキシ)フェニル]メタノール(0.46g、2.09mmol)およびPBr(0.20mL、2.09mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を収率91%で取得した(淡い黄色のオイル)。
【0193】
中間体化合物21:5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)ベンズアルデヒドの合成
a)N−(ターシャリ−ブチル)−N−{(1E)−[5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]メチレン}−アミン
NaH[0.15g(60%オイル分散液)3.84mmol]の1,4−ジオキサン(10mL)中での懸濁液に、3−メチルブタン−2−オール(0.41mL、3.84mmol)を添加し、50℃で加熱した。30分後、N−(ターシャリ−ブチル)−N−[(1E)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)メチレン]アミン(0.41g、1.92mmol)の1,4−ジオキサン溶液(6mL)をカニューラで移し、得られた混合物を70℃で15時間加熱した。揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。得られた残渣をEtAcO(40mL)に溶解し、水(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去することで、0.60gのN−(ターシャリ−ブチル)−N−{(1E)−[5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]メチレン}アミンを取得し[Rf=0.60(10% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色のオイル、収率100%、粗製物]、更なる精製をすることなく使用した。
N−(ターシャリ−ブチル)−N−[(1E)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)メチレン]アミンについては、Larock,R.Cら、J.Org.Chem.2001,66,8042−8051に記載の方法に基づいて調製した。
【0194】
b)5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)ベンズアルデヒド
先の工程で取得した、粗製のN−(ターシャリ−ブチル)−N−{(1E)−[5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]メチレン}アミン(1.92mmol)を、THF(6mL)、水(6mL)およびAcOH(1mL)の混合物に溶解し、室温で撹拌した。1時間後、THFをロータリーエバポレーションで除去し、得られた残渣をEtAcO(30mL)で希釈し、水(20mL)およびNaOH(10%水溶液、5mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、0.50gの5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)ベンズアルデヒドを取得し[Rf=0.60(10% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色のオイル、収率100%、粗製物]、更なる精製をすることなく使用した。
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):10.44(s,1H,CHO);7.77(d,J=2.8Hz,1H,ArH);7.45(dd,J=9.0,2.8Hz,1H,ArH);6.93(d,J=9.0Hz,1H,ArH);4.34−4.23(m,1H);2.08−1.92(m,1H);1.29(d,J=6.2Hz,3H);1.02(d,J=6.9Hz,3H);0.99(d,J=6.6Hz,3H).
【0195】
c)[5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]メタノール
中間体化合物1、セクションbに記載したのと同様の手順に基づいて、5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)ベンズアルデヒド(0.44g、1.92mmol)およびNaBH(0.04g、0.96mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を、収率77%で取得した(無色のオイル)。
LC:純度99%(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.27(d,J=2.7Hz,1H,ArH);7.18(dd,J=8.8,2.7Hz,1H,ArH);6.78(d,J=8.8Hz,1H,ArH);4.72−4.57(m,2H);4.27−4.16(m,1H);2.30(t,J=6.5Hz,1H,OH);2.03−1.88(m,1H);1.24(d,J=6.0Hz,3H);1.03−0.95(m,6H).
【0196】
d)2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(1,2−ジメチルプロポキシ)ベンゼン
中間体化合物1、セクションcに記載したのと同様の手順に基づいて、[5−クロロ−2−(1,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]メタノール(0.33g、1.44mmol)およびPBr(0.07mL、0.72mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を収率95%で取得した(無色のオイル)。
【0197】
中間体化合物22:2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(シクロブチルオキシ)ベンゼンの合成
a)N−(ターシャリ−ブチル)−N−{(1E)−[5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)フェニル]メチレン}アミン
NaH[0.10g(60%オイル分散液)、2.55mmol]の1,4−ジオキサン(8mL)懸濁液を撹拌しながら、これにシクロブタノール(0.20mL、2.55mmol)を添加した。多量のガスの発生が観察され、粘性の溶液が形成された。20分後、N−(ターシャリ−ブチル)−N−[(1E)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)メチレン]アミン(0.42g、1.96mmol)の1,4−ジオキサン溶液(4mL)をカニューラで移し、得られた混合物を70℃で加熱した。15時間後、揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去し、粘性の黄色の固形物であるN−(ターシャリ−ブチル)−N−{(1E)−[5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)フェニル]メチレン}アミンが残り、更なる精製をすることなく使用した。
【0198】
b)5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)ベンズアルデヒド
先の工程で取得した粗製のN−(ターシャリ−ブチル)−N−{(1E)−[5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)フェニル]メチレン}アミン(1.96mmol)をTHF(6mL)およびHCl(10%水溶液、5mL)の混合物に溶解し、室温で撹拌した。1時間後、THFをロータリーエバポレーションで除去した。得られた残渣をEtAcO(30mL)で希釈し、NaOH(10%水溶液、10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(5% EtAcO/ヘキサン)、0.16gの5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)ベンズアルデヒドを取得した[Rf=0.40(10% EtAcO/ヘキサン)、無色のオイル、収率39%(2工程)]。
LC:純度93%(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):10.42(s,1H,CHO);7.77(d,J=2.8Hz,1H,ArH);7.43(dd,J=8.7,2.8Hz,1H,ArH);6.77(d,J=8.7Hz,1H,ArH);4.79−4.65(m,1H);2.58−2.42(m,2H);2.34−2.14(m,2H);2.00−1.66(m,2H).
【0199】
c)[5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)フェニル]メタノール
中間体化合物1、セクションbに記載したのと同様の手順に基づいて、5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)ベンズアルデヒド(0.26g、1.23mmol)およびNaBH(0.05g、1.23mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を収率92%で取得した(白色の固形物)。
LC:純度86%(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.27(d,J=2.8Hz,1H,ArH);7.16(dd,J=8.8,2.8Hz,1H,ArH);6.63(d,J=8.8Hz,1H,ArH);4.77−4.57(m,3H);2.54−2.38(m,2H);2.26−2.06(m,2H);1.96−1.61(m,2H+OH).
【0200】
d)2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(シクロブチルオキシ)ベンゼン
中間体化合物1、セクションcに記載したのと同様の手順に基づいて、[5−クロロ−2−(シクロブチルオキシ)フェニル]メタノール(0.47g、2.21mmol)およびPBr(0.10mL、1.10mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を、収率90%で取得した(無色のオイル)。
【0201】
中間体化合物23:2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−[(2−メチルプロパ−2−エニル)オキシ]ベンゼンの合成
中間体化合物1、セクションaに記載したのと同様の手順に基づいて、5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.00g、6.38mmol)、NaH[0.28g(60%オイル分散液)、7.03mmol]および3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(0.86g、6.38mmol)を出発原料として使用して、室温で1時間撹拌した後に、表題の化合物を収率81%で取得した(淡い黄色のオイル)。
LC−MS ESI+ m/z:211(M+1,90%)(方法5).
【0202】
b){5−クロロ−2−[(2−メチルプロパ−2−エニル)オキシ]フェニル}メタノール
中間体化合物1、セクションbに記載したのと同様の手順に基づいて、5−クロロ−2−[(2−メチルプロパ−2−エニル)オキシ]ベンズアルデヒド(0.54g、2.56mmol)およびNaBH(0.05g、1.28mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を収率50%で取得した(黄色のオイル)。
LC−MS ESI− m/z:181(M−1,99%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.30(d,J=2.8Hz,1H,ArH);7.19(dd,J=8.8,2.8Hz,1H,ArH);6.78(d,J=8.8Hz,1H,ArH);5.12−4.99(m,2H);4.69(d,J=6.3Hz,2H);4.46(s,2H);2.23(t,J=6.3Hz,1H,OH);1.83(s,3H).
【0203】
c)2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−[(2−メチルプロパ−2−エニル)オキシ]ベンゼン
中間体化合物1、セクションcに記載したのと同様の手順に基づいて、{5−クロロ−2−[(2−メチルプロパ−2−エニル)オキシ]フェニル}メタノール(0.26g、1.23mmol)およびPBr(0.12mL、1.23mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を収率81%で取得した(淡い黄色のオイル)。
【0204】
中間体化合物24:2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−{[2−(フルオロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンゼンの合成
a)5−クロロ−2−{[2−(クロロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンズアルデヒド
中間体化合物1、セクションaに記載したのと同様の手順に基づいて、5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.50g、3.19mmol)、KCO(0.53g、3.83mmol)および3−クロロ−2−(クロロメチル)プロパ−1−エン(0.44mL、3.83mmol)を出発原料として使用して、室温で20時間撹拌した後に、表題の化合物を収率24%で取得した(白色の固形物)。この化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した(10→30% EtAcO/ヘキサン)、Rf=0.40(10% EtAcO/ヘキサン)。
LC:純度99%(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):10.44(s,1H,CHO);7.79(d,J=2.7Hz,1H,ArH);7.48(dd,J=8.8,2.7Hz,1H,ArH);6.98(d,J=8.8Hz,1H,ArH);5.47−5.44(m,1H);5.42−5.38(m,1H);4.74(br s,2H);4.20(br s,2H).
【0205】
b)5−クロロ−2−{[2−(ヨードメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンズアルデヒド
NaI(0.14g、0.98mmol)および5−クロロ−2−{[2−(クロロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンズアルデヒド(0.16g、0.65mmol)の溶液を、室温で14時間撹拌した。揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。得られた残渣をEtAcO(25mL)に溶解し、水(10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、0.22gの5−クロロ−2−{[2−(ヨードメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンズアルデヒドを取得し[Rf=0.40(10% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色のオイル、収率100%、粗製物]、更なる精製をすることなく使用した。
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):10.45(s,1H,CHO);7.81(d,J=2.8Hz,1H,ArH);7.50(dd,J=9.0,2.8Hz,1H,ArH);7.00(d,J=9.0Hz,1H,ArH);5.56−5.53(m,1H);5.35−5.32(m,1H);4.81(br s,2H);4.03(br s,2H).
【0206】
c)5−クロロ−2−{[2−(フルオロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンズアルデヒド
5−クロロ−2−{[2−(ヨードメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンズアルデヒド(0.21g、0.62mmol)のTHF溶液(4mL)に、TBAF(1.82mLの1M THF溶液、1.82mmol)を滴下して添加した。その混合物を室温で撹拌した。1時間後、反応をEtAcO(30mL)で希釈し、塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(8% EtAcO/ヘキサン)、0.03gの5−クロロ−2−{[2−(フルオロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンズアルデヒドを得た[Rf=0.50(10% EtAcO/ヘキサン)、無色のオイル、収率21%(2工程)]。
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):10.43(s,1H,CHO);7.79(d,J=2.8Hz,1H,ArH);7.48(dd,J=9.1,2.8Hz,1H,ArH);6.96(d,J=9.1Hz,1H,ArH);5.46−5.42(m,2H);4.99(d,J=57.3Hz,2H);4.71(br s,2H).
【0207】
d)(5−クロロ−2−{[2−(フルオロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}フェニル)メタノール
中間体化合物1、セクションbに記載したのと同様の手順に基づいて、5−クロロ−2−{[2−(フルオロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンズアルデヒド(0.36g、1.56mmol)およびNaBH(0.03g、0.78mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を収率56%で取得した(無色のオイル)。
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.32(d,J=2.8Hz,1H,ArH);7.20(dd,J=8.5,2.8Hz,1H,ArH);6.80(d,J=8.5Hz,1H,ArH);5.42−5.38(m,2H);4.97(d,J=46.8Hz,2H);4.68(s,2H);4.63(s,2H).
【0208】
e)2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−{[2−(フルオロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}ベンゼン
中間体化合物1、セクションcに記載したのと同様の手順に基づいて、(5−クロロ−2−{[2−(フルオロメチル)プロパ−2−エニル]オキシ}フェニル)メタノール(0.20g、0.85mmol)およびPBr(0.08mL、0.85mmol)を出発原料として使用して、表題の化合物を収率83%で取得した(淡い黄色のオイル)。
【0209】
中間体化合物25:(3−メチルオキセタン−3−イル)メチルトリフルオロメタンスルホナートの合成
(3−メチルオキセタン−3−イル)メタノール(0.58ml、5.87mmol)およびTEA(1.63ml、11.75mmol)のDCM溶液(29mL)に、無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.98ml、5.87mmol)を0℃で添加した。その反応混合物を、0℃で1時間、ついで、室温で1時間撹拌した。反応混合物を冷却し、NaHCOの飽和水溶液を添加した。水層をEtAcO(×3)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、ろ過および濃縮をした。溶媒を除去した後、1.20gの所望の化合物を取得し(収率87%、粗製物)、更なる精製をすることなく使用した。
H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ:4.48−4.13(m,2H);3.58−3.02(m,4H);1.17(s,3H).
【0210】
中間体化合物25におけるのと同じ手順を使用して、下記化合物を調製した。
【表3】
【0211】
中間体化合物26:3−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3−オキサチアゾリジン 2,2−ジオキシドの合成
a)2−({5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}アミノ)エタノール
2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンゼン(4.50g、12.4mmol)の0℃で冷却したACN溶液(50mL)に、2−アミノエタノール(5.98mL、98.9mmol)を滴下して添加した。前記反応を室温に達しさせる間に、白色の沈殿物が現れた。15時間後、揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。残渣をEtAcO(100mL)に溶解し、塩水(100mL)および水(50mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、3.50gの2−({5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}アミノ)エタノールを取得し[Rf=0.15(5% MeOH/DCM)、白色の固形物、収率82%]、更なる精製をすることなく使用した。
LC−MS ESI+ m/z:344(M+1,86%)(方法5).
【0212】
b)3−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3−オキサチアゾリジン 2−オキシド
2−({5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}アミノ)エタノール(3.48g、10.1mmol)およびイミダゾール(2.75g、40.4mmol)のTEA(3.1mL、22.2mmol)およびDCM(100mL)中における懸濁液に、0℃で冷却しながら、SOCl(0.81mL、11.1mmol)のDCM溶液(10mL)を滴下して添加した。その懸濁液は、黄色がかった溶液に変わり、前記反応を室温に達しさせた。4時間後、混合物をDCM(60mL)に注ぎ、塩水(2×40mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、4.1gの3−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3−オキサチアゾリジン 2−オキシドを取得し[Rf=0.40(20% EtAcO/ヘキサン)、黄色のオイル、定量的収率]、更なる精製をすることなく使用した。
【0213】
c)3−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3−オキサチアゾリジン 2,2−ジオキシド
粗製の3−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3−オキサチアゾリジン 2−オキシド(10.1mmol)のACN溶液(60mL)に、氷冷下、RuCl・HO(52mg、0.10mmol)を添加し、続けて、NaIO(3.24g、15.2mmol)を添加し、ついで、水(40mL)を添加した。その反応を2時間かけて室温に達しさせ、さらに5時間撹拌した。混合物をEtO(60mL)で希釈し、有機相を分離した。水相をEtO(2×40mL)で抽出した。有機相を合わせてNaHCO(飽和水溶液、2×40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(20□30% EtAcO/ヘキサン)、1.31gの3−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3−オキサチアゾリジン 2,2−ジオキシドを得た。[Rf=0.30(20% EtAcO/ヘキサン)、白色の固形物、収率32%(3工程)]。
LC−MS ESI− m/z:404(M−1,97%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.51−7.10(m,5H,ArH);6.92(d,J=8.7Hz,1H,ArH);5.10(s,2H);4.56−4.48(m,2H);4.26(s,2H);3.52−3.43(m,2H).
【0214】
中間体化合物26におけるのと同じ手順を使用して、下記化合物を調製した。
【表4】
*LC−MS ESI− m/z:388(M−1,97%)(方法5).
**LC−MS ESI+ m/z:372(M+1,97%)(方法5).
***LC−MS ESI+ m/z:338(M+1,98%)(方法5).
【0215】
中間体化合物27:1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}メタンアミンの合成
5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンズアルデヒド(3.20g、12.4mmol)、NHOH・HCl(1.29g、18.6mmol)およびNaAcO(1.63g、19.8mmol)のEtOH懸濁液(25mL)を還流で30分間加熱した。前記反応を室温に達しさせ、EtOHをロータリーエバポレーションで除去した。得られた残渣をDCM(60mL)に溶解し、塩水(2×50mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、3.60gの5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンズアルデヒド オキシムを得た。この固形物を25mLのAcOHに懸濁させ、Zn粉末(3.24g、49.6mmol)を2時間かけて少量ずつ添加した。3時間後、前記反応をMeOHで洗浄して、セライトのパッドを通してろ過した。揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。得られた残渣をDCM(100mL)に溶解し、NaHCOの飽和水溶液(50mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(7% DCM/MeOH)、1.70gの1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}メタンアミンを取得した[Rf=0.25(10% DCM/MeOH)、白色の固形物、収率52%]。
LC−MS ESI+ m/z:284(M+1,97%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.49−7.38(m,1H,ArH);7.24(d,J=2.7Hz,1H,ArH);7.18(dd,J=8.8,2.7Hz,1H,ArH);6.96−6.81(m,3H,ArH);5.08(s,2H);3.80(s,2H);1.61(br s,2H,NH).
【0216】
中間体化合物27におけるのと同じ手順を使用して、下記化合物を調製した。
【表5】
【実施例】
【0217】
下記実施例は、本発明の範囲を説明する。
一般式Iの化合物の実施例
LC−MSスペクトルに関し、下記のHPLC法を使用した:
方法1:X−Bridge C18、2.5μm 4.6×50mmカラム;温度:35℃;速度 1.5mL/分;溶出液:A=NHHCO 10mM、B=ACN;勾配:98% A 0.5分、4分で98から5% A、5% A 2分、0.75分で5から98% A、98% A 1.75分。
方法2:SunFire C18 3.5μm、2.1×100mmカラム;温度:35℃;速度 0.3mL/分;溶出液:A:ACN:MeOH(1:1)、B:水、C:酢酸アンモニウム 20mM pH7;勾配:10:85:5(A:B:C)3分から17分で95:5(A:C)および95:5(A:C)10分。試料を予めメタノールに溶解した。
方法3:XDB−C18 5μm、4.6×150mmカラム;温度:25℃;速度 1mL/分;溶出液:A:水(0.05% TFA)、B:AcN;勾配 7分で5% Bから95:5(A:B)および95:5(A:B)4分。
方法4:Acquity UPLC(登録商標)BEH C18 1.7μm、2.1×50mmカラム;温度:40℃;速度 0.5mL/分;溶出液:A=NHHCO 10mM、B=ACN;勾配:90% A 0.25分、2.75分で90から10% A、10% A 0.75分、0.01分で10から90% A、90% A 1.24分。
方法5:SunFire C18 5μm、2.1×50mm、速度 0.3mL/分;溶出液:A:AcCN:MeOH(1:1)、B:酢酸アンモニウム 5mM pH7;勾配:10:90(A:B)2分、2分で10:90(A:B)から95:5(A:B)、95:5(A:B)5分。試料を予めメタノールに溶解した。
【0218】
実施例1:(E)−1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸
a)鉱油を含む60%NaH(17mg、0.42mmol)を1mLのDMFに懸濁させた懸濁液に、0℃下にて、メチル 1H−インドール−4−カルボキシラート(70mg、0.4mmol)のDMF溶液(1mL)を滴下して添加した。30分後、(E)−2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンゼン(173mg、0.48mmol)のDMF溶液(1mL)を滴下して添加した。
TLC分析により全ての変換が示された時点で、砕いた氷を添加し、溶液をEtAcO(×3)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、白色の固形物として、(E)−メチル 1−(4−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロスチリル)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボキシラートを得た(155mg、収率85%)。
H NMR(500MHz,CDCl3)δ 7.95(1H,dd),7.57(1H,d),7.49(1H,d),7.31(1H,dd),7.26(1H,d),7.21(1H,dd),7.19−7.11(3H,m),7.09(1H,dd),7.06−6.97(2H,m),6.82(1H,d),3.99(3H,s).
【0219】
b)上記で取得した化合物(135mg、0.3mmol)、THF(4mL)およびLiOH(21mg、0.9mmol)の水溶液(1mL)を密封したチューブに入れた。TLCにより出発原料が残っていないことが示されるまで、その混合物を80℃で撹拌した。ついで、混合物を室温に冷却し、1M HClで酸性化した。混合物をEtAcO(×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を真空下で除去した。溶出液としてジクロロメタン:MeOH(9.5:0.5)を使用して、残渣をクロマトグラフし、110mg(収率84%)の表題の化合物(実施例1)を白色の固形物として取得した。
H NMR(400MHz,DMSO)δ7.87−7.71(4H,m),7.63(1H,d),7.55(1H,d),7.48(1H,dd),7.38(1H,dd),7.33(1H,dd),7.21(2H,dd),7.05(1H,dd),6.66(1H,d),5.75(2H,s).
LC−MS:t=9.59[M+H]=472(方法3).
【0220】
実施例1におけるのと同じ方法を使用し、出発原料としてメチル 1H−インドール−4−カルボキシラートおよび指定の化合物IIを使用して、下記化合物を調製した。
【表6】
【0221】
実施例64から78:出発原料としてのメチル 1H−インドール−5−カルボキシラートの使用
実施例1におけるのと同じ方法を使用し、式IIIの出発原料としてのメチル 1H−インドール−5−カルボキシラートおよび示した化合物IIを使用して、次の化合物を取得した。
【表7】
【0222】
実施例79から83:出発原料としての(E)−エチル 3−(1H−インドール−4−イル)アクリレートの使用
実施例1におけるのと同じ方法を使用し、式IIIの出発原料としての(E)−エチル 3−(1H−インドール−4−イル)アクリレートおよび示した化合物IIを使用して、次の化合物を取得した。
【表8】
【0223】
実施例84から86:出発原料としての2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)アセテートの使用
実施例1におけるのと同じ方法を使用し、式IIIの出発原料としてのメチル 2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)アセテートおよび示した化合物IIを使用して、次の化合物を取得した。
【表9】
【0224】
実施例87:1−(2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモベンジル)−1H−インドール−6−カルボン酸)の合成
実施例1におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として、メチル 1H−インドール−6−カルボキシラートおよび1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゼンを使用して、表題の化合物(実施例87)を得た。
LCMS:t=3.33、[M+H]=438
【0225】
前記同じ方法ならびに、指定のメチル 1H−インドール−6−カルボキシラート、化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表10】
【0226】
実施例89:3−(1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−イル)プロパン酸の合成
実施例1におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として、エチル 3−(1H−インドール−4−イル)プロパノエートおよび2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンゼンを使用して、表題の化合物(実施例89)を得た。
H NMR(400MHzCDCl)δ 7.26−7.10(7H,m),6.97(1H,dd),6.90(1H,d,),6.84(1H,d),6.59(1H,dd),5.29(2H,s),5.12(2H,s),3.29(2H,t),2.85(2H,t).
LC−MS:t=9.28,[M+H]=472(方法3).
【0227】
実施例90:1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸の合成
実施例1におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として、メチル 1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシラートおよび2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンゼンを使用して、表題の化合物(実施例90)を取得した。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.35(1H,d),7.64(1H,d),7.60(1H,d),7.56(2H,t),7.49(1H,dd),7.32(2H,ddd),7.21(1H,d),6.91(1H,d),6.82(1H,d),5.49(2H,s),5.20(2H,s).
LC−MS:t=9.9 [M+H]=445(方法3)
【0228】
前記同じ方法ならびに、式IIIの出発原料としての1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸および指定の化合物IIを使用して、次の化合物を取得した。
【表11】
【0229】
実施例92:1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸の合成
60% NaH(13mg、0.31mmol)の乾燥DMF懸濁液(4mL)に、0℃にて、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−カルボン酸(50mg、0.3mmol)のDMF溶液(1mL)を滴下して添加した。30分後、2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンゼン(103mg、0.28mmol)のDMF溶液(1mL)を滴下して添加した。その混合物を室温で16時間保持した。溶媒を蒸発させた後、DCM:MeOH(9.5:0.5から9:1)を溶出液として、残渣をシリカゲルでクロマトグラフして、表題の化合物(実施例92)を白色の固形物として得た(96mg、収率72%)。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.29(1H,d),7.99(1H,d),7.82(1H,dd),7.54(1H,t),7.48(1H,d),7.40(2H,ddd),7.31(1H,t),7.24(1H,d),7.19(1H,dd),5.44(2H,s),5.22(2H,s).
LC−MS:t=7.27;[M+H]=445(方法3)
【0230】
実施例93:1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸の合成
a)KCO(43mg、0.31mmol)およびメチル インドリン−4−カルボキシラート(53mg、0.3mmol)の乾燥DMF懸濁液(1mL)に、0℃にて、2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンゼン(114mg、0.31mmol)のDMF溶液(1mL)を滴下して添加した。前記反応を室温でオーバーナイト撹拌した(TLC分析により完全な変換が示された。)。ついで、その溶液を砕いた氷に注ぎ、EtAcO(×3)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。DCMで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、白色の固形物として、メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボキシラートを得た(111mg、収率81%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.36(1H,dd),7.30(1H,d),7.29−7.26(2H,m),7.21(1H,dd),7.14−7.09(1H,m),6.49(1H,d),5.09(2H,s),4.26(2H,s),3.88(3H,s),3.49−3.42(2H,m),3.41−3.34(2H,m).
【0231】
b)メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボキシラート(85mg、0.19mmol)、EtOH(1.5mL)、THF(0.5mL)およびLiOH(13mg、0.55mmol)の水溶液(0.23mL)を密封したチューブに入れた。その混合物を75℃でオーバーナイト撹拌した。ついで、その混合物を室温に冷却し、1M HClでpH2−3に酸性化した。反応混合物をEtAcO(×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を真空下において除去した。DCM:MeOH(98:2)を溶出液として、粗製物をシリカゲルでクロマトグラフし、わずかに黄色の固形物として、75mg(収率91%)の表題の化合物(実施例93)を得た。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.60(1H,t),7.50(1H,dd),7.36−7.28(3H,m),7.21(1H,d),7.10(1H,d),7.00(1H,t),6.56(1H,d),5.20(2H,s),4.25(2H,s),3.36(2H,t),3.22(2H,t).
LC−MS:t=2.98分、[M+H]=446、(方法1)。
【0232】
実施例94:1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸の合成
実施例1に記載したのと同様の手順に基づいて、メチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラートおよび2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンゼンを出発原料として使用して、表題の化合物(実施例94)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.63(1H,t),7.51(1H,dd),7.34(1H,dd),7.30(1H,dd),7.22(1H,d),6.98(1H,d),6.95−6.84(2H,m),6.39−6.28(1H,m),5.23(2H,s),4.40(2H,s),3.39−3.32(2H,m),2.97(2H,t),1.93−1.84(2H,m).
LC−MS:t=9.61,[M+H]=460(方法3).
【0233】
前記同じ方法ならびに、式(III)の出発原料としてのメチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラートおよび指定の化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表12】
【0234】
実施例96:1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)実施例1に記載したのと同様の方法に基づいて、メチル 1H−インドール−4−カルボキシラートおよび2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンゼンを出発原料として使用して、メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボキシラートを得た。
【0235】
b)上記取得した化合物(640mg、1.40mmol)のEtOH溶液に、2M NaOH(1.75mL、3.5mmol)の溶液を室温で添加した。TLCにより、出発原料が残っていないことが示されるまで、その混合物を80℃で撹拌した。混合物を冷却し、EtOHを真空下において除去した。残渣をEtAcOに溶解し、水(×3)および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。ヘキサン/EtAcOの勾配を溶出液として、粗製の生成物をSiOカラムクロマトグラフィーで精製した。表題の化合物(実施例96)を白色の固形物として得た(540mg、収率83%)。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.72(1H,dd),7.61(1H,d),7.58−7.50(3H,m),7.34−7.30(2H,m),7.20(1H,d),7.13(1H,t),6.98(1H,d),6.86(1H,d),5.39(2H,s),5.21(2H,s).
LC−MS:t=3.73;[M+H]=444(方法1).
【0236】
実施例97:1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
実施例96におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸を使用して、表題の化合物(実施例97)を得た。
H NMR(400MHzDMF−d)δ 8.05(1H,d),7.92−7.86(2H,m),7.79(1H,d),7.54−7.30(6H,m),7.13(1H,d,),5.70(2H,s),5.46(2H,s)
LC−MS:t=3.95,[M+H]=428(方法1).
【0237】
実施例98から99:出発原料としての2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−カルボキシラートの使用
実施例96におけるのと同じ方法を使用し、式IIIの出発原料としての2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−カルボキシラートおよび指定の化合物IIを使用して、次の化合物を取得した。
【表13】
【0238】
実施例100:1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−7−フルオロ−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
実施例96におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として、メチル 7−フルオロ−1H−インドール−4−カルボキシラートおよび2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンゼンを使用して、表題の化合物(実施例100)を得た。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.71(1H,dd),7.60−7.54(1H,m),7.53(1H,d),7.37−7.28(2H,m),7.23(1H,d),7.11(1H,td),7.06(1H,t),6.94(1H,dd),6.54(1H,d),5.51(2H,s),5.19(2H,s).
LC−MS:t=3.85;[M+H]=444(方法1)
【0239】
実施例101:1−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−5−メトキシベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
1−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−5−メトキシベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸(140mg、0.33mmol)のMeOH懸濁液(10mL)に、t−BuONa(32mg、0.33mmol)を添加し、室温で撹拌した。2時間後、溶媒を透明な溶液から除去し、白色の固形物を取得した。その固形物をEtO(10mL)ですりつぶし、真空乾燥させて、130mgの1−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−5−メトキシベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウム(収率87%)(実施例101)を取得した。
LC−MS ESI− m/z:422[M−Na],t=18.14(方法2)
H−NMR(DMSO−d,250MHz,δ):7.67−7.52(m,2H,ArH);7.40−7.07(m,6H,ArH);6.94(dd,J=8.0,7.4Hz,1H,ArH);6.79(dd,J=8.6,3.2Hz,1H,ArH);6.29(d,J=2.8Hz,1H,ArH);5.27(s,2H,CH2);5.14(s,2H,CH2);3.56(s,3H,OCH3).
【0240】
実施例102:1−[5−クロロ−2−(シクロヘキシルメトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
実施例101におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として、メチル 1H−インドール−4−カルボキシラートおよび2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(シクロヘキシルメトキシ)ベンゼンを使用して、表題の化合物(実施例102)を取得した。
LC−MS ESI− m/z:396[M−Na],t=21.18(方法2)
H−NMR(DMSO−d,250MHz,δ):7.57(dd,J=7.4,1.0Hz,1H,ArH);7.36−7.18(m,4H,ArH);7.07−6.98(m,2H,ArH);6.64(d,J=2.7Hz,1H,ArH);5.33(s,2H,CH2);3.85(d,J=5.5Hz,2H,CH2);1.91−1.60(m,6H);1.38−1.00(m,5H).
【0241】
実施例103:1−[5−クロロ−2−(シクロペンチルメトキシ)ベンジル]−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
実施例15におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として、メチル 1H−インドール−4−カルボキシラートおよび2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(シクロペンチルメトキシ)ベンゼンを使用して、表題の化合物(実施例103)を取得した。
LC−MS ESI− m/z:382[M−Na],t=20.40(方法2)
H−NMR(DMSO−d,250MHz,δ):7.57(d,J=7.0Hz,1H,ArH);7.39−7.17(m,4H,ArH);7.10−6.90(m,2H,ArH);6.67(br s,1H,ArH);5.32(s,2H,CH2);3.93(d,J=6.2Hz,2H,CH2);2.47−2.30(m,1H);1.93−1.11(m,8H).
【0242】
実施例104から113:出発原料としてのメチル 1H−インドール−4−カルボキシラートの使用
実施例96におけるのと同じ方法を使用し、式IIIの出発原料としてのメチル 1H−インドール−4−カルボキシラートおよび示した化合物IIを使用して、次の化合物を取得した。
【表14】
m/z[M+H]に代えて、m/z[M−H]
実施例114から115:出発原料としてのメチル 3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボキシラートの使用
【0243】
実施例96におけるのと同じ方法を使用し、式IIIの出発原料としてのメチル 3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボキシラートおよび指定の化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表15】
【0244】
実施例116から122:出発原料としてのメチル 3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボキシラートの使用
実施例96におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として、メチル 3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボキシラートおよび指定の化合物IIを使用して、次の化合物を調製した。
【表16】
【0245】
実施例123:1−(2−((2−クロロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)60% NaH(30mg、0.75mmol)の乾燥DMF懸濁液(1mL)に、0℃にて、メチル 1H−インダゾール−4−カルボキシラート(120mg、0.68mmol)のDMF溶液(2mL)を滴下して添加した。10分後、2−(ブロモメチル)−1−((2−クロロベンジル)オキシ)−4−フルオロベンゼン(236mg、0.72mmol)のDMF溶液(1.5mL)を滴下して添加した。0℃で16時間後、水を添加し、EtAcO(×3)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。粗製物を、溶媒としてシクロヘキサン/EtAcOを使用して、RediSep Rf Gold順相カラムを有するcombiflashシステムを使用するカラムクロマトグラフィーで精製した。わずかに褐色の固形物として、メチル 1−(2−((2−クロロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボキシラートの化合物(144mg、収率50%)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.84(s,1H),8.56(s,1H),7.37(d,J=3.1Hz,1H),7.28(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),7.18−7.07(m,3H),6.99(d,J=2.6Hz,1H),6.92(d,J=8.8Hz,1H),6.70(dd,J=3.1,0.8Hz,1H),5.37(s,2H),5.05(s,2H).
【0246】
b)メチル 1−(2−((2−クロロベンジル)オキシ)−5−フルオロベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボキシラート(120mg、0.28mmol)のEtOH(3mL)およびTHF(0.3mL)での懸濁液に、NaOH(34mg、0.85mmol)の水溶液(0.3mL)を室温で添加した。その混合物を80℃でオーバーナイト撹拌した。混合物を冷却し、水を添加した。水層をEtAcO(×3)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、ろ過および濃縮をした。
LC−MS:t=3.44;[M+H]=411(方法1)
H NMR(300MHz,メタノール−d4)δ 8.59(s,1H),7.72(d,J=7.1Hz,1H),7.55−7.39(m,3H),7.41−7.22(m,3H),7.02(dtd,J=17.1,8.9,3.9Hz,2H),6.57(dd,J=8.9,3.0Hz,1H),5.65(s,2H),5.22(s,2H).
【0247】
実施例124から138:出発原料としてのメチル 1H−インダゾール−4−カルボキシラートの使用
実施例123におけるのと同じ方法を使用し、示した化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表17】
【0248】
実施例139:出発原料としてのメチル 1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−カルボキシラートの使用
実施例123におけるのと同じ方法を使用し、出発原料としてのメチル 1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−カルボキシラートおよび示した化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表18】
【0249】
実施例140:出発原料としてのエチル 7−フルオロ−1H−インドール−4−カルボキシラートの使用
実施例123におけるのと同じ方法を使用し、出発原料としてのエチル 7−フルオロ−1H−インドール−4−カルボキシラートおよび示した化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表19】
【0250】
実施例141.1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)鉱油に含まれる、41.3mg(1.0mmol)の60%NaHのDMF懸濁液(3mL)に、アルゴン下、0℃に冷却しながら、200mg(0.98mmol)のメチル 3−ホルミル−1H−インドール−4−カルボキシラートのDMF溶液(3mL)を添加した。得られた溶液を0℃で15分間撹拌した。ついで、2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンゼンのDMF溶液(4mL)を滴下して添加した。反応を0℃で1.5時間撹拌した。前記反応を水で停止させ、EtAcOで抽出した。有機抽出物を合わせて、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過し、溶媒を蒸発させた。シクロヘキサン/EtAcOの混合物を溶出液として、粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−ホルミル−1H−インドール−4−カルボキシラート(450mg、94%)を白色の固形物として得た。
【0251】
b)対応するアルデヒド(195mg)のエタノールにおける懸濁液(0.2M)に、NaBHを0℃で添加した(1.2当量、21mg)。混合物を5分間撹拌した。ついで、1mLのTHFを完全な溶液を得るために添加した。30分後、TLCにより出発原料が残っていないことが示された。溶液を、水で反応を停止させ、EtOAc(×3)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。粗製の白色の固形物を、続く工程の反応に、更なる精製をすることなく使用した。
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 7.83(d,1H),7.45(d,1H),7.32−7.06(m,6H),6.96−6.79(m,2H),5.25(s,2H),5.08(s,2H),4.77(s,2H),4.00(s,3H).
【0252】
c)440mg(0.9mmol)のメチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボキシラートの無水エタノール懸濁液(18mL)に、1.12mLの2M NaOHの水溶液を添加した。得られた混合物を80℃で1時間撹拌した。ついで、水を添加した。その混合物をEtAcOで抽出した。溶媒を蒸発させた後、1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムを得た(385mg、86%)。
LC−MS:t=3.71;[M−H]=472(方法1)
【0253】
実施例142から151:出発原料としてのメチル 3−ホルミル−1H−インドール−4−カルボキシラートの使用
実施例141におけるのと同じ方法を使用し、出発原料としてのメチル 3−ホルミル−1H−インドール−4−カルボキシラートおよび示した化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表20】
【0254】
実施例152から153:出発原料としてのメチル 3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシラートの使用
実施例141におけるのと同じ方法を使用し、出発原料としてのメチル 3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシラートおよび示した化合物IIを使用して、次の化合物を取得した。
【表21】
【0255】
実施例154:1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)310mg(0.9mmol)の(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリドのトルエン懸濁液(2mL)に、アルゴン下、0℃にて、0.6M NaHMDS(1.2mL、0.72mmol)のトルエン溶液をシリンジで添加した。0℃で20分間撹拌した後、メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−ホルミル−1H−インドール−4−カルボキシラートを、5mLのトルエンおよび3.5mLのDCMにおける溶液として添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。ついで、その混合物を室温に温め、NHClの飽和溶液で反応を停止させた。混合物をEtAcOで抽出した。有機層を合わせて、水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、蒸発させた。シクロヘキサン/EtAcOの混合物を溶出液として、粗製物をカラムクロマトグラフィーで精製した。メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(2−メトキシビニル)−1H−インドール−4−カルボキシラートを黄色のオイルとして得た(230mg、99%)。
【0256】
b)メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(2−メトキシビニル)−1H−インドール−4−カルボキシラート(230mg、0.45mmol)のアセトン溶液(9mL)に、1M HCl(2.1mL、2.1mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。ついで、水を添加し、EtAcO(×3)で抽出した。有機層を合わせて、水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(2−オキソエチル)−1H−インドール−4−カルボキシラートを得た(190mg、85%)。
【0257】
c)メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(2−オキソエチル)−1H−インドール−4−カルボキシラート(190mg、0.38mmol)のTHF溶液(7.5mL)に、NaBH4(17mg、0.46mmol)を添加した。反応を室温で1時間撹拌した。水を添加し、その混合物をEtAcOで抽出し、MgSOで乾燥させた。1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロオキセピノ[5,4,3−cd]インドール−6(1H)−オンを得た(120mg、65%)。
【0258】
d)70mg(0.15mmol)の1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3,4−ジヒドロオキセピノ[5,4,3−cd]インドール−6(1H)−オンの無水エタノール懸濁液(3mL)に、0.18mLの2M NaOHの水溶液を添加した。得られた混合物を80℃で1時間撹拌した。ついで、水を添加し、その混合物をEtAcOで抽出し、MgSOで乾燥させた。1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムを黄色の固形物として得た(63mg、83%)。
=3.61分;m/x(M+H)488
【0259】
実施例155から160:出発原料としてのメチル 3−ホルミル−1H−インドール−4−カルボキシラートの使用
実施例141、工程aにおけるのと同じ方法を使用し、出発原料としてのメチル 3−ホルミル−1H−インドール−4−カルボキシラートおよび、以下の表に示した化合物IIを使用して、実施例154におけるのと同じ方法の使用に基づいて、次の化合物を取得した。
【表22】
【0260】
実施例161:(E)−3−(2−カルボキシラトビニル)−1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)鉱油を含む60%NaH(19mg、0.46mmol)のDMF懸濁液(2mL)に、アルゴン下、0℃に冷却した状態で、(E)−メチル 3−(3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−1H−インドール−4−カルボキシラート(120mg、0.44mmol)のDMF溶液(2mL)を添加した。得られた溶液を0℃で15分間撹拌した。ついで、2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンゼン(176mg、0.48mmol)のDMF溶液(2mL)を滴下して添加した。反応を0℃で3時間撹拌した。反応を水で停止させ、EtAcOで抽出した。有機抽出物を合わせて、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を蒸発させた。シクロヘキサン/EtAcOの混合物を溶出液とし、粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、(E)−メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−1H−インドール−4−カルボキシラート(230mg、94%)を得た。
【0261】
b)(E)−メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−1H−インドール−4−カルボキシラート(150mg、0.27mmol)の無水EtOH懸濁液(4mL)に、0.28mL(0.56mmol)の2M NaOH水溶液を添加した。その混合物を80℃でオーバーナイト加熱した。前記混合物を室温に冷却した。白色の固形物が現れた。その固形物をろ過し、冷水で洗浄した。表題の化合物を得た(143mg、93%)。
LC−MS:t=3.28;[M+H]=514(方法1)
【0262】
実施例162:出発原料としての(E)−メチル 3−(3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−1H−インドール−4−カルボキシラートの使用
実施例161におけるのと同じ方法を使用し、(E)−メチル 3−(3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−1H−インドール−4−カルボキシラートを使用し、示した化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表23】
【0263】
実施例163:1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)60%NaH(19mg、0.47mmol)の乾燥DMF懸濁液(1mL)に、0℃にて、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボニトリル(67mg、0.45mmol)のDMF溶液(1mL)を滴下して添加した。10分後、2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンゼン(162mg、0.47mmol)のDMF溶液(1mL)を滴下して添加した。0℃で16時間後、水を添加し、EtAcO(×3)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。DCM:MeOH(95:5)を溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、わずかに褐色の固形物として、所望の化合物を得た(159mg、収率87%)。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.83(s,1H),8.55(s,1H),7.37(d,J=3.1Hz,1H),7.29(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),7.22−7.14(m,1H),6.99(d,J=2.6Hz,1H),6.94(d,J=8.8Hz,1H),6.90−6.82(m,2H),6.70(dd,J=3.1,0.8Hz,1H),5.37(s,2H),5.04(s,2H).
【0264】
b)1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボニトリル(148mg、0.36mmol)のEtOH懸濁液(3mL)に、NaOH(144mg、3.61mmol)の水溶液(0.75mL)を室温で添加した。その混合物を90℃でオーバーナイト撹拌した。前記混合物を冷却し、1M HClで酸性化した。水およびEtAcOを添加し、水相をEtAcO(×3)で抽出した。有機相を合わせて、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。DCM:MeOHの勾配(9.5−0.5から9−1)を溶出液として、粗製の生成物をSiOカラムクロマトグラフィーで精製した。白色の粉末として、表題の化合物を得た(90mg、収率58%)。
H NMR(300MHz,DMSO)δ 8.95(s,1H),8.68(s,1H),7.67(d,J=3.0Hz,1H),7.55(dd,J=15.3,8.5Hz,1H),7.37(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),7.34−7.25(m,1H),7.22(d,J=8.9Hz,1H),7.14(d,J=2.6Hz,1H),7.09(td,J=8.5,1.8Hz,1H),6.90(d,J=2.8Hz,1H),5.49(s,2H),5.17(s,2H).
【0265】
c)1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸(87mg、0.2mmol)のMeOH懸濁液(5mL)に、t−BuONa(19mg、0.2mmol)を添加し、室温で撹拌した。2時間後、溶媒を透明な溶液から除去し、わずかに黄色の固形物を取得した。その固形物をEtOですりつぶし、真空乾燥させて、81.5mgの1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸ナトリウムを取得した(収率89%)。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.64(s,1H),8.55(s,1H),7.59(dd,J=15.3,8.6Hz,1H),7.45(d,J=3.0Hz,1H),7.38−7.28(m,2H),7.22(d,J=8.8Hz,1H),7.16−7.05(m,2H),6.91(d,J=2.6Hz,1H),5.42(s,2H),5.21(s,2H).
LC−MS:t=3.37[M+H]=429(方法1).
【0266】
実施例164:出発原料としての1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボニトリルの使用
実施例163におけるのと同じ方法を使用し、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボニトリルおよび示した化合物IIで開始して、次の化合物を取得した。
【表24】
【0267】
実施例165:1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)KCO(176mg、1.27mmol)およびメチル インドリン−4−カルボキシラート(215mg、1.21mmol)の乾燥DMF懸濁液(3mL)に、0℃にて、2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンゼン(443mg、1.27mmol)のDMF溶液(3mL)を添加した。前記反応を室温でオーバーナイト撹拌した。ついで、前記溶液を砕いた氷に注ぎ、EtAcO(×2)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。ヘキサン:EtAcOを溶出液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、白色の固形物として、所望の化合物を得た(430mg、収率80%)。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ 7.39(td,J=8.6,6.3Hz,1H),7.28(dd,J=15.4,1.8Hz,1H),7.21(dd,J=8.6,2.7Hz,1H),7.04(t,J=7.8Hz,1H),6.90(d,J=8.7Hz,1H),6.89−6.79(m,2H),6.49(dd,J=7.8,1.0Hz,1H),5.08(s,2H),4.25(s,2H),3.88(s,3H),3.50−3.41(m,2H),3.41−3.32(m,2H).
【0268】
b)メチル 1−(5−クロロ−2−((2,4−ジフルオロベンジル)オキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボキシラート(400mg、0.9mmol)のEtOH溶液(8mL)に、NaOH(108mg、2.7mmol)の水溶液(2mL)を室温で添加した。前記混合物を80℃でオーバーナイト撹拌した。その混合物を冷却し、水を添加した。水層をEtAcO(×3)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、ろ過および濃縮をした(380mg、収率93%)。
LC−MS:t=3.79[M+H]=430(方法1).
H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.63(dd,J=15.3,8.6Hz,1H),7.35−7.27(m,3H),7.20(d,J=8.6Hz,1H),7.10(td,J=8.5,1.7Hz,1H),7.04(dd,J=7.7,0.9Hz,1H),6.81(t,J=7.7Hz,1H),6.27(d,J=7.0Hz,1H),5.17(s,2H),4.15(s,2H),3.24−3.17(m,4H).
【0269】
実施例166から171:出発原料としてのメチル インドリン−4−カルボキシラートの使用
実施例165におけるのと同じ方法を使用し、示した化合物IIを使用して、次の化合物を取得した。
【表25】
【0270】
実施例172から182:出発原料としてのメチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラートの使用
実施例165におけるのと同じ方法を使用し、出発原料としてのメチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラートおよび示した化合物IIを使用して、次の化合物を取得した。化合物175から182の調製では、1当量のKIを工程a)の反応混合物に添加した。
【表26】
【0271】
実施例183:1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−スルホン酸ナトリウムの合成
CO(176mg、1.28mmol)および1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−スルホン酸ナトリウム(100mg、0.43mmol)の乾燥DMF懸濁液(4mL)に、室温にて、2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンゼン(186mg、0.51mmol)を添加した。前記反応を室温でオーバーナイト撹拌した。水を添加し、溶液をEtAcO(×3)で抽出した。有機抽出物を合わせて濃縮した。AcN:水(10分で2% AcNから95%)で溶出する、C18カラムにおけるカラムクロマトグラフィーにより、わずかに褐色の固形物として所望の化合物を得た。
LC−MS:t=3.95[M+H]=496(方法1).
H NMR(400MHz,メタノール−d4)δ 7.53(t,J=8.2Hz,1H),7.30−7.17(m,4H),7.08(d,J=8.7Hz,1H),7.04(d,J=2.5Hz,1H),6.88(t,J=8.0Hz,1H),6.36(dd,J=8.4,1.1Hz,1H),5.19(s,2H),4.43(s,2H),3.38(t,2H),3.31(t,2H),2.01(q,J=8.7,5.9Hz,2H).
【0272】
実施例184から185:出発原料としての1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−スルホン酸ナトリウムの使用
実施例183におけるのと同じ方法を使用し、示した化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表27】
【0273】
実施例186から187:出発原料としてのN−((1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)スルホニル)アセタミドの使用
実施例183におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として、N−((1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)スルホニル)アセタミドおよび示した化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表28】
【0274】
実施例188:1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)メチル 3−ホルミル−1H−インダゾール−4−カルボキシラート(76mg、0.4mmol)のDMF溶液(4.5mL)に、0℃にて、鉱油を含む60%NaH(16mg、0.4mmol)および2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンゼン(135mg、0.4mmol)を添加した。反応を室温で30分間撹拌した。ついで、水を添加した。得られた混合物をEtAcO(×3)で抽出した。有機層を合わせて、NHClの飽和溶液および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、シクロヘキサン/EtAcO 9:1から6:4の混合物を溶出液として、粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−ホルミル−1H−インダゾール−4−カルボキシラートを得た(76mg、42%)。
【0275】
b)メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−ホルミル−1H−インダゾール−4−カルボキシラート(76mg、0.2mmol)のTHF溶液(3mL)に、0℃で冷却しながら、NaBH4(12mg、0.3mmol)を添加した。1時間後、水を添加し、得られた混合物をEtAcOで抽出した。有機相を合わせて、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インダゾール−4−カルボキシラートを添加した(60mg、79%)。
【0276】
c)メチル 1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インダゾール−4−カルボキシラート(60mg、0.1mmol)の無水EtOH溶液(2.5mL)に、2M NaOHの水溶液を添加した(0.15mL、0.3mmol)。その混合物を80℃で1時間撹拌した。ついで、その混合物を室温に冷却した。水を添加し、得られた混合物をEtAcOで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸ナトリウムを得た(42mg、69%)。t=3.60分、m/z(M+H)=475。
【0277】
実施例189:1−(5−クロロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
化合物188と同じ方法を使用し、2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−(2−フルオロ−(2−メチルプロピル)オキシ)ベンゼンを使用して、この化合物を合成した。t=3.23分、m/z(M+H)=407。
【0278】
実施例190:1−(5−クロロ−2−(プロポキシ)ベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸ナトリウムの合成
a)メチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラート・塩酸塩(172mg、0.75mmol)の乾燥THF懸濁液(5mL)に、5−クロロ−2−プロポキシベンズアルデヒド(150mg、0.75mmol)のTHF溶液(3mL)およびAcOH(2滴)を滴下して添加した。その反応混合物を室温でオーバーナイト撹拌した。0℃で、NaBH(AcO)を少量ずつ添加した。反応混合物を室温でオーバーナイト撹拌した。溶媒を蒸発乾固させ、残渣をHOで希釈し、EtAcOで3回抽出した。有機相を合わせて、無水NaSOで乾燥させ、ろ過および濃縮をした。ヘキサン/EtAcOの混合物を溶出液とし、極性を増加させながら、粗製残渣をシリカゲルフラッシュシステム(Biotage SP1)によりクロマトグラフして、94mgの所望の生成物を得た(収率33.3%)。
LC−MS(方法4):t=3.43min;m/z=374(MH).
【0279】
b)実施例123(セクションb)に記載のそれに類似する手順に基づき、出発原料として先のセクションで取得した化合物を使用して、所望の化合物を得た。
LC−MS(方法4):t=1.89 [M+H]=360(方法4)
H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.32−7.25(m,1H,ArH);7.11−6.98(m,2H,ArH);6.75(t,J=7.7Hz,1H,ArH);6.54(d,J=6.5Hz,1H,ArH);6.07(d,J=7.3Hz,1H,ArH);4.39(s,2H);4.05(t,J=6.4Hz,2H);3.42−3.29(m,2H);2.95(t,J=6.2Hz,2H);1.97−1.87(m,2H);1.86−1.75(m,2H);1.07(t,J=7.3,3H).
【0280】
実施例191から193:出発原料としてのメチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラート・塩酸塩の使用
実施例190におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として指定の対応するアルデヒドを使用して、次の化合物を得た。
【表29】
【0281】
実施例194から199:出発原料としてのメチル 3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボキシラートの使用
実施例190におけるのと同じ方法を使用し、出発原料として、メチル 3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボキシラートおよび指定の対応するアルデヒドを使用して、下記化合物を調製した。
【表30】
【0282】
実施例200:1−(5−クロロ−2−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)実施例190(工程a)に記載したそれに類似する手順に基づき、メチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラート・塩酸塩に代えて、メチル インドリン−4−カルボキシラート、および、5−クロロ−2−プロポキシベンズアルデヒドに代えて、5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒドから開始して、メチル 1−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボキシラートを取得した(収率83%)。
LC−MS(方法4):t=2.58min;m/z=318(MH).
【0283】
b)先のセクションで取得した化合物(250mg、0.78mmol)のDMF溶液(10mL)に、炭酸カリウム(217mg、1.57mmol)および1−ブロモ−3−メトキシプロパン(181mg、1.18mmol)を添加した。その反応混合物を60℃でオーバーナイト撹拌した。反応混合物を、EtAcOおよび飽和NHCl水溶液(15mL)を添加することにより希釈し、EtAcO(3×15mL)で抽出した。有機相を合わせて、無水NaSOで乾燥させ、ろ過および濃縮をした。ヘキサン/EtAcOの混合物を溶出液として、極性を増加させながら、粗製残渣をシリカゲルフラッシュシステム(Biotage SP1)においてクロマトグラフして、所望の生成物を定量的収率で得た。
LC−MS(方法4):t=3.09[M+H]=390
c)実施例123(セクションb)に記載したそれに類似する手順に基づき、出発原料として先のセクションで取得した化合物を使用して、所望の化合物を取得した。
LC−MS(方法4):t=1.72[M+H]=376
H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.31−7.23(m,2H,ArH);7.1−6.99(m,2H,ArH);6.87(t,J=7.68Hz,1H,ArH);6.36(d,J=7.5Hz,1H,ArH);4.17(s,2H);4.05(t,J=6.15Hz,2H);3.47(t,J=6.2Hz,2H);3.4−3.31(m,2H);3.26−3.22(m,2H);3.21(s,3H);2.01−1.88(m,2H).
【0284】
実施例201から206:出発原料としてのメチル インドリン−4−カルボキシラートの使用
実施例200におけるのと同じ方法を使用し、各ケースにおいて、対応する出発原料を使用して、次の化合物を取得した。
【表31】
【0285】
実施例207:1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−3−(メトキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウム
a)pH=2においてEOAcで抽出したこと以外は実施例141のように取得した、1−(5−クロロ−2−((4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ)ベンジル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸(855mg、1.8mmol)のTHF懸濁液(10mL)に、0℃にて、55% NaH(236mg、5.41mmol)およびMeI(0.45mL、7.21mmol)を添加した。得られた混合物を室温でオーバーナイト撹拌し、蒸発乾固させた。それを0℃に冷却し、2M HCl水溶液をpH=2になるまで添加し、それをDCMで3回抽出した。有機相を合わせて、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固させた。粗製残渣をEtAcOおよびDCMで連続して洗浄し、236mg(収率25.8%)の所望の化合物を得た。
LC−MS(方法4):t=2.05 [M+H]=486
【0286】
b)実施例123(セクションb)に記載したそれに類似する手順に基づき、出発原料として先のセクションで取得した化合物を使用して、所望の化合物を取得した(定量的収率)。
LC−MS(方法4):t=2.05 [M+H]=486
H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.72−7.55(m,2H,ArH);7.47−7.11(m,6H,ArH);7.04−6.89(m,1H,ArH);6.85−6.74(m,1H,ArH);5.4−5.22(m,4H);4.88−4.78(m,2H);3.31(s,3H).
【0287】
実施例208:1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−2−オキソインドリン−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)実施例48のセクションaで取得した、メチル 1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−1H−インドール−4−カルボキシラート(785mg、1.7mmol)のDCM懸濁液(15mL)に、N−クロロスクシンイミド(240mg、1.79mmol)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、ついで、蒸発乾固させた。得られた泡状の残渣を酢酸(7mL)に溶解した。その反応混合物を70℃で加熱した。85% HPO(197mg、1.71mmol)を添加し、反応混合物を1時間還流した。その反応混合物を室温に冷却し、氷水に注ぎ、NaCOでpH=11に塩基性化し、EtAcO(×3)で抽出した。有機相を合わせて、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固させた。ヘキサン/EtAcOの混合物を溶出液として、極性を増加させながら、粗製残渣をシリカゲルフラッシュシステム(Biotage SP1)においてクロマトグラフした。多量の白色の固形物が画分収集中に現れた。その固形物をろ過し、ジエチルエーテルで洗浄して、230mg(収率28.31%)の所望の化合物を得た。
LC−MS(方法4):t=2.99[M+H]=474
【0288】
b)実施例123(セクションb)に記載したそれに類似する手順に基づき、出発原料として先のセクションで取得した化合物を使用して、所望の化合物を取得した(収率93%)。
LC−MS(方法4):t=1.94 [M+H]=460
H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.77−7.49(m,3H,ArH);7.46−7.25(m,3H,ArH);7.16−7.01(m,2H,ArH);6.64(d,J=7.6Hz,1H,ArH);5.31(s,2H);4.84(s,2H);3.89(s,2H).
【0289】
実施例209:1−(2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)−5−シクロプロピルベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)実施例136、セクションaで取得した、メチル 1−(5−ブロモ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−1H−インダゾール−4−カルボキシラート(197mg、0.39mmol)のTHF懸濁液(15mL)に、KPO(166mg、0.78mmol)、X−Phos(37mg、0.078mmol)、Pd(AcO)(8.8mg、0.04mmol)およびシクロプロピルボロン酸(40mg、0.47mmol)を添加した。その反応混合物をオーバーナイト還流した。粗製反応物をセライト(登録商標)のプラグを通してろ過し、蒸発乾固させた。粗製の生成物を飽和NaCl水溶液(10mL)で希釈し、EtAcO(3×15mL)で抽出した。有機相を合わせて、無水NaSOで乾燥させ、ろ過および濃縮をした。EtAcO/ヘキサンの混合物を溶出液として、極性を増加させながら、粗製残渣をシリカゲルフラッシュシステム(SP1 Biotage)においてクロマトグラフして、70mg(収率38.5%)の所望の化合物を得た。
LC−MS(方法4):t=3.24 [M+H]=465
【0290】
b)実施例123(セクションb)に記載したそれに類似する手順に基づき、出発原料として先のセクションで取得した化合物を使用して、所望の化合物を取得した(収率8.65%)。
LC−MS(方法4):t=2.02 [M+H]=449
H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.73(d,J=7Hz,1H,ArH);7.49(d,J=8.5Hz,1H,ArH);7.22−6.99(m,3H,ArH);6.94−6.8(m,3H,ArH);6.7−6.65(m,1H,ArH);5.48(s,2H);4.94(s,2H);1.52(m,1H);1.34−1.06(m,4H).
【0291】
実施例210:(S)−1−(5−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)実施例206で取得した、(S)−メチル 1−(5−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ベンジル)インドリン−4−カルボキシラート(360mg、0.9mmol)のTHF懸濁液(15mL)に、0℃にて、55% NaH(55mg、1.38mmol)およびMeI(0.07mL、1.1mmol)を添加した。得られた混合物を室温でオーバーナイト撹拌し、蒸発乾固させた。それを0℃に冷却し、2M HCl水溶液をpH=2になるまで添加し、それをEtAcOで3回抽出した。有機相を合わせて、MgSOで乾燥させ、蒸発乾固させた。残渣を逆相クロマトグラフィーで精製した。24mg(収率7%)の1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−2−フルオロベンジルオキシ)ベンジル)−3−(メトキシメチル)−1H−インドール−4−カルボン酸を得た。
LC−MS(方法4):t=1.89 [M+H]=390
【0292】
b)実施例123(セクションb)に記載したそれに類似する手順に基づき、出発原料として先のセクションで取得した化合物を使用して、所望の化合物を取得した(収率97%)。
LC−MS(方法4):t=1.89 [M+H]=390
H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.3−7.22(m,2H,ArH);7.1−6.98(m,2H,ArH);6.87(t,J=7.65Hz,1H,ArH);6.36(d,J=7.5Hz,1H,ArH);3.98−3.84(m,2H);3.47−3.24(m,6H);3.21(s,3H);2.24−1.99(m,1H);0.99(d,J=6.9Hz,3H).
【0293】
実施例211:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−エチルベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)メチル 1−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボキシラート(0.20g、0.63mmol)、KCO(0.13g、0.95mmol)および1−(ブロモメチル)−4−クロロ−2−エチルベンゼン(0.18g、0.76mmol)のDMF(8mL)中における混合物を室温で17時間撹拌した。その反応混合物をEtAcO(40mL)に注ぎ、水(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(10% EtAcO/ヘキサン)、0.20gのメチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−エチルベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボキシラートを取得した[Rf=0.50(20% EtAcO/ヘキサン)、白色の固形物、収率68%]。
H−NMR (CDCl,250MHz,δ):7.89(d,J=6.6Hz,1H,ArH);7.40(d,J=8.3Hz,1H,ArH);7.28−7.09(m,7H,ArH);6.89(d,J=8.8Hz,1H,ArH);6.74(d,J=2.4Hz,1H,ArH);5.28(s,2H);5.02(s,2H);3.99(s,3H);2.63(q,J=7.5Hz,2H);1.22(t,J=7.5Hz,3H).
【0294】
b)メチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−エチルベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボキシラート(0.19g、0.41mmol)のEtOH溶液(10mL)に、NaOH(10%水溶液、0.3mL)を添加し、80℃で2時間加熱した。ロータリーエバポレーションで揮発性物質を除去した後、得られた残渣をDCM(20mL)に溶解し、HCl(10%水溶液、5mL)で酸性化し、水(20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(5□75% EtAcO/ヘキサン)、0.12gの1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−エチルベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸を得た。白色の固形物、収率65%。
LC−MS ESI+ m/z:454(M+1,93%)(方法5).
【0295】
c)1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−エチルベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸(117mg、0.26mmol)のMeOH懸濁液(8mL)に、t−BuONa(25mg、0.26mmol)を添加し、室温で撹拌した。1.5時間後、溶媒を透明な溶液から除去し、淡い黄色の固形物を得た。その固形物をEtO(2×5mL)ですりつぶし、真空乾燥させて、90mgの1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−エチルベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムを取得した。白色の固形物、収率74%。
LC−MS ESI+ m/z:454(M+2−Na,92%)(方法2).
H−NMR(DMSO−d,250MHz,δ):7.56−7.46(m,2H,ArH);7.39−7.15(m,7H,ArH);6.94(t,J=7.7Hz,1H,ArH);6.61(br s,1H,ArH);5.32(s,2H);5.20(s,2H);2.72(q,J=7.3Hz,2H);1.20(t,J=7.3Hz,3H).
【0296】
実施例212:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)2−フルオロ−4−ヨードニコチンアルデヒド(2.00g、7.97mmol)の2−プロパノール懸濁液(20mL)に、ヒドラジン一水和物(0.78mL、15.94mmol)を滴下して添加し、60℃で加熱した。2時間後、溶媒をロータリーエバポレーションで除去した。残渣をEtAcO(40mL)に溶解し、水(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(10□40% EtAcO/ヘキサン)、1.62gの4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを得た[Rf=0.30(20% EtAcO/ヘキサン)、白色の固形物、収率82%]。
LC−MS ESI+m/z:246(M+1,99%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):12.45(br s,1H);8.23(d,J=5.0Hz,1H,ArH);7.98(s,1H,ArH);7.61(d,J=5.0Hz,1H,ArH).
【0297】
b)実施例1、セクションaに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として、4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.17g、0.69mmol)、NaH(33mg、0.82mmol)および2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンゼン(0.30g、0.83mmol)を使用して、3時間後、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを、収率31%で得た(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:528(M+1,87%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):8.05(d,J=4.6Hz,1H,ArH);7.90(s,1H,ArH);7.53(d,J=4.6Hz,1H,ArH);7.36−7.05(m,4H,ArH);6.94(d,J=2.4Hz,1H,ArH);6.86(d,J=8.6Hz,1H,ArH);5.69(s,2H);5.04(s,2H).
【0298】
c)1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.30g、0.56mmol)、dppf(31mg、0.06mmol)およびTEA(0.16mL、1.13mmol)のEtOH懸濁液(8mL)を、アルゴンで十分にパージし、Pd(AcO)(13mg、0.06mmol)を添加した。その混合物を一酸化炭素で再度パージした。前記反応を、一酸化炭素の圧力(バルーン)下において、還流で3時間加熱した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(5→10% EtAcO/ヘキサン)、105mgのエチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボキシラートを得た[Rf=0.60(20% EtAcO/ヘキサン)、白色の固形物、収率40%]。
LC−MS ESI+ m/z:474(M+1,73%)(方法5).
【0299】
d)実施例211、セクションbに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料としてエチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボキシラート(0.17g、0.37mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸を収率58%で得た(淡いピンク色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:446(M+1,96%)(方法5).
【0300】
e)実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸(96mg、0.22mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸ナトリウムを収率95%で得た(淡い褐色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:446(M+2−Na,98%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):8.50(s,1H,ArH);8.45(d,J=5.0Hz,1H,ArH);7.58(d,J=5.0Hz,1H,ArH);7.37−7.11(m,4H,ArH);7.05(d,J=8.8Hz,1H,ArH);6.87(d,J=2.6Hz,1H,ArH);5.70(s,2H);5.07(s,2H).
【0301】
実施例213から214:出発原料としての4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの使用
実施例212におけるのと同じ方法を使用し、示した化合物IIを使用して、次の化合物を得た。
【表32】
【0302】
実施例215:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸ナトリウムの合成
a)実施例212、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル トリフルオロメタンメタンスルホナート(66mg、0.22mmol)を使用して、4時間後、エチル 2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラートを、収率61%で得た(淡いオレンジ色の固形物)。後者を標準的な条件に基づいて、既知の5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オンから得た。
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):8.36(br s,1H,NH);7.59(d,J=7.7Hz,1H,ArH);7.23(t,J=7.8Hz,1H,ArH);6.93(d,J=7.8Hz,1H,ArH);4.36(q,J=7.1Hz,2H);3.43−3.35(m,2H);2.65−2.56(m,2H);1.40(t,J=7.1Hz,3H).
【0303】
b)実施例1、セクションaに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料としてエチル 2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラート(0.17g、0.54mmol)、NaH(37mg、0.93mmol)および2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンゼン(0.34g、1.01mmol)を使用して、エチル−1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラートを未特定の混合物の一部として得た。
【0304】
c)実施例211、セクションbに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として先の工程で取得した混合物を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸を収率26%で取得した(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:474(M+1,98%)(方法5).
【0305】
d)実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸(62mg、0.13mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸ナトリウムを収率85%で取得した(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:474(M+2−Na,98%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):7.58(t,J=8.5Hz,1H,ArH);7.33−7.02(m,6H,ArH);6.88(d,J=2.5Hz,1H,ArH);6.73(d,J=8.0Hz,1H,ArH);5.22(s,2H);5.12(s,2H);3.22−3.10(m,2H);2.75−2.65(m,2H).
【0306】
実施例216:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)2−フルオロ−3−ヨードピリジン(0.32g、1.44mmol)のTHF溶液(12mL)に、−78℃で冷却した状態にて、新たに調製したLDA(1.44mmol)を添加した。1.5時間後、3−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3−オキサチアゾリジン 2,2−ジオキシド(0.70g、1.72mmol)のTHF溶液(8mL)をカニューラでそのアニオン性溶液に移し、室温に達しさせた(オーバーナイト)。スルファミン酸中間体に相当する強力な極性のスポットがTLCで示された。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を1,4−ジオキサン(6mL)に溶解し、室温で撹拌して、1.0mLのHCl(1,4−ジオキサン中で4M)で処理した。16時間後、前記反応を0℃に冷却し、NaOH(10%水溶液、5mL)でゆっくり塩基性化した。その混合物をEtAcO(40mL)に注ぎ、塩水(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(10□30% EtAcO/ヘキサン)、0.51gのN−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−[2−(2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチル]アミンを得た[Rf=0.70(10% MeOH/DCM)、無色のオイル、収率64%]。
LC−MS ESI+ m/z:549(M+1,90%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.68(d,J=5.1Hz,1H,ArH);7.58(d,J=5.1Hz,1H,ArH);7.43−7.11(m,5H,ArH);6.83(d,J=8.8Hz,1H,ArH);5.07(s,2H);3.82(s,2H);3.01−2.74(m,4H).
【0307】
b)N−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−[2−(2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−イル)エチル]アミン(0.51g、0.92mmol)およびKCO(0.15g、1.10mmol)のDMF(10mL)中での混合物を100℃で4時間加熱した。前記反応を、室温に達しさせ、EtAcO(40mL)に注ぎ、水(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(10□20% EtAcO/ヘキサン)、0.34gの1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−ヨード−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを得た[Rf=0.65(20% EtAcO/ヘキサン)、白色の固形物、収率69%]。
LC−MS ESI+ m/z:529(M+1,99%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.47−7.37(m,2H,ArH);7.28−7.07(m,4H,ArH);6.86(d,J=8.5Hz,1H,ArH);6.76(d,J=5.4Hz,1H,ArH);5.05(s,2H);4.55(s,2H);3.46(t,J=8.4Hz,2H);2.91(t,J=8.4Hz,2H).
【0308】
c)実施例212、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−ヨード−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.33g、0.61mmol)を使用して、7時間後に、エチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシラートを、収率71%で取得した(淡い黄色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:475(M+1,97%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.90(d,J=5.8Hz,1H,ArH);7.41(t,J=8.7Hz,1H,ArH);7.27−7.07(m,4H,ArH);6.92−6.84(m,2H,ArH);5.06(s,2H);4.63(s,2H);4.35(q,J=7.2Hz,2H);3.55−3.28(m,4H);1.39(t,J=7.2Hz,3H).
【0309】
d)実施例211、セクションbに記載の全体的な手順に基づき、出発原料としてエチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキシラート(0.20g、0.42mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸を、収率96%で得た(白色の固形物)。
LC−MS ESI− m/z:445(M−1,92%)(方法5).
【0310】
e)実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸(0.18g、0.40mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸ナトリウムを収率90%で得た(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:447(M+2−Na,97%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):7.64(d,J=6.1Hz,1H,ArH);7.49(t,J=8.0Hz,1H,ArH);7.28−7.03(m,5H,ArH);6.79(d,J=5.4Hz,1H,ArH);5.14(s,2H);4.55(s,2H);3.48−3.21(m,4H).
【0311】
実施例217から222:種々の出発原料の使用
実施例216におけるのと同じ方法を使用し、示した対応する出発原料を使用して、次の化合物を取得した。
【表33】
【0312】
実施例223:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンナトリウム塩の合成
a)1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−ヨード−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.14g、0.26mmol)およびZn(CN)(37mg、0.31mmol)のDMF溶液(4mL)をアルゴンで十分にパージし、Pd(PPh(6mg、0.01mmol)を添加した。その混合物を再度パージし、90℃で加熱した。16時間後、前記反応を、室温に達しさせ、EtAcO(20mL)に注ぎ、水(2×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(10→15% EtAcO/ヘキサン)、0.10gの1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボニトリルを得た[Rf=0.35(20% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色の固形物、収率90%]。
LC−MS ESI+ m/z:428(M+1,99%)(方法5).
【0313】
b)1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボニトリル(100mg、0.23mmol)およびBuSnO(17mg、0.07mmol)のトルエン懸濁液にTMSN(91□L、0.69mmol)を添加し、密封したチューブにおいて120℃で加熱した。多量の白色の固形物が前記反応中に現れた。22時間後、前記反応を、室温に達しさせた。トルエンをロータリーエバポレーションで除去した。固形物の残渣をMe−THF(30mL)に溶解し、水(10mL)およびHCl(10%水溶液、5mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(3→10% MeOH/DCM)、40mgの1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを取得した[Rf=0.25(10% MeOH/DCM)、淡い黄色の固形物、収率37%]。
LC−MS ESI+ m/z:471(M+1,83%)(方法5).
【0314】
c)実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(40mg、0.085mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−4−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン ナトリウム塩を収率71%で得た(淡い黄色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:471(M+2−Na,98%)(方法2).
H−NMR(DMSO−d6,250MHz,δ):(希釈)7.78−7.45(m,3H,ArH);7.38−7.07(m,5H,ArH);5.20(s,2H);4.49(s,2H).CHのシグナルは、水のピークを下回る。
【0315】
実施例224:8−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸塩の合成
a)2−フルオロ−3−ヨードピリジン(2.00g、8.97mmol)のTHF溶液(15mL)に、−78℃で冷却した状態にて、新たに調製したLDA(8.97mmol)を添加した。1時間後、1−クロロ−3−ヨードプロパン(0.96mL、8.97mmol)をそのアニオン性溶液に添加し、室温に達しさせた(オーバーナイト)。反応容量を約10mLに減少させた。その混合物をEtAcO(60mL)に注ぎ、水(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(2→4% EtAcO/ヘキサン)、1.88gの3−(3−クロロプロピル)−2−フルオロ−4−ヨードピリジンを得た[Rf=0.70(5% EtAcO/ヘキサン)、無色のオイル、収率70%]。
LC−MS ESI+ m/z:300(M+1,98%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.70(d,J=5.2Hz,1H,ArH);7.61(d,J=5.2Hz,1H,ArH);3.62(t,J=6.5Hz,2H);2.99−2.90(m,2H);2.10−1.97(m,2H).
【0316】
b)3−(3−クロロプロピル)−2−フルオロ−4−ヨードピリジン(0.23g、0.77mmol)、1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}メタンアミン(0.26g、0.92mmol)、KI(0.15g、0.92mmol)およびKCO(0.22g、1.62mmol)のDMF(10mL)中における混合物を80℃で24時間加熱した。前記反応を、室温に達しさせ、EtAcO(40mL)に注ぎ、水(2×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(5→10% EtAcO/ヘキサン)、0.29gの1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジンを得た[Rf=0.65(20% EtAcO/ヘキサン)、白色の固形物、収率71%]。
LC−MS ESI+ m/z:527(M+1,92%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.50−7.37(m,2H,ArH);7.16(dd,J=8.5,2.6Hz,1H,ArH);7.11(d,J=2.6Hz,1H,ArH);6.97−6.79(m,4H,ArH);5.05(s,2H);4.84(s,2H);3.36−3.27(m,2H);2.81−2.73(m,2H);2.00−1.88(m,2H).
【0317】
c)実施例212、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン(0.28g、0.53mmol)を使用して、6時間後に、エチル 8−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシラートを収率74%で得た(淡い黄色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:473(M+1,83%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.96(d,J=5.2Hz,1H,ArH);7.49−7.38(m,1H,ArH);7.16(dd,J=8.6,2.6Hz,1H,ArH);7.09(d,J=2.6Hz,1H,ArH);6.93−6.77(m,4H,ArH);5.06(s,2H);4.87(s,2H);4.35(q,J=7.2Hz,2H);3.39−3.31(m,2H);3.09−3.01(m,2H);1.99−1.87(m,2H);1.39(t,J=7.2Hz,3H).
【0318】
d)実施例211、セクションbに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料としてエチル 8−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシラート(0.15g、0.32mmol)を使用して、8−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸を収率60%で取得した(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:445(M+1,91%)(方法5).
【0319】
e)実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として8−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸(85mg、0.19mmol)を使用して、8−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸ナトリウムを収率79%で取得した(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:445(M+2−Na,98%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):7.70(d,J=5.6Hz,1H,ArH);7.64−7.53(m,1H,ArH);7.20(dd,J=8.6,2.7Hz,1H,ArH);7.10−6.95(m,4H,ArH);6.52(d,J=5.6Hz,1H,ArH);5.15(s,2H);4.75(s,2H);3.41−3.34(m,2H);2.95−2.87(m,2H);2.01−1.88(m,2H).
【0320】
実施例225:種々の出発原料の使用
実施例224におけるのと同じ方法を使用し、示した対応する出発原料を使用して、次の化合物を取得した。
【表34】
【0321】
実施例226:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸ナトリウム
a)3−ブロモ−5−フルオロピリジン(3.00g、17.05mmol)のTHF溶液(20mL)に、−78℃に冷却しながら、新たに調製したLDA(20.46mmol)を添加した。40分後、1−クロロ−3−ヨードプロパン(6.98g、34.09mmol)のTHF溶液(10mL)をカニューラでそのアニオン性溶液に添加し、室温に達しさせた。1時間後、揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。残渣をEtAcO(60mL)に溶解し、水(2×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(2□4% EtAcO/ヘキサン)、3.07gの3−ブロモ−4−(3−クロロプロピル)−5−フルオロピリジンを得た。[Rf=0.60(20% EtAcO/ヘキサン)、無色のオイル、収率71%]。
LC−MS ESI+ m/z:300(M+1,98%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):8.50(s,1H,ArH);8.33(s,1H,ArH);3.59(t,J=6.7Hz,2H);3.05−2.92(m,2H);2.16−1.98(m,2H).
【0322】
b)3−ブロモ−4−(3−クロロプロピル)−5−フルオロピリジン(0.60g、2.38mmol)、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}メタンアミン(0.93g、3.09mmol)、KI(0.39g、2.38mmol)およびKCO(0.82g、5.94mmol)のDMF(10mL)中における混合物を150℃で5時間加熱した。前記反応を室温に達しさせ、EtAcO(60mL)に注ぎ、塩水(2×25mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(12% EtAcO/ヘキサン)、0.68gの5−ブロモ−1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジンを得た[Rf=0.35(20% EtAcO/ヘキサン)、白色の固形物、収率58%]。
LC−MS ESI+ m/z:496(M+1,98%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.96(s,1H,ArH);7.60(s,1H,ArH);7.38(t,J=8.2Hz,1H,ArH);7.23−7.10(m,3H,ArH);7.05(d,J=2.4Hz,1H,ArH);6.89(d,J=8.5Hz,1H,ArH);5.10(s,2H);4.46(s,2H);3.40−3.33(m,2H);2.86−2.79(m,2H);2.09−1.98(m,2H).
【0323】
c)5−ブロモ−1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン(0.50g、1.01mmol)、dppf(28mg、0.05mmol)およびTEA(0.42mL、3.03mmol)のEtOH懸濁液(60mL)をアルゴンで十分にパージし、Pd(AcO)(11mg、0.05mmol)を添加した。その混合物を一酸化炭素で再度パージした。その混合物をステンレススチールの圧力反応器に入れ、一酸化炭素の圧力(30bar)下において、130℃で16時間加熱した。前記反応を室温に達しさせ、一酸化炭素を放出した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(20□25% EtAcO/ヘキサン)、0.42gのエチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシラートを得た[Rf=0.50(40% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色の固形物、収率85%]。
LC−MS ESI+ m/z:489(M+1,98%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):8.32(s,1H,ArH);7.78(s,1H,ArH);7.43−7.35(m,1H,ArH);7.22−7.11(m,3H,ArH);7.04(d,J=2.5Hz,1H,ArH);6.89(d,J=8.7Hz,1H,ArH);5.11(s,2H);4.49(s,2H);4.36(q,J=7.1Hz,2H);3.42−3.36(m,2H);3.18−3.10(m,2H);2.07−1.96(m,2H);1.39(t,J=7.1Hz,3H).
【0324】
d)実施例211、セクションbに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料としてエチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボキシラート(0.40g、0.82mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸を収率91%で得た(淡い黄色の固形物)。
LC−MS ESI+m/z:461(M+1,99%)(方法5).
【0325】
e)実施例211、セクションcに記載の全体的な手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸(0.33g、0.72mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸ナトリウムを収率99%で取得した(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:461(M+2−Na,99%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):7.81(s,1H,ArH);7.55(t,J=7.5Hz,1H,ArH);7.44(s,1H,ArH);7.31−7.20(m,3H,ArH);7.10(d,J=8.6Hz,1H,ArH);7.04(d,J=2.8Hz,1H,ArH);5.20(s,2H);4.49(s,2H);3.46−3.39(m,2H);3.03−2.95(m,2H);2.07−1.94(m,2H).
【0326】
実施例227:1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}メタンアミン材料の使用
実施例226におけるのと同じ方法を使用し、示した対応する出発原料を使用して、次の化合物を取得した。
【表35】
【0327】
実施例228:1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−カルボン酸
a)4−クロロ−N,N−ジイソプロピルピリジン−2−カルボキサミド(0.30g、1.25mmol)のTHF溶液(6mL)に、−78℃で冷却しながら、n−BuLi[0.93mL(ヘキサン中、1.6M)、1.50mmol]を滴下して添加した。1.5時間後、1−クロロ−3−ヨードプロパン(0.33mL、1.75mmol)をそのアニオン性溶液に添加し、室温に達しさせた。30分後、揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。残渣をEtAcO(40mL)に溶解し、塩水(2×15mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(25% EtAcO/ヘキサン)、0.31gの4−クロロ−3−(3−クロロプロピル)−N,N−ジイソプロピルピリジン−2−カルボキサミドを得た[Rf=0.65(50% EtAcO/ヘキサン)、無色のオイル、収率77%]。
LC−MS ESI+ m/z:317(M+1,93%)(方法5).
H−NMR (CDCl,250MHz,δ):8.32(d,J=5.4Hz,1H,ArH);7.28(d,J=5.4Hz,1H,ArH);3.68−3.42(m,4H);3.33(t,J=6.4Hz,2H);2.29−2.12(m,2H);1.58(d,J=6.5Hz,6H);1.16(d,J=6.5Hz,6H).
【0328】
b)4−クロロ−3−(3−クロロプロピル)−N,N−ジイソプロピルピリジン−2−カルボキサミド(0.70g、2.21mmol)、1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]フェニル}メタンアミン(0.75g、2.65mmol)、KI(0.44g、2.65mmol)およびKCO(0.61g、4.41mmol)のDMF(15mL)中における混合物を100℃で15時間加熱した。前記反応を、室温に達しさせ、EtAcO(100mL)に注ぎ、水(2×60mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(20□70% EtAcO/ヘキサン)、0.82gの1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N,N−ジイソプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−カルボキサミドを得た[Rf=0.50(70% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色の固形物、収率70%]。
LC−MS ESI+ m/z:528(M+1,95%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.92(d,J=5.7Hz,1H,ArH);7.48−7.36(m,1H,ArH);7.22(dd,J=8.6,2.6Hz,1H,ArH);7.00(d,J=2.6Hz,1H,ArH);6.97−6.81(m,3H,ArH);6.15(d,J=5.7Hz,1H,ArH);5.09(s,2H);4.43(s,2H);3.73−3.44(m,2H);3.42−3.34(m,2H);2.75(br s,2H);2.05−1.94(m,2H);1.58(d,J=6.8Hz,6H);1.16(d,J=6.8Hz,6H).
【0329】
c)1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N,N−ジイソプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−カルボキサミド(0.81g、1.52mmol)のTHF溶液(15mL)に、−78℃で冷却しながら、DIBAL−H[1.52mL(トルエン中、1.5M)、2.29mmol]の溶液を滴下して添加した。1時間後、その反応混合物を室温に温めた。5時間後、HCl(10%水溶液、2mL)を滴下して添加することにより、反応を停止させた。揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。残渣をEtAcO(50mL)に溶解し、水(2×25mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(5% MeOH/DCM)、0.17gの1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−カルバルデヒドを得た[Rf=0.50(10% MeOH/DCM)、淡い黄色のオイル、収率25%]。
LC−MS ESI+ m/z:429(M+1,78%)(方法5).
【0330】
d)1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−カルバルデヒド(0.17g、0.38mmol)のギ酸溶液(5mL)に、H(30%水溶液、0.07mL、0.77mmol)を滴下して添加し、室温で22時間撹拌した。別の0.07mLのHを添加し、さらに20時間撹拌を継続した。その反応混合物をDCM(30mL)で希釈し、水(2×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(4□15% MeOH/DCM)、0.08gの1−{5−クロロ−2−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−カルボン酸を得た。オレンジ色の固形物、収率48%。
LC−MS ESI+ m/z:445(M+1,99%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):7.59(d,J=6.5Hz,1H,ArH);7.54−7.42(m,1H,ArH);7.36(dd,J=8.6,2.0Hz,1H,ArH);7.22−7.15(m,2H,ArH);7.05−6.92(m,2H,ArH);6.72(d,J=6.5Hz,1H,ArH);5.11(s,2H);4.68(s,2H);3.48−3.40(m,2H);3.22−3.12(m,2H);1.98−1.85(m,2H).
【0331】
実施例229:出発原料としての4−クロロ−3−(3−クロロプロピル)−N,N−ジイソプロピルピリジン−2−カルボキサミドおよび1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]フェニル}メタンアミンの使用
【表36】
【0332】
実施例230:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−カルボン酸ナトリウムの合成
a)2−アミノエタノール(0.70mL、11.50mmol)およびメチル 2−クロロ−3−ニトロベンゾエート(0.62g、2.88mmol)のDMF溶液(7mL)を70℃で30分間加熱した。前記反応を、室温に達しさせ、EtAcO(40mL)に注ぎ、水(2×30mL)および塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、0.68gのメチル 2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロベンゾエートを取得し[Rf=0.30(30% EtAcO/ヘキサン)、黄橙色の固形物、収率99%]、更なる精製をすることなく使用した。
LC−MS ESI+ m/z:241(M+1,85%)(方法5).
注:長期の反応時間は、分子内環化をもたらす。
【0333】
b)0.25gのPd(5%、木炭)およびメチル 2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロベンゾエート(0.56g、2.33mmol)のTHF(12mL)中における混合物を、水素雰囲気(バルーン)下において、室温で撹拌した。14時間後、前記反応を、セライトのパッドを通してろ過し、溶媒をロータリーエバポレーションで除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(70% EtAcO/ヘキサン)、0.36gのメチル 3−アミノ−2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゾエートを得た[Rf=0.15(50% EtAcO/ヘキサン)、無色のオイル、収率80%、2工程]。
LC−MS ESI+ m/z:211(M+1,99%)(方法5).
【0334】
c)メチル 3−アミノ−2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゾエート(0.18g、0.83mmol)およびTEA(0.35mL、2.50mmol)のTHF溶液(10mL)に、0℃で冷却しながら、MsCl(0.64mL、0.83mmol)を滴下して添加した。その間に、白色の懸濁液が現れた。5分後、TLCにより、出発原料の完全な変換が示された。前記反応を、室温に温め、さらに6時間撹拌した。揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。残渣をEtAcO(20mL)に溶解し、水(2×10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(30% EtAcO/ヘキサン)、99mgのメチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−カルボキシラートを得た[Rf=0.45(40% EtAcO/ヘキサン)、黄色のオイル、収率62%]。
LC−MS ESI+ m/z:193(M+1,99%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.55(br s,1H,NH);7.30(d,J=8.0Hz,1H,ArH);6.58(d,J=7.4Hz,1H,ArH);6.46−6.38(m,1H,ArH);3.83(s,3H);3.59−3.50(m,2H);3.40−3.33(m,2H).
【0335】
d)実施例165に記載したのと同様の手順に基づいて、出発原料としてメチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−カルボキシラート(95mg、0.49mmol)、KCO(89mg、0.64mmol)、KI(82mg、0.49mmol)および2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンゼン(234mg、0.64mmol)を使用して、3時間後に、メチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−カルボキシラートを収率55%で得た(黄色の泡状物質)。
LC−MS ESI+ m/z:475(M+1,97%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.46−7.11(m,6H,ArH);6.89(d,J=8.8Hz,1H,ArH);6.45−6.36(m,2H,ArH);5.10(s,2H);4.40(s,2H);3.84(s,3H);3.63−3.56(m,2H);3.45−3.38(m,2H).
【0336】
e)実施例211、セクションbに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料としてメチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−カルボキシラート(0.32g、0.67mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−カルボン酸を収率68%で得た(黄色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:461(M+1,96%)(方法5).
【0337】
f)実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−カルボン酸(53mg、0.11mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−カルボン酸ナトリウムを収率99%で得た(淡い黄色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:461(M+2−Na,96%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):7.53(t,J=3.3Hz,1H,ArH);7.30−7.13(m,5H,ArH);7.06(d,J=3.3Hz,1H,ArH);6.36(t,J=7.8Hz,1H,ArH);6.26(d,J=7.8Hz,1H,ArH);5.17(s,2H);4.36(s,2H);3.51−3.33(m,4H).
【0338】
実施例231:1−{5−クロロ−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(3.0g、19.2mmol)、KCO(3.4g、24.9mmol)およびMEM−Cl(2.4mL、21.1mmol)のDMF(20mL)中における混合物を室温で18時間撹拌した。その反応混合物をEtAcO(100mL)に注ぎ、水(50mL)およびNaOH(10%水溶液、3×5mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、3.8gの5−クロロ−2−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]ベンズアルデヒドを取得し[Rf=0.20(20% EtAcO/ヘキサン)、淡黄色のオイル、収率81%]、更なる精製をすることなく使用した。
【0339】
b)5−クロロ−2−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]ベンズアルデヒド(3.80g、15.5mmol)のMeOH溶液(25mL)に、0℃に冷却しながら、NaBH(0.59g、15.5mmol)を少量ずつ添加した。多量のガスの発生が観察された。20分後、溶媒をロータリーエバポレーションで除去した。得られた残渣をEtO(50mL)に溶解し、水(50mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(30% EtAcO/ヘキサン)、3.15gの{5−クロロ−2−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]フェニル}メタノールを得た[Rf=0.33(10% EtAcO/ヘキサン)、無色のオイル、収率82%]。
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.32(d,J=2.6Hz,1H,ArH);7.20(dd,J=8.8,2.6Hz,1H,ArH);7.06(d,J=8.8Hz,1H,ArH);5.30(s,2H);4.65(d,J=6.0Hz,2H);3.84−3.79(m,2H);3.57−3.51(m,2H);3.35(s,3H);2.38(t,J=6.0,1H,OH).
【0340】
c){5−クロロ−2−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]フェニル}メタノール(2.65g、10.74mmol)およびTEA(2.98mL、21.48mmol)のDCM溶液に、0℃に冷却しながら、MsCl(1.00mL、12.89mmol)を滴下して添加した。その混合物を室温に達しさせた。20時間後、反応混合物をDCM(25mL)で希釈し、HCl(5%水溶液、30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、1.73gの4−クロロ−(2−クロロメチル)−1−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]ベンゼンを取得し[Rf=0.65(40% EtAcO/ヘキサン)、無色のオイル、収率50%]、更なる精製をすることなく使用した。
【0341】
d)メチル 1H−インドール−4−カルボキシラート(0.76g、4.36mmol)のDMF溶液(10mL)に、0℃に冷却しながら、NaH[0.21g(鉱油中に60%)、5.23mmol]を添加して、黄色の混合物が形成された。30分後、4−クロロ−(2−クロロメチル)−1−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]ベンゼン(5mLのDMF)を添加した。その混合物をさらに2時間撹拌した。前記反応をEtAcO(50mL)に注ぎ、水(2×30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後に、残渣を25mLのMeOHに溶解し、HSO(0.23mL、4.36mmol)を添加し、前記反応を還流で2時間加熱した。前記反応を室温に達しさせた。MeOHをロータリーエバポレータにおいて除去した。残渣をDCM(100mL)に溶解し、水(50mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(30% EtAcO/ヘキサン)、1.22gのメチル 1−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボキシラートを得た[Rf=0.50(40% EtAcO/ヘキサン)、白色の固形物、収率88%]。
LC−MS ESI+ m/z:316(M+1,99%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.94−7.89(m,1H,ArH);7.58−7.53(m,1H,ArH);7.32(d,J=8.1Hz,1H,ArH);7.24−7.17(m,2H,ArH);7.10(dd,J=8.6,2.5Hz,1H,ArH);6.76(d,J=2.8Hz,1H,ArH);6.72(d,J=8.6Hz,1H,ArH);5.33(s,2H);3.99(s,3H).
【0342】
e)メチル 1−(5−クロロ−2−ヒドロキシベンジル)−1H−インドール−4−カルボキシラート(0.19g、0.59mmol)、KCO(0.12g、0.88mmol)および2−(2,4−ジフルオロフェニル)エチル 4−メチルベンゼンメタンスルホナート(0.24g、0.77mmol)のDMF(10mL)中における混合物を60℃で16時間撹拌した。その反応混合物を室温に達しさせ、EtAcO(40mL)に注ぎ、水(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(10% EtAcO/ヘキサン)、0.25gのメチル 1−{5−クロロ−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボキシラートを得た[Rf=0.60(20% EtAcO/ヘキサン)、黄色のオイル、収率92%]。
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.91(dd,J=7.7,1.1Hz,1H,ArH);7.41(d,J=8.0Hz,1H,ArH);7.24−7.13(m,5H,ArH);6.85−6.75(m,3H,ArH);6.64(d,J=2.7Hz,1H,ArH);5.23(s,2H);4.19(t,J=6.7Hz,2H);4.00(s,3H);3.10(t,J=6.7Hz,2H).
【0343】
f)実施例211、セクションbに記載した手順と同様の手順に基づき、出発原料としてメチル 1−{5−クロロ−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボキシラート(0.25g、0.54mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸を収率62%で得た(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:442(M+1,95%)(方法5).
【0344】
g)実施例211、セクションcに記載の全体的な手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸(0.15g、0.33mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸ナトリウムを収率91%で得た(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:442(M+2−Na,95%)(方法2).
H−NMR(DMSO−d,250MHz,δ):7.61−7.46(m,2H,ArH);7.32−6.91(m,8H,ArH);6.59(br s,1H,ArH);5.20(s,2H);4.28(t,J=7.2Hz,2H);3.14(t,J=7.2Hz,2H).
【0345】
実施例232:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1H−インドール−4−カルボキサミドの合成
EDCl(100mg、0.52mmol)、メタンスルホンアミド(49mg、0.52mmol)、DMAP(5mg、0.04mmol)および1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1H−インドール−4−カルボン酸(0.19g、0.43mmol)のDCM(6mL)中における混合物を室温で18時間撹拌した。その反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、水(20mL)および塩水(10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(5% MeOH/DCM)、淡い黄色の固形物として、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1H−インドール−4−カルボキサミドを得た。この固形物をEtO(2×5mL)ですりつぶし、真空乾燥させ、収率58%で白色の固形物を取得した。
LC−MS ESI+ m/z:521(M+1,99%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):7.60−7.53(m,2H,ArH);7.40−6.99(m,8H,ArH);6.82(d,J=2.0Hz,1H,ArH);5.40(s,2H);5.15(s,2H);3.40(s,3H).
【0346】
実施例233:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1H−インドール−4−カルボキサミドナトリウム塩の合成
実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1H−インドール−4−カルボキサミド(53mg、0.10mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1H−インドール−4−カルボキサミドナトリウム塩を収率93%で取得した(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:521(M+2−Na,98%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):7.72(d,J=8.3Hz,1H,ArH);7.43−7.03(m,9H,ArH);6.69(d,J=2.0Hz,1H,ArH);5.36(s,2H);5.17(s,2H);3.15(s,3H).
【0347】
実施例234:1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミドナトリウム塩の合成
a)EDCl(180mg、0.94mmol)、メタンスルホンアミド(89mg、0.94mmol)、DMAP(8mg、0.07mmol)および1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸(242mg、0.67mmol)のDCM(10mL)中における混合物を室温で21時間撹拌した。その反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、水(20mL)および塩水(15mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(1□5% MeOH/DCM)、115mgの1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミドを得た[Rf=0.50(10% MeOH/DCM)、淡い黄色の固形物、収率39%]。
LC−MS ESI+ m/z:438(M+1,97%)(方法5).
【0348】
b)実施例211、セクションcに記載の全体的な手順に基づき、出発原料として1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミド(115mg、0.26mmol)を使用して、1−(5−クロロ−2−イソブトキシベンジル)−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミドナトリウムを収率98%で得た(淡い黄色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:438(M+2−Na,99%)(方法2).
H−NMR(DMSO−d6,250MHz,δ):7.71(d,J=5.2Hz,1H,ArH);7.25(dd,J=8.7,2.5Hz,1H,ArH);7.18(d,J=2.5Hz,1H,ArH);7.00(d,J=8.7Hz,1H,ArH);6.85(d,J=5.2Hz,1H,ArH);4.47(s,2H);3.77(d,J=6.3Hz,2H);3.46−3.18(m,4H);2.81(s,3H);2.10−1.93(m,1H);0.98(d,J=6.6Hz,6H).
【0349】
実施例235:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミドナトリウム塩の合成
a)CDI(99mg、0.61mmol)および1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸(0.20g、0.43mmol)のDCM(10mL)中における混合物を0℃で撹拌した。1時間後、DBU(0.09mL、061mmol)およびメタンスルホンアミド(59mg、0.61mmol)を添加した。前記反応を室温に達しさせた。16時間後、さらに、DBU(0.09mL、061mmol)およびメタンスルホンアミド(59mg、0.61mmol)を添加し、その混合物を35℃で4時間加熱した。反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、水(20mL)およびHCl(10%水溶液、10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(1□3% MeOH/DCM)、0.19gの1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミドを得た[Rf=0.45(5% MeOH/DCM)、白色の固形物、収率81%]。
LC−MS ESI+ m/z:537(M+1,95%)(方法5).
H−NMR (CDCl,250MHz,δ):7.47−6.86(m,7H,ArH);6.70(d,J=7.2Hz,1H,ArH);6.44(d,J=8.0Hz,1H,ArH);5.11(s,2H);4.44(s,2H);3.54−3.34(m,5H);3.07−2.95(m,2H);2.12−1.96(m,2H).
【0350】
b)実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミド(0.14g、0.25mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミドナトリウム塩を収率99%で得た(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:536(M+1−Na,96%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):7.55(t,J=8.5Hz,1H,ArH);7.31−6.99(m,5H,ArH);6.84(t,J=8.0Hz,1H,ArH);6.65(dd,J=7.5,1.2Hz,1H,ArH);6.21(d,J=7.5Hz,1H,ArH);5.19(s,2H);4.41(s,2H);3.41−3.33(m,2H);3.09(s,3H);3.01−2.91(m,2H);2.05−1.93(m,2H).
【0351】
実施例236:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミドの合成
CDI(0.12g、0.76mmol)および1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸(0.25g、0.54mmol)のDCM(15mL)中における混合物を0℃で撹拌した。1時間後、溶媒を除去し、残渣を1,4−ジオキサン(15mL)に溶解し、DBU(0.12mL、0.76mmol)およびN,N−ジメチルスルファミド(94mg、0.76mmol)を添加した。前記反応を100℃で7時間および80℃でオーバーナイト加熱した。前記反応混合物を室温に達しさせた。揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。残渣をEtAcO(30mL)に溶解し、水(30mL)およびHCl(10%水溶液、10mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルにおけるカラムクロマトグラフィーで精製して(10□20% EtAcO/ヘキサン)、0.15gの1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミドを得た[Rf=0.40(40% EtAcO/ヘキサン、白色の固形物、収率50%]。
LC−MS ESI+ m/z:566(M+1,99%)(方法2).
H−NMR(DMSO−d6,250MHz,δ):11.69(s,1H);7.69−7.49(m,2H,ArH);7.39−7.19(m,3H,ArH);6.99−6.88(m,2H,ArH);6.58(d,J=7.3Hz,1H,ArH);6.30(d,J=8.4Hz,1H,ArH);5.23(s,2H);4.40(s,2H);2.88(s,6H);2.83−2.73(m,2H);1.99−1.85(m,2H).1つのCH2は、水のピークを下回る。
【0352】
実施例237:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミドナトリウム塩の合成
実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサミド(95mg、0.17mmol)を使用して、表題の化合物を収率87%で得た(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:566(M+2−Na,99%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):7.56(t,J=8.4Hz,1H,ArH);7.33−7.00(m,5H,ArH);6.84(t,J=7.8Hz,1H,ArH);6.66(d,J=7.6Hz,1H,ArH);6.20(d,J=8.0Hz,1H,ArH);5.19(s,2H);4.42(s,2H);3.42−3.34(m,2H);3.04−2.95(m,2H);2.83(s,6H);2.06−1.93(m,2H).
【0353】
実施例238:N−({1−(5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル})−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル]アミノ}カルボニル)メタンスルホンアミドナトリウム塩の合成
a)1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボン酸(105mg、0.23mmol)、メタンスルホンアミド(22mg、0.23mmol)およびDIPEA(0.08mL、0.46mmol)のトルエン懸濁液(8mL)に、DPPA(0.06mL、0.28mmol)を添加し、85℃で加熱した。19時間後、反応混合物を室温に達しさせた。揮発性物質をロータリーエバポレーションで除去した。残渣をEtAcO(25mL)に溶解し、水(2×15mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(5% MeOH/DCM)、52mgのN−({1−(5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル})−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル]アミノ}カルボニル)メタンスルホンアミドを得た[Rf=0.60(10% MeOH/DCM)、黄色の固形物、収率41%]。
LC−MS ESI+ m/z:552(M+1,77%)(方法5).
【0354】
b)実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料としてN−({1−(5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル})−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル]アミノ}カルボニル)メタンスルホンアミド(61mg、0.11mmol)を使用して、N−({1−(5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル})−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル]アミノ}カルボニル)メタンスルホンアミドナトリウム塩を収率65%で得た(淡い黄色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:552(M+2−Na,95%)(方法2).
H−NMR(DMSO−d6,250MHz,δ):7.69−6.94(m,7H,ArH);6.68(t,J=7.8Hz,1H,ArH);5.82(d,J=8.2Hz,1H,ArH);5.22(s,2H);4.33(s,2H);3.33−3.18(m,2H);2.73(s,3H);1.97−1.79(m,2H).1つのCH2は、水のピークを下回る。
【0355】
実施例239:1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミドナトリウム塩の合成
a)EDCl(111mg、0.58mmol)、メタンスルホンアミド(55mg、0.58mmol)、DMAP(5mg、0.04mmol)および1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボン酸(185mg、0.41mmol)のDCM(8mL)中における混合物を室温で17時間撹拌した。その反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、水(10mL)およびHCl(10%水溶液、2mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(0→5% MeOH/DCM)、83mgの1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミドを得た[Rf=0.60(10% MeOH/DCM)、淡い黄色の固形物、収率39%]
LC−MS ESI+ m/z:524(M+1,99%)(方法5).
【0356】
b)実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミド(78mg、0.15mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−N−(メチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−カルボキサミドナトリウムを収率91%で取得した(淡い黄色の固形物)。
LC−MS ESI− m/z:522(M−Na,99%)(方法2).
H−NMR(DMSO−d6,250MHz,δ):7.73−7.60(m,2H,ArH);7.50(dd,J=10.0,2.5Hz,1H,ArH);7.35−7.27(m,2H,ArH);7.22(d,J=2.5Hz,1H,ArH);7.17(d,J=8.8Hz,1H,ArH);6.85(d,J=5.7Hz,1H,ArH);5.19(s,2H);4.46(s,2H);3.41−3.17(m,4H);2.81(s,3H).
【0357】
実施例240から246:種々の出発原料の使用
実施例224におけるのと同じ方法を使用し、示した対応する出発原料を使用して、次の化合物を取得した。
【表37】
【0358】
実施例247.4−(2−シクロブトキシ−5−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボン酸ナトリウムの合成
a)実施例190(工程a)に記載のそれに類似する手順に基づいて、メチル 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシラート・塩酸塩に代えて、メチル 3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−8−カルボキシラート、および、5−クロロ−2−プロポキシベンズアルデヒドに代えて、5−フルオロ−ヒドロキシベンズアルデヒドから開始して所望の化合物を取得した(収率31%)。
LC−MS(方法4):t=2.05min;m/z=318(MH).
【0359】
b)先のセクションで取得した化合物(250mg、0.78mmol)のDMF溶液(10mL)に炭酸カリウム(217mg、1.57mmol)およびブロモシクロブタン(160mg、1.18mmol)を添加した。その反応混合物を60℃でオーバーナイト撹拌した。反応混合物をEtAcOおよび飽和NHCl水溶液(15mL)を添加することにより希釈し、EtAcO(3×15mL)で抽出した。有機相を合わせて、無水NaSOで乾燥させ、ろ過および濃縮をした。ヘキサン/EtAcOの混合物を溶出液として、極性を増加させながら、粗製残渣をシリカゲルフラッシュシステム(Biotage SP1)においてクロマトグラフして、所望の生成物を得た(収率96%)。
LC−MS(方法4):t=2.9 [M+H]=372
【0360】
c)実施例123(工程b)に記載のそれに類似する手順に基づいて、出発原料として先のセクションで取得した化合物を使用して、所望の化合物を得た(収率79%)。
LC−MS(方法4):t=1.72 [M+H]=358
H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ:7.08−6.78(m,3H,ArH);6.6−6.41(m,2H,ArH);6.32−6.22(m,1H,ArH);4.87−4.6(m,1H);4.34(s,2H);4.24−4.04(m,2H);3.57−3.22(m,2H);2.51−2.33(m,2H);2.21−1.96(m,2H);1.91−1.51(m,2H).
【0361】
実施例248.1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸ナトリウムの合成
a)3−ブロモ−5−フルオロピリジン(0.15g、0.82mmol)のTHF溶液(10mL)に、−78℃で冷却しながら、新たに調製したLDA(0.90mmol)を添加した。30分後、3−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−1,2,3−オキサチアゾリジン 2,2−ジオキシド(0.37g、0.90mmol)のTHF溶液(3mL)をカニューラでそのアニオン性溶液に移した。20分後、スルファミン酸中間体に相当する強力な極性のスポットがTLCで示された。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を1,4−ジオキサン(10mL)に溶解し、室温で撹拌して、0.40mLのHCl(1,4−ジオキサン中で4M)で処理した。17時間後、前記反応を0℃に冷却し、NaOH(10%水溶液、4mL)でゆっくり塩基性化した。その混合物をEtAcO(40mL)に注ぎ、水(30mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(20□およびろ過した。溶媒を除去した後、N−[2−(3−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−N−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}アミン[Rf=0.70(5% MeOH/DCM)、淡い黄色のオイル、収率74%]。
LC−MS ESI+ m/z:503(M+1,93%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):8.48(s,1H,ArH);8.31(s,1H,ArH);7.42−7.33(m,1H,ArH);7.25−7.10(m,4H,ArH);6.84(d,J=8.5Hz,1H,ArH);5.06(s,2H);3.81(s,2H);3.03−2.93(m,2H);2.86−2.78(m,2H).
【0362】
b)N−[2−(3−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−N−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}アミン(0.30g、0.60mmol)およびKCO(0.10g、0.72mmol)のDMF(10mL)中における混合物を120℃で12時間および140℃で2時間加熱した。前記反応を室温に達しさせ、EtAcO(60mL)に注ぎ、水(60mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、ろ過した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(5□およびろ過した。除去した後、0.18gの4−ブロモ−1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン[Rf=0.75(40% EtAcO/ヘキサン)、白色の固形物、収率65%]
LC−MS ESI+ m/z:483(M+1,97%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):7.96(s,1H,ArH);7.60(s,1H,ArH);7.37−7.08(m,5H,ArH);6.89(d,J=8.5Hz,1H,ArH);5.08(s,2H);4.27(s,2H);3.52−3.42(m,2H);3.06−2.98(m,2H).
【0363】
c)4−ブロモ−1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(0.18g、0.37mmol)、dppf(11mg、0.02mmol)およびTEA(0.15mL、1.11mmol)のEtOH懸濁液(60mL)をアルゴンで十分にパージし、Pd(AcO)(4mg、0.02mmol)を添加した。前記混合物を一酸化炭素で再度パージした。前記混合物をステンレススチールの圧力反応器に入れ、一酸化炭素の圧力(30bar)下において、120℃で16時間加熱した。前記反応を室温に達しさせ、一酸化炭素を放出した。溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(15□25% EtAcO/ヘキサン)、0.15gのエチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボキシラートを取得した[Rf=0.50(40% EtAcO/ヘキサン)、淡い黄色の固形物、収率84%]。
LC−MS ESI+ m/z:475(M+1,99%)(方法5).
H−NMR(CDCl,250MHz,δ):8.49(s,1H,ArH);7.79(s,1H,ArH);7.37−7.08(m,5H,ArH);6.89(d,J=8.4Hz,1H,ArH);5.09(s,2H);4.37(q,J=7.2Hz,2H);4.31(s,2H);3.50−3.37(m,4H);1.40(t,J=7.2Hz,3H).
【0364】
d)実施例211、セクションbに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料としてエチル 1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボキシラート(0.14g、0.29mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸を収率88%で取得した(淡い黄色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:448(M+1,99%)(方法5).
【0365】
e)実施例211、セクションcに記載したのと同様の手順に基づき、出発原料として1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸(0.11g、0.25mmol)を使用して、1−{5−クロロ−2−[(4−クロロ−2−フルオロベンジル)オキシ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−カルボン酸ナトリウムを収率80%で取得した(白色の固形物)。
LC−MS ESI+ m/z:447(M+1−Na,99%)(方法2).
H−NMR(CDOD,250MHz,δ):8.22(s,1H,ArH);7.55(s,1H,ArH);7.50−7.07(m,6H,ArH);5.14(s,2H);4.32(s,2H);3.49−3.28(m,4H).
【0366】
実施例249から250:種々の出発原料の使用
実施例208におけるのと同じ方法を使用し、示した対応する出発原料を使用して、次の化合物を取得した。
【表38】
【0367】
[生物学的活性の実施例]
下記の実施例において、EP1受容体に対する式(I)の化合物の生物学的活性を示す。
【0368】
試験1:ヒトEP1受容体放射性リガンド結合アッセイ
ヒトEP1受容体に対するEP1受容体リガンドの結合特性を調べるために、遺伝子導入されたHEK−293の細胞膜および[3H]−PGE2(Perkin Elmer)を使用した。96ウェルプレートにて、そのアッセイを全反応液量250μlとして行い、反応液は、25μlの膜懸濁液(30μgのタンパク質/ウェル)、25μlの[3H]−PGE2(10nM)をそれぞれ含み、その反応液には25μlのバッファー又はPGE2(10μM)のいずれかが存在する又は不存在のいずれかとした。この25μlのバッファー又はPGE2は、それぞれ全結合及び非特異的結合に対応する。結合バッファーは、10mM MES、1mM MgCl2および1mM EDTAを含み、pH6.0とした。プレートを25℃で60分間インキュベートした。インキュベーション期間後、200μlのインキュベート物をMultiScreen HTS、FBプレート(Millipore)に移してろ過し、プレートを氷冷したpH6.0での10mM MES、1mM MgCl2および1mM EDTAで6回洗浄した。フィルターを乾燥させ、EcoScintリキッドシンチレーションカクテルを使用して、MicroBetaシンチレーションカウンター(Perkin Elmer)において計測した。
化合物活性を、10nM [3H]−PGE2のみにてインキュベートしたウェル(全結合)の0%阻害、および10nM [3H]−PGE2に加えて10μM PGE2にてインキュベートしたウェル(非特異的結合)の100%阻害と比較して関連づけることで、パーセント阻害を算出した。
【0369】
試験2:均一時間分解蛍光測定によるIP1応答の測定
ヒトEP1受容体を安定的に発現するHEK−293細胞におけるIP1測定を、均一時間分解蛍光測定(HTRF)(Gabrielら、2003)に基づくシステムを使用することにより行った。この技術は、生きている細胞におけるIP1の直接的な測定を可能にする。このアッセイの原理は、細胞により産生されたIP1とIP1−d2コンジュゲートとの間の、モノクローナル抗IP1クリプテートコンジュゲートへの結合競合に基づいている。CisBioからの前記HTRFのIP1キットをメーカーの説明書に基づいて使用した。実験手順を、以下に示したように行った。
40μlの刺激バッファー(前記キットから供給)中に懸濁した細胞(ウェルあたりに30,000個の細胞)を96ウェル培養プレートに添加した。ついで、化合物を20μlの刺激バッファーとともに添加し、37℃で15分間インキュベートし、続けて、10μlのPGE2を添加して、最終濃度を30nMにした。37℃で90分後、前記メーカーにより提供されたリシスバッファー中に用意されていた15μlのクリプテートおよび15μlのIP1−d2の混合物の存在下で前記細胞を溶解して、前記反応を停止させた。プレートを室温で更に1時間インキュベートし、UltraEvolutionプレートリーダー(Tecan)を使用して、665nm/620nmで読み取った。
化合物活性を、10nM PGE2のみでインキュベートしたウェルの0%阻害、および10nM PGE2に加えて1μMの参照アンタゴニストでインキュベートしたウェルの100%阻害と比較して関連づけることで、アンタゴニスト パーセント阻害を算出した。
【0370】
試験3:均一時間分解蛍光測定によるIP1応答の測定
ヒトEP1受容体を安定的に発現するHEK−293細胞におけるIP1測定を、均一時間分解蛍光測定(HTRF)(Gabrielら、2003)に基づくシステムを使用することにより行った。この技術は、生きている細胞におけるIP1の直接的な測定を可能にする。このアッセイの原理は、細胞により産生されたIP1とIP1−d2コンジュゲートとの間の、モノクローナル抗IP1クリプテートコンジュゲートへの結合競合に基づいている。CisBioからの前記HTRFのIP1キットをメーカーの説明書に基づいて使用した。実験手順を、以下に示したように行った。
40μlのOptimem中の、ウェルあたりに40,000個の細胞を96ウェル培養プレートに添加し、37℃でオーバーナイト、インキュベートした。Optimemを40μlの刺激バッファー(前記キットから供給)で置き替え、ついで、化合物を20μlの刺激バッファーとともに添加し、37℃で15分間インキュベートし、続けて、10μlのPGE2を添加して、最終濃度を10nMにした。37℃で90分後、前記メーカーにより提供されたリシスバッファー中に用意されていた15μlのクリプテートおよび15μlのIP1−d2の混合物の存在下で前記細胞を溶解して、前記反応を停止させた。プレートを室温で更に1時間インキュベートし、UltraEvolutionプレートリーダー(Tecan)を使用して、665nm/620nmで読み取った。
化合物活性を、10nM PGE2のみでインキュベートしたウェルの0%阻害、および10nM PGE2プラス10μMの参照アンタゴニストでインキュベートしたウェルの100%阻害と比較して関連づけることで、アンタゴニスト パーセント阻害を算出した。
【0371】
式(I)の代表的な化合物に関して、試験1、2および3において開示された前記生物学的アッセイにおいて取得された結果を、以下の表に示す。
【表39】
10μMでの結合アッセイ(試験1)# %阻害>75、## 45<%阻害<75;
**10μMでの機能性アッセイ(試験2および3)$ %阻害>75、$$ 45<%阻害<75。
【0372】
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